西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

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19/10/30(水)

[]Society5.0 09:45 Society5.0 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - Society5.0 - 西川純のメモ Society5.0 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日、現職のゼミ生が体操着のことで質問しました。以前は特定の業者を指定して体操着を購入させていました。そのような関係があるので、何かあったとき電話一つで対応してくれます。ところが、業者指定は望ましくないとのお上からのお達しがあり、業者指定が出来なくなりした。その結果として、電話一つで対応してくれなくなったそうです。それで困っているので、どうしたらいいか?と聞かれたのです。

 私は呆れた顔でゼミ生を見ていて、やがて笑いました。私は「半年以上、私と議論しているのに、未だに旧社会の思考方法は抜けないね。今から説明するけど、いかにバカげたことを私に言ったことを理解するよ」と言いました。

 政府の出すSociety5.0の文章を読むと、Society5.0とはAI・ロボットが発達し、様々な最先端のサービスが一般化する社会を思い描いているようです。しかし、私はそう思いません。Society5.0とは工業化社会の考え方から脱工業化社会の考え方に移行した社会です。テクノロジーではなく、考え方なのです。考え方が変わらないならば、最先端のテクノロジーを使っても、それは旧社会なのです。

 脱工業化社会のコードは「個性化」「総合化」「非同時化」「分散化」「適正規模化」「地方分権化」で、工業化社会のコードは「規格化」「分業化」「同時化」「集中化」「極大化」「中央集権化」です。大多数の人のそこそこのニーズに応える製品・サービスを安く大量に提供するには工業化社会のコードが有効です。一方、少数の人が強く求めるニーズに応える製品を少量・高価に提供するには脱工業化社会のコードが有効です。日本は人件費が上がったので、工業化社会では生き残れません。このあたりはゼミ生には耳にタコです。しかし、具体的な問題になると、直ぐに忘れてしまう。

 私は「何故、学校が一律の体操着を着ることを求めるの?子ども・保護者が体操に適した服装を判断し、購入すればいいじゃない。そもそもどうでもいいことに規格化を求め、中央集権化して管理しようとするから働き方改革が進まない」と言いました。ゼミ生は「あ!」という顔をして口をポカンと開けていました。

 皆さん、様々な教育改革を知っているでしょう。ネット検索をすれば、山のように現れる。しかし、それらは全て工業化社会のコードのままです。判断する方法は簡単です。「一人一人の子どもがそれを拒否する権利を持っているか?」と考えて下さい。残念ながら工業化社会の人の考える個別最適化の主語は学校であり、教師なのです。これではSociety5.0で生き残れる子どもを育てられません。それは絶対王政で民主的な国民が育たないのと同じです。

 ちなみに『学び合い』では子どもは『学び合い』を拒否する権利を持っています。誰とも関わらなくても、協力しなくても、なんらのペナルティを課されません。『学び合い』に参加する子どもも、一人一人個性的な方法で課題解決します。おそらく、個別最適化の主語が子どもである唯一の教育実践だと思います。

追伸 工業化社会の人にとって、体操の時どのような服装にするかを子ども・保護者の判断に任せることに拒否感をもちます。それは規格化し同時化している自身の授業が成り立たなくなることを恐れているのです。それは絶対王政の王が国民の自由を恐れるのと同じです。そして王権神授説のような理屈を持ち出してきます。

これからの社会を生きる子ども達は、服装を指定するような勤め先に勤めると思いますか?それがSociety5.0ですか?もし、そうでないならば、学校でも自己判断させて、安全に失敗させるべきではないでしょうか?