西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

西川純です。新潟県上越市の上越教育大学の教育実践高度化専攻(教職大学院)で『学び合い』を研究しています。諸般の事情で、このブログのコメントは『学び合い』グループのメンバー限定です。メンバー登録は、いつでもOKです。ウエルカムです。なお、メールはメンバー以外にもオープンですので、いつでもメールください。メールのやりとりで高まりましょうね。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。西川研究室はいつでも参観OKです。 詳細は http://www.iamjun.com/をご覧下さい。 もし『学び合い』グループに参加される場合は、 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/をご参照ください。
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授業公開の仲介のガイドライン http://dl.dropbox.com/u/352241/manabiai-data/koukai.pdf
だめで元々で、とりあえずドロップボックス(http://db.tt/bMZAZwx)とjimdo(http://jp.jimdo.com/)の無料アカウントを登録してみてはいかがでしょうか?実に簡単ですから。

本格的にトライする人も多くいると思います。その際、人とのつながりが大事です。身近にいる人と繋がれるとありがたいですよね。『学び合い』を実践される方は、『学び合い』マップ(https://www.google.com/maps/d/edit?mid=zDInXkSSxyO4.kNDji5uDNm0Y)に、是非、登録下さい。登録は、『学び合い』マップ登録フォーム(http://form1.fc2.com/form/?id=77081b4d4f40dd2f)から出来ます。  「私なんて、人になんか教えられるレベルに行っていない」と思う方へ。だからいいんですよ。一番知っている人が、一番の教え手ではないことは『学び合い』を実践しているならば、子どもを見れば分かるでしょ。それに、教える必要はないのです。共に学び合えばいいのです。いや、愚痴を言ったり、笑ったりする、それでいいのです。  是非、一人でも多くの人がマップに登録下さい。強く、強く、お誘いします。

18/06/30(土)

[]神奈川の会 09:59 神奈川の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 神奈川の会 - 西川純のメモ 神奈川の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 8月19日に神奈川で講演します。お誘いします。https://www.kokuchpro.com/event/f01455c81de25cbf9afd7ea2ccd54dc1/

[]大阪の会 14:20 大阪の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 大阪の会 - 西川純のメモ 大阪の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 7月28日に大阪で講演します。お誘いします。https://kokucheese.com/event/index/523907/

18/06/29(金)

[]毎日 21:40 毎日 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 毎日 - 西川純のメモ 毎日 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ゼミ生とのやりとりは公開しています。https://www.youtube.com/watch?v=PFELoTCeKsI&feature=em-uploademail

[]けんちゃん 21:26 けんちゃん - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - けんちゃん - 西川純のメモ けんちゃん - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私はゼミ生を愛称で呼びます。基本的に本人の自己申告に基づきます。呼び捨てもしくは「ちゃん」づけです。なお、現職、及び現職経験者は「ちゃん」と呼ぶには抵抗があるので「さん」です。

 本人の自己申告が愛称には長く言いにくく、短い呼び名も、他のゼミ生からのクレームもあり(詳しく説明します。そのゼミ生の名字の一字を使っての愛称ですが、その漢字を使っている学生から「ドキリとします」との報告により)、本日より「けんちゃん」と呼ぶことにしました。

 教師生活三十三年間だと、「けんちゃん」と呼んだ子どもは多く、呼ぶたびに思い出します。そして、幸多かれと、願います。彼もです。

 教師という職業は「業」だと思います。

18/06/28(木)

[]根治療法 21:30 根治療法 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 根治療法 - 西川純のメモ 根治療法 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私の出来るのは対処療法。根治療法は『学び合い』の会や、その他のネットワークの形成。私の出来ることではありません。

[]本質 21:41 本質 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 本質 - 西川純のメモ 本質 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 この広告の本質は何か?『学び合い』云々ではないのです。学校教育を捨てる一歩です。次は、受験時期ではなく、入学時に「つまんない授業を受けるほど、私の○○才は余裕はない」と子どもも保護者も言い出す時代は近づいているのです。

 それが市場となると思う企業が生まれているのです。

 なんで、矮小化するのか。

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18/06/27(水)

[]ここまで 21:31 ここまで - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ここまで - 西川純のメモ ここまで - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私が「2030年教師の仕事はこう変わる!」書いたことは、ドンドン進んでいます。特に首都圏では。首都圏の電車の広告です。保護者は学校教育を捨て始めているのです。

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18/06/26(火)

[]誠実 21:57 誠実 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 誠実 - 西川純のメモ 誠実 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は誠実であろうと思っています。

 日本中から来るメール、FB、ツイッタの真面目なアクションに誠実に応えます。

 複雑な場合はZoomなどの、テレビ電話で対応します。

 上越においでいただければ、ゼミ生を含めて対応します。

 私は家族の時間を犠牲にしません。でも、色々な方に対して誠実であろうと思っています。これを約二十年以上続けています。

 あえて問います。私が不誠実だったことあったでしょうか?私は断言します。少なくない人が不誠実であっても、私は誠実だった。それは多くの人が認めてくれると思います。私は、家族に迷惑のかからない範囲で、つまり、ずっと続けられるレベルで誠実であり続けたと。

追伸 理由は簡単です。不誠実な人の末路をよく知っていますから。

[]逃げられる 21:49 逃げられる - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 逃げられる - 西川純のメモ 逃げられる - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『ヒトは「いじめ」をやめられない』(小学館新書)に書いてあるように固定的で、同じものを分け合っている集団ではイジメは必然です。中には自殺に追い込まれる事例は避けられません。どんな対策をしても。でもね。もんだいは、固定的で、同じものを分け合わなければいい。流動的で各人が別々なものを求める集団にはイジメは起こりません。生物は無駄なことはしませんから。

 思い出してください。

 小学校、中学校、高等学校、多かれ少なかれ、イジメに近いものはあったと思います。でも、大学でありましたか?無いですよね。固定的な集団がないからです。一人一人が同じものを分け合わないからです。じゃ、大学生ではイジメはないのでしょうか?あります。部活はあります。固定的で、同じものを分け合うからです。

 だから、いじめ対策は、クラスを解体し、価値観を多様にすることです。

 解体するのが無理ならば、合同クラス、異学年クラスを一部でも入れればいい。

 中卒より高卒、高卒より大卒、同じ高校・大学ならば偏差値の高い方がいい、という価値観を潰さなければ。

 うちのゼミ生はもちろん、他ゼミの学生に聞きます。「イジメは撲滅出来るか?」と。正直な学生は全員、無理と言います。次に、「イジメが撲滅が無理と思っている皆さんに撲滅は出来るか?」と問います。学生は全員「無理」と応えます。それから、虐められる苦しさを語ります。まあ、学生さんはみんな知っています。「だから、みなさんが知るべきはイジメ撲滅は無理という理屈ではなく、イジメ撲滅が可能という理論と実践論です。それが信じられなくても、あなたは信じなければならない。」と語ります。

 この語りをし始めると、異常にオーラを発します。ま、分からない人には暑苦しいだけですが。

 自然ではイジメは起こりません。起こるのは動物園の猿山です。http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20020603/1173057769

[]栃木の会 19:43 栃木の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 栃木の会 - 西川純のメモ 栃木の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 6月28日に栃木市で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。https://kokucheese.com/s/event/index/526801/

【詳細】

基本的に毎月最後の金曜日夜、栃木市立栃木中央小学校地域交流室にて、「みんながわかる」「一人も見捨てない」ことを目指した学級づくり、授業づくりについての勉強会や実践報告会、お悩み相談の場を設けます。その後はファミレスで自由に語り合います。第一部のみ、第二部からの御参加でも大丈夫です。

※6月の定例会は、29日(金)です。

第一部 19時~21時 栃木市立栃木中央小学校地域交流室(栃木県栃木市入舟町13-3)

駐車場は東武百貨店栃木市役所店駐車場を御利用ください(栃木県栃木市万町9-25)

第二部 21時~   栃木市内のファミレス(デニーズ)

[]難攻不落 18:45 難攻不落 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 難攻不落 - 西川純のメモ 難攻不落 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私が書いていることの大部分は現行法規・学習指導要領の中でやれることばかりです。

 例えば、公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律(いわゆる定数法)で定めているのは、子どもの数から算出される教員の数を定めているのです。ですが、その数の中で、どのような教科の教員を雇うかは校長の裁量です。理論的な話しですが、もし、ちゃんと教育委員会に説明できるならば、全員が英語の学校も可能です(極論ですが)。

 どの法規を見ても、クラスの明確な定義はありません。学習指導要領の学習が成立しているならば、教科・学年を混在した50人、100人を対象とした授業も可能です。

 教科書を使わなければならないと学校教育法34条に書かれていますが、どれだけ使うかは決まっていないのです。だから、教科書を資料と使いながら、携帯の動画で勉強することもありなのです。高木貞治の解析学概論を読んでいる中学生が、教科書を使って同級生に教えていいのです。

 もちろん、全ては学校長の同意があってです。また、教育委員会の同意があってです。でも、教育委員会も法律違反に関しては命令が出来ますが、法律違反でなければ、命令は出来ません。

 職業高校のプロパーの科目はかなり自由度が高い。だから、今すぐにでもドイツ型デュアルシステムも可能です。

 やろうと思えば、私が書いていることは可能です。でも、そんなこと出来ないと思い込んでいる人を説得することは私には出来ません。お上が「特区的」に積極的にそのような運用を認めたら、と思います。そこで結果を出す。

追伸 ビックリするでしょ。でも、日本の教育法規の最高権威と、県教委の担当経験舎に聞いたら、こともなげに上記のような運用が出来ることを教えられたとき、私はビックリしました。

[]イジメ 14:06 イジメ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - イジメ - 西川純のメモ イジメ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『ヒトは「いじめ」をやめられない』(小学館新書)を読みました。筋が通っているし、読みやすい本です。しかし、私は「いじめ」をやめられると思っています。どこが違うか、著者は現状のクラス、職場を前提にしています。ところが、私はそれとは違った集団を考えています。

 固定的で、同じものを分け合う集団の場合は、いじめは起こるでしょう。しかし、流動的で、各々が違ったものを求める集団には「いじめ」が生じる必然性はありません。無駄ですから。

 ようは集団の在り方を変えるのです。

[]だれにとって 12:36 だれにとって - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - だれにとって - 西川純のメモ だれにとって - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』を否定される方への反証は実はもの凄く簡単です。否定される方は工業化社会の論理で考えているからです。

 否定される方が、『学び合い』のここがダメ、あそこに危険性があると指摘したら、言わせるだけ言わせます。そして「では、どうするんですか?」と聞きます。そうすると、その人の考える方法を語ります。大抵は、自分の過去の経験に基づくものです。つまり、将来教師になるであろう人にフィットする方法を述べます。

 私は「誰にとってその方法がいいのですか?」と聞きます。

 ほぼ100%、「子どもにとって」と応えます。

 私は「子どもという子どもは一人もいません。将来、東京大学に入るような子どももいれば、知的な障害が疑われる子もいます。その教科が好きな子どももいれば、嫌いな子どももいます。図で説明したとき分かる子もいます。言葉で説明したとき分かる子もいます。さて、どの子にとっていいのですか?」と言うと返答できません。

 次に私は「だいたいの授業は成績中、中の下に合わせますよね。そうすると、成績上位の子どもにとっては既に分かっていることの繰り返しになってしまいます。成績下位の子どもにとってはチンプンカンプンです。それはテストをやれば分かりますよね。では、その子達にあった説明が必要なのではないでしょうか?」と言います。

 一拍あけて「三十人の子どもを一人の教師が教えることは、物理的に無理です。だったら、三十人の子どもが三十人の子どもを支える集団にすることにシフトしませんか?」と言います。これでチェックメイトです。

 さて、このような論理展開になるのは時代の流れです。明治時代はこのような説得は出来ませんでした。

 第一に、今の時代は満たされた時代なのです。工業化社会の初期には、皆、飢えていた。飢えているならば、質の悪いパンであったとしても与えられれば喜んでいました。ところが、工業化社会が発達し、飢えから脱すれば、質を求める。昔だったら、学校に行けることで満足していたのが、よりよい教育を求めるようになります。

 第二に、民主主義の発達によって、皆、自分の権利を主張するようになります。

 以上の二つから、脱工業化社会の論理が広がっていくのです。

 昔だったら、上記の私の論を展開しても、「全員を分からせるのは無理です。できる限りのことをするしかありません」ということを臆面もなく言えました。ところが、今の世の中、それは言えません。更に言えば、ネット上に良質な授業動画が溢れることによって、保護者は現状の学校教育を捨てることが可能になったのです。

 文部科学省や経済産業省の会議の資料を読むとき、私は「だれにとって」という言葉を何度も頭に浮かべます。「そういうことが出来る、そういうことが理解出来る、そういうことが必要な子どもがいること確かだけど、そうじゃない子もいるよね。その子はどうするの?」と思ってしまうのです。

[]無理だけど 09:52 無理だけど - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 無理だけど - 西川純のメモ 無理だけど - 西川純のメモ のブックマークコメント

 文部科学省も経済産業省も活発に新たな教育の在り方を模索しています。読むと、頑張っているな、と思います。しかし、どこまで行っても工業化社会の枠組みで考えている。つまり、何かベストの方法があり、それを探しているように読めるのです。もちろん、たった一つ出なくても、何らかのベターの方法群があると思っているようです。「規格化」「分業化」「同時化」「集中化」「極大化」「中央集権化」という枠組みと決別できていない。

 じゃあ、脱工業化社会の論理だったらどうかんがえるか?(これが見事に『学び合い』的です)

 「ベスト・ベターな方法なんてあるわけない」と考えるのです。日本人が1億数千万人いるならば、1億数千万通りの方法があります。それも一人一人、ライフステージ、ジャンルによって方法が違います。それを認めて、「個性化」、「総合化」、「非同時化」、「分散化」、「適正規模化」、「地方分権化」しなければ、どこまで行っても時代遅れです。

 何が必要かと言えば、達成すべき姿とその実現を阻む「規格化」「分業化」「同時化」「集中化」「極大化」「中央集権化」の排除です。

 これからの社会と言えば、AI、ロボット、ドローンなどが出てきます。でも、それらはツールにすぎません。ツールの出現によって、既存のツール(仕事上のノウハウも)は無効化することは確かです。だから、変わらなければならない。しかし、人の幸せの姿は変わりません。なんとなればホモサピエンスのDNAに刻みつけられた、行動の動機となる「幸せ」は数十万年単位でなければ変わらないからです。私たちの体もそうです。つまり、基本OSとハードウエアは変わらない

 人の幸せは「家族仲良く健康で」に尽きると思います。別な言い方をすれば、「安定した人間関係を継続できる」です。

 日本人の圧倒的大多数は、中学校区の範囲の人間関係でそれを実現します。ローカルエリートは高校の学区の範囲の人間関係、また、企業として成り立つ程度のネットを介した人間関係でそれを実現します。グローバルエリートは繋がりの範囲を特定せず、流動的に繋がります。ただし、ローカルエリートもグローバルエリートも、コアな人間関係は、中学校区の範囲の人間関係が中心となります。(私の本の中で語る体育館の話しです)

 基本的に学ぶ内容、学ぶ方法は自由です。例外は育児と介護は学校教育の基本とするのです。

 おそらく多くの子どもはICTを使うでしょう。でも、それ以上に、ICTを使いこなす人を使うでしょう。そして、圧倒的大多数の子どもはプログラミングを使いません。それを使いこなす子どもと繋がればいいのですから。ICT以外も、全てを均等に学ぶ必要はありません。ようはそれに長けた子どもと繋がればいい。

 では、一人一人の子どもは何を学べばいいかをどのように定めたらいいでしょうか?

 それは実際にやってみて、必要ならば学べばいい。具体的な学び方は、先輩から聞けばいい。つまり、就職すればいいのです。現在の学校教育は就職してから役に立たないことは皆さんご存じですよね。でも、みんななんとかやっている。どうやっているかといえば、上記の通りでしょ?これを中学生から始めればいいのです。単線型学校体系を廃し、超複線型にするのです。中学生は長期のドイツ型デュアルシステムで学ぶのです。学校は、その学びをモニターし、適切なアドバイスをします。数学や物理に長けたグローバルエリートになり得る子どもにとって、現状の教育は無駄です。さっさと大学の研究室と繋がればいい。VRが発達しているのですから、物理的に離れていることは障害になりません。

 中学生から生産人口になるのであれば、日本の社会は一気に変わります。

 このような教育を実現するには、現状の内容・方法を規定する学習指導要領は障害になります。学年別教育も障害になります。ま、書いていくと切りがない。「2030年教師の仕事はこう変わる!」に書いたとおりです。

 で、話を戻しますが、文部科学省、経済産業省の文章には、このレベルの世界観がない。いや、見えません。いったい、どのような社会を創ろうとしているのでしょうか?AIやロボットを使いこなす社会は、しょせんツールの使い方なのです。どんな社会で幸せにしようとしているのでしょうか?手がかりは、「個性化」、「総合化」、「非同時化」、「分散化」、「適正規模化」、「地方分権化」を極点に進ました社会をイメージできるか、どこかで工業化社会の「規格化」「分業化」「同時化」「集中化」「極大化」「中央集権化」で考えるかの違いです。

 常識には無理だろうな、と思います。基本的に、工業化社会での勝ち組が考えれば、「規格化」「分業化」「同時化」「集中化」「極大化」「中央集権化」になるのは当然です。どうすればいいか、規制を緩和し、若い世代に任せればいい。特に、ユーザーである子どもに。

 と書いて、無理だろうな~、と思います。子ども達を有能だと思っていないから。

 お手並み拝見。文部科学省、経済産業省にも、私が書いてあることを理解し、それを凌駕するイメージをお持ちの方は必ずいます。あとは政治の問題です。

18/06/25(月)

[] 「未来の教室」とEdTech研究会の「第1次提言」 16:56  「未来の教室」とEdTech研究会の「第1次提言」 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク -  「未来の教室」とEdTech研究会の「第1次提言」 - 西川純のメモ  「未来の教室」とEdTech研究会の「第1次提言」 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 経済産業省の有識者会議である「未来の教室」とEdTech研究会の「第1次提言」が出ました(http://www.meti.go.jp/press/2018/06/20180625003/20180625003.html)。なんかゴチャゴチャ感がワクワクします。ただ、種々雑多な方法が並列されている感じを持ちます。統一された世界観が見えません。今後の議論が楽しみです。

 私が最も注目したのは以下の一文です。

 「個人プロジェクトで優秀な成果を残すことや、(学校の授業には出ないでも)多様な民間教育プログラムを生徒が選んで「到達度」に達したことが証明されて「卒業」するという選択肢も可能になるのではないか。」

 経済産業省、攻めてるな~。と感じます。

追伸 私の書いた「2030年教師の仕事はこう変わる!」(https://amzn.to/2r2S2tw)を読んだ方だったらニヤニヤすると思いますよ。私の書いたこと、必然なんです。大きな図が見える人は、個々のものがその中に位置づけることが出来る。大きな図を持たない人は、何が起こっているのか理解出来ない。

18/06/24(日)

[]エリート 13:32 エリート - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - エリート - 西川純のメモ エリート - 西川純のメモ のブックマークコメント

 まず、言葉の定義から。私はグローバル、ローカルという言葉を使うとき、以下のように使います。グローバルとは顧客を特定せず、そのサービス・製品の質、価格で勝負することを指します。ローカルとは顧客を特定し、その顧客のニーズにフィットしていることで勝負することです。

 国はエリート養成に必死になっています。しかし、私には不満です。まあ、仕方がないことも十分に分かりますが。

 グローバルエリートを育てるならば、アイビーリーグでやっている徹底的なアクティブ・ラーニングをやるべきです。つまり、教員が喋る時間は5分程度で、あとは学生同士が議論を闘わせる。教員がやるべきは、徹底的に頭を使うリアルな課題、つまり、その業界で現在でも分からない課題を与えるのです。そして、その応えがチャーミングかを評価します。お笑い芸人と同じで、天賦の才能で決まる部分が多いので、多くはドロップアウトします。

 でも、もっといい方法があります。

 方法としては、大学の教養を無くすのです。大学1年から研究室に入って研究させるのです。必要なものは自分で判断し、自分で学ぶのです。当然、大学に入る前に研究室を決めて、その研究室の試験を受けて教員がOkを出せば入学します。学生を受け入れたなら、大学にお金を払うのです。そして、成果を上げれば大学から予算が来ます。つまり成果を上げられる学生を取るのです。

 そもそも、国はどれほどのグローバルエリートを育てようとしているのでしょうか?グローバル大学創成支援事業のトップ校ですら多すぎます。AIによって中間管理職が駆逐されるとしたら、もっと少なくていい。

 一方、ローカルエリートの養成は殆ど施策が見えません。まあ、二流のグローバルエリートがローカルエリートと思っているのでしょうか?そうとしか見えません。ローカルエリートとグローバルエリートでは求められる能力が違います。ローカルエリートは顧客を特定したニーズを見いださなければなりません。そのためにはローカル(ネットが発達した現在、地域的なローカルとは限りません)な人脈が武器になります。ところが、現状の大学教員はそれが決定的に欠けています。学術は属人的でないことを求めているのですから。大学の設置審、課程審の仕組みから変えねばならないでしょう。地方大学でローカルエリートを育てようとしても、育てる教員がローカルな人脈を持っていない場合があります。地方大学だから育てられるというのは安直です。

[]破壊的イノベーション 13:32 破壊的イノベーション - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 破壊的イノベーション - 西川純のメモ 破壊的イノベーション - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「2030年教師の仕事はこう変わる!」(https://amzn.to/2r2S2tw)で書いたとおり、私は現在の公教育を守りたいと願っています。同時に、無理だと思っています。最もリアルな想定では、情緒障害・学習障害・不登校の子どもを対象とするフリースクールが破壊的イノベーションの糸口だと予想しています。ネットの授業を活用し、『学び合い』で支え合う教室をフリースクールで実現し、抜群の進学実績を上げるのです。

 早く起こらないかな。

追伸 教職大学院では各教員が学生グループに課題を与え、そのグループが全体に向かって発表します。私が担当したグループへの課題は『私が「2030年教師の仕事はこう変わる!」で書いたことをエビデンスをもとに否定し、現状の授業が続くことを証明する』です。あははははは。教職大学院の学生さんの多くは、教材を研究したり、指導法を開発したりすることを大学院のテーマとして選択したのです。だから、私の論を否定しなければなりません。うちのゼミ生が「先生が担当しているグループが一番遅くまで残って頑張っています」と教えてくれました。さもありなんです。調べれば分かる課題ではありません。私が思いつかない無理難題を与えたのですから。明日、発表があります。楽しみです。

追伸2 「情緒障害・学習障害・不登校の子どもを対象とするフリースクールなんてい、へへへ」と公教育を主導する人たちは思うでしょう。「パソコンなんて、へへへ」と笑ったIBMの幹部のように。

[]新潟の会 09:20 新潟の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 新潟の会 - 西川純のメモ 新潟の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 主催者より予定変更のお知らせです。

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6月27日に予定していました、第2回新潟市『学び合い』の会ですが、都合により7月27日に延期とさせていただきます。ご参加を検討されていた方々にお詫びを申し上げます。

なお、7月27日は18:30から、江南区文化会館で行う予定です。

現在、上越教育大学教職大学院の片桐先生からも参加していただける予定です。

片桐先生は、大学にお勤めになる前は高校の国語科の先生でいらっしゃいました。高校籍の方、国語の授業で悩みをおもちの方、ぜひご参加ください。

7月27日は新潟市陸上競技会(東)の日ですね。

遅れての参加も大歓迎です(^^)

詳細は、後日アップします。

[] Society5.0 09:08  Society5.0 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク -  Society5.0 - 西川純のメモ  Society5.0 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 文部科学省のメルマガ(http://www.mext.go.jp/magazine/backnumber/1406368.htm)の最後にある合田課長のコラムが面白いですよ。官僚としてしっかりと日本の未来を描こうとしているすがすがしさを感じます。

 文部科学省は、日本の課題として「(1)個別最適化された学びをいかに公正に提供するか、(2)読解力などの基礎的な力を確実に習得させる仕組みをどう構築するか、(3)高校から大学にかけての文理分断の学びをどう脱却するか」の三つをあげています。

 工業化社会のキーワードが「規格化」「分業化」「同時化」「集中化」「極大化」「中央集権化」なのに対して、脱工業化社会のキーワードが「個性化」、「総合化」、「非同時化」、「分散化」、「適正規模化」、「地方分権化」なのですから、方向性は正しいと思います。

 しかし、それを実現する道筋が工業化社会の中で育った大人が「規格化」「分業化」「同時化」「集中化」「極大化」「中央集権化」で実現しようとするならば、台無しになってしまう危険性があります。

 どうしたらいいでしょうか?

 私は子どもに実社会と同じ環境で、実社会と同じ課題を与えれば、あるべき姿が見えてくると思います。

 色々な方から、「なんで『学び合い』が思いついたのか?」と聞かれます。以下のようなものがあります。

 第一に、私の教師としての原体験は学力的に最底辺の定時制高校だからです。学校教育からドロップアウトした子ども達を教えました。その子達が定時制でドロップアウトしたらどうなるかを嫌というほど見ています。今でも、その子達を夢の中で思い出して泣きながら起きることがあります。私は額面通り、生き死にの問題だと思っています。だから、だいたいの子どもが分かるでは満足できないからです。

 第二に、上越教育大学の教員だったことです。何も知らない学生相手だったら難しげな理論で煙にまけます。ところが上越教育大学は現職派遣院生が多数います。彼らを誤魔化すことは出来ません。一方、現職派遣院生と一緒に研究をすすめられるので、中長期の臨床的な研究をすすめられたからです。

 そして、第三に方法論に特徴があります。

 一般的な実証的な教育研究の場合、実験群と統制群を設け、両者の比較によって論を組み立てます。しかし、私はそれが嫌だったのです。何故なら、実験者は実験群の方が「よいだろうな~」と思って実験を組み立てます。そうなると、統制群の子どもに申し訳ないのです。だから、統制群を設けず、実験群のみとしました。つまり、ある子ども達に一定の指導を行った後、その子達がどのように変化するかを追ったのです。そして、初期、中期、終期の子ども達の言動を分析することによって分析する手法を用いています。

 そして、私は『学び合い』です。つまり、「子ども達は有能である」と考えています。だから、細々した条件は付けません。達成すべき課題を与えます。その中で、子ども達がトライアンドエラーの中で創り上げる方法を分析するのです。それによって最適解を導くという手法をとっています。

 例えば、床の上に100個のサイコロを落としたらどうなるかを、初期条件を元に計算したとしたら膨大な計算になりますし、おそらく条件が複雑で計算不能となると思います。でも、実際に落とせば、そこに現れます。

 一般の実験群・統制群の方法は科学的な手法としては優れていますが、結局、実験者の発想を超えることはありません。つまり、実験者が「こうなるだろうな~」という発想によって実験群が設計されるからです。こうなると現状の枠組みを超えることは困難になります。さらに、物理・化学を対象としているものだったら可能だとしても、生き物、特に人間を単純化して実験群を設計することには無理があります。

 例えば、学び合う時、何人でグループが最適かを知りたいならば、従来だったら二人、三人、四人、五人などのグループを教師がつくり、それらを比較するでしょう。しかし、我々はグループを自由にさせて実際の授業を進めたのです。そもそもグループをつくらないということもOKにしたのです。その結果、最初は1人~8人ぐらいの様々なグループを形成しました。しかし、時間進行の中で全員が分かり、全員が参加するという『学び合い』の条件下では子ども達は4人グループを選択したのです。その形成過程の子どもの言動を分析することによって、何故、そうなったかも明らかになったのです。

 さらに、様々な局面を含む長期の学習で同様な研究をしました。その結果、何かを聞くという局面では2人、何かを作るという局面、また、書いてあるものを理解するという局面では4人、集団全体で意志決定をする局面では全員が集まるという方法を子ども達は選択しました。教室には二人、四人のグループが併存し、それらがアメーバーのように変化するのです。そんなこと教師が予想してコントロール出来るわけありません。つまり「学び合う時、何人でグループが最適か?」の答えは、多くの教師や教育研究者が想定している「○人」ではなく、「そんなこと教師が決めることは出来ず、子どもが決めるしかない」という答えになってしまうのです。

 『学び合い』はこのような研究手法によって、既存の教師や教育研究者が想定できない結果を実証的に積み上げて構築した理論と方法論なのです。

 さて、「(1)個別最適化された学びをいかに公正に提供するか、(2)読解力などの基礎的な力を確実に習得させる仕組みをどう構築するか、(3)高校から大学にかけての文理分断の学びをどう脱却するか」に戻ります。

 早稲田大学政経学部が数学も試験に課すことを発表しました。これは「高校から大学にかけての文理分断の学びをどう脱却する」に対応する英断だと考えられます。しかし、数学を試験に課すことが何故大事かをリアルにイメージできるのでしょうか?私にはそう思いません。何故なら、本当にリアルにイメージしているならば、理学部に進学する子どもを選抜する数学と、政経学部に進学する子どもを選抜する数学が同じ訳ありません。具体的に言えば、高校数学で相対的に重視されていない統計学の比重が違うように思います。私だったら、政経学部で優秀な成績を上げている学生が持っている数学の本を調査します。

 しかし、これすらも工業社会的な発想です。つまり規格化しています。

 もう一歩進めば、センター入試で5教科を受けて、それぞれの科目での点数(合計点ではありません)で足切りします。その上で、2次試験では政経学部の教員、また、政経学部の卒業生が実際に解決したいと思っている課題を受験生に与えるのです。インターネットを自由に使わせ(メールやチャットも)、書籍持ち込みも可能とします。タブレット型パソコンだったら、膨大な書籍を保存できるでしょう。そこで書かれた結果を用いて評価します。その後、面接をするのです。メールやチャットで他人の受け売りを書いた受験生は簡単に化けの皮がはがれます。

 つまり、教師が最適な方法を指定するのではなく、受験生が選択するのです。教師が与えるのはリアリティのあるチャーミングな課題です。

 あははははは。こんな発想、工業化社会人は絶対に受け入れられないだろうな。色々と問題点を指摘するでしょう。私だって指摘できます。ようは、どの方向に進むべきかを知っているか否か、一歩踏み出すか、否かだと思います。

18/06/23(土)

[]川越の会 18:39 川越の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 川越の会 - 西川純のメモ 川越の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 7月22日に埼玉川越で『学び合い』の会が開かれます。主催者のご案内は以下の通りです。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

学び合い』に興味がある方、これから始めようとしている方、実践されている方、みんなで気軽に交流しませんか?

川越『学び合い』の会は7/22(日)13:30〜です!

【前半1】事務局 後呂健太郎(高校 地歴)から『学び合い』の紹介

上越教育大学教職大学院教授西川純氏が提唱する『学び合い』についての紹介と、本年度の簡単な実践報告をいたします。

【前半2】実践報告「定時制高校と進学校での『学び合い』」 報告者:森川大地(高校 国語

今年春、定時制高校から県内有数の進学校に配属になった森川さん。

偏差値37と偏差値72の学校ではどちらの方が『学び合い』が成立しやすいかをテーマに実践報告をしていただきます。

【後半】参加者同士の交流:進行 後呂

の内容を予定しています。

川越『学び合い』の会は、参加者が日頃感じている疑問や課題に寄り添えるようにしていきたいと考えています。申し込みフォームに登録いただく際に、そうした疑問や課題があれば是非お寄せください。

フリートークの時間はたっぷり設けております。

初めての方も実践者の方も疑問や質問を出し合ってこれからの教育について考えてみませんか?

また、会へのご要望等がありましたら、フォームのメッセージ欄にお書きください。

より良い会にできるよう、積極的に取り入れさせていただきます。

●アクセス

JR「川越」駅、東武東上線「川越」駅 いずれも徒歩5分

(西武新宿線「本川越」駅、東武東上線「川越市」駅と間違えやすい名前ですのでお気をつけください。)

https://kokucheese.com/event/index/517208/

[]憲法 09:23 憲法 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 憲法 - 西川純のメモ 憲法 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 日本国憲法第二十六条第二項には「すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする。」とあります。

 つまり、国の責任は義務教育を無償にすることです。普通教育を受けさせる義務があるのは国民つまり保護者です。学校に登下校させる義務は保護者にあって国、学校にはないのです。

[]モデル 08:23 モデル - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - モデル - 西川純のメモ モデル - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教師のブラック残業について書いた記事に対して「人は、のぞんでいることがあり、そののぞみが行動にうつり、のぞみが叶って行くと最近つくづく思います。ということは、そもそも日本人は、働きすぎをのぞんでるんですかね?」という書き込みがありました。これに関して詳しく説明します。

 結論から言えば、望んでいる人がいる、です。

 第一は、保護者です。そして、教師もです。

 もちろん、教師が過労死レベルの残業をすることを保護者は望んでいません。しかし、教師が親兄弟のように我が子を守って欲しいと望んでいます。そして、親兄弟のように子ども達に接するべきだと思っている教師が大部分です。だから、保護者は勤務時間外に電話をかけて相談することを当然と思い、それを受けて延々と相談にのることを当然とする教師がいます。土日の部活は教師の仕事だと思う保護者がいて、そうだと思う教師がいるのです。親兄弟の関係は時間制限が無く、エンドレスです。もし、親が「はい、夕方の5時だから親子関係は無しね」と言ったら、それは違うと言われるでしょう。それと同じです。だから勤務外の仕事を何の良心の呵責無く保護者は求めます。そして教師も同僚の教師に求めるのです。

 しかし、教師は子どもの親兄弟ではありません。親兄弟になれるわけありません。三十人の親兄弟にはなれません。中学校・高校だったら数百人の子どもの教科担任になります。数百人の親兄弟になれません。これは努力してなれるものではありません。そもそもホモサピエンスは数十人の子ども育てる生物ではないのですから、努力してもDNAが受け付けません。

 昨日のゼミで「西川先生は、子どもと教師の関係はどのようなものであるべきだと思っていますか?」と聞かれました。私は迷い無く、部下と上司と応えました。ただし、上司と言っても主任・係長レベルの下位の上司ではなく、取締役・社長レベルの上位の上司なのです。そのレベルの上司となれば、数百人の部下をまとめ上げ、健全な集団にすることは可能です。

 保護者・教師が親兄弟モデルから上司・部下モデルに移行すべきだと思います。

http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20120206/1328484110

18/06/22(金)

[]システム 21:41 システム - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - システム - 西川純のメモ システム - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今回、「教師がブラック残業から賢く身を守る方法」を書く際、『学び合い』の仲間に色々取材しました。その中で「子どもを泣かしたくない」と言って勤務時間外・土日の部活をやっている仲間がいました。一人も見捨てたくない、という願いは同じです。

 高校教師の時、闇をいっぱい見ました。犬畜生のような親はいます。子ども達を知れば知るほど、子ども達は凄いと思います。このような状況の中で、それもかなり前からの状況の中で、なんであんなに屈託のない笑顔で私と話せるのだろうと思います。尊敬する先輩に相談すれば、私の見える闇より、もっと深い闇を見ています。それをさりげなく私に語ります。腰を抜かすほどです。それも五十代でその学校に十年以上いる先輩教師の場合、その子ばかりではなく、その兄弟、いや保護者も知っている人もいるのです。

 どうしたらいいかを聞きました。先輩達は、子どもを救うことがどれほど大変かを教えてくれました。一人の子どもを救うことも大変で、私の人生を賭けるほどのことであることを教えてくれました。その一歩を踏み出してしまった教師の末路をリアルに教えてくれます。ところが私の目の前には数十人の子どもがいます。先輩教師は授業で出来ることに押しとどめることを教えてくれました。

 その事を知って、でも、全員を救いたくてもがいた結果が『学び合い』です。

 自分が何とかして救うというのは無理があります。だって、救うべき子どもが多すぎます。だから、救うべきシステムが必要なのです。

 勤務外・土日の部活は自分で何とかしようとするレベルではなく、子ども全体が救われるシステムを構築すべきなのです。だから、善意の教師の気持ちを逆なでします。でも、もっと逆なでする一言を申します。子どもの闇はもっと深いのです。あなた一人で何とか出来るレベルではない。甘い。と。部活をやればいいというレベルではない。

[]誤解 18:38 誤解 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 誤解 - 西川純のメモ 誤解 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 多くの教師が誤解していますが、学校の教師が子どもに責任があるのは勤務時間内です。そして、学校の校地内の範囲です。

 ところが勤務時間外、土日も教師の責任だと誤解しています。そして、学校の校地外も教師の責任だと思います。これは法的には全くの誤りです。

 勤務時間外、土日、学校校地外での子どもの責任を負っているのは、第一義的には保護者です。そして、警察等の学校以外の行政機関や地域社会がそれに準じます。

 嘘だと思うならば、「教師がブラック残業から賢く身を守る方法」をお読み下さい。だから、社会体育が子どもの部活を担当しないと判断したら、その地域の子どもは部活を経験出来ないのです。これは良い悪いではなく、法的にそうなっています。

 だから、時間外の部活を大事にする方は、学校にやるべきだと思うのではなく、社会体育を支える地域社会を構築することに目を向けるべきです。

 ちなみに、日本は昔から部活をべったりと学校で支えたわけではありません。すくなくとも給特法が制定される直前の昭和41年は違います。好景気続きの日本が、豊富な予算に裏付けられた教員集団のマンパワーによって、教師の仕事が拡大解釈されたのです。そもそも当時は、夏休みはもっと自由でした。拡大解釈されたものが五十年以上も続くと、あたかも教員の本務だと思い込む人が大部分になってしまいました。

[]社会体育 07:09 社会体育 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 社会体育 - 西川純のメモ 社会体育 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 世の中には、土日も部活指導をしたい人がいます。そして土日も部活をしたい子どももいます。どうしたらいいか?

 「教師がブラック残業から賢く身を守る方法」(学陽書房 https://amzn.to/2K2yFwd)に書きましたが、社会体育に移行するのです。指導したい教師は勤務校の指導者ではなく、住んでいる地域の指導者になるのです。日本以外の先進国はそうしています。

[]千葉の会 07:05 千葉の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 千葉の会 - 西川純のメモ 千葉の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 6月23日に千葉で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。https://kokucheese.com/event/index/519108/

18/06/21(木)

[]加害者・被害者 19:56 加害者・被害者 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 加害者・被害者 - 西川純のメモ 加害者・被害者 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 みなさんのところに「教師がブラック残業から賢く身を守る方法」(学陽書房 https://amzn.to/2K2yFwd)が届きましたか?

 そこに書きましたが、ブラック残業は法的にはあり得ないことです。法的には決着しています。あと残るのは慣習的なものです。だから、止めればいいのです。具体的には勤務時間が終われば帰る、土日に出勤しない。その中で出来る仕事をこなす。その時間で出来ない仕事は出来ませんと断ればいいのです。

 至極簡単です。

 でも、出来ない。何故かと言えば、周りの教師が慣習的に「やるべきだ」と思って、勤務時間外・土日も働いているからです。でも、あなたが断れなければ、周りの人に強いていることになります。つまり、被害者であり加害者なのです。だから、止める程度を上げ、止める人を増やすのです。

 もし、私の本に共感したならば情報発信してください。それが増やす方法です。ムーアの理論によれば16%の人が「止める」と行動したら、一気に状況が変わります。過半数を変える必要はありません。16%なのです。勤務校の職員室の人数を数えてください。その16%でいいのです。あなたの情報発信が他校の職員室を変えるかもしれません。他校の教師の情報発信があなたの職員室を変えるかもしれません。

 あなたの大学時代の仲間がいて、SNSで繋がっているかもしれません。逆もまた真なのです。

 時間的余裕はありません。

追伸 止める方法も書きましたよね。その一つは、本書を管理職に読ませることです。そして、「法的に問題になるかもしれませんよ」と穏やかに語るのです。チェックメイトです。

18/06/20(水)

[]秘訣 06:03 秘訣 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 秘訣 - 西川純のメモ 秘訣 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 色々な人から、「西川先生はどうやってビックリするような本を色々書けるのですか?」と聞かれます。でも、私は当然の一つのことを書いているつもりです。私の頭は脱工業化社会の論理で動いています。そして、脱工業化社会に対応できる『学び合い』を知っているので、工業化社会の鎖につながれていない。だから当然の一つのことを書けるのです。

[]校長の皆様へ 05:46 校長の皆様へ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 校長の皆様へ - 西川純のメモ 校長の皆様へ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私の発信を受け取る方には、校長の方は少なくないと思います。さらに、しばらくしたら校長になる教頭や行政の方もおられるでしょう。

「教師がブラック残業から賢く身を守る方法」(学陽書房 https://amzn.to/2K2yFwd)が発売になりました。この本は皆様に都合の悪いネタばらしの本かもしれません。この本は発売前に重版になるほど売れています。ということは、皆さんの学校の先生の中にこの本を読んだ職員がいる可能性は少なくありません。たった一人でもいれば、その先生がこの本に書いてあることを周りの教師に伝えるでしょう。読まないという選択肢は無いと思います。

 働き方に関して、日本は新たなフェイズに入っているのです。皆さんこそ、学ばなければならない。管下の職員に指摘されて知るのではなく、皆さんが主導すべきなのです。この本には校長として出来ること、すべきことも書いています。

 急流の中で船をコントロールするには、急流より速い速度で船を進ませる必要があります。働き方改革を実行するには5年ぐらい必要です。今から始めなければなりません。

 保護者対策も『学び合い』のセオリーに従ってやればいいのです。つまり、大反対する保護者を何とかしようとするのではなく、理解してくれる2割の保護者を動かすのです。その保護者が6割の保護者を動かします。合わせて8割の保護者が大反対する2割の保護者を動かすのです。

18/06/19(火)

[] 教師がブラック残業から賢く身を守る方法 21:34  教師がブラック残業から賢く身を守る方法 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク -  教師がブラック残業から賢く身を守る方法 - 西川純のメモ  教師がブラック残業から賢く身を守る方法 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「教師がブラック残業から賢く身を守る方法」(学陽書房 https://amzn.to/2K2yFwd)が発売になりました。改めて読んでみると、我ながらいい本だと思います。

 さて、皆さんはもっともらしい理屈を上げて時間外労働を正当化している校長にお仕えしたことがあるのではないでしょうか?でも、それは嘘です。詳しくは本に書いてありますが、教員に定常化した時間外労働を認めることは法律的にありえません。ですので、私の本を校長にお見せ下さい。

 それでも抗弁したならば、本の最後に編集協力に松丸弁護士の名前があることを示して下さい。松丸弁護士は労働問題の権威です。その校長は専門の弁護士より正しい知識があると主張できるでしょうか?

 それに「県教育委員会に確認していいですか?」と言ってください。いや確認してもいいです。驚くなかれ、県教育委員会はあなたの味方をしてくれるはずです。何故なら、時間外労働を拒否したとき、保護者等からクレームを受け、説明をしなければならないのは校長であって、県教育委員会なのです。市町村レベルの教育委員会は法規をしっかり知っていませんが、都道府県レベルの教育委員会は法規を知っています。そして、校長のために法律的に誤っている「嘘」をつくわけがありません。

 つまり、この本はお守りなのです。

 この本には大分大学附属小学校の大胆な改革を紹介しています。読むと腰を抜かすようなことが書いてあります。例えば、毎年の研究発表を止めたんです。ビックリするでしょ?しかし、これは当然なのです。民間の会社ならばサービス残業が常態化したならば労働基準監督局が入って、指導をします。ところが公務員は労働基準監督局が入らないのです。だから、サービス残業が常態化しているのです。ところが、国立大学は独立行政法人になったので公務員ではありません。従って、労働基準監督局が入れるのです。事実、信州大学附属学校に入って、時間外労働にみあった手当を出すように指導をしました。ところが、国立大学の予算は今は火の車です。つまり、大分大学附属小学校の改革は大胆な改革ではなく、極当然の改革とも言えます。しなければならない改革をちゃんとやった、というのが大分大学附属小学校の凄さです。

 私の発信を受け取る方の中には附属学校の方もおられるでしょう。労働基準局が入って恥さらしになるのは避けたいですよね。

[]地震 10:42 地震 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 地震 - 西川純のメモ 地震 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 阪神の方々に心からお見舞い申し上げます。朝6時45分に出発してから仕事に集中していました。被災された方々は情報発信の暇さえ無かったと思います。それ故、ことの重大さを理解したのは遅かった。お亡くなりになった方々、とりわけ登校中の子どもに関しては胸が苦しくなる。

18/06/17(日)

[]その後 21:37 その後 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - その後 - 西川純のメモ その後 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ゼミ生の写真を見ていると、可愛い、という気持ちに満たされます。

 が、私はあと5年で退職です。3年間の免許プログラムの子どもを受けるられるのは、あと最大2年。学部生、院生を受け入れられるのはあと最大3年。

 その後は、きっとなんであんなに頑張っていたんだろうと思うと思います。その後は、自分と家族の時間を充実させる時間に割り当てます。私は十分やり尽くしましたから。

[]こだわり 19:55 こだわり - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - こだわり - 西川純のメモ こだわり - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は「一人も見捨てない」という言葉を使います。それは見捨てられた子どもがどうなるかを知っているからです。私は面白い授業、分かりやすい授業を目指しているのではなく、誰一人として見捨てられない教育を目指しています。だから、拘ります。

[]『学び合い』か否か 08:36 『学び合い』か否か - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 『学び合い』か否か - 西川純のメモ 『学び合い』か否か - 西川純のメモ のブックマークコメント

 一人で『学び合い』を実践している人から、「私の『学び合い』は本当の『学び合い』なのでしょうか?」と聞かれることは少なくありません。でも、家元制度ではないのですから、誰かによって認定されるものではなく、自分で判断すればいいのです。

 分かりやすい判断基準は以下の通りです。

1) 一人も見捨てるなと子どもに求めているか?

これは実践が進むと「一人も見捨てないのは得だ」となります。そして、私の本だったら「学歴の経済学」、「アクティブ・ラーニング入門」、「サバイバル・アクティブ・ラーニング入門」、「2020年激変する大学受験!」で書いているような今後の社会のことを語ります。

2) 教科の内容を相対的に見られます

学び合い』は面白い授業、分かりやすい授業を目指しているのではなく、子どもの幸せを目指しています。だから、その教科の蘊奥・奥義を教えることを目指しているのではありません。「その教科の蘊奥・奥義を教えること」を全面否定はしませんが、一人残らず全員の幸せを願うならば、「その教科の蘊奥・奥義を教えること」を持ち出しません。

3) 子どもに任せる時間が長い

子どもに任せる時間は、子どもをどれだけ信頼しているかと比例します。これは自分の限界を理解しなければなりません。そのためには、子どもには多様性があり、全員がその子にあった指導を求めていることを理解しなければなりません。それが理解出来れば自分には無理だと理解出来ます。「でも、子どもに出来るだろうか?」という不安は、『学び合い』は2割の学力的にも高い子どもを納得させ、その子達が6割の子どもを動かし、8割の子どもが残りの2割の子どもを動かすという構造を理解しなければなりません。ただし、校長からの命令で出来ない場合は除外されます。その状況で出来る範囲のことをやればいいのです。

 

 以上は、願い、学校観、子ども観に対応するものです。

 『学び合い』は対象と期間によって多様です。

 対象に関しては、最初はクラスの子どもの中のグレーゾーンの子どもを除外してしまいます。それを含んで考えられるか否か?特別支援学級の子どもを含んで考えられ、特別支援学級・特別支援学校は最終的にはなくなればいいと考えられるか否か?また、保護者・地域の人を巻き込んだ地域コミュニティを視野におけるか否か?

 期間に関しては、その時間を視野においているか、単元か、1年間か、その学校を卒業するまでか、10年後か、20年後か、30年後か、それ以降か。私は「一人も見捨てない」という言葉を使います。きつい言葉です。でも、私はそれを使います。何故なら、私は子どもの一生涯を視野において考えているからです。高校教師の時、学校からドロップアウトした子どもが、どんな奈落に落ちるかを嫌と言うほど見てしまいました。その後、日本中の子どもがそのような奈落の縁にいることを知りました。それを救うには義務教育段階で中学校区レベルでの地域コミュニティの構築、高校の学区レベルでのローカルエリートによる地域コミュニティのネットワークが必要だと確信しています。このレベルの視野を持てば、「一人も見捨てない」という言葉は当然となります。

 

 以上の様な実践をすれば、教科学習での子どもの姿を見て、感激の涙を流せます。こうなると、もう、不治の病です。

 

追伸 「私の『学び合い』は本当の『学び合い』なのでしょうか?」という人への最善のアドバイスは、『学び合い』の実践者に直に合って話し合うことです。それも出来るだけ多くの人。そうすれば安心しますし、次の路が見えてきます。

18/06/16(土)

[]名言 21:50 名言 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 名言 - 西川純のメモ 名言 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 多くの人からひんしゅくを買う私の言葉。

 「『学び合い』はエイズに似ている。かかりにくいけど、かかると一生治らない」

 

 『学び合い』の実践者の皆さん。以下は正しいよね。

 『学び合い』の授業が成立すると、今までの授業でつまらなそうにしている子どもが寝ません。しばらくすると授業内容を話し続けます。

 子どもの姿がいっぱい見れる。それも本性が見える。

 闇も見えます。でも、それを乗り越えると、涙を流すほど感激ます。教科学習で涙を流せるのは『学び合い』だけだと思います。

 自分の仕事が目の前の子どもの一生涯の幸せに資すると確信できる。だから、学校の雑用に関して、誇り高く、でもやんわりと嫌だと言える。

 こんな馬鹿げたことを真面目に信じて行動する人とつきあえる。落ち込んだときフォローしてもらえる。

 

 以上を踏まえて 片桐さんの名言。

 「『学び合い』をやめる人は『学び合い』を知らない」

 ま、分からない人が大多数であることは正常です。


[]理論 17:26 理論 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 理論 - 西川純のメモ 理論 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』をし始めの人が「教師が教えるべき所はありますね?」と聞きます。私は笑って「ありません」と断言します。何故でしょうか?

 少なくとも5教科であれば学習指導要領の範囲内であれば、必ず教えられる子どもは2割はいます。何故なら、全ての教科で教えることは、成績中及び中の下に合わせています。日本の子どもの多くは塾・予備校・通信教材で学んでおり、保護者の半数は4年制大学を卒業しています。つまり、「教えなければならない」ならば、それは学習指導要領を逸脱していることを意味しています。

 もちろん理科の酸素検知管や5教科以外の場合、塾・予備校・通信教材で学んだ子がいない場合、教えないと分からない場合があります。その場合は自分が話すこと、板書することをプリントに書いて渡せばいいのです。そのレベルのことを教師が説明しても、多くの子どもは分かりません。難しいのですから。でも、教師が話したり板書すれば分かる子は、プリントを読めば分かります。その子が分かったら、対話を通して周りの子どもに説明すれば分かります。教師は多くの子どもと対話は出来ませんが、子ども達は子ども達と対話できるのです。それを教師が説明したら、分からない子どもチンプンカンプンでその時間を無駄します。

 ということで、単純な論理によってチェックメイトです。

 しかし、本質的な問題は『学び合い』の目指しているものです。面白い授業、分かりやすい授業ならば、腕のいい教師が均質性の高い子ども集団を相手にするならば一斉指導でもかなりの子どもを分からせおもしろがらせることは出来ます。しかし、その子どもが卒業した後、20年後、30年度の幸せを保証することは出来ません。

 残念ながら、多くの義務教育の先生は、それは自分の仕事ではなく、もっと大人になってからの誰かの仕事だと思っています。しかし、子ども達の一生涯の幸せを保証出来るのは義務教育の先生なのです。このことが分からないと「教師が教えるべき所はありますね?」と問う段階を超えられません。

[]Society5.0 17:06 Society5.0 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - Society5.0 - 西川純のメモ Society5.0 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、ある方よりSociety5.0の事を聞かれました。

 狩猟社会→農業社会→工業社会→情報社会(脱工業社会)という流れで社会が変化するという大きな枠組みがあります。Society4.0である情報社会(脱工業社会)になったと言われてから久しいのになかなか社会が変わりません。それに対しての苛立ちがSociety5.0という造語を生み出したのだと思います。

 しかし、情報社会(脱工業社会)なのに工業化社会と違わない社会のままなのは何故でしょう?政府の出しているSociety5.0の情報によれば、「ドローン」、「AI」、「ロボット」の発達によってSociety4.0がSociety5.0になるかのように書かれています。思わず微笑んでしまいます。見事にSociety3.0的です。ツールで解決しようとしている。この発想でSociety4.0を考えるから、どこまで行ってもSociety3.1か3.2程度で収まってしまう。

 大事なのは人の生き方なのです。

 情報社会(脱工業社会)になるのは、ものの考え方を「規格化」「分業化」「同時化」「集中化」「極大化」「中央集権化」から、「個性化」、「総合化」、「非同時化」、「分散化」、「適正規模化」、「地方分権化」に変えなければなりません。それが無ければ、「ドローン」、「AI」、「ロボット」がどんなに発達しても「規格化」「分業化」「同時化」「集中化」「極大化」「中央集権化」で使っている限りは、Society3.1か3.2程度で収まってしまう。

 例えばです。

 学生から「西川先生はクラスは必要だと思いますか?」、「学年は必要ですか?」と聞かれると、0.1秒の迷いも無く、「不要」と言います。

 色々なところに書いているとおり、私の考える未来の小学校の入学式は以下の通りです。

 体育館に小学校に入学してから2年目の子ども6年目の子どもがバラバラに起っています。新入生が体育館に入ってきます。校長先生の挨拶は、「6年後に立派な中学生になって下さい」と挨拶し、それで終わり。色々な年齢の年長者が新入生の手を引いて、思い思いの部屋で勉強するのです。10歳の子どもが九九を覚えている子もいます。その横には9歳の子どもが高木貞治の代数学講義を読んでいるのです。新入生の中にも様々です。その子が学びたいことを学ぶのです。

 以上を「そんなバカな~」と思っている人がSociety5.0を考えても、どこまでいってもSociety3.1か3.2程度で収まってしまう。もちろん、私の案に最初から賛同しなくてもいい。面白いな、出来たらいいなと思う人でなければSociety5.0は無理です。

 ま、お役所は、そんなこと考えられないのかも。大きな組織は大胆な発想が出来ないのはクレイトン・クリステンセンの示すところです。小さな組織が破壊的イノベーションを発し、それにお役所がのればいいのにな。

追伸 ということで、Society5.0の情報収集はしていません。むしろ、ある役所の小さな部局の、小さな規制緩和の方が気になります。破壊的イノベーションを起こすのはそこだから。

[]のんき 07:26 のんき - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - のんき - 西川純のメモ のんき - 西川純のメモ のブックマークコメント

 多くの教師、教師の卵はのんきだな~と思います。

 「2030年教師の仕事はこう変わる!」(学陽書房)に書いたことは多くの人には衝撃的だと思います。でも、一つ一つのエビデンスと、否定しようもない単純な論理から導かれる蓋然性の高い未来です。「そんなバカな」と思うのは当然で自然です。しかし、そう思った人に問いたい。じゃあ、私が示したエビデンスを踏まえて2030年まで何が起こりますか?と問いたい。おそらく、私が導いた世界以外に思い描けない。

 例えば、ネット上に良質の授業動画があふれる時代に、どれだけ、それらを排除できるとお思いですか?一度、その動画が教室で利用されるようになったら、教師の職能は変わると思いませんか?

 おそらく、無責任な五十台の人たちは逃げ切れるかもしれません。しかし、若い世代のことを考える五十台だったら逃げ切れません。四十台より若い世代は絶対に逃げ切れません。

 まあ、その時になったら対応しよう、と思っている人もいるでしょう。その時になったら、というのは間違えです。もう始まっています。環境教育で学ぶことですが、環境の悪化は幾何級数的です。1が2になるのは1の増加なのです。2が4になるのは2の増加です。しかし、256が512になるのは256の増加、512が1024になるのは512の増加なのです。さらに言えば、物やサービスが広がる速度は、一定の閾値を超えるとパンデミックになり、上記より遙かに早い。思い出してください。携帯電話、スマホが広がった速度を。

 その時になったら対応しようでは遅いのです。その時に備えなければなりません。もちろん、全面的に、半分、一部、たまに、のいずれでもいいです。始めなければならない。

追伸 残念ながら学校で権力を握っているのは、明日も今日と同じだと思っている五十代の教師なのです。

[]転ばぬ先の杖 07:08 転ばぬ先の杖 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 転ばぬ先の杖 - 西川純のメモ 転ばぬ先の杖 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 くどいようですが、「みんなで取り組む『学び合い』入門」(明治図書 https://amzn.to/2tb1EDG)を是非お読みください。これは『学び合い』の実践者にとって必読の書です。

 これから始める人、現在実践している人、実践十年以上の人もです。

 私の所に来るお悩み相談の半数は、対人関係の地雷を踏んでしまった人です。そのたびに「なんでみんなで取り組む『学び合い』入門を読んでいないの。何度も書いているのにな~」と思います。もうお持ちの方も定期的に読み直してください。いけいけゴーゴーの時が危うい。

 地雷を踏んでからの復帰法より、地雷を踏まない方法の方が遙かに簡単で効果があります。転ばぬ先の杖です。

[]ゼミ開放日 05:03 ゼミ開放日 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ゼミ開放日 - 西川純のメモ ゼミ開放日 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 7月のゼミ開放日は10日~12日(12日の移動は各自を基本としております)です。詳しくは以下をご覧下さい。

http://bit.ly/2DrhRfQ

研究室訪問の詳細、また、申し込みはゼミ生たちのホームページ(https://nishikawa-lab.jimdo.com)の「研究室開放日について」をご参照・入力して下さい。

18/06/15(金)

[]地雷 21:47 地雷 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 地雷 - 西川純のメモ 地雷 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 西川ゼミ以外のある院生さんから「『学び合い』をやったら不登校になりそうな子がいたらどうしたらいいでしょうか?」という質問がありました。この人は『学び合い』を実践したいと思っている人です。やりたくない人は「『学び合い』を不登校なる子がいます。」となります。しかし、この方は「どうしたらいいでしょうか?」と言ったのです。

 いつもの手順通りに回答しました。まず、現状の確認です。

 私は「では、『学び合い』をやめたら不登校になる子がいたら、どうしますか?事実、一斉指導のクラスで不登校の子は少なくないですよね?」と確認しました。

 次に、これからの社会の現実を語り、人と積極的に関われない子どもは、入試で失敗し、就職に失敗してしまうことを語りました。生活保護の審査で説明することが出来ず、最悪、飢え死にしてしまう可能性を語りました。そして、「今、その質問をしたあなたの頭の中は、その日、その月、最大限でその年のことを考えているのでしょ?」と問うとうなずかれました。「しかし、その子の一生涯を考えるならば、人と関わることを学ぶ必要があることは分かりましたね。さて、そのような子が人と関われるようになるには、週イチの特活や道徳でやればいいですか?少ないですね。そのような子が変わるとしたら、教科学習を通して何年も、何年も経験させてあげる必要がある。つまり『学び合い』をしなければならないのです」と語りました。うなずかれたのですが、不安そうな顔です。

 そこで、「でも、不登校になってはダメですよね。ご安心下さい。『学び合い』は数千人の人が二十年間実践しているものなのです。そのような場合、どのように対応すべきなのかは分かっています」と言って、「みんなで取り組む『学び合い』入門」に書いてある方法を立て板に水のように説明しました。

 『学び合い』は私の本(『学び合い』ステップアップ、週イチではじめるアクティブ・ラーニング入門、『学び合い』を成功させる教師の言葉がけ、学力向上テクニック入門)を読んで、その通りやれば絶対に成功できます。ただし、それだけでは足りないのです。保守的な同僚・管理職・保護者、また、ソーシャルスキルの弱い子どもとの軋轢によって潰される場合もあります。「みんなで取り組む『学び合い』入門」では、そのような地雷を踏まないようにするノウハウがあるのです。

 本日も、その本で絶対にしてはいけないと書いている地雷を踏んだ若い先生の文章を読みました。地雷を踏まない方法は簡単です。周りの人たちに気づかれないようにすればいいのです。

18/06/14(木)

[]布石 21:21 布石 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 布石 - 西川純のメモ 布石 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今日も布石を起きました。布石で大事なのは置き続けること。布石には次の一手、次の一手・・・・・があります。布石は置いてOKではありません。

18/06/13(水)

[]適価 21:54 適価 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 適価 - 西川純のメモ 適価 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私の好きな寓話があります。

 ある大富豪のパーティ呼ばれた金持ちが大富豪のヨットに乗りました。金持ちは感激し、大富豪に「このヨットはいくらかですか?」と聞きました。大富豪は「値段を聞くなら買うべきではない」とアドバイスしました。

 我々は日々、色々な買い物をしています。値段がいくらかを不安になるような買い物は止める方が安全です。

[]あるやりとり 15:27 あるやりとり - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - あるやりとり - 西川純のメモ あるやりとり - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、ある方よりFBの友達申請がありました。知らない方です。承認しました。直ちに以下が来ました。

 

その方:承認ありがとうございます。

○○で○○会社CEO兼アドバイザーの○○と申します。

同時に、現在は○○在住の親しい知人が立ち上げた資産構築権利収入型の海外事業に取り組み、メンバーの採用スカウトを主宰してます。

よろしくお願いします。

 

私:私は教員養成系大学の教師です。歓迎します。

 

その方:よろしくお願い致します。教員を養成する教師、凄いですね!

今回実は、私が信頼し親しくいる○○在住の知人が立ち上げた、チームでストック(蓄積型)の権利収入を構築する、海外案件がありまして、今は急ぎで、メンバーをスカウト採用しているところでした。

西川さんも、アグレッシブに主体的に、活動されてるご様子ですが、西川さんの今のお仕事を凌ぐ収入で別途安定的に得られる、継続的な権利収入として胸を張ってご紹介したいのですが、一度事業の詳細を事業動画でご覧になりませんか?

情報発信のされ方がセンスが良く、直感でこの人だと思いお声かけしています。

 

私:いえいえ。私は既に身の丈を超えた収入を得ております。ことの是非を自らの専門性で判断できない分野に手を出すことはいたしません。悪しからず。

 

その方:いえいえ、事業動画を見て判断しませんか。

 

私:おそらく、判断は変わりませんが。

こういう条件なら視聴します。

事業動画のアップされたアドレスをお教え下さい。もしくは、動画をお送り下さい。

時間があるときに視聴します。

興味があったらご連絡いたします。

ただし、○○さんからのこの件に関するお問い合わせはご遠慮下さい。

あくまでも視聴して興味があったらです。

○○さんの友達申請がこれが目的と判断する場合は、失礼ながらブロックいたします。

私の情報発信、情報収集の目的は、自らの教育理論の情報発信ですから。

逆に、私をブロックしても結構です。

悪しからず。

 

その方:巷に溢れているような動画とは一線を画する秘匿性の高い事業動画ですので、アポを取らせていただいています。ご了承ください。

また、こういった事業特性ゆえに、実は現在、他からも応募頂いていて紹介の途中でも終了となることもあります。その際はご了承ください。

以上ご理解頂ければ、事業の詳細諸々は60分弱ほどの説明動画で紹介しておりますが、これは集中できる環境で、イヤホン着用でじっくりご覧いただきたく思いますが、本日これからか、13時からはお時間はとれますか?

 

私はその方をブロックしました。

その方は善意の方かも知れません。しかし、初対面の私にこのような話を持ちかけられると困ります。そして、私が友達となっていることによって、私の友達に拡散することを危惧します。それ故です。

18/06/12(火)

[]ゼミ開放日 18:02 ゼミ開放日 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ゼミ開放日 - 西川純のメモ ゼミ開放日 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 月に1度、ゼミ開放日を設けています。初日の夜は呑み会です。昨日の呑み会の様子です。昨日は、富山県の一つの中学校と3つの高校の7人のお客様がおいでになりました。f:id:jun24kawa:20180611180914j:image

18/06/11(月)

[]可愛い 21:27 可愛い - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 可愛い - 西川純のメモ 可愛い - 西川純のメモ のブックマークコメント

 高校教師の失敗をトラウマとして、子どもとの距離に関してルールを設け徹底しています。が、可愛い。こんな馬鹿げたことを連呼する私を指導教員として選び、私が語るヴィジョンに向かって自分の出来ることをやっているゼミ生を見ていると、可愛い、と思います。自己コントロール出来るよう、押さえます。でも、可愛い。

18/06/10(日)

[]未練 20:03 未練 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 未練 - 西川純のメモ 未練 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ある人の学校の校長が何でもかんでも自分で仕切りたがる人で、学校が大混乱になっているそうです。その学校の先生が「教諭に未練がある人は管理職になってはいけない」という名言を言いました。

[]学びの共同体 09:26 学びの共同体 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 学びの共同体 - 西川純のメモ 学びの共同体 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日は埼玉県の『学び合い』の会に参加しました。そこで学びの共同体で学校づくりをした校長先生のお話を伺いました。その中で、学びの共同体に対して今まで疑問に思っていたことが氷解しました。

 私が疑問に思っていたことは以下のことです。

 第一に、学びの共同体を本当に出来る人は、一斉指導の超名人で百人に一人いるかいないかのレベル。だから、多くの人は出来るわけない。

 第二に、学びの共同体のテクニックを書いている本がない。私の知る限り、薄い小冊子ぐらいです。その中には4人でグループを形成するべきと書いていますが、何故、4人かに関して何も書いていないのです。少なくとも実証的なデータに裏付けられたものはありません。ちなみ、私は実証的なデータに基づき、固定的な4人グループは望ましくないことを明らかにしています。

 第三に、学びの共同体の理論書がないのです。あるのは叙情的な佐藤学先生の本ぐらいです。

 つまり、学びの共同体という実践は存在せず、一人一人が全く異なった実践を学びの共同体という言葉でくくっているのではないか?と思っていました。

 昨日の校長先生の話を聞いて、それは正しく、それでいいのだ、と分かりました。

 校長先生が学校で学びの共同体を推進するスタンスはきわめて「緩い」のです。まあ、縛りは「机をコの字にしましょう」、「4人グループで話しましょう」というぐらいなのです。

 つまり、「机をコの字にしましょう」、「4人グループで話しましょう」というのは学びの共同体のテクニックと言うより、自分たちはみんなで学びの共同体を実践しているという象徴的意味が重要なのだと思います。一人一人は全く別な実践をしていると思います。もともと学びの共同体の名人の実践は、一斉指導の究極の姿です。だから、一人一人は自分の従来の実践をベースにして、子ども達が関わる実践を加味したものが、その人の学びの共同体の実践になります。

 学びの共同体は先に述べたように一斉指導の究極の姿です。それが出来るか出来ないかとは別に、多くの教師が「できたらいいな~」と思う姿なので受け入れやすい。多少なりとも交流の時間を入れればそれなりの効果はある。特に人間関係の向上は比較的早く効果が現れます。「机をコの字にしましょう」、「4人グループで話しましょう」という象徴的な実践によって教員同士に共同体意識が生じます。それが学校全体の授業実践の向上に繋がるのだとおもいます。

 これを成り立たせるためには、実証的な理論書も実践書も障害になります。何故ならら、一つに収斂してしまうからです。

 ある意味、実に、スッキリしました。

[]愛知・名古屋の会 05:37 愛知・名古屋の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 愛知・名古屋の会 - 西川純のメモ 愛知・名古屋の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 6月23日に名古屋で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。https://www.kokuchpro.com/event/e4064645d5f173907ace3658a1925a4f/

18/06/09(土)

[]奈良の会 14:39 奈良の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 奈良の会 - 西川純のメモ 奈良の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 7月15日に奈良で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。https://www.kokuchpro.com/event/5cf1c88f941a9532f138895d58dc1a4b/

18/06/08(金)

[]お札 19:57 お札 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - お札 - 西川純のメモ お札 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 牡丹灯籠のような怪談話には「お札」が登場します。それが貼ってあると、幽霊・妖怪が入ってこられません。

 「教師がブラック残業から賢く身を守る方法」(学陽書房 https://amzn.to/2xUuNbU)は魔除けのお札です。読み終わった後、年度末に毎年役に立ちます。

 あなたが部活を担当できない家庭事情があったとします。また、登下校の見守りが出来ない家庭事情があったとします。それを説明しても、管理職が圧力をかけてきたら、この本を管理職に渡して「第1章だけで結構ですからお読みください」と言えばいいのです。そうすれば、「そのような家庭事情があるならば、仕方が無いですね」と言うようになります。

 もし、あなたの管理職が先見性がある人ならば、第3章の書いてある長期計画で働き方改革を取り組むはずです。

 もし、あなたの管理職が、イノベーター、アーリーアダプターであるならば、第4章の合同『学び合い』に興味を持つかもしれません。

 今度の本は読み終わった後も、毎年、魔除けのお札のように役に立ちます。

 ま、読めば分かります。

追伸 一部の管理職からは感謝され、一部の管理職から蛇蝎のように嫌われるでしょう。怖いな~。でも、嫌われる役回りを演ずるのが年長者の責務です。

[]改革案 09:01 改革案 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 改革案 - 西川純のメモ 改革案 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日は私なりの学校教育の改革案を書きました。補足します。

 

○単線型学校体系を廃し、中学校以降は職業教育を導入する。つまり、欧州のように商業中学、工業中学、農業中学を設けるのです。

 今の学校教育では、全ての子どもがアカデミックに進学するための教育を否応なく受けています。そして、高校生の大部分もアカデミックに進学するための教育を否応なく受けています。そして、卒業後、速やかにそれらは忘れ去られます。いや、「それらは考え方の基礎となっている」と仰る方はおられる。しかし、私はそれを実証的に明らかにした研究をただの一つも知りません。逆に、認知心理学の文脈依存性、領域固有性からいって誤りであることを知っています。

 中学校生、高校生の多くが授業開始5分程度で宇宙に旅立っています。子ども達の貴重な時間を浪費している。いや、そのような時間に拘束されているのは憲法第三十六条で禁止されている公務員による拷問に他ならないと思っています。

 中学校から職業教育を受ける方が遙かにいい。AIが発達するこれからの時代、ブルーカラーとホワイトカラーを比べれば、前者の方が夢がある。ホワイトカラーの大部分の終着地点だった中間管理職はAIに取って代わられるのですから。ドイツのマイスター制度のようにブルーカラーが正当に評価されるようになればいい。

 

○何を教えた(正確に言えば何時間教えた)で縛るのではなく、何を学んだかで縛る。

 

 公教育は何時間教えたということで縛られています。一方、その結果として、どれだけの子どもが分かったか、は評価の対象とされていません。なんと甘い評価方法なのでしょうか?全国学力状況調査のように、試験当日に欠席者が何故か多い、というような惨いことが出来ないようにすべきです。

 子どもは多様です。能力の高い子に一律に強いるのは不当です。小学校5年生の能力の高い子が、年何回も受けられる学力試験(ネットを活用した)によって、小学校5年生で求められる学力をクリアーしたと認められたなら、高木貞治の解析学概論を読んでもいい方がいい。もちろん、机の横には小学校5年の算数、小学校3年の算数を学んでいる子がいて、その子達から「教えて」と言われるのが健全だと思います。

 

○小学校の内容を大幅に削減する。AIで代われる計算や漢字などは廃す。スマホ、ネット、コンピュータを使い放題にする。その中で残るものを教える。

 

 AI時代に必要とされる能力とは何でしょうか?それはハッキリしていません。だって、AI学者の本を読んでいると、一人一人違ったことを言っています。つまり、分からないことを認めましょう。じゃあどうする。

 ネット、AI、コンピュータ、スマホを使い放題にするのです。そして、大人が直面しているような課題を与えればいい。そうすれば、AI時代に必要な能力がハッキリします。少なくとも小学校の算数、国語の多くを占めている四則演算、漢字の書き取りでないことはハッキリしています。

 

○育児、介護を学校教育の中心に置く。

 

 AIとロボットが合体すれば、いわゆるサービス業の殆どはロボットによって置き換えられます。仮に置き換えられるとしても、置き換えたくないものは何でしょうか?

 それは家族の育児、介護ではないでしょうか?

 だから、それを学校教育の中核に据えるべきです。

 小学校、中学校、高校は基本的に保育園、幼稚園、老人介護施設と併設されます。そして、子ども達は学年縦割りのチームとなり、それらで働くのです。レイブの正統的周辺参加の形で育児、介護を学びます。これにより保育園、幼稚園、老人介護施設の予算は軽減されますし、人手不足も解消します。(上越教育大学の教職大学院ではこれをやっています)

 

 以上を成り立たせる学校における教師の仕事は何でしょうか?教科を教えることではありません。それらは捨てられるのです。「2030年教師の仕事はこう変わる!」(学陽書房)に詳しく書きました。

 「そんなバカな~」と思っている方々へ。皆さんは健全なのです。でも、私の書く荒唐無稽と思われることを頭において様々な情報を読むと、一つの大きな流れが見えてきますよ。脱工業化社会の論理は工業化社会の論理とは違うのです。アルビン・トフラーの第三の波をお読み下さい。彼の予測は恐ろしいほど当たっています。

18/06/07(木)

[]私だったら 16:46 私だったら - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 私だったら - 西川純のメモ 私だったら - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私だったら、以下を提案します。

1)単線型学校体系を廃し、中学校以降は職業教育を導入する。つまり、欧州のように商業中学、工業中学、農業中学を設けるのです。

2)何を教えた(正確に言えば何時間教えた)で縛るのではなく、何を学んだかで縛る。

3)小学校の内容を大幅に削減する。AIで代われる計算や漢字などは廃す。スマホ、ネット、コンピュータを使い放題にする。その中で残るものを教える。

4)育児、介護を学校教育の中心に置く。

 

 凄くシンプルでしょ。ゴチャゴチャ書いた文章は何を書いたか分からないようにするには有効だけど、何かを成すための文章にはならない。

  

 これぐらい大胆になれれば学校教育の命脈は残るのにな。ま、無理でしょうね。

[]イノベーション 16:33 イノベーション - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - イノベーション - 西川純のメモ イノベーション - 西川純のメモ のブックマークコメント

 経済産業省と文部科学省の文章を両方読みましたが、いずれも脱力感を感じます。どちらもプラスアルファ、もしくは今のものを変えようとしている。大事なのは捨てること。それがない。一言で言えば、持続的イノベーションの域を超えない。読めば読むほど、私が本で書いた破壊的イノベーションが最もリアリティーのある未来のように思えます。

 それが見えたとき、経済産業省の方がそれに乗っかりやすい。捨てるものが少ないから。

追伸 初中局ではなく高等教育局が主導してれば、もっと読み応えがあっただろうに。実際の日々の教育に責任のある初中局だと、常に、守りのことを念頭にあるから。一方、経済産業省の方は、今まで言い尽くされた内容の羅列で新鮮味がない。もっと大胆になれないのだろうか?

[]パラダイス 08:12 パラダイス - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - パラダイス - 西川純のメモ パラダイス - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最近、ある方より「西川先生にとってのパラダイスとは何ですか?」と聞かれました。私の描くパラダイスとは、全ての人が多種多様な人と繋がっている世界です。私の本で書いた体育館での話です。

 それを実現するにはキャリア教育入門を根本から変えなければなりません。就職とは幸せになるためのツールです。ところが就職が目的になってしまっている。それは多くの高校生にとって大学進学が目的になっているようなものです。大事なのは「幸せになる」ことです。そのためには自分にとっての幸せを創る(探すではありません)ことです。

 「アクティブ・ラーニング時代のキャリア教育入門」(東洋館)、「特別支援学級の子どものためのキャリア教育入門 基礎基本編」(明治図書)、「特別支援学級の子どものためのキャリア教育入門 実践編」(明治図書)をご覧下さい。今までのキャリア教育とは違って、幸せを創るためにしなければならないことを書いています。

18/06/06(水)

[]新記録 14:09 新記録 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 新記録 - 西川純のメモ 新記録 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「2030年教師の仕事はこう変わる!」(学陽書房)は発売6日目で増刷が決まりました。今、電話が来ました。6月18日発売の「教師がブラック残業から賢く身を守る方法」(学陽書房)は発売前に増刷が決まったそうです。ご愛顧感謝します。

追伸 ビックリしましたが、同時にさもありなん、とも思います。そうなるであろう本である自信はあります。

18/06/05(火)

[]危機 21:57 危機 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 危機 - 西川純のメモ 危機 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 勝つことは出来ても、勝ち続けることは難しい。

 関西・淡路大震災の時の被災者の人の語った言葉が意味深いです。

 一人一人に100のうち99しかないときは分け合って支え合う。ところが100のうち101があると、その1は誰ものものかで争い合う。と。

 現状が厳しいと分かっていると、全てのメンバーが「私がやります」と声を出します。ところが101あると思うと、「私がやりたくない」、「私がしなくても、あの人がやればいいじゃない」という声が起こる。

 まあ、110ぐらいあるならば、そのような声もあっても不思議はない。でも、本当は90しかないのに、誤解していたら悲惨です。

 あんまり我が儘がまかり通ると、キーパーソンが「やーめた」と思います。そうすれば崩壊です。まあ、我が儘をしている人を無能と判断し、関係を細くするのが健全な方法です。

[]四つの強み 21:38 四つの強み - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 四つの強み - 西川純のメモ 四つの強み - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私の研究者人生の半分は理科教育学が専門です。その後は汎教科学習になりました。その後は教科教育学の範疇を超えています。受験本、アクティブ・ラーニング本、カリキュラム・マネジメント本、特別支援教育、教師の仕事、ブラック勤務・・・と拡大し続けています。でも、私の中では一つです。

 教師になって、子どもの前に立ったとき、強く願ったことです。

 一人も見捨てたくない。

 

 専門外の本を書きまくっているには私の特異性があります。

 第一に、素人であること。だから、素人の気持ちが分かります。これが分からないということが分かるのです。専門家の人はそれが分からない。認知心理学のセオリー通りです。知っていないことが武器です。

 第二に、仲間が多様で多数であること。私の「一人も見捨てたくない」という願いに共感する人が多くはないが、確実にいます。だから、素人の私に斬新な情報を与えてくれレます。編集本を書こうとすると、直ぐに手伝ってくれる人がいます。本を企画すると、それを実現してくれる出版社と編集者がいます。

 第三に、私が傍流であること。それぞれの学問には本流があります。私は本流ではなく傍流です。でも、傍流だからこそ、様々な学問を参照することが出来ます。私は認知心理学や経営学や生物学を参照しています。それらの発想は教育研究では斬新です。おかげで、多くの学会から賞をいただきました。

 第四に、私は中長期で考えています。多くの専門家が、「今」を問題にしています。私は今から三十年、四十年、五十年、その先を妄想しています。それが定まると、「今」がシャープに見えます。その発想の原点は教師としての願いです。

比べるにはおこがましいですが、チャーチルは明日の政争には負けましたが、彼の世界観はきわめて正確です。明日を予想するには、様々な要素が複雑に関わります。しかし、遠い未来は理論的に導くことが出来ます。コップの中の水分子の動きを予想することは現代科学でも不可能ですが、その集団であるコップの中の水の動きは幼稚園児でも予想できます。だから、幼稚園児もコップの水を飲めるのです。

 

 私は凡人です。だから、凡人の戦略で生きています。

追伸 制度設計は天才だと思っています。

[]今日のやりとり 15:48 今日のやりとり - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 今日のやりとり - 西川純のメモ 今日のやりとり - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、ある方よりメールが来ました。同じようなことを考えている方々のために公開します。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

Aさん:

ご無沙汰しております。

また一点、相談させてください。

現状の日本の教育のシステムやカリキュラム。

いろいろな方とお話しするなかで、多くの方が疑問を抱いていることが分かりました。

ということは、頭の良いエリート層はとっくに現状の問題点に気づいている。むしろ前々から予測できていたと思います。

これには何か、国民の考える力が高まらない方が都合の良い層の人がいて、意図的に教育の弱体化を図っているのではないか、という考え方もできるのではないかと感じました。この考えは教員以外の方とお話しするなかで初めて気づいた視点です。

若干偏った考えのようでもありますが、ゼロとも言い切れない考えでもあるなと思いました。

西川先生はどうお考えになるか、気になりメールさせていただきました。

毎度お忙しいところ、申し訳ありません。

私:

いいえ、違います。

例えば、私も問題点は分かっていて、『学び合い』がその解決になることをずっと前から知っています。が、多くの人は知りません。

それは、私が「知らない方がいい」と思っているからですか?

違いますよね。

多くの人は知りたくないのです。

それが理由です。

Aさん:

早々に返信をありがとうございます。

なぜ多くの人は「知りたくない」と感じるのでしょうか。

私:

それは『学び合い』を否定する理由と同じです。

変わりたくないからです。

もっと平たく言うと、面倒だから。

東日本大震災の時、揺れた瞬間に非難すれば多くの人は救われた。

でも、「まあ、大丈夫だろう」と思いたい人が被災した。

その人達が多ければ多いほど「まあ、大丈夫だろう」という人が増えます。

我々は警鐘を鳴らず人にならねばならない。

そうすれば被災する人は少なくなる。

気づく人が増えれば、もっと多くの人が気づきます。

我々には大義があります。

Aさん:

その大義があること、ひしひしと感じています。

平和で安定した社会が続き、物事を別の角度から考えたり危機意識をもったりすることが無くなってしまったからなのか、

メディアなどで目を背けさせ(古代ローマのパンとサーカスのようです)、上手く市民をコントロール下に置いたからなのか、

自然な流れか、意図した流れか分かりませんが、

確かな志をもち、日々できることをし、語り、願うしかありませんね。

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 我々が目指しているのは、面白い授業、分かりやすい授業ではありません。もっと先にあります。

18/06/04(月)

[]浜松湖東高校 16:35 浜松湖東高校 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 浜松湖東高校 - 西川純のメモ 浜松湖東高校 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 6月12日に浜松湖東高校で『学び合い』の授業公開があります。お誘いします。https://bit.ly/2kKj6uT

[]教科教育・学級経営実践コース 07:00 教科教育・学級経営実践コース - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 教科教育・学級経営実践コース - 西川純のメモ 教科教育・学級経営実践コース - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今年度になって、「大学院進学したいが、先生(つまり私)が所属しているコースが分からない」というお問い合わせをいくつかいただきました。昨日も。慌てて、アップします。

 現在、31年度に大学院を改組するべく文部科学省に申請しています。それにともなって私の所属しているコースが教育臨床コース・教育経営コースから教科教育・学級経営コースに変わります。その特徴を説明させていただきます。私なりの捉えです。(受験に関することは受験を希望する都道府県教育委員会に確認してください。お金に関することは本学事務に確認してください。また、改組に関しては現在、申請中であることを繰り返し申し上げます。)

 

     修士と教職大学院の違い

1)得られる学位は、修士では「修士(教育学)」、教職大学院では「教職修士(専門職)」となり、異なります。しかし、同等の学位として認められています。

国は大学院段階の教員養成は教職大学院を基本とする方針を定めています。そのため様々な優遇策があります。今後も拡大するよう国は都道府県教育委員会に求めています。

2)修士は修士論文を書かなければなりません。教職大学院は多様な学修成果が認められており、実践レポートも認められます。一方、学会誌論文としてまとめる人もいます。一人ではなく、複数の人が協働して学修成果をまとめることも認められています。どのような学修成果にまとめるかは学生の希望に基づきます。

3)教職大学院は,修了要件として教職科目を40単位または46単位修得することから,修士課程に比べて修了要件内での複数の専修免許(すでに幼小中高一種免を取得している場合)取得に無理がありません

4)教職大学院は学校における長期の実習が保証されています。

学卒者は学校現場での組織的かつ長期の実践経験を子ども達と関わりながら積み上げることができます。教員採用試験に合格したら、4月からは子どもの前ではベテランも新人も関係なく学校の先生です。3、4週間の教育実習よりもさらに自信をつけて教壇に立ちませんか?

現職者は、大学院で学んだ理論を学校現場での組織的かつ長期的実習を通して検証することができます。現場に戻って自信を持って同僚に学んだ成果を伝えられるようになりませんか?

 

    他大学の教職大学院と本学教職大学院との違い

1)現職教員の再教育を主たる目的としている教職大学院では、現職院生が殆どで学卒院生が少人数となります。逆に、現職院生が殆どいない教職大学院もあります。本学教職大学院は現職院生も学卒院生も共に多数在学しています。

2)他大学の教職大学院では、現職院生用の科目と学卒院生用の科目が分かれているのが基本で、ゼミも協働です。また、現職院生と学卒院生がチームとなり、学校現場で活動する学校支援フィールドワークは本学の目玉となっています。本学教職大学院では、現職院生と学卒院生が共に学べる科目が基本です。

3)教職大学院の教員スタッフが55人と一般の大学に比べて多数で多様です。

4)現職者が他の14条特例の大学院に進学した場合、2年目は現任校で仕事をしながら学びます。上越教育大学では2年間ジックリと学ぶことができます。(1年間で修了する1年制プログラムは別に用意されています。)

5)多くの都道府県の現職教員が進学します。これによって書籍では学べない他地域の教育事情を学べるのが本学教職大学院の隠れたカリキュラムです。同じ釜の飯を食った他地域の仲間がいることは、これからの長い教職キャリアにおいて宝となります。

 

       平成31年度の大学院の改組について

 上越教育大学の教職大学院は全国の教職大学院に先駆けて、平成20年に設置されました。現在、教育臨床コースと教育経営コースの二つから構成されています。上越教育大学は大学院の以下のような改組を文部科学省に現在申請しております。

 大学院段階の教員養成は教職大学院を基本とする国の方針に基づき、定員を大幅に変更します(教職大学院60人→170人、修士240人→130人)。教育臨床コース及び教育経営コース(指導的ミドルリーダー養成)は教科教育・学級経営実践コースとなります。現在、修士課程を担当している教員が中心となって、先端教科・領域開発研究コース、学習臨床・授業研究コース、現代教育課題研究コースを新たに立ち上げます。

 教科教育・学級経営実践コースの教育・研究指導の方針は現教職大学院と基本的に変わりません。「臨床力」と「協働力」に基づく「即応力」を育成します。管理職養成が「現代教育課題研究コース」に移行したため、「新しい学校づくりの有力な一員となり得る新人教員の養成」、「地域や学校における指導的役割を果たし得る教員等として不可欠な確かな指導理論と優れた実践力・応用力を備えたスクールリーダー(中核的中堅教員)の養成」という教職大学院の目的・機能によりシャープに対応できるようになりました。

 また、平成31年度より教員免許を持たない学生も入学できるようになりました。

 

      教科教育・学級経営実践コースの特徴

1) 平成20年度から教職大学院での教育・研究指導をしているスタッフが中心となって立ち上げたコースです。教職大学院での長年の経験に基づく教育・研究指導をします。

2) 学級経営が学べます。さらに、国語、社会、 地歴・公民、算数・数学、理科、音楽、美術、体育、技術、家庭科、道徳、総合的な学習の時間、生活科、ICT、特別支援教育、アクティブ・ラーニング、カリキュラム・マネジメントに関する学術・実践の業績を持つスタッフを揃えています。それらが融合した総合的な教科教育・学級経営を実践的に学べます。

3) コース専任教員全員、学校現場での教職経験があります。全員が教師向けの書籍・雑誌の業績と、学術論文の業績が共にあります。

学術を学術研究者教員から学び、実践を実務家教員より学び、皆さんが両者を融合するのではなく、本コースでは学術と実践を融合した教員から学術と実践を融合した知識・技能を学べます。また、現場経験のあるアドバイザー教員(指導教員)が、実習先の先生方と直接調整するので、現場の課題解決に即したフィールドワークを行うことができます。

4) 協働を教育・研究指導の基本としています。教員採用試験に合格するのみならず、採用されてから辞めずに勤め続けられるには、年齢の離れた先輩に可愛がられるか否かが分かれ目です。

これから大量の若手教員が採用されます。その人達を指導し、学校の戦力とするのが現職派遣院生に期待されている役割です。若い人と良好な関係を結べるか否かが分かれ目です。

教職大学院において、現職院生と協働する授業・実習を運営する10年以上のノウハウがあります。学卒者も現職者も年齢の離れた人達との協働経験が、現場に出たときにきっと生きるはずです。

 

      Q&A(学部生)

Q1 教職大学院には、教員採用試験で有利な制度があるのは本当でしょうか?

A1 大学推薦制度が充実しています。

大学院修了生が大学推薦を受けた場合、1次試験免除などの優遇措置が受けられます。教職大学院のみの推薦制度がある教育委員会も少なくありません。

また、教員採用試験の合格者が教職大学院への進学を希望する場合、多くの都道府県、政令指定都市では名簿登載期間の延長が認められています。

最新の情報は受験する教育委員会にお問い合わせ下さい。

Q2 教員免許を持っていないのですが・・・・

A2 教育職員免許取得プログラムによって3年間で教員免許を取得することが出来ます。計画的な履修によって複数の教員免許を取得することが出来ます。

Q3 教員免許を持っていますが、教育職員免許取得プログラムに登録した方がいいでしょうか?

A3 受験する地域によって小学校、及び、中学校の教員免許を持たないことが不利になる場合があります。また、中学校、高校で複数教科の教員免許を持つことが有利になる場合があります。

教育職員免許取得プログラムに登録すればその教員免許取得に必要な学部科目の履修ができます。なお,その場合の学部科目の授業料は免除されます。また、科目履修の手続きの自由度が高まります。

教育職員免許取得プログラムは教員免許の無い人が教員免許を3年間かけて取るプログラムです。しかし、既に教員免許を持つ人が計画的に履修するならば2年で修了することもできます。

Q4 奨学金制度の他に経済的な支援制度がありますか?

A4 教員採用試験合格者が名簿登載期間延長制度を利用し就学する場合、申請により授業料が半額免除されます。また、1年生の在学中に教員採用試験に合格し、名簿登載期間延長制度を利用する場合も同様に、申請により2年生の授業料は半額免除されます。なお、名簿登載期間延長制度を利用する場合、受験申請の段階で申し込まなければならない地域もあります。ご注意下さい。

Q5 上越教育大学と連携する大学の学生の場合の優遇制度があると聞きましたが?

A5 上越教育大学との協定締結校で覚え書きを結んだ大学の学生は、申請により入学料が半額免除になります。在学する大学にご確認下さい。

Q6 上越教育大学の学生が大学院に進学する場合の入学料等の免除制度があると聞きましたが?

A6 上越教育大学の学部4年生が大学院に直接、進学する場合、大学院受験に関わる検定料が免除されます。また、学部成績優秀者は入学料が全額免除になります。

Q7 教員採用試験に合格してから、教職大学院に進学するメリットは何ですか?

A7 本学の多様な実践経験を持つ教授陣の講義及び、後期の学校支援フィールドワークを通して即戦力人材になり得る力が身に付きます。なお、上記の通り、教員採用試験に合格していると授業料が半額になります。

      Q&A(現職者)

Q1 取得していない学校種、教科の教員免許を大学院で取得することができますか?

A1 科目等履修制度を利用して学部科目を履修することによって取得することが出来ます。大学院学生の場合は授業料が免除されます

Q2 免許更新講習を受ける年度が変わると聞いたのですが?

A2 大学院修了時に専修免許を取得します。免許更新講習はこの時点から10年になります。なお、都道府県教育委員会に申請が必要な場合があります。

Q3 家族で上越に引っ越したいのですが生活が心配です?

Q3 世帯棟を用意しています。世帯棟の近くには附属幼稚園があります。また、付近の小学校、中学校には大学院生のお子さんも多数学ばれています。子どもも教師も転校生になれています。

Q4 経済的な支援制度がありますか?

A4 「大学院修学休業制度」又は「自己啓発等休業制度」を利用して本学大学院に入学された現職教員の方に対し,申請により授業料全額が免除になります。

[]シナリオ 06:54 シナリオ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - シナリオ - 西川純のメモ シナリオ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本に書いたとおり、文部科学省が破壊的イノベーションを言っても、初中局あたりが持続的イノベーションにするんだろうな。アクティブ・ラーニングが主体的・対話的な深い学びにしたように。そして、経済産業省と厚生労働省の破壊的イノベーションによって潰される。というのが私の最悪のシナリオ。残念ながら可能性としては一番高い。

18/06/03(日)

[]追いついてきた 21:16 追いついてきた - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 追いついてきた - 西川純のメモ 追いついてきた - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私の予想したことが、どんどん本当になっている。時代が追いついてきた。ま、現状にとらわれていなければ、論理的帰結だから。でも、2030年の本、今度の本に書いたことが時代が追いつくのはいつ頃だろう。ものすごく早いかも。まあ、『学び合い』の実践者だったら、全然大丈夫だけど。https://digital.asahi.com/articles/DA3S13523892.html?_requesturl=articles%2FDA3S13523892.html&rm=150

[]子どもの会話 07:13 子どもの会話 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 子どもの会話 - 西川純のメモ 子どもの会話 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』における子どもの会話を分析すると、それは大人の会話と同じであることを何度も発見します。

 『学び合い』のクラスで子ども達がクラスの問題を話し合っているところを聞いていると、「え、何話しているの?」と何も分からず隣のこに聞いている子どもがいます。その中で、自分たちなりの案を4、5人で議論している子どももいます。自分なりの案を持っていて、4、5人に話している子がいます。その子ども達が流動的に移動し、意見の交流がなされるのです。そのうちにだいたいの結論が出来たとき、それを確認・決定するために全員が黙って、一人がそれを確認する、という流れになります。

 健全な職員室だったら、そんな風ではありませんか?

 何を決めなければならないかが分からず隣の先生に聞いている人。その中で、自分たちなりの案を4、5人で議論している先生たちもいます。自分なりの案を持っていて、4、5人に話している先生がいます。その先生達が流動的に移動し、意見の交流がなされるのです。そのうちにだいたいの結論が出来たとき、それを確認・決定するために全員が黙って、一人がそれを確認する、という流れになります。

 さて、そもそも何を話しているのかさえも理解していない子どもが2、3割いる状態で、全員で会議させたら何が起こると思いますか?既にその事を理解し、自分なりの案を持っている子どもが会議を主導します。そして、半数の子どもは「まあ、それでいいんだろうな」と思い、2、3割の子どもはちんぷんかんぷんで終わります。そういう職員会議は多いですよね。

 健全な職員会議ならば、その事の前に流動的な話し合いがあるはずなのです。

18/06/02(土)

[]会議2 22:38 会議2 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 会議2 - 西川純のメモ 会議2 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 何故、全体での話し合いや会議を教師が仕組んではいけないかを簡単に説明します。

 人が話し合うとき、色々な場合があります。それぞれに最適な大きさがあります(ということを実証したのです。でも、分かってみれば当たり前のことです)。

 ちょっとしたことを聞いたり確認する場合は二人です。ところが、何かを創るとき、例えば計画を立てるときは四人です。そして、全体の意思確認・決定は全体でやるべきなのです。話し合うジャンルによって、話し合いのサイズが違うのです。

 ところが「教師」が全体の話し合い・会議を仕組むと、その流動性がそこなわれるのです。

太田秀人、西川純(2004.11):学習過程における集団の機能と構造に関する研究、臨床教科教育学会誌、臨床教科教育学会、3(2)、19-40

[]最大の発見 22:18 最大の発見 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 最大の発見 - 西川純のメモ 最大の発見 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 我が生涯における最大の発見は、「子どもの良い変容は教師の手立てによるものではなく、教師のやっている邪魔をしなければいい」というコペルニクス的な転換です。一人の小賢しいテクニックより、ホモサピエンス100万年の集積の方が遙かに優れています。

西川純、萩原恵美(2001.6):継続的観察を基にした理科学習集団形成に関する事例的研究、科学教育研究、24、日本科学教育学会、122-130

[]会議 22:09 会議 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 会議 - 西川純のメモ 会議 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最近のゼミ生から「発言できない子どもがいます。どうしたらいいか?」と質問を受けました。私の応えは、全体での話し合い・会議を教師が仕組まないこと。教師がやるべきことは、その課題を解決する意味を語ることです。

 全体での話し合い・会議が必要なのは、最後の、最後の全体の意思確認・決定の時だけです。それ以外はゴチャゴチャと話し合えばいいのです。いや、全ての人が話す必要はありません。本人が参加していると感じられる距離感で話し合いが成立していれば。

 こんな当たり前のことが何故分からないのだろうか?喋る職業である教師だって職員会議で手を上げて発言するのは難しいのに。

太田秀人、西川純(2004.11):学習過程における集団の機能と構造に関する研究、臨床教科教育学会誌、臨床教科教育学会、3(2)、19-40

[]ミニ成人式 13:20 ミニ成人式 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ミニ成人式 - 西川純のメモ ミニ成人式 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 来週は忙しいので、本日、期日前投票に行きました。親子で。18歳投票権とうことを実感しました。なんか、ミニ成人式みたいです。

[]新刊本 19:49 新刊本 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 新刊本 - 西川純のメモ 新刊本 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 新刊本の表紙が決まりました。なんかかっこいい。

f:id:jun24kawa:20180602194903j:image

18/06/01(金)

[]埼玉セミナー 22:12 埼玉セミナー - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 埼玉セミナー - 西川純のメモ 埼玉セミナー - 西川純のメモ のブックマークコメント

 6月9日に『学び合い』の会があります。主催者の告知をご案内します。

 【6/9(土)埼玉セミナーです】

本年度の埼玉セミナーは、『学び合い』西川純先生と、「学びの共同体」根岸康雄先生のコラボです。

みなさんと一緒に、「みんなができる」「1人も見捨てない」教育について、在り方を学ぶ1日にできたらと思います。

子どもに学ぶ教師の会埼玉セミナー2018

日時:2018年6月9日(土)13時〜17

場所:本庄早稲田リサーチパーク レクチャールーム2

住所:埼玉県本庄市西冨田1011

講師

西川純(上越教育大学教職大学院教授)

根岸康雄(埼玉県上里町教育委員会)

日程

13:00開会

西川純教授による講演

14:00 休憩10

14:10 根岸康雄先生による講演

15:10 休憩10

15:20 質疑応答

15:40 告知

15:50 講演者、参加者とともに学ぶフリートーク

16:40 閉会、アンケート記入

お申し込みはこくちーずから↓↓↓

http://kokucheese.com/event/index/518904/

[]フォーラム宿泊 13:23 フォーラム宿泊 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - フォーラム宿泊 - 西川純のメモ フォーラム宿泊 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 フォーラム事務局からの情報です。

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第14回教室『学び合い』フォーラムin静岡についてです。

全国高校総体と日程が重なり、静岡地区のホテル確保が困難な状況があります。

ご迷惑をお掛けして申し訳ありません。

...

旅行会社に相談したところ、100名程度は宿泊先を確保することができそうです。

以下の宿泊相談を、必要に応じてご活用ください。

なお、申し込み~支払いは、フォーラム事務局は一切関知しません。

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宿泊相談:東武トップツアーズ株式会社 静岡支店   

TEL:054-255-1919

FAX:054-252-9509

e-mail:kazuya_iinuma@tobutoptours.co.jp

担当:飯沼

宿泊申込ご希望の方はメールにてご連絡下さい。

宿泊申込についてのご案内を送らせていただきます。

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