西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

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19/01/27(日)

[]読んでいない 08:47 読んでいない - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 読んでいない - 西川純のメモ 読んでいない - 西川純のメモ のブックマークコメント

 朝一番で、以下の質問を受けました。

 

 

西川先生

おはようございます。青山新吾先生と岩瀬直樹先生の共著「インクルーシブ教育を通常学級で実践するってどういうこと?」P56についてお尋ねです。青山先生のゼミ生が卒論で『学び合い』を取り上げ結論として以下の結論が導き出されたということで本に載っておりました。

以下引用 P56より

青山 『学び合い』の話が出ましたが、僕のゼミ生の卒業論文で「学習で苦戦している子どもは本当に『学び合い』で学べているのか」というテーマをとりあげました。(そのゼミ生は)さまざまな書籍に当たって、記述上、それが証明されているのかどうかという観点から整理しました。結論をいうと「個としてどうだったかはほとんど記述されていないし、その子がどう学んだのかの記述もなかった。どの子も学べると主張するならば、記述の改善の余地がある」となっていました。一人ひとりの子にとって何が起こっているのかは、もっと読み解いていかなければならない、それがそのゼミ生の結論でした。

引用終わり

お尋ねというのは、学部生の卒論での結果から掲載されていますが市川先生の論文から考えるとこの結論は導き出せないことではないかと思いました。西川先生はどのようにお考えになられますか?

 

 

 私は以下のように応えました。

 

 笑いました。もし、その学生さんの言う「学習で苦戦している子」というのが特別な支援が必要な子どもという意味だったら、以下は読まれたのでしょうか?

 

西川純(2008.4):気になる子の指導に悩むあなたへ、学び合う特別支援教育(単著)、全150、東洋館出版社

西川純、間波愛子(2015.2):『学び合い』で「気になる子」のいるクラスがうまくいく!、全146頁、東洋館出版社

市川寛、久保田善彦、西川純(2007.6):小学校算数科における自由な相互作用と学力向上に関する研究、協同と教育、日本協同教育学会、3、10-20

水落芳明、小日向文人、久保田善彦、西川純(2008.3):発達障害を持つ学習者のいる学級における「学び合い」の事例的研究、日本教科教育学会誌、日本教科教育学会、30(4)、39-48

浅川浩佑、深山智美、鈴木翔、桐生徹、西川純(2017.6):特別支援学級に在籍する児童の自らのキャリアへの考え方の変容に関する事例的研究、臨床教科教育学会誌、臨床教科教育学会、17(1)、1-8

 

 また、「学習で苦戦している子」が一般的な意味だったら、2001年以降の私の学術論文(https://bit.ly/2mkJAC7)を一つでも読んだことがあるのでしょうか?

 まあ、私の教師向けの『学び合い』の入門書、それも特別支援教育を以外の本、例えば『学び合い』ステップアップ他数冊を読んでの結論でしょう。まあ、学部の学生さんだったら、その程度なのかもしれません。不思議なのは青山さんが何故指導しなかったか?です。聞いていただければ、基礎的な文献を快く教えたのに。

 何も読まずに、『学び合い』に対して云々する。困ったものです。

 ま、慣れていますが。