西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

西川純です。新潟県上越市の上越教育大学の教育実践高度化専攻(教職大学院)で『学び合い』を研究しています。諸般の事情で、このブログのコメントは『学び合い』グループのメンバー限定です。メンバー登録は、いつでもOKです。ウエルカムです。なお、メールはメンバー以外にもオープンですので、いつでもメールください。メールのやりとりで高まりましょうね。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。西川研究室はいつでも参観OKです。 詳細は http://www.iamjun.com/をご覧下さい。 もし『学び合い』グループに参加される場合は、 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/をご参照ください。
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18/12/19(水)

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 本日は、「勉強しなさい!を言わない授業」(https://amzn.to/2GdUGrn)のさわりを紹介します。

 『学び合い』の研究をすすめる中で、『学び合い』によって子ども達の人間関係が劇的に向上することが明らかになりました。その凄さにワクワクして我々は満足していた部分もありました。しかし、講演で子ども達の変化を自信たっぷりに話すと、「人間関係の向上は分かります。でも、成績は大丈夫ですか?」という質問が来ます。もちろん、それまでの研究でも成績は上がります。当たり前のことですが、子ども達全員が寝ないで、一時間中勉強し続ければ上がるのは当然です。しかし、多くの先生方はそれを信じられないのです。

 そこで、『学び合い』によって抜群に成績が上がったという事実を示す必要があります。しかし、事実だけでは不十分です。「たまたまでしょ?」とか「そのクラスの特性じゃない?」という反論も可能だからです。だから、その事実が生じるのは当然だという仕組み、つまり、『学び合い』だとどうして成績が上がるかという仕組みを示す必要がありました。

 そこで、それから数年は集中的に『学び合い』と成績に関する研究をしました。本書は、その成果をまとめたものです。

 本で紹介しているのは、小学校の算数と体育、そして中学校理科での研究です。

 当然のことながら成績は上がります。体育の場合は技能の向上が著しかったです。普通の先生が想像できないぐらいに。さて、何故、上がるかです。子ども達の会話を分析すると、子どもらしい会話だけです。「え?」と驚くような教え方をしているわけではないのです。ただ、膨大な会話があったのです。従来型では優れた説明をすると殆どの子どもは分かるという、私にとっては荒唐無稽なことを信じています。もちろん、そんな説明はあり得ません。しかし、もっと教材研究をすれば、そのような説明が出来るではないかと思っています。

 しかし、皆さんが小中高の児童・生徒だった時を思い出して下さい。素晴らしい説明を使用とする前に「どこが分からないの?」と聞くでしょう。当たり前ですよね。でも、どこが分からないかが分からない同級生は多かったと思います。そこで「じゃあ、○○は分かる?分からない?じゃあ、□□は?」と色々な聞き方でどこが分からないかを聞くと思います。そして、説明し、それが分からないと別な説明をします。以上のことは当然ですよね。でも、一人の教師は数十人の子どもとそのような会話をすることは物理的に不可能なのです。これは教師の能力の問題ではなく、紙のごとき教師でも不可能です。当たり前のことです。1校時を人数で割れば分かることです。この会話が出来ることが成績向上の大きなポイントです。

 ここまでは研究する前から分かっていたことです。しかし、研究して分かったことがあります。

 第一に、知的な障害を持つとされている子どもの過半数は知的な障害を持っていないという驚愕の事実です。クラスの中に4人の子どもが知的な障害がある子、または疑われる子であるとプロが認定していました。ところが、『学び合い』をやると3人が算数で満点を取るようになったのです。これには正直驚きました。『学び合い』の凄さを知っている私もにわかには信じられませんでした。

 多くの人は学び合うと成績の上位の子どもが下位の子どもに教えると考えています。だから、「成績上位の子どもにとってメリットがあるの?」という質問をよく受けます。それのちょっと変形した質問では、異学年の『学び合い』に関して「上級生にとってメリットがあるの?」という質問をよく受けます。

 私のビックリした第二は、このような想定は根本的に誤りであることが分かったのです。むしろ成績上位層、上級生の方がメリットがあるのです。中学校理科で成績トップの子どもが成績下位の子どもから教えてもらっているのです。その競技で政令指定都市の選抜チームに選ばれる子が、競技について他の子どもからアドバイスを受けているのです。信じられないでしょ?でも、分かってみれば、ごくごく当たり前のことでした。

 本書は以上のことを詳しく書いています。

 なお、本書で明らかになった『学び合い』の特別支援教育への可能性は、次の「気になる子の指導に悩むあなたへ」(https://amzn.to/2LahAi6)に繋がります。