西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

西川純です。新潟県上越市の上越教育大学の教育実践高度化専攻(教職大学院)で『学び合い』を研究しています。諸般の事情で、このブログのコメントは『学び合い』グループのメンバー限定です。メンバー登録は、いつでもOKです。ウエルカムです。なお、メールはメンバー以外にもオープンですので、いつでもメールください。メールのやりとりで高まりましょうね。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。西川研究室はいつでも参観OKです。 詳細は http://www.iamjun.com/をご覧下さい。 もし『学び合い』グループに参加される場合は、 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/をご参照ください。
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18/06/20(水)

[]秘訣 06:03 秘訣 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 秘訣 - 西川純のメモ 秘訣 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 色々な人から、「西川先生はどうやってビックリするような本を色々書けるのですか?」と聞かれます。でも、私は当然の一つのことを書いているつもりです。私の頭は脱工業化社会の論理で動いています。そして、脱工業化社会に対応できる『学び合い』を知っているので、工業化社会の鎖につながれていない。だから当然の一つのことを書けるのです。

[]校長の皆様へ 05:46 校長の皆様へ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 校長の皆様へ - 西川純のメモ 校長の皆様へ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私の発信を受け取る方には、校長の方は少なくないと思います。さらに、しばらくしたら校長になる教頭や行政の方もおられるでしょう。

「教師がブラック残業から賢く身を守る方法」(学陽書房 https://amzn.to/2K2yFwd)が発売になりました。この本は皆様に都合の悪いネタばらしの本かもしれません。この本は発売前に重版になるほど売れています。ということは、皆さんの学校の先生の中にこの本を読んだ職員がいる可能性は少なくありません。たった一人でもいれば、その先生がこの本に書いてあることを周りの教師に伝えるでしょう。読まないという選択肢は無いと思います。

 働き方に関して、日本は新たなフェイズに入っているのです。皆さんこそ、学ばなければならない。管下の職員に指摘されて知るのではなく、皆さんが主導すべきなのです。この本には校長として出来ること、すべきことも書いています。

 急流の中で船をコントロールするには、急流より速い速度で船を進ませる必要があります。働き方改革を実行するには5年ぐらい必要です。今から始めなければなりません。

 保護者対策も『学び合い』のセオリーに従ってやればいいのです。つまり、大反対する保護者を何とかしようとするのではなく、理解してくれる2割の保護者を動かすのです。その保護者が6割の保護者を動かします。合わせて8割の保護者が大反対する2割の保護者を動かすのです。

18/06/19(火)

[] 教師がブラック残業から賢く身を守る方法 21:34  教師がブラック残業から賢く身を守る方法 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク -  教師がブラック残業から賢く身を守る方法 - 西川純のメモ  教師がブラック残業から賢く身を守る方法 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「教師がブラック残業から賢く身を守る方法」(学陽書房 https://amzn.to/2K2yFwd)が発売になりました。改めて読んでみると、我ながらいい本だと思います。

 さて、皆さんはもっともらしい理屈を上げて時間外労働を正当化している校長にお仕えしたことがあるのではないでしょうか?でも、それは嘘です。詳しくは本に書いてありますが、教員に定常化した時間外労働を認めることは法律的にありえません。ですので、私の本を校長にお見せ下さい。

 それでも抗弁したならば、本の最後に編集協力に松丸弁護士の名前があることを示して下さい。松丸弁護士は労働問題の権威です。その校長は専門の弁護士より正しい知識があると主張できるでしょうか?

 それに「県教育委員会に確認していいですか?」と言ってください。いや確認してもいいです。驚くなかれ、県教育委員会はあなたの味方をしてくれるはずです。何故なら、時間外労働を拒否したとき、保護者等からクレームを受け、説明をしなければならないのは校長であって、県教育委員会なのです。市町村レベルの教育委員会は法規をしっかり知っていませんが、都道府県レベルの教育委員会は法規を知っています。そして、校長のために法律的に誤っている「嘘」をつくわけがありません。

 つまり、この本はお守りなのです。

 この本には大分大学附属小学校の大胆な改革を紹介しています。読むと腰を抜かすようなことが書いてあります。例えば、毎年の研究発表を止めたんです。ビックリするでしょ?しかし、これは当然なのです。民間の会社ならばサービス残業が常態化したならば労働基準監督局が入って、指導をします。ところが公務員は労働基準監督局が入らないのです。だから、サービス残業が常態化しているのです。ところが、国立大学は独立行政法人になったので公務員ではありません。従って、労働基準監督局が入れるのです。事実、信州大学附属学校に入って、時間外労働にみあった手当を出すように指導をしました。ところが、国立大学の予算は今は火の車です。つまり、大分大学附属小学校の改革は大胆な改革ではなく、極当然の改革とも言えます。しなければならない改革をちゃんとやった、というのが大分大学附属小学校の凄さです。

 私の発信を受け取る方の中には附属学校の方もおられるでしょう。労働基準局が入って恥さらしになるのは避けたいですよね。

18/06/17(日)

[]その後 21:37 その後 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - その後 - 西川純のメモ その後 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ゼミ生の写真を見ていると、可愛い、という気持ちに満たされます。

 が、私はあと5年で退職です。3年間の免許プログラムの子どもを受けるられるのは、あと最大2年。学部生、院生を受け入れられるのはあと最大3年。

 その後は、きっとなんであんなに頑張っていたんだろうと思うと思います。その後は、自分と家族の時間を充実させる時間に割り当てます。私は十分やり尽くしましたから。

[]こだわり 19:55 こだわり - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - こだわり - 西川純のメモ こだわり - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は「一人も見捨てない」という言葉を使います。それは見捨てられた子どもがどうなるかを知っているからです。私は面白い授業、分かりやすい授業を目指しているのではなく、誰一人として見捨てられない教育を目指しています。だから、拘ります。

[]『学び合い』か否か 08:36 『学び合い』か否か - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 『学び合い』か否か - 西川純のメモ 『学び合い』か否か - 西川純のメモ のブックマークコメント

 一人で『学び合い』を実践している人から、「私の『学び合い』は本当の『学び合い』なのでしょうか?」と聞かれることは少なくありません。でも、家元制度ではないのですから、誰かによって認定されるものではなく、自分で判断すればいいのです。

 分かりやすい判断基準は以下の通りです。

1) 一人も見捨てるなと子どもに求めているか?

これは実践が進むと「一人も見捨てないのは得だ」となります。そして、私の本だったら「学歴の経済学」、「アクティブ・ラーニング入門」、「サバイバル・アクティブ・ラーニング入門」、「2020年激変する大学受験!」で書いているような今後の社会のことを語ります。

2) 教科の内容を相対的に見られます

学び合い』は面白い授業、分かりやすい授業を目指しているのではなく、子どもの幸せを目指しています。だから、その教科の蘊奥・奥義を教えることを目指しているのではありません。「その教科の蘊奥・奥義を教えること」を全面否定はしませんが、一人残らず全員の幸せを願うならば、「その教科の蘊奥・奥義を教えること」を持ち出しません。

3) 子どもに任せる時間が長い

子どもに任せる時間は、子どもをどれだけ信頼しているかと比例します。これは自分の限界を理解しなければなりません。そのためには、子どもには多様性があり、全員がその子にあった指導を求めていることを理解しなければなりません。それが理解出来れば自分には無理だと理解出来ます。「でも、子どもに出来るだろうか?」という不安は、『学び合い』は2割の学力的にも高い子どもを納得させ、その子達が6割の子どもを動かし、8割の子どもが残りの2割の子どもを動かすという構造を理解しなければなりません。ただし、校長からの命令で出来ない場合は除外されます。その状況で出来る範囲のことをやればいいのです。

 

 以上は、願い、学校観、子ども観に対応するものです。

 『学び合い』は対象と期間によって多様です。

 対象に関しては、最初はクラスの子どもの中のグレーゾーンの子どもを除外してしまいます。それを含んで考えられるか否か?特別支援学級の子どもを含んで考えられ、特別支援学級・特別支援学校は最終的にはなくなればいいと考えられるか否か?また、保護者・地域の人を巻き込んだ地域コミュニティを視野におけるか否か?

 期間に関しては、その時間を視野においているか、単元か、1年間か、その学校を卒業するまでか、10年後か、20年後か、30年後か、それ以降か。私は「一人も見捨てない」という言葉を使います。きつい言葉です。でも、私はそれを使います。何故なら、私は子どもの一生涯を視野において考えているからです。高校教師の時、学校からドロップアウトした子どもが、どんな奈落に落ちるかを嫌と言うほど見てしまいました。その後、日本中の子どもがそのような奈落の縁にいることを知りました。それを救うには義務教育段階で中学校区レベルでの地域コミュニティの構築、高校の学区レベルでのローカルエリートによる地域コミュニティのネットワークが必要だと確信しています。このレベルの視野を持てば、「一人も見捨てない」という言葉は当然となります。

 

 以上の様な実践をすれば、教科学習での子どもの姿を見て、感激の涙を流せます。こうなると、もう、不治の病です。

 

追伸 「私の『学び合い』は本当の『学び合い』なのでしょうか?」という人への最善のアドバイスは、『学び合い』の実践者に直に合って話し合うことです。それも出来るだけ多くの人。そうすれば安心しますし、次の路が見えてきます。

18/06/16(土)

[]名言 21:50 名言 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 名言 - 西川純のメモ 名言 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 多くの人からひんしゅくを買う私の言葉。

 「『学び合い』はエイズに似ている。かかりにくいけど、かかると一生治らない」

 

 『学び合い』の実践者の皆さん。以下は正しいよね。

 『学び合い』の授業が成立すると、今までの授業でつまらなそうにしている子どもが寝ません。しばらくすると授業内容を話し続けます。

 子どもの姿がいっぱい見れる。それも本性が見える。

 闇も見えます。でも、それを乗り越えると、涙を流すほど感激ます。教科学習で涙を流せるのは『学び合い』だけだと思います。

 自分の仕事が目の前の子どもの一生涯の幸せに資すると確信できる。だから、学校の雑用に関して、誇り高く、でもやんわりと嫌だと言える。

 こんな馬鹿げたことを真面目に信じて行動する人とつきあえる。落ち込んだときフォローしてもらえる。

 

 以上を踏まえて 片桐さんの名言。

 「『学び合い』をやめる人は『学び合い』を知らない」

 ま、分からない人が大多数であることは正常です。


[]理論 17:26 理論 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 理論 - 西川純のメモ 理論 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』をし始めの人が「教師が教えるべき所はありますね?」と聞きます。私は笑って「ありません」と断言します。何故でしょうか?

 少なくとも5教科であれば学習指導要領の範囲内であれば、必ず教えられる子どもは2割はいます。何故なら、全ての教科で教えることは、成績中及び中の下に合わせています。日本の子どもの多くは塾・予備校・通信教材で学んでおり、保護者の半数は4年制大学を卒業しています。つまり、「教えなければならない」ならば、それは学習指導要領を逸脱していることを意味しています。

 もちろん理科の酸素検知管や5教科以外の場合、塾・予備校・通信教材で学んだ子がいない場合、教えないと分からない場合があります。その場合は自分が話すこと、板書することをプリントに書いて渡せばいいのです。そのレベルのことを教師が説明しても、多くの子どもは分かりません。難しいのですから。でも、教師が話したり板書すれば分かる子は、プリントを読めば分かります。その子が分かったら、対話を通して周りの子どもに説明すれば分かります。教師は多くの子どもと対話は出来ませんが、子ども達は子ども達と対話できるのです。それを教師が説明したら、分からない子どもチンプンカンプンでその時間を無駄します。

 ということで、単純な論理によってチェックメイトです。

 しかし、本質的な問題は『学び合い』の目指しているものです。面白い授業、分かりやすい授業ならば、腕のいい教師が均質性の高い子ども集団を相手にするならば一斉指導でもかなりの子どもを分からせおもしろがらせることは出来ます。しかし、その子どもが卒業した後、20年後、30年度の幸せを保証することは出来ません。

 残念ながら、多くの義務教育の先生は、それは自分の仕事ではなく、もっと大人になってからの誰かの仕事だと思っています。しかし、子ども達の一生涯の幸せを保証出来るのは義務教育の先生なのです。このことが分からないと「教師が教えるべき所はありますね?」と問う段階を超えられません。

[]Society5.0 17:06 Society5.0 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - Society5.0 - 西川純のメモ Society5.0 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、ある方よりSociety5.0の事を聞かれました。

 狩猟社会→農業社会→工業社会→情報社会(脱工業社会)という流れで社会が変化するという大きな枠組みがあります。Society4.0である情報社会(脱工業社会)になったと言われてから久しいのになかなか社会が変わりません。それに対しての苛立ちがSociety5.0という造語を生み出したのだと思います。

 しかし、情報社会(脱工業社会)なのに工業化社会と違わない社会のままなのは何故でしょう?政府の出しているSociety5.0の情報によれば、「ドローン」、「AI」、「ロボット」の発達によってSociety4.0がSociety5.0になるかのように書かれています。思わず微笑んでしまいます。見事にSociety3.0的です。ツールで解決しようとしている。この発想でSociety4.0を考えるから、どこまで行ってもSociety3.1か3.2程度で収まってしまう。

 大事なのは人の生き方なのです。

 情報社会(脱工業社会)になるのは、ものの考え方を「規格化」「分業化」「同時化」「集中化」「極大化」「中央集権化」から、「個性化」、「総合化」、「非同時化」、「分散化」、「適正規模化」、「地方分権化」に変えなければなりません。それが無ければ、「ドローン」、「AI」、「ロボット」がどんなに発達しても「規格化」「分業化」「同時化」「集中化」「極大化」「中央集権化」で使っている限りは、Society3.1か3.2程度で収まってしまう。

 例えばです。

 学生から「西川先生はクラスは必要だと思いますか?」、「学年は必要ですか?」と聞かれると、0.1秒の迷いも無く、「不要」と言います。

 色々なところに書いているとおり、私の考える未来の小学校の入学式は以下の通りです。

 体育館に小学校に入学してから2年目の子ども6年目の子どもがバラバラに起っています。新入生が体育館に入ってきます。校長先生の挨拶は、「6年後に立派な中学生になって下さい」と挨拶し、それで終わり。色々な年齢の年長者が新入生の手を引いて、思い思いの部屋で勉強するのです。10歳の子どもが九九を覚えている子もいます。その横には9歳の子どもが高木貞治の代数学講義を読んでいるのです。新入生の中にも様々です。その子が学びたいことを学ぶのです。

 以上を「そんなバカな~」と思っている人がSociety5.0を考えても、どこまでいってもSociety3.1か3.2程度で収まってしまう。もちろん、私の案に最初から賛同しなくてもいい。面白いな、出来たらいいなと思う人でなければSociety5.0は無理です。

 ま、お役所は、そんなこと考えられないのかも。大きな組織は大胆な発想が出来ないのはクレイトン・クリステンセンの示すところです。小さな組織が破壊的イノベーションを発し、それにお役所がのればいいのにな。

追伸 ということで、Society5.0の情報収集はしていません。むしろ、ある役所の小さな部局の、小さな規制緩和の方が気になります。破壊的イノベーションを起こすのはそこだから。

[]のんき 07:26 のんき - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - のんき - 西川純のメモ のんき - 西川純のメモ のブックマークコメント

 多くの教師、教師の卵はのんきだな~と思います。

 「2030年教師の仕事はこう変わる!」(学陽書房)に書いたことは多くの人には衝撃的だと思います。でも、一つ一つのエビデンスと、否定しようもない単純な論理から導かれる蓋然性の高い未来です。「そんなバカな」と思うのは当然で自然です。しかし、そう思った人に問いたい。じゃあ、私が示したエビデンスを踏まえて2030年まで何が起こりますか?と問いたい。おそらく、私が導いた世界以外に思い描けない。

 例えば、ネット上に良質の授業動画があふれる時代に、どれだけ、それらを排除できるとお思いですか?一度、その動画が教室で利用されるようになったら、教師の職能は変わると思いませんか?

 おそらく、無責任な五十台の人たちは逃げ切れるかもしれません。しかし、若い世代のことを考える五十台だったら逃げ切れません。四十台より若い世代は絶対に逃げ切れません。

 まあ、その時になったら対応しよう、と思っている人もいるでしょう。その時になったら、というのは間違えです。もう始まっています。環境教育で学ぶことですが、環境の悪化は幾何級数的です。1が2になるのは1の増加なのです。2が4になるのは2の増加です。しかし、256が512になるのは256の増加、512が1024になるのは512の増加なのです。さらに言えば、物やサービスが広がる速度は、一定の閾値を超えるとパンデミックになり、上記より遙かに早い。思い出してください。携帯電話、スマホが広がった速度を。

 その時になったら対応しようでは遅いのです。その時に備えなければなりません。もちろん、全面的に、半分、一部、たまに、のいずれでもいいです。始めなければならない。

追伸 残念ながら学校で権力を握っているのは、明日も今日と同じだと思っている五十代の教師なのです。

[]転ばぬ先の杖 07:08 転ばぬ先の杖 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 転ばぬ先の杖 - 西川純のメモ 転ばぬ先の杖 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 くどいようですが、「みんなで取り組む『学び合い』入門」(明治図書 https://amzn.to/2tb1EDG)を是非お読みください。これは『学び合い』の実践者にとって必読の書です。

 これから始める人、現在実践している人、実践十年以上の人もです。

 私の所に来るお悩み相談の半数は、対人関係の地雷を踏んでしまった人です。そのたびに「なんでみんなで取り組む『学び合い』入門を読んでいないの。何度も書いているのにな~」と思います。もうお持ちの方も定期的に読み直してください。いけいけゴーゴーの時が危うい。

 地雷を踏んでからの復帰法より、地雷を踏まない方法の方が遙かに簡単で効果があります。転ばぬ先の杖です。

18/06/15(金)

[]地雷 21:47 地雷 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 地雷 - 西川純のメモ 地雷 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 西川ゼミ以外のある院生さんから「『学び合い』をやったら不登校になりそうな子がいたらどうしたらいいでしょうか?」という質問がありました。この人は『学び合い』を実践したいと思っている人です。やりたくない人は「『学び合い』を不登校なる子がいます。」となります。しかし、この方は「どうしたらいいでしょうか?」と言ったのです。

 いつもの手順通りに回答しました。まず、現状の確認です。

 私は「では、『学び合い』をやめたら不登校になる子がいたら、どうしますか?事実、一斉指導のクラスで不登校の子は少なくないですよね?」と確認しました。

 次に、これからの社会の現実を語り、人と積極的に関われない子どもは、入試で失敗し、就職に失敗してしまうことを語りました。生活保護の審査で説明することが出来ず、最悪、飢え死にしてしまう可能性を語りました。そして、「今、その質問をしたあなたの頭の中は、その日、その月、最大限でその年のことを考えているのでしょ?」と問うとうなずかれました。「しかし、その子の一生涯を考えるならば、人と関わることを学ぶ必要があることは分かりましたね。さて、そのような子が人と関われるようになるには、週イチの特活や道徳でやればいいですか?少ないですね。そのような子が変わるとしたら、教科学習を通して何年も、何年も経験させてあげる必要がある。つまり『学び合い』をしなければならないのです」と語りました。うなずかれたのですが、不安そうな顔です。

 そこで、「でも、不登校になってはダメですよね。ご安心下さい。『学び合い』は数千人の人が二十年間実践しているものなのです。そのような場合、どのように対応すべきなのかは分かっています」と言って、「みんなで取り組む『学び合い』入門」に書いてある方法を立て板に水のように説明しました。

 『学び合い』は私の本(『学び合い』ステップアップ、週イチではじめるアクティブ・ラーニング入門、『学び合い』を成功させる教師の言葉がけ、学力向上テクニック入門)を読んで、その通りやれば絶対に成功できます。ただし、それだけでは足りないのです。保守的な同僚・管理職・保護者、また、ソーシャルスキルの弱い子どもとの軋轢によって潰される場合もあります。「みんなで取り組む『学び合い』入門」では、そのような地雷を踏まないようにするノウハウがあるのです。

 本日も、その本で絶対にしてはいけないと書いている地雷を踏んだ若い先生の文章を読みました。地雷を踏まない方法は簡単です。周りの人たちに気づかれないようにすればいいのです。