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桐生の研究室 RSSフィード

タイトルを変更しました。 学校現場から大学へ籍を移して5年 日常生活と研究について語っていこうかしら。 kiryu☆juen.ac.jp(←☆を@へ)へ下さい。

19年04月02日(火)

個人ゼミスタート

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新年度は昨日から始まったが

ゼミは個人ゼミが新M2より開始

年度休みが2週間あり,

その間,考えたり取り組んだことを報告している.

それが,なかなかいいのである.

さすが1年間教職大学院で学んでいたなと思う.

目を転じると上越は雪模様

朝はうっすらと雪景色.

さあ,始まりました新年度,平成31年度,令和元年度

スタートです.

18年12月22日(土)

2週間で11時間

先週から今週にかけての移動距離は

素晴らしいもので,

今回の旅で47都道府県を制覇したこと,

3日間で自動車を使って800km移動したことからも

我が身の移動の素晴らしさをほめてあげたい。

さらには,延べ9名,11時間の授業を参観した。

どうしてなのか,私が見ている子ども達は,

とってもチャーミングな学びをいつも披露してくれるのが,

不思議だ。

その学びを読みとる自分は,

歴史の重大局面に立ったような気分を得ることとなる。

「あなたの学びを私は決して忘れない。全員を見とることは授業者はできないから,その代わり,私が見とって,授業者に教えてあげるね」

「きっとあなたのこの学びは,となりの○○ちゃんのあの時の出来事がきっかけなんだね」

「授業者のあの一言が,今,ガツーンときいてきた結果なんだろうね」

と,歴史的瞬間に立ち会った私は,その原因・要因を探る探究の海に船出する。

そんな時間を2週間で11回もあって,

体は疲れたが,心は楽しかった。

3連休は体を休めます。

18年12月21日(金)

息ぴったりな小学校訪問

小さな山間の学校へ訪問。

村の合併を受けて,中学校は統合移転され,

残された近代的なモダンな校舎に小学生40名弱。

管理職を含めても10人少しの職員数。

朝,雪かきをしている用務員の方と立ち話。

「上越も雪すごいだろ」

この一言で,本日,この時間にやってくる我々のことを認識していることがわかる。

学校に関わる全ての方に情報が行き届いている,

風通しのよい学校。

まずは,学校長と懇談。

共通の知人がいることが判明,

参観授業時間が始まっているのにさらに話をしていて,慌てて移動。

「写真撮ってもいいですか」

「どうぞどうぞ,公表もOKです。」

そう言われると,なかなかupしづらい。

学級は小学校1年生3名の授業。

第2時国語題材は,「てんとうむし」の詩

表面しか読んでいなかったんだなと子どもの解説を聞いて気付く。

必死に語る子ども。

2対1になっても主張する子ども。

その意見に対し解釈と対応に悩む教師。

その姿に教育の原点は子ども理解だなと,改めて感ずる。

形成的評価は,授業後ではなく,今ここで行うものである。

そして教師も一緒に悩み次の一手を考える。

教室全体が学びの場となっている。

だから,子どもは教師を信頼するのだろう。

第3時も国語 群読「らいおん」

3人が1回目の練習でバラバラ

でも2回目に驚異的に息ぴったりな発表。

で,どのように読むのかを個人追究させるように促すと

1年生らしい悪ふざけが始まるが,それに動じない担任

起こるでもなく,いさめるのでもなく,「待つ」姿勢。

これが,昨年度まで大学院2年に在学していた,

しかも,現在講師をしているとは思えない。

ひとたび個人追究に入ると,それまでの悪ふざけがピタッとやみ個人で追究が始まる。

「すごい1年生だな」

私の素直な感想。

午後は,5年生との合同算数授業

5年生が1年生に5年の問題を解かせようとする場面。

周りの5年生が否定の言葉を投げかける中,

1年生を呼んだ5年生はその雰囲気にひるまず一緒に問題を解く

実際1年生はたし算部分で一緒に学ぶことができている。

もちろん1年課題に手こずっている1年生に5年生が手伝う場面もあり,

手持ち無沙汰の1年生を引っ張った5年生の行動に素晴らしさが光。

素敵な上級生の行動だな。

ここにも風通しの良さを感ずる。

一斉下校,ちょっと我々にはにかむ様子が見える1年生の女の子が,

我々のいる部屋からみえる急な神社の階段を上級生2人と一緒に上っている。

その様子を見ている我々に気付いたのか,

3人が皆一斉に手を振ってくれた。

この子の中に少し入ることができたのかな。

最後は先生方との研修会。

ここでも息ぴったりな先生方の様子を拝見する。

アー素敵な児童のいる学校は,素敵な先生方もいる学校なんだ

と実感

往復515km

全然苦ではない,でも疲れはある。

また行きたくなった学校の一つとなりました。

感謝。

18年11月24日(土)

看護大との合同ゼミ

11月22日のことである。

新潟県立看護大学の先生方と始めた合同ゼミも本年度で5年目となった。

本年度は,心疾患の猪又氏をお呼びしての講演会を中心にして,

双方のゼミの研究成果の発表を行った。

ゼミと名前がつくだけあって,

それぞれの発表後に意見や感想が出て

大変盛り上がった。

猪又氏の発表は,自身の歴史を紡ぎつつ

若い学生へ向けての提言であり,

聞き応え抜群である。

夜は,猪又氏を囲んでの懇親会

結構はじけています。

この会は,故戸北先生が橋渡しをしていただいて始まったこと。

学校現場へ,医療者,患者,保護者も入り,

学校と一緒になって子どものことに取り組む体制づくりへと進む第一歩であると思っている。

17年12月22日(金)

ドアでの立ち話

実践と理論が結びついた瞬間に立ち会ったので報告する。

K教授とのドア会話

今年度定年退職なさるK教授が書かれた原稿や授業での資料をいただいたり,

それに関するお話を聞いたりすることがある。

お話を聞くというよりは,廊下ですれ違ったときの立ち話のような雰囲気で,

研究室のドアをノックされ,

先生は,いつも部屋の中に入るではなく,

開いたドアを手で閉まらないように押しながら話しをするのである。

さて,今回は。

K教授が取り組まれている「仮説」について

本学での中等理科指導法の1場面で

独立変数と従属変数が比較的見えやすい物理の事象ではなく,

変数が見えにくい生物の観察で扱ったときの授業内容であった。

「生物の観察を,ただじっくり見るだけで終わりにしている方が多い」

と先生はおっしゃる。

先生が実践した中等理科指導法のお題は『中1の観察「茎の作りを観察しよう」で独立変数と従属変数を同定しよう。』である。

この解答は,ここには書かないが,

お話をお聞きしながら,自分の中学校教師として行っていた実践に思いを馳せていた。

当時中3の観察『いろいろな細胞』の一場面である。

この授業は,私が修士でいたM2の2001年の5月連休明けに,

当時学部4年のH本さんが,

私の授業を1週間録画録音して,

スケッチ力の向上というテーマで卒論を研究していたのである。

(※H本さんの卒論やN川先生の書籍に内容はあります)

スケッチの力を高めるために,

「『容易から難解』な構造」へと細胞を観察するようにしていた。

しかも,スケッチの参考に教科書の写真も見ていいし,

友達のスケッチも見ていいとしていた。

スケッチ力を高めるために,「教科書の写真を見せるのか!」

という方がいるかと思うが,見ていいのである。

見て写していいのである。

写真の形を1本の線で表現するのは,

顕微鏡下だけの像を参考にするのではなく,

様々な像を参考にして,1本の線で描くことでスケッチ力は向上すると考える。

しかも,描くことがメインではない。

書きながら私のお題をクリアするために,メモと説明が必要なのだ。

お題は,

『前時の細胞と,今回の細胞の違いを誰にもわかるように説明せよ』

である。

また,学習展開として細胞の観察順は,

染色されていないタマネギの鱗片葉

染色されたタマネギの鱗片葉

同じ葉であるオオカナダモの葉(原形質流動を起こさせてある)

同じ葉であるムラサキツユクサの葉(気孔が見える)

人のほほの細胞

そして,もう一つ,教師がスケッチへ,ABCと評価をして書いて返却する。

スケッチが向上していくのである。

この実践をK教授と立ち話をしながら,思い出した。

スケッチ力を向上させるための手立てを,

K教授の『仮説』という点で改めて眺めると違う世界が見えてきた。

観察の中で教師が意図的に条件を変えることで,説明仮説が生まれていたのである。

「スケッチ力の向上しか考えていなかったけど,仮説を意図的に生じさせていたんだ」

と思った瞬間,生物の観察も天体の観察も,

様々な授業で行っていた観察が,

「仮説」が生じるように展開を仕組んでいた自分がいたのである。

子どもが意欲を失わずに観察していたのは,この仕組みなんだと,納得。

実践と理論が結びついた瞬間である。