西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

西川純です。新潟県上越市の上越教育大学の教育実践高度化専攻(教職大学院)で『学び合い』を研究しています。諸般の事情で、このブログのコメントは『学び合い』グループのメンバー限定です。メンバー登録は、いつでもOKです。ウエルカムです。なお、メールはメンバー以外にもオープンですので、いつでもメールください。メールのやりとりで高まりましょうね。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。西川研究室はいつでも参観OKです。 詳細は http://www.iamjun.com/をご覧下さい。 もし『学び合い』グループに参加される場合は、 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/をご参照ください。
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19/07/25(木)

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 意外かもしれませんが、私は教育工学の専門家として高校教師から大学教師に異動しました。私の初期の業績の多くは大型コンピュータを使ったものです。チップ(マザーボードではありませんよ)でコンピュータを組み立てました。機械語やアセンブラ(中間言語)をつかってコンピュータを使ってヴィデオ機器をコントロールする論文も書きました。人工知能言語による自己増殖機能を持つプログラムで論文を書いたことがあります。

 ということで、ICTを三十年以上見続けています。

 ICTが教育に関わる過程は、私が学生時代のCAI、CMIと同じです。対象とする名前は変わっても、それの映画盛衰の過程は皆同じです。まず、研究者が最先端の技術に基づく教育を提案します。学校現場の中でアンテナの高い学校がそれを受け入れます。そのような学校には都道府県教育委員会の意向でICTに対して能力の高い教員が配置されます。研究者とICTに対して能力の高い教員が協働します。ソフトとハードの調整を研究者と大学院生が担当します。教員は研究者と大学院生が作成したソフトを使って授業をすることに特化します。

 研究会は盛況です。しかし、参加者は「凄いけど、うちでは無理ね」と言います。一般校では、それだけの予算はないし、技術的サポートはありません。

 お祭りが終わった後はどうなるか。研究者と大学院生は次の最先端技術を狙います。コモディティ化した技術では学術論文は書けないからです。忙しい教師にとってハードの調整は負担です。ましてや新規のソフトの開発は無理です。結局、既に開発されたソフトを使います。やがて、ICTに対して能力の高い教師は異動します。そして、その学校の教師にとっては使い方も分からないハードとソフトが残ります。

 この過程を何度も見てきました。馬鹿馬鹿しいと思います。

 子どもたちはSociety5.0で生きられる能力を獲得するために学校にいます。でも、Society5.0生きなければならないのは我々も同じです。考えてください。個別最適指した学習をしている子どもたちは皆さんと同じではないですか?そうだとしたら、みなさんが「いいな」と思っているものを「いいな」と思いませんか?

 私が学生時代からキラキラしているCAI、CMIではなく、その時代に我々が使っていた表計算ソフトやワープロを教育で使うべきだと思っていました。そして、30年たって、その思いは確信になりました。

教育でした使っていないプログラミング学習は不要です。本当に大事なことは民生化しコモでティ化します。その価格は安価になり、ネット上のサービスは無料になります。それをどう使うかは「おじさん」。「おばさん」が指導する必要も無いし、指導できません。彼らが見いだせばいいのです。