西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

西川純です。新潟県上越市の上越教育大学の教育実践高度化専攻(教職大学院)で『学び合い』を研究しています。諸般の事情で、このブログのコメントは『学び合い』グループのメンバー限定です。メンバー登録は、いつでもOKです。ウエルカムです。なお、メールはメンバー以外にもオープンですので、いつでもメールください。メールのやりとりで高まりましょうね。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。西川研究室はいつでも参観OKです。 詳細は http://www.iamjun.com/をご覧下さい。 もし『学び合い』グループに参加される場合は、 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/をご参照ください。
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本格的にトライする人も多くいると思います。その際、人とのつながりが大事です。身近にいる人と繋がれるとありがたいですよね。『学び合い』を実践される方は、『学び合い』マップ(https://www.google.com/maps/d/edit?mid=zDInXkSSxyO4.kNDji5uDNm0Y)に、是非、登録下さい。登録は、『学び合い』マップ登録フォーム(http://form1.fc2.com/form/?id=77081b4d4f40dd2f)から出来ます。  「私なんて、人になんか教えられるレベルに行っていない」と思う方へ。だからいいんですよ。一番知っている人が、一番の教え手ではないことは『学び合い』を実践しているならば、子どもを見れば分かるでしょ。それに、教える必要はないのです。共に学び合えばいいのです。いや、愚痴を言ったり、笑ったりする、それでいいのです。  是非、一人でも多くの人がマップに登録下さい。強く、強く、お誘いします。

15/03/31(火)

[]年度末 20:50 年度末 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 年度末 - 西川純のメモ 年度末 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今年度もばく進した。でも、やりたいことが多すぎる。やるべきことが多すぎる。そして、どうやって良いか分からないけどぶち破りたい壁が多すぎる。だから、来年度はもっとばく進しよう。

 大学院の後輩からの寄せ書きに、「西川さんは砂漠に洪水を起こす」と書いてあった。あれから三十年たった。また、大洪水を起こしてやるぞ。

 同志の皆さん、お願いします。いっしょにね。

[]追伸 09:21 追伸 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 追伸 - 西川純のメモ 追伸 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ご自身が部活指導をやりたいと思われる方はそうするなとは申しません。でも、全員がそうせざるを得ない状況を何とか変えることには同意いただきたく存じます。若い世代を守ることです。つまり、「私はやる。やりたい。でも、若い人にそれを強いることはおかしい。社会体育との連携などのことを積極的に考えるべきだ。」と年長者が声高に叫んで欲しいのです。その方が部活指導で実績を上げている方ならば、なおさら説得力が増します。

[]法令 08:24 法令 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 法令 - 西川純のメモ 法令 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日に部活のことを書いたところ、多くの人に「いいね」を押していただきました。でも、もう一歩先に進んで法令を読まれましたか?

 そこにリンクを張った「教員の勤務時間管理、時間外勤務、適切な処遇の在り方(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/052/houkoku/08091011/003.htm)」を読まれましたか?また、その中にある「公立の義務教育諸学校等の教育職員を正規の勤務時間を超えて勤務させる場合等の基準を定める政令」(http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H15/H15SE484.html)を読まれましたか?そこには「臨時又は緊急のやむを得ない必要があるときに限る」と明記されています。従って、毎週ある休日の部活指導は、明確にアウトです。また、「部活」、「実習」の言葉が法令の中でどのように使われているか調べましたか?そして、部活動は教員の業務外であるという判決が出ていることを知っていますか?

 日本の国レベルの行政マンはものすごく有能です。ちゃんと考えています。上記の例で言えば、部活でどんなことがあっても国は責任に問われません。

 じゃあ誰が責任を負うか、上記を読まれれば分かるように校長が責任を負っているのです。そのことを中学校、高等学校の校長はどれほど分かっているのでしょうか?

 そして、特別手当を出している都道府県も責任は問われます。市町村の行政マンがそれを見逃すことはあっても、都道府県の行政マンがそれを見逃すとは思えません。おそらく国の政令に準拠し、部活動は社会体育と連携すべきだとか、休日シフトを考えろとか、通達を出していると思いますよ。きっと。

 つまり、校長「だけ」の責任になっているんです。

 もちろん、横並びでやっているときは、まだ大丈夫です。ところが、徐々に部活動の休日指導はやめるべきだという校長が増えてきたとします。ところが、その空気を読めず、自分の部活顧問経験を引きずって、管下の職員に求め続ける校長もいるでしょう。でも、はっと気づくと周りにそんな校長が殆どいなくなったとします。そのとき、その校長は県からも市からも、そして周りの校長からも糾弾されるのです。そのとき、「だって、前からそうだった」と言ったら、「あなた、法令や通達を読んでいなかったの?」と言われます。また、「私は命令はしていない、勝手にやったんだ」と言い張るかもしれません。ところが、そんなこと業界では通じるかもしれませんが、裁判では通じません。だって、学校として手当を出しており、その記録は残っているのですから。末期哀れです。

 一般の教諭の方々も法令は知るべきです。そして、やんわりと使いましょうね。公務員たるもの、何かあったら法令を調べる、それをくせにしましょう。ちなみに「なぜか仕事がうまくいく教師の7つのルール」(学陽書房)に書いたことです。

[]イジメ 05:50 イジメ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - イジメ - 西川純のメモ イジメ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 意外に知られてない、生物学的には当たり前のこと。

 動物園等のサル山ではボスザルの子どもは肥え太り、下位のサルの子どもは痩せます。が、自然状態ではそんなことは起こりません。理由は、下位のサルが群れから逃げられるからです。動物園という逃げられない状況に起こる「変」な現象です。

 動物の世界にイジメはありません。何故なら、それによってメリットはなく、デメリットが生じる危険性があるからです(窮鼠猫を噛む)。人間だって同じです。道ですれ違った人を殴りかかったり、暴言を吐く人はいません。

 では何故教室でイジメは起こるのか。もっと分かりやすい聞き方をすれば、イジメという生物学的には「変」な現象を起こさせるだけの影響力を持っているのは誰か?

 教師です。イジメは教師が起こさせている。

 『学び合い』では教師がグループを作りません。直接につくるばかりではなく、4人班をつくりなさいのような指示もしません。語るのは「一人見捨てるクラスは、二人目を見捨て、三人目を見捨て、四人目は自分かもしれない」のようなことです。

 班をつくらないと一人ぼっちの子どもが生まれることを心配します。でも、そのような子を班に入れれば、班の中で独りぼっちにさせます。そして、逃げられない状況の中でイジメが起こります。教師がすべきことは班をつくるのではなく、子どもたちが協力することのメリットを実感させることだと思います。

http://www.asahi.com/special/ijime/TKY201208140480.html

15/03/30(月)

[]部活 21:49 部活 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 部活 - 西川純のメモ 部活 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、ある人から「西川先生は部活は今後はどうなると思いますか?」と聞かれました。

 私は「縮小され、無くなる方向だと思う。」と直ぐに答え、ビックリされました。

 まずは法的根拠です。部活に関しての法的位置づけは曖昧です。関係法令に書かれていません。学習指導要領にも書かれたり、削除されたりです。そして、文科省の立場は、今はハッキリ言って否定的(まあ、肯定的ではありません。http://goo.gl/UDdCvJ)です。

 では、何故、中学校・高等学校の教師は部活指導のために土日はないのか?

 第一は、保護者にとって学校の存在意味は「保育園」だからです。共稼ぎの核家族が進むにつれて、それが明確です。ある保護者が、「私は働いているのだから、土曜日も学校もやって欲しい」と言ったそうです。非常識ですが、本音はそうでしょう。

 私は不思議でしょうがありません。何故、組合がそのあたりを訴えないのか?おそらく、これを法的闘争をすれば、まず、勝ちます。

 なぜそうしないかといえば、教員の中には土日の部活をしたがっている人がいるのです。そして、その多くは志があり、指導的立場の人だからだと思います。

 でも、おかしい。教員も親であり、夫であります。土日無しが常態化しており、数千円で安易に使われているとしたら、ブラック企業です。

 教師を目指したからは、子どもを本当に幸せに出来る、大人に出来る職業だと思っていました。ところが、暗記をさせたり、生徒指導に明け暮れる毎日です。満足できません。そこで部活でガス抜きをしているのです。

 ある方は、部活でガス抜きをしないと子どもが爆発する学校もあると仰っていましたが、それは違います。ガス抜きしているのは子どもばかりではなく、教師もです。

 では、何故、私は部活は必要でないと思うかと言えば、教師の勝負所は教科外ではないと思うからです。毎日の教科活動が部活のように人の道を語る場であるべきだと思います。

 そのようになれば、土日も子どもたちが集まって勉強すれば良いのです。そうすれば保護者も保育園が必要なくなる。部活に才能を生かす子どももいるでしょう。それは社会体育で生かせば良いのです。

 もちろん、その方には、来年出来ること、5年後に出来ることもちゃんと語りました。

 でも、強く訴えたい。中高の教師も夫であり妻であり親なのです。子どもには親は必要です。伴侶が必要です。部活のしすぎで家庭を失う教師がいてはいけない。そのために、年長者は上記を繰り返し語るべきです。若い人は言えないのだから。そして、部活でしか生きがいを感じられない教師に、教科学習で生きがいを感じる道を示したい。

[]教科教育学 06:22 教科教育学 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 教科教育学 - 西川純のメモ 教科教育学 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私の元々の専門は理科教育学です。それと同じように、それぞれの教科にはそれに対応した教科の教育学があります。私はその行く末を案じます。

 現状は大学院を持つ大学では、必ず各教科の教科教育学担当の教員が2名以上います。また、大学院がなくとも免許を出せる大学の場合、各教科の教科教育学担当の教員は1名以上います。そのため、教員養成系大学において最も多くのスタッフを占めているのは教科教育学なのです。

 しかし、その基盤はものすごく脆弱です。

 数学や物理や医学などは、その社会がどんなに変化しても残ります。ところが教科教育学は法に根拠があります。それも施行規則の附表に根拠があるのです。つまり、文科省の課長が稟議を出し、省内で合意をされたら、消えて無くなります。

 そんなことはないだろう、とみんな思っていました。ところが大学院設置基準に関する告示である「大学院に専攻ごとに置くものとする教員の数について定める件」をちょっと変えただけで、教員養成系大学の人事の根底が覆ってしまいました。

 今、日本は右肩上がりではなく、右肩下がりの社会になっています。財務省からの圧力も大きい。それはハッキリと現れています。教員養成系大学は説明責任を果たさなければ限りなく縮小します。そして、その影響を最も大きく受けるのは教科教育学です。

 それを憂います。学校現場から必要とされる教科教育学になるべきです。具体的に、研究大会のお飾りではなく、学校の研修に呼ばれる研究者にならねばなりません。学術論文を書くだけではなく、その成果を実践書としてまとめ、そしてそれが商業ベースに乗らねばならない。これが現在、弱すぎます。

[]変えて! 05:37 変えて! - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 変えて! - 西川純のメモ 変えて! - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は高校2年の3学期まで勉強らしき、勉強を一度もしていません。その代わりに本を色々読みました。文庫になるレベルの古典を読みあさりました。宗教本にも凝りました。キリスト教は外典や悪魔学まで、イスラム教も、日本の仏教は各宗の宗祖の本を読みあさりました。息子の今の生活を見ていると、何であんな本を読めたのか不思議です。でも、理由は明らかです。勉強しなかったからです。そのため、小中高とも家から一番近い公立です。そして1年間の受験勉強でなんとか筑波大学に滑り込みました。

 今、息子が勉強するように徹底的に管理しています。しかし、息子のやっている勉強が、彼が大人になったときに役に立たないことをハッキリと確信しています。勉強させる代わりに、彼が望むままに本を読ませ、旅をさせた方が、ずっと役に立つに決まっています。が、そうすると今のシステムでは丁半ばくちです。

 夏目漱石の全巻を読ませたいと思いませんか?

 その子が英語が好きならば、高校までに英検1級をとらせ、海外留学をさせたいと思いませんか?

 その他、その子の才能があるところを徹底的に伸ばすことを許してあげたいと思いませんか?

 特別な支援が必要な子にみんなと近い力を与えるのではなく、その子が持っている得意なところを伸ばさせてあげたいと思いませんか?私は特別支援教育とは、その子の才能を見いだし、伸ばす教育だと考えています。

 アクティブラーニングは教育方法の改革だと思われています。しかし、その先には子どもが学習内容の選択も能動的になれるよう変化する必要があるのです。

 教師の皆さん、我が子を将来必ずしも役に立たない1次元の軸での競争に勝つ子に育てたいですか。私はそう思わない。息子の時代には間に合わないけれど、孫の時代には「まし」にしたい。

 ググれば直ぐに分かる知識を覚えるなんて馬鹿げています。今後、機械翻訳が進んだとき必要な知識とは、今の英語力ではなく、海外の人が自分とは異質であることを理解し、それでいながら理解し得ると思えることだと思います。

 数学者になりたい子どもならば、中学生の時から現在の大学の数学の教科書を読ませたい。その時間を生み出すために、ある教科を全く勉強しなくても良いようにさせたい。

15/03/29(日)

[]補足 18:23 補足 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 補足 - 西川純のメモ 補足 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 補足を書きます。

 アクティブラーニングはイベント的にやるものではありません、特定の教科でやるものではありません。そもそも「言語活動の充実」という表現によって、国語がやればいいと思われた反省からアクティブラーニングという言葉が生まれたと私は思っています。残念ながら教科学習の学術研究や実践研究の殆どは、教科単位で完結しています。そのため、教科学習全体に適用できる理論やノウハウが殆どありません。

 全教科に使えるものの一つにジグソー法があります。これに関して論文を書いたことがあります。それなりに効果はあります。しかし決定的な欠点があります。それは、ジグソー法の構造に出来る教材は多くはないということです。

 ある実践には理論書がありノウハウ本がそろっています。しかし、二十弱のステップを必要とします。しかし、一般の学校がそんなことすると思いますか?

 理論書やノウハウ本がなく、特定の学校の実践をまねたり、善し悪しを特定の人の判断に求めるような実践もあります。しかし、理論書やノウハウ本がなければ誤解は生じます。

 さて、全教科の全単元に適用できる理論書とノウハウ本がそろっているものがどれだけありますか?

 『学び合い』の会には、小中高の先生、様々な教科の先生、さらには子どもや保護者や企業の人が集まります。しかし、違和感はありません。

 『学び合い』以外に選択肢はない、と不遜にも思います。

[]流れ 18:01 流れ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 流れ - 西川純のメモ 流れ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 アクティブラーニングで先導的な役割をしている方の講演会に参加した同志が、その方の講演でアクティブラーニングの研究者の筆頭に私の名前があることにビックリして、「先生はその方を知っていますか?」と聞かれました。残念ながら存じ上げませんが、非常に光栄に思います。

 でも、何となく分かります。

 何度も書いているように、文科省の掲げているアクティブラーニングとは特定の理論を指すものではありません。今後の日本社会を見据えたとき、今までとは全く違う学力を獲得しなければ日本は生き残れないという問題意識から、教育界に積極的に考え、実践して欲しいという強い、とても強いメッセージなのです。

 と学校が言われても、「どうしたらいいの?」というのが学校現場の本音だと思います。

 不遜ながら思います。

 普通の教師が出来ることで、一定以上の成果を上げられるものがどれほどあるでしょうか?

 普通の教師が出来る、言葉がけ、教材づくり等のノウハウが整理され、本として出版されているものがどれほどあるでしょうか?

 学校レベルでの実践を考える人は、そこを考えます。自分が出来る、ではなく、ごく普通の同僚や管下の職員が出来る実践を探すでしょう。ところが、世にあるものの多くは、出来れば凄いかもしれないけど、それが同僚や管下の職員の多くが出来そうには思えないものです。さらに、やるとなったら「どうしたらいいの?」と同僚や管下の職員から聞かれます。それを一人一人に対して口伝で伝えますか?無理です。

 『学び合い』はその点をクリアーしています。

 しかし一方、既存の授業の延長上にある素晴らしい授業は授業しやすいのですが、『学び合い』はそれとは違います。「変」と思う人がいても当然です。が、それに関してもノウハウは整理され本となっています。それが合同『学び合い』です。

 アクティブラーニング関係で、その全てがそろっているもの、『学び合い』以外に私は知りません。

[]欠けている視点 10:30 欠けている視点 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 欠けている視点 - 西川純のメモ 欠けている視点 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私はどんなテーマを出版社からふられても、たちどころに記事を書けます。年間の連載も、本も、直ぐに書けます。何故なら、今の教育に欠けている視点を持っているからです。その視点で書けば、直ぐにオリジナリティの高い文章が書けます。

 何が欠けているか、それは『学び合い』の学校観と子ども観に対応しています。

 第一は、今の教育は子どもを大人にするという視点が欠けています。一見、あるような言説がありますが、大抵は抽象論で、具体的に今日何をするということを語れません。それがために、学校現場での日々の実践は大人にするという視点が欠けています。あるようでも、小学校で1年、中学校で3年を超えるヴィジョンがありません。小学校は大人にすることは、来年の担任の仕事と考え、とりあえず教科書に書かれていることをちゃんと教えることが仕事と考えています。中学校では大人にすることは高校の仕事と考え、高校では大人にすることは大学や社会の仕事と考え、とりあえず教科書に書かれていることをちゃんと教え、進路を確保することが仕事と考えています。そのため、大人にするということは何かを特段考えず、とりあえず今教えていることを分からせることの「先」に大人があると考えます。

 第二は、自分はどれほどのことが出来るかという視点が欠けています。公的な場では、本の中では、あれも出来てこれも出来ることを求められています。が、現実は何も出来ません。普通の教師が出来ることを提示しなければ、多くの教師は「でも、無理よね」と思います。そして、「みんな無理だと思っている」と思っているので、何もしません。だから、一人の教師が出来ることなんてたいしたことではないということを率直に認め、子どもたちや同僚と一緒になることが大事です。

 私は本を書く際、世間で大事だと言われていることに対して、「それって大人になって意味あるの?そりゃ、意味ある子はいるかもしれないけど、そうでない子もいるよ」と思ったり、教師がしなければならないと言われていることに対して「そんなの無理じゃん、出来るわけないじゃん」と思いながら書きます。多くはみんな薄々気づいていることです。それをハッキリと言葉にするのが私の仕事です。

15/03/28(土)

jun24kawa20150328

[]プレゼント 14:22 プレゼント - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - プレゼント - 西川純のメモ プレゼント - 西川純のメモ のブックマークコメント

昔のものを整理したら、こんなものが見つかりました。直ちにラミネートして、スキャンして保存しました。小学校低学年の時に母の日のプレゼントとして家内に息子が贈ったものです。このなかで「パンパンやめろけん」の意味が分からないと思います。息子は運動会の「よ~い、ドン」のドンの音を怖がります。そこでパティーのクラッカーで慣れさせようとしました。それを嫌がりました。

 「パンパンやめろけん」、「あそぼうけん」とも自分の利害に基づくものです。おもしろいな、と思います。また、夫婦の宝物が出来ました。

[]自己満足 08:44 自己満足 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 自己満足 - 西川純のメモ 自己満足 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ある同志が保護者から、あなたの自己満足だと言われたそうです。では、自己満足か否かを考えましょう。

 当人が満足するものを求めることに何も問題はありません。大事なのはそれが「当人だけ」の満足ではあっては駄目なのです。保護者が教師の自己満足だと言うのは、教師の満足を満たしていないからです。でも、保護者が満足を求めることに何も問題はありません。では、両者が一致しないとき、その是非を決めるものは何か、

 それは結果です。テストの結果であり、入試の結果です。それを出せないならば、自己満足のそしりは甘んじて受けなければなりません。それが嫌ならば、まずはそこに結果を出すべきです。『学び合い』であるならば、ちゃんと求め、結果に繋がる課題を与えれば、今よりも高い結果を出せることは100%確実です。だって、寝ている子も寝なくなるのですから。ごく当たり前のことです。結果を出せないのは、求めていないこと、それもハッキリと求めていないことか、自身の教科のこだわりにとらわれているかです。とらわれているならば、事実、自己満足です。

もう一つは「法」です。

 極論を言えば、天動説を教えるべきだと法が定めた国においては、教師は公教育において天動説を教えなければならないのです。教師の判断で地動説を教えてはいけません。どうしても地動説を教えるべきと考えるならば、教師という職を辞し私人として教えるか、法自体を変えるよう運動をすべきです。

 私はかなり過激なことを主張しているように見られていますが、法をちゃんと確認しています。ポイントなることは、教育法の専門家に確認しています。そして、理論武装しております。

 例えば、昨日、ある学校の来年度の授業をどうするかを話し合いました。そこで、受験で結果を出すために、徹底的に受験を中心にした授業をするべきだと申しました。そして、実験、観察はそんなにやらなくてもいい、と申しました。それを聞いたある方は「え~」と声が裏返ってしまいました。ま、そうでしょう。理科人の中で実験が大事でないと思っている人なんて日本中でも数人レベルでしょうね。でも、私は思いつきで申しているのではありません。学術データに基づき、実験、観察がそれほど意味がないことを知っているのです。正確に言えば、学力の高い子どもには意味があるのですが、そうでない大部分の子どもにとっては手品以上の意味はありません。つまり、面白いかもしれないけど、知識・技能の獲得には繋がりません。理科の学力がある子どもだった理科人にはそのあたりが分かりません。

 学習指導要領には実験、観察をするように書いています。前は実験、観察を通してという表現でした。これは大きな変化です。してもしなくてもいいよというときは、法の条文はそのように書かれます。しなければならないことは、はっきりと書きます。

 ただし、法の読み方を理解しなければなりません。法でしなさいと書かれていることは、絶対にしなければならないのです。しかし、1やるか10やるか100やるかは教師や学校の裁量なのです。法でやってはいけないと書かれていることは、やってはいけません。しかし、やってはいけないと書かれていないことをやっても良いのです。このような法の読み方は大学院の時代に、文部省(現在の文科省)の教科調査官だった私の指導教官から教えてもらいました。学習指導要領を読むと面白いですよ。「観察、実験を行い」と書いてあるところと、「観察、実験を通して」と書いてあるところがあります。これは思いつきやレトリックではありません。ちゃんと考えられて書かれているのです。このあたり感覚を教師は持つべきだと思います。

 大学人になって必要に応じて法を読みますが、実に考えられていると思います。さりげない数値が実によく考えられていると感心することがあります。10やることを求めるときには、必ずそうするように法では書いています。それを書いていない場合は、1やるか10やるか100やるかは教師や学校の裁量なのです。そして学習指導要領には「学校や生徒の実態に応じ,十分な観察や実験の時間,課題解決のために探究する時間などを設けるようにすること。」と書かれています。「応じ」なのです。考えてみてください。

 以下は明治図書で最近書いた課題作り入門の一節です。私が実際に経験したエピソードです。

『私が若い頃の話です。ある学会のシンポジウムに文部省(現在の文部科学省)の教科調査官が来て、新しい学習指導要領の説明をしました。その際、ある先生が学習指導要領のここが悪い、あそこが悪い、だから、私は学習指導要領を無視して、こう教えていると言い始めたのです。はっきり言って喧嘩をふっかけているのです。若い私はドキドキしながら聞いていました。その教科調査官は、やんわりとあなたが教えていることが正しいという根拠は何かを問いました。問いを重ねた結果、その人がそう教えているのは、同僚や校長や保護者や子どもと無関係に、その人が、そう思ってやっていることを浮き彫りにしました。そして、学習指導要領を無視して、その人が思う通りに他人の子どもに教えてよいのは何故かと教科調査官は問いました。その人は「自分は教師だから」と言ったのです。

 そこで、教科調査官は、その人が教師であるという身分を持っているのは、公務員法や教育公務員特例法などの法に基礎があり、それがなければ単なる物知りおじさんに過ぎないことを指摘しました。そして、教師が一定の法に基づくプロセスによって決まった学習指導要領を否定すれば、教師であることを自己否定することを明らかにしました。明らかにその人の負けです。私は学習指導要領が、神の啓示のごとく正しいとは思っていません。しかし、学習指導要領は法に基づく手続きによって定められたものであり、個々人や個々の組織の思いつきで、それを無視することは許されません。

 我々は他人の子どもを教えているのです。保護者から「何故?」と問われたならば、法によって答えなければなりません。法に書かれていないことを他人の子どもに強いたのならば、それを説明出来るだけの根拠を持たねばなりません。つまり「だって、当たり前でしょ」とか、「みんなやっていることでしょ」では駄目なのです。』

rx178gmk2rx178gmk22015/03/29 06:08一生の宝物ですね。私も娘たちが書いて渡してきた手紙をため込むファイルを用意してあります。3人いるのでごちゃごちゃしますが、老後の大切な宝物です。さらに学校でも生徒たちからもらうお手紙なども教師としての宝物です。なかなか手放すことはできません。手放してもいいと思うまで持っているつもりです。でも荷物は増えます。

jun24kawajun24kawa2015/03/29 17:44私は殆ど全てをpdf、写真で記録し、クラウドに保存しています。だから大震災でも残ります。

15/03/27(金)

[]申し訳ない 22:03 申し訳ない - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 申し訳ない - 西川純のメモ 申し訳ない - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私の時代にはゴールデンタイムはアニメでした。夏休みは夏休みマンガ祭りが延々と放映されていました。今はそうではありません。

 この前、テレビを見ていたら老人用おむつのCMが流れているのです。

 私の時代には若者向けの雑誌が隆盛を極めました。今は廃刊になっています。

 良くも悪くも、私のちょっと前の団塊の世代が世の中を切り開き、その人たち用のサービスがはじまります。そして、落ち着いてきて、サービスが安定するのが私の時代です。残念ながら年金等はマイナスでそれが効いていますが、私の人生のいままで、常に私の年代及びその上の年代がメインの消費者でした。

 私は教員養成系大学の教員を長らくしています。学生さんが教員になる姿を見て、うらやましいな~とは思ったことはありません。偉いな~、今の若い人は凄いな~っと思います。若い教師が大変なのは今も昔も同じです。でも、私の時代には守ってくれる先輩たちがいっぱいいました。が、今はそれが弱い。その職場に若い人が採用される。

 本日、ある方々に会いました。私の年代の方に確かに守られている。そして、私の年代が若い年代を守ることによって自分を守っている。そんなことを感じます。その姿を見ながら、それを享受し得ない多くの若手のことを思うとき、「申し訳ない」と思います。私の年代が駄目だから、若い人に苦労をかける。

[]怒濤 21:20 怒濤 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 怒濤 - 西川純のメモ 怒濤 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 数日前とは激変です。来年度に向けての仕事が怒濤のように入ります。

 どんどん状況が良くなる仕事なので、充実感を感じます。

15/03/26(木)

[]普通 06:54 普通 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 普通 - 西川純のメモ 普通 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 学生に「電話って何?」と聞きました。そうすると「家電-電話」と「電話-携帯電話」の学生がいることが分かりました。おそらく今後は前者が増えるでしょう。そしてやがて「家電」の意味が分からなくなるでしょう。今の学生さんの中には公衆電話を見たことがない学生さんもかなりいると思います。

 私が目指すこと。

 ”学び合い”が『学び合い』を意味することになり、”学び合い”という言葉がなくなり、それ以外が「昔の授業」という言葉になる。ま、妄想です。でも、「全員分からせるのは無理だ」という暗黙の前提は壊したい。

[]ホッ 06:54 ホッ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ホッ - 西川純のメモ ホッ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私には色々な面があります。その中で上越教育大学の教員として、最優先すべきことだと私が思っているのは、ゼミ生を守ること。今、来年度は守れる最低限にして最重要のベースが成り立ったことを知りました。心からホッとしています。

15/03/25(水)

[]新年度 21:21 新年度 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 新年度 - 西川純のメモ 新年度 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 満ち潮と引き潮の間、潮は止まります。

 3月25日、また動き始めました。今は、来年度のための仕事が、急に、そして怒濤にように入り始めました。昨日とは、状況が全く違います。

15/03/24(火)

[]卒業式 16:23 卒業式 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 卒業式 - 西川純のメモ 卒業式 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、学校づくりで関わっている学校の卒業式によばれた。信じられないほど良い卒業式です。私の小中高大の全ての卒業式、息子の卒業式と比べても桁1つ以上違います。別次元です。本当に良かった。

 卒業式の後、職員の方々と食事ととりました。全職員の雰囲気が良い、とても良い。

 今、余韻に浸っています。

追伸 本日、うちのゼミ生は、その学校での叙勲のための書類書きの手伝いをさせていただいたそうです。私は笑い出しました。彼らが新規採用され、何かの機会に叙勲手続きを知っていることを校長先生に知られて、「どこで、そんなのを覚えたの?」と聞かれたとき、「教育実習で」と言っても分からないだろうな~。と想像して笑ったのです。上越教育大学教職大学院ではないと絶対に起こらないことですから。

15/03/23(月)

[]呪文 21:39 呪文 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 呪文 - 西川純のメモ 呪文 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は病的に共感能力があります。苦しんでいる人がいると、苦しくて苦しくてたまりません。ニュースで可愛そうな子どものニュースがあると、最低で1週間は眠れなくなります(正確には睡眠時間が2、3時間短くなります)。高校教師時代、その最前線に立ったため毎日1升以上の酒を飲まなければ寝られませんでした。それも1年365日毎日。子どもを授かってから、その病的なものが、もっと進んでいます。だから、ニュースは見ないようにしています。映画で安心して見られるのはコメディとSFぐらいです。が、私のところには色々な情報が流れてきています。だから苦しい。

 病的な私がそれを乗り切る二つの呪文があります。

 とにかく自分の幸福が大事です。その幸福を保証するのは家族です。だから、「家族仲良く健康で」と唱えます。幸い、私はそれを享受しています。苦しくなると、この言葉を唱えます。

 でも、ベースが定まったら前に進まなければなりません。それがなければ、自分が腐ってしまう。そして、それは自分の不幸に繋がります。なにより、苦しんでいる人を見捨てている自分が許せなくなる。でも、自分の出来ることは限られています。だから、次の呪文を唱えます。「みんなで、みんなで、みんなでやろう」と。

 同志の皆さんにもお勧めします。

追伸 だから、自分の出来ることを常にやっています。この数週間で私に出来ることは本です。だから8時間の没頭が出来ます。

[]3日間 13:41 3日間 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 3日間 - 西川純のメモ 3日間 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今の時期は、本当にヒマです。そこで本を書きました。3日間、正確には二日半で1冊書き上げました。今回のは章立てしていなくてもつらつらと書けます。一度書き始めると8時間ぐらいずっと没頭します。これだけ早く書けるのは、いつも話している内容を打ち込むだけだからです。

 これから数ヶ月かけて推敲します。

15/03/22(日)

[]手品の種 21:41 手品の種 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 手品の種 - 西川純のメモ 手品の種 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最近、一気に『学び合い』のテクニックを公開しています。

 気のせいか、『学び合い』に対する罵詈雑言は小さくなっているように思います。ま、気のせいかもしれませんが。

 でも、分かるような気がするのです。私が公開したテクニックは徹頭徹尾、当たり前のことを書いているからです。

 戦争末期、アメリカのB29に対して日本は竹槍を空に突き立てていました。私は、そりゃ無理だと、ごく当然なことを言っているのです。そして、そんな無理しなくても解決できる当たり前のことを書いています。

[]資源 21:41 資源 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 資源 - 西川純のメモ 資源 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私のFBのタイムラインには多様な情報が流れます。

 海外の情報を見ながら、私は「日本ほどの資源大国はないな」と思うのです。

 国にとっての最大の資源、それは「人」です。まずは人口です。でも、単純に人口の多寡ではありません。その中で同胞と思っている人口の多寡がポイントです。国民が割れており、互いに反目してはいけません。5%のマイノリティがいたとしたら人口の意味は95%ではなく90%、80%の意味しかなくなります。また、人口の質の高さが問題になります。文盲率も重要になるでしょう。中等教育を受けた人の数も大事です。

 と、考えたとき、日本以上の資源大国はないと思うのです。

 日本は災害の多い地域です。しかし、その際、互いに同胞と思える国民がいます。東日本災害において、どれほどの人が、どれほどの行動をしたか。私は我が同胞を誇ります。その同胞の人口が減っていることを憂います。なんとか現状を変えたい。微力ながら、自分の得意分野で何とかしたいと思っています。

[]申し訳ない 21:22 申し訳ない - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 申し訳ない - 西川純のメモ 申し訳ない - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』の研究に本格的にシフトして二十年弱です。その間、かなり慎重に情報発信をしていました。下手にノウハウを出せば誤解が生じます。でも、今では『学び合い』の考え方が分かっている人がかなりいます。それを学校レベルで実践しているところもあります。だから、今、ドンドン、ノウハウを発信しています。

 が、私のゼミで2年間過ごした人が、私のノウハウ本を読んで発見していることを知り、愕然としています。考えてみれば、ゼミ生と話すときは基本的に細かい話はしません。基本方針を示し、その場の対応のことは言いません。ま、聞かれれば答えますが、もの凄く馬鹿にします。でも、考えてみれば、物事の理解には演繹と帰納が大事です。

 昨年で言えば、大分のTさんは私が九州に講演する際、鞄持ちで過ごしました。そのため、これから始めようとするひとがどんなことを質問し、私がどんなことを答えているかを山ほど聞きました。でも、私のゼミ生の多くはそれを聞いていません。

 考えてみれば、最近、一気に出版している本は、そのような会話が主です。

 もう少し、早く出版していればよかったと反省しています。

追伸 うちのゼミ生は、いつでも私がいると思っているので本を買いません。卒業・修了するときに買います。でも、在学中に買って、実践して、その意味を私に問えば良いのにと思います。ただ、『学び合い』が徹底しているので、目的のレベルの話は私の話を聞きますが、方法のレベルは聞きません。

 困ったもんだ。

15/03/21(土)

[]人を見る目 21:42 人を見る目 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 人を見る目 - 西川純のメモ 人を見る目 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 歴史に残る大天才を除いて、研究者になろうとする人に一番大事な能力は何か?それは人を見る目です。指導教員を誰にするかを選べる能力です。もちろん人相見の知識とか、天恵が必要なわけではありません。要は、指導教員を誰にするかによって、その後の人生が決まることを理解し、選ぶために情報収集するか否かです。駄目教員かは、情報収集すれば直ぐに分かります。ところが日本中の博士課程の学生さんが毎年、駄目教員に引っかかります。理由は、指導教員を誰にするかによって、その後の人生が決まることを理解せず、表面面で決めるからです。もちろん、相性の問題もありますが、その相性も調べれば分かるはずです。

 息子は中2、もうすぐ中3です。息子のことを思うとき、今の時代の職業の中で生き残る職業は何かを判断しずらいことが不安なのです。でも確かなことがあります。それは人間しか出来ないことは残ると思います。一つは、オリジナリティで勝負すること。もう一つは、人と人との接客業です。

 つまり、研究者のような仕事は残ります。そして、あとは人と密着した職業です。いずれにせよ、その他大勢では無理な仕事です。このような職種で生き残る企業は、大学の研究室と同じものが必要だと思います。そして、その中で生き残る部下に必要な能力は博士課程の学生さんと同じです。

 つまり、上司を選ぶ能力です。ま、今の社会では上司を選ぶ権利は部下にはありません。しかし、今後は生じるはずです。そうやれるところは生き残れるからです。そして、部下に選ばれない上司はつぶれます。それが未来の管理職であり、校長です。

 今の子どもは、インターネットで調べれば瞬時に分かるようなレベルで合格点をとれるような試験で選別されています。学校教育は、それにフィットしています。さて、息子はどうやって彼が大人になったときに必要な上司を選ぶ能力、部下に選ばれる能力を獲得できるのだろう、と不安になりました。

追伸 教職大学院は学生は指導教員を選ぶことが出来、また、変える権利を持っています。さて、小中高の教師の中で、これに耐えれる教師がどれほどいるでしょうか?

15/03/20(金)

[]敵・味方 19:33 敵・味方 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 敵・味方 - 西川純のメモ 敵・味方 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、鼻っ柱の強いゼミ生が上越を巣立ちました。私の部屋に挨拶したとき、「周りとぶつからないようにします」と殊勝にも言いました。その後の私の言葉は以下の通りです。

 『そうしなさい。新任向けの本に書いたとおりに、周りから好かれる人になりなさい。まずはね。でも、おまえがいつまでも静かに出来るわけ無いよ。あははは。でもね、誰からも好かれて敵がいないという人は何もしていない人だよ。何かをしようとするならば、必ずそれに反発する人は生まれる。でもね、不必要に敵を作る必要は無い。そしてね、敵を作らないようにするよりも、優れた味方を得ること得ることを大事にしなさい。結局、敵味方の中でどちら側に有能な人が多いかで事の成否は決まる。君が正しいことを実現しようとするならば、愚かな敵と賢明な味方を得ることになる。それを守っていけば大丈夫。』

 送り出すとき、ダッコして送り出しました。

[]信心 05:41 信心 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 信心 - 西川純のメモ 信心 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ある同志からメールをいただきました。卒業する子どもにメッセージを書いてもらったところ、一人の子どもから『学び合い』をやめて欲しいと書いてあったそうです。それに相当ショックを受けたとのことです。

 お気持ちは分かります。みんなに分かって欲しいと思うのは教師の性です。でも、そんなのは無理だと見切ったから『学び合い』があるのです。仮に『学び合い』で最高のクラスを創ったとしてもその中には一定の分布の子どもがいます。当然です。全員が「『学び合い』って最高!」と思っていたとしたら、それは不自然だと思います。

 宗教にはそれを信じない人を異教徒と排斥する「人」もいます。一方、全員救われるべき存在だと明確に聖典に示されており、信じていない人も、やがて救われるべき人の一人であるととらえている宗教もあります。しかし、多くの宗教は信じた人が救われる、逆に言えば信じていない人は救われません。

 『学び合い』は集団の2割ぐらいが、『学び合い』を理解していればいいと考えています。そして過半数の6割は、その2割の言っていることが正しいんだろうなと思い、残りの2割は『学び合い』に反対して良いのです。それで、反対している2割も含めて見捨てられないと考えています。

 私の研究室に2年いても、『学び合い』に疑問を持ちつづけて卒業・修了する子はいます。私の管理下から離れれば、研究室でいたときの気持ちが薄れる子もいます。教師としては残念に思いますが、それが自然とも言えます。

 一人も見捨てない社会や教育を実現することが目的です。『学び合い』の授業自体は、そのための手段なのです。大事なのは本当に理解する2割があり、6割がその2割が正しいだろうなと思うようになることです。

 何事も分布があります。我々が目指すべきは、その平均を上げ、分散を下げることです。

rx178gmk2rx178gmk22015/03/21 08:58ブログへのコメントありがとうございます。
それぞれの校種の良さを生かして「したたかに」生きていきます。
1年目はこっそりやってますね。

jun24kawajun24kawa2015/03/21 10:57期待しています。

15/03/19(木)

[]教材研究 09:13 教材研究 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 教材研究 - 西川純のメモ 教材研究 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「『学び合い』では教材研究をどうするのですか?」、これは数ある典型的な私への質問の一つです。私の返答は、『学び合い』の初心者の方、中級者への方、上級者の方では違います。そして、それらは真逆なことも言います。だから、注意しないと混乱します。

 初心者の方の場合は、「してはいけない」です。そして市販の教材を活用することを勧めています。理由は、教材研究は時間がかかり、その労力が活かせる場面は短いのです。つまり時間に関してコストパーフォーマンスが低いのです。だから、それに費やす時間を、もっと直近で費やすべきものに費やすべきだと勧めます。第一は、家庭の時間です。少しでも早く帰り、家族と喋る時間に費やすべきです。

 中級者の場合は、やることを勧めます。というより、やります。『学び合い』の実践者がよく言うことですが、「『学び合い』は教材研究をしなくても出来るが、したくなる」。これに解説が必要です。『学び合い』は教材の力ではなく、教師の子どもに対する思いで成立させる教育です。だから、極論すれば教材研究は必要ありません。確信を持って「勉強しなさい」と言えば良いだけのことですから。しかし、『学び合い』では子どもの多様な発想が表出します。それをいっぱいみるのです。そのため教科部会(すまり、その教科の大好きな人が集まる会)では絶対に話題に出ないような発想を知ることが出来ます。そのため、調べたくなるのです。

 上級者の場合は、勧めますが、そんなに簡単なものではないことを伝えます。私の考える教材研究の行き着く先は、その教科が与える「美」であり「善」を子どもに伝えるものだと思います。そのレベルになると、校務の合間にチョコチョコやる程度では無理です。生活自体がそのものにならねばならない。これは研究者、それも研究環境の条件的に驚異的に恵まれた研究者が実現できるかもしれないレベルです。それに準じたものを小中高の教師が実現しようとするならば、趣味は厳禁、もしかしたら家庭も持てないかもしれません。そのレベルだと語ります。その上で、やりますか?と問います。

 じゃあ、そのレベルに行かない教材研究は無駄かといえば、そうでもありません。

 『学び合い』ではないですが、心から尊敬している教師の本の中には教材研究を勧める本は少なくありません。というより、尊敬に値する教師の本であれば、すぐに使えるノウハウの記述にとどまる訳ありませんから。しかし、その教師にとっては当たり前すぎて省略されていること多いものが実は最も大事な点だと私は思うのです。

 それは誰のための教材研究か、です。

 子どものため、といいたいところですが、そうとは言えません。教材研究に熱心な教師のかなりの割合は、自分のため、としか思えないのです。

 私の元々の専門である理科教育学には、教材開発の論文が山とあります。その多くは、その教材の背景となった学術の記載があり、それに基づくデータ分析があり、それに基づいて教材を開発した論文です。面白いことに、それらの論文には、それを実際に授業に使って子どもが分かったか否かを調べた形跡がないのです。少なくとも、それを論文に記載していない。変ですよね。子どもに分かって欲しいと願って教材開発をしたならば、当然、そこまで調べるはずです。それが無いならば、それを願っているわけではないのです。これは理科教育学での教材研究の過半数を占めています。おそらく、他教科でも五十歩百歩だと想像します(違っていたらすみません)。

 結局、子どもは教師の心を読み解き、それによって学ぶか学ばないかを決めます。私の高校時代、授業能力が高いとは思えない先生がおられました。しかし、生徒に対する愛を感じる先生がおられました。その先生が亡くなるまで、毎年、年賀状を送らせていただきました。

 逆に、授業準備がバッチリで、教材研究をしっかりした中堅の先生がおられました。私は嫌いでした。そして、その先生の前で内職をして、そして学年トップの成績を出しました。その先生には愛を感じられないからです。

 この部分を教材研究を勧める方は、是非、強調して欲しいなと願います。

[]辛い 07:12 辛い - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 辛い - 西川純のメモ 辛い - 西川純のメモ のブックマークコメント

 子育てをしたかたならば分かると思います。子どもを育てることによって多くのものを得られる。しかし、そのためのエネルギーは莫大です。今、目の前に息子が机に向かっています。そして、中2の息子に高校入試の厳しさを語って尻を叩きます。彼が来年立ち向かう高校入試のことを思うとドキドキします。しかし、大学入学を考え、親の管理下から離れた下宿生活、就職後、結婚生活・・・、自分の過去を思い、息子を思えば、ああなってしまうんじゃ無いかと不安で仕方がありません。

 ゼミ生に対しても同じです。しかし、共感能力が病的に高い私はそれをしてしまうと頭がおかしくなります。私が高校教師だったとき、どれほど楽しかったか、そして生活がめちゃくちゃになったかを思い出します。あの当時は、子どもを高い高いしました(高校生を高い高いを出来るだけの体力もありました)。実際にベロベロなめ回してからかったことはあります(もちろん女子はしませんでした)。でも、結果として一人一人の闇を知り、何とかせねばと動き回り、でも、何も解決できません。彼らの闇は、たかが一人の教師が何とか出来るようなものではありません。担任する子どもは三十人です。三十倍の闇を背負えばめちゃくちゃになります。だから、ゼミ生が可愛いという気持ちを封印します。

 ところが、このごろそれが緩んでしまっていることを気づきます。馬鹿馬鹿しいのですが、ゼミ生に説教をしているとき、「先生はね」とか「私はね」とか「俺はね」と言うべき時に「お父さんはね」と言ってしまうことがあります。二十代のゼミ生ばかりではなく、四十代のゼミ生に対してもです。苦笑します。

 小中高の先生方と違って、大学教師は毎年、担任した子どもを社会に送り出します。おそらく二度と会わないであろうゼミ生もいると思います。そう考えれば辛い。

追伸 最後の挨拶に来た学生の場合、若い男子学生の場合はダッコをします。女子学生や現職院生は握手をします。それだけは封印を解くことを自分に許しています。

[]卒業式 06:51 卒業式 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 卒業式 - 西川純のメモ 卒業式 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私にとって1年のうちで最も閑な勤務日はいつかと言えば、今日です。夏期休業期間ではありません。授業は無くとも講演があります。休み明けの実習に向けての準備があります。

 今日は卒業式・修了式の日です。これは小中高の先生方には全く理解できないと思います。

 大学の卒業式・修了式は事務の方がしっかりと準備し、運営してくれます。教員の中で仕事があるのはひな壇に上がるような人です。しかし、それとてもひな壇で座っているぐらいの仕事しかありません。仕事があるのは学長ぐらいです。

 私のような下々は式には出席しません。式には卒業生・修了生、その家族の方々でいっぱいで、我々教員の座るような席は殆どありません。私には何の仕事もありません。大学の事務は式の仕事で手一杯で私に仕事を振りません。学生も卒業生・修了生を送り出す催し物で手一杯です。

もちろん、教員の中には式に参加する方もいます。式の後の祝賀会に参加する方もいます。しかし私は出席しませんし、出席せざるを得ない場合も最後までいません。理由は辛いのです。その式に出席する卒業生、修了生の一人一人が思うもの、彼らのこれからのことを考えると、その重さに耐えかねてしまうのです。

ということで、私は一日まわりに関わらずに過ごします。ま、本の原稿を書こうと思います。そして自宅に戻ってから、心の中で彼らの幸多きことを念じます。

15/03/18(水)

[]教授が変われば大学は変わる 18:32 教授が変われば大学は変わる - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 教授が変われば大学は変わる - 西川純のメモ 教授が変われば大学は変わる - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「教授が変われば大学は変わる」(毎日新聞社)を読みました。読みやすい本だし、著者が苦労人でいい先生であることを感じられる本です。しかし、私の大学人としての経験とは一致していないと感じます。

 以下で書くことはあくまでも私の狭い経験を過度に一般化している可能性を理解しつつ書きます。

 漫画的には大学教師とは象牙の塔に籠もって浮き世離れした言動をする人のようです。そして、研究に邁進し、それ以外には目もくれない。当然、学生の教育なんかどうでもいい。というような人です。例えば、ノーバート・ウイナーや岡潔の奇行は有名ですね。でも、奇行はあるにせよ、普通のおじさん、おばさんの面を多く持っています。そして、圧倒的大多数の大学教師は、もっと普通のおじさん、おばさんです。

 そして一般の人が思うように俗世から離れて、研究に没頭するなんてやっている大学教師はそれほどいません。いたとしたら、ごくごく少数の大天才と、大部分は無能な大学教師です。大学教師の中には勉強が大好きで大好きな人がいます。その人は色々と調べて読むのですが、知の吸収はあっても、知の生産はありません。

 私がつきあった大学教師の中で一流と呼ばれる人は九割以上は人間的にも尊敬できる人でした。何故か?それは人間的にも尊敬できる人出ない人は業績を上げられないからです。

 理系では連名論文が一般的です。それによって一定の業績を一生涯上げ続けることが出来ます。でも、人格的な問題を持っている人は一緒に研究しようとする人はいません。人格的に問題を持っている人の研究室に、有能な学生は所属しようとはしません。そのような学生がいない研究室は業績を上げられません。

 この事情は数学でも同じです(藤原正彦さんの本を読むと分かります)。文系でも同じです。文系の場合、学会誌はそれほど多くはありません。研究業績の中で本の占める割合は高い。でも、一本立ちで本を出せる人はそれほど多くはありません。協働で本を出す人が大部分です。人格的に問題がある人は一緒に本を出そうとは言われません。また、一本立ちで本を出す人は、出版社とちゃんとした関係を維持しなければなりません。漫画的な非常識な大学教師とつきあうほど暇な出版社はそれほどいません。

 これは旧帝国大学でも同じです。博士課程を担当している教員の場合、自分以外に4人の博士課程指導の資格を持つ大学教師の同意がなければ博士の学位を出せません。人格的に問題のある教師はその同意を得られないのです。

 つらつら書きましたが、ごくごく少数の大天才を除けば、業績と人格(少なくとも他人に対してのつきあい方)は比例します。そんな人が、学生を馬鹿にして、いい加減な授業をするわけありません。

 さて、どんな大学でも一定数の有能な大学教師はいます。本人の能力もありますが、関係によって決まるものですから。

 私が同僚教師の無能さを後に学長になった方に愚痴ったことがあります(若かったのです)。その方は「おい、西川。周りの教師がおまえより論文が書けて、授業がうまくて、学生に人気がなって欲しいのか?」と笑われました。凄く納得しました。

 長々書きましたが、ようは「教授が変われば大学は変わる」というタイトルですが、私の感覚では「既に、どの大学にも一定数の教育者としての意識の高い教授はいる」というのが私の感覚です。ちなみに、本学上越教育大学はどのコースを見回してもその割合がとても高いと誇っています。

 でも、大学の改革が遅遅として進まないのは何故か?私の感覚では、教授が変わるよりも、教育者としての意識の高い教授に機会と権限を集中できるか否かだと思います。一般社会では、多くの集団では2割のメンバーが8割の仕事をします。ところが大学では横並びになっており、本来8割の仕事を出来る2割のメンバーが、2割の仕事しか出来ないようになっている点がネックなのです。

 旧帝国大学系ではパブリッシュ・オア・ペリッシュが徹底しています。一生涯助教の人もいれば、若くして教授になる人もいます。先に述べたように、それと教師としての力量に相関があるならば、健全性が保たれます。しかし、地方になればなるほど、それが弱くなり、横並びになる。そうなると集団全体はトップ集団ではなく、下位集団に配慮するようになります。

追伸 大学出身者だったら、自分の大学の教員を思い出してください。たしかに首をかしげる人はいたと思いますが、少数だったでしょ。大多数は普通の人だと思います。そして、かなり優れた教育者もいたと思います。でしょ?最後の人が大学の中で発言力を持てるか、それとも全員の中の一人にすぎないのか、そこに違いが生じます。

[]中信の会 17:47 中信の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 中信の会 - 西川純のメモ 中信の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

6月20日に中信の会があります。お誘いします。http://manabiai.g.hatena.ne.jp/akifune3/20150318/1426668063

[]発表 15:54 発表 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 発表 - 西川純のメモ 発表 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本年度のゼミ生の発表をアップしました。http://goo.gl/kt6xae

[]課題づくり入門 14:50 課題づくり入門 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 課題づくり入門 - 西川純のメモ 課題づくり入門 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「子どもが夢中になる課題づくり入門(明治図書)」(http://goo.gl/qkOX1Y)が1ヶ月で重版決定です。ご愛顧感謝します。

学び合い』をやり始めようとする直前、そして直後に一番聞かれる質問は「課題づくりはどうしたらいいのですか?」なのです。実は本当の答えは「どうでもいい」なのです。でも、それをいきなり言うと意味が不明なので、まずは簡単に『学び合い』の課題を作るテクニックを教えます。その後、子どもの反応を見つつ、課題のツボどころを説明します。『学び合い』をやる前に大事だと思ったことは実はどうでもいいことなのです。その代わり、『学び合い』をやる前には考えたこともない、でも、本当は一斉指導でも絶対にすべきことが大事であることが分かります。そのことは一斉指導だと考えなくても授業らしきものは出来るので意識しないのですが、『学び合い』では絶対に必要なので意識します。このことを意識できることは一斉指導においても大事なことです。

 『学び合い』の課題づくりは、今までの課題づくりとは真逆です。今までの課題づくりは、課題に加えることによって課題を改良します。例えば、発問だったり、プリントなのです。それは味付けを濃くした料理をつく模様なものです。味付けが濃くなると子どもは喜びます。しかし、素材のおいしさは分からなくなるのです。典型的なのはおもしろ実験です。おもしろ実験は面白いほど手品になってしまいます。子どもたちは大受けだけど、テストはさっぱりということになるのです。

 『学び合い』ではぎりぎりまで課題を削ります。そして、どうしても押さえないといけないものは何かを考えます。今までの授業と違って後出しじゃんけんは出来ないのです。一度課題を与えたら、子どもに任せます。だから、なんとなくでは課題は作れません。課題のコアは何かを考えるべきなのは今までの授業も同じですよね。

 先に述べたように今までの授業では色々と味付けをします。ところが『学び合い』では何故それを学ばなければならないかを説明します。料理で言えば、その食べ物がいかに体にとって大事かを語るのです。

 このような課題づくりをすると、教科の時間が学級づくりの時間になります。そして、ともに課題をつくり合う教師集団が出来るのです。教科内容をこてこて扱った課題づくりでは、中学校、高校の先生方は学び合えません。教科が違いますから。でも、『学び合い』だったらそれが出来るのです。

 まだお読みでない方に、お勧めします。

[]ぐんたまの会 07:23 ぐんたまの会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ぐんたまの会 - 西川純のメモ ぐんたまの会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 6月27日に埼玉の本庄で会があります。お誘いします。

 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/kuro106ra/20150317/1426595310

15/03/17(火)

[]追い出しコンパ 21:02 追い出しコンパ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 追い出しコンパ - 西川純のメモ 追い出しコンパ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は西川研究室の追い出しコンパです。なんの企画も無いだらだらと話し合う会です。良いなと思います。そして、卒業生・修了生の挨拶です。聞きながら注意していることがあります。それは私に対する感謝の言葉があるか、無いかです。

 無かった!!!!嬉しかった。彼らが語るのは、西川ゼミが現職院生、学卒院生、学部生が普通に話せて、支え合えたことを感謝する言葉です。10年以上前から同じ視点で見ています(http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20030321/1172994735)。

 自慢します。今年のゼミは良い集団になりました。そして、その管理職は私です!

 こんなこと自慢すること自体が変ですよね。

[]愚かな敵 17:12 愚かな敵 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 愚かな敵 - 西川純のメモ 愚かな敵 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』に反対し、結果を出せないことを合理化する同僚に悩む同志にアドバイスしました。愚かな敵はとてもありがたいのです。

 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20140704/1404445448

 『学び合い』に対して声高に反対する方がいます。私は相手にせず、自滅するのを横目でみています。だって、賢明な敵ならば、そんな品の無いことをしないはずですから。愚かなのです。

[]心 06:50 心 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 心 - 西川純のメモ 心 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ふと思いました。

 「教育は心」のような王道を「はい、どうぞ」の『学び合い』の西川に言われたくないと思う人もいるでしょう。でも、「教育は心」を純化し徹底したのが『学び合い』ですから。普通は今までの授業に「教育は心」を付加する。『学び合い』では、「教育は心」に反するところを削り、「教育は心」を具現化する授業テクニックを付加する。

[]芸人 06:06 芸人 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 芸人 - 西川純のメモ 芸人 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ユーモアのある人は好かれます。そして、その人の話は聞かれます。相手を意識して話すことは大事です。が、程度があると思うのです。

 例えば、校長がしゃべくり漫才のように話したらどう思いますか?校長が着ぐるみを着て職員会議に出たらどう思いますか?一度ぐらいなら良いかもしれませんが、それが毎回だったら。

 子どもにとっての教師は、教師にとっての校長と同じです。教師は芸人では無い。大事なのは、学校教育は何のためにあるか、子どもをどのように見ているか、この考えがしっかりあるか否かです。それさえあれば、ありとあらゆる場面に言動にそれが表れます。子どもはそれを見ている。

 程度を越えた演出は、その教師にとって学校教育は「楽しい」ことが大事であり、子どもとはそれを楽しむお客程度の存在であると考えていることを、クラスの上位層にハッキリと伝えます。楽しむかもしれませんが、尊敬はされません。

 私は講演会では「噺」を練った講演をマシンガントークで語ります。そして、授業の場合も最初の1回はそれをします。一発勝負の場合は、話術は大事です。しかし、回数を重ねるならば、子どもに見透かされる本性が大事。そこが芸人の話術と教師の語りの違いです。

15/03/16(月)

[]一斉指導2 22:18 一斉指導2 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 一斉指導2 - 西川純のメモ 一斉指導2 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 何故、年長者が、指導主事訪問や研究授業でしか出来ないような授業を理想の授業のように若い人に語るのか。自分だって、毎日、出来るわけないのに。1年の9割5分以上でやっていること、それが事実なのです。その時にやっていること、それを正直に若い人に伝えましょう。

 前年度と全く同じことをする教師と、そこで5分間、改良する教師では違いが生じます。指導主事訪問や研究授業だけではなく、毎日、それを積み上げれば、全く違う授業になります。

[]一斉指導 22:02 一斉指導 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 一斉指導 - 西川純のメモ 一斉指導 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ちょっと酔った勢いで書きます。すみません。

 私は一斉指導が上手い。いやもの凄く上手い。

 何故か?

 一斉指導で力量形成をしている方々が一生懸命にやっていること、その9割5分までは意味が無い。ま、意味があるのは、子どもに対してでは無く、その業界の教師の受けには意味がある。まあ、一生懸命にやっている教師だったら、その熱意はその教師が意図していない方面に波及します。そこが大事なのです。

 結局、一斉指導の成否を決めているのは、声の出し方や表情の作り方、そして文字のへたくそな人がまともに見える板書をどれだけ書けるかです。そして、充実した1校時の授業を月に数回やるのではなく、教師用指導書をチラ見すれば出来る10分の授業を1校時に「伸ばす」授業を全ての授業で出来るかです。

 ただし、それで成績上位層の子どもを騙せるのは4週間、最長でも3ヶ月です。そこからは「人」が勝負なのです。教材研究についやすぐらいだったら(教科部会で生きようとするならばそれも大事です)、何のために教師になっているのかを自問自答する方が大事です。そして、それは子どもに語れるもので無ければなりません。偽っても成績上位層の子どもはそれを見抜きます。

 何故、それが分からない!と心の中で叫びます。そして、私の年代の方々は、そのことを若い方々に伝えない。それは罪です。

[]新しい学校で 17:45 新しい学校で - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 新しい学校で - 西川純のメモ 新しい学校で - 西川純のメモ のブックマークコメント

 チラチラと全国の同志から人事の連絡が来ます。

 新しい学校で『学び合い』が出来るだろうかと不安な人もいるかもしれません。逆に、それをきっかけにして『学び合い』をやりたい人もいると思います。

 大事なことです。

 あなたは同僚の人がどんな教え方、また、理論の授業をしているか気にしますか?しないと思います。では、どんなときそれを気にするか?二つしかありません。第一は、その人が自分の授業のやり方をあなたに強いた場合です。第二は、その人が失敗をやらかし、その後始末をさせられる場合です。

 あなたがそんなことをせず、ちゃんと挨拶を出来れば、たいていの場合は問題ありません。

 新任じゃない人も「新任1年目を生き抜く教師のサバイバル術教えます」(学陽書房)http://goo.gl/f2UzHsをお勧めします。新しい学校で、あなたが「いい人」と思われるために何が大事かを思い出すためです。あなたは、新しい学校では「新人」です。

 今まで小さい学校で自由に『学び合い』をしていた同志が、いきなり大きな学校に異動するとの連絡が来ました。私の返信は「ひょえ~。学年△クラスで、お姉さまがどっちゃりの学校じゃないですか・・・・・」です。それに対してのレスは「3人くらいの仲間ができるかもしれません。」でした。そうです、人数が多ければ反対する人もいますが、分かってくれる人も確実にいます。小さい学校に異動するなら、それを利点にすれば良い。大きい学校に移動するならば、それを利点にすれば良い。事をなす人は利点を探し、事をなさない人は逃げ道を探す。

[]重版 15:46 重版 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 重版 - 西川純のメモ 重版 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「『学び合い』を成功させる教師の言葉がけ」(東洋館出版社)が発売1ヶ月で重版決定です(http://goo.gl/bJbqaN)。ご愛顧感謝です。しかし、私には勝算がありました。そこに書かれている実践者の文章を読んで感激して泣かない人を私は思いつきません。心が洗われます。ドラマのようですが、事実です。

 もう一つは、多くの実践者が求めている形態になっているのです。2月21日に書いたメモ(http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20150221/1424470312)をお読みください。まだの方は是非お読みください。

[]結果 15:46 結果 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 結果 - 西川純のメモ 結果 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』で学校づくりをしている某県の中学校から連絡が来ました。メールのタイトルは「結果が出ました!」です。今年度に様々な結果を出しましたが、分かりやすい例を一つ紹介します。その地域のトップ高校への進学率は、18年は14%、19年は10%、20年は12%、21年は16%、22年は10%、23年は14%、24年は10%、25年は10%です。そして27年は17%です。その他の県立高校への進学率も高い結果を出しています。

 それまでのNRT等の結果からも予想される結果ですが、その通りの結果が出ました。

 平成24年4月に「はじめまして」というメールを受け取りました。7月に上越に来て『学び合い』の生を見ました。それから一人で『学び合い』をトライし、徐々に自分の学年(今年の3年生が1年生でした)の人たちに広げました。しばらくして『学び合い』の成果も上がり、学校として取り組もうとする方針が定まりました。

 平成25年5月に学校で講演しました。当然のことながら、先生方によって温度差の違いはあります。しかし、一定数の同志が育っていることを感じました。そして26年の7月に再度来校した時、いっそう広がっていることが分かります。今年の3年生は、1年から『学び合い』で育った最初の学年です。

 高校入試は結果の一つにすぎません。大事なのは、仲間を得て進学できる学年であることです。結果は、そこから導かれるものです。

15/03/15(日)

[]小人閑居して 19:37 小人閑居して - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 小人閑居して - 西川純のメモ 小人閑居して - 西川純のメモ のブックマークコメント

 3月の後半、これが1年中で一番仕事が無い時期です。あんまり閑なんで、今までとは別方向の本を書き始めました。書き始めるときは全体構想が無かったのですが、30分ほどで章立てが出来、1章が書き終わりました。

 実は前から書きたかったジャンルであることを発見しました。

15/03/14(土)

[]天使でも 21:56 天使でも - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 天使でも - 西川純のメモ 天使でも - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ドラッカーには有名な言葉があります。

「事業体とは何かと問われると、たいていの企業人は 利益を得るための組織と答える。 たいていの経済学者も同じように答える。この答えは間違いではない。的外れである。事業の目的として有効な定義はただひとつである。それは顧客を創造することである」

 さらに「利益は企業の目的ではなく、存続の条件であり、明日もっとよい事業をするための条件なのである。」と説明しています。しかし同時に、

「たとえ天使が取締役になっても、利益には関心をもたざるをえない」とも釘を刺しています。

これは企業について述べているのですが、含蓄ある言葉です。「利益は企業の目的ではなく、存続の条件であり、明日もっとよい事業をするための条件なのである。」と思える企業、それを具現化する社員、その社員が生きられる集団を維持発展できる経営者、それが生き残るのです。利益追求だけすれば、結局、社員は我が利益を求めます。ベクトルの異なる集団はつぶし合います。もし、明日のもっとよい事業を提案できる経営者がいるならば、「利益は企業の目的ではなく、存続の条件であり、明日もっとよい事業をするための条件なのである。」と言えるのです。

さて、この言葉は学校にも、クラスにも言えるのです。

学校は利益を求めていません。だから「事業体とは何かと問われると、たいていの企業人は 利益を得るための組織と答える。 たいていの経済学者も同じように答える。この答えは間違いではない。的外れである。」はすんなり受け入れられます。というより、当たり前です。しかし、「事業の目的として有効な定義はただひとつである。それは顧客を創造することである」という言葉に応えられる校長やクラス担任がどれほどいるでしょうか?

これを分かりやすく言えば、校長やクラス担任の仕事は、望むべき価値を見いだし、管下の職員、子どもに納得させ、その価値を求める顧客にすることなのです。

もう一つ、とあいえ、「たとえ天使が社長になっても、利益には関心をもたざるをえない」のです。この場合の利益の分かりやすい例はNRTなのです。NRTの馬鹿馬鹿しさが分かっている教師であっても、NRTに関心をもたざるをえないのです。何故なら、、存続の条件であり、明日もっとよい事業をするための条件だからです。

 『学び合い』の同志諸氏、学力向上本をお読み下さいhttp://goo.gl/3yw2ll。魂を売り渡す必要はありません。ただ、天使すらも関心をもたざるをえないのです。

[]教育同人社 18:49 教育同人社 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 教育同人社 - 西川純のメモ 教育同人社 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 小学校の先生だったら教育同人社をご存じだと思います。テストや教材を作っている会社です。教育同人社は早い時期から『学び合い』を見いだし、応援してくれています。

 最初、教育同人社からお声をかけていただいたとき、特定の営利企業と関わることに躊躇しました。ある時、『学び合い』の会で教材販売のブースを立てていただいたときです。そこに来られた教育同人社の方が、『学び合い』実践者の話を聞いていて、メモを取っていたのです。私は数多くの学会の全国大会の事務局長を担当しました。そしてブースをお願いした企業はあまたあります。しかし、発表者の話を聞こうとする人はいません。

 それから何年のつきあっています。私の頭の中では会社では無く、同志と分類しています。年に何回か上越に来られますが、その目的はゼミ生と飲むことが目的なのです(ちなみに、私はその飲み会には呼ばれません。あはははは)

 教育同人社は『学び合い』を物心両面で支援してくれています。『学び合い』の課題集をHPにアップしてくれています(https://manabiai.djn.co.jp/)。また、『学び合い』の会の開催に関して金銭的な援助もしています。また、講演もしてくれます。

 編集の山口さんや、営業課長の足立さんの講演はお勧めです。課内の運営を『学び合い』でやっているのです。頼めば、参加してくれます。

 全国の同志へ。是非、図々しくお願いして下さい。とりあえず、山口さんに連絡下さい。お勧めです。以下は、本日届いた山口さんのメールです。

 教育同人社の社是は『全ての子どもに、もっと教育を』です。

 一人も見捨てない『学び合い』と相性は良いのは当然ですね。

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西川先生

教育同人社の山口です

今年度は,たくさんの先生方を紹介していただき,ありがとうございました

おかげさまで,広島,岡山,長野,群馬など,

多くの地域の勉強会やセミナーを通して先生方と語り合うことができました

そこには多くの学びがあり,参加するたびに充実感と活力をいただいています

いま,『学び合い』が秘める大きな力を予感しています

ひとつめ

先生による一方向的な講義形式の授業ではなく,子どもの能動的な学習への参加を取り入れた

【アクティブ・ラーニング】というものが注目されつつあります

これは,子どもが能動的に学習することによって,認知的,倫理的,社会的能力,知識の育成を図る というものです

この指導法とねらいは,まさに,『学び合い』です

学び合い』は,アクティブ・ラーニングの先行実施,研究をしているのです

学び合い』が爆発的に全国に広がるのは,実はすぐそこまできているのかもしれません

ふたつめ

全国学力調査のB問題で結果を出すのが『学び合い』ではないでしょうか

求めるものが何かを理解する

課題達成を目指して意欲的に考える

自分で解いた方法を説明する

自分の考えの理由を説明する

友達の方法を聞いて理解する

友達の考えや理由を聞いて理解する

改めて『学び合い』の活動をみてみると

全国学力調査のB問題ができるために必要な読解力,思考力,表現力のインプットとアウトプットを

ごく普通に実践しています

学び合い』の実践が,全国学力調査 B問題の結果向上につながるような気がしてなりません

2つの事由を書きましたが,山口が気が付いていない可能性を

学び合い』はまだまだ秘めていることでしょう

教育同人社は,この素晴らしい『学び合い』を応援していきます

各地の勉強会やセミナーに参加し,もっと『学び合い』の素晴らしさを学びたいと思っています

学び合い』のさらなる広がりや,『学び合い』を実践される先生方の活動をサポートしていきたいと思っています

27年度も,各地域の『学び合い』勉強会に参加します

金銭的な援助もしていきたいと思っています

引き続き,よろしくお願いいたします

☆━━━━━━━━━━━━━━◆ 株式会社 教育同人社 ◆

  山口 直人  E-mail: naoto@djn.co.jp

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  小学編集部 編集一課長 【ワークテスト編集長】

  〒170-0013 東京都豊島区東池袋4-21-1 アウルタワー2F

  Tel:03-3971-5159 Fax:03-3971-1779

  http://www.djn.co.jp

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★

[]無能な管理職 10:40 無能な管理職 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 無能な管理職 - 西川純のメモ 無能な管理職 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教務主任等の主任が苦しんでいたとしたら、管理職が無能なのです。

 主任は管理職ではありません、職務命令も出来ません。が、多くの人に色々なことを求めなければなりません。そして、保護者対応の全面に立たねばなりません。そこで苦しんでいるとしたら、管理職が学校をチームにしていないからです。学校をチームにしていないならば管理職の責任です。ま、無能な管理職は、それを教頭や主任の仕事と考えて、それを出来ない教頭や主任を無能だと思っている。そのこと自体が、無能である証拠です。

追伸 私の集団である西川ゼミで苦しんでいる人がいないなんて思いません。しかし、その原因は自分の無能であり、年長者やゼミ長の責任だとは、1マイクロンも思ったことはありません。

[]強行軍 10:40 強行軍 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 強行軍 - 西川純のメモ 強行軍 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 3泊4日の修学旅行から息子が帰ってきました。充実した修学旅行だったようで学校の先生方に感謝、感謝です。

 ただ、気になることがあります。乗る飛行機に合わせて、4時50分に集合しなければなりません。そのため我が家では3時50分に起床して、集合場所に送ります。朝飯は移動のハス中でおにぎりが2個です。次の日も4時50分起床です。そのため、ワイシャツと制服ズボンで寝たそうです。そして昨日、息子が自宅に帰宅したのは22時半です。遠方から通学している家庭もあるので中には23時を回ってから帰宅した家庭もあると思います。

 おそらく、「これもやってあげたい」、「これも見せてあげたい」という先生方の思いが全部積分されたのだろうと想像します。でも、まずは子どもの健康を考えた基礎的条件があることを、何故、計画段階で気づかなかったんだろう。と、不思議に思います。

 もちろん、子どもの数倍も教師には負担があることは、学校現場で引率した経験のある私は十分に分かっています。おそらく、体を壊した先生がいるのでは無いかと思います。その身を削って実施された修学旅行に対しては感謝しかありません。

追伸 夕食。息子の土産話で盛り上がりました。息子は、中学校で最高のイベントになったと思う、と言っていました。

takami_swctakami_swc2015/03/14 12:46自分は自分が理想と思う学校を作るのが夢です。選ばれた子どもだけの私学や付属校に負けない教育を普通の子どもたちにしてあげたいと思っています。その為に今を頑張っています。自分が管理職になれたときには西川先生の仰る言葉が実現できるように、現状から学ぶようにします。

jun24kawajun24kawa2015/03/14 16:17おごらず、くさらず、したたかに。
管理職なることが目的の人の末路は哀れですよ。

maya-1maya-12015/03/14 22:514月からは、ハードル今までより少しが低く願いを叶えるためのことができるかもしれません。

jun24kawajun24kawa2015/03/15 18:30よろしくお願いします。

15/03/13(金)

[]最後の日、明日、最初の日 21:09 最後の日、明日、最初の日 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 最後の日、明日、最初の日 - 西川純のメモ 最後の日、明日、最初の日 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今から28年前の昭和62年に東京都の高校の教師から上越教育大学に異動しました。そのころは新幹線で長岡に行き、そこから北陸本線の特急に乗り直江津に行きました。平成9年3月に「ほくほく線」が開通しました。それ以来、新幹線で越後湯沢に行き、そこから「ほくほく線」に乗り換えて直江津に行きました。

長岡の駅ナカのそば屋のそばが美味しいのです。ちゃんとした蕎麦を冷凍したもので、美味しかった。長岡経由最後の出張の時、今後は、この蕎麦は食べないなと思いました。

この前の福島の出張で越後湯沢経由で帰りました。その際、今後はこの駅に行かないなと思いました。明日から北陸新幹線が開通です。上越に住むものには待ちに待った日です。残念ながら「ひかり型」は泊まらず、「こだま型」が泊まる駅です。でも、乗り換え無しで東京に行きます。なによりもJRは新幹線の運行を最優先にしてくれます。安心です。

本日、仕事で直江津駅に行きました。ほくほく線の特急の最後でカメラ、カメラの大集団です。明日から歴史ある直江津駅は第三セクターになります。しばらくは第三セクター開業イベントがありますが、1ヶ月もたてば収まるでしょう。そして、どんどん寂れます。

前回の出張から帰って、直江津からタクシーに乗りました。そして、タクシーの運転手の方との会話で、新幹線開業後に直江津はどうなるかを聞きました。回答は「変わりありません。みんな新幹線に乗らず、直江津経由で東京に行きます」とのこと。がっかりです。

学生さんにも「そうあって欲しい」が「そうなるだろう」、そして、最後は「そうに決まっている」になる人がいます。が、地域ぐるみなのが悲しい。明日から、私の住んでいる高田と直江津がJRから第三セクターになります。第三セクターになって栄えた地域なんてありません。

我が家は外から来た人です。我が家は高田や直江津で買い物をしません。何故なら、扱いが悪いからです。長らくのお得意様には誠実なのですが、外部の人間には露骨に素っ気ない。だから、ジャスコのような郊外店に買い物をした方が誠実なのです。そして、高田や直江津の人が想定している長らくのお得意様は急激に減少しています。それに対応する策は、イベント的なものばかりです。本当の対策は、今までお得意さまでなかった人を大事にすることが大事なのです。近隣の柏崎や糸魚川は危機感があります。ところが私の地元はそれが無い。とてもとても残念です。やっているのは、地域の人にアピールする程度のイベントをチマチマやっているのです。

地元、上越にはもの凄い資源があるのです。日本全国に知られている上杉謙信の居城があります。日本中の人が知っている1円切手の前島密は上越の人なのです。幻の酒の雪中梅もある。近くに温泉も豊富で、日本三大夜桜の高田城もある。親鸞聖人の事跡もあります。どれか一つだって、観光地として成り立ちます。雪国の春と秋は素晴らしい。東京生まれの私にとって毎年の豪雪はきつい。しかし、数年レベルの学生さんや観光客には良い経験です。私は東京生まれですが、私が住んだ一番長いのは「ここ」なのです。それが、他地域に後れを取っていることが、悔しくて悔しくて、しかたがありません。コレを見た、高田や直江津の方がご不快になったらごめんなさい。でも、私はこの地が好きなのです。

[]ブレイク 08:49 ブレイク - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ブレイク - 西川純のメモ ブレイク - 西川純のメモ のブックマークコメント

 少なくとも出版に関しては臨界点を超えました。『学び合い』(二重括弧の学び合い)関係の本で現在出版されている本は、私の知る限り以下の19です(抜けがあったら教えてくださいね)。

 私関係で

学び合い』を成功させる教師の言葉かけ

子どもが夢中になる課題づくり入門

簡単で確実に伸びる学力向上テクニック入門

学び合い』で「気になる子」のいるクラスがうまくいく!

子どもたちのことが奥の奥までわかる見取り入門

クラスが元気になる!「学び合い」スタートブック

気になる子への言葉がけ入門

クラスと学校が幸せになる『学び合い』入門

理科だからできる本当の「言語活動」

なぜか仕事がうまくいく教師の7つのルール

クラスがうまくいく! 『学び合い』ステップアップ

気になる子の指導に悩むあなたへ

学校が元気になる! 『学び合い』ジャンプアップ

 三崎さん関係で

学び合い』カンタン課題つくり!

教師のための『学び合い』コミュニティーのつくり方

これだけは知っておきたい『学び合い』の基礎・基本

学び合い』入門

はじめての人のための理科の授業づくり

 水落さん、阿部さん関係で

成功する『学び合い』はここが違う!

青木幹昌さんたち関係で

成功する!『学び合い』授業の作り方

 新年度の教育書フェアーでは、『学び合い』だけでコーナーを十分作れます。そして、来年度はもっと多様な人が出すでしょう。裾野を広げることが一気に進むことが期待できます。正のスパイラルモードに突入しようとしています。とにかく、同志が悩んでいる最大のものは、同じ学校に実践する人が複数いれば解決できることばかりです。何とかせねばと焦ります。

[]新刊 06:57 新刊 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 新刊 - 西川純のメモ 新刊 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 新刊が出ました。お勧めいたします。

 教師のための『学び合い』コミュニティのつくり方: 教師同士・学校同士のつながりを高める実践

 http://www.amazon.co.jp/dp/4762828882

szeidzsiszeidzsi2015/03/13 21:03オンラインで無料で入手できるものですが片桐先生の『言語活動は『学び合い』で。』という本があります。

jun24kawajun24kawa2015/03/13 21:16ありがとうございます。ただ、今回のは書籍に限ったものです。ネットに長けた方らなら、かなりの認知度は高いです。我々が広げなければならないのは、次は本です。

15/03/12(木)

[]卒業式 21:57 卒業式 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 卒業式 - 西川純のメモ 卒業式 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、地元の小学校の校長先生から卒業式に出席して欲しいとのメールが来ました。嬉しかった。そして、誇ります。

 私の喜びが分かるには、少し説明が必要です。

 本学教職大学院の特徴は教育実習を中心としているカリキュラムです。ただし、一般の教育実習とは違います。まず、ほぼ年間を通して関わり続けます。そして、その学校の仲間になる実習なのです。私も、実習校の校長室に座って馬鹿話で延々と話します。これって大学の教員と実習校の校長の関係では無いでしょ。

 その校長とのつきあいも長い。『学び合い』で学校作りを二つの学校で関わらせていただきました。だから、ツーカーです。言いたいことも言いやすい。

 その学校は、本年度で閉校し、統合します。その卒業式に出席して欲しいとのメールです。そのような依頼はありませんでした。特別な式に、出席することを求められた、それは私を本当に仲間と思っていただけたと思います。

 卒業式では泣かないようにします。でも、一人一人の子どもの姿の変化を見させていただきました。そして、『学び合い』の無い学校に統合されます。それを思えば、思うところは多い。

 高揚した気持ちで、自慢します。こんな風に、卒業式の呼ばれる大学教授が日本中に何人いるでしょうか?誇ります。

[]手の内をさらす 07:02 手の内をさらす - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 手の内をさらす - 西川純のメモ 手の内をさらす - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』では、学習指導要領や教師用指導書、また、教師用図書をクラスに置き、かってに使わせます。多くの人はビックリしますが、『学び合い』的には当たり前のことです。何故なら、子どもたちの少なくとも2割程度は教師並みの教師にするのですから、教師に有効な情報は提供すべきなのです。特にお勧めはTOSSの本です。それらの中には、経験があまりない教師が直ぐに使えるノウハウが満載されています。子どもたちの上位層にぴったりの本です。

 教師だけが情報を持っていて、それを小出しに出すことによって授業を成立させている人には、「全く」想像できないでしょう。だって、推理小説の最初に犯人を教えて、それでいて推理小説を面白くするなんて分からないでしょうね。でも、可能です。刑事コロンボが典型的です。成績上位層は成績中の下に合わせた授業の「犯人」なんて先刻ご承知です。だから、隠しても無意味。むしろ犯人を明らかにして、その人が犯人であることをみんなで追求すれば良いのです。それは塾・予備校・通信教材では教えてくれません。何故なら、犯人という正答は一つでも、それを納得する過程は一人一人違いますから。

 もちろん、私の本は是非、教室にもおいて欲しいし、保護者にも紹介して欲しい。私の本によって優れた教師が生まれるはずです。

追伸 子どもや保護者が買ってくれたら、『学び合い』本もTOSSの本も、爆発的に売れる冊数が増えますね。逆に言えば、子どもが読もうとしない本は、空理空論が書かれていると言うことです。

[]増刷 06:31 増刷 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 増刷 - 西川純のメモ 増刷 - 西川純のメモ のブックマークコメント

『子どもたちのことが奥の奥までわかる見取り入門』(http://goo.gl/cMfSy2)が増刷りになりました。ご愛顧感謝です。

この本では、まず、認知心理学の知見を元に、教師は「絶対」に細かい見取りは出来ないことを明らかにします。例えば、よく教師は子どものノートをちらりと見て、その子どもがどんな間違いをしているかを見取ります。が、残念ながら半数近くは間違っているのです。

次に、従来の授業で直ぐに使える見取り法を紹介します。細かいことは分からないですが、人と人との関係に表れる言動は非常に安定しています。

そして『学び合い』特有の見取りをご紹介します。『学び合い』では子どもは自由に動きます。だからこそ、子どもの心の奥がよく分かるのです。『学び合い』では教師はぼーっと立っているようにしか見えません。しかし、そのぼーっと立っているからこそ、色々なものが見えるのです。ちなみに、この『学び合い』特有の見取りが、一斉指導において「超名人」と言われる人の見取りときわめて一致するのです。

 まだお読みで無い方は、是非。

 そして読んだ方へのアドバイス。あの本を教室において置くのです。そして、子どもたちに「先生はみんなの心の中をちゃんと見通せるんだよ。そのポイントが書いてある本だよ。」と言うのです。そうすれば、クラスの2、3人は読みます。小学校1年生でも読む子はいます。そうすれば、『学び合い』の質が高まります。だって、教師並みに見とれる子どもが生まれるのです。そして、どうやっても誤魔化せないことが分かりますから。お勧めです。なお、これは私の本の全てに適応できるノウハウです。

追伸 学校で研究授業、提案授業があり、それに呼ばれることがあります。そこには学校中の先生があつまり、その先生方のクラスは自習です。私はその時間の最初と最後は研究授業の見ていますが、大部分の時間は自習のクラスを観察しているのです。自習のクラスは非常に多くのものを見せてくれます。小学校の場合、『学び合い』の授業を見なくても、そのクラスの自習の姿を見さえすれば、そのクラスの担任の『学び合い』のレベルが分かります。

[]和歌山の会 05:40 和歌山の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 和歌山の会 - 西川純のメモ 和歌山の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 すみません。出張のごたごたで遅れました。本日、和歌山の会があります。おそらく、本日、連絡しても大丈夫だと思います。

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第5回『学び合い』和歌山の会開催について

 第5回の『学び合い』の会を下記の日程で実施することになりました。

学び合い』を既に実践している人、これから研究してみようと思う人、少し興味のある人、いろいろな人が集まって気軽に情報交換できる会です。

 

1 日 時  平成27年3月12日(木) 18時00分~20時00分

2 場 所  紀美野町立野上小学校 相談室 (駐車場:校内中庭と運動場)

         

3 内 容  

(1)実践報告

(2)実践者への質問

  (3)情報交換 など

     

実践報告の一つとして、野上小学校での取り組みの報告を予定していますが、参会者の方々からも、どんな形式でもかまいませんので、話のきっかけとしていろいろ出していただければありがたいです。

     情報交換したり、質問したりすることにより、新年度に向けた取り組みのヒントが見つかればと考えています。

    

申込みは、3月11日(水)までに、下記の事務局までお願いします。

当日の飛び入り参加も大丈夫です。

事務局:紀美野町立野上小学校 松尾詩朗

             〒640-1131 和歌山県海草郡紀美野町動木1445

         電話 073-489-2041  FAX 073-489-2042

     E-mail koutyou@nokamies.town.kimino.wakayama.jp

                           

平成26年11月20日、中央教育審議会の初等中等教育における教育課程の基準等の在り方について(諮問)の中に下記のような文章があります。

・・・そのために必要な力を子供たちに育むためには,「何を教えるか」という知識の質や量の改善はもちろんのこと,「どのように学ぶか」という,学びの質や深まりを重視することが必要であり,課題の発見と解決に向けて主体的・協働的に学ぶ学習(いわゆる「アクティブ・ラーニング」)や,そのための指導の方法等を充実させていく必要があります。

こうした学習・指導方法は,知識・技能を定着させる上でも,また,子供たちの学習意欲を高める上でも効果的であることが,これまでの実践の成果から指摘されています。・・・

15/03/11(水)

[]高校教育 21:17 高校教育 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 高校教育 - 西川純のメモ 高校教育 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 日本には色々な問題があります。本日の震災の復興もあるでしょう。でも、今日本が抱えている最大の問題は人口減少です。一つの道としては、世界的にも類例の無い先進国で大きな国の人口減少の中で、道を探るかです。コレも確かにありだと思います。しかし、もう一つの道は、人口増加に転じることです。

 人口学という学問があります。色々な学説があります。しかし、比較的安定した結論の一つに、高学歴になると人口は減少するということです。

 今の四十台、三十台の半数は大卒です。では、その人たちは大学で学んだことが「直接」役に立っているかといえば、大いに疑問です。

 少なからざる教育委員会が、とりあえず東京大学に何人送れるか、オクスフォードに何人送れるかを目指しています。それも大事でしょう。でも、でも、その子にあった進路を語るべきでは無いかと思うのです。とりあえず大卒、とりあえず偏差値が高いところ。あまりにも安直です。

 今後、十年、二十年、三十年の社会はどんな社会であるか、それを考える情報を高校教育で与えるべきです。その中で生き残れる多様な選択肢を与えるべきです。でも、これは大変です。軸がマルチですから。

 中途半端なホワイトカラーへの道は、中途半端なブルーカラーになります。むしろ、技術を持ったブルーカラーの方が経済的に豊かになると思います。高卒の職人、高等専門学校の善し悪しを語れる高校教師、これはとても凄い職能ですね。

 早く、職に就き、早く家庭を持ち幸せになって欲しい。

[]大満足 07:17 大満足 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 大満足 - 西川純のメモ 大満足 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日は保原小学校の様々な授業を参観しました。最初は八百人弱の子どもたちの全校『学び合い』です。圧巻です。次の時間は全校の先生方の『学び合い』です。教科も様々で、各先生の香りがしました。次は提案授業、レベルの高い『学び合い』でした。

 そして協議会。ここまでの段階に進んだ学校が次に何を目指すかです。『学び合い』を突き詰めれば突き詰めるほど、シンプルになってくるのです。方法論的には、立っているだけで授業を成立させることが出来る「心」を持つことです。なにか精神論のようですが、これには裏付けがあります。心は行動に表れ、クラスをリードする子どもは教師の行動から教師の心を正確に見取ります。その心に沿った行動をします。全ては心です。

 『学び合い』の心とは、一人も見捨てたくないという願いと、学校観と子ども観につきるのです。もの凄くシンプルです。ただし、願いは無限大です。何でも願えます。普通の教師だったら一笑に付される願いを真顔で子どもに語れる教師が素敵な教師です。

 そんなことをしゃべって、学校を出ました。来年度以降、楽しみです。

15/03/10(火)

[]まってました 22:30 まってました - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - まってました - 西川純のメモ まってました - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本を出そうという方へ。

 出版社というと、一丸となって本を出す、出さないを一律に決めているようですが、実際には違います。一人一人の編集者にかなりの裁量権を与えられています。一人一人の編集者にとってライターは動産なのです。よいライターを何人持っているか、それは編集者の財産なのです。だから編集者は株取引をしているようなものです。そして単なる証券会社と違って、株を育てることが出来るのです。株取引では短期のもうけを云々するより、中長期の視点が大事です。それが出来る人が優れた編集者なのです。

 何を言いたいかと言えば、大手の出版社の優れた編集者は必死になって優れたライターを求めています。その人たちはアンテナを高くして、色々に情報収集をしているのです。

 古くからの同志、もしかしたら最も古い同志の一人である青木さんたちが本を出しました。青木さんはいわゆるカリスマ教師ではありません。話しても、ごくごく普通の「良い先生」なのです。しかし、その人の実践は新聞に取り上げられ、その新聞を読んだ編集者がオファーをしました。私が、全く関係しない本です。そして、私には絶対書けない本だと思います。今後、このような本がドンドン出るお思います。とても嬉しい。

 出版に関しては臨界点を超えたと思います。このことをテコに、実践の場においても臨界点を超えるのは近い。

http://goo.gl/nMHorf

[]職員集団 07:17 職員集団 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 職員集団 - 西川純のメモ 職員集団 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 職員室をちらりと見ただけで、その学校のレベルが分かります。職員室の先生方が話し合っている。それも隣ではなく、本棚の向こうの先生と、背伸びして話している。当たり前のようですが、それが出来な学校が少なくありません。そして、そんな学校は荒れています。

 人事異動を通じて、他校から保原小学校に移動する先生方がいます。今年度移動した先生方に、「保原小学校のこと知っていましたか?」と聞くと、皆さんうなずきます。「どんな学校だとおもっていましたか?」と聞くと、変な学校だと皆さんおっしいます。ところが教師集団が出来ているので、すっと文化になじむようです。

 校長室で校長先生とお会いしました。2年以上前に、保原小学校で公開授業がありました。近隣の校長だったので参観に行きました。そして、帰ってから自校の職員に「あんなのは授業じゃない」とおっしゃったそうです。それから数ヶ月後に保原小学校に移動の辞令が下り目が点になったそうです。しかし、保原小学校の先生方を見て、とにかく先生方が積み上げたものをバックアップしようと直ぐにシフトしたそうです。そして、1年間じっくり見て、『学び合い』が本物だと確信されました。そして今年、校内の研修会のためだけに私を呼ぶ予算をつくったのも校長先生です。

 ありがたいことです。生の子ども、生の教師で判断できる校長が保原に来ていただけたのです。当たり前ですが、そうでない教師が多すぎます。黒板に何を書いたか、教師が何を言ったかで判断する人が多すぎます。私はその教師の授業力の善し悪しは、子どもを見ない限り分かるわけ無いと思います。エアーギターでギターの能力を測れるわけありません。人、そして、人と人との関わりにこそ、授業が見えるものです。職員室も同じです。

[]学び合う学校 07:02 学び合う学校 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 学び合う学校 - 西川純のメモ 学び合う学校 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日より福島県の保原小学校に来ています。昨日は全先生方の質問を学年団、教科団ごとに面談し応えました。まず、びっくりするのは冷たい目で私を見る人がいない。それどころか、各先生の質問のレベルが高い。全教科で普通に『学び合い』をしている人がこれほど多い学校は、ない、と思います。凄すぎる。

 私が先生方にアドバイスできること、それは点数にこだわってください、それだけだと思います。テストの点数なんてくだらない。しかし、テストの点数の分布は、その集団の質を表します。テストの点数なんて下さい。下らないからこそ、そんな程度のことは楽々と抜群の点数を上げれば良いのです。本日は子どもたちを見ます。楽しみです。

15/03/09(月)

[]待っていました。 22:10 待っていました。 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 待っていました。 - 西川純のメモ 待っていました。 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本を出そうという方へ。

 出版社というと、一丸となって本を出す、出さないを一律に決めているようですが、実際には違います。一人一人の編集者にかなりの裁量権を与えられています。一人一人の編集者にとってライターは動産なのです。よいライターを何人持っているか、それは編集者の財産なのです。だから編集者は株取引をしているようなものです。そして単なる証券会社と違って、株を育てることが出来るのです。株取引では短期のもうけを云々するより、中長期の視点が大事です。それが出来る人が優れた編集者なのです。

 何を言いたいかと言えば、大手の出版社の優れた編集者は必死になって優れたライターを求めています。その人たちはアンテナを高くして、色々に情報収集をしているのです。

 古くからの同志、もしかしたら最も古い同志の一人である青木さんたちが本を出しました。青木さんはいわゆるカリスマ教師ではありません。話しても、ごくごく普通の「良い先生」なのです。しかし、その人の実践は新聞に取り上げられ、その新聞を読んだ編集者がオファーをしました。私が、全く関係しない本です。そして、私には絶対書けない本だと思います。今後、このような本がドンドン出るお思います。とても嬉しい。

 出版に関しては臨界点を超えたと思います。このことをテコに、実践の場においても臨界点を超えるのは近い。

http://goo.gl/nMHorf

[]保原小学校 08:00 保原小学校 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 保原小学校 - 西川純のメモ 保原小学校 - 西川純のメモ のブックマークコメント

今から今年度最後の出張です。

学校で『学び合い』で取り組んでいる福島県の保原小学校。多くの同志との語らいを楽しみにしています。

[]自己嫌悪 07:47 自己嫌悪 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 自己嫌悪 - 西川純のメモ 自己嫌悪 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 息子は数学が不得意で英語は得意です。これは私とは真逆です。

 その数学を何とかするためにガンガンにやらせました。しかし、定期テストでの成果は満足できるものではありませんでした。数学の勉強をやらせるために、英検の勉強をやらせませんでした。やったのはテストが終わってからの二日間です。しかし、準2級を取りました。中2としては立派なものです。

 本当は数学なんてやらせず、英語をやらせた方が、息子の将来には繋がることが分かっているのに、数学をやらせている自分に自己嫌悪します。

[]どこを見る 07:41 どこを見る - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - どこを見る - 西川純のメモ どこを見る - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は全国各地の人から『学び合い』の相談メールを受けています。そして、授業の様子をビデオで写した映像で送ってもらうことがあります。送ってもらった映像を3秒見ただけで、この方は『学び合い』がまだ分かっていないことが分かる場合があります。

 3秒で何故分かるのでしょうか?種明かしをすれば簡単です。

 私はクラス全体の動きを見たいのに、一人一人の子どもの姿、特にノートに何を書いているかを写している人がいます。『学び合い』の超初心者に多いパターンです。

 また、相談メールでも直ぐ分かります。典型的なのは、特定の手のかかる子の細かい記述が延々と続くのです。ところが私が気になるのは、その子の周りの子がどのようにアプローチしているかなのです。しかし、それが書かれていないので、集団の様子が全く見えないのです。

 見方が違うと、同じクラスも全く違って見える。

[]見た目 07:34 見た目 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 見た目 - 西川純のメモ 見た目 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 イジメのある学級や学校は一見ハッピーに見えます。何故なら、イジメをしている子どもが我が世の春を謳歌しているからです。そして、その子たちが教師と仲が良いと教師や校長には実態が見えない。何故かといえば、人はせいぜい十人程度しか一度に認識できないから、その十人が全てのように見えてしまう。意識的に観察しなければ出来ません。しかし、自分が幸せになるために教育をしている人は、それが出来ない。何故なら、その観察によって自分の目の前のハッピーなクラスや学校が決してハッピーで無いことが分かるから。

 他ならない、高校教師時代の私が犯した失敗です。私のクラスは超ハッピーに見えた。クラス全員から懐かれた。私の指示は徹底された。私の授業にはみんな集中した。泣かせたいところで泣かせ、笑わせたいときに笑わせた。私は自分を天才だと思った。でも、クラスには闇があった。

 あの頃は分からなかった。でも、今はハッキリ分かる。そして、かつての私のように自分がハッピーになりたい人がそれを犯していることが見える。紹介しているエピソードでとりあげられている子どもはどんな子どもか。写されている写真の中心に写っているのは誰かで。私はそんな目でブログやFBを観察しているのです。

[]テーマ 05:27 テーマ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - テーマ - 西川純のメモ テーマ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 来年度以降、西川研究室が追求するテーマは以下の通りです。

 まずは、『学び合い』を通じた地域コミュニティの再生です。そのために小中合同『学び合い』の定常化や、保護者を巻き込んだ学習を行いたい。問題はフィールドの確保です。

 次は一生涯を見据えた特別支援教育です。現状の特別支援教育は医療の意味合いが強い。つまり、目の前の障害を軽減したい、に目が奪われて、その子の一生涯の幸せは何かを問うことが少ない。現在、五十代、六十代の特別支援を必要とする子どもの親は、「学校にいるときは手厚いが、卒業したとたんにだれも手を貸してくれない」と不満を持っています。霜害を軽減しようとしても、砂上の楼閣のような場合は少なくありません。障害を障害として当人も周りも認め、つきあいかたを学ぶべきだと思うのです。すでに『学び合い』は授業ではそれを実現していますが、視野を生涯に広げてみたいと思います。

 そしてICTです。今のICTICT自体が目的となってしまっています。端的な例は、一人一台のタブレット教です。もう宗教に近い。これは少人数教育と同様にど素人的な発想だと思います。本当はICTはツールの一つに過ぎません。まず、教育があり、そして最大のツールは人であることを明らかにしたいと思っています。

[]学校経営コース 05:17 学校経営コース - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 学校経営コース - 西川純のメモ 学校経営コース - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本学教職大学院には授業作りをメインとするコースの他に学校をどのように経営・運営することを学ぶコースがあります。それが平成28年度より、大幅に変わります。目立った変化としては教頭昇任直前の人を想定した1年制コースです。しかし、それ以上に大きな変更は教育内容です。

 本学教職大学院の特徴として、教科教育を専門とする人が多いです。それまでは授業作りのコースに担当していました。ところが、28年以降はそのような人が経営・運営を担当することになります。つまり、授業を中心にした学校経営・運営という、ごくごく当たり前でありながら、大学院では扱われなかったことが導入されます。

 で、私も28年度より担当することになります。

 じゃ、何をするか?

 実は、もうやっていることを表立ってやるだけのことです。

 私の研究室の現職院生さんは、普通だったら指導主事がやっているようなことを教育実習でやっています。例えば、複数の学校の教育を調整したり、飛び込みで授業指導をしたりしています。

 私が授業でやることは『学び合い』です。

 経営学的に言って、『学び合い』は校長がやるべきことを教室でやっているだけのことです。だから校長が何をすべきかは『学び合い』で明らかなのです。西川ゼミでは色々な研究をしていますが、校長もその一つです。色々な小中高の先生に、今まで仕えて良かった校長と大変だった校長をインタビューしました。その結果、『学び合い』的に管理している校長が仕えやすく、従来指導型の管理をしている校長が仕えにくいのです。

 ま、授業と言っても、私のやるのですから「さあどうぞ」でやりますが。

15/03/08(日)

[]西川ゼミ 09:08 西川ゼミ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 西川ゼミ - 西川純のメモ 西川ゼミ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 偉そうなことを延々と書いていますが、じゃあ、おまえは完璧なのかと言われれば、「とんでもない」と応えます。

 一人も見捨てたくない、と願っています。じゃあ、私のクラスである西川ゼミの学生が一人も見捨てられていないか、と問われれば、首を振ります。西川ゼミに入ろうとするキャラの立った40代から20代の二十人の集団です。私は来るものは拒まず、去る者は追わずを基本としています。能力的にも天と地ほどの差があります。これで問題が起こらないわけありません。しかし、『学び合い』以外でこれを解決し、少なくとも問題を最小に出来ると思ったことはただの一度もありません。私の能力で西川ゼミが毎年、抜群の成果を上げ続けているのは、純粋『学び合い』で運営されているからに他なりません。

 私は学生が将来にわたって生き残れる力を得られるように育てています。教えてもいますし、学ぶ機会を与えています。しかし、私の管理下を離れたとき、それを使えているかと問われれば、十分ではありません。そもそも置かれた環境に関わらず活躍できる能力なんてあったら見てみてみたい。だから『学び合い』では個人を育てることより、集団を育てることを大事にします。では、私が愛する教え子に何が出来るか。それは、より多様な人とつながりを持てるようにすることです。それをやっています。

 小中高の先生方はうらやましいと思います。送り出した子どもが基本的に限られた地域に住んでいる。これは私には無いアドバンテージです。

[]思いもつかないこと 08:52 思いもつかないこと - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 思いもつかないこと - 西川純のメモ 思いもつかないこと - 西川純のメモ のブックマークコメント

 校長の仕事は、部下が思いもつかないレベルで物事を理解し、それにもとづき目標を与えられ、評価をすることです。

 と書きました。では、具体的に説明します。

 例えば、グローバルというキーワードが今後重要になるでしょう。

 では、子どもたちが大人になる二十年後、三十年後、四十年後の日本社会なのかをイメージして下さい。その時の人口構成を予想して下さい。そう考えれば、グローバルというと、とりあえず英語教育なんては考えません。

 また言語活動の充実といったって、みんなの前で発表できる能力の育成なんて考えません。

 おそらく日々の授業でアップアップになっている職員には、上記に述べたようなことしか思いつきません。だから校長はそういう職員が思いもつかないレベルのことをリアルに想像しなければならないのです。

 もし、子どもたちが大人になる二十年後、三十年後、四十年後を思える校長ならば、一斉指導はしません。一斉指導では、その日の授業は分からせられるかもしれませんが(かなり危うい仮定ですが)、大人になったときに生き残れる力は育てられません。

[] 08:39 2015-03-08 - 西川純のメモ を含むブックマーク 2015-03-08 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は山のように本を書きました。これによって『学び合い』を始めようとするひとが安心して始められるように準備は整ったと思います。

 あの本によって、『学び合い』を「丸投げ授業」と批判した方々への明確な応えになったと思います。何もやっているわけではなく、徹頭徹尾、考えられた授業であることを、これでもか、というレベルでテクニックを解説したのですから。

 今年中に中級編の本を書きたいな。そして数年以内に上級編の本を書きたいな。書けるためには、それを理解できる人が商業ベースで成り立つほどの人数にならねばならない。中級編は、もう、成り立つと思います。上級編はあと、もう少しです。

 おそらく、今までの教育書でテクニックを捨てるというテクニックを書いた本は皆無だと思います。捨てるというか、正確に言えば、テクニックの本体である考え方が内在化すれば、テクニックとして意識する必要性はないということです。象徴的な書き方で書いた本はあることはあるけど、それを実証的データで書いた本はないと思います。

[]4月が楽しみ 08:39 4月が楽しみ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 4月が楽しみ - 西川純のメモ 4月が楽しみ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 各出版社の営業が『学び合い』を前面で出そうとしていただいております。ありがたいことです。4月には「教育書フェア」という催しがありますが、おそらくそこでは『学び合い』本が前面に出ていると思います。きっと4月に『学び合い』に出会う人がかなり生まれるでしょう。その人たちが『学び合い』を安全に実践する準備は整っています。来年度はどう化けるか、とても楽しみです。

[]校長学 08:39 校長学 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 校長学 - 西川純のメモ 校長学 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 日本には、組織的に校長を育てるシステムが皆無です。やられているのは、教頭試験に出るような法規の知識ぐらいです。せいぜいは、職員がセクハラをした場合にどのように対応すべきかというケーススタディぐらいです。

 恵まれた人は優れた校長をそばで学ぶことが出来るでしょう。しかし、優れた校長はそれほど多くは無い(そこそこの校長が大部分ですよ)。だから、学べたとしても一人のケースであり、理論的に理解できるわけではありません。結果として、圧倒的大多数の校長は、自分の一斉指導をモデルにした校長になるのです。

 子どもに細かい指示を出し続ける人は、職員に細かい指示を出し続ける校長になります(ね、いるでしょ)。明るいクラスを作っている人は、明るい職員室を作るのです。でも、校長の立ち位置はいかなるものであるかを知っている人は殆どいません。部下が5人程度の上司(主任、係長)の管理運営の仕方と、数十人以上の管理運営の仕方は違います。求められる能力が違うのです。後者の管理運営の仕方は、細かい指示を出し続けることでもなく、明るい職員室作りでもないのです。

 例えば、職員の先頭になって活動する校長はアウトなのです。

 職員の悩みを親身になって聞く校長はアウトなのです。

 飲み会の2次会につきあう校長はアウトなのです。

 それらは学年主任や、先輩教師がする仕事で校長の仕事ではありません。

 校長の仕事は、部下が思いもつかないレベルで物事を理解し、それにもとづき目標を与えられ、評価をすることです。

 日本には校長学がありません。

[]贈る言葉 07:56 贈る言葉 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 贈る言葉 - 西川純のメモ 贈る言葉 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 同志の学校の校長先生が卒業式の祝辞で言った言葉です。

 「負けて終わりではない。やめたらおしまいだ」

 全国の同志に贈ります。

[]名人 07:00 名人 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 名人 - 西川純のメモ 名人 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 非常に授業能力の高い人、ま、正確に言えば集団コントロール能力の高い人の場合、『学び合い』をしなくても、『学び合い』と近い状態にすることは可能です。ただし、最後の1割、最後の5分の子どもはどうしようもありません。とてつもない子がいた場合、名人級の人でもその子を追い回すことになってしまいます。その状態でも名人級とみられる方法があります。それは問題を目立たなくすることです。

 一斉指導の名人と呼ばれる人たちの中にも『学び合い』に反発する人とシンパシーを感じる人がいます。違いは、最後の1割、5分の存在を認められないか、認められるかです。

[]名人を目指す 07:00 名人を目指す - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 名人を目指す - 西川純のメモ 名人を目指す - 西川純のメモ のブックマークコメント

 一般の人が名人級の人をまねても絶対にまねられません。

 日本にはプロのサッカー選手や野球選手を目指す子どもが山ほどいます。それと同じぐらい、名人教師の授業を見てそうなりたいと願う教師がいます。でも、断言します。その人たちの99.999%はなれません。凡夫が名人級の授業をする道は、子どもたちと一緒にやるしかないのです。子どもたちと一緒にやるためには、子どもたちにやる気にさせるしかありません。やる気にさせるためには、信じて任せるしかありません。

[]次元が違う 06:48 次元が違う - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 次元が違う - 西川純のメモ 次元が違う - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』の本体は、一人も見捨てたくないという願いであり、それを実現するための学校観と子ども観という考え方なのです。私が様々な本に書いた声がけの方法、見取りの方法、課題の作り方は、その学校観と子ども観の影です。テクニック的には、従来指導型との併用は可能です。しかし、併用したものは『学び合い』とは縁もゆかりもありません。

 本人が気づかなくても、一定の考えの基に使っているのです。

 『学び合い』以外の課題を思い起こして下さい。その課題が、子どもの一生涯の幸せに通じていると本人に語ることが出来ますか?その説明は、あなたの嫌いな教科(例えば物理)の教師が、その教科が大事だと語るような説得力ではないでしょうか?

 『学び合い』以外の授業におけるあなたの立ち位置を思い出して下さい。あなたがいなければ、そのとたんに成立しなくなるのではないでしょうか?そうであれば、教師がいない社会において生きていける力を与えているのでしょうか?

 教室ではさまざまな問題が起こります。それに対応するために数多くのテクニックを教師は学ぶべきであり、そのテクニックのバリエーションが多い(引き出しが多い)方がすくれているとは思っていないでしょうか?『学び合い』では、問題を解決できるのは子ども集団であると考えているのです。

 考えて下さい。ここに二人の野球部の顧問がいたとします。一人は、県大会優勝を目指しており、野球が出来ることが全てに通じていると考えているAがいます。そして、子どもは未熟で自分が指導すべきだと考え、様々な練習プログラムを知っていて、それを子どもたちに指示します。

 もう一人は、子ども全員の成長を目指しており、野球が出来る出来ないかは大人になってからは重要では無いと思っているBがいます。しかし、野球を通して人との関わりを学び、その中で様々な困難に立ち向かう力を育てたいと考えています。そして、子どもたちは多様で数十人の一人一人には課題があると考えています。だから、子どもは未熟だけど、その多様性に対応できるのは子どもたちで、自分には対応できないと考えます。だから、自ら考え解決できる集団を作ることに頭を使い、個々の練習プログラムは子どもの問題だと考えます。

 さて、Aにも、Bにもテクニックを持っています。もし他方のテクニックを使う場合はどう使うでしょうか?

 AにとってBのテクニックは有効だと思います。そして今までのテクニックと同じように使うでしょう。ただし、子どもに任せることは限定的で、あくまでもA中心に動かすでしょう。

 BはAのテクニックは自分では使いません。使う場合は、子どもたちに例示して、使うか使わないかを判断させます。

 それと同じです。だから、『学び合い』をテクニックとして使っている人か、考え方として理解しているかは私にとっては非常に分かりやすいのです。『学び合い』と非『学び合い』は併用できません。『学び合い』を非『学び合い』のテクニックは次元が違うのです。基本的に併用できません。併用できるとお考えの方は、学校観と子ども観に立ち戻って下さい。そうすると、『学び合い』ではないことが分かると思います。

 私も一斉指導で使っていた話術や課題作りを使いますよ。ただし、一発勝負の講演会や、最初の授業だけです。使えば楽だから。でも、私のクラスである西川ゼミの学生に一斉指導のテクニックを使おうなんて思ったこともありません。馬鹿馬鹿しいから。私が一斉指導のテクニックを使ったらゼミ生はとても気持ち悪がると思います。もっと言えば、『学び合い』のテクニックすらも使いません。私が可視化のテクニックを使ったらゼミ生は気持ち悪がると思います。

 『学び合い』の考えが分かれば分かるほど、肩の力は抜けていき、バカなおっさんになっていきます。

追伸 諸般の事情で併用せざるを得ない場合があります。心が『学び合い』の学校観と子ども観ならば、『学び合い』です。また、やりはじめで信じられないひとは併用はありです。でも、同時に併用は避けて下さい。アイスクリームとカレーは美味しいですが、それを混ぜるとまずくなります。『学び合い』をやるときは純『学び合い』で、一斉指導をする場合は純一斉指導をすることを勧めます。

15/03/07(土)

[]ぐんたまの会 21:17 ぐんたまの会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ぐんたまの会 - 西川純のメモ ぐんたまの会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

3月28日に『学び合い』の会が埼玉県本庄市であります。お誘いします。

http://manabiai.g.hatena.ne.jp/kuro106ra/20150307

[]違い 09:26 違い - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 違い - 西川純のメモ 違い - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』に出会った人の言動の変化は非常にパターン化しています。私はそれを十五年ぐらい観察しています。だから、「あ、あの段階になったんだろうな」と気づきます。十年ぐらいまでは、アドバイスしていました。が、最近はしません。理由は言っても分からない場合が多いですし、言えば「西川先生は自分以外の考えを容認しない人なんだ」と思われるからです。

 一つのパターンは、『学び合い』が分かってきて、一応実践できるようになった後で、『学び合い』を相対化するのです。平たい言葉で表現すれば、「『学び合い』もあるね」ということです。まあ、ある意味、健全な形です。が、その発言を読んでいると、『学び合い』をテクニック的にとらえ、考え方であることを理解していないな、と思うのです。

 自分の授業能力の向上、そしてクラスが良くなる、レベルでとらえるならば、「『学び合い』もあり」です。しかし、一見みんな楽しいクラス、学校のようで、その中で苦しんでいる1割、5分の苦しみを分かっていない。それが分かれば、「『学び合い』もあり」とは思えないと思います。

 「一人も見捨てない」、それは地獄の中にいる1割、5分の子どもの存在が分からなければ共感できないものだと思います。そして、その苦しみを解放することが、9割、9割5分の子どもの幸せに繋がることを理解できないと、全体に求められない。

 『学び合い』はテクニック的には非常に簡単です。習得することにそれほど苦労はない。ところが、教師の心でやる授業なので、教師の立ち位置、願いがダイレクトに子どもの姿に出ます。教材の能力より、学校教育とは何かをちゃんと語れる、そしてそれに恥じない行動をする。もの凄い職能が必要です。

 『学び合い』は自分の授業能力の向上、そしてクラスが良くなる、レベルを目指しているわけではありません。

追伸 1ヶ月ほど前に、私が「あ、あの段階になったんだろうな」と思っていた人が、私に「やっと西川先生の仰る意味が分かりました」と言ってきました。そこで、二三、問答をしましたが、次のステージに進んだことが分かりました。

 ま、こう書くと不快に思われる人はいるでしょうね。すみません。

15/03/06(金)

[]影響力 22:17 影響力 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 影響力 - 西川純のメモ 影響力 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は大学の教師です。で、小学校、中学校、高等学校の先生と現場に対しての影響力は違うでしょうか?「私」ではなく大学教師のことを考えて下さい。

 みなさんのすんでいる地域の大学(教員養成系大学・学部)の教員の中で何人名前を思い出せるでしょうか?そして、思い出せる教師がいたとして(かなり危ういですが)、その教師の学校現場に対する影響力はどれほどでしょうか?

 次に、皆さんの学校段階の先生方を思い出して下さい。そして、学校現場に影響力を持つ人を思い出して下さい。それも校長や指導主事出ない人。こちらは確実にいます。それらの人が何故影響力があるかを考えて下さい。分析すれば、その多くの人は実はたいしたことではないけど、ずっと続けているからだと思います。

 何を言いたいか。つまり、大学教師である私より、小中高の先生方の方が、小中高の学校現場への影響力という点ではアドバンテージがあるということです。もちろん、簡単ではありません。しかし、大学教師よりはアドバンテージがある。大多数の大学教師の出来ること、研究会で講演して、1時間以内に講演内容を忘れられこと(最悪、馬鹿にされること)ぐらいなのです。

[]ソフト 21:33 ソフト - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ソフト - 西川純のメモ ソフト - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は自分の健康を守るために、講演に関してかなりのものを求めています。

 私が必要としているところは、それでも出してくれます。それも1公立学校が工面するのです。ありがたいことです。

 私の経験上、某地域の行政はお金を出しません。手近に大学がいっぱいあるので、手近な大学の教師を使うことを前提としているシステムです。

 ところが、そんな状況が変わっていることを本日知りました。ハードではなく、ソフトに予算を出す価値を見いだしたのです。

追伸 大部分の方には意味不明ですが、現在の教育工学研究のベースが変わるかもしれません。実はソフトもハード的なのです。ようは、それを使う「人」が大事なのです。

[]泣く 21:33 泣く - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 泣く - 西川純のメモ 泣く - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、ゼミ生に泣かされました。嬉しくて。

 ゼミ生は特別支援の子どもに関わっています。『学び合い』で健常児と関わる機会を設けています。そのゼミ生は「健常児に話すとき、自分を見てから話すのではなく、話せた」と報告しました。それを聞いたとたん、嬉しくて涙がでました。この何気ないことが、当人にとってどれほどの意味があるかが分かるからです。そして、その意味が分かるからゼミ生も私に報告した。

 なかなか優秀です。修士1年で私を泣かせる報告が出来るなんて。

0941.21.8

scorpion1104scorpion11042015/03/06 21:53「健常児に話すとき、自分を見てから話すのではなく、話せた」
そういう関係が、日常になったのでしょうね。そして、日常がこれからもある幸せ。当人の幸せと周囲の幸せ、かけ算の未来ですね。

jun24kawajun24kawa2015/03/07 06:48それを学校で実現することは簡単であることを我々は知っています。

15/03/05(木)

[]足りないもの 21:15 足りないもの - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 足りないもの - 西川純のメモ 足りないもの - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、古くからの同志が遠方から訪ねてきてくれました。積もる話も多く、楽しい時間でした。その中で、「『学び合い』に関して、今、足りないと思うことは何ですか?」と聞かれました。その種の質問を受けたことがないので、ドキリとしました。じっくり考えて出した応えは「ありません」です。

 今、日本中に実践者がいます。『学び合い』の方法論も確立され、書籍も完備されています(少なくとも入門段階)。周りの状況は『学び合い』を必要としている状況は明確です。

 もちろん、悩んでいる同志もいます。しかし、その悩みは結局、同じ職場に同志がいない、それに尽きます。同じ職場に同志が二人いた場合は問題にならない悩みです。ようは量的拡大で解決します。そして、その準備は整っています。

 では、私は何を待っているか。それは民衆の蜂起です。たいして役に立っていない授業に対してNOを突きつけることです。それはインターネット上のコンテンツの蓄積によって発火点が決まります。

[]本気になっている 21:15 本気になっている - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 本気になっている - 西川純のメモ 本気になっている - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昔だったら、なあなあですんでいたことが、すまなくなってきています。

1) 修学旅行のお金が払えない場合、修学旅行に行けません。

2) 行き過ぎた保護者に対して、法的な処置をするようになります。

3) 集落が反対しても、一気に学校統合をするようなりました。

 今後は、分限を受ける教諭が増えていくでしょう。もちろん、心の病で休職する教諭は増え、それが分限に繋がるようになります。採用1年目で任用されないことも今後あり得るでしょう。

 実は、大学もそうです。

 教員養成系学部に対しては今までも何度も外圧がありました。ところがシンポジウムや報告書で誤魔化せました。最近までは、組織の名前を変えればOKでした。ところが今は違います。今まではよくやったところにプラスアルファの予算が付きました。今後はちゃんとやっていないところの予算が削減されるのです。ということは、今後は生首が飛ぶこともあり得るのです。が、大学人の多くはその変化を知りません。そして文科省から厳しい注文を受けている大学管理職を糾弾します。が、糾弾するのが可愛そうです。各大学の管理職は必死になって守っているのに・・・。それに文科省を糾弾しても意味がありません。

 結局、日本という国に余裕がなくなったのです。お金がないのです。

[]攻め方 21:15 攻め方 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 攻め方 - 西川純のメモ 攻め方 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私自身が特に興味があるのは、アクティブラーニングに対する要求レベルです。今を去ること十数年前に総合学習が導入されるとき、先生方は戦々恐々としていました。ところが蓋をあげれば、今まで通りでOKになりました。それが証拠に、総合学習の本が本屋に全く見られません。道徳の教科化でもおんなじです。書店に並ぶ道徳本はかつての総合学習とは比べものにならないほど少ない。そして実際に売れている本はもの凄く少ないのです。

 さて、アクティブラーニングですが、文科省の攻め方が今までとは違います。大学入試から攻めているのです。これって強力です。高校、中学、小学校に波及するまで時間がかかるようですが、一度広がり始めれば、強力です。上手いこと考えた、と思います。

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 今後、時間がたつに従ってアクティブラーニングという言葉が世にあふれ、本のタイトルにも出るでしょう(私も出すかもしれません)。それを分類したいと思います。といいましても、実は既に書いた”学び合い”の分類と全く同じになるはずです。

 まず最初に、我こそはアクティブラーニングの原典であると主張する人はいます。そのためには古証文を出して、訓詁学的な解説をする人はいるでしょう。でも、文科省が言うアクティブラーニングはそれらの主張するものとは違います。過去の文章ではなく、文科省の今の文章が大事です。

 行政と接したことがある方だった分かると思います。行政は失敗が許されない、そして責任を取る権限を与えられていない。従って、特定のものを強く強いることをしません。たまに、特定の教育方法を強いる行政がありますが、あれは本来行政的にはアウトです。まあ、県レベル以上の行政では有り得ないでしょう。一見そのように見えた場合も、行政文書をちゃんとみればそのように求めていないことは明らかにです。単に、お馬鹿な担当者が、自分の意見と行政との違いを分からないだけです。

 文科省の言うアクティブラーニングとは、中央教育審議会「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて~生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ(答申)」(平成24年8月28日)の用語集にある「教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法の総称。学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習等が含まれるが、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である。」であり、それ以上でも無く、それ以下でもありません。

 行政文書で教育方法を例示する場合、色々な例示を行い、最後に「等」をつけます。つまり、どれか特定のものを決めていないのです。下級の行政がそれを取り違える可能性がありますが、このあたりをちゃんと理解して理論武装する必要があります。「学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法の総称」なのです。

 これは”学び合い”と同様に、4種類のアクティブラーニングが生まれます。おそらく、多くの場合は手段としてつかいます。答申が「認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力」と書いていますが、まず現場ではそれを理解できません。そのため、汎用的能力ではなく、学力向上、それもNRT対策もしくは受験対策レベルでアクティブラーニングをとらえるでしょう。あれた学校の場合は、人間関係作りにアクティブラーニングを取り入れるでしょう。

 ごく一部が「認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力」に応えるアクティブラーニングをするはずです。ただし、これまた二つに分かれます。多くは、子どもの能力を低く見積もり、教師の指導力を期待する今の枠組みの中でアクティブラーニングをします。これらに決定的に欠けているのは、子どもを大人にするという視点です。子どもが大人になったときには教師はそこにはいません。その教師がいない大人になったときアクティブラーニングを出来るような子どもを育てるには、子どもの力を大きく見積もる教育が必要です。それのみが中央教育審議会の答申が述べている「生涯学び続け、主体的に考える力を育成する」に応えられません。このアクティブラーニングに対応できるのは『学び合い』だけです。

 まとめましょう。

 第一に文科省の言うアクティブラーニングとは、中央教育審議会が述べているアクティブラーニングであり、それは「学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法の総称」なのです。

 第二に、アクティブラーニングは「認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力」の育成を求めているのであって、NRT対策や人間関係作りのような特定の能力を育成しているものではありません。

 第三に、アクティブラーニングは「生涯学び続け、主体的に考える力を育成する」ことを求めています。学校を出れば教師はいません。教師が前面に出続けた教育はその様な力を育成できません。

 以上が理論武装の根幹です。

 勉強している行政担当者はそのあたりをよく勉強しています。というか、それがあたりまえです。だから、「学校が主体的になって頑張って下さい」レベルのことしか言いません。が、勉強していない行政担当者「も」います。その場合ですが、上記のことをもとに議論すると最悪感情的になると思います。ですので、「ご案内の通り、アクティブラーニングとは・・・・だから、このようなことも「も」可能ですよね」と柔らかく、下手に出るのです。何か言ったら、「どうやって汎用的能力を育成するのでしょうか?」、「社会出てから主体的に考える力を育成するにはどうするのでしょうか?」と疑問の形式でやわらかく攻めるのです。行政担当者は、法や行政文章には弱いものです。

15/03/04(水)

[]勝負の年 22:11 勝負の年 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 勝負の年 - 西川純のメモ 勝負の年 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日、送別会がありました。定年退職される同僚が「65歳から75歳までの10年間が私の勝負の年です」と仰っていた。そうだな~っと思う。人生を楽しむとしたら、そこで楽しまなければな。好きな音楽、好きな本を楽しむとしたら、10年はかかる。老後をまた考える。

15/03/03(火)

[]一歩前進 17:12 一歩前進 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 一歩前進 - 西川純のメモ 一歩前進 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日も、本日も、大学での仕事の予定はありません。ただ、来年度に二つの本が出る目鼻が出来ました。これで来年度出版予定なのは7冊になりました。少しずつ前に進む。

 夜は専攻の送別会です。

15/03/01(日)

[]毎日、毎日 19:26 毎日、毎日 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 毎日、毎日 - 西川純のメモ 毎日、毎日 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は私の予定表には何も予定がない。

 が、二百のメールのやりとりをして、20ページぐらいの書類を二つ仕上げた。淡々と、出来ることをする。