西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

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15/10/18(日)

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 人口の5%のエリートが必要な能力は答えの無い問題に答えを創造する能力です。これは今のようなPISA型学力(また、二十一世紀型能力)をありがたがっている教育では無理です。これを解決するために人口5%程度の人にアイビーリーグと同様の教育を施そうとして、その選別をしようとしているのが高大接続です。そして、それに対応したアクティブ・ラーニングです。

 欧州のエリート中等教育で哲学に力を入れているのはそこにあります。細かな知識では無く、考え方をトレーニングしようとしているのです。

 ところが95%の人はそのような能力は必要ありません。せいぜい、PISA型学力(また、二十一世紀型能力)です。ただ、その人達に必要とされる能力は、ジョブに直結したPISA型学力(また、二十一世紀型能力)です。

そして、なによりも仲間が必要です。これからの雇用社会において餓死・孤独死しないためにはそれが必要です。それが5%及び95%の人の両方に必要です。

 この二つの違いが見えておらず、チャンポンになっているからアクティブ・ラーニングの姿が見えない。だから、世にあるアクティブ・ラーニングの実践が5%のアクティブ・ラーニングにもなっていないし、95%のアクティブ・ラーニングにもなっていない。

 多くの人は、高大接続の真意を分かっていない。だから、甘いアクティブ・ラーニングで何とかなると思っている。たしかに、大多数の大学は甘いアクティブ・ラーニングで何とか出来ます。だって、その大学の卒業生は答えの無い問題に答えを創造する能力は必要とされませんから。

 しかし、トップ校はアイビーリーグでの教育を取り入れない限り、そして、それに耐えられる子どもを選別する入試をできない限り、潰れます。だから、その学校に入学することを意図しているトップ高校は5%のアクティブ・ラーニングをしなければ潰れます。となると、その高校に入りたいと思う子がいる中学校(即ち全中学校)では5%のアクティブ・ラーニングを取り入れなければならないのです。しかし、困るのはその中学校の子どもの圧倒的大多数は95%のアクティブ・ラーニングが必要です。

 つまり、整理すると以下の通りです。

 偏差値65以上の大学・高校:5%のアクティブ・ラーニング(本当は偏差値66ぐらい何ですが、分かりやすくするために)

 偏差値65以下の大学、偏差値60以下の高校 95%のアクティブ・ラーニング

 偏差値65~60の高校、中学校、小学校 5%のアクティブ・ラーニング+95%のアクティブ・ラーニング

 困ってしまうのは、教育内容なのです。5%のアクティブ・ラーニングでは教科型の知識・技能はそれほど重要ではありません。それらは95%のスタッフが担当しますから。合科型で答えの無い課題を教育内容になります。一方、95%のアクティブ・ラーニングでは教科型の知識・技能が重要になります。だから、「偏差値65~60の高校、中学校、小学校」の学校で何をしたらいいか分からなくなっているのです。それに偏差値65以上の高校も学習指導要領によって教科型に縛られています。

 『学び合い』では問題なく出来ます。

 教育内容は、95%のアクティブ・ラーニングで学ぶべき教科型です。しかし、全員が分かるという答えの無い課題を、集団のトップ2割に与えられているからです。そして、その過程の中で全員が仲間を得ることが出来ます。

 今実践されているアクティブ・ラーニング実践は教師と子どもとの対話が中心です。結果として、教師と子どもは関係を結べるかも知れません。しかし、子どもがつながりを持ち、三十年後、四十年後に餓死・孤独死しないために必要なのは子ども同士の関係なのです。

追伸 話しが発散するので、短く書きますが、もし、地方大学が5%のアクティブ・ラーニングをすればローカルエリートを育てることが出来ます。そうすれば、日本の知の生産力、国力は飛躍的に伸びます。グローバルエリートはおそらく今の改革で生まれるでしょう。しかし、ローカルエリートの養成には目が向いていない。