西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

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18/08/05(日)

[] Society5.0(その2) 22:09  Society5.0(その2) - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク -  Society5.0(その2) - 西川純のメモ  Society5.0(その2) - 西川純のメモ のブックマークコメント

 Society5.0の教育を実現するには、工業化社会のコードである「規格化」「分業化」「同時化」「集中化」「極大化」「中央集権化」を捨てなければなりません。

 まずは学習指導要領を廃止します。少なくとも中等教育では廃止します。

 子どもは自分の将来を見据えて、学ぶものを決めます。数学者になりたい人は、ひたすら数学を学ぶのです。今の教育に比べると歪です。それが「公正に個別最適化された学び」か否かかは本人が決めればいい。従って、学年というものが意味を持ちません。

 学校の規模は町内会館レベルの大きさで、そこに様々な年齢が集まります。ただし、集まりたい子どもが集まります。その子ども達同志で関わることもありますが、個々人がネットを介して様々な人と繋がるのです。例えば、ある職種に就こうとする子どもは、様々な企業の人事担当と繋がるでしょう。それも中学校頃から。

 学校教育法、学校教育法施行令、学校教育法施行規則は廃止です。

 学校の予算は、各学校が都道府県に予算申請をして獲得するのです。獲得できる予算は天と地ほどの差があります。潰れる学校も生まれます。「質保証」は学校が行うのではなく、子どもと保護者がいます。だって、「質」が一人一人違うのですから。

 教職免許状はありません。学校ごとに求める能力と給与を提示した公募を、随時、行います。求める能力は多種多様ですから教員免許状を定められないのです。

 文部科学省でやっている仕事の大部分は不要となります。現業を切り離し、少数のメンバーによる企画・提案の仕事が中心となります。

 「公正に個別最適化された学び」とはこれぐらいのことをしなければ実現できません。

 無理でしょ?

 でも、子どもと保護者が学校に行くことを止めて、保護者有志でフリースクールを立ち上げたなら、以上のことは至極簡単に実現できます。昔はそんなことは起こるわけありません。何故なら、学校・教師以外に学習を成立させるツールが無かった。そして、既存の学校が発行する学歴に価値があった。ところが、ネット上に多種多様なツールがあふれ、既存の学校が発行する学歴の価値が低下した現在、私が書いている「馬鹿げた」ことが起こってもおかしくない。そのような子どもが16%のキャズムを超えればパンデミックが起こります。

 破壊的イノベーションは常に小さいニッチで生まれています。マイクロソフトもアップルもそうでした。