西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

西川純です。新潟県上越市の上越教育大学の教育実践高度化専攻(教職大学院)で『学び合い』を研究しています。諸般の事情で、このブログのコメントは『学び合い』グループのメンバー限定です。メンバー登録は、いつでもOKです。ウエルカムです。なお、メールはメンバー以外にもオープンですので、いつでもメールください。メールのやりとりで高まりましょうね。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。西川研究室はいつでも参観OKです。 詳細は http://www.iamjun.com/をご覧下さい。 もし『学び合い』グループに参加される場合は、 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/をご参照ください。
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だめで元々で、とりあえずドロップボックス(http://db.tt/bMZAZwx)とjimdo(http://jp.jimdo.com/)の無料アカウントを登録してみてはいかがでしょうか?実に簡単ですから。

本格的にトライする人も多くいると思います。その際、人とのつながりが大事です。身近にいる人と繋がれるとありがたいですよね。『学び合い』を実践される方は、『学び合い』マップ(https://www.google.com/maps/d/edit?mid=zDInXkSSxyO4.kNDji5uDNm0Y)に、是非、登録下さい。登録は、『学び合い』マップ登録フォーム(http://form1.fc2.com/form/?id=77081b4d4f40dd2f)から出来ます。  「私なんて、人になんか教えられるレベルに行っていない」と思う方へ。だからいいんですよ。一番知っている人が、一番の教え手ではないことは『学び合い』を実践しているならば、子どもを見れば分かるでしょ。それに、教える必要はないのです。共に学び合えばいいのです。いや、愚痴を言ったり、笑ったりする、それでいいのです。  是非、一人でも多くの人がマップに登録下さい。強く、強く、お誘いします。

17/02/28(火)

[]背景を知ってください。 21:13 背景を知ってください。 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 背景を知ってください。 - 西川純のメモ 背景を知ってください。 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は「一人も見捨てるな」と言います。きつい言葉です。「みんなでやろう」と言った方がいいかもしれません。でも、私は拘ります。何故でしょう。

 はい、どうぞ。の授業が何故生まれたのでしょう?私だって昔はそんな授業は想像をしたことはありません。グループを決めないのは何故でしょう?私だって昔はグループを決めた法がいいと思っていました。知りたい方は、以下をお読みください。長い時間のなかで『学び合い』は形成されました。「資質・能力を最大限に引き出す! 『学び合い』の手引き ルーツ&考え方編」(明治図書)

[]増刷 20:11 増刷 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 増刷 - 西川純のメモ 増刷 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 すぐ実践できる! アクティブ・ラーニング (アクティブ・ラーニング教科別実践法シリーズ) の中学国語と中学理科が同時に増刷になりました。ご愛顧感謝します。

[]ネット攻撃 09:16 ネット攻撃 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ネット攻撃 - 西川純のメモ ネット攻撃 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最近、ある方より相談を受けました。経験者としてアドバイスしました。それを書きます。

 ある思いを持って情報発信すれば、それに反対する人がいるのは当然です。中には攻撃的な書き込みをする人もいるでしょう。常人だったら嫌な気持ちになります。どうしたらいいでしょうか?

 その書き込みを読みましょう。おそらく、大人げない品の無い書き込みだと思います。だったら、以下の対応を進めます。

 まず、その人が自分自身のSNSに書き込みできないようにしましょう。FBの場合は友達を解除し、友達のみが書き込めるようにするのです。ツイッターでもそのような機能を持っているソフトがありますので使いましょう。さらに、その人の書き込みを読めないように設定するのです。ということで、その人の書き込みをシャットアウトするのです。そうすれば、心が疲れることがありません。

 おそらく、その人は書き込み続けるでしょう(あなたは気づかないと思いますが)。でも、大丈夫です。その人の書き込みに手をたたく人は一部で、あなたがどんなに丁寧に説明しようとしても無意味です。分かりたくないのですから。

 大多数の人は、まずは内容よりも「書き方」に注目します。だから、その人が大人げない下品な書き込みをして、あなたが淡々と大人の表現で書き込めば、あなたの方が分がいい。そして、あなたの主張が世の多くの人のためになることを意図しているならば、さらに分がいいのです。

 私のSNSのリピーターの中には、私を攻撃した人のSNSのリピーターの方が少なくないのです。あまりにも攻撃するので、「西川純ってどんな人?」と興味を持ってくれた人が、私の書き込みを読んで共感してくれたのです。ところが、私は全く無視しているので、「その逆」のことは起こりません。

 ゼミ生には情報発信をすることを勧めています。それによって、より広いネットワークを構築できる可能性があります。人は単独では強くない。良質なネットワークは身を守ります。そして、自身を小さくして腐ることを避けます。

追伸 逆言えば、自分と真逆なことを主張する人に対する書き込みは避けた方がいいと思いますよ。分かる人に伝える、それが一番効率がいい。政治は、中間層がどちらを選択するかで決まるのです。

17/02/27(月)

[]洪水 21:43 洪水 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 洪水 - 西川純のメモ 洪水 - 西川純のメモ のブックマークコメント

大学院を修了するとき、寄せ書きに「砂漠に洪水を起こす」と書かれました。たしかに、そんな傾向があります。ここぞと思うと、一気呵成。でも、洪水の後に、肥沃な大地を作ったと思います。

教科教育研究における実証的研究、認知研究、『学び合い』研究、そして今は学術と実践の融合。

http://urx.nu/j3oA

[]大人 21:33 大人 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 大人 - 西川純のメモ 大人 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私より、セミ生集団の方がずっと大人。そう思う。だから、安心して「賢い中学生」でいられる。

[]専門職業大学 19:40 専門職業大学 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 専門職業大学 - 西川純のメモ 専門職業大学 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 もし、教員養成系の専門職業大学が出来たら、既存の教員養成系大学・学部は壊滅するだろな。現在の教員採用試験で何を問われるかを考えれば、そうなる。さて、守りに入るか、脱皮することによって攻めに入るか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170227-00010003-agrinews-pol

17/02/26(日)

[]呪縛を解いて 18:02 呪縛を解いて - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 呪縛を解いて - 西川純のメモ 呪縛を解いて - 西川純のメモ のブックマークコメント

 世界的に見て、即戦力を求めるジョブ型の方が圧倒的に一般的です。その結果として、大学進学率の高い国の大学は、その殆どが日本だったら専門学校のようなものです。そして、日本では3月に高校卒業したら、4月に大学に入学するのが一般的だと思っていますが、そんな先進国は少ないのです。

 つまり、金が無いのに大学に直ぐに進学する方が変です。じゃあどうするのか?

 高校卒業したら就職します。そして、金を貯めて、自分の貯金で大学に進学するのです。実際に働いてから進学するのですから、手に職をつける大学を選びます。

 どうして、世界的に見ても少数で、終身雇用が崩れる日本なのに旧来のモデルにしがみついた案がズルズルと続くのだろうか、と思います。

http://www.sankei.com/life/news/170224/lif1702240046-n1.html

[]回帰 12:52 回帰 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 回帰 - 西川純のメモ 回帰 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は高度成長期が終わったのだから、1950年以前に回帰したらいい、と講演会で述べます。それに対して、元に戻れないのではないかとの鋭い突っ込みをいただきました。その通りです。正しい。分かりやすくするための方便です。一面で1950年以前に似ている点がありますが、本質的な違いがあります。それは、一人一人が自らの幸せを決められるという点です。1950年以前の日本の社会にはその余裕はなかった。1950年以降の日本は、画一化、集権化の中で一人一人が自らの幸せを主張できるような余裕を持てるようになった。そして高度情報化、ロボット化、AI化の中で、画一化、集権化を脱して、全ての人が自らのオリジナルな幸せを持てるようになった。次の時代にシフトしているのです。いや、既にシフトしています。ただ、我々の意識が追いついていない。

1950年以前は、小さい集団が同じ願い(多くは生きる)という幸せを実現するために支え合った。

高度成長期は、小さい集団は解体され、大きな集団の中で多様な願いを実現するために支え合った。

今は、一人一人オリジナルの幸せを実現するために、大きな集団は解体され、小さい集団が支え合う社会になると思っています。

1950年以前は、小さい集団が同じ願い(多くは生きる)という幸せを実現するために支え合った。

高度成長期は、小さい集団は解体され、大きな集団の中で多様な願いを実現するために支え合った。

今は、一人一人オリジナルの幸せを実現するために、大きな集団は解体され、小さい集団が支え合う社会になると思っています。

1950年以前は、進路の選択権は無かった。

高度成長期は、偏差値が高い学校に行けば幸せになるという単純なモデルをみんなで信じた。

今は多種多様な軸で自らの進路を考えられるようになった。(そうなるべきなのです)

[]説明の仕方 12:40 説明の仕方 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 説明の仕方 - 西川純のメモ 説明の仕方 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私の『学び合い』の理論、方法論の説明はもの凄くシンプルで、原理原則に一致させています。おそらく、私が理系であることが理由なのかもしれません。

 でも、その方がいいと思っています。少なくとも私に関しては。

 子どもに対する教材と同じです。手を入れれば入れるほど、一部にはフィットしますが、フィットしない子も増えます。だから、出来るだけプレインに説明します。

[]千葉の会 10:00 千葉の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 千葉の会 - 西川純のメモ 千葉の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

主催者の文章をコピペします。

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こんにちは。AL『学び合い』千葉の会事務局の井上創です。

昨年末にお知らせしたとおり、第34回アクティブラーニング『学び合い』千葉の会を開催します。

http://kokucheese.com/event/index/446803/

開催日: 2017年3月18日(土曜日)

会場 : 前回会場と同様(会場名と行き方は、参加申し込みをされた方にメールでご連絡します)

参加費:500円(お飲み物をご用意します)

今回は、上越教育大学西川研究室から、山崎さんに、中学校での数学の授業実践の報告をいただきます。

この他、もう一人、話題提供いただけます方を募集中です。

詳細及び参加のお申し込み、お問い合わせは↓こちらのホームページを参照ください。

http://kokucheese.com/event/index/446803/

皆様とお会いできますのを楽しみにしております。

アクティブラーニング『学び合い』千葉の会 事務局

[]『学び合い09:34 『学び合い』 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 『学び合い』 - 西川純のメモ 『学び合い』 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ふと気づきました。二重カッコの学び合いとネーミングしてから10年たったんですね。http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20070201/1170301592(見づらいですが、二重カッコを使っています)

[]非正規雇用 07:47 非正規雇用 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 非正規雇用 - 西川純のメモ 非正規雇用 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 非正規雇用が増えています。何故でしょうか?

 非正規雇用の年収は約170万円です。

 でも、年間に1000万円の利益を生み出す人であれば、企業は600万円でも700万円でも給料を出します。そして、そのような人であれば100人でも1000人でも雇います。雇えば雇うほど利益が上がるからです。

 非正規雇用の人が増えたのは、年間に200万円程度の利益しか生み出さない人を学校が世に送り出したからだと、私は思います。

 企業が人を育てる時代から企業が人を育てない時代、メンバーシップ型からジョブ型へ、雇用環境が変わったのに、学校の方は「学校は職業養成学校でない」と言っている。割りを食っているのは子どもたち。

 教育基本法には「国民の育成」が目的であるとしています。

 日本国憲法には勤労と納税が国民の義務であるとしています。

 だから、学校は勤労と納税が出来る子どもを育成するところです。

 これは小学校もです。

 平成不況になって新たな時代に入りました。割りを食ってしまった子どもたちは40歳代になっています。学校の意識改革がないならば、奈落に落ちる人の列に、今、目の前の子どもたちが並びます。

17/02/25(土)

[]伝われ! 21:22 伝われ! - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 伝われ! - 西川純のメモ 伝われ! - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は新発田市で講演をしました。面白いのは地元の教育サークルの連合体の勉強会です。こんな会もあるのかと勉強になりました。熱く、暑苦しく、語りました。

 面白ですね。私が熱く語れば語るほど、話に引き込まれ、私がイメージするものをイメージしてくれる人もいます。しかし、その一方、私が熱く語れば語るほど、しかめ面になり、目を下にしている人もいます。それは年齢・性別によりません。

 これまた2:6:2なのだと思います。私の思いを伝わる人2割。私に反発する人2割。そして伝わるが、すぐに消えてしまう人が6割。それでいいと思います。私は常に2割の人に伝わればいいと思っています。その2割の人が6割の人に伝えてくれるでしょう。もし8割の人に伝われば教育は動きます。そうすれば反発する2割の人にも伝わるでしょう。

 我々は急がなければならない。

 既に旧教育で育てられた人が40代になり、新就職環境の中で奈落に落ちていきます。今目の前にいる子が、その列に並んでいるのです。

[]一貫 21:22 一貫 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 一貫 - 西川純のメモ 一貫 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は対人関係に関して、シンプルなルールを設けて、それを徹底しています。

 ゼミ生に関してもです。

 例えば、ゼミの飲み会のご芳志はいくらとかいうものも。

 その1つに、ゼミ生の祝儀には出席しないというルールです。ゼミの中で結ばれたケースもです。何故ならば、私のゼミの人数が多く、ゼミ内で結ばれるケースも少なくないのです(本学教職大学院が協働を大事にしたカリキュラムだからかもしれません)。冷静に考えて、全員に出席することは時間的にも予算的にも無理が多いと判断しました。そこで出席しないと決めました。

 私も人の子、ゼミ生は可愛い。でも、情に動かされることはゼミ生全員のためにはならないと確信しています。

 対人関係も情に流されれば、中長期的には問題が多い。

 だから、マシーンになって原理原則で動きます。

[]失敗本 21:22 失敗本 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 失敗本 - 西川純のメモ 失敗本 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「私は『学び合い』にこれで失敗し、これで乗り越えました。」(東洋館)が自宅に届きました。分担者の執筆部分を読み直しました。いいですね。

 私は色々の人の『学び合い』に関するお悩みを受けていますが、どんぴしゃりの記述が満載です。私では伝えられない、生の声だと伝わると思います。『学び合い』を実践した方だったら、「あ~・・・。あるある。そうだったのか~」と思うと思います。

 そう思ったら、「じゃあ、『学び合い』に取り組もうとする人はこの本はどう読むのだろうと考えました。その時、糖質ダイエットの本を読んだ時を思い出しました。

 太りやすい体質の私は、様々なダイエット法の本を読みました。今ひとつ、納得できないのです。だって、本に書いている通りに簡単で上手くいくなら、とっくのとうに広がっているはずだからです。その点、糖質ダイエットの本は自身に反する考え方を比較的丁寧に書いています。そして、失敗する事例と理屈も書いています。だから納得したのです。

 もちろん、私自身の本でも、そのあたり丁寧に書いているつもりです。でも、立場上、私の書けない表現で書いてもらっている。それがいいですね。

17/02/24(金)

[]宣伝 17:56 宣伝 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 宣伝 - 西川純のメモ 宣伝 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 東洋館、おそらく畑中さんの売り込み方、いいな、と思います。私が買いたくなってしまいます。ただし、この宣伝以上のものがあります。乞うご期待。http://toyokan.bmeurl.co/6D18BCF

17/02/23(木)

[]大分日田の会 22:09 大分日田の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 大分日田の会 - 西川純のメモ 大分日田の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 3月4日に大分県日田市で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://kokucheese.com/event/index/455796/

[]飛び込み授業 20:50 飛び込み授業 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 飛び込み授業 - 西川純のメモ 飛び込み授業 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ゼミ生が飛び込み授業をします。お誘いします。

場所 大阪市立大桐小学校

日時 2月27日(月)

   3・4時間目(10時45分〜)

   (6時間目終了後 研究討議があります)

学年 5年1組(3時間目 復習プリント  4時間目 社会)

[]基礎研究 19:52 基礎研究 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 基礎研究 - 西川純のメモ 基礎研究 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 いつも面白い記事を載せていただいている中原研究室。この記事(http://www.nakahara-lab.net/blog/archive/7367)を読んで思い出したことがあります。再掲します。教育研究に関して私が今やっていることの要点は、最後に書いてあります。つまり教育研究において基礎研究は大事です。ただし、その距離に注意すべきだということです。

 ある学会で博士課程の学生さんが発表していました。あまりにも複雑な手順だったので、私のゼミ生がそれをどうやって現場で利用するのですか?と聞きました。発表者はキョトンとして質問の意味が分からなかったのです。発表者は学校現場に利用することを想定していなかったからです。なお、その学会は「教育」という言葉を冠した学会です。そんなことだから、基礎研究が馬鹿にされてしまうのだと思います。

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 大学で生物学を学び始めると、化学の知識が必要であることが痛感しました。そこで、化学の本を読み始めると、物理学の知識が必要であることが分かりました。ところが、ある程度学んでいくと、それらを理解するためには数学の知識が必要であることが分かりました。そこで、解析学、線形代数学の本を読み始めました。20歳そこそこの学生の自習ですから、たいしたレベルではありませんが、厳密な論理を積み上げていく数学の虜(とりこ)になりました。さらに、解析学、線形代数学を理解するために、位相空間論、集合論の本を読み始めました。一層抽象的な内容は、私を別世界に連れて行ってくれます。そんなこんなで、生物学を専攻している学生にも関わらず、読んでいる本の殆どは数学と物理学という状態になってしまいました。

 学年があがり、何を研究しようかと考え初めて、気づきました。それは、自分が今知っている数学と物理学の知識と、研究しようとする生物との間にギャップが多すぎで、直接利用できないことに気づき始めました。もちろん、数学や物理学の手法をそのまま使い、対象として「生物」を研究する分野もあります。当時読んだ本の中には、代数学の群論や位相幾何学のカタストロフィ理論に基づき、発生学を研究しようとするものがありました。しかし、何かが違うなと感じていました。簡単に言えば、「生物を研究したい」というより、「数学や物理を生かした研究をしたい」という本末転倒なものを感じました。なによりも、「使えるかもしれない可能性」は長々書いているんですが、実際に使えたという実例が無いんです。

 大学3年の最後に、伊豆の下田で臨海実習がありました。そこで、数日間徹夜して、ウニの卵がどのように変化するかを観察しました。ウニの発生に関しては、発生学の本で知っていました。ところが、実物の卵の美しさ、神秘は愕然とさせました。それを数日見る内に、私の心の中にあった「数学」、「物理学」に対する「生物学」への劣等感が消えてしまいました。そして、「何故、数学や物理学の本を読むのではなく、生物自体を直接観察し、生物学の本を読まなかったのか?」と自分の失敗に、遅ればせながら気づきました。

 基礎を学ぶことは間違いではなかったと思います。しかし、研究したいことは何かということを忘れてはいけないと思います。それを忘れて、基礎を学ぶこと自体を目的とした場合、際限がありません。人間の能力と時間には限りがありますから、基礎を学ぶとしても、立脚点より一段階だけ基礎を学ぶにとどめるのが妥当なのではないでしょうか?それも、「どう使えるか」に着目し、多くの部分はブラックボックスにすればいいと思います。

[]鏡 06:47 鏡 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 鏡 - 西川純のメモ 鏡 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は日本中の『学び合い』実践者のお悩み相談を受けています。『学び合い』はシンプルな理論と実践なので、ちょこちょこっと話を聞けば手に取るように分かります。私が聞くのは集団をリードする子の様子です。

 『学び合い』において、教師の心は鏡のように子どもに映ります。特に、教師の腹を読むことに長けた集団をリードする子にハッキリと映ります。

 教師が手を抜けば、リードする子は手を抜きます。具体的には、1校時中自席に留まっています。

 教師が暗くなると、リードする子は暗くなります。

 教師が焦って尻をたたきすぎれば、リードする子は反発します。なんで私が責められなければならないのか、と。

 鏡に映ることを理解し、自分の心を正せば、しきりなおせます。

 鏡のように映ることは怖いですが、映ることを理解しているならばとても心強いとも言えます。

[]高校英語 06:32 高校英語 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 高校英語 - 西川純のメモ 高校英語 - 西川純のメモ のブックマークコメント

お待たせしました。

「すぐ実践できる! アクティブ・ラーニング 高校英語」が発売になります。是非、中学校の先生もお読みください。

http://www.amazon.co.jp/dp/4313653112

17/02/22(水)

[]思い込み 07:17 思い込み - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 思い込み - 西川純のメモ 思い込み - 西川純のメモ のブックマークコメント

ICT機器は一人一台という思い込みを打破したい。

授業中、ずっとコンピュータを使い続けるなんてありえない。だから、みんなで使えばいい。

少ないコンピュータを使えば、子ども同士のコミュニケーションを阻害せず、会話が生まれる。

少ないコンピュータを使えば、遊ぶ子が生まれない。だって、真面目に使いたいという子がいるのに、遊べるわけ無い。

少ないコンピュータを使えば、大事に使う。だって、みんなが使うものなのだから、壊したら迷惑がかかる。

なにより、一人一台だと予算的に無理がある。導入もメンテナンスも。そして、ネットがパンクする。

 

ということで一人一台という思い込みを打破したい。

[]折り合い 06:54 折り合い - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 折り合い - 西川純のメモ 折り合い - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』はシンプルな理論と方法論によって構成されています。だから、成功します。でも、失敗したと「思う」ことがあります。そのパターンは限られています。本年度中に失敗を避けるための2冊をだします。第1弾が「私は『学び合い』にこれで失敗し、これで乗り越えました。」(http://www.amazon.co.jp/dp/4491033234)です。多くの実践者の生々しい体験談です。これから『学び合い』を実践している方も、数年以上実践している方も、転ばぬ先の杖です。そして、今悩んでいる人は急いで読みましょう。

17/02/21(火)

[]群馬の会 21:15 群馬の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 群馬の会 - 西川純のメモ 群馬の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

2月23日に高崎で『学び合い』の会があります。お誘いします。http://manabiai.g.hatena.ne.jp/take1_No…/20170221/1487626811

[]アイディア 10:59 アイディア - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - アイディア - 西川純のメモ アイディア - 西川純のメモ のブックマークコメント

私は学生の研究テーマを聞くとき短く語ることを求めます。そして、話しかけて30秒以内に、いいか、悪いか、を決めます。

長々と説明しなければならない研究はつまらない研究です。

例えば、以下を読めば自明だと思います。

「A酵素の効果の研究」

「A酵素の中性における効果の研究」

「A酵素の36度で中性における効果の研究」

私の指導教官は「一流の研究は、それが「ある」ということを証明することだ」と言っていました。

だから、短く語ればいいのです。

 

良い研究は、短い説明を聞いて、最初は「?」と思います。しかし、ちょっと説明を聞くと「なるほど」と納得する様なものです。

なぜ「?」が必要か?そりゃ、当たり前すぎるものは意味が無いからです。つぎにちょっとの説明を聞くと「なるほど」と納得するようなものである必要があるのは、長々と説明しなければならないものは実現不可能か、意味が無いからです。何故なら、聞き手はある程度の知識を持っている人なのですから。これは社会科学の場合は決定的です。ただし、それを実現する手立ては込み入っていると思います。だって、簡単だったら誰かがやっていますから。でも、それが大事で実現可能だと研究者が思えば、方法はいつか解決出来ますから。

 

ビル・ゲイツのロボットに課税すべきというアイディアはとてもいいアイディアだと思います。

http://gigazine.net/news/20170220-bill-gates-robot-tax/

[]大学院 09:19 大学院 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 大学院 - 西川純のメモ 大学院 - 西川純のメモ のブックマークコメント

上越教育大学教職大学院を受ける最後の機会です。

http://www.juen.ac.jp/020ad_news/2016/2017-0217-1628-34.html

[]動画 06:28 動画 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 動画 - 西川純のメモ 動画 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今の授業の命脈は尽きていると思います。以下をご覧ください。このレベルの授業を子どもは見られるのです。それも、分からないところはストップして、何度でも聞き直すことが出来ます。

https://www.webtamajuku.com/

https://www.try-it.jp/

 授業中にこれらを見ればいい。もちろん多くの人は反対するでしょう。この動画ではダメなところはこれこれだと言うでしょう。でもね、そんなことどれだけしていますか?それも一人一人のレベルで考えてください。それによるメリットよりも、分からないところはストップして、何度でも聞き直せるメリットの方が遙かに大きい。

 『学び合い』の場合は、全く問題ありません。所詮ツールに過ぎません。教師の仕事は教科内容を教えることではありません。そんなことは子どもやネットでも出来ます。教師の仕事は集団を維持・発展させるために人の道を語ることです。

 上記のネット動画で学んだ子どもが、やがて親になるのですよ。第一に、今の親は携帯を使いこなしています。上記のネットを知れば・・・・。

追伸 全ての学校が用意できない機器を前提とするICT、全ての教師が使えこなせないICTがもてはやされています。そんなのは不要です。子どもがネットを自由に使えればいい。我々の学術調査によれば4人に1台のタブレットで十分ですが、クラスに一台のコンピュータで十分です。だって、『学び合い』だったら、コンピュータが最善のツールである場合と人だけ使えばいいのです。つまり、タイムシェアリング出来る。使うときは、複数の子どもが頭を寄せ合って使えばいい。何故なら、最善のツールは仲間ですから。この発想が現状のICTには欠けています。そして、仲間をつなぐにはコンピュータは不要です。喋ればいい。なんで、こんな簡単なことが分からないのか、私には分かりません。

追伸 ネットの授業で出来ないこと、それは、ネットの授業を見て勉強しようとする気持ちにさせること。教師にはその力は無い。そう思わせることが出来る子どもは既に勉強している。歴代の担任が出来なかったことが出来るとしたら、それは同級生の「一緒に勉強しよう」という言葉だと思います。教師だけが出来るのは、その言葉が生まれる集団を維持・発展させること。

[]理想の社会と教育6 06:10 理想の社会と教育6 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 理想の社会と教育6 - 西川純のメモ 理想の社会と教育6 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 理想の社会と教育6

 教育内容について書きます。

 現在の学習指導要領は、関連する全ての教科の代表者が集まって、「これをいれるべきだ」の大合唱の中で決まります。たいていの場合は、前例踏襲です。だから、ちょっとした事項が省略したとたんに、関連学会はこの世の終わりのような反対をします。そのため、思いっきり詰め込んだ状態です。

 でも、本当に全ての子どもが学ぶべきことなのでしょうか?学んだらいい、ということは認めますが、学ぶべきだと他人の子どもに強いるレベルではないようです。

 一方、絶対に学ぶべきなのに、学んでいないかものすごく少ないのは、育児と介護だと思います。今後、AIが仕事を肩代わりしても、この部分は自分でやるべきことだと思います。もう一つは、異性とのつきあいです。どん引きされるかもしれませんが、適当な否認をしているならば性行為も容認されるべきだと思います。我が子を思い浮かべれば私もどん引きしますが、理屈的にはそうなるべきだと思うのです。そして、キャリア教育を重視しなければ。そうでなければ複線型の学校にはなりません。でも、ここに時間を注ぐならば、従来の教科学習を大幅に削らなければならない。

 具体的な方法は以下の通りです。第一に、現在の高校までに学ぶ学習内容を、30歳ぐらいの人にテストをして、通過率30%以下のものをカットするのです。また、現在の環境では不要なものはカットします。例えば、漢字の書き順や四則演算などです。それらはコンピュータがやりますから。

 おそらく上記の精選を行えば、現在、小学校から高校までに教えていることは小学校で終わります。(なお、理想の社会と教育5で書いたように、これは全て『学び合い』で学習することを前提としています)。

 小学校の中学年から育児と介護を学びます。そのため、小学校、中学校には基本的に保育園、幼稚園、介護施設と併設されるようにします。そして、異学年のチームによってサポートするのです。

 小学校低学年からキャリア教育をはじめます。そして、中学校ではキャリア教育が中心となります。週2日は地元の商店や企業、また、研究機関に出かけて仕事をします。これも異学年のチームで入ります。半年程度のローテーションで入る場所を変えます。

 高校になれば、進路別の高校に入学します。そして、週2日は特定の焦点や企業、または研究機関に出かけて仕事をします。(上越教育大学の教職大学院はこれをやっているのです。詳しくは「学び続ける教師のガイドブック」をお読みください)

17/02/20(月)

[]カリキュラム・マネジメント 17:02 カリキュラム・マネジメント - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - カリキュラム・マネジメント - 西川純のメモ カリキュラム・マネジメント - 西川純のメモ のブックマークコメント

 カリキュラム・マネジメントを理解し、実践するにはknow-howと同時にknow-whyが必要です。それを方向付けるために3冊のカリキュラム・マネジメント本を世に出します。第一は、「今すぐ出来る!全校『学び合い』で実現するカリキュラム・マネジメント」です(http://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-128316-2)。これは複数の教員が無理なく出来るカリキュラム・マネジメントの方法として合同『学び合い』のノウハウを書いた本です。そして、今回出るのが第2弾の「子どもを軸にしたカリキュラム・マネジメント 教科をつなぐ『学び合い』アクティブ・ラーニング」(http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/interview/?id=20170106)です。

 今回の本では、一人一人の授業実践が他の教師の授業実践と結びつくこと、そして、それがカリキュラム・マネジメントに繋がることを、小中高の様々の教科の授業実践を通して伝える本です。多くの教師の生の声を掲載しました。

 私の本ですから、know-howと同時にknow-whyもちゃんと書いてあります。先の本と併せて読んでいただければ、何故、カリキュラム・マネジメントが次期指導要領のキーとなったのかが分かります。

 なお、発売当初はいつもながら混み合います。お近くの書店に電話で予約すると確実だと思います。

[]質保証 08:36 質保証 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 質保証 - 西川純のメモ 質保証 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教員養成に関して、「質保証」という言葉があります。そうすると有識者が集まって「思いつき」の項目を述べます。思いつきというきつい言葉を使いますが、つまり、それが教員の資質であるという実証的なデータ無しに述べられるからです。そして、有識者の合意は自分の行った項目が入っていることによって成り立ちます。つまり、出席者全員の「思いつき」の合算になります。

 それが行政の段階に移行すると、それを厳格に守られているかをチェックする仕組みを考えます。それが行政の役割ですから。でも、思いつきの羅列なのですから、当然、その合算は思いつきを超えることは出来ません。

 なんで思いつきが通のでしょうか?理由は責任を問われないからです。その羅列を満たした人が良い教師であるかどうか、もっと具体的に言えば、「採用後、数年でやめる人でない」、「学級崩壊を起こす人でない」等の評価がありません。そして責任を取る人がいないからです。

 では、どうするか?

アルビン・トフラーによれば、旧時代の特徴は、「規格化」「専門化」「同時化」「集中化」「極大化」「中央集権化」です。それに対して、新時代の特徴は、上記とは真逆の「個性化」、「総合化」、「非同時化」、「分散化」、「適正規模化」、「地方分権化」です。

 私の考える教員の資質は項目の羅列ではありません。

 私の考える教師に職能は以下の三つです。網羅的、箇条書き的な普通の教師の職能とはかなり違い、静的ではなく、動的に職能をとらえています。(詳しくは「新任1年目を生き抜く教師のサバイバル術、教えます」)

1)子どもや親のせいにしない。確かに、それが原因なのかもしれないが、それを言ってはおしまい。

2)尊敬すべき、先輩、後輩を捜し、その人といっぱい雑談をする。見いだす方法は、子ども「たち」、地域、保護者に聞けばいい。そして、地域、保護者とのつながり方も先輩・後輩から学べばいい。

3)まねられるところはまねる。まねられないところは、まねる必要はない。今の自分のままで、出来る授業はある。

 で、評価は?

 子どもや保護者が教師を選択できるようにすればいいのです。そして、選択者数に合わせて給与を与えればいい。ただし、単純な人数に乗ずるのようなものではありません。段階的なものです。キツいですが、淘汰されます。このような厳しい条件の中で、管理職が「一人も見捨てず」と管理するのです。

追伸 上記が厳しいので、無責任な思いつきの質保証が、より多くの教育村の人にとってはありがたい、だからそうなる。ただし、これは教育村の利害であって、子どもの利害ではない。そこが問題。

[]理想の社会と教育5 07:03 理想の社会と教育5 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 理想の社会と教育5 - 西川純のメモ 理想の社会と教育5 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 理想の社会と教育5

 小学校の入学の様子です。体育館に新1年生が入場します。2年から6年生はバラバラにそこに立っています。校長先生が「6年後に自分の進路を明確に持って卒業してください。以上です。」と語り、式は終わりです。2年生から6年生が1年生を誘ってバラバラの部屋に行きます。

 基本的に全て異学年『学び合い』で進みます。

 定期試験があり、各人が受験し、評価を返されます。

 教師は学習指導要領に基づき試験を作成し、評価することをしています。そして、集団を見取って維持・向上させます。

 授業時間は大学院の授業をイメージしてください。最低限の講義があり、あとは研究室で自らの追及を行います。教師は大まかな追求課題を掲げ、子どもたちが自由に担任を選択します。従って、クラスは5人サイズの所もありますし、50人サイズの所もあります。1年、2年は授業のみですが、3年で担任を選びます。そして、高学年に行くほど自らの追求課題の時間が多くなるのです。

 ただし、時間割や場所は基本的に自由です。1年生が算数の勉強している横で、3年生が追求課題をしている場合もあります。別々の担任の子ども同士が机を並べて勉強していることもありです。例外は担任の個人指導です。

 とにかく、大学、特に大学院をイメージしてください。

 このような中で自らの進路を決めていくのです。

 なお、中学校、高等学校も上記の通りです。

17/02/19(日)

[]茨城の会 07:57 茨城の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 茨城の会 - 西川純のメモ 茨城の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 2月25日に茨城県石岡市で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://kokucheese.com/event/index/454874/

17/02/17(金)

[]親知らず 19:42 親知らず - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 親知らず - 西川純のメモ 親知らず - 西川純のメモ のブックマークコメント

来年度から働く方へのアドバイス。

親知らずは学生時代に抜いた方がいいですよ。

就職すると時間無いですから。

どうせ最後は抜かなければならないようになるのですから。

[]理想の社会と学校4 07:19 理想の社会と学校4 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 理想の社会と学校4 - 西川純のメモ 理想の社会と学校4 - 西川純のメモ のブックマークコメント

理想の社会と学校4

 マサイ族の視力が優れていることはよく知られていますが、10.0の場合があるそうです。日本人はマサイ族から見れば視覚障害者であり、マサイ族の古くからの生活の中では生きられないと思います。しかし、それを気に病む人がいるでしょうか?いないと思います。何故なら、日本人はマサイ族の生活をしていないからです。

 クラスには様々な障害を持つがいます。しかし、それは「今の学校」で生きづらいからです。学校で教えていることは必ずしも社会で必要なことではありません。

 日本の学校は単線型です。同じカリキュラムの小学校で学び、同じカリキュラムの中学校で学び、その多くは同じカリキュラムの高校普通科で学びます。このラインは大学に進学するにはフィットします。でも、日本人の半数は大学に進学しません。そして、そもそも日本人の半数が偏微分方程式を解いたり、枕草子を研究するべきだとは私には思えないのです。

 だから、私は欧州のような複線型が望ましいと思います。つまり、小学校卒業時にアカデミズムに進学する中学校と、職業教育を受ける中学校に分かれるのです。こう書くと、そんな小さいときから進路を決定するのは問題だという意見もありでしょう。でも、この意見の背景には大学に進学した方がいいという思い込みがあると思います。そこを壊したい。

 中学校、高校になっても自分の不得意なことを強いられることから解放してあげたい。

[]したたか 06:48 したたか - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - したたか - 西川純のメモ したたか - 西川純のメモ のブックマークコメント

 改革は理想から始まり、現実に落ち着く。

 学習指導要領は諮問から始まりますが、答申が確定した後は現実に落ち着きます。その結果として理想の劣化が起こります。今に始まったことではなく、過去の学習指導要領も同じだし、全ての改革は同じです。結果として理想家は幻滅し、多くの人は安心します。しかし、理想を諦めない人が次の時代を決めます。

 新しい種は隔離された地域(例えば島)で生まれ、それが広がれます。隔離されない地域で生まれた新種は、多くの既存種の中で潰されてしまいます。保守派が安心している中で、保守派と戦わずに、地盤を固めればいい。頭の中で、色々なアイディアがあります。そして、それをサポートしてくれる仲間も期待できます。

http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20150820/1440054844

2年でかなりいいポジションまで動けました。

象徴的なのは、2年前は『学び合い』は学びの共同体に間違われました。最近、学びの共同体が『学び合い』に間違われた事例がありました。ビックリです。これから5年間に大量退職、大量採用の時代です。この時代に、このポジションにいることは神の采配と思っています。

[]理想の社会の教育3 06:32 理想の社会の教育3 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 理想の社会の教育3 - 西川純のメモ 理想の社会の教育3 - 西川純のメモ のブックマークコメント

理想の社会の教育3

 小学校の頃、いわゆる偉人伝を読みました。シュリーマンを読んで考古学者になりたいと思いましたし、湯川秀樹を読んでノーベル賞を取りたいと思いました。テレビ番組の「兼高薫世界の旅」見て飛行機パイロットに憧れました。しかし、私の夢の中に「家庭」像はなかった。小学校、中学校、高校の先生の中で家庭の大事さを授業で語ってくれた先生はおられなかった。その夢を実現する道は、より偏差値の高い高校や大学に行くことだと条件付けられました。

 57歳の私が考える理想の人生は、子や孫と同居し、いつまでも自分のペースで仕事を続けられる人生です。そして、最後は妻や子や孫に介護され、妻や子や孫の前で死ぬ。おそらく、それは実現できないと思います。何故なら、進路でそれを捨てる判断をしたからです。 今では芸能人のお宅拝見で豪邸を見てもうらやましいとは思いません。むしろ、そんな豪邸に一人で住んで寂しくないのかと思います。

 私の願った老後を実現している人はどんな人でしょうか?

 第一次産業の人、第二次産業の個人商店を営んでいる人です。つまり、地元で家業を継いだ人です。おそらく、高卒の人が第三次産業の人に比べると多いと思います。

 しかし、第一次産業、第二次産業のみでは1億の日本人を養えないでしょう。まあ、明治時代後半の4000万人ぐらいでしょうね。やはり第三次産業、第四次産業に頼らなければならない。

 アルビン・トフラーによれば、旧時代の特徴は、「規格化」「専門化」「同時化」「集中化」「極大化」「中央集権化」です。それに対して、新時代の特徴は、上記とは真逆の「個性化」、「総合化」、「非同時化」、「分散化」、「適正規模化」、「地方分権化」です。

 つまり、小規模の家業的な第三次産業、第四次産業が幸せな未来社会ではないかと思うのです。

 こんなことを教えてくれる先生が私にいたら、と今は思います。

追伸 大卒が占めていた第三次産業の中間管理職は人工知能によって駆逐されるでしょう。

17/02/16(木)

[]発想の転換 21:33 発想の転換 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 発想の転換 - 西川純のメモ 発想の転換 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 これから『学び合い』をはじめる方は、以下の3冊を読まれることを強く勧めます。

 『学び合い』ステップアップ、週イチではじめるアクティブ・ラーニング、『学び合い』を成功させる教師の言葉がけ

 『学び合い』を初めて1年間の悩みの95%はそこに書いてあります。どこかに隠しカメラで見られているのではないかと思うと思います。

 それらを私と対話しながら学びたい方は上越においでください。それがかなわないときは、明治図書の対話本シリーズを読みください。私と話しているような気になると思います。

 

 今、「課題が終わって遊ぶ子がいる」という典型的な問題を相談されました。これは上記の3冊を読めば分かります。だれもが通る道です。

 

 今までの教師は、何か問題が起こったならば、問題が起こらないように「教師」が手立てを考えます。先の問題の場合は、「課題量を加減するにはどうしたらいいか?」と考えます。しかし、それでは子どもは大人になりません。ではどうするか?『学び合い』では「課題が終わって遊ぶ」ことは何故ダメなのかを語り、それを解決することを子どもに求めます。

 この発想の転換は最初はなかなか乗り越えられません。でも、本の通りに語れば、本の通りに子どもが解決する様子を見ることによって、「あ~、子どもたちが解決できるんだ」ということを実感します。それでしか、乗り越えられません。だから、最初は本の通りにやることです。

 私の本に書いていることは膨大な学術データと、数千人の実践者の実践データから導かれたものを、私の言葉で書いたものです。まずは信じてください。

[]イノベーター 20:13 イノベーター - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - イノベーター - 西川純のメモ イノベーター - 西川純のメモ のブックマークコメント

 イノベーターは『学び合い』の子ども観に対する抵抗感が少ない。だから、『学び合い』にトライしやすいのです。イノベーター以外は、「子どもに任せて大丈夫だろうか?」と不安になるのに、イノベーターは本を読み理屈があっているならば、「子どもに任せて大丈夫だ」と納得してしまいます。

 しかし、『学び合い』の学校観を乗り越えられないイノベーターはかなりいます。つまり、授業方法のレベルで留まってしまい、30年、40年、50年先を視野におけない。授業能力の高い人が『学び合い』のテクニックを利用すればかなりの成果を上げられます。そして、かなり変質させても、その人の授業能力で補える。それ故に学校観を理解したくないのだと思います。

 私が目指すのは『学び合い』の考え方が分かる人が2割。『学び合い』のテクニックを利用している人6割。『学び合い』に反対する人2割。それが健全な集団のあり方だと思っています。

追伸 だから、私の本は子ども観に対する抵抗感を下げるテクニック本と、学校観を理解してもらうための本と、2種類があります。あ、あと1つは、反対する2割の人と折り合いをつけるための本を今年度中に2冊出します。

[]ICT 20:00 ICT - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ICT - 西川純のメモ ICT - 西川純のメモ のブックマークコメント

 圧倒的教師にはなくて私にある発想は、学校教育とは「子どもを大人にするところ」という発想です。これは「子どもを大人に近い子どもに成長させる」と根本的に違います。子どもを大人にするには、大人と同じようなことをさせるしかありません。当然、失敗するでしょう。でも、先延ばしにしたら子どもは社会で大失敗をしてしまいます。だから、学校教育で教師の管理下で失敗させるべきだと思います。

 しかし、我が身大事の人たちは、自分の管理下で失敗させたくない。まあ、運動会は危険だから運動会を廃止するというような発想です。

 じゃあ、どうしたらいいか?

 簡単です。学校にスマホ持ち込み可能とすればいい。インターネットに接続したコンピュータを自由に使わせればいいのです。だって、小難しい機器は大人になっても使わないでしょう。

 プログラミング教育はWardのマクロを作らせればいい。それも、一からではつくらせるのではなく、標準的なソースコードを与えて、それを改良すればいい。また、Jimdoのような簡易ホームページ作成支援を使って自分のホームページを作成すればいい。これだけでもプログラミングとは何かをとらえることが出来ます。子どもたちの圧倒的大多数はC言語を駆使するわけではないのです。

 が、そうなりませんね。

 一つは、我が身大事な小役人と、お宅な専門家がICTを仕切っていますから。

 「子どもによる子どものためのICT活用入門」(明治図書)をお読みください。「子どもによる子どものための」と書いた思が分かっていただけると思います。

17/02/15(水)

[]幸せ 21:18 幸せ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 幸せ - 西川純のメモ 幸せ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 前々から気づいていることだけど。私が不幸にならない方法は、学生指導を断ればいい。

 学生指導をしたがるという教師の本性を利用する人に使われたくない。ま、私がいなくても、何とかなる。

 幸福になる方法ではないことは分かっている。

[]お客様 19:43 お客様 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - お客様 - 西川純のメモ お客様 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 この1週間の間に多くのお客様をお迎えしました。静岡の小中学校、山形の中学校、神奈川の小学校の先生方は学校を変えるために来られた。小学校の園長先生は、幼児教育レベルの『学び合い』学校を創るために来られた。新潟の高校の先生、山形の中学校の先生は自らの実践を確かなものとするために来られた。そして二つの大学から学部3年生が『学び合い』を生で見るために来られた。

 志の高い方々と、議論できたのは楽しかった。

 新年度に向かって大いに楽しみです。

[]イノベーター 19:43 イノベーター - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - イノベーター - 西川純のメモ イノベーター - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今から二十年前に『学び合い』を広げようとしたとき、私と関わりを持った方々はイノベーターの方々ばかりでした。世に知られていない変わった実践を学ぼうとする人なのですから。ところが今はアーリーアダプターとアーリーマジョリティの方が多い。

 本日は久しぶりにイノベーターの人に会ったように思います。

 イノベーターの人の特徴は学ぶためにお金や時間をかけるのは当然だと考えるし、それを学ぶには失敗をくぐらないと学べないことを織り込み済みです。その代わり、得られるものは多くのものを求めるという特徴があります。

 今回会ったイノベーターの一人は、見た目はアーリーマジョリティとしか見えません。でも、1年目の実践者なのにかなりの結果を出しています。データを見せてもらいましたが立派なものです。不思議だな~、と思って話していると、その方は私の本の殆どを読破していることが分かりました。アーリーアダプターのアーリーマジョリティに近い方はだいたい3冊ぐらいで『学び合い』をトライします。中に、スタートブックだけで『学び合い』にトライする人がいる。それでは上手くいかないのは当然です。

 その方は殆ど全てを読破しているので、「どうやるのか」ではなく「何故なのか」の質問の割合が高い。さて、どこまで貪欲になれるかが楽しみです。「学歴の経済学」系の本も読んでおられるので授業論に陥らないことが期待できます。

追伸 ただし、私は殆どの教師が私の本を読んでいないのに『学び合い』実践を出来るような状態にしたい。その方は人から聞くという方法で実践するのです。ただ、今はまだそんな状態ではない。だから、本に頼る部分が多いと思います。だから、私は「本を読んでください」とお願いします。普通の方が思いつけるようなことは100%本に書いてあります。全部読んだとしても1ヶ月程度で読破できるレベルです。それで、成績が上がり、人間関係が向上し、教師としての誇りが持てるとしたら楽なもんだと、私は思います。

17/02/14(火)

[]茨城の会 22:06 茨城の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 茨城の会 - 西川純のメモ 茨城の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

第五回 茨城『学び合い』の会

2月25日(土曜日)13時30分~17時

場所 鹿の子コミュニティセンター

茨城県石岡市鹿の子2丁目1−23

参加費 お茶代として百円です。

[]蜘蛛の糸 11:17 蜘蛛の糸 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 蜘蛛の糸 - 西川純のメモ 蜘蛛の糸 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 主にゼミ生に対して書きます。

 蜘蛛の糸という作品を知っていますよね。カンダタは悪の限りを尽くしました。生涯にたった一つの善行を愛でて釈迦は地獄に蜘蛛の糸を垂らしました。

 今、全国から色々なお客様が来ている。そのおかげで学ぶ機会を得ている。お客様がより多く学ぶために色々なことをしているゼミ生をみていると頭が下がります。

 妄想しましょう。

 もし、一人の教師が『学び合い』が本物だと分かってもらえたならば、その教師が小学校の教師であるならば、生涯に千人の子どもを教えます。その千人の子ども達に安心できる1年を与えることが出来るのです。中学校、高校の教師であるならば、生涯に数万人の子どもを教えます。その子ども達に週に数時間の安心できる時間を与えます。もしかしたら、それ以外の学校生活が悲惨であったとしても、それはもの凄く意味があります。人を信じられることを経験できるのです。

 もし学校で取り組んでくれたら、その教師が別な教師に伝えてくれたら。

 君たちが今やっていることが、いかに大事なことであるかは自明です。

 我々には機会が与えられた、その機会を活かす義務がある。

 期待しています。

[]理想の社会と学校2 08:50 理想の社会と学校2 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 理想の社会と学校2 - 西川純のメモ 理想の社会と学校2 - 西川純のメモ のブックマークコメント

理想の社会と学校2

 「アクティブ・ラーニングによるキャリア教育入門」(東洋館)では最初に、お金がいくら必要かを考えさせるエクササイズを子どもにさせます。まずはお金が分かりやすいからです。やってみるとビル・ゲイツになる必要もないことは分かります。一般人が稼げるだけで充分であることが分かります。

 では、何故、多くの人が満たされないのか?

 私は金持ちや権力者の作戦のように思います。

 金持ちや権力者だと行っても「起きて半畳寝て一畳飯を食っても二合半」です。日本人の平均年収の十倍稼ぐ人も十倍飯は食えません。十倍大きなふとんに寝てもしかたがありません。それでは十倍稼いだことが無意味になります。だから変なものを食べます。古代ローマ皇帝の食事の中には蚊の目玉がありました。どうやって集めるかというとコウモリを集め、その胃袋の中から得るのです。目玉は消化されないから。それでももの凄い手間がかかります。もの凄く高価なものです。でも、珍味ではあっても美味しいとは思えません。何故食べるかと言えば、それを食べられない人の「羨ましいな~」という羨望を得たいのです。

 求める人が多くなると高価になります。金持ちの有り余るお金の使い先が生まれます。だから、金持ちや権力者はどうでもいいものに価値があるように洗脳します。千利休は雑器を「大名物」と価値付け、権力者はそれを恩賞として使いました。

 冷静に考えれば馬鹿馬鹿しい。権力者や金持ちを喜ばすために、みんなが自分で持てないものを羨望する馬鹿馬鹿しい。まずは、その呪縛から逃れなければならない。

 昨日、ある方が「東京大学があるから日本の教育は駄目なんだ。東京大学を解体すべきだ。」と仰りました。私は以下のように申しました。

『東京大学はあるべきだ。一定数は最高学府で学問を究めて、発展させてもらわないと日本が困る。問題のポイントは、みんなが東京大学に入りたいと思うこと。例えば、吉本興業に入ってお笑いの世界で活躍したいという人はいる。でも、多くの人は羨望しない。自分には合わないし、合わない人には辛い世界だと分かっているから。同じように、東京大学に入りたいと思っている人がいたら、「へ~、頑張ってね。そんなにまで勉強したいんだ、あはははは」と思えるような状態になればいい。一人一人が自分の進路を見据えて、別々な方向に進めばいい。』

 自分が実現できる未来を理想の未来とすればいい。そして、その理想を少しでも高めた方がいい。

 権力者や金持ちの呪縛を学校で解くべきだと思っています。だから、「アクティブ・ラーニングによるキャリア教育入門」(東洋館)では、お金の呪縛を最初に解きます。

[]理想の社会と学校1 07:08 理想の社会と学校1 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 理想の社会と学校1 - 西川純のメモ 理想の社会と学校1 - 西川純のメモ のブックマークコメント

理想の社会と学校1

 理想の社会と学校を書くとしたら、まず、理想とは何かを書かねばならないと思います。

 『学び合い』は「一人も見捨てず」を願いとしています。そして、それが戦略となっています。

 では、「一人も見捨てず」とは何でしょうか?たまに聞かれます。聞かれたときは笑って「そんなの分かるわけない」と応えます。大抵の方はきょとんとされます。何故なら、「成績が上がる」とか「虐められない」などを思い浮かべているからです。しかし、「一人も見捨てず」は一人一人違います。また、同じ人でも、その場その場によって違います。だから、何をもって「一人も見捨てず」なのかは当人がその時決めるしかありません。

 まあ、最初は「成績が上がる」とか「虐められない」レベルのことでしょう。でも、そんなのは所詮、学校に在学しているときぐらいのものです。『学び合い』は一生涯を考えています。だから、子どもにそのレベルのことを考えさせられるようにしなければなりません。でも、それは全ての子どもには無理です。どうするか。

 集団作りだと思います。

17/02/13(月)

[]お求めに応じて 12:45 お求めに応じて - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - お求めに応じて - 西川純のメモ お求めに応じて - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は焦っています。今この瞬間にも餓死・孤独死にまっしぐらの子ども生まれ続けていることを。だから黙示録を語ります。ただし、私は研究者です。データに基づく黙示録です。それは「サバイバル・アクティブ・ラーニング入門」と「学歴の経済学」に書きました。

 それを読んだ同志より以下のメールが来ました。

『西川先生にお願いです。西川先生の今描かれている理想の未来像について、ブログ等で拝見したいのです。ブログ等で西川先生が、「このままでは子どもたちの未来があぶない」という内容を書かれています。こうした内容で、今の教育をなんとかしようとする動きは促進されていると思います。

ただ、我々のような若手・中堅教員が、どこを目指していけばよいのか、具体的なイメージが足らないのも事実です。講演などでは過去に拝聴しましたが、教育内容のこと、学校制度のことも含め過去には書かれていたと思います。小学校から大学のゼミのような形をとるとか、職場に出入りしながら週1回教師との面談をするとかのような中身だったと記憶しています。そのような西川先生の理想の学校像を、できれば定期的に示していただければありがたいと感じました。若手・中堅はそれを灯台として、それぞれの道を進んでいけるように思えるのです。

 突然のお願い、申し訳ありません。僕にはそうした学校像がとても魅力的だったので、より多くの方と共有したいと思い、連絡させていただきました。ご迷惑でしたら申し訳ありません。自分自身でも、発信してみたいと思います。』

 既に書いていることですが、連続して書いてみたいと思います。

 ただ、今日から3日間、日本全国からの研修旅行者と対応します。ということで、「ちょっとまっててね」です。

追伸 根幹部分は「アクティブ・ラーニングによるキャリア教育入門」、「『学び合い』の手引き・アクティブな授業づくり改革編」に書いてあります。そちらをお読み下さい。

kuro106rakuro106ra2017/02/13 17:05ありがとうございます。お礼は何度でも。

jun24kawajun24kawa2017/02/13 21:35は~い。

17/02/12(日)

[]捨てる 20:38 捨てる - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 捨てる - 西川純のメモ 捨てる - 西川純のメモ のブックマークコメント

 拾う人があるから、捨てられる。ありがたい。その代わり、別なことをします。

17/02/11(土)

[]全校『学び合い17:42 全校『学び合い』 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 全校『学び合い』 - 西川純のメモ 全校『学び合い』 - 西川純のメモ のブックマークコメント

高知県の小学校で全校『学び合い』を公開しています。お誘いします。http://manabiai.g.hatena.ne.jp/daitouiruka/20170211/1486800531

daitouirukadaitouiruka2017/02/11 17:50この場でご紹介いただきありがとうございます。

jun24kawajun24kawa2017/02/12 06:43ばく進しましょう!

17/02/10(金)

[]汎教科 07:04 汎教科 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 汎教科 - 西川純のメモ 汎教科 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教科教育学はありますが、実態は各科教育学の緩い連合です。教科を横断している研究は本当に少ない。教育書も同じです。学校教育と教科教育は分断され、教科教育は各科で分かれています。本屋の本棚を見れば分かりますよね。でも、カリキュラム・マネジメントを実現するには教科を超えた教師の協働が必要です。

 大西忠治、有田和正、野口芳宏、野中信行など、いわゆる学習指導、ではなく、ハッキリとした教科指導であり、かつ汎教科指導の本がもっと必要だと思います。最近では堀さんの「一斉授業10の原理・100の原則―授業力向上のための110のメソッド」などが好例です。

 もちろん、それを書ける若手中堅はいます。が、それが商業的にペイするのはビックネームしか許されていない。いまは「すぐ出来る」ということが求められているから。より多くの人が教科本の中に汎教科の要素を入れて、その重要性を広げて欲しいと願います。

 教科を超えた教師の協働が必要とされています。

[]シフト 06:03 シフト - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - シフト - 西川純のメモ シフト - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日会った先生もそうだけど、学びの共同体から『学び合い』にシフトした人は多い。そして、するりと上手く授業が出来る。方法論は全く違うが、願いが重なるところが多いからだと思う。

[]学校改革 05:53 学校改革 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 学校改革 - 西川純のメモ 学校改革 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日、今日と神奈川から校長ご一行を迎えています。話を聞けば聞くほど、学校改革が上手くいかない要素がない。半年以内に、「あ、あそこに参観に行ってください」と言える学校が関東に生まれそう。

17/02/09(木)

[]神奈川の会 21:18 神奈川の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 神奈川の会 - 西川純のメモ 神奈川の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 2月26日に厚木で『学び合い』神奈川の会が開かれます。お誘いします。http://kokucheese.com/event/index/445438/

[]オンリーワン 06:54 オンリーワン - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - オンリーワン - 西川純のメモ オンリーワン - 西川純のメモ のブックマークコメント

 カリキュラム・マネジメントにおいて、全職員が同じ理論、同じ方法論に立脚しないと、いくら話し合っても、末端のテクニックしか共有できません。全教科(特活、道徳、総合的な学習の時間を含む)、全学年、全学校段階でそれを提供できるでしょうか?また、その実践事例を提供できるでしょうか?

 おしかりを覚悟で言えば、『学び合い』しか提供できない。この一言を言えるために、多くの仲間といっしょに本を書き続けてきた。

追伸 面白いように、打つ手、打つ手が、時代を先取りしている。おそらく、know-whyが正しいからだと思います。

[]合わない子 06:39 合わない子 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 合わない子 - 西川純のメモ 合わない子 - 西川純のメモ のブックマークコメント

「『学び合い』に合わない子はいるのではないか?」という質問を受けることがあります。います。しかし、その子は「大人社会に合わない子」なのです。何故なら、『学び合い』は大人社会を教室で再現しているものです。だから、合わないままに卒業させれば、失業、餓死、孤独死に繋がります。考えてみてください。人と一緒に支えあえることが出来ない人が、生きられる(言葉通りの意味です)ことが出来るほど社会は甘いですか?

[]カリキュラム・マネジメント 06:23 カリキュラム・マネジメント - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - カリキュラム・マネジメント - 西川純のメモ カリキュラム・マネジメント - 西川純のメモ のブックマークコメント

 さすがに「アクティブ・ラーニングって何?」という状態は脱したと思いますが、「カリキュラム・マネジメントって何?」という状態ではないでしょうか?多くの人には唐突に現れたように感じられます。たしかに現学習指導要領においてもカリキュラム・マネジメントという言葉はあります。しかし、同じ言葉であっても内実は全く違います。

 アクティブ・ラーニングもそうですが、know-howに走れば何でもありです。今あるグランドデザインやコミュニティースクールでもOKです。しかし、know-whyを理解すればカリキュラム・マネジメントの本当の姿が分かります。それが分かれば、それを実現できるknow-howが分かるのです。

 今月6日に教育新聞で「今すぐできる!全校『学び合い』で実現するカリキュラム・マネジメント」(明治図書)の書評が掲載されました。以下の通りです。

『「アクティブ・ラーニング」と「カリキュラム・マネジメント」。次期学習指導要領のキーワードのこの2点を、著者が提案する「全校『学び合い』」の視点で示す。カリキュラム・マネジメントは「アクティブ・ラーニングとの連動」「教科や学年の枠を超えた学校全体の取り組み」という観点が押さえられている必要があると指摘。教師集団がアクティブに学ばない限り、このマネジメントで求める授業は実現できないとも。現在、多様な方法が提起されているアクティブ・ラーニングだが、「全教科、全学年で一貫した理論と方法論があり、実践事例が整理されているものはあるのか」という疑問も提示。この課題を払拭する視点を含み『学び合い』を活用したマネジメントと授業展開事例を取り上げる。

第5章「全校『学び合い』の理論と活かし方」では、「学び合い」を大きく2種類に分けて説明。学力や人間関係向上など特定の目的に向けた「手段としての学び合い」と、「目的としての学び合い」があるとする。推進するべきは「目的としての学び合い」。学力か人間関係力向上かといった要素を切り離して考えず、表裏一体で捉え、育てていくものと基本となる学びの哲学とスタンスを強調する。

そんな全校『学び合い』の実現に向けてアドバイス。教師の不安に丁寧に答える形で、指導観の転換、周囲への投げ掛け、研修の進め方などを分かりやすく示していく』

17/02/08(水)

[]キャリア教育 19:42 キャリア教育 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - キャリア教育 - 西川純のメモ キャリア教育 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』の実践を1年以上の方にお願いです。「アクティブ・ラーニングによるキャリア教育入門」を読んでキャリア教育に取り組んでください。30年、40年先の未来の前に5年、10年先の未来を確かにしましょう。

 具体的には、地元で生活するか否か、大学に進学するか否か、高校はどんな高校に進学するか、これをスモールステップのエクササイズの『学び合い』で考えさせるのです。

 中学校はもちろん、小学校の段階からそのレベルのことを考えさせなければ、単純な旧モデルの価値観に巻き込まれて大変なことになります。お読みいただければ分かりますが、直ぐ使える課題が満載です。お子さんがいる方は我が子に考えさせてはいかがでしょうか?

 子どもの幸せのために、強くお誘いします。

[]フォーラム 14:26 フォーラム - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - フォーラム - 西川純のメモ フォーラム - 西川純のメモ のブックマークコメント

 2月18日に学校支援プロジェクトセミナー(http://www.juen.ac.jp/010pickup/2016/files/20170727.pdf)が開かれます。翌日は教師の専門職化フォーラム(http://www.juen.ac.jp/kj/pdf/20170219.pdf)が開かれます。最先端の教育実践をお見せします。

[]違い 08:27 違い - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 違い - 西川純のメモ 違い - 西川純のメモ のブックマークコメント

 再度、群馬での講演を紹介します。

 これを見ていただければ、『学び合い』が授業改善の方法でないことが分かっていただけると思います。「一人も見捨てず」が「授業内容を全員が分かる。一人ぼっちの子がいない」レベルでは無いことが分かると思います。多くの教育における言説と根本的に違います。https://www.youtube.com/watch?v=tavVAGCgulw

17/02/07(火)

[]恐るべきバカ 21:45 恐るべきバカ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 恐るべきバカ - 西川純のメモ 恐るべきバカ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は指導教員から、特に、学部の石坂先生からいっぱい驕られた。あまりにも驕られたので、お金を出そうとしたら石坂先生は「私も驕ってもらった。だから、君が教師になったら教え子に驕りなさい」と言われました。いわゆる恩送りです。若い私は「ラッキー」と思いました。

 私が教師になってから、その恩の重さをひしひしと感じます。

 以前、山形に講演しました。ゼミ生二人が行きたいというので、同伴しました。夜、一緒に飲みました。店に入って、注文するのが時間がかかる。あきらかに、おなかがすいているので食べたいが、遠慮しているのがありありとしています。見栄っ張りの江戸っ子としては、それが嫌でした。そこで、「メニューのここからここまで全部食べられるか?」と聞きました。「食べられる」というので、店の人に「ここから、ここまでお願いします」と「私」が注文しました。ゼミ生はニコニコです。が、3分の1ぐらいで減速し、結局、食べられませんでした。当然、大散財です。が、私の𠮟ったのは、食べられなかったことです。ま、これもゼミ生の思い出になるだろうとニヤニヤしてポンっと頭をたたき笑いました。

 昨日の飲み会です。ゼミ生は楽しい時間を過ごしました。が、集団の最下層です。ですので十分に食べていないし、飲んでいない。可哀想なので二次会に誘いました。そこで、食べたいものを注文させました。私は家に帰りたかったので、2万円をおいて、足りなかったから後で払うと言って帰りました。ま、3人のゼミ生の2次会、2万円で十分だと思っていました。が、本日、足りなかったとのこと。領収書を見せてもらうと3万円。笑いました。ただ、食べきれたか、を確認しましたが、食べきれないとのこと、それは𠮟りました。ま、ポンと頭をたたき笑いました。そして、これは例外であることを言いました。

 今週と来週のお客様が来るとき、私はかなりの額をぽんぽん出します。それで学生が学んでくれたらいいと思っているからです。

 これを読んでいるゼミ生諸君。君らに驕るぐらいは、ちゃんと稼いでいます。が、驕られるということは恩送りをするということを忘れずに。そして、注文したものは食べなさい。

 以上、指導教員からの指導です。

追伸 私がお金を払うということは、息子と家内についやすべきお金が減るのです。そして、ゼミ生を指導することで、一円も給料は上がらないのです。これも忘れずにね。

[]群馬講演 16:52 群馬講演 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 群馬講演 - 西川純のメモ 群馬講演 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 群馬での講演をアップしました。https://www.youtube.com/watch?v=tavVAGCgulw

[]志 09:37 志 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 志 - 西川純のメモ 志 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日の飲み会でお世話になっている高校の校長先生が「西川先生の教えたゼミ生は何人ぐらいですか?」と聞かれました。大学教師を三十年務めているので約300人になります。そのように応えたら、「その方々が日本中の『学び合い』を支えているのですね」と言われました。私は「いいえ。日本中の『学び合い』を支えている人の圧倒的大部分はゼミ生以外です。」と応えたら校長先生は不思議そうな顔をされました。そこで「志は育てられませんから」と語ると、大きくうなずいてもらいました。なにしろ私のゼミ生でない、その校長先生自身が『学び合い』を支えてくれる同志なのですから。

 吉田松陰は松下村塾で塾生を育てたのではないと思います。志のある人が集まり、互いに啓発し合った。吉田松陰は方向性と場を提供したにすぎません。吉田松陰であっても志のない人に志を与えることは出来ないと思います。

 私に数回しか会ったことのない人、いや、直にあったことのない人たちが、『学び合い』を支えてくれます。『学び合い』の目指しているものがその人の中に既にあったからだと思います。『学び合い』はそれを言葉にした、理論的に整理し、方法論を提供したのです。

 もちろん私のゼミ生に志が無いとは申しません。単に教員採用試験に受かることを目的とする学生は絶対に私のゼミには入りません。そして、私の管理下に置いては抜群の成果を上げてくれました。ただ、今の置かれた環境でそれを十二分に出せない。私はゼミ生やその他の人の中にある志を出せる環境を整えたいと思います。

 あるゼミ生から「西川先生は学校をつくらないのか?」と聞かれました。私は言下に「イヤだ」と申したら、怪訝な顔をしました。私は以下のように話しました。

 「学校をつくることは凄いことだ。つくることよりも、それを維持し続けることが大変だ。一度つくれば、在学生はもちろん、卒業生のために維持し続けなければならない。さらに、職員の生活のために維持し続けなければならない。そんな責任を私は背負えない。仮に背負ったとしたら、絶対に背負わないが、背負ったら他の仕事は出来なくなる。なにしろ文字通り人の人生に責任を負っているのだから。大学もやめて、それに専念しなければならない。そうなったら、自分の生活の基盤が上越教育大学に勤めているより遙かに脆弱になってしまう。ということは、家族も巻き込んでしまう。だから、そのようなことを出来る人に学校をつくる仕事は任せたいと思う。私には無理だよ。でもね、私は情報発信によって出来ることをするよ。来週には多くの学校の校長先生が来られる。その方々に私の志を伝えられれば、私はその学校づくりに参画できる。責任を負わないでね。あはははは」

[]フラグシップ 09:37 フラグシップ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - フラグシップ - 西川純のメモ フラグシップ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日は西川ゼミがお世話になっている高校でアクティブ・ラーニングの公開授業がありました。その学校は地域のトップ校で、息子がお世話になっている学校です。

 非常に驚いたのは、参加者の半数は中学校の先生方なのです。中学校の先生が、中学校の先生が高校の授業を見る機会は初めてだと仰っていました。

公開授業をする高校は多くありません。そして、案内を中学校にだそうと思うところも少ない。さらに、中学校もトップ校の公開授業だからこそ参観に来たと思います。つまり、この学校が『学び合い』のアクティブ・ラーニングにトライする意味はとても意味があることを実感しました。

 夜はその学校の先生方と、楽しく、良い「悪巧み」で盛り上がりました。一方で、ゼミ生がその学校の先生方への感謝の気持ちを喋っているうちに涙を流しました。そういう学校と繋がれることを感謝しています。

追伸 研究協議会では様々な中学校、高校の先生がたの勤務校でのアクティブ・ラーニングの実践が話題になりました。しかし、理論がハッキリしないので交流できるのは末端の方法レベルです。かなり優秀で意識の高い先生方が集まっているので、とてももったいないと思いました。どうしたらいいか、私も考えます。

[]高校数学 09:03 高校数学 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 高校数学 - 西川純のメモ 高校数学 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「すぐ実践できる!アクティブ・ラーニング高校数学」(学陽書房)の増刷が決まりました。ご愛顧感謝します。

 おそらく、全ての教科で一貫した理論と方法論で実践できるアクティブ・ラーニングは『学び合い』だけだと思います。つまり、『学び合い』だけがカリキュラム・マネジメントを実現できる。

 カリキュラム・マネジメントを実現したい方は他教科の本も読むことを勧めます。驚くほど一貫していることが分かると思います。

[]大阪の会 06:51 大阪の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 大阪の会 - 西川純のメモ 大阪の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 3月26日に大阪で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://kokucheese.com/event/index/452873/

17/02/06(月)

[]課題 06:24 課題 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 課題 - 西川純のメモ 課題 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私はゼミ生に対して課題の期限ことを話します。しかし、私はニコニコとその学生のやるべき課題の期限ことを話します。何故ならば、それが成り立とうか否かで私の損得には関係ありません。あくまでも、その人の当人の損得に関係あります。だから、当人の損得を詳しく説明し、「それでいいの?」と語るのです。

 しかし、昨日はある方にニコニコせずに期限のことを話し合いました。それは当人の損得ばかりではなく、毎年、毎年、学校を卒業する数万人の生き死に関わることだと私は信じているからです。

 そのため期限を「私」から設定しようとしました。これはきわめて希です。いつもだったら、「いつまでに出来る?」と聞いて、当人が設定する期限を聞いて「それでいいよ」と言います。何故なら、先に述べたように成功するも失敗するも当人ですから。が、今回は2月20日までと言い渡しました。しかし、2月末日までと当人は言いました。私は以下のように述べました。

 「出来ません。間に合いません。期間中に○○があったのです。というような泣き言やいいわけ無しならば2月末日まででいい。泣き言があったときに私が尻を拭く期間を見込んで20日という期限を設けた。読みやすくしたり、書式に合わせたりするのは私がやる。泣き言やいいわけをせず、各章に一定数以上のエピソードを書くこと。それが2月末日までに出来るならば、末日でもいい。どちらにする?」と聞き、2月末日になりました。

 高校教師の頃、ドロップアウトする子どもたちのことを考えて、毎日、毎日、1升以上の酒を飲み続けました。飲まなければ眠れなかった。しかし、それは自己憐憫にしか過ぎませんでした。どうすればいいかを知らなかったから。でも、今はどうすればいいかを知っています。

 自己憐憫の沼に入っているゼミ生に対して、その沼から抜け出せる強力なツールを与えるのが指導教員の勤めと思っています。おそらく、このような機会は、時間のある大学院の時期だから可能なことだと思います。現場に帰れば、時間がない。もちろん何年かたてば時間がたてば書けるかもしれません。しかし、その頃には今回やったことの熱がさめている。そして、その期間中に卒業する子どもたちを救えない。自己憐憫は沈んでいく子どもに対して失礼だし、残酷だと思っています。だから、二度と自己憐憫の沼に沈ませたくない。今回の課題は、その強力なツールになると信じています。

 だからニコニコせずに期限のことを話し合いました。これは三十年間の大学教師の期間で初めてのことだと思います。それだけ、凄いことをやっているゼミ生だと思っているからです。

[]静岡の会 06:00 静岡の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 静岡の会 - 西川純のメモ 静岡の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 2月11日に静岡で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://kokucheese.com/event/index/447139/

17/02/05(日)

[]飛び込み授業 16:58 飛び込み授業 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 飛び込み授業 - 西川純のメモ 飛び込み授業 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 2月8日に高知県いの町立伊野中学校でゼミ生(学部卒院生)の飛び込み授業があります。日程は以下の通りです。お誘いします。

13:15~14:00 5校時公開授業(数学1-3,2-3異学年交流)

14:05~14:15 短学活

14:25~14:55 6校時公開授業(同上)

15:15~16:45 授業説明他

[]特殊化と一般化・具現化と抽象化 13:46 特殊化と一般化・具現化と抽象化 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 特殊化と一般化・具現化と抽象化 - 西川純のメモ 特殊化と一般化・具現化と抽象化 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 先ほど、ゼミ生と昨日の会のことを色々と話していました。その学生はより高度な課題をつくるにはどうしたらいいかを悩んでいたので、杵淵さんの教科書づくりや、テストづくりなのどの課題が非常に参考になったと言いました。

 以下、長~い会話。

私:浅いな~(満面の笑みをたたえて)。

学生:え???

私:○ちゃんは、教科書づくりという課題やテストづくりという課題が参考になったので、それをやってみよう、という意味だよね。

学生:はい。

私:だから浅いんだよ。それでは杵淵さんの発表の半分ぐらいしか分かっていない。

学生:え??

私:これから説明する。説明し終わると、私が何でニヤニヤ笑っているかが分かるし、自分の愚かさを恥じることになるよ。

学生:??

私:○ちゃんは教科書づくり、テストづくりという事例を学んだ。君がこれからやるのは、それをどのようにやるかという方法を学び、実習校でやってみようとしている。

学生:うなずく。

私:でも、教科書やテストづくりを出来たとして、新たな高度な課題を君はつくれるの?

学生:首を横に振る。

私:だよね。教科書づくり、テストづくりは特殊解にすぎない。それを一般化しなければならない。一般化した理論に基にして新たな特殊解を生み出す。それらを包含する理論を構築し、新たな特殊解を生み出す。このサイクルの中で発展するんだ。ところが、○ちゃんは特殊解で満足している。何故、教科書づくりやテストづくりがチャーミングな課題であるかを理解していない。では、教科書づくりが何故チャーミングなのだろう?

学生:分かりません。

私:『学び合い』は子どもを大人にする教育だよ。子どもを大人にするには大人の仕事をさせねばならない。教科書づくり、つまり、教科書の内容をよりよくわかるにはどうしたらいいかという教材研究は教師という大人がやっている仕事だ。テストづくりも大人がやっている仕事だ。つまり、大人がやっている仕事をやらせれば、子どもを大人にするチャーミングな課題になるんだよ。

学生:なるほど。

私:さて、教師がやっている仕事を子どもにやらせている教師を君らは知っているはずだ。誰?

学生:先生(つまり西川)。

私:そうだよ。西川ゼミは信じられないほど自由裁量を任されている。大学教師がやっていることの圧倒的大多数はゼミ集団がこなしている。それによってゼミ集団が大人に成長している。つまりね、○ちゃん自身が毎日、毎日、高度な課題をやっているんだよ。

学生:なるほど~。

私:自分自身のことは分かっていないものだよね。あははははは。今なら分かるでしょ。私がニヤニヤして君の顔を見ていた理由は。

学生:はい。

私:さて、高度な課題を子どもが達成するためには何が必要だと思う?おそらく、多くの教師は適切な資料を紹介したり、エクササイズをさせたりするだろう。たしかに一部の子どもはそれで出来るようになる。でもね、クラス全員が出来るとは私は思わない。それは40人弱の西川ゼミも同じ。そのために、何が必要だと思う。

学生:分かりません。

西川:有機的に結びついた集団をつくることだよ。

学生:なるほど。

西川:さて、有機的に結びついた集団をつくるには何が大事だと思う?

学生:分かりません。

西川:とてつもなく抽象的な課題をあたることだ。そして、その抽象的な課題が、自分自身の利害一致することを語ることだよ。具体的な課題だけだと、メンバーの利害がぶち当たる。だから、全てのメンバーの利害の上に位置付くような課題を与えることが大事だ。だから私は「日本を変えろ」という課題を与えているんだよ。上杉謙信は私利私欲で兵を動かさず、第一義を大事にした。何故だと思う?

学生:分かりません。

西川:今でさえ新潟県は巨大だ。まして戦国時代の人達にとってはもっと巨大だ。上杉謙信の子どもの頃は群雄割拠で、そもそも上杉謙信は守護ではなく、守護代の家柄にすぎない。そのような越後の国人をまとめるには大義名分が必要だったのだろう。武田信玄や織田信長は非常に賢い人だし、人間的にタフだったのだろう。入り組んだ利害関係を絶妙にバランスを取れる人だったのだろう。でも、上杉謙信はそれをする能力がなかったから、大義名分が必要なのではないかなと思っている。私も武田信玄や織田信長のような能力はないよ。だから「日本を変える」という大義名分で西川ゼミを管理するしかない。

さて、集団が凝縮力を持ち同じ方向に向かえばかなりのパフォーマンスを発揮する。でも、もっと高度な課題を与え、乗り越えさせ、成長されるのは何が必要だと思う?

学生:分かりません。

西川:一人一人の能力は限られている。だから、西川ゼミという集団が必要なんだ。さて、それ以上に成長するには何が必要。

学生:西川研究室以外に繋がる、ですか?

西川:正解。教師はより広い、より多様な人とネットワークを作るきっかけを与えることが大事なんだ。異学年『学び合い』も一つの方法だよ。さて、私が君たちに何をしていると思う?

学生:分かりません。

西川:それは、例えば昨日の群馬『学び合い』の会に参加することを勧めたり、その他の会に参加することを勧めたりしている。飛び込み授業で全国の学校の人と繋がるきっかけを与え、出来るだけ予算的なバックアップをする。また、来週から来る多種多様なお客さんを研究室に呼んで、その人達と話し合わせる。ほら、こう考えてみると、私の君たちへの指導は非常に理論的であることが分かるでしょ?だから、自分たちを子どもに置き換えればいいんだよ。

[]『学び合い』福岡の会 12:51 『学び合い』福岡の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 『学び合い』福岡の会 - 西川純のメモ 『学び合い』福岡の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 2月25日に福岡市で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://kokucheese.com/event/index/452560/

17/02/04(土)

[]違い 22:26 違い - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 違い - 西川純のメモ 違い - 西川純のメモ のブックマークコメント

 紹介した二人が二人とも『学び合い』実践者です。記者の方から観ても、圧倒的に他と違いが際立っていたのでしょう。方法の違いではなく、その背景となっている考え方の違いが。それにしても、一気に注目されているように思います。http://www.jiji.com/jc/article?k=2017020400487&g=soc

[]群馬の会 20:02 群馬の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 群馬の会 - 西川純のメモ 群馬の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は高崎で『学び合い』の会がありました。気持ちよく語らせていただきました。感謝です。

17/02/03(金)

[]奥義 21:29 奥義 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 奥義 - 西川純のメモ 奥義 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私のゼミは基本的に公開しています。本日もそうです(https://mail.google.com/mail/u/0/#trash/15a0264537e19183)。ただし、差し障りのあるとゼミ生が思ったことは彼らの判断でカットしています。今日は一時間半のゼミのうち、アップしているのは41分です。残りの40分強は何か?ひ、み、つ。です。ある意味、文部科学省の言葉を理解するための奥義(あはははは)を伝授しました。私は、学生からは「大丈夫ですか?」と聞かれたのですが、「大丈夫だよ」と言いました。が、カットされました。ゼミ限定の奥義となりました。ゼミ生の判断は正しいと思います。でも、公開されているだけでも刺激的なのに、非公開で何を言ったか?ま、ゼミ生に聞いてください。

[]炭水化物 21:29 炭水化物 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 炭水化物 - 西川純のメモ 炭水化物 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は節分です。我が家は、節季の催し物を大事にします。ということで、本日は恵方巻きです。糖質制限をしているので、この半年、夜は炭水化物は食べていません。久しぶりです。美味しいです。が、今でも腹が膨らんで苦しい・・・

17/02/02(木)

[]いいな~ 21:49 いいな~ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - いいな~ - 西川純のメモ いいな~ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、私の教え子で、『学び合い』実践者として最古参の実践者の授業をゼミ生と参観しました。私としての願いは、十年以上『学び合い』を実践するとどういう風になるかをゼミ生に見せたかったのです。この人の特徴は、今まで管理職や同僚とのゴタゴタは無い点です。少なくとも、それを苦にしたことは無い。つまり、「多様な人と折り合いをつけて自らの課題を解決すること」を子どもに求めるだけではなく、みずからの生活にしていることです。

 参観しました。が、ゼミ生も分からないのではないでしょうか、このレベルだと。

 何よりも、1時間レベルで観れば、従来型授業とは見分けがつかない。私が本に書いたテクニックは皆無(もしくは見えにくい)。授業時間の殆どは子どもの活動時間ですが、これは従来型でもたまにやっていることです。参観した3時間は全てそうですしたが、たまたまとも思えます。が、違います。

 分かりやすい点です。遊んでいる子がいない。

 小学校高学年なのに、女子の2人グループはない。

 男女の壁が皆無。

 これをみれば、あ~、『学び合い』であることが分かります。

 これを私が本に書いているテクニックを皆無(もしくは目に見にくい)授業で成立させているのです。

 さすが、我がゼミ生。ざっと観ただけで、このクラスの特別な必要な子どもが誰かが分かります。あのごちゃごちゃの中で見いだせるのはさすがです。

 が、かれらが分かりづらい点を補足します。

 まず、理科の実験の授業です。

 理科の実験の授業は、もともと見た目は『学び合い』の授業に近い。でも、圧倒的な違いがありました。

 従来型授業で理科実験をすると、実験を主導する子どもと、サポートしている子どもと、関係ない子どもの3種類の子どもが生じます。『学び合い』が成立すると関係ない子どもがなくなります。そして、関係が進むと、実験を主導する子どもがサポートしていることも主導することを誘います。そして、ローテーションを組み始めます。

 ところが、今日の理科実験では、全員が実験を主導する子どもの行動をしているのです。サポートしている仕事と渾然一体となっています。まさにごちゃごちゃ。その姿があまりにも自然なので、ゼミ生はこのすごさが分からないのではないかと思いました。

 もうひとつ、このクラスには課題があります。これは授業者と関係なく、1月になってから降ってわいた課題です。詳細は略します。まあ、普通の人だったらノイローゼになるかもしれないレベルの課題です。その課題は、非常に分かりやすく、そこにありました。

 私はOBに「これ、どうするつもり?」と聞きました。

 嫌らしい話ですが、心の中でこういうだろうという予想がありました。そして、彼は、その通りの回答をしました。みなさん、どんな回答をしたと思いますか?

 

 

 

 

 彼の回答はニコニコしながら「分かりません」です。

 彼は「一年弱つきあって、私が何を望んでいるかを分かってくれています。この3日間でも変化がありました。きっと今月末までにまた変化があるでしょう。その時考えます」と言っていました。

 普通の教師だったらノイローゼになるような課題なのにニコニコしていられるのは、子ども集団を信じているからです。そして「分かりません」と言えるのは正解は子どもたちが生み出すもの、逆に言えば自分には出せないものであることを理解していることです。教師が正解を想定すると、無理に、それに落とし込もうとします。しかし、それが正解である根拠は何もない。思いつきなのです。教師が落とし込もうとすれば、子どもは考えなくなる。

 

 

 今日の授業を見たゼミ生、ビデオを観るゼミ生に申します。

 まねてはダメです。十年以上、テクニック通りの授業をして、多くの修羅場を乗り越えない限りあの授業は出来ません。『学び合い』の学校観を子どもに求めるだけではなく、自らの生き方にしなければだめです。下手にまねると放任になってしまいます。最初は、私が本で書いたとおりのことをしなさい。そのうち、今日の授業が何であるかが分かります。

 

追伸 カリスマ性0で、従来型授業の人が憧れる要素Oの素晴らしい授業です。

17/02/01(水)

[]やめた 21:07 やめた - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - やめた - 西川純のメモ やめた - 西川純のメモ のブックマークコメント

 こちらに頼むときは平均以上のことを頼むのに、こちらが頼むときは横並びを求める。

 それにつきあうのは、もうやめた。

 と思いました。