西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

西川純です。新潟県上越市の上越教育大学の教育実践高度化専攻(教職大学院)で『学び合い』を研究しています。諸般の事情で、このブログのコメントは『学び合い』グループのメンバー限定です。メンバー登録は、いつでもOKです。ウエルカムです。なお、メールはメンバー以外にもオープンですので、いつでもメールください。メールのやりとりで高まりましょうね。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。西川研究室はいつでも参観OKです。 詳細は http://www.iamjun.com/をご覧下さい。 もし『学び合い』グループに参加される場合は、 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/をご参照ください。
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15/06/30(火)

[]教職 07:00 教職 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 教職 - 西川純のメモ 教職 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今後の仕事は大きく変わります。というか、もともとあったものが鮮明になったと言えます。その一つのキーワードはグローバルとローカルです。グローバルというと海外で仕事をするか否かではありません。顧客が特定され、その特定された顧客に対する知識で勝負する仕事がローカルです。顧客から言えば、値段はさておき、「その人」ならばと思うような仕事がローカルです。だから、海外の数十人の顧客を相手をしている人は、グローバルではなくローカルです。グローバルはその真逆です。顧客が特定されず、商品・サービスで勝負する仕事がグローバルです。

 ネットが発達した世の中です。グローバルはどんどん広がっています。顧客に対する知識で勝負しないところは、値段で勝負のグローバルに負けます。地方の商店街がシャッター街なのは、ただ単に物理的にローカルであり、顧客に対する知識で勝負しなかったところ、新たな特定される顧客を開拓していなかったからです。ちゃんとローカルなりの仕事をしているところは生き残っています。

 保護者の顔を思い浮かべて下さい。圧倒的にローカルで生活している人です。相対的にはローカルは小さくなったかもしれませんが、今後も、ローカルが主であることは確かです。

 さて、教職はどうでしょう?

 残念ながらグローバルでもなく、ローカルでもありません。町の商店街と同じで、それで生きていけました。しかし、ネットが発達しグローバルな競争相手が出てきたのです。芸人並みの話術を持つ教師が、チームで作成した教材を使って授業をするのです。多くの教師が憧れるカリスマ教師がいます。でも、その人があなたの同僚だったら、あなたには災難ですね。保護者や子どもから、絶えず比較されるのです。それが全国各地に広がるのです。

 どうしたらいいでしょうか?ローカルとして生き残る必要があります。私の勤めた定時制高校には十年以上勤めた先生がおられました。その先生は、子どもたちの姉も兄も教えたことがあります。それゆえ、保護者のことをよく知っています。地域コミュニティにも精通しています。ローカルの強みを持っている人です。今後は広域人事を考え直し、基本的に2、3の中学校区単位で人事交流するような人事枠を設ける必要があります。会社で言えば一般職と総合職のようなものです。

 私立もグローバルで勝負する学校とローカルで勝負するところが出来るでしょう。ローカルの場合は、現在の児童・生徒に繋がる親戚一同を巻き込んだコミュニティを形成する必要があります。

 日本の雇用はどんどん変わっています。教職も埒外にいられるとは思えません。

[]違い 05:35 違い - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 違い - 西川純のメモ 違い - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私が受ける代表的な質問に、「学びの共同体との違いはどこにあるのですか?」というものがあります。今までは考え方のレベルの説明(http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20081124/1227514428)をしていました。でも、最近はもっと簡単なレベルの説明をしています。それはマニュアルがあるか、ないか、です。

 『学び合い』には様々なマニュアルがあります。言葉がけの仕方、見取りの仕方、課題作りの仕方のマニュアルがあります。そしてそれらの仕方の背景にどのような考え方があるかを書いてあります。また、理論に関してもネットブックでアップしています。だから、私や私に直接指導を受けた人に問わなくても、『学び合い』の実践は出来ますし、その質は判断できます。そして、そこに書かれているノウハウはシンプルです。起こるであろう失敗は出尽くしていて、分析され、対応策も整理されています。だから、経験のない教員でも安心して出来るマニュアルがあるのです。

 学びの共同体で目指す教師の姿は、現状の一斉指導における教師の究極の姿です。たから多くの教師の心をとらえます。ただ、カリスマ教師に憧れる人は多いですけど、カリスマ教師になれる人は少ない。だからカリスマ教師なのです。

 『学び合い』は子どもを一人も見捨てたくないけど、教師も一人も見捨てたくない。だから、マニュアルがあります。だから、学校で取り組めます。

追伸 違いを問われるたびに思うことがあります。学びの共同体とは何か?と。随筆ではなく理論書が無いのでその実態が捉えられないのです。例えば、学力という言葉があり、教師の間で普通に使われます。しかし、学力の定義はありません。各人が別々なことをイメージしている。浅い議論で済ますだけならいいのですが、具体的にいっしょにやると同床異夢になります。理系人間の私にはそれがとても「いずい」(仙台言葉)のです。

15/06/29(月)

[]サテライト講座 14:18 サテライト講座 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - サテライト講座 - 西川純のメモ サテライト講座 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 上越教育大学の教員が全国で講演します。私も和歌山と福岡で話します。お誘いします。http://www.juen.ac.jp/kj/pdf/20150630.pdf

[]中国の会 22:07 中国の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 中国の会 - 西川純のメモ 中国の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 8月9日に島根県益田市で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://manabiai.g.hatena.ne.jp/FlipperK/20150629/1435582873

[]茨城の会 22:05 茨城の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 茨城の会 - 西川純のメモ 茨城の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 7月25日に茨城県石岡市で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://manabiai.g.hatena.ne.jp/shibatafumihiko/20150629

[]新潟市 18:30 新潟市 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 新潟市 - 西川純のメモ 新潟市 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 7月3日に新潟市で開かれる「平成27年度 新潟県高教研地理歴史・公民部会総会」で講演をします。タイトルは「アクティブラーニング時代への取り組み-教師を志した時の気持ちに立ち返って-」です。時間は15時~16時半です。外部の参観もOKです。ご希望の方は、私にメールを下さい。

[]妄想 06:44 妄想 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 妄想 - 西川純のメモ 妄想 - 西川純のメモ のブックマークコメント

ある生物学の先生が、学内事情によって教科教育学の担当者になりました。その先生の教科教育法の最初の講義に、自分は教科教育法は馬鹿馬鹿しいと思っているので生物学をやると宣言して、以降、生物学の授業をしつづけました。その大学の学生さんが文部省に直訴し、ことが発覚しました。しかし、その大学が出来るのはやんわりと諭す程度であり、その授業は変わりませんでした。

 都市伝説かもしれませんが、その大学の別な先生を含む複数のチャンネルで聞いた話ですので、真実がかなり含まれているように思います。

 昔の大学はのどかでした。数々の武勇伝がありました。しかし、今はそんな武勇伝が許される状況ではありません。

 以下は、ありえる可能性です。これによって、開放性免許は維持し続け、かつ、実質的には師範学校に戻すのです。教職大学院の定員を変えることによって計画養成が出来ます。なお昔のように、教員に採用されたものは、奨学金の返済は免除されるとします。これによって教員免許が大学院化することによる経済負担を軽減します。

もちろん、以下の案は、私は嫌ですよ。でも、そうなるのではないかと思うのです。

2種類の国家試験を設ける。試験は年間に複数回受験でき何回でも受験できる。

基礎教員国家試験

受験資格 4年制大学卒業

出題方法 文部科学省が出題基準を5年に1度改訂する。それに基づき、出題される。この基準及び出題は、大学教員によって構成される委員会で出題される。

教員国家試験

受験資格 教職大学院修了

出題方法 出題基準は教職大学院のカリキュラムに対応する。それに基づき、出題委員会が問題を作成する。出題委員会は、都道府県教育委員会(3分の2)及び大学教員(3分の1)によって構成される委員会で出題される。

教員採用

 教員の採用は現状と同じように都道府県教育委員会、政令指定都市教育委員会が行います。その際には、教員国家試験のテストの点数を標準化した点数を利用します。

 複数回受験した人は、教員採用試験で利用して欲しいテストの点数を指定します。おそらく、そうなれば現在の地方大学がセンター入試を重視しているように、このテストの点数で第一ソーティングをすることになります。足きり点数を事前に公表することになれば、受験生にはありがたいですね。

足きり点数を超えた受験生に対して、アクティブ・ラーニングでの「認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力」を時間をかけて測定します。例えば、「共稼ぎの家庭から、月曜代休は困ると言われた。どのように対応すべきか?」のような問いに対して、集団面接をするのです。

FlipperKFlipperK2015/06/29 22:15 早速のご紹介、ありがとうございます。

jun24kawajun24kawa2015/06/30 14:16あ、東京から移った鍋田さんと繋がって下さいね。

15/06/28(日)

[]混乱中 18:00 混乱中 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 混乱中 - 西川純のメモ 混乱中 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 多くの大学は自分たちが人材養成機関とは考えていない。アカデミズムを授ける場だと思っている。だから養成すべき人材のジョブが明確になっていない。だから、どの大学の3ポリシーも似たものになる。そこには「豊かな人間性」や「創造性」、「コミュニケーション能力」がうたわれる。あるジョブを想定した人間性、創造性、コミュニケーション能力が想定されていない。仕方がありません。日本の雇用がジョブ型ではなかったから。でも、今後は違う。

 大学を人材養成機関と考えると、3種類の人材を養成している。第一は研究者養成。第二はグローバル人材養成。第三はローカル人材の養成。

 そして、グローバル大学創世支援のトップ校に選ばれた13校以外の大学は、基本的にローカル人材を養成している大学なのに、それが意識されていない。今、グローバル人材の養成が求められています。しかし、それが求められているのは13校ぐらい。それでいい。むしろ緊急の課題はローカル人材の養成。

 日本の大学教員の中で、養成すべきジョブのローカルキーパーソンと個人的なつながりを持っている人がどれだけいるだろうか?おそらく、学生担当の一部教員の仕事と考えている人が大部分です。仕方がありません。大学人の評価システムは研究者養成を前提としているからです。

 私の大学人としての地位は、私が博士の学位を持ち、膨大な学術論文と学会賞、博士○合資格を持っていることに由来します。学生指導の実績、教育書・教育雑誌、各種講演は評価の対象となっていません。

 今、文科省がやろうとしていること、その背景となる日本の生き残り戦略。大学人の意識改革を待っていたら百年河清を待つことであることを文科省は分かっていると思います。さて、いつ、大なたを振るうか。設置審のおおくくり化も起こりました。

 これから起こることは、既に小出しに観測気球を上げたモノだろうと思います。あとは、どの順番に、どの段階であげるか。

 日本の大学人の中で上記の意味がどれだけフォローできるだろうか。偉そうなことは言えません。私だって知らなかった。知ってしまうと、なんか言葉にならない不快感が胃の腑を攻めます。エゴイスティックですが、私個人としては、どんな順番でどんな時期に変化が来ても対応できます。今のような、起こることが分かっているのに、宙ぶらりんな状態より、さっさと決まって、それに粛々と向かう方が気分は楽です。でも、大きな混乱が起こり、それが自分にどのように波及するかが予想出来ないので怖いのです。

[]結婚 14:00 結婚 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 結婚 - 西川純のメモ 結婚 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 FBにおいて、知り合いの方々のプロフィールが次々にレインボーになり、新手のウイルスかと心配しましたが、アメリカで同性婚が認められたことに賛同する意思表示と知りホッとしました。

 私はある意味、かなり以前から異性婚が同性婚化していると思います。

 両性が結婚するのは二つの意味があります。第一は生殖です。第二は育児です。

 第二の育児に関しては、女性の権利が認められた社会においては、男女の分業が小さくなります。この場合は同性婚と違いがありません。もし今後、同性婚同士のカップルが子どもを作り、同性婚の家庭で育てられるとしたら、生殖の意味でも異性婚に近づくと思います。

 生殖行動自体の変更はかなりの時間を要するでしょう。しかし、生殖の対象を何に求めるかは後天的なものが大きい。100年以内に、異性婚と同性婚が混在するという生物として類例の無い生物が生まれるかも知れません。

 きっと日本でも議論の対象となるでしょう。その際、日本においても、既に同性婚化しているということは理解する必要があるとお思います。

15/06/27(土)

[]予算0 21:40 予算0 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 予算0 - 西川純のメモ 予算0 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』のICT入門の本(http://goo.gl/HBqgaf)を書きました。そこにも書きましたが、もともと私は教育工学の専門家として採用されましたし、もちろん、その分野の業績もあります。その世界で生きた経験から、一人1台のコンピュータなんて馬鹿馬鹿しいと思っています。現在、私が入って『学び合い』をやっているクラスでは人数分のタブレットを用意していますが、子どもたちの使うのは5、6台です。誰かがそれを使うと、複数の子どもがそれを中心に、あーてもない、こうでもないと話し合っています。それに教科書やホワイトボードの方が有効なツールの場合は少なくない。そして、最大のツールは、人、です。

 さて、それでも5、6台のコンピュータは用意し、ネット環境を用意しなければなりません。が、本当はそんなのも必要ありません。

 方法は簡単。子どもがスマートフォンを持つことを許せばいいのです。彼らは、あの画面で十分に情報収集します。タッチメソッドは出来ませんが、親指は動きます。そして、持たせたいと思う保護者もいます。

 ま、私にとっては当たり前のことなのですが。多くの人には、それは駄目だという理由が山ほどで出るでしょうね。でもね。10年後の世界で、その理屈が通るか。私にはコメディーです。

[]人材養成 17:23 人材養成 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 人材養成 - 西川純のメモ 人材養成 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 国立大学の人文系学部・大学院の廃止・規模縮小を文科省が求めたとき、当然のことながら大反対が出ました。でも、その反対論の中で欠けているのは、人材養成ですね。具体的には、まずは就職できるかか否かでしょう。

 アカデミズムをベースにする議論、人材養成をベースにする議論、これはかみ合わないですね。でも、アカデミズムもしくは人材養成のどちらか一方でも十分に成り立っているならば文科省は何も言わないでしょう。京都大学の学長が京都大学の人文系が大事だとおっしゃいました。それは、みんな知っていることです。

 ようは人文系学部・大学院に両方とも成果を出せないところの割合が多いということでしょう。

 きっと学費(奨学金返済)と4年の時間を費やした学生と保護者はもっと強く思っているかも知れません。

 他山の石です。教員養成学部も結果を出さねば。ある意味、もっと厳しい。

[]合同『学び合い05:33 合同『学び合い』 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 合同『学び合い』 - 西川純のメモ 合同『学び合い』 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日は京都の塔南高校に行きました。高校での合同『学び合い』を参観しました。といいましても、『学び合い』における子どもの姿に学校段階の違いはありません。ただ、高校での合同『学び合い』が可能であるという、理論的に示されるものが実証され、それが公開されたということが意味があります。しかし、それ以上に『学び合い』を実践して数ヶ月の若い先生によってそれがなされたということが意味があります。

 若いって、凄いな~

15/06/25(木)

[]極限 22:42 極限 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 極限 - 西川純のメモ 極限 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は最底辺の状態でもがいている子どもたちを見続けることが教師の原体験です。今は、あの頃の子どもたちに前に立っても、自信を持って教師のスタンスを保てる。

 でも、一人も見捨てないということを極限に行けばどうなるかを考えます。

 あと数日で死ぬ教え子がいたら、教師としてどう立てばいいのか?

 肉親ならば抱いてやればいい。でも、「教師」つまり未来に繋ぐ職としてどう立てばいいのか?これはまだ答えのない状態で、定期的に私を襲う問いです。研究者の難儀なところは、極限までつめることを性としています。

 『学び合い』に対して無理解な言説を、当然と思いつつも、ムカムカしている自分がいます。子どもたち全員の前に立って、何を語れるのかと。

追伸 書き終わって、考えました。答えが出た。仲間と繋ぐことです。考えてみれば、我々は皆しにます。でも、自分が死んだ後に繋がるものを意識して、節を感じます。な~んだ。もうどんな子どもの前でも、教師として語れる。

[]和歌山 13:09 和歌山 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 和歌山 - 西川純のメモ 和歌山 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 上越教育大学教職大学院ではサテライト講座を行っております。その一つを和歌山でやります。お誘いします。(研究発表会を見てください)

http://www.nokamies.town.kimino.wakayama.jp/

1435183498*[大事なこと]教育学

 戦後、常に拡大していた教育学の市場がもうすぐ崩壊します。今、教育学の研究者養成に関わっている人たちは、それを理解しているのかな、と思います。

 理解している人は少なくないと思います。しかし、民主的な議論では、それらは潰されます。だって、民主的な議論で出来上がっているのは「今」なのですから。溺れる直前になるまで気づかない。だから、気づいている人は、各自で「ノアの箱舟」を作っているだろう。そう思う。

[]今日、明日 07:04 今日、明日 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 今日、明日 - 西川純のメモ 今日、明日 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今日は朝日町、明日は京都。どちらもアクティブ・ラーニングについて語ります。あまりにもアクティブ・ラーニングに関して脳天気なので、ちょっと怖いことを言わねばと思っています。

 圧倒的大多数の人は、「言語活動の充実」と同じ程度にアクティブ・ラーニングをとらえています。それ故、大多数の人は、何とでもなると思っている。そして、熱意ある人は自分なりのアクティブ・ラーニングを実践しようとしている。でも、それは「今」の自分の実践を、「アクティブ」という言葉の響きを加えたもの。

 そんなものでは対応出来ない。

[]次から次へ 06:01 次から次へ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 次から次へ - 西川純のメモ 次から次へ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私が一番好きなこと、それは、自分が何もしなくても上手くいくことです。続々と本が出て嬉しい。お勧めです。

http://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-348629-5

15/06/24(水)

[]もしも 08:31 もしも - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - もしも - 西川純のメモ もしも - 西川純のメモ のブックマークコメント

 もしも『学び合い』が無ければ、ということを考えました。

 そうしたら、今まで通りの授業に多少色づけすればOKとなるでしょう。だって、それ以外に定常的にアクティブ・ラーニングで求める認知的かつ倫理的な教育は出来ないから。

 だから、それもたまに今の「言語活動の充実」のと同じぐらいの実践をしてアクティブ・ラーニングと言うだろう。それが大部分の教室でやるのだから、だれもとがめられない。そして今の「言語活動の充実」程度になる。

 ところが『学び合い』があるため、満額をやる人や学校が出てくる。それが普通の教師、普通の学校でも出来るのだから、たちが悪い。だから『学び合い』が無い方がいいのかな、ともちらりと思いました。

 しかし、現場がやろうとやらまいと文科省は関係ない。多くの教師がやらないであろうことは織り込み済み。そし、人口の1割程度の人はアクティブ・ラーニングを享受できると想定している。

 大変なのは進学校と有名大学です。が、そんなところはアクティブ・ラーニングをやっています。それをやっていない研究室は業績を上げられないことはリッカートの示すところです。進学校は教師が従来型の授業をやってもそれを無視しています。ようは、そういうこところに予算が集中し、それを出来ないところが淘汰されるだけのことです。

 そして、小中学校の場合、成績上位者の子どもと保護者から見捨てられるでしょう。教師が「言語活動の充実」をアクティブ・ラーニングであると言い張っても、受験に成果を出せないアクティブ・ラーニングなんて興味ないですから。そんな時代の時、ちゃんとクラス経営を出来る教師が日本の何パーセントいるだろうか?5%もいないだろう。だって、今の授業で教師がやっていることの大部分は成績上位者にとっては陳腐です。そして、受験に役立ちません。

 結果としてエリートとその他の教育格差が大きくなる。そして、潰れる教師も多いだろう。だからエリート教育と矛盾しない、その他の子どもに対する教育を実現する意味がある。

 だあら、一生懸命になって「言語活動の充実」をアクティブ・ラーニングであると言い張っている実践を滑稽に思います。でも、その人たちはアクティブ・ラーニングが逃げられない未来であることを知っているから、現状との折り合いをつけている。しかし、「言語活動の充実」をアクティブ・ラーニングでは無理だと早晩分かるでしょう。でも、アクティブ・ラーニングがそこそこで何とかなると思っている大部分の人はどうなるのかと思います。おそらく明治時代の士族のようになるのだろうな。

 士族の中にも士族意識を捨てて成功した人が多い。そういう人を増やしたい。

[]コメディ 07:19 コメディ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - コメディ - 西川純のメモ コメディ - 西川純のメモ のブックマークコメント

人は既存の概念で物事を理解する。当然です。

それゆえ、既存とは全く違う前提のことは理解できない。

横から見ていると、「あ~、そういう風に言うよね」と思い苦笑する。

その異なった前提に出会ったとき、

最初はたいしたことないと思う。

次は、「そんなバカなことはない、だって・・」感情的に怒り出す。しかし、「だって」以降で語られる根拠が成り立っていないことを理解していない。

でも、自分が負けるしかないと理解すると、「今の自分でもいいでしょ?これこれはやるから」と取引する。

でも、取引不可能で、自分が変わるしかないことを理解すると、「知らない、分からない、何もしない」と思考停止する。

その後は、潰れて退職まで生き残るか、それなりに受け入れるか。

でも、一番良いのは情報収集し、守りではなく攻めること。

攻めるのが早ければ早いほど、アドバンテージがある。

http://ameblo.jp/narajo/entry-12042170656.html

[]大阪の会 06:02 大阪の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 大阪の会 - 西川純のメモ 大阪の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 大阪で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。

 http://kokucheese.com/event/index/307600/

15/06/23(火)

[]ついに 07:15 ついに - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ついに - 西川純のメモ ついに - 西川純のメモ のブックマークコメント

 これで教育学部という大票田の意味がなくなる。

http://www.oita-press.co.jp/1010000000/2015/06/19/235555058

[]戻るかも 06:46 戻るかも - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 戻るかも - 西川純のメモ 戻るかも - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私の心の中には二つの異質なものがあります。

 一つは研究者としての心。抽象的で自分の頭の中でいくらでもコントロールする世界。比較的に他者と関わらなくていい世界。そして心が安らぐ世界。おそらく、私の本当の姿はこれです。

 もう一つは教師としての心。それは高校教師時代の原体験によって形成されたものです。それを知ってしまった。

 私は高校教師として挫折し、教師の心を封印し、研究し続けました。そして膨大な学術論文と多くの学会から賞をいただきました。そこでおずおずと教師の心の封印を解き始めました。そして今があります。

 今、高校教師時代に願ったことの基本的な枠組みは分かりました。あとはそれを普遍化すること。それが目鼻がつきそうに思います。そうなれば、私の存在価値はなくなる。

 となると、封印した研究者の心を解き始めるのかな、と思い始めました。

追伸 自分が制度設計した本学教職大学院の仕組みが、自分が予想した以上に機能したのが原因だと思います。

[]分かりました 06:33 分かりました - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 分かりました - 西川純のメモ 分かりました - 西川純のメモ のブックマークコメント

 多くの人には意味不明なこと。

 イノベーター相手の仕事からアーリーアダプターの仕事にシフトするとき、その変化を感じました。

 アーリーアダプター相手の仕事とアーリーマジョリティ相手の仕事は違うことはムーアの理論から知っています。しかし、事情はもっと複雑です。それが理解できると、先行する研修集団が変質する理由がよく分かります。

 あることを始めるのはイノベーターです。イノベーターはオタクです。あることに拘り、様々な行動をします。そして、周りからは常識派と見なされているアーリーアダプターが一緒になります。アーリーアダプターは、見た目は違うように見えますが本質的にはイノベーターです。

 アーリーマジョリティに市場を広げるとき、イノベーターは興味を失います。何故なら、アーリーマジョリティ用の商品はかつての商品を簡易化したものですから。数学者が物理学に興味がなく、科学者が工学に興味がないのと同じです。

 もし、イノベーターやアーリーアダプターではなく、アーリーマジョリティが中心となって集団を維持しようとしたら固定的な組織を作ります。そして、形骸化し、集団を維持すること自体が目的となります。官製研修団体にありがちな末路です。

 だからイノベーターやアーリーアダプターの方々に申します。お願いです。一緒にやって下さい。

 最近の私のやっていることは私が変質しているように見えるかもしれません。でも、変質していません。理解の上でアーリーマジョリティに対応しているのです。私がやっているのは入門者用の手助けです。入門者を脱した方々への手助けは私は出来ません。実践しているみなさんだけが出来ることです。しかし、入門を脱した方にお願いです。入門を脱した今の実践が入門者にフィットしているとは限らないことをご理解下さい。剣道は素振り、テニスは壁打ちのように、先人が歩んだ基礎的な反復練習が大事であることを理解下さい。

 全員がイノベーターやアーリーアダプターにはなれません。また、なるべきではない。でも日本の2割は必要です。その時の日本の実践は、イノベーターやアーリーアダプターが決めるのではなく、アーリーマジョリティとレイトマジュリティが決めます。

 私は変質していません。3年たって、取り巻く状況が一段階進んだのです。

http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20120202/1328154649

[]残る仕事 05:31 残る仕事 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 残る仕事 - 西川純のメモ 残る仕事 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ロボットが進出し、人工知能が発達しました。でも・・・と思っていました。しかし、以下を見て、脱力しました。子どもたちが大人になるとき、何を仕事にしているのかを考えます。

http://buzz-plus.com/article/2015/06/22/google-art/

15/06/22(月)

[]投票 07:10 投票 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 投票 - 西川純のメモ 投票 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 生徒手帳の校則で縛り、教師に対して正当な交渉をさせず、従って自らの主張によって変わるという経験をさせていない学校生活で育てられた若者が投票に行かなかったとき、年長者はとやかく言えるだろうか?

[]共犯者 06:42 共犯者 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 共犯者 - 西川純のメモ 共犯者 - 西川純のメモ のブックマークコメント

意識的にそうやっている人はそう多くは無いと思う(思いたい)。でも、未必の故意はあるかもしれない。

でも、多くの教師は共犯者です。

分からなくても静かに聞いてノートを取る。

納得できなくても、教師に反抗しない。

手を挙げるときは45度。

象さんの声、小鳥さんの声。

怒号の中で並ばされる体育館の集会。

「規律」、「授業の型」という名前で正当化される、民主国家における非民主的な教育。

そのような授業をしている限り、ここで書かれている特権階級の人を非難できるわけない。何故なら、その人達に「何故」と聞けば、教師が「規律」、「授業の型」を正当化する理由と同じ理由を言うから。事実、その人達はそれを信じている。そして、正当化している。

だから、教室を民主化しなければならない。

女王(教師)に対して、正当に議論し、要求する子どもを育てなければならない。

そのためには、教師が自らも縛るルールを明示し、その根拠を明らかにしなければならない。

そして、教師を選択できる権利を学習者に与えなければならない。

無理、と言われる方が多い。

でも、特権階級の人も、同じことを言うだろう。

一般大衆に任せたら大変なことが起こる。だから、我々が仕切らなければならない。と。

非常に嫌なことを書きます。

授業時間の8割以上を教師が仕切っていたとしたら、共犯者です。

それを合理化する理由は、特権階級の人の合理化と同じです。

特権階級の人は一般大衆を子どもと思っている。

事実、漫画しか読まない、遊びほうける人もいる。

しかし、民主的国家においては、その人がどんな人であれ主権者なのです。

子どもを主権者として育てるならば、出来る出来ないの問題ではなく、主権者として扱うべきです。

主権者として扱える教師と、そんなの無理という教師と、どちらの職能が高いか、それは前者です。

そして、非民主的な国家では後者の方が職能が高い。

だから、普通の授業を見ているとムカムカする気持ちが起こります。

その先生が善意でやっていることは分かっているけど。

啓蒙的専制君主を見ているような気がします。

しかし、近代革命は時間がかかる。

武力闘争無しに移行したい。

https://t.co/QOtY4HLXd2

15/06/21(日)

[]長野市の会 21:38 長野市の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 長野市の会 - 西川純のメモ 長野市の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 6月25日に『学び合い』の会が長野市であります。お誘いします。

 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/i-Kawa-nakajima/20150621

[]埼玉セミナー 07:02 埼玉セミナー - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 埼玉セミナー - 西川純のメモ 埼玉セミナー - 西川純のメモ のブックマークコメント

 6月27日に埼玉県本庄市で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://manabiai.g.hatena.ne.jp/kuro106ra/20150621

15/06/20(土)

[]教育を変える 21:30 教育を変える - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 教育を変える - 西川純のメモ 教育を変える - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教育の学術研究が日本の教育に影響を与えたでしょうか?皆無ではありませんが、極めてわずかです。しかし、書店にならず教育書も日本の教育に影響与えたものは極めてわずかです。ここ最近は特に。

 理由は教育書で求めていることは「大変」だからです。あれもせよ、これもせよ、全身全霊でやれ、と求めます。それに応える人がいます。その様な方がお金を払って本を買い、研修会に参加します。しかし、そんな人は多くは無い。現在、教育書を買って読む人は全教員の十数パーセントぐらいだと思います。つまり、圧倒的大多数は教育書を読みません。ま、採用5年ぐらいは必死になって読みますが、そこそこ授業が流せるようになると本を買いません。

 ま、それが健全な集団です。教員全員が本を読み、必死になって向上していたとしたら、「怖い」。

 しかし、昔は教育書に影響力がもっとあったと思います。それは教師同士が繋がっていた。だから、耳学問で学べる機会を持てた。では、何故、教師同士が繋がれたのか?それは社会的なミッションを共有していたのだと思います。

 じゃあ今はどうか?

 失礼ながら社会的なミッションを感じら得る教育書が少ない。教育書の多くが「自分の授業技術の向上」に留まっている。もちろん、それが大部分であることは分かります。でも、それだけだと個人に留まってしまう。

 実践界にはきら星のようなスター教師がいます。それを慕って集まる人がいます。では、集まった人たち同士で語りたいと思っている人がどれだけいるか、と思います。

 同志のみなさん。フリートークは大事です。フリートークの際、私のところに誰も来ないことを、誇らしく思っているのです。(あははは。単に、嫌われているのかも)

[]褒めてあげたい 12:30 褒めてあげたい - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 褒めてあげたい - 西川純のメモ 褒めてあげたい - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日は、久しぶりに心を込めて授業で語りました。

 私を突き動かすのは地獄の苦しみを味わっている子どもを無くしたいという願いです。それを考えるとどうしようもなくなる。私にとって、教科レベルの分かる、分からない、そんなのはどうでもいい。分かっても幸せになるとは限らないし、分からなくても幸せになれる。でも、より多くの教師、子ども、保護者に分かってもらいたくて、学力校長の手立ても明らかにします。その様な方々といっしょになって解決しなければ、地獄の苦しみを味わっている子どもを救えない。

 心を込めて語ると、走馬燈のように高校教師時代の教え子のことが思い出され、悲しくて、悔しくて、申し訳なくて、泣いてしまいます。酷いときには講演中に嗚咽で語れなくなってしまうこともありました。そんなのは迷惑ですよね。だから、出来るだけ心を込めずに語ろうとしています。

昨日の授業では、心を込めて語りましたが、泣きませんでした(目がウルウルしてしまいましたが)。自分を褒めてあげたい。

追伸 あんまり心を込めて語りすぎると、うざくなります。ということで、私は大学では「頭の賢い中学生」です。これも心地いい。私がボーッとしていると、怖いと言われます。

kuro106rakuro106ra2015/06/20 21:34嫌っている人の講演会を聞きに、わざわざ出かけません。

若干怖いというのはありますが。

jun24kawajun24kawa2015/06/21 07:26怖い・・何でだろう?中学生並みのオッサンなのに。

toukonyukitoukonyuki2015/06/21 22:03授業していて、私のところへ生徒が質問しにくると、少し残念に思う自分がいます。だって、生徒同士で話して解決できることなのに、私のところへくるのは、まだまだ集団や生徒同士の関係ができていないってことだから…。逆に、生徒同士の新しい関係の広がりを見つけたときは心の中でめちゃめちゃテンションが上がります。西川先生が『学び合い』同志達のフリートークを見るときの幸せ感が、リアルに感じられるようになってきた自分がいます。ひそかな喜びです。

jun24kawajun24kawa2015/06/23 14:13いいね!

15/06/19(金)

[]次の一手 10:17 次の一手 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 次の一手 - 西川純のメモ 次の一手 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 小中高の教室の中でやっていることを文科省は直接コントロールできません。学習指導要領も教室の中までコントロールできません。出来るのは、都道府県教育委員会です。

 でも、二つのことが出来ます。第一は、大学をコントロールできます。予算を握っているのは文科省ですから。それを通して大学入試を変えることで、小中高の教室の中でやっていることを変えられます。今までそれはしなかったですが、今回やりました。

 もう一つあります。免許法です。

 私の予想が正しいならば、二つのことをします。第一は、教員免許の基礎資格を大学院卒とします。第二は、小学校を教科担任制にします。まあ、「国語と社会」もしくは「算数と理科」のような複数の科目の免許を持つことを求めます。こうすれば予算は劇的に下がります。それでいて、私学は潤います。ただ、国立は厳しい。

15/06/18(木)

[]公募 20:06 公募 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 公募 - 西川純のメモ 公募 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本学教職大学院で特別支援教育の公募を行います。

 なお、問い合わせ先は私ではありません。私に問い合わせないで下さいね。

 http://www.juen.ac.jp/050about/080recruit/010teacher/files/stuff_150615_01.pdf

[]改革 07:01 改革 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 改革 - 西川純のメモ 改革 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今までに大学の改革に関わって感じること。

 合意形成で改革は絶対に出来ない。何故ならば、合意形成で定まったのが「今」だから。

 だから、改革の方法は二つのように思います。

 第一は、非民主的な方法。絶対権力者が一気に変えてしまう方法。その絶対権力者が正しければ、それによって救われる人は多い。でも、正しいとは限らない。

 第二は、横並び一線では無く、多様な道を認める。具体的には改革したいと願っている少数者に、トライする道を与える。そして、多数の人に改革しないという道も認める。対外的には改革した人を前面に押し出し、それ以外は看板の掛け替えにする。

 結果として、第二の方法の時、改革しない大部分は緩慢に衰退する。おそらく、正しい絶対権力者の場合は、救われる人の数は前者の方が多い。しかし、後者の方が民主的でいいように思う。ただ、願わくば構成者に正しい情報を積極的に流して欲しい。別に隠すべき情報を流せとは思わない。しかし、公開された情報を積極的に流して欲しい。改革から逃げ切りたい人は情報収集をしたがらない。その人に流して欲しい。そうすれば救われる人が多くなる。

[]大学の自治 07:01 大学の自治 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 大学の自治 - 西川純のメモ 大学の自治 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 学問の世界には上下関係がハッキリある。学会で認められた教授とそうで無い教授の間では発言力が違う。学会で認められた助教はそうでない教授より発言権がある。つまり、多数決ではなく、学術の論理で動いているから、その外の論理から独立する意義がある。

 しかし、学界で認められようとそうでなかろうと、一票は一票という論理の集団には外の論理から独立する権利は無いと思います。少なくとも、そんな集団に対して、外の論理は敬意を示さない。

15/06/17(水)

[]6月後半 17:34 6月後半 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 6月後半 - 西川純のメモ 6月後半 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 6月25日は富山県朝日町教育センターで講演します。

 26日は京都の塔南高校で講演します。午前中は時間があります。私と話したい方がいればどうぞ。詳しくは以下をご覧下さい。

 http://cms.edu.city.kyoto.jp/weblog/index.php?id=300902&type=2&category_id=12090

[]シミュレーション 06:37 シミュレーション - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - シミュレーション - 西川純のメモ シミュレーション - 西川純のメモ のブックマークコメント

 国は「質保証」を求めています。当然です。

 ふと妄想がわきます。学校教育法第九十条は「大学に入学することのできる者は、高等学校若しくは中等教育学校を卒業した者若しくは通常の課程による十二年の学校教育を修了した者(通常の課程以外の課程によりこれに相当する学校教育を修了した者を含む。)又は文部科学大臣の定めるところにより、これと同等以上の学力があると認められた者とする。」です。これが「大学に入学することのできる者は、高等学校若しくは中等教育学校を卒業した者若しくは通常の課程による十二年の学校教育を修了した者(通常の課程以外の課程によりこれに相当する学校教育を修了した者を含む。)で、文部科学大臣の定めるところにより、高等学校卒業の学力があると認められた者とする。」(最後の部分に注目して下さい)として、施行令、施行規則で「高等学校基礎学力テスト」が「定めるところ」であるとしたら、どんなことが起こるだろう、と思いました。

 妄想ですが、案外当たっちゃりして。私は「大学入学希望者学力評価テスト」の他に「高等学校基礎学力テスト」を設ける意味が今ひとつ腑に落ちないのです。そして、国は「お手盛り評価を許さないぞ」という考えがチラチラしています。これが成り立ったら、2割ぐらいの大学は即廃学になるでしょう。

15/06/16(火)

[]ヒルベルト問題 19:59 ヒルベルト問題 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ヒルベルト問題 - 西川純のメモ ヒルベルト問題 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 以下で書くことは私の身の丈を超えたものです。ホラだと聞き流して下さい。

 昨日、院生さんに「心がときめかない」と愚痴を言いました。

 私の論文が学会誌に掲載されたとき、心がときめきました。それが膨大になるとときめきません。学会賞もそうです。最初の教育書はときめきました。しかし、今は自らのときめきで書くのではなく、やるべきことをやっています。

 幸いになことに、私が研究者となってから追求し続けた「一人も見捨てない」に対しての解答を得たと私は思っています。私が見捨ててしまった子どもに対しての贖罪は出来ないけど、彼らの子や孫に対して埋め合わせは出来るのではないかと思います。だから、今後も学術論文も本も生産しつつけます。

 ただ、研究者として心がときめかない。

 でも、ありました。心がときめくこと。

 大数学者であるヒルベルトは1900年に23の未解決の問題を発表しました。それはその後の数学に大きな影響を与えました。的確な問いは、その問いを解決すると同じだけの意味を持ちます。

 教育学において最も未開拓な分野は「内容学」です。つまり、何を教えるべきかを明らかにする分野です。今でもあります。しかし、それは二流の自然科学、二流の社会科学、二流の人文科学だと思います。

専門家養成の基礎学力は何か?

 本当の専門家を育てるに必要な最低限の基礎学力とは何か?例えば、高木貞治の解析学概論を理解するのに、数学にフィットした子どもが事前に学ばなければならないものは何か?全ての子どもが同じものを学ぶ現状の単線型学校段階では考えられていないことです。これを様々な専門家で明らかにするのです。

全ての人の基礎学力は何か?

 これに関しては、私自身は成人にテストをして正答率を明らかにすれば自ずと明らかになると思います。

教科の陶冶価値は何か?

 例えば、私は数学、物理、体育の陶冶価値は、能力差を経験し、出来るからといって高ビーにならず、出来ないからといって卑屈にならないことを学ぶ教科だと理解しています。また、国語とは日本人とは何かを学ぶ教科だと理解しています。

 これはさらにミクロに分解できるでしょう。例えば、「何故、大造じいさんは残雪を撃たなかった?」という問いかけと、「大造じいさんは残雪を撃たないと決めたのはいつか?」という問いかけで学べるものはどこに違いがあるのか?という問いもあるでしょう。また、私個人として「あり、おり、はべり」を学ぶ意味はどこにあるのか?を分析して欲しいと思います。単純に訳するだけなら、機械翻訳で出来る部分はどんどん拡大します。

以下は教育学だけの問題ではないですが、教育学が中心になって明らかにしなければならないものだと思います。

人間の独自性

 今後、ロボットや人工知能で人間の仕事はどんどん変わってきます。次の時代での能力とは何か?それを育てる能力は何か?

幸せとは何か?

 幸せとは何かは各人の多様性がもっと広がる必要があるでしょう。しかし、その多様性を理解し、選択する段階では教育が中心となります。

人類社会の未来

 以上の結果として、国という単位が必然なのか?未来の共同体のあり方はなんでしょう?

 ざっと考えると、以上が私の考えるときめくテーマです。

[]厳しい年代 18:17 厳しい年代 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 厳しい年代 - 西川純のメモ 厳しい年代 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 日本の社会では年長者が権力を握っています。改革があるとき、抵抗するのは最年長者です。何故なら彼らは逃げ切れるから。おそらく、55歳以上は逃げ切れるでしょう。でも、五十代前半は逃げ切れない。二十代は新しい状態を前提に就職する。三十代は切り替えられる。そして切り替えが早ければ早いほど有利になる。可哀想なのは四十代。切り替えるエネルギーを持てる人と、持てない人がいる。持てない人は、時代に取り残された状態で十年以上も働かなければならない。

 私は大学改革でそれを実地に何度も見ました。今後は、それが小中高で起こるのでしょう。逃げ切りを決め込む管理職(正確には情報収集に汗を流すことをしない、つまり知らないという、消極的な逃げ切りが大部分)と、打って出る管理職がいるでしょう。管下の職員はそれを選べない。したたかな四十代もいるでしょう。でも、多くはない。

 本日は長野で講演しました。力が入りすぎて、途中で気持ちが悪くなったほどです。講座に来られる先生方に面白おかしく講演していますが、ニコニコした表情の裏で、私は参加した方々の顔を見て年齢を推測していました。そして、その先生方の今後を想像してしまったのです。それ故に力が入りすぎてしまいました。

 願わくば、管下の職員の幸せを考えられる五十代が増えて欲しい、と願いました。

15/06/15(月)

[]エビデンス 14:48 エビデンス - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - エビデンス - 西川純のメモ エビデンス - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教育学を「教育に関する真理を探究する学問」ととらえるか、「教育を通して子どもや社会が幸せになるための学問」ととらえるのか、二通りのとらえがあります。

 それによってエビデンスが全く違います。前者ならば学会という研究者のコミュニティが認めるエビデンスの出し方をします。私はそれで抜群の結果を出しました。論文の書き方を知っている人には、学術の業績を上げるのはたやすい。

 でも、私の中の教師の心が我慢できなかった。だから、教師が認めるエビデンスを出しています。これからは行政が認めるエビデンスを出します。

 エビデンス、その言葉は全く違います。その人が何をしたいかで。

[]民主主義 07:12 民主主義 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 民主主義 - 西川純のメモ 民主主義 - 西川純のメモ のブックマークコメント

「民主主義は最悪の政治といえる。これまで試みられてきた、民主主義以外の全ての政治体制を除けばだが」とチャーチルは言いました。同感です。しかし、日本中の教室では教師という独裁者が支配しています。何故、大人社会の民主政治が出来ないかを教師に問えば、独裁者が言う理由と同じ理由を言います。そして、どこかの国の人民会議のように、教師が全てお膳立てをして司会者の後ろに教師が立っている生徒総会をすれば、民主的だと考えています。

 子どもを自由にせよと申しているのではありません。ルールを明文化すればいいのです。そして、子どもに教師を選択する権利を与えればいいのです。アメリカやフランスは大統領に強大な権限を与えています。しかし、選挙で選びます。だから民主主義なのです。ちなみに、本学教職大学院の全ての研究室はそれでやっています。それで問題なくやっています。少なくとも他と比較して抜群の成果を上げ続けています。

 きっと「大学生と小学生は違う」と言う人が殆どでしょう。しかし、『学び合い』における子ども集団の姿を見ている限り、十分に可能であると確信しています。そして、何よりも教育基本法の「教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。」という言葉の意味を深く考えて欲しい。つまり、独裁的なクラスは脱法行為だと私は思っています。

 十歩さがっても、大人社会の民主主義でクラスを成立させることの出来る教師の職能は、現状の教師より天と地ほどの差がある。強面の生徒指導能力を誇る教師を見ると、虐殺行為で殺した人数を誇る兵士を見るような思いがします。

 以上のことは定期的に、何度でも書きます。

15/06/14(日)

[]一派 22:09 一派 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 一派 - 西川純のメモ 一派 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 日本全国の同志と話すと、「私の地域は保守的で・・」と言われる方が大多数です。違います。日本全国、保守的なのです。だって、人様の子どもを預かっているのですから。

 次に、保守的だから何も出来ませんと言います。これも誤りです。

 どんな集団も保守的です。それが健全です。しかし、必ず異端児を持っています。それを持たない集団は緩慢に死滅するか、ある時点で絶滅します。ただ、異端児が一定の影響力を持つか否かは地域によって違います。

 皆さんの地域で、一定の影響力のある先生の研修団体を思い浮かべて下さい。その団体の会合に定常的に参加する人たちは何人でしょうか?ま、地方都市だったら十人いれば大勢力です。そんなもんです。

 何を言いたいか。同志の方々は、自分たちが少数派だと思っている。確かに少数派です。でも、何らかの意志を持って集まる集団としては巨大集団なのです。何故か?多くの人は、情報収集もしない。ましてや情報発信はしません。そして、基本的に「自分」の授業改善を願っています。だから、カリスマとは繋がりますが、相互で繋がりません。

 我々は少数派です。でも、上記の視点で考えて下さい。我々以上に情報発信をしている集団はありますか?また、我々のように仲間同士が多様に繋がっている集団がありますか?その集団は特定のカリスマが中心になっているのではなく、勝手連で動いています。そう考えると、我々の特異性が分かります。我々は繋がることの意味を知っている。そして、自分の授業改善を実現するには、ネットワークが必要であることを知っている。

 ようは3人で集まればすでに地方都市レベルだったらかなりの勢力なんです。「そんな程度」と思いますよね。でも、「自分」の授業改善を超えたことを考えている人は、それほど多くないのです。その人が3人集まれば出来ることも多いです。

 『学び合い』は県庁所在地に無い大学の一研究室からはじまったことです。それがこれだけ広がったのは、自分の授業改善を超えた志を持つ人たちに応える教育だからです。

追伸 明日は長野県の塩尻で仲間と飲みます。楽しみです。

http://manabiai.g.hatena.ne.jp/g-chanDAY/

[]見取り 18:11 見取り - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 見取り - 西川純のメモ 見取り - 西川純のメモ のブックマークコメント

 我々は全ての子どもにICレコーダーをつけ、その子どもの会話を記録し分析します。1校時の子どもの会話を聞くだけで1校時かかります。それを文字化し、カテゴリー化するには数倍かかります。それがクラス人数分やるのです。つまり1時間の分析に100時間ぐらいかかります。それを最低で3ヶ月、半年から1年分析するのです。気が遠くなりますね。そんな研究を平行して十数人が行います。それを二十年以上積み上げているのです。

 それが我々の学術です。

 本学に派遣される現職院生さんは十年選手、二十年選手です。しかし、その人たちも知らない子どもの姿を初めて発見します。そうです。個を追うというのは上記レベルのことで初めて片鱗が見えるのです。教卓から何年見ても、目立つ子どもしか見ていません。個別対応しても、1日24時間なのですから、一部の子どもしか関われない。何故なら、個を見取るには、膨大な時間が必要です。例えば、1校時の分からないことを分かるために必要な会話は小学校で5分~7分かかります。それを30人分は1校時の数倍です。だから、それ以上のレベルを理解しようとするならば、気が遠くなるほどの時間が物理的に必要なのです。

 その結果、分かったこと。教師は絶対に個を見とれない。子どもたちの一部は見とれる「かも」しれないですが、全員は無理です。結果として寄り添うことも絶対に無理です。

 では、どうすればいいのか?

 個は見とれませんが、集団は遙かに見とれます。水分子の個々の運動は現代科学でも記述できません。しかし、その集団の振る舞いはかなり正確に記述できます。それと同じです。ただ、その精度は、集団の凝縮力に依存します。だから、『学び合い』では集団の凝縮力を高め、全体を見取ります。個に寄り添うのでは無く、集団に寄り添うのです。では、個はだれが寄り添うのか?それは子どもたちです。そのためには教師は個に寄り添ってはいけません。教師が個に寄り添えば、その個に他の個が寄り添えません。

 一見、冷たい教師のように見られる行動をするのは、本当に、全員を見捨てたくないからです。今の価値観では理解されにくいですが。

[]結果 10:29 結果 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 結果 - 西川純のメモ 結果 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今、教育関係者が求められている結果、それは人口の5%ぐらいの超エリートを早急に養成することです。その人たちによって、95%が生活できる社会をとりあえずつくろうとしています。日本人全員を変えようとしたら時間がかかりすぎます。そして、その時間に日本人は飢えてしまう。だから、為政者の選択は致し方ないものだと思っています。それがアカウンタビリティーの実態です。

 同志の皆さんへ

 日本の多くの人は、エリート教育と普通教育は矛盾すると考えています。進学校の同志の皆さん、特に高校の進学校の皆さんは結果を出して下さい。そして、センター入試廃止後の試験で抜群な結果を出す仲間を養成して下さい。中学校の皆さんも進学成績で結果を出して下さい。それが他の子どもの教育と矛盾しないことはご存じですよね。

 求めるものを十全に応えた者が、自らの求めるものを得ることが出来ます。求める結果を出せばいいのです。魂を売り渡す必要はありません。

[]ラーメン 09:27 ラーメン - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ラーメン - 西川純のメモ ラーメン - 西川純のメモ のブックマークコメント

 某国の話です。ラーメン屋に入ってお品書きを見ると、最低で600円で中には1500円のラーメンが並んでいたとします。景気の良い時代だったら妥当な価格です。しかし、今は景気が悪く、物価も下がりました。庶民が外食に費やせるのは300円ぐらいです。そこで「高すぎる」と文句を言ったら、店主は素材を説明するのです。例えば、小麦は無農薬で、産地はどこで、粉にするときは石臼を使って、と説明するのです。たしかに、それだけの手間と素材をかけているならば、それだけのお金はかかるでしょう。でも、客にはそんな金はありません。そこで、客はその店を出ます。だれも寄りつかなくなり、その店は潰れました。結局、ラーメン屋の数は半減しました。そもそも外食できる余裕がその国の国民に無くなったからです。残ったラーメン屋は、300円でそこそこ美味しいラーメンを出す店と、600円以上だけどもの凄く美味しいラーメン屋です。素材の良さをおいしさで示せる店が残ります。本来、素材の良さはおいしさに繋がるはずです。だから、素材の良さを主張しているのに、おいしさに繋げられなければ、素材が本当かを疑われるのです。

 大学改革の議論は、簡単に言えば金をもらっている側が、金を出している側が納得できるものを出していない、ということです。

 国は人材養成で結果を出せと言っています。ところが大学は日本の文化とかアカデミズムで反論します。日本の文化とかアカデミズムは人材養成に矛盾無いはずです。だから、人材養成で結果を出せばいいのです。出せないとしたら、日本の文化とかアカデミズムの鼎の軽重が問われます。

 大事なのは、客はラーメン屋を選ぶ理由をラーメン屋に説明する必要は無いのに対して、ラーメン屋は客に自分を選ぶ理由を説明する必要があるのです。大学の内部で、大学人が納得する理由を互いに言い合っている間に、大学が潰れ大学人が説明する機会を失うことを危惧しています。

15/06/13(土)

[]論証 22:13 論証 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 論証 - 西川純のメモ 論証 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は基本的に個人特定される人に対して否定的な物言いは言わないようにしています。しかし、私自身が好きで尊敬できると思う方であると表明した上で、だからこそ、代表として事例を挙げさせていただきます。

 内田先生の記事をお読み下さい。http://president.jp/articles/-/15406(これは内田先生の記事であって、内田先生の文章で無いことは重々分かっています)

「大学の教育研究にとって得るものより失うものの方が多いということでした。」と主張されています。ところが、それを論証する文章で示される文章の主語は「教員」であって「教育研究」ではありません。本当は、その教員の負担が教育研究へどのように影響するかを論証しなければならないのです。それを書けないのは、どの組織でもアウトプット(この場合は教育研究)の大多数は一部が担っており、その一部は、そのような負担でもうまくやっていることを管理職の経験がある内田先生はご存じだからです。内田先生ご自身が管理職の激務の中でも、生産性を下げずにいたことは何よりの証拠です。

 学校教育の受益者は個人ではなく、共同体なのだ、と主張されています。しかし、共同体が受益をされている論証を見付けられません。論証無しで二極化を主張されている。しかし、一方、大学が廃止されればそれに対する予算が無くなることは確かなのです。

 内田先生の主張されていること、それには強く共感します。しかし、論証が無い。というより論証不可能なものなのです。強いて言えば、過去の歴史から傍証するしかない。でも、現状の日本の状況は過去に類例の無い状況なので傍証しきれない。

 で、何を言いたいか。人文系や教員養成学部への圧力に対して、その圧力をかけている人に不合理だと主張しても無駄だということです。むしろ内部にいる我々が圧力をかけている人たちに圧力をかけ得る人に対して、自らの存在意義をその人たちに分かる論理とデータで説得せよと、我々を先導する方々は語って欲しいのです。

 ばらばらの我々が外部に対して何も言えない。まずは内部を固める必要があると思います。

 もっと具体的に言えば、日経連、経済同友会の人が人文系や教員養成系は大事だと主張してもらえるような結果「も」我々は出さねばならないということです。そうでなければ、私の次の世代は生き残れない。

追伸 どの発展途上国も実学を重視します。それが先進国になればそれが緩みます。今、我が国が実学を重視し始めているのは、我が国は発展途上国に転落しつつあるということを意味しているのです。

追伸2 突っ込みどころ満載であることを理解した上で書きました。ようは「意」を理解して欲しい。その意図は、内部の皆さん、説明責任を果たしましょう、ということです。

[]評価システム 21:35 評価システム - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 評価システム - 西川純のメモ 評価システム - 西川純のメモ のブックマークコメント

 1+1=2のような簡単な計算ならば、正しいか正しくないかを判断することは比較的容易いです(が、一般に考えられるほど容易くは無いですが、それはさておいて)。

 人の価値観が入るものの判断は人がやらなくてはなりません。人文系学問、社会系学問はそれをせざるを得ない。これを判断する方法は、客観的に妥当性が認められる外部の「人」が複数で評価します。学会誌の評価システムはそうやっています。

 何を言いたいか、最近の人文系学部や教員養成学部を擁護の立場の方々が、それをやっていないのが気になります。今の政策決定をしている人たちにとって、それをやっていない意見は全く無視されるからです。

 教員養成系学部に関して言えば、それが意味あると判断できるという外部の人たちが複数で必要だと評価して貰えれば心強い。都道府県教育委員会が第一でしょうね。そして、教員ですね。

 では、都道府県教育委員会が地元の研修会に講師と呼ぶ人はどれぐらいの割合でしょうか?地元の教員が、その大学の教員をどのように評価しているでしょうか?そのようなデータで論証しなければなりません。その地域の教員をどれだけ養成しているかは、それほど重要な論拠になりません。何故なら、その大学が無くても、どこかがやってくれますから。その大学の教育が、地元にとってどれだけ意味があるかを論証しなくてはなりません。

 ということを、私より偉い研究者が主張してくれたらいいな。と思います。

 私より偉い内部の方々が、我々の業界で成り立つ論理で論証していることに不安を感じます。

[] 抑鬱 14:47  抑鬱 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク -  抑鬱 - 西川純のメモ  抑鬱 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 大人ですから、自分とは違う意見も尊重します。もちろん、その意見を発する人も敬意を持ってつきあいます。

 しかし、自信満々に『学び合い』を批判し、その根拠が教材論レベルで、一人一人の多様性、子どもの一生涯の幸せを含まない場合は、時に思ってしまいます。「てめーが、見捨てた子どもの末路がどうなるのか分かっているのか!十把一絡げみたいに「子ども」って言うな。一人一人違うんだ。自分の規格から外れた子どもを非民主的に扱うから、身を守るために反社会的になってしまったんだ。偉そうーなこと言うなボケ!」と思ってしまう時があります。

 その人は常識人であり、悪気はないのだとは分かっています。しかし、悪気ない授業のせいで、落ちこぼれる子どもの末路を嫌と言うほど見てしまった。それが私の教師としての原体験だから。そして、私自身が最後の最後に崖から突き落としてしまったから。そのゴチャゴチャが時に感情的な部分を噴出させてしまう。

 最近、別種な人たちに出会うようになりました。それもこの数ヶ月、全く別々な場所で。その様な人たちは、私のところに聞きに来るのですが、私が何を言っても反応がないのです。納得していない、そして情報を遮断している。だったら、私に近づかなければいいのに、離れないのです。そのような人と接すると、怒りより、我が身が汚れるような嫌悪感を感じてしまいます。

 この感覚はなんだろうと考えました。それで分かりました。「抑鬱」なのだと。

 何度も書きましたが、ロスは死の病に直面した患者が、どのようにして死を受け入れるかを観察しました。その結果5つの段階がありました。

 第一段階は、その存在を否認し、たいしたことはないと無視します。第二段階は、怒りで攻撃的になります。第三段階は取引です。第四段階は抑鬱です。そして第五段階が受容です。

 最初は馬鹿にして、次は潰そうとする。しかし、潰せないならばと現状との折り合いをつけようとする。しかし、それが不可能であることを理解し、攻撃も取引も停止する。しかし、受容が出来ない。

 今後、そのような人と接するのかと思うと気が重くなります。いずれにせよ悪気はない。本能的に身を守ろうとしているだけですから。

 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20100201/1264985646

15/06/12(金)

[]指摘 21:52 指摘 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 指摘 - 西川純のメモ 指摘 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今日のゼミでは非常に面白かった。https://www.youtube.com/watch?v=s_rrxDNGdpI

 私は大学の授業で心を込めて語ることを避けています。それは、本気になって語れば、無様にボロボロ泣いてしまうからです。だからゼミ生(また、同志)以外には語らないように自己規制している。きっとどん引きされるから。しかし、次回は語ろうかなと思う。ただ、迷いはあります。それがいいことか、悪いことか。と。

 あと、ゼミ生から「西川先生が演技をしている」と指摘されました。(この部分は残念ながら記録されていませせん)ま、当然のことです。人は関係の生物なのですから、意識しなくても演技をしている。というより、別な面が出ます。

 講義や講演での私とゼミ生の前での私は全く別人です。ゼミ生の前では、頭のいい中学生レベルになります。それがここちいい。でも、自宅での私は全く別です。家内から「あんたがそんなに講演に行って、迷惑をかけていないの?」と心配します。ま、家では無口で静かですから。

 人は関係の生物です。必ず、別な姿を持っています。でも、その姿を出したいのに出せない人は「私の本当の姿は・・」という兆候が見えます。それは不健全です。でも、そうで無いならば、様々な面の姿があっても健全と思います。

[]追加 06:53 追加 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 追加 - 西川純のメモ 追加 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 同志の方に昨日3つのお願いをしました。大事なお願いを一つ忘れていました。

 教育実習生だけではなく、保護者の方々に『学び合い』関係の本を紹介して下さい。きっと同僚に伝えるよりすんなり分かってくれます。何故なら、自分が変わるというハードルが保護者の人は持っていないからです。

 これからは100万人の教師相手ではなく、1億2720万人の日本人相手に「一人も見捨てない」を伝えましょう。既に企業教育に取り入れている方々もおられます。日本人が同志になれば心強い。

[]模擬授業 06:47 模擬授業 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 模擬授業 - 西川純のメモ 模擬授業 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は模擬授業が嫌いですし、意味がないと「私」は思っています。

 昨日、他研究室の院生さんの相談を受けたときに、そう答えました。

 授業能力は実際に担当する子どもたちの前で、実際にやらない限り向上しません。そして、本当の授業能力は、話術や教材ではなく、子どもに対する愛と信頼です。どんなに話術や教材の力量を高めても、それが無ければ3ヶ月以内に大人の腹を読み取ることに長けた子どもに見透かされ、その子から周りの子どもに広がります。逆に、話術や教材の力量が無くても、それがあれば3ヶ月以内に大人の腹を読み取ることに長けた子どもの信頼と尊敬を勝ち取り、その子から周りの子どもに広がります。

 だから私はゼミ生に模擬授業を奨励したことはありません。が、だからといって模擬授業を止めるつもりもありません。何故ならば、私は馬鹿馬鹿しいと思っていますが、模擬授業で授業能力をはかろうとする教員採用試験は少なくありません。教員になってから役に立たないコメニウスやドルトンプランを出す筆記試験はあります。だから、馬鹿馬鹿しくても覚えました。模擬授業はそれよもマシですが、五十歩百歩です。模擬授業を練習することは合格するには必要なことでしょう。

 しかし、模擬授業で授業能力が上がると思っていたとしたら、それは許せない。子どもをあまりにも馬鹿にしすぎています。そんな教師にいかほどのことが出来るか、と思います。

 考えてもみて下さい。

 国旗・国歌斉唱を職員に徹底するための、模擬職員会議を校長会でやっていたとしたら、どう思いますか?職員役の校長が想定される発言をして、校長役の校長がそれに応えるのです。その後、校長同士がそれを話し合うのです。どう思われますか?

 それでコントロールできる職員もいるでしょう。しかし、校長が国旗・国歌斉唱をどのように語るかで、その校長が教育者であるか、小役人であるかを見透かす職員もいます。そして、そのような職員が職員室でのオピニオンリーダーなのです。テクニックではなく、校長の心が勝負です。

 生もの相手の教育なのです。完璧な正解はありません。でも、子どもに対する愛と信頼があれば、何度でも語れます。そして、誤った場合は、謝ればいい。愛と信頼があれば許してくれます。

追伸 私の知る限り最高の授業能力向上は、実際に子どもたちの前で授業している自分の姿(もちろん子どもの姿も)をビデオに撮り、それを何度も自分で見ることです。自分の駄目なところは人様に指摘されなくても分かります。もちろん、自分では分からないところを人様から指摘されることによって、初めて気づける部分もあるでしょう。でも、自分が気づけるところは、直ぐに吸収できます。ただし、これはとても辛いですよ。

追伸2 色々な教育書を読みます。時々、これを子どもには読ませられない本だよな。と思うものはあります。でも、その本を子どもは読まなくても、その本を書く人の腹は見透かされています。ちなみに、『学び合い』の本は全て子どもに公開すべきだと思っています。そうすれば2割が早く的確に動いてくれますから。そして6割の子どもも真意を理解して貰えます。そして、早くテクニックを脱することが出来ます。

karakusa01karakusa012015/06/13 00:53今日のゼミ視聴しました。自分もゼミ生になった気分で1時間ウンウンうなずきながら見てました。できることからコツコツとあきらめないでがんばろうと思います。

jun24kawajun24kawa2015/06/13 09:59視聴ありがとうございました。

15/06/11(木)

[]数学 08:27 数学 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 数学 - 西川純のメモ 数学 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 中学校、高校の数学は、数学ではありません。あれは「算数」です。

 物理学の微分方程式がどうしても解けずに、大学の数学の先生に質問に行きました。ところが、その先生はその微分方程式には「解」が存在することを説明してくれるのですが、解は出せなかったのです。その後、数学の専門書を読むことによって、数学は計算とは違うことを知りました。そして、数学にハマってしまいました。

 もちろん生物学専攻の学生が独学で数学の本を読むのですからたかがしれています。しかし、とても楽しかった。その時、高校までの数学は何だったんだろう。意味ないじゃん。と思いました。

 もちろん大学で学ぶ数学が全ての人にフィットする分けではないと思います。でも、フィットする人には早い段階で大学学部レベルの数学を勉強させるべきです。できれば中学校ぐらいから可能だと思います。

 小学校から高校までの数学は数学ではなく、ようは計算です。そんな計算、今後、必要無くなるのに、と思います。

 では、中学校から数学を学べるようになるための最低限の知識は何なんでしょうか?

 高木貞治の解析学概論を読み直すと、四則演算、自然数、整数、有理数、無理数、分数の足し算、図形の表記、平方根などは必要なようです。

 単純な計算は小学校レベルで終えて、理系中学校では上記を、計算なんかゴチャゴチャせずに学べば1年ぐらいで終わりでしょう。中2からは解析学概論をテキストにすればいいと思います。同時に中2からファイマン物理をやればいい。私は大学で生物を専攻しましたが、受験では物理と化学を選択しました。しかし、それで不都合ありませんでした。中3ぐらいからワトソンの遺伝子の分子生物学をやればいい。その代わり、文系科目は選択科目にして、とらなくてもいいようにしたらいいように思います。

 逆に、文系中学校の場合は、数学や理科は選択科目にすればいい。

 中等学校段階まで広くを強いるために、苦労する子どもを生み出すし、全体的に浅くなる。

http://www.appbank.net/2015/06/10/iphone-application/1040579.php

[]お願い 07:07 お願い - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - お願い - 西川純のメモ お願い - 西川純のメモ のブックマークコメント

 全国の同志の方に3つのお願いがあります。

 第一に、他県、出来れば遠くの同志と繋がって下さい。どうも、ネットワークが都道府県レベルでクローズしている場合が多いようです。全ての人でなくてもいいです。一部の方でも遠方の同志と繋がれば、その都道府県の方々は間接的に遠方の同志と繋がれます。

 比喩で言えば、各都道府県に飛行場は必要ありませんが、ハブ空港が少数でもあれば、飛躍的に移動時間は短縮できます。

 第二に、授業公開です。いつでも授業を気軽に見せられる、そして見てもらうことによって子どもが頑張る、これは『学び合い』の特徴です。学校長の了解を得て、いつでも公開OKにして下さい。今後、アーリーマジョリティの人が増えるはずです。その人が具体的なイメージを持つには、生を見ることが大事です。教えてもらえば、私が積極的に宣伝します。

 第三に、教育実習生等に『学び合い』を紹介して下さい。まあ、『学び合い』の授業を見れば、実習生は目が点になっていると思います。この前の和歌山の学校でもそうでした。その際、『学び合い』の本を紹介して、『学び合い』の裏には理論があり、整理されたテクニックがあることを伝えて下さい。これからの10年間に大量退職があり、大量採用があります。

[]キャリア教育 06:50 キャリア教育 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - キャリア教育 - 西川純のメモ キャリア教育 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 これから書くことは自分の首を絞めることですが・・・

 日本の将来を良くしようとするための超マクロな解決策は人口を微増に戻すことだと思います。とくに地方都市に行き、シャッター街を見るとそう思います。

 それに対して、相対的にもっとも即効性のある方法は大学進学率を下げることだと思います。それによって晩婚化を避け、子どもを育てるために必要なコストを下げます。

 大学教育は必要です。しかし、中学校レベルの補習授業の必要な大学は大学では無いと思います。大学は知を生産してこそ、大学です。既に大学でない大学は、大学の看板を外して、中途半端なアカデミズムの鎖から逃れ、専門学校化すればいい。同時に、大学が偉くて専門学校はその下という価値観を崩し、一つの軸で比べられないものだという了解を生み出す必要があるように思います。同時に、高校教育も普通科が上という価値観も崩す必要があります。

 そのためには、小学校、中学校、高等学校で、大学進学によって得られるメリットとコストをしっかりと教えるべきです。私は専門外で知りませんが、生涯収入に関してプラスに影響する大学はそれほど多くは無いはずです。

 むしろ必要なのは、ありふれた技術を別な領域に適応すると市場が生まれる、それを見いだせる人材の育成のように思います。例えば、和食は海外で評価されています。だから、和食を教える専門学校が、海外で働くための技術を教える。それを売りにしてはどうかなと、ふと思いました。例えば、イスラム圏での和食はどうあるべきか、とか、簡単な語学とか。また建具は大量生産になっていますが、建具職人の技術で家庭のちょっとした小物作りに行かせば売れるでしょう。そんなことを考えられる高校があったら全国から生徒が集まるのでは無いかなと思います。

 ま、今のところは思いつきです。でも、これって研究すると面白そうだし、日本のためになりそうです。私にとっての『学び合い』研究の到達点はもう見えています。そして、退職までまだ時間がある。

[]タイプ 05:19 タイプ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - タイプ - 西川純のメモ タイプ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 色々な人とつきあいます。その中で感じるのはグローバル型・ローカル型の2種類の人がいると思います。最初に言いますが、どちらが偉い、ということではありません。別種だと言うことです。

 グローバル型は、ドライです。そして理論的です。自分の行動の行動規範を定め、それに従います。それが出来るのは人と関わりたいという強い欲求がないからです。しかし、明確なルールに基づいて行動するので、どんな人でも関われます。

 ローカル型は、ウエットです。そして感覚的です。自分の行動規範を定めず、その場、その場で考えます。そうなるのは、人と関わりたいという強い欲求があるからです。しかし、明確なルールに基づく行動をしていないので、毎日、会う人にしか関われません。

 人間の大多数は後者です。人間は狭い集団の中で生きるようにプログラミングされています。前者は、本能的には奇形なのだと思います。でも、現代社会を生きるにはそいういう人も必要です。私は、その少数派の前者です。

15/06/10(水)

[]6月後半 21:28 6月後半 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 6月後半 - 西川純のメモ 6月後半 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 6月25日 朝日町教育センターで講演します。アクティブ・ラーニングに関して話します。

 26日は京都市の塔南高校で講演します(アクティブ・ラーニングの話をします)。なお、午前中は明いています。私に話したい方は、メール下さい。

[]塩尻の会 21:10 塩尻の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 塩尻の会 - 西川純のメモ 塩尻の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 楽しみにしています。

 6月15日(月) 「『学び合い』情報交換会in塩尻」

 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/g-chanDAY/20150609

[]長野中野の会 21:10 長野中野の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 長野中野の会 - 西川純のメモ 長野中野の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 長野県中野市で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。

 西川ゼミがお世話になる方々です。

 6月12日(金)『学び合い』中野の会

 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/g-chanDAY/20150610

[]塩尻 08:54 塩尻 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 塩尻 - 西川純のメモ 塩尻 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今月の15日、16日に塩尻で仕事と飲み会を開きます。お誘いします。

 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/g-chanDAY/

15/06/09(火)

[]妄想力 21:39 妄想力 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 妄想力 - 西川純のメモ 妄想力 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 以下の記事をお読み下さい。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG08HCT_Y5A600C1CR8000/

 この記事に対する平均的な反応は「守」です。簡単に言えば、「そんなことありえない○○だから」です。しかし、教員養成にかかるコストがどれほどか、また、今後の必要教員数の推移は、と理解している人は避けられない現実だと分かります。

 でも、「いやだ、いやだ」と思うのが普通です。そして、考えないようにします。我々全員が、結局、死ぬことを知っているのに心安らかに生活しているようなものです。

 国立大学の立場から言えば、もう死刑判決を最高裁で出されたようなものです。だから、今いるスタッフの幸せを考え、身の振り方を考えて欲しいと願います。どうやって免許センターに移行するかですね。可愛そうなのは、今の40代以前の准教授、講師の方々だろうと思います。真剣に身の振り方を考えるべきです。

 でも、この記事を読んで、真剣に悩まなければならない組織があると思うのです。それは都道府県教育委員会です。

 一都道府県、一教員養成系学部という構造が崩れたとします。地元の学生さんが他県で学ぶと言うことです。そこには他県の学生さんと一緒に学びます。中には結婚を約束する人もいるでしょう。4年間の中で地元志向は今よりも薄められます。ということは、良い人材の奪い合いになります。大都市圏は、今以上に攻めに入るでしょうね。その時、地元に引きつけられるものが地元にあるでしょうか?学生さんたちは、地元と恋人とを選ばなければならないのです。

 もちろん、そのようなことを避けるために、地元が教員養成系学部に5億円ぐらいの予算をつければ大丈夫でしょう。しかし、それが可能でしょうか?

 学生さんが飲み会の幹事をさせると、この種の想像力、妄想力の差が歴然となります。

 もちろん、私の妄想したものが正しいとは限りません。しかし、「そんなことありえない○○だから」ということは「ありえない」ことは確かです。そして、どんな組織も「そんなことありえない○○だから」と思う人が大部分であること前提に、その先に何を考えるか。それが大事です。

追伸 どの大学も問題を先送りするでしょう。意思決定をする人たちの利害に一致するから。しかし、今いる中堅・若手の教員を守るためには、一歩先に出なければ。

[]大学院説明会 18:30 大学院説明会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 大学院説明会 - 西川純のメモ 大学院説明会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今週の土曜日に上越教育大学の大学院入学相談会が予定されています。

 日時 6月13日(土)13:00~16:00

 場所 東京サテライトオフィス(キャンパス・イノベーションセンター東京)

    5階 509AB

    東京都港区芝浦3-3-6 JR田町駅前

http://www.juen.ac.jp/060admissions/010graduate/010soudankai/

[]早さ 12:51 早さ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 早さ - 西川純のメモ 早さ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は平均的な教科教育研究者の二、三十倍の業績があります。しかし、私が二、三十倍に有能である分けではあるわけありません。ただ、仕事の仕方を知っているからです。

 私のゼミ生が私に「忙しい」とか「徹夜した」とか言って言い訳すると、私は「徹夜する理由は3つしかない。第一は、君は無能である。第二は、君は無計画である。第三は、君は無能かつ無計画である。さて、君はどれ?」と言います。

 私に関わる人は無能ではありません。この時代に、『学び合い』をやっている私に繋がろうという人は無能ではありません。従って、無計画が原因です。

 以下で書くことは、よくゼミ生に語っていることなので、「なぜか仕事がうまくいく教師の7つのルール」と「新任1年目を生き抜くサバイバル術、教えます」(いずれも学陽書房)に書いてあります。詳細はそれを読んで下さい。

 仕事が上手くいかない人は仕事の仕方を知りません。

 仕事を分類するには「失敗すると大変、大変じゃない」、「頭を使う、頭を使わない」の2×2の4種類に分類します。失敗すると大変じゃない仕事は、可能な限り手を抜きます。例えば、昨年の書類の日付を変えて提出します。受け取る事務にとって、素晴らしい書類を出されるより、締め切りに間に合う方がありがたいはずです。頭を使わなくてもいい仕事は、直ぐ処理します。例えば、はい/いいえのように一言で済むような仕事は、直ぐに処理します。これを実行するために、私はメールを頻繁にチェックします。この種の簡単な仕事でも、十、二十重なると重い仕事になってしまいます。私とつきあった人だったら、私のレスが早いのに驚いていると思います。理由は、私が忙しいからです。忙しい人でこの種のレスが遅い人を私は知りません。だって、忙しいのに、この種のレスが遅くなれば膨大な小さな仕事がたまるからです。そうすれば仕事は出来なくなる、そして無能というラベルを貼られる。そのような人は仕事を与えられなくなる。ということになるからです。

 さて、以上のように徹底的に手を抜くのはどうするかといえば、「頭を使う、失敗すると大変な仕事」に時間を集中するためです。

 忙しい人は、この種の仕事を平行して数多くこなしています。私の場合はたいていは十数件を平行してこなしています。これをこなす方法は、時間をかけすぎないことです。

収穫逓減という法則があります。ある生産を増加させるために何らかのことをすれば生産量は全体として増加するが、次第にその増加分は次第に小さくなるという法則です。

仮にある仕事に5時間かければ出来るとします。1時間かければ質が10%上がり、さらに1時間かければ5%上がり、さらに1時間かければ2.5%上がり、さらに1時間かければ1%上がるとしましょう。つまり5時間かければ1の仕事が出来、6時間かければ1.1になります。以降、2時間で1.15、3時間で1.175、4時間で1.195の仕事が出来ると言うことです。

仕事の出来る人はこれを知っています。何故なら、一杯仕事をしているからです。人の時間は有限です。一日8時間、週40時間があったとします。仕事の出来る人は5時間で8つの仕事をします。ところが仕事が出来ない人は40時間をかけて1つの仕事をします。ところが40時間かけても1.5ぐらいの仕事しか出来ません。

 私が本を書くのが早いのは、このことを知っているからです。とにもかくにも、最低限の時間で1冊を書き上げるのです。その後、時間の隙間を見つけて推敲します。どれだけ推敲に時間をかけるか、それは他の仕事との兼ね合いです。

 さて時間をかけたいならばどうしたらいいでしょうか、週40時間を50時間、60時間かけるのです。では、プラス10時間、20時間を生み出すためにはどうしたらいいでしょうか?

 第一に、誰が仕事をすべきかを峻別します。自分でなくてもいい仕事は徹底的に人に任せます。ただし、この場合は、自分がしなければならない仕事に関して、抜群の結果を出し続ける必要があります。

 第二に、無駄な時間を徹底的に削ります。忙しいと言っている学生に昨日やったことを聞けば、どうでもいいことを一杯しているのです。一つ一つはそれなりの意味があることは理解できます。ところが時間は有限です。優先順位を考えなければなりません。それが出来ないと、いっぱいのことが中途半端に終わります。そして、帳尻あわせのために徹夜をします。

 私は仕事の段取りを考えます。例えば、事務棟に書類を届けなければならないとき、その途中に届けなければならない書類や、手紙をまとめておきます。往復の時間が無駄だからです。

 先ほど書きましたように、私は平均的な教科教育学研究者の二、三十倍の業績があります。それは私が二、三十倍有能だからではありません。平均的な教科教育学研究者が時間を二、三十倍無駄にしているからです。

 このことはゼミ生に何度も指導しているのですが、なかなか学び取れません。理由は今の自分の二、三十倍の願いがないからです。ま、高校入試の我が子の尻をたたきながら、我が身の力のなさを感じる今日、この頃です。

15/06/08(月)

[]本の書き方 19:59 本の書き方 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 本の書き方 - 西川純のメモ 本の書き方 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 以前、本の書き方のノウハウを書きましたが、第2弾です。

 ただし、これは教育書の書き方で、学術書の書き方です。

 第一に、一気に書きます。というのは全体構想が頭の中で保持できるからです。私は半年や1年かけて教育書を書けと言われても書けません。そんな長期間では、一定の思いや表現を維持できないからです。だから1週間、もしくは1日で書きます。

 第二に、そのような荒技が出来るのは、毎日、書いているからです。大事だと思うことをブログやFBで書きためています。それを利用しているのです。ただ、書きためた文章の中で、どれを使うかは一気に書き上げるときに選択します。全体の3分の1程度はそのような文章を使います。将来、本を書きたいと思う人は、毎日、思うところを書きましょう。それをブログやFBでアップしましょう。重要なのは毎日、ということです。

 第三に、推敲です。これは読んでもらいます。未完成段階であっても読んでもらいます。本は人に読んでもらうものです、だから人に読んでもらうのは当然です。そもそも、出版社の人に基本的な方向性が正しいかを確認してもらわなければなりません。

 そして、人に読んでもらっているのと同時に、自分でも推敲します。3日ぐらいたてば客観的に読むことが出来ます。

 教育書はスピードが命だと思います。

 時間をかけているんですが原稿が書けませんという方がいます。でも、それは正確ではありません。時間をかけているから書けないのです。少なくとも、荒くても最初から最後までの文章を書くのは短い時間でしか書けません。少なくとも私はそうです。

[]ゼミ生の変容 19:59 ゼミ生の変容 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ゼミ生の変容 - 西川純のメモ ゼミ生の変容 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 毎年のことですが、ゼミ生が徐々に変容しているのを感じます。そしてゼミ所属2年目になると全然昨年と違っていることが分かります。

 私も教員養成のための大学院を修了しました。教材開発を修士論文のテーマにする人はかなりいます。その人に、「その教材をお前は現場で使う?」と聞くと、大抵は首を振ります。教材開発は修士論文を書くためのものです。自分のトレーニングのためです。「自分」のためです。教材に限らず、大学院の研究は自分のためにするものです。

 それが普通です。

 しかし、私はゼミ生に、日本を変えろと求めます。当然、新ゼミ生は「このオヤジ、なに変なこと言うんだろう」と思います。でも、上級生がニコニコしながら聞いている様子を奇異に感じるでしょう。

 それから私の術中に陥るように仕掛けをします。

 全国からお客さんが来ます。お金と時間を投資してこられる方々です。だから志の高い方々です。私はゼミ生がその方々と関わるような機会を設けます。その方がたが『学び合い』に興味を持っていることを知ります。また、『学び合い』によってクラスや学校がどう変わったかを聞きます。私より数段説得力があります。そして、遠方の『学び合い』の会に参加します。それによって、一層、自分たちがやっていることが広範囲に影響を与えていることが分かります。

 教職大学院の学生さんは9月から本格的に教育実習に入ります。それによって『学び合い』によって子どもが変容する姿を目の当たりにします。特に、苦しんでいる子が徐々に幸せになる姿を見るのです。それによって『学び合い』の実践者が語る意味を知ります。

 私はゼミ生に色々なことを求めます。私がそれを求められるのは、そのことがゼミ生のためにもなり、日本の子どもと教師のためになると確信しているからです。

 本日、新ゼミ生にそのうちの一つの仕事の進捗状況を聞きました。分かりませんでした。そこで「我々のゼミのやっていることは子どもの一生を変えることをやっているんだよ。その仕事が遅れると、苦しみが続く子どもがいると思う。もしかしたら自殺するようなことにもなる。ということは、あながち嘘でないことは分かり始めたよね?」とニコニコ言いました。うなずくのですが、真剣さがありません。ま、仕方がありません。そこで上級生に聞いてみると、その仕事の全体像を把握し、着々と進行していると言ってくれました。

 この変容を生み出すには1年はかかります。

追伸 卒業・修了後に志を維持できるような仕組みを早く形成したいと願っており、そのためにありとあらゆることをしています。

[]授業公開 14:12 授業公開 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 授業公開 - 西川純のメモ 授業公開 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 青森県八戸市立長者中学校で『学び合い』の授業公開をいたします。参観を希望する方は細山教諭(m-hosoyama★hec.hachinohe.ed.jp ★を@に変えてください)にご連絡ください。

6月15日(月)

3校時10:30~11:15

4校時11:25~12:10

5校時13:20~14:05

[]現状認識 06:57 現状認識 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 現状認識 - 西川純のメモ 現状認識 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 2014年9月16日に「@」以下を書きました。おそらく今年の下旬頃から第三段階に移行すると思います。アンテナの高い方の中に「パクリ」に移行した人がいます。

 同志の方々は気づいていますか?5年ぐらい前でしたら、「学び合いの奴ら」とか「死んじまえ」のような2チャンネル的な発言をする方がかなりいました。中には実名でそのような発言をする研究者や教師がいました。その頻度がかなり減ったと思います。

 理由はいくつかあります。

 第二段階の人は本を読まず、見た目の異質さに反発しています。ところが最近は、見た目の異質さの背景にある、ごく普通の理屈があることが分かる書籍が充実しています。第二段階の人の中に、その書籍を読み、自分は実践しないにしても「まあ、これもありかな」と思われる方が増えたのだと思います。

 もう一つは『学び合い』の実践者が増えたため、それを単純に否定すれば危険があると感じ始めたのだと思います。少数者が無視し得なくなったとき、その権利が認められる例は歴史上いくつもあります。最近だったら「性的マイノリティ」という言葉が認知されたことにも現れます。

 私は民主国家の市民の権利意識が醸成されるに従って、今の教育は崩壊すると確信しています。民主国家の市民を育成するのは、啓蒙的専制君主の教師が君臨するクラスでは不可能です。民主国家の市民を育成するには、市民たる子どもが法に基づき合意形成をするクラスで育つ必要があります。その中で教師は法に基づき行動する公務員になるべきです。

 民主国家において封建制度が残っているならば、革命が起こります。私は成績上位者が教師を見限る「良い子の反乱」によってそれが思っていました。ところが、文科省が大学入試改革という禁じ手で現在の教育を改革することを予想していませんでした。それほど経済産業界が危機的な状況にあることを理解していませんでした。

 先だっての京都の会で、イノベーターの発言を聞いて、アーリーマジョリティがため息を出す場面を目撃しました。今までだったら、アーリーマジョリティの人は無視するか感情的に反発するかのいずれかでした。しかし、アーリーマジョリティの人も変化は避けられないと理解しつつあるのだと思います。だから、取引をし始めます。

 もうこうなると「な~んちゃって『学び合い』」は避けようがなくなります。その中で私が出来ることは、「『学び合い』/「なーんちゃって『学び合い』」」比率を高めることです。そして両者の合同『学び合い』を推進することです。

 さて、そのために何が出来るか、と考えています。とりあえず、この1週間で2冊の原稿を書き終えました。

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 何度か書きましたが、死に直面した患者がどのような行動をするかという研究したロスの「悲嘆の五段階説」というのは面白いです。

 第一段階は、その存在を否認し、たいしたことはないと無視します。第二段階は、怒りで攻撃的になります。第三段階は取引です。第四段階は抑鬱です。そして第五段階が受容です。

 『学び合い』は非常に面白いグループ学習だと思って飛びついた人は、しばらくして、自分の大事なところを変えることを求めていることに気づき、無視するようになったと思います。つまり、「『学び合い』。あ、新潟の先生の本で読んだことあるけど、でもね~、あれは理想論だよ」と片付けるのが第一段階です。

 3年~4年前から第二段階に達しました。つまり、このまま進むと自分では制御不能のレベルになりそうなので、とにかく潰そうと思います。が、感情的なレベルなので、つぶし方が稚拙です。感情的なので攻撃も稚拙です。何の資料も読まずに表面的なことを感情的に述べ立てます。

 最近は第二段階から第三段階に移行しつつあるようにあります。つまり、資料を読み妥協点を探り始めたようです。ただ、出発点が「自分は変わりたくない、納得したくない」なのですから読み方が浅く、不正確です。

 では、次はどうなるでしょうか?私にはありありと見えます。「『学び合い』で言っていることは、我々のパクリだ」と言うはずです。その言明の一部は正しく、一部は間違っています。

 教育自体は、数百万年以前からホモサピエンスは行っています。我が国の学校教育においても、積算すれは十億弱の人が十数年間の営んでいるものです。ありとあらゆることが起こり尽くしています。優れた教師も多く、多くのノウハウは蓄積しています。『学び合い』で述べていることは100%天地開闢以来はじめてだと主張するつもりはありません。『学び合い』は自然科学をモデルにしています。過去の事実はちゃんと踏まえ、その基礎の上に成り立っています。『学び合い』の始原の形は、優れた教師の姿をモデルにしています。それを整理したものでした。ただし、『学び合い』の特徴は、徹頭徹尾、実証的な学術研究によって記録・分析したものを基礎としています。これがオリジナリティの第一です。不遜ながら申しますが、我が国で全国的に広がった教育実践の中で、実証的な学術研究に基礎づけられている教科学習は、『学び合い』だけだと思います。

 私が認知研究から『学び合い』研究に本格的に移行し始めたのは平成9年頃です。初期は優れた教師の姿をモデルにしており、問題意識も現状の教師が思いつくレベルのものです。例えば、どんなグループを形成したら話し合いが活性化するか、などを研究していました。『学び合い』で述べていることは、明治以降の多くの優れた教師の気づいていることです。本を丁寧に読めば、斎藤喜博や大西忠治の本にもその片鱗はあります。しかし、それらは実証的な学術研究によって分析されているわけではありません。

 学校現場の先生方は忙しいし、他人のお子さんを預かっているので冒険は出来ません。結果として、常識の範囲を超えることが難しいのです。学術は物事を理論的に考えますので、今までの常識を純化し、推し進めると、こうなる、というものが分かります。そして、我々は一つ一つ検証してきました。そして平成14年ぐらいから、常識から乖離し始めるようになったのです。そして、それを十年以上爆走しているのですから、学校現場で普通に思いつくレベルでは理解不能になっています。ま、それがご批判の原因なのですが。

 ですので、「『学び合い』で言っていることは、我々のパクリだ」と主張しても、現実には違いがありすぎるので無理があります。そうなると第四段階に移行します。さて、いつ頃になるでしょうか?

 ま、いずれにせよ、感情的な議論の第二段階よりは、少しは勉強した人の第三段階の方がやりやすいです。妥協点は、週1の合同『学び合い』だと思っています。

15/06/07(日)

[]ICT 05:35 ICT - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ICT - 西川純のメモ ICT - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最近出した明治図書のICT本では、ICTの「非」専門家がコンピューターの台数の無い学校で出来るノウハウを満載しました。ICTの凝った実践は見た目はいいのですが、結局使えないし、続けられない。打ち上げ花火にしかなりません。使える、続けられるICT実践が大事です。例え、それが派手で無くとも。

 でも、私が一番書きたかったのは教育基本法第一条に書かれている「民主的国家の形成者」という部分の意味を考えて欲しいということです。だからタイトルは「子どもによる子どものためのICT活用入門」としたのです。

[]テストの点 05:21 テストの点 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - テストの点 - 西川純のメモ テストの点 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』を実践されている方、特に小学校の教師の方に申します。明治図書の「課題作り入門」、「学力向上テクニック入門」を読まれましたか?読まれていないとしたら、今、『学び合い』実践で悩まれているものの原因は、そこにあります。

 私は多くの方に「テストの点数に拘って下さい」と申しています。しかし、曖昧な笑顔で逃げられてしまうことがあります。そして、「テストの点数はそこそこでいいんです、その代わり・・・」と言われます。でも、それでは「その代わり」の後に続くものも実現できません。

 世の中には子どもの関わりを大事にした教育実践は数多あります。しかし、それらの圧倒的大多数は、学力に偏っているか、生徒指導に偏っているか、いずれかです。中高は学力に偏っており、小学校と荒れた中高は生徒指導に偏っています。

 『学び合い』は学力向上にも生徒指導にも偏りません、それより上位のものを育てています。それが学校観です。それが成り立てば、結果として学力と生徒指導が向上します。学校観で目指しているものを実現するためには、学力と生徒指導の両面から指導を加えなければならないのです。

 仲良しこよしの部活で団結力が生まれますか?成果を上げられない部活で団結力が生まれますか?生まれません。

 「課題作り入門」、「学力向上テクニック入門」を読んで、一度、自分が教えているものを徹底的に相対化して欲しいのです。

 ちなみに、実践で悩まれているもう一つの周りの無理解も、結局、結果を出すしかありません。管理職、同僚、そして保護者が分かる結果を。

追伸 大きな書店だったら、二つとも置いています。そして、今日一日で両方とも読めます。

追伸2 私の実際に目にした最高のクラスは、知的な障害があると認定された子どもがいるクラスです。今は亡きある先生は、2年間かけてクラス集団を育てました。そのクラスは3回連続で業者テストで全員満点を取りました。その姿は、最高の「部」の様でした。

15/06/06(土)

[]成長 22:23 成長 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 成長 - 西川純のメモ 成長 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ある方とメッセージのやりとりをして書きたくなりました。

 研究者としての寿命は、助手時代の2倍だと聞いたことがあります。妥当なことのように思います。何が何だか分からず、生活も不安定、だからこそ、もがきます。だから、そこで大きな吸収もある。では、それ以降も成長するためには何が必要か、そんな人と繋がることのように思います。年齢は重要では無い。もがいている人と繋がること。

[]京都 19:01 京都 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 京都 - 西川純のメモ 京都 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日は京都の若手とOBとゼミ生と飲みました。そして、本日は京都の若手が中心となった会がありました。その会の特徴を言えば、「安心」です。もう絶対大丈夫と思えます。

 理由は理論的に理解できている若手が動かし、それを守る中堅、ベテランがいる。裾野が広がりキャズムを超えている。

 私は傍観者として、心豊かに時間を過ごせました。

[]攻める 19:01 攻める - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 攻める - 西川純のメモ 攻める - 西川純のメモ のブックマークコメント

 現在、何本の本の企画を進めています。その中で今はアクティブ・ラーニングを最優先で進めています。何故なら、それで道が開かれれば、後の本の広がりが確かなものとなるからです。

 今、アクティブ・ラーニング関係の本を3つの出版社で平行して進めています。それぞれは異質な切り口でやります。今年は、攻めて、攻めて、攻めて、攻めまくります。

 同志各位へ。待って下さい。2、3ヶ月でもの凄い武器を皆様にご用意します。

追伸 このスピードで攻められるのは、同志の皆さんのおかげだと感謝しています。

[]野上小学校 06:04 野上小学校 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 野上小学校 - 西川純のメモ 野上小学校 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日は和歌山県海南市の野上小学校で授業公開がありました。『学び合い』がキャズムを超えたことを感じます。

[]授業公開 06:01 授業公開 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 授業公開 - 西川純のメモ 授業公開 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 群馬県の先生が『学び合い』の授業を常時公開することになりました。以下をご参照ください。生を見ることは、『学び合い』を知るには一番の方法です。http://manabiai.g.hatena.ne.jp/kuro106ra/20150605

kuro106rakuro106ra2015/06/06 06:30お知らせいただき感謝です。

jun24kawajun24kawa2015/06/13 09:59ばく進して下さい。

15/06/05(金)

[]教師 08:06 教師 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 教師 - 西川純のメモ 教師 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 多くの人にとって理想の教師像は親をイメージしていると思います。徹底的に子どもに寄り添い、その子どもを愛し、守る、そんな教師を理想としていると思います。テレビドラマに出てくる教師はみなそうです。

 しかし、そんなことは物理的に無理です。どんなスーパーマン教師であっても1日24時間という限界はあります。数十人の子どもに寄り添い、その子どもを愛し、守る、そんなこと出来るわけありません。そこで私の本では仕事の上司をモデルにして説明します。上司であれば、数十人、数百人、数千人の部下を導くことが出来ます。

 でも、その先もあります。

 良き上司に恵まれたならば、良き社会人として生活できます。しかし、教え子がそのような上司を持てるとは限りません。自分の管下において幸せであるだけではなく、自分の管下から離れた時にも幸せであることを願うならば社会を変えなければなりません。もちろん政治家になれと言っているわけでも、革命家になれと言っているわけではありません。

 一人も見捨てない、このことを出来るだけ守り、それが守り切れないときでさえ建前でも掲げ続けることが自分にとって「得」だと理解する人を増やすのです。そして集団の力を信じ、多様な人と折り合いをつけることが最高の方法であることを理解する人を増やすのです。

私はゼミ生に細かいことを殆ど言いません。言ったとしても、それを無視する権利を与えています。西川ゼミの目標は「自分の心に響き、多くの人の心に響く教育研究を通して、自らを高め、一人も見捨てない教育・社会を実現する」しかし、それを無視する権利をゼミ生は持っています。しかし、私はそれを掲げ、自分の出来ることをみんなとやることが得であることを何度も語り、それを実感できる場を提供しています。

 これは小学校、中学校、高校でも同じです。おそらく、出来ないと思うでしょう。でも、出来る人と出来ない人を比べたとき、出来る人の方が教師として優れていると思います。なぜなら、子どもの未来を長期スパンで考え行動しているからです。

 『学び合い』は二十年にわたって、教師のやっていることをそぎ落としました。そして、以上が今の私の考える教師の芯です。

追伸 私がやっている「場を提供する」とは、学生がやりたいことをやれるように何百万円の予算を獲得し、それを自由にさせる。彼らが日本全国の数十、数百の人と繋がれるようなネットワークを構築し、それと繋がるきっかけを与えることです。

 前者は一定のノウハウが必要です。これに関してはゼミ生に伝授しています。しかし、後者は同志は出来ることです。自らが他県に出かけ、多様な同志と繋がればいいだけです。「多様な人と折り合いをつける」は子どもばかりではなく、自分も同じです。

15/06/04(木)

[]藤原小学校 13:43 藤原小学校 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 藤原小学校 - 西川純のメモ 藤原小学校 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 11月17日 大分県日出町立藤原小学校で授業公開があります。私も講演します。建前論でないアクティブ・ラーニングの話をします。お誘いします。

http://goo.gl/wjFI1o

[]千葉の会 06:24 千葉の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 千葉の会 - 西川純のメモ 千葉の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

日時 2015年6月27日(土) 13:00-17:00

場所 木更津工業高等専門学校

費用 200円(お茶とお菓子代)

内容 2つの話題提供と『学び合い』についての『学び合い

懇親会 木更津駅周辺の居酒屋さんで実費

お申し込みは、↓こちらからお願いします。

http://kokucheese.com/event/index/303827/

15/06/03(水)

[]研修旅行 21:05 研修旅行 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 研修旅行 - 西川純のメモ 研修旅行 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 5月31日~6月2日にあった研修旅行は無事終わりました。色々な化学反応があり充実したものです。ゼミ生も刺激を受けました。参加者の方に感謝します。次回は6月21日~23日です。

初日は午後においで下さい。議論しましょう。そしてゼミ生との飲み会です。

 22日は中学校の『学び合い』です。単学級の『学び合い』、異学年の『学び合い』です。昼以降はみんなで議論しましょう。

 23日は小学校の『学び合い』です。終わったら解散です。

 と書く以上のドラマがあります。お誘いします。

15/06/02(火)

[]留学 06:58 留学 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 留学 - 西川純のメモ 留学 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 この記事の中で「このままでは、日本の優秀な高校生が日本の大学にしか進学しないと…将来が危うい…。」について明確な応えを読んだことがありません。

 海外で学ぶ意味が皆無とは言いません。しかし、日本の大学で国際レベルを学べます。例えば、この記事には日中韓のハーバード大学への留学生数の推移が出ています。では、何故、自然科学のノーベル賞を日本は数多く獲得しているのに、中国や韓国の受賞者は0なのはなでなのでしょうか(受賞時点の国籍)。

 全国のスーパーグローバルハイスクールで、これを語っている学校はどれだけあるのか、と思います。

 日本の5%の教育ならば妥当と思います。しかし、15%は日本において日本の教育で国際人を育て、80%は殆ど海外との関わりの無い生活をおくる国民を育てなければなりません。

 では、今後の日本人はどうあるべきか?私は世界の人から尊敬される日本独自の価値観を持って、異文化の人と交流できる能力を持ち、世界のキーパーソンの仲間を獲得することだと思います。

それは全国民が獲得すべき能力だと思います。私はそれがアクティブ・ラーニングだと思います。

 ま、今のところは「海外留学すれば万歳」で突き進むでしょう。ちょっと前に効果が信じられていた少人数習熟度別のように、物事はそんなに単純で無いことが分かるでしょう。でも、「東大に一人でも多くいれろ、それ以外の生徒はどうでもいい。」と思っている高校の校長もいますから。だから、長引くかも。

 だから、今の時流で求められるものにも対応し、かつ、次の準備を怠らずに。

 ま、早めに気づけば、被害が少ない。

http://matome.naver.jp/odai/2136646463255840301

[]和歌山・京都 06:11 和歌山・京都 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 和歌山・京都 - 西川純のメモ 和歌山・京都 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私の年代に近い方だったら、総合的な学習の時間が導入される前後の狂乱は覚えていると思います。みんなどうしていいのか分からず不安でした。ところが、道徳の教科化ではそれがありません。何故でしょう。それは総合的な学習を実際にやり始めて、周りを見回せば、「そこそこのことをやればいい」ということが分かったからです。

 今回のアクティブ・ラーニングもそうだと思っています。今までの授業をちょっと改良すればいいと思っている人が多い。しかし、違います。文科省は現状の教育の中で、成績上位10%の教育において現状の教育を破壊しようとしています。そして、その影響は全ての義務教育が影響を受けます。

 これから1年は講演ではそれを中心に話そうと思います。(1年後ぐらいには、分かる人が広がるので、その時は「ではどうしたら」に主軸を置くと思います)

 6月5日に和歌山で『学び合い』の授業公開があります。私も喋ります。(和歌山県海南市の野上小学校で授業公開があります。私も講演します。http://www.nokamies.town.kimino.wakayama.jp/)6月6日に『学び合い』京都の会が開かれます。お誘いします。http://kokucheese.com/event/index/296033/

15/06/01(月)

[]生き残り 06:39 生き残り - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 生き残り - 西川純のメモ 生き残り - 西川純のメモ のブックマークコメント

 四十代の方々へ、そしてそれより若い方へ(みんな年を取ります)。

 五十代のそれもかなり高い地位を占めている人の中で、アンテナの高さの壊滅的な違いを感じます。

 後に学長になった先輩教員から四十代以降はバカになると何度も言われました。老眼になり本を読まなくなる。集中力が続かない。今、その言葉を実感します。その頃にトップランナーであり続ける(もしくはトップランナーの部下を持つ管理者になる)には、アンテナの高い人と繋がること、それも異業種のアンテナの高い人とどれだけ繋がるかが勝負のように感じます。

 そのためには異業種の人にも有益な情報を発信し続けることだと思います。発信し続ければ、自ずとアンテナの高い異業種の方が近寄ってきます。それによって多くの情報を得ることが出来ます。それは自身の業界では武器になります。

 教員、教育行政の人の中で、自分と違う学校段階の人とどれだけ繋がっているでしょうか?また、他の都道府県の人とどれだけ繋がっているでしょうか?そもそも教員以外の人とどれだけ繋がっているでしょうか?

追伸 都道府県によってアクティブ・ラーニングの対応が何故こんなにも違うのか不思議に思っていましたが、分かりました。文科省に直接繋がっている人が都道府県の教育行政の中にいるかいないかです。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/ryosukenishida/20150531-00046196/