西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

西川純です。新潟県上越市の上越教育大学の教育実践高度化専攻(教職大学院)で『学び合い』を研究しています。諸般の事情で、このブログのコメントは『学び合い』グループのメンバー限定です。メンバー登録は、いつでもOKです。ウエルカムです。なお、メールはメンバー以外にもオープンですので、いつでもメールください。メールのやりとりで高まりましょうね。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。西川研究室はいつでも参観OKです。 詳細は http://www.iamjun.com/をご覧下さい。 もし『学び合い』グループに参加される場合は、 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/をご参照ください。
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19/10/09(水)

[]これからの日本 10:31 これからの日本 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - これからの日本 - 西川純のメモ これからの日本 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日はプログラミング教育、小学校英語の必修化に関して否定的なメモを書きました。それに対して、「英語とITスキルの底上げこそ、未来を作る教育だと考えています。この先、ITが衰退する方へ歴史は進んでいくでしょうか?それはあり得ませんよね?であれば、子供達には未来を生きる為の教育を施すべきではないですか?また、英語に関していえば、この先、日本が単独で経済を回していくことが可能だとお思いになられますか?それも無理ですよね。私達の社会は、よりグローバルに、国境を越えて進歩していきます。これは変えられない歴史の流れだと思います。その時代にあって、共通言語である英語を身につけさせないということは、あまりに時代錯誤だと思いますが。」というご意見を賜りました。至極、まっとうなご意見だと思います。そして、私のメモを見た方にも同様なご意見の方も少なくない、いや、多いと思います。

 そこで、改めて説明いたします。長文です。

 

 製品、サービスが普及する過程に関してロジャーズの理論があります。以降、様々な改良を加えられましたが、大凡同じです。

 初期購入者はイノベーター・アリーアダプターです。それがアーリーマジョリティ・レイトマジョリティに広がると一気に市場を独占します。ただ、前者と後者には大きな違いがあります。前者はそれを使うことに苦労は厭いませんが、後者はそれを嫌います。それ故、市場が後者の段階に移行すると、前者に公開し前者がいじくれた部分を隠します。そして、後者にはそれを意識できなくなうようにするのです。これがコモディティ化の一つの側面です。

 私の例で言うと、昔はコンピュータを使いこなすには、機械語、アセンブラ、I/OOSを使いこなさなければなりませんでした。コンピュータを操作して起こる様々な問題を、エンドユーザーが解決しなければなりません。私にとっては楽しみでしたが、一般人には手を出せるものではありません。それがウインドウズの時代になると状況が一気に変わります。ユーザーは機械語、アセンブラ、I/OOSを意識しなくても操作できるようになりました。ところが一般ユーザーに機械語、アセンブラ、I/OOSを意識させないために、裏でもの凄いソフトを構築したのです。結果として、中途半端な専門家である私には太刀打ち出来なくなりました。私の指導教官の小林先生が、「2サイクルの車は修理でけど、4サイクルになったら出来なくなった」とおっしゃっていましたが、同じようなものです。

 何を言いたいかと言えば、現在のITで飯を食っている人の技術は、プログラミング教育の延長上にはないということです。

 文法体系が全く異なるアジア・アフリカにも英語が公用語もしくは準公用語になっている国があります。そのような国には特徴があります。

 第一に、部族語が多岐に分かれ、祖語が公用語になりえない国。

 第二に、学術語に関して母国語が対応せず、高等教育は英語でやらざるをえない。(日本は福沢諭吉他の先人のおかげで、それを乗り越えています)。

 第三は、国内市場が未成熟もしくは小さいため、GDPの中で海外取引が大きい。

 さて、振り返って日本を考えると、第一、第二は当たりませんし、今後も変わりません。第三に関しては、GDPの中に国内市場が占める割合は85%以上です。

 英語教育を推進する方々が思い描く日本の未来はどれほどのものでしょうか?85%から30%に低下する将来を考えているのでしょうか?でも、そうだったら、日本は滅亡するでしょう。そもそもそのような状態になったら小学校英語を必修化しなくても日本人は英語を喋るようになります。例えば発展途上国の物売りの少年は英語を喋ります。

 もちろん、相対的に海外との取引は多くなるでしょう。そして、会社の公用語が英語になる会社も増えるでしょう。しかし、どれほどの割合だと思いますか?それに今後のAIの発達を考えるとき、英語を必要とする人の中で、本人が流暢に話す必要性があるでしょうか?

 私はITや英語の必要性は増大することは認めています。問題は国民全体に強いる必要性があるか?ということです。

 そもそも裾野を広げるといって、インドの10分の1に追いつけると思いますか?どうやっても無理ですよ。母数が大きいのですから。

 じゃあ、どうしたらいいか?

 ポイントはITや英語ではなく、それにプラスアルファするものなのです。それが世界に先駆けて突入する深刻な少子高齢化社会、脱工業化社会における顧客が求めているものは何かというニーズです。そのニーズに応えること、即ち、新たな顧客の創造こそがイノベーションなのです。

 今までにないニーズがどこにあるか分かりません。日本人は多様なアプローチをして、その中で見つけるしかないのです。ところが、国民全員にITや英語を強いれば、そのような尖ったものを見いだす時間がなくなります。なんとなれば時間は有限なのです。あるものに時間を費やせば、他のものに費やすものが減じられます。

 これが私ヴィジョンです。

 多くの人の持っているヴィジョンと私のヴィジョンとの溝を埋めたくて新刊書(https://amzn.to/2VqeLOU)を書いたのです。

19/08/29(木)

[]ヴィジョン 21:15 ヴィジョン - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ヴィジョン - 西川純のメモ ヴィジョン - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ゼミ生から質問を受けました。多くの人には意味不明の会話です。

ゼミ生:『学び合い』がキャズムを超えた時点で広がるのはわかりますが、その時点でイノベーターやアーリーアダプターは離れるのではないでしょうか?

私:キャズムを超えた時点でコモディティ化が進む。だからイノベーターやアーリーアダプターの人はコモディティとして使い続けるよ。

ゼミ生:どういうことですか?

私:例えば、スマホを考えて。最初のスマホユーザーはイノベーターだった。キャズムを超えた後、イノベーターの人はスマホを使わなくなった?そんなことないでしょ?ようは、その時点でスマホはコモディティになっている。つまり、キャズムを超えたら『学び合い』はコモディティ化している。だって、私がそうでしょ?

ゼミ生:なるほど。

私:私が最近、『学び合い』のテクニックレベルのことをSNSで発信している?

ゼミ生:していません。

私:私はへんちょこりんのイノベーター。だから、その役割を果たす。同時に、アーリーアダプターの人やアーリーマジョリティの人のためにできることをしているよ。でも、私は理科教師、本性としてはレイトマジョリティであり、ラガートだから。

 

 以上、経営学等の教育村以外の本を読んでいないと意味不明の会話です。ま、西川ゼミに所属する意義はこのレベルの意味不明の会話について行き、そして、日々のテクニックとつなげられるかです。繰り返しますが、私は一斉指導がうまい。でも、そのうまさの根源はヴィジョンです。ヴィジョンがあれば教材の知識も栄えるのです。

19/07/14(日)

[]突破口 20:18 突破口 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 突破口 - 西川純のメモ 突破口 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 同志の方々へ。世の中を変えたいならば、今、最も苦しんでいる子どもと保護者に『学び合い』を伝えてください。私はそのような本を書いています。破壊的イノベーションは、今のマジョリティー向けに情報発信しても分かりません、分かりたくないのです。

学歴の経済学 https://amzn.to/2leH3hf

特別支援学級のキャリア教育入門・基礎的・基本編 https://amzn.to/2LR8AAB

同・実践編 https://amzn.to/2LSjA0U

19/06/15(土)

[]タイプ 21:26 タイプ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - タイプ - 西川純のメモ タイプ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 新たなサービスや製品を受け入れる仕方に対して、イノベーター、アーリーアダプター、アーリーマジョリティ、レイトマジョリティ、ラガートがいることが知られています。このタイプの違いは「偉い、偉くない」、「賢い、賢くない」とは違います。集団には様々な人がいるのが当然で、健全です。

 イノベーター、アーリーアダプターとそれ以外には決定的な違いがあります。前者は、学ぶことに時間と予算をかけることは当然であり、初期に失敗するのは当然だと思います。失敗しても「どうしたらいいのだろうか?」と本を読みます。しかし、その他の人たちは、お手軽に学び実践したがります。前者が16%で、後者が84%です。

 『学び合い』が広がる初期段階は前者の方々がリードしてくれました。『学び合い』のテクニック本がない中で私の本を読みながら実践した人です。苦労も多かったでしょう。いまは、テクニック本は完備しています。だから、失敗しようがない。が、アーリーマジョリティの人は学ぶことに投資しない。そして、失敗すると、直ぐにへたる。

 だから、私が指定している本(http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20190228/1551303976)を読む気がないなら、『学び合い』を実践しないでください。そのうち、『学び合い』が広がったら、そのような本を読んでる人が同僚に生まれます。そうしたら耳学問でやればいいのです。だから、しばらくトライしない方がいい。

 今の段階で『学び合い』にトライする人は平均的な人ではありません。例えば、スマホのアプリをいろいろ試したり、スマホ関係の本を読む人たちがいますよね。でも、多くの人はそんなことしません。それでいいのです。

19/05/12(日)

[]逆キャズム 22:17 逆キャズム - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 逆キャズム - 西川純のメモ 逆キャズム - 西川純のメモ のブックマークコメント

 イノベーター、アーリーアダプター、アーリーマジョリティ、レイトマジョリティ、ラガートの人たちと付き合っています。

 私の教え子にして、今は同僚の片桐さんの名言ですが、『学び合い』をやめる人は、『学び合い』を知らない」があります。イノベーターの人はそのサービス・製品が興味の対象で、そのサービス・製品が生み出すものにはあまり興味がない。『学び合い』をセオリー通りにやれば子どもが激変します。しかし、それにあまり興味がない人もいます。

 自分にスポットライトを当てたい人には、分からないことです。