西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

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17/01/29(日)

[]治療 12:30 治療 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 治療 - 西川純のメモ 治療 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最初に、以下は私のことではありません。

 進行の遅い悪性腫瘍があります。直ぐに死ぬわけではないですが、数年後には死ぬ可能性が高い腫瘍です。治療は摘出しかありえません。ただ、手術には危険性があるし、術後が辛いのです。かなりの期間、凄く痛いのです。そのため睡眠不足になるし、食事も進まなくなります。このことを知っている患者が手術を嫌がるのです。とりあえずは直ぐに死ぬわけではないし、とりあえず特段の問題もなく生活できるからです。

 さて、あなたが医者であったとき、どうしますか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 『学び合い』を説明したとき、「うちのクラスの子どもの中には一人ぼっちの子がいる。もし、『学び合い』を実践したら、その子が苦しむ。だから、出来ない。」という方が少なくありません。しかし、私は「『学び合い』をしようとしまいと、その子は孤独の中にいる。『学び合い』によって分かりやすくなっただけ。それを、そのままにしていいのですか?そして、そのままにしていれば問題の先送りは出来る。しかし、その次の先生も同じ理由で先送りになる。結局、その子は対人スキルを得られずに社会に出ることになる。その子は社会で生き残れますか?生き残れない。最悪、餓死する危険性があります。」と言って、「学歴の経済学」で書いたことを説明します。

 しかし、理屈で分かっても、踏ん切りをつけられない人が多いのです。

 理由は、『学び合い』で苦しむことを心配しているのは、「その子」ではなく「自分」だからです。

 つまり、患者を説得するのが大変だし、患者が苦しむ姿を見ることがイヤな医者が、次の病院に転院することを薦めているのです。

 私は無責任だと思います。