西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

西川純です。新潟県上越市の上越教育大学の教育実践高度化専攻(教職大学院)で『学び合い』を研究しています。諸般の事情で、このブログのコメントは『学び合い』グループのメンバー限定です。メンバー登録は、いつでもOKです。ウエルカムです。なお、メールはメンバー以外にもオープンですので、いつでもメールください。メールのやりとりで高まりましょうね。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。西川研究室はいつでも参観OKです。 詳細は http://www.iamjun.com/をご覧下さい。 もし『学び合い』グループに参加される場合は、 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/をご参照ください。
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15/09/10(木)

[]ちゃくちゃくと 22:28 ちゃくちゃくと - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ちゃくちゃくと - 西川純のメモ ちゃくちゃくと - 西川純のメモ のブックマークコメント

 これからの日本社会の青写真が見えてくると、一見、バラバラなものが一つに繋がってきます。でも、あまりにも一つに繋がってくると、空恐ろしくなります。今でも、アメリカはフリーメイソンによって支配されているという都市伝説は絶えませんが、日本のどこかで日本を支配している組織があるのではないかと思いたくなります。

 今年の4月から入国管理法が変わったのをご存じでしょうか?それによれば、今までにはない「高度専門職」(研究者、経営者・管理者)という分類が生まれ、その様な職種に就く外国人が仕事をしやすいようになりました。

 そこに分類された「高度専門職1」は以下のような優遇措置を得ます。

複合的な在留活動の許容

在留期間「5年」の付与

在留歴に係る永住許可要件の緩和

配偶者の就労

一定の条件の下での親の帯同

一定の条件の下での家事使用人の帯同

入国・在留手続の優先処理

 そして高度専門職1で3年間以上の人は高度専門職2になれます。その人は高度専門職1の優遇措置の他に、以下のような優遇措置を得ます。

「高度専門職1号」の活動と併せてほぼ全ての就労資格の活動を行うことができる

在留期間が無期限となる

 つまり、日本のトップ校がエリートを育てられないならば、外国人を採用できる準備は整っているのです。国内では無敵な東大に海外のトップ校という強力なライバルが生まれたのです。

[]成果が上がらないとき 22:28 成果が上がらないとき - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 成果が上がらないとき - 西川純のメモ 成果が上がらないとき - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』は魔法ではありません。何でも解決できるわけではありません。しかし、すくなくとも「まし」になることは確かです。何故なら、一人で抱え込むより、子どもたちと一緒に乗り越える方がましです。

 しかし、『学び合い』は成果が上がらないときどうしたらいいでしょうか?

 二つのことをしてください。

 第一は、『学び合い』のセオリー通りのことをやっているかを、確認して下さい。起こるべき問題は、95%以上、本に書いてあります。それを見直してくだい。

 第二は、自分の心を問い直して下さい。そこに隙が無いかを見直して下さい。隙があっても恥じることはありません。人の子なのですから。隙があれば、それを自覚して下さい。

 原因が分かったら、子どもたちに率直に謝り、仕切り直しましょう。全ての子どもが納得しなくても良いのです。クラスをリードする2割の子ども、すなわち、成績の上位層で、かつ社会的スキルのある子が分かればいいのです。ちゃんと語れば分かってくれます。

 もし、同僚から「成果が上がっていない」と言われたら率直に認めましょう。そして、自分の一斉指導の方が成果が上がるのかを考えて下さい。おそらく、見栄えは良くなっても本質的には改善はないと思います。そして、改善の方向性が見えない。ならば、「自分の一斉指導の力量では、今以上にすることが出来ない」と言いましょう。

[]高校本 07:16 高校本 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 高校本 - 西川純のメモ 高校本 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今度の本の売りは、国語、社会、数学、理科、英語の高校教師が、かなりのページを割いて自らの実践を語っていることです。

 それらを比較することによって、教科を超えて一致する『学び合い』のセオリーと、教科に依存するものを見いだして下さい。そして、5人の実践者は見た目も、タイプももの凄く違います。おそらく、教科の特性より、その「人」がフィットするかしないかを決めると思います。

 本は高校教師をメンターゲットとしていますが、小中の先生にもお勧めです。『学び合い』の会に参加された方だったらおわかりの通り、学校段階を超えて一致するものはあります。小中の教科指導に活かせるアイディアがあります。

 そして、それぞれの人が「幸せ」になっていることを読み取って下さい。

 いつもながら、アマゾンは販売直後は品切れになります。急ぐ場合は、お近くの書店でお願いします。書店で注文すると、その書店で置いてくれるかもしれません。

http://goo.gl/J2O8fw

[]危機感 07:02 危機感 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 危機感 - 西川純のメモ 危機感 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 大型客船が沈んでいます。ところが、船の中では、船長およびAデッキのお金持ちのお客が、激論しています。

 「本当に、沈むの?」

 「今沈まれると困る、明日までに到着しなければならない。どうしてくれるんだ。」

 「沈んだ後の保証はどうなっているんだ。ここで賠償すると明言しろ」

 「そもそもこのような事態を想定したマニュアルがない。その中で、船長が退船を命令できる法的根拠があるのか」

 Bデッキのお客どうしたらいいでしょうか?

 そりゃ、勝手に救命ボートを下ろし、沈む船から出来るだけ離れることです。

 以上、アクティブ・ラーニングにおける生き残り法でした。

追伸 マスコミももう少しまともな人をインフォメーションソースにすればいいのに。ま、大学を偏差値で選ぶように、肩書きで選んでいるのでしょう。重要なのは、その人の語ることの根拠が、個人的見解なのか、「村社会の論理」なのか、それを超えたものなのか、それを峻別しないと。

[]定義 06:43 定義 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 定義 - 西川純のメモ 定義 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 理系人間としては、まず、前提は何かをハッキリさせたがる。ま、研究者は文系でもそうですが。文科省は色々と表現を変えていますが、大本のアクティブ・ラーニングの定義は以下の通りです。これを崩すと高大接続が矛盾してしまう。

『教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法の総称。学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、 教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。発見学習、問題解決学習、体験学習、調査 学習等が含まれるが、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク 等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である。』

 人によって、この定義をどうとらえるかが違いますね。

 まず、「どうやればいいの?」と思う人は以下のところに重点を置きます。

『発見学習、問題解決学習、体験学習、調査 学習等が含まれるが、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク 等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である。』

 もうすこし一般性を求める人は以下の所に重点を置きます。

『教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法の総称。』

 しかし、いずれも方法からとらえています。

 目的、つまり、どのように子どもを育てたいかに着目する人は以下のようにとらえます。

『学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、 教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。』

 上記の定義の中に「認知的」と同時に「倫理的、社会的能力」が並列したことに注目し、何故かを探れば「社会的基礎力」や経済・産業界の提言に至ります。(PISA型能力とか、二十一世紀型能力ではなく)。そして、今後の雇用社会の変化という今回の一連の施策の本体を理解すると、以下のようにとらえます。

『今後の社会で活躍できる社会人(エリートとジョブ型)に子どもを育てる教育』となります。ちなみに、教授法、学習法ではありません。

 また、直近の課題として、『日本のトップ校をアイビーリーグ化するための教育』となります。

 そして、今後の雇用社会の厳しさを理解し、トップ校以外の子どもの将来を憂うならば以下のようにとらえます。

『我が子が、教え子が三十年後、四十年後に餓死・孤独死することなく、豊かな人生を全うするための教育』

 最初の『発見学習、問題解決学習、体験学習、調査 学習等が含まれるが、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク 等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である。』とは次元が違います。

 というようなことを、今度の中野西高校で講演します。

追伸 最初の方の定義でごたついている現状に脱力します。だから、メインプレーヤーになれないのに気づかない。