西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

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16/07/01(金)

[]一貫性 21:10 一貫性 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 一貫性 - 西川純のメモ 一貫性 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は基本的に政治的なことは書きません。いらざる軋轢を避けたいからです。が、今回は書きたくなりました。おそらく、多くの方の反感を買うことを覚悟で書きます。

 教師だったら、こう思ったことありませんか?

 子どもが反社会的な行動をしたとき、マスコミの前で学校の教師が謝ります。そんなとき、「このケースの場合は、親の責任だろ。親が謝るのが筋なのに、なんで学校の教師が謝らねばならないのか」と。

 母親が日本で長年不法滞在し、日本で子どもを産み、育った高校生がいます。今回、母親とともにタイに送還することになりました。その高校生は日本で生活していてタイ語も話せず、タイで生活したこともありません。記事だと、そう読み取れます(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160630/k10010578761000.html)。

 さて、この問題の責任は誰にありますか?この記事の範囲内だったら、徹頭徹尾、母親です。そして日本の司法が非難される筋合いはないように思います。

 おそらく母親にも事情があるでしょう。情としてなんとかしたいという気持ちがあります。しかし、この子どもを日本に滞在させる合理的な理由を見いだすことが出来ません。

 考えてください。

 世界中には生死をさまよっている子どもはどれほどいるでしょうか?この子どものレベルではなく、まさに、生死のレベルの子ども。その子どもたちを日本が受け入れたならば、どれほどの子どもが生き延びられるか。はたして、我々は受け入れられるでしょうか?

 また、不法滞在が一定期間ある場合に永住権を与えますか?

 子どもに永住権与えたとします。そうしたら、その子どものために母親にも永住権を与えろということが起こるでしょう。タイに老いた祖父母がいたとします。その祖父母を世話するためにその人たちにも永住権を与えろと言うことが起こるでしょう。

 この子どもが35歳だったら、どうでしょうか?これほど同情が集まるでしょうか?

 日本人残留孤児は日本に住んだこともなく、日本語もしゃべれませんでした。しかし、その人たちが日本で生活できるのは、日本国籍を持っていると判断されたからだと思います。かわいそうだからではありません。

 ということなどをつらつらとシミュレーションすると、先に述べたように、この子どもを日本に滞在させる合理的な理由を見いだすことが出来ません。そのようなものがないならば、司法は送還を決めるのは当然です。もちろん、上記のようなことにも矛盾しない合理的な理屈があるならば私は情においても日本滞在に賛成です(母親に対しては?ですが)。

 冷たい人間に思われるかもしれません。

 しかし、私は情において問題を感じたとき、その問題が二度と起こらないような理屈を考えます。例えば、それを私の所属する組織のルールにするように提案します。それによってその子が救われるようにします。しかし、そのようなルールが考えられないとき、あきらめます。その場その場で揺らぐことがあれば、それによってその子が救われても、生じるデメリットの方が大きいと信じます。それによって未来の多くの子どもの不幸せを生み出すことを恐れます。

 自分が高校教師だったとき、テレビドラマ的な熱血教師によって何を生み出したかを忘れません。情は大事ですが、情だけは危険です。

 ここまで書いてわかりました。

 本来、政治的なことを書かないことを決めているのに、書きたいと思ったのは、この子どもの母親への怒り、この子を救える合理的な理屈を考えられない自分への怒り。