西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

西川純です。新潟県上越市の上越教育大学の教育実践高度化専攻(教職大学院)で『学び合い』を研究しています。諸般の事情で、このブログのコメントは『学び合い』グループのメンバー限定です。メンバー登録は、いつでもOKです。ウエルカムです。なお、メールはメンバー以外にもオープンですので、いつでもメールください。メールのやりとりで高まりましょうね。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。西川研究室はいつでも参観OKです。 詳細は http://www.iamjun.com/をご覧下さい。 もし『学び合い』グループに参加される場合は、 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/をご参照ください。
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だめで元々で、とりあえずドロップボックス(http://db.tt/bMZAZwx)とjimdo(http://jp.jimdo.com/)の無料アカウントを登録してみてはいかがでしょうか?実に簡単ですから。

本格的にトライする人も多くいると思います。その際、人とのつながりが大事です。身近にいる人と繋がれるとありがたいですよね。『学び合い』を実践される方は、『学び合い』マップ(https://www.google.com/maps/d/edit?mid=zDInXkSSxyO4.kNDji5uDNm0Y)に、是非、登録下さい。登録は、『学び合い』マップ登録フォーム(http://form1.fc2.com/form/?id=77081b4d4f40dd2f)から出来ます。  「私なんて、人になんか教えられるレベルに行っていない」と思う方へ。だからいいんですよ。一番知っている人が、一番の教え手ではないことは『学び合い』を実践しているならば、子どもを見れば分かるでしょ。それに、教える必要はないのです。共に学び合えばいいのです。いや、愚痴を言ったり、笑ったりする、それでいいのです。  是非、一人でも多くの人がマップに登録下さい。強く、強く、お誘いします。

18/12/31(月)

[]ダイナミック 18:49 ダイナミック - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ダイナミック - 西川純のメモ ダイナミック - 西川純のメモ のブックマークコメント

 KDPの面白いところは、読者からのアドバイスにより直ちに修正し世に出せる点です。出版社の電子本ではこれが出来ない。出版社の電子本の場合、書籍の改訂の際についでに行われるのです。

[]強み 18:49 強み - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 強み - 西川純のメモ 強み - 西川純のメモ のブックマークコメント

 色々なところで、「西川先生の本を読みましたが、何故、あそこまで現場の実態をご存じなのですか?」と聞かれます。理由は人的ネットワークです。eポートフォリオ本にもそれを感じましたが、経営本にも感じます。ありがたいと思うと同時に、凄いと思います。

[]次元 18:49 次元 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 次元 - 西川純のメモ 次元 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 あまり書くと「西川先生は、自分の思った以外のことは認めないんだ」なんて言われるのが癪だから黙っていますが、たまにはいいでしょう。ネットを見ると「『学び合い』+○○」のようなハイブリッド型の『学び合い』を構想している方がいます。それを見ると、「あ~、テクニックレベルなんだな」と思います。『学び合い』のテクニックは強力です。子どもたちが関わる場面を含む教育実践だったら、ほぼオールマイティに使えます。しかし、その効果は限定的です。

 協働学習でも、学びの共同体でも、イエナプランでも、何でも、「一人も見捨ててはいけない」ということを入れた瞬間に、『学び合い』化します。これの教育効果を上げるためには『学び合い』の学校観、子ども観で見直す必要があります。そうすると無駄、邪魔なところが見えてきます。それを捨て去ってしまうと、今の『学び合い』になってしまうのです。

 つまり、次元が違うのです。

[]勝ち組 18:49 勝ち組 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 勝ち組 - 西川純のメモ 勝ち組 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今後の子どもが獲得すべき能力は何かという本が多いですね。私の本もその一つです。それらを読んで感じるものがあります。いわゆる勝ち組の人、頭の凄くいい人の書いている必要な能力は、日本の子どものごく一部しか獲得できないものだと思います。一人も見捨てたくない私には、それが嫌なのです。

[]最大のテクニック 14:51 最大のテクニック - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 最大のテクニック - 西川純のメモ 最大のテクニック - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』の最大・最強のテクニックは何でしょうか?

 私は「一人も見捨てない」だと思っています。まあ、正確に言えば、「一人も見捨てないことは自分にとって得である」であり、もっと正確に言えば、「一人も見捨てないことを諦めないことは自分にとって得である」です。もっともっと正確に言えば、「一人も見捨てないことを掲げ続けることは自分にとって得である」なのです。

 さて、何故、「一人も見捨てない」が最大・最強のテクニックなのでしょうか?

 『学び合い』が機能するためには、集団の2割(その多くは成績上位者)が馬車馬のように頭と体を動かしてくれるからです。その子達は「得」だから頑張ってくれるのです。もし、教師自身がそれを信じられないとしたら、その子達が動くわけ無い。

 今まで色々な入門者と接してきましたが、そこが分かれ目です。もちろん、全ての人が最初から「一人も見捨てない」を信じ切れるか、それも事実と論理で信じられるとは思いません。しかし、「一人も見捨てない」を素敵であると思う人はいます。「一人も見捨てない」は教師の義務だと踏ん張れる人はいます。そして、自分の能力はこの程度だから「一人も見捨てない」を掲げた方が「マシ」、「かなりマシ」と理解出来る人はいます。

 「一人も見捨てない」を前面に出さなくても、即ち、「得」を語らなくても、2割の子どもが不満に思わせないような授業力のある方は、もしかしたら『学び合い』を成立させられるかも知れません(かなり危ういですが)。一般の教師がそれが出来るとは思えません。

[]脱稿 14:51 脱稿 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 脱稿 - 西川純のメモ 脱稿 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 12月16日に会社経営の『学び合い』の本を書きたいと書きました。それからeポートフォリオ本に集中していたため手を付けられませんでした。それを12月26日の深夜にアップし、その後、微調整を繰り返してきました。それが一段落したのは12月29日です。それから書き始めて3日間で書き上げました。これから推敲期間に入ります。でも、年内に脱稿できてホッとしています。

[]改訂 07:26 改訂 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 改訂 - 西川純のメモ 改訂 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「緊急提言eポートフォリオ構築法(https://amzn.to/2AqrM1V)」に関して、落合道夫さんのご指摘により誤字修正をしました。謝辞に落合さんの名前を加えました。

 昨日も書きましたが、これって電子本ならではです。

 もし、修正すべき点があれば、他の電子本もよろしくお願いします。電子本は読者と一緒になって作り上げる本です。

 なお、最新版でご確認下さい。修正済みもありますので。

18/12/30(日)

[]婚活 22:01 婚活 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 婚活 - 西川純のメモ 婚活 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日、OBが結婚することを伝えに上越に来ました。どうやって出会ったかを聞いたのですが、色々のことをしたそうです。賢い。

 学生時代と違って、就職後は自然な出会いはほぼ無い。だって、数百人結婚相手となる年齢の男女が数年間にわたって生活を共にする職場なんて無い。

 という人が結ばれ、ということが分からない人は結ばれない。

 正規雇用された女性は一人でもいきられる。正規雇用された男性、および非正規雇用の人は結婚しなければ生きられないと思っています。特に非正規雇用の場合、私の思いつき、価値観のレベルではなく客観的な事実。

 とあいえ、ゼミ生の名前を思い出しながら、喜び、心配しています。

[]千葉の会 12:35 千葉の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 千葉の会 - 西川純のメモ 千葉の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 2月9日に千葉で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。https://kokucheese.com/event/index/550485/

[]改訂 07:26 改訂 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 改訂 - 西川純のメモ 改訂 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「緊急提言eポートフォリオ構築法(https://amzn.to/2AqrM1V)」に関して、ゼミ生のコウダイの指摘により誤字修正をしました。謝辞に彼の名前を加えました。

 これって電子本ならではです。

 もし、修正すべき点があれば、他の電子本もよろしくお願いします。電子本は読者と一緒になって作り上げる本です。

18/12/29(土)

[]期待 21:38 期待 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 期待 - 西川純のメモ 期待 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 皆々様。

 お叱りを覚悟で言います。

 変形労働時間制。

 小学校教員の英検準1級を求める。

 何を意味しているか。

 すみません。

 今の教師を学校を行政が信じていないことの証拠なのです。事実、ありとあらゆる改革を有名無実にしてきた。だから、文部科学省の意見も、都道府県教育委員会の意見も無視し、トップダウンで決めようとしているのです。

 私は指導教官の小林学先生から、「日本の文部行政は、日本の教員が優秀であることを前提としている」と教えてもらえました。おそらく、文部科学省の方々は、今もそうであるべきだと思ってらっしゃる。しかし、それを示すエビデンスを出せない。それでなんとか出来ると思っている甘さ。今でも、予算ちょうだい、人が必要だ、という論理以上を出せない。

 一回、潰すしかないのかも、と思い始めました。

 といいつつも、文部科学省ファンの私としては、私と同じように苛ついている人もおられることを信じています。

[]フェイクニュース 20:08 フェイクニュース - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - フェイクニュース - 西川純のメモ フェイクニュース - 西川純のメモ のブックマークコメント

 小学校の新規採用教員の半数以上が英検準1級相当の英語力を有することという政府方針があるそうです(http://news.livedoor.com/article/detail/15807937/)。ここまでくると笑いたくなる。どうぞ、そのようにしてください。すべての県で定員割れになるでしょう。あははははは

 どうして分からないのだろう?

 過労死するかもしれない終身雇用に魅力が無いことを。

 例えば、ワタミが新規採用者の半数以上が英検準1級相当の英語力を有することを求めたらどうなるか?教員養成系大学の教員として肌で分かる。

 あ、もしかしたらフェイクニュースかな?

18/12/28(金)

[]増刷 22:04 増刷 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 増刷 - 西川純のメモ 増刷 - 西川純のメモ のブックマークコメント

「2030年 教師の仕事はこう変わる! 」(https://amzn.to/2QWutSM)が、本屋に並び始めました。この本が3刷になるとは思いませんでした。現状に危機感を持っている教師は少なくない。

 それにしても学陽書房はOKをだしたのが凄い。

[]教え子 21:46 教え子 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 教え子 - 西川純のメモ 教え子 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は二百人強のゼミ生を卒業・修了させました。

 現場の方々から言えば、少ないですよね。でも、魅力的な同僚の中から、私を選んだ人たちです。だから、思い入れがある。今日も、昔のゼミ生からメールをもらいました。うれしさ半分。心配半分。これって、我が子と同じですね。

[]無神経 21:16 無神経 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 無神経 - 西川純のメモ 無神経 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 失礼ながら、非常に無神経な人だなと思います。こんな人に看護されたくない。患者さんは、入院する前も、入院してからもの人生があり、意識がなくなるまでの長い時間があるのです。https://togetter.com/li/1302206?fbclid=IwAR3Vt8WlXRE-SFedvqe5ks02x0QmySSYqieF8TFIpBcaLq142i_P59Afwac

[]授業づくりネットワーク 19:35 授業づくりネットワーク - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 授業づくりネットワーク - 西川純のメモ 授業づくりネットワーク - 西川純のメモ のブックマークコメント

 認知心理学による研究をしているとき参照していた佐伯先生と孫弟子にして同僚の大島先生の巻頭対談。凄いな~。授業作りネットワークの最新刊です(https://amzn.to/2TeX2aV)。

[]一太郎 14:46 一太郎 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 一太郎 - 西川純のメモ 一太郎 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』の実践者に電子出版をして欲しいと願っています。私はワードを使っていますが、一太郎でも出来ることが分かりました。教師には一太郎ユーザーは多いですよね。

 一太郎2018 KDP 電子書籍出版1(https://amzn.to/2BHD3ul

 一太郎2018 KDP 電子書籍出版2(https://amzn.to/2ESSHqa

 なお、この機会にkindle unlimitedの無料体験をするというのもありです。

 

[]責任者 07:10 責任者 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 責任者 - 西川純のメモ 責任者 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 既に40歳代後半に突入している、バブル崩壊後に就職した非正規の方々に言いたい。

 泯さんの生活の苦しさ、孤独を生み出したのは安倍首相でも、歴代の首相でもありません。あなた方を小学校・中学校・高校で教えた先生方です。仲間を与えず、減々法や大化の改新や仮定法過去完了を教えた先生方です。そして、いまも皆さんの後輩を同じ道に進ませています。

 と。

 そして、私もその教師の一人です。

[]包括的な職務命令 06:52 包括的な職務命令 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 包括的な職務命令 - 西川純のメモ 包括的な職務命令 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教師が自殺しました。校長は私は知らないと言っています(https://bit.ly/2EP6spD)。この校長は鳥居裁判を知らないのでしょう。「教師がブラック残業から賢く身を守る方法」(https://amzn.to/2BFpD1O)で鳥居裁判を紹介しましたが、このような場合、校長のこのような言い逃れは出来ません。つまり、社会通念上必要と認められるものである限り、やむを得ず勤務時間外に行った職務は、校長による包括的な職務命令が出されたものであるという判断を示したのです。

[]緊急提言eポートフォリオ構築法 08:59 緊急提言eポートフォリオ構築法 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 緊急提言eポートフォリオ構築法 - 西川純のメモ 緊急提言eポートフォリオ構築法 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「緊急提言eポートフォリオ構築法(https://amzn.to/2AqrM1V)」が予想以上に売れています。

 「2030年 教師の仕事はこう変わる!(https://amzn.to/2BNwsOT)」や「教師がブラック残業から賢く身を守る方法(https://amzn.to/2BKhI3j)」を出版したとき、時代の先に行きすぎて売れないのではないかと心配しましたが、杞憂でした。私が思う以上に先に進んでいる人は一定数以上いるのですね。

f:id:jun24kawa:20181228085250j:image

18/12/27(木)

[]武器 21:26 武器 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 武器 - 西川純のメモ 武器 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』の実践者も、そうでない人も、私と同じ願いを持っている人が、私の願いを発信してくれる。嬉しい。

[]沖縄の会 20:58 沖縄の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 沖縄の会 - 西川純のメモ 沖縄の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 2月23日に沖縄で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。https://kokucheese.com/event/index/550286/?fbclid=IwAR3piRCvU9pzHOmCeQntlmmh7186Iug_YqwwHzdND5ggGj3MdDxMg99ise0

[]福岡の会 19:53 福岡の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 福岡の会 - 西川純のメモ 福岡の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 2月9日に福岡で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。https://kokucheese.com/event/index/548445/?fbclid=IwAR07CJLiJq3sUELvitHAS2dkoksPVKXdcwd7NOiBhr_J0fe9WljxxpM-IQk

[]メガネ 17:51 メガネ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - メガネ - 西川純のメモ メガネ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は眼「も」良いので生まれてからずっと裸眼で過ごしてきました。しかし四十を超えるころから読書用メガネ(いわゆる老眼鏡)が必要になります。そこで遠近両用メガネを何種類も買ってみたのですが、合わないのです。ガラス越しに遠くを見るのが嫌なのです。鼻眼鏡を買いましたがずり落ちて使いづらい。昔、バンス国務長官が使っていたメガネだったら良いなと思って探してみたら見つかったのです。「ハーフリム」と言うんですね。安いので則買いました。案外気に入っています。

 講演の時、講義の時、胸に下げています。

https://amzn.to/2ERegYH

[]必要な情報 12:01 必要な情報 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 必要な情報 - 西川純のメモ 必要な情報 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「緊急提言eポートフォリオ構築法(https://amzn.to/2AqrM1V)」では、ぶっ飛んだことも書いていますが、多くの先生が今知りたいことも書いています。

 多くの先生、つまりeポートフォリオの専門家でない先生が知りたいのは、そもそもeポートフォリオって何?なのです。

 例えば、JAPAN e-Portfolio、Classi、スタディサプリ、調査書の関係がどうなっているのかが分かっていない状態です。

 また、高校の先生だったら進学用の調査書をeポートフォリオで作成するであろう事は知っていますが、就職用の調査書もeポートフォリオで作成できることは知らないでしょう。

 世にある書籍は先進的な大学でのポートフォリオに関するものです。当然、難しい言葉が羅列されている。ネットにはeポートフォリオがよく分かった高校教師の情報が流れていますが、皆さん、「どうやればいいの?」が先に立っています。そして、「どうやっていいの?」がころころ変わっているのです。だから、eポートフォリオには対応しなければならないことを感じているけど、なんだか分からない先生には手がかりがない。

 私は高校教師ではありません。大きな社会の流れは分かっているつもりですが、eポートフォリオは詳しくは分かっていませんでした。だから、多くの先生方が疑問に持つレベルのこと、即ち、eポートフォリオの専門家からは馬鹿にされるレベルのことから、一つ一つ調べ、聞いて、納得しながら理解しました。

 本書は4章構成ですが、最初の2章は、上記に対応するものです。とりあえずeポートフォリオって何?という疑問に答えています。手前味噌ですが、このレベルのことを書いてある本は本書が最初だと思います。

 つづく2つの章はぶっ飛んでいるかも知れません。しかし、理屈の上では、極々当たり前の事実を積み上げて結論づけています。それを選択するか否かは分かれると思いますが、筋は通っていることは確認できると思います。

 とにもかくにも、右往左往している余裕は高校にはありません。だって、新高校1年からは完全に対応しなければならないのですから。

 まあ、そこそこのことをやりさえすればいいんだ。うちは推薦入試で殆ど無試験で合格するような学校だからと思っている高校の先生、そもそも大学が本気なって推薦書を合否に使うとは思っていない高校の先生、みなさんの判断はあながち間違いでありません。ただし、大学入試に関してのみの話しです。大学はいい加減に合格させるかも知れません。しかし、企業は違います。企業が認める能力を高校3年の卒業までに与えなければなりません。もちろん、高卒で社会に出る子どもの場合は待ったなしです。

 そして、義務教育の先生方も対岸の火事ではありません。

 eポートフォリオは単に学習成果物をネット上にためればいいのではありません。それをもとに自分自身のストーリーを構築しなければならないのです。更に言えば、そのようなストーリーを完成させる学習成果物を作らなければなりません。そんな能力、高校1年の4月に忽然と獲得できると思いますか?

[]早! 07:15 早! - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 早! - 西川純のメモ 早! - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「緊急提言eポートフォリオ構築法(https://amzn.to/2AqrM1V)」を電子図書としてアマゾンで出版したのは、昨日の深夜です。そして、SNSでそれを案内したのは本日の5時半です。ところが、その本を昨日のうちに購入された方がいました。つまり、ご案内前に見つけて購入された方がいるんです。東京スカイツリー並にアンテナの高い方です。

 本日、どんどん売れています。

 そして、なななんと、7時には秦安彦さんから感想メールをいただきました。自分で言うのも何ですが、私の本は読みやすいと思います。それにしても、このリスポンス。電子書籍だからこそと思います。読もうと思った瞬間に手に入れることが出来ますから。感想は以下の通りです。

 『おはようございます。「緊急提言eポートフォリオ構築法」を拝読しました。拝読する前に、私はブログで次の記事を記していました。小学校でもできることを退職まであと一年ですが、追究していきたいと思います。数々のヒントをいただきました。「ありがとうございます」 https://dousureba2.blog.so-net.ne.jp/2018-12-24#more

[]奈良の会 05:44 奈良の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 奈良の会 - 西川純のメモ 奈良の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 1月27日に奈良で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。https://www.kokuchpro.com/event/2202896d568d243074f2f5c34bb2bfe2/

[]緊急提言eポートフォリオ構築法 05:34 緊急提言eポートフォリオ構築法 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 緊急提言eポートフォリオ構築法 - 西川純のメモ 緊急提言eポートフォリオ構築法 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、「緊急提言eポートフォリオ構築法(https://amzn.to/2AqrM1V)」を電子図書として出版しました。その「はじめに」に以下を書きました。

 

 本書を手にとっていただき、ありがとうございます。

 最初に申し上げなければならないことがあります。

 本書は国や都道府県が進めているeポートフォリオを分かっていただくための本ではありません。

Classiやスタディサプリの使い方を説明する本でもありません。

むしろ、それらにエネルギーを費やさず、本質的なところにエネルギーを費やしましょう、という本です。

 あなたは小学校にお勤めですか?中学校にお勤めですか?高校にお勤めですか?何でそんなことを聞くかと言えば、小学校も中学校も高校も新たなポートフォリオに対応しなければならないからです。

 おそらく、義務教育の先生は高校が対応しなければならないポートフォイオのことを知らないと思います。逆に、高校の先生は義務教育の先生が対応しなければならないポートフォリオを知らないと思います。いや、義務教育の先生はポートフォリオと言えば、総合的な教育の時間で作成するポートフォリオのことだと考え、自分たちが対応しなければならないキャリア・パスポートというキャリア教育におけるポートフォリオのことを知らないと思います。

 平成33年度大学入学者選抜(平成32年度実施)から調査書の所見欄が詳しくなります。それを運用するためにeポートフォリオというシステムを文部科学省は立ち上げようとしています。

 「キャリア・パスポートって小中学校のキャリア教育ね」と思えば高校の先生には興味を持てないでしょう。同様に、「eポートフォリオって大学入試の調査書ね」と思えば義務教育の先生には興味は持てないでしょう。

 違います。全然違うのです。

 キャリア・パスポートもeポートフォリオも、子ども達が一生涯構築し続けなければならないポートフォリオの一断面なのです。

 義務教育で形成したキャリア・パスポートは、高校のeポートフォリオに繋げてもらえないならば無駄になってしまうのです。高校のeポートフォリオが意味あるものになるためには、義務教育でのキャリア・パスポートの土台がなければならないのです。

 もう一つ大事なことがあります。

 子ども達が一生涯構築し続けなければならないポートフォリオは主体的で対話的に構築しなければならないのです。

 「え~、何か大変だな。また帰る時間が遅くなるのかよ。勘弁してくれよ」と思ったかもしれません。ご安心下さい。子ども達が主体的で対話的にポートフォリオを構築するならば、教師は「楽」になります。

 本書ではこのことを理解していただくことを目的としています。

 「なんじゃこれ?」と思ったならば、読む価値があるということです。

 さあはじめましょう。

[]出版の経緯 05:34 出版の経緯 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 出版の経緯 - 西川純のメモ 出版の経緯 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 大分前からeポートフォリオのことが気になっていたのです。あるとき集中的に調べ、理解しました。その結果、とてもトンチンカンなことになっていることが分かりました。

 原因としては義務教育と高校のポートフォリオがバラバラなのです。本来は文部科学省と厚生労働省が協調しなければならないのにバラバラ。その原因は文部科学省がポートフォリオは何のために必要なのか理解しておらず、厚生労働省が自分たちの目指しているものを達成するには小学校、中学校、高校と連携しなければならないことを理解していない。まあ、理解しているのかもしれませんが、縦割り行政でなんとも出来ないのかもしれません。

 そこでなんとかしたいと思い本を書き始めました。3日間で書き上げました。

 しかし、出版を断念しました。

 理由は、私の頭の中が先に進みすぎていて、ついてける人が少ないことが予想されます。つまり、あまり売れないのです。そもそも文部科学省が現在推進している高校のeポートフォリオでさえ、まだ分かろうとする人が少ないぐらいですから。義務教育の場合、キャリア教育は高校、大学の担当だと考えているので、キャリア教育の一環である義務教育で取り組まなければならないポートフォリオなんて、何にもしなくてもいいと思っているぐらいです。いや、知らないでしょう。

 そんな小学校、中学校、高校の現状にムカムカしているのです。

 理由の二つ目は、eポートフォリオが迷走しているからです。本を書くのであればエビデンスに基づいて書かねばなりません。ところが、詳細に関するエビデンスがほとんど無いのです。笑い話のようですが、詳しいと思われる人が講演会で言ったことがエビデンスになるぐらいですから。つまり、誰々さんがこれこれと言った、レベルです。今、高校のeポートフォリオを本気になって取り組もうとしている人たちは、そのようなレベルの情報に右往左往しながら踏ん張っているのです。だから、「もうしばらくたって、落ち着いてから書こうかな」と思って、その原稿をお蔵に入れました。そして2ヶ月たちました。

 最近、うちのゼミ生が「先生、eポートフォリオの本はいつ出版されるのですか?」と聞きました。その学生には本を書き上げたとき、その本の骨格の部分を話したのです。その学生の目を見たとき、「あ~、このレベルのものに興味を持つ人はいるんだな」と思いました。「でも出版は無理だな」と思った瞬間に、「あ、電子出版すればいいじゃん」と気づきました。

 電子出版ならば出版社にご迷惑をおかけしない。自分が書きたいと思っていることを、それが分かる少数の人にだけ読んでもらえばいい。これが分かれば、すっきりとします。右往左往しているeポートフォリオのノウハウの部分はザックリとカットできます。私が書きたいことを加筆しました。そして講演会では話すけど、本にはあまり書いていないことを加筆しました。

 eポートフォリオの学校導入を頑張っている鈴木庸介さんとOKさんにチェックを受け、色々教えてもらいました。表紙と本のタイトルは高瀬さんが作ってくれました。そして、本日、「緊急提言eポートフォリオ構築法(https://amzn.to/2AqrM1V)」を電子図書としてアップしました。

 いまはスッキリしています。

 分かる人は少ないけど、時代が証明します。

本書で書いていることは私にとっては馬鹿馬鹿しいぐらい自明なことです。現行の法規上なんら問題は無い。でも、我が身かわいさで一歩踏み出せない。すみません。子どもたちの未来を考えると、イライラ、ムカムカしてくるのです。

honisikihonisiki2018/12/27 11:48「eポートフォリオ」は、昨日届いたkindleで一番に購入させていただきました。あれ?知らない本が出てる。と思っていたんですが、そんなにタイムリーだったのですね。
以前からの本も安く出していただき、ありがとうございます。

jun24kawajun24kawa2019/01/03 06:14ありがとうございました。

18/12/26(水)

[]管理職 21:51 管理職 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 管理職 - 西川純のメモ 管理職 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 色々な事情もあるから一概に言うのは失礼だけど、以下の記事を読んで感じるのは、「教諭時代に管理職として子ども集団を動かすことを学んでこなかったんだろうな」と思う。管理職になった途端に管理能力が生まれるわけではない。https://bit.ly/2Afjmu4

18/12/25(火)

[]武器 22:21 武器 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 武器 - 西川純のメモ 武器 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私の武器は、願いです。多くの人が願っているが、願わないふりをしている願いです。だから多くの人が共感してくれる。私はその願いのために、毎日、何かをしています。それが武器です。

[]スーパーマン 22:16 スーパーマン - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - スーパーマン - 西川純のメモ スーパーマン - 西川純のメモ のブックマークコメント

 この数日、自分はスーパーマンだと感じることがありました。

 もちろん、私はスーパーマンではありません。ごく普通のおっさんです。でも、願いがあります。そのために、毎日、何かをしています。

 この数日、私の能力では乗り越えない壁がありました。で、頼みました。で、あっけないほど壁を乗り越えました。

 という途中経過を知らずに、私の出すアウトプットを見ていると、もしかしたらスーパーマンのように見えるかもしれません。でも、私の強みはスーパーマンの人とつながり、その人の知恵をいただける。それも無料で、速やかに。

 『学び合い』のセオリーで述べるごとく、それが武器なのです。

[]死に体 21:42 死に体 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 死に体 - 西川純のメモ 死に体 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 大学という組織は全体的に見れば、死に体です。幸い、逃げ切れる年と、実績を得ました。可哀想なのは若い世代。

 と、このご時世に、周りから色々と言われる管理職。今の時代、管理職になってくれるひとは本当に善人です。

18/12/24(月)

[]グルメ 22:02 グルメ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - グルメ - 西川純のメモ グルメ - 西川純のメモ のブックマークコメント

グルメリポーターが目隠しでラーメンを食べ、そのラーメンの店名を当てるのを見て、凄いな、と思います。が、しばらくすると、「この人、家で食べていないだ」と分かると哀れに思います。家庭の普通の料理が一番。

[]ゾーリンゲン ペディ 16:19 ゾーリンゲン ペディ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ゾーリンゲン ペディ - 西川純のメモ ゾーリンゲン ペディ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 皆さんは踵の角質取りはどうやっています?ゾーリンゲン ペディ(https://amzn.to/2AcIhOU)がお勧めです。カミソリで削る形式です。カミソリというと怖そうですが、大丈夫です。角質化したところは削れるのですが、柔らかいところはするりと滑ります。早く、確実に角質取りが出来ます。おかげで角質が割れて血が出てしまうことがなくなりました。

[] Vaimo 15:13  Vaimo - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク -  Vaimo - 西川純のメモ  Vaimo - 西川純のメモ のブックマークコメント

 皆さん、ホチキスは何をお使いですか?MAXのVimo80(https://amzn.to/2RcpPzI)とVimo11(https://amzn.to/2AdfidR)は今までのホチキスとは異次元です。使ってみて笑い出しました。あまりに軽く、綴じられるので。私は今まで持っていたホチキスを全部捨てました。本当に、使うとビックリして、笑い出すと思いますよ。今までは何だったんだって。

18/12/23(日)

[]折り合い2 22:13 折り合い2 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 折り合い2 - 西川純のメモ 折り合い2 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 文部科学省、都道県県教委は今の教育に責任を負っています。だから、これからの教育には踏み出せないのです。出来るのは皆さんの勤務校のおねーさま、おじさまが受け入れられるレベルの改革です。仕方が無い。文部科学省の権力と、おねーさま、おじさまの権力、どちらが強いですか。だから、文部科学省に改革の力は無いのです。

[]折り合い 21:44 折り合い - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 折り合い - 西川純のメモ 折り合い - 西川純のメモ のブックマークコメント

 この数年のアクティブ・ラーニング、主体的・対話的に関わって、喜び、怒り、苛ついて、学んだことがあります。

 体制の人には変える力は無いのだと。それはクリステンセンの言っているとおりです。

 でも、その人たちの言葉を使えば、物事は変わることを知りました。

 『学び合い』は一気に広がりました。

 今後とも、馬鹿らしい現状にお付き合いをして、本質的な改革の布石をおきます。

[]ネットワーク 21:44 ネットワーク - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ネットワーク - 西川純のメモ ネットワーク - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日、公立で改革は出来ないと断言しました。

 しかし、日本の教育は改革できます。それが現状の1条校かどうかは流動的ですが。

 その改革の多くを担うのは、現在、公立にお勤めの方です。

 公立を辞め私立に異動する方。

 公立を辞めフリーランスになる方。

 公立を辞めフリースクールを立ち上げる人。

 公立を辞め民間からサポートする人。

 そして、公立に勤め続ける人。

 改革は時間差があります。中生代の恐竜が絶滅するまでどれほどの時間がかかったのでしょうか。一発の隕石で絶滅したわけではありません。

 ようは、公立学校のシステムは死に体です。が、改革を理解する個人は生きられます。

 常に、アンテナを高くしてください。

[]冬至 19:07 冬至 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 冬至 - 西川純のメモ 冬至 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は冬至です。今、ゆず湯から上がってきました。本日はカボチャに小豆あんをかけた冬至カボチャをつまみに晩酌です。

[]新任一年目を生き抜く教師のサバイバル術教えます 13:09 新任一年目を生き抜く教師のサバイバル術教えます - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 新任一年目を生き抜く教師のサバイバル術教えます - 西川純のメモ 新任一年目を生き抜く教師のサバイバル術教えます - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今日は「新任一年目を生き抜く教師のサバイバル術教えます」(https://amzn.to/2Bzd0Wb)のさわりをご紹介します。

 私は理学部出身者です。教育の大学院で学びましたが、専門は概念形成です。その私が暴走族、暴走族OBOGが一杯いる夜間定時制の物理教師として採用されました。当然のことながら授業にはなりません。しかし、優れた先輩教師に巡り会った、そのおかげで半年ぐらいで授業が成立するようになったのです。

 どうやったか?

 当然、教材研究ではありません。

 そのノウハウを38-54頁というたった17頁にまとめました。17頁にまとめられる程度だから半年で授業が成立するようになったのです。

 最後の付録には、先輩から出来る新人か出来ない新人か、かわいい新人かかわいげの無い新人かのどちらに見られるかは、どこがポイントであるかを書いています。

 今の時期に、これを書こうと思ったのは、学生時代を過ごした恋人と別れるか、分かれないかが佳境の時期です。そして、分かれないとしたら、在学中に何をするべきかが重要になります。結論から言えば、今つきあっている人が、あなたが出会える最善の異性であることを「数学的」に証明できます。(ビックリするでしょ)

 さて、この本は新人用の本ですが、中堅の人も読み直すことを薦めます。

 あなたが職場で生きづらかったら、どこに原因があるかが分かります。先に紹介した付録は、同僚から出来る同僚か出来ない同僚か、かわいい同僚かかわいげの無い同僚かのどちらに見られるかは、どこがポイントと読み替えることが出来ます。

 もし、あなたが男性で結婚前か、子どもが生まれる前の人だったら、まだ間に合います。熟年離婚するかしないかはどこかが分かります。そして、既に子育て期間が終わった方だったら、自分がどんな地雷を踏んでしまったかを自覚し、今後の伴侶への配慮を見直して下さい。

私はありとあらゆるジャンルの本を書いています。そのため、私の専門が何かは分かりづらいかもしれません。しかし、私の中では一貫しているのです。それは誰一人も不幸になって欲しくないのです。

[]ある食堂 18:17 ある食堂 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ある食堂 - 西川純のメモ ある食堂 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ある工場に社内食堂があります。近隣には食べ物屋はなく、社員の殆どはこの食堂で食べます。その食堂に新しい栄養士が勤め始めました。社員に美味しい食事を提供したいということで、食事のおいしさを「カロリー」、「塩分量」、「タンパク質の量」、「資質の量」、「炭水化物の量」、「その他」で分析したのです。それに基づき料理を一種類決めてそれだけを毎日毎日出したのです。

 この栄養士が間違っているのは、そもそも「カロリー」、「塩分量」、「タンパク質の量」、「資質の量」、「炭水化物の量」、「その他」でおいしさが決まるという根拠もないのに信じ切っている点です。

 第二に、社員の好みは多種多様なのに、自分が決めた1種類の料理に限定した点です。

 とても馬鹿らしいでしょ。あるわけないですよね。

 でも、調査書の書式変更に端を発しているeポートフォリオはこれと同じようなことだと私は思っています。

 「学力の3要素」(「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」)を多面的・総合的に評価しようとしていますが、ナンセンスです。まず、学力が3要素で構成されていることを明らかにする学術的な根拠を知りません。100歩譲っても、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」は何かの定義が曖昧としているのです。言葉として気楽に使うのは出来ますが、それを評価に使えるように明確化することは不可能です。

 第二に、求める学力は一つ一つの大学で異なるはずです。それをどうやって統一したフォーマットにすることが出来るのでしょうか?そんだったら、文部科学省が大学のアドミッションポリシーを一つ決めなければなりません。

 各大学が、各大学のアドミッションポリシーに基づき学力の3要素を操作的に定義し、それに基づきポートフォリオの入力システム・評価システムを構築するならば、まだありえます。しかし、そんなマンパワーがある大学がどこにあるのでしょうか?

 実証的な研究を経験していない人達が「そうだよね、そうだよね」と言っているうちにやることになったが、ここに来てどうやっていいか分からなくなってしまった。しかし、引っ込みがつかなくなったので、ベネッセのクラッシー、リクルートのスタディサプリに肩代わりさせようとしている。

 何が間違っているか?

 何かを測定することがいかに大変であることを知らない。結局、教育の測定は価値に基づいて構築されなければならない。どんなに実証研究をしたとしても、精密さは高めることは出来るが、正確さ、つまり妥当性を高めることは出来ないことを理解していない。

 第二に、自分たちが大学や企業が求める人材の能力を決められると思っている。それは大学や企業が決めることなのに。

 この改革には全く期待が出来ません。

 まあ、いつものことですが、文部科学省の言葉を使って、活かす方法はあると思います。

追伸 やるんだったら、一番いい方法は、子どもが大学の示す書式に合わせて自己アピールを書くことです。もちろん、大学によってはそれは無用の場合もあります。教師が関与しなければいい。ただし、大学が確認できるエビデンスに基づくことであることを求めるのです。つまり、アイビーリーグの入試で昔からやっていることです。

[]改革の方法 16:12 改革の方法 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 改革の方法 - 西川純のメモ 改革の方法 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 公立学校での改革は出来ないと断言しました。

 その一方で、改革の多くを担うのは、現在、公立学校に勤めている人だと申しました。理由は、人数が多いからです。でも、矛盾しているように読めるかも知れません。

 もし、現在、公立学校に勤めている人が、自分のクラス、自分の学校を変えようとしても改革は前者であれば広がらないし、後者であれば成功したとしても人事交流の中で消えて無くなるからです。

 では、どうしたらいいか?

 第一は、視野を広く持つことです。どれぐらいか?

 具体的には最低限、自分の人事交流の範囲を考えて下さい。小中学校だったら事務所単位、高校だったら都道府県単位を視野において下さい。その範囲内に一定数の改革者がいたならば、あなたはどんなところに務めても改革を推進することが出来ます。

 第二は、改革者となり得る人をターゲットとすることです。多くはありません。そして誰がそのような人であるかは分かりません。だから、SNSなどを通して発信し続けることです。

 第三に、一人でやろうとせず、同じ思いを持っている人とやるのです。

 一つの学校を変えるより、自分の人事交流の範囲内の5%の改革者となり得る人とネットワークを組む方が容易いと思っています。

 以上、『学び合い』やっていることで、より多くの方々にやって欲しいことです。

18/12/22(土)

[]破壊的イノベーション 07:24 破壊的イノベーション - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 破壊的イノベーション - 西川純のメモ 破壊的イノベーション - 西川純のメモ のブックマークコメント

 破壊的イノベーションで大事なことは、既存の人たちが大事にしていることを捨てることです。既存の人たちが大事だと思っていることを充実させることは持続的イノベーションです。

 大学で高木貞治の解析学概論。代数学講義を読んだとき、そこには四則演算が全くないことを知りました。計算ではなく、計算可能かを議論しているのです。それが数学です。数学的才能のある子が、それで身を立てようとするとき、その子は九九を覚える必要があるでしょうか?その子には興味が無い、漢詩を学ぶ必要性があるでしょうか?

 文部科学省、そして多くの教師は、学術的に明らかにされていない「基礎的・基本的学力」という幻影が実在すると想定し、最低学力を保証しようとしています。そうすれば才能ある子どもが数学を学ぶ時間を奪われるのです。

 破壊的イノベーションで大事なのは既存の人たちが後生大事にしているものは何かを見極め、それが本当に大事かを問い直すことです。

[]マスク 06:37 マスク - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - マスク - 西川純のメモ マスク - 西川純のメモ のブックマークコメント

 高校に講演したとき、「夏でも、体育祭でもマスクをつけたままの子どもが増えた」ということを聞きました。そのとき、思い出しました。

 ある中学校に定期的に授業参観しました。

 クラスの『学び合い』が成り立ち、特別支援学級の子どもも受け入れられるようになりました。その子どもは知的な障害です。教科の内容をやるには難しい。その子は絵が好きです。だから、クラスの子どもは英語の受験勉強をしている中で、その子は絵を描いています。

 最初いったとき、その子は仮面をつけていました。オペラ座の怪人のマスクみたいなものです。その子は自分の描いた絵を周りの子に見せて意見をもらっていました。しばらくすると、そのマスクはしていません。首から提げています。でも、時々、そのマスクをするようにしていました。しばらくすると、マスクはクビの後ろに下げています。そして一度もマスクをしませんでした。ある日、参観に行くと、マスクはありませんでした。

 そのとき、さっと教室の外に出て5分間ぐらい、嗚咽しながら泣きました。嬉しかったことと、その子が抱えていた苦しみの重さを思ったのです。この子のような苦しみを抱えている子どもが日本中にどれだけいて、それを解決出来ない私がいるのです。

 高校生のマスクは我が身を守る防具なのです。防具がいる状態なのです。マスクが必要ない学校生活を与えたい。

18/12/21(金)

[]ゼミ開放日 13:56 ゼミ開放日 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ゼミ開放日 - 西川純のメモ ゼミ開放日 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 1月のゼミ開放日は28日、29日です。

 日程が決まっていませんが、とりあえず以下に登録下さい。

 https://nishikawa-lab.jimdo.com/%E7%A0%94%E7%A9%B6%E5%AE%A4%E9%96%8B%E6%94%BE%E6%97%A5%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/

[]学び合う 12:59 学び合う - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 学び合う - 西川純のメモ 学び合う - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』を分からず、単に言葉としての”学び合い”で『学び合い』を理解している人、別な言い方で言えば本も読まずに伝聞で分かった気になっている人は多いですね。ま、仕方がありません。人は既存の理解で新たなことを理解しようとしますから。でも、批判するならば、ちゃんと本を読んでからでしょう。特に、研究者と名乗っている人であれば、エビデンスを示して。ま、研究者のふりをしている人なら仕方がありません。

 『学び合い』では学び合うことを求めていません。仲良くなったり、理解し合ったりすることを求めていません。全員が課題を達成するために折り合いを付けることが自分にとって得だということを、集団の2割程度に理解させているのです。

 結果として、全ての人が全ての人と関わる必要はありません。人の相性もあります。そもそも理解したくない人と話すことは労多くして、益少ない。いや害が多い。そういう人とは距離を置き、関わらないことが大事です。『学び合い』ではそれをOKです。なんとなれば、社会人はそうやっています。そして『学び合い』では社会人を育てているのです。あたりまえのことです。

 ということは、『学び合い』を分からない人、分かりたくない人は、分からないのでしょうね。だから、「『学び合い』をしているのに学び合わないなんて矛盾している」のようなことをのたまうのです。困ったもんだ。

[] 気になる子の指導に悩むあなたへ 11:45  気になる子の指導に悩むあなたへ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク -  気になる子の指導に悩むあなたへ - 西川純のメモ  気になる子の指導に悩むあなたへ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は、「気になる子の指導に悩むあなたへ」(https://amzn.to/2LahAi6)のさわりを紹介します。これは「勉強しなさい!を言わない授業」(https://amzn.to/2GdUGrn)で明らかになった、『学び合い』で知的な障害のある子が算数で満点を出したことに繋がる本です。

 『学び合い』でやれば、国語、理科、社会あたりでしたら、知的な障害がある子どもでも成績が明確に上がります。優れた実践者ならば、満点を実現することも可能です。何故なら、それらの科目の場合、「ど暗記」で取れる問題があり、単元によってそれのみで構成されるテストもあり得るからです。しかし、算数・数学は「ど暗記」では解けません。だから、知的な障害がある子の場合、一定以上ののびが望めないのが現実です(逆に、そこに意味があるのですが)。

 では、何故、満点が取れたのでしょうか?

 理由は一つだけです。プロが知的な障害があると認定したとしても、実際は知的な障害がない子どもだと言うことです。我々の経験から言えば、クラスの中にいる知的な障害のある子の3分の2は知的な障害がある子ではなく、先生にとって教えるのが困難な子です。

 本書では、そのような子どもが『学び合い』の中でどのように勉強しているかを詳細に記述しています。そして、指導のポイントも書いてあります。

 簡単に言えば、もの凄いことは何もありません。ごく普通の子どもの会話があるだけです。しかし、その積み上げによって、教師が出来ないような教え方をしているのです。そして、指導法は特段必要ないのです。クラス全員に「一人も見捨ててはいけないよ」と言うだけのことです。『学び合い』が子どもの中に定着することによって、クラス全員が見捨てられなくなります。その一人に特別な支援の必要な子どもも含まれるのです。

 最後に、特別な支援が必要な子どもが大量生産されている仕組みを説明しました。

 本書を基礎にして発展させたのが、『学び合い』で「気になる子」のいるクラスがうまくいく!(https://amzn.to/2CrNYd2

 そして、そもそも特別支援の必要な子どもに何を学ぶべきなのかを明らかにするために、彼らが務める事業所の人、彼らが30歳、40歳になった時の保護者にインタヴューをしました。その結果は、特別支援学級の子どものためのキャリア教育入門(基礎基本編 https://amzn.to/2CrykyI)と特別支援学級の子どものためのキャリア教育入門(実践編 https://amzn.to/2BCtLQa)にまとめました。

[] 指示ゼロ経営 リーダーが「何もしない」とうまくいく。 09:17  指示ゼロ経営 リーダーが「何もしない」とうまくいく。 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク -  指示ゼロ経営 リーダーが「何もしない」とうまくいく。 - 西川純のメモ  指示ゼロ経営 リーダーが「何もしない」とうまくいく。 - 西川純のメモ のブックマークコメント

「指示ゼロ経営 リーダーが「何もしない」とうまくいく。」(https://amzn.to/2Bvmodh)は『学び合い』を学んで経営に活かしている米澤さんの本です。ワクワクします。

18/12/20(木)

[]破壊的イノベーション 22:09 破壊的イノベーション - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 破壊的イノベーション - 西川純のメモ 破壊的イノベーション - 西川純のメモ のブックマークコメント

 これからの日本は変わります。これは一致しています。でも、持続的イノベーション、すなわち現在の改良で乗り換えられると思う人と、破壊的イノベーション、すなわち現在の改良では乗り越えられないと思う人がいます。

 私は後者です。

 どちらが正しいか?それが歴史が決めることです。

 かく言う私も持続的イノベーションのための布石はおいています。他ならない『学び合い』のノウハウ本がそれです。

 でも、私の頭の中は別です。

 昨日、本日、ゼミ生から私の破壊的イノベーションのことを聞かれました。

 ゼミ生から、「フリースクールを考えていますが、そのためには」ICTなどをちゃんと保証しなければならないですよね?」と聞かれました。

 微笑みました。

 破壊的イノベーションはクリステンセンが言っていますが、キャズムのムーアも、ブルーオーシャン戦略も、表現は違いますが同じことを書いています。

 つまり、破壊的イノベーションは既存の価値観では大事だと思うものを捨てることによって、新たな価値を生み出すことです。

 パソコンは巨人IBMが後生大事にしていた演算速度と記憶容量をあっさりと捨てました。結果としてIBMからはせせら笑われるおもちゃをビルゲイツ、スティーブン・ジョブスが新たなイノベーションを生み出したのです。

 昨日のゼミ生は、私のモデルを理解した上で安定したビジネスモデルを模索していました。笑いながら無理だと言いました。安定したビジネスモデルだったら既存企業に勝てるわけ無い。例えば、巨人IBMが安価なコンピューターを考えたとしても、数百万円レベルしか出来ません。

 破壊的イノベーションは捨てることが価値なのです。

 ではフリースクールの未来は何でしょう?

 それはすべての人に等しく学力保証するというものを捨てることです。これは一条校には絶対に出来ないことです。

 破壊的イノベーションは、主流派からせせら笑われる中で、そのノウハウを精緻化します。そして、ある段階で一般大衆が受けるホールプロダクトを生産して逆転します。『学び合い』はホールプロダクトをかなり生産しています。

 ということを分かっているのですか、いつまでたっても持続的イノベーションの人しかつながれないので、イライラしています。持続的イノベーションでなんとかできると思っているのでしょうか?

[]どうでもいいことと、だいじなこと 21:58 どうでもいいことと、だいじなこと - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - どうでもいいことと、だいじなこと - 西川純のメモ どうでもいいことと、だいじなこと - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、ゼミ生から言われたこと。

 ゼミ中、漫画本を読んでも何も言わないですね?と。

 西川ゼミの様子はYouTubehttps://www.youtube.com/channel/UCYaLRGq6dbEP63IGwQd0QFA)に公開しています。ただし、私の姿だけです。私とのやりとりをしているゼミ生の姿は写していません。

 ゼミ生は何をしているかと言えば、ものすごくリラックスしています。

 カップラーメンを食べている学生、ずっとスマホでゲームしている学生、寝ている学生。

 それに無反応な私を見ていると、普通は不思議です。

 理由は、私はものすごい圧倒的な結果を求めているのです。だから、過程はどうでもいいのです。西川ゼミが長くなると、それが分かります。

 卒業・修了する学生には、私みたいな校長はほとんどいないよ。と言います。

 ゼミ生は「分かっています」と言います。

[]今日 21:37 今日 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 今日 - 西川純のメモ 今日 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は面白かった。

 本日のメインは白鴎大学に大学院説明会をするために白鴎大学に参りました。大学1年から4年までの学生さんが参加しました。4年の今の段階で進路に悩むなんて素敵です。大学1年で進路に悩むなんて素敵です。2年、3年で進路を考えられるのですね。私はそんな学生さんではなかった。

 移動時間の8時間、学生さんと話しました。徹底的に話しました。面白かった。教師って面白いなと思います。同時に、教師に出来ることは限られていることも分かります。

 そんな1日です。

18/12/19(水)

[] 教職研修2019年1月号 17:40  教職研修2019年1月号 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク -  教職研修2019年1月号 - 西川純のメモ  教職研修2019年1月号 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教職研修2019年1月号(https://amzn.to/2BsrM11)にアクティブ・ラーニングのPDCAに関して連載を始めました。

[] 「勉強しなさい!を言わない授業 10:12  「勉強しなさい!を言わない授業 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク -  「勉強しなさい!を言わない授業 - 西川純のメモ  「勉強しなさい!を言わない授業 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は、「勉強しなさい!を言わない授業」(https://amzn.to/2GdUGrn)のさわりを紹介します。

 『学び合い』の研究をすすめる中で、『学び合い』によって子ども達の人間関係が劇的に向上することが明らかになりました。その凄さにワクワクして我々は満足していた部分もありました。しかし、講演で子ども達の変化を自信たっぷりに話すと、「人間関係の向上は分かります。でも、成績は大丈夫ですか?」という質問が来ます。もちろん、それまでの研究でも成績は上がります。当たり前のことですが、子ども達全員が寝ないで、一時間中勉強し続ければ上がるのは当然です。しかし、多くの先生方はそれを信じられないのです。

 そこで、『学び合い』によって抜群に成績が上がったという事実を示す必要があります。しかし、事実だけでは不十分です。「たまたまでしょ?」とか「そのクラスの特性じゃない?」という反論も可能だからです。だから、その事実が生じるのは当然だという仕組み、つまり、『学び合い』だとどうして成績が上がるかという仕組みを示す必要がありました。

 そこで、それから数年は集中的に『学び合い』と成績に関する研究をしました。本書は、その成果をまとめたものです。

 本で紹介しているのは、小学校の算数と体育、そして中学校理科での研究です。

 当然のことながら成績は上がります。体育の場合は技能の向上が著しかったです。普通の先生が想像できないぐらいに。さて、何故、上がるかです。子ども達の会話を分析すると、子どもらしい会話だけです。「え?」と驚くような教え方をしているわけではないのです。ただ、膨大な会話があったのです。従来型では優れた説明をすると殆どの子どもは分かるという、私にとっては荒唐無稽なことを信じています。もちろん、そんな説明はあり得ません。しかし、もっと教材研究をすれば、そのような説明が出来るではないかと思っています。

 しかし、皆さんが小中高の児童・生徒だった時を思い出して下さい。素晴らしい説明を使用とする前に「どこが分からないの?」と聞くでしょう。当たり前ですよね。でも、どこが分からないかが分からない同級生は多かったと思います。そこで「じゃあ、○○は分かる?分からない?じゃあ、□□は?」と色々な聞き方でどこが分からないかを聞くと思います。そして、説明し、それが分からないと別な説明をします。以上のことは当然ですよね。でも、一人の教師は数十人の子どもとそのような会話をすることは物理的に不可能なのです。これは教師の能力の問題ではなく、紙のごとき教師でも不可能です。当たり前のことです。1校時を人数で割れば分かることです。この会話が出来ることが成績向上の大きなポイントです。

 ここまでは研究する前から分かっていたことです。しかし、研究して分かったことがあります。

 第一に、知的な障害を持つとされている子どもの過半数は知的な障害を持っていないという驚愕の事実です。クラスの中に4人の子どもが知的な障害がある子、または疑われる子であるとプロが認定していました。ところが、『学び合い』をやると3人が算数で満点を取るようになったのです。これには正直驚きました。『学び合い』の凄さを知っている私もにわかには信じられませんでした。

 多くの人は学び合うと成績の上位の子どもが下位の子どもに教えると考えています。だから、「成績上位の子どもにとってメリットがあるの?」という質問をよく受けます。それのちょっと変形した質問では、異学年の『学び合い』に関して「上級生にとってメリットがあるの?」という質問をよく受けます。

 私のビックリした第二は、このような想定は根本的に誤りであることが分かったのです。むしろ成績上位層、上級生の方がメリットがあるのです。中学校理科で成績トップの子どもが成績下位の子どもから教えてもらっているのです。その競技で政令指定都市の選抜チームに選ばれる子が、競技について他の子どもからアドバイスを受けているのです。信じられないでしょ?でも、分かってみれば、ごくごく当たり前のことでした。

 本書は以上のことを詳しく書いています。

 なお、本書で明らかになった『学び合い』の特別支援教育への可能性は、次の「気になる子の指導に悩むあなたへ」(https://amzn.to/2LahAi6)に繋がります。

18/12/18(火)

[]頭の中 19:37 頭の中 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 頭の中 - 西川純のメモ 頭の中 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今日、水落さんといろいろな話をしていました。話のほとんどは、今後の日本と、その中で子どもがどう生きるかというものです。水落さんが質問するままに、私の考えを述べました。

 その後、水落さんが「先生の頭の中でそう考えているのですね。私が院生だった頃は授業のことを考えていたのに」と寂しげに一言。

 教え子の寂しげな表情と一言に、「すまない」と心の中でつぶやきました。

[] 忙しい!を誰も言わない学校 10:33  忙しい!を誰も言わない学校 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク -  忙しい!を誰も言わない学校 - 西川純のメモ  忙しい!を誰も言わない学校 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今日は、「忙しい!を誰も言わない学校」(https://amzn.to/2BmVsfQ)のさわりを書きます。

 「静かに!を言わない授業」(https://amzn.to/2rvYtWA)、「座りなさい!を言わない授業」(https://amzn.to/2SOsD31)に続く本ですが、タイトルが授業から学校になっているところがポイントです。

 私はゼミ生や『学び合い』実践者に「クラスを変えるより、学年を変える方が楽。学年を変えるより学校を変える方が楽。学校を変えるより市町村を変える方が楽。市町村を変えるより都道府県を変える方が楽。」と言います。大抵はキョトンとします。しかし、そうなのです。考えてみて下さい。5人のクラスで『学び合い』をするのと、30人のクラスで『学び合い』をするのと、どちらが楽ですか?それと同じなのです。よりマクロの視野を持てば、同志を見つけやすい。

 私がクラスから、学年・学校に意識をハッキリとシフトさせた時期に書いた本です。

 その方法は、合同『学び合い』です。これは『学び合い』のみが出来る最終・最強の武器です。従来型では絶対に出来ません。

 この本では、異学年の合同『学び合い』が、従来の縦割り学習や総合的な学習の時間と決定的に違う点を述べています。それは役割を強いない点です。従来の異学年学習では「お兄さんたれ、お姉さんたれ」と上級生に求め、「妹たれ、弟たれ」と下級生に求めます。しかし、それをするとどうなるかも書いてあります。

 子ども達の関係がどのように変化するのか、そして、教師間の関係がどうなるかを書いています。

 教育に万能薬はない、と言われます。しかし、私はあると思います。それは教師集団が有機的な集団になることです。それによってあらゆる問題が解決出来ます。その特効薬が合同『学び合い』であることを書きました。

 もう一つのテーマはジェンダーです。

 小学校の中高学年以降、子ども達の中にジェンダーが生まれてきます。それによって男女間の壁が生じます。分析した結果、ジェンダーが生じるのは、異性からの働きかけより同性からの働きかけの方が強いのです。ま、簡単に言えば、男子から「女らしくしろよ」と言われても女子は反発します。しかし、女子から女子に「女らくしないよ」と言われることの方が影響力があります。本書では、その解消策も書いてあります。馬鹿馬鹿しいほど簡単なのです。それによってジェンダーが激減します。そのジェンダーが解消された状態は男女とも肯定的に捉えている姿を書きました。

 最後に、子ども達がいかに有能かのエピソードを書きました。私がこの部分を授業で話すと、大抵、感激して泣きます。『学び合い』は「平和的で民主的な国家の形成者」を育成する教育であることを確信するエピソードです。

[]講演 05:53 講演 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 講演 - 西川純のメモ 講演 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今年残った講演はあと3つ。1月31日に埼玉の浦和高校、2月8日に新潟の村松高校、そして2月23日に『学び合い』群馬の会が〆です。

[]小六教育技術 05:44 小六教育技術 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 小六教育技術 - 西川純のメモ 小六教育技術 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、「小六教育技術 1月号」(https://amzn.to/2R2r3xk)が届きました。巻頭対談に田中さんとの対談で、今後の教員の働き方を話し合いました。そんな話し合いがあるよ、と、ゼミ生に言ったら是非参加したいというので。早いもの順で参加させました。なかなか良い質問をして、多くを学び取っていました。

18/12/17(月)

[]3人 22:29 3人 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 3人 - 西川純のメモ 3人 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私の経験上、学校で3人の人が『学び合い』が本物だと理解し実践すれば学校は変わります。3人が実践すれば、周りが潰せない。出来れば3人の中に一人40代後半の人がいれば万全です。潰せなければ結果は出ます。その結果、中間層が動きます。

 もし、あなた以外の二人が見つからないとしたら、あなたの問題です。みんなで取り組む『学び合い』入門(https://amzn.to/2CifmKM)を読んでください。

 つまり、あと二人を生み出せない、自分を振り返ってください。

[]富士宮北高校 22:18 富士宮北高校 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 富士宮北高校 - 西川純のメモ 富士宮北高校 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は富士宮北高校で講演しました。気持ちよく語りました。私の荒唐無稽な話に、自分の理想の手がかりを見いだしていただいた先生がおられると信じます。楽しみです。

 今年も押し詰まりました。

18/12/16(日)

[]残念 21:46 残念 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 残念 - 西川純のメモ 残念 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 出版社の方からは、採用5年以内の人をイメージした本を作ってください、と言われます。何故?聞くと、5年目以降の人は本を買わないから、と。まあ、分かります。5年もたてば、授業らしきことをすること、失敗を誤魔化すことに長けます。

 でもね、それは下手くそな授業でも子どもが聞いている場合、保護者が黙っている場合です。みなさん、それが続くと思いますが?年長者はそう思っています。

 今、教育は変わろうとしています。というか、文部科学省は変わらない。でも、社会が変わります。これから50年間働く若い方に聞きます。今のままの授業、今のままの授業にちょっと話し合い活動を入れた授業で50年間生きられますか?そして、その子どもたちの幸せを保証できますか?

 ということを考えると、ほろ酔いが、イライラしてくる。

[]さが 21:06 さが - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - さが - 西川純のメモ さが - 西川純のメモ のブックマークコメント

 立ち止まってしまえば時代がやがておいつてくれる。そうしたら楽で、楽しい。

 と分かっているのですが、研究者の性です、前に進まないとすまない。困ったもんです。『学び合い』の初期の頃の話を、学術研究のことを出さなければ、喜んでいただける人は多い。学生さんだってそうでしょうね。

 でも、知ってしまった。だから、前に進まないと。私が退職してから、私に時代が追いつくのはいつ頃だろう。イノベーターで数年、アーリーアダプターで5年、アーリーマジョリティで20年ぐらいかな?

 今考えているのは、『学び合い』の漫画本と、会社経営の『学び合い』の本です。前者は、やってくれそうな人が生まれたので、楽しみです。後者は、書き始めれば1週間なのですが、書くエネルギーが不足しています。いずれも、今の出版の仕組みだと難しい。でも、電子出版なら可能です。

追伸 もう一つあります。英語版です。

[] 「座りなさい!を言わない授業」 14:40  「座りなさい!を言わない授業」 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク -  「座りなさい!を言わない授業」 - 西川純のメモ  「座りなさい!を言わない授業」 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今日は「座りなさい!を言わない授業」(https://amzn.to/2SOsD31)のさわりを紹介します。

 この本は『学び合い』に関する第4弾の本です。副題は「落ち着きのない子 大歓迎!」です。主に「立ち歩き」を扱っています。それによってグループの構造を明らかにしています。

 現在の『学び合い』はもともとは、ある優れた先生の授業を観察したことから始まっています。その研究によって、「学び合いは教えなくても出来る」とい革命的な考え方が生まれたのです。世の中には学び合いを成立させるための様々な手立てを書いた本が溢れています。私も様々な手立てによって子ども達は学び合うと思っていました。その考えを打ち壊した研究を丁寧に説明します。

 もちろん、何もしなくてほっておいていいというわけではありません。ただし必要なのは普通の教師が考える手立てではなく、教師の立ち位置を変化させねばなりません。その具体的な実践を水落さんが自分のクラスで実践した言動を紹介しています。

 また、目標の設定や場の設定など、普通の教師が重視していないところが重要であることを石崎さんの実践の紹介を通して説明しました。

 『学び合い』ではグループを教師が構成しません。これは他の協働的な学習との決定的な違いの一つです。何故でしょうか?『学び合い』では「子ども」という子どもは一人もおらず、一人一人が個性的であることを前提としています。そのため、数十人の子どもの最適解を教師が導けるわけはないと考えています。事実、子どもの言動を見てみると、一人一人が頭を使って行動していることが分かります。

18/12/15(土)

[]晩酌 21:20 晩酌 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 晩酌 - 西川純のメモ 晩酌 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 不思議ですね。

 昨日のゼミ忘年会、また、『学び合い』の同志が集まる会で呑んでいる量と、自宅の晩酌の量を比べると3分の1ぐらいで十分酔えます。何でだろう?

 もし、それが実感できないとしたら、問題だと思います。

[]教科の本質 21:05 教科の本質 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 教科の本質 - 西川純のメモ 教科の本質 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』に関して、教科の本質を捉えていないとおっしゃる方がいます。すみません。噴飯物です。その方々の仰る教科の本質とは、知的障害がある子も含めた三十数人の子どもに、週4,5時間で伝えられるのですか?

 それは教科に対して、失礼です。

 すみません。教科の本質という人の、教科のレベルが分かります。http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20180817/1534456357

[]広がり 06:55 広がり - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 広がり - 西川純のメモ 広がり - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最近、ある学生さんから「何故、『学び合い』は広がらないのでしょうか?」と聞かれました。私の返答は「十分に広がっているよ。一つの理論と方法論を持った教育実践としては、日本の歴史の中で最も広がっていると思う」でした。

 私が学術研究の成果を本にしたのは1999年からでした。しかし、全く広がりません。そこで2005年8月20日に第一回『学び合い』フォーラムを新潟市で広げました。これが本格的に広げようとした最初です。最初の参加者は二十数名に過ぎません。

 それから13年がたちます。日本で一番小さい国立大学の一人の教師が始めたことが日本全国に広がっている。だから、「十分に広がっているよ。一つの理論と方法論を持った教育実践としては、日本の歴史の中で最も広がっていると思う」と応えたのです。

 物事は、自分が願うほどにはならないけれど、自分が恐れるほどにもなりません。

 SNSを見ていると、すでに閾値は超えたように感じます。少なくとも若い人たちは、教師を辞めずにいくためには選択肢は他にないことに気づき始めています。あとは周りの人を刺激せず折り合いをつけてもらうことを願います。戦わないでください。結果は出せるのですから。是非、「みんなで取り組む『学び合い』入門」(https://amzn.to/2zZi4TP)を読んで、その通りにしてください。先人が踏んだ地雷の苦い経験の集積です。

 校長の見分け方、同僚の見分け方を書いています。そして、対校長、対同僚、対保護者の対策が書いてあります。もし、あなたの学校の校長が、授業を見た後に「板書は・・・、発問は・・・」とおっしゃる方だったら。もし、あなたのクラスに教員の保護者がいたら。もし、あなたのクラスにアスペルガータイプの子どもがいたら。それは、あなたは地雷の上にいることなのです。

 我々は面白い授業・分かりやすい授業ではなく、子どもたちの一生涯の幸せを実現する授業を毎日積み上げています。大義は我にあり、です。

18/12/14(金)

jun24kawa20181214

[]忘年会 21:50 忘年会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 忘年会 - 西川純のメモ 忘年会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今年の忘年会でびっくりしたのはこれだけの大人数なのに2時間の飲み会の間、全体で盛り上がった点です。ちょっと説明します。皆さんの職場で飲み会をすると、しばらくすると小集団が生まれるでしょ?それが普通です。でも、今年はずっと全体で馬鹿話をして、みんなで笑っている。それが実に興味深い。

[]給料 12:11 給料 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 給料 - 西川純のメモ 給料 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教師の給与は高いか安いかの議論は分かれるでしょう。結局、何を基準にしているかで答えが違いますから。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181213/k10011745631000.html?fbclid=IwAR14QpRApOFAQEeYNZ4qU-GhxqWNeMbJexR9mveKqv_NtyLZz1MIRMJo9UA

 では、高いか安いかは決まらないのでしょうか?

 決まります。

 給与条件等を明らかにした公募をかけて、倍率が1倍になったときが適正な給与なのです。

 その意味で、採用試験の倍率1.2倍、複数都道府県受験を勘案すれば実質1倍の新潟県小学校教員の給与は適正であると言えます。逆に平均4倍弱の他県の教員の給与は高いと言うことになります。

 しかし、現在の採用試験で求められる実質的な条件は教員免許状を取得したという条件のみです。国民はこの条件で倍率1倍で採用される教員を望んでいるでしょうか?現状の職員室の教育力の低下を考えると「300時間以上の大学院での教育実習経験、もしくは、非常勤講師、時間講師での2年間以上の経験があり、実習校もしくは勤務校の学校長の推薦がある者」ぐらいの条件は必要のように思います。更に言えば、今後の教育のことを考えて「中学校英語もしくは情報の免許を持つ者」もあるでしょう。そのような条件を加えた後に、1倍を超える都道府県がどれほどあるでしょうか?

 私は危惧しています。

 私の家内は幼稚園・保育園の先生でした。そこでの給与を知ってビックリしました。キツい言い方ですが、「小さい子どもが大好き」という純真な若者の心を食い物にしているように思います。結果として、5年ぐらい務めて寿退社が理想な社会になっています。小中高の先生もそうなってしまうのではないか、と。そうなると経験5年以下の先生が大部分の教員集団になってしまうのです。

[] 静かに!を言わない授業 08:30  静かに!を言わない授業 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク -  静かに!を言わない授業 - 西川純のメモ  静かに!を言わない授業 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今日は「静かに!を言わない授業」(https://amzn.to/2rvYtWA)のさわりを紹介します。

 この本は『学び合い』に関する第3弾の本です。主に「私語」を扱っています。

 私語にも色々あります。私が教育実習をさせていただいた学校は筑波大学附属高校です。そこで授業をしてビックリしたのは私語が多いことです。私のイメージでは「私語=駄目な子」です。ところが偏差値70の子ども達が私語をしているのでビックリしたのです。しかし、聞き耳を立ててみると、彼らの私語は勉強のことで、悔しいことに私が教えていることより高度なのです。

 一方、私が新任で務めた高校は学力的には最底辺の高校でした。そこは私語の嵐です。一人一人が日常会話の大きさで、堂々と私語をしているのです。従って雑踏の中にいるようなうるささです。そして、私のイメージしているとおり、勉強には無関係なことを話しています。

 『学び合い』では授業中には私語をします。ただし、勉強に関しての私語です。我々は異学年学習の『学び合い』の中で、関係をも持っていない上級生と下級生の中でどのように会話が成立するかを調べました。最初は緊張して下級生は話せません。ところがしばらくすると、ほぼため口で上級生と話し合っているのです。その変化の過程は、良き職場で新人教師が先輩と会話できるようになる過程と全く同じなのです。

 授業中での教師の指示に与え方は、従来型授業と『学び合い』では全く異なります。それに伴って、子ども達同志の会話、対教師との会話が変わります。結果として、子どもにとっての教師は、従来型授業では評価者なのに対して、『学び合い』における教師は共感者なのです。結果として、教師と子どもとの間で「じゃれ合い」が生じます。

 最後に、西川研究室で行っている臨床的研究が何故、今まで行われていなかったのかを説明し、その可能性について語りました。

18/12/13(木)

[]嬉しい 22:17 嬉しい - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 嬉しい - 西川純のメモ 嬉しい - 西川純のメモ のブックマークコメント

 高校の『学び合い』実践者のsnsを読みながら、思います。

 うらやましい。

 私が初任の時に『学び合い』に出会っていたならば、私は高校教師を辞めなかった。だって、高校教師の方が、楽しいから。

[]高校教育2 06:39 高校教育2 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 高校教育2 - 西川純のメモ 高校教育2 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 高校教育の闇の深さを義務教育の方々に分かってほしい。

暴走族は今はいない。いるのは「おじさま暴走族OB」です。暴走族としてつるむだけのコミュニケーション能力が無いのです。

 たばこを校内で吸う生徒がいない。無意味な反抗もないし、それを促す人間関係もない。

 今の高校教育の闇は深いです。

 私の高校教師の経験上、つっぱているやつはある意味扱いやすい。自分(教師)を認めてくれると、積極的に味方になってくれる。

 大変ですね。

 だから、つっぱって反抗するだけの子どもを育てなければ。つまり、多くの子どもの意見を代弁する子ども。

[]高校教育 21:46 高校教育 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 高校教育 - 西川純のメモ 高校教育 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 幸いなことに、『学び合い』が高校教育で広がっています。

 上越では学力的には高くない学校で広がっています。理由は、今までの授業では授業として成り立たないからです。本日は、そのうちの一つの学校の公開授業を参観しました。「よかった」です。子どもたちの動き、表情を見ていると、宝石の原石のようです。可能性がいっぱいです。この子たちが中学校でこの姿を見せていたら、地区のトップの高校に進学できると思いました。

 私は学力的に最底辺の高校に勤めました。おかげで学べました。どんな子どもも、同じ子ども、皮一枚を剥がせば同じ。本日も再確認しました。

 そこに集う先生方もです。『学び合い』に興味を持ち、トライする先生方がこれほどいるのか、と思いました。守らねばとも思いました。

 今の授業では出口はないことを理解している教師は多い。出口を探す人は少ない。出口を見つける人はもっと少ない。その人を守らねば。

 心豊かに、眠ります。

[]学び合いの仕組みと不思議 09:59 学び合いの仕組みと不思議 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 学び合いの仕組みと不思議 - 西川純のメモ 学び合いの仕組みと不思議 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 西川研究室に所属する学部生、大学院生は、必ず、今回再版する本を読みます。それは「なぜ、理科は難しいと言われるのか?」(https://amzn.to/2RZ2OwY)、「学び合う教室」(https://amzn.to/2LbsTqa)、「学び合いの仕組みと不思議」(https://amzn.to/2L9zr8V)、「静かに!を言わない授業」(https://amzn.to/2rvYtWA)、「座りなさい!を言わない授業」(https://amzn.to/2SOsD31)、「忙しい!を誰も言わない学校」(https://amzn.to/2BmVsfQ)、「勉強しなさい!を言わない授業」(https://amzn.to/2GdUGrn)、「気になる子の指導に悩むあなたへ」(https://amzn.to/2LahAi6)の8冊です。ここに書いた順序で読みます。これによって認知心理学的研究の結果として一斉指導の限界を明らかになってから、どんどん進化する『学び合い』の形成過程を追体験することが出来るのです。

 今日は「学び合いの仕組みと不思議」(https://amzn.to/2L9zr8V)のさわりを紹介します。

 この本は「学び合う教室」(https://amzn.to/2LbsTqa)に続く、『学び合い』に関する本の第2弾です。

 そうしなければならないこと、それを知っているのにしていないことがあります。例えば、分別ゴミをしなければならないことは知っていても、いい加減に分別している人はいます。このような理解と行動が何故一致していないのかを第2章に書きました。そして、行動に結びつけるには集団作りが必要であることを書きました。

 これを理解出来れば、何故、今までの指導でイジメを根絶できないのかが分かります。イジメがダメなことを知らない子どもがいると思いますか?みんな知っています。ところが根絶できません。でも、イジメがダメなことを書いている副読本を読んで変わると思いますか?イジメがダメなことを描いた劇を演じれば変わると思いますか?子ども達はそんなこと百も承知、二百も合点なのです。では、どうするか?・・・・お読み下さい。

 授業で真面目に取り組む子どもがいる一方、不真面目な子がいます。どうしたらみんなが真面目に授業を受けるようになるでしょう。

 キツい指導をすれば静かになります。しかし、頭の中は何も考えておらず、聞いたふりの子どもが生まれますよね。

 面白い授業をやればいいですか?面白話をすれば聞きます。しかし、本題の授業に戻れば元の木阿弥です。

 分かりやすい授業をすればいいですか?クラスには東京大学に進学しそうな子どもがいる一方、知的な障害が疑われる子どももいます。その子達全員が分かる教え方があると思いますか?あり得ません。では、一部の子を無視した授業をしますか?

 しかし、考えてみて下さい。面白い授業、分かりやすい授業をすれば真面目に取り組むと思っている人は、暗黙の内に、つまらないから、分からないから不真面目になると思っていますよね?でも、本当ですか?我々が調査した結果、原因は違うのです。え?っと驚かれました?でしょうね。原因が分かれば手立てが変わります。実は、ごく普通のことをやれば全員が真面目になるのです。ただ、本気でそれをやれば、ということです。じゃあ、どうしたらいいか?・・・お読み下さい。

 学年によって子ども達の話し合いは発達しますか?

 おそらく、多くの教師は発達すると思っています。その考え方はもの凄く古い考えです。多くの教師が持っている発達の考え方はピアジェの発達論に遡ることが出来ます。ところがそれは1960年代に徹底的に否定され、1970年代以降は常識となっています。では、子ども達に見られる「発達らしき」ものは何でしょうか?これが分かれば、小学校1年でもしっかりとした話し合いが出来ます。知りたいでしょ?・・・・お読み下さい。

 世の中には、話し合いは4人組でやる、と堅く信じてられる先生がおられます。しかし、それが確かであるという実証的学術研究を知りません。逆に、最適人数は4人でないことを明らかにする実証的学術研究を我々はしました。では、何人が最適人数なの?と思われるでしょう。しかし、そもそも「何人が最適人数なの?」という問いかけが間違っているのです。『学び合い』では班やグループを設けません。何故でしょうか?お読みになれば分かると思います。分かってみれば、当たり前のことなのです。

 本書は、多くの先生が持っている誤解を解消する本です。眼からウロコだと思います。

18/12/12(水)

[]学び合う教室 07:03 学び合う教室 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 学び合う教室 - 西川純のメモ 学び合う教室 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 西川研究室に所属する学部生、大学院生は、必ず、今回再版する本を読みます。それは「なぜ、理科は難しいと言われるのか?」(https://amzn.to/2RZ2OwY)、「学び合う教室」(https://amzn.to/2LbsTqa)、「学び合いの仕組みと不思議」(https://amzn.to/2L9zr8V)、「静かに!を言わない授業」(https://amzn.to/2rvYtWA)、「座りなさい!を言わない授業」(https://amzn.to/2SOsD31)、「忙しい!を誰も言わない学校」(https://amzn.to/2LbmivP)、「勉強しなさい!を言わない授業」(https://amzn.to/2GdUGrn)、「気になる子の指導に悩むあなたへ」(https://amzn.to/2LahAi6)の8冊です。ここに書いた順序で読みます。これによって認知心理学的研究の結果として一斉指導の限界を明らかになってから、どんどん進化する『学び合い』の形成過程を追体験することが出来るのです。

 今日は「学び合う教室」(https://amzn.to/2LbsTqa)のさわりを紹介します。

 この本は『学び合い』に関する最初の本です。だから、今の先生方がグループ学習や班学習で知りたいと思っていることに近いものを明らかにしています。

 さて、私に最も影響を与えてくれた論文・本を一つ選べと言えば、私は石田の論文をあげます。

 私は大学院の頃から、何故、理科を学ぶのかを知りたかった。私が理科教師を目指していたから理科ですが、これは他の教科も同じです。もちろん、すべてのことは学んだ方がいい。しかし、万人すべからく学ぶべきだとは思えないのです。このことは高校教師の時に強く思いました。彼らは「純ちゃんなんで物理を学ぶの?」と聞きます。私が学部、大学院で学んだことで説明しますが、非常に単純な論理で論破されるのです。その業界で了解していることなんて、その業界以外の人にはせせら笑われるレベルです。大学に異動してからも調べ続けましたが、納得するものはありませんでした。そんな私が石田の研究に出会いました。石田の研究は文献研究ではありません。実証的研究です。その実証的研究によって、何のために学ぶのかが分かりました。これは、現在の『学び合い』の学校観の基礎となっています。これを本の最初に書きました。

 次には、実際の授業中の子どもたちの実態を明らかにしています。我々の研究手法は画期的な方法をしています。その方法は、子どもたちの会話をすべて記録するのです。それも3ヶ月以上。このような研究をする人はいません。だって、ものすごく手間がかかりますから。1校時の会話を聞くだけでも1校時かかります。分析するとしたら、その3倍はかかります。30人いれば、そのすべてを分析します。つまり、1校時の分析に100時間かかるのです。これを3ヶ月以上分析するのです。その大変さが分かりますよね。我々はそれをやっています。だから、1回、2回の記録を分析する研究、抽出児童に着目する研究では分からない子どもたちの実態を知っているのです。

 結論から言えば、子どもたちはよい関係を結んでいないのです。その実態を明らかにしています。同時に、子どもたちがよい関係を結んでいるときに彼らがする行動を詳細に説明しています。読めば、「なるほどね~」と思うでしょう。

 我々は「真面目な子」、「不真面目な子」という言葉を使います。つまり、その子の特性だと考えます。ところが違います。子どもたちは子ども集団という関係の中で「真面目な役」、「不真面目な役」を演じているのです。だから、本当に当たり前のことをちゃんとすれば全員が真面目に取り組みます。新規なことをしなくてもいい、当たり前のことをすればいい。ただし、「本当」に当たり前のことをすることが大事だということを書きました。

 私の研究者人生で天啓を受けたことはそう多くはありません。でも、確実に天啓を得たと思えるのは『学び合い』の原型になった先生の授業を分析したときです。まさに「我、発見せり!」と思いました。驚きと、感動で、泣きました。それも学生の前で。その先生は普通の先生です。何もしていないようにしか思えません。ところが子どもたちが学び合っているのです。私は理解できませんでした。なぜなら、教師が何らかのことをしていないのに、子どもが学び合っているからです。私のそれまでの考え方では、何らかの手立てをするから、子どもたちは学び合うのです。事実、世にある本では、様々な手立てが書いています。私は、学び合うことはホモサピエンスの本性であることを発見した過程を書きました。

 このことを理解すると手立てが全く違います。教師が注入するのではなく、子どもたちの中にあるものを引き出すという手立てになります。それが自己モニターという手法です。この自己モニターという手法は簡単です。だって15分間しかかかりません。ところが、それだけで子どもたちの行動が劇的に変わるのです。その手法と、子どもたちの変化を述べました。

 最後に、今後の研究の方向性を述べました。今から20年近く前に私が書いたことですが、その方向性は間違っていませんでした。

 ね、面白いでしょ!「学び合う教室」(https://amzn.to/2LbsTqa)という本は、『学び合い』の黎明期を知るための本です。そして、どのような過程で『学び合い』が生まれたかを知ることが出来ます。

[]補足 05:56 補足 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 補足 - 西川純のメモ 補足 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日の件ですが、誤解が無いように補足します。

 本の執筆は基本兼業では無いと思います。なぜなら、本務に差し障ると合理的に説明することは困難ですから。しかし、それを判断するためにも、「とりあえず兼業届を出してください」と言われるかもしれません。

 でも、「駄目だ」とは言われないと言うことを書きたかったのです。だから、基本、兼業届を出した方がいいと言うことです。胸を張って。

 まあ、小役人が自分の思いつきで「収入が発生したら駄目」と言ったら、条項をお見せくださいと言えばいいと思います。勤務時間外の兼業を禁止することは出来ますが、本務に支障があることを合理的に説明できなければ、それは違法です。とういことは、条例を作る人はよく知っていますから、そんな条項はありません。

18/12/11(火)

[]お節介 21:33 お節介 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - お節介 - 西川純のメモ お節介 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ある分野に飛び抜けた才能を持つ子どもはいます。その子に対して、基礎的学力の保証すると言って、一律の教育を課すことに意味があるのでしょうか?そもそも基礎的学力なんて実証的な学術的で示されてことの無い、幻想なのに。

 この子のにとって、何を学ぶべきかを凡人が指図しているのは不合理だと思いませんか?

https://dot.asahi.com/aera/2017101100074.html?page=1

[]キンドル本 20:55 キンドル本 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - キンドル本 - 西川純のメモ キンドル本 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』の実践者の方々に申します。

 今は大変かも知れませんが、今のチョークと黒板でやる授業が定年まで続くと思っていないでしょ?いつかは分からないけど、最終的には「主体的で対話的な授業」にシフトすることは確かですよね。そして、現実問題として、それを名人教師以外の普通の教師が、定常的に実践するとしたら『学び合い』以外の選択肢はないこともご存じだと思います。

 もう一つ、紙の出版はポケベルやテレホンカードのように衰退することは確かですね。だって、本屋がどんどん潰れていますから。考えてみれば、この1年間、本屋で本を買ったのは殆どありません。大部分はネットです。それだったらキンドル本の方が圧倒的に便利です。最大の障害は、キンドル本を使ったことがないという障害ですね。でも、その障害もかなり低まっています。だって、スマホで読めるのですから。私のような年齢の人には理解不可能ですが、学生さんはスマホで本を読んでいるのです。

 とあいえ、今のところキンドル本の占める割合は小さい。

 だったら、初期占有率を高めて、一気に『学び合い』にシフトさせてみませんか?

 先に述べたように、『学び合い』に関する書籍も充実してきました。ところが抜けがあります。例えば、音楽、美術、体育、技術、家庭科の『学び合い』の単体の本です。また、高校の物理、化学、生物、地学の単体の本です。もちろん、商業、工業、農業のそれぞれの専門科目です。これらは書籍にすることは難しい。おそらく不可能に近い。理由は市場規模が小さいからです。だから商業ベースに乗らないのです。

 もし、以上の領域で『学び合い』の本が充実したら、これから大量採用される若い教師に影響力は大きいと思いませんか?

 紙の本の場合、最先端の企画は通りません。だったらキンドル本を書いてみませんか?イノベーターが食らいつきます。

 世の中には多くの人を引きつけられる文章を書ける人は埋もれています。しかし、それらが世に出る機会が少なくなっているのを憂います。あなたがそうかもしれません。まずはキンドル本でデビューしませんか?紙本の編集者が見つけてくれるかも知れません。

 何書いて良いか分からない、という方。一つアイディアをお教えします。

 皆さんが毎日子ども達に出している課題を課題集としてまとめるのです。それだけでもいいですが、「その課題をどうやって作ったか」、「その課題を子ども達にやらせたときの子ども達の反応、それに基づく改良」などを書いて下さい。

 抜けている教科だったら、それを待っている人は少なくないと思います。

追伸 本の執筆は兼業であるのではないか?と心配する人がいますが、兼業ではありません。

 教育公務員特例法の第17条に「教育公務員は、教育に関する他の職を兼ね、又は教育に関する他の事業若しくは事務に従事することが本務の遂行に支障がないと任命権者(地方教育行政の組織及び運営に関する法律第三十七条第一項に規定する県費負担教職員については、市町村(特別区を含む。以下同じ。)の教育委員会。第二十三条第二項及び第二十四条第二項において同じ。)において認める場合には、給与を受け、又は受けないで、その職を兼ね、又はその事業若しくは事務に従事することができる。」とあります。

 各都道府県にはそれに準じた兼業規定があります。

 当たり前ですが、勤務時間内の兼業はアウトですが、勤務時間外の兼業は基本OKです。もし勤務時間外の兼業を禁止する場合、勤務時間の本務に影響があることを合理的に説明する義務があります。従って、各都道府県の兼業規定の最初に「この規程において,「兼業」とは,報酬の有無にかかわらず,次の各号に掲げる職を継続的又は定期的に職を兼ねる場合をいう。」に類した文言が入っているはずです。

 本の執筆はこれにあたりません。従って、兼業の手続きを取る必要はないのです。

 まあ、都道府県教育委員会の兼業規定を手に入れて下さい。兼業はもの凄く限定的です。そこに明記されているもの以外は、兼業ではないのです。

 もし、手続きが必要だったら、手続きをすればいい。駄目とは言われないと思いますよ。

[] Kindle本を作ってみよう: みんなでつくればこわくない 19:16  Kindle本を作ってみよう: みんなでつくればこわくない - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク -  Kindle本を作ってみよう: みんなでつくればこわくない - 西川純のメモ  Kindle本を作ってみよう: みんなでつくればこわくない - 西川純のメモ のブックマークコメント

 千葉の『学び合い』実践者である高瀬さんが「Kindle本を作ってみよう: みんなでつくればこわくない」(https://amzn.to/2LemdI0)というKindle本を書きました。価格は、なんと100円です。是非!読んで、どんどんみんなで出版しましょう。

 なお、私以外の『学び合い』出版の第一号です。

[]キンドル本 12:17 キンドル本 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - キンドル本 - 西川純のメモ キンドル本 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私がキンドル本を出すようなれるまでの過程をお教えします。

 『学び合い』に関する書籍も充実してきました。ところが抜けがあります。例えば、音楽、美術、体育、技術、家庭科の『学び合い』の単体の本です。また、高校の物理、化学、生物、地学の単体の本です。もちろん、商業、工業、農業のそれぞれの専門科目です。これらは書籍にすることは難しい。おそらく不可能に近い。理由は市場規模が小さいからです。だから商業ベースに乗らないのです。

 また、5教科であっても、最先端の企画は通りません。

 さらに、世の中には多くの人を引きつけられる文章を書ける人は埋もれています。しかし、それらが世に出る機会が少なくなっているのを憂います。

 どうしたらいいか、ずっと悩んでいました。

 ところが転機が来ました。10月21日、22日に小学館の企画でフリーランスティーチャーの田中さんと話す機会をいただきました。その22日の午後に、ふと、そのことを口走ったのです。そうしたら、田中さんからキンドルダイレクトパブリシュングを教えてもらいました。ビックリしました。15年ぐらい前から色々な出版社に提案した仕掛けが世の中にあることを知りました。

 とにもかくにも本を読みました。そうすると、ワードでも出来そうかもということが分かりました。しかし、米国への税務処理が必要となることが分かったのです。そこで税務処理をし始めたのですが、相手(アメリカ税務当局)からのリスポンスがないのです。

そこで手元にある絶版本の原稿に手を入れ始めました。

 Kindle previewer という無料のソフトをインストールすれば、実際にどのように読めるのかが分かります。テキストは問題なく写ります。手を加えたのは以下の点です。

 キンドル本は目次を作らなければなりません。「ホーム」の「スタイル」で章は「見出し1」、節は「見出し2」にすればいいのです。後は「参考資料」の目次で作成します。注意があります。キンドル本は読む機械によってページ数が変わります。だから、ページ数が意味を持たないのです。だから、目次の「ユーザー設定の目次」でページ数を表示しないにします。なお、本文に手を入れたならば、「目次の更新」をして下さい。

 ワードの「挿入」の図形を組み合わせて図をつくる場合があります。これはキンドル本になるとき、思わぬ図形になってしまいます。だから、ウインドウズのアクセサリーの中にあるSnipping Toolで切り取ります。

 画像は128kb以下にするため縮小専用というソフトを使いました。それの「ファイルサイズを指定」で縮小しました。

 キンドル本は読む機械によってレイアウトが大きく変わります。だから、改行や改ページを多用することを薦めます。

表紙は業者に任せることを勧めます。

 こんなことを「ちまちま」と1ヶ月ぐらいしていました。最後の最後まで残ったのは米国の税務処理です。これがなんと米国とのやりとりは不要で、マイナンバーを入れればいいことが分かりました。

 ということで12月5日にアップしたのです。初めて耳にしてから1ヶ月半です。

 私としては以下の4つを薦めます。全部買っても912円です。何よりも、一度、キンドル本の便利さを実感して下さい。

「さるでもできるKindle電子出版」(https://amzn.to/2L79gzs)、「WordPowerPointKindleキンドル本が簡単にできる!」(https://amzn.to/2L7Sa4A)、「Wordで作れた!Kindle電子出版」(https://amzn.to/2Lbv2Cf)、「副業?!キンドル出版だろ!」(https://amzn.to/2QqCrU4

 キンドル本の使い方は以下をご覧下さい。

http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20181205/1543994960

以上を読んだ『学び合い』実践者が『学び合い』の本を出すのであれば、個別にサポートしますよ。

 何度も繰り返しますが。本当に簡単なのです。

[]何故、理科は難しいと言われるのか? 06:34 何故、理科は難しいと言われるのか? - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 何故、理科は難しいと言われるのか? - 西川純のメモ 何故、理科は難しいと言われるのか? - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「何故、理科は難しいと言われるのか?」(https://amzn.to/2ruMzfz)に書いたことの「さわり」を書きます。

 私は物理の授業で計算問題を解かせると、子どもたちは難しいと言います。ところが、数学では物理で解かせる計算より遙かに難しい計算を解いているのです。それが不思議でした。調査の結果、物理が現実をイメージして計算するから難しいのです。数学は抽象的だから簡単なのです。

 イジメは駄目なことは子どもは知っています。でも根絶できません。何故でしょうか?子どもたちに、さらにイジメはいけないことであること、イジメを受ける子どもがどのような気持ちになるかを教えても変わりません。そんなことは子どもたちは知っています。イジメをなくすために教えるべきことは別にあるのです。それはホモサピエンスが群れる生物であることに理由があります。

 一目瞭然、という言葉があります。ところが、そうとも違います。人はものの見方に関して、ある傾向を持っています。だから、同じものを見ても全く違うものを見ているのです。

 子どもには誤解があります。おしえても、おしえても、その誤解が解消しません。多くの教育研究では、誤解を解消するための手立てを立てました。しかし、誤解が解消しないのは、強固な誤解があるからためではなく、誤解が無いからなのです。だから、誤解を強めることによって誤解解消するべきなのです。この文章の意味分からないだろうと思います。それだけ画期的な発見なのです。

 花を観察するとき、メモをするべきですか?スケッチをするべきですか?メモおよびスケッチをするべきですか?おそらく皆さんが考えた答えは間違っています。これを理解するためには我々が映像を頭の中で処理する仕方を理解しなければならないのです。

 その教科が得意な子どもと、不得意な子どもを比べると、どちらの方が授業に関してより多くのことを覚えていると思いますか?びっくりすると思いますが、不得意な子どもなんです。例えば、授業後に「先生、ネクタイが昨日と同じ」と指摘する子は不得意な子どもばかりです。これを理解するには得意な子が、どのように情報を処理するかを理解しなければなりません。

 以上のような研究の積み重ねによって、教科が得意な人と不得意な人は全く異なった情報処理をしていることが明らかになりました。これを認知心理学では自動化と言います。これはホモサピエンスが獲得した情報処理の仕組みに由来します。従って、両者は本質的にわかり合えないのです。教室の中で一番得意な人は教師です。従って、教師は不得意な子どもを教えることは不可能なのです。それ故、子ども同士が学び合う授業が必要であることを述べました。

 以上のように、「何故、理科は難しいと言われるのか?」(https://amzn.to/2ruMzfz)は「理科」と銘打っていますが、実はすべての教科に関わることを書いています。

 面白そうでしょ?

 一生懸命、教材研究したら、みんなが分かる授業が出来ると思っている人は多いと思います。しかし、それは無理なのです。我々が空中に10秒浮遊できないと同じぐらい不可能なことなのです。私はこれを学術的に確認した上で、従来型授業と決別したのです。

 『学び合い』は徹頭徹尾、実証的な学術研究に裏打ちされています。そこが他の教育実践と決定的に違うところです。だから、本の通りにやれば本の通りになります。

追伸 電子図書の使い方は以下をご覧ください。

http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20181205/1543994960

18/12/10(月)

[]何故、理科は難しいと言われるのか? 17:41 何故、理科は難しいと言われるのか? - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 何故、理科は難しいと言われるのか? - 西川純のメモ 何故、理科は難しいと言われるのか? - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最近、電子図書として再版した本の紹介をしたいと思います。これらの特徴は、『学び合い』のテクニック・ノウハウがどのように誕生したのかを、学術研究のエビデンスで示している点です。もちろん、本当の学術論文のように書いてありません。子ども達の姿を丁寧に描いている点が特徴です。読んでいると、「へ~」と目から鱗が落ちることは確実です。

 まずは「何故、理科は難しいと言われるのか?」(https://amzn.to/2ruMzfz)です。

 私の研究者人生の前半は、徹底的な実証研究をしていました。特に、認知心理学を用いて、子ども達が何故分からないのかを明らかにしました。それを1冊にコンパクトにまとめたものです。

 教師をやっていれば、「なんで、こんな間違え方するの?」と思うような不思議な間違え方をする子もいますよね?その謎を解明しています。

 その謎を解明した結果、一人の教師は絶対に全員を教えることは出来ない、という『学び合い』の大前提が明らかになります。

[]批判 08:37 批判 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 批判 - 西川純のメモ 批判 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 批判するならば、批判する対象に関して「少し」は調べて欲しい。伝聞レベルで批判するべきではないです。せめて、学び合いや「学び合い」と表記するのではなく『学び合い』と表記して欲しい。そのレベルも知らないのですから。

 もし、「『学び合い』ステップアップ」(https://amzn.to/2Gb25HL)の1冊でも読めば、『学び合い』には合理的な仕掛けがいくつも組み込まれていることが分かる。さらに、最近、電子書籍化された初期の『学び合い』の本(https://amzn.to/2rippck)を読めば、その仕掛けが徹頭徹尾、学術研究の基礎に基づいていることが分かる。

 といっても、多くの人は伝聞レベルの知識で、トンチンカンな批判をするのだろうな。自分の現状を合理化するために。でも、その合理化で子ども達がどれほどの被害に遭うかは知らない。その人達の視野は、せいぜい2、3年先。そして、面白い授業、分かりやすい授業をしてればいいと思っている。

 ふ~。理解出来る人を増やすにはどうしたらいいのだろうか?

 数学、自然科学はいいな、論理と自然が審判者になってくれる。社会科学は審判者は人で、多くは変わりたくない人だから。

18/12/09(日)

[]心配 21:45 心配 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 心配 - 西川純のメモ 心配 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 何度も書きましたが、私は文部科学省で働いている人のファンなんです。もともとは、尊敬して、敬愛してやまない、指導教官の小林先生の影響です。

 文部科学省のやっていることは、持続的イノベーションにもいかない、現状維持、です。

 文部科学省の管下の都道府県教委には、膨大なリソースがあります。その最たるものは「人」です。その人たちを、今の延長上で使いしてしているのでは維持できない。その人たちがいなくなるのです。これが分かっていない。

 どうしたらいいか。

 Aをやる人を100から101にしてください、ではなく、Aをやるひとを100から90にしてください、その代わりBをやるひとを11ください。という知恵は無いのか?その11が生産性があれば財務相は乗ります。

 例えば、外国人研修制度にたよるのではなく、我が国の若者をデュアルシステムで活用してほしい。

 厚生労働省の所轄に打って出て、子どもたちが異学年集団で老人介護をしてほしい。

 ICT、Edtechなんかいらない。ようはネットワークのノードになりえる人がオフ会に参加できるようにしてほしい。

 そして、今の教育を激変させるアイディアを彼らに出させてほしい。

 と、思っています。が、無理なのかな。一度潰れないと。

[]誠実 17:46 誠実 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 誠実 - 西川純のメモ 誠実 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 厳しい批判に対しても誠実に対応する、これって凄いな~っと思います。https://news.yahoo.co.jp/byline/senoomasatoshi/20181209-00107131/?fbclid=IwAR3cR6yCNl6EJPDJz2n2V4dlIHdmEnMK_glCTWvjozU51v4XUeWIoc-x_mE

[]TV 12:29 TV - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - TV - 西川純のメモ TV - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日は、某テレビ局の某番組の収録のため東京に行っていました。

 ことの発端は、テレビ局の方から取材を受けたのです。Zoomで繋がりました。とても人の良さそうな、誠実そうな人だったので、人見知りの私ですが、直ぐにペラペラと話しました。その後、出演のオファーが来たのですが、よく考えずにOKをだしました。理由はテレビ局の人が良い人なので、信じられたので。が、その番組を見てどん引きしました。私にはとてもダメです。でも、一度、OKを出したのですからご迷惑をおかけできません。テレビ局の方も色々と丁寧にアドバイスしていただきました。

 当日までは、とにかくそれを考えないようにしていました。考えると不安になるからです。

 当日、テレビ局に入りました。遠方なので時間調整が出来ません。かなり早めに入りました。そうしたらお世話になったテレビ局の方がおられ、なにくれとなくお世話いただきました。そして、「最初は、こうやりますので、先生はこうやって下さい」と教えてくれます。実際に話してみての時間を計って、話しの組み立てをアドバイスしてくれました。トイレに行って、一緒に出演するに不安を訴えると、「大丈夫です。うまく編集してくれますよ。プロですから」と言っていただけました。

 時間が来ました。スタジオに入ります。テレビで見た人と一緒の空間を占めることに違和感を持ちました。

 収録開始です。今までただただ楽しむ側から見ていましたので気づきませんでしたが、芸人さん達の頭の回転の凄さにビビりました。「あの言葉に対して、この言葉を、このスピードで生み出せるの~!!!」です。何度も出演されている方も慣れた対応です。モジモジしていたら、隣の方が優しく「もうそろそろですよ」と声をかけていただきました。それがきっかけでなんとか「仕事」をしました。

 あの頭の回転の凄い芸人さん達から質問を受けて、へろへろになって応えました。へろへろ過ぎて、番組中は思わず不正確なことも口走ってしまいます。それに関しては、カットしていただくようにお願いしました。

 収録が終わって、直ぐにテレビ局を出て、家に帰って晩酌をしてホッとしました。

 以上の理由から、私としては赤面しかない状態です。そもそも、私がダメダメすぎて全カットになっているかも。とうことで、いつ、どんな番組で放映されるか教えません。聞かれても絶対に教えません。これに関してはコメントしないで下さい。知っている人は、それを人に伝えてはダメです。伝えたら、私は本当に怒りますよ。

 ダメダメの経験で赤面しかありませんが、関わったテレビ局の人がいい人だった、その人と仕事は出来たことは「良かった」と思います。それが唯一の救いです。

18/12/08(土)

[]適正値 06:40 適正値 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 適正値 - 西川純のメモ 適正値 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教員の適正な超過勤務の上限は計算できます。勤務時間が週40時間だったら、月で言えば約160時間です。給特法によって4%の手当をもらっているのですから、月の上限は6.4時間です。

[]すり替え 06:20 すり替え - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - すり替え - 西川純のメモ すり替え - 西川純のメモ のブックマークコメント

 12月6日に出された「新しい時代の教育に向けた持続可能な学校指導・運営体制の構築のための学校における働き方改革に関する総合的な方策について(素案)」を読んだとき、違和感を持ちました。それは、さまざまなところで、民間の働き方改革に関する法規や労基法を引用している点です。私の心の中には「だって違うじゃん」という言葉が何度も浮かぶのです。それが「公立学校の教師の勤務時間の上限に関するガイドライン」を読んだときに、「な~んだ」と納得しました。巧妙な論理のすり替えのためでした。

 民間での超過勤務の月あたりの上限、年あたりの上限を使って教員の上限の目安にしているのです。「馬鹿言うな」と思いました。民間は36協定で労使の協定を結び、超過勤務にお金を払っている場合の上限です。教員は給特法によって超過勤務手当が付きません。そのために超勤4項目があるのです。だから基本的に月あたり、年あたりの上限は0であるべきなのです。それを月あたり45時間、年あたり360時間を高らかに言われても困ります。それを言うならば、給特法を廃止して、36協定を結ぶこととセットであるべきです。都合よく民間を引き出し、民間の前提をするりと避けている。論理のすり替えです。

 簡単に言えば、どこかの会社が超過勤務手当を出さずにサービス残業をさせていたとします。それを世の中に向かって「サービス残業は月あたり45時間、年360時間を超えないようにしています」と胸を張って言ったら、みなさんどう思います?「馬鹿か?」でしょ?

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/079/siryo/1411603.htm?fbclid=IwAR2LczyivsO8IO9Mo-bZRFCDyB2CIYwZclbKs_rBflgmcNSrO5NxTecW-rY

18/12/07(金)

[]私 21:57 私 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 私 - 西川純のメモ 私 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ふと思います。

 私は屑みたいな高校生であり、屑みたいな大学生でした。本当に屑です。

 だから、どんな学生を見ても、「俺よりはまとも」と思えます。

 私は学力的には最底辺の学校に最初に採用されました。中学校の内申書が純粋無垢のオール1、暴走族および暴走族OB/OGがいっぱいいる学校の「物理」教師と採用されました。そこで、子どもは子どもも、どんな子どもも同じ。皮一枚を剥がせば、かわいい子供がいることを学びまた。

 ということで、大学でどんなにいきがっている学生を見ても可愛いとしか思えないのです。どんなゼミ生も可愛いとしか思えないのです。

 今日も、私とのゼミ中、漫画を読んでいる学生、携帯を見ている学生がいます。私が思うのは、その学生の幸せです。でも、その幸せを保証するのは私の手立てではない。一人も見捨てない、日本を変える、世界を変えるという、多くの人にとって馬鹿馬鹿しいことを語ることなんです。

[]やっぱりね 10:25 やっぱりね - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - やっぱりね - 西川純のメモ やっぱりね - 西川純のメモ のブックマークコメント

 12月6日にあった学校における働き方改革特別部会では、「新しい時代の教育に向けた持続可能な学校指導・運営体制の構築のための学校における働き方改革に関する総合的な方策について(素案)」と「公立学校の教師の勤務時間の上限に関するガイドライン」が出されました。(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/079/siryo/1411603.htm?fbclid=IwAR2LczyivsO8IO9Mo-bZRFCDyB2CIYwZclbKs_rBflgmcNSrO5NxTecW-rY

 委員の方に敬意を表します。

 そこに書かれていることは一部を除いて「その通り」なのです。しかし、泥はかぶるつもりはないのです。「労務管理に関して強制力のある法の整備」、「給特法の廃止」はするりと避けています。その代わりに、「そんなこと校長も教育委員会も百も承知、二百も合点、だけど、出来るわけない」ことを「やりなさい」と丸投げしています。なぜ、分かっているのに出来ないかと言えば、学校のサービス残業を当てにしている国民に対して説明しなければならないのは校長や教育委員会なのです。説明するための武器も与えずに、闘えと尻をたたいているようなものです。

 でも、仕方がないのでしょう。特別部会の出来ることはこれが限界なんだと思います。

 一点、怒りを感じるのは「年間を通じた変形労働時間制の導入」に触れています。口汚い言葉を使うことをお許し下さい。「お前ら、バカか?」と言いたい。ちょっとでも学校現場を知っている人ならば、そんなことをしたらどうなるか分かるはずです。おそらく、これを書いた人は3日間一睡もせず、4日目に1日寝ていれば大丈夫だと思っているのでしょうか?そもそも1日寝てもいいと言われた日にも、「子どものための仕事」が舞い込んでくる。

 素案には「緊急」という言葉が使われていますが、緊急の度合いが私の理解と違います。

 教育行政の人は、どんなにブラック、ブラックと言われても、教員志望の若い人は後から後から「わいてくる」と思っているでしょう。どんなに過酷であっても、教師という職にすがっているはずだと思ってます。

 数字を見れば分かります。若者の教師離れは深刻です。それは教員養成系学部への進学者、同学部の卒業生の進路を見れば一目瞭然です。

 今、脂ののりきってる教師が教師を辞めたり、時間講師になっている。退職者の中で本人の希望による退職者は退職者の4割を占めているのです。

 こんなのんびりした働き方改革でいいと思っている程度の「緊急」では崩壊するのはもうすぐです。いや、一部の学校では、もう、崩壊している。

追伸 今の時代、教師になろうと思う若者は国の宝です。しかし、それを使い捨てる学校、そうせざるを得ない現状を黙認している行政に、教員養成系大学の教師として怒りを感じます。

18/12/06(木)

[]ゼミ生 22:05 ゼミ生 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ゼミ生 - 西川純のメモ ゼミ生 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私のゼミに入った直後の学生さんは緊張します。ま、当たり前ですね。半年ぐらいするとゼミ中に寝っ転がります、スマホを見ます、カップラーメンを食べます。びっくりするでしょ?私はそれを気にしません。ようは、結果を出してくれればいいのですから。

 そのために私がゼミ生に伝えること。

1) 私はおっさんであること。

2) あなたが賛同するか否かに関わらず、西川ゼミは日本中の子どもに影響をあたえること。

3) ゼミ生を愛してること。でも、他人であること。

最後の3に補足しましょう。

 『学び合い』における上司は親ではなく、親戚ではありません、他人の上司です。管下の職員の幸せを願う上司です。

 OBOG諸君、そうやってだよね。

[]はじめて 09:42 はじめて - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - はじめて - 西川純のメモ はじめて - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は上越教育大学に赴任して32年目です。その中の2年間はコース異動のため学部の新ゼミ生をとれませんでした。それ以外は30年です。初めてです、30年間で初めて学部2年生に希望者が一人もいませんでした。どんな学年にも、尖ったもの、変わったもの、最先端のものに興味を持つ人はいるのですが、何でなんだろう。でも、新鮮な感覚です。

 一方、今年からひ孫弟子が生まれました。上越教育大学には西川ゼミOBの桐生教授、水落教授、片桐准教授がいます。水落さんの弟子、つまり、私にとっては孫弟子の大島准教授、榊原准教授がいます。その大島さん、榊原さんにゼミ生がつきました。つまりひ孫弟子の誕生です。

 同じ組織の中にひ孫弟子がいるなんて、日本中の中で私ぐらいじゃないかなと思います。これも新鮮です。

18/12/05(水)

[]妄想 21:47 妄想 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 妄想 - 西川純のメモ 妄想 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 出版業界の方々に電子書籍のことを話すと、「時期尚早」と言われます。そうですね、今の現状を考えれればその通りです。

 でも、未来予測は「今はこうです」というものがありますが、若い人の行動を見ていると、違うように思います。

 まあ、いつかは意見が分かれますが、いずれそうなるということは一致しています。

 いち早く、初期市場を占有しましょう。『学び合い』実践者だったら、先に紹介した本を読み終わったら、サポートしますよ。

 電子書籍のいいところ。

 第一に、売れなくてもいい。あなたの本で触発された人が

10人で会っても、その人たちが生涯に教える子ども地方都市一つぐらいはあります。みなさんが「一人も見捨てるな」と求める意味が大きい。

 第二に、分量は自由です。50ページでいいのです。

 みなさん、自分の実践をワードで書いてください。ようは、若い後輩、大学生をイメージしてください。

 みんなが出版したら、社会・日本が変わります。

追伸 本当に簡単です。

[]電子書籍 16:19 電子書籍 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 電子書籍 - 西川純のメモ 電子書籍 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私が最初に書籍に関わったのは、平成4年に発刊された日本理科教育学会が編集した理科教育講座の学習理論に関する分担執筆からです。それから現在(平成30年11月)までに88冊の本に関わりました。それらの本の書き方に関して、平成22年に出版した「『学び合い』スタートブック」(学陽書房)以降と、それ以前の書籍の書き方は全く異なっています。

 スタートブック以前の書籍は学術的根拠を示しながら書いていました。一方、スタートブック以降は学術的根拠を出来るだけ省略し、実際のノウハウを中心に書いています。スタートブックは発売以降2万冊以上が売れました。教育関係の書籍としては例外的なヒット作と言えるでしょう。これは、その書き方が一般の教師のニーズにフィットしていたからだと思います。

 しかし、ノウハウ中心であることに物足りなさを感じている読者もいます。『学び合い』のノウハウは全て学術的な根拠に基づいています。例えば、『学び合い』ではグループ、班を教師が形成しません。これは膨大な学術データに基づいて確立されたノウハウなのです。しかし、ノウハウ中心の本だけでは、何故、グループや班を教師が形成しないのかが分かりません。そのため我流でグループや班を作ってしまう人もいます。

 現在、学術的な根拠を示した書籍は絶版で手に入りにくくなっています。今回、Kindle ダイレクト・パブリッシング(KDP)の仕組みを使って再版することが出来ました。『学び合い』のノウハウを理解し、『学び合い』実践をしている方々に、これらの本をお読みいただきたいと思います。

 西川研究室に所属する学部生、大学院生は、必ず、今回再版する本を読みます。それは「なぜ、理科は難しいと言われるのか?」、「学び合う教室」、「学び合いの仕組みと不思議」、「静かに!を言わない授業」、「座りなさい!を言わない授業」、「忙しい!を誰も言わない学校」、「勉強しなさい!を言わない授業」、「気になる子の指導に悩むあなたへ」の8冊です。ここに書いた順序で読みます。これによって認知心理学的研究の結果として一斉指導の限界を明らかになってから、どんどん進化する『学び合い』の形成過程を追体験することが出来るのです。そのため今回の発刊に際して、加筆・修正することを最小限にしました。例えば、『学び合い』というネーミングは平成14年2月2日に決めました。従って、それ以前の本には使っていません。

 多くの人にとって『学び合い』は革命的すぎて、どうしてこのような教育が生まれたのか分からないと思います。しかし、上記を読み進めることによって、「あ~なるほどね」と納得することが出来るのです。それ故に、西川研究室では上記の本を、上記の順序で読むことを最初にします。読者の方も是非、上記の本を上記の順序で読むことを薦めます。

 本の一覧は、以下をクリック下さい。 

 https://amzn.to/2rippck

 この本の発刊において、表紙画像の利用を快諾していただいた東洋館に感謝します。また、表紙画像の加工は二井進さんのご協力をいただきました。ありがとうございます。

[]電子書籍の利用法 16:29 電子書籍の利用法 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 電子書籍の利用法 - 西川純のメモ 電子書籍の利用法 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 電子書籍を使ったことのない方は、さて、どうしたら読めるのかな?とお思いでしょう。でも、もし、iPadiPhoneをお持ちならば、直ぐに使えます。使ってみると本当に便利です。極端ですが、電子書籍があれば物理的な本を買わないと思います。

 高瀬浩之さんが作ってくれた説明書をお読み下さい。高瀬さんありがとうございます。

https://www.dropbox.com/s/9x6blbstpzx6wgy/kindle.pdf?dl=0

[]電子書籍 16:44 電子書籍 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 電子書籍 - 西川純のメモ 電子書籍 - 西川純のメモ のブックマークコメント

学び合い』の実践者の方々へのお誘いです。

 本を出しませんか?

 KDPの仕組みを使えば笑っちゃうほど簡単に本を出すことができます。皆さんの持っている様々な知恵を書籍として世に出しませんか?

 そんなの無理と思っている方々にご紹介します。

 「さるでもできるKindle2018」(250円)、「WordPowerPointKindle電子書籍が簡単にできる!」(463円)、「Wordで作れた!Kindle電子出版2018」(100円)、「副業?!キンドル出版だろ!」(99円)の4冊をご紹介します。カッコが価格です。安いですよね。四冊合わせても912円です。ちなみにKindleunlimitedの会員でしたら全部無料です。

 これらをご紹介したのは最新の情報に基づいているからです。というのはKDPのサービスは日進月歩です。昔はもの凄く手間がかかっていたのが、もの凄く簡単に出来るのです。書籍の本の場合、情報が古い可能性があります。

 読めば分かります。本当に笑っちゃうほど簡単に出版できるのです。

 今回、私は「『学び合い』出版」という架空の出版会社を創造しました。『学び合い』実践者ならばご自由にお使い下さい。

 なお、今回、上記の4つの書いていないことが分かりました。KDPで本を出すことの最大の障害は米国の納税者番号(TIN)を取得しなければならないところです。2013年度あたりの本には、そのことを長々と書いています。が、今回、フリーランスティーチャーの田中さんに教えてもらいました。マイナンバーを入力すればいいのです。分からなかったので、1ヶ月遅れてしまいました。一緒に悩んでくれた福坂昂大さんありがとうございます。

18/12/04(火)

[]シフト 21:22 シフト - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - シフト - 西川純のメモ シフト - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今までも、自分のスタンス、役割が変わると、すごく楽になるという経験は生涯に2度あります。教師という役割を脱皮する時期なのかもと思います。が、ゼミ生とじゃれ合うと幸せです。

 ドン引きされると思いますが、私をからかうために私の足に「ち○こ」と指書きして、私から叱られているゼミ生がいます。これって定時制高校の生徒と同じです。困ったことに、そんな馬鹿する学生を受容してしまう私がいます。

18/12/03(月)

[]変 21:16 変 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 変 - 西川純のメモ 変 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 SNSでつながる人は若い人が多い。でも、現職経験のある若い人ばかり。これからを担う学生さんはいません。若い人にもイノベーターはいます。若き日のお杉さん。そのような方とは繋がっていません。私の限界なのか。

18/12/02(日)

[]時間講師 19:31 時間講師 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 時間講師 - 西川純のメモ 時間講師 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は時間講師の方々に期待しています。というのは、メンバーシップ型ではなくジョブ型の仕事ですから、正当に交渉できるのです。終身雇用を理由に不当な条件を押しつけられるのがメンバーシップ型の雇用です。

 しかし、終身雇用の働き方を引きずったひとは少なくありません。それにつけ込んで不当な要求をする管理職はいます。ですので、交渉の仕方を交渉すればいい。そして、不当な要求した管理職の情報を共有し、その管理職の学校には働かなくなればいいのです。あっというまに変わります。

[]すべきこと 19:20 すべきこと - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - すべきこと - 西川純のメモ すべきこと - 西川純のメモ のブックマークコメント

 文部科学省も都道府県教育委員会も、なんやかや言っても教師になりたい人は後から後からわいてくると思っているのでしょう。でも、その人たちが軽く見ていたのは、年度途中に辞める人がこれほど多くなるとは思っていなかった。

 文部科学省も都道府県教育委員会も、なんやかや言っても、安定した終身雇用にしがみつくと思っています。でも、その人たちが見逃していたのは、力量のある先生にとって過労死するかもしれない終身雇用にそれほど魅力は無くなったことです。労働条件のいい私立学校にヘッドハンティングされるでしょう。担任・部活・校務分掌の無い時間講師になるでしょう。そうなれば職場の年齢バランスは歪になり、若い先生方の負担は多くなる。

 もし、教育機会均等法に応えた学校が生まれたら、怒濤のように流れ始まるかもしれません。

 でも、そんなのは嫌ですよね。どうしたらいいか?

 「教師がブラック残業から賢く身を守る方法」(学陽書房)に書いたように、「嫌です」と断ればいいのです。勤務時間が終わったら帰ればいいのです。勤務時間内に終わる程度の仕事が給料に見合った仕事の量です。それ以上は「出来ません」と言えばいい。

 でも、言いにくいですね。

 「2030年 教師の仕事はこう変わる!」(学陽書房)で書いたように、教えるから、マネージメントにシフトしましょう。クラスの子どもたちを管下の職員として、最高の職場を実現しましょう。『学び合い』の実践者だったら、その姿はイメージできますよね。

 でも、周りの人がドン引きしそうですね。

 どうしたらいいでしょうか?

 「教師がブラック残業から賢く身を守る方法」、「2030年 教師の仕事はこう変わる!」を周りの人に紹介してください。SNSで流してください。そうすれば分かる人が増えます。そうすれば「嫌です」と言いやすくなる。いや、あなたの代わりに「嫌です」といってくれるかもしれません。マネージメントにシフトする人が増えれば、あなたもやりやすくなる。

 矢玉はとりあえず私が受けます。そのために書いた本です。

 子どものためにも、同僚のためにも、教師の卵のためにも、そして、あなたや家族のために、急がねばなりません。

[]増刷 17:54 増刷 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 増刷 - 西川純のメモ 増刷 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『2030年 教師の仕事はこう変わる!』(学陽書房)の増刷され、3刷が発行されることになりました。ご愛顧感謝します。

 正直、この本が分かる教師はそれほど多くはないと思っていました。失礼しました。時代は私に近づいていますね。私と同じようなことを考える教師が増えている。

18/12/01(土)

[]怒り・心配 19:15 怒り・心配 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 怒り・心配 - 西川純のメモ 怒り・心配 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最近、他ゼミの学部卒業生が1年もたたずに教師を辞めたという話を聞きました。本当にビックリしました。能力的にも、性格的にも教師向きの人です。驚いて、その人の指導教員に聞いたら酷いのです。新任の彼にその学年の手のかかる子供を集めたクラスを担任させたそうです。現場の教育力はここまで地に落ちたかと情けなくなり、その学校の校長を思い浮かべ「恥を知れ!」と毒づきました。

 上越教育大学教職大学院には教員採用試験に合格したのにもかかわらず、名簿登載期間延長の制度を使って大学院に入学する人がかなりいます。私の研究室に3人います。そして、大学院1年の時に受験して合格して、名簿登載期間延長を利用して2年目を学ぶ人がいます。これって凄いですよね。働いていたら年収400万円はもらえます。2年間だったら800万円です。2年間の大学院の学費、生活費も加えたら1000万円の遺失利益があります。

 しかし、彼らは賢い選択をしたと思います。なぜなら、学部教育で確実に生き残れるほど今の現場の教育力は高くない。そこで生き残れる能力が無ければ、すぐに辞めてしまう。そして、辞めたところで再度合格することは難しいでしょう。上越教育大学の教職大学院では協働力を育てるカリキュラムと実習を経験させます。簡単に言えば、おじさま、オネーサマに可愛がられる教育です。これは本学だけの特徴です。なぜならば、他の大学院は現職者と学卒者の科目が別々ですから。ま、常識的にはそうですよね。でも、本学のカリキュラムを設計したのは私です。だから、文部科学省のご指導に対して、協働力を説明して特別に許してもらえたのです。

 さて、私には心配なことがあります。

 新潟県小学校の倍率は1.2倍です。複数の都道府県の受験者を考慮すれば1倍を切っています。そして、新潟県には名簿登載期間の延長制度はないのです。1年後にどれだけ生き残れるか?新潟県の学校現場の教育力が問われます。

追伸 私が受験した頃の東京にはA採用、B採用、C採用がありました。A採用は確実に採用される人です。B採用はおそらく採用される人です。C採用はもしかしたら採用される人です。ちなみに私はB採用でした。その私が学力的には最底辺の学校の物理教師として採用されたのです。私が生き残れたのは、一にも、二にも、三にも、職場であり、先輩教師のおかげでした。それを思うと、学生さんが可哀想で仕方がないです。

[]興味深い通知 18:03 興味深い通知 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 興味深い通知 - 西川純のメモ 興味深い通知 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最近、興味深い通知を手に入れました。それは平成30年9月20日に文部科学省初等中等教育局長が発した「小・中学校等における病気療養児に対する同時双方向型授業配信を行った場合の指導要録上の出欠の取扱い等について(通知)」というものです。

 小学校、中学校の子どもが長期病気療養を必要とする場合、同時双方向の授業をやることによって出席と扱ってもいいという通知なのです。

 私は前々から小学校、中学校でも自由な通信による教育が実現したらいいのにな~っと思っていました。そうすれば学校や学区に縛られません。子どもの学修の自由度も高まります。が、大学、高校は通信制が学校教育法に明記されているのにもかかわらず、義務教育は規定されていません。でも、規定されていないから、駄目と言うことはないと思っていました。

 で、例外的な措置としての、この通知の中で、どんなことが書かれているかを読んでいたのです。その結果、一般の授業でやっちゃダメというようなことは一言半句も書いていないのです。

 つまり、文言の中で学校教育法のどこどこに反するが、特例措置として認めるというような文言が無いのです。そこにあるのは、普通学級の子どもが通信で授業したら当然成り立つようなことばかりが留意事項としてあるだけです。例えば、授業するのは教員免許状がある人であるとか、教科書を使いなさいとか。そうだよな~っと分かっていました。だって法律は法規で明文化されていないことを求めたり、禁止することは基本的にありえないからです。

 ようは、やるかやらないか、だけのことですね。