西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

西川純です。新潟県上越市の上越教育大学の教育実践高度化専攻(教職大学院)で『学び合い』を研究しています。諸般の事情で、このブログのコメントは『学び合い』グループのメンバー限定です。メンバー登録は、いつでもOKです。ウエルカムです。なお、メールはメンバー以外にもオープンですので、いつでもメールください。メールのやりとりで高まりましょうね。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。西川研究室はいつでも参観OKです。 詳細は http://www.iamjun.com/をご覧下さい。 もし『学び合い』グループに参加される場合は、 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/をご参照ください。
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だめで元々で、とりあえずドロップボックス(http://db.tt/bMZAZwx)とjimdo(http://jp.jimdo.com/)の無料アカウントを登録してみてはいかがでしょうか?実に簡単ですから。

本格的にトライする人も多くいると思います。その際、人とのつながりが大事です。身近にいる人と繋がれるとありがたいですよね。『学び合い』を実践される方は、『学び合い』マップ(https://www.google.com/maps/d/edit?mid=zDInXkSSxyO4.kNDji5uDNm0Y)に、是非、登録下さい。登録は、『学び合い』マップ登録フォーム(http://form1.fc2.com/form/?id=77081b4d4f40dd2f)から出来ます。  「私なんて、人になんか教えられるレベルに行っていない」と思う方へ。だからいいんですよ。一番知っている人が、一番の教え手ではないことは『学び合い』を実践しているならば、子どもを見れば分かるでしょ。それに、教える必要はないのです。共に学び合えばいいのです。いや、愚痴を言ったり、笑ったりする、それでいいのです。  是非、一人でも多くの人がマップに登録下さい。強く、強く、お誘いします。

16/02/29(月)

[]長野市の会 09:43 長野市の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 長野市の会 - 西川純のメモ 長野市の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 3月4日に長野市で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://manabiai.g.hatena.ne.jp/i-Kawa-nakajima/

16/02/28(日)

[]定義 12:56 定義 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 定義 - 西川純のメモ 定義 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 定義はとても大事です。例えば、小学校の総合的な学習の時間の目標は以下の通りです。

『横断的・総合的な学習や探究的な学習を通して,自ら課題を見付け,自ら学び,自ら考え,主体的に判断し,よりよく問題を解決する資質や能力を育成するとともに,学び方やものの考え方を身に付け,問題の解決や探究活動に主体的,創造的,協同的に取り組む態度を育て,自己の生き方を考えることができるようにする。』

 中学校は以下の通りです。

『横断的・総合的な学習や探究的な学習を通して,自ら課題を見付け,自ら学び,自ら考え,主体的に判断し,よりよく問題を解決する資質や能力を育成するとともに,学び方やものの考え方を身に付け,問題の解決や探究活動に主体的,創造的,協同的に取り組む態度を育て,自己の生き方を考えることができるようにする。』

 高校は以下の通りです。

『横断的・総合的な学習や探究的な学習を通して,自ら課題を見付け,自ら学び,自ら考え,主体的に判断し,よりよく問題を解決する資質や能力を育成するとともに,学び方やものの考え方を身 に付け,問題の解決や探究活動に主体的,創造的,協同的に取り組む態度を育て,自己の在り方生 き方を考えることができるようにする。』

 とほぼ同じです。

 さて、全てに共通する「自ら課題を見付け,自ら学び,自ら考え,主体的に判断し」の主語は誰でしょう。明らかに子ども一人一人ですよね。しかし、そんな総合的な学習の時間をやっているところ、どれだけあるでしょう?

 明らかに教師が徹底的に教材研究をして、あるラインにのせて、見事にハッピーエンドとする授業が褒めそやされています。それらは「教師」の総合的な学習の時間にはなっていますが、子どもの総合的な学習の時間にはなっていません。

 中央教育審議会でどんなに理念を練り上げても、それを読む教師は殆どいません。学習指導要領も読む教師は殆どありません。そして、いきなり降りかかってきた「総合的な学習の時間」を既存の枠組みで解釈して実践します。子ども一人一人が「自ら課題を見つけられる」とは端から思っていない教師が総合的な学習の時間を実践すればそうなります。

 アクティブ・ラーニングも同じです。

 アクティブ・ラーニングは多様だ!と主張する人は多い。私もそう思います。しかし、多くの人は、「だから私の昔からやっている実践もアクティブ・ラーニングだ」と主張し免罪符として利用します。

 アクティブ・ラーニングの定義は以下の通りです。

『教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法の総称。学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習等が含まれるが、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である。』

 思いつく限りの方法を列記し、「等」をつけ、総称とまとめる。つまり方法は何でもアリです。しかし、方法は何でもアリでも、達成しなければならないことはあります。それは、「学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成」が成り立たなければ、それはアクティブ・ラーニングではありません。

 認知的とともに倫理的、社会的能力も含めた汎用的能力であることがポイントです。つまり、数学の授業の中で、「君たちの姿は正しいだろうか?」と問えなければアクティブ・ラーニングではないのです。これは現在の教育とは根本的に違うものです。そして、社会、そして企業が求めている大人の基礎能力なのです。

 また、一人一人違ったアクティブ・ラーニングがあると言うときの、一人一人の一人とは誰かと言うことです。残念ながら多くの教師は、教師だと暗黙に思っています。しかし、本当は子ども一人一人違うのです。それが定義にある「学修者が能動的に学修することによって」の本当の意味です。だから、教師が一律の方法を押しつけた瞬間からアクティブ・ラーニングではなくなります。現状の総合的な学習の時間と同様に、教師のアクティブ・ラーニングになるかもしれませんが。

 私は定義をちゃんと読んで欲しいと思います。

追伸 ま、もっともいずれにせよ政治です。その政治において一番大事なのは公文書の言葉をちゃんと使えることです。ただし、総合的な学習の時間の時間の時は、見事に中央教育審議会の精神を骨抜きにしました。しかし、今回はそう出来ない仕掛けがあります。

16/02/27(土)

[]希望 20:13 希望 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 希望 - 西川純のメモ 希望 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私の本の中でロボットや人工知能の脅威を書いています。でも、同時に人間の凄さも書いています。

 私の卒業研究ではイースト菌に紫外線や放射線を当てて染色体の修復機能を研究しました。その中で指導教官から人間の感覚は凄いことを教えてもらいました。方法は至極簡単です。イースト菌を培養した液体を人差し指につけて、それを親指とこするとざらざら感が分かるのです。イースト菌は5μmぐらいの大きさです。つまり、1mmの200分の1なんです。何のトレーニングを受けていない私でもその程度のことが分かるのです。それぐらいの精度を必要とする製品の中で、1万人に一人しかユーザーのない製品だったら人間の独壇場でしょう。だって、その程度の市場に人工知能やコンピュータは参入しませんから。

 今後はジジババ相手の仕事が多くなるでしょう。価格競争だったら新興国に勝てません。でも、ジジババ相手の話を聞いて、その人の趣味や嗜好性を理解し、商品を提案しアフターサービスをしてくれるならば価格が高くても商品は売れると思います。コンピュータの調子が悪いとき、電話一本で来てくれる店があったら、価格が1.5倍でも私はそこで買います。さて、ジジババ相手が出来る若者がどれほどいるでしょうか?56歳の私ごときの相手を出来ない人には未来はないですね。逆に、ジジババ相手の出来る若者は未来は明るい。

 でも、そのレベルの仕事を見付け、展開できる人は全員ではありません。しかし、クラスの中に5人ほどいて、その人がクラスメートを5人雇えば全員が就職出来ます。そして、どこかが倒産したら、別のところが一人ずつ雇えばいい。そして、誰かがまた起業すればいい。それが同じクラスだけにクローズするのではなく、年齢の違う先輩後輩で繋がる。ポイントは仲間です。そして、それを育むのは合同『学び合い』です。

 少子高齢化社会は厳しい社会です。しかし、私にはパラダイスがみえます。

追伸 今の一斉指導でそんなヴィジョンは持てませんよね。このあたりの話になると多くの先生は無言になります。

[]その先 19:17 その先 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - その先 - 西川純のメモ その先 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 学習指導要領が実際に動き始めて2年もたてば、アクティブ・ラーニングという言葉は手垢に汚れてしまいます。ま、それより早くなる可能性の方が高いかな。

 その後、揺り戻しがあるか?

 無いと思います。

 何故なら、その頃になると、今の学歴モデルが虚構に過ぎないことが子どもも保護者も理解するようになる。そして、今の教師が必死に守ろうとしている知識・技能が教師以外には意味の無いことが分かります。そんなのの9割以上はグーグルで検索できます。そして、残りの1割(深い読み、深い社会認識・・・・)も人工知能で解決出来るようになります。(その先の読解や理解があることを否定しませんが、もともと多様な能力の子ども集団相手の授業、それも週5時間程度の授業で教えられるわけ無いですから)

 きっと、この事に反発する方も多いでしょう。でも、その方に申したい。じゃあ、テストにスマホを自由に使わせたとしたら、どんなテストをつくりますか?

 おそらく、お手上げでしょう。それが現状の教育の底の浅さを端的に示すものです。

 じゃあ、その後に残るものは何でしょうか?

 95%の人たちにとっては、仲間、だと私は思います。そして、それを得ていない人は、餓死・孤独死します。少子高齢化社会はもの凄く厳しい時代です。

追伸 内容的なその先もあります。しかし、その場合は、単線型学校制度が崩れなければなりません。私はそれはずっと先だと思っていましたが、最近の文部科学省の施策はそれが近くなるように思います。

[]意味不明 14:51 意味不明 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 意味不明 - 西川純のメモ 意味不明 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ネットサーフィンをしたり、本を読んだりすると、アクティブ・ラーニングの構造図なるものが散見します。しかし、実証的研究の研究者としては「根拠は?」と言いたくなります。それは、日本中の研究指定校の研究主任が用いる「本校の研究主題」と同じぐらい、結局は思いつく限りの言葉をちりばめた図に過ぎません。海外の研究者の論文を引用しているものもありますが、その論文の原典を読んで下さい。結局、その人の思いつきなのです。

 そして、最も根本的なのは、我々がいま直面しているアクティブ・ラーニングとは学校教育でのアクティブ・ラーニングなのです。それを規定しているのは学習指導要領であり、その背景となっている中央教育審議会答申なのです。それらは、どこかの研究者の研究成果を本にしてアクティブ・ラーニングを定義つけていないのです。

 学校教育におけるアクティブ・ラーニングの定義は以下の通りです。それ以下でも、それ以上でもありません。どうして、そんなことが分からないのか、理系の私には意味不明です。

『教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法の総称。学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習等が含まれるが、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である。』

http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20140112/1389487610

[]毎日 07:01 毎日 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 毎日 - 西川純のメモ 毎日 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日のゼミで、「アクティブ・ラーニングは毎日しなくてもいいという人がいますが、そういうことに関して先生はどう思いますか?」と聞かれました。以下、その学生と私との会話の概略です。

私:学校は子どもを大人にするところだ。それも、一生涯幸せになる大人にするところだ。

学生:頷く。

私:じゃあ、子どもがそういう大人になるためには何年かかる?

学生:う~ん。10年ぐらいですか?

私:高卒で社会に出るこの事を考えると小学校3年から始めなければならない。

 でも、出来るだけ早くはじめ、出来るだけ多く、多様に育てた方がいいよね?

学生:頷く

私:子どもを大人にするにはどのようにしたらいいと思う?

学生:分かりません。

私:大人にするには、大人社会を教室で再現し、教師の管理下で大人社会を経験する必要がある。色々な問題を自分で考える。つまり、主体的。色々な問題を一緒に解決する。つまり協働的。それがアクティブ・ラーニングなんだよ。

学生:なるほど。

私:じゃあ、そのような子どもを大人にする授業を「毎日しなくてもいい?」。

学生:首を振る。

私:出来るだけ早くはじめ、出来るだけ多く、多様に経験すべきだよね。

学生:頷く。

私:それが君の質問に対する私の応えだよ。

学生:じゃあ、「アクティブ・ラーニングは毎日しなくてもいい」という人がいるんですか?

私:その手のことを言う人は、学校の中のことでクローズしている人だよ。学ぶこと自体が目的となっている。

学生:でも、今まではそれでやっていました。

私:今までは企業が子どもを大人にしていたんだ。

学生:あ!

私:でも、企業はそれをしなくなる。いや、もう既にそうしなくなったと言える。だから非正規採用も多くなり、正規採用されてもドロップアウトしてしまう。

学生:でも、採用されたときにちゃんと働けると言うことですか?

私:そうだよ。

学生:え~

私:驚くことはないよ。日本以外の国はそうやっているんだから。

 残念ながら、現状の教員養成系学部の危機は、同じ構図で生まれたものです。

 採用する側も、ドロップアウトすることを想定しています。それを踏まえて採用しています。大学に対して即戦力を求めています。大学人は即戦力の実践に偏りすぎていることを問題にします。その通りです。しかし、理論の意味を実践と関連して学生に説明し納得させられる人が多ければ理論は認められる。そして教員養成系学部の危機はそもそも起こりませんでした。しかし、理論の意味を実践に関連して学生に説明できる人が「実践」にくくられています。

 「自分は理論を語ればいい。それは実践に役立つ。それを結びつけるのは学生だ。」というのは無責任のように思います。だって、その理論を長年学んでいる研究者がそれを説明できないほど、難しいことを学生に丸投げしているのですから。

 私の以上の理解は間違っているかもしれません。しかし、20年以上前からの教員養成系学部に対する中央教育審議会の答申に一貫して現れるのは上記の批判です。そして、その結果がいまを招来した。それは間違いありません。社会はそう思っている。そして、その社会が金を出してくれているのです。

追伸 今の教員養成系学部には、ちゃんと理論の意味を語れる教員は少なくない。いや、半数以上いると思っています。が、村社会です。最低のレベルに合わせてしまいます。声が大きい人を否定することは村社会では出来ません。そして、変わりたくない人の声が一番大きい。身を守るために。この村社会構造が残念です。

16/02/26(金)

[]今なら間に合う 20:17 今なら間に合う - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 今なら間に合う - 西川純のメモ 今なら間に合う - 西川純のメモ のブックマークコメント

 何度か書きましたが、死に直面した患者がどのような行動をするかという研究したロスの「悲嘆の五段階説」というのは面白いです。

 第一段階は、その存在を否認し、たいしたことはないと無視します。第二段階は、怒りで攻撃的になります。第三段階は取引です。第四段階は抑鬱です。そして第五段階が受容です。

 教員養成系大学の置かれている状況は壊滅的に大変です。おそらく、戦後最悪と言えるでしょう。その布石は全て公開されています。しかし、私の勤務する大学の先生方の多くはそれを知りません。教員定員が多くの大学の学部の2倍ありますので余裕があるからでしょう。実にのんびりしています。

 管理職も様々に情報を流していますが、その情報の中の自分にとって都合の良い情報をつまみ食いして安心します。第一段階です。

 本日の会議で、今の状況がハッキリしました。そのため第二段階に移行しています(まあ、大部分の方は第一段階ですが)。しかし、第二段階に移行することによって、流される情報をしっかり吟味するようになるでしょう。そして、現状を維持するための論理を組み立てようとするでしょう。第三段階です。しかし、それらは受け入れられません。自分たちの手の届かないところで、もう既に決まったことなのですから。そうなると諦めるでしょう。第四段階です。

 周りの状況を変える取引、今の自分を受け入れさせる取引は無駄です。しかし、現実的な取引を続けて欲しいと思います。今だったら、自分を変える取引は可能です。その取引によって生き残る人が一人でも多いことを願います。

16/02/25(木)

[]仙南の会 19:44 仙南の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 仙南の会 - 西川純のメモ 仙南の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

4月2日(土)14:00~18:00

宮城県仙南地区で『学び合い』の会を行います。

http://kokucheese.com/event/index/379161/

お誘いします。

[]第3回アクティブ・ラーニング研究会・フォーラム 12:10 第3回アクティブ・ラーニング研究会・フォーラム - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 第3回アクティブ・ラーニング研究会・フォーラム - 西川純のメモ 第3回アクティブ・ラーニング研究会・フォーラム - 西川純のメモ のブックマークコメント

 3月28日に東京の第3回アクティブ・ラーニング研究会・フォーラムで喋ります。参加料無料です。お誘いします。http://active-learning.or.jp/

16/02/24(水)

[]表敬訪問 10:44 表敬訪問 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 表敬訪問 - 西川純のメモ 表敬訪問 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 毎年、西川ゼミのゼミ長に「教育に関して、日本で一番偉いのは私で、二番目は君だ。日本の教育を動かしているのは、我々、西川ゼミだ。」と言います(ま、学生は信じていませんが)。

 間違っていたかもしれません。一番偉いのはゼミ長かもしれません。

 毎年、ゼミ長が交代すると東京の某社の編集長が表敬訪問します。今年は、私をスルーして、新旧ゼミ長に挨拶をするそうです。あはははははは。某社にとって、私より西川ゼミの方が大事と言うことです。正しい判断です。

 こんなゼミが日本中にいくつあるだろうか?

paskepaske2016/02/25 10:39研究主任が交代すると某社編集長はじめ各方面の方々が表敬訪問する学校をめざしたいです。なんちゃって…^^;

jun24kawajun24kawa2016/02/26 17:36期待しているよ~ん

16/02/23(火)

[]常に 21:06 常に - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 常に - 西川純のメモ 常に - 西川純のメモ のブックマークコメント

 常に、中長期のこと、内外のこと、やり続けています。それも多様に。どれがビンゴか分からない。

 でも、私の予想では、全部、ビンゴ。

16/02/22(月)

[]速度 21:35 速度 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 速度 - 西川純のメモ 速度 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 自らの製品、サービス、プロセスを自ら陳腐化させることが、誰かに陳腐化させられることを防ぐ唯一の方法である。(ドラッカー)という言葉が大好きです。

 私は色々な本を月刊誌、いや、週刊誌並みに書いています。常に、過去を陳腐化しています。陳腐化というのは嫌な言葉ですね。ようは、誰でも使えるようにするようにしているのです。同時に、多くの人が「え?」と思うようなことを書きます。

 この間合いが難しい。

 研究者として学術論文を書くときも同じです。学術論文を評価するレフリーは必ずしも勉強していません(お~、こんなことを書けるのは五十後半だからだ)。だから、レフリーに分かる程度の内容を主に書き、その中に、自分が本当に書きたいことを忍ばせる。そして、次の論文のときに、それをちょっと出す。考えてみれば学術論文を書いているときと、今の実践書を書いているときと同じ考えです。

 世の中が私のぶっ飛んだ妄想(私はそう思っていませんが)に追いつくのはいつだろう。『学び合い』の同志も、私の話の半分をホラ話と思っているのですから。

[]信頼 07:09 信頼 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 信頼 - 西川純のメモ 信頼 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 凡夫にとっての最大の武器は信頼です。何故なら、どれだけ多様で多数の人脈を持っているか、人工知能に負けない凡夫の唯一の武器ですから。だから、私は人からの信頼を裏切ることを病的に恐れます。何故ならば、信頼を裏切られたときの自分がその人をどう思うかを「当然」知っているからです。

 口でどんなに言い訳をしても、信頼を裏切る人は、私を軽く見ています。口先三寸でどうとでもごまかすことが出来る人間だと思っています。天才も凡夫も1日は24時間です。これは同じです。質を問わなければ、時間をかければ大抵のことは出来ます。そもそも凡夫は質を追求できるわけありません。従って、時間をかければ凡夫なりの成果を出すことが出来ます。従って、凡夫なりの成果を出せないならば、それは時間をかけていないからです。何故時間をかけていないか、それは別なところに時間をかけているからです。つまり、私より時間をかけるべき対象があるということです。

 ということを知っています。

 だから、私は信頼を裏切りません。

 私は仕事が早い。理由は時間を無駄にしないし、時間をかけているからです。私は凡夫です。ただ、常に仕事をしているとしているという点では凡夫ではないと思います。しかし、それは才能の問題ではありません。私には志があります。そして、人の信頼を裏切ることを恐れているからです。

追伸 口先三寸で生きている人を見分けるのは簡単です。10年以上のつきあいがある多数で多様な仕事関係の人脈を持っているか否かです。

16/02/21(日)

[]時間 21:29 時間 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 時間 - 西川純のメモ 時間 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私はゼミ生を叱りません。まあ、笑いながらからかうことはします。しかし、例外的に叱ることが2つあります。

 一つは、信頼してくれた人の信頼を裏切ったとき。

 一つは、人の時間を大事にしないとき。

 後者のもっとも端的なときは、発表会の時間を守らないときです。

 私の知る限り、時間を守らない発表に内容があったことはありません。何故なら、限られた時間に話をまとめようとする意識の無い人の話に内容があるわけありません。何故、時間を守れないか、十中八九、いや百中九十九、時計を見ていません。つまり、そもそも時間を守ろうとする意識がありません。だから、時間が守れない。

 私の講演会を参観している人だったら、私がどれだけ時計を見ているかを観察するといいですよ。私は人の時間を大事にします。だから、絶対に時間を守ります。そのために、全体の話の構成を考えます。

 最近、あるゼミ生が発表の後、「先生、何かありますか?」と聞きました。そのゼミ生は7%ほどオーバーしていました。私は「時間」と申しました。発表の内容は素晴らしいものです。しかし、無駄もあった。7%を守り、時間を厳密に守れば、本当に完璧な発表になったと思います。

 これからの時代。相手の時間をどのように守るか。それが勝負のように思います。

[]入試本 19:52 入試本 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 入試本 - 西川純のメモ 入試本 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ぼつぼつ新らたな入試における入試本が出ているようですね。

 しかし、発想が変わっていなければいけません。

 例えば、問題が予想できるとしているならば、そりゃ間違っています。ましてや、それに答えが書いてあったら大笑いです。

 新たな入試に対応する入試本が出来るのは、今までと違った奇想天外な問題、そして答えが決まっていない問題に出会ったとしても、降参しないようにすること「だけ」が出来ることです。

 じゃあ、本当の対策はどうしたらいいか?

 様々なジャンルの本を読みあさり、様々なジャンルのことを人と話し合い、そして自分で考えることです。

 ちなみに、私はそれをやりました。やり過ぎました。今の入試制度は、それを評価しません。だから、高校入試では進学校に入学出来ませんでした。そして、高校2年まで受験成績は悪かった。

 今は狭間の時代です。どちらにも対応しなければなりません。

[]SGU 17:34 SGU - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - SGU - 西川純のメモ SGU - 西川純のメモ のブックマークコメント

 偏差値の高い大学に入学したことは何を証明しているのでしょうか?

 知識の量が多い。

 課題解決に向かって継続して集中することが出来る。

 課題解決に向かって要領のよい方法を見いだすことが出来る。

 だから、偏差値の大学を卒業する人は就職に有利でした。

 でも、人工知能で勝てるでしょうか?まず、知識の量は勝てるわけありません。機械ですので誘惑に負けず、睡眠時間も不要です。人間の万倍も一千万倍も速くトライアンドエラーするのですから要領は不要です。

 よく「この仕事には長年の経験が必要だ」と若手に言う場面がありますが、そういう職種は人工知能に勝てません。人工知能は万年、一千万年分の経験をすることが出来るのですから。だから、要領自体を獲得する能力も長けています。

 じゃあ、人間が勝てるのは何か?

 何らかの法則性を獲得するためのデータが少ない状態で、何らかの法則を見いだす能力です。「直感」、「閃き」、「天啓」です。だから、努力して獲得できるものではないのです。努力して得られるものは人工知能に勝てません。

 SGUに入学するのは天才だけで良いのです。ただし、多様な天才を。

 個人的意見を言えば、SGUの各学部で最も成果を上げている研究者が面接すれば一発で分かります。秀才の優劣は分かりませんが、天才か否かは比較的簡単に分かります。一言で言えば、アンバランスなのです。常人の高校生が読まないような本を読み、その分野の研究者と対等に議論できます。(逆に言えば、常人の高校生が持っている知識が見事に欠けています)

 というあたりが、分からず、頑張った子が入学すべきだと思う人は今の流れが分からないのでしょう。(http://news.livedoor.com/article/detail/11199580/

追伸 じゃあ、天才でない子どもはどうしたらいいでしょうか?それは対人関係が武器となります。努力によって獲得した知識・技能は特定の相手用にアレンジできるならば、それは人工知能には負けません。何故ならば、一人一人の個性に合わせることは、得られる収入に比べてかけるコストが大きいからです。

[]企画 10:18 企画 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 企画 - 西川純のメモ 企画 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 こんにちは西川です。

 『学び合い』の同志の皆様へ

 これから出版すべきものは何かアイディア下さい。ただし、相互のアイディアが干渉しないように、お申し出は電子メールで私に下さい。

 なお、既に出版予定になっている本をお教えします。

 3月に週1のアクティブ・ラーニングの方法として『学び合い』を提案します。バリバリのノウハウ本です。

 4月に『学び合い』の道徳本です。

 新年度に高校と中学の5教科の本を出します。(つまり計10冊)

 あと、中級者向けの本を2冊出します。

 その他のアイディアです。

 一気に前に進みましょう。

16/02/20(土)

[]一分 21:19 一分 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 一分 - 西川純のメモ 一分 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は稼ぎたいと思って本を書いたことは一度もありません。儲けたいと思って講演をしたことはありません。しかし、私の志を実現するために、自分が続けられることは何かは、シビアに計算しています。

 教師の一分です。

 『学び合い』のセオリーですが、それが一番、金銭的にも、得な戦略です。

[]ゼミ 21:19 ゼミ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ゼミ - 西川純のメモ ゼミ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日はゼミ生が実習校に入らせてもらって何をしたかの発表会です。ゼミ生は立派です。ありがたいのは実習校の先生方です。犬馬の労をとりたくなる。

16/02/19(金)

[]新任1年目を生き抜く 教師のサバイバル術、教えます 19:56 新任1年目を生き抜く 教師のサバイバル術、教えます - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 新任1年目を生き抜く 教師のサバイバル術、教えます - 西川純のメモ 新任1年目を生き抜く 教師のサバイバル術、教えます - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は理学部で学び教育の大学院を修了して高校教師として採用されました。採用されたのは暴走族だらけの学校です。そこに「物理」の教師として採用されました。採用されて数日で、学部・大学院で学んだことは全て使えないことを知りました。それらは学ぶ気のある子どもに有効かもしれませんが、学ぶ気のない子には無効です。

 その私は半年で授業を成立させることが出来ました。当然、深い教材理解、絶妙な発問・・・てなものは獲得できるわけありません。しかし、半年、いや1ヶ月で獲得できることもあります。でも、それだけで暴走族相手に物理の授業を成立させることが出来ます。

 何だと思いますか?

 それは、声の出し方、表情の作り方です。そして、「おはようございます」、「ありがとうございました」、「すみませんでした」、「お先に失礼します」の4つの挨拶です。そして、少し余裕が出来たら、「何か出来ませんか?」です。そのほかに・・・・

 「新任1年目を生き抜く 教師のサバイバル術、教えます」http://goo.gl/YP3Jr1が増刷になりました。ご愛顧感謝します。詳しくは、この本に書いています。新任1年目の人に有効ですが、それだけではなく十年ぐらい経験した人も、授業や職場で悩んだ方はどうぞ。私の本には珍しく、『学び合い』色の無い本です。

16/02/18(木)

[]卒論 07:13 卒論 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 卒論 - 西川純のメモ 卒論 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日、卒業研究の発表がありました。ゼミ生の発表は見事でした。どの学会にだしても、博士課程の学生と遜色ないと思います。

 さて、私はこの1年、学生を指導していません。まあ、お悩み相談にはのりますが、その程度です。論文を見ません。発表練習も聞きません。

 学生が外に出す論文は私がチェックします。しかし、それ以前は何もしないのです。じゃあ、ゼミ生がどうやっていたかと言えば、ゼミ集団の中でもまれていました。

 私の研究室の卒論は、3年生の段階では毎週1回議論します。その中で何をテーマとすべきか、どこがポイントとなるかを議論します。そして学生がデータを取るべきフィールドを確保し、必要な機器をそろえます。それが終わったら、放牧状態です。あとは、学生が主体的・協働的に解決します。

 ま、『学び合い』の研究室ですから。

[]投票 06:14 投票 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 投票 - 西川純のメモ 投票 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ある国の話です。

 その国には人民議会があります。しかし、議事進行に関して、○○党が事前にチェックしています。その党の役員が人民会議に参加し、人民会議議長に指導・助言をします。大きな議題は党会議で審議され、そこで認められた時に人民会議の議題となります。党会議で認められない場合は人民会議の議題にもなりません。国民は、なんやかやいっても党会議が動かしていることを知っています。

 その国で政変があり、西欧型民主主義になりました。ところが、国民は自らが本当に決定に関われるという経験をしたことがありません。そのため、政治参加の意識が低い。人民会議の時は投票したか否かを党の役員がチェックしていたので全員が投票しましたが、そのチェックがなくなりました。そのため、安心して投票しません。

 

 さて、この国の投票率が上がるには何年かかると思いますか?

 

 数年、いや、意識改革には十年ぐらいは必要だと思いませんか?

 

 では、文章をちょこっと変えてみましょう。

 

 学校の話です。

 学校には生徒会があります。しかし、議事進行に関して、職員会議が事前にチェックしています。その生徒会担当の教員が生徒会に参加し、生徒会長に指導・助言を受けています。大きな議題は職員会議で審議され、そこで認められた時に生徒会の議題となります。職員会議で認められない場合は生徒会の議題にもなりません。生徒は、なんやかやいっても職員議が動かしていることを知っています。

 生徒は18歳になりました。ところが、自分たちが本当に決定に関われるという経験をしたことがありません。そのため、政治参加の意識が低い。生徒会の時は投票したか否かを教職員がチェックしていたので全員が投票しましたが、そのチェックがなくなりました。そのため、安心して投票しません。

 

 さて、子どもの達の意識を変えるために十年ぐらいは必要としたとしたら、いったい何歳から子ども達に本当の意志決定をさせればいいでしょうか?

 世の中には、事細かな校則があります。中には教師自身もその正当性を説明できないものもあるでしょう。そして、その校則を変える権限を生徒会は持っていません。学校側の言い分もあります。しかし、それと同じことを日本の国会議員が一言でも言ったら、どう思いますか?例えば、「国民は詳しいことは分からない」、「国民はこのことを判断する能力が無い」、「国民は権利を使いこなせない」と国会議員が言ったらどうでしょうか?

 

 教育基本法第1条には平和的な国家及び社会の形成者を育成しなければならないと書いています。若者の投票率が低いならば、その責任は学校にあります。

 もちろん、子どもに全部任せろとは言いません。教師だって法律に縛られています。しかし、そうでないところはかなりあります。もし子どもに任せられないとしたら、それは子どもの能力の問題ではなく、教師の能力の問題です。

 たしかに任せられない子どももいます。しかし、大人並みに物事を考えられる小学生もいます。そして、多くの子どもは大人並みに考えられる子どもの判断の方が、任せられない子どもの判断より妥当であることを判断出来ます。だから、集団が機能すればかなり任せることが出来るのです。

 学校が啓蒙的専制君主による国家であってはならないと私は思っています。

 その考えと、どのようにしたら自治的子ども集団が出来るかを、本にしました。「アクティブ・ラーニング時代の教室ルールづくり入門<子どもが主体となる理想のクラスづくり>」です。

[]権利 06:14 権利 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 権利 - 西川純のメモ 権利 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 息子が18歳投票権に関して質問したので、以下のように応えました。

 

 『今の社会は年寄りが多い。そして、年寄りの方が投票に行く。国会議員は国民ではなく、投票者の意志に従うものだ。だから、年寄りの利害が通る。しかし、年寄りが若者の利害を圧迫する社会に未来はない。だから、若い人の票を増やそうとする人が国会議員の中にいるんじゃないかな~っとお父さんは思う。だから、選挙権を得たら絶対に投票に行きなさい。極論すれば白票であってもいい。若い人が投票したという事実が国を動かすんだから。』

16/02/17(水)

[]アクティブ・ラーニング入門 14:06 アクティブ・ラーニング入門 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - アクティブ・ラーニング入門 - 西川純のメモ アクティブ・ラーニング入門 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 アクティブ・ラーニング入門(http://goo.gl/iAWBL5)が出版半年で第7刷りに突入です。ご愛顧感謝します。自画自賛ですが、あの本によって、「なんちゃってAL]や「今の延長上でいいんですAL]はやりづらくなったと思います。授業レベルではなく、社会からALを見る人が増えたから。

[]他山の石 06:49 他山の石 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 他山の石 - 西川純のメモ 他山の石 - 西川純のメモ のブックマークコメント

何か分かります。

家内は地元の商店街で買い物するのを嫌います。理由は、お得意様とそうでない人を露骨に差別するからです。その点、大型スーパーはそんなことがない。

地元の商店街がシャッター街になっています。

寂しいな、と思うと同時に、しかたがないなと思います。

ローカルは価格で勝負しなくてもいいのです。

人と人との繋がりで勝負すればいい。

商店街がシャッター街になるのは、顧客とすべき人は誰かということを理解し、その人達にサービスをしていないから。

今から三十年前に上越に来たとき、駅前の商店街が18時でシャッターを閉めていることに愕然としました。そして、こりゃダメだ、と思いました。たまにイベント的な「○○祭り」をして商店街を盛り上げようとしています。しかし、そんなのどうでもいいのに。

ようは新規の客の名前を覚え、その人が求めるサービスを提供すればリピーターになります。

ある薬局に行ったら医者の処方箋の薬が切れていました。その店の人は家内に丁重に謝り、自宅に届けますのでと言ってくれました。その店は系列の薬局からその日のうちに手に入れて、我が家に届けに来てくれました。地元では極めて希な店だと思います。

日本は減少傾向です。

どの地域も新規の人を求めています。

地方自治体でも、成功するところと失敗するところがあります。

学び合い』の皆様へ

他山の石です。

http://kaigolab.com/column/8397

[]意識改革 06:30 意識改革 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 意識改革 - 西川純のメモ 意識改革 - 西川純のメモ のブックマークコメント

学生時代は

結婚したいと思ったとたんに結婚できると思っていました。

しかし、就職すると出会いが少なく、かつ、学生時代のように軽いのりでつきあい始められないことを知りました。

避妊をしないと直ぐに子どもが出来ると思っていました。ところが、いざ結婚してみて、7年間も子どもは授かりませんでした。

私が子どもを授かったのは40歳です。

大きくなった息子から「お前な~」的に言われることもあります。しかし、その瞬間を含めて、今まで「生まれてくれてありがとう」という気持ちを忘れたことはありません。

人生に悔いることはあります。

出来れば、家内に5年早く出会い、息子に10年早く出会いたかった。

今、我々が持っている価値観は高度成長期に生まれたものです。

その高度成長期が崩れるとき、昔の価値観に回帰する部分があるのではないかなと思います。もちろん、単純に戻るのではなく、弁証法的にね。

教育の果たすべき役割は大きい。

https://news.careerconnection.jp/?p=20964

16/02/16(火)

[]帳尻 22:11 帳尻 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 帳尻 - 西川純のメモ 帳尻 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は損得計算を大事にしています。というのは、損にさせたと人に思わせれば、厳しいしっぺ返しがあるからです。

 過去において、私がその人にとってメリットにならない要求はしたことはありません。少なくとも、そのメリットを理解してもらってからです。もちろん、私もデメリットはないようにしていません。続きませんから。

 同志の方々。

 『学び合い』で目指していることの大義を理解して、行動されているとお思います。しかし、大義が自分のメリットに繋がると思っていると思いますし、その範囲内のことをされていると思います。それが『学び合い』のセオリーですから。

 その際にお願いがあります。自分がこの程度やっているのだから私にもその程度をやるのは当然だという発想はやめてください。皆さんの見えない、色々な方から、同じようなことを求められたら我が身は持ちません。

[]値段 21:53 値段 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 値段 - 西川純のメモ 値段 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 値段は必要とする人と提供する人との間で決まります。絶対的な価格などはありません。

 私にも値段があります。私を必要とする人が、私をどのように評価し、どれだけお金を払いたいかという願いと、出張は避けたい、でも、何かをしなければならないという私の関係の中で決まります。

 が、ゴチャゴチャした交渉ごとはいやです。ですので、明確な規準を設けています。http://goo.gl/Ja6yLW

 以前は、伝えるためには・・・と思って無理をしていました。しかし、その結果として、体を壊しました。でも、今は、本を出しています。学びたいだけなら本を買えばいい。私と会いたいならば、上越まで来ればいい。自分が出向かずに、人を呼んで、どれだけの金を出せるか、それで私をどの程度に評価しているかが分かります。

 その価値付けは、相手が決めるだけのことです。私を低く評価しても、それはそれで正しいのです。代替え可能なワンノブゼムと思えば低くなります。その人から見れば、代替え可能なワンノブゼムなのでしょう。

 言葉は安価です。行動は高価です。だから、お金でやるのが一番いい。

追伸 最近、あるところから講演依頼がありました。私は一律の規準を申しました。その方からは、十二人の講師を頼んでいるので、予算の事情で無理だという返答をいただきました。事情はよく分かります。しかし、十二人のワンノブゼムならば、私は行きません。それを受けたら、どれだけ講演が増えるか想像できません。私の体は、私「を」必要としている人だけで満杯です。

追伸 上越においでいただけるならば、無料です。また、時間が合えばスカイプも無料です。私が嫌なのは出張なのです。

16/02/15(月)

[]論点整理 18:29 論点整理 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 論点整理 - 西川純のメモ 論点整理 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 町医者も大病院も同じ医療を行っています。

 しかし、両者の役割分担は明確に違っています。自ずとやっていることも違います。でも、医療でひとくくりに出来ます。

 もし地域医療の改善を議論するとき、一台数億円の医療機器の導入計画と、地域に根ざした巡回医療計画が同じテーブルで議論されたら混乱しますよね。

 人工知能やロボットに置き換われない能力。それを日本がいち早く獲得する必要があります。それはおおよそ二種類です。

 第一は、ビックデータによって導かれない結論を出す能力です。

 第二は、人と心地よくつきあえ、サービスする能力です。

 前者を育成するのが5%の子どものためのアクティブ・ラーニングで、後者を育成するのが95%の子どものためのアクティブ・ラーニングです。町医者も大病院も重なる部分は多いですが、議論を分けないと話しが混乱する。

 ま、もっとも圧倒的大多数の教師は、人材養成がアクティブ・ラーニングの本体であるとは考えず、主体的で協働的になることがアクティブ・ラーニングの本体だと思っている。しかし、人材養成を意図しないということは、教え子が飯を食えないということを理解していない。

追伸 ある方から教えてもらいました。中央教育審議会の各委員がアクティブ・ラーニング関係で、どんなところに視察し、どんなところをモデルケースとするか。それで真意が分かります。

[]総合的な学習の時間 18:29 総合的な学習の時間 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 総合的な学習の時間 - 西川純のメモ 総合的な学習の時間 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 アクティブ・ラーニングは総合的な学習の時間を同じだという意見があります。

 私はそれは正しいと思っています。しかし、総合的な学習の時間が何であるか、それを理解している人はあまりいないように思います。

 あるとき、ゼミ生に「中央教育審議会はどんなことを考えているのですか?」と聞かれました。それに対して、以下のように応えました。

 「中央教育審議会という人はいない。委員の数だけ考えがある。いや、どんな人でも、小さい部会で言うことと、全体会で言うことは違う。私のように、教育を社会的な意味からとらえ解釈する人もいるだろうし、明日の授業をどうするかで解釈する人もいるだろう。

 ただし、昔と今では決定的に違うことがある。それは、教育関係者以外の人の余裕だ。昔は余裕があった、だから、教育関係者に任せてくれた。しかし、今は任せてくれない。総合的な学習の時間を決めたときに参加した委員の中には、日本社会のレベルで考えている委員はいた。しかし、実際の授業のことに関しては、授業のことを考える委員に任せていたし、その委員は学校現場に任せていた。しかし、今からの改革において、授業のことを考える委員、また、学校現場に意見を言える余地はない。だから、学校現場の人間が日本社会のレベルのことを理解し、新しいゲームのルールで意見を言わなければならない。」と。

 アクティブ・ラーニングを授業レベルで物事を考えようとする本はこれから売れなくなると思います。理由は簡単です。それを求める人は、「今まで通りで大丈夫だ」と考えているからです。アクティブ・ラーニングを総合的な学習の延長上に考える人が、本を買うわけないですから。それが売れるのであるならば、総合的な学習の時間の本や道徳の本が売れるはずです。道徳の教科化に向けた道徳の本レベルには売れるでしょうが、そのレベル以上には売れないでしょう。

 当たり前のことなのにな~。

szeidzsiszeidzsi2016/02/15 19:19先週末に日本語教育の研修会がブダペストであり、カリフォルニア大学サンディエゴ校の當作靖彦先生の講演を聴きました。先生の話によるとカリフォルニア大学の医学部の教授は「治療、手術はコンピュータがやるので、今後医師になりたい人は医学部ではなく数学科に入るべき。」「末期患者のチューブを抜くかどうかの判断は機械的にやってはならない。また患者に優しい言葉をかけることも必要だ。だからその面で医師は必要。」と言っているようです。その後で當作先生は、教師も『~だから教師は必要だ』と即答できるようにしておかなければならないと述べていらっしゃいました。そして、日本語教師の場合、それは知識や文化を教えることではなく、人と人とをつなげることであり、世界の問題を解決する人を育てることだ・・・ともおっしゃっていました。

jun24kawajun24kawa2016/02/16 22:13私は数学に進んでも数学者には勝てないと思っています。
残されているのは人と人との関わり、信用だと思っています。

16/02/14(日)

[]色々 22:05 色々 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 色々 - 西川純のメモ 色々 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、東京都の主に高校教育の偉い人の前で話しました。

 緊張しましたが、一度喋れば憑依します。

 全員に分かるとは思いません。しかし、分かる人はいます。そして、限られた一部は、明日、何かをします。それを願って語りました。土日に集まる方です。意識が高い。ですので、伝わった方も少なくないと思います。

 別件です。私は東京出身者であるという意識はかなり薄れています。(5代以上続く江戸っ子ですが)が、東京都の都立高校の先生方の方々です。ビックリしました。参加者の中には私が初任で勤めた冨士森高校定時制が初任だった方もおられました。ということで、私が知っている先生を知っていました。そして、私の母校が初任の先生で、私を教えてくれた先生と結婚された方もおられました。

 なんか、面白かった。私が東京都出身であることを久しぶりに感じました。

追伸 文科省の裏話を色々と話したのですが、そこに文科省の方もいたので恐縮しました。

[]春 08:09 春 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 春 - 西川純のメモ 春 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ここ数日、暖かい。昨日、家内が蕗の薹を宿舎近くで取ってきました。夕食は蕗の天ぷら。今日の朝は蕗味噌です。春は近づいています。

16/02/13(土)

[]ネット 22:03 ネット - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ネット - 西川純のメモ ネット - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ネットとは不思議な世界です。面と面が接している世界とは違います。

 私は色々な人と接しています。ごく親しい人は、私に対して「こう言っても許される」という間合いがあります。しかし、それがネットで表したとき、それが別な意味を持つことを知らない。そりゃ、その人にとって、ネットと面と面との関係の違いが分からないから。不特定多数に発している場合でも、誰に発していることが私には分かります。私は、黙っていて、それを気づかないふりをします。しかし、ボディーブローのように負担が蓄積します。溜まると、早く退職して引きこもりたくなります。人との関わりが増えれば増えれば澱のように溜まります。

 逆に、ネットで攻撃されているとき、ネットで辛いとき、希に、あえて救いの一言を発する人がいます。はっきりと分かるようにです。私の知る限り、そういう人は一人だけです。少なくとも、私が本当に辛いときに救いになる発信をする人は。そして、そういう状態ににならないように細心の注意を私はしますから。そんな機会は希です。

ま、時間がたてばどうでもいいことです。でも、その時に発するのは、人の気持ちを察する人です。ネット上で人から攻撃された経験が無いと、その一言の意味は分かりません。ただし、その一人は、ネット上で攻撃されたことは無い人だと思います。おそらく、その人は自分のことを書かれているのだと分からないと思います。その人にとっては自然だからです。

 私もそうなりたいと思いますが、なかなか出来ません。時間がたつと消えるものですから。だから、私のようにしている人が圧倒的大多数であることは当然です。が、それをする人はそれだけ凄い。見た目はニコニコしているだけの人なのですが。

 義を見てせざるは勇無きなり

[]茗渓 17:10 茗渓 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 茗渓 - 西川純のメモ 茗渓 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は筑波大学出身です。東京高等師範、文理大、東京教育大、筑波大の同窓会は茗渓会です。私もその一人です。といっても、毎年、会費を納入している程度の会員ですが(ただし、一度も滞納したことはありません)。定期的に会誌が届けられます。そこには大学の風景が写っていることもあり、走馬燈のように思い出がよみがえります。その会誌には「桐の葉の集い」というコーナーがあります。同窓生が集まる会の写真が載っています。かなりの年配の方ばかりが写っています。若い頃からちらりと見ていましたが、「ま、関係ないな」と意識の中には残りません。

 明日、茗渓会の研修会があります。そこの講師を承りました。本日、名簿を見ましたが、ビックリするようなお歴々が出席されます。直前になってびびり始めました。ま、しゃべり始めれば憑依しますが。一人でも多くの方の心に種をまきたい。

 ふと思います。もしかしたら会誌に載るかもしれません。そして、その写真を見ている若い後輩は私のことを「じじい」と思うでしょうね。学部を卒業して三十五年たっているのですから。

[]アクティブ・ラーニングによるキャリア教育入門 13:23 アクティブ・ラーニングによるキャリア教育入門 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - アクティブ・ラーニングによるキャリア教育入門 - 西川純のメモ アクティブ・ラーニングによるキャリア教育入門 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 アクティブ・ラーニングによるキャリア教育入門(http://goo.gl/zeUPoj)が一足早く東洋館から送られてきました。読み直しました。是非、この本は保護者に読んで欲しいと願います。何故かは、読めば分かります。正しい進路選択には、教師のみならず、子ども・保護者の正しい理解が必要です。

 正直申して、中学校3年生以降は新しい社会に対応するには遅すぎています。年齢が上がるに従って危険度は高まり、高校3年生は手遅れです。

 その中で子どもが生き残れるようにするには、保護者が情報収集し、子どもに情報を流すことです。保護者はずっと子どもについて行けます。

 教師が出来ることは、正しい進路選択を教師がアドバイスすることです。 我々の時代の学歴信仰がバカげていることを理解し、よりよき「穴場」をいち早く教えることです。やがて「穴場」は穴場でなくなり、常識になります。早く、「穴場」を見つけられる人が増えることが、意識改革に繋がります。一人でも多くの人が穴場を知って下さい。

[]ネチケット 10:55 ネチケット - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ネチケット - 西川純のメモ ネチケット - 西川純のメモ のブックマークコメント

 以前、ある方が私のFBの記事(私の名前が明記されています)をシャアしました。その記事を読んだシェアした人と別の人が、私の「論」ではなく、その論を書く「私」を否定するコメントを書きました。そこで、私の論の根拠を示し、私の論のどこが不備かを議論しましょうとコメントをしました。ところが、「議論するつもりはない」と書かれました。(私の提示した論拠はきわめて単純で自明な論拠なので議論すればその人の感情論は破綻すると私は思っています。従って議論を避けたのはある意味で賢明とも言えます。)その方は、ある大学で教員を目指す学生を指導する立場の方のようです。残念です。

 おそらく、私が否定的に書いたそのことに関して汗を流した方だろうと思います。感情的になるのは理解できます。が、出来れば「論」を否定し、「個人」を否定することを避ければ賢明であったと思います。そして、大人の話法で議論を求められたら、それに対して対応すべきだと思います。

 そして、どうしても「論」ではなく「個人」を否定的に書くならば、容易に個人特定されないようにぼやかす配慮は必要だと思います。

 私はかなり過激なことを書いていると思いますが、基本的に上記を守っています。過去の記事を再読されると確認できると思います。ネットは公的なものであり、カッカと頭にきている人以外の大多数の人も読んでいることを忘れてはならないと思います。

[]幾何 09:40 幾何 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 幾何 - 西川純のメモ 幾何 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 息子は高校入試です。今、必死になって過去問題を解いています。一番の難敵は幾何です。落ち込んでいるので以下のように語りました。

 『中学校の図形の応用問題は難しい。おそらく、小中高の数学・算数の中で一番難しいと思う。何故なら、積み上げだけでは無理で、飛躍・ひらめきが必要だから。安心しなさい。高校数学は中学数学の図形のような問題は殆ど無くなる。基本的にこつこつと一定のパターンに沿って公式を当てはめれば解ける問題だ。だから、今、頭を抱えている問題につきあわなければならないのは、おまえの人生であと二十数日だけ。その後は、全く関係ない。今は、とにかく出来ることをしよう。』

 人生において殆ど意味ないことによって、人生の進路が決まる。

 これに関しては、関係者の誰も悪くない。「今」の段階で出来る最善の方法であることは確かなのです。

 う~ん。

追伸 数学に関して素養のある子どもへの救済策としては意味があるかもしれません。そこで挽回してもらう。

[]誰のため 09:24 誰のため - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 誰のため - 西川純のメモ 誰のため - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ネットサーフィンをしていると、学校は人材養成機関ではないという論に出くわす。得に、最近の入試改革、アクティブ・ラーニングに対する教員側の主張に多い。

 何故分からないのだろう。(ま、理由は「分かりたくない」であることは分かっていますが)自分たちが今教えていることを必要としているのは、自分たちしかいないことを。

 教育学には実質陶冶と形式陶冶という言葉があります。前者は教える内容に着目し、後者は教えることによって得られる一般的な能力に着目します。例えば、算数だと九九を覚えること自体は実質陶冶ですし、物事を数的にとらえることは形式陶冶です。

 研究者の一人として断言します。私の知る限り、学校教育の形式陶冶があることを示す学術研究を知りません。例えば、数学を学ぶことによって論理的思考力が伸びることを示した学術研究を知りません。皆無とは言いませんが、一般の人が思っているほどのことはありません。認知心理学の領域固有性とか文脈依存性の考えから言えば、数学を学ぶことによって得られる論理的思考力は、数学の問題を解く際に必要な論理的思考力を伸ばしますが、一般的な論理的な思考力を伸ばすとは言えません。考えてみて下さい。おしかりを覚悟で申しますが、数学を専門とする教師の職員会議の発言は論理的ですか?これは、国語や社会や理科やその他の教科においても同じです。

 もし、形式陶冶に期待できないとしたら実質陶冶しかありません。

 ところが、学校教育で学ぶこと内容にあまり意味が無いことを成人は知っています。いや、教師すらも知っているのです(それの学術データを持っています)。ただし、必死にそれに意味があると思い込みます。何故ならば、それが自分の商売だからです。

 教師という自分の職業を守るための論と、人材養成だという論とどちらの方が、「子ども」にとって意味があるでしょうか?

 色々なご意見があるでしょう。でも、そのご意見に関して実証的な学術データで保証出来るかを考えて下さい。多くの方々の根拠は、「いままでそうなっている」、「多くの人がそう思っている」です。ま、多くの場合は正しい。しかし、変革期にはそれが成り立たなくなるのです。かつて多くの人は地球は平面だと思っていました。しかし、大航海時代になるとそれでは成り立たなくなったのです。

 かつては、社会は学校教育に対してあまり多くを望んでいませんでした。少なくとも、教師が必死になって教えていることに関しては。だから、とりあえず偏差値が高い学校が評価されたのです。が、前者で評価できる答えを覚える能力の価値が相対的に下がってきました。

 これからの社会は別なことを厳しく評価するようになりました。それがアクティブ・ラーニングです。それをなおざりにしている教師は、子どもを餓死・孤独死に追い込んでいるのです。悪気がないことは分かりますが、無責任で、エゴイストだと思います。

 学校は人材養成機関です。教師がそれに飽き足らないと思うのは望ましいと思います。しかし、それを教え子に求めるためには、人材養成に関して保証すべきです。それは、卒業後はもちろんのこと、卒業後もです。もし、それに対して結果を出せないならば、黙って人材養成するべきだと思います。

追伸 あるネットの記事を読んで書きたくなりました。

16/02/12(金)

[]いつが規準 22:04 いつが規準 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - いつが規準 - 西川純のメモ いつが規準 - 西川純のメモ のブックマークコメント

http://www.yomiuri.co.jp/national/20160210-OYT1T50028.html?from=tw

あるとき、気づきました。

正しいって、いつの時点を規準にしているの?

http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20010502/1173100666

[]黙る 21:56 黙る - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 黙る - 西川純のメモ 黙る - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私が新任でお世話になった高校の教頭先生は「あなたが何も言わなくても、あなたが思いつくことは他の人が気づいて、言ってくれる。だから、黙っていなさい」とアドバイスしてもらいました。少なくとも、高校教師時代はそうでした。

 大学に異動し、民主的な大学には管理職がいません。そのため、我が身は我が身で守らなければなりません。戦いました。

 今、我が身を守れる立場になれば、我が身を守るためには同僚を守ることが大事であることを理解しています。しかし、管理職でない私にとっての仲間は、自ずと限られます。

 この時間頃になると、「なんで分からないのか」と思い、書きたくなります。

 今日も。

 でも、長文を書いた後に、捨てました。

 おそらく私が言おうと、言いまいと、結果は変わりません。

 だったら、黙っていた方がいい。

 私が高校教師だったとき、焦燥感と自己憐憫で崩れてしまった。

 今は、自分の力の限界を知っている。

 だから、無理をしない。でも、出来ることをやり続ける。

 今、救えない人がいたら、最後に救くうにはうしたらいいかを考え、今日できることをする。

 これならば、続けられる。

[]孟母三遷 12:00 孟母三遷 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 孟母三遷 - 西川純のメモ 孟母三遷 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ある『学び合い』実践校の校長先生から面白い話しを聞きました。

 小学校6年生の税金の学習のために商工会の方がゲストティーチャーに来られました。授業後、ゲストティーチャーである企業の社長と校長室で懇談しました。何校か訪問したが本校の児童は他校の児童と雰囲気が違うとのことです。 そこで、校長は『学び合い』のこと、「社会人基礎力」を意識した教育活動のこと等説明すると、こんな学校に自分の子ども(来年から保育所)も通学させたいとおっしゃったそうです。校長は、まあ社交辞令だと思っていたら、校区の住宅探しをしているとの情報が知人を通じて伝わってきたそうです。

 さすが、「経営者の感覚」だと、いたく感激したそうです。

 孟母三遷の教えではないですが、それぐらいのことが必要な時代だと私は思っています。

[]業務連絡 08:37 業務連絡 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 業務連絡 - 西川純のメモ 業務連絡 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』教科本の執筆者への業務連絡です。

 先日の東京フォーラムではフロアーの方からの意見が出ました。その多くは、学校現場の窮状を訴えるものです。参加された方ならば、その状況が分かると思います。

 我々はその方々へ、何かが出来ます。しましょう。1分一秒でも短くしましょう。

16/02/11(木) このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

*[嬉しい]東京フォーラム

 上越教育大学は宣伝下手です。

 かなり凄いことをしているのですが、それをうまくアピールできません。

 しかし、今回は成功だと思います。

 多くの方々に支えてもらいました。

 感謝です。

16/02/10(水)

[]幸せ 18:14 幸せ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 幸せ - 西川純のメモ 幸せ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 上越教育大学に入学希望の高校3年生が会いたいと申し出たので会いました。この段階で大学教員の顔が見えるのは凄いことです。

 さて、その学生が私に質問したことは「大学で何を目標としたら良いのでしょうか?このままではダラダラした学生生活になりそうです」という質問です。笑います。入学前に志望校の大学教員に面談を申し込む人がダラダラした学生生活をするとは思えません。

 ただ、「大学の目標」は何かを考えるのは当然です。

 私は、「大学の目標ではなく、幸せを考えよう。幸せになるために、君は色々なことをする。大学の4年間は、君が幸せになるために過ごす時間だ。だから、君にとって幸せとは何だろう?」と話し始めました。

 現在のキャリア教育で決定的に欠けているのは「自分の幸せとは何か?」という問いかけだと思います。それ無しに、職業体験をさせても無意味です。また、思考停止させて、「とりあえず高校・大学に入りなさい、その先は高校・大学に入ってからじっくりと考える。とにかく、今は目前の受験勉強に集中しなさい」と指導すれば、その場はよくても、ダラダラとした学生生活になるでしょう。

 2月19日に発売する「アクティブ・ラーニングによるキャリア教育入門」(http://goo.gl/suKSyS)では、子ども達に幸せとは何かを考えさせる実践を紹介しています。例えば、皆さんが幸せになるために年収はどれだけ必要でしょうか?おそらく、大人の我々だって応えられない人は多いと思います。とりあえず「多ければ多いほど良い」ではないでしょうか?しかし、それでは駄目だと思います。だから、上記の本では、それを考えさせる課題例を紹介しています。

[]お客様 15:29 お客様 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - お客様 - 西川純のメモ お客様 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は何百キロ離れたところか教師のお客様です。8日に『学び合い』を学びたいと希望し、今日来られました。フットワークが良い。そして、もう一人、来年、上越教育大学に入学を希望する高校3年生が来ました。凄く緊張していました。当たり前ですね。

 今日も、出来ることをしました。

 明日は東京でパネルディスカッションです。

[]アクティブ・ラーニング時代の教室ルールづくり入門 11:55 アクティブ・ラーニング時代の教室ルールづくり入門 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - アクティブ・ラーニング時代の教室ルールづくり入門 - 西川純のメモ アクティブ・ラーニング時代の教室ルールづくり入門 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「アクティブ・ラーニング時代の教室ルールづくり入門」が発売6日で重版決定です。ご愛顧感謝します。

http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/interview/?id=20160062

16/02/09(火)

[]合わない 17:58 合わない - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 合わない - 西川純のメモ 合わない - 西川純のメモ のブックマークコメント

 宗教上の理由で親が子どもの治療を拒否することがあるそうです。その治療が生死を分ける場合、裁判所が親権を停止し治療することが出来ます。しかし、本人が拒否した場合は何も出来ないですね。

 『学び合い』に合わないという子どももいます。実は、私がそうです。中には学校に行きたくないと言い出すこともあるでしょう。さて、どうするか。最も簡単なのは『学び合い』をやめるという道です。その選択肢もあり得ます。

 ただ、考えるのです。人と関わり合うことの苦手の子、人と支え合うことのメリットを感じられない子、その子の将来を考えます。その子が天才レベルの才能に恵まれていれば、生きていけるでしょう。しかし、そうでないならば、餓死・孤独死が待っていると私は思っています。

 さて、教師はどうしたらいいのでしょうか?治療を強行するか?本人の意思を尊重するか?『学び合い』を実践する教師だったら出会うべき問題場面です。どうしたらいいでしょうか?是非、したたかに、柔軟に、のらりくらりとやって下さい。人間関係の最も安全な解決策は、問題の先送りです。ただし、直近の問題は先送りしますが、他からのアプローチは諦めない。一人も見捨てないを諦めないことは自分のためです。『学び合い』を拒否する人に対してもです。

http://goo.gl/8jZBYt

[]社会的基礎力 17:40 社会的基礎力 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 社会的基礎力 - 西川純のメモ 社会的基礎力 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 とても簡単で、直ぐにでも実践できるよい方法だと思います。http://manabiai.g.hatena.ne.jp/toukonyuki/20160209/1454965990

16/02/08(月)

[]店じまい 21:29 店じまい - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 店じまい - 西川純のメモ 店じまい - 西川純のメモ のブックマークコメント

 お世話になった方の訃報を聞きました。30年弱年上です。店じまいの手順を考えていますが、リアルに思います。

 人を担う立場は大変です。遠くない未来、でも、近くもない未来、するりと消えるのが人に迷惑をかけない道。

16/02/07(日)

[]真実 21:48 真実 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 真実 - 西川純のメモ 真実 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ゼミに入ってある程度『学び合い』が分かったゼミ生に毎年はなすことです。それは「真実」なんて無いということです。ある現象を記述するとき、全てを記述できません。だから、ある理論に基づいて記述します。従って、その利用に基づく結果が出るのです。これを「観察の理論負荷性」と言います。

 たいていの人は、こんなことを知りませんから真理があると考えています。しかし、研究の最先端を走っている人だったら、一つの見方に過ぎないことを知っています。

 それをもの凄く分かりやすく表現した映画に「離婚・男の場合 離婚・女の場合」があります。全く同じ現象を男の立場で描いた映画が前編で、同じ場面を女の立場で描いたのが後編です。全く同じ事実で組み立てられているのに、見事に違うのです。どちらも本当ではなく、どちらも嘘ではないのです。

 ですので、ゼミでいざこざがあっても、ゼミ生は私に言いません。

 言われたとしたら、「それは私に言うべきこと?」と言います。

 私が言うのは「当事者が全員そろった場面だったら、私は何かを言える。それ以外は、管理者の立場では何も言えない」と言います。『学び合い』のセオリーが何であるかを知っているゼミ生は、そう言われれば「おりあい」をつけます。

 私の記憶する限り、『学び合い』を理解してから、以上のルールを守らなかったのは一回だけです。それは暴力に近い暴言があったときです。その場合は、セオリーを無視して問題の解決に動きました。でも、セオリー通りに、解決しません。

 たいていの場合は、関わらない、言わない、先送りにして時間を過ごす。

[]陶冶価値 21:48 陶冶価値 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 陶冶価値 - 西川純のメモ 陶冶価値 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 大学生も高校生も青春を謳歌しています。しかし、青春は永遠には続きません。結局は社会に出なければなりません。直前になってあたふたするのではなく、自分の進路をできるだけ早くから考えるべきです。そして、そのなりたい自分をイメージし、自分の今できることをすべきです。それは高校1年から、大学1年からです。それ無しで、高校1年、2年、大学1年、2年を過ごすのが普通です。

 ところが社会が変わってきています。社会は即戦力を求めています。即戦力の無い生徒・学生は正規採用されません。これが私の若い頃との違いです。だったら、早い時期に、この時代の変化を子ども達に理解し、自分のキャリアイメージを明確に持ち、それに向かって出来ることを「今」すべきです。

 さて、上記のことをどう思うでしょうか?

 おそらく、大方の教師は反対しないと思います。それを確認した上で、下を読んで下さい。

 私の息子は高校に入ったら運動部に入りたがっています。運動部で色々な経験をして成長したいと思っています。ところが、私はそれに反対です。理由はキャリアに繋がらないからです。

 卒業した後に就職するとき、大学に進学するとき、大学を卒業して就職するとき、企業や大学はその時間をどのように過ごしたかを聞きます。それも一般的な意味ではなく、その企業、その大学のミッションに照らして問われます。さて、運動部の経験が大学のアドミッションポリシーに対して、一対一対応出来るように説明できる生徒、学生がどれだけいるでしょうか?企業の実務に一対一対応出来るように説明できる生徒、学生がどれだけいるでしょうか?

 私は高校時代、大学時代を受験に費やせとは申しません。NPOやボランティア体験、留学体験、キャリアをイメージした読書や経験ならばOKなのです。ただ、運動部等で説明することはかなり困難です。だから、体育系学部出身者の就職が大変になったのです。

 教師同士の会話で成り立つ理屈ではなく、外部に説明できる即戦力が必要なのです。

 さて、後半の部分に関して反発を感じる方は少なくないと思います。

 私は前半と後半の整合性がないとしたら、それは問題だと思うのです。

 そして、そのままでは部活は衰退するか、部活を頑張った人が非正規になる危険性があります。ようは部活の意味を理解している人は、即戦力のレベルでの説明が出来なければならないのです。それも、身内で成り立つ理屈ではなく、です。

 憂慮しているので、あえて書きます。書かない方がいいと思っているのですが。

[]今後の受験産業 17:43 今後の受験産業 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 今後の受験産業 - 西川純のメモ 今後の受験産業 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 息子の受験勉強をサポートし、今後の動向を考えました。そして、「私」が受験産業に求めるサービスは何かを考えました。

 まず、勉強を教えてもらうことはあまり期待していません。当人が受かる気になりさえすれば市販の問題集と参考書で十分なように思います。ネットに溢れる動画も良いですが、学校の友達に聞くことが有効でしょう。

 従って、今、受験産業がメインにしているサービスはあまり必要としていません。じゃあ何が必要かと言えば、息子の相談相手です。

 息子はヤマハのエレクトーン教室に行きますが、そこで講師の方に受験のことを相談します。まあ、愚痴を聞いてもらうというのが正確なところです。でも、教室の後の息子は晴れ晴れとしています。

 もし、その講師の方が受験産業のオーソリティに繋がっていて、各大学の受験情報を調べられる状態にいたら、もの凄くありがたいです。週1時間、そんな専門的なアドバイスを、人間的な関係を結んだ方と出来ればいいな~っと思います。

 もし、その方が息子の志望校の学生さんだったら、学生生活のことやその学部の研究室の特徴なんかも教えてもらえたら、もの凄くありがたい。

 人工知能、ネット、ロボットに置き換えられない能力は二つだと思います。第一は、ビックデータで導かれない飛躍的な発想です。これは天才の範疇です。もう一つは、人と人とのつながり、信頼関係を構築することのように思います。

 考えてみれば、小中高の教師も医者も、そのあたりの能力で生き残るのではないかなと思います。

[]評価 12:21 評価 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 評価 - 西川純のメモ 評価 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今の枠組みの人にアクティブ・ラーニングで育つ能力の評価は絶対に出来ません。十中八九、いや、十中十は模範解答をつけた評価問題をつくろうとします。そもそもアクティブ・ラーニングは答えの無い問題に答えを生み出す能力を育てようとしています。それも「認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力」なのですから、ペーパーテストで測れるわけありません。結局、実際の仕事をやらせるしかありません。

 じゃあ、『学び合い』はどうするか?

 古い枠組みの人のつくる問題を全員が解けるようになるという、「認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力」が必要な仕事をさせるのです。それによって、古い枠組みの人のつくる問題の点数の分布によって評価できます。即ちテストの分布によって。これによって、古い枠組みの人のつくる問題の点数もクリアーし、社会で求められる社会人基礎力も育成できます。

 ま、発想の転換が必要なのです。「一点刻みの公平」を否定されているのに、一点刻みに出来るテストをつくろうとする。そして、協働的、主体的を直接はかろうとする。どだい無理なのに。そんなのを評価すれば、協働的な「ふり」をしますし、主体的な「ふり」をします。そして、「ふり」と本当を見分けられない。

[]武装 10:40 武装 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 武装 - 西川純のメモ 武装 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は暇があると、中央教育審議会の答申を読みます。それは教員養成系大学・学部の生き残りに直結しています。(ま、そんな人が少ないですが。だから、学内政治での勝率が高い)

 ある若い研究者がいます。『学び合い』を研究している人です。その人から論文を読んで欲しいと言われ読みました。論文のタイトルに「アクティブ・ラーニング」を入れるように勧めました。

 大学人は大学外の審査を受けることがあります。学内の審査も、外部の審査に準じた形でやります。(そうじゃないと外部審査でひっくり返ると大変です)

 2種類あります。一方はアカデミズムの審査です。これは博士課程、修士課程の担当になるために必要で、基本的に日本学術団体に登録した学会の査読を通った学術論文の多寡で研究指導能力の有無が評価されます。審査委員は研究者です。

 もう一方は、学部の科目担当、及び、教職大学院の担当の評価です。これは研究指導ではなく、授業担当のみの審査です。これは文部科学省の事務方が外形的に評価します。その評価のポイントは色々ありますが、決定的なのはペーパーになっているかです。だから、芸術作品や競技歴は評価になりません。そして、その業績が授業内容に対応するかです。ただし、必ずしも専門家で無い人が評価するので外形的な評価になります。具体的にはタイトルにその科目の名前が一致しているか否かです。

 今後、教員養成系大学、学部の修士課程が教職大学院に移行した場合、後者のみが重要になってきます。

 以下を読めば、今後、どんな科目担当が必要になるかが分かります。

 アクティブ・ラーニング、ICT、道徳などがありますね。これをタイトルに含んだ業績がある人は、商品価値が高まります。ちなみに、私は全て持っています。ちなみに、読めば、どの業績の商品価値が下がるかも分かります。(それは書きません)

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/1365665.htm

[]生き残るとこ 09:21 生き残るとこ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 生き残るとこ - 西川純のメモ 生き残るとこ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 フェイスブックの山内太郎さんの記事を文末につけます。

 ローカルにこそ活路があるのに、全日本的な学会で勝負した人は、ローカルの価値が分からない。それは制度的(大学設置制度)なものから発しています。だから、なかなか変わらない。だから、そこが分かるところは比較的簡単に勝てます。ライバルが少ないから。そして地方都市だったら、ライバルは皆無ですから。勝てっこない大都市の大学と勝負しても無理なのに。

 上越教育大学の教職大学院は、他大学の教職大学院の数倍の定員です。ところが、県庁所在地の大学でも定員充足が難しいのに、定員充足しています。それは、自分たちの武器は「何か」を知っているからです。

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「日本文学、英語、歴史といった、人文系しかない小規模私大は、どうしたら生き残れるのか」と尋ねられ、私が成功例として紹介しているのは、以下の4大学。

共愛学園前橋国際大学

http://tyamauch.exblog.jp/18029136/

http://tyamauch.exblog.jp/17244900/

梅光学院大学

http://tyamauch.exblog.jp/24517846/

大阪女学院大学

http://tyamauch.exblog.jp/23675353

大手前大学

http://tyamauch.exblog.jp/23408484/

前橋と梅光は、「地元の優秀な高校生が入学したくなる魅力づくり」。大阪女学院と大手前は、「都市部で他人と違う良いものを持っている生徒に訴える」と、それぞれ、市場(マーケット)に合わせた別の戦略を取っている。

では、これらの大学と同じような立場にありながら、苦境にある大学は、何が違うのか。地方の場合は、「本来は地元ニーズがあるはずなのに、偏差値が低く特徴もないため、高校生が県外流出」。都市部の場合は、「特徴が無いので、上位大学に流れる」。両者に共通しているのは、「何がダメなのか分かっていない(少子化のせいにする)」「中途半端に伝統校で、20年前から何の手も打っていない」など。気が付いて変われる大学は少数であり、そうでない大学が選ばれないのは仕方がないだろう。

16/02/06(土)

[]熱き心と冷静な頭 20:48 熱き心と冷静な頭 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 熱き心と冷静な頭 - 西川純のメモ 熱き心と冷静な頭 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教師には熱き心と冷静な頭が必要です。熱き心がなければ、子どもたちは動きません。冷静な頭がなければ正しく導けません。では、「熱き心があるが、冷静な頭のない教師」と「熱き心はないが、冷静な頭がある教師」のどちらの方が「まし」でしょうか?

 私は「熱き心はないが、冷静な頭のある教師」のほうがましだと思います。何故なら、熱き心がなければ子ども達を動かせない。だから、実害がないからです。ところが熱き心があれば子ども達を動かせる。だから、導く方向が正しくなければ多くの子どもが誤って導かれます。

 司馬遼太郎の描く乃木希典が典型的な例です。203高地で突撃命令を繰り返し多くの将兵を死に追いやった。だから、熱き心のある人には冷静な頭を持って欲しいと願っています。私のような失敗をしないように。

http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20050418/1172704819

[]人事 09:15 人事 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 人事 - 西川純のメモ 人事 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 国立の教員養成系大学、学部の人事の切迫さを分かりやすく説明します。ただし、大まかな近似ですので、その点はご理解下さい。

 国立の教員養成系大学・学部の収入はほぼ全て国からの運営費交付金によって成り立っています。そして、その殆どが人件費です。この運営費交付金は十年以上前から毎年1%削減されています。つまり、1割以上削減されているのです。従って、スタッフを1割削減しないと割に合いません。

 ところが全教科の修士課程の大学院を建てるためには76人のスタッフが最低限必要です。ところが総合大学、特に、医学部のある総合大学の場合は、学内からの圧力でギリギリの人数まで抑えられています。そこに運営費交付金が1割削減です。本当だったら8人ぐらい削減すべきところが出来ません。それを補填するために、今まで研究費だったところを削減し、それを補填するしかありません。大学の教授の研究費はいくらぐらいだと思いますか?現在、年間10万円程度の大学が少なくありません。その原因は上記の通りです。

 最近、78人の縛りを外しましたが、生首は切れません。従って定年退職の後を補充しないという方法しかない大学が多いのです。

 じゃあ、上越教育大学はどうか?

 もともと大学院大学ですのでスタッフの数が多いのです。私が就職した三十年前には180人のスタッフがいました。が、スタートが76人の大学と違って、色々な工夫の余地があります。180人だったスタッフが現在160人に減りましたが、それでも160人なのです。

それだからこそ、教職大学院の立ち上げも、多くの大学は既存修士の横滑りで発足したのに対して、教職大学院用のスタッフを多数採用できたのも、上記の理由です。そして、開設したから教職大学院のスタッフは1.5倍になっています。それも横滑りではなくでです。

どう考えても、現状の大学は多すぎます。結局、少なくなるでしょう。国立大学の場合も、おそらく文科省の奥の院で雲上人が色々と計画をしているはずです(していないならば怖い)。各都道府県にある大学や学部を削減しますが、結果によって評価します。予算を絞っています。各大学は我慢比べをしているのです。

多くの教員養成系学部は76人を出発点としての我慢比べです。上越教育大学は160人を出発点とした我慢くらべです。状況が違うでしょ?

文科省は大学をジョブ型大学に移行しようとしています。我慢比べをするならば、いち早く移行した方がいいのに、と思っています。ま、私の退職後の話しだろうと思いますが。

 新潟大学と上越大学での人事の動きは意味合いがだいぶ違うんだけどな~。ま、よく知らないと分からないのだろう。凍結とは一律に抑制すること。守りの人事抑制と攻めの人事抑制はだいぶ違う。人事抑制だったら法人化した時点で既にはじまっているのに。

http://www.asahi.com/articles/ASJ245D7LJ24UOHB014.html

追伸 ちなみに、私一人の研究費で、年間10万円の研究費の大学だったら、複数のコース分の研究費に対応します。外部資金を入れたら、学部と比肩できます。上越教育大学の研究環境はまだ「まし」です。

16/02/05(金)

[]新潟大学 11:21 新潟大学 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 新潟大学 - 西川純のメモ 新潟大学 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 この情報は受験生・保護者にどう伝わるか・・・

 ちなみに上越教育大学は次を見越して人事を計画的に動かしています。

http://www.j-cast.com/2016/02/04257614.html

[]心 06:58 心 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 心 - 西川純のメモ 心 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日のゼミで学生に語ったこと。

 名人教師の授業を見て名人教師になろうとするのは、レッドカーペットに出る芸人を見て売れる芸人になろうとするぐらい馬鹿げたことだ。でも、大丈夫。子どもは心を見ている。教材・指導方で子どもを引きつけられるのは3ヶ月。いや、クラスをリードする子どもは1ヶ月(実際は3日)でその教師を見切ってしまう。逆に、授業がまずくても、3ヶ月もたては心を見取ってくれる。

 と。

 ま、冷静なときは上記の言葉を素直に受け入れられます。が、授業が上手くいかないときテクニックの改良に走ってしまうのは人情です。しかし、テクニックの改良ではクラスをリードする子どもは誤魔化せません。

 また、上手くいかないとき、子どもや同僚や学校に原因を求める。まあ、職員室に一人はいる子どもや保護者の悪口をよく言う教師が典型です。しかし、人を変えることは出来ません。しかし、自分を変えることは可能です。

 問題があれば自分ではなくテクニックや他者に原因を求める。そして、自分には目を背ける。しかし、原因を自分の心に求めるのです。必ず、原因はあります。それが分かれば、子どもに率直に謝り、修正すればいい。そうすれば集団をリードする子どもは仕切り直しをしてくれます。だから、改善が早い。

 私も人の子。問題があれば他に原因を求めたくなります。色々なことを考えます。しかし、それが無意味であることを理解しているので、最後は謝るしかないことを知っています。

 しかし、これは何度も失敗しないと分からないことなのかもしれません。でも、失敗させたくないな。

リンカーンは「多数の人を少しの間騙すことはできる。 少数の人を長い間騙すこともできる。 しかし、多数の人を長い間騙すことはできない。」と言っています。この言葉は恐ろしい言葉です。しかし、逆に言えば、多くの人は長い時間をかければ心を分かってくれるという希望でもあります。

[]アクティブ・ラーニングによるキャリア教育入門 06:37 アクティブ・ラーニングによるキャリア教育入門 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - アクティブ・ラーニングによるキャリア教育入門 - 西川純のメモ アクティブ・ラーニングによるキャリア教育入門 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 2月19日に「アクティブ・ラーニングによるキャリア教育入門」(東洋館出版)が出ます。

http://goo.gl/rOHzEu

 幸い、サバイバル・アクティブ・ラーニング入門は好評で1週間で重版となりました。それをお読みになった方であれば、現状の恐ろしさがおわかりになったと思います。同時に、今すぐに出来ることは何か?と考えたと思います。私はキャリア教育を根本的に変える必要があると思っています。本書では、キャリア教育の考え方と同時に、具体的な課題を収録しております。

 お願いです。出来れば、発売当初は本屋さんに注文して下さい。みなさんが本を本屋に注文していただければ、本屋さんはその本を本屋に並べます。

 皆さんの中には、ふらりと行った本屋で、たまたま手に取った本がきっかけで『学び合い』や『学び合い』によるアクティブ・ラーニングに出会った方も多いのではないでしょうか?次の一人にその機会を与えるのは、あなたの注文かもしれません。大抵の本屋は注文は電話で出来ます。

[]改善 05:55 改善 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 改善 - 西川純のメモ 改善 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 何か問題があれば、集団の問題ととらえる。問題のある「その子」を変えようとはせず、集団を変えようとする。まさに、『学び合い』のセオリーと一致します。

http://blog.tinect.jp/?p=19408

16/02/04(木)

[] アクティブ・ラーニング時代の教室ルールづくり入門 22:03  アクティブ・ラーニング時代の教室ルールづくり入門 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク -  アクティブ・ラーニング時代の教室ルールづくり入門 - 西川純のメモ  アクティブ・ラーニング時代の教室ルールづくり入門 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私の大学院出て、暴走族、暴走族OBが一杯いる定時制高校で物理教師として採用されました。おそらく、普通の教師が一生涯経験できないことを短期間で学べました。その中の一つは、子どもを一人の人として扱うべきであることです。それを守らないと手痛いしっぺ返しを受けることです。それは身にしみています。

 私は多くの学校に入ります。そして暴力団みたいに子どもを威嚇する中学校教師が多いことを知っています。

 危ういなと思います。子どもを大人として接すれば、子どもの中には大人の行動をする子は必ずいます。その子を動かせば集団は変わります。

http://goo.gl/MuI53k

追伸 いつもながら発売直後は、アマゾンよりお手近な書店をおすすめします。

[]孤独 19:41 孤独 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 孤独 - 西川純のメモ 孤独 - 西川純のメモ のブックマークコメント

なんか、凄く分かります。

結婚してから酒量が減りました。

そして、今でも出張の時は酒量は倍増します。

家族と一緒だと、素直に寝られます。

だから、出張は嫌いなのです。

http://spotlight-media.jp/article/216393217615144991

[]学校 18:38 学校 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 学校 - 西川純のメモ 学校 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ウルウルしています。

 個人としてではなく、学校として成立させていることにビックリしています。おそらく、個人として実践している方はおられるだろう。しかし、学校として出来るのとは次元が違う。

 でも、実は全ての学校で備えなければならないものは何かを示しているように思います。

 我々は全て老化という進行性の難病にかかっており、死は免れないのですから。

http://jahanaisamu.com/handicapped-school/

[]実務家教員 08:42 実務家教員 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 実務家教員 - 西川純のメモ 実務家教員 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今後の教員養成系学部・大学院では実務家教員が必要とされます。ただし、どんな条件を満たす必要があるかはご存じないと思います。ですので、お教えします。

1)実務経験

 実務家教員なのですから実務経験が必要です。基準としては二十年以上の経験が必要です。ただし、数年程度少ないならばセーフです。

2)業績

 大学は学術の世界です。学術での業績がないと評価されません。どのようなものが評価されるかと言えば、日本学術団体に登録した学会の発行する学会誌に掲載された論文によって評価されます。それも、査読制度と言って、一定の審査制度が整っていないものはアウトです。

 教師用図書、教師用雑誌は評価の対象とならないと考えた方がいいでしょう。大学は学術の世界なのです。また、国体何位、とか、コンクール何位も評価とならないと考えた方がいいでしょう。ペーパーにならないものは評価になりません。(授業担当に関する文科省での審査の対象外になります)

 なお、学術研究の業績が高い場合は5年間の現場経験があれば実務家教員として評価されます。

3)年齢

 年齢は40代がベストです。

 先に述べたように、現場経験が二十年程度なのですから最短で40歳です。ただし、学術業績が有る場合は三十代でも可能です。

 大学は五十代が団子状態なのです。だから、新規採用するならば、それよりも年齢の若い世代か、退職校長の年代を取ることになります。

4)指導教員

 大学の世界には入れるか否か、これは本人の実力が第一です。業績のない人間は入れないし、苦労します。具体的には定年まで准教授か、定年の前年に教授に昇任(ポツダム教授)ということになります。

 大学の入りやすさを決定するのは、どの人のゼミに入るかによって決まります。学会に影響力のある人、面倒見のいい人は、それほど多くはありません。調べるのは簡単です。その人が大学教員を育てたことがあるか否かで分かります。

5)アドバイス

 大学教員はいいところもありますが、ものすごく大変です。合わない人には合いません。そして、正式に就職出来ないならば、博士出身者の生活はものすごく厳しいものです。そして、大学の環境は今後悪化します。少なくとも我が子には勧めません。

追伸 私はもう十分の人数の大学教員を育てましたので、今後は育てるつもりはありません。ものすごく大変ですから。

[]まさに 06:50 まさに - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - まさに - 西川純のメモ まさに - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』の同志だったら、以下を読んで私が何を考えたのかが想像できるのではないでしょうか?ニヤニヤしながら、色々のことを考えました。

https://goo.gl/0nuUC1

16/02/03(水)

[]サバイバル・アクティブ・ラーニング入門 15:10 サバイバル・アクティブ・ラーニング入門 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - サバイバル・アクティブ・ラーニング入門 - 西川純のメモ サバイバル・アクティブ・ラーニング入門 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 内田洋行さんが運営する「学びの場.com」のおすすめ情報コーナーにて紹介記事を掲載いただきました。アクティブ・ラーニングの正しい認識が広がっています。

 http://www.manabinoba.com/index.cfm/9,24517,26,html

[]記述式 06:20 記述式 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 記述式 - 西川純のメモ 記述式 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 新テストに記述式が入りました。それを複数回導入しようとしていましたが、見送りになりました。逆に言えば、とにかく記述式を導入することを優先させたのでしょう。あれを見送れば、総務省や内閣府の会議で文部科学省の副大臣や審議官はつるし上げを食らうでしょうね。

 でも、新テストをあまりゴチャゴチャすることは良い方向ではないように思います。ようは最低限の足きりに徹すればいいと思います。極論を言えば、記述式を見送っても段階別表示で運用すれば問題は解決します。あとは、各大学の3ポリシーに一致した試験を行えばいいのですから。ま、記述式も入れたならば、偏差値という概念が壊れるという意味があります。

 さて、どうしたらいいか?

 アルビン・トフラーによれば、旧時代の特徴は、「規格化」「専門化」「同時化」「集中化」「極大化」「中央集権化」です。それに対して、新時代の特徴は、上記とは真逆の「個性化」、「総合化」、「非同時化」、「分散化」、「適正規模化」、「地方分権化」です。

 新テストで何とかしようというのは、いかにも旧時代のものの考え方です。

 じゃあ、新時代ではどう考えるか?

 民間が特徴を持った記述式テストを多種多様につくるのです。それを大学が独自に利用すればいいのです。文科省は3ポリシーとの関わりをチェックします。また、東京大学などのトップ大学では、学部ごとに使用するテストを変えることを求めます。そうしないと旧時代の大学人が規格化に走るからです。

 また、企業単位で小中高大の児童・生徒・学生向けの懸賞論文を出すのです。テーマは各企業が今悩んでいることをテーマにしたらいいと思います。例えば、テレビ局だったら「視聴者の個性化にどのように対応するか?」なんてどうでしょうか?そのような懸賞論文を東証1部、2部上場の会社は全て出すのです。採用は同業各社の結果を基にすればいい。

 このように、複数回を実現した方がいいと思います。

16/02/02(火)

[]まとも 22:31 まとも - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - まとも - 西川純のメモ まとも - 西川純のメモ のブックマークコメント

 人と違うことをすれば、「まともでない」と思われるのは当然です。

 しかし、本当はまともなのだけどまともではないと思われているのか、実際にまともでないのかを判別する方法は、「まわりからは、まともと思われている人」と繋がれるか否かでわかります。その人は、あなたと同じように考えているのですが、まともに思われる術を知っている人です。そのような人がいたら、その人の影に隠れ、その人のアドバイスを受けて行動しましょう。もし、そのような人と繋がれないとしたら、まともではありません。簡単に言えば、同じ職場に仲のいい同僚がいるか否かでわかります。

 ただし、まともではないのは、自分の信じていることがまともでないのか、自分がまともでないのかは、それは自分の信じていることと同じことを信じている人との比較でわかります。もし、自分の繋がれる人が比較して少ないならば、自分がまともではないのです。もし、同じことを信じている人が、みんな「まわりから、まともと思われている人」と繋がれないならば、信じていることがまともではないのです。

 前者ならば、反省して、改善しましょう。おそらく、社会人として守るべきことを守っていないのです。後者ならば、それを信じることを止めるべきです。

[]顧客 21:51 顧客 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 顧客 - 西川純のメモ 顧客 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『ベンチャービジネスにとり、最大の危険は、製品なりサービスが、何であり、何であるべきか、どのように買われるべきか、何のために使われるべきかを、顧客以上によく知っていることである。必要なことは、予期せざる成功を機会と見なし、自分たちの専門に対する侮辱とは見ない姿勢である。マーケティングのあの基本原則を受け入れることである。つまり企業というものは、顧客を改心させることによって対価を得ているのではないということである。顧客を満足させることによって対側を得ているのである。』とドラッカーは言います。それ故、『学び合い』を取り入れたいという学校に行ったとき、校長には「何がお望みですか?」と聞くようにしています。

本日、ある受験産業の方とのやりとりの中で、「教育ビジネスの難しいのは、誰も変わることなんて(お客は)望んでいないのに教育はお客の態度・価値観変容をさせる使命も一部にある点、ですね。」という言葉がありました。とても、いいなと思います。

 まさに教師、学校の責務です。

 そして、私もその責務があります。

 嫌われないようにしなければならない。これが難しい。まあ、ある主張をすれば必ず嫌われます。ポイントは中間層に嫌われないことです。

[]サバイバル・アクティブ・ラーニング入門 15:00 サバイバル・アクティブ・ラーニング入門 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - サバイバル・アクティブ・ラーニング入門 - 西川純のメモ サバイバル・アクティブ・ラーニング入門 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今、出版社から連絡が来ました。サバイバル・アクティブ・ラーニング入門が発売から1週間とたたずに第2刷発行決定となりました。何が嬉しいかといえば、これで餓死・孤独死する子どもの数が減るからです。読んでいない方は、大げさだと思うでしょう。でも、私は本気です。

http://goo.gl/UCCg0s

[]時間 10:49 時間 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 時間 - 西川純のメモ 時間 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は我が子が医師になりたいと言ったら勧めません。理由は、時間がないからです。

 地元には昔からお世話になっている医師がおられます。上越市の高額納税者のトップグループに名を連ねる方です。家代々の医師の家で、家業です。あるとき家族で映画館で映画を見に行くと、その先生がおられました。質素な服装で目立たずに。プライベートの時間を邪魔しては申し訳ないので黙礼で済ませました。映画が終わりエンドロールの頃にさっと映画館を出られました。

 その時思いました。「大変だな~」と。お金を稼いでも、そのお金を使う時間がない。ほぼ一年中、休みはありません。「その先生」をたよっての人が一杯いるからです。頭が下がります。

 これからの世界において最も価値がある富は「時間」だと思います。以下の記事が、未だに旧価値観で医師の不満を分析していることに首をかしげつつ、上記を書きたくなりました。

http://news.livedoor.com/article/detail/11120047/ 

[]一斉指導 06:50 一斉指導 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 一斉指導 - 西川純のメモ 一斉指導 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 一斉指導とは一人の教師が多数の子どもに対して授業することです。この一斉指導の延長上にはアクティブ・ラーニングは「絶対」に生まれません。それは小学校レベルの計算で証明できます。

 一クラス30人としましょう。1校時を30人で除せば2分弱です。一人一人の子どもは最大限2分程度、教師と双方向的になり、主体的になれます。もしくは1単元の中で十数分程度、教師と双方向的になり、主体的になれます。でも、この程度でアクティブ・ラーニングなのでしょうか?この状態でアクティブ・ラーニングになっているのは教師ただ一人です。例えばサンデル教授の白熱授業では、アクティブになっているのはサンデル教授ただ一人です。

 実際は全ての子どもに2分弱の時間関わっていません。殆どの時間は教師の一方向の時間に費やしています。これでアクティブ・ラーニングと思えるのは、子どもという仮想な存在を前提としているのです。子どもという子どもは一人もいません。

 従って、アクティブ・ラーニングを実現するには、子ども同士が協働的に学ぶ時間を与えなければなりません。さて、どれぐらい与えたらいいでしょうか?ここに学校教育の意味をどう考えるかによって差が出ます。

 少し成長した大人にしようとするか、大人にしようとするか、です。

 採用間もない学生の新任教師を大人にするにはどうしたらいいでしょうか?大人として扱い、失敗させ、乗り越えさせるしかないと思います。それによって少し成長した大人になり、それを積み重ねて、一人前の教師に成長します。もし、教育実習的な仕事を与えて一人前の教師になると思いますか?「私」はそう思いません。

 そんなのは無理と思うのが普通です。そうやって小学校、中学校、高校と育てられています。常に、「子どもだから」と育てられます。その子どもが大学の4年間を過ごしたのちに採用されます。新規採用者が高校生と違う「大人」ですか?4年間で魔法のように大人になるのですか?

 大人にするには、小学校の時から大人に育てなければなりません。では、1校時の内のどれぐらい子どもに任せるべきでしょうか?色々な考え方があるでしょう。『学び合い』はほぼ全てを任せます。そして、そこまでではなくても大人にしようと任せるならば、それは一般的な意味での一斉指導ではなくなっています。

[]求められる情報 06:50 求められる情報 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 求められる情報 - 西川純のメモ 求められる情報 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私の時代までは大学卒業の学歴は豊かな安定した生活への切符でした。そして、大学に入学した人の大部分は卒業できます。だから、大事なことは大学に入学することです。そのため、大学に入学する情報が大事で、受験産業はそれを提供していました。しかし、私立の文系は定員割れをして誰でも入れる大学が登場しているし、定員割れをしないところでも、随分と入学しやすくなりました(だから代ゼミが潰れていくのです)。だから入学するための情報の価値がどんどん下がっています。

 さらに、大学を卒業しても非正規採用になる時代です。重要なのは、いかに入学するかではなく、以下に就職するかなのです。だとしたら、受験産業が提供すべき情報も変わっていくべきです。

 大学別の就職状況レベルの提供はしていますよね。しかし、奨学金の滞納者の割合などを大学別に提供することも考えられます。そして、受験生に各大学の教師の情報を提供するのです。具体的には、自分が志望する業界との繋がりの強い教師は誰かを提供するのです。

 上記に対応する受験産業はないかな?

 そうすれば大学も変わります。実務に強い大学教師を大事にし始めます。

追伸 ただし、これが成り立つには、小中高のキャリア教育が大きく変わらなければなりません。今月末もしくは来月頭に、新しいキャリア教育の本を出します。昨日、ゲラを出版社に戻しました。

16/02/01(月)

[]非連続 22:27 非連続 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 非連続 - 西川純のメモ 非連続 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』を学校で取り入れるとき、全面的に変えることに拒否感を持つのは当然です。

 だから、週1の合同『学び合い』からのアクティブ・ラーニングを提案しています。ただし、それではいつまでたっても本質的なアクティブ・ラーニングにはなりません。本質的なアクティブ・ラーニングになるためには、子どもを成長した子どもにするという発想ではなく子どもを大人にするという発想が必要です。そのためには子ども達を信じなければなりません。そして、認知的のみならず倫理的、社会的能力を含んだ汎用的能力に育てるためには、教科内容を教えるという発想から、大人社会で必要なのは何かを考える発想が必要です。つまり、子ども観、学校観の獲得が必要です。もし、その発想に転換できたならば、『学び合い』になっています。

 多くの先生方は、今までの授業、つまり一斉指導の上に『学び合い』を付け加えてアクティブ・ラーニングにしようとしています。しかし、それは不可能です。ある段階で発想を転換し、『学び合い』の上に一斉指導を付け加える授業にしなければなりません。

 が、発想の転換には、子どもの姿を実感する必要があります。だから週1の合同『学び合い』があります。(3月に超ノウハウ本を出します)。

 Kさんのブログを読んで上記を感じました。ま、これは『学び合い』を実践して1年ぐらいたたないとわからないことです。

http://manabiai.g.hatena.ne.jp/makine45/20160201

[]大阪の会 21:28 大阪の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 大阪の会 - 西川純のメモ 大阪の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 3月19日に大阪で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。

 http://kokucheese.com/event/index/369307/

[]富 19:57 富 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 富 - 西川純のメモ 富 - 西川純のメモ のブックマークコメント

トフラーの予言がどんどん当たっている。

私が第三の波を最初に読んだ時は大学院の1年の時です。

その当時は、そんなになるのか疑問でした。

その過程の中で、新たな富が創出されています。

いや、創出されているのに、その価値を理解していない。

我が家には数多くの記念日があり、家族で祝います。

多くの人は笑います。

富とはなんだか、分からないのだと思います。

他者との比較、希少性に基づく富ではなく、

他者と比較できない、個性的なものに価値を見いだすのが今後の富です。

自由に映像を楽しむ。これは富です。

http://togetter.com/li/932660

[]本丸 08:52 本丸 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 本丸 - 西川純のメモ 本丸 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本丸と思っているところを明け渡すか否かですね。反転授業は結局、本丸を明け渡さなかった。教師の本丸は別なところなのにな~。

http://blog.ict-in-education.jp/entry/2016/02/01/050000

[]次 07:21 次 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 次 - 西川純のメモ 次 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は「自らの製品、サービス、プロセスを自ら陳腐化させることが、誰かに陳腐化させられることを防ぐ唯一の方法である。」というドラッカーの言葉が大好きです。

 昨年の当初は受験を切り口に警鐘を鳴らしました。その頃は「先生はアクティブ・ラーニングの流れは大変だとおっしゃいますが、指導主事からは今までの実践で大丈夫ですと言われています」という義務教育の先生は少なくなかったように思います。夏からアクティブ・ラーニング本を出しました。その頃から雇用社会の変化を切り口に警鐘を鳴らしました。そして、今、それが本として出し始めています。

 気のせいか、「今までの実践でいいんです」とはいいづらい環境が生まれつつあるように感じます。自画自賛ですが、私の本があれだけ売れたのですから、現実を知ってしまった人が増えたためだと思います。そして、私と同様の論調での情報発信をする方も生まれつつある。

 そうなれば、「どうやればいいの?」にシフトします。そこで3月以降はバリバリのノウハウ本「群」を出す予定です。その準備は完了しています。

 私の頭の中では今年度の後半、及び来年度の前半に何をするかです。アイディアはあります。しかし、これを実現するには、腰の据わった教育行政の長、長期展望の出来る私学経営者との繋がりが必要です。

 さて、どうなることか。

[]次2 07:21 次2 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 次2 - 西川純のメモ 次2 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 若い教師が『学び合い』にトライし悩むことは、100%私の本にちゃんと書いてあります。だから、聞いたり、読んだりしていると、「でも、あそこにちゃんと書いてあるじゃない」と思います。が、しかたありません。人は人です。

 基本的なノウハウは全て書ききったと思っています。だから、そこから先は、現実の教室の中にいる先生方にバトンタッチしたいと思っています。先だっての群馬の会で青木さんが「我々の本が、学校現場の教師だけで書いた最初で唯一の『学び合い』本です」と誇っていました。その通りです。今後は、その方向にシフトさせたいと願っています。

 しかし、書籍の出来ることはありますが、出来ないこともあります。

 これから『学び合い』をトライする人への最大のサポートは、裾野を広げることだと思います。

 これに対しても希望を持っています。日本中の様々な人たちが、自由に会を開き、生のコミュニケーションによって伝えてくれています。

[]多様性 07:21 多様性 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 多様性 - 西川純のメモ 多様性 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最近、群馬でKさんと会ったときにこんなことを話しました。

 「私は『学び合い』に「西川」が冠されることは極力避けている。何故なら、個人は絶対に堕落する。その個人の堕落に『学び合い』を道連れにしたくないから。」と言いました。私は自然科学をモデルに『学び合い』を考えています。

 それに対してKさんはニコニコしながら「『学び合い』は一つの考えなんだけど、その授業は多様ですね」と言っていました。私もニコニコです。

 生物の多くはDNAによって世代を繋いでいます。その基本的な部分は極めて一様です。しかし、現在の生物は実に多様です。