西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

西川純です。新潟県上越市の上越教育大学の教育実践高度化専攻(教職大学院)で『学び合い』を研究しています。諸般の事情で、このブログのコメントは『学び合い』グループのメンバー限定です。メンバー登録は、いつでもOKです。ウエルカムです。なお、メールはメンバー以外にもオープンですので、いつでもメールください。メールのやりとりで高まりましょうね。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。西川研究室はいつでも参観OKです。 詳細は http://www.iamjun.com/をご覧下さい。
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本格的にトライする人も多くいると思います。その際、人とのつながりが大事です。身近にいる人と繋がれるとありがたいですよね。『学び合い』を実践される方は、『学び合い』マップ(https://www.google.com/maps/d/edit?mid=zDInXkSSxyO4.kNDji5uDNm0Y)に、是非、登録下さい。登録は、『学び合い』マップ登録フォーム(http://form1.fc2.com/form/?id=77081b4d4f40dd2f)から出来ます。  「私なんて、人になんか教えられるレベルに行っていない」と思う方へ。だからいいんですよ。一番知っている人が、一番の教え手ではないことは『学び合い』を実践しているならば、子どもを見れば分かるでしょ。それに、教える必要はないのです。共に学び合えばいいのです。いや、愚痴を言ったり、笑ったりする、それでいいのです。  是非、一人でも多くの人がマップに登録下さい。強く、強く、お誘いします。

17/03/05(日)

[]教えちゃ駄目? 16:02 教えちゃ駄目? - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 教えちゃ駄目? - 西川純のメモ 教えちゃ駄目? - 西川純のメモ のブックマークコメント

 OBのメモに反応して、書きます。

 「『学び合い』では子どもと関わってはいけないのですか?」とか「『学び合い』では教師は教えてはいけないのですか?」と聞かれます。

 結論から言えば、最初は「駄目」です。そうしないと、教師の頭が切り替わらないし、子どもの頭も切り替わらないからです。私の本は基本的に初めて3ヶ月、まあ、1年目のガイダンスを中心としています。だから、一応、「『学び合い』では子どもと関わってはいけない」とか「『学び合い』では教師は教えてはいけない」という「風」に書きます。だって、そう書かないと、従来型授業になれている人は暴走しますから。

 でも、本当は関わってもいいし、教えてもいいのです。

 本にも書きましたが、「いい/悪い」、「正しい/間違っている」を言うのはOKです。ただ、教えるのは控えましょう。教え始めると視野が狭くなるから。一言言って、さっと行き過ぎる、というような案配です。ただし、ニコニコ(ゲタゲタ)しながらやりましょう。

 切り替えの目安は、教師の心の有り様です。教師が「あ、間違っている」、「これでは駄目だ」と心にあると、子どもを責めるようないい方になるだろうし、教えてしまいます。「ま、そのうち何とかなるや」、「これが間違ったままでもいいじゃない。自分は子どもの幸せのために教えているんだ」と思えるようになれば、ニコニコ(ゲタゲタ)と接することが出来ます。

 さらに、教えることさえもOKなのです。ただし、教えたあとに、子どもが依存的になる段階では駄目です。願わくば、教えたあとに、「分かっていますよ、そんなこと。私たちに任せてよ」というような反応が望ましい。これも、教師の心の有り様です。教師の心の中に自分の考えるハッピーエンドがあり、それに導こうとする限りは、子どもは依存的になります。しかし、自分の思いつくレベルの上を子ども達は出来ると思うならば、子どもは依存的になりません。

 が、このレベルのことは『学び合い』を始めたばかりの人には禅問答みたいですから。でも、ちゃんと上記に関して「も」書いているのですが。

追伸 私はゼミ生と一杯馬鹿話をします。そして聞かれれば私なりの案を話します。ただし、その最後に「今言ったことをそのままやったら、思いっきり軽蔑するよ。あははははは」と言います。

追伸2 明日発売になる「私は『学び合い』にこれで失敗し、これで乗り越えました。」(東洋館)を読めば、多くの実践者が乗り越えなければならない壁であることが分かります。

[]次のステージへ 13:17 次のステージへ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 次のステージへ - 西川純のメモ 次のステージへ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』を1年以上実践した方へ。

 みなさんは、『学び合い』の基礎的な技法は分かったはずです。あとは問題が起こったときに本を見直したり、他の『学び合い』の実践者に相談したりすれば大丈夫です。だって、『学び合い』で起こる問題は典型的なものばかりです。

 だから、是非、妄想して欲しいのです。そして、『学び合い』の技法の裏にある根拠を理解して欲しいのです。私は色々な本を書きましたが、そのような人への本も用意しています。新年度が始まる前に読んでください。

 

『今すぐ出来る!全校『学び合い』で実現するカリキュラム・マネジメント』

『汎用的能力をつけるアクティブ・ラーニング入門』

学び合いの手引き』(ルーツ&考え方編)

学び合いの手引き』(アクティブな授業づくり改革編)

 

 「そこそこ出来る」で満足していると、集団をリードする子どもから見放されますよ。集団を健全に維持するためには、教師は課題のレベルを上げ続けなければなりません。そして、それが出来るためには、自分自身に課す課題のレベルも上げなければならないのです。

[]運 11:12 運 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 運 - 西川純のメモ 運 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 研究者の中には惚れ惚れとするような頭のいい人がいます。その人と話し合っていると、「俺みたいなやつが大学研究者でいいのだろうか?」と思います。

 その私が色々な学会で学会賞をいただき、学会誌編集員長や学会長をつとめ、科学研究費の2段階審査委員(おそらく上越教育大学の開学以来初めて)をつとめました。そして、ゼミでの研究が基になる『学び合い』を全国の教師が実践してもらい、多種多様な本を出版する機会を得ています。どう考えても、運がいい。

 じゃあ、どのように運を引き込んだか。それを書きます。

 第一に、色々なことを妄想するのです。「こんな事が実現したら凄いな~」ということをです。その際、その妄想が多いことと同時に、異質であることが大事です。同質である場合、一つが実現できないとしたら、他の妄想も実現できる可能性が低いです。例えば、「クラスでこんなことを実現できたら凄いな~」ということは、実現できる状態であれば、様々な妄想は全て実現できますが、実現できない状況であれば全て実現できません。だから、日本や地域でこんなことを実現したら凄いなと思うことを妄想してください。

 意外に思われるかもしれませんが、範囲を広げる方が実現の可能性は高まります。何故かと言えば、手伝ってくれる人がいる可能性があるからです。「その子」をなんとかするより、クラスをなんとかするほうが楽というのは『学び合い』のセオリーですよね。それと同じで、自分のクラスを何とかするより、都道府県を何とかする方が遙かに楽です。事実、私の場合、地元の上越市を何とかする方が、日本を何とかするより遙かに難しい。

 第二に、それらの妄想を関連づけるようにしてください。例えば、私の研究室には日本全国から参観希望の方々がおられます。その方々を地元の実践者の『学び合い』の授業を参観してもらいます。その事によって、地元を変える起爆剤にしたいと思っているのです。

 また、ブログやFBに時間をかけて毎日書いていますが、そこに書いた文章を使って本を書いています。

 第三に、自分一人で抱えないことです。自分なんてたいした力が無いことを自覚し、人に頼ることが大事です。そのためには、頼る人にもメリットのある妄想でなければなりません。その点『学び合い』は有利です。だって、「一人も見捨てず」という願いがあるのですから。

 第四に、やり続けることです。私は毎日やりつつけています。例えば、私の今の生活パターンです。

 5時に起床。5時半に自宅のコンピュータで仕事。5時45分から6時半まで家の近くをウオーキング。着替えて、7時25分まで自宅のコンピュータで仕事。25分から朝食。45分に自宅を出発。8時に大学に到着。11時15分まで、頭を使う仕事をします。15分にゼミ生達と学食で家内の弁当を食べます。12時から仕事再開。それから6時45分まで集中します。その間、3回程度、ゼミ生のいる部屋に行き馬鹿話をします。6時45分に大学出発。7時自宅到着。息子と風呂に入ります。7時半から自宅のコンピュータで仕事。8時~9時に家族と夕食。9時から10時40分まで自宅のコンピュータで仕事。10時40分に就寝。

 以上をプラスマイナス5分以内の生活をずっと続けています。家族で旅行に行ったり、買い物する以外は、土日もこの生活パターンです。好きなSF、歴史小説の読書、映画、クラシック鑑賞は大学院に入学した22歳から基本的に断っています。例外は、出張の時の電車の中です。テレビも夕食の1時間以外見ません。つまり、家族との時間以外はマシーンになりきって、仕事をしつづけています。

 以上のことを35年以上続けていれば、かなりの運が転がり込みます。

追伸 なんであんなに論文や本を書けるのですか?と聞かれます。理由は簡単です。時間をかけているからです。