西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

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16/08/29(月)

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 奨学金破産を解消するために無利子の奨学金を増やすそうです。いいことです。しかし、焼け石に水だと思います。なぜなら、無利子だろうとなんだろうと、五百万円の借金を背負うことは同じで、卒業しても非正規になる時代なのですから。給付型を増やせばいいのですが、同年代の半数が大学に進学する時代です。国家予算を傾けても無理です。

 奨学金破産の解消法は以下のようなものだと思います。私のアイディアではなく、大学進学率が高い諸外国でやっていることです。

 奨学金破産の原因は奨学金ではなく、大学を卒業しても正規採用にならない点です。その原因は正規採用に値する能力、つまり、採用後直ちに給料分稼げる能力を大学が与えていないからです。

 現在、専門職大学を設置しようとしています。専門職業大学では、教員のうち4割以上を、当該分野の実務経験が5年以上ある「実務家教員」にする。卒業単位の3~4割以上を実習科目にし、企業での実習(4年制なら600時間以上)も義務づけられます。この方向性は正しいと思います。が、おそらく大学人はありとあらゆる方法で逃げるでしょう。だって、我が身のクビを縛ることです。そして、文部科学省は外形的に整えられていれば何も出来ないのです。

 じゃ、どうするか?

 大学進学率の高い国では、高校卒業後に直ちに大学に進学するのはトップ大学に進学する一部だけです。多くは就職します。日本もそうなればいいと思います。

 大学で学びたい人は数年間働いて、お金を貯めます。つまり、借金で大学に学びません。それだけの覚悟と意欲を持つ人だけが大学に進学します。働いてから大学に学ぶのですから、働いたことのない高校生とは選択の視点が違います。似非ジョブ型には厳しい目を向けます。結果として本当の専門職大学に学生は集まりますが、似非専門職大学には集まりません。

 じゃあ、我々教師(特に高校教師)は何が出来るか?

 偏差値60を下回る子にはジョブ型大学を薦めるべきです。

 偏差値55を下回る子には大学進学は勧めず専門学校を薦めるべきです。そして、それを上回ることを学びたいならば、お金を貯めて大学に進学することを勧めてください。借金するとどうなるかを教えてください。

 中学教師は何が出来るか?

 偏差値60以上の子どもには、海外進学を視野においている高校を薦めるべきです。今後の大学入試は海外と同じような試験をするようになります。

 それ以下の子どもには、職業科高校、もしくは就職指導がしっかりしている普通科高校を勧めるべきです。なお、大学推薦の枠があることを売りにする似非普通科高校の職業科高校を見分けましょう。

 では、小学校教師は何が出来るでしょうか?

 高校、中学での進路指導が機能するには、小学校段階でキャリア教育が「完成」していなければなりません。全ての子どもが同じ中学に進学し、多くの子どもが普通科高校に進学するという単線型の教育システムの日本の教師は意外でしょうが、歴史の古い欧州の学校は中等教育で職業科と普通科にハッキリ分かれます。そして、多くは職業科に進学します。そして、日本もそのような方向に進みます。進みきれないから、奨学金破産のような問題が起こっています。

 だから、小学校では「仕事に就きたいな」ではなく、「どんな仕事に就きたいか」であり、その子どもの指向性にあった中長期の職業体験をさせるべきなのです。

 だから、中学校、高校の先生はもちろんですが、小学校の先生に「学歴の経済学」、[アクティブラーニングによるキャリア教育入門]を読んで欲しいと思っています。お願いだから、「それは中学校、高校でやること」と先送りしないでください。そんな余裕はないのです。

追伸 私は「日本を変えよう」とゼミ生や同志に語ります。多くの人は「まあ、西川先生はね」と思っているでしょう。ある同志が、NHKの奨学金破産の特集を観て「日本を変えよう」と思ったそうです。ありがたい。私は25歳の時に、最悪の状態の子どもを嫌と言うほど見てきました。それはトラウマであり、原体験です。おそらく死ぬまで逃れられない。だから、難しくても、もしかしたら不可能だとしても、もがきます。

 今の時代、多くの学校の教室にいる子どもの3割から4割は確実に、私が定時制高校で教えた子どもと同じ状態に陥ります。

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