西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

西川純です。新潟県上越市の上越教育大学の教育実践高度化専攻(教職大学院)で『学び合い』を研究しています。諸般の事情で、このブログのコメントは『学び合い』グループのメンバー限定です。メンバー登録は、いつでもOKです。ウエルカムです。なお、メールはメンバー以外にもオープンですので、いつでもメールください。メールのやりとりで高まりましょうね。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。西川研究室はいつでも参観OKです。 詳細は http://www.iamjun.com/をご覧下さい。 もし『学び合い』グループに参加される場合は、 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/をご参照ください。
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だめで元々で、とりあえずドロップボックス(http://db.tt/bMZAZwx)とjimdo(http://jp.jimdo.com/)の無料アカウントを登録してみてはいかがでしょうか?実に簡単ですから。

本格的にトライする人も多くいると思います。その際、人とのつながりが大事です。身近にいる人と繋がれるとありがたいですよね。『学び合い』を実践される方は、『学び合い』マップ(https://www.google.com/maps/d/edit?mid=zDInXkSSxyO4.kNDji5uDNm0Y)に、是非、登録下さい。登録は、『学び合い』マップ登録フォーム(http://form1.fc2.com/form/?id=77081b4d4f40dd2f)から出来ます。  「私なんて、人になんか教えられるレベルに行っていない」と思う方へ。だからいいんですよ。一番知っている人が、一番の教え手ではないことは『学び合い』を実践しているならば、子どもを見れば分かるでしょ。それに、教える必要はないのです。共に学び合えばいいのです。いや、愚痴を言ったり、笑ったりする、それでいいのです。  是非、一人でも多くの人がマップに登録下さい。強く、強く、お誘いします。

17/03/31(金)

[]高校2年 19:39 高校2年 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 高校2年 - 西川純のメモ 高校2年 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 高校2年の最後の日に、上越教育大学へ『学び合い』を学びに来た「生徒」がいます。制服を着て来たので高校生と言うより、中学生のように見えました。しかし、話を聞くと、意識の高い大学の2、3年生レベルの子です。さもありなんと思いました。その子の意識の高さもありますが、その子を育てている高校のカリキュラムの賜と思います。

[]国語科授業 12:52 国語科授業 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 国語科授業 - 西川純のメモ 国語科授業 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 京都の池田さんの「中学校国語科授業 成功の極意」というものを読みました。いいですね。バランスがいいと思いました。一寸したテクニックレベルもあり、かつ、本質的な授業方法もあり。このページ数で、良くまとめたと感心します。池田さんが「書き切った」と書かれているのもうなずけます。

 ま、一つ、難を言えば、「中学校」と銘打っている点です。おそらく、小学校、高校にも通じると思います。それに、他教科にも。

17/03/30(木)

[]事故 22:40 事故 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 事故 - 西川純のメモ 事故 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 雪崩の事故で多くの子どもが死んだ。親御さんの気持ちを察すると辛い。死なれた教職員の方も人の子である。その方の親御さんのお気持ちを察する。

 理科でも、体育でも事故はあります。死に至る事故もあります。残念な事実ですが、事故は完全になくすことは無理です。だから、事故があるから、それを禁止するということは短略的な判断だと思います。そのことの教育効果と事故の可能性を考慮に判断しなければなりません。

 が、思うところがあります。最初に、私は素人です。と宣言した上で書きます。

 事故責任者が謝罪の言葉を出さず、淡々と語っているように思います。これは「山の事故は仕方のないことだ」と思っているのだと。そして、その業界関係者もそう思っているのではないかと想像します。「もしも、この私の想像が正しい」ならば、山岳部は全面的に廃止すべきだと思います。

 逆に、山岳部関係者が「なんでこんなことしたんだ?!」と思っているならば、事故の再発の可能性を減じることが出来ます。その場合は廃止すべきだとは思いません。

[]脱する 12:46 脱する - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 脱する - 西川純のメモ 脱する - 西川純のメモ のブックマークコメント

大事なことです。

入門段階を脱した証拠ですね。

ちなみに、西川ゼミは私が本で書いたテクニックを全く使っていません。

テクニックの多様さ(引き出しの多さを誇るのではなく)、テクニックを使わないことを誇ります。

http://manabiai.g.hatena.ne.jp/yudai7-i/20170330

[]アクティブ・ラーニングの成立条件 08:53 アクティブ・ラーニングの成立条件 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - アクティブ・ラーニングの成立条件 - 西川純のメモ アクティブ・ラーニングの成立条件 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 アクティブ・ラーニングが学会で出来るか、免許講習会で出来るか、ということに関して書きます。

 アクティブ・ラーニングが成立するためには、メンバーの一定数がそれを既習であることを前提としています。

 人類の学習は基本的にアクティブ・ラーニングです。それはホモ・サピエンスの黎明の時から現在もです。例外は、200年弱の歴史しかない学校教育だけのことです。

 人類の歴史では、熟達者の中に新参者が参入するという形で学習が成立しています。身近な例では、職員室に新任教員が配属されるようなものです。それは全ての職場も同じです。徒弟制の時代はもちろん、最初の狩りに参加するホモ族も同じです。

 文部科学省のアクティブ・ラーニングの源流の一つはアイビーリーグの学習です。教師が長々と説明するのではなく、学生が議論を戦わし、教師が行司役、評価者の役割を果たします。そのためには、教師は一定の図書を指定し、学生はそれを熟読していることを前提としています。

 学会でも、免許講習会でも、一定の図書を読んでいることを前提と出来るならばアクティブ・ラーニングは出来ます。が、それは無理ですね。ですので私の関わる学会や免許講習会ではアクティブ・ラーニングは出来ません。一方、『学び合い』の会ではバリバリのアクティブ・ラーニングをしています。理由は一定以上のメンバーが既習ですから。ちなみに西川研究室は完全無欠のアクティブ・ラーニングです。その実態を知れば、『学び合い』実践者もどん引きしますよ。「そんなことまで学生に任せていいの??????」と。

[]九州 07:19 九州 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 九州 - 西川純のメモ 九州 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本年度は一度も九州に参りませんでした。しかし、来年度の6月の中旬に九州に参ります。オファーがあったとき、最初は私の出張の基準(http://goo.gl/mkZf6O)を知らないでのオファーと思い、それを伝えました。その校長は「作戦をたてます」とのレスです。正直無理かなと思いました。遠方の講演の場合は、助成によって予算獲得するか、複数の学校が協同で呼ぶしかないですから。しばらくすると、予算を確保したとのこと。ビックリして「私費は含んでいないですよね?」と確認しましたが、あらゆる予算をかき集めたそうです。これだけの熱意があるならば、その学校の準備は万端なのでしょう。

 私の講演は劇薬です。普通の講演会で聞く分には、ある意味気楽です。それなりの話術を使いながら楽しくためになる話をする自信はあります(いわゆる金の取れる話)。でも、自分の学校に管理職が呼ぶとなると話は別です。その学校の先生方の中には「あれをやれっていうの!」と思う方がいて当然です。その方々が構えてしまいます。一方、その学校の中に実践者がいて、学校でやろうという構えが出来ているならば、それは触媒になります。

 その学校は後者なのでしょう。『学び合い』武闘派(ご本人はそう思われていませんが)の校長に会えることを楽しみにしています。そして、久しぶりの九州。

[]根治療法 07:01 根治療法 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 根治療法 - 西川純のメモ 根治療法 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 学校には様々な問題があります。その解決策はどんなものがあるでしょうか?

 「この教材を使えばみんなが授業に集中する」とか、「この一言を言えば手のかかる子を押さえることが出来る」というような即効性がある解決策があります。人は弱いもの。何かあればすぐに解決したがるものです。でも、すぐに解決できるものは、すぐに元に戻ってします。だから、あとからあとから、それらをやり続けなければならない。例えば、面白教材を繰り返さねばならず、手のかかる子につきっきりになっていなければならない。

 しかし、書店に並ぶ本の九割九分がそうです。

 だから、『学び合い』のように根治療法をしなければならない。その子、その事の問題ととらえず、集団の問題としてとらえる。そして、それを解決するには教師の腹を定めなければならない。即効性は劣ります。少なくとも2週間はかかります。初心者の方は3ヶ月かかるでしょう。でも、安定した結果を出すことが出来ます。

 が、それすらも安定ではないと言えます。なぜなら、『学び合い』のセオリーは安心できますが、それを実践している「人」は弱いものだからです。上手くいけば、手を抜いてしまいます。何か問題があれば、即効性のある解決策に頼りたくなる。

 これを乗り越えるには、その子、その事の問題ととらえずに、かつ、自分の問題ととらえる「のでもなく」、自分たちの問題としてとらえるのです。そのためには教師集団が『学び合い』の集団にならなければならない。一人が悩んでも、他の教員が岡目八目でアドバイスをすることが出来る。みんなで背負うことが出来る。これを構築することがカリキュラム・マネジメントの本体だと思っています。

 このカリキュラム・マネジメントを勧めるためには、体感的に理解している『学び合い』を理論的に理解しなければなりません。「いきなり話し合わせるのではなく、まず考えさせてから」、「机をコの字にすべき」、「グループを決めなければならない」という典型的な意見に対して、どのように応えるべきなのかを理解しなければなりません。それがなければ、自らの実践が危ういのです。

 前者のために

・『全校『学び合い』で実現するカリキュラム・マネジメント』(http://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-128316-2

・『子どもを軸にしたカリキュラム・マネジメント』(http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/interview/?id=20170106

・『学び合い』で始めるカリキュラム・マネジメント

 後者のために

『『学び合い』の手引き ルーツ&考え方編』(http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/interview/?id=20160564

・『『学び合い』の手引き アクティブな授業づくり改革編』(http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/interview/?id=20160564

・『汎用的能力をつけるアクティブ・ラーニング入門』(http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/interview/?id=20160759

 を用意しました。

 これを理解できる中級者を求めています。自分がよければいい、ではダメなのは、子どもも教師も同じです。『学び合い』の実践で集団をリードする子に対して自らが述べているように、「みんな」を考えることが自分の得です。

17/03/29(水)

[]中級者 22:08 中級者 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 中級者 - 西川純のメモ 中級者 - 西川純のメモ のブックマークコメント

学び合い』の実践者の裾野が広がってきた。そろそろ中級者の層の厚みをつけなければならないなと感じています。

[]分離 06:50 分離 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 分離 - 西川純のメモ 分離 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 西川ゼミは上越教育大学で最もゼミ生の多い研究室です。同時に、「私のようになりたい」と思うゼミ生がいない研究室です。これは説明がいると思います。

 例えば、物理学を物理の教師である田中さんに学んでいる人は、物理学を学びたいのであって、物理の教師になりたいとは限らないし、田中さんになりたいとは思っていないと思います。一方、何かの宗教に信心し、師匠についたとします。師匠自体がその宗教を体現しているものだと考えれば、師匠と一体化したいと思うでしょう。

 つまり、教師の人と学びたいものが分離しているか、一体化しているかの違いです。

 ゼミ生は『学び合い』を学びたいし、「一人も見捨てたくない」という願いに共感しているのです。それは私という人を離れて存在しうる理論であり、実践です。

 もちろんゼミに入った当初は『学び合い』と私が一体化しているように思っている学生もいます。しかし、私の本性をもろだしし、同時に、『学び合い』のすごさを理解させれば分離します。だから、カップラーメンを食べながら私と『学び合い』の議論をするゼミ生が生まれます。

 私は『学び合い』を一般的な宗教にはしたくありません。ただし、最も成功した宗教である数学のようにしたいとは思います。

追伸 「ドアの影に隠れてワッ、脅かすおっさん」、「女性がいないところでは、中学生レベルの下ネタを連発し、自分で受けているおっさん」になりたい兄ちゃん、姉ちゃんはいないですよね。

17/03/28(火)

[]最前線 21:45 最前線 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 最前線 - 西川純のメモ 最前線 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ゼミ生から何度も言われることです。指導教員のようになりたい人が集まるゼミもあるけど、西川ゼミはそうでない。ゼミ生は西川先生のようになりたいとは思っていない。と。

 ということを、ニコニコしながら、誇らしげに、私に語ります。

 私は、それをイジケて、誇らしく、ゲタゲタと笑いながら聞きます。

 私のような生き方が万人すべからく幸せでないと思っています。でも、そうでないと生きられない役回りの人もいます。その人と一緒にやればいい。ゼミ生にはとりあえず幸せであって欲しいと願います。

 最前線は、ゼミ生であるかないかではなく、教師経験が何年かであるかではなく、その人の本性の問題です。もちろん、その本性を持つ人はゼミ生にいますが。

 自分のひな形を作りたい人には分からないと思います。私は常に集団で考えます。

 私はゼミ生に接するときは教師です。だから、甘い。でも、それ以外(OB:OG含めて

)に対しては社会人としてつきあいます。

[]上の人 21:23 上の人 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 上の人 - 西川純のメモ 上の人 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私のゼミ生は色々な研修に参加します。『学び合い』と真逆で、私を蛇蝎のように嫌う人の研修会にもです。私はそれは素晴らしいと思います(ま、最近は公的に蛇蝎のように嫌う人は少なくなりましたが)。多様な人と折り合いをつけることを学ぶ機会は大事です。

 ある西川ゼミ生と話したとき、ある発見をしました。その学生がある研修団体のことを説明するとき、「その会の上の方の人と話したとき・・・」とふらっと言いました。私は「上の方の人って何?」と思わず聞き返しました。ゼミ生は私の疑問を瞬時に理解し、「そうですね。『学び合い』の場合「上の人」という概念がないですね。本を書いた人とか、会を開いている人、というのはありますが、「上の人」ってないですね」と。

 あ~、『学び合い』で当たり前の事って、普通では当たり前のことではないことを理解しました。

追伸 ちなみに、ゼミ生は私のことを「親戚のおじさん」のような人と理解しています。ですので、講演会での私を見るとびっくりしています。親戚のおじさんは年長者ですが、上の人ではありません。

追伸 年に何回か、管理職に豹変します。年に何回かでいいのです。

[]膝の上 21:23 膝の上 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 膝の上 - 西川純のメモ 膝の上 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 晩酌していると、最後の段階になると「最後の締め」を持って私の脇に立ちます。で、私の膝の上に座ります。大きくなったのでかなり重い。でも、息子の後頭部をなぜながら酒を飲みます。

 いつまで続いてくれるか。備忘のため、書きます。

[]不思議 07:25 不思議 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 不思議 - 西川純のメモ 不思議 - 西川純のメモ のブックマークコメント

今度の本(特別支援)の原稿を色々な方に見てもらっています。不思議なぐらい反発はない。不思議です。だって、九九を教える必要は無い、と今まで一生懸命にやっていたことを否定しています。「そんなことはない!」という気持ちが起こるのが当然です。不思議だな~っと思いました。しかし、分かりました。今度の本は、保護者の生の声、事業所の生の声を元にしているからです。つまり、私ではなく。だから、反発するのではなく、納得するのだと思います。じわーっとくる感動を味わっています。

[]仙南の会 07:21 仙南の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 仙南の会 - 西川純のメモ 仙南の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 4/29(土) 14:00~に『学び合い』仙南の会(宮城県)4月の定例会を、宮城県白石市中央公民館 図書室を会場に開催されます。

 お誘いします。... fb.me/6CyYjGDl2

17/03/27(月)

[]上越の会 18:14 上越の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 上越の会 - 西川純のメモ 上越の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 4月15日に上越で『学び合い』の会を開きます。

 私も話します。その時、一番話したいことを話すので、当日まで、ひ、み、つ、というか私も分かりません。お誘いします。

http://kokucheese.com/event/index/461024/

[]軽重・順序 06:45 軽重・順序 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 軽重・順序 - 西川純のメモ 軽重・順序 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 九九や漢字を教えるな、とは申しません。特別な支援を必要とする子ども同士、また、健常児といっしょに九九や漢字を学び合えるならば、それはOKです。でも、「いや、あの子はいっしょにやるのは無理です。」という特別支援担任がいたら、「だったら、あなたがマンツーマンで漢字や九九を教える前にやることがあるでしょ」と言いたいのです。

 事の軽重、順序が違うのです。

[]求められる特別支援教育(知的) 06:10 求められる特別支援教育(知的) - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 求められる特別支援教育(知的) - 西川純のメモ 求められる特別支援教育(知的) - 西川純のメモ のブックマークコメント

 多くの特別支援担任(知的)はマンツーマンで九九や漢字を教えています。しかし、それが在学中に必要なので、就労後は必須ではありません(出来たら出来た方がいいですよ、もちろん)。それが出来ないことで苦労することは殆ど無いでしょう。

 「もし、人とのコミュニケーション」が出来るなら。計算が出来なくとも、読めなくとも、身振り手振りでコミュニケーションが出来るならば、仕事は体で覚えることが出来ます。だから、特別支援の子どもを就労させている保護者も特別支援の子どもを就労させている企業・事業所も九九や漢字を重視していません。その代わりに「人とのコミュニケーション」が出来ることを重視しています。

 じゃあ、どうしたらいいか?

 学校に適応するための特別支援から社会に適応するための特別支援に転換するのです。そのためには教師が社会のひな形になるのです。具体的には、職場のようにグループで課題を解決する経験することを中心とすべきです。

 企業・事業所、特別支援の子どもを就労させた保護者とのインタビューで確信しました。今の学校に適応させる特別支援は、特別支援担任が抱え込むように指導する特別支援は、無益、いや有害でありさえします。多くの人から非難されることを理解した上で、言わざるを得ません。

 特別支援の子ども同士の『学び合い』、健常者との『学び合い』を定常化するしか救う道はありません。教材は何でもいいのです。だって、九九や漢字すら必須でないのですから。その子の不得意なことではなく、その子の得意なことをしましょう。

学び合い』で「気になる子」のいるクラスがうまくいく!(学陽書房)をお読みください。

[]義務教育の特別支援 06:10 義務教育の特別支援 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 義務教育の特別支援 - 西川純のメモ 義務教育の特別支援 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 公立の義務教育の強みは、物理的に近くに住む子どもが集まって学ぶことです。これによって未来のコミュニティを創っています。障害のあるこの多くは地元で生活すると思います。そして、障害があるとは分類されない、知的に問題が無く、教師とだけはコミュニケーションをとれる子どもは地元で生活すべきだと思います。

 健常児を含めて、失業したときの世話をしてくれる人、生活保護の手続きを一緒に福祉事務所に行ってくれる人が近くに必要です。そして特別支援の子どもの場合は、各種の障害年金やグループホームの手続きを、親亡き後にしてくれる人が必要です。それも一人で抱えていたら大変です。続かない。多種多様な人によって構成される地元コミュニティの創成が急務です。

 その子たちの幸せを確実に出来るのは義務教育における『学び合い』です。私は額面通りに子どもの生き死にを決めていると思っています。九九や漢字のレベルのことではありません。

学び合い』で「気になる子」のいるクラスがうまくいく!(学陽書房)をお読みください。

17/03/26(日)

[]膝 21:19 膝 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 膝 - 西川純のメモ 膝 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 備忘のために書きます。

 本日も、私の膝の上で、食後のデザートのヨーグルトを息子を食べ、その後ろで酒を飲んでいます。

[]私の限界 21:17 私の限界 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 私の限界 - 西川純のメモ 私の限界 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 現状の「特別な支援が必要な子」とは、生活・学習に困難がある子どもです。そして、この困難を感じる主語は「教師」です。教師が困難を感じないならば、ケース会議も開かれないでしょう。つまり、勉強が出来て、教師とはコミュニケーションがとれる子であれば、様々な障害があっても「特別な支援が必要な子」に分類されません。そして、そのような子は社会に出た後、ものすごく障害を感じます。文部科学省は通常学級にいる特別な支援を必要な子は6.5%いると言っています。でも、その数に入っていない障害のある子どもはかなりいると思います。教師だったら思いつくでしょ、「周りの子どもと関わることが出来ない子」です。でも、その子が勉強はある程度出来て、教師とは話せるならば、一斉指導の授業では困難を教師は感じません。

 大学教師として30年間勤めました。ゼミ生は約二百人います。当然、そのような子がいます。そのような子に対して、私の出来ることは限られています。私のゼミにいる間は排斥されないようにすることは出来ます。『学び合い』の中で障害が見えにくく出来ます。でも、その多くは、卒業・修了させたとき、「この子の人生は厳しいだろうな」と分かった上で送り出します。

 私が高校教師だったら、手帳を取らせるでしょう。それさえあれば、厳しい人生の中で「生きられる」可能性を高めることが出来ます。そして、そのような子どもを受け入れられる就職先を探すように保護者に勧めるでしょう。

 でも、高校教師は大学教師と同じで限界があります。その子どもが幸せになるためには、その子どもを理解し受け入れる大きな集団が身近になければならないのです。ゼミのような小さい集団では支えきれずに、ゼミから出てもらった学生がかつて一人だけいます。ものすごい学生でした。ただし、私に対しては可愛いのです。泣いて、絶対に先生のゼミにいたいと願ったのですが、断りました。他の学生が支えることにへとへとになってしまったのです。高校の場合もそれに近いものがあります。高校は広域から生徒が集まります。結果として、その子の近くで生活する人は数が限られてしまいます。

 だから、義務教育が果たすべき役割は大なのです。

[]特別支援教育 16:57 特別支援教育 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 特別支援教育 - 西川純のメモ 特別支援教育 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 特別支援の本を書き終わって、ハッキリしたことがあります。それは義務教育段階の特別支援教育の目的は、子どもを学校教育に適応させることだということです。多くの先生は、そのことが子どもの将来に繋がると思っています。しかし、子どもの就労を理解していないので、それは単なる思い込みにすぎません。そして、多くの場合、学校に適応させることは社会に不適応させることなのです。

 恐ろしいことです。

 例えばです。特別支援の子が就職して、職場でお漏らしをしてしまいました。何故だと思いますか?学校で休み時間までトイレを我慢することを教えられ、それが出来ると褒められたからです。ところが職場には小一時間ごとの「休み時間」はありません。

 就職している特別支援の子どもがいる親、特別支援の子どもを受け入れている企業、事業所の方々は、義務教育の特別支援の先生方が一生懸命に教えていることを「全く」、「全然」大事だとは思っていません。しかし、その声を聞くことがないので、気づきません。そして、無意味なことを延々と教えています。

[]広がる・広がらない 11:50 広がる・広がらない - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 広がる・広がらない - 西川純のメモ 広がる・広がらない - 西川純のメモ のブックマークコメント

 高校2年生が私の所に来ることを書きましたが、その生徒の質問は以下の二つです。

①西川先生の『学び合い』について書かれている本を拝読した上で、なぜ、今学び合いが注目されていながら日本の教育の主流ではないのかということ。

②何が『学び合い』の普及を阻んでいるのか。

 きっと同じように疑問である方もおられると思います。そこでここに書きます。

 生物は生きるために様々な形質をDNAの中に刻みつけていますが、行動もその一つです。例えば、ウスバシロチョウの幼虫はムラサキケマンなどのごく限られた植物(食草と言います)の葉だけを食べます。そして親は食草に卵を産み付けます。だから、幼虫は生まれたら、近くのムラサキケマンを食べれば生きられるのです。このような単純な生活であれば、その中で生き残る行動はDNAに刻みつけることが可能です。

 ところが人間は違います。熱帯雨林、砂漠、極北と様々な環境の中で生きています。食べるものも違うし、その食べ物を得る方法も違います。身を守る方法も違うでしょう。人類が宇宙で生活するようになったら、そこにも適応するでしょう。こんなことをDNAの中に全て刻みつけることなど無理です。じゃあ、どうやっているか?

キャンポスという人は面白い実験をしました 。実験では母親の近くに小さい子どもが遊んでいます。その近くには大きなドラが置いています。子どもが遊んでいるとき、いきなりドラを鳴らしたら、どんなことが起こると思いますか?おそらく、子どもが泣くと思うのではないでしょうか?しかし、違います。

ビックリした子どもが最初にやるのは、母親の顔を見るのです。もし、母親の顔が穏やかであれば、遊びに戻ります。しかし、母親の顔が恐怖の表情である場合は、泣きながら母親にすがりつくのです。

子どもは何が危険か、危険じゃないかを知りません。それを母親の判断に仰ぐのです。とても優れた戦略です。子どもが大きくなるに従って、他の大人に判断を仰ぎます。例えば、皆さんがどうしても路上駐車をしなければならないとします。片一方にはきつきつのスペースしかありません。他方は一台も駐車していません。さて、みなさんはどちらに駐車しますか?アマゾンで何かを買うとき、何を手がかりにしますか?今一番売れているもの、一番評価の高いものですよね?つまり、他の多くの人達を参考にしています。

人類は、様々な環境で生きる術を全てDNAの中に刻みつけることはしませんでした。ただ一つだけ、「周りの人達に合わせる」ということをDNAの中に刻みつけたのです。だから、幼児ですら母親の判断に従っています。(このあたりの詳細は『理科だから出来る本当の「言語活動」』(東洋館)に書いています。理科以外の方も参考になると思います)

これが高校2年生の生徒の質問に対する答えです。つまり、「多くの人が『学び合い』以外を実践しているから」というのが理由です。

でも、それだったらいつまでも変わらないはずですよね?でも、変わらない生物は緩慢に自滅します。生き残る生物は、周りの環境に合わせて変化しうる生物です。

それ故に群れの中に「周りに合わす」という程度がきわめて弱い、弱い、若干弱い、個体を含んでいます。この「周りに合わす」ことはきわめて弱い個体が、アスペルガー症候群ではないかと考えている人もいます。

人がものを買う際の行動を理論化した人に、ロジャーズやムーアがいます。それによれば、イノベーター、アーリーアダプター、アーリーマジョリティ、レイトマジョリティ、ラガートがいます。イノベーターが周りに合わせず、後になるに従って、合わせます。ラガートになると周りが変わっても、「過去の周り」に合わせて決して変わりません。

二十年前は『学び合い』を実践するのはイノベーターばかりでした。今は、アーリーマジョリティにも広がっています。だから、高校生には「安心していいよ」と言うつもりです。

17/03/25(土)

[]『学び合い』で始めるカリキュラム・マネジメント 13:31 『学び合い』で始めるカリキュラム・マネジメント - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 『学び合い』で始めるカリキュラム・マネジメント - 西川純のメモ 『学び合い』で始めるカリキュラム・マネジメント - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ある日、一人の中学校教師が上越に来て私と議論しました。学校に戻って『学び合い』を実践し、学校に広めました。当然、山あり、谷ありです。幸い、2代続けて校長のサポートも受けました。そして、全校体制の『学び合い』がなりたちました。

 そんな学校に何が起こったかを知りたいと思いませんか。

 「『学び合い』で始めるカリキュラム・マネジメント 学力向上編」(www.amazon.co.jp/dp/4491033390)

この本の売りは、その先生、校長先生の文章だけではなく、「最初は疑問を持っていた先生」、「途中から赴任した先生」、子ども、保護者、事務、用務、地域の人等々の様々な文章によって構成されている点です。凄いですよ。

17/03/24(金)

[]高校2年 19:41 高校2年 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 高校2年 - 西川純のメモ 高校2年 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最近以下のようなメールをいただきました。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

上越教育大学 西川先生

 

私は、○県立○高等学校2年の○と申します。

本日は、お願いがあってご連絡いたしました。

 

まず、私は、障害という固定概念を社会から無くしたいと思っています。

この目的を達成するために、『学び合い』で授業することが最も近い形だと考えています。そのため、『学び合い』について研究を行っている西川先生がいらっしゃる上越教育大学に進学を希望しています。

 

つきましては、こちらの都合で誠に申し訳ないのですが、来る○から○のどこかで直接上越教育大学に伺い、『学び合い』についてお話を伺いたいと思っています。

 

なお、お伺いしたい内容については、

①西川先生の『学び合い』について書かれている本を拝読した上で、なぜ、今学び合いが注目されていながら日本の教育の主流ではないのかということ。

 

②何が『学び合い』の普及を阻んでいるのか。

 

といったことです。

お忙しいところ申し訳ないのですが、ご検討いただけると幸いです。

宜しくお願い致します。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

ビックリです。

その高校には『学び合い』の同志が勤務されています。それ故に『学び合い』を知ったのだと思います。その学校は何百kmも離れているので、同志を通して調整をしました。

 

でも、凄いです。私が高校2年の時、何を考えていたんだろう、と思います。

昨年は、高校3年生の訪問を受け入れました。今年は高校2年です。

そのうちに中学生も訪問希望があるかもしれません。

凄い子たちがいるものだと思います。

[]評価 18:18 評価 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 評価 - 西川純のメモ 評価 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 河野太郎議員が大学に対する評価に関して「こんなにたくさん大学の評価が必要なのでしょうか。五年に一回、六年に一回、七年に一回のセミがある年、そろって地上に出てくるようなことがあったらどうするのでしょうか。きちんとした評価を一つ、しっかりやればよいのではないでしょうか。」と書いています(http://bit.ly/2nY1ADI)。

 理由は簡単です。評価をゴチャゴチャやれば、訳が分からなくなり、みんながスルーできるからです。色々な人のやっていることを評価し、それを総合評価すれば、全員横並びになります。村社会で出せる結論はそのようなものです。文部科学省でも、あんまりキツい評価をしたら、自分たちがソフトランディングさせようとしているイメージよりも、過酷に早く大学を潰さなければならなくなります。

 評価は単純です。研究者養成を目的としている旧帝国大学あたりは一流雑誌に掲載される論文数と、研究者として採用された博士学生の数でやればいい。

 それ以外は、定員充足率と就職率。ただし、就職率はいくらでも誤魔化せるので、卒業生の10年後の就職率(学生支援機構のデータを使えば分かると思います)で評価すればいい。

 評価は目標と対応しなければなりません。ところが、目標を達成したかではなく、方法が正しく行われたかで評価されている。これはいくらでも誤魔化せる。

 ただし、偉そうに書いていますが、もし、上記になれば苦しむのは私も同じです。

追伸 実は、小中高の評価も同じです。

[]未来社会 15:06 未来社会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 未来社会 - 西川純のメモ 未来社会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

記事になりました。

是非読んでいただき、周りの人のに知らせて下さい。

http://ure.pia.co.jp/articles/-/72872

17/03/23(木)

[]アクティブ・ラーニング 09:05 アクティブ・ラーニング - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - アクティブ・ラーニング - 西川純のメモ アクティブ・ラーニング - 西川純のメモ のブックマークコメント

 学習指導要領にアクティブ・ラーニングという言葉は使わない方針です。それが決まってから色々な人から「何故ですか?」と聞かれました。あまり何度も聞かれるので、外野の一人として、まとめたいと思います。完全な想像であることを最初に申します。

 まず、公的には「学習指導要領は広い意味での法令であり、しっかりした定義のない片仮名語はなかなか使えない」と説明しています。

 しかし、これは噴飯物の説明です。もし、それが正しいならば、そんな「しっかりした定義のない片仮名語」言葉を使って文部科学大臣が諮問をしたのでしょうか?

 高等教育局は大学に対して「しっかりした定義のない片仮名語」で指示をしています。これはどうなるのでしょうか?

 また、アクティブ・ラーニングの代わりになる「主体的・対話的で深い学び」はしっかりした定義があるのでしょうか?面白いのは、「主体的・対話的で深い学び」とは、という文章はどこにもないのです。あるのは『「主体的・対話的で深い学び」の実現』の説明があるだけです。そして、『「主体的・ 対話的で深い学び」の実現(「アクティブ・ ラーニング」の視点)』と答申で書いてあります。もし、「アクティブ・ラーニング」がしっかりした定義のない言葉であるならば、「主体的・対話的で深い学び」も同様に「しっかりした定義のない言葉」となります。

 突っ込みどころ満載です。

 お役所は言葉を大事にします。特に国の役人は見事なぐらいに言葉を使います。それがこれぐらいに無茶苦茶なことをしているとしたら、理由として3つ考えられます。

 

1) お役所の中のセクト主義

アクティブ・ラーニングはもともと高等教育局マターの答申で使い始めました。そして、それをキーワードとして使っていたのは高等教育局と官房の人達です。それを初中局マターの学習指導要領で使うのを初中局の人達が嫌がったのではないでしょうか?

2) 1)に関係しますが、高等教育局の使っているアクティブ・ラーニングとはアメリカのトップ大学の教育をモデルにしたものです。日本人の大部分の教育を定めた学習指導要領とは違います。だから、使わなかった。

3) 学習指導要領はもの凄く多くの人が関わっています。その中には、今まで通りの授業をしたい人がかなりいます。アクティブ・ラーニングがかなり先鋭化したので、その行き過ぎをとどめたいために使わなかった。つまり、「しっかりした定義」が現場で生まれつつあったがために、ありふれた表現である「主体的・ 対話的で深い学び」を使うことになった。

 

 おそらく3つが複合した理由(私は3が大きいと思います)が原因と思います。

 

 さて、今後はどうなるでしょうか?

 学習指導要領のキーワードは答申が出されたときがピークです。特に、実際に実施する段階になれば、見事に陳腐化されます。だって圧倒的大多数の教師は変わりたくないですから。だからアクティブ・ラーニングという言葉が残るか残らないかは決定的ではありません。

 しかし、学習指導要領より決定的なものは依然変わりません。

 第一に大学入試です。トップ大学がアクティブ・ラーニングで育つ能力を問う試験をするようになるでしょう。2020年の段階でどれだけかは分かりませんが、継続して試験は変わります。高等教育局もそれで圧力を大学にかけ続けると思います。トップ大学の試験が変われば、高校教育は学習指導要領より大きな影響を受けます。トップ大学の入学者でイライラしている県教育委員会は、県立高校の試験を変えてくるでしょう。それ以上に私立高校、私立中等学校は変わります。それは義務教育にダイレクトに影響します。学習指導要領はやったふりは出来ますが、試験は出来ません。

 第二に子ども達が大人になる社会の変化です。終身雇用、4月一括採用は今後崩れていきます。否応なく、大学教育、高校教育は変わります。これは第一と違って、全ての大学、高校が対応しなければならないことです。対応しなければ潰れます。その中で必要とされる能力を育てなければなりません。

 

 私は上記のことを理解する教師を増やしたいと思います。全員なんて無理です。出来れば2割程度の教師、せめて身銭を切って本を買うような教師の2割に分かって欲しい。Know-HowではなくKnow-Whyを学ぼうとする教師です。

 

追伸 私が面白いと思うのは、言葉を大事にする国の役人が突っ込みどころ満載の説明をするにあたっての文部科学省の中での議論に興味があります。もしかしたら高等教育局に何の説明もなく初中局がやったのかな?と思います。まあ、もし、省内でちゃんと議論した結果だったとしたら、今後の高等教育局マターの文章にはアクティブ・ラーニングではなく「主体的・対話的で深い学び」という言葉が使われるのでしょうか?想像するだけでほおが緩みます。

追伸2 「これからの時代に求められる資質・能力と、それを培う教育、教師の在り方について(第七次提言)」を出した教育再生実行会議(内閣総理大臣を長とします)は「しっかりした定義のない片仮名語」で答申を書いたと言うことになります。内閣官房とちゃんと話しているのかな?

[]次の一歩に進むために 07:02 次の一歩に進むために - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 次の一歩に進むために - 西川純のメモ 次の一歩に進むために - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今年度から『学び合い』に取り組んだ方だったら、もう山は越えていると思います。『学び合い』は最初の3ヶ月ぐらいが山です。それを超えれば、「あ~、こうすればいいのね」という感覚が分かります。そして3学期を終わる頃には、「こんな風に子ども集団は変わってくるのね」という感覚を得ます。

 思い出して下さい。

 教員人生で一番忙しかったのはいつです?おそらく初年だと思います。ところが、2年目になると忙しさがグッと緩和される。何故かと言えば、1年というスパンでものを考えられるようになるからです。そこで分かれ目です。流せるようになること慣れるか、その先を進むことを望むか。

 後者の方のための本を用意しています。私の本の大多数は、最初の3ヶ月をのりきるための本です。いわば初級編です。1年の流れをとらえた方のための中級編の本として以下を紹介します。今のうちに読んで新年度に備えませんか?

汎用的能力をつけるアクティブ・ラーニング入門(http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/interview/?id=20160759

学び合い』の手引き:アクティブな授業改革編(http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/interview/?id=20160564

学び合い』の手引き:ルーツ&考え方編(http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/interview/?id=20160564

17/03/21(火)

[]よき教師2 21:44 よき教師2 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - よき教師2 - 西川純のメモ よき教師2 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 不遜なことを申します。

 私の講演を聴いた方だったら、平均的な大学教師より上手いことが分かると思います。30年間、ずっと大学教師だったのです。何故、そうなったか?私の教師としての原体験である高校教師の時代が私を形作りました。

 暴走族相手の物理の授業で、笑わせ、泣かせ、授業に集中させることは可能です。ポイントを押さえればいいのです。ようは、全員を分からせることは無理でも、全員を分かったつもりにさせることは可能です。そして、全員を私に繋げることも出来ます。でも、全員を救うことは出来ません。

 そのことが分かったのは、私が大学に異動してから3年後の卒業式のことです。(定時制は4年です)私の子どもの中で、卒業したのは3人だけです。一方、私より授業が面白くなく、子どもたちに好かれていない教師のクラスは殆どが卒業したのです。

 その時の私は理解不能でしたが、今は分かります。

 なんと罪深いことをしたか。

 その慚愧の思いが『学び合い』を生み出し、今も私をマシーンにしています。

[]よき教師 21:28 よき教師 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - よき教師 - 西川純のメモ よき教師 - 西川純のメモ のブックマークコメント

私はゼミ生にも上越訪問するお客様にも、会った最初に「森羅万象、天地間の全てのことに応えましょう」と言います。不遜な物言いです。が、私はこの20年間、毎日20~100のお悩み相談を誠意を持って応えています。だから、色々なことを学んでいるのです。本日も、学びました。紹介します。

********************************

こんばんは西川先生。

上越で本当にお世話になりました。

あれから月日が経つのは早く、西川先生に伝えたいことがあります。

 

学び合い』は10年後、20年後を見据えての教育であることを私は正直納得いくことが最初はできませんでした。そんな友達とか、クラスメイトとの付き合いは大事ではないし、連絡は取り合わなくなるものだと思っていたからです。でも、大きな間違いでした。

 

今から約10年前は私は中学生でした。そして、恩師の先生にあこがれて中学校の教師になりたいと感じていました。そして、実際になりました。

あの時は、本当に恩師の先生からいろいろしていただきました。いわゆる、私は学校の教育にピッタリフィットした中学生でした。その先生から一番力を注いでもらったのは私であるだろうという自負があります。

だから、そんな先生になりたいと思っていたのです。

 

でも、それが原因なのですね。私に小学校と中学時代の友達とのつながりがないのは。

 

先日、弟と飲みました。

弟はどの年代も友達には恵まれていました。

今も、小・中・高の時代の友達とは飲んだりするようです。

でも、弟は先生には恵まれてきませんでした。

 

私は弟と違い、先生には小学校と中学校は恵まれました。

小学校6年生の担任と中学校3年生の担任は、間違いなく私の人生の恩師です。

本当に自信をもって言えます。

そして、小学生と中学生の当時は、友人にもそこそこ恵まれていると思っていたのです。

 

でも、弟は今でも友人とのつながりがあり、私にはありません。

私には、高校と大学時代の友人とのつながりしかないのです。

そして、その高校と大学時代に恩師と言える先生はいません。

 

ここではっきり分かりました。

学び合い』の本当の目的が。

先日、学級の最後の日にふと気付いたのです。このことに。

夜は涙が止まりませんでした。

今の私の小学校と中学校時代の友人とのつながりがほぼ無いに等しいことの原因が、恩師の先生にあること(もちろん様々あるとは思いますが)を理解したときは辛かったです。

 

学び合い』の本で読んだ新しい教師観を本当に実感しました。

同時に自分が目指していた教師観は、確かに私と生徒達はつながれるかもしれないです。でも、生徒達のことを考えたら、10年後に私と同じ苦しみをしてしまう人が出てきます。

私とつながらないことは悲しいです。

でも、それ以上に生徒達同士がつながっていないことの方がもっともっと悲しく思いました 。

 

自分が目指していた教師観と新しい『学び合い』の教師観とで葛藤していた部分の紐がいっきにほどけました。

 

そして、そのことを西川先生に伝えたくてメールしました。

お忙しい中すいませんでした。

返信はお忙しいと思いますので大丈夫です。

そして、これからもよろしくお願いします。

追伸 ゼミ生でないですが、可愛いな~。伸びようとしている。

[]千葉県東葛地区の会 09:44 千葉県東葛地区の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 千葉県東葛地区の会 - 西川純のメモ 千葉県東葛地区の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 5月3日に千葉県柏市で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://kokucheese.com/event/index/437482/

17/03/20(月)

[]連帯責任 19:56 連帯責任 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 連帯責任 - 西川純のメモ 連帯責任 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ある学校でテストの結果で連帯責任をとらせたそうです。その結果、学力低位の子が虐めに遭い、退学に追い込まれたのです。当然の結果です。

 『学び合い』でも「全員達成」を求めています。

 似ているように見えますが、根本的な違いがあります。

 色々な違いがありますが、分かりやすい違いがあります。

 前者の場合は、達成しなかった場合にペナルティーを課します。『学び合い』はペナルティーを課しません。ただ、達成しないことの問題点を語ります。

 何故、そのような違いがあるのでしょうか?

 前者の場合は、達成しなかった場合のデメリットはクラスの大多数には無いと思っています。だから、ペナルティーを課します。一方、『学び合い』は達成しなかったクラスの大多数にデメリットがあると思っています。だから、ことさらペナルティーを課す必要はありません。既にペナルティーを君たちは受けているんだよと語るだけです。

[]二分の一成人式 08:58 二分の一成人式 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 二分の一成人式 - 西川純のメモ 二分の一成人式 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 二分の一成人式に関して、一部の子どもの気持ちを考えないような方法で実施されています。私には、それで苦しむ子どもの顔がありありと見える。

 私も定時制に勤めて、そんな子がいることを初めて知りました。確実に、私の小中高大の同級生の中にいたはずですが、それを意識することはなかったです。当人がそれを隠しているならば分かりません。隠し方の一つに、とてつもない問題を連発するという子の場合、「乱暴な子」、「駄目な子」という目立つラベルの中に隠れてしまいます。それは保護者も同じでしょう。そして、教師も同じでしょう。

 教師になる人は、両親の夫婦仲も良く、我が子に愛を注いでいる人は「相対的」に多いと思います。私もそうです。だから、どの家庭もそんなもんだろうと疑いなく考えてしまいます。大学の教職関係を教える教師も同じです。つまり、何も知らずに教師になります。そして、そのような教師が多くを占める学校に勤めれば知る機会はありません。

 でも、知らないこと、悪気がないことは、無罪ですか?

もちろん、違いますよね。

 でも、私は無罪ですか?違います。何故なら、その事を知っていたのに、そのような問題があることを知りませんでした。同罪です。

 でも、それ以外の人は無罪ですか?その事を知っており、そのような問題があることを知っているが、それを解決出来ないとしたら。

 つまり、全員が有罪です。

 ならば、何とかしましょう。何が出来るか、まずは、そのような問題があることを周りの先生に伝えましょう。

 さて、次にどうするか?です。

 二分の一成人式をやめることは下策です。十歳の節目に成人をイメージさせることはとても有益だと思います。

 二分の一成人式の別な方法を考える。それは中策です。だって、「親への感謝の言葉」を聞きたがっている「保護者」が大多数だったら、「昨年までのがなんで廃止になるの?」と聞くでしょう。中には強硬な人もいます。それ以上に、教師の考えるどんな方法も、全ての子どもにフィットしません。それを一律に強いれば、苦しむ子は必ず生まれるのです。

 『学び合い』の実践者だったら上策があります。それは「十歳の節目に、クラスの全員が自分自身の成人のイメージを持てる、クラス全員が楽しく成長できる二分の一成人式を考えなさい。さあ、どうぞ」が出来ます。

 では、どうしますか?

 さあ、どうぞ。あははははは

[]大学院 06:59 大学院 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 大学院 - 西川純のメモ 大学院 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 FBを見ていると、本学教職大学院を修了した人が、大学4年間より濃い2年間だったと書いている人が多いですね。ま、当然だと思います。学費より遙かに多いものを得たと確信しています。

 何故か?

 大学学部の指導教官である石坂先生から「高校までは学ぶ気が無くても教えてもらえる。大学は学ぶ気がある人だけ教えてもらえる。大学院は学ぶ気がある人も教えてもらえない。」と教えてもらいました。その通りだと思います。

 大学の学部の時は、授業は素っ気ないものでした。しかし、教えてもらいに行くと丁寧に教えてもらえました。解けない微分方程式を教えてもらうために生物専攻の学生である私が数学の先生の所に飛び込みに行ったときも、実に丁寧に教えてもらえました。

 大学院では簡単に教えません。教えたら考えなくなるからです。大学院は考えることを学ぶところです。

 学部の我がゼミ生が3人も大学院に進学します。甘えん坊です。ゼミ生に甘い私は甘やかしてしまいました。が、大学院に進学したら化けると思っています。

 本学教職大学院は現職教員と一緒に学び、協働して発表しなければなりません。私に甘えられても、現職教員に甘えることはしないでしょう。そして、本学教職大学院の根幹は教育実習です。教育実習のみならず教育実習関連科目が非常に大きいのです。カリキュラムの半分はそれです。学生は現場に中長期に学びます。そこには実習校の教師がいます。子どもがいます。教師になろうとする彼らがそこで甘えることはしません。それは教育実習での彼らの姿を知っているからです。

 さて、どう化けるか。彼らの大学4年間より十倍濃い2年間になると思っています。

追伸 博士の学生を育てるときは、本当に教えません。何故なら、一本立ちできる研究者を育てるのが博士ですから。私がすることは、今後の学会の流れを教えることです。そして、学術論文をどのようにまとめると学会に受理されるかのノウハウです。だから、私の教え子は業績を上げられます。

17/03/19(日)

[]2分の1成人式 22:02 2分の1成人式 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 2分の1成人式 - 西川純のメモ 2分の1成人式 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 2分の一成人式をやるか、やらないか。意見の分かれるところです。

 でも、その議論に決定的に欠けているのは、方法の是非を語るけど、目的の吟味がなされていない。いかにも、いまの教育的です。(http://makomako108.net/2017/01/05/nibunnoichiseijinshiki5/?platform=hootsuite

 2分の1の成人になった子どもたちに、その自覚と促し、残りの2分の1の未来像、そして、成人してからの未来像を持たせるという目的は、「すべき」だと思います。が、方法に関しては、上記を達成するために最も良い方法を子どもに考えさせればいいのに、と思います。

 一昨日から書いていますが、主体性のありかたが私と違うのですね。

[]不登校 19:02 不登校 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 不登校 - 西川純のメモ 不登校 - 西川純のメモ のブックマークコメント

不登校の子がいます。

その子がクラスに戻ると、クラスのみんなにどんなメリットがありますか?

教師がこれに応えられない限り、不登校の解決は出来ません。

教師が「その子」のため、我が身のために不登校を解決したいと思っている限りは、子ども達は本気になって行動しません。人は自分の利害で中長期の行動をします。

クラスのみんなが「その子」と学びたいと思わない限り、その子の居場所はクラスにはありません。

ただし、不登校の解決した姿は、みんな仲良し、という状態ではありません。折り合いをつけた状態です。正直、「その子」が嫌いな子がいてもいいのです。折り合いをつけられれば。

クラスの理想像は、働きやすい職場です。全員が仲良しな職場なんで気持ち悪い。

至極、当たり前のことです。

残念ながら、『学び合い』以外に、これに理論的に応えられるものを知りません。

追伸 このあたりの理論は、「資質・能力を最大限に引き出す!『学び合い』の手引き、ルーツ&考え方編」(明治図書)の第2章にあります。

[]校長 16:48 校長 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 校長 - 西川純のメモ 校長 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は色々な研究をしています。

 例えば、学校に出入りしている業者にインタビューをして、校長が替わると直ぐに職員室の雰囲気が変わることを明らかにしています。例えば、今までは荷物を持ってきたら「ご苦労様」と声をかけてお茶を出していたのに、「そこに置いておいて」だけになります。

 また、本学に派遣される現職者に仕えやすい校長と、仕えにくい校長の違いを聞きました。その結果、見事に『学び合い』のセオリーに一致しています。

 そんなことを学術論文にまとめています。

 つまり、「校長に置き換えると」と私が書いているのは、思いつきではなく、学術データの裏付けがあります。

伊藤善隆、西川純(2013.4):校長の交代に伴うリーダーシップの変化が職員集団の人間関係に及ぼす影響、教職員・業者へのインタビュー調査を通して、臨床教科教育学会誌、臨床教科教育学会、13(1)、12-25

林友理、西川純(2013.4):学校長と職員集団に関する研究、学校長の集団と個人に対する働きかけに注目して、臨床教科教育学会誌、臨床教育学会、13(1)、53-63

[]進学校 13:45 進学校 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 進学校 - 西川純のメモ 進学校 - 西川純のメモ のブックマークコメント

進学校の評価が東大何人、国公立何人ということだと、いくらでも歪に出来る。具体的には、どんどん切り捨ててもいいことになってもOKになってしまう。恐ろしいことだ。

せめて、国公立以外が何%という評価になれば、劇的に変わる。

[]ぐんたまの会 13:37 ぐんたまの会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ぐんたまの会 - 西川純のメモ ぐんたまの会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

今週末、埼玉県本庄市でぐんたまの会が開かれます。

24回『学び合い』ぐんたまの会

日時:平成29年3月25日(土)15時~

場所:本庄市児玉公民館 和室

住所:埼玉県本庄市児玉町八幡山368番地

お茶菓子代として、100円をいただいています。

お茶菓子の持参大歓迎です。

[]コントロールの仕方 10:24 コントロールの仕方 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - コントロールの仕方 - 西川純のメモ コントロールの仕方 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 集団をコントロールする仕方は『学び合い』とそれ以外ではかなり違います。

 暴走族相手に物理の授業をやったときは、徹底的に計画した劇を最高に演じる必要がありました。しかし、これはもの凄く疲れるし、時間がかかります。そのうちに気づいたのは、クラスにはボタンがいくつもあることです。あの子をいじれば面白いことを言ってくれる。あの子に応えさせれば、みんながうなずいてくれる。あの子に任せれば、みんなが静かになる。等々です。最初の1ヶ月ぐらいはザッツエンターテーメントの授業をしながら、そのボタンを探します。あとは比較的楽です。

 『学び合い』ではそうしません。理由は教師が常にボタンを正確に見とれるとは限らないからです。そして、ボタンと目された子どもに負担が集中するからです。そして、何よりも「みんな」という言葉をシビアに捉えているからです。例えば、ある子に応えされれば、みんながうなずいたとしても、みんなが納得しているとは限らないことを知ってしまったからです。

 では、どうするか。達成すべきことを全体に語り、何故達成すべきかを全体に語ります。結果として、教師がボタンと目した子どもが、教師の予想通りの行動をして、予想通りの結果をもたらす場合もあります。しかし、そうであってもその子の負担感はもの凄く違います。(校長室によばれて、「君」頼むよ、と言われるのと、職員全体に言われたことを自主的にやるのとの違いです)そして、多くの場合、教師の予想は外れていることを知ります。多くの子どもが多様に、流動的に動いてくれます。それ故、安定した結果を得ることが出来ます。

[]無理 09:48 無理 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 無理 - 西川純のメモ 無理 - 西川純のメモ のブックマークコメント

一人一人を理解し、とか、一人一人に寄り添って、という教師がいいらしい。

無理なのに。

二十年以上連れ添った愛する妻一人でも出来ていないのに。赤の他人の子ども三十人に出来るわけない。

でも、三十人の子ども集団だったら理解し、寄り添うことが出来る。

コップ一杯の水分子の挙動を記載し、予測することは出来ない。たった一つの水分子ですら無理だろう。でも、それらの集合である水の挙動を記載し、予測することは出来る。だから、幼稚園児でもコップの水を飲める。

ただ、そのためには集団としての凝縮力を高めなければならない。それが教師の仕事。

という私には当たり前すぎるほど当たりまえのことが理解されず、「一人一人を理解し、とか、一人一人に寄り添って」という絶対に無理なことを良きものであると思われている。

ふ~。難儀だな。

B29に竹槍で攻撃するような精神論はもうやめて欲しい。無理なものは、どんなに時間をかけて、努力しても、無理は無理。無理じゃないことをする方が、子どもにとっても我が身にとっても生産的。

[]追伸 09:03 追伸 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 追伸 - 西川純のメモ 追伸 - 西川純のメモ のブックマークコメント

昨日、主体性のことを書きましたが、それは「資質・能力を最大限に引き出す!『学び合い』の手引き、アクティブな授業づくり改革編」(明治図書)78頁に書いてあります。

その前では、一般的にやられている、最初に5分間考えさせてから交流させることの馬鹿馬鹿しさを簡単な理屈で説明しています。

そして、後の節では授業における「責任」は誰がとるかを説明しています。教師がとるのは当然ですね。でも、子どももとるべきなのです。え?と思われるかもしれません。でも、そうなのです。昨日の主体性と一対です。教師も子どもも共に異質なものを背負うべきなのです。

長い追伸です。

[]大阪の会 07:05 大阪の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 大阪の会 - 西川純のメモ 大阪の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 3月26日に大阪で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://kokucheese.com/event/index/452873/

17/03/18(土)

[]プリント集 13:28 プリント集 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - プリント集 - 西川純のメモ プリント集 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』で「深い学び」にトライしたい中学校数学の先生は少なくないと思います。その先生方、一番心配なのは課題です。それにどんぴしゃりの本です。

「主体的・対話的で深い学び」にまずは週イチで取り組める課題プリント集!

学び合い』によるアクティブ・ラーニングなら、プリント1枚で、1時間の授業がサクサク進められる!

授業のなかでどんなタイムスケジュールで、どんな声かけをして授業を進めるといいのか、すべてがわかる1冊!

とにかく、コピーして子どもに渡して、本に書いてあるとおりに語って下さい。本に書いたとおりの子どもの動きが見られます。

https://www.amazon.co.jp/dp/4313653260

追伸 コピーしやすいように、背表紙が特殊加工してあります。

[]トワイライト 09:51 トワイライト - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - トワイライト - 西川純のメモ トワイライト - 西川純のメモ のブックマークコメント

 トワイライトという言葉があります。日没まもなく、日の出前の、朝とは言えず、夜とも言えない時です。今の状態が、そうですね。平成28年度とも言えず、平成29年度とも言えず。

 しかし、平成28年度にするべきことは全てしました。そして、平成29年度にやりたい悪巧みを妄想し、関係者と良い悪巧みをしています。心は29年度です。ただ、子ども達への思いは28年度です。巣立つゼミ生は、まだ「ゼミ生」です。来年受け入れる「だろう」ゼミ生の顔はまだ見ていません。

 4月6日に入学式です。その時になったら本当の29年度です。それまではトワイライト。

17/03/17(金)

[]青空 21:25 青空 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 青空 - 西川純のメモ 青空 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は卒業式・修了式の日です。天気に恵まれて、抜けるような青空でした。その青空を見て思い出したことがあります。大学院の修了式、学部の卒業式、また、それに連動する会のことを思い出すことは出来ません。三十年以上の昔のことですから。しかし、ハッキリと今でも覚えていることがあります。

 下宿の最後の荷物を車に詰め込み、7年間過ごした筑波を出発するときの日です。抜けるような青空でした。下宿を出て、大学の中を一周して、車を止めました。いざ出発するとき、寂しい気がしました。同時に、不安な気がしました。しかし、それ以上にワクワクする期待感がありました。

 今、大学を巣立つ人はそんな気持ちなんだろうなと、本日の青空を見て思い出しました。

 上記を、本日の会の乾杯の一言で話しました。

[]主体的 21:25 主体的 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 主体的 - 西川純のメモ 主体的 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は大きな飲み会の時は、目立たないところに座っているのが好きです。そんな私の脇に座って話しかけてくる人がいました。その方とは色々な話をしましたが、その中で「協同学習と『学び合い』との違いは、教師が主体的であるのと、子どもが主体的であるとの違いですか?」と聞かれました。典型的な誤解です。以下のように応えました。

『教育なのだから教師が主体的であるのは当然で、『学び合い』もそうだよ。でも、教師主体と子ども主体と二項対立的にとらえること自体がナンセンスだよ。『学び合い』では何を学ぶか、それが達成したかというところは教師主体だよ。でも、それをどのように達成するかは子ども主体だ。だから、教師も子どももともに主体的だよ。ただ、主体性を出すところが違う。分かりやすくするため学校に置き換えよう。校長がふにゃふにゃしていて方向性をハッキリ示せない学校はダメな学校だよね。そして、校長が色々と細かい指示を出し、職員が何も考えずに従っている学校もダメな学校だよね。それと同じ。校長も職員も主体的であるべきだよ。そんなことを理解すれば、校長主体と職員主体を二項対立的にとらえる馬鹿馬鹿しさは自明だよね。』

 このように『学び合い』を理論的に理解しなくても、とりあえずは実践できます。そのようにテクニックを整理しています。しかし、理論的に理解していないと、様々な状況に対応できませんし、様々な人の疑問に答えられません。そのようなことを理解するためにはテクニック本とは違う本(http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/interview/?id=20160564)を用意しました。

資質・能力を最大限に引き出す! 『学び合い』の手引き ルーツ&考え方編(明治図書)

資質・能力を最大限に引き出す! 『学び合い』の手引き アクティブな授業づくり改革編(明治図書)

 このレベルのことに応えられる実践者が増えて欲しいと願っています。

17/03/16(木)

[]幸せ 22:03 幸せ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 幸せ - 西川純のメモ 幸せ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は、ゼミの追い出しコンパです。

 ゼミ生と話しているとき、「大学教師になるより、高校教師のままでいたほうが幸せだった」と言いました。ゼミ生が「どういうところですか?」と聞いたので、即座に「子どもとの間合い」と言いました。

 教師の喜びは、子どもとの関係にあります。業です。本来は、子ども「たち」との間合いとすべきですが、DNAにあるブログラムは必ずしもそうではない。

17/03/15(水)

[]飛び込み授業 22:26 飛び込み授業 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 飛び込み授業 - 西川純のメモ 飛び込み授業 - 西川純のメモ のブックマークコメント

大阪の福島さんからのご案内です。飛び込み授業で、学年横断、学校横断を実現しようと実現します。福島さんの文章は以下の通りです。お誘いします。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

2週間前に何年生のどの単元かを教えて頂ければ、僕が『学び合い』の飛び込み授業をします。ご要望があれば、ご連絡下さい。可能な限り行きます‼

boku_doraemon_lucky21★yahoo.co.jp ★を@に直してください。

[]彼岸島 21:47 彼岸島 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 彼岸島 - 西川純のメモ 彼岸島 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 彼岸島という漫画があります。理系としては荒唐無稽です。捕食者と被捕食者の比率が成り立ちえません。巨大化したモンスターが写されますが、内骨格の強度を考えます。陸上でそれをなさしめるとしたら、新素材が必要です。

 ま、フィクションです。が、ちゃんと事実に向き合った漫画はじんわりときますし、何度も読めます。何にも考えず、勢いで書いている漫画は一度きりですね。

[] 週イチからできる『学び合い』中1数学 課題プリント集 17:13  週イチからできる『学び合い』中1数学 課題プリント集 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク -  週イチからできる『学び合い』中1数学 課題プリント集 - 西川純のメモ  週イチからできる『学び合い』中1数学 課題プリント集 - 西川純のメモ のブックマークコメント

「主体的・対話的で深い学び」にまずは週イチで取り組める課題プリント集!

学び合い』によるアクティブ・ラーニングなら、プリント1枚で、1時間の授業がサクサク進められる! 授業のなかでどんなタイムスケジュールで、どんな声かけをして授業を進めるといいのか、すべてがわかる1冊!

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●目次

第1章 「深い学び」を実現する『学び合い』で授業も生徒も変わる!

第2章 やってみよう! 課題プリントで『学び合い

第3章 週イチでできる『学び合い』課題プリント集!

1 正の数・負の数

2 文字と式

3 1次方程式

4 比例と反比例

5 平面図形

6 空間図形

7 資料の活用

[]愛知・名古屋の会 06:50 愛知・名古屋の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 愛知・名古屋の会 - 西川純のメモ 愛知・名古屋の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

3月18日に名古屋で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://manabiai.g.hatena.ne.jp/takami_swc/20170223

[]本体 06:33 本体 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 本体 - 西川純のメモ 本体 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ネット上で「『学び合い』ばかりではないよね」という言葉が流れることがあります。それを読むたびに「テクニックと考えがチャンポンになっているな」と感じます。たしかに「3桁のかけ算を教えたい、大化の改新の年号を覚えさせたい、この作品のこういうところを読み取って欲しい」レベルだった、それはあり得ると思います。

 しかし『学び合い』の本体は「一人も見捨てたくない」という願いです。それも、子どもたちが大人になり、老人になる時を見据えています。その願いを実現するのだったら、『学び合い』のテクニックが最善だと確信しています。

takami_swctakami_swc2017/03/17 06:53告知いただきありがとうございます。

17/03/14(火)

[]闇 06:52 闇 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 闇 - 西川純のメモ 闇 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日、私は『高校の先生方に、とても厳しい現実をお話ししなければなりません。残念ながら、少なくとも一部の子どもに関しては手遅れかもしれません。その子の場合、小学校入学段階から『学び合い』の考え方で育てない限り無理です。もちろん、社会全体が変わればいいのですが、それが「出来る」と今の段階の私は言えません。』と書きました。

 絞り出すように書きました。その理由を書きます。

 私が危惧している子は、普通科高校の障害がない子で、『学び合い』にフィットしないと訴える子です。高校の実践者だったら具体的にイメージできますよね。

 特別支援の本を書きながら知りました。特別支援の子どものたどる最悪のケース(自殺など)は、障害に関わることが原因ではなく、対人関係に原因があります。そして、その対人関係の障害は、現状の抱え込むような「手厚い」特別支援によって生じさせた「人災」なのです。しかし、福祉就労の場合、就職先はそのようなケースだからといって解雇しません。長い時間をかけて、その人との関係を作り上げます。そして特別支援によって生じた「人災」を乗り越えます。

 しかし、一般就労、それも障害者枠ではない本当の一般就労の場合はそのような配慮はありません。当然、解雇もあります。そのような子どもの場合、保護者も障害を意識することがあまりなく育てているので、何が何だか分からない。そして、責めるようにその子に接するのです。その結果、引きこもりになります。そして、一度引きこもりになると、それから脱するのは容易ではないのです。最悪、自殺に繋がります。

 さて、高校の実践者の皆さん、考えてみてください。現在の小中高の教育の「人災」によって対人関係を結べない子どもはいますね。『学び合い』でもなかなかそれを変えられない。今までの失敗の経験が積み上がれば、積み上がるほど、それを解くのは容易ではないのです。

 その子は何らの障害はない。少なくとも、学校教育で「障害」と思われている障害は何もありません。高校卒業後、また、大学卒業後に一般就労するでしょう。そうなったら上記の通りになるのです。

 では、どうしたらいいでしょうか?

 もちろん、『学び合い』によって対人スキルを高めましょう。少なくとも、その子を仲間と思う子ども集団を創って社会に送り出しましょう。

 でも、その子が対人スキルを高められなかったら、一般就労では苦労するのです。だから、福祉就労のように「一人も見捨てないということが得である」ことを理解する企業を生み出さなければならないのです。そして、「障害がない」と思っている、その子と保護者に、その企業に就職することを勧めるのです。

 さて、上記のことがどれほど大変だか考えてください。

 「障害のない」と思っている、その子と保護者に、障害を理由にして特定の企業を勧める勇気がありますか?さらに、説得できる自信がありますか?

 多くの教師は教育村の中で生きています。ビジネスパーソンと繋がって、上記のような企業を生み出そうとする教師がどれほどいるでしょうか?

 私が『高校の先生方に、とても厳しい現実をお話ししなければなりません。残念ながら、少なくとも一部の子どもに関しては手遅れかもしれません。その子の場合、小学校入学段階から『学び合い』の考え方で育てない限り無理です。もちろん、社会全体が変わればいいのですが、それが「出来る」と今の段階の私は言えません。』と書いた理由は以上からです。

 でも、高校の方々には上記をして欲しいと願います。そして、小中の「人災」を止めなければならない。高校で他人を対して信じられるようにするより、中学で信じさせるほうが遙かに簡単です。そして、小学校1年で信じさせることは、とても簡単なのです。だから、高校の先生は小中の先生と繋がる必要があるのです。

strongmind222strongmind2222017/03/14 14:59非常によくわかります。小学校で軽減できなかった問題が中学校で大きくなり、高校でさらに大きくなり…というループがあると思います。
高校段階で改善するのは非常に難しく、授業以外にもあの手この手を打つ必要があり、非常に労力がかかります。
「人災」を乗り越えるために、やるべきことをやっていきます。

jun24kawajun24kawa2017/03/15 06:53ポイントはみんなでやることです。

17/03/13(月)

[]画期的 20:07 画期的 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 画期的 - 西川純のメモ 画期的 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今書いている特別支援の本2冊は本当に画期的な本になると思います。その影響力に武者震いと悪寒を感じるほどです。ちょっと説明します。

 第一は、現状の特別支援教育への挑戦状です。この本で、現在の特別支援教育でやっていることの殆どは「無意味」いや「有害」であることを示しています。これに対する反発が起こるでしょう。5、6年前にあった感情的で大人げない批判が再来するかもしれません。しかし、子どものために甘んじて受けましょう。

 感情的な反発は出来るかもしれませんが、論理的な反論は出来ないでしょう。何故なら、従来の特別支援教育は教育村の中でクローズしているからです。今度の本は、その外からのデータに基づくものです。

 以上は、深山さんと一緒にはじめた当初から出ることが予想できたものです。

 第二は、特別支援の子どもの幸せがハッキリと見えました。もちろん今までも『学び合い』が特別支援の子どもの幸せに繋がることは分かっていました。しかし、それが学校教育を卒業した後に確かに繋がることを確認できました。

 これがあるから、私も深山さんも涙を流して喜びながら本を書けるのです。

 しかし、当初には全く分からなかったこと、少なくとも私には思ってもみなかったことがハッキリと分かりました。それは特別支援の子どもの方が「まし」であるということです。かなり誤解を生じる表現ですが、そうとしか言えないのです。理由は、障害のある人に対するセーフティネットはかなり向上しているのです。そのため、「生きる」ということに関しては障害者と認定されれば保証されています。

 もちろん障害をお持ちな方の苦労は十分分かっているのです。しかし、私が怖いのは障害の認定を受けない程度の方、障害の認定を受けられるのにそれをしなかった人の未来なのです。

 子どもの障害を受け入れたくない保護者は少なくないと思います。でも、是非、通常学級の教師もこの本を読んで、そのような保護者に紹介して欲しいのです。障害を認定されることによってセーフティネットを保証した上で、その子の可能性を広げることが出来ることを知って欲しいのです。

 通常学級の先生方にも是非読んでいただきたい。というのは、特別支援学級の子どもがドロップアウトする理由は、学校教育で「障害」と思われていることではないのです。学校教育ではあまり問題とされていないことなのです。ということは、通常学級で問題なく学習し、高校、大学と進学する子は、同じ理由でドロップアウトする危険性があります。そして、障害者に対するようなセーフティネットの無いため、「生きる」という子とさえ保証されない状態になってしまうのです。

 このことは2年前の私は理解していなかったことです。

 特別支援の子どもの幸せがハッキリ見えた瞬間に、もっと深い闇が見えてしまいました。

 高校の先生方に、とても厳しい現実をお話ししなければなりません。残念ながら、少なくとも一部の子どもに関しては手遅れかもしれません。その子の場合、小学校入学段階から『学び合い』の考え方で育てない限り無理です。もちろん、社会全体が変わればいいのですが、それが「出来る」と今の段階の私は言えません。

 もちろん、出来ることはあります。しかし、闇の深さをこの本を書きながら知ってしまいました。

17/03/12(日)

[]贖罪 21:19 贖罪 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 贖罪 - 西川純のメモ 贖罪 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 書店には子どもを引きつける授業の仕方、大変な子どもをコントロールするための本があふれています。私は新任半年ぐらいで獲得し、1年ぐらいであるレベルに到達しました。これは暴走族だらけの子どもたち相手に物理を教えなければならないという極限状態にたたき込まれたことと、その状態でも授業を成立させていた先輩教師たちからかわいがられたという希有な状況がなさしめたものです。

 全ての子どもが分かる授業、全ての子どもが楽しい授業はものすごく大変です。いや、一斉指導では「絶対」に不可能です。

 しかし、大部分の子ども分かって、全員の子どもが分かったつもりになれる授業は可能です。大部分子どもが楽しくて、全員がそれなりに楽しい授業は可能です。それは「新任1年目を生き抜く 教師のサバイバル術、教えます」で書いたとおりです。ポイントさえ押さえれば大丈夫です。だから理学部を卒業した新任が、暴走族だらけの子どもたち相手に物理の授業を成立させたのです。

 でも、今はそれが自分で許せない。面白い授業をしたから、子どもに人気だったからです。つまらない授業をして、嫌われる教師より罪が重い。先輩教師が経験的に知っていた、子どもとの距離感が若い私には分からなかった。

 何を書いているか分からないと思います。でも、この気持ちが私をマシーンにしています。

[]泣く 19:54 泣く - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 泣く - 西川純のメモ 泣く - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今、本を書いています。最終コーナーに入りました。初めての経験ですが、その本の推敲をしているときに、涙腺が決壊しました。本を書いているときに泣いたのは初めてです。「あ~、俺はこんな本が書きたかったんだな」と思いました。同時に、このような本を書けるポジションに到達したのだと思いました。

 贖罪がかなうような気がします。

[]戦略 08:17 戦略 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 戦略 - 西川純のメモ 戦略 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 現在、アーリーマジョリティ向けのホールプロダクトを充実させている。これは来年度中にかなりいくだろう。さて、次は何だろう。

 一つは大量退職・大量採用のこの時期に若い教師・学生にどのように伝えるかだと思う。残念ながらアカデミズムが動くまで時間がかかる。自分自身の身分保障に関わるから。これは小中高の先生が変わるより時間がかかる。じゃあどうするか?一つは教育実習でつたえることだろう。それと嬉しいことに、高校の実践者が充実してきた。だから、高校の授業でつたえることだろう。

 この仕組みをどう組み立てたらいいのだろうか?

 もう一つは行政とのつながりだろう。これは私の不得意分野。どうしたらいいのかな?

 一つ思いつくのはビジネスパーソンに繋がること。『学び合い』の考え方やテクニックはビジネスに直結する。ようは、どこから入り込むかだ。

 今のところ思いつかない。でも、仲間が考えてくれるだろう。

キャズムを超えるのはいつだろう?

追伸 ネットサーフィンして嬉しかったこと。「私は『学び合い』を実践しないが、理屈は通っている」という記事があった。キャズムが近い兆候だ。私がとりあえず目指しているのは、『学び合い』の確信犯2割、『学び合い』のシンパ6割、『学び合い』が大嫌いな人2割。

17/03/11(土)

[]理想の教育・学校 17:15 理想の教育・学校 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 理想の教育・学校 - 西川純のメモ 理想の教育・学校 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 理想の教育・学校という言葉があります。多くの人が使う意味と、わたしの使う意味は違います。一般には、優れた教師と様々なサポートによって理想を実現した教育・学校です。しかし、私は普通の教師が家庭を犠牲にせず、全ての子どもに最低限の学力保証と居場所を保証し、普通の将来の幸せを保証する教育・学校です。

 どこが違うか、全ての教師、全ての子どもが大事なのです。

 色々なところで見られる理想の教育・学校を私が見ると、「これって普通の学校に出来ないよな~」と思うと興が冷めてしまう。

 簡単に言えば、多くの人の場合は到達する高さを意識しますが、私はそれを一般化したときの最低水準の高さを意識します。私は教師や子どもが幸せになることを求めますが、それ以上に不幸な教師や子どもがいることが耐えられないのです。

追伸 ある塾がありました。その塾が達成していることを誇っていましたが、入塾者を厳しく絞っていることを知り、げんなりしました。教師もそうだと思います。どんな教師がそこに勤めても実現できる教育でなければ。

追伸2 例えば、私は「『学び合い』が大嫌いな教師がいる状態」を想定して学校づくり考えます。理想に賛同した教師で固めた学校は異常だし、案外、脆弱です。第一、普遍化できない。理想と言うより実験的と言うべきです。

[]専門職業大学 15:51 専門職業大学 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 専門職業大学 - 西川純のメモ 専門職業大学 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は学習臨床コースというコースを立ち上げ、教育実践高度化専攻という専攻を立ち上げました。立ち上げるのは大変です。文部科学省から「一言」言われる度に、それに対応する書類を書かねばなりません。教職大学院を立ち上げるときは、膝ぐらいまでの書類を書きました。我ながら凄いスピードで書類を書きました。でも、もう二度とやりたくない。

 と思っていましたが、教員養成をする専門職業大学の立ち上げだったら、もう一度やってもいいかな、と、ふと思いました。

 自分で言うのも何ですが、制度設計に関しては、「天才」だと思います。

 私の能力の中で、唯一、「天才」だと思っています。

[]色々とやる 12:39 色々とやる - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 色々とやる - 西川純のメモ 色々とやる - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今年度で修了するある方と話しました(ほぼ個人特定できますが)。その方の備忘のためにメモります。

 その方と本日面談しました。私はその方に、入学した直後に「あなたのミッションは自身の授業改善ではない。日本を変えることだ」とミッションを与えました。2年間の成果として、今、2冊の本を二人で書いています。今、最終段階です。そこで、その方は、今日の面談で一区切りをつけ、私に御礼をするつもりのようでした。

 その方は、「この本を書くことによって、先生から与えられた、日本を変えるというミッションは一段落つきました」と言いました。私は笑いました。

 以下、その会話を再現します。(ま、その方以外には分からない部分があると思いますが。以下、その方をAとします。)

私:日本を変えるなんて終わりがない。あることを達成したら、その上がある。ま、一生涯続くと言いたいところだけど、それは大変だ。でも、私は現役で仕事をしている間は、出来ることはし続けると思うよ。

A:でも、現場にもどったら今のようなことが出来ません。

私:当然だよ。出来ることをやればいい。

A:どんなことをすればいいのですか?

私:多種多様なことを並行してやればいい。それが落ち込まずにやり続けるためのポイントだよ(http://goo.gl/fvpC3)。

例えば、ブログで情報発信をし続けることも出来るだろう。『学び合い』の会を開くこともできる。あなたの勤務校で小さい会を開けばいい。数人しか集まらなくてもいいじゃないか。それを続けよう。あなたの地元の近くには熱血派の校長の同志がいるじゃない、その人とやれることをしよう。

A:その会は教師の会ですか?

私:クローズする必要はないけど、結果としてそうなるだろう。特別支援の子どもの保護者は「我が子」に目が向いている。「一人も見捨てない」ということには直ぐには行かないよ。

A:親の会の一部の人は「一人も見捨てない」に目いていると思います。

私:それを繋げるのがあなたの仕事だよ。

A:親の会は地域の企業とのつながりを持とうという活動をしています。でも、その会に教師が参加しないことを残念がっています。

私:ほら。あなたがなさねばならないことが見えているじゃない。それに、あなたは現場に戻っても遠方に出張するだろう。出張先の近くで『学び合い』の会を開いている人に、「この日あたりに会を開いていただければ、話題提供者として話したい」と言ってみたら。きっと、同志だったら大喜びすると思うよ。そこで話題提供者として話せば、フリートークの時間にあなたの近くによってくる特別支援を大事にしている先生がいると思う。その人と繋がれればいい。

私:本や論文を書くときは、なにかにとりつかれたようになるけど、普通は人の手配師みたいなことをやっている。もし、あなたが色々な人と繋がれれば、その近くの特別支援の先生が『学び合い』に興味を持ったならば、近くの人を紹介すればいいんだよ。

A:今度、助成をとりました。

私:どんなテーマ?

A:合理的配慮の保護者の意識変容です。

私:そんだったら●のやったような特別支援のキャリア教育をテーマにすればいいじゃない。

A:?

私:子どもとの対話の中に保護者を巻き込むんだよ。今書いている本を保護者に渡すんだ。家事専業の保護者だったら、保護者と子どもとあなたの3人で対話を積み上げればいい。そうでない保護者はなかなか学校に来れない。その場合は、あなたと子どもの対話をビデオに撮って渡したらいいんじゃない。私が親だったら、大喜びするな。だって、対話の中で子どものキャリア意識が変容している様子が見えたとしたら。その画像は宝物となる。きっとキャリア教育に協力してくれるようになる。

A:なるほど、子どもと保護者を組み合わせるのですね。

私:そんなようすを記録してみてよ。私は絶対にそれを本にしてあげる。いや、上から目線だったね。本にさせて欲しい。きっと多くの教師の琴線に触れるようなものが出来るだろう。

A:特別支援の学会ではそんな研究がないです。

私:じゃあ、それをやろう。

A:でも現場は時間が無い。

私:西川ゼミのみんなに手伝ってと頼んだら。それをあなたが学会で発表すればいい。

A:なるほど。

私:ほら、ちょっと考えれば、あなたに出来ることは多様に多数にある。それも、あなたの生活を侵さない範囲で。それをやればいい。

A:はい。

私:では、今の仕事を終わらせなさい。今日と明日は私に時間がある。その中で終わらせてくれれば、あとは私が何とかできる。

A:今日で一区切りのつもりで、御礼を言うつもりだったのですが。

私:あはははは。御礼は言葉ではなく「現金、金券、高級食材」でね。それだったら、一区切りでもらうよ。

A:あはははは。言葉でおくります。

私:言葉は要らないよ。だったら、結果で出してね。具体的には今書いているものを終わらせなさい。

追伸 西川ゼミのOBOGだったら、以上の会話における私の声のトーンまで聞こえると思います。あはははは

[]継続 07:17 継続 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 継続 - 西川純のメモ 継続 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ある人から、ブログを書くに際して大事なことは何か?と聞かれました。「毎日書くこと」と即答しました。書き方のアドバイスを言うであろうと思っていたようで、ビックリしました。でも、「毎日書くこと」が一番大事です。

 書き方は、毎日書けば、その人なりの上達が望めます。そして、毎日書けば、リピーターが生まれます。そのおかげで毎日書けます。

 ということで正のフィードバックが生まれるのです。

 ある人から、会を開く際に大事なことは何か?と聞かれました。「毎月開くこと、それが無理だったら2ヶ月に1回開くこと、とにかく定期に開くこと」と申しました。理由は上記の通りです。

 継続してやる方法、それで出来る程度のことをすればいいのです。無理しては続きません。

17/03/10(金)

[]専門 16:14 専門 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 専門 - 西川純のメモ 専門 - 西川純のメモ のブックマークコメント

各教師は、なんらかの専門を背景とした授業をしています。

そのような専門を教えて「これで良いのか?」という疑問を持つべきだと思います。

政府はSSH、SGHを通して専門家を育成しようとしています。

しかし、そのような人材の中で生き残るのはどれほどでしょうか?

本当のトップのコンマ数パーセントの人材は生き残るでしょうが、大部分はAIに置き換わられると思います。

地方大学の理学部の研究は、コンマ数パーセントの人材の指示の基、AIやロボットに置き換えられるでしょう。

語学なんてまさにそうですね。

我々教師の目的は目の前の子どもの一生涯の幸せです。

では、何が出来るか?

それを理解するには、現在がどんな時代であるかを理解しましょう。(トフラーの第三の波をご覧下さい)

アルビン・トフラーによれば、旧時代の特徴は、「規格化」「専門化」「同時化」「集中化」「極大化」「中央集権化」です。それに対して、新時代の特徴は、上記とは真逆の「個性化」、「総合化」、「非同時化」、「分散化」、「適正規模化」、「地方分権化」です。

昔は、みんなが規格化された望みを持っていました。

その時代には、専門家が分業して製品(物的なものとは限らず情報も)を生産することが出来ました。

ところが、一人一人が多様な望みを持つ段階になると、統制された分業では不可能で、

そのために、我々の仕事は、「非同時化」、「分散化」、「適正規模化」となります。

一人一人に求められる能力は専門能力ではなく、総合能力となります。

従って、コンマ数パーセントの人材以外の教育(つまり、東京大学の教育でも、大部分の学生に対する教育)は専門から総合にシフトしなければならないと思っています。

具体的には

一部の人材は、様々な領域の能力を持つべきなのです。

例えば、生物学と文学とか、社会学と服飾とかです。

あることを専門とする人が他領域の人と専門的な話しを出来るような人材が必要です。

そのような人が、イノベーションを起こすと思います。

そして、大部分の人は、懇意な顧客という「人」に対する知識・経験を活かした人材になればいいと思っています。

そのような人は、教科によらず、教科学習で共に学ぶ経験が大事です。

人には得手不得手があります。様々な状況で上記を学べばいいと思います。

ということで『学び合い』になると思います。

17/03/09(木)

[]子どもを軸にしたカリキュラム・マネジメント 教科をつなぐ『学び合い』アクティブ・ラーニング 22:10 子どもを軸にしたカリキュラム・マネジメント 教科をつなぐ『学び合い』アクティブ・ラーニング - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 子どもを軸にしたカリキュラム・マネジメント 教科をつなぐ『学び合い』アクティブ・ラーニング - 西川純のメモ 子どもを軸にしたカリキュラム・マネジメント 教科をつなぐ『学び合い』アクティブ・ラーニング - 西川純のメモ のブックマークコメント

 連日の自著の宣伝すみません。ただ、一つ一つが違った目的で書いたのでまとめられないのです。

 さて、カリキュラム・マネジメントに関して、本日も現職院生の方から質問を受けました。簡単に言えば、「カリキュラム・マネジメントって何ですか?」です。私の応えは以下の通りです。

『中央教育審議会の答申は多種多様な委員の合議によります。多士済々の方々が違った願いと前提で議論している。それをまとめる方法は、全ての委員の意見を羅列せざるを得ないよ。だから答申を読んでも何が何だか分からない。じゃあどうするか?自分なりに答申を流れを創らなければならない。カリキュラム・マネジメントも色々な解釈を創ることが出来る。それを持たなければ、何にも生まれない。私は私の解釈を創った。それは「子どもを軸にしたカリキュラム・マネジメント 教科をつなぐ『学び合い』アクティブ・ラーニング」(www.amazon.co.jp/dp/4182719255)の最初の部分に書いた。単純バカの私が書いたから、もっとも単純で汎用性の高い解釈だと思います。読んでみてね』

 カリキュラム・マネジメントの本体は教科横断の所にあると思います。何故そう判断したかの根拠は本をお読みください。この本の中には様々な教科の授業が『学び合い』の考えだと問題なく繋がることを示しています。

 なお、この本の特徴は、今まで他の本では紹介しきれなかった、図画工作、音楽、技術、体育、家庭科の実践者の文章を含む、多様な学校段階・教科の実践を掲載しています。また、多種多様な学校創りの事例も紹介しています。

[]ドキュメント 07:08 ドキュメント - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ドキュメント - 西川純のメモ ドキュメント - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ある日、一人の中学校教師が上越に来て私と議論しました。学校に戻って『学び合い』を実践し、学校に広めました。当然、山あり、谷ありです。幸い、2代続けて校長のサポートも受けました。そして、全校体制の『学び合い』がなりたちました。そうしたら、地域のトップ校の合格者が倍増しました。

 そんな学校に何が起こったかを知りたいと思いませんか。

 「『学び合い』で始めるカリキュラム・マネジメント 学力向上編」(www.amazon.co.jp/dp/4491033390)

この本の売りは、その先生、校長先生の文章だけではなく、「最初は疑問を持っていた先生」、「途中から赴任した先生」、子ども、保護者、事務、用務、地域の人等々の様々な文章によって構成されている点です。凄いですよ。

[]お土産 10:38 お土産 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - お土産 - 西川純のメモ お土産 - 西川純のメモ のブックマークコメント

昨日、ゼミ生達がぱくぱくお菓子を食べているのを見ていたお客様は、どんなお菓子がいいかを聞きました。その結果がこれです。すみません。

あ、私には高級な焼酎をいただきました。すみません。

f:id:jun24kawa:20170309090648j:image:right

17/03/08(水)

[]高校生 21:52 高校生 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 高校生 - 西川純のメモ 高校生 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 かつて私の『学び合い』の本を読んで上越教育大学を志望した学生さんがメールをしてきました。「お~。高校生が教員対象の本を読んで人生の選択をするのか」とビックリもし、感激もしました。昨年度は、『学び合い』の活動(『学び合い』の受験対策)を高校3年生の生徒がして、受験前に面談に来る生徒さんがいました。凄いな~っと思いました。そして今年、『学び合い』の実践者の授業を受けた生徒さんが遠方から宿泊込みで私に面談を希望しているのです。

 ビックリです。

 「今の若い者は」と言うのは年長者の常です。でも、私の高校生の時を思うと、私の遙か上をいっています。凄いな~っと思います。

[]会話 17:32 会話 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 会話 - 西川純のメモ 会話 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は60歳の先生が『学び合い』を学びに上越においでになりました。定年までの5年間、今の授業では成り立たないという危機意識からだそうです。なるほどなと思います。何度も書きましたが、今までは成績下位の子どもが教師に反乱していました。今後は成績上位者が巧妙に反乱するようになります。それが都市部の進学校から拡散しつつあることを感じました。

 話しましたが、よく勉強されています。しかし、話しながらいくつかのポイントをアドバイスしました。その方は、本に書いてあることは分かっていたのですが、私の言葉で聞くことによって腑に落ちたと仰っていました。会話が重要なのだと思います。

 私と上越で会話するには、時間とお金がかなりかかります。でも、全ての人がそれが可能であるとは限りません。そのために、以下の会話本を用意しました。読めば、私と会話しているように感じられると思います。そりゃそうです。多くの人の会話を再現したものです。これを読めば、上越においでにならなくても、擬似的に私と会話することが出来ます。お勧めします。

 

アクティブ・ラーニング入門

サバイバル・アクティブ・ラーニング入門

汎用的能力をつけるアクティブ・ラーニング入門

クラスと学校が幸せになる『学び合い』入門

子どもが夢中になる課題づくり入門

気になる子への言葉がけ入門

子どもたちのことが奥の奥までわかる見取り入門

簡単で確実に伸びる学力向上テクニック入門

子どもによる子どものためのICT活用入門

アクティブ・ラーニング時代の教室ルールづくり入門(以上全て明治図書)

 

全部そろえるとかなりの金額になります。しかし、上越に来て話すよりは遙かに安価に、かつ、長い時間、私と話せます。

[]創造 06:29 創造 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 創造 - 西川純のメモ 創造 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ドラッカーの最も有名な言葉は、「企業の目的は顧客の創造である」という言葉だと思います。一般的には企業は営利が目的と思われがちですが、ドラッカーは営利は目的を達成するための手段であり、目的ではないと看破しています。すてきな言葉だと思います。

 今までは、「あの子は無理ではなくあの子も大丈夫と思う顧客の創造」、「know-howではなくknow-whyを求める顧客の創造」していました。そして、今は「1時間、1年、3年ではなく30年、40年、50年先を見据えた教育を考えられる顧客の創造」をしています。

 今、ゼミ生と書いている本は、私の本の中で一番、子どもを救える本かもしれません。何故なら、対象としている子どもの奈落の深さは凄いからです。その深さを知れば、最初は涙を流し、その先は怖くなるほどです。

 この本は時代の先を行っています。ゼミ生は顧客がいるだろうか?と心配しています。でも、私は出版として成り立つ程度の顧客は既に生まれていると思います。そして、顧客を生み出さねばならないと思っています。何故なら、子どもたちが落ちていく奈落が深いからです。

[]千葉の会 06:12 千葉の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 千葉の会 - 西川純のメモ 千葉の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

3月18日に『学び合い』千葉の会が開かれます。お誘いします。

http://kokucheese.com/event/index/446803/

17/03/07(火)

[]なんのため 22:41 なんのため - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - なんのため - 西川純のメモ なんのため - 西川純のメモ のブックマークコメント

私は金儲けのために本を書いていません。教育書はあまり金儲けには向いていない。教科書の指導書を書く方がいい。

私は本が売れるために書いてはいません。もちろん、本を出してくれる出版社に迷惑はかけられません。それは目的と手段の違いです。

私は子どもや教師を救いたいために本を書きます。何かを覚えられる、何かが出来る、ために本を書いているわけではありません。

ドラッカーは「企業の目的は顧客の創造」だと看破しました。私も、私が本当に願っていることの意味を分かってくれる教師を生み出すために本を書いています。ただし、それを実現するにはバランスが必要です。でも、私の根源の願いを捨てたら、私は屑になってしまいます。

[]次元 21:43 次元 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 次元 - 西川純のメモ 次元 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教育新聞に連載をしました。最初は「なんじゃこれ」という反応はネットで流れました。しかし、数回以降はそれがありません。そりゃ、そうだろうと思います。何かが出来る、何かが覚えられる、のレベルだったら相対的な差です。しかし、数十年先の子どもたちの幸せを実現する、だったら圧倒的な差ですから。私は、そのレベルで連載を書きました。

[]体で 21:32 体で - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 体で - 西川純のメモ 体で - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は仕事を請け負う場合、それ相応の金額を要求します。それ無しで仕事を受けたら、我が身が耐えられない。お金がないけどお願いします、という人がいます。その場合は、「体で払っていただけるなら」ということがあります。でも、本当はお金で解決する方が、遙かに簡単なのです。金の算段をつけようとしない人に、自らの頭を使って何かをするつもりはないですから。

 社会に出て、空虚な言葉に騙されることの結果として学んだ処世術です。

[]二人っきり 19:32 二人っきり - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 二人っきり - 西川純のメモ 二人っきり - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今日は新潟県の公立高校の試験日です。ということで高校はお休み。息子はそれを機会に友達と温泉旅行に行きたいと言い出しました。結局、バス旅行のパックだったらいいよ、ということになりました。ということで、今日は夫婦二人の晩酌です。

 一年前の今日を思い出すと背筋が寒くなります。今年はのんびりしているな、と思うと同時に、2年後はまたドキドキの日なのだと思います。

[]名古屋・愛知の会 17:42 名古屋・愛知の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 名古屋・愛知の会 - 西川純のメモ 名古屋・愛知の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

学び合い』名古屋・愛知の会が開かれます。

日時、3月18日土曜日9時から12時半

場所、名古屋東生涯学習センター

http://kokucheese.com/event/index/455578/

お誘いします。

takami_swctakami_swc2017/03/08 05:35シェアしていただきありがとうございます。自分への喝も込めて開きたいと思います。

17/03/06(月)

[]福岡の会 21:45 福岡の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 福岡の会 - 西川純のメモ 福岡の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 3月25日に福岡で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://kokucheese.com/event/index/457630/

[]1時間半 12:46 1時間半 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 1時間半 - 西川純のメモ 1時間半 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、遠方の先生がおいでになりました。何度も、電話で充分ではないかと申したのですが、上越に来たいとの希望だったのでお受けしました。昨日、6時間半かけておいでになり、本日、1時間半議論しました。そして、学食で食べてお帰りになりました。

 つまり、1時間半の私との議論のために、往復、13時間の車の旅と一泊二日を費やしているのです。

 奇特な方です。

 ゼミ生へ。1時間半を無駄にしては駄目ですよ。

17/03/05(日)

[]教えちゃ駄目? 16:02 教えちゃ駄目? - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 教えちゃ駄目? - 西川純のメモ 教えちゃ駄目? - 西川純のメモ のブックマークコメント

 OBのメモに反応して、書きます。

 「『学び合い』では子どもと関わってはいけないのですか?」とか「『学び合い』では教師は教えてはいけないのですか?」と聞かれます。

 結論から言えば、最初は「駄目」です。そうしないと、教師の頭が切り替わらないし、子どもの頭も切り替わらないからです。私の本は基本的に初めて3ヶ月、まあ、1年目のガイダンスを中心としています。だから、一応、「『学び合い』では子どもと関わってはいけない」とか「『学び合い』では教師は教えてはいけない」という「風」に書きます。だって、そう書かないと、従来型授業になれている人は暴走しますから。

 でも、本当は関わってもいいし、教えてもいいのです。

 本にも書きましたが、「いい/悪い」、「正しい/間違っている」を言うのはOKです。ただ、教えるのは控えましょう。教え始めると視野が狭くなるから。一言言って、さっと行き過ぎる、というような案配です。ただし、ニコニコ(ゲタゲタ)しながらやりましょう。

 切り替えの目安は、教師の心の有り様です。教師が「あ、間違っている」、「これでは駄目だ」と心にあると、子どもを責めるようないい方になるだろうし、教えてしまいます。「ま、そのうち何とかなるや」、「これが間違ったままでもいいじゃない。自分は子どもの幸せのために教えているんだ」と思えるようになれば、ニコニコ(ゲタゲタ)と接することが出来ます。

 さらに、教えることさえもOKなのです。ただし、教えたあとに、子どもが依存的になる段階では駄目です。願わくば、教えたあとに、「分かっていますよ、そんなこと。私たちに任せてよ」というような反応が望ましい。これも、教師の心の有り様です。教師の心の中に自分の考えるハッピーエンドがあり、それに導こうとする限りは、子どもは依存的になります。しかし、自分の思いつくレベルの上を子ども達は出来ると思うならば、子どもは依存的になりません。

 が、このレベルのことは『学び合い』を始めたばかりの人には禅問答みたいですから。でも、ちゃんと上記に関して「も」書いているのですが。

追伸 私はゼミ生と一杯馬鹿話をします。そして聞かれれば私なりの案を話します。ただし、その最後に「今言ったことをそのままやったら、思いっきり軽蔑するよ。あははははは」と言います。

追伸2 明日発売になる「私は『学び合い』にこれで失敗し、これで乗り越えました。」(東洋館)を読めば、多くの実践者が乗り越えなければならない壁であることが分かります。

[]次のステージへ 13:17 次のステージへ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 次のステージへ - 西川純のメモ 次のステージへ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』を1年以上実践した方へ。

 みなさんは、『学び合い』の基礎的な技法は分かったはずです。あとは問題が起こったときに本を見直したり、他の『学び合い』の実践者に相談したりすれば大丈夫です。だって、『学び合い』で起こる問題は典型的なものばかりです。

 だから、是非、妄想して欲しいのです。そして、『学び合い』の技法の裏にある根拠を理解して欲しいのです。私は色々な本を書きましたが、そのような人への本も用意しています。新年度が始まる前に読んでください。

 

『今すぐ出来る!全校『学び合い』で実現するカリキュラム・マネジメント』

『汎用的能力をつけるアクティブ・ラーニング入門』

学び合いの手引き』(ルーツ&考え方編)

学び合いの手引き』(アクティブな授業づくり改革編)

 

 「そこそこ出来る」で満足していると、集団をリードする子どもから見放されますよ。集団を健全に維持するためには、教師は課題のレベルを上げ続けなければなりません。そして、それが出来るためには、自分自身に課す課題のレベルも上げなければならないのです。

[]運 11:12 運 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 運 - 西川純のメモ 運 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 研究者の中には惚れ惚れとするような頭のいい人がいます。その人と話し合っていると、「俺みたいなやつが大学研究者でいいのだろうか?」と思います。

 その私が色々な学会で学会賞をいただき、学会誌編集員長や学会長をつとめ、科学研究費の2段階審査委員(おそらく上越教育大学の開学以来初めて)をつとめました。そして、ゼミでの研究が基になる『学び合い』を全国の教師が実践してもらい、多種多様な本を出版する機会を得ています。どう考えても、運がいい。

 じゃあ、どのように運を引き込んだか。それを書きます。

 第一に、色々なことを妄想するのです。「こんな事が実現したら凄いな~」ということをです。その際、その妄想が多いことと同時に、異質であることが大事です。同質である場合、一つが実現できないとしたら、他の妄想も実現できる可能性が低いです。例えば、「クラスでこんなことを実現できたら凄いな~」ということは、実現できる状態であれば、様々な妄想は全て実現できますが、実現できない状況であれば全て実現できません。だから、日本や地域でこんなことを実現したら凄いなと思うことを妄想してください。

 意外に思われるかもしれませんが、範囲を広げる方が実現の可能性は高まります。何故かと言えば、手伝ってくれる人がいる可能性があるからです。「その子」をなんとかするより、クラスをなんとかするほうが楽というのは『学び合い』のセオリーですよね。それと同じで、自分のクラスを何とかするより、都道府県を何とかする方が遙かに楽です。事実、私の場合、地元の上越市を何とかする方が、日本を何とかするより遙かに難しい。

 第二に、それらの妄想を関連づけるようにしてください。例えば、私の研究室には日本全国から参観希望の方々がおられます。その方々を地元の実践者の『学び合い』の授業を参観してもらいます。その事によって、地元を変える起爆剤にしたいと思っているのです。

 また、ブログやFBに時間をかけて毎日書いていますが、そこに書いた文章を使って本を書いています。

 第三に、自分一人で抱えないことです。自分なんてたいした力が無いことを自覚し、人に頼ることが大事です。そのためには、頼る人にもメリットのある妄想でなければなりません。その点『学び合い』は有利です。だって、「一人も見捨てず」という願いがあるのですから。

 第四に、やり続けることです。私は毎日やりつつけています。例えば、私の今の生活パターンです。

 5時に起床。5時半に自宅のコンピュータで仕事。5時45分から6時半まで家の近くをウオーキング。着替えて、7時25分まで自宅のコンピュータで仕事。25分から朝食。45分に自宅を出発。8時に大学に到着。11時15分まで、頭を使う仕事をします。15分にゼミ生達と学食で家内の弁当を食べます。12時から仕事再開。それから6時45分まで集中します。その間、3回程度、ゼミ生のいる部屋に行き馬鹿話をします。6時45分に大学出発。7時自宅到着。息子と風呂に入ります。7時半から自宅のコンピュータで仕事。8時~9時に家族と夕食。9時から10時40分まで自宅のコンピュータで仕事。10時40分に就寝。

 以上をプラスマイナス5分以内の生活をずっと続けています。家族で旅行に行ったり、買い物する以外は、土日もこの生活パターンです。好きなSF、歴史小説の読書、映画、クラシック鑑賞は大学院に入学した22歳から基本的に断っています。例外は、出張の時の電車の中です。テレビも夕食の1時間以外見ません。つまり、家族との時間以外はマシーンになりきって、仕事をしつづけています。

 以上のことを35年以上続けていれば、かなりの運が転がり込みます。

追伸 なんであんなに論文や本を書けるのですか?と聞かれます。理由は簡単です。時間をかけているからです。

17/03/04(土)

[]カリキュラム 14:31 カリキュラム - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - カリキュラム - 西川純のメモ カリキュラム - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私が本学教職大学院の制度設計、カリキュラム設計をした当初はMBAをモデルにした、ケーススタディによる討議型授業にしたいと思いました。しかし、「大学教師に任せるとろくなことをしないという前提(そう思われても仕方がない長い歴史があります)によってつくられた小中高の学習指導要領以上にガチガチのカリキュラムの縛りによって断念しました。そして、そのようにして育てた学生を、都道府県の採用試験では判別できないことから諦めました。

 今でも、そのような授業の方がいいと思っています。

[]今の学生は 14:17 今の学生は - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 今の学生は - 西川純のメモ 今の学生は - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最近、ある方と話しました。その方は「今の学生は技術に偏りすぎている。技術は大事だが、それだけになるのは問題だ」と仰いました。私も同意見です。が、以下のように話しました。

 『確かにそうですが、それを学生に求めるのは酷です。それは学生の責任ではない。学生はまずは教師として採用されたいと思うのは当然です。良い教師になるのは、その先のことです。都道府県の採用試験を思い出してください。あのレベルが都道府県の考える教師の職能なのです。また、大きな本屋に行ってください。教師用図書を見てください。すぐに使えるものが大部分です。身銭を切って学ぼうとする教師ですらそうなのです。今は職員室の教育力が低下し、余裕がない。だから致し方ないと思います。我々は技術にも充分応えつつ、その中に技術を超えたものを伝える努力をしなければならない。』

 学部学生や院生のゼミ決めの時、「西川先生の研究室は直ぐに使えるものではなく、採用されたあとに役立つことをやっているんですよね?」と言われます。

 それでも一定数はそれを求める学生もいます。そして、単独のゼミとしては本学で最大であり、全学平均の5倍の学生が所属します。それでいいのだと思います。

[]運 14:17 運 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 運 - 西川純のメモ 運 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 あるゼミ生が、「人生は運ですよね」と言うので、以下のように言いました。

 『その通り、人生は運だよ。でもね、どれだけの頻度で運が来るのかは、その人の実力に依存する。また、運が巡ってきたとき、その運を活かすことが出来るか否かは、その人の実力に依存する。何故なら、多くの人が運と思っているものの多くは、他の人がもたらすものだ。他の人が運をもたらす人は、その運を活かすことが出来る人だから。ということを分かった上だったら「人生は運だよね」は正しいよ。』

[]横浜・町田の会 05:46 横浜・町田の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 横浜・町田の会 - 西川純のメモ 横浜・町田の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

主催者の記事をコピペします。

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ついに東京、町田でやりますよ〜

学び合い』横浜・町田の会

2017年3月19日

9:00〜12:00

町田市民フォーラム(横浜線・小田急町田駅)

詳しくはこくちーずより!

申し込みお待ちしております!

http://kokucheese.com/s/event/index/457166/

17/03/03(金)

[]いまから 22:03 いまから - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - いまから - 西川純のメモ いまから - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ふと、ゼミ生に毎年、言うことを書きたくなりました。

 私の大学院2年の時です。6月頃に同級生に、「教員採用試験の申し込みはいつやるの?」と聞きました。全員、あっけにとられ、そして「もう終わったよ」と言われました。

 説明が必要です。大学に入って、大事な情報は同級生から教えてもらえるということを学びました。つまり、「おい、西川、○○があるぞ」と教えてもらってから、大学の掲示板に行きそれを読むのです。大学の掲示板には無関係、無意味な掲示が多いですから、とても良い戦略です。

 ところが教員採用試験は、同級生の間でナーバスな話題です。同級生同士がライバルになる可能性のあるジャンルです。ということで、話題に出さなかったのです。

 ということで、私は研究生になることを決めました。

 大ぽかで1年を棒に振りました。

 でも、結果として1年分、フリーになりました。あまりに「閑」だったので、論文を書きました。その結果、2つの学会誌に論文が掲載され、1つの紀要、そして権威ある英文雑誌に掲載されました。閑だったからです。おそらく、平均的な准教授の業績を超えるものです。

 そして、次の受験勉強をして、ギリギリで合格しました。(東京都にはA採用、B採用、C採用というものがありましたが、私はBです)そこで、凄い経験をしました。給料をもらうということはどれほど大変かを学びました。暴走族に物理を教えるということを新規採用者が求められたのです。

 その後、大学に異動したしました。そうなったのは、「閑」で書いた論文がポイントです。そして『学び合い』を研究しています。それは暴走族に物理を教えたという原体験があるからだと思います。

 ゼミ生に語ります。

 人生において、色々な挫折があるだろう。でも、挫折というものは、結局、多くの人が思い描いている平均からの逸脱だ。私もぽかのために1年間、遅れた。そして、最底辺校の教師として平均的な教師の職能形成が出来なかった。でも、それ故に、今、君たちの教師として飯を食わしてもらっている。

 過ぎたことは過去に戻って変えることは出来ない。でも、過ぎたことを、「おかげで今がある」と思える未来は今から出来ること。今から出来ることをすればいい。過ぎたことを後悔する気持ちが強いならば、強いほど、今から出来ることにエネルギーを費やしなさい。と語ります。

 とゼミ生に語れるのも、ポカをしたおかげです。

[]忙しい 21:22 忙しい - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 忙しい - 西川純のメモ 忙しい - 西川純のメモ のブックマークコメント

 全く違う種類の仕事が立て込んでいる日でした。その結果、5分ぐらいの単位で頭を使って動きます。ただ、その仕事をサポートしてくれる人がいたり、私がサポートする側だから耐えられる。

 でも、忙しい。

17/03/02(木)

[]泣かない 18:47 泣かない - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 泣かない - 西川純のメモ 泣かない - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、神奈川県総合教育センターで熱く、暑苦しく語りました。今回、一番、自分褒めてあげたいこと。それは泣かなかったこと。頑張りました。

17/03/01(水)

[]生きる力 21:35 生きる力 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 生きる力 - 西川純のメモ 生きる力 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 生きる力というものがあります。私も50年後、60年度の幸せと申します。でも、3種類あると思います。

 第一は、多くの先生方が願っている生きる力です。それは、当人が一人で生きられる、生きる力です。その子の頭に何かを刻もうとしています。それの延長上は、計算機があっても、四則演算が出来る力などです。

 第二は、その子は出来なくても、出来る人と繋がることによって出来る生きる力です。その子が出来なくても、出来る子どもとつながれれば、その子はそれが出来ます。これは大人社会では普通のことです。

 これは『学び合い』実践者だったら、そのあたりを狙っていると思うし、狙って欲しいと思います。生きる力は、その子の頭の中ではなく、その子の周りの人と人との間にあると解すべきです。

 でも第三の生きる力があります。世の中には人とのコミュニケーションがとれない子もいます。普通だったら「いい人」と騙せる人も、『学び合い』の環境だと騙せなくなります。極端な場合はサイコパスの子どももいます。

 でも、その子も見捨てたくない。

 では、どうするか。その子と関係なく、周りの子どもが「一人も見捨てない」を堅持することが自らにとって得だと理解する集団を作ることです。このレベルになると、生きる力はその子と無関係にあります。

 私は様々な子どもを見ています。常に、一人も見捨てない、という願いで動きます。その結果、上記のような理解に至りました。