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西川純です。新潟県上越市の上越教育大学の教育実践高度化専攻(教職大学院)で『学び合い』を研究しています。諸般の事情で、このブログのコメントは『学び合い』グループのメンバー限定です。メンバー登録は、いつでもOKです。ウエルカムです。なお、メールはメンバー以外にもオープンですので、いつでもメールください。メールのやりとりで高まりましょうね。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。西川研究室はいつでも参観OKです。 詳細は http://www.iamjun.com/をご覧下さい。 もし『学び合い』グループに参加される場合は、 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/をご参照ください。
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本格的にトライする人も多くいると思います。その際、人とのつながりが大事です。身近にいる人と繋がれるとありがたいですよね。『学び合い』を実践される方は、『学び合い』マップ(https://www.google.com/maps/d/edit?mid=zDInXkSSxyO4.kNDji5uDNm0Y)に、是非、登録下さい。登録は、『学び合い』マップ登録フォーム(http://form1.fc2.com/form/?id=77081b4d4f40dd2f)から出来ます。  「私なんて、人になんか教えられるレベルに行っていない」と思う方へ。だからいいんですよ。一番知っている人が、一番の教え手ではないことは『学び合い』を実践しているならば、子どもを見れば分かるでしょ。それに、教える必要はないのです。共に学び合えばいいのです。いや、愚痴を言ったり、笑ったりする、それでいいのです。  是非、一人でも多くの人がマップに登録下さい。強く、強く、お誘いします。

17/04/30(日)

[]福岡の会 18:35 福岡の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 福岡の会 - 西川純のメモ 福岡の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 5月20日に福岡市で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://kokucheese.com/event/index/466740/

[]北海道 18:33 北海道 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 北海道 - 西川純のメモ 北海道 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 7月16日に北海道札幌に参ります。「これからは自分が本当にやりたい会だけを開く!」と宣言した堀さんからのお誘いです。身が引き締まります。

 私は、私に投資していただいた方には、投資以上のものをキッチリ返します。いい仕事しますよ!

 申し込みはお早めに。

 http://kokucheese.com/event/index/466752/

[]悪い癖 17:52 悪い癖 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 悪い癖 - 西川純のメモ 悪い癖 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 どうも大学院の授業がマンネリ化しているように感じます。というか、1時間半の講義の流れが予想できて、予想通りになります。つまらない。そこで、前回の時間に「君たちが知りたい教育上の問題、何でもいいから、君らでまとめて。森羅万象天地間、何でもいい。そして、私に教えないで。授業の最初に、それを教えて。私は、その質問内容に対応した講義で、君たちの中にある呪縛を明らかにして、その呪縛をといてみせよう」と見得を切りました。

 嫌らしいですが、飛車格落ちで、学生さんを雪隠詰めにするつもりです。

 こうでもしないと、面白くない。

 これによって、ありとあらゆるものが、シンプルな理論によって解釈できることを実証しようと思います。

[]職能 16:10 職能 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 職能 - 西川純のメモ 職能 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私の考える教師の職能、力量は以下の通りです。

 「新任1年目を生き抜く教師のサバイバル術教えます」(学陽書房)に書いてあります。

『圧倒的大多数の善意の教師と私の思っている教師の職能は全然違います。たいていの場合は網羅的な知識・技能が必要だと思います。授業記録や指導案の書き方は基礎的だと思っています。そう思っている先生方が善意である故に辛いのですが、私はそうは思っていません。『学び合い』に至った考えと同じです。たしかに、それの有効性を全面的に否定するわけではありません。しかし、それが有効である場面は、それほど多くはないのです。教師が勤める学校は千差万別、教える教材は千差万別、教える子どもは千差万別です。だら、個々の知識、個々の対応を覚えるとするならば、そりゃきりがない。

 じゃ、何が必要かと言えば、

 私の考える教師に職能は以下の三つです。網羅的、箇条書き的な普通の教師の職能とはかなり違い、静的ではなく、動的に職能をとらえています。

 1)子どもや親のせいにしない。確かに、それが原因なのかもしれないが、それを言ってはおしまい。

 2)尊敬すべき、先輩、後輩を捜し、その人といっぱい雑談をする。見いだす方法は、子ども「たち」、地域、保護者に聞けばいい。そして、地域、保護者とのつながり方も先輩・後輩から学べばいい。

 3)まねられるところはまねる。まねられないところは、まねる必要はない。今の自分のままで、出来る授業はある。

 補足します。

 第一の職能がないと、教師の進歩は止まります。教師が求められる能力は多種多様です。例えば偏差値70以上の子どもたちを相手にするのと、暴走族だらけの子どもを相手にするのとでは、求められる対人能力も教材の力も全く違います。小学生を相手にするのと中学生を相手にするのでも違います。また、同じ学校、同じレベルの子どもを教えるのだって、自分が二十代前半であるときと、四十代後半では全く違います。学問的にそれを抽象化することは出来ますが、理論物理学者が車を作れないのと同じ理由で、現実の教室では無力です。結局、教師にとっての最高の教師は「子どもたち」だと思います。子どもたちに教えられながら、常に学び続けなければならないわけです。

 若い先生の場合、過去の自分の経験や、他人の経験を知りません。そのため自分を相対化できません。さらに、年を経ると、失敗しても、その失敗を目立たなくするノウハウは確実に増えます。その結果、職員室の中で、あたかも自分だけが駄目のように感じてしまいます。いえいえ、中堅・ベテランでも追い詰められると、自分だけが駄目みたいに感じます。

 でもね。今まででは通用しないのは、ごくごく当然です。子どもも変わり、自分も変わっているのですから、調整しなければならないのは当たり前です。これは、『学び合い』だって、一斉指導だって同じです。それが嫌になると、子どもや保護者のせいにしたくなる。人情です。でも、このブログを読んでいる方々だったら、そうした先生がどのような先生であるかは「よ~~~~く」ご存じなはずです。もがくしかありません。もがくのが当たり前です。偉そうなこと言っている私も「当然」、一杯失敗し、落ち込みます。でも、もがくから成長もあります。少なくとも、もがかなければ、現状維持はあり得ません。

 でもね。人の能力なんて、たががしれている。もがいても解決できないことが殆どです。そんななかでもがき続けるなんて、神仏でなければ出来るわけありません。当然です。では、子どもや保護者のせいにして合理化する教師になるか、成長しつつけることの出来る教師になれるか、その分かれ目は何かといえば、それが2番目の職能です。これって大事です。自分が分からないこと、困っていることを、解決する方法をこともなげに教えてくれる人っているんですよ。「あ、それね。あははは。知らない人は、なやむよね。それってね・・・・」と教えてくれる人っているもんですよ。答えを知っていなくても、一緒に考えてくれる人はいます。そして、何よりも愚痴を聞いてくれる人はいます。

 教えてもらえる、一緒に考えてくれる、そして愚痴を聞いてもらえる。そこで得られる最大のものは何か?そりゃ、もう一度、自分で考える勇気をもらえることなんです。教えてもらえることでさえ、結局、自分の場面にそのまま使えるものではありません。やっぱり、子どもたちという教師の教師の前で実践して、自分でもがくしかありません。これは『学び合い』も同じです。

 私も落ち込んだとき、いつまでも愚痴を聞いてくれた先輩教師が、十数人の職場でしたが片手以上いました。職員室の横のお茶飲み場では足りない時は、その愚痴を聞いてくれるために酒場や自宅で「奢って」もらえる機会が、週1回以上はありました。今から考えると、驚異的に恵まれていたと思います。でも、今の職場は年齢バランスの崩壊や、様々な要因で私のいた頃とはだいぶ様変わりしていると思います。その場合は、あらゆるチャンネルで繋がることが大事です。(でも、本当は『学び合い』が広がれば、職場が第一の場になると思いますが)さて、自分が悩み、人と相談し、再度自分で考えるとき重要なのが第三の職能です。溺れている人は浮いているものに必死にしがみつきます。でも、本当に重要なのは自分で泳ぐことです。あくまでも主体は自分であることを忘れてはいけないと思います。』

[]理論と実践 14:17 理論と実践 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 理論と実践 - 西川純のメモ 理論と実践 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 子どもは「人」を見て、その教師に従うか否かを決めます。その教師がどんな指導法、指導テクニックを使うかで判断しません。その教師がどんな考えであるかで判断します。その考えを、その教師の指導法、指導テクニックを通して類推します。実は、教師が黙っているとき、ボーッとしている時の全てを数人の子どもは観察し、分析しているのです。数週間もあれば、その教師の考え方が分かってしまいます。

 以上のことが「?」と思った方は、「教師」を校長に、「数人の子ども」をあなたに置き換えて下さい。そうすれば上記が自明であることは明らかです。

 世の中には、読んでいるだけで心が温かくなるような現場教師の本があります。「いい先生なんだな~」と思えます。しかし、その方の本を含めて、不満があります。多くの場合、具体的なテクニックは書かれているのですが、その方が何を考えてそのテクニックを使うかという説明があまりないのです。まあ、ぼや~っとは書いてありますが、明文化されていない。明文化されていないものはぶれます。理論にはならないのです。

 理論は分かる本もありますが、その理論が分かったら子どもはどんな反応をするのか不安になるような本もあります。

 例えば、「あほな職員を上手い具合にコントロールできる校長術教えます」という本を読んでいる校長がいたら、あなたはどう思いますか?まあ、そんな考えであれば、校長の腹を読むのに長けた職員が見抜くでしょう。そして、コントロールされたふりをするでしょう。そして、周りの職員にもそれを教えるでしょう。それは子どもも同じです。

 では、子どもに対して見破られていい「腹」とはどんなものでしょう?

 陳腐ですが、愛だと思います。

 そして、その愛が、自分たちの考えられない広さと深さに基づいているとき、尊敬となります。

[]指導案 13:57 指導案 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 指導案 - 西川純のメモ 指導案 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教員養成大学では指導案の書き方の「指導」があります。また、学校現場でも指導案検討会というものがあります。

 私は今までに一度も指導案を書いたことがありません。大学は理学部で、そのようなことを指導してもらっていません。教育実習は筑波大学附属高校でしたが、指導案を書けとは言われませんでした。まあ、簡単な板書計画は見てもらっていました。勤めた学校は怒濤の学校で、悠長に指導案など書く暇がありませんでした。

 ということで、指導案の指導を私は出来ません。

 負け惜しみみたいですが、指導案って意味あるのでしょうか?

 指導案が良いと良い授業が出来るのでしょうか?それだったら、大村はま、斎藤喜博の指導案で授業すればいいだけのことです。小学校だったら、同僚の赤坂真二、水落芳明、阿部隆幸の指導案で授業すればいいだけのことです。自分で書く必要はありません。

 しかし断言できますが、大村はまの指導案で授業して、見事に悲惨な授業にすることは可能です。おそらく、そうなる可能性の方が高い。結局、授業を決めるのは「人」であって指導案ではない。

 が、指導案が大事と思い込んでいる学校現場で生き残るためには、指導案の書き方を覚えている方がいいに決まっています。が、ここで問題があります。指導案は都道府県によってお約束が違います。同じ県でも地域によって違います。ところが、他県の指導案の書き方を知る教師は殆どいません。事務所管内で一生涯を過ごす教師の場合、同じ県の他地域のお約束をしりません。だから、自分が知っていること、これが「正しい」と思い込んでいて、それを若い人に教える。

 予想される子どもの反応という欄があります。

 そんな子どもの反応を予想できますか?学術的にも難しいのに。それに、子どもという子どもはいません。どの子の反応なのですか?まさか、全員が同じ反応をすると思っているのですか?

 私は大学の講義1時間半を3行程度のメモで出来ます。そこには学生の反応なんて書いてありません。そこには学生がどんな反応をしたとしても、この時間で分かって欲しいことを書いています。例えば、数日前にイジメの講義をしましたが、その時は「生物は自分にとってメリットの無い攻撃はしない。では、イジメをする人のメリットは何?そのように思わせられる人は誰?」の3つのセンテンスで終わりです。(『学び合い』ではなく、一斉指導ですよ)

 細かいゴチャゴチャしたものを書いても無駄です。授業は生き物です。なにしろ人という生き物が何人も相手のことなのですから。ゴチャゴチャしたものを書けば、そこに合わせようとして流れの中で融通無碍に出来なくなる。しかし一方、絶対に押さえなければならないことは、学生がどんな反応をしたとしても押さえます。だから決めます。

 小中高の授業も同じだと思います。どのように教えるかを考えるより、何を学ぶべきなのかに頭を使うべきなのに。大抵は、学習指導要領に書いています。が、多くの人は学習指導要領を読まず、教師用指導書を読んで「教科書」を教えようとする。だから、指導案がありがたがれる。

 

追伸 ちなみに私は職場では「おりあい」をつけているので、他の先生が指導案の指導することに反対しません。

[]しょせん 12:56 しょせん - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - しょせん - 西川純のメモ しょせん - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私の講演を聴いた方だったら、かなりのレベルだと分かると思います。暴走族相手に物理を教えなければならなかったのですから。教材研究だって、それで学術論文を書いたこともあります。

 が、それが授業で役立つということは、殆どありません。

 だって、教材研究にはもの凄く時間がかかる。半年かけて1回分ではないでしょうか?

 話し方、子どものあしらい方は、修羅場をくぐらないと分かりません。その事を書いた本を読んだり、研究会に参加するぐらいで学べるわけはありません。そこそこよい子が多くを占めている子どもを何十年教えても、修羅場のようなクラスを立て直した1年の経験に勝てるとは思いません(修羅場のようなクラスで立て直せなかった経験も、無価値です。認知心理学の知見によれば、我々は成功からは学ぶことは出来ますが、失敗から学ぶことは希ですから)。そして現状の日本のクラスの殆どは、そこそこよい子が多くを占めているクラスです。

 が、それも使えるのは、ごくごく短期間です。まあ、3ヶ月がいいところ。多くは数週間。それ以上は、大人の腹を読む子どもに見切られてしまいます。逆に、読まれていい腹なら、数週間で教師に従ってくれる。

 大事なのは、自分は何のために教師をやっているのか、子ども達をどんな存在であると思っているかなのです。(『学び合い』の場合は学校観と子ども観を持っているか否かです)

追伸 テクニック満載の授業をやれば、年間を通してついてくれるかもしれません。しかし、それは芸人にすぎません。威圧してコントロール出来るかもしれません。しかし、賢い子どもが3人いたら、制圧されます。

[]反省 10:06 反省 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 反省 - 西川純のメモ 反省 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今、思い出しました。

 私は男の大厄の年に不整脈になりました。あまりに出張し続けたからです。あの頃は、身を削って出張し続けました。年間、80日は講演で出張したでしょう。10日間連続で、1日3つで講演したこともあります。クレージーです。

 妻にしわ寄せをかけたと反省します。そして、我が身に悪いことをしたと思います。

 今の私は、誰でも出来ることしかしていません。

 ま、毎日、毎日、十年以上やり続ける人は少ないかもしれませんが。

[]限界 09:43 限界 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 限界 - 西川純のメモ 限界 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は教師の力量を否定したことはありません。ある方がいいに決まっている。しかし、全ての人がそれを高められるとは思っていないだけです。例えば、家庭の事情でアップアップの人はいます。

 昔だったら「家のことは奥さんに任せて」で力量を高めた人がいるでしょう。でも、今の時代、それを許す女性は多くはない。日本各地の研究会に参加したり、講演したりする人もいますが、それが許される家庭は多くはない。

 校内事情もあります。部活に過重な負担を強いる地域もあります。それを手を抜くと、保護者からにらまれてしまう地域もあります。ある方から聞きました。「優勝しなければ、どうなるか分かっているか?」と「その筋」の保護者会長から脅された人もいます。

 私は子どもも一人も見捨てたくないですが、教師も見捨てたくないのです。

 私は教材研究を否定したことはありません。ただ順序があるだろうとは申します。

 その業界の教師からたたえられる教材研究があります。さて、その教材研究を他教科の教師が理解出来るでしょうか?多くは、そうではありません。全科の小学校教師ですら、「なんだか分からないけど凄いんだろうね」程度で畏怖される程度ではないでしょうか?教師ですら理解出来ない教材研究が、子どもにとって意味があるとは、私には思えません。

 考えて下さい、ラーメン屋の店主の中で「美味しい」と言われるけど、一般には「美味しい」とは分からないラーメン屋で食べたいですか?まあ、一度は食べようとは思いますが、毎回は食べに行きません。自分の口に合った店を選びます。

 私の本やブログをチェックして下さい。私は教師の力量形成や教材研究を否定したことはありません。私はその限界と順序があることを述べているのです。そして、普通の人が普通に出来ることをちゃんとしましょうと申しているのです。

 でも、私は教師の力量形成や教材研究を否定していると捉える方もおられます。

 その方々と私との大きな違いは二つです。

 私は「より多くの子ども達」のための教育を目指しているのではなく、「全ての子ども達」のための教育を目指しているのです。

 その違いから、二番目の違いが生じます。それは、子ども達の多様性をあまり考慮しないか、重視するかの違いです。

 教師の力量形成、教材研究は誰のためにあるのでしょうか?

 もちろん子どものためです。

 しかし、子どもという子どもは一人もいません。目の前には、将来は東京大学に行きそうな子どももいれば、知的障害が疑われる子どももいます。家庭教育がしっかりしている家庭の子どももいれば、犬畜生のような親の家庭の子どももいます。数学が大好きな子どももいれば、数学が大嫌いな子どももいます。さらに、同じ子どもであっても、毎日毎日違います。

 これを前提として、その教師の力量、その教材研究は、誰のためにあるのでしょうか?

 ま、多めに見積もっても3割程度の子どもを対象としています。では、わかりきっていることを教えられてふきこぼされている子ども、チンプンカンプンで落ちこぼれている子どもにとって、その教師の力量、教材研究はどのような意味があるのでしょうか?

 ありません。

 では、私はどう考えているか。「個に寄り添った教育」を教師はすべきだと言われます。噴飯物です。だって小学校の子どもでも分かる計算で自明です。1校時を人数分で割れば1分少々です。それで、一人一人の子どもを理解し、それにあった授業を出来ますか?無理です。実際は、従来型授業では板書発問が大部分を占めています。教師と子どもが個別対応する時間はものすごく短い。それをクラスの人数分で割れば十秒程度です。

 さらに、認知心理学のエキスパート・ノービス研究から、教師は全ての子どもを理解出来ないことは明らかです。ま、簡単に言えば、専門家の話は分からないし、逆の、素人の話は専門家は分からないのです。教科において子どもより遙かに専門家である教師は、分からない子どもの気持ちが分かりません。これはトレーニングしても無理です。何故なら、我々の頭の構造はそうなっているのですから。あることを熟達すると言うことは、その事は頭の奥底に保存され、意識的に操作できなくなることが熟達の真の姿なのです。引き出しを多くすると言います。しかし、我々の頭の構造は引き出しではありません。何層にも重なった記憶の倉庫です。熟達するには、建物の奥の奥の奥の大金庫にためるようなものです。

 残念ながらそれを意識化できないので、自分の考える教師の力量形成、教材研究が万人に有効だと思い込んでしまう。実際は、教師になるような子ども、即ち成績「上の下」もしくは「中の上」あたりフィットする程度なのです。

 また、そもそもホモサピエンスは1対30の関係でものを学んだり、ものを教えたりする生物ではありません。基本的に、1対1の関係で学び、教える生物です。幼少期は親に、青年期以降は同じ群れの大人から学びます。そもそも1対30の現在の授業は生物学的に不自然なものです。こんなことをやっているのは人類の歴史の中で200年ぐらい、それも学校という特殊な環境でやっているものです。

 では、わたしはどのような教師の力量が必要であるか?

 一人の教師は30人の子どもをコントロール出来ません。しかし、30人の子どもを集団にすることは出来ます。その集団を動かすことは一人の教師でも出来ます。それこそが教師の力量だと思います。

 そのためには、その集団が凝縮力を持つミッションを考えることが出来なければなりません。それが教材研究です。ただし、その教科から出発する教材研究ではなく、そもそも学校教育とは何かから出発し、それが、その日の授業と繋がる教材研究です。

 以上が『学び合い』です。

17/04/29(土)

[]小さい決断 18:53 小さい決断 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 小さい決断 - 西川純のメモ 小さい決断 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 大学の学部時代、本当に遊びまくった。楽しかった。でも、進路を考える3年の後半に気づいた。自分には誇るべき専門性が無いことを。同級生の中には若いながら専門性と志を持った人がいた。その人と比べると自分が惨めだった。何とかしたいと思い、学部の専門と違う教育の大学院に進学した。

 入学式があり、歓迎会があり、授業が始まった。それなりのペースが生まれる。

 夜、下宿の前の空き地で空を見上げた。その風景は学部時代の風景と全く同じであることに気づいた。「これでは学部時代の繰り返しになってしまう」と思った。「どうしたらいいのだろう?」と思った。「とりあえず大学に行こう」と思った。

 おそらく誰もいないと思った院生控え室に行くと先輩が研究をしていた。挨拶をして、自分の席に座り本を読んだ。翌日も、院生控え室に行った。その先輩がいた。その繰り返しの中で学部時代と違う、毎日の習慣が生まれた。

 思えば「とりあえず大学に行こう」と思ったことが、今に繋がっている。

 

 今、ゼミ室に行ったら、他ゼミの修士1年の子がいた。昔を思い出した。未来に繋がればと、願いました。

[]焦燥感 08:58 焦燥感 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 焦燥感 - 西川純のメモ 焦燥感 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日はFBで五月雨式の書き込みをしました。理由はツイッターを見ていたら、青森の長者中学校、福岡の東光中学校の卒業生が、高校でも『学び合い』をしてほしいとツイートが多かったからです。申し訳ない、という気持ちが起こります。

 同時に、「学び合いとかいう学力下げるだけの洗脳教育は今すぐやめるべきだ」という高校生の書き込みがあります。『学び合い』とは書いてありませんが、「洗脳教育」と書かれているならば、『学び合い』である可能性はあります。なにしろ、『学び合い』は「安易に仲間を見捨てるのは『損』」という一般的には認められていない考えを、繰り返し、繰り返し語る授業ですから。

 これに対しては、この子に対して「仲間」を与えられなかったのは何故だろうと思います。そして、この子の将来を憂います。この子が特殊な能力を持っていない場合、今後の社会で最も厳しい生活に陥る危険性が高い。それは一般にも認識されている障害児よりも危険性は高いのです。なぜなら、障害者に対するセーフティーネットは健常者は持てないからです。

 地方の一国立大学の一教員としては、かなりのことをやっているという自負はあります。でも、まだ何が出来るのだろうという思いが、五月雨式の書き込みになりました。ご心配をおかけしました。

17/04/28(金)

[]一位 18:39 一位 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 一位 - 西川純のメモ 一位 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 アクティブ・ラーニング協会は様々なコンテンツを発信しています。今週の第一位は對比地さんのコンテンツです。以下、コピペです。

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第1位「13才のためのアクティブ・ラーニング入門動画」

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3週連続ランクイン!

「先生の授業は、これまで君たちが受けてきた授業と全く違います」

對比地先生のオリエンテーションはこんな言葉から始まりました。

今、社会では何が起きつつあるのか。

これからの社会を生きていく上でどんな力が必要とされるのか。

その力を、授業を通じてどんな風に身につけていってほしいのか。

13才の生徒たちにもわかりやすい言葉でじっくりと語られています。

実際の授業の様子も収録しています!

▼東京大学教育学部附属中等教育学校・對比地覚先生▼

http://a04.hm-f.jp/cc.php?t=M673322&c=9105&d=7c5f

[]みんなで取り組む『学び合い』入門 13:23 みんなで取り組む『学び合い』入門 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - みんなで取り組む『学び合い』入門 - 西川純のメモ みんなで取り組む『学び合い』入門 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』はシンプルな理論と実践によって構成されています。本の通りにやれば、一定以上の成果は上げられます。が、全ての人がすんなりと上手くいくわけではありません。その代表的なものは「私は『学び合い』をこれで失敗し、これで乗り越えました。」(東洋館)にまとめました。

 今回、同僚、上司、子ども、保護者と良好な関係を維持しながら『学び合い』を実践する方法をまとめた本を出しました。それが「みんなで取り組む『学び合い』入門」(明治図書 http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/interview/?id=20170285)です。読んでいただければ分かると思いますが、『学び合い』を実践するための本に留まらず、他の人と上手くやるためのノウハウが満載しています。『学び合い』を上手く実践できるならば、どんな場合でもOKです。

 『学び合い』を実践している方、そうでないかたにもお勧めです。

 なお、毎度のことですが、発売当初は、ネット注文の発送は遅れます。急いで読みたい場合は、お近くの書店に注文することを薦めます。

17/04/27(木)

[]会話 21:42 会話 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 会話 - 西川純のメモ 会話 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 専業主婦の妻は、家に帰ると色々なことを話してくれます。テレビで紹介している健康法、買い物の時に話しかけられたこと・・・。ニコニコと話してくれます。

 退職したら、妻と、妻と話していることと同じようなことを話して、毎日過ごせたら、とても幸せだと思います。出来るだけ、二人だけで過ごして、外の世界から離れる。そう、研究者に徹すれば、今からでもそれが出来る。

[]研究者 21:22 研究者 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 研究者 - 西川純のメモ 研究者 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ふと本日も思います。

 私は研究者に向いており、教育者や実践者に向いていないように思います。理由は、私は誰も理解できなくても、私が正しいと思えるエビデンスを積み上げることは得意です。しかし、論理的には正しいことを、一般の人に伝えるのは不得意です。

 今から二十年前に研究者であるよりも実践者であることを優先しました。でも、もうそろそろ実践者であるより研究者を優先してもいいかなと思います。

17/04/26(水)

jun24kawa20170426

[]韓国語14:43 韓国語版 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 韓国語版 - 西川純のメモ 韓国語版 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 韓国語版の第4弾で「『学び合い』を成功させる教師の言葉がけ」が出版されました。

17/04/25(火)

[]幸せ 21:23 幸せ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 幸せ - 西川純のメモ 幸せ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、ちょっと時間が出来たので、大学の中を散歩しました。そして、植え込みの植物をじっと見ながら色々と考えました。そんなときです。K閣下のゼミ生が近づいて来て「何をしているのですか?」と聞いてきました。そこで、そこにある植物を題材に、何故、アブラナを使って植物観察するかを、キク科植物、バラ科植物、ランなどを題材に話しました。そして、燃焼を題材に小学校、中学校、高等学校の関連を話しました。真面目な学生さんだったので、ちゃんと聞いていました。そして、学習指導要領をどう読み込むか、そこに書いてないノウハウの話をしました。

 真面目な学生さん相手に、理科の話をしました。一つ一つの現物を見せながら、発問し、誘う。すてきな時間でした。最後に、「私が理科の教師だったこと分かったでしょ?あはははは。今は封印しているから」と言いました。頭の中に容量以上の情報を与えた学生さんに、「もう、行きなさい」と言って去らせました。

 その後も、植物を見ながら、色々なことを考えました。

 もし、私の初任校が定時制でなければ、そして、その後の赴任校が成績中レベルの子どもたちの学校であったなら、と思います。きっと、幸せな人生を送れただろうと、漠然と思いました。そう、私が伝えたい人は、そういう人なのだと。つまり、迷惑なのです。

[]余裕 11:18 余裕 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 余裕 - 西川純のメモ 余裕 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は常に目的のために何かをやっています。でも、疲れたと思うことはありません。(ま、人間関係でそうなることはありますが)

 理由は4つあります。

 第一に、人から「まだですか?」と追い立てられていないからです。人からの仕事は直ぐに終わらせます。100%の完成度を求めたらきりがない。だから、相手が想定する以上のレベルのことを、短期間に終わらせます。社会で求められるのは、レベルの高さより、納期だと私は思っています。

 第二に、私は常に5つ以上の仕事を平行して進めています。あるものが進まなくなると、こだわらずに別な仕事をします。そのうち、進まなかったものが進むようになります。

 第三に、自分より適任者がいる場合は、その人に仕事を任せます。最初は自分がやった方が楽かもしれませんが、長期的には仕事を任せた方が楽です。

 第四に、家族との時間を大事にします。家族と朝食と夕食を食べます。休日は三食食べます。息子と一緒に風呂に入ります。家族と一緒に寝ます。当たり前のことを、毎日しています。

 以上の4つが大事だと思っています。

 以上のことを守っているから、ありとあらゆることをマシンガンのようにこなしています。

[]横浜・町田の会 09:17 横浜・町田の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 横浜・町田の会 - 西川純のメモ 横浜・町田の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 6月4日に『学び合い』横浜・町田の会が開かれます。お誘いします。http://kokucheese.com/event/index/465798/

strongmind222strongmind2222017/04/26 11:33私自身、西川先生に救っていただいた一人だと思っております。だからこそ、私が救えるようになった子どもたちも増えました。幸せになれました。
だから、志を忘れず、続けられます。

jun24kawajun24kawa2017/04/26 19:43そういう方がいるから、私も続けられます。

17/04/24(月)

[]高校社会 23:00 高校社会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 高校社会 - 西川純のメモ 高校社会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 主催者からのコピペします。

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【授業見学のお誘い】

5月10日(水)に授業を見学される方がいます。

もしご都合が合えばご一緒にいかがでしょうか?

勤務地は埼玉県立川越西高校です。

1限 8:50〜9:40 1年地理

3限 10:50〜11:40 3年選択日本史

4限 11:50〜12:40 1年地理

5限 13:25〜14:15 1年地理

になります。

当日はお昼をお持ちいただければ、意見交換などできればと思っています。

なお本校勤務の同僚に数学の実践者がおりますので、予定が合えばそちらを見学することもできます。

1年地理はまずまずの集団を形成しており、参観日までにどこまで変容できるか楽しみな状態です。

3年選択は苦しい状況です。

こうした上手くいかない状況も見ていただくことができますので、私自身アドバイスをいただければと願っております。

管理職には報告済みですが、追加で希望者がいらっしゃいましたら連絡ください。

[]保護者へ 19:32 保護者へ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 保護者へ - 西川純のメモ 保護者へ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』の実践者にお願いがあります。もし、家庭訪問の時、また、学級通信で今後の社会のことを話す際は、学歴の経済学、サバイバル・アクティブ・ラーニング入門を紹介してください。ごく一部の保護者は読みます。その人たちが周りに伝えます。我々は急がなくてはいけません。

[]乗っ取り 18:39 乗っ取り - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 乗っ取り - 西川純のメモ 乗っ取り - 西川純のメモ のブックマークコメント

 乗っ取ったアカウントは「今忙しい?」と最初に聞くようですね。でも、私に対して「今忙しい?」なんて聞く人は、世界中に妻以外いません。だって、私と仕事でつきあっている人は、私が常に何かをし続けていることを知っていますから。そして、プライベートな時間に家族以外から連絡を取られることを嫌うことを知っていますから。ということで、とたんに「あ、乗っ取りだ」とわかります。

17/04/23(日)

[]一人も見捨てず 12:17 一人も見捨てず - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 一人も見捨てず - 西川純のメモ 一人も見捨てず - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は「一人も見捨てず」ことを子どもに求めるのは教師の最高の戦略であり、それを理解することは子どもにとって最高の戦略だと確信しています。しかし、多くの人は「そりゃ無理」、「それは出来る子どもにとって負担だよ」と思います。それは『学び合い』の実践者もです。だから、私が「一人も見捨てず」という言葉を使うのを嫌がる人もいます。

 どうして、見方に大きな違いがあるのでしょうか?

 第一に、多くの人は特定の子ども(とても手のかかる子)をイメージします。だから、「無理」、「負担」と思うのです。一方、私は集団をイメージします。特定の子どもをイメージしません。

 第二に、多くの人は特定の子どもが出来るとは思えません。実は、私は特定の子どもが出来ない場合があることは充分に分かっています(でも、一般の人よりはその数はグッと少ないですが)。しかし、そのことを諦めないというスタンスを堅持することは集団全体にとってメリットがあると思います。もちろん、その集団の中に、特定の子どもも含まれます。

 例えば、生活保護、障害者に対する手当というものがあります。これは単純に損得勘定をしたら、大多数の人にとっては損のように思えます。しかし、弱者を見捨てない社会で生きることは多くの人にとって得なのです。だから、生活保護者、障害者に対する手当に対して社会的合意が成り立っているのです。それと同じです。

 第三に、目指すべき集団の姿を多くの人は青春ドラマのクラスのような姿をイメージします。しかし、私のイメージするのは、大人社会の職場をイメージします。仲良くなくていいのです。腹の中で嫌ってもいいのです。全ての人に等しく手をさしのべる必要はありません。ある人がAさんに10手をさしのべ、Bさんに5、Cさんに0でもいいのです。でも、集団として、だれからも手をさしのべられていないことは「損」であることを理解してもらうのです。

 以上のことは、多くの教師には理解出来ません。

 理由は、多くの教師、実は子どもも保護者も、子どもと教師との関係を、子どもと親との関係の擬似的なものだと考えているからです。でも、三十人の親になることは出来ません。何故なら、ホモサピエンスはそういう種だから。

[]誰に語るべきか 11:09 誰に語るべきか - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 誰に語るべきか - 西川純のメモ 誰に語るべきか - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』で「『学び合い』より先生が話す授業の方がいい」と言う子どもがいます。そりゃそうです。今までの授業だったら、ボーッとしても時間は進みます。が、『学び合い』ではそれではすみません。

 「先生、どんなにやっても全員達成は無理」と言う子どもがいます。そりゃそうです。クラスの子ども8割を学びに集中させるのだったら、本の通りにやったら初心者でも4週間以内に出来る。9割にするのは初心者は3ヶ月で出来ます。しかし、そこからが大変です。最後の一人も勉強に巻き込むのは1年の勝負です。

 さて、誰に語るべきでしょうか?

 その子に語っても効率が悪い。

 クラスの中には『学び合い』が効率が良くて楽しいことを理解している子もいます。そして、難しくても、諦めない(少なくとも建前であっても)ことが得であることを理解出来る子どももいます。その子に語り、その子から広げるべきなのです。

 どうすればいいのでしょうか?

 上記のことを子ども達に返せばいいのです。例えば、

 『この前の時間の最後に「『学び合い』より先生が話す授業の方がいい」ということを言われた。このことをどう思う?この中には『学び合い』が効率がいいし楽しいことを理解している人がいる。でも、何故、「『学び合い』より先生が話す授業の方がいい」ということを言う人がいる。何故だろうか?そりゃ、分からない人は分からないのだから仕方がない。どうしたらいい?もう分かっているよね。分かっている人が、このクラス全員が全員達成するにはどうしたらいいかを頭を使って、行動すればいい。期待しているよ。』と語ればいいのです。この言葉が分かるのは2、3人で充分です。

 また、

 『この前の時間の最後に「先生、どんなにやっても全員達成は無理」ということを言われた。このことをどう思う?考えてみて、私は「そうだよな~。それは無理だ。ま、二三人は駄目でしょうがない」と思ったら、このクラスはどうなると思う?このあたりは分かるよね。じゃあどうすればいいのか?いいかい、全員達成は大事だけど、それ以上に全員達成を諦めないクラスが君たちの将来を決めるんだ。どうしたらいい?もう分かっているよね。分かっている人が、このクラス全員が全員達成するにはどうしたらいいかを頭を使って、行動すればいい。期待しているよ。』と語ればいいのです。この言葉が分かるのは2、3人で充分です。

 『学び合い』のセオリーです。達成すべき事があれば、それを率直に子ども達に求める。その方法は指定せず、それを達成する意味を語ればいい。分からない子どもは多いが、分かる子どもはいます。それで達成できるか?分かりません。でも、教師一人でやろうとするよりは「まし」であることは確かです。

[]専門 10:23 専門 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 専門 - 西川純のメモ 専門 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は多種多様な本を書いています。おそらく、従来の学問のジャンルで分類したら、私の専門はなんだか分からないと思います。でも、私の専門は「一人も見捨てない」なのです。だから、大学院で理科教育学を専攻した私が他教科の本を書きました。そして、「2020年激変する大学受験!」、「学歴の経済学」、「サバイバル・アクティブ・ラーニング入門」、「アクティブ・ラーニングによるキャリア教育入門」の様に教科教育とは関係ない本も書きます。そして、若い教師を見捨てたくないから「新任1年目を生き抜く教師のサバイバル術、教えます」、「何故か仕事がうまくいく教師の7つのルール」も書きました。

 私の専門は「一人も見捨てない」なのです。

[]奪われる仕事3 10:13 奪われる仕事3 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 奪われる仕事3 - 西川純のメモ 奪われる仕事3 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 義務教育の教師の中で、「今後30年、40年、50年の日本の産業構造はどうなっているか」を自分なりのイメージを持っている人がどれだけいるでしょうか?その時代の地元の未来イメージを持っている人がどれだけいるでしょうか?

 かけ算の順序はどうあるべきか、また、「わらぐつの中の神様」をどう読みとるかを語れる教師はいますが、上記のイメージを持っている人は少ない。何故なら、それは自分の仕事ではないと思っているからです。

 しかし、「大学に進学するか否か」、「地元で将来生活するか否か」を高校入試の段階で決めなければならないのです。それを誤ると、高校卒業時、大学卒業時にとても不幸なことが起こります。進学のために奨学金という借金をしてしまえば、後戻りできなくなります。そんな大事な決定を中学3年生の1年間で子どもや保護者が決められますか?無理です。

 これは義務教育9年間でじっくりと考えなければならないのです。そして、その将来を見据えて学校で学ぶ他の子ども(他学年も含めて)とつきあわなければならないのです。であれば、「今後30年、40年、50年の日本の産業構造はどうなっているか」を自分なりのイメージを義務教育の教師が持つべきです。きっと、教員以外の人の方が、すんなり分かってくれると思うのです。

 が、これを言っても分かってもらえないもどかしさ、嫌われる悲しさ。教員養成系学部以外に異動したくなることもあります。自分が変わるのは誰しも嫌がるのは当然です。

[]奪われる仕事2 09:58 奪われる仕事2 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 奪われる仕事2 - 西川純のメモ 奪われる仕事2 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今から二十年以上前のことです。地元に大きな本屋が出来ました。いわゆる街の本屋しかない上越市には画期的なことです。子どもがいなかった頃の我々夫婦は、そこで時間を過ごすのが大好きでした。地方で土地が安いので大きな駐車場を用意していましたが、いつも満杯でした。

 しばらくして経営者が変わりました。そのとたんに品揃えが単純化しました。具体的には教育書の棚に行くと、メジャーな出版社のシリーズものがずらっと並ぶのです。ま、同じタイトルで学年が違うノウハウ本みたいなもの。そればかりになったのです。結果として、本棚はとても美しくなりました。でも、つまらなくなりました。以降、その本屋に行くことはなくなりました。しばらくして、その本屋は閉店して、ゲームセンターになりました。

 街の本屋、街の電気屋で驚異的な売り上げを誇っているところがあります。見た目は、普通なのです。ところが、個人としての顧客とのやりとりを大事にして、それを商品・サービスに繋げているところです。

 さて、本屋や電気屋が潰れているのでしょうか?いえ、「人」が潰れているのです。おそらく、潰れる人は「今の時代、本屋(電気屋)は儲からない。やってられない。」と言うでしょう。でも、違います。「あなたが、儲からず、やっていられないのです」。

[]奪われる仕事 09:25 奪われる仕事 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 奪われる仕事 - 西川純のメモ 奪われる仕事 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「私の仕事、ロボットに奪われますか?」という記事(https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/ft-ai-job/)に、玉川大学の小酒井さんが「冷静に考えてくれ。いまの教育レベルなら、ロボットの前に、日本以外のアジア人に仕事を奪われますわ。」とフェイスブックで書いていました。小気味のいい言葉に、思わず、大爆笑しました。まさに。

 ロボットに奪われる仕事があります。そして、アジア人に奪われる仕事があります。でも、本当は、奪われる「人」がいるのだと思います。

 ロボットでも出来る仕事をしている日本人、他国人にも出来る仕事をしている日本人ならば奪われるでしょう。でも、ロボットや他国人に奪われない仕事をする日本人はどんな仕事でも奪われません。だって、どんな仕事も人とつきあう仕事であり、つきあう人の大多数は日本人なのですから。生まれついての日本人の方が、日本人とのつきあい方に関してはアドバンテージがある。

 全ては日本の教育の問題です。第一は、上記の通り、日本人とのつきあい方を武器にするような教育をしていない。第二は、日本の教育の殆どが非ジョブ型で、それも高度成長期に伸びた仕事(そしてこれから衰退する仕事)に指向している点です。

 外国人労働者を受け入れている業種は数多くあります。そこで仕事をしたいと思わせる教育、そこで日本人とつきあえる能力を育てる教育であればいいのです。ロボットに仕事を奪われるかを恐れるならば、そうならないようにすればいい。

追伸 ロボットやAIに仕事を奪われるのはフィクションだと笑う人がいます。私はフィクションだと思いません。

有名な言葉です。「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残るのは変化できる者である(ダーウィンだと言われますが実は作者不明の名言)」

17/04/22(土)

[]新ふるさと納税 16:37 新ふるさと納税 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 新ふるさと納税 - 西川純のメモ 新ふるさと納税 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』では「良い/悪い」はなく「得/損」で説明します。凡夫は自分に損なことをしませんから。

 そして、私は、ホモサピエンスは基本的に動物の本能によって支配されているように思います。

 以下で書くことは、確たる学術データによるものではありません。それを最初に申します。でも、私的にはなかなかいいのではないかと思っています。

 我々は子をもうけたいと願うようになっています。しかし、何人も欲しがるようには本能的にはなっていないように思います。サルは一度に一匹の子どもを産み、その子どもの子育てが終わるまで子どもをもうけようとしません。人の子育てはサルに比べて長くなっています。大卒が半数を占めるようになれば、22歳まで子育てが続きます。そして、その頃になると妊娠にフィットする年齢ではありません。だから、子ども無しの状態は子どもを渇望しますが、二人目は望む欲望はだいぶ下がるように思います。私はそうでした、他の人はどうかな?二人目を望む気持ちより、一人目の子育てに思いが注がれます。

 が、昔は多くの子どもを生みました。何故でしょうか?第一次産業においては、働き手として必要だったからだと思います。つまり親にとって「得」だったから。だから、サルとしての本能としては子どもが欲しいと思わなくても、文化として、つまりDNAに刻みつけられた本能ではなく、子どもを多いことが良いという文化を二次的に作り出したのではないかと思います。

 が、一次産業から二次産業、さらに三次産業に移行し、核家族になりました。このようになると、子どもが多いことは「損」となります。DNAの変更には長い時間がかかりますが、文化の変更は数十年も必要ありません。

 それが、現在の少子化なのではないかな~っと思います。だったら、少子化問題を解決するには、親にとって子どもが多いことが得になればいいのではないかと思います。そうなれば昔のように子だくさんがいいことだという文化が生まれるのではないかと思います。

 ふるさと納税というものがあります。それの親子版があってもいいのではないかと思います。つまり、65歳以上の実の両親、伴侶の実の両親に限り、寄付するのです。その金額は年金に加算されます。寄付額の上限は、本人の年収に連動します。寄付した金額の多くは還付されるシステムを作ってはどうかな、と思いました。実の両親に限っているのは、少子高齢化対策だからです。そして、寄付するか否かは子どもの判断によります。(つまり、寄付したくないと思うような親には寄付しなくていいのです)

 案外、いい思いつきのように思います。

17/04/21(金)

[]専門職大学 10:01 専門職大学 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 専門職大学 - 西川純のメモ 専門職大学 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 55年ぶりに大学教育に新たな「専門職大学」が加わることになりました。

 http://benesse.jp/kyouiku/201704/20170420-1.html

 私はドキドキしながら中央教育審議会の審議途中から注目していました。しかし、あまり反応は無いですね。多くの大学関係者は知りません。知っている人も、「程度の低い大学ね」という感覚でしょう。「ものづくり大学」の設立の経緯やその後を知っている人、法科大学院を筆頭とする専門職大学院のその後を知っている人は、手を出したら危ないと思うでしょう。

 でも、私は妄想します。

 もし、「教員養成の専門職大学ができたら」と。あながち無茶ではないように思うのです。都道府県の教育委員会と連携し、学校を実習校とするのです。イメージとしては各地で行われている教師塾の拡大版とします。当然、その大学の教員かなりの割合は教育委員会との交流人事となります。そして、学術の業績を持つ現場教員が専任教員となります。その都道府県のミッションをもとに独自性の高い教育を行うのです。ま、こうなれば教師塾と同じで採用率は高くなるでしょう。そうなれば受験生も増える。

 制度設計が大好きな私としてはワクワクしました。

 現在は学校教育法案が公開されていますが、これは「あたりまえ」のことが書かれています。大事なところは、文部科学大臣が定める施行規則です。学部段階の課程審議は大学院の課程審議に比べると緩いです。おそらく文部科学省が読み替えようと考えれば、現行の教育職員免許法でもOKだと思います。

 ただ、これだけだと各都道府県がバラバラになってしまう。これは国の教育に責任を担っている文部科学省としてはゆるがせにできない。医師の国家試験のような統一試験を設け、大学の課程はその基礎資格を得るという位置づけにします。こうなると、既存の大学よりも専門職大学院のほうが有利になる。なぜなら、アカデミズムのくびきから逃れやすいからです。

 ま、これだけのこと、私が現役にいるあいだに起こるとは思えません。でも、コースを立ち上げ、専攻を立ち上げたときの、あのワクワク感を今思い出しました。

[]仙南の会 07:00 仙南の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 仙南の会 - 西川純のメモ 仙南の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

主催者の案内をコピペします。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

4/29(土) 14:00-18:00

宮城県仙南で『学び合い』の会を行います。

会場は、白石市中央公民館 図書室

申し込みは、↓↓↓のこくちーずからお願いします。

http://kokucheese.com/s/event/index/458745/

現在18名の方から参加申し込みいただいています。そして、多くが初めて参加くださる方です。

本で読んだことを、実践者との語り合いの中で深めませんか。

お誘いします。

17/04/20(木)

[]進学校の評価 12:24 進学校の評価 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 進学校の評価 - 西川純のメモ 進学校の評価 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 進学校の中には東京大学もしくは国公立に特化し、それだけを追い求めている学校があります。上位層のみに力を注げば、それなりの結果は出ます。しかし一方、落ちこぼれる子どもが大量に生まれます。これを何とかしたい。

 まずは退学率を公表すべきだと思います。

 そして、子ども達の進学実績を東京大学に特化しない評価をすれば良い。例えば、週刊朝日は毎年度に高校ごとの進学実績を表で上げています。その表に上げている数、つまり、東京大学の進学者のみならず、近隣私立大学の進学者を全部合わせた人数を出します。それを卒業生で割るのです。とりあえずは、それで色々なものが見えてきます。

 そんな情報を週刊朝日さん、もしくは他の雑誌が出してくれたら、歪な教育をしているごく少数の高校は正されるように思います。

[]ついに 11:49 ついに - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ついに - 西川純のメモ ついに - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ついに学生支援機構は延滞者の情報を公開しました。

http://toyokeizai.net/articles/-/168512

 各大学は立地の条件など、単純に比較できないところがあります。このデータは単に大学の格付けに使われるのではなく、学生さん、卒業生さんを救うきっかけになって欲しい。

 例えば、延滞者が一人、二人の大学は身銭を切っても何とかしようと思います。卒業生の支援体制を整えてはいかがでしょうか?そのような体制を整えた大学の一覧を督促書に同封するのだったら、個人情報にひっかからない。

 とにかく、出来ることを今すぐしましょう。

 同時に、高校の進路担当の人は、このデータを見て、安易な進学はどんなことに繋がるかを真摯に考えて欲しい。

17/04/19(水)

[]旗 10:10 旗 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 旗 - 西川純のメモ 旗 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 文部科学省はアクティブ・ラーニングという言葉の代わりに「主体的・対話的な深い学び」という言葉を使うことになりました。しかし、アクティブ・ラーニングという言葉は勢いをそれほど失っていないように感じます。もしかしたら、日本の教育を変えようとする人達は、文科省の思惑とは別にアクティブ・ラーニングという言葉を、自分たちを象徴する言葉として選んだのかもしれません。

 まあ、「主体的・対話的な深い学び」は定義不可能な言葉を3つ重ねています。それよりはアクティブ・ラーニングの方がシンプルでかっちょいい。それに初中局どう言おうと、高校教育に影響力があるのは高等教育局の高大接続プランですから。

17/04/18(火)

[]夢に出る教師 17:34 夢に出る教師 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 夢に出る教師 - 西川純のメモ 夢に出る教師 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ついにです。他ゼミのゼミ生から、夢に私が出たとの報告がありました。良心の象徴として他ゼミにも影響を与えるようになった。ふぉふぉふぉhttp://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20011211/1173071308

17/04/17(月)

[]フィッシングサイト 20:16 フィッシングサイト - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - フィッシングサイト - 西川純のメモ フィッシングサイト - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「日本の電子ブック」(https://t.co/ENv1SdXhgd)というサイトがあり、私の「私は『学び合い』にこれで失敗し、これで乗り越えました。」が無料でダウンロードできるとのあるのです。慌てて出版社に確認したら調べてもらえました。どうやらフィッシングサイトのようです。注意喚起をします。でも、売れ筋の本であると認識されているようです。嬉しいような、怒るような・・・

17/04/16(日)

[]ヨーグルト 21:32 ヨーグルト - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ヨーグルト - 西川純のメモ ヨーグルト - 西川純のメモ のブックマークコメント

 備忘のために。本日も、私の膝の上で、夕食の締めのヨーグルトを食べました。まあ、私のおなかはかなりよいクッションです。

[]質問に応えて 15:24 質問に応えて - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 質問に応えて - 西川純のメモ 質問に応えて - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日の『学び合い』上越の会では、参加者に「今聞きたいこと」を短く書いて頂き、箱の中に入れます。私はそれをランダムに3枚選び、その場でその3つを含んだ講演をするという落語の三題噺のような講演をしました。

 しかし、当然、質問の多くは箱の中にあります。

 それに短く応えたいと思います。なお、詳細が書かれている本の名前をつけます。

1)『学び合い』褒める時の注意

今までの褒めると『学び合い』の決定的な違いは、褒める言葉を聞かせたい相手です。今までは、良い行動をした「その子」です。『学び合い』は集団を動かそうとします。だから、ちょっと大きめな声で褒めるのです。それによって、どのような行動が良い行動であるかを全体に聞かせます。

なお、もう一つの注意は、褒めることはせいぜい4週間ぐらいでやめましょう。余り長くやるとウザくなります。言葉にしなくても、その頃になれば無言であっても現れるあなたの表情が雄弁に語ってくれます。

関係書籍 クラス・学校が幸せになる『学び合い』入門、『学び合い』を成功する教師の言葉がけ。

2)若いうちにやっておくべきこと

色々あります。難しいことをやれと私が言っても無理です。簡単に直ぐにできることに集中しましょう。第一は声の出し方でしょう。それに5時間費やす方が、500時間教材研究に時間を費やすより有効です。その他色々あると思いますが、一生涯を連れ添う人を探すことを薦めます。

関係書籍 新任一年目を生き残るサバイバル術教えます、何故か仕事の出来る教師の7つのルール

3)「学び合い」と『学び合い』との違い

簡単に言えば2つの点で違います。世にある「学び合い」の99%は学力向上もしくは人間関係づくりの手段です。しかし、『学び合い』は学力向上と人間関係づくりを分けません。『学び合い』は両者を融合したものを目的としています。ただし、その際に子どもの能力を最大限に信じる点が特徴です。

関係書籍 『学び合い』の手引き(ルーツ&考え方編)

4)部活について

部活はクラスと同じです。そして、その運営の方法は『学び合い』と全く同じです。多様な人が集まるとき、そこに起こることはほぼ同じです。

関係書籍 高校教師のためのアクティブ・ラーニング

5)児童・生徒にどのような変化が見られるのですか?

学び合い』はシンプルな理論と実践から構成されています。学校段階、教科に依存せず、同じようなことが起こります。特に始めてから3ヶ月は見事に同じです。詳細は、以下に書いております。

関連書籍 『学び合い』ステップアップ、週イチで始めるアクティブ・ラーニングの始め方、『学び合い』を成功させる教師の言葉がけ

6)アクティブ・ラーニングを受け入れたがらない子どものアプローチの仕方

たいていの場合は4週間以内に解決出来ます。ようは、その間はのらりくらりと子ども集団の成長を待つしかありません。具体的には、保護者とその子どもとの信頼関係づくりです。ただ例外は高校の選択科目の場合です。この場合は、少々こそくなテクニックを併用する必要があるでしょう。

関連書籍 みんなで取り組む『学び合い』入門(あと1ヶ月以内に出ます)、高校教師のためのアクティブ・ラーニング入門

7)『学び合い』によって子どもが企業で働く能力を育成できるか

この質問者の場合は、既に答えを持っています。そうです。出来ます。ただ、そうするためには教師集団が『学び合い』をしなければなりません。それがカリキュラム・マネジメントです。

関連書籍 『学び合い』で始めるカリキュラム・マネジメント、子どもを軸にしたカリキュラム・マネジメント、今すぐ出来る全校『学び合い』で実現するカリキュラム・マネジメント

8)英語(高校)での取り組み方

基本的に他教科と同じです。具体的な事例を知りたい場合は、すぐ実践できる!アクティブ・ラーニングシリーズの高校英語をお読み下さい。

9)家族との折り合い

学び合い』の理論と実践は無敵です。ただ、対個人には使えません。具体的には、伴侶や子どもには使えません。だから、時間をかけて誠実につきあうしかありません。その場合、『学び合い』は有効です。だって、教師一人で全部を背負う必要はありませんから。

関係書籍 新任一年目を生き残るサバイバル術教えます、何故か仕事の出来る教師の7つのルール

10)もしもの話し、西川先生が新設校をつくるとしたらどんな学校をつくりますか?

学び合い』の理論の帰結から導かれます。きっと、常識的な方はビックリすると思います。

関連書籍 『学び合い』の手引き(アクティブな授業づくり改革編)

11)保護者の理解

 ずばり、みんなで取り組む『学び合い』入門(あと1ヶ月以内に出ます)に書きました。

12)教科の枠を超えた横断的な問に対して

 ずばり、子どもを軸にしたカリキュラム・マネジメントをお読み下さい。教科から出発するのではなく、教科を学ぶ子どもの姿から出発し、多様な教科の先生方と話し合うしかありません。

13)人生

私の中で幸せとは何かハッキリしています。それは「家族仲良く健康で」です。ただ、この言葉の意味の深みを理解するには、一度、もの凄く基本的な幸せの要素を突き詰める必要があります。

関連書籍 アクティブ・ラーニングによるキャリア教育入門

14)課題作成の方法

これからやろうと思う人が最初に悩むところです。実は簡単です。

関連書籍 課題づくり入門、学力向上テクニック入門、週イチで始めるアクティブ・ラーニングの始め方

15)アクティブ・ラーニングと観点別評価

ずばり、アクティブ・ラーニングの評価が分かる!に書きました。アクティブ・ラーニングの評価は主体的・対話的で深い学びでなければなりません。ただし注意すべきは主体的・対話的の主語は子どもなのです。ところが、多くの人は未だに教師が主語になっています。

16)結婚

ゼミ生にしつこく語ることです。ゼミ生にとっては耳タコです。

関係書籍 新任一年目を生き残るサバイバル術教えます、何故か仕事の出来る教師の7つのルール

17)人とのつながり(人間関係)

人とどうやって繋がれば良いでしょうか?『学び合い』を実践している方なら簡単です。みなさんが子ども達に語っていることを自分がやれば良いのです。折り合いをつければ良いのです。ずばり、みんなで取り組む『学び合い』入門(あと1ヶ月以内に出ます)に書きました。

18)アクティブ・ラーニング

アクティブ・ラーニングには5%のエリートのためのアクティブ・ラーニングと95%の人達のアクティブ・ラーニングがあります。これらは分けなければ混乱します。

関連書籍 アクティブ・ラーニング入門、サバイバル・アクティブ・ラーニング入門、学歴の経済学、2020年激変する大学入試

19)先生が出された著作の中でまず最初に手にとって読むべき作品は?

全て、と言いたいところですが、これから実践しようとする方は、『学び合い』ステップアップ、週イチで始めるアクティブ・ラーニングの始め方、『学び合い』を成功させる教師の言葉がけの3冊はお読み下さい。

それらの意味を理解するには明治図書の対話本が有効です。

そして、子ども達に自信を持って語るためには今後の社会を理解しなければならない。そのためには学歴の経済学とサバイバル・アクティブ・ラーニング入門をお読み下さい。

20)どのような場面での活用が効果的ですか?

伴侶と子ども、そして上司とのつきあい以外は全てです。

21)『学び合い』の未来

社会を変えることでしょう。私なりの妄想を以下に書きました。

関連書籍 『学び合い』の手引き(アクティブな授業づくり改革編)

22)『学び合い』が成立する学習課題

全てです。

関連書籍 課題づくり入門、学力向上テクニック入門、週イチで始めるアクティブ・ラーニングの始め方

23)恋愛

16と同じです。ゼミ生にしつこく語ることです。ゼミ生にとっては耳タコです。

関係書籍 新任一年目を生き残るサバイバル術教えます、何故か仕事の出来る教師の7つのルール

24)『学び合い』で成立しずらい、または、出来ない教科、科目、領域、分野は存在しますか?

ありません。現在、全ての教科、科目、領域、分野で実践されています。

25)知識は身につくの?テストは?

ご安心あれ。でも、これを理解するには、知識とはテストとは学力とは何かを、『冷静』に見切る必要があります。

関連書籍 学力向上テクニック入門

26)『学び合い

以上を読みながら理解を深めて下さい。色々な本を読むことによって理解が深まります。理論はきわめてシンプルなのですが、応用範囲がめちゃくちゃ広い。

[]『学び合い』神奈川の会 10:34 『学び合い』神奈川の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 『学び合い』神奈川の会 - 西川純のメモ 『学び合い』神奈川の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 5月14日に厚木で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://kokucheese.com/event/index/464291/

[]広がってない 09:12 広がってない - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 広がってない - 西川純のメモ 広がってない - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ある『学び合い』実践者が勤務校の管理職から「『学び合い』がいいんだったら広がっているはずだ。良いものは広がるから。でも、広がっていないだろう」と言われた話しを聞きました。

 さて、どうでしょうか?

 皆さんは『学び合い』は広がっていると思いますか?それとも広がっていないと思いますか?

 話しをちょっと変えましょう。

 今までの日本の教育で広がったものってありますか?

 ありません。

 文部科学省の推し進めた生活単元が広がりましたか?

 言語活動は国語での話し合い活動を増やす程度に落ち着き、総合学習は昔から合った地域素材の活用に落ち着いたじゃないですか。結局、今の教育は学制発布の当初から変わりがありません。授業検討会で語られる言葉は、コメニウス、ヘルバルトが使った言葉を別な言葉で言い換えただけではないでしょうか?

 民間の研修団体は多くあり、様々な成果を上げています。なによりも職員室の教育力が低下する中で見捨てられてしまった若い教師を救いました。しかし、そこで語られ、伝えられるのは、現状の教育に直ぐに使える様々なテクニックです。今の教育を根本的に変えるような、一貫した理論とそれに基づく実践方法ではありません。

 学制発布当初の教育と今の教育の違いは、せいぜい印刷やコピーの道具が発達し、最近は電子機器を使うようになりました。でも、それを使ってやっていることは昔と何ら変わりはありません。

 『学び合い』は今までの教育の考え方を根本的に変えようとしています。おそらく、日本の教育史の中でこれに比肩するものはなかったと思います。少なくとも、日本中に実践者が広がり、会が開かれているものの中ではなかったと思います。(すみません、怒られそうですが、あえて言います)

 こう考えると、もの凄く広がっています。

 そして、その広がっている理由は、第一に「本を読んで、本の通りやれば、本で示されるようなことが起こり、本で書かれている成果を上げられる人が多い」(全員とはもうしません。本の通りやれる人ばかりではないです)から。第二に、その実践の元にある願いが、単に分からせる、楽しませるではなく、子どもの一生涯の幸せを願っているからです。

17/04/15(土)

[]私 20:17 私 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 私 - 西川純のメモ 私 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最近、ある学生さんから「他の教職大学院の先生と比べたときの西川先生の特徴は何ですか?」と聞かれました。

 その時はすぐに応えられなかったですが、今は分かります。

 おそらく、「一人も見捨てず」だと思います。

 多くの方は、「一人でも多く分かるようにしたい」、「みんなが楽しくしたい」ということを狙っています。でも、私は「一人も見捨てず」です。私がこの言葉を使うと、「一人も見捨てずはキツすぎます。だから、私はその言葉とは違う言葉を使います」とおっしゃる方がいます。そうでしょう。「一人も見捨てず」は子どもにはきつすぎる言葉かもしれません。でも、私はそれに拘ります。

 私は「子どもが難しい課題を解決したとき」、「子どもが楽しくて夢中になっているとき」を喜べますが、感激は出来ません。私が本当に願っていることは、「全ての子どもがごく普通の課題を達成したとき。即ち、今まではごく普通の課題を達成できない子どもが課題を達成したとき」、また「特別な支援を必要な子であることがありありとした状態から、どの子が特別な支援を必要としている子か分からない状態になったとき」、「おどおどと集団の中にいる子、また、攻撃的になることによって身を守っている子どもが、集団の中に取り紛れているとき」に涙が止めどなく流れます。そして、そのような感激を与えてくれた子どもたちに感謝します。そして、私の過去の罪の贖罪が少しでも出来たのではないかと感じます。

 私の教師人生の最初の2年間が、その後の私の全てを決めているように思います。

 「一人も見捨てず」は大変です。でも、最高の力を子ども集団の中から引き出します。そして、「一人も見捨てず」の思いは、最も強い力を言葉に与えます。

 私は子どもが幸せであることを願うより、不幸であることが耐えられないのです。それは想定する子どものイメージの違いだと思います。私は苦しんでいる子どもを見過ぎました。見過ぎると倒れます。でも、それを逃げている自分を許せない。だから見続けられる人を増やしたい。そのために、そのような方々をサポートすることをしたい。だから、常に何かをしています。

[]上越『学び合い』の会 19:50 上越『学び合い』の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 上越『学び合い』の会 - 西川純のメモ 上越『学び合い』の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨年末にゼミ生に「日本を変えることをやりなさい」ということを語りました。超抽象的な課題です。その結果、ゼミ生はいくつかの良い悪巧みを考えました。本日の上越『学び合い』の会もその1つです。

 当初は5人ぐらい集まればいいのでは、と思っていたのですが、多くの方々にご参集いただき感謝です。宮城や神奈川からもおいでになりました。初めてのことなので、初々しいし、抜けもあります。でも、素晴らしい会だと思います。この会をきっかけに何が起こるでしょうか?ワクワクします。

 ゼミ生は日本を変える何かをしました。

[]上越 19:50 上越 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 上越 - 西川純のメモ 上越 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日の会で、上越にゼミOB/OG以外に実践者がいることが分かりました。話しましたが、かなりのレベルだと判断できます。今後、その方々と連携し、地元上越で色々なことをしたいなと妄想します。

17/04/14(金)

[]花見 21:30 花見 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 花見 - 西川純のメモ 花見 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は家族で花見をしました。息子が言いました。高田の花見はあと何回だろうか、と。そうですね。息子は高校2年生です。来年は受験で忙しい。再来年はこの地を離れるでしょう。

17/04/13(木)

[]花見 21:23 花見 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 花見 - 西川純のメモ 花見 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は、花見。明るい4時半より4時間かけ飲みました。心地よい酔い。

17/04/11(火)

[]九州ツアー 21:51 九州ツアー - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 九州ツアー - 西川純のメモ 九州ツアー - 西川純のメモ のブックマークコメント

 6月9日~12日に一年半ぶりに九州に参ります。今回は移動日やクローズの講演が多いので、一般公開は6月11日午後の唐津市立鏡中学校における講演ぐらいだと思います。近々、学校のホームページにアップされるそうですが、先行して一部をご案内します。

 鏡中教頭の千北教頭先生に電話等でお問い合わせください。

[]年度明け 06:52 年度明け - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 年度明け - 西川純のメモ 年度明け - 西川純のメモ のブックマークコメント

 学期はじめ、特に年度初め最初の授業はドキドキしませんか?

 ちゃんと聞いてくれるだろうか?

 ちゃんと話せるだろうか?

 と。

 新年度になって、何の高揚感もありませんでした。

 俺は教師として終わったかな?

 とも思いました。

 が、違いました。

 本日は年度初め最初の講義です。朝からドキドキしています。既にアドレナリンが流れているようです。

 教師としては、まだまだ現役です。よかった。

[]データ 05:29 データ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - データ - 西川純のメモ データ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最近、教師の英語能力と子どもの英語能力は逆相関という結果を紹介しました。しかし、大事なフォロー記事(https://news.yahoo.co.jp/byline/terasawatakunori/20170410-00069753/)があります。これによれば正の相関があるとしています。紹介いたします。

 ただ、私の主張は教師の英語能力と子どもの英語能力には直接の関係はないと言うことです。統計のイロハですが、相関があるからと言って因果関係があるとは言えないのです。

 愛知の伊藤さんありがとうございました。

17/04/09(日)

[]指導力の質 10:20 指導力の質 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 指導力の質 - 西川純のメモ 指導力の質 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 文部科学省が子どもの英語力と教師の英語力には相関がないという結果を発表しました。https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/203180

 従来型の授業をやっている人には意外でしょうが、私にとっては当たり前のことです。

 息子の英検の勉強を見ていると、学校の勉強とは別です。ようは本人が英検をとりたいと思うか否かです。そのあたりを分析すればいいのに。

 英検3級程度だったら受験さえすれば合格する子はかなりいます。つまり、教育委員会が「受験させろ」と大号令をかければ結果は直ぐに変わります。

 そんな程度のことです。

[]とうかつの会 05:34 とうかつの会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - とうかつの会 - 西川純のメモ とうかつの会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 主催者から送られてきた案内をコピペします。

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第2回『学び合い』とうかつの会

開催日時 2017年4月29日 14:00 〜 17:00

会費 0円

懇親会の定員 30名

懇親会の会費 未定円

場所 千葉県流山市名都借856 流山市立東小学校

学び合い』(上越教育大学西川教授提唱)を一緒に学び合う勉強会です。

第2回目です。どなたでも参加できます。

初めての方も実践者も参加しやすいように場の設定をします。

17/04/08(土)

[]三題噺 06:59 三題噺 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 三題噺 - 西川純のメモ 三題噺 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 かつてメインの講演者が講演の30分前に欠席であることが判明したことがあります。主催者から急に講演を頼まれました。私は30分で1時間半の新作を作り講演しました。荒技です。でも、30分かかった理由はパワーポイントを作る時間で、話の筋はすぐに出来ます。

 4月15日に上越『学び合い』の会(http://kokucheese.com/event/index/461024/)を開きます。そこで講演を頼まれています。さて、何を話そうかな、と思いました。そこで落語の三題噺を思い出しました。三題噺とは、高座でお客様から三つのお題をいただきます。その三つのお題を織り込んだ噺を即席で作り演ずるのです。有名なところでは鰍沢や城木屋があります。

 当日、参加者に今一番聞きたいことを単語で書いてもらいます。それらの中から無作為に3枚選び、即席で講演するということをやろうかなと思いました。

 これだったら、鉄面皮の私でもドキドキ出来る。

 どんな講演、いや、三題噺になるのやら。

17/04/07(金)

[]職員室 06:22 職員室 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 職員室 - 西川純のメモ 職員室 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ある県の大校長から聞いた話です。その方が教頭研修の講師をしたとき、「自分の学校の学校目標を正確に言える人は?」と言ったのですが手を上げられる教頭は一人でした。その大校長は「だから教頭はダメなんだ」と話していました。でも、私は「この地域の校長はそんなレベルなの?」と思いました。

 学校目標が建前でなく本当であれば、校長は何かを判断する際、学校目標に立ち返って語るでしょう。常に立ち返るのですから、職員にとっては耳にたこです。もちろん教頭は暗唱していることになります。でも、手を上げられる教頭が一人だけだったら、それ以外の学校の校長は学校目標を建前としているのです。

 考えてみてください。小中学校の教室にはクラス目標が張り出されています。さて、クラスの子どもを別室に移動させ、クラス目標を正確に書くことを求めたとき、クラスの「全員」が正解すると言えますか?言えないとしたならば、それはクラスの子どもにとって耳たこになっていないということです。

 さて、今までお仕えした校長を思い出してください。尊敬された人もいれば、馬鹿にされた人もいるでしょう。でも、多くの教師は校長がどんな人かは分かりません。どうするか?職員室の中でキーパーソンと思われる人は何人かいます。その人が校長を認めていれば、周りの人も認めます。職員集団の世論として校長を認めていると認識すれば、反感を持っている教師も静かにしています。逆にキーパーソンが馬鹿にすれば、周りの教師も馬鹿にします。職員集団の世論として校長を馬鹿にしていると思えば、職員会議でねちねちと議論をふっかける人も現れます。だって、多くの教師が机の下で手をたたいていることを分かっているのですから。

 もし、校長がねちねちと議論をふっかけている教師の術中に陥り、感情的になったらキーパーソンは校長をどう思うでしょうか?では、キーパーソンがどんなことで校長を判断していますか?

 ほら、職員室と学級崩壊は全く構造は同じです。

[]美味しい 05:57 美味しい - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 美味しい - 西川純のメモ 美味しい - 西川純のメモ のブックマークコメント

 この1ヶ月ほど、「来年度は学級崩壊クラスの担任を任されることになりました」という相談を十人ぐらい受けています。ま、相談と言うより、自慢なのですが。

 学級崩壊クラスは美味しいのです。「なぜか仕事の出来る教師の7つのルール」に書きましたが、学級崩壊を立て直すツボどころを多くの教師は知らない。だから、立て直すのが大変なのです。ところが『学び合い』はツボどころを知っている。だから、1週間程度で立て直す兆候を見せ、4週間で立て直せます。そして、最高のクラスになります。

 学級崩壊の原因は教師に暴言・暴行をする子どもではありません。だって、学級崩壊とはクラスの大多数を占める普通の子どもが教師に反抗することですから。その子どもたちは教師に暴言・暴行をする子どものまねをしたいとは思っていません。学級崩壊の原因は崩壊しているときでも、それなりに聞いてくれる「いい子」です。

 その子を納得させれば、速やかに中間層の子どもが従います。大多数の子どもが従えば、暴言・暴行を繰り返す子どもも静かになります。では、どうやったら上位層の子どもを納得させればいいか?ぶれのない方針を示すことです。それによって安心して従うことが出来ます。

 学級崩壊を起こすクラスには、必ず大人の腹を読むことを長けた子どもが3人以上います。その子を納得させたならば、最高のクラスが出来ます。多くの人は手品の種を知らない。だから、「あの学級崩壊のクラスを、なんで・・・」とビックリされたり、感謝されたりします。

 なお、実は2時間で立て直すことが出来ます。西川ゼミの現場経験のないゼミ生だって出来ます。我々が飛び込み授業する時、「一番大変なクラスをお願いします」とお願いします。たいていの人はビックリします。でも、一番大変なクラスには、大人の腹を読むことが長けている子どもは3人以上います。『学び合い』はその子を納得させることが出来ます。だから、短時間で立て直すことが出来るのです。たった2時間で授業に集中させ、教師の指示に従い、静かに話を聞く姿を見せるのです。美味しいのです。

 崩壊しているクラスで、「静かにしなさい」、「座りなさい」を連呼し教師に暴言・暴行をする子どもの後を追いかけっこしたら、大人の腹を読む子どもはどう思うでしょうか?『学び合い』ではうるさい状態を無視して、「一人も見捨てない」という超シンプルな原理・原則を示します。シンプルだからぶれない。その姿を見れば大人の腹を読む子は納得します。そして従います。だって、その子は今の状態は自分にとって損であることを知っていますから。方法は簡単です。

17/04/06(木)

[]動画 20:00 動画 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 動画 - 西川純のメモ 動画 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』をこれからやろうとする人、また、実践歴が短い方は『学び合い』の動画を見ることを勧めます。私の本には詳しく書いてあるのですが、旧来の枠組みが残っているため誤読する可能性があります。つまり、私の本では「やること」と書いているのですが、「ま、いいよね」と思ったり、逆に「やってはダメ」と書いているのですが、「ま、いいよね」と思ったりするのです。論より証拠、動画を見てください。

 『学び合い』の実際の姿を見たいならば、Find!アクティブラナー(https://find-activelearning.com/ グーグルで「アクティブ・ラーニング協会 授業見学」と検索すればヒットします。)をご覧下さい。無料の登録をすれば授業が見られます。画面左上の検索に『学び合い』を入れて検索すれば日本全国の『学び合い』実践を見ることが出来ます。また、私のHPhttps://jun24kawa.jimdo.com/)の「『学び合い』を学びたい方へ」→「『学び合い』動画」を見れば、私やゼミ生の飛び込み授業を見ることが出来ます。

 なお、Find!アクティブラナーの動画の中には、従来型の部分を含んでいる実践もあります。それだけ『学び合い』は間口が広いのです。ただし、初心者の方は従来型の部分を極力削った本の通りに実践することを強く勧めます。『学び合い』と従来型の併用は、ものすごい力量が必要なのです。まあ、カレーも美味しいですし、アイスクリームも美味しい。でも、混ぜたら不味くなります。カレーとアイスクリームを混ぜて美味しいアイスクリームカレーを作るのはものすごい力量が必要ですよね。

 簡単に言えば、従来型の要素を入れれば、子どもは主体的に動かなくなります。みなさんも中途半端に校長から仕事を任せられるのと、全面的に任せられるのと、どちらが必死になりますか?それと同じです。

[]お願い 12:21 お願い - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - お願い - 西川純のメモ お願い - 西川純のメモ のブックマークコメント

 全国の『学び合い』の実践者の方々にお願いです。

 新任の方に、「新任1年目を生き抜く教師のサバイバル術、教えます」と「なぜか仕事がうまくいく教師の7つのルール」を薦めて下さい。何故か?読んでいる方はお分かりだと思います。ふふふ

 新任1年目で暴走族相手に物理の授業を成立させたノウハウがあります。難しいこと、大変なことは書いていません。ごくごく当たり前のことしか出来るわけない。それは十年選手も同じ。難しい教材研究より、まずは声の出し方。そして、何を考えるかです。子どもの中には、大人の腹を見透かす子どもがいて、その子がクラスをリードします。

[]学び方 07:21 学び方 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 学び方 - 西川純のメモ 学び方 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 気象学の先生から聞いた話です。

 気象学は膨大なデータを収集します。卒業研究の学生がデータを収集しました。気象学の先生が「君の結論がどれぐらい確からしいかを数量的に示して」と指示を与えました。1週間後の会話です。

 

教授:どこまで進んだ?

学生:まだ、考えています。

教授:考えているって、どういうこと?

学生:だから、考えています。

教授:??もしかして、君はずっと考えていたの?

学生:はい。

教授:君は一人で統計学を構築しようとしているの?

学生:統計学って何ですか?

教授:・・・・・・・・・・・

 

 笑い話みたいな話ですが、実際にあったことです。

 でも、似たようなことはたびたびあります。

 私の所には毎日、色々な人からの『学び合い』に関するお悩み相談を受けています。いずれも典型的な質問です。その際、今までに読んだ『学び合い』の本は何かを聞きます。大抵は3冊以内です。中にはスタートブックだけで実践している人がいます。何度も書きましたが、スタートブックは『学び合い』の素晴らしさを伝えるには最も分かりやすい本かもしれません。が、ノウハウは完備していないのです。

 だから、色々とアドバイスした後に、読むべき本を紹介します。

 世の中にはスタートブック1冊で『学び合い』を実践できる人もいます。でも、その方は、失敗してもめげず、自らでやり続けられる人です。多くはない。『学び合い』は二十年以上、多くの実践者が実践しています。その中で、起こるべき問題は全て出尽くしたと言っていいと思います。そして、それに対する対策は色々と試みられ、実践者の中で共有され、整理されています。私は数千人のお悩み相談を受けています。それが見事に同じ事を聞きます。私はそれを本にしています。

 本を多く読めば読むほど、理解が進みます。本を読んでください。

 そして、『学び合い』の会に出席し、実践者と語り合ってください。あなたの悩みはみんな通る悩みです。

 そして考えてください。

 本を読み、人と語り合い、自ら考える。この1つでも欠ければ歪になります。

 本を読まなければ独りよがりになります。

 人と語り合わないならば、理解が深まりません。

 自ら考えないならば、人の受け売りになります。自分に合わせなければなりません。

17/04/05(水)

[]学校を変えるには 07:07 学校を変えるには - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 学校を変えるには - 西川純のメモ 学校を変えるには - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』を実践し、それが本物だと理解したら、次は学校に広げたいと思うはずです。だって、目の前の子どもの幸せを保証するには、それしかないですから。

 私は、その成功例と失敗例を数多く見ています。今度、そのような本を出しますが、超ダイジェストを書きます。

 まず、あなたを含めて3人(その中に30代後半以上の方を含む)が『学び合い』が本物だと分かれば、学校は変わります。なぜなら、3人が実践しているならば潰せません。そして、『学び合い』を実践しているならば結果は出ます。そして3人で相談しているならば、ぶれません。

 そして合同『学び合い』を実践するのです。

 注意点があります。もし校長が反対派ならば、なかなか難しい。隠れキリシタンになりましょう。でも、圧倒的大多数の校長は結果が出ているならば認めてくれます。

 もう一つ、人に強いてはいけません。校長・研究主任の方々に強く求めます。やりたくない人にやらせないでください。『学び合い』は心でやる授業です。やりたくない人は絶対に出来ません。そして、ありとあらゆる失敗を『学び合い』のせいにします。だから、やりたい人がやればいい。だんだん広がります。

 『学び合い』はシンプルな理論と実践で構成されています。だから、本を読めば読むほど、分かります。考えられる問題は全て本に書いてあります。

 後発で実践する方には、「『学び合い』ジャンプアップ」、「週イチではじめる!アクティブ・ラーニング入門」、「『学び合い』を成功させる教師の言葉がけ」の3冊を読むように勧めてください。この3冊で最初の3ヶ月は確実に乗り越えられます。まずは週イチではじめることを勧めます。

 そして以下を参考に合同『学び合い』をしてください。

『全校『学び合い』で実現するカリキュラム・マネジメント』(http://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-128316-2

 ただ、上記4冊の中に書いてある言葉の意味を分かるには、明治図書の対話シリーズを順次読むことを勧めます。私と対話しているような気になると思います。そして、実践して感じる疑問の解決策はそこにあります。私は数千人の教師のお悩み相談をしています。その方々のお悩みは本当に同じものばかりです。それを本にしているのです。中学、高校の方であれば、教科別の本を参照してください。

 そして、あなた自身は次に行かねばならない。『学び合い』を理論的に理解しなければならない。そして、多くの人が持つであろう『学び合い』に対する疑問に答えなければなりません。それは以下の通りです。

 

・『子どもを軸にしたカリキュラム・マネジメント』(http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/interview/?id=20170106

・『学び合い』で始めるカリキュラム・マネジメント

『『学び合い』の手引き ルーツ&考え方編』(http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/interview/?id=20160564

・『『学び合い』の手引き アクティブな授業づくり改革編』(http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/interview/?id=20160564

・『汎用的能力をつけるアクティブ・ラーニング入門』(http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/interview/?id=20160759

 

 本の宣伝ばかりで恐縮なのですが、しょうがないのです。『学び合い』は本を読んでその通りにやれば確実に成功します。逆に、我流でやれば失敗します。

17/04/04(火)

[]守破離 21:45 守破離 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 守破離 - 西川純のメモ 守破離 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 これを読み終わってから、一連の私の書いていることを読んでください(http://bit.ly/2n7fhUj)。

 本日、あるゼミOBの授業の動画配信を見ています。

 どんなものでも、あるものを学ぶ過程は守破離の三段階があります。まずは、愚直に、先人の言うことを聞くことです。これ無しで、最初から我流は無理です。『学び合い』であれば、基本的な図書は読んでから実践しないと難しい。

 次は基本を崩すところです。でも、この段階は方法の崩すところに目が行っていますが、コアなところを理解すれば方法の差異はどうでもよくなります。大事なのはアウトプットなのです。

 動画配信を見ながら、涙を流しました。

 大学院では素直な人でした。守はパーフェクトです。

 現場に戻ってから、私の本で書いたことから抗いました。それもよし。基本は分かっていることが分かっていますから。

 昨年、新しい学校に異動して実践です。

 離であることは動画で分かります。守、破を知っている私は安心します。

 私がどうのうこうのはどうでもいい。子どもの将来の幸せのために何が出来るか。

追伸 教え子が成長したならば、私は彼らのもっと先に行かねばならない。難儀です。

17/04/03(月)

[]特任教授 19:50 特任教授 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 特任教授 - 西川純のメモ 特任教授 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教職大学院の西川ゼミOGOBに連絡です。荒川圭子元校長(4月から元です)が、教職大学院の特任教授になりました。

ビックリしたでしょ?

 南能生小学校、姫川原小学校に参観した方々へ。あの方です。

[]新年度初日 17:56 新年度初日 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 新年度初日 - 西川純のメモ 新年度初日 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 新年度初日に会議がありました。コマコマしたことを確認しました。それを研究室に持ち帰って、整理するだけで今までかかりました。あ~疲れた。

17/04/02(日)

[]今日も 21:45 今日も - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 今日も - 西川純のメモ 今日も - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今日はゼミOGに会うことぐらいしかない日。と、思っていたら、3つの良い悪巧みが進行する日になった。こうやって、進んでいくんだな~

[]お相撲さん 18:40 お相撲さん - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - お相撲さん - 西川純のメモ お相撲さん - 西川純のメモ のブックマークコメント

 お相撲さんにだっこされると元気になると言われています。本日、ゼミOGが高速道路を使って大学に来ました。目的は、生まれた我が子を私にだっこしてもらうためです。元気に育つと思います。f:id:jun24kawa:20170402195659j:image

17/04/01(土)

[]あと1年 22:26 あと1年 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - あと1年 - 西川純のメモ あと1年 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は今年度で退職される校長が学校に『学び合い』を導入するための相談に来られました。

 あと1年しかないと考える人がいる一方、あと1年あると考える人もいます。

 今年度は校長・教育長レベルの人が、より多く来られる予感がします。

[]大阪の会 20:25 大阪の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 大阪の会 - 西川純のメモ 大阪の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 5月27日に大阪で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://kokucheese.com/event/index/461954/

[]リスク管理 17:04 リスク管理 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - リスク管理 - 西川純のメモ リスク管理 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私が感じている違和感に関して書きましたが、どうでもいいことを一寸書いたために、私の最も知りたいこととずれてしまいそうになったので、なるべく無駄なところは切って書きたいと思います。

 今回の栃木の雪崩事故に関して私は違和感を持ちました。

 

 私の知りたいのは、今回の事故に関して、山岳部の顧問の方々はどう思っているのか、ということです。

 学校には事故はあります。残念ながら0にはなりません。そして、事故が起こったら、結果責任をとらなければなりません。ただ、責任の取り方にも色々な責任の取り方があります。

 何らかの処分があったとしても、周りの教員の中では「このケースは仕方がないよ。これは天災だよ」というレベルのものがあります。一方、「なんでそんなことしたの?信じられない。このケースは100%、教師の責任だよ」というものがあります。

 その事例に関して教師集団の中に「これこれのことは押さえなければならない」というチェック項目があり、それを守った上での事故の場合は前者になり、守っていない場合の事故の場合は後者になります。「プール指導」、「遠足・臨海学校の引率」などは比較的多くの教師が経験します。従って、多くの教師は先輩教師からチェック項目が伝えられます。ところが、しかし山岳部の引率の場合、その部の顧問経験の無い教師(つまり、大多数の教師)には分からないのです。

 私の知っているのは、単にニュース報道の範囲内です。あくまで、その範囲で理解すれば非常に違和感を持ちます。第一に、宇都宮地方気象台は雪崩注意報を発令していた。第二に、それにも関わらずラッセル訓練をした。第三に、そうした判断は3人の顧問の経験という説明以上もない。第四に、結果責任については述べるものの、謝罪が無い。以上が不思議でならないのです。また、第五に、以上についての憤る山岳部顧問の反応が見当たらない。

 以上のことから、

 「もしかしたら、顧問の経験則で雪崩注意報の中でラッセル訓練をすることは、ままあることなのか?」という疑問です。次にそれが正しいならば「じゃあ、雪崩の危険性の有無は何で判断しているのか?」という疑問です。また、「ままあることではないならば、なんで、こんな重大な事故があったのにも関わらず、山岳部顧問の専門家がこのような事故を避けるにはどのようにすべきだったか」と情報発信しないのだろうか?ということです。それも、事故の直後に。これに関して可能性があるのは、「死んだ子どもより、顧問のことを同情しているのか?それとも、報道では出されていない付加的な条件を知ることが何らかの判断に決定的なのか?」です。

 以上が私の知りたいことです。

 このような事故の再発防止は、優れて山岳部顧問の意見が必要だと思っています。

追伸 顧問の責任追及は別なところでやるでしょう。私はそれをやる知識も権限もありません。それに既に起こったことです。私の知りたいのは山岳部顧問の考えなのです。それが今後に繋がると思います。

 

 

 

追伸2 まあ、私の想像ですが、以下のようなものではないかと思います。もし、上に対するレスが無いならば。

「そんなこといったって、山岳部が冬山の練習できるのは春休みしかないよ。気象台が雪崩注意報を出したから練習しないとなったら、練習できる日なんてないじゃん。この時期の天気予報を見てみないよ。」というものです。

また、「山岳部の専門的なトレーニングをした人が山岳部の顧問になるケースなんて希だよ。よほどのことがなければ、希望者はいない。結局、比較的若い男性教諭が担当することになる。今回のケースだって、顧問経験は長いかもしれないけど、山岳の専門的なトレーニングは受けた人じゃないのかな?それに山に関して、その山、その山によって違うよ。それを正確に判断しろといったって、そりゃ無理だよ」というものです。

これに関しては、そのように情報発信は出来ませんよね。

でも、そんな状態で山岳部があるとしたら、子どもも顧問も不幸のように思います。

まあ、かってな想像ですが。

[] 子どもに学ぶ教師の会埼玉セミナー 16:19  子どもに学ぶ教師の会埼玉セミナー - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク -  子どもに学ぶ教師の会埼玉セミナー - 西川純のメモ  子どもに学ぶ教師の会埼玉セミナー - 西川純のメモ のブックマークコメント

 6月17日に「子どもに学ぶ教師の会埼玉セミナー」が開かれます。私も講演します。お誘いします。http://kokucheese.com/s/event/index/461893/

[]福岡の会 16:10 福岡の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 福岡の会 - 西川純のメモ 福岡の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 4月22日に福岡市で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://kokucheese.com/event/index/461891/

[]出口 13:30 出口 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 出口 - 西川純のメモ 出口 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 文部科学省は学習指導要領で教育をコントロール出来ると思っています。でも、そのことには限界が多いと思います。何故なら、コントロールする気もないし、コントロールも出来ない。

 直ちに補足が必要です。文部科学省、また、中央教育委員会という人はいません。もの凄く多くの人の集まりです。その人達の利害・打算・思惑・願いの平衡点が具体的な行政であり、答申になります。そして、それらの多くを構成している人は常識人です。従って、長々と議論から出される結論は、「今のまま」です。

 また、学習指導要領の記述は抽象的です。つまり、現場の裁量権が非常に大きい。その学校現場の大部分は常識人です。従って、長々とした議論から出される結論は、「今のまま」です。おそらく小中高に関しては、文部科学省の権限は時間数と予算に限られ、学習内容・学習方法は象徴的意味以上の権限は無いでしょう。

 しかし、今後の教育は大きく変わります。それの背景は「学歴の経済学」、「アクティブ・ラーニング入門」、「サバイバル・アクティブ・ラーニング入門」の3冊に書いたとおりです。

 さて、この記事(http://blog.tinect.jp/?p=38379)をお読み下さい。どんなことが妄想されますか?

 この動きが進むと、今の大学の序列が壊れてしまいます。

 まず確認ですが、大学人(私もその一人ですが・・・)が考える基礎・基本は大学研究者になるための基礎・基本です。社会で必要となる基礎・基本ではありません。例えば、「卒業論文作成、修士論文作成は論理的な文章を書くトレーニングであり、どんな進路に進むにせよ必要なことである」と言います。が、これは認知心理学の文脈依存性、領域固有性の考えから言えば誤りです。ある学問分野で論理的な文章は、他分野で論理的な文章とは限られません。例えば、教員養成系大学の人事において、他分野の教員を評価することがありますが、チンプンカンプンなことはよくあることです。

 学問、つまり、普遍的なものを相手にしている分野以外では、特定の相手を想定し、その相手に対して特定の反応を引き起こす文章を書くことが求められます。しかし、学術の世界ではそれはあまり重視されていません。だから、大学院の修士を修了したものが、まともな稟議書を書けないのはよくあることです。

 ということを企業はよく分かっています。企業は大学教育は無駄、もしくは有害とすら思っています。だから博士修了者を採用したがらないのです。しかし、大学の学部に関して、大学の序列の高い学生を採用したがっていました。理由は、新卒一括採用においては、学生を判断する時間が限られていたからです。だから、「偏差値」によって、その学生の持続力や要領の良さを判断していました。それしか無いからです。

 ところが、記事にあるようなインターン採用が広がるとどうなるでしょうか?「使えない東京大学学生」と「使えるマーチ学生」がいたら、人事担当者は迷い無く後者を採用します。

 これから大学は冬の時代です。厳冬と言っていいでしょう。半分は潰れるかもしれません。だったら、採用される教育にシフトする大学が生まれるでしょう。その教育がアクティブ・ラーニングです。その教育に耐えられる生徒を試験でとるようになります。その影響は高校教育に影響します。そして、それは高校入試に影響し、それが中学校教育を変えます。

 さて、インターン採用でやっているのは非常にシンプルなことです。企業は「まず、「新人になったらやるであろう」仕事に関連する、幾つかの課題を与える。難易度は簡単なものから、かなり難しいものまで様々であるが、特に人事が注目しているのは「難しい課題に直面したときにどう行動するか」」なのです。それを学校で育てる時を想像して下さい。教師がグループを決めて、座り方を決めて、授業時間の多くは教師の板書、発問で占めているもので出来ますか?

 噴飯物です。

 やがて保護者が気づくでしょう。そして、今まで授業・クラスづくりで頼っていたリードする子ども達が反乱をするのです。

[]教員養成 13:30 教員養成 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 教員養成 - 西川純のメモ 教員養成 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 この記事(http://blog.tinect.jp/?p=38379)をお読み下さい。どんなことが妄想されますか?特に、教員採用に関して。

 実は、既に教員採用に関して始まっているとも言えます。

 一部都道府県で始めている「教師塾」です。

 しかし、まだ、甘い。既存の教師塾は「お勉強」にすぎません。企業がやっている、「まず、「新人になったらやるであろう」仕事に関連する、幾つかの課題を与える。難易度は簡単なものから、かなり難しいものまで様々であるが、特に人事が注目しているのは「難しい課題に直面したときにどう行動するか」」を見ていません。

 もっとも近いものとしては上越教育大学教職大学院の学校支援フィールドワークだと思います。その実習校の校長の評価によって合否が影響されるようになったら企業レベルのインターン採用になるでしょう。

 もし、教職大学院の実習に関して一定の縛りをかけて、その評価データを全国共通に使える(つまり全国の教育委員会が利用できたら)ことを妄想します。もちろん、同様に臨時採用の教員の場合は勤務校の校長の評価がそれにあたります。

 

 

 が、想像するだに背筋が寒くなるほど、厳しい評価です。偏差値による評価、案外、学生にとって甘くて、安定できる評価だと思います。が、世の中、その甘さを許せる余裕は無くなってきています。

[]九州 10:46 九州 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 九州 - 西川純のメモ 九州 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 九州関係の今のところの予定を申し上げます。

 6月11日に佐賀北部の学校で講演します。その関係で10日に九州入りして、12日に週休を出発する予定でした。が、佐賀の多久市が『学び合い』を教育の柱の一つと位置づけています。その関係で、11日の講演に支障の無い関係で、その前後に多久市に参ります。

 ですので、9日~12日か10日~13日の予定です。

[]新年度に向けてに 10:11 新年度に向けてに - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 新年度に向けてに - 西川純のメモ 新年度に向けてに - 西川純のメモ のブックマークコメント

 同志の方々に、新年度に向けて申します。

 私は基本的に、自分の属する組織に関して愚痴を言ったことはありません。特に、「●●(これは人でも制度でも)のために●●が出来なかった」という愚痴は皆無です。そんな愚痴を言うぐらいだったら、それを乗り越えるにはどうしたらいいかを、シミュレーションをして、良い悪巧みをします。だって、その方が生産的だし、楽しいから。

 「そんなこと言ったって・・・・・」と反論したい気持ちは分かります。でも、私との違いは愚痴を言う人は「それ」を解決しようと思っており、私は「それを含む全体」を解決しようと思っているからです。私は囲碁を打っている気持ちで問題を解決します。「それ」を解決するよりも、「それを含む全体」を解決する方が遙かに簡単です。迂遠なようで、それが確実な方法です。

 さて、自問して下さい。

 

 全校『学び合い』をしましたか?

 それをすれば、徐々に広がります。逆に、それをしなければ、アーリーマジョリティの人が一歩を踏み出すことは困難です。

 

 地域の人を巻き込みましたか?

 『学び合い』に反対し、潰そうとする管理職はいるでしょう。その管理職はあなたの意見を潰せるし、追い出すことは出来ます。しかし、地域の人の意見を無視することは出来ませんし、追い出すことは出来ません。

 

 「そんなの無理」と言われる方もいるでしょう。でも、その方は反対される方を思い浮かべている。それは、『学び合い』をしたら遊ぶ子が出てくる、と心配する人と同じです。遊ぶ子はいます。でも、集団をリードする子がいます。それと同じです。反対する人もいますでしょう。でも、学校はチームとなり、地域と一体化すべきだと考える教師もいます。もし、それがいないように見えたとしたら、それは自分に何かがあるのです。全員でなくともいいんです。

 

 『学び合い』の会を開きましたか?

 ある学校で『学び合い』を広げても不安定です。人事交流のある県レベル、せめて事務所単位で広げなければ安定しません。何十人も集める必要はありません。数人集まればいいのです。

 

 『学び合い』を実践しはじめた初年は致し方ありません。しかし、それ以降であれば、ちまちまと自らの実践に満足しているとしたら、理由はどうあれ、自分のことしか見えていないのです。そして、その場合は、我が身を守れません。

 これを考えて欲しいと思います。

 

 幸い、『学び合い』は安定して、一定以上の結果を出せる人が多いから広がったのです。効果無くて、地方大学の一教師が始めたことが広がるわけありません。残念ながら、結果を出せずにいる人もいます。致し方ありません。本で「本の通りにやって下さい」と書いていても、そうしない人がいます。いや、本を殆ど読まずに実践している人もいます。それでは安定して結果は出せません。その方々も安定して結果を出せるには、上記をしなければなりません。そして、『学び合い』が単なる授業方法ではなく、子どもや我が身のためであることを理解する教師が増えて欲しい。そのためには、今後の社会の在り方を理解しなければなりません。そのレベルの本を用意しました。読んで下さい。

[]究極の『学び合い10:11 究極の『学び合い』 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 究極の『学び合い』 - 西川純のメモ 究極の『学び合い』 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 西川ゼミでは、私が本に書いてあるテクニックを全く使っていません。でも、結果を出し続けています。それは、それなりのことをしているからです。小中高の先生方が出来るか(正確にはやる勇気があるか)は別にして、その「テクニック」を公開します。

 

1) 本にしている

私は研究方法論を教えることはありません。それは「実証的教育研究の技法」(大学教育出版)に全て書いています。ちなみに、ゼミ生が「名著」と単に言う場合は、他の本を差し置いて、この本をさします。ゼミ生が研究で悩むことの9割9分はここに書いてあります。その他、『学び合い』における過去の成果は本にまとめています。ゼミ生はそれを読めばいいだけです。だから、教えることは基本的に不必要です。小中高の先生方は、毎年語っている最低限のルール、また、授業で語りたい蘊蓄はプリントにして渡せばいいのです。分からない子が大部分でもいいのです。分かる子が周りの子どもに伝えればいいことですから。もし、プリントにして分かる子がいないならば、口頭で説明しても、圧倒的大多数の子は最後までチンプンカンプンです。

2)  ブログ、FBで発信する。

私が日々考えていること。全員に伝えたいことは、ブログ、FBに発信しています。

これも、分かるゼミ生、そもそも分かりたいと思っているゼミ生は全員とは思っていません。でも、私の考えていることを知りたいと思い、理解したいと思うゼミ生はいます。そのゼミ生が分かればいいことですから。そして、私が願っていることはゼミ生だけに願っていることではないですから。

3) 政治・予算

ゼミ生が全く分からないところで、政治や予算獲得を常に、ず~っとやり続けています。彼らの出来ないことをやるのが教師の仕事ですから。

4) 任せる

上記の裏返しですが、ゼミ生が出来ることは全部任せています。私が大学に出す書類の9割以上(人事、卒業・修了認定、入試関係以外)は学生が作成しています。詳細を書くと大多数の方は「どん引き」すると思います。まあ、大学の事務も同僚もよく分かっているので、学生がその手の書類を出しても、「どこの研究室?」と聞かれ、学生が「西川ゼミです」と応えると納得してもらえます。

これまた、小中高では出来ないと思うでしょうね。でも、出来ますよ。ようは、ゴチャゴチャ言われないような政治をすればいいのですから。

5) 個人面談

週に1度はゼミ生と個人面談をします。ただし、集団的個人面談です。集団的個人面談とはどういうことか分からないと思います。ゼミ生は自分自身の悩みを私に相談するのですが、それを5~10人が同席しているのです。これによって、ゼミ生の「甘え」が暴走しません。また、ゼミ生の悩みがゼミ生集団の中で共有されるので、全体で解決します。なお、他のゼミ生の前では語れない悩みがある場合は、個人的に合います。ただ、ゼミが上手く回っているときは、そのようなことは起こりません。数十人の同年代の人に相談するより、57歳のオッサンに相談する方が適切であることって殆ど無いですから。これまた、一単元丸ごと任せる『学び合い』だったら小中高でも出来ます。各一時間当たり、5人ぐらいの子どもを後ろに集めて相談すればいいのですから。

 

 ということをやっているので、ネームプレートも、可視化を含む声がけも、な~んもやっていません。私がやるのは「日本を変えろ!」と無茶なことをニコニコ語るだけです。