西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

西川純です。新潟県上越市の上越教育大学の教育実践高度化専攻(教職大学院)で『学び合い』を研究しています。諸般の事情で、このブログのコメントは『学び合い』グループのメンバー限定です。メンバー登録は、いつでもOKです。ウエルカムです。なお、メールはメンバー以外にもオープンですので、いつでもメールください。メールのやりとりで高まりましょうね。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。西川研究室はいつでも参観OKです。 詳細は http://www.iamjun.com/をご覧下さい。 もし『学び合い』グループに参加される場合は、 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/をご参照ください。
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本格的にトライする人も多くいると思います。その際、人とのつながりが大事です。身近にいる人と繋がれるとありがたいですよね。『学び合い』を実践される方は、『学び合い』マップ(https://www.google.com/maps/d/edit?mid=zDInXkSSxyO4.kNDji5uDNm0Y)に、是非、登録下さい。登録は、『学び合い』マップ登録フォーム(http://form1.fc2.com/form/?id=77081b4d4f40dd2f)から出来ます。  「私なんて、人になんか教えられるレベルに行っていない」と思う方へ。だからいいんですよ。一番知っている人が、一番の教え手ではないことは『学び合い』を実践しているならば、子どもを見れば分かるでしょ。それに、教える必要はないのです。共に学び合えばいいのです。いや、愚痴を言ったり、笑ったりする、それでいいのです。  是非、一人でも多くの人がマップに登録下さい。強く、強く、お誘いします。

17/08/31(木)

[]我が儘 21:57 我が儘 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 我が儘 - 西川純のメモ 我が儘 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 年を取ると、我が儘になります。でも、そうしたい。体がついて行かない。

 私はバカ高い講演料を求めます。それでも私を呼ぶ校長・研究主任は、アクティブ・ラーニング、とか、主体的・対話的で深い学びとか、の言葉ではなく、「何をすべきだ」ということで判断した方です。

 結局、次の時代は、その人たちと「創る」しかない。

 言葉遊びは、どうでもいい。

[]越後『学び合い』の会 21:23 越後『学び合い』の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 越後『学び合い』の会 - 西川純のメモ 越後『学び合い』の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 10月6日に上越で『学び合い』の会が開かれます。自慢のゼミ生を見てもらいたい。http://kokucheese.com/event/index/480971/

[]どこでも 15:16 どこでも - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - どこでも - 西川純のメモ どこでも - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は静岡の富士高校で講演しました。そこで、静岡県で進学校として知られている富士高校でも生徒の多様性に悩んでいる、という考えてみれば当然のことを知りました。私の中で「進学校」という単純なラベルで考えていたことを思い、反省しました。今日は、そのことを踏まえ語りました。

[]ゴチャゴチャ 06:22 ゴチャゴチャ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ゴチャゴチャ - 西川純のメモ ゴチャゴチャ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日の夜は異業種混合の呑み会がありました。楽しかった。学校の先生、出版社の編集者、医療関係者等々。その中には高校生がいました。高校生を含めて、その方々の質問のレベルが高い、ものすごく高い。楽しかった。

追伸 高校生はソフトドリンクで、10時には返しました。

17/08/30(水)

[]学力向上 06:38 学力向上 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 学力向上 - 西川純のメモ 学力向上 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ある学校に長いこと関わって、先生方皆さんが『学び合い』を実践する小学校になりました。

 その学校に新しい校長先生が赴任されました。お会いした最初の日に「『学び合い』の良さは分かるのですが、学力が高いという結果を出していませんよね?」と言われました。

 私は「それは前校長は学力向上のことを特に望んでおらず、そのため、その対策をしなかったからです。学力向上をお望みでしたら、結果を出します。ただし、学力といっても多様です。例えば、業者テスト、県配信テスト、全国学力テストの3つは、成績上位層の子どもにとっては同じですが、成績中位下位の子どもにとっては別物です。校長先生のおっしゃる学力とは具体的には何ですか?」と聞きました。

 「全国学力テスト」と言われました。そこで私は「分かりました結果を出します。ただし、3つのことをしてください。それをしたら必ず結果を出します。第一は、校長先生が全国学力テストで結果を出すことを先生方を納得させてください。第二は、先生方が子どもたちに全国学力テストで結果を出すことを納得させてください。第三は、『学び合い』の課題に関して我々が提案します。それを使ってください。」と申しました。

 一年後、『学び合い』を全教科でやっている先生方は二十数ポイント、そこそこ『学び合い』をやっている先生も十数ポイント上昇しました。ビックリするでしょ?普通の学校では数ポイントの上下で一喜一憂しているのに。ちなみに、同じ先生でも『学び合い』をやっている教科と、従来型をやっている教科のテストの点数は天と地ほどの差が出ます。

 でも、テストの点数を上げるなんて簡単なことです。ようはツボどころが何かを分かればいいだけです。詳しくは「学力向上テクニック入門(明治図書)」をご覧ください。読めば、な~んだ、と思いますよ。その、な~んだ、をやっていないから上がらないのです。

 

 全国学力テストの結果の秘訣の分析をしています。残念ながら、教育委員会の公的な説明をなぞっているレベルです。でも、本当はそんなことは枝葉末節です。

 一番のポイントは「やっている」からです。

 多くの教師は全国学力テストを「所詮テスト」と思っています。その点数が気になるのはテストの直前と、結果を読むときぐらいです。あとは忘れます。しかし、全国学力テストの上位地域は、教員集団が全国学力テストで結果を出したいと、年間を通して考え、それなりのことをし続けていることが最大のポイントです。

 

 なんで、こんな簡単なことが分からないのかと思います。ポエムのような解釈を理解している人が多いから、ツボどころを知っている我々は楽に結果を出せます。

 先ほどの本を読めば、笑っちゃうほど簡単で、納得すると思いますよ。ようは、子どもが全国学力テストの点数で結果を出したいと思い、全国学力テストを意識した学習をすればいいだけのことです。

 所詮テストの点数に過ぎません。上げたいと願う人がいるなら、上げればいい。上げさえすれば、本当に願うことが出来ます。

 

追伸 本日、息子の通う学校の先生に『学び合い』を手ほどきします。我がことのように思います。受験の結果を出すのは簡単であることを知っているからです。だから、悩ましい。

17/08/29(火)

[]群馬の会 20:00 群馬の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 群馬の会 - 西川純のメモ 群馬の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 8月31日に高崎で『学び合い』の会があります。お誘いします。http://manabiai.g.hatena.ne.jp/take1_No12/20170828

[]中信の会 13:11 中信の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 中信の会 - 西川純のメモ 中信の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 9月23日に長野県塩尻市で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://kokucheese.com/event/index/484884/

[]Zoom 13:06 Zoom - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - Zoom - 西川純のメモ Zoom - 西川純のメモ のブックマークコメント

 千葉の高瀬さんより教えてもらってゼミ生が使っているZoom(インターネットのテレビ電話)を本日試してみました。http://kurachikanako.com/blog/zoom-skype-diffence/

 や~、大感激。簡単で便利。

 これだったら、先生方のお悩み相談も簡単にできそう。カメラ内蔵のノートパソコンや携帯を持っている方だったら簡単です。

 それに、講演も可能です。

 講演を頼みたいけど予算は・・・、というところに提案しようかな。

[]教職大学院 12:46 教職大学院 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 教職大学院 - 西川純のメモ 教職大学院 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 国は大学に引導を渡しています。

 大学の自主性や自助努力を待ってられないので、ハッキリとしたことをやり始めました。

 国立大学教員養成大学院は基本は教職大学院とするように強い指導が入っています。これは教員は大学院を基本として、教育の大学院で養成するということの布石です。

 そして、都道府県の中には、それを先取りしているところがあります(そうでないところも)http://bit.ly/2xI789J

 本学の教職大学院がかなり有利であることは確かです。 

[]統計 08:19 統計 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 統計 - 西川純のメモ 統計 - 西川純のメモ のブックマークコメント

こまるな~

統計データの読み取りの典型的なミス。例えば、塩分の多い味噌汁を毎日飲むと健康になるというデータ解釈。統計データはどちらが原因なのか結果なのかを示せない。また、中間的な因果関係も見いだせない。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170828-00000082-jij-soci

17/08/28(月)

[]教員に転職 19:50 教員に転職 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 教員に転職 - 西川純のメモ 教員に転職 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今から書くことは最終的にはハローワークでちゃんと調べて下さいね。細かい規定が色々あるのですから。ただ、ザックリと紹介します。(ただし、素人が調べた範囲内ということを理解して下さい)

 専門実践教育訓練給付金というのをご存じですか?最近出来た制度です。厚生労働省が雇用の安定を狙った制度で、指定された教育訓練施設で勉強する学費等の一部を補助する制度です。

 今までにもあったのですが、今までのは最大10万円の補助なのですが、専門実践教育訓練給付金は上限が大幅にアップされたのです。そして、これは大学院の場合は専門職大学院しか指定を受けられず、現在、その指定を受けている教職大学院はごくわずかです。

 ただし、これを受けられるのは雇用保険を2年以上受けた人しか可能性がないのです。公的機関や公立学校は雇用保険に入っていないので駄目です。逆に言えば、民間企業や私立学校の場合は可能性があります。(あくまでも可能性ですよ。受けら得るかどうかはハローワークに問い合わせ下さい)

 じゃあどれぐらいの補助が得られるかと言えば、ざっと計算すると上越教育大学教職大学院で2年間学んだ場合は約54万円の補助が得られる計算になります。さらに、修了後に雇用保険のある職場に就職した場合は27万円が加算されるんです。繰り返しますが、お金に関わることですから、自己責任で調べて下さいね。

 私のゼミにも、上記の資格を持った人が所属し、その恩沢によくしております。来年入学予定の方にはこの情報を流しています。

 もし、民間で働いて教育の大学院で学びたいと思う人には朗報だと思います。ただし、本学教職大学院は免許を一つは持っていることが入学の基礎要件です。私のゼミでも中高の免許を持っていて、入学後に小学校の免許を取得し、現在、小学校の教員として勤めている子はいます。しかし、その子も中高の免許は持っていたんです。もし、免許の全く持っていない民間企業で働いた人の場合は、本学の免許プログラムがお勧めです。その場合は上限10万円ですが、その様な人を補助する制度があります。ハローワークに相談することをお勧めします。

 お子さんやご親戚にその様な人がいたら、ハローワークで調べることを勧めて下さい。

[]やめない 19:46 やめない - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - やめない - 西川純のメモ やめない - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昔に比べてかなり合格しやすくなりました。今から二十年ぐらい前は、5教科でも採用人数が「若干名」というものが少なくありません。

 が、同時に採用されてから数年でやめる人が昔に比べて格段に多くなりました。でも、当たり前です。新任者は何も知りません。だから大変です。でも、私が採用された当時は、先輩たちがサポートしてくれました。残念ながら、自分自身がアップアップで、若手に手をさしのべる余裕がなくなっています。

 じゃ、どうするか?

 先輩からかわいがられる新人にならねばなりません。

 ところが今の大学生は30歳代、40歳代、50歳代と仲間としてつきあった経験がありません。

 上越教育大学の教職大学院は現職教員の数と学卒院生の人数バランスがとれています。前者が多すぎると、学卒院生は萎縮します。後者が多すぎれば、学ぶ機会がない。そして、実習河野先生と仲間になれる実習をします。

 ということで、本学教職大学院には、教員採用試験に合格しているのに名簿登載期間延長の制度を使って入学する学生が少なくありません。

 ただ合格したいという人はビックリでしょう。でも、その人たちは採用されるだけではダメで、採用されてから勤め続けられる能力が大事だということを知っています。

 上越教育大学教職大学院には、耳寄りな制度があります。

 各県の教員採用試験を合格し名簿登載期間延長の処置を貰える人に関しては、教職大学院の授業料を全額または半額免除になるそうです。

 教職にとりあえずなりたいという人にとっては、魅力は無いかもしれません。しかし、合格した後に、今の学校現場で生き残りたい方へは耳寄りな情報だと思います。現職教員の院生さんとチームになって学び、実習を受られることが上越教育大学の教職大学院の特徴です。つまり、採用されてから必要な自分より10歳、20歳離れた人と付き合いながら仕事をすることを学べます。

追伸 学生さんの皆さん。教室に掲示物を貼る時、どのような視点で貼る物を選び、どのような配置で貼るべきか、一度たりとも大学で教えて貰ったことありますか?大学で教えて貰ったことは全て、勉強する気になっている子に有効な教材であり、指導法です。ところが、教師になって味わう悩みの8割の原因となる2割の子どもは、勉強する気になっていません。その2割の子をどうするか・・・。それらはその学校の先輩教師から教えて貰うことなのです。

17/08/27(日)

[]千葉の会 16:53 千葉の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 千葉の会 - 西川純のメモ 千葉の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 9月16日に千葉で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://kokucheese.com/event/index/484797/

[]安全に 10:39 安全に - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 安全に - 西川純のメモ 安全に - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日も若い先生から相談メールをいただきました。話が込み入っていたので、電話で話しました。最近は、土日は大学にいることが多いので。

 話しを聞いて、すぐに分かりました。それは、私が本で「これをやって下さい」と書いてあることをしておらず、「これをしないで下さい」と書いてあることをしているからです。

 慌てて本を紹介しました。

 すみません、『学び合い』を始める人は(既に始めた人も)以下の本は「全部」最初に読んで下さい。痛い思いをせずに、すんなりと実践するにはそうするしかありません。本が少なかった時代は、痛いめをしても極めたいという人が実践しました。そこでの痛いめを整理し、その解決方法をまとめた本です。ネットで注文できますし、大きな本屋だったらそこにおいてあります。

 

学び合い』ステップアップ

週イチで始めるアクティブ・ラーニングの始め方

学び合い』を成功させる教師の言葉がけ

成績向上テクニック入門

アクティブ・ラーニングの評価がわかる!

学歴の経済学

サバイバル・アクティブ・ラーニング入門

みんなで取り組む『学び合い』入門

 

そして、その他の本も(http://bit.ly/2vz9Tby)。

少なくない本です。しかし、これからの教員人生の授業の全ての基礎が、1冊当たり2時間で読み切れる本にまとめているのですから、全部読んでも罰は当たりませんよ。

 

そして、私のブログ、ツイッター、フェイスブックで『学び合い』の会を案内していますので、遠くであっても足を伸ばして実践者と直に話し合うことを薦めます。

[]エビデンスベース 10:06 エビデンスベース - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - エビデンスベース - 西川純のメモ エビデンスベース - 西川純のメモ のブックマークコメント

 誰だって実証的データに基づいた教育改革が必要であることは知っています。でも、起こらない。何故でしょう?

 残念ながらエビデンスベースの教育改革を進めようとしている方々が、本質を理解していないからだと思います。そしてエビデンスが足りないからだと思って、もっとエビデンスを積み上げようとしている。でも、もっと、もっとエビデンスを積み上げても教育改革は起こらない。

 根本的な原因は、教育改革を出来る立場の方々は、エビデンスベースで積み上げている改革を望んでいないからです。もし望んでいるならば、少しのエビデンスであっても、それを錦の御旗にするはずです。

 じゃあ、何を望んでいるか?

 それは「つつがなく継続」することです。それには「今までの方法を継続する」ことが最も安全策なのです。やるとしても微調整。

 じゃあ、どうしたらいいか?

 そのような改革を望んでいる人に伝えなければなりません。

 が、そうしていないように思います。そのような人達が理解出来る言説になっていない。

 

追伸 『学び合い』研究の初期段階で、「人間関係づくりには有効ですが、成績はどうなのですか?」ということを言われました。そこで多くの学術研究を積み上げ、『学び合い』が成績向上である理論と、実践的な実績を生み出しました。

それをもって説明しても反応は変わりません。色々な理由を挙げてくる。私たちは、それに対するエビデンスを積み上げる。そうなると別な理由を言い出します。雪隠詰めのように論証しても、最後は「一般的にはそうなのかもしれませんが、私の学校・クラスには合わない」という反証不可能なことを言います。

そこで気づきました「成績が上がるのか?」という言葉の意味は「私は嫌だ」以上の意味が無いことを。変わりたくない人は、どんなエビデンスも無効であることを理解しました。

[]働き方改革 09:49 働き方改革 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 働き方改革 - 西川純のメモ 働き方改革 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 情報ありがとうございました。初期の目的を果たしたので削除しました。

 見えたものがあります。

 個人で組織に戦うのはハードだということ。だから、組織が必要です。残念ながら、それが無いことを理解しました。

 これには書き込みをしないで下さい。

[]責任者は誰? 09:23 責任者は誰? - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 責任者は誰? - 西川純のメモ 責任者は誰? - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『社会を成り立たせることと、一人一人の子どもの幸せは本当は一致します。何故なら、社会は犯罪を犯さず、勤労と納税を行い、子女の教育をする国民を求めているのですから。(日本国憲法をお読み下さい)』と昨日書きました。補足します。

 日本国憲法には国民の義務は3つしか書いていません。それは勤労(第二十七条)と納税(第三十条)と子女の教育(第二十六条の2)です。

 そして、この3つは人としての幸せに繋がると私は信じています。勤労によって社会に繋がることは、群れで生きるホモサピエンスの本能に合致します。子女の教育は、群れで生き、後天的な学習によって生存競争に生き残ったホモサピエンスの本能に合致します。そして、納税は、群れで生き、何らかの役割によって繋がっているホモサピエンスの本能に合致します。そうでなければ、ホモサピエンスは滅んでいます。

 もちろん、人の全ての幸せは勤労・納税・子女の教育で実現できるとは思いません。しかし、それらは全ての人の幸福のベースだと思います。

 さて、勤労・納税・子女の教育に関して責任を負っているのは誰でしょうか?

 勤労は厚生労働省ですか?

 納税は財務省ですか?

 子女の教育は文部科学省ですか?

 おそらく、多くの教師はそう思っています。

 自分は、そのベースとなる基礎的・基本的知識を子どもに与えることだと思っています。

 違います。

 昔からそうですが、少子高齢化で元気のない日本の厚生労働省、財務省、文部科学省には勤労・納税・子女の教育の責任を持てる力はありません。少なくとも全ての人の勤労・納税・子女の教育は無理だと思っています。だから、入国管理法、派遣法が改定され、SGH、SSH、SGUが生まれているのです。

 政府に頼るのはやめましょう。

 圧倒的大多数の子どもの勤労・納税・子女の教育を保証出来るのは、日本国首相ではなく我々教師です。(そのことを最近の講演では詳しく話しています。聞いた方はおられますよね)

 もし我々教師が基礎的・基本的知識を子どもに与えることが教師の仕事であり、板書発問が仕事だと思っていたならば、子ども達の勤労・納税・子女の教育に責任を持つ人は誰もいなくなります。その結果、勤労も出来ず、納税も出来ず、子女の教育も出来ない大人が量産されるのです。今からのことではありません。過去二十年間の教師がそうだったらか、絶望の中で生きている教え子は数多くいます。その最年長は、平成不況に入ったときに卒業した現在四十代の人達です。その人達は、今後、もっと厳しい環境で生活し、年金も無い状態で老後を迎えるのです。

 はやく気づく教師が増えなければなりません。

追伸 という問題意識のもとに論文と本を書いています。だから、『学び合い』と無関係の論文・本も書きます。何故なら、私の主たる興味は「一人も見捨てられない社会・教育の構築」ですから。

 だから、その視点がない教育関係の言説には興味を持てません。

 具体的には、教師が管理している時にハッピーになるかもしれないが、卒業した後に繋がらない言説。

17/08/26(土)

[]東京の会 17:57 東京の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 東京の会 - 西川純のメモ 東京の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 10月15日に東京で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://kokucheese.com/s/event/index/484600/

[]公教育 09:30 公教育 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 公教育 - 西川純のメモ 公教育 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 公教育は一人一人の子どもの幸せにあるのではなく、社会を成り立たせるためにある。だから、社会を成り立たせることと、一人一人の子どもの幸せが両立する論を我々は立てなければならない。

 公教育は一人一人の子どもの幸せにあるのではなく、社会を成り立たせるためにある。と見切らないと、現状の問題点を嘆き、政治や行政を難じるしか術はなくなる。でも、結局、子どもは救われない。

 社会を成り立たせることと、一人一人の子どもの幸せは本当は一致します。何故なら、社会は犯罪を犯さず、勤労と納税を行い、子女の教育をする国民を求めているのですから。(日本国憲法をお読み下さい)

 ただ、学校は勤労と納税を行い、子女の教育をする国民を養成していない。だって、子ども達が生きる社会がどんなものであるかを考えず、教科書・教師用指導書にあることを確実に教えることが教育と考えているのですから。

 例えば、「子ども達の生きる社会はどんな社会ですか?」と聞いて、その後に、「その社会で勤労と納税を行い、子女の教育をすることと、今日、教えていることとどのように関係するのでしょうか?」と問われたとき、一般論ではなく具体的に語れる人はどれほどいるだろうか?

[]読めない 09:21 読めない - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 読めない - 西川純のメモ 読めない - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最近、優れた研究者による戦後日本の教育に関する統計データをベースにした本をいくつか読みました。が、読めないのです。内容は優れています。論もしっかりしてシンプルです。が、読む気にならないのです。

 結局、放棄しました。私には時間が無い。教養のために本を読む時間は無い。

 

 私の研究者としての最初の5年間は、アンケート調査をベースにした研究です。30年前の教科教育学では、人文的な教育学研究の影響が強く、実証的な研究は未整備でした。たった30人の簡単なアンケートの結果が、学会誌に堂々と掲載される時代です。理学部出身の私は目を疑いました。そして、こんなくだらない学問を選んでしまったのかと自己嫌悪しました。しかし、そのレベルであるならば、若い私でもいくらでも乗り越えられると分かりました。幸い、私には大型コンピュータを使いこなせます。ノンパラメトリックの統計手法を理解しています。これを武器にした論文を書きまくりました。私にとっては笑っちゃうほど簡単に業績を上げられました。

 が、やがてやる気を失いました。

 理由は、何故、子どもが分からないかを間接的に明らかにすることが出来るのですが、子どもが分かるための直接的な方法が見えないのです。当時の私の研究から、制度的な変更が改善に必要なのです。しかし、そんなの私が出来るわけない。そして、制度的な変更を出来る人は、学術研究には興味は無い。だって、学術研究者が制度を変えられる人を説得出来るようなレトリックの論文や本を書いてないから。書く気が無いし、書けないのでしょう。だって、本当に書こうとすると、その論がリアリティでないことが露わになってしまう。

 

 だから、ある時期から一教師でも出来る改善を目指すようになりました。そして、普通の教師でも分かるような本と、その本のベースになる実証的研究をするようになりました。

 

 最初に述べた本を読んだとき、これは制度を云々しており、それでいて制度を変える人が変えるとは思えない本なのです。そして、この本のジャンル・レベルのことを理解する人、いや、そもそも読もうとする教師がどれほどいるだろうか?と思ったのです。そして、この本の論は優れているが、社会科学的には意味が無いと判断しました。

 数学や自然科学研究は人を超えて価値が決まります。例えば、その研究のことを本当に理解出来る人が100人に満たなくても、フィールズ賞やノーベル賞を受賞することが出来ます。しかし、社会科学は違います。その明らかにしたことによって、どれだけ多くの人が行動し、社会が変わるか否かで決まると私は認識しています。

 

追伸 真面目な教師の方々に申します。読んで、難しいと思ったら、どんなに評判の本でも読まない方がいいですよ。読んでも時間の無駄です。じゃあ、どんな本を読むべきなのか?第一に、するすると読める本です。これは、あなたが読む準備が整っていることを意味します。つまり、吸収力が高い、効率がいいのです。教師は忙しいのですから、読む本を選択しなければなりません。ただし、この第一の本は、現状のあなたを充実させることは出来ますが、別な方向での拡張は起こりません。第二は、するすると読めるが、心に違和感が残る本です。心に違和感が残るのは別な方向での拡張があるからです。しかし、するすると読めないならば、読む必要性はありません。少なくとも今はあなたの準備が整っていないのです。

17/08/25(金)

[]群馬の会 22:03 群馬の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 群馬の会 - 西川純のメモ 群馬の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 明日、群馬の会があります。お誘いします。

 日時:平成29年8月26日(土)16時~

場所:はにぽんプラザ和室(本庄市市民活動交流センター)

住所:埼玉県本庄市銀座1丁目1番1号

[]根治療法と対症療法 22:01 根治療法と対症療法 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 根治療法と対症療法 - 西川純のメモ 根治療法と対症療法 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 かなり賢い人も、諸般の総合的判断で対症療法しか思いつかない。でも、根治療法が本質的には必要です。そのためには方法ではなく、理論が必要なのです。

[]レベルアップ 21:52 レベルアップ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - レベルアップ - 西川純のメモ レベルアップ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』の導入程度、ごく短期間で子ども集団の変容が見られます。が、しばらくすると停滞があり、その直後、集団が崩れます。その変化が急激なのでビックリします。

 が、それはリードする子どもの変化を見逃した結果です。

 『学び合い』が良くも悪くもなるのは集団のリードする行動いかんです。

 大多数の子どもはあまり変わらなくても、リードする子どもが高い視点で動けば素晴らしい集団になります。

 では何故崩れるのでしょうか?『学び合い』が機能しはじめると、手を抜いても上手くいくようになります。そうなると手を抜きます。それを周りの子どもが見ていて、一気に変化します。

 と、書けば、『学び合い』を1年以上実践している方ならば、分かるでしょ。

 どうしたらいいか?

 もう一度、進むべき道を示すと同時に、もう一ランク上の課題を与えます。つまり、リードする子どもが手を抜けない状態にするのです。

 ということはご理解していますよね。

 

 

 

 

 さて、『学び合い』を巡る環境は、この数年でものすごく変わっています。リードする方ならば、その変化を感じています。一言で言えば、楽になったのです。でも、だからといって手を抜けは、皆さんが繋がっている人たちから見捨てられます。

 皆さんに申します。我々は知ってしまった。子どもの人生、同僚の人生がどうなるかを。そして、どうすべきであるかを。

 達成すべき課題を上げてください。

 上げられない人が多くてもいい。でも、上げてくれる人に申します。

 セオリー通りです。

 

 

 日本を変えましょう。

 俺がしなくても、手伝えばいい、という人が大部分であることは健全です。

 でも、俺が最初の一歩を踏み出す人が必要なのです。

 そうしないと動きません。

[]浜松の会 06:50 浜松の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 浜松の会 - 西川純のメモ 浜松の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 9月9日に浜松で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://manabiai.g.hatena.ne.jp/ogym/20170824

ogymogym2017/08/26 22:52紹介ありがとうございます。

17/08/24(木)

[]コミュニケーション力 07:13 コミュニケーション力 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - コミュニケーション力 - 西川純のメモ コミュニケーション力 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 コミュニケーション力という言葉がよく言われるようです。でも、誤解があるように思います。コミュニケーション力とはぺらぺらはなせる能力ではありません。人とつきあえる能力です。つまり、訥弁であってもいいのです。

 これから必要な英語力は英語を喋り、聞く能力ではありません。そんなの携帯が全てやれる時代なんか直ぐに来ます。かなりのレベルは大丈夫。では、未来の英語力とは、英米人と永続的な信頼関係を築ける能力です。ネットワークを持てる人が勝つ。

 例えば、その人の人物紹介をしてくれるひとを100人(これは日本人でいい)を挙げさせれば、その人のコミュニケーションをかなり正確に示すと思います。

[]11月 06:36 11月 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 11月 - 西川純のメモ 11月 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 11月28日に佐賀県の城南中学校に参ります。

 もし、11月27日の午後、29日の午前に福岡北部、佐賀で仕事がありましたら連絡ください。1週間後に確定します。

17/08/23(水)

[]前提 21:42 前提 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 前提 - 西川純のメモ 前提 - 西川純のメモ のブックマークコメント

人間は、暗黙の前提を設けています。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl

おそらく、川島先生は、一人がスマホを黙って使っている状態を想定しているのだろう。一人がスマホを使って、それを数人で議論して使う状態は想定していないのだろう。ま、しょうがない。

追伸 もし、これが正しいならば、日本中の仕事場でインターネットを禁止した方が生産性が上がるはず。

[]部活 18:39 部活 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 部活 - 西川純のメモ 部活 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 お叱りを覚悟で申します。

 部活は学校に必要だと思われています。でも、教科の時間に何故それが出来ないのでしょうか?我々は全ての子どもに責任がある。もし、部活がないと駄目なら、部活をしない子どもはどうなるのだろう。そして、そんだったら部活を本務として位置づけ、労働基準法に合致する勤務体系を構築すべきだ。

 筋が通らない。

[]アメリカ 07:07 アメリカ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - アメリカ - 西川純のメモ アメリカ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 政府の中で高等教育でアクティブ・ラーニングを推進している人たちは日本の教育を良いとは思っていません。そして、アメリカの教育を良いと思っています。

 アメリカの教員の雇用形態、授業の仕方を学ぶべきです。少なくとも若い教師の場合は。もしかしたら、未来の自分。

 アメリカでは夏休み中の研修もありません。部活指導もありません。なにもありません。従って、給与も出ません。そう考えると、夏休み中の研修はありがたいとおもいませんか?

[]主体的・対話的で深い学び 06:49 主体的・対話的で深い学び - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 主体的・対話的で深い学び - 西川純のメモ 主体的・対話的で深い学び - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今から思えば、アクティブ・ラーニングを主体的・対話的で深い学びに代える言葉遊びをしたあたりから、政府は文科省を見限ったのかも。政府は生き死にのレベルで考えているのに、文科省は教育のレベルで考えているから。

 教師は、教科書のことを教えれば、子どもの将来に繋がると単純に考えます。そして、それが本当か否かを問いません。責任も負いません。それと同じ。有力な選択肢が与えられたら淘汰される。文部科学省の代わりの選択肢は続々と制度的に成立している。

[]フリースクール 06:34 フリースクール - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - フリースクール - 西川純のメモ フリースクール - 西川純のメモ のブックマークコメント

もしかしたらフリースクールが公教育になるかもしれない。

今だったら。

http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20151114/1447473170

http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20151114/1447446927

http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20151015/1444860489

しかし、それは学習指導要領によるコントロールの放棄。

そうなったら、激しい生存競争が起こる。

[]潰す 06:21 潰す - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 潰す - 西川純のメモ 潰す - 西川純のメモ のブックマークコメント

 以前、以下を書きました。

 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20170221/1487626092

ところが、文部科学省ではなく経済産業省が、それをやろうとしています。

 http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS18H2M_R20C17A8EE8000/

私立の中には、飛びつくところもアルだろう。そして、結果を出すだろう。そうなったら・・・・

 安倍首相は本気で文部科学省を潰すつもりなのだろうか・・・

 文部科学省に守っていただいたから得られた安寧が吹き飛ばされる。

17/08/22(火)

[]出口 22:41 出口 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 出口 - 西川純のメモ 出口 - 西川純のメモ のブックマークコメント

ENIACという初期のコンピュータが出来たとき、「全ての問題はこれで解決できる」といった人がいました。馬鹿馬鹿しいですが、それまでのレベルで問題を考えれば、そう思うのでしょう。

私は毎年講演の内容を変え続けています。その背景には、学術研究のレベルアップしています。

が、最近の講演をやりながら、究極に達したと感じるのです。

ま、今までもそう思ったことがあります。が、半年以内に次の道が見えます。が、今回は見えない。おそらく、この次の出口は異質な人との繋がり、つまり、学校の先生以外の人との繋がりがない限り、出口はないと感じます。

[]衝撃の事実 21:13 衝撃の事実 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 衝撃の事実 - 西川純のメモ 衝撃の事実 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日の飲み会で信頼する方から衝撃の事実を教えてもらいました。

 ここで書けないほどのラディカルな事実。

 一つ一つの根拠は正しい。論理的に正しい。それが起こるまでの時間スケールもありえる。

 が、認められない。

 で、とりあえず様子見。

 これって、私の講演会を見た人の反応なんだろうな、と思います。

 非常におもしろい経験です。

[]晩酌 21:05 晩酌 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 晩酌 - 西川純のメモ 晩酌 - 西川純のメモ のブックマークコメント

久しぶりです。

これだけ、更新がないのは久しぶり。

水戸、柏、鶴ヶ島のツアーを終えました。

大学では、数日でたまった仕事をこなし、家で晩酌しました。

思うこと、家だと、なんでこれほどで酔えるのだろう・・・

出張中の5分の1以下で酔える。ふ、し、ぎ

17/08/19(土)

jun24kawa20170819

[]主体はこちら 21:31 主体はこちら - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 主体はこちら - 西川純のメモ 主体はこちら - 西川純のメモ のブックマークコメント

 何度か書いたことですが、繰り返します。

 アクティブ・ラーニングとは何か?主体的で深い学びとは何か?という意見は様々です。では、正解はどれでしょうか?

 正解なんてありません。

 中央教育審議会には様々な人たちが参加しています。同じ言葉を全く違う意味で使いながら議論が進みます。そして最後は両論併記、三論併記、いや、委員の数の全てを併記した最小公倍数が答申なのです。だから、記述が長くなるし、分かりづらくなる。

 じゃあ、どうしたらいいか?

 自分にとって、どれがチャーミングかという視点で選べば良いと思います。

 ちなみに、私はknow-howではなくknow-whyを中心にして書いています。

[]ツアー 21:16 ツアー - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ツアー - 西川純のメモ ツアー - 西川純のメモ のブックマークコメント

 明日は水戸で講演します。明後日は柏、しあさっては鶴ヶ島です。2泊3日のツアーです。明日は水戸で講演します。明後日は柏、しあさっては鶴ヶ島です。2泊3日のツアーです。

[]怪しげなキャッチコピー 20:12 怪しげなキャッチコピー - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 怪しげなキャッチコピー - 西川純のメモ 怪しげなキャッチコピー - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ネットに「『学び合い』って、「誰でもいますぐ実践できて、かつ、今よりはマシな授業になる」っていう夢のような文句が宗教チックなんですね。」との指摘がありました。全くです。ネット上に氾濫する「これで痩せます」というサプリがいくつもいくつも流れますが、それを調べようとしません。そして、「そんなバカな。それが本当だったら広がっているはず」と思います。

 でも、実際そうなんですから、仕方がありません。

 その説明は至極簡単です。複雑な心理理論や脳科学の知見を引用の必要はありません。

 まず、「誰でもいますぐ実践できて」ということですが、「簡単」とは言いません。少なくとも「今の授業よりは簡単」です。今、従来型の授業をしているので、それが簡単だと思っている人がいますが、とんでもない。従来型の授業はとてつもなく難しいのです。だって、一方で東京大学に入りそうな子どもがいて、一方には知的な障害が疑われる子がいて、さて、どんな風に教えれば良いのですか?第一、そもそもやる気の無い子をどうしたらいいのですか?

 従来型の授業が成り立つには、子どもと保護者が黙っていることが必須です。塾・予備校・通信教育・親の指導(親の半数は4年制大学出身です)で、教師がやっている成績中の下に合わせた授業が分かっている子どもが、それを文句も言わない必要があるのです。教師の授業が分からない子どもが文句を言わない必要があるのです。想像してください。クラスの中の3人の親が「うちの子にあった授業をしてください」と強く求めたらどうなると思いますか?早晩、心の病に倒れてしまいます。そういう親はドンドン増えます。

 従来型の授業では、元気いっぱいの子どもに、座りなさい、黙りなさいと求めているのです。『学び合い』は、たち歩いて相談してもいいよ、でも一人も見捨ててはダメだよ、と求めているのです。どちらの方が簡単ですか?

 次に「今よりはマシな授業になる」も至極当然です。だって、本当は大変な仕事(子どもが文句を言わず、言って、板書して、発問すればいいのだったらものすごく簡単ですが)を一人の教師が背負っているのです。子どもと一緒にやるほうがマシになるのは当然です。

 そして、きわめて単純なテクニックを数千人の教師が二十年間も実践しているのですから、ものすごく洗練されています。

 が、私と同じように、「そんなバカな。それが本当だったら広がっているはず」と思って調べもしないのでしょう。でもね、『学び合い』は広がっていますよ。だって、日本で最も小さい国立大学の一教師がはじめたことが、日本中に広がっているのですから。そして、大きな書店に行けば『学び合い』の本がいっぱいです。おそらく、実証的な学術研究に裏打ちされた、全国的に広がった教育実践は、明治以来『学び合い』が最初だと思います。

 広がった理由は、基本的な本を何冊も読み、本の通りにやれば、本の通りの結果を得られたと思う人が多いからです(すみません、スタートブック1冊程度読んで成功できる人はいますが、希です)。

17/08/18(金)

[]思い出 21:39 思い出 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 思い出 - 西川純のメモ 思い出 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 これは今まで書いたことが無いことを書きます。

 成人式で荒れる人がいたとき、その人を教えた中学校、高校の教師がその子を押さえられるでしょうか?きっとむりです。

 

 私が定時制高校の教師時代。夜9時に授業が終わっても、校舎の周りで子どもたちがたむろします。彼らにとって憩いの日々です。彼らは朝から夕方まで仕事をしています。仕事場では最下層でしょう。

 私の担任の一人が休みがちになり、ず~っと休むようになりました。無口な子です。色々と話しても、素直に聞きますが、暖簾に腕押し。やがて保護者が来て退学の手続きです。

 その日の仕事が終わるのは夜11時。

 私が高校の校舎から出て行くと、タバコを堂々と吸っている子どもがいました。あわてて注意しようと近づこうとすると、退学した、その子だったのです。私は目をそらし、家路につきました。

 自分がどれほど無力であることを思い知らされました。

 そして、その日以降、校舎の周りの子どもたちの中に、その子はいませんでした。

 

 私はそれ以前も、それ以降も、エンターテーメント性の高い、笑いと涙ある授業をやっていました。それなりに充実していました。しかし、それが嘘であることを知っています。

 これって、最底辺の高校教師だから分かるのだと思います。退学が殆ど無い高校、そして全ての義務教育の教師は気づかないのかもしれません。それが見やすくなるのは高校ですから。

 そんな思いで、カリスマ教師の文章を読むと、「馬鹿野郎、おまえは最後の一人がどうなるのか知っているのか」と言いたくなる。かっての自分にいつも言っているように。

 すみません。晩酌が過ぎました。

[]成人式 18:03 成人式 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 成人式 - 西川純のメモ 成人式 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 各地の成人式が荒れていますね。その対策として、「公務執行妨害で直ぐに逮捕する」というものがありますし、偏差値別の成人式にするというものがあり、穏当な解決策として「成人式をやめる」というものがあります。

 残念ながら、現状の学校で行われている対策と同じレベルです。

 本日、ゼミ生が「地元に帰って西川先生が言っている地域コミュニティの大事さを実感しました」と言いました。私が「どういうこと?」と聞くと、「地元の同級生同士が殆ど繋がっていないことを知りました」と言いました。そこで「でも、ヤンキーは繋がっているでしょ?」と言うと、「あ、確かにヤンキーに近い人達は繋がっていました」と言いました。

 

 今の学校は授業時間で仲間をつくっていません。だから、繋がりを持てるのは部活です。部活に燃えない人はネットワークを持てないのです。そして、部活でネットワークを持っていても、卒業して各地に散れば、相対的に疎遠になるのは当然です。

 それに対して、授業時間に参加できない生徒同士は傷をなめ合い、支えながら繋がっています。そして、高校卒業後も地元に残り、傷をなめ合い、支えながら繋がっています。

 つまり、成人式に集まる人達の中の最大のネットワークはヤンキー達であり、時には唯一とも言えます。だから、傍若無人にもなります。

 その最大のネットワークの人達が年を重ね、その地域をリードすることになるのです。

 

 成人式の対策はどうしたらいいでしょうか?

 小中高校で全ての人が多くの人繋がれることではないでしょうか?

 成人式を廃止しても、地域コミュニティの未来像は明るくなるでしょうか?

 学校での一人も例外のない集団づくりは、迂遠なようで唯一の解決策のように思います。

 

追伸 何故起こるのだろう、と集団の有り様で考えるのと、個人の特性だと考えるの違いです。

一人も見捨てないのにはどうしたらいいだろうか、と考えるのと、どうせ駄目なんだから強制・禁止するしかない、と考えるとの違いです。

17/08/17(木)

[]信じることの効用 11:44 信じることの効用 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 信じることの効用 - 西川純のメモ 信じることの効用 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は「公教育において一人も見捨てない(正確には、一人も見捨てないことを諦めない)ことは絶対である」と信じています。

私は「多様な人と折り合いを付けて自らの課題を解決することを学ぶことが圧倒的に重要である」と信じています。

 私は「どんな優れた一人の教師よりも、有機的にネットワークを形成した子ども集団の方が有能である」と信じています。

 つまり私は『学び合い』を信じています。

 この『学び合い』が汎用的で強力なのは何故でしょうか?

 それは教師が悩むことの殆どは、「一人も見捨てない」を心の中で諦めてしまっているからです。

 パレードの法則のように、教師の悩みの八割は2割の子どもから生じます。そうじゃありませんか?あなたが心を痛めている「あの子」の数を数えてください。その子を何とかすべきなのに、何とかすることを諦めている。例えば、学力向上だって、その子がちょっとでも勉強する気になったら、クラスの平均点は驚異的に上がります。

 さて、何故、心の中で諦めてしまったのでしょうか?

 それは無理だからです。一人の子どもだったらばつきっきりになって対応すれば何とか出来たとしても、クラスには他の子もいます。そして「あの子」は一人ではありません。

 じゃあ、『学び合い』で解決できる(少なくともましになる)のは何故でしょうか?

 それは教師一人で抱え込んでも無理だと自覚しているからです。教師一人が抱え込むより、子どもたちと一緒にやったほうがいい。ということで、「どんな優れた一人の教師よりも、有機的にネットワークを形成した子ども集団の方が有能である」を信じています。

 でも、これが機能するためには、相対的に能力の高い子が教師の視点で動かなければなりません。そのためには、その子ども達が納得させる理屈・理論がなければ成りません。

 『学び合い』では「どんな優れた一人の教師よりも、有機的にネットワークを形成した子ども集団の方が有能である」を語り、短期的な利益にとっても「まし」であることを説明できます。そして、「多様な人と折り合いを付けて自らの課題を解決することを学ぶことが圧倒的に重要である」によって中長期に自分にとって得であることを説明できます。その結果として、「公教育において一人も見捨てない(正確には、一人も見捨てないことを諦めない)ことは絶対である」を求められるのです。

 これらは本人が信じていなければ、相手に伝えられません。でも、私は心の底から信じています。だから出来ます。

 でも、これから始める人は信じ切れていません。でも、現状の教育に限界を感じ、なんとかしようとする願いが本当であるならば、『学び合い』にその可能性を見いだしたいと率直に語ればいいのです。具体的には、「『学び合い』は本当かは私も自信が無い。でも、君たちの一生涯の幸せを願っていることは本当だ。そして、『学び合い』にはその可能性がある。だから、いっしょにトライしよう」ということを心の底から信じて語ればいいのです。

 何かをなそうとするとき、信じることはとても重要です。

17/08/16(水)

[]信者と支持者 18:04 信者と支持者 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 信者と支持者 - 西川純のメモ 信者と支持者 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』は宗教と言われ、『学び合い』実践者は信者と言われます。

 あえて言います。『学び合い』は宗教で、私は信者だと。ただし、慌てて補足します。私の考える宗教の最も成功したものは数学だと思っています。私の考える宗教の定義は「あることに関して疑わず信じ、それをもとにして行動すること」です。

 例えばペアノは自然数を

1)自然数 0 が存在する。

2)任意の自然数 a にはその後者 (successor)、suc(a) が存在する(suc(a) は a + 1 の "意味")。

3)0 はいかなる自然数の後者でもない(0 より前の自然数は存在しない)。

4)異なる自然数は異なる後者を持つ:a ≠ b のとき suc(a) ≠ suc(b) となる。

5)0 がある性質を満たし、a がある性質を満たせばその後者 suc(a) もその性質を満たすとき、すべての自然数はその性質を満たす。

 で定義しています。

 このシンプルさがとても素敵だと私は思います。一方、一般に言われる宗教はもっと複雑なレベルを疑わずにしています。そこが違います。

 このように宗教を一般化するならば、どの人も何らかの宗教の信者なのです。それは現状の授業をしている人もです。ただ、それを宗教と思いません。だって、当たり前すぎるほど当たり前に信じているからです。つまり強固すぎて宗教として認識できないのです。おそらく、自分は◎◎宗を信じていると意識できるのは、それと一致しない宗教の存在が理解出来たからでしょう。

 私は『学び合い』を信じています。具体的には

 私は「公教育において一人も見捨てない(正確には、一人も見捨てないことを諦めない)ことは絶対である」と信じています。

私は「多様な人と折り合いを付けて自らの課題を解決することを学ぶことが圧倒的に重要である」と信じています。

 私は「どんな優れた一人の教師よりも、有機的にネットワークを形成した子ども集団の方が有能である」と信じています。

 これを信じているのは、生物学、経営学、認知心理学の知見と、二十年間積み上げた実証的なデータに基づいて信じています。

 少なくとも、私の信じているものが何であることを意識しています。それ故、何らかの限界があるならば、自らの信仰を問い直せます。そして、改善することが出来ます。さらに、私の信じているものが、少数で単純であるため、汎用に飛んでいます。

 これらを信じることを宗教というならば『学び合い』は宗教です。そして、私は信者です。

 人はだれも何らかの信者なのです。ただし、己が何の信者であるかを意識出来るか否か、信じているものの数とレベルは人それぞれです。

追伸 「こんなこと書くと、また誤解されてしまうのに・・」という声が聞こえるのですが、私はこんなことを言う立場だと思っています。常識的な仲間がフォローしてくれるでしょう。あはははは

私はごく初期から『学び合い』を数学のような宗教にしたいと思っていました。何故なら、数学は最も変質の少ない宗教だと私は思っているからです。何故なら、誤り多い人の営みなのですから。

[]人を見る 09:27 人を見る - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 人を見る - 西川純のメモ 人を見る - 西川純のメモ のブックマークコメント

 とても大事なことで、当たり前のこと、でも忘れられていること。

 学習が成立するには本人がやる気になるかどうかです。やる気に成りさえすれば、どんな授業でも学習は成立します。一方、やる気が無ければ、どんな授業も学習は成立しません。それは大村はま先生の授業ですらそうです。

 当たり前ですよね。次です。

 子ども達がやる気を持っていないとき、そのやる気を引き起こさせるのは誰の仕事ですか?教師ですよね。

 当たり前ですよね。次です。

 教師が子ども達にやる気を引き起こさせる様々なことをしたとします。それに従うか否かを決めているのは、何だと思いますか?教材ですか?発問ですか?世にある教育書の99%以上はそう考えています。でも、あなたの不得意な教科を思い出してください。あなたはそうでしたか?おそらく違うと思います。教師の「人」を見て決めていたと思います。

 校長とあなたとの関係に置き換えると分かりやすいですよ。校長の語ることによって、その校長に従うか否かを決めますか?違うと思います。校長の言動を通して「人」を判断し、本気で従うか、そこそこに従うかを決めると思います。子どもにとってのあなたは校長なのです。

 つまり、子どもがやる気を持たせようとする教師に従うか否かを決めるのは、さまざまな「言動」を通して見える「人」なのです。

 当たり前ですよね。次です。

 では、どのようにして、子どもが従うべき「人」と判断される「言動」を出来るようになるのでしょうか?

 滝に打たれ、座禅をすべきですか?

 そうかもしれませんが、一般の教師が出来ることではないですね。

 このあたりが分からないから、圧倒的な教育書ではそこを扱っていないのです。

 『学び合い』では、一つの願いと学校観、子ども観がそのポイントだとしています。

 それを子どもの前に「言う」ことです。自分が子どもの前で言うことによって、自ずと言動が縛られるのです。たった3つ、それも相互にリンクしているので、方針がぶれません。数多くの方針を立てると、自己矛盾が生じ、その軽重を決めるのを教師がしていたら恣意的と判断されます。

 この「人」が大事とか、学校観、子ども観を言うと、それを理解していない人には胡散臭く感じてしまうでしょう。つまり、「教育は人だ」と言って、上手くいかないと「人が駄目なんだ」と合理化しているように見えるのでしょう。

 でも、『学び合い』の場合は、「教育は人」という意味を、明確に言語化し、それを実体化するためのテクニックが整理されています。これでとりあえず初めて、子どもの姿を通して「教育は人」という意味が分かってくるのです。

 ま、分からない人には禅問答ですね。

追伸 この禅問答を分からせられるのは口伝しかありません。だから、『学び合い』の会が必要です。

17/08/15(火)

[]答えではなく応え 21:42 答えではなく応え - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 答えではなく応え - 西川純のメモ 答えではなく応え - 西川純のメモ のブックマークコメント

 まっとうなご指摘をいただいたので、私なりに誠意を持って反応したいと思いました。以下、二重括弧内がご指摘です。

『『学び合い』が穿った見方をされる理由を整理してみた

知らない人もたくさんいるでしょうから、私の得意な前置きをします。

学び合いは、人と人との間で起きる学び合う状態を指しますから、世界中いたるところに、そしてどの年齢にも起きているものです。

『』という二重鍵でくくられたものは、上越教育大学の西川純教授が提唱する、学校教育における考え方を指します。

この『学び合い』は、しばしば批判の対象(というか批難)となります。

きな臭いとされてしまう理由について、ここ数年ウォッチしてきてみての私なりの整理をしてみようと思います。

西川氏が「方法」ではなく「考え方」だと主張していることを理解していない

一斉教授型がしみついている教師のアレルギー

「考え方」よりも「方法」で実践している教師がいる

学び合い』が信者化されていることへの嫌悪感

学び合い』信者の一斉教授型の教師へのアレルギー

学び合い』に関する参照が、論文ではなく著書に誘導される

これらが一緒くたにされているために、雑な批判と、くだらない水面下の闘いがあるのだと考えます。

そもそも、西川氏の断りのとおり、『学び合い』は「考え方」です。

私に言わせれば教育理念と観点です。

私が主に携わるとされる情報教育の分野とか、学校広報の分野とかで、似ている構図があるなと感じます。

大事なのは、穿った見方をしようが、「よさ」をどのように見極め、自分の力としていけるかではないでしょうか。』

 整理し分析していただきました。それにつづいて以下を指摘していただきました。

『教育理念としては、つっこみどころがあります。

「人格の完成」に向けて、西川氏は

「人格」とは、「人と関わる能力」と捉えています。

と言っています。

きちんと批判をするならば、この点で批判するべきです。

日本でもキーコンピテンシーが重要だとはっきり言われているのですから、私としては完全ではなくとも、今の世の中では「人と関わる能力」は重要であると考えています。

つまり、人格の完成がキーコンピテンシーを備えた人間になっている状態なだけでは不十分であるという主張があれば、きちんとした批判となると考えます。』

 この点ですが「人格の完成=人と関わる能力(正確には、多様な人と折り合いを付けて自らの課題を解決する能力)」で良いのか?という問いかけです。当然の問いかけです。これは学校観に関わることです。

 『学び合い』の学校観ではイコールだと主張しています。当然、一般の方は「それだけではダメだろう」と思うのが当然です。でも、この「多様な人と折り合いを付けて自らの課題を解決する能力」さえあれば、他の能力は自ずとつくと考えます。さらに言えば、本人がその能力を獲得できなくとも、その能力を持っている人と折り合いを付けられれば、社会においては「その能力」があると判断されます。

 これは元々は石田の研究に基づいていますが、我々の実証的研究によっても保証されています。

 この学校観はかなりラディカルな前提なのですが、多くの『学び合い』実践者は意識すること無く実践します。多くの人が抵抗感を感じるのは「子どもたちは有能である」という子ども観ですから。それでも『学び合い』を実践すると多くの子どもの成績が上がることによって、学校観が正しいんだろうな~っと思い始めるのです。

 でも、『学び合い』の実践者の方、この指摘を読み、改めて理解してください。『学び合い』は「多様な人と折り合いを付けて自らの課題を解決する能力」さえあれば、他の能力は自ずとつくと考えます。さらに言えば、本人がその能力を獲得できなくとも、その能力を持っている人と折り合いを付けられれば、社会においては「その能力」があると判断されます。と考えているのです。ビックリしました?

『そもそも西川氏は、『学び合い』について、教育の完成系ではなく、現状より「まし」であると断りを入れています。

学び合い』はパーフェクトではありません。しかし、相対的には現状よりはあらゆる面で「まし」 です。

ただし、この辺りがナラティブであり、理念としての不十分さではなく、取り組みの覚悟がなければ不十分という、煙にまく感じがすることでさらなるつっこみどころともなりえます。』

 そう思われるだろうな~っと思います。

 教育に対する考え方によって言動が変わり、それによって授業が変わることはロジャーズなどの授業分析の初期の研究から言われているところです。ただし、その分析単位は「支持的会話」などの具体的な言動を使っています。しかし、私が学校観・子ども観に基づいて説明すれば、煙に巻くように感じられるでしょう。ただし、これも我々の実証的研究で保証しています。

『「人と関わる能力」を最大限伸ばすという目的において、誰もそれを疑うことはありません。

しかし、授業形態が限定される必要はないとも言えます。』

 たしかし、必要な能力の1つであり、それを伸ばす程度のものだったら他でも可能です。でも、優先順位がダントツの1位ならば、それに費やす時間の比重は違います。

『次に、アレルギーの話。

定かではありませんが、おそらく西川氏は、一斉教授型で行われている授業と、教師の指導観を、子どもの実情から鑑みて懐疑的であったことが出発点だったのではないでしょうか。

カウンターとして『学び合い』が誕生したように感じられます。そしてそれが(その思いが)手引書の中に重々と書かれています。ですから、『学び合い』を大事にする教師も、その懐疑さをしっかり継承しているようです。

基本、従来型の授業をしている人を見下し、バカにしています。それもものすごい量で。

ケンカを売っているのですから、ケンカになるのが当然です。

その点が、本当にくだらないと思っています。

子どもたちを絶対に見捨てることなく、誠心誠意やっている教師が職場にはいるはずです。

どんな授業形態をとっていようが、授業のみならずあらゆるところで子どもと全力で向き合い、一人ひとりに最善を尽くす教師がいます。そして、それをチームで行える職員集団がいます。

もしもそれを「『学び合い』ならもっと効率よく行えるのに」という者がいるならば、残念ですがその人は人格の完成に向かっていない人間でしょう。私感かもしれませんが、折り合いをつける前には人を敬う気持ちがあるはずです。』

 これは誤解されたとしたら反省します。

 ただ、授業形態に疑問を書いたかもしれませんが、その授業をしている人を否定したことは一度も無いと思います。そもそも、そのような人がいることが集団として健全であると言うことはしつこいぐらい言っています。

『最後に、本当は「考え方」だけではないというからくり。

方法論で語られるのは心外であるというのは、よく分かります。

方法だけもってきて、やった気になってしまう教師に釘をさすという意味で本当に大事です。

ですが、教育理念に裏付けされていない方法論など、そもそもあるのかという話です。

特別視ではなく、『学び合い』も方法論であると結局のところ私は思っています。

理念があるのだから、それでいいではないかと思います。

「一人も見捨てない覚悟をもち、それをチームで適えていこう」

それを実態に応じて歩んでいる人、人達に私は敬意を表します。』

ありがとうございます。

大多数の方々は方法論だと思っても良いと思います。でも、一部は理論で考えて欲しいと思っています。

日本人の全てが日本国憲法の全条文を理解していたとしたら怖い。大多数は、「いいんだろうな~」レベルで良い。でも、一部は全条文を理解していなければなりません。集団で理解しています。

[]トライしてください 17:14 トライしてください - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - トライしてください - 西川純のメモ トライしてください - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は仲間の方々が積極的に本を出して欲しいと願っています。それを実現するにはどうしたらいいか考えています。

 現在、『学び合い』を知らない、もしくは誤解している方に理解してもらうには、色々な入り口があるべきなのです。学習者は多様であり、一人一人の理解の仕方が違います。従って、最善の教え手は一人の教師ではなく、子ども達です。私のように『学び合い』に二十年弱、どっぷりと浸かっていると初心者の気持ちが分からなくなります。さらに人の相性は不思議なものです。だから、私と違った人が、多様に入り口を用意して欲しいのです。その中には、「西川純の『学び合い』ステップアップの方法は一人も見捨てない教育を実現するには良い方法ではない」というものもあるべきなのです。(ま、私の著作ではなく、私自身の人格否定をされると悲しいですが・・・)

 実現するには困難があります。仲間の方は基本的に頑固なのです。でなければ今の状態で『学び合い』を続けられるわけはありません。しかし、出版社から本を出すには自分の本当の願い、思いを、「世に受け入れやすいように」本にしなければなりません。しかし、頑固な人はそれが出来ない。これが悩みなのです。これは現在書店で流通している99%以上の現在の価値観を再生産する本と根本的な違いです。

 逆に状況は変わっている部分もあります。全国の仲間のおかげで、『学び合い』の認知度は高まっています。少なくとも、“学び合い”に興味ある人だったら『学び合い』の存在を知っているはずです。そして、よく知っている人だったら、学びの共同体、協働学習と比肩する存在であることは、『学び合い』に反感を持つ人も認めていると思います。さらに多くの出版社から出た一連の本によって、『学び合い』は商業的に成り立つ可能性があると判断する出版社は格段に増えています。

 実は本を書きたいという方はかなりの数になっていると思います。そして、それはもっと増えて欲しい。その仲間の方々に最初に問いたいのは、出版社の編集者から「売れる本にするためにこうしたほうがよい」と言われる提案を受け入れる覚悟があるか?ということです。

 「いや、売れる本にするために、自分の文章を変えることは出来ない」という方もいるでしょう。その頑固さを大事にして下さい。しかし、今の状況では商業的には成り立たないでしょう。その場合は自作本という手段もあります。その本の中に”『学び合い』”と明確に表記していれば、私が首をかしげる内容で仮にあったとしても、私はその本を宣伝します。(私は私の考えに自信があり、頑固ですが、一人も見捨てない教育を実現しようと願っている人だったら、自分と違っていても仲間だと思っています)それによって、既に『学び合い』の仲間になっている方々には有効な本となります。そして時代が来たら、商業的にもペイするはずです。そうなったときに出版社に売り込めば良い。

 さて、ときには厳しいと思われる編集者の提案を受け入れたり、文章を変えたりする覚悟があるという方へ。ありがとうございます。一分、一秒でも短く、全国で地獄の苦しみを味わっている子どもや教師を救うには、そうせざるを得ません。我々は頑固です。そして『学び合い』で物事を考えるようになってしまっています。そうなると、どの部分が多くの人に受け入れやすく、どの部分が受け入れにくいかが分かりません。それを分かるためには、優れた出版社の編集者に出会う必要があります。その編集者と折り合いを付けながら、本を作るしかないのです。

 さて、編集者と折り合いをつける覚悟がある方々に問いたいのは、絶対に本を出したいか?ということです。

 今、書店で並んでいる本の多くは、皆さんと同じ小中高の先生方が書かれた本です。それも、皆さんより若い方もおられるでしょう。少なくとも、その方々が最初に本を書かれた年齢はみなさんより若い場合は少なくないと思います。

 さて、皆さんと同じ小中高の先生で、皆さんよりも若いときに本を出せたのはなぜでしょう?理由は、絶対に本を出したいと願ったからです。そのような方々は、様々な機会に自分の実践、自分の存在を情報発信した方々です。「本を出したいな~」と思っているだけではなく、具体的に行動した人たちなのです。例えば、私のところに「本を出したいのですが」と相談されることもあります。その場合、商業的になりたつためにはどれほど大変かを語ります。しかし、その後、何度も私に食らいついて「本を出すためにはどうしたらいいか」を求め続けた方は今まで一人もいません。でも、そういう人が必要なのです。

 では本の出し方のノウハウをお教えしましょう。分かってしまえば、馬鹿馬鹿しいほど当たり前のことです。

 どの社会でも同じですが、編集者の世界でも圧倒的大多数の編集者は凡庸です。そのような編集者は自らの頭で商業的に成り立つか否かを判断しません。著者の肩書きや、各種の指標によって売れるか売れないかを判断します。そのような人に売り込んでも、原稿をまともに読まずに拒否するでしょう。

 どの社会でも同じですが、編集者の世界にも能力のある人はいます。そのような編集者は自分の足と手と目と頭を使って商業的に成り立つか否かを判断します。そういう人は山師と同じです。色々な教師の研修会に顔を出し、ネットで検索しながら、金鉱を探します。そして、これはという人と話します。もしあなたが色々なところに出向いて、積極的に情報発信しているのであれば、そういう人が誰かを知っているはずです。

 ネットでの情報発信は大事です。この本の読者層は必ずしもネット住民ではないと言うことです。面白いデータがあります。出版社は紀伊國屋書店の売り上げを売れるかどうかの判断基準としています。ところが、こと『学び合い』の本は一般の本と傾向が違うのです。どう違うかと言えば、アマゾン等のネット書店の利用者の割合が非常に高く、紀伊國屋書店の売り上げでは正確に把握しきれないという傾向があるのです。もし、現状の『学び合い』のユーザーを対象とした本であるならばネットでの情報発信でも商業的にペイするかも知れません。しかし、その場合はフォロアーが数千人で、カウンターが毎日数千上がるような人だけのことです。現状で、それを成り立たせている人は私以外にないと思います。従って、現状ではネットではなく物理的に動くことが必要です。それとあいまっているならばネットでの情報発信は有効です。

 次にするのは、本の企画書です。要は本のコンセプトです。書きたいと思う本の特徴は何で、どのような読者層を想定しているかというものです。自分の考えたコンセプトは最低でも3人ぐらいほかの教師にも意見を聞いてみて、売れそうかどうかを考えてブラッシュアップしましょう。編集者は忙しいので、短い時間で読めるものを作成しましょう。そして、上記で出会い名刺をもらった編集社に送りましょう。あなたが足を使って、情報発信しているならば、あなたの存在を頭の隅に留めているはずです。

 もし断られても、それはあなたが悪いわけでも、編集者が悪いわけでもありません。別な出版社にトライして下さい。同時に、よりいっそう足を使った情報発信をして、あなたを個人的に認めてくれる編集者に出会いましょう。

 世の中には「本を出したいな~」と思う人は少なくありません。しかし、その多くはそれを実現できません。その理由は、多くの人は「本を出したいな~」と思うだけだからです。本屋ならぶ本の著者は、何らかのコネがあるわけでも、金があるわけでもありません。その人達は本当に本を出したいと願い、実際に行動したのです。それも、断られても、断られても、何度も捲土重来しながらアタックし続けたのです。

 願いは叶います。ただ、本気で願う人は少ない。なぜなら、その願いは何のための願いかを真剣に問わないからです。真剣に問い、願って下さい。今、『学び合い』を知ってもらう様々な入り口が必要なのです。それが一人も見捨てられない教育と社会を一分一秒でも早く実現できる道ですから。

 最後に、出版してからのことも書きます。

 一つの本を出すということは、その人に数百万円の投資をすることです。損をさせてはいけません。具体的には約1年で1刷は売れなければなりません。そのためには、売れる努力を著者がしなければならないのです。それは先に述べた情報発信の場ですべきです。営業努力をしてください。売れた人に、次の出版の機会が与えられるのです。

[]ご批判 15:50 ご批判 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ご批判 - 西川純のメモ ご批判 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ネットで『学び合い』の分析があった。実に、まっとうなご指摘だと思います。このような意見だったら、まっとうに議論できる。ありがたいと思います。

http://go-public.tomosen.net/?eid=99

 ま、一言弁明すれば、私に関して言えば、多様な人に向けた方便を語っているのです。当然、その中には誤解を受けるものもあります。逆に言えば、ご指摘に対することも既に書いています。ま、全てを読むのは難しいですから。

追伸 そして、酔った勢い、また、むごい現状を見た直後に筆に勢いがつく場合があると思います。ただ、それであって一般の教師を否定することは書いてないと思います。書かれていると思われる人がいても、致し方ないですが。

[]勝手連の連鎖 10:42 勝手連の連鎖 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 勝手連の連鎖 - 西川純のメモ 勝手連の連鎖 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』の会の最初は新潟での第一回のフォーラムです。次は群馬の会です。『学び合い』で学校作りをした八幡小学校の人が開きました。その会に宮城県から3人の先生がこられました。懇親会で宮城の会を開こう、とノリで決めました。そして開催されました。

 その懇親会に、社会人枠で教員採用試験に合格した人がいました。つまり、まだ、務めていない人です。その人が、こんな会を東京でも開きたいと言いました。私の返答は「どうぞ。私の了解を得なくても、やりたいという人がやればいいんだよ。」と。そして東京で『学び合い』の会が開かれました。

 その東京の会には、神奈川の人が参加しました。懇親会で神奈川の人が集まって、神奈川でも会を開こうと決まって、そして開かれました。

 その会に学陽書房の山本さんが参加しました。山本さんから「『学び合い』の本を出したいのですが、よろしいでしょうか?」と聞かれたので、「どうぞ」と言いました。そして、その場にいた神奈川の実践者を集めて、山本さんといっしょに本を出すようにと言いました。それが「『学び合い』スタートブック」です。あの本のおかげで、一気に『学び合い』が広がりました。

 このようなエピソードは山のようにあります。

 『学び合い』は気軽に会を開けます。だって、自分以外に誰かが来れば会が成立します。そして、人数が集まれば色々なことが出来ます。だって、「多様な人と折り合いを付けることは自分にとって有利だ」と子どもに行っている人達の集まりなのですから。そして、そのような会を求めている人はかなりいます。

 肩の力を抜いて、ノリでやりましょう。3回繰り返せば、色々なものが見えてきます。

追伸 『学び合い』の会には組織はありません。上位組織も下位組織もありません。会則もなければ、会費もありません。同じ願いを持った人達への信頼が組織です。

[]『学び合い』の会 07:15 『学び合い』の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 『学び合い』の会 - 西川純のメモ 『学び合い』の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 全国の大きな書店に行けば『学び合い』関係の本がかなり置いています。

 何故、おいているのでしょうか?それは売れるからです。つまり買っている人がいるのです。我々が願うほど広がってはいませんが、我々が恐れるほど広がっていないわけではありません。身銭を切って学ぼうとする人たちの中に占める、『学び合い』実践者、『学び合い』に興味を持っている人の割合はかなり高いと思います。

 現在、『学び合い』を実践している方々に申します。

 本を読んで実践した、確かに本の通りになっている。「でも、これでいいのだろうか?」と思いませんでしたか?その悩みを持っている人はかなりいます。この悩みを解決する方法は、会って話すことです。おそらく、それ以外には無いと思います。

 会って話せば、「な~んだ。みんなも同じだったんだ」と安心できるでしょう。「へ~、そうなんだ」と学べるでしょう。そして愚痴を言い合えばスッキリします。

 だから是非、『学び合い』の会を開いてください。開き方は「みんなで取り組む『学び合い』入門」に書きました(ありとあらゆることは本に書いています)。誰にことわる必要もありません。やりたい人がやればいいのです。人なんて集まらなくていい。数人集まれば御の字です。でも、コクチーズで案内を作ってください。それを私に連絡してくれれば、宣伝します。そうすれば、実は興味のある人が近くにいることを知るでしょう。自分の実践に自信が無い人こそ開くべきです。教えてあげる、ではなく、教えてもらうために開くのです。

 現在は都道府県単位で開かれている『学び合い』の会が事務所単位で開かれるぐらいになればいいな~っと思います。

 今必要なのは口伝なのです。

 全国の書店で本を買って、実践して、口伝を求めている人がかなりいます。繋がりましょう。

 強調します。誰でも開けるのです。そもそも『学び合い』は「開いてみようか~」という勝手連によって広がったのです。あなたも、是非。

17/08/14(月)

[]共存 19:06 共存 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 共存 - 西川純のメモ 共存 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』と従来型を共存させることが出来るか?

 政治的には「出来ます」と行った方がいいことは分かっています。でも、それは他の人が説明してくれるでしょう。だから、私は言います。「できません」と。

 民主的な専制政治はありえるでしょうか?

 どこかの国ではありえると思っていますが・・・

 ただし、民主国家においても専制政治を是とする人はいますし、専制政治の国においても民主主義を是とする人はいます。つまり、集団の中の混在はあります。

 また、ある人がある場面では民主的であり、ある場面で専制的であることはありえます。ただし、統一された方がいいに決まっています。

 そもそも『学び合い』と従来型は根本のところで全く違った考え方に立脚しています。それは学校観と子ども観です。従来型は学校観と子ども観を意識することはないですが、違うからこそ『学び合い』に違和感を感じます。

 例えば、教師がお膳立てして上手く授業が進むことを従来型は良しとして、『学び合い』は首をかしげます。

 授業が上手く進まなくても、自己修正できる子ども集団が出来ることを『学び合い』は良しとして、従来型は首をかしげます。

 これは学校教育の目的は何であるかの違いに由来します。

[]何を恐れているか 18:57 何を恐れているか - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 何を恐れているか - 西川純のメモ 何を恐れているか - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は長らく『学び合い』のテクニックを公開していませんでした。西川ゼミの学生及び、直接、西川ゼミに来た人に口伝でのみ伝えました。理由は、テクニックは劣化します。まだ広がる前に、「なんちゃって『学び合い』」を『学び合い』と思い込む人が量産されることを恐れたのです。

 ある程度増えてきたので、ネットブックでテクニックを公開しました。しかし、テクニックよりも「『学び合い』の考え」の分量の多い、多くの人には読みづらいものです。でも、それによって実践する人が増えました。イノベーターの方々です。

 それによって各地に『学び合い』実践者が増えてきました。次に比較的読みやすいマニュアルを書きました。スタートブック、ステップアップ、ジャンプアップです。これによってアーリーアダプターの人に広がりました。

 さて、アーリーアダプターからアーリーマジョリティに広がり始めるとき、キャズムがあります。安全確実に分かるものでなければなりません。それ故、一気にマニュアル群を整備しました。

 これからひろげる人がアーリーマジョリティからレイトマジョリティにひろげるとき、どんな戦略があるかを考えます。

 そのような人は『学び合い』を理解したいとは思わない人です。この人達にどのようにしたらいいか、そりゃ方便(つまり嘘)をつかなければなりません。具体的には、『学び合い』的には誤りであることを、さも本当のようにするのです。具体的には、シンプルな『学び合い』に受け入れやすいテクニックを付け加えることによって、従来型に似せるのです。

 これは有効です。これを使ったことはわがゼミでもあります。でも、それをマニュアルとして整備するのは間違っているように思うのです。

 『学び合い』を分かった人がそれを直接コントロールしているならば、受け入れてもらった後に、その付加したテクニックを無くすように誘うことが出来ます。しかし、その直接のコントロール無しで受け入れやすいテクニックを付加すれば、それで受け入れた人は、さらに付加します。結局、その人が最も受け入れやすい従来型にしてしまい、それを『学び合い』だと思い込むことになります。

 テクニックを付加するのは何故でしょうか?

 子ども達の能力を信じていないからです。

 そして、子ども達の多様性を認めていないからです。特定のテクニックを加えれば、それを受け入れられない子どもが生じます。もちろん、そぎ落とした『学び合い』においても受け入れがたい子どもはいます。しかし、そこで求めていることは、その子どもの一生涯の人生において必要なものです。だから、あえて求めることが出来るのです。そのような万人において一生涯に役立つものではないことを求めることはアウトです。

 が、方便としてはありです。でも、それが方便であることを理解している人が、直接関わり続ける必要があります。

 それが無くて方便があたかも正しい方向性だと思われることを恐れます。それは総合学習がクロスカリキュラムに変質し、言語活動の充実が国語での話し合い活動の少し増やすことに変質したことと同じ事になってしまうのではないかと恐れているのです。

 では、どうしたらいいか?

 おそらく『学び合い』の会等によって直接関わる人が増えることだと思っています。それが可能なだけ広がったと思います。

17/08/13(日)

[]理論と方法 22:35 理論と方法 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 理論と方法 - 西川純のメモ 理論と方法 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 理論と方法の違いを身近な例で説明しましょう。

 彼女との関係が上手くいかないときです。

 方法の場合、彼女との会話をどうすべきか、プレゼントはどんなものがいいか、それをアドバイスします。

 理論の場合は、彼女にとって自分が「得」な存在であるかを考えさせます。そのために、彼女の存在がどれほど自分にとって「得」であるかを考えさせます。もしも、これが理解できたら、本人が会話をどうするか、プレゼントをどうするかを「考えよう」とします。

 対処療法と根治療法の違いです。

[]望むこと 22:21 望むこと - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 望むこと - 西川純のメモ 望むこと - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私のゼミ生は、理論が、その理論に基づく方法が現象と一致しない場合、徹底的に私と議論します。だって、解決しないと大変だから。私は常に理論に基づき説明します。1つの願いと2つの観で。ちゃんと説明でき、次の方法が見えます。結局、結果を短期で求めすぎ、対処療法に走っている。それでは中長期の展開が見えない。具体的には、卒業後の未来が見えない。

 ということが、卒業したゼミ生に語れる人を養成したいのです。

 つまり、物理の問題を解ける人を養成したい。

[]自然科学 22:10 自然科学 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 自然科学 - 西川純のメモ 自然科学 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は『学び合い』を自然科学のようにしたいと思っています。例えば、物理の問題を誰が解いても答えは1つです。人によって答えが変わるわけない。変わったら、前提に基づいて議論すべきです。

 仮に、現象として理論から引き出される方法が適切でないならば、理論にさかのぼって吟味すべきです。が、方法の吟味に行ってします。物理学になっていない。

[]茨城の会 21:49 茨城の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 茨城の会 - 西川純のメモ 茨城の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 8月20日に茨城で講演します。お誘いします。https://dl.dropboxusercontent.com/u/352241/temp/image1.JPG

[]奈良の会 18:58 奈良の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 奈良の会 - 西川純のメモ 奈良の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 8月26日に奈良で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://kokucheese.com/event/index/482932/

17/08/12(土)

[]カリスマ 20:22 カリスマ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - カリスマ - 西川純のメモ カリスマ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は先行する教師の研修団体を主導する人のようになりたくない、と、かなり意識的に行動しています。その行動はかなり成功しています。これはかなり成功していると思います。私は『学び合い』を自然科学にしたい。

 しかし、一方、先行する人たちに比べて強力な理論と方法論を出してしまった。あとは、私と同じように強力な理論とそれに基づく方法論を発信してくれる人がいれば、わたしはone of themになれる。

[]変質させない 17:31 変質させない - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 変質させない - 西川純のメモ 変質させない - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』研究の中で様々なものをそぎ落としました。それは全ての子どもと教師の中長期の幸せを願ったからです。

 そぎ落とす過程で、今の教育との距離が広がってしまいました。もし、今の教師に受け入れやすいということを狙うならば、私が十五年前に言っていたことを再現する方が楽です。実はテクニック本で私がやっていることです。ただし、その際には、「しつこく」何のために『学び合い』があるか、学校観・子ども観を書いています。そうであらねば、あっという間に『学び合い』と縁もゆかりもない話し合い活動になってしまいます。

 同志の皆さん、「それで全ての子どもが幸せになれるか?」と問い直してください。そして、それを『学び合い』の会などで対話によって伝えてください。

追伸 生物学を学んだ方は、『学び合い』の生物学的な根拠を語って欲しいと思います。

17/08/10(木)

[]誤解 21:34 誤解 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 誤解 - 西川純のメモ 誤解 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 短い九州滞在でした。

 思うのは、こんな普通のおっさんを過大評価している人がいます。大事にされました。ありがたい。申し訳ない。

 と、思います。よんでいただいている先生方のほうが、すごいのに。

 若いころの認知研究に関して、すごいと思います。だから、多くの学会から賞をもらいました。

 大学の政治に関して、すごいと思います。よき先輩に恵まれたことはもちろんですが、その人たちが求めるベストの制度設計をできたのは、私の「天才的」な才能によるものだと思います。私自身が、自分が天才的だと思うのは、ここです。

 が、こと『学び合い』に関して、最初の一歩の天啓は凄いと思いますが、それ以降の15年間には天才的なもの何もない。あるとしたら、15年間、『学び合い』を学ぼうという人に対して、ずっと誠実だったという一点だと思います。もしかしたら、これが才能なのかもしれません。でも、本当に、普通のおっさんなのです。

[]佐賀井さん 08:44 佐賀井さん - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 佐賀井さん - 西川純のメモ 佐賀井さん - 西川純のメモ のブックマークコメント

 新任1年目の2学期から『学び合い』を始めた佐賀井さんの動画がアップされました。初々しいです。今回の動画では、佐賀井さんをアクティブ・ラーニングに誘った阿部校長先生のインタビューもアップされています。https://find-activelearning.com/set/2465/con/2458

17/08/09(水)

[]セオリー 07:54 セオリー - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - セオリー - 西川純のメモ セオリー - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』は多様性を前提としています。

 多くの教師が、「この方法はいい」と主張します。私は「誰にとって?」と言いたくなる。おそらく「子どもにとって」と言うでしょう。でも、子どもという子どもは一人もいません。例えば、「最初の5分は一人で考えさせて、それから交流する」ということを強いている地域はあります。「何故、最初の5分は一人で考えさせるのですか?」と聞くと、「そうしないと、自分で考えない」とおっしゃります。私は「子どもは多様です。1分で考えられる子もいるし、3分の子もいる。5分の子もいますが、10分の子もいます。いや、そもそも、教師の期待する答えを既に知っている子がいます。この子は何も考えないでしょう。では、何分に設定すべきですか?」と聞くと、黙ってしまいます。一斉指導の考え方では出口のない問題です。

 『学び合い』では5分という時間で強いるのは効果がないし、無駄だと思います。1分で考えられる子どもは4分が無駄です。10分かかる子は自分の考えを持たないでしょう。そして、多くの場合、何も考えない。じゃあどうするか?

 自分で考えることを意味を語るのです。

 一斉指導でこの発想が出来ないのは、そんなことを語っても考えない、と考えているからです。じゃあ、一斉指導と『学び合い』の発想の違いはどこにあるか?それは、想定する子どもです。一斉指導は「やらない子」を想定します。一方、『学び合い』は「やる子」を想定します。その子が「やらない子」を動かすのです。

 方法でコントロールしようとすれば、その方法が合わない子どもがいます。しかし、人によってオーダーメイドの方法を模索すればフィットする可能性は飛躍的に高まります。その結果、『学び合い』の方法は驚異的にシンプルになります。大事なのは集団をどのように動かすかとなります。これは学年、学校段階、教科に依存しません。

 しかし、その先もあります。最終的には私が本で書いたテクニックすらも捨てるべきなのです。私の本よりも丁寧なテクニックが多くの方々が開発しています。それで『学び合い』にソフトランディング出来るならばいいことだと思います。でも、そのテクニックは速やかに捨て去るべきなのです。何故なら、我々は子どもを大人にしている。大人社会にはテクニックを駆使する教師はいません。

 じゃあ、どうするか?それは「他人と折り合いを付けて自らの課題を解決することは得だ」ということが理解できる人を増やして、その人に繋げることです。西川ゼミは全てのテクニックを捨てて、それだけでやっています。それが西川ゼミでの『学び合い』実践です。

[]初めの一歩 06:47 初めの一歩 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 初めの一歩 - 西川純のメモ 初めの一歩 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 明日の松浦市での講演のために、本日、松浦市に入ります。

 松浦市には吉田さんがいます。全国的にも数十人しかいない、十年以上の『学び合い』実践者です。その方がおられるから、2017年に佐賀県の教育事務所の方々に『学び合い』の生を見せることが出来ました。おかげで『学び合い』を佐賀で広げることが出来ました。

 吉田さんは生涯一教師で定年を迎えられます。多くの子どもに影響を与えたと思います。でも、他県の佐賀県に吉田さんが影響を与えた子は数万レベルいると思います。凄いことだと思います。

 開拓者は苦労が多い。一方、成せることも多い。

17/08/08(火)

[]まずは 20:01 まずは - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - まずは - 西川純のメモ まずは - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』に関して、耳たこの話があります。

 曰く、教師と子どもとの縦の関係が出来てから、『学び合い』。(縦糸論)

 曰く、子ども同士の人間関係が出来てから、『学び合い』(横糸論)

 曰く、一斉指導が出来てから、『学び合い』。

 正しい。でも、私はそう主張しません。何故なら、そうできない教師がいるからです。上記を言うのは「強者」です。私は一人も見捨てたくない。

 ちゃんと縦糸をつくってからの方がいいに決まっています。だから、私は最初は話術・教材で子どもをねじ伏せます。そして、徐々に『学び合い』にシフトします。だって、楽だから。でも、それが出来ない教師が少なくないことを知っています。

 子どもたちの人間関係が良好な方がいいに決まっています。でも、そうでない状況をどうだかいしますか?それが一斉指導で出来る教師がいますが、出来ない教師もいます。

 一斉指導が、どれほど大変か知っていますか?悪いですが、多くの教師は知っていない。暴走族相手に物理を教えれば分かります。単に、黙って聞いているから授業が成り立っていると誤解しているだけです。そもそも、多様な子どもが満足する授業を一人の教師が成立させるわけない。

 教師と子どもとの縦の関係が出来てから、『学び合い』。(縦糸論)

 子ども同士の人間関係が出来てから、『学び合い』(横糸論)

 一斉指導が出来てから、『学び合い』。

 という人がいると「甘い」と思います。あなたも、暴走族相手に物理を教えたら、と思います。そうすれば、馬鹿馬鹿しさが分かります。

17/08/07(月)

[]いい授業 19:47 いい授業 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - いい授業 - 西川純のメモ いい授業 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私の思考回路との特異性は、最底辺の子どもの実態をすり込まれているからです。

 私は、多くの子どもを幸せにするではなく、全員を幸せにすることを目指しています。それからこぼれたならば、どうなるかを知っているからです。

 子どもたちの半数近くは、多くの教育実践で想定している子どもと違います。最後の2割の子どもは、出来ません。

 でも、その子どもも救いたい。

 私の言動は、その想定で動いています。

 繰り返します。私は、多くの子どもを幸せにするではなく、全員を幸せにすることを目指しています。だから、大多数の子どもにとって、かなりましになるのです。

 この感覚、分かってもらえない。

[]富の創造 08:53 富の創造 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 富の創造 - 西川純のメモ 富の創造 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最近は中学校区という小さいコミュニティがいかに大事かを語ります。

 ただ、本当に子どもを幸せにするためには、「アクティブ・ラーニング時代のキャリア教育入門」で書いたように、自分が何を求めているかを考えさせる必要があります。それ無しに職業体験させても砂上の楼閣に過ぎません。

 限られた収入で豊かに生きるためには、人が求めないものを求めることがポイントなのです。つまり、多様性が重要なポイントとなります。自分が人と違うならば、富は無限に生じます。

追伸 長めの講演の時は、これも語ろうかな?

[]学校観 08:24 学校観 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 学校観 - 西川純のメモ 学校観 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教育は洗脳です。

 と書くと、どきりとするかもしれませんが、事実、そうです。ある社会のルール、規範を子どもたちにすり込むためにあります。社会に依存しないルールは本能の中にすり込まれています。社会に依存するから後天的に学ぶのです。

 教育で伝えられるものが社会的であるとき教育と言われ、反社会的であるとき洗脳と呼ばれます。ある社会で教育と思われているが、他の社会はそれを洗脳と呼ぶことはよくあることです。

 『学び合い』では「一人も見捨てない」ということを子どもたちに求めます。これは『学び合い』を理解していないと、連帯責任になってしまうことがあります。また、等質であることを求め、多様性を認めない集団になることがあります。

 「一人も見捨てない」は正確に言えば、「一人も見捨てないことを諦めないことは得」なのです。それは学校観にあります。学校観は「多様な人と折り合いをつけて自らの課題を解決することを学ぶのが学校教育である」としています。注目すべきは「おりあい」であり「自らの課題」なのです。

 連帯責任の場合は何らかのペナルティを科します。が、『学び合い』では「それでいいの?」と問いかけますが、ペナルティを科しません。なぜなら、全員達成をしない、もっと正確に言えば全員達成を諦めていること自体がペナルティなのだと分かっているからです。

 『学び合い』では多様な一人一人が自らの判断で行動します。そして、最も有効な戦略は周りに折り合いをつけて協働することです。事実、社会で成功している人の多くはその戦略を使っています。

 学校においては教師の管理下に置いて『学び合い』を学びます。では、学校卒業後は

どうなのでしょうか?そこには教師はいません。

 でも、大丈夫です。なぜなら、『学び合い』で育った子どもの中の2割は「多様な人と折り合いをつけることが得だ」と分かっているからです。そして、自らの課題解決に有効なツールである学校教育で培ったネットワークがあります。その子たちが集団をリードしてくれます。

 『学び合い』の手引きのルーツ&考え方編に書いたように、現在、先進国の多くは民主国家なのは道徳的だからではありません。民主国家が専制国家に軍事的にも経済的にも勝ったからです。徳ではなく得なのです。いや、本来は徳と得は一致しているはずです。ある集団の中で得が洗練され、整理されたのが徳ですから。

 いずれにせよ、『学び合い』がテクニックではなく、考え方であることを理解する必要があります。ま、これも2割の人が分かっていれば良いのです。

[]バタフライ効果 08:00 バタフライ効果 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - バタフライ効果 - 西川純のメモ バタフライ効果 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 フォーラムから一晩あけました。主催者の方は、心地よい虚脱感にあるのではないでしょうか?

 あの会がどんなきっかけを起こすのでしょうか?

 10年前の2017年のある日、突然、新潟大学と二人の関西の学生さんが私のところに遊びに来ました。彼らは関西から新潟大学に行くついでに私のところによったのです。でも、偉いのは車中でかつては公開していた『学び合い』の手引きを読んできました。私は2時間ほど彼らの質問に応えました。私にとっては、ごくごくありきたりのことです。

 若い彼らはすぐさま関西で初めての『学び合い』の会を開きました。

 高知の先生がその数日前にネットでそれを発見、『学び合い』に対して予備知識無くその会に参加しました。そして、そのとたんにはまってしまいました。その方が高知で『学び合い』の会を開くことになりました。

 そのお嬢さんは『学び合い』を志し、私の研究室に所属しました。その前に岡山での『学び合い』の会で私のゼミ生と出会いました。二人は結婚しました。

 こんなことがありとあらゆるところで起こっています。

 遠方の大学の学生さんの相手をする、そんなたわいもないことがバタフライ効果を起こします。

 今回のフォーラムはどれほどの人の人生に影響を与えるのか、それを考えると頭がパンクしそうです。たった一人の教師だけでも『学び合い』を実践してくれれば、その人が教師人生で教えるであろう何百、何千人の子どもに、「自分は見捨てられない」という感覚を得て大人社会に巣立つことが出来ます。なんと尊いことでしょうか?そして、講演の中で申しましたように、異性に対して尊敬と愛情を持ち、それが結婚に結びついたら、と思います。

 さて、今日も「何」かをします。この文章もその一つです。

追伸 実は、『学び合い』がきっかけで結ばれるカップルがあることを、フォーラムで知りました。めでたい。

17/08/06(日)

[]フォーラム 21:18 フォーラム - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - フォーラム - 西川純のメモ フォーラム - 西川純のメモ のブックマークコメント

 よかった、楽しかった。

 フォーラム関係者方々に感謝します。

 今回のフォーラムの特徴。主催者の参加者の垣根が低い。参加者として参加した人が、いつの間にか主催者の側になっているのを見て、あはははは、と思います。

 企画が、多次元。初心者用もありますが確信犯用もあります。

 私的にはビックリしたのは、今回のフォーラムでは、「やろう」という人が多い。

 ま、休日にこんな会に参加する人は何らかの思いがあるのが当然です。今までも、そうでした。

 が、今回、私の関わった人の反応はやろうとしている人、ちょっとやっている人が大部分です。この感覚はいままでのフォーラムとは違う。本出版のラッシュの影響かなと思いました。

 

[]だめだ 21:18 だめだ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - だめだ - 西川純のメモ だめだ - 西川純のメモ のブックマークコメント

辛い気持ちで、これを書いています。

 私が色々な人と話しながら、話す相手がおらず、目が泳いでいる人がいました。私は質問に対して答えている状態でも、それを感じていました。でも、今質問されている人に誠実に対応しなければならない。やがて、階段を降りてしまいました。あ~っと思います。私の目は全体を見ています。何故、気づかないのかな~っと思います。あの人は、時間と金をかけてきてくれた。悩みがあったでしょう。それをフォローしきれなかった。2回全体に言ったのに。何でなんだろう、と思います。一人の重さを分かっていないのだろう、と思います。私の教師としての愚かさを、今、自分を責めています。もちろん、口が軽い自分も。

 何故、全体を見られないのか。何故、自分の語る言葉をモニターできないのか。

 全ては私が悪い。教室の主催者として、限界なのか、と、思います。

 すみません。階段を降りた人の映像を忘れられない。

[]質問 06:46 質問 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 質問 - 西川純のメモ 質問 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 色々な方から質問を受けました。

 その中で、実践レベルではない質問を二つ紹介します。

 第一の質問は「私の実践は『学び合い』かどうかわからない」という質問です。

 第二の質問は「どんな『学び合い』がいいのか?」という質問です。

 第一の質問対しては、「あなたが子どもたちに一人も見捨てないことの利害を語り、最後にそれをフィードバックしているならば『学び合い』ですよ」と語りました。

 第二の質問に対しては、「『学び合い』は子どもを大人にしている教育なのです。だから、それを大人社会でやれるならば、いいと思います」と応えました。

 西川ゼミは『学び合い』で運営されています。私が本に書いているようなテクニックは全く使っていません。その代わりに、週に1度ぐらい、ゼミ生が分からないことを『学び合い』のセオリーに基づいて解きほぐします。それによって『学び合い』のセオリーが強力であることを理解し、「多様な人と折り合いをつけること」が「自らの課題解決に有効だ」と理解させます。

 簡単に言えば、テクニックから入りますが、最終的には全てのテクニックを捨てさることを目指さなければなりません。

 なぜなら、テクニックを駆使する教師がいない大人社会で幸せに生きなければならないからです。

17/08/04(金)

[]駅弁 22:16 駅弁 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 駅弁 - 西川純のメモ 駅弁 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 小さいとき、駅弁が大好きでした。

 旅行の楽しみの一つが駅弁でした。

 上越教育大学勤めてから、出張が多くなりました。色々な駅弁を楽しめました。

 でも、あるとき気づきました。

 駅弁よりも、レンジで温めたコンビニ弁当の方が美味しいこと。

 二千円弱のウニやホタテやカニがふんだんにのっている駅弁よりも。

[]ボックス席 22:16 ボックス席 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ボックス席 - 西川純のメモ ボックス席 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は出張が大嫌いです。本当に、大嫌いです。

 どんなに楽しくても、命を削るように思います。

 楽しい出張でも、家に帰れば、目にくまをつくり、二日ぐらい家族と一緒に寝ないとダメです。

 私の出張と、家内と息子の旅行と重なるときがありました。

 途中までは、家族で3人がけのシートに座りました。居心地が良い。

 で、家族と別れて電車に乗りました。そのとたん、嫌な出張がはじまりました。

 私は出張は大嫌いです。

 でも、しなければならない出張があり。その時間を大事にしたい。

[]歩く分科会 21:56 歩く分科会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 歩く分科会 - 西川純のメモ 歩く分科会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 フォーラムの前日です。今日は夕方からの準備に顔を出して、単純作業をしました。その後、打ち合わせをしているのを横でぼーっと聞いていましたが、綿密に計画されていることが分かります。凄いな~っと思います。

 さて、明日ですが、最初に基調講演をします。と、凄そうですが、今思っていることを語ろうと思います。

 その後ですが、特定のところをじっと聞くということはなく、色々な会場をのぞいたり、廊下でぼっーっとしています。コンピュータで仕事をしています。

 で、私が、のぞいてたり、ぼーっとしていたり、コンピュータで仕事をしているときはフリーです。私に話したい人は、お気軽に声をかけてください。コンピュータで仕事をしていても、たいした仕事をしているわけではないです。『学び合い』を学びたい人と話す方が、楽しいしためになる。

 私が誰かと話しているときでも、近くによって良いんですよ。一緒に話しましょう。学び合いましょう。

 ということで、基調講演以外の時間は、私は歩く分科会です。

追伸 このおじさんは、寂しがり屋です。

17/08/03(木)

[]権利と義務 20:28 権利と義務 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 権利と義務 - 西川純のメモ 権利と義務 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 同じことが権利と思える人もあり、義務と思える人もいます。

 私と1時間程度話すために、時間とお金を費やす人はいます。中には、たった一時間の界隈のために、往復十時間の車を走らせる人。毎週、会うのが義務の人。

 私は指導教員の小林学先生と会えるのは楽しみでした。ゼミ生はみんなそうでした。理由は自慢したいことがあり、相談したいことがありました。ようは、やっているからです。

17/08/02(水)

[]福岡の会 16:33 福岡の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 福岡の会 - 西川純のメモ 福岡の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 8月26日に福岡で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。https://www.facebook.com/events/191569974713470/

17/08/01(火)

[]広げない 20:59 広げない - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 広げない - 西川純のメモ 広げない - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』の良さは分かっているけど、実践しない、または広げない人の気持ちはよく分かる。だって、西川研究室で2年間学んで、『学び合い』の良さをよく知っても、実践しない、または広げない人は少なくない。いや、過半数はそうです。

 以前、環境教育の研究をやりました。「分別ゴミをするべきだ」と理解することと、「分別ゴミをする」ということは別なのです。前者は知識によって深まりますが、後者は知識によって深まりません。後者を決めるのは、そのものに対する信頼なのです。それを決めているのは周りの人の行動です。

 ただ、人によってどれだけの人がやっているかで行動に移すかが変わります。

 イノベータは周りの人が0でも知識だけで行動に移せます。

 アーリーアダプターは周りの人が数人でも、知識と込みで行動に移せます。

 が、そのような人は少ないのです。

 今、大事なのは『学び合い』の知識ではありません。それは本でかなりの部分をカバーできます。それを乗り越えるには、知識ではない。

[]自分が伸びたい、だけでない 20:28 自分が伸びたい、だけでない - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 自分が伸びたい、だけでない - 西川純のメモ 自分が伸びたい、だけでない - 西川純のメモ のブックマークコメント

 地方大学の一教師がはじめたこと、が日本全国に広がっている理由は、「本の通りにやると本の通りの結果を得た教師が多い」からです。が、それだけではありません。

 日本には身銭を切って本を買い、研修会に参加する人はいます。一定数。でも、多くはない。これはイノベーターで少ないのが当然です。

 が、ある程度の成果があれば、身銭を切って本を買い、研修会に参加する人はいます。一定数。でも、多くはない。これはアーリーアダプターで少ないのが当然です。ですがイノベーターよりは多い。『学び合い』が広がったのは、このイノベーターに広がったからです。何故広がったのでしょうか、イノベーターの同志が広げたからです。

 何故、広げたのでしょうか?それは「広げることが得」であることを知っているからです。

 次はどうしたらいいでしょう。

 イノベーター、アーリーアダプターが、アーリーマジョリティに広げることが得であることを理解し、行動すればいいのです。

 アーリーマジョリティに広げる際のツールは、昨年、一昨年度に準備完了です。あとは「同志」の動きにかかっています。

 色々な同志に「物事は自分が望むほどにはならないけど、自分が恐れるほどにはならない」と申します。どの程度になるか、それは自分が決めることです。

 教育に関しては数多の研修団体があります。が、それらは「自分」の授業の改善を望んでいます。ま、当たり前のことです。が、その先にはカリスマ教師を目指すしかない。そして、カリスマ教師にはたいていの人は成り立たない。

 が、『学び合い』の仲間の中には、自分の授業改善には、周りの人の授業改善が必要であることを知っている人がいます。そのためにリスクを負い、行動し続けている人がいます。同志です。このような人がいることが『学び合い』の強みです。

追伸 能書きは、もういい。行動です。

追伸2 ということを本当だと思うならば、子どもにそれは大事だよと語り、それが出来る機会を与えるでしょう。そうだったら、『学び合い』になってしまう。

[]終身雇用 07:02 終身雇用 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 終身雇用 - 西川純のメモ 終身雇用 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 あまり知られていないことですが、終身雇用は世界的に見て希です。ま、日本ぐらいと言っていいでしょう。日本経済が景気のいいとき、トヨタのカンバン制度をまねる国はいましたが、終身雇用をまねる国はありません。そもそも無茶な制度です。だって、景気が悪くても首にしないという制度。これが日本で成り立っていたのは、景気が良かったからです。そもそも神武景気以来の継続的な好景気が終身雇用を生み出した。だから、1950年代以前は終身雇用はありませんでした。

 今後は終身雇用は崩れます。少子高齢化社会でそれを維持できるわけない。それを維持しようとすれば、企業が潰れてしまう。だから、今から二十年前に経済・産業界は終身雇用をやめることを決めました。

 終身雇用に拘るよりも、同一労働-同一賃金が徹底すればいいと思います。そして、雇用の流動化が進めば。

 教員も非常勤講師の待遇が改善され、雇用の流動化が図られたら、終身雇用の人も非常勤講師になる人が増えるかもしれません。研修によって自らに付加価値を付けて自らを高く売り込むことも出来るかもしれません。そうなったら、学校のブラック化は収まるのではないでしょうか。また、多忙かも。だって、そんなのを求められても断る教師が増えてくるのですから。休日の部活を廃止し、勤務時間が守られるところに教員が集まり、そうでないところに集まらなくなる。そういった動的平衡によって日本の教育が変わったらいいな。

[]教員養成 06:51 教員養成 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 教員養成 - 西川純のメモ 教員養成 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 自分の首を絞めることだけど。

 教員養成に関して、単位数をどういじくったって効果はありません。大学人はそれを有名無実にします。教員養成系の大学人の大多数は善人で常識人です。でも、そうでない人もいます。そして、専門が全く違う研究者の寄せ集めの教員養成系の村社会では、何も言えません。「私の専門では違う」と一言言えばそれで終わりです。

 医者と同じにしてはどうかな、と思うのです。

 教員の国家資格の試験を設けるのです。大学の教職の単位は受験資格とします。合格者は一定期間のインターンを経て教員になれます。大学の附属学校を拡大し、その教員は大学教員が担当します。逆に言えば、附属学校の教員になれない人は教員養成系の教員になれないのです。もちろん、医学部の病理のように子どもと直接接しない教員もいますが、ごく一部です。

 医師養成をモデルにして教員養成を考えてもいいのではないか、と思います。

追伸 当然、6年制となるでしょう。そして、教員になったら奨学金返還の免除にすればいい。昔みたいに。

[]アリの一穴 05:56 アリの一穴 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - アリの一穴 - 西川純のメモ アリの一穴 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 発達障害のある子がIT機器を常時使って勉強する取り組みが始まったそうです(https://www.nishinippon.co.jp/feature/life_topics/article/346191/)。私が本やネットで書いている「従来型授業の崩壊の第一歩」始まりました。

 学び方が多様なのは発達障害の子どもばかりではありません。教師の話がちんぷんかんぷんな健常児は2割以上います。そして、教師の授業を既に知っていて飽き飽きしている健常児も2割以上います。そして、教師の授業を聞いている中間層の子も学び方は多様です。その子どもや保護者が正当に権利を主張したら、現状の教育は崩壊します。

 早く崩壊したらいいのに。