西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

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15/10/10(土)

[]素直 10:44 素直 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 素直 - 西川純のメモ 素直 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 何故、素直な子が伸びるか?理由があります。

物事を学ぶ段階には守破離というものがあります。まずは守の段階が必要です。我流ではなく、先人の見いだした型を素直になぞる段階です。この段階で我流を出せば学ぶことは出来ません。

最初から先人の見いだしたものを乗り越えられる人はいますが、ま、ごく希です。凡夫は先人の見いだしたものに従うべきです。これが素直な人が伸びて、素直じゃない人が伸びない理由です。

 素直なだけで自ら考えない人は守の段階で止まります。ま、それでも素直じゃなく、守の段階にも至らない人よりは遙かに優れています。しかし、その段階を超えるためには自らの頭で考えなければなりません。ただし、守っていたことに反発し、それを破ることが目的では守で獲得した能力も変質し、ダメになります。自分の頭で考えると、型がきつくなる、だから破ります。しかし、自らの型を創り上げてみると、実は守で大事にしていたことの意味が分かる。それが離です。先人が生み出した型も、自らが生み出した型もどちらも意識せず、守で大事にしていた考えに基づき、行動することが出来ます。

 『学び合い』は考え方だと繰り返します。一人も見捨てたくないという願いと、それを実現するための学校観、子ども観です。3つとも書けば1行で収まるものです。しかし、それは古典物理学がF=mαという至極単純な式を3次元に拡張し、微分、積分すれば古典物理学の公式がほとんど導かれると同様に上記の願いと考え方は強力なのです。

 残念ながら、『学び合い』のコアの部分を考え方ではなく、教え方だと考えてしまうと離の段階で本当に『学び合い』ではなくなります。つまり、一人も見捨てたくないという部分が弱くなってしまいます。

 しかし、今の段階でそれを全ての人に求めても無理です。文化は人の間にあるものですから。分かってくれる人を増やさねば。でも、一定数は必ず必要です。広げること、深めること、両方とも必要です。

追伸 色々な人のブログを読んでいると、色々な人がどの段階に至っているか分かります。『学び合い』を方法としてとらえ、不必要に反発する人もいます。しかし、私は何も言いません。分かる人はいつか分かりますから。