西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

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16/02/27(土)

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 昨日のゼミで、「アクティブ・ラーニングは毎日しなくてもいいという人がいますが、そういうことに関して先生はどう思いますか?」と聞かれました。以下、その学生と私との会話の概略です。

私:学校は子どもを大人にするところだ。それも、一生涯幸せになる大人にするところだ。

学生:頷く。

私:じゃあ、子どもがそういう大人になるためには何年かかる?

学生:う~ん。10年ぐらいですか?

私:高卒で社会に出るこの事を考えると小学校3年から始めなければならない。

 でも、出来るだけ早くはじめ、出来るだけ多く、多様に育てた方がいいよね?

学生:頷く

私:子どもを大人にするにはどのようにしたらいいと思う?

学生:分かりません。

私:大人にするには、大人社会を教室で再現し、教師の管理下で大人社会を経験する必要がある。色々な問題を自分で考える。つまり、主体的。色々な問題を一緒に解決する。つまり協働的。それがアクティブ・ラーニングなんだよ。

学生:なるほど。

私:じゃあ、そのような子どもを大人にする授業を「毎日しなくてもいい?」。

学生:首を振る。

私:出来るだけ早くはじめ、出来るだけ多く、多様に経験すべきだよね。

学生:頷く。

私:それが君の質問に対する私の応えだよ。

学生:じゃあ、「アクティブ・ラーニングは毎日しなくてもいい」という人がいるんですか?

私:その手のことを言う人は、学校の中のことでクローズしている人だよ。学ぶこと自体が目的となっている。

学生:でも、今まではそれでやっていました。

私:今までは企業が子どもを大人にしていたんだ。

学生:あ!

私:でも、企業はそれをしなくなる。いや、もう既にそうしなくなったと言える。だから非正規採用も多くなり、正規採用されてもドロップアウトしてしまう。

学生:でも、採用されたときにちゃんと働けると言うことですか?

私:そうだよ。

学生:え~

私:驚くことはないよ。日本以外の国はそうやっているんだから。

 残念ながら、現状の教員養成系学部の危機は、同じ構図で生まれたものです。

 採用する側も、ドロップアウトすることを想定しています。それを踏まえて採用しています。大学に対して即戦力を求めています。大学人は即戦力の実践に偏りすぎていることを問題にします。その通りです。しかし、理論の意味を実践と関連して学生に説明し納得させられる人が多ければ理論は認められる。そして教員養成系学部の危機はそもそも起こりませんでした。しかし、理論の意味を実践に関連して学生に説明できる人が「実践」にくくられています。

 「自分は理論を語ればいい。それは実践に役立つ。それを結びつけるのは学生だ。」というのは無責任のように思います。だって、その理論を長年学んでいる研究者がそれを説明できないほど、難しいことを学生に丸投げしているのですから。

 私の以上の理解は間違っているかもしれません。しかし、20年以上前からの教員養成系学部に対する中央教育審議会の答申に一貫して現れるのは上記の批判です。そして、その結果がいまを招来した。それは間違いありません。社会はそう思っている。そして、その社会が金を出してくれているのです。

追伸 今の教員養成系学部には、ちゃんと理論の意味を語れる教員は少なくない。いや、半数以上いると思っています。が、村社会です。最低のレベルに合わせてしまいます。声が大きい人を否定することは村社会では出来ません。そして、変わりたくない人の声が一番大きい。身を守るために。この村社会構造が残念です。