西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

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18/03/02(金)

[]汎用的能力 21:27 汎用的能力 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 汎用的能力 - 西川純のメモ 汎用的能力 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最近、汎用的能力はありません。というメモを書いています。一方、文部科学省は「汎用的能力」を育成しています。そもそもアクティブ・ラーニングの定義にそれがあります。

 さて、それに矛盾があるのでしょうか?

 ありません。

 ただし、今回のカリキュラム改革の意義を理解しない限り分かりません。日本の学校の研究テーマの最も多いキーワードは「学び合い、高め合い」です。だから。

 多くの人は、「主体的」と言われれば、そりゃ良いよね~。

 多くの人は、「対話的」と言われれば、そりゃ良いよね~。

 で、流します。でも、何故、主体的であるべきなのか、何故、対話的であるべきなのかを考えません。いわゆるknow-howなのです。でも、大事なのはknow-whyなのです。そのあたりを書いた本って本当に少ない。

 私は大人社会で生きる力だと思います。具体的には経済産業省の社会人基礎力です。もっと簡単に言えば、周りの人と折り合いを付けて課題を解決する能力です。

 さて、この能力は文脈依存的でしょうか?

 いいえ、文脈依存的ではありません。ホモサピエンスが生き残るために周りの人と折り合いを付けて課題を付ける能力はDNAに組み込まれています。生存競争の中で生き残るためにかなり汎用的です。だって、数学における論理的思考能力が無くても大多数のホモサピエンスは生き残れますが、周りの人と折り合いを付けて課題を解決する能力がなければ生き残れません。

 じゃあ、教育で何をしているのでしょう?

 ホモサピエンスの「周り」はダンバー研究によれば150人(ダンバー数)程度です。これでホモサピエンスの歴史の99.99%は大丈夫です。しかし、現代社会ではそれでは生き残れません。つまり、「親族・身近な人以外の人とも折り合いを付けられる」ということを学べば良いのです。