西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

西川純です。新潟県上越市の上越教育大学の教育実践高度化専攻(教職大学院)で『学び合い』を研究しています。諸般の事情で、このブログのコメントは『学び合い』グループのメンバー限定です。メンバー登録は、いつでもOKです。ウエルカムです。なお、メールはメンバー以外にもオープンですので、いつでもメールください。メールのやりとりで高まりましょうね。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。西川研究室はいつでも参観OKです。 詳細は http://www.iamjun.com/をご覧下さい。 もし『学び合い』グループに参加される場合は、 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/をご参照ください。
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だめで元々で、とりあえずドロップボックス(http://db.tt/bMZAZwx)とjimdo(http://jp.jimdo.com/)の無料アカウントを登録してみてはいかがでしょうか?実に簡単ですから。

本格的にトライする人も多くいると思います。その際、人とのつながりが大事です。身近にいる人と繋がれるとありがたいですよね。『学び合い』を実践される方は、『学び合い』マップ(https://www.google.com/maps/d/edit?mid=zDInXkSSxyO4.kNDji5uDNm0Y)に、是非、登録下さい。登録は、『学び合い』マップ登録フォーム(http://form1.fc2.com/form/?id=77081b4d4f40dd2f)から出来ます。  「私なんて、人になんか教えられるレベルに行っていない」と思う方へ。だからいいんですよ。一番知っている人が、一番の教え手ではないことは『学び合い』を実践しているならば、子どもを見れば分かるでしょ。それに、教える必要はないのです。共に学び合えばいいのです。いや、愚痴を言ったり、笑ったりする、それでいいのです。  是非、一人でも多くの人がマップに登録下さい。強く、強く、お誘いします。

15/07/31(金)

[]意識改革 19:54 意識改革 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 意識改革 - 西川純のメモ 意識改革 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教師が変われば、日本は劇的に変わると思います。

 第一に、とりあえず大学に進学する方が高卒よりはいいという意識を捨てればいい。そうすれば無意味な出費は抑えられます。大学教育はもともと、研究者を再生産するためのシステムです。どう考えても国民の半分がそれにフィットするとは思えない。意識改革をすれば、子どもを多く生もうと思えます。早く就職すれば、早く結構します。つまり少子化問題は改善されると思います。

 第二に、キャリア官僚や医者になるのが格好いいという意識が薄れ(無くなっては困ります)て欲しい。優れた人材が多様面に活躍して欲しい。新たな企業をおこし、日本を元気にして欲しい。

[]明日 19:43 明日 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 明日 - 西川純のメモ 明日 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今日、初めてスケジュールを見ました。時刻表も今日見ました。明日の挨拶も考えていません。仲間がいるから、何とかなる、ととても気楽です。第一回の『学び合い』フォーラムの時とは隔世の感です。

 純粋に楽しもうと思います。

15/07/30(木)

[]楽 21:36 楽 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 楽 - 西川純のメモ 楽 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今日、学部3年生とゼミしました。そこで、何故、『学び合い』をしない理由を周りの学生さんに聞いたそうです。その理由は「やりがいがない」という答えです。私は大爆笑です。ありがちです。池田修さんの「教師になるということ」という本に、教師には2種類あることを指摘しています。一つは「子どもが好きな教師」、もう一つは「子どもを大人にすることが好きな教師」。前者は子どもは常に子どもであって欲しいのです。それと同じですね。

 私は、私が何もしないのに上手くいくのが大好きです。子ども集団が大人として信頼できる存在になることが大好きです。私のゼミ運営はそれを基本としています。

 『学び合い』は科学をモデルにしています。だから、シンプルな理論を構築します。そして、それを明文化します。それによって『学び合い』が属人的にならないようにしています。『学び合い』の会も組織図も定款もありません。正直、しっかりとした組織を作るべきではないのかという意識を一瞬持ったことがあります。しかし、科学をモデルにするならば、それが形骸化の始まりです。今にしてみれば、よかったと思います。

 今回の『学び合い』フォーラムに関して、私は何も知りません。それだけではなく、全国の『学び合い』の会は私と無関係に動いています。今から5年前ぐらいは、私が全体を把握し、私が何かをせねばという気持ちもありました。今はありません。とっても楽です。

 じゃあ、何をすべきなのか?

 「自らの製品、サービス、プロセスを自ら陳腐化させることが、誰かに陳腐化させられることを防ぐ唯一の方法である。」というドラッカーの言葉が大好きです。研究者の私は過去の自分を陳腐化することです。『学び合い』の同志が「どん引き」するようなことを考え続けることだと思います。

 『学び合い』フォーラムに関して、主催者という意識は全くなく、参加者の一人であるという心地よさを感じ、書きたくなりました。あ、もちろん、最初の挨拶はちゃんとしますから。

[]二代 21:36 二代 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 二代 - 西川純のメモ 二代 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今から十数年前に修了した院生がひょっこり顔出しました。理由は、お子さんが上越教育大学のオープンキャンパスに参加するからです。あの頃は幼児だったお子さんは高校3年生になっています。私も年を取るのは当然です。

 私の部屋がごちゃごちゃしたので、ゼミ生の一杯いる部屋で会いました。

 うちのゼミの文化はかなり変わっています。私のゼミを、寝転びながら私と会話するのです。私とゼミ生と中学生レベルの馬鹿話をします。かなりビックリされたと思います。ま、そんなバカなゼミもありますが、しっかりしたゼミが大多数です。私が自信を持って推薦できる職場に勤めていることを誇りに思います。

[]業務連絡 19:36 業務連絡 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 業務連絡 - 西川純のメモ 業務連絡 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最近、大学院を修了した方々へ。

 免許更新講習は10年ごとですが、新たな免許を取得した段階でリセットされるのです。つまり、修了と同時に専修免許を取得すればリセットです。ただし、これは県に連絡する必要があります。詳しくは県にお問い合わせ下さい。

 大学院進学の特典の一つです。

[]苛立ち3 08:53 苛立ち3 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 苛立ち3 - 西川純のメモ 苛立ち3 - 西川純のメモ のブックマークコメント

「戦争を宣言するのは老人であるが、戦って死ぬのは若者たちだ。しかし勝利の栄光は 老人が取り、苦しみや悲しみは若者の分になる。」

H.C.フーバー(1874~1964、アメリカの第31代大統領)

 これは大学、もしかしたら小中高にも当てはめると。

「熟慮検討する(つまり何もしない)と宣言するのは老人であるが、対策が後手後手になって問題が重篤化したあとの後始末をするのは若者たちだ。しかし自分を変えないという楽は老人が取り、失業の苦しみや悲しみは若者の分になる。」

 私がイライラするのは年長者なのです。管理職になり、変えられるのに、現状の延長上しか想定できない無知。自分の想定を超えたものに対して恐れから拒否する愚かさ。

 これが成立するのは、実は若者が無知で愚かだからです。残念ながら。

[]苛立ち2 07:22 苛立ち2 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 苛立ち2 - 西川純のメモ 苛立ち2 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 文系学部の縮小を文科省は各大学に求めました。それに対して絶対反対の大合唱です。大学人の端くれとして残念に思います。大学の100%が絶対反対の大合唱をしても勝てないからです。何故なら、国立大学の予算を握っているのは国で、私立大学の予算を握っているのは学生及び保護者だからです。それに依存せず、大学自体が資産を持ち、膨大な寄付を貰える大学は日本にはまだありません。

 文科省は文系学部を無くすことが主目的ではないのです。問題は、社会に対して説明責任を果たせと言うことです。これは当然だと思います。もちろん、今のところは大学人の説明を受け入れてくれる人も少なくありません。しかし、今後、それが成り立たなくなる。具体的には卒業生が就職できなくなるという事実を突きつけられ、結果として学生や保護者から見放されることが目に見えています。それを老婆心で文科省は言っているのだと私は理解しています。

 だから正しい反応はアドミッションポリシー・カリキュラムポリシー・ディプロマポリシーを確立することです。名前を伏したとしても、それを読めば、「あ、○○大学ですね」と言われるような3ポリシーを確立するのです。そして、それが達成したか否かの客観的な方法を明示し、3ポリシーを操作的に定義するのです。その操作的に定義されたことが、社会に求められるジョブに一対一対応すること。これが成り立てば文科省は何も言いません。

 大多数の大学の管理職は上記を知っています。だから、反対している教員を無視して改革を進めるでしょ。進めないところは潰れます。

[]苛立ち 07:04 苛立ち - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 苛立ち - 西川純のメモ 苛立ち - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私の最近の苛立ちを表現すると以下の通りです。

 今、教師が大事に思っていることは5年後の大学入試にはあまり意味が無くなっている。そして、大学に行かない子どもには全く意味が無い。そして、大学に行く子も含めて全ての子どもに関して、三十年後には全く意味が無い。そんな意味が無いものを教えている理由は、変わりたくない教師のエゴイズム。

 悪気はないです。だから、早めに気づいて欲しい。だって、気づきが遅れれば子どもは不幸になります。そして教師も不幸になります。

 私が『学び合い』研究に入る前の二十年前に、理科嫌いの家内に「なんで理科を学ぶのか?」と問い詰められました。ちなみに家内は元教師でした。私は大学、大学院で教えられ、教師の世界や学会の世界で認められている説明をし尽くしました。しかし、非常に単純な論理で論破されました。自分のよって立っていた前提がこれほど無力であることを思い知らされました。最後に私が言った説明、「理科がなくなると俺は失業してしまう(私は当時、理科コースに所属していました)」というものです。家内は納得してもらいました。理科教育学で膨大な論文を書き、本を著し、学会から学会賞をもらった私がその程度なのです。

 昨日、学生に未来の教室の悪夢を語りました。今ある職業の半数以上は数十年以内になくなるという話は聞いたことがありますよね?実は教師も無くなる職業の一つなのです。それをリアルにシミュレーションしました。具体的には、成績上位層の保護者(医者や弁護士等)が礼儀正しく、「成績中位の子どもに合わせた授業では、我が子の学力保証が出来ない。ついては、先生の授業は邪魔しないので、こちらで用意したタブレット端末で勉強させて欲しい」と校長と担任に申し入れるのです。反転授業の行き着く先は、全転授業になります。私は現状のネット上のコンテンツの実態を語り、近未来のコンテンツを語りました。その時、どう返答したらいいかを聞きました。みんな黙ってしまいました。ある子が「でも、一人でも許したら、誰も私の授業を聞いてくれなくなる」と言ったので、私は「それは、あなたの都合だよね。学校教育は教師のためにあるのではなく、子どものためにあるんだよ」と言うと黙ってしまいました。学生さんは重苦しくなりました。学生さんには「タブレット端末に出来るようなことはタブレット端末に任せればいい。所詮、ツールじゃないか。今の授業だって鉛筆を多くの時間使っている。教師が鉛筆を作って子どもに配布するなんてバカなことはしないよね。鉛筆が売ってあるなら、それを使えばいい。タブレット端末の方が有効な部分は任せればいいんだよ。じゃあ、教師は何をすればいいか。それはタブレット端末、また、タブレット端末に写っている教師には出来ないことをすればいい。それは人の道を語ること。具体的にはクラスはチームであることを語ること。そして、子どもたちのやる気に火をともすこと。君らの多くは経験済みだよ。部活だよ。今後の教師は部活の顧問のような立場になるべきなんだよ」と言いました。が、既に子どもたちの頭の容量は一杯一杯なので、最後の言葉の意味は分からないようでした。

 これから数年の私の仕事はこのことを語ることがメインになるように思います。多くの教師は学部1年の学生さんのように、それを理解するよりも、拒否するでしょう。ロスの悲嘆の四段階説のように(http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20150608/1433714262)。しかし、それを受け止められるイノベーターとアーリーアダプターはいます。

 オレンジの自由化の経験を思い出します。それ以前は、オレンジはバカ高い価格でした。1個のオレンジを今のプリンスメロンのようにいただいていました。ところが、ある日からミカンと同じように食べられるようになりました。オレンジの価格は保護関税という仕組みで守られていたのです。その関税が撤廃されるのを知っている人が、オレンジを買い込んでいる人を見ていたらどう思うでしょうか?私は、そんな気分でネットサーフィンをしています。

rx178gmk2rx178gmk22015/07/30 22:46今日は急な訪問にもかかわらず丁寧に対応していただきありがとうございました。娘も普通では見られない大学のゼミの実態を体感できてとても喜んでいました。
明日のオープンキャンパスも参考にして今後の身の振り方を考えるそうです。ゼミ室にいらっしゃった学部生の方々も親切な対応ありがとうございました。

jun24kawajun24kawa2015/07/31 14:50ご苦労様でした。
家族旅行を楽しんで下さいね。

15/07/29(水)

[]増刷 06:23 増刷 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 増刷 - 西川純のメモ 増刷 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「すぐわかる!できる!アクティブ・ラーニング」(学陽書房)の発売日は8月5日です。が、本日、増刷が決定になりました。トウハーン、ニッパン、アマゾンからの事前の申し込みが初版のみでは対応しきれなくなったためです。

 皆々様のご愛顧感謝します。

 なお、「アクティブ・ラーニング入門」(明治図書)も併せてよろしくお願いします。

[]やり過ぎたかな 21:50 やり過ぎたかな - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - やり過ぎたかな - 西川純のメモ やり過ぎたかな - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今年は新入生11人の担任を務めました。担任は人間教育学セミナーという授業科目を担当します。今日はその最後。今までは『学び合い』のことはしゃべりませんでした。でも、最後だからとしゃべりました。しゃべり始めたら勢いがついてしまいました。現職教員でも頭を抱える黙示録を学部1年生に1時間半聞かせたのです。彼らが固まるのが分かります。やってもうた~、と思いました。しかし、幸い1年生にはリアルはない。二人ぐらい以外の子は2時間後には忘れてしまうでしょう。

[]対案 10:13 対案 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 対案 - 西川純のメモ 対案 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は対案を出さずに、反対する人とは仕事はしません。何故なら、私は何かをなそうとしているから。残念ながら、大学には対案を出せる人が殆どいません。評論を出来る人は山ほどいます。また、論理だった反対は出来る人は山ほどいますが、自分の論理の前提としているものが何かを理解していない場合が多いですね。数学の世界では無いのですから、多様な前提がありえる。どのような前提に立つかは論理では無く価値観にすぎません。自分の論理がいかに正しくても、相対的なモノであることを理解していないのです。そのあたりを議論できる反対者に対しては敬意を払います。

http://blog.tinect.jp/?p=13461

15/07/28(火)

[]問題解決 21:27 問題解決 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 問題解決 - 西川純のメモ 問題解決 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 答えのない問題を解決する。これは問題解決学習の原点です。生活単元学習ならばそれが出来た。何故なら、生活のことならみんなが同等に関われたから。でも、系統学習になったとき、破綻が来た。それを乗り越えるために、「最初に・・・、次に・・・」という形骸化が起こった。そもそも科学的な根拠に基づくものではなく、属人的な意見に基づくため、点でばらばらになった。でも、そんなもので乗り越えられず、結局、教室の中の一部が教師が喜ぶ発言をすればハッピーという問題解決学習になってしまった。

 『学び合い』では「みんなが分かる」ということを課題とします。結果として、「分からない子」も「分かる子」も同等に語れる課題にします。そして、結果として系統学習の課題も解決できます。

 でも、それは導入段階に過ぎません。もし、上記の課題を乗り越えられる集団が形成できれば、教科内容でも答えのない問題を課題に出来ます。

 あ~。私にとって自明であることを、伝えるにはどうしたらいいか、それが私にとっての課題です。幸いなことに、私には出来ないことを出来る同志がいっぱいいる。それが私の強みです。今週末のフォーラムが楽しみです。

[]楽観 21:14 楽観 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 楽観 - 西川純のメモ 楽観 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は日本の将来を楽観しています。

 今、日本の教育に足りないのは、答えのない問題をみんなと議論して解決する経験。それを与えれば欧米のエリート教育より遙かに凄い結果を出せる。彼らのエリート教育は優れたものだと思います。日本にはエリート教育自体がないから。でも、彼らのエリート教育では人口の1割のエリートも育てられない。そしてエリートとエリート以外の格差が大きすぎます。日本で子どもたちに答えのない問題をみんなと議論して解決する経験を積み上げる教育をやったら2割のグローバルエリートを生み出せると妄想します。そして2割のローカルエリート生み出せると妄想します。そして、その4割が6割と繋がることによって十割が救われる。

 地域コミュニティが再生され、子育てもしやすくなる。小中高で健全な異性間の関わりは婚期を早め、安定した結婚生活を保障し、子どもも多くなる。

 経済もV字回復し、そのエネルギーを諸外国に回し、世界に貢献できる日本になる。

 最先端でも成果を出せますが、それ以上に、観光業や一次産業が盛んになります。

 そんな妄想をします。そうすれば我が子や我が孫は絶対に幸せになれる。

 キーは、日本の教師の一部が意識改革してくれること。私は出来ると思います。そのために私が出来ることをします。私の仕事は、子どものために自分が変わろうと思える2割の先生に、今までの延長上でいいんだという選択肢とは別な選択肢を提案すること。全員が変わる必要はありません。第一無理です。でも、2割が変わって欲しい。2割が変われば、全体の流れが変わります。あとは世代交代で変わります。

[]村社会 07:05 村社会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 村社会 - 西川純のメモ 村社会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今までの学習指導要領の改訂は「学校村」の論理で動いていました。それと同じように新学習指導要領、そしてアクティブ・ラーニングをとらえています。

http://thepage.jp/detail/20141127-00000001-wordleaf?page=1

 この記事では、「ゆとり」対「脱ゆとり」で理解しようとしているのは誤りだと指摘しています。しかし、その記事でも「21世紀型学力」とか「学力の3要素」という「学校村」の言葉で説明しようとしています。

 脱力します。だから、いつまでたってもアクティブ・ラーニングを理解できていない。

 そんなのはどうでもいい建前論なのです。本質的なものは、今後の雇用社会という「学校村」の外のことなのです。

 それが分からず、相も変わらず「ゆとり」対「脱ゆとり」、「21世紀型学力」とか「学力の3要素」で理解しようとしているから、本質を見失い、アクティブ・ラーニングは今までの実践の延長上でいいんだという誤解が生じます。簡単に言えば、そんなものんでは今後お雇用社会を生き残れる子どもは育たないのです。子どもを犠牲にして、変わりたくない自分を正当化している。悪気はないことは分かっていますが、ムカムカする。

http://goo.gl/X38DEX

o4dao4da2015/07/28 22:37こたえのないというのがいいですね。たとえ、仕事でよく浮上する人間関係であってもそれを支え合っているとイメージするだけで幸せ感が増しました。

jun24kawajun24kawa2015/07/29 19:25多様な答えが許される、そんなイメージです。

15/07/27(月)

[]情報 21:42 情報 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 情報 - 西川純のメモ 情報 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今日、息子と一緒に風呂に入ったとき、息子との会話。

息子:お父さん、学校が偏差値や入試結果を公開するのはどう思う?

私:前が何故それを知りたいと思ったの?

息子:なんとなく。

私:そんな程度の疑問だったら、応えない。

息子:え~!

私:お前がその疑問をお父さんに言うとしたらちゃんとした理由があるはずだ。それが分からないとお父さんは応えられない。

息子:・・・・・そんなので学校が決められるとしたら学校がおかしくなると思う。お父さんはどう思う?

私:お前の言ったように、そのような情報が暴走したら学校がおかしくなると思う。でもね。そんなので学校教育は計れないという人は、自分の学校は何を目指しているか、それはどんなところで計れるかをハッキリと示し、その価値を説明する責任がある。その知恵が無いのに、偏差値や入試結果の情報を出さなかったら子どもや保護者は迷ってしまう。

己の考える価値を明らかにして、そして、人に納得してもらうことはとても大変なことだ。だから、己の考える価値と既存の価値、つまり、偏差値や入試結果が矛盾しないことをまずは納得させ、その上で己の考える価値を納得させるべきだよ。それを省略して、己の考える価値を声高に言うのは、知恵が無いし、努力も足りないことだと思う。

[]アクティブ・ラーニング入門 14:06 アクティブ・ラーニング入門 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - アクティブ・ラーニング入門 - 西川純のメモ アクティブ・ラーニング入門 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 明治図書からのアクティブ・ラーニング入門が出版されます。

 本書の特徴は、アクティブ・ラーニングの本当の真意は何かを明らかにして、それに対応する必要性を明らかにするものです。なによりも「やったふり」は出来ないことを書きました。

 いち早く読むには『学び合い』フォーラムで、次はお近くの書店でご注文下さい。本日、アマゾンで注文できるようになりました。

http://goo.gl/X38DEX

[]飛び込み授業 13:14 飛び込み授業 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 飛び込み授業 - 西川純のメモ 飛び込み授業 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 小学校の先生方、想像して下さい。あなたのクラスに高校の数学の先生が来て授業をするのです。どんなことが起こると思いますか?まず授業として成立することを想像できないと思います。

 長野県の10年研修では異なった学校種の先生の様子を1日ずっと見るという研修があります。大変ですが、面白そうですね。中野西高校の水野さんが小学校でやったそうです。その際、担任の先生が面白い人で、朝一番に授業をすることを水野さんに提案したそうです。慌てて準備し授業をしました。もちろん『学び合い』の授業です。

 その感想は以下の通りです。

http://u333u.info/mMLA

 きっと子どもたちは、高校の授業はこんな授業ばかりだと思っていると思います。それがウソでないように、彼らが高校に進学するまでにしなければね。

[]いじめ 08:16 いじめ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - いじめ - 西川純のメモ いじめ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 かなり以前の話しです。ある中学校でイジメによる自殺がありました。その後に学校と教育委員会の隠蔽工作が分かり大きな問題となりました。その市では学校ごとにいじめ対策の人員を配置するなどの対策をとりました。世間は総バッシングです。判官贔屓の私としてはその市の先生方が可哀想で仕方がありません。そこで研究費で自分の本を買い、「大変でしょうががんばって下さい」という手紙と共に市内約60の小中学校のいじめ対策の担当者に送りました。そこには公立以外の私立、国立も含んでいます。その後、それに対しての反応は一件もありませんでした。

 私の所には仕事上、色々な方からの献本をいただきます。中にはトンデモ本も含まれます。しかし、私は礼状を欠かしたことがありません。私が献本する場合の返信率は2割程度です。が、その地域の60人の担当者の中でお一方もおられませんでした。そして、分かりました。「なるほどな~」と。

 私の所には日本全国の先生からのお悩みメールが来ます。でも、たまに保護者からのお悩みメールが来ます。地方大学の一教員である私を認識できる保護者なのですから、かなりアンテナの高い方だと思います。その数は今まででも約三十人ぐらいだと思います。その中の三人は上記の市の保護者なのです。それも、イジメ問題の直近・直後ではありません。その方々からは何とか出来ませんか?と懇願されます。しかし、私の返答は「済みません何も出来ません」です。三十人中三人がそこだとすると、直接確率計算を出さなくても、統計的に有意です。

 なお、これに関するコメントは禁止です。

 学校にも行政にも心ある先生は一定数はおられます。その方々が力を発揮できなということです。

15/07/26(日)

[]謎 21:33 謎 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 謎 - 西川純のメモ 謎 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今後の日本の社会を想定すると、文科省の施策は当然で妥当だと思っています。が、英語教育に関しては納得できません。

 グローバル化だから英語というのは単純すぎるように思います。現状の技術の進歩から考えて、会話レベルを携帯電話で可能となる時代はそう遠くないと思うのです。その場合のコミュニケーションのネックは英会話ではなく、生活習慣や価値観の問題だと思います。例えば日本の場合は国旗や国歌にそれほど拘らなくても大丈夫ですが、多民族国家においては国旗や国歌は国としての統合の意味があります。そのあたりの感覚は日本人だけの世界だと感じなくてもいいのかもしれません。

 また4技能を重視して、教師にそれを求めています。でも、4技能を備えた教師であっても日本人の英語能力は変わらないと思います。最大の障害は英語を話す必然性を持っていないことです。もし、日本の移民政策が変わって、日本の2割ぐらいを移民にしようとする覚悟があれば必然性が生じます。が、そうしないとしたら一流大学に入るつもりが無い子どもは学ばないでしょう。

 だから、もし英語教員に何を求めるかと言えば、TOEFLの点数ではなく、海外での生活経験があり、人脈を持つ人だと思います。

 ま、私は英語教育に関して素人ですが。

[]お願い 13:09 お願い - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - お願い - 西川純のメモ お願い - 西川純のメモ のブックマークコメント

 同志各位にお願いがあります。詳しい事情は書けませんが、早急に保護者に来たるべき入試改革の情報を伝えるべきだと思います。つまり、今のような非アクティブ・ラーニングでは受験をする頃には対応できないことを保護者に伝えて下さい。

 ただし、今のところ周りに説明できる「結果」を出していない人は、静かにして下さい。1年かけて結果を出して下さい。それからで結構です。

 以下がチラシです。特にアクティブ・ラーニング本を紹介して下さい。私のアクティブ・ラーニング本を読んでいないと、何故かは分からないかも知れません。でも、読めば何故だかわかります。

http://u222u.info/mLA8

http://u222u.info/mLzY

http://u222u.info/mLA5

15/07/25(土)

[]一斉 17:19 一斉 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 一斉 - 西川純のメモ 一斉 - 西川純のメモ のブックマークコメント

世界中が一斉に動き始めている。

経済のグローバル化が、人の保護主義を許さなくなっているのだろう。

http://benesse.jp/news/kyouiku/trend/20130325170022.html

[]業務連絡 10:46 業務連絡 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 業務連絡 - 西川純のメモ 業務連絡 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私の参加する『学び合い』の会で、「こんなことを言うと西川先生から叱られると思うけど・・」とか「西川先生からは違うといわれると思うが・・」と前置きして話す方がおられます。半分以上は冗談だとは分かっているのですが、知らない人が聞けば、私が教条的な人であるように誤解されます。

 第一、私は人を叱りません。(キッパリ)もっと正確に言えば、私の三十年間の教師人生で叱った回数は両の手に収まります。いつもニコニコしています。

 分かって欲しいのは、私のこだわっているのは、一つの願いと学校観と子ども観だけです。それ以外の方法論は全て陰にすぎません。私と違っていても気にしません。

 もし、「何人かの子どもは分からなくても仕方が無いよね」とか、「何よりも大事なのは計算が正確に出来ること」とか、「子どもは子どもにすぎない、結局、教師がちゃんとやらねば。それが教師の仕事よね」と言う人がいたら私は呆れますが、怒りません。ただ、その人がそれが『学び合い』だと言えば、私は「違います」と言います。

 フォーラムでご参集の方々にそのような方はおられないので、お願いですから、「こんなことを言うと西川先生から叱られると思うけど・・」とか「西川先生からは違うといわれると思うが・・」とは言わないでね。心が傷つくから。お、ね、が、い。

[]未来 10:02 未来 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 未来 - 西川純のメモ 未来 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今後の日本の雇用社会は変わります。このことは理屈をちゃんと言えば納得してもらえます。ところが、案外、リアルにとらえていないように感じると思うのです。その場合は、教員の事例を挙げると分かります。昨日のゼミ生にはそのあたりをじっくりと語ったのです。

 アメリカでは公務員すらも終身雇用ではありません。大統領が替わると上層部は全とっかえです。アメリカでは教員を有期雇用にしようとしている州も現実にあります。

 実は日本も既に有期雇用の教員が多くなっているのはご存じですか?公立小中学校の非常勤講師、臨時的任用教員は実数の二割弱になっており、増加傾向です。新規採用者が一発で採用されることは小学校で4割、中学校で3割、高校で2割しかいません。多くは何年も非常勤講師の経験者なのです。これから大量退職者の時代ですが、そのまま新規採用者を増やすとは考えられません。何故なら、そんなことをすれば年齢バランスの歪さを再現してしまうからです。大学では新規採用者に関しては年俸制(つまり有期雇用)で採用するように文部科学省が指導しています。今後、教員も新規雇用は有期雇用で採用することが一般化するでしょう。とても暗い未来のようです。しかし、考え方を変えてみませんか?

 校長はフランチャイズの店長で、教員はそこで働くパート店員と考えて下さい。教員は有期雇用ですが、普通に勤め上げられたならば基本的に再任用になるので、実質終身雇用です。定年もなく、働けると判断する店長がいて年俸で折り合いがつく限り働けます。

 有能な教員の給与が上がります。給与が不満ならば、自分を高く評価してくれる校長や教育委員会(つまり他店の店長)に売り込むことが出来ます。土日勤務に関しては、正当に交渉できます。正当で無いと思えば他校に異動すればいいのです。

官製研修は無くなります。その代わり、自分が必要と思う研修に関しては自腹で参加し職能をアップするのです。その職能アップによって他校に高級で異動することが可能です。

 校長には大きな人事・予算の権限が与えられます。しかし、フランチャイズの店長は、アルバイトに全員逃げられたら首になります。それと同じように多くの教員からそっぽを向かれたら校長も首になります。一方、働きやすい環境を保証出来る校長だったら、比較的安い年棒で力量のある教員を集めることが出来るのです。自分が思った学校を作り上げて、給料はアップします。

 きっとこれを読んでいる方々だったら、可能性のある未来だと思いませんか?

[]変わった生物 06:53 変わった生物 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 変わった生物 - 西川純のメモ 変わった生物 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ゼミ生には、『学び合い』フォーラムに行けば変わった生物に出会えるよ、是非参加するといいよ、と勧めます。絶滅危惧種の生物が集まります。

 私は小学校、中学校と友達がいませんでした。高校で一人の友達を得ました。そんな人間です。私の対人スキルのなさもあったと思いますが、とにかく私が興味を持っているようなことに興味を持つような子が周りに誰もいなかったのです。だから、誰とも話せません。そして、周りの子が興味を持っていることに私は興味を持てなかったのです(つまり対人スキルが無かった)。

 ところが筑波大学の生物学類に入学して一変します。私が興味を持つようなことに興味を持つ人がわんさかいるのです。驚きなのは、私が知らなかった、私の興味を持つようなことに興味があり、色々なことを語れる人が多いのです。なんか「俺一人じゃなかったんだ・・・」というような感じです。

 その生物学類にNちゃんがいます。超変人路線を爆走していた私と違って、さわやか青年です。生物学類の学生なのですが、完全に体育系学生です。生物の勉強はそこそこで、バレーに生きて、高校バレーの指導に燃えています。

 彼は順当な教員になりました。私は超変人路線から「厚生」に3年遅れで高校教員になりました。

 しかし、高校教師に挫折し、研究者になった私はもとの超変人路線を爆走します。それが許されるし、研究者は変人であることが勝負の世界です。そして『学び合い』に至りました。

 一方、Nちゃんは着実に教師として成長し、実績を上げています。人柄もあり、東京都の生物でのネットワークの中心にいるような人になりました。そのNちゃんに繋がりのある人が『学び合い』に繋がり、Nちゃんに繋がりました。

 ある日、『学び合い』を学びに上越に3時間ほど来て私と話しました。もともと『学び合い』は生物学と相性がいいためだと思いますが、直ぐに分かってもらいました。そして即実践。教科のこだわりを一時期押さえる、というという段階に時間がかかりましたが、それを超えれば爆走しました。人徳のある彼が「いいぞ」と言えば直ぐに広がります。私の語りのようなとげもなく、ニコニコ伝えるのですから波及効果があります。ということで東京都の高校に広がりました。

 定年5年前に東京都をやめて、島根に移住、爆走しています。

 本日は教職大学院のOBOGが大学に戻って教職大学院での学びが学校現場でどのように役に立ったかを現役生に話してもらい、ディスカッションする日です。その会の後、西川ゼミのOBOGとゼミ生が飲み会をします。

 Nちゃんから、その飲み会だけでも参加できないかとのメールが来たのでビックリです。たった2時間程度の飲み会のために、島根から上越に来るなんてクレージーです。あまりにも恐縮したので、その前の会から参加したらと提案したら参加するとのことでした。

 残念ながら多くの教師は採用後5年以内に進歩が止まります。そして、そこそこの授業を毎年、毎年繰り返します。ところが56歳になろうとしているのに、数時間の学びのために二日間の時間とかなりのお金を費やそうという絶滅危惧種がまだいます。大学時代の私の交際範囲は狭く、Nちゃんとはあまり話していません。大学時代に悔いることがあるとしたら、Nちゃんをはじめとして多くの人ともっと話せば好かったと思います。ま、幸いにしてNちゃんとは今は話せます。

 『学び合い』フォーラムには日本全国からNちゃんのような、また、Nちゃんとは全く別々な人が集まります。もちろん、日本には様々な教育に関わる会合が数多あります。でも、『学び合い』フォーラムの特徴は三つあると思います。第一に学校段階、教科に拘らない点です。子どもの姿を語るからです。だから、小学校の先生と高校の先生が全く違和感なく話せます。第二に、カリスマ教師の話を拝聴するというスタンスではなく、みんなでわいわいとやることが中心になります。第三に、そもそも教師だけが集まるかいでない点です。種々雑多の人が集まります。理由は、「多様な人とおりあいをつける」ことが自らにとって得であることを理解している人の集まりだからです。

 変わった生物の群れの中に己を浸し、日本の未来は明るいことを感じたいと思っています。

15/07/24(金)

[]呆然 21:59 呆然 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 呆然 - 西川純のメモ 呆然 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最近、高校の先生方の会で講演しました。その時の反応がいいのです。アクティブ・ラーニングのツボどころや、多くの人がしらない情報を話したときに、うなずくのです。だいたい5%ぐらいの人が。顔を見ると、あれね、という顔です。これには正直ホッとしました。アンテナの高い人は確実にいることが分かります。

 私のアクティブ・ラーニング本では、私の書く黙示録の根拠となる文章が何かを明らかにしています。これらは公文書で公開されています。だから実際に読んで欲しい。そうすればアクティブ・ラーニングの全貌がよりよく分かります。

 本日、ゼミ生から私がブログやFBに書いていることの真意を知りたいと聞きました。話し始めると概略でも15分ぐらいかかりますが語りました。最初は少子化とTPPのことからで始めました。彼らの質問にも丁寧に答えました。若い彼らはだんだんと虚脱状態になってきました。自分たちの突入する未来がどれほど激変するかが分かったからです。あるゼミ生が「知らなきゃよかった」と言ったので、「知らなきゃ大変なことになるでしょ。それに『学び合い』を知っている君たちは大丈夫だよ。」と言いました。でも大変な世の中に突入することを知って呆然としていたので、「どうせ変化しなければならないならば嫌々と逃げて対応が遅れるより、一歩先んじて変わる方が絶対にいいでしょ。」と言いました。頷きましたが、呆然としていました。

[]アクティブ・ラーニング本 06:38 アクティブ・ラーニング本 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - アクティブ・ラーニング本 - 西川純のメモ アクティブ・ラーニング本 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 これからしばらくはアクティブ・ラーニング本を出します。その意図の第一は、アクティブ・ラーニングは今の延長上では駄目だということを周知させることです。人は変わりたくない。変わらなくていいという免罪符をほしがります。そして今出ているアクティブ・ラーニング本はその路線で進んでいます。それを変えなければならないと思っているからです。

 第二に、何故、延長上では駄目かを高大接続改革プラン、そして、入試改革をからませて説明したいと思います。それによって文科省が今までとは違う本気度で取り組んでいることを分かってもらいたいです。ありとあらゆる施策を総動員しています。これは「生きる力」や「言語活動の充実」ではなかったことです。

 これがこの夏の段階にやりたいことです。

 それ以降にやりたいことは、新たな雇用社会との関係を明らかにして、入試レベルでは収まらないこと理解してもらいたいと思っています。今、子どもたちに与えている知識・技能は無駄になります。

 今までの文部行政は牧歌的でした。少子化問題も小規模校の統合や廃校に影響するレベルで、教育内容に影響を与えるとは考えていません。しかし、今後は少子化問題やTPPが教育内容に影響を与えます。その影響がもっともシビアに行く経済・産業界から文部行政に圧力がかかります。今までの社会は、ようは3R`sを押さえてくればいいと思っていました。だから、高校や義務教育段階はご自由にやって下さいというスタンスで世間はほっておいてくれたのです。ところが、そんな余裕はなくなります。このレベルの内容と教科指導の具体を繋ぐ本は過去一冊も無かったと思います。

 今後は不適格教員の排除が起こるでしょう。今の状態の教員は殆どが不適格要員になってしまいます。制度的な不適格教員の排除には時間がかかるかもしれません。しかし、保護者や子どもからの排除は目前です。だって、入試や雇用で被害を受けるのは彼らなのです。「深い読み」、「数理的な理解」という教師の間で通じる言葉は一笑に付されます。

 しかし、正しく入試と雇用社会の変化を理解するならば、新たな未来が来ます。

 本当に、黙示録と同じです。でも、分かって欲しいので、出来るだけマイルドな表現と、具体的な実践を絡ませながら書きます。

kuro106rakuro106ra2015/07/24 21:54私のような若手教員はどんな力をつけておけばよいのでしょうか。

jun24kawajun24kawa2015/07/25 17:28あはははは
『学び合い』です。

kuro106rakuro106ra2015/07/28 12:30了解しました。

15/07/23(木)

[]脱力 18:28 脱力 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 脱力 - 西川純のメモ 脱力 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 仕事柄、色々なところから論文の査読を頼まれます。残念ながら、凄いな~っというものはありません。「ま、そこそこのことをやっているから、ま、通してあげよう」というものが殆どです。が、希に脱力してしまうものもあります。

 ピアジェの発達理論は文脈依存性を考慮しておりません。そのため1970年代頃にはピアジェの理論の反証実験が欧米の心理学の学術雑誌に盛んに載りました。そして、ピアジェの理論の不備が一般的に理解されたので1980年代には反証実験は、一流の学術雑誌は鼻も引っかけません。しかし、その情報は教科教育に広がるには時間がかかります。そのため1990年代にはピアジェ理論が学会誌にも散見されます。でも、今の時代にピアジェ理論に基づく投稿論文を読むと脱力します。最近の研究を何にも読んでいないんだろうな~っということが分かります。

 教科教育学の風当たりがこれから強くなるのに、大丈夫かしらん、と心配になってしまいます。

[]往還 07:02 往還 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 往還 - 西川純のメモ 往還 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 日本中の国立大学で修士課程が設置され、そこで学ぶ現職教員の数は多くなりました。しかし、自らの教育問題をテーマにした実証的な学術論文を書いて修了する人はどれぐらいあるでしょう。

 既存の学術の問題意識の延長上の論文を書くのは実はもの凄く簡単です。私だったら1ヶ月に1本ぐらい書けます。何故ならば、九割以上は先行研究のコピペでいいからです。いや、先行研究のコピペでなければ学術の書式に則っていません。

 自分の教育問題を学術論文にまとめるためには、自分の教育問題を言語化しなければなりません。それを操作的に定義しなければなりません。そのためには割り切らなければならないのです。自分の教育問題の100%を表すことは出来なくても6割ぐらいは表せる操作的定義を考えなければならないのです。それに基づき、教師だから出来る泥臭いデータをこつこつ蓄積し、何かをまとめる。とても手間のかかることです。だからこそ、実践書では伝えられないことも伝えられるのです。

 世の中には優れた実践書は多い。しかし、それらは前提とか仮説が明らかにではない。実践には思想があり、それに基づく実践があります。それが一致していなければ子どもが安心して授業に身をゆだねられない。ところが方法論は単純化することは出来るのですが、思想は単純化できない。その人の数十年の実践経験に基づくものです。本人すらそれを意識していないことが多いです。何故なら、本人は意識する必要が無いから。だから、優れた実践家の実践をまねることが難しいのです。その人の追っかけになり、寝食を共にしなければ伝えられない。しかし、それは多くの人には無理です。

 だから学術の手法が大事なのです。学術は属人性から脱する数百年のノウハウですから。100%を伝えることは出来なくても、六割は確実に伝えることが出来ます。

 教育実践の基礎となる学術を学べば、その学術の言葉を使うことが出来ます。それによって学術の作法に基づきまとめることは学べます。しかし、基礎となる学術は言葉が整理されている。もちろん最先端の研究ならば言葉は整理されていませんが、本当の最先端は教育修士では学べませんから。結果として、グジャグジャとしたものを操作的に定義する過程をトレーニングすることはないのです。

 そのようなトレーニングした人が、学術論文と実践書を同時に生産できるようになれば、日本の実践と学術の往還は改善されるのに、と思います。学術と実践を別々に学び、己で往還せよ、は無茶です。個人の中で往還した人のもとで、往還の実態を学び、自分自身の往還を獲得するしかありません。

 とりとめもないですが。定年まで十年を切りました。それ故、少し焦ります。

[]流れ 06:36 流れ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 流れ - 西川純のメモ 流れ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 明治図書の雑誌で『学び合い』の特集号が9月号にあります。で、別な雑誌で12月号の特集号が提案された。実質1日で基本構造を決めました。時代が求めていると思います。教師が望もうと望むまいと、『学び合い』以外の選択肢は無くなると思います。それ以外では成績上位層から攻撃を受けます。日本の教員の99%以上は、成績上位層の子どもがクラスの過半数を引き連れて攻撃したら潰れます。

[]職員室 06:36 職員室 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 職員室 - 西川純のメモ 職員室 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昔からきら星のような実践家がいました。しかし、その人に学ぶ人はごくごくわずかです。多くの教師は本も読まず、研修会にも参加しません。若い頃は本も読み、研修会にも参加しても、そこそこ授業が出来るようになれば、手を抜きます。しかたがあります。

 昔は職員室に教育力がありました。直接本を読まなくても、研修会に参加しなくても、そこで学び取ったことを周りの人に伝えている人がいました。そして、その人が本を推薦し、研修会に誘えば動く人はいました。

 それが弱い。

 それが弱いままで激変時代に突入すれば40歳代から20歳代が潰れてしまう。職員室の教育力を高めなければなりません。

 私の勤めた高校は、慰安旅行がありました。そこには教職員はもちろん、用務、事務、給食の方も含めて全員参加でした。バスを借り切って移動します。バスに乗ったとたんにビールを飲み始めます。到着する頃には出来上がっています。到着すると温泉に浸かり、昼寝をします。そして、宴会。私はあるこだわりからずっと非組合でした。しかし、大学に異動の際には組合主催の送別会が開かれました。そんな学校でした。そんな学校だから生き残れた。

15/07/22(水)

[]教科教育学 20:57 教科教育学 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 教科教育学 - 西川純のメモ 教科教育学 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私が教科教育学に入った30年前には学会に激変があった。それから10年後の学会誌と30年前の学会誌では別物と言って良い。しかし、それから20年間、どんな変化があったんだろう。私はある学会の学会誌編集委員長を5年間務めた。その前の4年間は事務局長を務めた。その関係で学会誌に掲載される論文をじっと見続けたが、変化がない。出だしを読んだだけで方法論が見えてきて、結果も予想されるものが多い。これからの大学再編の中で生き残れるか不安に思います。

 じゃあどうしたらいいか?

 医学のようなエビデンスベースの研究を進めるべきでしょう。が、おそらくそれは今の状態では不可能だと思います。何故なら、医学の場合は「生きる」、「治る」という絶対的な基準があります。ところが、教育の場合はそのような基準がないのです。「学力」、「分かる」という曖昧な言葉が大手を振っており、それらが錯綜する。私は業者テストの点数、全国学力調査の点数で評価しようとしますが、『学び合い』の同志の中で人気が無い。

 もう一つの道はMBAのケーススタディにつかえるようなものを作るのです。が、これは学術と実践が融合した人しか出来ない。この人材が日本中に決定的に足りない。

[]アクティブ・ラーニング 11:08 アクティブ・ラーニング - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - アクティブ・ラーニング - 西川純のメモ アクティブ・ラーニング - 西川純のメモ のブックマークコメント

 明治図書から出るアクティブ・ラーニング本です。http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/interview/?id=20150625

[]アクティブ・ラーニングの誤解 06:39 アクティブ・ラーニングの誤解 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - アクティブ・ラーニングの誤解 - 西川純のメモ アクティブ・ラーニングの誤解 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 多くの人がアクティブ・ラーニングに関して誤解していること。それは今までの「生きる力」、「言語活動の充実」の焼き直しだと思っていること。

 アクティブ・ラーニングはもともと大学教育改革に端を発していることを知らない人が多い。そして、そこで求めていることは経済界が提言していることと一致していることを知っている人はもっと少ない。

 それを受験制度の改革と同期させることによって、高校教育、義務教育に波及させようとしているのがアクティブ・ラーニング。

 今、アクティブ・ラーニングに関して語られることの多くは私にとっては戯言(たわごと)としか聞こえないし読めない。悪気がないことは十分に分かっている。でも、悪気はないけど自分が変わりたくないという自己保身を感じる。その悪気のない自己保身が、子どもたちが大人になったときにたたき込まれる今と全然違う雇用社会の不幸を引き起こす。今よりも「ちょっと言語活動を増やす」、「今よりも子どもたちの話し合いの場面を増やす」、そんな程度のアクティブ・ラーニングは多くの子どもをニートにしてしまう、ブラック企業の餌食にしてしまう。それを知ってしまったので、私は焦っているのです。

 同志各位にお願いします。読んだら積極的に発信して下さい。

 おしかりを承知で書きます。今後の子どもたちの幸せを保証するために何が必要かに関して、現場の教師より文科省の方がよく知っています。何故ならば、現場の教師は今後の雇用社会の構造を殆ど知らないからです。2桁のかけ算が分かる、スイミーを読める、そんな程度のことではないのです。子どもたちが路上生活者になるかならないかの瀬戸際なのです。(そんなバカな、と多くの教師は思うでしょうね。だって、新たな雇用社会の構造を知らないから)

[]精選 06:39 精選 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 精選 - 西川純のメモ 精選 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 この20年間でどれほど教育内容が変わったでしょうか?殆ど変わっていない。少なくとも各教科教育関係者が教えるべきだと思っていることは変わっていません。それが時間数の関係で削減されると、声高にクレームを言います。

 今後、数十年で、今ある職業の半数以上は無くなると予想する人がいます。今ある職業はどんどんロボットと人工知能によって置き換えられるでしょう。どんなに抵抗してもヒトとモノは自由に我が国に入ってきます。そんな中で、ロボット、人工知能、他国のヒト・モノに置き換えられない技術を持たない人は生きていけません。

 そんな激変があるのに、教育内容は旧態依然です。

 私は教育内容の精選は『学び合い』が一般化した後の仕事にしようと思っていました。しかし、それでは間に合わない。ロボット、人工知能、他国のヒト・モノに置き換えられない技術を持たない人になるために何を学ぶべきでしょうか?同時に、それらを学ぶ余地を生み出すために、現状で教えられていることの中で何を削減すべきでしょうか?少なくとも選択科目を増やした状態にしたとき、必修で何を教えるべきでしょうか?

 例えば、筆算を完全に無くして、計算機にすることも考えられます。日常生活で筆算が必要になることはありません。つまり、一桁の足し算の後は、直ぐにそれをどんどんできる機械として計算機を与えるのです。それを四則演算に拡大するのです。これだけで算数時間の数十パーセントは削減できます。また、数学的な才能はあるけど四則演算は不得意である子を救うことも出来ます。

 きっと、そんなの無理だとその教科の人は言うでしょう。でも、私はその人達に言いたい。ロボット、人工知能、他国のヒト・モノに置き換えられない技術を持たない人に子どもを育てるために何をすべきですか?と。それを考えず、とりあえず今のままを肯定するのは保身であり、怠惰であると思います。

15/07/21(火)

[]仙台 05:45 仙台 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 仙台 - 西川純のメモ 仙台 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 8月11日に『学び合い』の会があります。私も参加します。お誘いします。https://www.facebook.com/events/947705791938908/

[]意識革命 21:46 意識革命 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 意識革命 - 西川純のメモ 意識革命 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 試験制度を変えれば、一歩進む。くびきから解き放たれて知恵のある学校は変わる。でも、本当の改革は、子どもと保護者と教員が偏差値プラスマイナス5ぐらい違っても子どもの人生は変わらないことを理解しないと。なによりも教師の考える教科の力とか基礎的基本的学力は、自らの身分保障のための虚像であることを理解しなければ。だって、それを明確に定義できますか?出来ない。でも、子どもの幸せを考えねば。それも、今、目の前にいる子どもの三十年後の幸せを。

 また、雑誌の特集号で書く機会を本日いただいた。今回は、このレベルのことを書きたいと思う。

15/07/20(月)

[]能力 07:06 能力 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 能力 - 西川純のメモ 能力 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 人文社会学系学部への風当たりが強いが、大学人がその意味を分かっているだろうかと思う。簡単に言えば、社会が必要とする人材を養成して欲しいということだ。ただ、大学側が、社会が必要とする人材を正確に捉えているとは思えない。

 例えば、今の入社試験の面接では、以下のようなやりとりがなされている。

人事:弊社を希望されたのは何故ですか?

大学生:御社は・・・

 人事の側も、突っ込んだ質問をすれば学生が立ち往生するのは目に見えているので加減します。ところが今後は変わります。公務員試験のI種とII種のように入社試験は別になるでしょう。そしてI種はトップ校以外は受験できないでしょうね。そこでは「全面核戦争が勃発した後に弊社はどのようなビジネスモデルを立てるべきでしょうか?」レベルの質問に対して、その場で10分ぐらい論理的に話せる人を取るでしょう。

 II種の試験で聞かれることは全く別です。

人事:大学では何を専門とされたのですか?

学生:枕草子の研究をしました。

人事:そうですか(ため息)。で、実務経験は?

学生:実務経験といいますと?

人事:実際に働いた経験です。

学生:居酒屋でアルバイトを3年しました。

人事:弊社の業務とは関係ないですね。で、何か資格をお持ちですか?

学生:教員免許状です。

人事:あははははは。そうですか。ご苦労様でした。結構です。

学生:え?面接はこれで終わりですか?

人事:はい、終わりです。

 言うまでもないですが、この学生は落ちます。受かる学生の面接は以下の通りです。

人事:大学では何を専門とされたのですか?

学生:画像解析です。

人事:具体的にはどのようなことでしょうか?弊社のビジネスと関連して説明下さい。

学生:複数の衛星画像を用いて、今後10年間の小麦の生産量を予想するシステムの構築です。御社は現在・・・(業務との関連を説明する)。

人事:なるほど。で、実務経験はありますか?

学生:私の所属する研究室は御社の○○研究所と共同で画像解析システムの構築をしております。私もその仕事の中の○○の部分に携わらせていただいております。研究所の○○さん、○○さんには大変お世話になっております。

人事:え?・・・あ、○○研究室の方なんですね。弊社がいつもお世話なになっております。ところで資格は何かお持ちですか?

学生:はい。一応、英検準1級の資格を持っています。しかし研究所の○○さんからスペイン語も話せるように勧められていますので、現在、スペイン語も習っているところです。

 以上がこれからの面接です。ということに対応出来ますか?というのが「人文社会学系学部の縮小再編」の本当の意味です。国立大学に対しては、文科省が「親切」に教えているのです。私立大学は市場が断を下します。学術がどうのこうのとか、リベラルアーツがどうのこうのではないのです。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150719/k10010159301000.html

scorpion1104scorpion11042015/07/21 08:09家族内の関係者(我が子)にコピペして送りました。ありがとうございます。

jun24kawajun24kawa2015/07/21 12:09歓迎します。

15/07/19(日)

[]は~やく、こいこい 18:12 は~やく、こいこい - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - は~やく、こいこい - 西川純のメモ は~やく、こいこい - 西川純のメモ のブックマークコメント

 朝起きると、日付を見ます。今度出るアクティブ・ラーニング本が出るまでの日数を計算するのです。

 私には自信があります。今度の本では同志の方から褒めてもらえると。一足先に手に取れるフォーラムでは直に褒めてもらえると。だって、みんなに三つ葉葵の印籠を渡せるんだから。

 だから「は~やく、こいこい、発売日」と心の中で歌っています。

 フォーラムでは頭をなでて下さいね。

[]これから十年 18:00 これから十年 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - これから十年 - 西川純のメモ これから十年 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 上越教育大学は開学時にアドミッションポリシーに基づく入試をしました。具体的には初等教員養成なのだから実技試験を重視したのです。結果として、各種の受験産業情報の予想と一致しない合否の結果をだしました。その結果、多くの高校から敬遠されました。それは、入試方法を変えた今も響いています。

 文科省はトップ校をアメリカのアイビーリーグのような大学にしたいと願っています。しかし、大学はそんなに変わりたくない。ですので今、文科省と大学の間で綱引きをしています。しかし、大学は満額回答でなくとも、何らかの改革をしなければなりません。そうすると受験産業情報の精度が下がってしまいます。

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shougai/033/gijiroku/1360103.htm

 これから十年ぐらいは上位高校は以下のような対応をするでしょう。

 総花的な受験対策をするのではなく、進学先に合わせた指導を徹底的にやる。つまり、 AO入試塾化するのです。

 しかし、各大学の試験方法が腰を据えたものにならず、ウロウロするので対策がとれないでしょうね。

 だから、アクティブ・ラーニングをしっかりやるしなかいと思います。それも、今までの教科型でも結果を出せるアクティブ・ラーニングでやるしかないでしょう。(あははは。その先は言わなくても分かりますよね)

[]教員養成系大学・学部 18:00 教員養成系大学・学部 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 教員養成系大学・学部 - 西川純のメモ 教員養成系大学・学部 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ローカル経済は比較的安定しています。競争相手がいませんから。物理的に近いという武器がありますから。

 地方大学も同じです。教員養成系大学・学部は特にです。教員になりたいと思う高校生は、当然のことのように自分の県名のついている大学に進学します。ところが、教員養成系大学・学部は金食い虫なのです。小学校免許状を出すためには総合大学的に教員を配置しなければならないからです。

 どうするか。教員免許を医師免許のような国家資格にすれば全部変わります。競争がローカルでは無くグローバルになりますから。今のところ国の伝家の宝刀の中で抜いていないのは免許です。

 いつ抜くかな~

15/07/18(土)

[]論理 21:49 論理 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 論理 - 西川純のメモ 論理 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 学校は子どもを大人にするところです。(これは小中高大の教師は反対しないと思います。教育基本法には「平和で民主的な国家及び社会の形成者」を育成することを求めています。)

 大人は職業に就かねばなりません。(これにはちょっとためらうかもしれませんが、憲法の「第二十七条  すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ。」、「第三十条  国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負ふ。」あります。)とあります。

 そして、どの人を採用するかを決めるのは使用者が決めます。

 ということは、学校は使用者が求める大人にするところです。少なくとも、どの使用者も必要とない大人を育てたらアウトです。

 ですので、小中高大の教師は社会がどのような人を求めているかを無視しえません。

 例えば、学校教育法第八十三条では「大学は、学術の中心として、広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を教授研究し、知的、道徳的及び応用的能力を展開させることを目的とする。」とあります。しかし、その結果として、勤労の義務を果たせず、納税の義務を果たせない人を育てたとしたらアウトです。もともと、大学は研究者の再生産の場です。それが過度に一般化したのが問題なのです。

[]有期雇用 20:00 有期雇用 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 有期雇用 - 西川純のメモ 有期雇用 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 これからの雇用形態は終身雇用が基本ではなく有期雇用が一般的になります。じゃあ教員は?と考えると、「地方自治体の場合は無理だよな、だって公務員だもん」と思いました。でも、直ぐに「な~んだ、有期雇用が広がっているじゃん」と分かりました。

 最近は常勤的非常勤の方が多くなっています。もの凄く有能なのに、かなりの年齢の方が常勤的非常勤です。私の年代の大量退職の時、そのまま採用したら大変なことが起こります。年齢構成のいびつさをそのまま再生産することになりますから。

 今後の日本のことを考えると、有期雇用が基本となるでしょう。ただ、有期雇用が基本なのですから、給料や保健に関しては正規採用に準じた条件にすべきですね。

 今、国立大学では年俸制(つまり有期雇用)を導入するように、かなり尻を叩かれています。ただ、地方自治体はどれぐらい圧力を受けているか分かりません。

 文部行政も、ジョブ型/メンバーシップ型、グローバル/ローカルという文部行政を超えた次元の視点で見るとばらばらに見えていたものに一貫性見えてきます。

[]定義 20:00 定義 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 定義 - 西川純のメモ 定義 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 アクティブ・ラーニングとは何かを色々な人が言っています。しかし、学校教育におけるアクティブ・ラーニングの定義は中央教育審議会の答申の用語集にあるとおりです。それ以外の定義は全て的外れです。

 しかし、その用語集にある言葉が何を意味しているかは解釈の余地があるでしょう。しかし、私にとっては明確です。

 将来、「長期蓄積能力活用型グループ」として採用される1割のエリートにとっては、アイビーリーグの教育に耐え得る能力です。具体的にはスーパーグローバル大学の2次試験に合格できる能力を育てられるのがアクティブ・ラーニングです。そして9割を占める「高度専門能力活用型グループ」、「雇用柔軟型グループ」として採用される人にとっては、ジョブに対応した高度の専門的能力を獲得し、周りの人と一緒に仕事の出来る社会人基礎力を育てられるのがアクティブです。簡単に言えば、今後の雇用社会において採用され、ずっと給料を貰える人の持つ能力が育てられたか否かで、アクティブ・ラーニングが操作的に定義できます。

 ということが何を書いているか分からない状態でアクティブ・ラーニングを議論しているから、空虚な議論になり、言語化でやった、やったふりになります。しかし、今回はやったふりは出来ません。

 ということを8月上旬の本で書きます。

[]シンポジウム 14:28 シンポジウム - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - シンポジウム - 西川純のメモ シンポジウム - 西川純のメモ のブックマークコメント

珍しく私が行きたいと思うシンポジウムです。でも行けない。誰か行って情報を発信して下さい。お、ね、が、い

https://www.ss-c.org/sympo/

15/07/17(金)

[]特集号 11:18 特集号 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 特集号 - 西川純のメモ 特集号 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』の特集号が予約開始です。http://goo.gl/O3P7Qc

 

[]黙示録 07:10 黙示録 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 黙示録 - 西川純のメモ 黙示録 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私が大学や学会の未来のことを書けば、暗い未来しか書けません。黙示録のようです。でも、既に黙示録ははじまっています。

 私が大学に異動した30年前の教員養成系学部はのどかでした。なあなあで進みます。どんな人も教授になれました。20年ぐらい誰も学生がつかないような人も教授になれました。大体45歳から教授になれて、多くの人は47歳ぐらいには教授になりました。それで人生設計が出来ます。

 今は四十代で教授になれるのは希です。そして退職の65歳の半年前に教授になる人も出るようになりました。昇級ストップの57歳以降に教授になっても、給料は生涯准教授並みです。そんな人が多くなっています。

 今後、この傾向はもっと顕著になるでしょう。

 怖いのは、黙示録の天使のラッパのようなハッキリしたイベントによってはじまるわけではありません。

 全学の会議で、予算の1%削減、教職大学院の設置、設置審の大綱化、それらは全部、事実として語られます。事実、それらは大学人が何とか出来るレベルのものではありません。しかし、それらが自分の昇任を5年、10年遅らせ、生涯収入を一千万円以上変えるものであることを意識する人はいません。

 でも、就職できた人はまだいい。

 可愛そうなのは博士課程の人です。博士課程がある大学は、需要があるかないかにかかわらず入学者を確保し、修了生を生み出します。

 研究者の数が少なくなれば、潰れる学会も生まれるでしょう。

 スーパグローバル大学に選ばれるような大学は今の路線で進めばいい。問題はそれ以外の大学です。今のままでは緩慢な死を待つのみです。でも、活路はあります。顧客を生み出すようなジョブ型大学に脱皮すれば飛躍できます。最大のネックは管理職でしょう。今の大学には、どんな大学にも有能な人材は一定数います。しかし、管理能力のある大学人が少ない。おそらく大学における最も希少資源はその様な人材だと思います。

15/07/16(木)

[]SGH、SGU 19:49 SGH、SGU - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - SGH、SGU - 西川純のメモ SGH、SGU - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今から4年前、ゼミ生が海外留学のための高校立ち上げ要員として現場に戻ることになりました。当時の私は、なんで海外になんかに留学するんだ???と思いました。スーパーグローバルハイスクール(SGH)もその流れだと思い込んでいました。しかし、今は違います。

 文科省は日本にアイビーリーグ並のトップ校を作ろうとしています。その大学の学生を養成しなければなりません。それを担っているのがSGHだと思います。ただ、日本の大学が対応出来るまでは海外留学も多くなるでしょう。

 あと私が誤解していたことがもう一つあります。スーパーグローバル大学はグローバルな日本人を養成するための大学の大学だと思っていました。違うと思います。グローバルな学生を養成するための大学です。つまり、養成するのは日本人とは限らないのです。

 英語に堪能な日本人ばかりではなく、日本語に堪能な外国人を養成したいと思っている。そして、その外国人を日本のエリートとして受け入れる。そう考えると、スーパーグローバル大学創世支援事業の評価基準も納得できます。

 これがどういう意味があるかといえば、エリートへの登竜門は一層狭くなると言うことです。そして、中途半端な大学は、その存在意義がなくなると言うことです。

 今後、大学が生き残る知恵を持っているのはSGHの賢い人だと思います。残念ながら大学人の中でその知恵を持つ人はもの凄く少ない。

 学術があるから大学があるのではありません。大学があり、それ故、学術で生きられる人がいるから学術が生まれます。その様な人たちが集団を作り互いに権威を与えるための評価システムとしての学会が生まれます。今後、ジョブ型に対応出来ない学部は縮小され、そしてジョブ型に対応出来ない学会が潰れる。大学人は、その学会世界で生き残る術は知っていますが、新たな状況で生き残る術を知りません。特に海外との交流が少ない分野は。

 つくづく思います。三十代、四十代でなくてよかった、と。

[]フォローアップ研修会 17:38 フォローアップ研修会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - フォローアップ研修会 - 西川純のメモ フォローアップ研修会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今月25日にフォローアップ研修会があります。その後、18時半から西川ゼミ飲み会をします。参加する人は連絡してね。

[]意味不明 07:21 意味不明 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 意味不明 - 西川純のメモ 意味不明 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 雌伏の時は終わった。

 「伏せてたかよ~」という声が聞こえそう。アドレナリンが体中に巡るような思い。

[]北海道 07:16 北海道 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 北海道 - 西川純のメモ 北海道 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 久しぶりに北海道入りします。お誘いします。http://kokucheese.com/event/index/293422/

[]THE『学び合い06:32 THE『学び合い』 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - THE『学び合い』 - 西川純のメモ THE『学び合い』 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 仲間が『学び合い』の本を出しました。お誘いします。http://goo.gl/rU59Ac

15/07/15(水)

[] 授業力&学級経営力 22:09  授業力&学級経営力 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク -  授業力&学級経営力 - 西川純のメモ  授業力&学級経営力 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 明治図書の「授業力&学級経営力」9月号は『学び合い』特集です。表紙は私です。明治図書の雑誌で『学び合い』の特集が組まれるようになったんですね。

 この雑誌は本年度よりはじまった雑誌です。4月号は「最高のチームで最高の1年を作ろう」で表紙には同僚の赤坂さんが写っています。5月号は「ほめ言葉のシャワーでクラスが変わる!」で菊池先生。6月号は「魔の6月を乗り切る!学級&授業づくり3原則」で野中先生(ほぼ無名だったときに、今後の注目株だとブログで取り上げていただいたのが野中先生です)。7月号は「保護者にも子どもにも伝わる!通知表の決めゼリフ」で土作先生。8月号は「授業道場野口塾発!夏に鍛える教師力」で野口先生です。そして9月号です。私が表紙でいいのでしょうか・・・と思います。私は実践者ではなく研究者です。実践界のきら星の方々の末席に並べるぐらいになったんだな~っと感慨深いものがあります。今から十五年前に理科教育学会から学会賞をいただいたときには思いもつきませんでした。あの頃は基本的に研究者の頭の構造をしていましたから。

 予言します。9月号は直ぐに在庫切れになります。『学び合い』へのご批判をいただいた雑誌の特集号は直ぐに在庫切れになりましたから。

[]アクティブ・ラーニング本 21:27 アクティブ・ラーニング本 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - アクティブ・ラーニング本 - 西川純のメモ アクティブ・ラーニング本 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「すぐわかる!できる!アクティブ・ラーニング」(学陽書房)がアマゾンで注文可能になりました。http://goo.gl/KU7q3u

 なお、一番早く手に入れる方法は、『学び合い』フォーラムです。二番目はお近くの書店に注文することです。本屋に行く時間が無い方はアマゾンでご注文下さい。

[]中野の会 15:19 中野の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 中野の会 - 西川純のメモ 中野の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 7月17日に長野県中野市で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://manabiai.g.hatena.ne.jp/g-chanDAY/20150715

[]毒まんじゅう 07:20 毒まんじゅう - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 毒まんじゅう - 西川純のメモ 毒まんじゅう - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教職大学院を設立するとき最初に目が行くのが設置するための人数です。これに関しては大学院設置の縛りを緩くしたので何とか出来ます。というか、そのために縛りを緩くしたのでしょう。

 次に目が行くのが共通科目です。教職大学院の共通科目は学習指導要領のように定められています。これは今までの大学ではありえなかった。これだけの多様な内容を教えるとなると色々な人を集めなければなりません。それが大変です。

 次に目が行くのが教育実習です。これに関しては自前の附属や特定の学校と連携すれば何とか出来ます。

 これで設置は出来ます。

 が、設置してからが大変です。

 教職大学院は日本で初めて大学でのデュアルシステムを実現した制度だと思っています。デュアルシステムが成功するかどうかは、大学と実習先がウインウインの関係になれるかどうかなのです。このためには細かな調整が必要なのです。

 もし実習校の利害に合わせて実習生である学生の利害を諦めさせると学生からクレームが来ます。もし学生の利害に合わせて実習校の利害を諦めさせると実習校からクレームが来ます。この調整をするためには、学校現場も分かっていて学術の業績もある人が必要です。教育委員会との連携で優秀な方を調整役にすると実習校の利害に合わせます。まあ、学部の実習と同じなるのです。そうなると現職派遣の院生は嫌がりますよね。だって、そんなのだったらわざわざ大学院まで行く必要がありません。一方、学術オンリーの教員が調整しようとしたら、自分の研究に学生や学校に合わせようとします。これは大変なことが起こります。

 今、文科省の圧力から、どんどんと教職大学院を設置されます。おそらく、設置後に何があるか、それを理解している大学がどれだけあるか、と思います。

 私は上越教育大学の教職大学院を設置したとき、時の学長からスタッフに関して既存修士からの横滑りを多くすることを求められました。その時、「いいですよ。でも、それをやると学校からクレームが山のように来ますよ。既存修士の先生方は、既存修士にフィットする方々で、必ずしも教職大学院にフィットするとは限りません。私は尻ぬぐいはしません。学長がやっていただけるならば、どうぞ」と笑って、凄みました。学長は私の言った意味を理解しているので、それ以上は横滑りは求めませんでした。ということで、設置の段階で教職大学院用の新規採用を大量に行いました。その際には学校現場での業績と学術の業績の両方を持つ人で固めたのです。これは一般の教員養成系学部の2倍以上のスタッフがいる上越教育大学だから出来たことでしょう。

 組織は「人」です。特に初期段階の「人」で決まります。何故なら、組織は自己再生産しますから。

 多くの大学が教職大学院という毒まんじゅうを食べています。その先にあるのは、既存修士の廃止、そして、大学統合でしょうね。

[]記念日 06:30 記念日 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 記念日 - 西川純のメモ 記念日 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日は知人の紹介で家内に始めてあった日です。帰りにシャンパンを買って帰りました。

15/07/14(火)

[]グローバル 08:37 グローバル - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - グローバル - 西川純のメモ グローバル - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今後の日本を考えるとき、「メンバーシップ型/ジョブ型」と「ローカル/グローバル」がキーワードだと思います。今回は後者を書きます。

 仕事に関して、不特定多数の地理的にも広い範囲の顧客を相手にする人がグローバルです。逆に地理的にも狭い範囲の特定の顧客を相手にする人がローカルです。グローバルとローカルの論理は全く違います。が、私にはもう一つの分類が必要だと思っています。地理的に広い特定の顧客を相手にする人です。まあグロ-カルとでも命名しましょう。理論的には地理的には狭い範囲の不特定の顧客を相手にする人もあり得ますが、地理的に狭いとことは顧客のニーズを特定しますので、まああり得ません。

 私の仕事は3種類です。

 本を書く仕事、講演する仕事はグローバルですね。この顧客の中には『学び合い』を求めている人も含まれていますが、それ以外の人も多い。悉皆研修の場合は、そのような人が多いです。本もそうですね。だから、本で書いていることと、上越に来られてくる方への話しは違います。

 ローカルは大学での仕事です。

 もう一つは、グローカルな仕事です。これは日本全国の『学び合い』の同志と一緒にやる仕事です。例えば一緒に本を書くとか、『学び合い』の会を企画するなどがこれにあたります。

 我々の仕事の圧倒的大部分を占めているのはローカルな仕事です。9割以上の教員の人はローカルな仕事が100%を占めていると言っていいでしょう。でも、同志の方々にはグローカルな仕事、グローバルな仕事もして欲しいと思います。

 さて、私の経験上、ローカルな仕事ばかりしている人がグローカルな仕事をする際につまずくのはおおよそ二つです。

 第一に連絡が取れない。ローカルな仕事の場合は直接に顔を合わせます。だから連絡方法を意識しなくていいのです。しかし、グローカルな仕事の場合は直接会いません。だから、電子メール等の連絡方法を使います。ところが、それをあまり使わないので、見ません。だから繋がらない。これを改善するには、電子メール等が来たら携帯電話に転送する設定をすればいいのです。

 第二に期限を守らない。ローカルな仕事の場合は直接に顔を合わせます。だから、意識しなくても「あ、やらねば」と思うのです。ところが、グローカルな仕事の場合は直接会いません。だから「あ、やらねば」という外圧がかからないのです。そして悪気なく、期限を守らない。グローカルな仕事で一人の人が期限を守らないと、守っている人全員に迷惑がかかるのです。それが分からない。ま、コンパの幹事をやったことのない人が、悪気なく幹事の気持ちを逆なでする言葉を言うのと同じです。これを改善するには、期限を守らないことが社会人として「大罪」であることを恐れることです。そして、グーグルカレンダー等で期限を忘れないようにすることです。そして、質は低くても期限を守ることの方が、期限を守らないことより遙かにましであることを理解することです。

 なお、グローカルな仕事が出来ない人は絶対にグローバルな仕事は出来ません。何故ならば、グローカルな仕事で繋がる顧客は強いつながりを持っています。だから、ある程度は許し合えます。しかし、グローバルな仕事ではそのような甘えはありえないからです。

[]願い 07:13 願い - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 願い - 西川純のメモ 願い - 西川純のメモ のブックマークコメント

 我がゼミ生が某所・某日、『学び合い』の飛び込み授業をしました。学卒院生です。そしてゼミに所属して実質2ヶ月。でも、大成功しました。『学び合い』はもの凄くシンプルです。一番大事なのは「願い」。目の前にいる子どもたちの一生涯の幸せを実現したいという願いです。その願いが本物であれば、クラスの2割の子どもには伝わります。その子達が動けば学習は成立する。

 このことは上記で証明されました。

 私にとって学卒院生が飛び込み授業で成功することは100%確信していました。私は「やりたい」と思う学生と、「やらせてあげよう」と思う担任がいることが驚きであり、嬉しいのです。

 バンジージャンプにテクニックも習熟も不要です。一歩踏み出すことが一番難しい。

[]アクティブ・ラーニング本 06:37 アクティブ・ラーニング本 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - アクティブ・ラーニング本 - 西川純のメモ アクティブ・ラーニング本 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 8月5日発売予定で「すぐわかる!できる!アクティブ・ラーニング」(学陽書房)が発売されます。http://u111u.info/msdX

 明治図書からの「アクティブ・ラーニング入門」はアクティブ・ラーニングが今の実践の延長上ではないことを、公文書をもとに明らかにする本です。これによって、今後の文科省の施策の方向性を明らかにしています。この本を自校の管理職に渡せば、『学び合い』は異端ではなく今後の教育の姿であるということを示します。そして今後どのように動けばいいのかが分かります。

 それに対して「すぐわかる!できる!アクティブ・ラーニング」(学陽書房)は実践本です。特に、中学校・高校の先生方に読みやすくしました。

 小学校の先生の文化と、中学校・高校の先生方の文化は違います。特に高校の先生方は本屋の「教育」のところには行きません。また手にとって読むと違和感を持ちます。本書では部活と対比しながら『学び合い』によるアクティブ・ラーニングを手ほどきしています。お知り合い、大学の同級生に高校の先生方がおられましたら、ご紹介下さい。

 ちなみに8月1日の『学び合い』フォーラムでは発売の予定です。フォーラムに参加されない方は、お近くの書店でご注文下さい。今までのアクティブ・ラーニング本とは決定的に違います。

15/07/13(月)

[]残念 16:39 残念 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 残念 - 西川純のメモ 残念 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、あることに気づきました。私の給与が2年前から教授としての本学の号俸表の最高に達していました。本学の昇級ストップは57歳なのですが、私は53歳で昇級ストップだったのです。早く教授に昇任し、歴代の学長から高い評価を受けていた結果です。

 私は何もしなくても、給与は上がらず、下がらずなのです。

 共感してくれる人はいないと思いますが、一人、暗い気分です。

追伸 本学の号俸表なのですから、最高といってもそんなに高くはないですよ。

[]大阪の会 06:08 大阪の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 大阪の会 - 西川純のメモ 大阪の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 7月18日(土)に『学び合い』大阪の会があります。お誘いします。http://kokucheese.com/event/index/307600/

15/07/12(日)

[]生物学 09:52 生物学 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 生物学 - 西川純のメモ 生物学 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 以下の記事の「返信」を書いた人はまっとうに生物学を学ばれたと思います。生物学を専攻した人に『学び合い』のセオリーがまっとうであることを直ぐに理解される人が多いことも当然かもしれませんね。ちなみに、私も生物学専攻です。ふぉふぉふぉ

http://fundo.jp/5661

15/07/11(土)

[]チラシ 19:08 チラシ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - チラシ - 西川純のメモ チラシ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 アクティブ・ラーニング入門の本が今月末に出ます。類書がアクティブという言葉からアクティブ・ラーニングを探ろうとしているのに対して、公文書をもとに今後の入試制度の激変を説明しアクティブ・ラーニングの本質を明らかにしています。まだネットで注文できません。近くの本屋で注文下さい。ネットは発売当初は品薄になるので、近くの本屋で注文することを勧めます。チラシを見ると内容が想像できます。http://osu.pw/ahbdh

[]学力 18:49 学力 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 学力 - 西川純のメモ 学力 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 学力という言葉は人それぞれに使っています。でも学校教育における学力の定義を見いだすとしたら、法を読まなければなりません。

 日本国憲法、教育基本法には「学力」という言葉はありません。

 あるのは学校教育法です。

 最初にある第五十七条には「高等学校に入学することのできる者は、中学校若しくはこれに準ずる学校を卒業した者若しくは中等教育学校の前期課程を修了した者又は文部科学大臣の定めるところにより、これと同等以上の学力があると認められた者とする。」とあります。

 そして「文部科学大臣の定めるところにより、以上に同等の学力があると認められる」は、「就学義務猶予免除者等の中学校卒業程度認定規則」に定められた「中学校卒業程度認定試験」に合格することです。中学校卒業程度認定試験」に合格することです。このように具体的に何を持って測定しているかによって定義することを操作的定義といいます。

 その試験は5教科のみです。ですので、それ以外の教科は学力に関係しないのです。そして5教科の問題を読めば、知徳体の知のみです。つまり徳育、体育は学力に関係しないのです。

 私の大学院修了後最初につとめた高校には、中学校3年間での出席日数が3日の子がいました。しかし、その子は卒業認定をされ、私のつとめていた高校に入学しました。つまり、学校教育における中学校で身につけさせる学力とは、3日間の出席とそれで習得したものが学力なのです。私の勤めた学校にはいませんでしたが、おそらく出席日数が0日で卒業証書をもらっている子もいるでしょう。そうなると、15歳まで生きていたということが中学校の学力なのです。

 凄く、馬鹿馬鹿しいですよね。そうです。法を読むと学校教育における「学力」が馬鹿馬鹿しいことが分かります。それが分かれば、世の中にある「学力」が所詮、当人の思い込みにすぎないことが分かり、相対的なものになります。

追伸 以上が極論であることを十分分かっています。そして学力が以上に述べている以上のことであることもよく分かっています。しかし、定義というものがあるかといえば、以上のレベルのところまで突き詰めるべきなのです。もちろん、私は方の専門家ではありません。素人のシミュレーションです。

[]何故 08:09 何故 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 何故 - 西川純のメモ 何故 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は講演のある長野県飯田にいます。昨日は地元の先生と、桐生「教授」と吞みました。そこで「教授」がある授業の様子を話しているのです。聞いているうちに「ムカムカ」と怒りがわいてきました。理由は、その分析がものすごく、ものすごく面白いのです。中学校教師の経験が長い「教授」であり、かつ、学術的に臨床的な分析を出来る「教授」だからこそ出来る分析です。私は絶対出来ません。こんなことをベラベラ酒席で話すのに、何故、筆が遅いのか!そこでしばらく教授に説教をしました。本当に面白い話です。ゾクゾクするほど。

15/07/10(金)

[]バカ 06:55 バカ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - バカ - 西川純のメモ バカ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私はバカをあまり悪い意味で使いません。悪い意味で使う場合は愚かという言葉を使います。私はバカを、しょうがないな~、という意味で使います。そして、賛辞として使う場合があります。

 今、ゼミ生の中で飛び込み授業が広がっています。最初は大学院入学までに長年『学び合い』を実践した人が、大学院在学中にやりはじめました。私がかってに飛び込み授業を決めて、「○月○日に○○小学校で飛び込み授業するから」と言い渡しました。「え~」という絶叫に近い反応、出来ない理由の羅列。それに対して、絶対に成功するしか無いことを論理的に語り、最後に「出来ない理由を述べよ」といつもの決めぜりふ。で、やることになりました。当然のことのように大成功。それを2年間、色々なところでやりました。その結果として、九州での『学び合い』フォーラムでは、他県の校長先生が何人も「その節は大変お世話になりました」と一教諭に挨拶に来るようなことが起こりました。その人は大変恐縮し、私は大爆笑です。

 という姿を見た後輩の院生、『学び合い』を入学前にやったことが無い現職院生が飛び込み授業を始めました。それも自主的に。で、当然のことながら、成功します。(もう、飛び込み授業に関するノウハウは完成していますから)。それが昨年度。

 という姿を見た後輩の院生、学卒院生が飛び込み授業をやりたいと言いました。で、最近、やることが決まりました。当然のことながら成功します。

 ということで、旅費をご用意していただければ、我がゼミの学生が飛び込み授業を担当いたします。『学び合い』を始める際に出てくるような質問に関しては、ゼミ生が応えられるレベルには育っています。私を呼ぶと莫大なお金を要求しますが、ゼミ生は自分の勉強だと考えます。ご連絡下さい。

 それにしてもカリスマ教師でもない学卒院生が飛び込み授業をしたいと言い出す我がゼミ生に敬意を込めて「バカ」といいます。それが成功するに決まっていると信じ切っている、受け入れ側も私も、平均的な人から見ればバカです。あははははは

追伸 次は学部学生ですね。ふぉふぉふぉ。大丈夫。『学び合い』のノウハウ、特に、飛び込み授業のノウハウは完成しきっていますから。

[]アクティブ・ラーニング入門 06:31 アクティブ・ラーニング入門 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - アクティブ・ラーニング入門 - 西川純のメモ アクティブ・ラーニング入門 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 明治図書から7月末に「アクティブ・ラーニング入門」が出ます。是非、お近くの書店に注文して下さい。そうすれば、その書店で平積みにしてくれる可能性が高まります。

 この本は同志の方々の武器です。

 世の中ではアクティブ・ラーニングに対する興味・関心が高まっていますが、今までの授業に多少協働的な部分を加味すればアクティブ・ラーニングだという誤解が広がっています。違います。それは「総合的な学習の時間」、「言語活動の充実」でおこった「やったふり」と同じです。今、道徳の教科化でも、やったふりをしようとしています。

 しかしアクティブ・ラーニングはそれは出来ません。文科省は本気です。

 本書では中央教育審議会の答申、文科省の各種施策、そして経団連・経済同友会の提言をひもときながら、今、文科省が描いていることを絵解きします。そして、アクティブ・ラーニングを学校で取り入れるとしたら『学び合い』しか有り得ないことを論理的に示します。

 この本を読むと、きっと管理職に読ませたくなるでしょう。

 本書は同志の方々の武器になります。かなり強力な。今日明日に、お近くの書店に注文下さい。

http://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-192010-4

 併せて、明治図書の「子どもが夢中になる課題作り入門」、「子どもによる子どものためのICT活用入門」、「簡単で確実に伸びる学力向上テクニック入門」もお読み下さい。

 特に小学校の先生方は。多くの小学校の先生方はテストの点数に拘りません。しかし、テストの点数に拘り結果を出さなければ、最高のクラスになれません。そして、周りからの雑音を跳ね返せません。だから点数に拘って下さい。上記3冊は、どうやればいいかを書いています。

takami_swctakami_swc2015/07/11 10:41文科省の本気度を測りかねています。予約して読むのを楽しみにしています。

jun24kawajun24kawa2015/07/12 13:01本気ですよ。ありとあらゆるところの布石を昨年度中に置ききっています。あとは微調整の政治闘争が残っているだけです。

15/07/08(水)

[]お金 21:38 お金 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - お金 - 西川純のメモ お金 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は指導教官からいっぱい驕られました。私も金離れはいいほうです。が、家族のお金は別です。それ故、ゼミ生の結婚式には参加しないと公的に決めています。私は公平が大事であり、続けられないことはするべきでは無いと思っています。この割り切り方は理系的ですね。

http://goo.gl/muk5gY

[]等身大 21:25 等身大 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 等身大 - 西川純のメモ 等身大 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』が分かってから楽になったこと。

 子どもたち(私の場合はゼミ生)に対して、私が単なるオッサンであることを言える。ゼミ生より、はるかに家族が大事であることを言える。それが言えるのは、それがゼミ生の利害に一致していることを確信しているから。

[]同志 21:13 同志 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 同志 - 西川純のメモ 同志 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私の年代だったら、「しけたん」、「でるたん」という言葉を知っていますよね。受験生の時代は、どんな時代であっても追い立てられます。だから、どんなときでも受験参考書を持っています。持っていないと不安なのです。

 今もそうです。私は病的に子どもが不幸になることが辛いのです。出来るだけ知らないように努力します。でも、情報が流れます。それが辛いのです。その辛さから逃れる術は、とにかくやれることをやることです。高校教師の時代、それで邁進しました。が、何も出来ない現実を知ることによって、もっと邁進します。フィードバックがエスカレートして、潰れました。

 今は遙かに楽です。自分の出来ることが感じられる。それも、その場での改善もありますが、今後の改善をイメージできるから。そして、私一人が背負わなくていいという感じを実感しています。直接会ったことのない人とも、なんか仲間と感じられます。直接会った人だったら、その人の息吹を感じています。自分がそんなに頑張らなくても、大丈夫と思えるのです。世の中には、子どもの一生涯の幸せを気にして、それが成り立たないと辛い人がいてくれる。

 今日の勉強が出来たか出来ないかではなく、子どもの一生涯の幸せを語れるならば同志だと感じます。どんどん、増えています。倍々ゲームです。色々な同志が、支え得くれる。ありがたい。みんなが幸せである時、私が死ぬまでの時間が幸せになれます。

15/07/07(火)

[]メッセージ 21:38 メッセージ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - メッセージ - 西川純のメモ メッセージ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 知っている人は知っている、でも、多くの人が知らないことがあります。それを知らせるのは私の責務だと思います。

 分かりやすい例です。

 東京にある大学の中で、スーパーグローバル大学のトップ校に選ばれたのは東大、東工大、東京医科歯科大学、早稲田、慶応です。それ以外の大学の卒業生がタクシー運転手やコンビニ店主になることが一般的になる可能性があるのです。タクシー運転手やコンビニ店主が駄目だというのではありません。ただ、大学で4年間のアカデミックのトレーニングを受ける必要が無い職種だということです。逆に言えば、理論物理学者が大型特殊の免許が必要ないのと同じです。

 おしかりを承知で明記しますが、一橋大学やお茶の水大学もトップ大学には選ばれなかったのです。信じられないけど、事実です。あまりにも極端すぎる推論であることは了解しています。でも、それぐらいの危機感は必要だと思っています。

[]フォーラム 21:19 フォーラム - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - フォーラム - 西川純のメモ フォーラム - 西川純のメモ のブックマークコメント

 8月のフォーラムに間に合わせるよう、執筆者、また、編集者の方々のおかげでフォーラムにアクティブ・ラーニング本が2冊間に合います。おそらく、最初に手に取れる機会かもしれません。私の本は同志かたがたの武器です。読んでいただければ、その意味が分かります。

 第1回目のフォーラムは、主催者の西川ゼミ関係者が15名、参加者は15名の会でした。今度の会は、あともう少しで満席になる勢いです。隔世の思いです。

http://kokucheese.com/event/index/283514/

[]アクティブ・ラーニング 19:46 アクティブ・ラーニング - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - アクティブ・ラーニング - 西川純のメモ アクティブ・ラーニング - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は『学び合い』を中高の先生方に話すとき、部活を例にします。部活で成績を上げている教師は『学び合い』で部活経営をしています。しかし、その教師も授業では一斉指導です。

 大学の先生方に説明するならば、研究室運営です。これはリッカートの研究にも一致しています。研究で実績を上げている研究室は『学び合い』で運営されています。ただ、そこの教授も講義では一斉指導です。

 一度分かれば、今までの指導のノウハウがそのまま使えることが分かります。そして今までのノウハウが、何故有効であったかを理論的に理解できます。

[]二通りの今後 07:21 二通りの今後 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 二通りの今後 - 西川純のメモ 二通りの今後 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 子どもたちは旧帝大及びトップ国立・私立大学を卒業する子どもたちと、その他の子どもたちに人生の過ごし方は大きく分かれます。後者の子どもたちの場合は、大卒か否かは重要ではありません。即戦力の能力を持つか否かです。後者の大学で枕草子を研究した学生は、アルバイト程度の仕事しかつけなくなります。むしろ自分しか無い技術を持つ高卒の子が安定した生活を出来ます。

 前者の子どもはアクティブ・ラーニングでエリート教育を受けます。彼らのネックは、トップ大学の内部にあります。権力闘争が終われば、粛々とその方向に進みます。そして、彼らは我々と近い人生を過ごします。だから安心です。

 怖いのは後者の子どもです。彼らの教育を受ける学校はアクティブ・ラーニングの圧力が相対的に弱い。だから、多くの学校は今まで通りの教育をする。教師はハッピーです。ところが、卒業した後に彼らが生活する大人の世界はアクティブ・ラーニングで育てられる能力が勝負の世界です。インターネットで検索すれば直ぐに分かる知識しか教えられずにたたき込まれるのです。

 その構造は、現在の特別支援教育と同じです。教師の視野が「今」だけにとらわれている。だから特別支援の子どもが三十台、四十台になったとき、保護者は「学校は卒業した後は何も手伝ってくれない。卒業した後に生きる力を与えてくれないで放り出す」と言うのです。彼らは人件費の安い海外の人々、人件費がいらないロボットや人工知能と職を争うのです。当然、その生活環境は発展途上国に準拠せざるを得ません。それがグローバル化です。それが着実に、進行している。もうその布石は完全に終わっています。それが9割以上の子どもたちの未来です。

 私の頭の中は黙示録の世界が広がっています。早く教師が気づき、彼らが生き残れる能力を与えなければならない。

 視野が今しかないから、教材がどうのこうの、基礎的基本的な知識・技能で留まっている。う~ん

15/07/06(月)

[]ネットワークは力 21:23 ネットワークは力 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ネットワークは力 - 西川純のメモ ネットワークは力 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私が生きる世界は多様です。

 学会、教職大学院、大学、地元の学校、『学び合い』・・・・で生きています。それぞれのお約束があり、人間関係の知識が必要です。先日も書きましたが、アクティブ・ラーニングの背景を調べると、気持ち悪くなるほど深く、広大です。今までに教職大学院を設置準備のためにしらべたものとは比べものになりません。所詮、文科省レベルのことですから。

 今まで私の生活に文科省レベルのことを超えることが影響することを意識したことはありません。もちろん、財務省のプレッシャーがあることは分かっていました。しかし、こんなに広範囲に、具体的に文科省以外の思惑が影響するとは・・・。

 幸い、私に知恵を授けてくれる方々に恵まれています。ありがたい。ありがたいと思います。同時に、何も知っていない人が、どうでもいいことにエネルギーを費やしている。高校の先生方の中には、分かっている人が5%ぐらいいます。問題は小中の先生方です。彼らの教え子が社会でどうなるかが不安です。何も知らないで、社会に出ればブラック企業、ブラックバイトのいい鴨にされることは明白です。その恐ろしさを知らずに、規律や教材論にとらわれている。本当に、不安です。

[]良い子 21:23 良い子 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 良い子 - 西川純のメモ 良い子 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、人間ドックがありました。この日のために10日間、良い子に禁酒です。ということで、今日から家族と晩酌です。家内も喜んでいます。

paskepaske2015/07/06 21:46西川先生、こんにちは。どうでもいいことにエネルギーを費やしている小学校教員です(^^;)もう少し、深く広大な背景を知りたいです。どこを読めばいいですか?

jun24kawajun24kawa2015/07/07 06:59メールします。

daitouirukadaitouiruka2015/07/11 09:52お久しぶりです。
私もその背景に興味があります。
できればお教え願えませんか?

jun24kawajun24kawa2015/07/12 12:59メールします。

15/07/05(日)

[]奥の奥 22:23 奥の奥 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 奥の奥 - 西川純のメモ 奥の奥 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は大学で生物学を専攻しました。しかし、生物学が曖昧だったので、その基礎となる化学を知りたくなりました。その化学をしっかり分かりたくて、物理学を学びました。その物理学をしっかり分かりたくて、解析学と線形代数学を学びました。解析学と線形代数学を学びたくて、位相空間論や代数学を学びました。で、自分が何を学んでいるのか訳が分からなくなりました。結局、私は生物物理学を専攻することにしました。つまり、メインターゲットとしているものと、その基礎となることを中心に学び、その基礎はブラックボックスにするのです。

 今、そんな状態です。

 アクティブ・ラーニングのことを本当に知ろうとすると、今まで見えないものが見えてきます。それをよくしろうとすると、もっとディープなものが見えてきます。アクティブ・ラーニングが日本で今進行中のとてつもない変化の一部であることが分かります。全体像があまりにも巨大で、強力なため、自分の出来ることはとても小さいことであることを知りました。

 「高大接続改革実行プラン」や「スーパーグローバル大学創成支援事業」や「産業界の求める人材像と大学教育への期待に関するアンケート結果」あたりは抵抗感が無い。しかし、「ローカル経済/グローバル経済」、「新時代の『日本的経営』-挑戦すべき方向とその具体策」、「ジョブ型/メンバーシップ型」がそれに繋がっていることを知ると、ムカムカするのと恐ろしくなってしまう。子どもたちの将来はどうなるのかと。

 しかし、私も出来ることがあります。そして、私でも出来ることが多くの人の幸せに繋がることが分かります。ようは、巨大で強大なものに逆らわず、その力をちょっと使わせてもらうのです。もしかしたら巨大で強大なものの前提としているものを変えられるかもしれません。

 意味不明だと思いますが。メモります。

[]十年 21:41 十年 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 十年 - 西川純のメモ 十年 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私が本当に『学び合い』を世に広めよう始めた日は2005年8月20日で場所は新潟市です。第1回『学び合い』フォーラムを開きました。参加者は50人、でも半数は西川ゼミ関係者です。

 あれから十年たちました。私や西川ゼミとは無関係に、多くの同志によって第11回『学び合い』フォーラムが開かれます。なにか宝箱を開ける気持ちです。

https://www.facebook.com/events/104442933233912/

[]書き終えました 19:49 書き終えました - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 書き終えました - 西川純のメモ 書き終えました - 西川純のメモ のブックマークコメント

 どうしても書きたい本を一冊書き終えました。とはいうものの、どこで出すと言うことではなく、出すべきだと思うから書いたものです。出すべきだし、書きたいと思った本なので4日で書き終わりました。我ながらビックリです。これから長い推敲期間に入ります。

e_chigoyae_chigoya2015/07/05 22:22第11回教室『学び合い』フォーラムの詳細・お申し込みはこちらからどうぞ!
http://kokucheese.com/event/index/283514/

15/07/04(土)

[]毎日 22:10 毎日 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 毎日 - 西川純のメモ 毎日 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 毎日、毎日、とにかく、毎日、自分の出来ることをやり続けることが大事です。

 今日は長野県中部からの相談に来た方と教材の作り方の手ほどきをしました。それと、今書いている本の原稿を15頁書きました。

 最善の方法は、多様な方法を柔軟にやり続けること。

15/07/03(金)

[]飯田 21:16 飯田 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 飯田 - 西川純のメモ 飯田 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 7月11日に長野県南部の飯田で講演をします。お誘いします。

 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/g-chanDAY/20150703

[]テスト 06:18 テスト - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - テスト - 西川純のメモ テスト - 西川純のメモ のブックマークコメント

 テストの点数を上げるのはとても簡単です。ようはテストで測定しているのは何かということを分かればいいのです。例えばNRTですが、かつて私のゼミが学校ぐるみでサポートした学校は二十ポイント弱上げることが出来ました。数ポイントで一喜一憂する多くの学校には信じられないでしょう。でも、以下をお読みになれば納得していただけると思います。これさえ分かれば、日常の成績アップも簡単です。

http://goo.gl/Nk0LSe

 ただし、私たちが点数に拘るのはテストの点数が素晴らしいと思っているわけではありません。我々が拘っているのはテストの点数ではなく、テストの点数の分布なのです。それはクラスの姿を映し出し、それは子どもたちの一生涯の幸せを保証する仲間を与えられたか否かを示す指標なのです。だから拘ります。そして多くの人に拘って欲しい。たかがテストの点数なのですから。

[]長野 05:31 長野 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 長野 - 西川純のメモ 長野 - 西川純のメモ のブックマークコメント

7月9日、長野で『学び合い』の参観があります。http://manabiai.g.hatena.ne.jp/g-chanDAY

[]新潟 05:31 新潟 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 新潟 - 西川純のメモ 新潟 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は新潟市で高校社会の先生方の前で話します。

 はじめの予定では、これから起こる教育の変化は大変だよ~って黙示録のように語る予定でした。しかし、今回は1時間半の時間をいただいた。30分かけて、最後の30分間は教師の心に語りかけようと思う。でも、これをやると高校教師時代の教え子のことを思い出して泣いてしまう。かつて講演中に号泣してしまったことがある。今日はウルウル程度に抑えよう。

15/07/02(木)

[]高校教師 08:25 高校教師 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 高校教師 - 西川純のメモ 高校教師 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 小中高大の教師の中で高校教師が一番気楽です。だって、義務教育に比べて高校や大学は縛りが緩い。大学は最終的に教授になることを目指しています。でも、高校は一生涯、一教師でも、何ら不思議はない。だから、我が儘放題ができます。もちろん、尻をまくれば、ということです。

 でも、一番厳しいのも高校教師だと思います。だって、可愛い教え子にとって絶対に良いことがないことを分かっているのに、その子の退学手続きをしなければならないから。今でも、これさえなければ高校教師の方が、大学教師より断然、幸せだと思っています。

 今から三十年弱前。大学に異動した数年たったとき、大学近くの飲み屋で上越教育大学に派遣された中学校教師の一団が私の近くで飲んでいました。そこで「いいよな~。高校は。退学させられるんだもん」という声が聞こえました。本当に、殺したくなりました。

 FB等で高校の同志の記事を読むと、うらやましいな~っと思います。同時に上記を思い出します。

15/07/01(水)

[]1年生 21:35 1年生 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 1年生 - 西川純のメモ 1年生 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今年は担任を仰せつかっています。

 上越教育大学は1年生はコースは決まっていません。1年から2年に進学する時にコースに分かれます。

 1年生は十人ぐらいのクラスに分かれます。各コースから教員人数に応じて担任が出ます。教職大学院のメンバーが担当している教職デザインコースからは4人が出ます。ということで今年は私が担当です。1年の担任の中から一人が選ばれ、その人が教職デザインコースの2年から4年の担任します。

 1年の担任の仕事は、まあ、お悩み相談です。あとは週1時間の人間教育学セミナーという単位を担当します。私のクラスは、最初5分と最後の15分だけ私が担当します。あとの1時間10分は学生さんに任せています。

 今日もそうです。

 本日の最後の15分に「なりたい教師像が入学後と比べてどう変わったか?」を短く語ってもらいました。じっと聞いているうちに涙が出てきました。嬉しくって。

 入学当時は、典型的なテレビドラマ的教師像だったのが一皮も二皮もむけました。たった3ヶ月でこれだけ成長するのは、本学のカリキュラムの正しさを感じました。