西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

西川純です。新潟県上越市の上越教育大学の教育実践高度化専攻(教職大学院)で『学び合い』を研究しています。諸般の事情で、このブログのコメントは『学び合い』グループのメンバー限定です。メンバー登録は、いつでもOKです。ウエルカムです。なお、メールはメンバー以外にもオープンですので、いつでもメールください。メールのやりとりで高まりましょうね。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。西川研究室はいつでも参観OKです。 詳細は http://www.iamjun.com/をご覧下さい。 もし『学び合い』グループに参加される場合は、 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/をご参照ください。
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15/08/15(土)

[]上越教育大学教職大学院 09:03 上越教育大学教職大学院 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 上越教育大学教職大学院 - 西川純のメモ 上越教育大学教職大学院 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 しばらくぶりに上越教育大学の教職大学院のご案内です。

 不遜ながら申します。本学教職大学院の制度設計は「私」がしました。前の前の学長が全てを私に任せてくれました。そして、私の我が儘放題を認めてくれました。理由は新幹線も通っていない(当時はそうです。いまは、新幹線も通り、便利になりました)県庁所在地でもない都市にある大学が、他大学より遙かに多い定員の教職大学院を、スピード感を持ってプランニングできるのは「私」だからです。ということで、かなり強気で交渉しました。学長から「そりゃ、西川、我が儘だよ」と言われると、そうでなければならない理由を述べます。それを理解できる学長だったら通りました。おかげで、全国の教職大学院でも成功例として文科省に紹介されるレベルの実績を上げております。

 私が制度設計をしたのですから、『学び合い』で制度設計しました。そのため、他の教職大学院と決定的な違いがあります。

 第一に、現職教員と学卒院生の数のバランスがとれています。多くの教職大学院の場合は、主に現職教員をターゲットとしているため、現職教員にプラス少しの学卒院生という構成が大部分です。(ただし、これは本学だけとは言いません)

 第二に、現職教員と学卒院生が一緒に学べます。それも、チームで学べます。多くの教職大学院では現職教員用の科目と、学卒院生用の科目を分けています。そのような指導が文科省からあったからです。常識的な指導だと思います。だって、現職者のレベルと学卒者のレベルは違いますから。でも、『学び合い』なのですから異質なもの同士の交流は有効だと考え、文科省にも説明しご理解いただきました。

 講義では色々な院生がゴチャゴチャとしたチームを構成し、一緒になって課題に取り組み発表します。それが1年目の前期に集中します。終わる頃には飲み会を一緒にやるような仲間になります。そして、それは在学中に定期的に飲み会をやるほどの関係です。ゼミを縦軸とした人との繋がりと同時に、講義で繋がった人間関係が横軸になります。

 第三に、教育実習が根本的に違います。学部の教育実習は実習担当のセンターの先生方が担当します。おそらく、多くの大学では附属学校や卒業校に実習に行きます。

 上越教育大学では、地元の普通の学校に入ります。それもチームで入ります。そして、学校との調整は実習担当のセンターの先生ではなく、ゼミのアドバイザー(指導教員)が行います。これが出来るのは、本学教職大学院の教員が研究者であり、同時に、現場経験のある人が多くを占めるから出来ることです。つまり、研究を現場の言葉で語れる人なのです。

 学部の母校実習は、一人の学生と一人の指導教諭でやります。しかし、本学教職大学院はチームで入ります。だから、実習校の先生方から求められたことを一人で考え悩むのではなく、現職教員を含めたチームで解決します。

 他の教職大学院関係者からは、なんでこんなことが出来るのかと不思議がられますが、それは教員が違うからです。

 本学の教職大学院を希望する人(特に学卒院生)に本学を志望した理由を聞くと、この第三の理由を挙げます。

 第四に地元です。全面的にバックアップしてくれます。中心校ばかりではなく、全校児童30人レベルの学校も暖かく向かいいれてくれます。西川ゼミの学生さんは学校の飲み会に参加し、カラオケまでつきあうような関係を持てます。

 第五にスタッフです。実は、これが第一と言うべきことです。

 上越教育大学は大学院を主体とした大学です。そのため、多くの大学の教員養成系学部がスタッフ数が60~80人であるのに対して、本学は160人で倍です。そのため、人事的に余裕があります。それ故に、教職大学院開設の際に、純粋に本学カリキュラムにフィットした人だけで固めました。基本的に学術研究の業績があり、かつ、現場経験のある人で固めたのです。そんな人は既存の修士課程では少数派です。そこで足りない部分は新規採用しました。全ての人は私が絶対の自信を持てる人「だけ」で固めました。(もちろん、圧倒的大多数は非『学び合い』の人です)

 私は、日本最高の教員養成、教員再教育を行っていると思っています。

 学卒院生さんに向けての上越教育大学の補足的説明です。

 即戦力とは何でしょうか?教員が求められることは多種多様ですよ。考えてみてください。学部の授業で掲示物をどのように教室に貼るかを教えて貰えましたか?飲み会の際、校長先生からカンパして貰ったとき、飲み会で何という言葉で御礼をいったらいいか知っていますか?それら全てが即戦力なのですよ。そこまで出来る若手になるとしたら何年間大学院で学べばいいのでしょうか?十年、二十年でも足りないですね。何しろ、三十年勤めているのにそれを知らない人もいますから。

 安心してください。たった一つのことを学べばいいのです。それは、先輩教師とつきあえて、教えてもらえばいいのです。簡単です、「おはようございます」、「ありがとうございました」、「すみません」、「お先に失礼します」をちゃんと言うこと。そして、少し立ったら「私に出来ることはありませんか?」と言うことなのです。そうすれば「教えてください」を言えますし、失敗しても許してもらえます。

 でも、五十代の先輩教師に「すみません」と言えますか?大学の指導教員に謝るのと同じでドキドキしますよね。仕方がありません、みなさんは今までの生涯、大抵はプラスマイナス2年の年の差の人たちの中で生活したからです。十歳、二十歳、三十歳年上の人とつきあう経験はありません。でも、それを学ばなければ、山ほどの指導案、山ほどの声がけを知っていても学校では使い物にならない教師です。

 いつ、学べばいいでしょうか?今です。どこで学ぶべきでしょうか?本学教職大学院です。本学教職大学院での即戦力とは、「異質な人と折り合いをつけて自らの課題を解決する」能力だと考えているのです。

 もう一つです。

 本学のカリキュラムは1年目の4~8月に基本的な講義を全て終わらせます。そして、9月から12月に実習を行います。2年目はもう一度9月から12月に実習を行います。つまり、1年目の1月から2年目の8月までの8ヶ月間、何もないのです。何故でしょうか?教員採用試験に集中できるためです。いいでしょ?

 これから教員採用試験の結果が出てくる頃ですね。もし、残念な結果になったならば、本学を考えてみてはいかがですか?これからは資格が問われる時代です。そして、大学院修了が免許の基本となります。一発で合格した同級生は一級免許状です。でも、大学院を修了した人は専修免許状です。

 なお、教員採用試験に合格した方へお知らせです。合格して名簿登載期間の延長が認められた場合、その人は2年間の学費が免除になる制度が本学大学院にあります。生活費は必要ですが、学生宿舎は完備しているので、都会の大学の生活と比べれば考えられないほどお安く生活できます。

 現職者に向けての上越教育大学の補足的説明です。

 あなたが今後獲得すべき能力とは何でしょうか?今、あなたが思いつくようなレベルのことだったら、今のまま勤めても獲得できるでしょう。

 あなたの授業能力は向上したとしても、今の路線で高めてもたかがしれています。何故なら、大学院を考える人だったら、既に十分に高い。若い頃だったら10の時間をかければ10にも20にも授業能力を高められます。何故なら、若い頃は授業能力が殆ど無かったからです。ところ、十分に高い人は100の時間をかけても1ぐらいしか伸びません。伸びる余地がものともないからです。

 本当に獲得すべきものは、今のあなたが思いつかないようなことです。

 それは、あなたの授業能力の向上ではなく、あなたより若い世代の授業能力を向上させる能力です。これから大量退職時代に入ります。そうなるとあなたの世代が、大量に入る若手を育てなければなりません。

 残念ながら、あなたはその経験は少ない。何故なら、年上は一杯いますが、年下の同僚が少ないのです。そのため、年上の教員への甘え方は上手い人でも、年下の教員をどのように動かしたらいいかをしらない。彼らを上手く動かせるならば、若い教員はあなたがへとへとになってしまう仕事、時間がかかる仕事を、喜んで手伝ってくれます。その代わりに、彼らが必要としているものを与えなければなりません。それが何かを知らねばなりません。

 それを組織的に学べる場はどこにあるでしょうか?上越教育大学教職大学院のカリキュラムはそれを意図しているのです。つまり、「多様な人と折り合いをつけて自らの課題を解決する」能力の獲得です。

 もし、あなたが家庭持ちだったら、あなたが一番ゴマをすらなければならない相手は誰ですか?校長ですか?違います。伴侶です。あなたの老後を守ってくれるのは伴侶です。おしめを替えてくれるは伴侶です。校長なんかは3年ぐらいでバイバイです。しかし、伴侶はずっとつきあいます。さて、ゴマをすっていますか?おそらく出来ません。日本の教員は多忙です。

 上越教育大学の教職大学院は2年間フル派遣です。じっくりと学べます。そして2年間家族サービスが出来ます。一生分のゴマをすれます。世帯者用の学生宿舎もありやすく生活できます。まわりには同じような家庭が一杯で、奥様同士の飲み会やパン教室などもあります。子育ての相談する相手もふんだんにいます。

 いや、共稼ぎで教職大学院に行けない、という方へ。実習校を現任校にすることは可能です。従って、上越にずっといなければならないのは1年目の4月から8月までの5ヶ月間だけです。その後は、家族と一緒に過ごせます。実習校との契約は週2日を基本として、それ以外の日は学校に行きません(行けば、ずるずると仕事が来ますから)。本学の実習は実習して終わりではなく、実習した結果をじっくりと分析する過程が必要です。

 ICレコーダーに記録された子どもたちの会話をじっくり聞くことは、三十年間教壇に立っても分からないことを教えてくれます。

 まだ結婚していない方へ。私のゼミに実際にあったことです。40歳で私のゼミに所属した女性教員は大学院1年目に婚活で結婚相手を決め結婚しました。そして2年目で妊娠し、現場に戻って産休です。なお、生まれた子どもの名前の中に「純」という文字が入っています。きっと、「純!」と叱るとき、気分がスッキリすると思います。あはははは

 なお、うちの都道府県では上越教育大学に派遣していないという方もおられるかもしれません。でも、実際に調べたらOKだった例は少なくありません。ある県の場合は、実際に大学院は県担当者にお願いし、その後、私がご挨拶に行ったら、来年度から派遣してもらいました。お願いした人が本学に所属しました。

[]『学び合い』の会 07:48 『学び合い』の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 『学び合い』の会 - 西川純のメモ 『学び合い』の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』の会はとても変な会です。会則もないし、組織図もないし、会誌もない。なにもありません。『学び合い』の会を開こうとする人は誰に断らなくても会を開けます。例えば、東京には「おにぎりの会」という会がありますが、「おむすびの会」や「おいなりの会」でもなんでも開けます。それも平和的にです。

 固定的な組織を作れば、組織を維持することが目的になります。相性の悪い人と顔をつきあわせなければなりません。そして、「世代間のイデオロギー的方法論的対立」、「同世代間の視野の狭い足の引っ張り合い」、「金銭問題」、「人間関係についての陰口」に至ります。

 だから、固定的な組織を意識的に作りません。「多様な人と折り合いをつけて自らの課題を解決する」ことを人に求めている人であるならば、折り合いながらやります。

 2008年に書いたことです。

会員証は心の中に。会費は行動で。特典は、あなたと子どもと同僚の幸せ。

http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20080825/1219615370

[]カリスマ教師 07:46 カリスマ教師 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - カリスマ教師 - 西川純のメモ カリスマ教師 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今も昔も、教師が憧れるスターのような教師がいます。そして、そのような人が書いた本が本屋に並びます。

 感覚的なものなので違うかもしれませんが、昔と違うように感じます。

 第一に、「孤高の人」という人ではなく、ネットワーク型の人が多くなったようです。それも、同質の人で固まるのではなく、意識的に異質な研修会で講師を務めます。逆にい言えば、自分が主催する会において異質な人を講師に呼びます。

 大村はま、斎藤喜博、大西忠治に比べて大御所感ではなく、先輩的な立ち位置で立っています。

 これはとてもいいなと思います。

 第二に、その方々が情報発信している対象が若い人、採用間もない人が主であるように思います。これは市場がそうなっているのだから仕方がありません。

 昔だったら、先輩から教えて貰えたレベルのことが現在流通している本の売れ筋になっています。これは職員室の教育力が下がったことによるものでしょう。中堅の中に若手を育てようという意識が薄れているので、中堅が勉強しなくなっています。職員室の同僚を見回してください。教師用指導書、直ぐ使えるノウハウ本以外の本を読んでいる中堅がどれほどいるでしょうか?

 これはとても残念なことだと思います。

追伸 札幌で会ったブラッシュアップセミナーには、中堅の方の参加者が多かった。素晴らしいと思います。