西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

西川純です。新潟県上越市の上越教育大学の教育実践高度化専攻(教職大学院)で『学び合い』を研究しています。諸般の事情で、このブログのコメントは『学び合い』グループのメンバー限定です。メンバー登録は、いつでもOKです。ウエルカムです。なお、メールはメンバー以外にもオープンですので、いつでもメールください。メールのやりとりで高まりましょうね。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。西川研究室はいつでも参観OKです。 詳細は http://www.iamjun.com/をご覧下さい。 もし『学び合い』グループに参加される場合は、 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/をご参照ください。
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本格的にトライする人も多くいると思います。その際、人とのつながりが大事です。身近にいる人と繋がれるとありがたいですよね。『学び合い』を実践される方は、『学び合い』マップ(https://www.google.com/maps/d/edit?mid=zDInXkSSxyO4.kNDji5uDNm0Y)に、是非、登録下さい。登録は、『学び合い』マップ登録フォーム(http://form1.fc2.com/form/?id=77081b4d4f40dd2f)から出来ます。  「私なんて、人になんか教えられるレベルに行っていない」と思う方へ。だからいいんですよ。一番知っている人が、一番の教え手ではないことは『学び合い』を実践しているならば、子どもを見れば分かるでしょ。それに、教える必要はないのです。共に学び合えばいいのです。いや、愚痴を言ったり、笑ったりする、それでいいのです。  是非、一人でも多くの人がマップに登録下さい。強く、強く、お誘いします。

17/01/31(火)

[]幸せ 21:16 幸せ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 幸せ - 西川純のメモ 幸せ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は群馬県の甘楽町で講演しました。

 ゼミOBが幸せなのを知り、嬉しい。

 日本の幸せ、それよりもゼミ生の幸せ。

 何も出来ないからこそ、嬉しい。

17/01/30(月)

[]野望の先 22:24 野望の先 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 野望の先 - 西川純のメモ 野望の先 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 一流の実践者、一流の研究者を育てることはエキサイティングです。が、大変です。教え子のやりとりはワクワクするのですが、教え子を取り巻く人、これから関わる人と「関わる」のは難儀です。私がほっておいても何とかするのが「一流」です。が、これからの人は弱い面がある。そうなると、尊敬できない人とのつきあいをしなければならない。

 上越教育大学に勤める限り、一流の実践者を育てることは仕事です。でも、一流の研究者を育てることは、しなくてもいい。だから、最近、避けています。もう、受けた恩義は返しましたから。

 本日、30分だけ、昔に返りました。ま、祖父母が孫を相手にしているようなものです。責任がない、ということです。

 年をとったなと、思います。野望の行き着く先が、だいたい分かるようになっています。

 ま、孫は可愛い。でも、それよりも可愛いのは孫を育てている、子どもです。

[]業務連絡 20:08 業務連絡 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 業務連絡 - 西川純のメモ 業務連絡 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私はゼミ生に「授業が成立しないあれたクラスの担任だけど、職員室は和気藹々としてサポートしてくれるのと、職員室は殺伐として、いつ何時攻撃があるかもしれないけど、クラスは上手くいっているのと、どちらを選ぶ?」という究極の質問をします。

 みなさんはどちらでしょうか?

 私は迷わず前者です。そして、ゼミ生の全員は前者を選びます。

 私が採用された高校は、前者でした。だから、耐えられた。

 

 

 私は「『学び合い』は学力向上も人間関係作りにも有効で、楽である。」と主張します。『学び合い』の実践者だったら「『学び合い』は学力向上も人間関係作りも有効である」ということは認めていただけると思います。パーフェクトでなくとも、「まし」、それも「かなりまし」であることは認めていただけると思います。理屈は簡単です。三十人の多様な子どもの学力を上げ、人間関係作りをたった一人の教師が背負うのと、クラスのみんな(正確にはクラスをリードする2割の子ども)と背負うのと、どちらが有効であるかは自明です。さらに、元気いっぱいな子どもに「座りなさい、黙りなさい、ノートをとりなさい」と求めるのと「たち歩いて相談してもいいよ。でも、一人も見捨ててはダメだよ」と求めるのと、どちらが難しいでしょうか?

 でも「楽」と言われると首をかしげる人もいるでしょう。

 たしかに、今までの授業だったら見なくてもよいクラスの闇を観なければなりません。子どもたちが反発しても、求め続けなければなりません。周りの人に説明しなければ杏里ません。これが「楽」かと言われても・・・と思うかもしれません。

 でも、「楽」でない原因は何でしょうか?

 

 

 もし、あなたの学校に『学び合い』の実践者があなた以外に二人いたらどうでしょうか?あなたが結果を出せなかったり、出せても上手くアピールできなくとも、結果を出してくれる人があなたをかばってくれたらどうでしょうか?あなたが落ち込んだとき、「私も同じことがあったの。その時はね・・・」と言ってくれる人がいたらどうでしょう。私は、早くそこに持って行きたい。『学び合い』には合同『学び合い』という奥の手があります。これは従来型授業をする人には絶対に出来ない奥の手です。

 とあいえ、またですね。

 でも、それに近づいているでしょう。

 今、日本の教育をリードする2割の人(権力ではないですよ)の2割、つまり、4%ぐらいは『学び合い』の実践を取り入れたり、シンパシーを持ってくれていると思っています。別な言い方をすれば、身銭を使って本を読み研究に参加する人の2割の人は『学び合い』の実践を取り入れたり、シンパシーを持ってくれていると思っています。徐々に近づいているのです。

 では、今はどうすればいいか。

 職場の人と上手くやってください。あなたは同僚の先生がどのような教育実践をするかで嫌ったり、好きになったりしますか?おそらく、しない。普通につきあえばいいのです。一度「新任1年目を生き抜く 教師のサバイバル術、教えます」を読むことを勧めます。経験20年の人もです。ようは、挨拶をして、出来ることを手伝えばいいのです。そして、合意できないことは突き詰めないで、問題の先送りをすればいい。夫婦間のつきあい方と同じです。

[]戦略 18:23 戦略 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 戦略 - 西川純のメモ 戦略 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 あるゼミ生に、「実際に小学校に次期学習指導要領が全面実施される32年度には日本の教育はどう変わるのですか?」と聞かれました。このような質問はゼミ生はもちろん、その他の人からたびたび聞かれます。その度に、私は間髪入れず、満面の笑みをたたえて「何にも変わらない」と応えます。そして以下のように説明します。

『日本には小中高の教師が70万人いる。単一の職種としては最大の職種だ。教育は日本における最大の事業。関わる人は膨大だ。そのような人達が一気に変わるわけない。

 32年度になれば、「な~んだ。今までと同じじゃん」と気づく。だって、みんな変われない。それを互いに知る。そして、今回の学習指導要領はどんどん形骸化する。これは総合学習の導入時期にあったこと。総合学習の熱が燃え上がったのは、学習指導要領の答申が出る前後。そして、実際に全面実施してみれば、みんなが今のままの授業をし始める。「自ら課題を見付け,自ら学び,自ら考え,主体的に判断し,よりよく問題を解決する」の自らが子どもではなく、教師に置き換わる。結局、クロスカリキュラムが総合学習であるという形骸化が起こり、教材開発する教師にとっては総合学習だけど、子どもにとっては今まで通りの学習になってしまった。

おそらく、アクティブ・ラーニングもカリキュラム・マネジメントも同じだよ。アクティブ・ラーニングは話し合い活動に形骸化し、カリキュラム・マネジメントはコミュニティースクールに形骸化する。致し方ない。

 学習指導要領の委員だって色々な人がいる。穏やかにしたいと思っている人もいる。その人達は、改革が行き過ぎなような意見を言う。最終的な案は、それらの人達の意見を併記するしかまとまらない。つまり、今のままでも大丈夫な逃げ道を含んでいる。

 でもね、私はそれを繰り返したくない。だから、32年度までに2種類の教師を一定以上生み出したいと思っている。第一の教師は、自分たちの毎日の授業が目の前の子どもの30年後、40年後、50年後の生活を決めるものであり、生き死を決めるものであることを理解する教師。第二は、主体的で対話的な授業が、今までの授業より学力向上や人間関係づくりに有効で、何よりも「楽」であることを理解する教師。

 早晩、従来型授業では、従来型の進路指導やキャリア教育では我が子がどうなるかを保護者が知ることになる。その時に、ソフトランディング出来る準備をしたい。そして、何よりも、今目の前にいる子を一人でも奈落への道から救いたい。今できるのは、さっき言った2種類の教師を一人でも多く生み出すことだと思う。私の基本戦略はそこにあるんだ。』と。

 もし平成32年度までに、先の2種類の教師が全教師の2割を超えることが出来たならば「日本の教師は大きく変わるよ」とゼミ生に応えられる。

 私の難敵は、『学び合い』に反対する人ではないのです。今の授業でも実現できるレベルの学力向上や人間関係づくりで満足している教師なのです。別ないい方をするならば、「子ども」という言葉を安易に使う人です。子どもという子どもは一人もいません。そして、その規格から外れた子どもは十数年間、かなり辛い学校生活を送り、卒業後は社会の中に受け入れられない。その割合が昔は2割程度だったのが、今は4割になり、5割になりつつある。キツいいい方ですが、卒業後の子どもが不幸であっても教師は分かりません。意識しなければ。卒業生が集まったとき、そこにいない子どもの現在を分かりません。知ろうとしない限り。私も含めて、公務員である教師は、自分は安全なポジションにいます。繰り返します。私もそうです。仕方がありません。人は、解決出来ない問題から目を背けます。例えば、死から逃れられないことから目を背けるように。だから、その死に目を向けるようなことを言う人は嫌われます。私のように。正直、私自身が辛いのですから。私が逃れる術は、常に戦略を考え、何かをすることです。

17/01/29(日)

[]治療 12:30 治療 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 治療 - 西川純のメモ 治療 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最初に、以下は私のことではありません。

 進行の遅い悪性腫瘍があります。直ぐに死ぬわけではないですが、数年後には死ぬ可能性が高い腫瘍です。治療は摘出しかありえません。ただ、手術には危険性があるし、術後が辛いのです。かなりの期間、凄く痛いのです。そのため睡眠不足になるし、食事も進まなくなります。このことを知っている患者が手術を嫌がるのです。とりあえずは直ぐに死ぬわけではないし、とりあえず特段の問題もなく生活できるからです。

 さて、あなたが医者であったとき、どうしますか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 『学び合い』を説明したとき、「うちのクラスの子どもの中には一人ぼっちの子がいる。もし、『学び合い』を実践したら、その子が苦しむ。だから、出来ない。」という方が少なくありません。しかし、私は「『学び合い』をしようとしまいと、その子は孤独の中にいる。『学び合い』によって分かりやすくなっただけ。それを、そのままにしていいのですか?そして、そのままにしていれば問題の先送りは出来る。しかし、その次の先生も同じ理由で先送りになる。結局、その子は対人スキルを得られずに社会に出ることになる。その子は社会で生き残れますか?生き残れない。最悪、餓死する危険性があります。」と言って、「学歴の経済学」で書いたことを説明します。

 しかし、理屈で分かっても、踏ん切りをつけられない人が多いのです。

 理由は、『学び合い』で苦しむことを心配しているのは、「その子」ではなく「自分」だからです。

 つまり、患者を説得するのが大変だし、患者が苦しむ姿を見ることがイヤな医者が、次の病院に転院することを薦めているのです。

 私は無責任だと思います。

[]公開ゼミ 06:24 公開ゼミ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 公開ゼミ - 西川純のメモ 公開ゼミ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は出来るだけ情報を公開しようと思っています。

 1月に入って学部2年の5人が西川ゼミに所属しました。その子たちのやりとりもアップしています。『学び合い』に関して殆ど知らない学生とのやりとりです。初心者には共感的に観ることが出来るかもしれません。

https://www.youtube.com/user/TheNishikawalab/videos

17/01/28(土)

[]理論と実践 22:02 理論と実践 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 理論と実践 - 西川純のメモ 理論と実践 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 優れた実践家には理論があり、実践があります。だから、子どもたちは安心できます。つまり、「こうすればいいんだ」という予想が成立しているからです。しかし、それが言語化できるか、といえば話は別です。

 例えば、結婚式に参加したとき、ハプニングが起こったとき、とっさに行動をします。その行動に対して「さすがだな~」という評価、「あれはないよな」という評価、これは参加者でおおかたは一致しています。それは、参観者は日本の祝儀においてどのように行動すべきかという汎用的な理論があるからです。そして、その理論に基づき行動する別な状況(でも基本的に構造が同じ)での行動例を知っているからです。が、それを事前に説明できるかといえば、言えません。まあ、「だって、あたりまえでしょ」と表現するでしょう。

 仮にそれを表現しようとすると、並列の箇条書きになります。おそらく、その手の本は世の中にあります。その1つを読むと「なるほど」と思えます。が、実際の場面はそれらが複合しています。だから、どれを優先するかを判断しなければなりません。箇条書きではそれが出来ない。

 理論とは数少なく表現しなければなりません。

 電磁気はマクスウェルの4つの偏微分方程式にまとめられます。

 力学はもっと簡単です。相対性理論だって1行にまとめられます。

 私は理系です。だから、頭の中に、それが理想像としてあります。

 『学び合い』は学校観、子ども観に帰結されます。この理論は、膨大な実証的なデータに基づいています。

 そして、その学術データに基づく実践方法を、数千人が、数十年実践したノウハウの蓄積があります。それらは整理され本にしています。その本を読んだ人の成功と失敗を元に精選されています。

 酔った勢いで書きます。

 これがある事例があるでしょうか?

 これがなければ、若い人は学べない。

追伸 理論がないと、属人的になるしかありません。つまり、誰が言った、誰がそういう授業をしたとか。最も成功した宗教は数学と自然科学だと思います。この2つは限りなく、非属人的です。それは全てを公開したからです。教育もできる限り公開し、言っている人(例えば私)を理論で縛らなくてはいけません。

追伸2 つまり、理論なきノウハウの羅列は、結局、役に立たないのです。読みものとしては面白くとも。

[]とうかつの会 06:44 とうかつの会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - とうかつの会 - 西川純のメモ とうかつの会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

本日、1月28日(土)14:00~に千葉県流山市立東小学校で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。https://toukatunokai.jimdo.com/

[]中信の会 06:09 中信の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 中信の会 - 西川純のメモ 中信の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 2月18日に長野県塩尻市で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://manabiai.g.hatena.ne.jp/maya-1/20170127#p1

maya-1maya-12017/01/29 12:29ご紹介ありがとうございます。

jun24kawajun24kawa2017/01/29 12:57継続は力なりですね。

17/01/27(金)

[]教師の仕事 23:01 教師の仕事 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 教師の仕事 - 西川純のメモ 教師の仕事 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教師の仕事は子どもを育てること。

 そして、自分より優れた子どもを育てること(http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170127-00115324-diamond-bus_all)。

 だから、自分の間尺で目標を設定しない。

 でもね、全ての教え子をそうはできない。

 だから、仲間集団を作ること。

[]切れる 21:35 切れる - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 切れる - 西川純のメモ 切れる - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は人の失敗は許せます。が、繰り返すと辛くなります。在学中の教え子は許せても、卒業後は辛い。だって、それをOKにすれば膨大になりますから。ましてや、それ以外はキャパシティがありません。

 かつて3度不誠実なことをした教科書会社との接触を断ちました。ま、地方大学の一教員と侮ったのでしょう。切れなければ、息子が使っている教科書の後ろに私の名前が載っていたはずです。

 不誠実なことを繰り返した教え子を3人、関係を絶ちました。甘えているのでしょう。でも、卒業したら大人との関係になります。私は教え子に甘い人間です。それを大人の関係でも期待されても困る。

 本日、数年ぶりに切れました。大人げもなく、電話口の先の事情を知らない方に「いい加減にしてください」と言って、電話を切りました。その後、事情説明があったので了解して矛を収めました。

 世間が広がると、関わる人が多くなる。ところが、私のキャパは変わらない。だから、不誠実な人とつきあうのを積極的に断たねばなりません。

 これも、私個人の折り合いの付け方です。

 その一方、誠実な方とのつきあいを広げます。

17/01/26(木)

[]岡山の会 21:29 岡山の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 岡山の会 - 西川純のメモ 岡山の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 3月11日に岡山で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://kokucheese.com/s/event/index/443358/

[]失敗を避けるために 18:42 失敗を避けるために - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 失敗を避けるために - 西川純のメモ 失敗を避けるために - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』の実践者が増えています。実践者が増えれば、躓く人も増えることを意味します。それを避けるために、2月の下旬に東洋館から多くの実践者の失敗経験談をまとめた本を出します。また、周りの人と折り合いをつける本を明治図書からだします。

 が、今、それを知りたい方へ。

 まずは3つの本をお読み下さい。

 「『学び合い』入門」、「学力向上テクニック入門」、「課題づくり入門」(明治図書)の三つをお勧めします。ちゃんと分かりやすい結果を出し、同僚と諍いをさければ、かなりリスクは下がります。お勧めします。

[]一斉指導 14:29 一斉指導 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 一斉指導 - 西川純のメモ 一斉指導 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 一斉指導でアクティブ・ラーニングを出来るか?

 二つのことを前提としたいと思います。

 第一は、アクティブ・ラーニングはたまにやればいいのではなく、基本的にアクティブ・ラーニングをしなければならない。

 第二は、アクティブ・ラーニングによって、認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成しなければならない。(文部科学省の定義により)

 

 教科学習の多くは、無味乾燥なものが多いです。例えば、漢字の書き取りとか、図形の証明とか。第一より、漢字の書き取りや、図形の証明でもアクティブ・ラーニングをしなければなりません。第二より、その授業によって認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成しなければならない。つまり、漢字の書き取りの成績を下げず、かつ、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成しなければならないのです。

 おそらく、これをイメージか出来る人は殆どいないでしょう。つまり、アクティブ・ラーニングと無関係な一斉指導をしっかり行い、たまに、アクティブ・ラーニングをやればいいと思っている人が多い。でも、これはアクティブ・ラーニングではありません。

 一斉指導でアクティブ・ラーニングは不可能と断じはしませんが、かなり困難であることは確かです。仮に可能だった場合でも、時間数が足りません。今の時間数でも一斉指導では足りないとしたら、それにアクティブ・ラーニングを加えたら時間オーバーになります。今の一斉指導をやめて、アクティブ・ラーニングをせざるを得ないのです。でも、「一斉指導をやめて」と踏ん切れる人ならば、一斉指導のアクティブ・ラーニングを模索するより、一斉指導と違うアクティブ・ラーニングにトライするはずです。

追伸 ここで言う一斉指導とは、従来型授業という意味です。

17/01/25(水)

[]切り込み隊長 21:26 切り込み隊長 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 切り込み隊長 - 西川純のメモ 切り込み隊長 - 西川純のメモ のブックマークコメント

今、気が狂ったように本を書きまくっています。笑う人がいるでしょう。非難するする人もいるでしょう。

でもね、それを求める人が生まれる前に、それも「ちょと」前に用意しなければと思っているのです。

つまり、求める人のレベルと多様性が爆発的に増えているのです。

今、俯瞰して、予想して、提供しています。

でも、再来年あたり、おっつかなくなります。

同志各位。私と関係なく、出来る状況は出来ています。

切り込み隊長、募集中です。

もちろん、しばらくは、私もやります。

[]悪者は誰だ 18:11 悪者は誰だ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 悪者は誰だ - 西川純のメモ 悪者は誰だ - 西川純のメモ のブックマークコメント

文部科学省の定義によれば、いじめは「当該児童生徒が、一定の人間関係のある者から、心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの。」です。

第三者委員会は法的に罪を認定しうるかを答えていると思います。

そこにギャップが生じたのだと思います。

 

教育委員会は文部科学省の定義によって「いじめ」を判断するべきだと思います。そして、法に関しては司法の判断に任せればいい。

 

何でもかんでも、学校や教育関係者に判断させているから混乱が起こる。

 

私も何故、教育長があの発言をしたのか不思議でした。その結果として起こる反応は容易に想像できるからです。そして、教育委員長の発言は個人として「ふと話しちゃった」ではなく、用意した文章を読み上げる形式です。つまり、何人ものチェックを通った文章です。だから、何でだろうと不思議でした。でも、この記事(https://www.buzzfeed.com/kotahatachi/150-yokohama-ijime?utm_term=.agROEGaPQ#.iddX78Gqx)を読むと理由が分かりました。第三者委員会が出した結論がそうならば、そう言わざるをえない。(この記事が正しいとしたらという前提です)。

 

お叱りを覚悟で申したならば、教育長は貧乏くじを引かされたのだと思います。

 

非難されるところがあるならば、第三者委員会に文部科学省の定義における「いじめ」を判断してもらうのではなく、法的に罪が生じるだけの材料があるかを聞いた点だと思います。それも民法ではなく、推定無罪を前提とする刑法の判断を仰いだ点だと思います。すくなくとも、そうではないことを第三者委員会にハッキリと言っていなかったのではないか?

 

教育長を非難したり、教育委員会を非難することもあり得るでしょう。

しかし、それは根治療法ではないと思います。

一定のレベルを超えたら、司法に任せるべきです。学校はどちらが悪いかどうかを判断するのではなく、どちらに対してもどのようにケアするかを考えるべきです。そして、再発防止はどうしたらいいかです。

 

前から不思議に思っていることがあります。

何で、登校途中の子どものことに関して学校は責任を問われなければならないのか?

子どもの非行行為があったとき、学校が謝罪するのは何故か?

もちろん、学校に非があるところは改善し、謝罪すべきでしょう。しかし、親や地域の問題まで学校が背負うべきとは思いません。

 

と、つらつらと書きましたが、最後に。

でも、イジメがあったら、担任教師が悪い、学校が悪い。

かく言う私が教師だったとき、自分のクラスでイジメがありました。

今では原因がよく分かります。

私が一般的な意味での「いい」教師だったからです。

17/01/24(火)

[]将来 22:07 将来 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 将来 - 西川純のメモ 将来 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 息子から真顔で相談を受けました。かなり高度な話です。おそらく、一般の現職教員のレベルをはるかに超えています。

 息子は「アクティブ・ラーニング入門」、「サバイバル・アクティブラーニング入門」、「学歴の経済学」、「2020年 激変する大学受験!」、「アクティブ・ラーニングによるキャリア教育入門」を読んでいます。いや、その原稿を書いている横で息子は勉強しているし、そのゲラを読ませました。だから、下手な校長のレベル以上の情報を得ています。

 それを前提としている議論です。

 書いてて、よかったと思います。

 同時に、それを読んでいない教師の教え子たちは、残念ながらその過半数は単純な旧来のモデルの中で地獄に行くのだろうな、と思いました。怖い、と思います。

17/01/23(月)

[]マンネリ打破 10:05 マンネリ打破 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - マンネリ打破 - 西川純のメモ マンネリ打破 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』を3ヶ月も続けているとマンネリになります。

 どうするか?

 まずマンネリの原因は何か?セオリーで考えましょう。『学び合い』の質を決めているのは集団をリードする2割の子どもの動きなのです。それ以外の8割の子どもの姿はその「影」だから目を奪われてはいけません。

 集団の凝縮力が高まっていくと、今まで必死に動いていた2割の子ども以外の子どもが動き出します。そうすると2割の子どもが手を抜いても『学び合い』が成立しているように見えます。しかし、そのリードする2割の子どもが手を抜いている姿が周りの子どもに伝染するのです。

 それがマンネリです。

 初級編は日々の全員達成ではなく、単元テスト、定期テストの最低点に目標を定めるのです。まずは60点ぐらいから初めて、70点、80点とあげて下さい。8割程度の点数だったら知的障害の子どもがいない場合は容易です。9割になると急激に難しくなります。そして、9割五分以上になると神領域です。こうなると、集団のモチベーションが鍵となります。こうなれば中級編です。

 上級編があります。例えば、西川研究室ではネームプレートはありません。可視化もありません。そして、私は評価をしません。じゃあ、私は何をするか、「自分の心に響き、多くの人の心に響く教育研究を通して、自らを高め、一人も見捨てない教育・社会を実現する」(http://bit.ly/2k5Slzr)というとてつもない課題を与え、その課題を解決することが自分の利害に一致すること、そして自分にも出来ることがあることをしつこく語ることです。当人の心の中にそれが落ちれば、私が評価する必要はなくなります。評価者は本人ですから。

 この状態では、マンネリ化はありえません。

[]群馬セミナー 06:21 群馬セミナー - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 群馬セミナー - 西川純のメモ 群馬セミナー - 西川純のメモ のブックマークコメント

 2月4日に高崎で『学び合い』群馬セミナーが開かれます。一般にオーブンな私の講演会としては今年度最後だと思います。お誘いします。http://manabiai.g.hatena.ne.jp/take1_No12/20170122

17/01/22(日)

[]おしえて 21:49 おしえて - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - おしえて - 西川純のメモ おしえて - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』をはじめると、「おい、教えてって言えばいいのに」と思う場面は初期段階であります。でもね。自分も同じでしょ。あはははは

 今日、ある人と話したとき、上越に学びに行きたいけど、どうしたらいいか分からない。と言われました。私は「聞きゃいいでしょ」と言いました。その方は「誰にでしょうか?」と聞くので、「私」と応えました。

 子どもと大人は、そんなに差はありません。

追伸 ということで上越参観の方法をアップしました。

[]お客様 20:03 お客様 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - お客様 - 西川純のメモ お客様 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 新年度に向けて校長先生方ご一行様や学生さんが上越にお越しになります。

 『学び合い』の生を参観し、私やゼミ生と徹底的に議論し、疑問を解消します。学校で導入する際、個人として実践する際、どんなことを注意するかというノウハウを伝授いたします。

 今のところ2月9、10日に神奈川の小学校、12から14日に静岡の中学校と別々の大学の学生さん、14~15日に山形の中学校の方々がおいでになります。ご希望の方は電子メールで私宛に、早めにお申し出になってください。そして、できる限り上記の日程に重ねてください。対応するゼミ生の負担を軽くするためです。

 年度末に近づくと平常授業ではなく卒業式やそれにともなう変則授業となりますので、参観するとしたら、ギリギリ上記の日程になると思います。

 お誘いします。

17/01/21(土)

[]ごちゃ混ぜ 16:42 ごちゃ混ぜ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ごちゃ混ぜ - 西川純のメモ ごちゃ混ぜ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ”学び合い”という言葉は、学校の研修テーマで最も使われる言葉だと思う。しかし、その99%は何らかの理論的背景や実証データに基礎づけられているのではなく、「子どもたち同士を関われば何かいいことあるよね」程度のこと。

 残りは、学びの共同体、協同学習、『学び合い』あたりが占めている。でも、それらは全く違う。

 ところが、そのようなものを一切合切一緒にして、「学び合いが駄目だ」という議論があります。

 それって、ある県に行ってラーメンを食べて「○○県のラーメンが美味くない」と断ずるのと同じぐらい乱暴。いや、ラーメンと日本そばとスパゲティの違いを知らずに、日本そばを食べて、ラーメンが不味いと論ずるぐらい乱暴。

 そこに感情が入ってくると収拾がつかない。かつて、『学び合い』を実践している教師がマスクをして授業をしていることを非難する人がいました。これは笑えました。だって、その授業は冬で、インフルエンザの流行時期だから教師がマスクをしていたのです。

17/01/20(金)

[]組織改革 07:02 組織改革 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 組織改革 - 西川純のメモ 組織改革 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 組織改革の松竹梅があります。

 松は断行することです。ただし、ものすごい抵抗があります。管理職の腹が据わってないと出来ません。

 竹は、組織の中の改革派を集めて、小組織を作る。そして、改革を専攻させ、その成果を徐々に広げる。ただし、その小組織にリソースを傾斜配分させなければならないので、他からのやっかみが生じます。それに対して説明しなければならない。そして、徐々に広げる段になると、抵抗が高まる。

 梅は、組織全体の合意形成を図るのです。

 と書くと梅が良さそうですが、これは改革をしないということと同義語です。だって、組織全体の利害の安定点が現状なのですから、いくら議論しても、出てくる合意点は現状維持です。そして、全体が沈みます。

 困ったことに、沈没するまでに退職する人が決定権を持つのです。

 梅の人が慎重派と呼ばれます。しかし、私から見れば現状でも生き残れると考える超大胆派と見えます。

[]組織改革 05:42 組織改革 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 組織改革 - 西川純のメモ 組織改革 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今、教育に関係する組織の改革が求められています。しかし、長い歴史があり、大きな組織ではなかなか進みません。その中で、今、最も注目されているのが大分大学附属小学校だと思います。

 大分大学附属小学校は自らのミッションを以下の3点に再定義したのです。

 

<学校経営方針>

(1)地域教育への貢献

地域の先進的・先導的なモデル校として大分県教育委員会と連携して実践し、情報を発信する。このモデルとは大分県の教育課題を県との連携で解決する。

(2)教育実習生等への指導

地域の教育課題を踏まえた教育実習を計画し、直接その指導に当たる。

(3)大学への協力

教職大学院及び学部教員と協力し、教育理論と実践の往還を通した実証的な研究を行う。

 

 さて、どうでしょう。特段、ビックリするようなものではないと思います。しかし、このミッションの再定義がお題目でないのは、この新たなミッションを実現するために、既存のものをスクラップにしたものを知れば分かります。

 例えば、職員会議を廃止し、経営会議(校長、教頭、主幹教諭、指導教諭)を毎日開催し、重要案件は迅速に対応1~2週に1回の運営委員会と職員連絡会を実施する。

 教頭一人に業務が過度に集中しないように、管理部は主幹教諭が統括し、指導部は指導教諭が統括。教頭の業務を整理・分担。教頭が全体を俯瞰的に見て適切に指導。組織的な動きへシフトする。

 職員個人の連絡先の保護者への公開を非公開にする。緊急の場合に限り、主幹教諭か教務主任が対応する。時間外や休日の保護者と学級担任の直接のやりとりをなくした。

 長時間勤務を廃止するために、午前7時以前には登庁不可、午後7時完全退庁完了、土日は完全閉庁とした。これを成り立たせるために、「民間教育研究団体事務局の辞退」、「各学年の文集を6年の卒業アルバムのみとする」、「自作テストを単元テストの購入」、「手書き通知表、出席簿を電子化」、「通知表を年3回から2回(前後期制へ校則変更)」、「提案文章を原則ワンペーパー」、「長い会議の精選」、「常時写真をネット販売」、「学級通信を学年通信で統一」を断行したのです。

 そして、公開研究を当面実施しないことを決めました。(県課題に応えるセミナー等は随時開催)

 

 ビックリしませんか?

 

 これをやります。あれをやります。と加えることは、誰からも文句を言われません。しかし、今でさえアップアップの状態で加えれば、有名無実になってしまいます。実は、スクラップアンドビルドで重要なのはスクラップなのです。抵抗もあるでしょう、非難もあるかもしれません。でも、それに対してしっかりと説明し、前に進めなければ、本当のビルドは出来ません。

追伸 今、教育改革を考えているところは、大分大学附属小学校を視察するべきだと思います。

takami_swctakami_swc2017/01/20 22:50管理職を目指そうという気になります。

jun24kawajun24kawa2017/01/21 17:07是非。
ただし、したたかで、タフであらねばなりません。

17/01/19(木)

[]学修成果発表会 10:34 学修成果発表会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 学修成果発表会 - 西川純のメモ 学修成果発表会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 西川ゼミの学修成果発表会をネットにアップしました。http://bit.ly/2k1QRpd

17/01/18(水)

[]バタフライエフェクト 21:10 バタフライエフェクト - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - バタフライエフェクト - 西川純のメモ バタフライエフェクト - 西川純のメモ のブックマークコメント

 バタフライエフェクトという言葉があります。ある日、ある時の蝶の羽が生み出す風が遠い地での嵐になる(かもしれない)ということです。

「平成27年に当時の高等教育局長が早稲田大学に再就職したことに関して、人事課の職員が大学側に局長の情報を提供するなどの行為を行ったことが違反に当たるのではないかという調査を現在受けている」

 高等教育局長が対象となると聞いて、心拍数が上がります。

 どこに波及するか。末端の木の葉に過ぎない私は、怖くてしょうがありません。

[]操る 07:10 操る - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 操る - 西川純のメモ 操る - 西川純のメモ のブックマークコメント

 世の中には子どもを、どうやって操るか、という本があります。いや、その手の本の方が多いでしょう。いわゆる、脅し、おだて方の本です。気持ちは分かります。

 でも、それを教師-子どもの関係を、校長-自分に置き換えてください。そんなことを1ヶ月も続けていれば、校長のテクニックは見え見えではないですか?実は、子どもも同じです。少なくとも子どもたちの2割は大人の腹を見透かすのが得意です。

 分かりやすい判別法があります。その本を子どもに見せられるか?と考えてください。見せられないとしたら、2割の子どもたちにせせら笑われます。そして、それに心から従ったふりをするでしょう。もし、見せられる本だったら、2割の子どもが教師と一緒に動いてくれます。

 私の本は、全て、子どもに見せられるし、見せることを勧めています。当然のことならば、私自身の研究室ではそれをやっています。

[]理解する 06:59 理解する - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 理解する - 西川純のメモ 理解する - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日の学習成果発表会で他の研究室の院生さんが「いい授業をするには、一人一人の子どもを理解することが必要だ。それによって、その場、その子に対して適切な言葉がけが出来る」と言いました。私は「子どもを理解することは無理だよ」とアドバイスしました。

 結婚して二十年以上もたった家内のことを未だに理解不足です。家内からも「あなたがわからない」とたびたび言われます。我が子だってそうです。そんな私が他人の子どもを1年ぐらいで分かるわけない。そして、三十数人の子どもはなおさら理解できない。

 じゃあ、どうするか?

 集団を理解すればいいのです。コップいっぱいの水分子の挙動は分からなくても、コップいっぱいの水の挙動は分かる。だから、小さい子どもでもコップで水を飲めるのです。コップいっぱいの水が熱力学や流体力学の法則に従っているように、一定数の子どもたちを集団にすれば一定の法則に従います。それが『学び合い』のセオリーです。

 が、教育の世界では安易に「一人一人の子どもを理解する」という言葉を使います。

 私はその言葉の本当の意味を知っていると思います。

 暴走族だらけのクラスで物理学を教えたときにそれを使っていました。クラスの中にはキーパーソンがいます。その子は、その集団の中である役割を演じます。例えば、ある子をいじくれば、必ず面白いことを言って、その子が言うと、クラスが爆笑する、というような構造が出来ています。ある子に語れば納得し、その子が語るとみんなが従う、というような構造が出来ています。最初は涙あり、笑いありのジェットコースターのような授業をしているうちに、その構造を読み取ります。そして、徐々に、その小数のスイッチを押すことによってクラスを動かすのです。

 つまり、私はクラス全員の理解をしているわけではありません。ごく少数の子どもを理解しているのです。そして、その子を理解しているのではなく、その子のクラスにおける「役割」を理解しているのです。それだけのことをすれば、暴走族だらけのクラスで物理の授業が成立する。ましてや、普通のクラスだったら、もっと簡単です。

 でも、それを「一人一人の子どもを理解する」というふうに言うのは反吐が出ます。何故ならば、圧倒的大多数の子どもを何も理解していない。そして、その技術が上手ければ上手いほど、教師がいないときに集団がどうなるかを私は知ってしまった。

[]アクティブ・ラーニングの評価がわかる! 06:39 アクティブ・ラーニングの評価がわかる! - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - アクティブ・ラーニングの評価がわかる! - 西川純のメモ アクティブ・ラーニングの評価がわかる! - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「アクティブ・ラーニングの評価がわかる!」(学陽書房)が発売されます。

 これを読んでいるアンテナの高い人だったら、授業のやりかたとしてのアクティブ・ラーニングはご存じだと思います。では、アクティブ・ラーニング時代の評価はどうしたらいいのでしょうか?

 そこが、すっぽり抜けているように思います。

 当たり前のことですが、教育には「目的」があり、それを実現するために「授業」があり、「目的」が達成されたかを「評価」するのです。従って「目的=授業=評価」なのです。アクティブ・ラーニング時代の評価を理解せず、アクティブ・ラーニングをすれば、とんでもないことが起こります。

 例えば、教えた子どもにプラス20点するのような加点をします。これをすれば、子どもは本気で分からせようとするのではなく、教えた「ふり」をします。そして、教える子どもは偉いという枠組みを与え、「おしえて」といいずらい環境を作ります。

 また、答申では『評価の観点のうち「主体的に学習に取り組む態度」については、学習前の診断的評価のみで判断したり、挙手の回数やノートの取り方などの形式的な活動で評価したりするものではない。』と書いてあります。つまり

 「挙手の回数やノートの取り方」で評価してはアウトです。

 そうなるとお手上げではないですか?

 どうしたらいいのでしょうか?

 授業が「主体的・対話的で深い学び」ならば評価も「主体的・対話的で深い学び」でなければなりません。じゃあ、どうするか?

 「アクティブ・ラーニングの評価がわかる!」をご覧ください。

 なお、毎度のことながら発売当初は混乱するのでネット注文より、お手近な書店に注文するか、大型書店で買うことを勧めます。

[]説明しない 06:17 説明しない - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 説明しない - 西川純のメモ 説明しない - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』実践者へのアドバイスです。『学び合い』に関して、多様なチャンネルで情報発信してください。ただし、職場では控えてください。いくら説明しても、分かりたくないと思っている人は分かりません。しつこく説明すると、嫌われます。その人の立場が上だと実践しづらくなります。

 分かりたいと思う人は、あなたが隠しても近づいてきます。そして、その人は分かりたいと思うのですから、分かります。

 異性を口説くのと同じです。脈が無い人を口説いても無駄です。やり過ぎればセクハラになります。恋人としてではなく、普通の関係を作ればいいのです。

17/01/17(火)

[]対応 18:10 対応 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 対応 - 西川純のメモ 対応 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は教職大学院の学修成果発表会がありました。ゼミ生の発表のレベルの高さはもとよりですが、質問者への対応は見事です。学会発表の経験があることも原因でしょう。でも、それ以上に、実習高の『学び合い』に疑問を持っている人と、折り合いをつけた会話をし続けることを年間を通してやっているというのが大きいと思います。

17/01/16(月)

[]思いの強さ 21:51 思いの強さ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 思いの強さ - 西川純のメモ 思いの強さ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 継続は力なり。

 自分の実践を本にしたい、という人の相談を受けることがあります。

 その本を出版する出版社はどれだけの投資をするのでしょうか?

 ラフに言って300万円から400万円です。

 赤の他人に、それだけの金を出させるとしたら、損をさせないという責任が生じます。

 が、それを理解するのは大変です。分からないからと言っても、仕方が無い。

 

 私の最初の出版は、ボスの戸北先生の口利きで成り立ちました。ボスの戸北先生が不義理をするのは耐えられません。必死に、ありとあらゆることをしました。儲けたいと思うのではなく、戸北先生に迷惑をかけたくなかったのです。

 その後も、多くの人の好意により、多くの本を出すことが出来ました。ハッキリ言いましょう。お金の面から言えば、本を出すより講演会の方がコストパフォーマンスは遙かに高い。では、本を出すのは何のためか?不特定多数の方に、最初のきっかけをもってもらいたいから。その機会を与えてくれた方々に感謝しています。だから、戸北先生と同じように、迷惑をかけたくありません。

 

 じゃあ、何をしているか?

 毎日、ブログやFBで書き続けています。

 最初は大変です。でも、続けています。

 

 私は多くの仲間が本を出して欲しい。そうすれば私は本を書かなくていい。でも、そのためには、恩を受けたら、恩を返す。それが出来なくても、迷惑をかけない行動をする。その当たり前の行動を、ずっとし続けることです。熱狂で2ヶ月やることは誰でも出来ます。でも、十年続けることは意思が必要です。

 内田樹さんレベルだったら毎日でなくてもいい。でも、凡夫である私は量で補います。

 

 同志。意をくんでください。私は本を書きたくない。

[]セグメント化 21:34 セグメント化 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - セグメント化 - 西川純のメモ セグメント化 - 西川純のメモ のブックマークコメント

私が相手をすべきは変えようとしている2割の教諭と校長。ま、不必要な軋轢は避けるべきなのですが・・・・

私の敵は『学び合い』に反対する人ではありません。特に、下品で大人げない表現をする人ではありません。それらの人たちは自然に自家中毒になります。

私の敵は、今のままでいいと思っている人。今のままであれば、「自分」はいい。つまり、大部分の人です。でも、今のままで、地獄の苦しみをしている1割がどうなるかを間近で観ました。そして、今は、今のままの授業で満足している子どもが就職後にどうなるかを知っています。

ナチスドイツが政権を握ったのは、ナチスドイツを賛成した人ではありません。どんな時代でも、民族的な偏見を持ち、他国に対して敵対心を持ち、武力で解決した方がいい、という人は一定の割合でいます。でも、たいていの人は、それがダメだと言うことを知っています。その人たちが、黙るからナチスドイツが政権を握り、暴走した。

私は悪気の無い中間層に、現状の危険性を伝えるために必死になっています。

それで手一杯なので、『学び合い』が大嫌いな人とつきあう時間は無いのです。

学び合い』のセオリー通りの行動をしています。

私が用意したカリキュラム・マネジメントの意味を分かる校長に分かってもらえれば十分なのです。ちなみに、これから数ヶ月に、それを学ぶために上越にくる管理職がかなりいます。

追伸 イタズラ好きの私は下品で大人げない表現をする人を、いじくりたくなります。定期的に。ガキですね。

[]中学社会、中学数学 17:05 中学社会、中学数学 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 中学社会、中学数学 - 西川純のメモ 中学社会、中学数学 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「すぐ実践できる!アクティブ・ラーニング」(学陽書房)の中学社会と中学数学が、本日、同時に増刷が決まりました。ご愛顧感謝いたします。

[]カリキュラム・マネジメント 17:39 カリキュラム・マネジメント - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - カリキュラム・マネジメント - 西川純のメモ カリキュラム・マネジメント - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今から書くことは、気を逆なですることかもしれません。ご容赦下さい。ま、戯言と聞き流して下さい。

 中央教育審議会関係のパイプからアクティブ・ラーニングという言葉が流れてきたとき、「ま、言語活動の充実程度のことでしょ」と思っていました。しかし、調べてみると、もの凄い背景があることが分かりました。そして、『学び合い』が目指しているものと一致することが分かり、「お、風が吹いてきたな」と思いました。いつかはそうなるかは分かっていましたが、まさか、この時期に、文科省から吹いてくるとは思いませんでした。

 そして、最終段階になってカリキュラム・マネジメントが脚光を浴びました。最初は?でしたが、調べてみると「やった!」と思いました。色々な理由がありますが、分かりやすい理由を一つ。カリキュラム・マネジメントの三つの側面の第一は「各教科等の教育内容を相互の関係で捉え、学校の教育目標を踏まえた教科横断的な視点で、その目標の達成に必要な教育の内容を組織的に配列していくこと。」とあります。カリキュラム・マネジメントとアクティブ・ラーニングは「一体として捉えてこそ学校全体の機能を強化することが出来る。」と答申で書いてあります。

 さて、色々な教科ごとに様々なアクティブ・ラーニングが提案されています。しかし、様々な教科で一貫したアクティブ・ラーニングの理論と実践があるのはあるでしょうか?それも実践例、指導方法レベルで教科横断的なものはあるでしょうか?

 お叱りを覚悟で言えば、『学び合い』だけだと思います。

 もし、教科を異にする教員同士で同じ土俵で理論的・実践的に話し合えて、やろうと思ったとき、直ぐに事例が提供できるのは『学び合い』だけだと思います。

 私の頭の中のチェスでは「チェックメイト」です。

 ま、戯言です。

17/01/15(日)

[]手を抜く 20:07 手を抜く - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 手を抜く - 西川純のメモ 手を抜く - 西川純のメモ のブックマークコメント

 杵さんの文章を紹介します。

 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/makine45/20170115/1484443172

 膨大な書類は以下の4つに分類できます。

●頭を使わなければならず、間違いがあっては大変な書類

●頭を使わなければならないが、多少間違いがあっても問題ない書類

●頭を使わなくても良いが、間違いがあると大変な書類

●頭を使わなくても良いし、多少間違いがあっても問題ない書類

それぞれに合った手の抜き方があります。実は、「頭を使わなくても良いし、多少間違いがあっても問題ない書類」が多くを占めています。そんなの適当に書けばいいんです。大学教員も膨大な書類を求められますが、大抵は「頭を使わなくても良いし、多少間違いがあっても問題ない書類」です。ですので、超適当(いや適切)に書きます。簡単です。昨年の書類の日付を変えればいいのです。そして、直ぐ事務に出します。とうことで事務に喜ばれています。事務にとっても「あればいい」書類なのですから。「頭を使わなくても良いが、間違いがあると大変な書類」は間違っては困るところはごく一部だけです。それは底だけチェックして、直ぐに事務に出します。等々

 詳しくは「なぜか仕事の出来る教師の7つのルール」(学陽書房)をご覧ください。

 

 ま、つまりね。忙しい、忙しいと言っていますが、それは忙しさを分析して、見極める知恵と覚悟がないだけのことです。それに『学び合い』の私の場合は、子どもが出来ること、すべきことは、全て子どもに任せています。だから、本学教員の平均の5倍の学生をゼミ生として指導し、膨大な本を執筆し、全国に講演できています。そして、私は「忙しい」と言ったことはないと思います。言っているのは「面倒くさい」だけです。つまり、意味を見いだせないが、しなければならない仕事があると、そう思います。

[]権限 11:09 権限 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 権限 - 西川純のメモ 権限 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私が定時制高校の教師になり立ての時です。

 私の授業を誰も聞いてくれません。そこで、「この科目は必修だぞ。つまり、落としたら留年だぞ」と言いました。私としては核兵器並みの最終兵器だと思っていました。

 ところが子ども達は一瞬静かになり、そして全員で「落とせ、落とせ」と手拍子で連呼するのです。その瞬間に分かりました。一人ぐらいならば客観的な事実を積み上げて落とすことも出来ますが、全員を落とすことは出来ません。そんなことは出来ないし、そうしたら私の指導力不足を非難されます。

 そして、分かりました。教師には何の権限もないことを。

 それからは、子ども達に命令するのではなく、納得するように対話することを学びました。それを教師人生のごく初期で学べたことを良かったと思います。

 でも、これは校長も教育委員会も同じです。絶大な権限があると思っている人が少なくないと思いますが、法規を読めば限定的です。法を守っている限り、何も手出しは出来ない。もちろん人事等で脅すかもしれません。でも、一定以上の人が反旗を翻せばそれも不可能になります。

[]法規 10:26 法規 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 法規 - 西川純のメモ 法規 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「なぜか仕事がうまくいく教師の7つのルール」に書きましたが、平教諭も教育関係の法規は読むべきです。それを勉強すると面白いですよ。

 とりあえずは、「教育基本法」、「学校教育法(施行令・施行規則を含む)」、「地方公務員法(施行令・施行規則を含む)」、「教育公務員特例法(施行令を含む)」、「地方高行く行政の組織及び運営に関する法律」、「公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律」、「国家賠償法」あたりは読むべきですね。

 無味乾燥な文章ですが分かって読むと面白いですよ。

 例えば、学校教育法第三十七条の11項には「教諭は、児童の教育をつかさどる。」とあります。それに対して、「校長は、校務をつかさどり、所属職員を監督する。」とあります。さて、校務とは何か、これが明確ではありません。狭義には事務仕事ですが、教育課程編成も含まれるとしています。しかし、教育の主体は教諭であると11項は定めているのです。従って、関係法規、学習指導要領に逸脱する教育は監督の対象ですが、それらに逸脱しないものまで指導するとして、職務命令を出せるかと言えば大いに疑問です。絶対にやってはいけませんが、校長が「『学び合い』をやめなさい」と言ったとき、「それは職務命令ですが?そうだったら文章にして下さい」と求めたら、校長は引き下がりますよ。だって、法規に反しない教育をやめされる権限はないのですから。だから、法を知らない校長は軽く言うかもしれませんが、少しでも法を理解している校長だったら、もの凄く言葉を選んで求めるはずです。

 また、国家賠償法も面白い。たった6条からなる法律です。しかし、これがあるから公立学校の先生方は身を守れるのです。理科や体育の授業ではどんなに配慮しても事故は起こります。残念ながら。その場合は、この法律があるから、民事の賠償責任は国や公共団体が保証し、個人として責任は問われません。怖いのは私立です。この法律の対象は公務員に対して適用されます。つまり、民事責任を学校が負う責任はないのです。これを知らない私立の先生は少なくないと思います。怖いことです。

[]モデル 10:01 モデル - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - モデル - 西川純のメモ モデル - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教え子がブラック企業に勤めてサービス残業を求められ、労務記録を改ざんすることを求められていたとしたら、どのようにアドバイスしますか?

 教師は子どもにとって働く人のモデルです。働いている場面を見ているという点では、保護者よりもモデルになっています。勤務時間、休日無しで働いていることが正しいというモデルを教え子に与えていたとしたら・・・・

[]理系 09:26 理系 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 理系 - 西川純のメモ 理系 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 人工知能が発達する時代で、理系で生き残るのは無理です。生き残れるのは、極々僅かです。その人達がイノベーションを生み出し、多くの日本人の飯の種を生み出してくれるでしょう。だから、高等教育局、その後ろにある産業界がそこに重点を置くのは当然です。しかし、その人達はごく少数です。

 理系の仕事をしている人のやっていること、それはルーティーン化しやすい。やっていることが非常に単純化できるからです。そして、そのことはビックデータを集めやすいのです。つまり、人工知能に置き換わりやすいのです。

 未来の時代でごく普通の人が就ける人工知能に置き換わらない職業は、個人的な対人関係が勝負の仕事です。「その人たち」のビックデータはあっても、「その人」のビックデータを集めるコストパフォーマンスはないし、集めにくい。その人とつきあうためにどんな知識が必要でしょうか?位相空間論の話しで盛り上がれる人は少ないと思います。

 圧倒的大多数の人は人文や芸術こそ学ぶべきだと思います。その中で一頭ぬきんでるとしたら理系の能力が必要でしょう。でも、理系の能力の高い人と繋がれれば、それも必要ありません。

追伸 文系の人は理系に対して過剰な拒否感を持つか、過剰な期待を持ちがちです。逆に言えば、理系の私は文系に対して過剰な拒否感を持つか、過剰な期待を持っているのかもしれません。

 ま、自分は自分になるしかありません。それを乗り越えるとしたら、自分と違う人とつながり、自分の能力を拡大することです。

[]キッパリと 09:13 キッパリと - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - キッパリと - 西川純のメモ キッパリと - 西川純のメモ のブックマークコメント

 勤務時間を意識して「定時に帰ってください」という校長がいます。でも、あれもこれもの仕事があり、帰るに帰れないのが現状でしょう。文部科学省は「時間外勤務はいけない」と口で言いますが、それを保証する仕組みや予算は保証しない。従って、都道府県教育委員会も脱法行為であることは十分に分かっているけど、口は出すけど何も出来ない。

 問題を起こしましょう。そうしないと変わらない。

 世の中には、一生涯平教師と思っている方がいますよね。だったら、授業関係以外はダメだったらダメでいいのではないでしょうか?

 つまり、教育委員会からのアンケートや書類は間に合わなかったら「出来ません」と言いましょう。

 部活動の指導は延々やらず、1時間程度で終わりましょう。

 お金の徴収は「忘れ」ましょう。

 勤務時間が終わったら帰りましょう。

 そんなことを徹底する年長者がある程度生まれれば、周りもまねます。そうなれば、行政が重い腰を上げます。

 まずは年長者が「授業の準備に手を抜けないので、書類を書く時間はありません」と校長に言ってはいかがでしょうか?授業が成立し、保護者からの支持を受けているならば、どんな校長や教育委員会も何も出来ません。

追伸 かつて私が大学の仕事では、色々な仕事を教科教育担当者が請け負っていました。私は年長者の先生に「我々は出来ないと言いましょう」と言いました。年長者の先生は「でも、それを我々がしないと学生さんに迷惑がかかる」と言いました。私は「我々は今の学生さんに責任を負っているだけではなく、未来の学生さんにも責任を負っています。いまシステムを変えなければ、未来の学生さんに迷惑がかかる。これ以上は無理です。だから、システムを変えるために、出来ないと言いましょう」と申しました。そして、「我々は出来ない」と言いました。それが正論であることは周りの先生も知っていました。結果として、比較的短期間にシステムが変わりました。とりあえずやるということは、実は無責任とも思えます。

[]地方 09:13 地方 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 地方 - 西川純のメモ 地方 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「地方には仕事がない、だから大都市へ」というモデルも崩れています。

 一極集中は工業化社会の構造です。脱工業化社会は多極化します。つまり、大都市だけに仕事があるわけではありません。もちろん限界集落には無いでしょう。でも、各地に点在する十万人規模の都市には仕事があります。もちろんふんだんにあるとはもうしません。しかし、それは大都市だって同じです。大都市には大企業があります。しかし、その社員の多くは非正規雇用なのです。

 給与水準は大都市と地方では差があります。でも、大都市では地方では考えられないほどの住宅費を払っています。それに付随する様々なものにかなりを費やしています。結果として見た目の給与の差は殆ど無くなります。

 インターネットの発達によって地方にあっても優れた製品であれば売れます。また情報であれば地方と大都市の差はありません。この傾向はもっともっと広がります。

 日本のGDPの殆どはサービス業で。サービスは工業製品、農業製品と違って移動することは出来ません。例えば、ある散髪屋が安いからといって、それをネットで注文することが出来ないのです。価格では無く、場所が勝負ポイントになります。さて、サービスを受ける高齢者が多く、サービスを与える若者が相対的に多いのはどちらでしょう。

 多くの県教育委員会は東京大学を含めた大都市の大学への進学率でしのぎを削っています。大都市指向のままの子どもが大都市に進学し、地元に戻ってくるでしょうか?それは優秀な人材を自らの血税を使って大都市のために育てていることではないでしょうか?

 「地方には仕事がない、だから大都市へ」というモデルを崩さなければなりません。子どもはもちろんのこと、保護者に対してもです。保護者が胸を張って地元で暮らしなさいと子どもに言えるためにです。

 そのためには教師は教材研究ばかりではなく、それ以上に上記のような社会の変化に対しての知識を持たねばならないと思います。自分の中学校区から通勤できる圏内にどのような企業があるかを知らねばなりません。脱工業化社会における農業、漁業、林業の姿、つまり量や価格で勝負するのではなく、イメージやロマンで勝負する第一次産業の姿を持っていなければなりません。それを義務教育の段階で子どもと保護者に十分に伝えなければなりません。

 そして、親兄弟と一緒に子育てを出来るために安心して共稼ぎが出来る。子ども時代を一緒に過ごしたもの同士が仕事を紹介し合う。そんなコミュニティが出来れば、大多数が豊かになれる。

 ということが県教育委員会が気づかないのかな?と思います。ま、しばらくかかるでしょう。だから、まずは分かった教師からはじめましょう。それによってだんだん増えていく。

追伸 大都市に進学し、大都市で生活すべき人材もいます。しかし、その数は数パーセント以下だと思います。

[]進学率 06:44 進学率 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 進学率 - 西川純のメモ 進学率 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 大学進学率は東京と地方では2倍の開きがあります。これは、大学に行く機会が制限されているという見方も出来ますが、行かなくてもいい大学に行かないという見方も出来ます。「学歴の経済学」に書いたように、今や大学進学はリスクの高い投資です。4年間という時間と500万円というお金をかけて、非正規雇用になるのです。東京の大学進学した子どものかなりの部分は、大学に進学せず高卒で働いた方が良かったかもしれません。進学したために500万円の借金を抱えて途方に暮れている子どももかなりいます。と考えると、地方は正しい判断をしているかもしれません。

 「中卒より高卒、高卒より大卒、同じ高校・大学だったら偏差値の高い方がいい」という今は崩壊しているモデルを捨てなければなりません。

http://president.jp/articles/-/19970?page=2

17/01/14(土)

[]地方 07:20 地方 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 地方 - 西川純のメモ 地方 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「地方には仕事がない、だから大都市へ」というモデルも崩れています。

 一極集中は工業化社会の構造です。脱工業化社会は多極化します。つまり、大都市だけに仕事があるわけではありません。もちろん限界集落には無いでしょう。でも、各地に点在する十万人規模の都市には仕事があります。もちろんふんだんにあるとはもうしません。しかし、それは大都市だって同じです。大都市には大企業があります。しかし、その社員の多くは非正規雇用なのです。

 給与水準は大都市と地方では差があります。でも、大都市では地方では考えられないほどの住宅費を払っています。それに付随する様々なものにかなりを費やしています。結果として見た目の給与の差は殆ど無くなります。

 インターネットの発達によって地方にあっても優れた製品であれば売れます。また情報であれば地方と大都市の差はありません。この傾向はもっともっと広がります。

 日本のGDPの殆どはサービス業で。サービスは工業製品、農業製品と違って移動することは出来ません。例えば、ある散髪屋が安いからといって、それをネットで注文することが出来ないのです。価格では無く、場所が勝負ポイントになります。さて、サービスを受ける高齢者が多く、サービスを与える若者が相対的に多いのはどちらでしょう。

 多くの県教育委員会は東京大学を含めた大都市の大学への進学率でしのぎを削っています。大都市指向のままの子どもが大都市に進学し、地元に戻ってくるでしょうか?それは優秀な人材を自らの血税を使って大都市のために育てていることではないでしょうか?

 「地方には仕事がない、だから大都市へ」というモデルを崩さなければなりません。子どもはもちろんのこと、保護者に対してもです。保護者が胸を張って地元で暮らしなさいと子どもに言えるためにです。

 そのためには教師は教材研究ばかりではなく、それ以上に上記のような社会の変化に対しての知識を持たねばならないと思います。自分の中学校区から通勤できる圏内にどのような企業があるかを知らねばなりません。脱工業化社会における農業、漁業、林業の姿、つまり量や価格で勝負するのではなく、イメージやロマンで勝負する第一次産業の姿を持っていなければなりません。それを義務教育の段階で子どもと保護者に十分に伝えなければなりません。

 そして、親兄弟と一緒に子育てを出来るために安心して共稼ぎが出来る。子ども時代を一緒に過ごしたもの同士が仕事を紹介し合う。そんなコミュニティが出来れば、大多数が豊かになれる。

 ということが県教育委員会が気づかないのかな?と思います。ま、しばらくかかるでしょう。だから、まずは分かった教師からはじめましょう。それによってだんだん増えていく。

追伸 大都市に進学し、大都市で生活すべき人材もいます。しかし、その数は数パーセント以下だと思います。

[]受験 17:16 受験 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 受験 - 西川純のメモ 受験 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私が他の都道府県を受験することを薦めると書いたら、「いや、私の子どもは地元に受験させる」とのリスポンスをいただきました。補足します。

 私も、数年ぐらいで合格できるような都道府県ならば、そこを薦めます。私の受験本をお読みになれば分かるように、私は地元で就職することが幸せになる道だと思っています。ただし、就職出来たならば、なのです。

 都道府県の中には、40歳代の半ばになっても臨時採用の人がいます。私は怒りを感じます。つまり、十年以上常勤的な勤務を任せているような人を、何故、常勤にしないのかと。制度的な方法はいくらでもあるのに、それをやらない採用側を怒ります。

 さて、我が子を持つ親御さんにお伺いしたい。もし、地元の都道府県が30歳代半ばでの臨時採用が少なくないとき、それでも地元を薦めますか?少なくとも私は我が子に薦めません。私ならば、他県で採用され、しばらくして地元の経験者枠で採用されることを検討するように薦めます。

 なお、社会科の高校、そして中学校は倍率が厳しい。その他、採用数が若干名の教科もあります。私は、その場合は国語、数学、社会、理科、英語の科目と共に、美術、音楽、技術、家庭科を取ることを薦めます。また、中等学校にこだわらず小学校免許を取って小学校で受験することを薦めます。ちなみに、上越教育大学の教職大学院は、それが出来ます。そうやって合格させたゼミ生はあまたいます。

[]性善説・性悪説 09:49 性善説・性悪説 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 性善説・性悪説 - 西川純のメモ 性善説・性悪説 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昔から性善説と性悪説があります。でも、いい人もいるし、悪い人もいる、みんな知っていることです。『学び合い』では楽観的に考える場合が多い、あたかも性善説のようです。しかし、違います。性悪説で考える人が一定数いることは分かっていますが、その人にどうこうすることは難しいと思います。仮に性悪説に立っても、その人達を動かせないでしょう。だから、『学び合い』では性悪説で考えるべき人を忘れます。考えても無駄ですから。その代わりに性善説で考える人達に「一人も見捨てず」というミッションを与えます。そうすると広がるのです。

 二項対立は物事を理解するときには有効ですが、物事を解決するときには有効とは思えません。

 新聞やネットのニュースを見たあとの息子は興奮気味に「○○人は○○」だと言います。わたしは、「そういう人もいるけど、そうでない人もいる。おまえが断定的に考えると、そうでない人も敵にしてしまう。つまり、損だ。それにね、おまえが断定的に否定した人を本当に潰そうとするならば、おまえが嫌っていることを悟られてはいけないよ。一時の感情ではなく、本当に否定するべき相手ならば、頭を使って時間をかけて潰しなさい。ただし、戦わない方が絶対に得だからね。」と怖いことを小さい頃から教えています。

追伸 上記の考え方は『学び合い』に反しません。「一人も見捨てず」は集団として成り立てばいいのです。個々人の間で反発があったり、闘争があったりするのは当然です。『学び合い』は無理なことを子どもに求めません。

[]怖いこと 09:49 怖いこと - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 怖いこと - 西川純のメモ 怖いこと - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教員養成系大学の教員として、学生には選択肢を広げることを強く薦めています。もともと教員志望の学生は地元志向が強い。だから、地元しか採用試験を受けようとしません。その地元が小さい県だと募集人員が少ない。こうなると丁半ばくちです。だから、他県も受けるように、あの手この手と説得します。

 でも、ふと思い起こせば、私は真逆のことをしました。

 高校入試も、大学入試も、大学院入試も、教員採用試験も、願書は一通しかもらいませんでした。幸い、全部通りましたが、この年になると背筋が寒くなります。

17/01/13(金)

[]敬意 21:36 敬意 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 敬意 - 西川純のメモ 敬意 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 アメリカ独立記念日やフランス革命記念日の映像が流れると涙が流れます。それはそれを獲得するために血を流したに人をリアルにイメージすることが出来るからです。

 本日、テレビを観ていると「風の谷のナウシカ」が流れています。ジブリのそれ以降の映像に比べれば画像が荒い。でも、心の中にわき起こるものがあります。何かの延長上ではなく、新たなものが生み出されたものだからです。これは、その前を知らない人は分からない。でも、新たなものが生み出されたとき、市場は動きます。

 スターウォーズのエピソード4の最初のスターデストロイヤーの登場場面もしかりです。アニメの「アキラ」も。そして、「世界の片隅で」もしかりです。私はそれを産みだした人に対して敬意を表します。

追伸 私は「世界の片隅で」は大好きです。でも、2度は見に行かないでしょう。年をとると、辛い映像はリアルすぎる。だから、私の今年のベストワンは「君の名は。」です。これは何度も見に行きたい。年寄りが水戸黄門が大好きなのが、今は分かります。時間と金をかけて不幸になるほど、余裕はない。

17/01/12(木)

[]紙切れ 21:34 紙切れ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 紙切れ - 西川純のメモ 紙切れ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最近、「多くの教師は中央教育審議会答申を読まない」と断言しました。それは実体験に基づくものです。それに対して、「そんなことはない、かなりの人は読んでいる」という反応をいただきました。すみません。つまり私のような人は読まないということです。

 今から三十年以上前に東京都の高校教員に採用されました。暴走族がいっぱいいる子どもたちに物理学を教えるのが私の教師の原体験です。幸い、先輩教師には恵まれました。いっぱい慰めてもらったし、いっぱい教えてもらいました。でも、大変でした。毎日、毎日、新作の授業案を作らねばならない。それも、暴走族も聞いてくれる物理の授業です。笑いあり、涙あり、そして、最低限教えたいこと、それを50分のストーリーに組み立てなければならない。かつて、大学教師になってからある方のドタキャンの穴を埋めるために、1時間半の新作の講演を1時間で作らねばならなかったことがありますが、高校教師時代に比べれば楽でした。だって、黙って聞いてくれる人相手の講演ですから。

 そんなとき嬉しかったのが校外の初任者研修です。だって、新作の授業を作らなくてもいいのですから。どんなつまらない研修だってありがたかった。「今日は授業案を作らなくていい」それだけで満足です。講師の人が何か喋っても、明日の授業の「ネタ」に使えない限り、スルーしていました。

 当然、学習指導要領なんて、関係ありません。ましてや答申なんて関係ありません。だって、明日の授業の「ネタ」はそこにはないからです。

 だから、学習指導要領を読まない、ましてや中央教育審議会の答申を読まない人の気持ちがよく分かります。逆に、それを読み込んでいる人に対して違和感を感じるほどです。

 でも、『学び合い』を積み上げる中で、明日のネタを探すことから解放されました。そして、1年間のことを考えるようになれます。そして、1年間を考える授業の明日のネタを考えるとき、学習指導要領がよいネタであることを気づきます。というか、それ無しには授業の筋が決まりません。そして、それを理解するには中央教育審議会の答申を読むことが分かるようになります。

 みなさん、私が偉そうに、当然のように書いていること、それを昔は全然、全く、完全に、出来ていなかったことなのです。

 でもね。色々なこと解放されることによって、色々な情報を学び、色々な人と語り、色々と考えるのです。そうすると、とてつもないものが見えてくる。そうすると日本国憲法、教育基本法、歴代の中央教育審議会の意味が見えてくる。

 何度も書きましたが、それらは多種多様な人たちの利害の妥協点です。でも、その中には自分自身の志と一致する人がいます。その人たちの思いが込められています。それを生かさなければ、その人たちの政治闘争の汗が報われない。

 オバマ大統領の最後の演説を読みました(https://www.buzzfeed.com/sakimizoroki/obama-farewell-speech?utm_term=.kdZLWr28G#.irmqXNoGB)。素晴らしいものです。さすが議会制民主主義のトップではなく、大統領制のトップだと思います。前者は多様な利益団体に繋がっている議員の心を動かす能力が必要で、後者は移ろいやすい国民の心を動かす能力が必要だからです。

 多くの素晴らしい言葉、心を熱くする言葉の中で、一番、心に残るのは以下の言葉です。

「憲法はとても素晴らしいギフトだが、紙切れにすぎない。それだけでは何の力もない。われわれ人民が、力を持たせるのだ。われわれ人民が、意味を与えるのだ。参加することによって。選択することによって。協力関係を築くことによって」

 教育基本法第1条も紙切れに過ぎません。今回の答申も同じです。それに意味を与えるのは我々なのです。紙切れに力を与えるのは我々なのです。

追伸 「アクティブ・ラーニングはそこそこやればいいんです」と言う人に悪意はありません。ただ、「やる/やらない」しか頭になく、子どもたちがこれから生きる世界のことは「全く」ないのです。

[]次の一歩に進むために 10:54 次の一歩に進むために - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 次の一歩に進むために - 西川純のメモ 次の一歩に進むために - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今年度から『学び合い』に取り組んだ方だったら、もう山は越えていると思います。『学び合い』は最初の3ヶ月ぐらいが山です。それを超えれば、「あ~、こうすればいいのね」という感覚が分かります。そして3学期を終わる頃には、「こんな風に子ども集団は変わってくるのね」という感覚を得ます。

 思い出して下さい。

 教員人生で一番忙しかったのはいつです?おそらく初年だと思います。ところが、2年目になると忙しさがグッと緩和される。何故かと言えば、1年というスパンでものを考えられるようになるからです。そこで分かれ目です。流せるようになること慣れるか、その先を進むことを望むか。

 後者の方のための本を用意しています。私の本の大多数は、最初の3ヶ月をのりきるための本です。いわば初級編です。1年の流れをとらえた方のための中級編の本として以下を紹介します。今のうちに読んで新年度に備えませんか?

汎用的能力をつけるアクティブ・ラーニング入門(http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/interview/?id=20160759

学び合い』の手引き:アクティブな授業改革編(http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/interview/?id=20160564

学び合い』の手引き:ルーツ&考え方編(http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/interview/?id=20160564

追伸 上級編は「授業方法ではなく、これからの社会はどういう社会であるかとか、集団を管理するための経営学に関する本を読むこと」と「実践者同士の会話」と熟考です。

[]カリキュラム・マネジメント 07:14 カリキュラム・マネジメント - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - カリキュラム・マネジメント - 西川純のメモ カリキュラム・マネジメント - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日の大学院の授業で以下のような話をしました。

 今回の学習指導要領の論点整理や答申を読むと、詰め込みかゆとりかの二項対立から脱却したいという思いが強く読み取れます。今までずっと、その繰り返しだった。あることを覚えさせることを強調すれば詰め込みと批判され、覚えたものをどう使うかを学んでないと言われる。では、覚えたものをどう使うかを強調すればゆとりと批判され、覚えていないと言われる。

 では、どうやって脱するか?覚えたものをどう使うかを子どもに経験させることによって覚えさせることしかありません。それがアクティブ・ラーニングと言えます。

 が、「子どもはでは出来ない」、「基礎基本が大事」という従来の考え方から、覚えたものをどう使うかを子どもに経験させる機会を定常的に与えない教師が大多数です。

 じゃあ、どうするか?それが分かる教師が分からない教師に伝えるのです。それも、主体的で対話的にです。つまり、教師集団のアクティブ・ラーニングがカリキュラム・マネジメントです。

 中高は教科担任制です。小学校で教科部会があります。そのような教科縦割りの教師集団の中でそれが成り立つためには教科横断的であらねばなりません。互いに同じ言葉で話すためにはプランを作り評価しなければなりません。それがPDCAサイクルです。しかし、それが教師だけでやれば、大人にするという感覚が欠如する危険性があります。だがら学校外の人を巻き込まなければなりません。以上がカリキュラム・マネジメントの3つの側面です。

 授業の内容を短くまとめると以上の通りです。

これから年度末にかけて、以上の根拠を示して書いた本を3つだします。お楽しみに。

17/01/11(水)

jun24kawa20170111

[]韓国でも 06:56 韓国でも - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 韓国でも - 西川純のメモ 韓国でも - 西川純のメモ のブックマークコメント

 韓国の白さんからメールをいただきました。韓国での広がりと、韓国版第3弾の本(「週イチでできる! アクティブ・ラーニングの始め方」の韓国語版)の出版の連絡です。以下の通りです。

読み終わって思うことは「あ~、私に白さんのような人徳があれば・・」です。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

先生、明けましておめでとうございます。2016年, 先生の指導と助言のおかげで、韓国の『学び合い』研究会は発展しています。現在, 研究会の会員は174人になりました。韓国の会員たちもネットで繋がっています。

毎月1回ずつ定期的に会って研究しています。また、私がこの6ヵ月間、約30つの学校に行って講演をしました。講演での先生たちの反応はとても良かったです。研究会がもっとも発展しそうです。

アクティブ.ラ-ニングの始め方の 本も明後日に出版される予定です。出版されたら、送ってあげます。表紙の写真です。

2017年にも多くの指導よろしくお願い申し上げます。

ありがとうございます。

[]PDCAサイクル 06:43 PDCAサイクル - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - PDCAサイクル - 西川純のメモ PDCAサイクル - 西川純のメモ のブックマークコメント

 カリキュラム・マネジメントを前面に出した新学習指導要領では、PDCAサイクルが強調されます。バカまじめに、それをやる人がいないようにメモります。

 管理者の管理方法は「創造的な仕事」と「反復的な仕事」では違います。このあたりが混乱の元です。反復的な仕事の場合、管理者がしっかりと方法を示し、部下がそれに従う管理が有効です。しかし、創造的な仕事の場合は、『学び合い』のように高いミッションを与え、その意味を管理者が語ることが大事です。両者は違うのです。

 例えば、箱根駅伝の場合、多くの監督は駅伝を「反復的な仕事」ととらえていました。そして、それで成功した人の管理方法を取り入れ、精緻にしたわけです。そこにど素人の原監督が「創造的な仕事」としてとらえ、今までとは違う管理方法で成功したわけです。

 PDCAサイクルは要因が単純なものには相性がいい。ところが要因が複雑なものには相性が悪いのです。

 わかりやすい例です。上下関係の厳しい部活において顧問が女子部員に対する指導法はPDCAサイクルでもできるでしょう。その顧問と女子部員の関係は部活に限られていますから。では、その顧問が伴侶とのつきあい方をPDCAサイクルで改善することを想像してください。みなさんも伴侶とのつきあい方をPDCAサイクルで改善することを想像してください。ものすごくロスが多いですよね。おそらく、伴侶に「何かを言おう」とプランを持って、話はじめたとします、つまり実行です。ところが、一言言い始めたとたんに、伴侶の顔が曇ったら、実行を完了する前、つまり言い切る前にそれを断念すると思います。そのとたんにプランを変更するのです。

 さて、教育はどうでしょうか?明らかに、「創造的な仕事」です。

 もしカリキュラム・マネジメントを堅くやれば、凄いことになってしまいます。

 つまり文部科学省のPDCAサイクルとは、「頭を使って、みんなで話し合って、継続的に、改善しましょう」ということです。これは大事なことです。

 でも、不安なのは、どこかの真面目な教育委員会・校長が、PDCAサイクルを書類で出させるというような労多くして、益少ないことをするのではないかと思います。

追伸 こうかくと馬鹿馬鹿しさが分かりますよね。でも、それと同じことを昔っから義務教育ではやっています。即ち「指導案検討」です。教師が意図した通りに子どもが動く、と考えるならば意味があるでしょう。上記の通り。しかし、そうはいかない。だから、一斉指導の授業名人の指導案を別な人がやって、壊滅的な授業も出来るのです。

17/01/10(火)

[] 今すぐ出来る! 全校『学び合い』で実現するカリキュラム・マネジメント 14:15  今すぐ出来る! 全校『学び合い』で実現するカリキュラム・マネジメント - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク -  今すぐ出来る! 全校『学び合い』で実現するカリキュラム・マネジメント - 西川純のメモ  今すぐ出来る! 全校『学び合い』で実現するカリキュラム・マネジメント - 西川純のメモ のブックマークコメント

 明治図書より「今すぐ出来る! 全校『学び合い』で実現するカリキュラム・マネジメント」(www.amazon.co.jp/dp/418128316X)が届きました。

 私のカリキュラム・マネジメント本はアクティブ・ラーニング本と同様にKnow-Howだけでなく、Know-Whyに力点をおいています。それが分からないと、とんでもないKnow-Howになってしまいますから。

第一弾は無理なくカリキュラム・マネジメントを実現する方法として全校『学び合い』を提案しています。著者インタビュー(http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/interview/?id=20170014)をご覧下さい。

いつもながらアマゾンで注文すると手に取るまでに時間がかかります。手近な書店に電話で注文することを薦めます。

[]学校業務改善アドバイザー派遣 07:08 学校業務改善アドバイザー派遣 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 学校業務改善アドバイザー派遣 - 西川純のメモ 学校業務改善アドバイザー派遣 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 文部科学省が「学校業務改善アドバイザー派遣事業」をはじめるとのことです。これが意味あるか、無意味になるかは、労働基準法に基づく労務管理をしているかをチェックするか否かです。「よりよい教育」、「あるべき教員」などの議論を含ませると、なんとでもなります。だから、アドバイザーは労働基準監督署のOBOGなんかが望ましい。

 少数でも入れば十分です。地方教育行政は横並びの指導をし始めます。例えば、校長に対して時間外勤務をさせるなと指導するし、それを守れない校長にキツい指導をするでしょう。一罰百戒です。つまり、アドバイザーは細かいアドバイスをするのではなく、労働基準法に合致しているか否かの一点だけを監査すればいいのです。だから、人数はそれほど多く必要ありません。

 おそらく、労働基準法に合致させ、時間外勤務は「(1)生徒の実習に関する業務、(2)学校行事に関する業務、(3)教職員会議に関する業務、(4)非常災害等のやむを得ない場合の業務」であることを徹底させれば、「今」の学校は大混乱が起こるでしょう。でも、大混乱を起こすのは「今」の学校です。労働基準法に合致する「未来」の学校を創るのです。

 個々の業務の改善を積み上げたら労働基準法に合致させることは「絶対」にありません。労働基準法に合致させるために個々の業務を積み上げることしか実現不可能です。

 「適正な業務」を「よりよい教育」、「あるべき教員」などによって語るべきではありません。「適正な業務」とは労働基準法に合致する業務しかあり得ません。もし、教育論で適正な業務を論ずるアドバイザーならば、新たな業務が増える「だけ」で迷惑です。

 理系なので、ごちゃごちゃすると直ぐに問題を単純化したくなる。

追伸 私は多くの学長にお仕えしました。その学長たちから勤務時間外の仕事をするように言われるとハッキリと断ります。そして、「先生(つまり学長)に仕えるのは最長で6年です。ところが、私を一生涯守ってくれて、おしめを替えてくれるのは家内です。どちらを優先すべきは明らかでしょ。だから、ダメです。」と断ります。そして、勤務時間内にその学長たちが望む以上の質と量の仕事をこなしました。

17/01/09(月)

[]教科の専門性 10:21 教科の専門性 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 教科の専門性 - 西川純のメモ 教科の専門性 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教員免許状を取得するには教科専門を学びます。さて、役立つのでしょうか?

 多くの大学人を敵にしそうなことですが、最後まで読んで下さいね。

 教員採用試験の教科の問題をみてください。私は「あ~、大学入試直後に受けたら、絶対に楽勝だな」と思いました。教職の方はそう思いませんでしたか?だって、テスト範囲は高校レベルですから。私の受験した高校教師の試験でもそうなのですから、義務教育のテストの範囲は当然高校レベルです。つまり、学校の先生になるには、高校教育レベルでいいんだという教育委員会の判断があると思います。

 高校教師となって教科の先生方の会に参加しました。時には合宿もありました。そこで話されている話題は、大学・大学院卒業直後の私にとっては、古生代レベルの話題でした。口には出しませんでしたが「何じゃこりゃ?」と思いました。でも、考えてみれば当然です。高校の授業に反映させる研修をしているのですから。

 教員養成系大学にも教科のコースがあり、教科専門の研究室があります。そこに入る学生さんの気持ちが分かりません。(繰り返しますが、怒らないで最後まで読んでくださいね)

 だって、理学部の学生は80単位ぐらいの専門の講義・演習・実験があります。それに対して教員養成系学部の学部は20単位ぐらいです。使っている器具も理学部に比べて桁が2つぐらい下回っています。私の研究室には数十万レベルのものがごろごろありましたし、私の卒業研究の時には数千万円レベルの器具を使っていました。つまり、人の能力以前に、育成される人材は違います。

 さて、以上、教員養成系学部・大学の教科専門の大学人からは蛇蝎のように嫌われるようなことを書きました。しかし、私は教員養成系学部・大学における教科専門の意義はあると思います。そもそも私自身が理学部出身(正確には第二学群生物学類生物物理学専攻)なのですから、教科専門に意味がないと言ったら自己否定になります。

 理学部で学んだことを羅列します。

 

1)社会科学とは違った自然科学の研究者の人柄を知る機会を得ました。動物分類学の関口先生、分子遺伝学の柳澤先生、集団遺伝学の黒川先生、生物物理学の内藤先生が頭に直ぐに思いつきます。

2)教科の美しさです。徹底的に生物を見続けることによって、一部の人は「気持ち悪い」と思うかもしれない生物に対して「美」を感じることが出来ます。これは見続けることしか得られないものだと思います。

3)問題解決のしかたです。これは卒業研究で指導いただいた石坂先生、小林先生から教えてもらえました。私の研究方法は、このお二人から教えてもらったと思っています。つまり、複雑な現象をシンプルなモデルで近似し、そのモデルを拡張する方法です。生物という複雑な現象を物理というシンプルな理論で分析する生物物理学の特徴だと思っています。教育という複雑を学校観と子ども観というシンプルな「観」で理解しようとすることに役立っています。

 

以上3つに関して他の学部も同じだと思います。

さて、教員養成系です。以上を獲得するのは理学部等で獲得するより遙かに難しい。理由は時間数です。例えば80単位と20単位の違いです。

今から20年ぐらい前の話しです。懇意の教科専門の先生から「西川さん、教科専門の我々がいる意味を理科教育(当時の専門はそうでした)のあなたは何だと思う?」と聞かれました。私は直ぐに「おそらく、教科専門の内容は意味がないよ。残念ながら小中の学校であなたが教えている内容が生かされるとは思わない。でも、○○さんが良き教師として学生を指導しているならば、それはとても意味があると思う。教師になろうとする学生が色々な教師のモデルを学ぶこと、これは教師になってとても大事なことだと思う」と言いました。

現在、教員養成系学部・大学の教科専門の風当たりは強い。でも、指摘されている問題は教科専門ばかりではなく、教科教育や学校教育でも全く同じ。でも、教科教育や学校教育でやっていることは現場の教育を連想できる(関連する、役に立つとは書きません)ので矛先が教科専門に向かっているだけです。教科専門の先生方は学内では多数派です。でも、矛先が自分に向かっていることを自覚して、説明責任を果たしたらいいのにな~っと思います。

 

追伸 私の退職後だと思いますが、教科専門ではなく教員養成系学部・大学への矛先が先鋭化するでしょうね。私が財務省の担当者だったら、以下のようにします。

 小学校を学級担任制から教科担任制にします。ま、算数+理科ぐらいの免許にして理学部で教えられるようにします。そして、基本的に学部レベルでは教職に関する講義をなくします。教職に関する講義・実習は教職大学院で行います。免許は教職大学院で取得するようになるのです。以上がなりたつと、全国にある教員養成系学部・大学は廃止できます。そして、単科の教員養成系大学のみが教職大学院を残し、準計画養成にするのです。(定員20人の大学院は予算的に無駄が大きいから)私立大学の場合は、教職大学院連合を組めるところが生き残るでしょう。そうでないところは、その時点までに淘汰されていますから、大きな反対運動は起こらないと思います。霞ヶ関の奥の院の誰かの頭の中に、こんな青地図があり、代々の担当者の中で引き継がれているのではないかと思っています。繰り返しますが、私の退職後のことです。

[]若い方へ 06:28 若い方へ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 若い方へ - 西川純のメモ 若い方へ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 身近に「これから教師になろうとする学生」、「いいやつなのですが、要領の悪い若手教師」がいたら、「新任1年目を生き抜く 教師のサバイバル術、教えます」、「なぜか仕事がうまくいく教師の7つのルール」(学陽書房)を勧めてください。

 「大学4年の時、今つきあっている相手とどうするか?」、「事務に好かれるにはどうするか?」、「共稼ぎの時、離婚しないようにするに大事なこと」、「膨大な書類の手を抜き方」などが書いてあります。

 ゼミ生に数十年間、語っている門外不出のノウハウを公開です。

 あ、中堅の人も読むといいですよ。

[]面白いけど役に立たない 06:15 面白いけど役に立たない - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 面白いけど役に立たない - 西川純のメモ 面白いけど役に立たない - 西川純のメモ のブックマークコメント

 若い頃は乱読しました。特に大学院時代は毎日分厚い教育学や心理学の本を読んで、新書レベルの本も数冊読むという荒技をし続けました。

 が、今は読む本は精選されています。理由は役立つか否かがよく分かるようになったからです。何よりも退職がリアルに見えてくる今、役立つか否かで読むか読まないかを判断しているかだと思います。

 学生からある本を示され、読むべきか否かを問われました。私の回答は、「私も読んだけど、面白い本だよ。でも、役には立たない本だ。水分子の動きを理解しても、のどが渇いたときは役に立たない。どこにコップがあり、どこに水道があるかの知識が役に立つ。我々の頭の中の仕組みを理解するのは面白いけど、そんなことを生かして三十人以上の子ども相手の授業は出来ない。」です。

 その手の本を利用し、山ほどの学術論文を書き、学会賞をもらいました。今でも、それに関しては有効だと思います。が、授業改善には役に立たない。

追伸 学生には経営学の本を読むことを勧めました。

17/01/08(日)

[]臨床教科教育学会 09:55 臨床教科教育学会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 臨床教科教育学会 - 西川純のメモ 臨床教科教育学会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日は信州大学で臨床教育学会の年会が開かれました。とても良い会でした。発表者の皆様、大会事務局の皆様へは厚く御礼申し上げます。

 さて、その会での唯一の仕事は、懇親会の学会長挨拶でした。乾杯ではなく、学会長挨拶ですのでまとまった話をしようとしたら、大会実行委員長から「長い」と途中で止められてしまいました。学会に参加してから35年間ですが、そういうことは初めてで、それが私だったことにビックリしました。弁解ですが、5分も話しているわけではありません。これは私の講演会等をお聞きの方はお分かりだと思います。私は時間をもの凄く大事にする人です。

 さて、話したかったことは以下のことです。

 

 カリキュラム・マネジメントについてです。アクティブ・ラーニングと同様に、どのようにするかであれば何でもOKです。そして、無残に形骸化することが可能です。しかし、達成するものを理解すれば、何でもOKではないことが分かります。

 カリキュラム・マネジメントで達成しなければならないことは3つです。

1)各教科等の教育内容を相互の関係で捉え、学校の教育目標を踏まえた教科横断的な視点で、その目標の達成に必要な教育の内容を組織的に配列していくこと。

2)教育内容の質の向上に向けて、子供たちの姿や地域の現状等に関する調査や各種データ等に基づき、教育課程を編成し、実施し、評価して改善を図る一連のPDCAサイクルを確立すること。

3)教育内容と、教育活動に必要な人的・物的資源等を、地域等の外部の資源も含めて活用しながら効果的に組み合わせること。

 

1の質を高めるために2のPDCAサイクルを確立する必要があります。その2を可能にするために3)が必要なのです。これによって「社会に開かれた教育課程」を実現できます。つまり、まずは1なのです。前回の学習指導要領のカリキュラム・マネジメントは2だけだったのですが、1と3が加わりました。3はコミュニティースクール等で導入済みですから、1が新規なものなのです。つまり、ポイントです。

 1をもう一度見直して下さい。何気ないですが、教科横断したカリキュラムを実現することを求めています。さて、日本の教科教育に関わる学会でそれが出来る学会はどれだけいるでしょうか?教科教育学の圧倒的大多数は単一の教科を対象とする学会です。複数の教科が関わる学会はありますが、参加者の多くは他教科には興味はありません。わかりやすい例は、学会発表の際、発表の対象とする教科が変わるごとに、大移動が起こる学会が殆どです。

 臨床教科教育学会は教科を対象としていますが、教科を学ぶ子どもや教師を対象としています。だから教科横断的な議論が出来ます。

 ということで臨床教科教育学会の担う役割は大きい。

 

 ということを語りたかったのです。ま、読み上げると3分以内です。

追伸 教科横断的な議論が出来ない状態で、各教科の人が集まってカリキュラムをつくろうとすると、どうなるか、私の年代の理科教師だったら「理科I」がいい例です。つまり、時間配分が話し合いで決まります。多くの場合は、均等割り、もしくは前年度並みとなります。教科横断的な議論がなされなければ、それ以外の結論はあり得ません。そして、各教科はその教科の論理でカリキュラムをつくります。そして、それを集めたものが、教科横断的なカリキュラムだと「言い張り」ます。

 そうなると思いませんか?

17/01/06(金)

[]利他 21:29 利他 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 利他 - 西川純のメモ 利他 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今日の学年ゼミは動画にアップしません。そうしました。

 理由は至極単純です。

 私は「一人も見捨てない」と申します。その気持ちは本気です。でも、それ以上に大事なのは、妻と息子の家族です。その次は、私を選んでくて2年間の時間と膨大な金をかけてくれたゼミ生です。それと矛盾のある「一人も見捨てない」はあり得ません。そして、それは矛盾無く両立できます。

 が、分かりづらい。だから、アップしませんでした。

 ひ、み、つ、なのです。

 というと、思わせぶりですが、いつも通りのゼミ生との対話です。でも、強調したのは、おのれの利害に一致しないものは続かないことです。エゴイズムは大事です。そして、そのエゴイズムを実現するのが利他なのです。このあたりは『学び合い』を理解していないと分かりづらい。

追伸 ゼミ生は可愛い、と再確認しました。教師の性です。

[]答申 07:11 答申 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 答申 - 西川純のメモ 答申 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 繰り返し書きます。

 中央教育審議会の答申(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/1380731.htm)を読むことを強く勧めます。少なくとも概要程度は読んだ方がいいですよ。これから教師になろうとする若い人もです。

 読めば絶対に分かることがあります。それは、「誰からも文句を言われないような牧歌的な理想」が書かれていることです。そして、方向性は示していますが、具体の方法は指定していないことです。これは読めば絶対に分かります。これを知ることが何故必要なのか?

 これから文部科学省が答申に沿った学習指導要領を作成します。答申に比べるとものすごく圧縮しますので、答申の背景が分からないと読み取れなくなります。その学習指導要領に関して、文部科学省に都道府県教育委員会の担当者が行き、説明を受けます。そして、その担当者が戻って市町村教育委員会の担当者に説明します。そして、その人が指導主事に説明するのです。単純化すると以上の通りです。つまり伝言ゲームが起こるのです。

 実務担当に近づけば近づくほど、「自分はどうするか」と考えます。文部科学省の担当者は「自分はどうするか」とは考えません。大きな違いです。そして答申は膨大です。それを読み解くとき自分が出来ないこと、自分が理解できないことは、ボロボロと抜け落ちてしまいます。そして、自分が出来ること、自分が理解できること、つまり旧来からやっていることを、学習指導要領に書いて無くても盛り込みます。さらに、言いにくいことですが、教育委員会の人も答申を読まない人が少なくない。だから答申と真逆なことを言い出します。

 例えば、「アクティブ・ラーニングは今までの実践で既にやっています」というものです。噴飯物です。確かに、実践している人はいたでしょう。でも、多くの人が実践していることだったら、ことさら新規に掲げる必要はあるわけ無いですよね。

 その一方で、だれかの思いつきレベルの「アクティブ・ラーニング」を強いることをします。例えば、先進県、先進校に視察に行って、予算を使ったから、それを報告しなければならない。ということで、○○メソッド、○○方式と銘打つ。ところが、その県や、その学校の人から見れば、噴飯物という代物です。予算消化と説明責任のたまものです。そして、一度できあがると、それが暴走する。思い当たるでしょ?

 その手の「ご指導」に対して冷静に対応するために、答申は読むべきです。

17/01/05(木)

[]太田の会 21:50 太田の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 太田の会 - 西川純のメモ 太田の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 以下の通り、群馬県太田で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。

 第9回『学び合い』太田の会

日 時 1月21日15時~17時

場 所 群馬県太田市の生品行政センター

    (〒370-0312 群馬県太田市新田村田町1107−1) 

内容 ・簡単な自己紹介

    ・悩み相談やアクティブラーニングについて

    ・フリートーク

[]静岡の会 17:03 静岡の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 静岡の会 - 西川純のメモ 静岡の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

2月11日に静岡で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。

http://kokucheese.com/event/index/447139/

[]福岡の会 16:55 福岡の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 福岡の会 - 西川純のメモ 福岡の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

1月28日に福岡市で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。

http://kokucheese.com/event/index/447148/

https://www.facebook.com/events/701080876725412/

[]部活 13:04 部活 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 部活 - 西川純のメモ 部活 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』を部活だと説明することがあります。そうすると、「クラスは部活とは違う。部活はやりたい人が入るから」と言う人がいます。典型的な誤解です。

 部活に入ったことがある方、お伺いします。部活に入っている人が、みんな熱意ありますか?そんなことないですよね。「何で部活に入ったの?」という人もいますよね。入った当初は熱意があったのかもしれません。でも、直ぐに変わりますよね。そして、結果として、部活をリードする人が2割、やる気の無い人が2割、中間層が6割となります。

 やる気、それは本人の中にあると思い込んでいる人が誤解するのです。やる気は他の人との関係の中で決まるものです。(ちなみみ、このことは思いつきでやっているのではなく、遙か昔に学術的に明らかにしています)

 だから、新規に部活を立ち上げ、それに入部した集団の立ち上げ直後とクラスとは違うかもしれません。しかし、数週間でクラスと同じ構造になります。

[]スクラップ 06:56 スクラップ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - スクラップ - 西川純のメモ スクラップ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 新たな学校で何をスクラップにするか?

 労働基準法を守ればいいのです(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/031/siryo/06112809/002.htm)。

 そうなれば、以下のことを廃止しなければなりません。

1) 勤務外の保護者との対応

 2)校舎外での事案(例えば非行行為)の対応

 3)勤務時間以降および休日における部活

 その他もろもろ。

 

 「そんなことしたら学校が成り立たない」とおっしゃる方もおられるでしょう。でも、そんなことをしなければ成り立たない学校はスクラップにすべきなのです。上記の1)、2)は公的な別な組織が対応すべきだし、3)は社会体育と連携すべきです。

 教員の善意に訴えて労働基準法を逸脱させるのは、ブラック企業のやっていることです。

 ということを声に出すのが年長者の勤めです。

 スクラップすれば余裕が生まれる。その余裕に本務でやるべきことをやればいい。

 

追伸 私も勤務時間外に色々なことをしています。しかし、それは勤務時間外であることを自覚しています。学生と関わることもありますが、それ時間外に学ぶことを希望し、時間外に学校に来る学生に対してです。私はそうしなければならないと教員にも学生にも強いたことはありません。

追伸2 部活指導をしないと保護者から色々のこと言われるとおっしゃるかたもいます。でも、部活指導をしないと言われるような本務をしているのだと思います。ちなみに、私はゼミ生の結婚式(ゼミ生同士の結婚式も含む)に参加しないと宣言しています。でも、問題はありません。私なりにゼミ生に対してちゃんとやっている自信がありますし、ゼミ生にも理解されていると思っています。本務が勝負です。

17/01/04(水)

[]限界 22:05 限界 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 限界 - 西川純のメモ 限界 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 中央教育審議会の委員の方々に敬意を表します。そのうえで、答申の限界は何かを申します。

 改革は、新たにやるべきものを示すこと以上に、今までやっていたことを廃止することが大事です。それ無しに、新たにやるべきものを示しても、出来るわけありません。

 答申を読んでも、やるべきことの羅列はあります。でも、やるべきではないという記述はありません。だから、形骸化はおこります。

 しかたありません。委員の皆さは、みな様々な出自があり、主張があります。その皆さんの合意で形成できるものは「現状維持」なのです。もちろん、各委員の方は思いを込めて答申の中に言葉を入れました。でも、真逆な方向に思いを込めて言葉を入れた方もおられる。委員の数だけその言葉があるから、あれだけ膨大な分量になるのです。

 答申は出ました。ようは、どの部分を取り上げて、メインとするか、です。

 今まで書かれなかったことを書いてくれた。だから、今回はそれを取り上げて錦の御旗に出来る。政治的に戦った委員の方に感謝です。

[]臨床教科教育学会 17:26 臨床教科教育学会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 臨床教科教育学会 - 西川純のメモ 臨床教科教育学会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

1月7日に信州大学で臨床教科教育学会が開かれます。ゼミ生も発表します。http://rinkyokyo.com/

お誘いします。

[]入試 07:21 入試 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 入試 - 西川純のメモ 入試 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 いい学校を創ろうとするならば、入試がポイントです。そのことを考えているうちに、「あ~、国立は私立には勝てないな~・・」と思いました。

 今まで、色々と改善をしようとしました、その時にネックになるのは入試なのです。事務の人から「公平性が担保できない」という理由でストップがかかります。事務の人が言う理由も分かるので引き下がりますが、スピード感がないなと思います。

 アメリカのアイビーリーグの試験方法は公平性より、どのような学生集団になったとき最高の教育が成立するか、いや、最高のOBOGが生まれるかの視点で考えています。数百年の歴史の中で洗練された方法を、まずはそのまんまやればいいのに、と思います。が、国立は無理です。不公平なやり方だから。

 で、「あ~、国立は私立には勝てないな~・・」と思いました。

 ま、公平性の呪縛から逃れられない私立、安直に学生を集めようとする私立も多いですから。一概に言えませんが。

17/01/03(火)

[]答申 09:17 答申 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 答申 - 西川純のメモ 答申 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について(答申)(中教審第197号)」を読みました。

 読みながら、『学び合い』だったらこんなことも出来る、あんなことも出来ると考えました。同時に、形骸化しようとする人は、こういう風に言い訳すればやったことに出来ると思うだろうなということを想像しました。それ以上に、この答申を読まないだろうなとも思います。

 お役所の文章は予算、人事(これも結局、予算に関わります)に関わらないところは、非常に曖昧に書きます。だから、形骸化される隙があるし、そうなるであろうことは織り込み済みです。

 しかし、形骸化すれば子どもたちの人生はかなり厳しいものになってしまう。既に、なっています。義務教育の教師は就職は自分の責任ではないと思っている。いや、高校、大学の教師すらもそう思っている。そして、身内でしか通じない言葉で論じる。例えば、かけ算の順序が決まっていると思っている人も、いや、交換法則で決まっていないと思う人も、いずれも、そのことが子どもの人生にどう関わるかを考えていない。小学校算数には減々法、現加法というものがあります。中学校数学の先生はそれをご存じですか?数学の先生にすら通じない言葉があるのです。

 結果として、就職した際に数日のトレーニングで出来るような仕事に就き、年収200万円以下の人生をおくらなければならない。その理由は学校教育で就職に役立つことを教えていないからです。一般家庭の家を建てるのに、パイルまで打ち込んでいるが、家を建てず、野ざらしで生活せよといっているようなものです。

 多くの教師は、子どもが就職後どうなっているかを知りません。そして、知ろうとしない。だから、私はその種の本を書いています。分かる教師に読んでいただき、悪気のない教師に伝えてもらいたい。そして、保護者に伝えてもらいたい。それが答申の真の意味を理解する方法です。

 答申にある「社会」を「企業」に一括変換すれば、分かりやすくなります。そうすれば「社会に開かれた教育課程」が「企業に開かれた教育課程」に変換できます。そうすれば、コミュニティースクール程度では済まないことが明らかにです。でも、職業科高校ですらそれを分かっていない。職業科のプロパーの教師ですら、現状の企業とギャップを持っていることを理解していない人もいます。ましてや義務教育。

17/01/02(月)

[]強欲 19:49 強欲 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 強欲 - 西川純のメモ 強欲 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 大都市に行って欲しいものがありません。

 例えば、服。高校生から大学生の時は、欲しい服が山ほどありました。が、今はありません。服で着飾っても、中長期的には何も変わらないことを知っていますから。服で目立つのは、それしか目立つものがないから。安易な道です。

 家電製品を買えば、それを使いこなすのに時間がかかります。その時間の中でやるべきものが多すぎる。

 食品に関してです。本当に美味しいものは、高額でなく、どこにでもあると思っています。だって、本当に美味しければ、みんなが欲しがりますから。だからみんなが手に入れられるものが一番いいんだという文化が生まれます。そして、それらが津々浦々に置かれます。

 映画、本等ですが、その多くはインターネットで得られます。読むべき本はありますが、読める本はどれほどかは限られています。若い頃は自分のために時間を費やせました。でも、年をとれば人のための時間が大多数です。私は引退後に楽しみたいと割り切りました。

 ということで、虚飾で身を飾りたいと思わず、自分のために費やせる時間は限られていると自覚すれば、大都市での見えられるものは殆どありません。

 私は、自らの生活に関して、きわめてシンプルに理論的に行きます。カントほどではないですが。

 大都市でも得られない、私の欲望があります。

 それは「家族仲良く、健康で」です。

 変だとか、おかしい、といわれているにも関わらず、2年という時間と、膨大なお金をかけてくれたゼミ生の幸せを願います。

 変だとか、おかしい、といわれているにも関わらず、『学び合い』の会を主催したり、頻繁に情報発信をしてくれる同志が辛くなく世渡りできることを願います。

 その仲間たちが周りの人に伝え、一人でも多くの子どもが幸せであれと願います。正確には不幸でないことを願います。

 その子たちの中に、三十年前に私が救いきれなかった教え子の子や孫が救われることを願います。

 以上は、大都市に売っていません。

 こんな強欲な人は、それほど多くはありません

[]満足 17:25 満足 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 満足 - 西川純のメモ 満足 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 大都市で買い物に出歩いても、買いたいものが全くないことを発見し、ビックリしました。

17/01/01(日)

[]ツボ 20:03 ツボ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ツボ - 西川純のメモ ツボ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「この世界の片隅に」を観ました。ボディブローをかまされているようで、辛い映画です。大部分のシーンは、どうでもないシーンです。でも、観ている方に「補完」させるような作りです。そして補完してしまうと、辛すぎる。

 この前の横浜での講演では語っているうちに嗚咽しながら語ってしまいました。特別支援関係の話だったので、「泣かないぞ」と決意したのにです。その部分は以下のようなことを話した時です。

 ある中学校に定期的に授業参観しました。

 クラスの『学び合い』が成り立ち、特別支援学級の子どもも受け入れられるようになりました。その子どもは知的な障害です。教科の内容をやるには難しい。その子は絵が好きです。だから、クラスの子どもは英語の受験勉強をしている中で、その子は絵を描いています。

 最初いったとき、その子は仮面を持っていました。オペラ座の怪人のマスクみたいなものです。その子は自分の描いた絵を周りの子に見せて意見をもらっていました。しばらくすると、そのマスクはしていません。首から提げています。でも、時々、そのマスクをするようにしていました。しばらくすると、マスクはクビの後ろに下げています。そして一度もマスクをしませんでした。ある日、参観に行くと、マスクはありませんでした。と、いうことを語るときに耐えられずに嗚咽になってしまいました。

 上記の内容にどんなドラマがあるでしょうか?少なくとも五十代後半のオッサンが嗚咽するレベルのことはない。実際の授業場面では、もっと目立たない状態です。でも、私は一つ一つの変化のたびに、教室の外に出て泣いてしまうのです。そして、マスクを持ってこなかったことを知ったとたんに、5分以上も泣き続けてしまいました。彼の抱えていた業の深さを考えてしまったのです。

 『学び合い』の実践者から色々な連絡(正確には自慢)を受けます。「成績が上がった」、「人間関係が向上した」というものです。でも、それらは私にとっては織り込み済みのことです。だから、それを喜んでいる実践者の姿を見て、喜べます。しかし、希に、耐えられなくなり泣くようなことがあります。ツボなのです。

 これは本には書けません。だって、そのツボがツボであることを説明するには、ものすごく長い状況説明が必要なのです。それでは興ざめです。だから、それをツボだと分かるような体験をした人でないと分からない。

 「この世界の片隅に」には、そんなツボがいくつかありました。いい映画です。

[]新年 10:16 新年 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 新年 - 西川純のメモ 新年 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 明けましておめでとうございます。

 本年もよろしくお願いいたします。

 

 本年に向けて旧年中に様々な仕掛けを用意しました。それが、どう動き出すか楽しみです。そして、次の仕掛けを考えなければ。

 我々は急がなければなりません。

scorpion1104scorpion11042017/01/01 22:07西川先生の横浜のご講演が、どれぐらいの大きな決意をもってなされたかすぐにわかりました。パワポを使われずメモをお持ちでした。そして、ステージの一番ギリギリに立たれて、客席に一番近いところでずっと語られていました。涙を見せまいとされておられるのもよくわかりました。
私は、客席の反応と会場の空気を見ていました。ほとんどのお客様が顔を上げて聞き入っていると感じました。アンケートからも、卒後の状況に関することは興味を持って聞かれていることがわかりました。皆さんの胸に染み入っていると思います。そして、授業で何ができるかという問いをお持ちの方が多く見受けられました。

私は、あの1回目のご講演の内容を現実にお聞きすることができて念願が叶いました。あのご講演の内容が今から日本中に潮が満ちるように広がっていくことを元旦の今日は夢を見ています。日本中により早く広がっていくために、一教師として私は何ができるかということが新たな課題です。

jun24kawajun24kawa2017/01/03 22:09何が出来るか、ゼミ生である、あなたにはハッキリと語りました。
期待しています。