西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

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18/12/23(日)

[]ある食堂 18:17 ある食堂 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ある食堂 - 西川純のメモ ある食堂 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ある工場に社内食堂があります。近隣には食べ物屋はなく、社員の殆どはこの食堂で食べます。その食堂に新しい栄養士が勤め始めました。社員に美味しい食事を提供したいということで、食事のおいしさを「カロリー」、「塩分量」、「タンパク質の量」、「資質の量」、「炭水化物の量」、「その他」で分析したのです。それに基づき料理を一種類決めてそれだけを毎日毎日出したのです。

 この栄養士が間違っているのは、そもそも「カロリー」、「塩分量」、「タンパク質の量」、「資質の量」、「炭水化物の量」、「その他」でおいしさが決まるという根拠もないのに信じ切っている点です。

 第二に、社員の好みは多種多様なのに、自分が決めた1種類の料理に限定した点です。

 とても馬鹿らしいでしょ。あるわけないですよね。

 でも、調査書の書式変更に端を発しているeポートフォリオはこれと同じようなことだと私は思っています。

 「学力の3要素」(「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」)を多面的・総合的に評価しようとしていますが、ナンセンスです。まず、学力が3要素で構成されていることを明らかにする学術的な根拠を知りません。100歩譲っても、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」は何かの定義が曖昧としているのです。言葉として気楽に使うのは出来ますが、それを評価に使えるように明確化することは不可能です。

 第二に、求める学力は一つ一つの大学で異なるはずです。それをどうやって統一したフォーマットにすることが出来るのでしょうか?そんだったら、文部科学省が大学のアドミッションポリシーを一つ決めなければなりません。

 各大学が、各大学のアドミッションポリシーに基づき学力の3要素を操作的に定義し、それに基づきポートフォリオの入力システム・評価システムを構築するならば、まだありえます。しかし、そんなマンパワーがある大学がどこにあるのでしょうか?

 実証的な研究を経験していない人達が「そうだよね、そうだよね」と言っているうちにやることになったが、ここに来てどうやっていいか分からなくなってしまった。しかし、引っ込みがつかなくなったので、ベネッセのクラッシー、リクルートのスタディサプリに肩代わりさせようとしている。

 何が間違っているか?

 何かを測定することがいかに大変であることを知らない。結局、教育の測定は価値に基づいて構築されなければならない。どんなに実証研究をしたとしても、精密さは高めることは出来るが、正確さ、つまり妥当性を高めることは出来ないことを理解していない。

 第二に、自分たちが大学や企業が求める人材の能力を決められると思っている。それは大学や企業が決めることなのに。

 この改革には全く期待が出来ません。

 まあ、いつものことですが、文部科学省の言葉を使って、活かす方法はあると思います。

追伸 やるんだったら、一番いい方法は、子どもが大学の示す書式に合わせて自己アピールを書くことです。もちろん、大学によってはそれは無用の場合もあります。教師が関与しなければいい。ただし、大学が確認できるエビデンスに基づくことであることを求めるのです。つまり、アイビーリーグの入試で昔からやっていることです。