西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

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18/08/17(金)

[]系統学習 06:52 系統学習 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 系統学習 - 西川純のメモ 系統学習 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 系統学習の系統って何だろう?多くは、その教科の背景とする学問の標準的な順序で学ぶことを指します。これだと、数学、物理学、化学あたりだと多くの人が納得する系統はあるかもしれないですが、それ以外は無理でしょうね。

 それにその系統がフィットするような子どもにとって、今の学校教育はフィットしません。私は大学に入って高木貞二の解析学、代数学、ファイマン物理学を読んで、今までの数学、物理が、いかに非効率で非本質的なものをダラダラとやっていたことを知りました。だから数学、物理の先生が「教科の本質」云々を言うと苦笑します。

 どうも大学の学習を薄めたものが高校や中学校の学習のようにとらえられているように思います。薄めたみそ汁は不味い味噌汁で、そもそも味噌汁ではありません。

 科学史の研究によれば、学問の発展は標準的な教科書の順序と違ってダイナミックで、もっとグジャグジャしたものです。その中には人間関係の要素も入るのです。例えば、振り子の周期は弦の長さによって変わるが、重さによって変わらない、ということをすんなり信じられますか?50gの重りの振り子と100kgの重りの振り子が同じ周期であることを信じられますか?これを信じられるためには、みんながそう思っているという状態になって変わるのです。いわゆるパラダイムが変わらなければなりません。科学史研究では科学者集団の中でのドロドロしたやりとりの過程が描かれています。

 一人一人の学習における系統は様々です。だから、現状の系統学習は意味を持ちません。子ども達が主体的・対話的に学習することによって、その集団における系統が生まれるのです。

 我々は約20年前にこんな研究をしました。

 まるまる学期の理科を子どもに任せたのです。どの部分をやってもいい。実験をやってもいいし、しなくてもいい。でも、定期試験では全員がいい成績を取ることを求めたのです。我々が着目したのは子ども達がどの順番で学ぶかです。子ども達はてんでんばらばらのところがからはじめます。そして、次に勉強するところを選びます。その順序を記録したのです。最初はぐちゃぐちゃでした。しかし、徐々に教科書の順序に収斂したのです。

 教科書はあることを学んでいることを前提として書いていることがあります。それが分からないと理解できないのです。理解できない子どもは分かった子に聞きます。分かった子はその事が書いてある教科書を示しながら教えます。それが教室の各所で起こったのです。そして、学期の最後の段階で「あ~、教科書はこうかかれているのは、こうだったんだ~」とつぶやく子がいました。周りの子はそれを聞いてうなずくのです。

 これが私の考える系統学習です。つまり、一人一人の学びの系統を保証し、真正の学問の発展過程を追体験できる学びです。

 『学び合い』だと系統的に学べないと思っている人がいると、以上のことを思い出します。