西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

西川純です。新潟県上越市の上越教育大学の教育実践高度化専攻(教職大学院)で『学び合い』を研究しています。諸般の事情で、このブログのコメントは『学び合い』グループのメンバー限定です。メンバー登録は、いつでもOKです。ウエルカムです。なお、メールはメンバー以外にもオープンですので、いつでもメールください。メールのやりとりで高まりましょうね。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。西川研究室はいつでも参観OKです。 詳細は http://www.iamjun.com/をご覧下さい。 もし『学び合い』グループに参加される場合は、 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/をご参照ください。
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本格的にトライする人も多くいると思います。その際、人とのつながりが大事です。身近にいる人と繋がれるとありがたいですよね。『学び合い』を実践される方は、『学び合い』マップ(https://www.google.com/maps/d/edit?mid=zDInXkSSxyO4.kNDji5uDNm0Y)に、是非、登録下さい。登録は、『学び合い』マップ登録フォーム(http://form1.fc2.com/form/?id=77081b4d4f40dd2f)から出来ます。  「私なんて、人になんか教えられるレベルに行っていない」と思う方へ。だからいいんですよ。一番知っている人が、一番の教え手ではないことは『学び合い』を実践しているならば、子どもを見れば分かるでしょ。それに、教える必要はないのです。共に学び合えばいいのです。いや、愚痴を言ったり、笑ったりする、それでいいのです。  是非、一人でも多くの人がマップに登録下さい。強く、強く、お誘いします。

14/10/31(金)

[]普通 21:27 普通 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 普通 - 西川純のメモ 普通 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私の日常はとてつもなく普通のことをやっているだけのことです。例えば、私は本を数多く出しています。それ自体を取り上げれば普通ではありません。しかし、私がやっていることは、学生さんや色々な人からの相談を受けて、応えること。教師ならば誰でもやっていることです。

 しかし、私がやっている「特別」なことは、応えた後に、それを記録すること。そして、それをブログ等で発信することです。それがある程度たまれば本になります。

 実は、ごく普通な教師が、ごく普通の日常を過ごし、その日々に出会ったことを記録する。それを3年やれば、かなり画期的な本が出来ます。

 しかし、圧倒的大多数の人は、記録しません。そして記録する人も毎日ではありません。実は、毎日の中にこそ、多くの人に共感を与えられるエピソードが潜んでいます。

[]やる方向性 21:27 やる方向性 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - やる方向性 - 西川純のメモ やる方向性 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日のゼミで、学生さんから相談を受けました。我がゼミに入って1年以下の場合は、やはり、ごく普通の常識から逃れられません。つまり、何か問題があれば、教師が悩み、教師が手立てを与え解決しようとします。

 しかし、それは『学び合い』の考え方ではない。我々が育てたいのは、教師の手助けが無くても問題を解決できる子どもです。だから、解決策は何故それを解決するべきなのかを子どもに語るには何が必要かを考えるべきなのです。多くの教師はそれをやらない。しかし、それを考えなければなりません。子どもが解決したいと思わない限り、全ての手立ては無効です。

 次に、子どもが本気になって解決したいと思った時、必要なのは援助ではありません。本当に必要なのは、教師が子どもに強いているしばりを外すことなのです。

 ちなみに、上記は『学び合い』の入門編に過ぎません。上級編は簡単です。子どもたちに「日本を変えろ」と求めれば良いだけです。ただし、これを真顔で心から語ることができるためには、世の中のありとあらゆる問題を『学び合い』の視点で見ることが出来、それによって「日本を変えること」は子ども「たち」には不可能ではないと信じられねばなりません。それはなかなか難しい。

[]学級崩壊の数理 21:27 学級崩壊の数理 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 学級崩壊の数理 - 西川純のメモ 学級崩壊の数理 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は学級崩壊の圧倒的大多数の原因は「よい子」の反乱だと思っています。教師の本心を読み取る能力に長けている子、同時に、同級生の本心を読み取ることに長けていて、同級生の心をコントロール出来る子の反乱です。ただし、一人だけでは無理です。せめて3人はいなくては難しい。つまり「同時に、同級生の本心を読み取ることに長けていて、同級生の心をコントロール出来る子」の割合をAとしましょう。学級崩壊の出現確率は、ほぼAの三乗に比例します。どれほど少ないかが分かります。逆に言えば、今現在の学級崩壊の割合から言えば、Aは小さくはありません。そして、今後Aは増加します。増加すれば3乗で増えます。Aの出現確率は正規分布に従います。つまり、ある時点から急激に増えるのです。

 学級崩壊を姑息な手段で押さえた事例があります。そして、押さえたことが武勇伝になる事例があります。たしかに学校で学級崩壊をしているクラスが小数である場合は制御可能でしょう。しかし、学級崩壊の割合が3分の1を超えれば、制御不能です。

 私は、私のアンテナに入ってくる情報から、崩壊は遠くないと感じています。崩壊は、その直前まで分からないものです。分かった時には制御不能です。

14/10/30(木)

[]進路 21:58 進路 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 進路 - 西川純のメモ 進路 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教員養成系に約30年務めて、数多くのゼミ生を指導しました。従って、「私は教員になるべきなのでしょうか?」と悩む子はいます。その子に対して、以下のように理詰めで話します(理系なので)。

 まず、その子に「じゃあ、教員じゃ無くて何になりたいの?」と聞きます。それに対して具体的な職業(大抵は、客観的に見ればリアリティの無い職業)を挙げる子と、「それが分からないのです」という子がいます。

 前者の子に対しては、「じゃあ、それになるために必要なことは何?」と聞きます。大抵は答えられません。また、「それになるために、その業界の誰かと知り合い?」と聞きます。大抵は答えられません。そうしたら「君はその職業になりたいと願っているわけではないよ。願っていれば、情報収集するし、人と繋がるはずだ。それがないということは、せいぜい、教員になって良いか分からないから、という程度に過ぎないよ」といいます。ちなみに過去において、これにちゃんと答えられたのは、一人の他大学の学生だけです。その子に対しては、「教員は素晴らしいけど、君が望むならば、その方向で全力を尽くしたらいいよ」といいました。

 さて、以上から、ほぼ100%は教員になる踏ん切りがつかないということに過ぎないのです。結婚直前になって「この人で良いのだろうか?」と悩む、マリッジブルーと同じです。中には「海外を巡りたい」等の経験をしたいという人がいます。いわゆる「自分探しの旅」です。しかし、結局、問題の先送りに過ぎません。どんなに先に送っても、神が降臨し、「なんじは、これこれになりなさい」と告げられることもありません。ユーレカーと叫ぶような啓示を得ることはありません。結局、踏ん切りを付ける気が無ければ、だらだらと先送りするだけです。そして、「あ」と気付は三十路をとうに超えてしまいます。その頃になって、やっと踏ん切りがつきます。ところがその頃になると二十代前半に比べると圧倒的に可能性が狭まってしまいます。つまり、悩み損、先送り損になります。自分をいくら探しても、自分は見つかりません。自分は自分が作るしかありません。そして問題を先送りすると、いかに不利であるかを具体的な事例をとりまぜながら話します。おそらく、若い人にとっては身の凍るような話です。

 とはいうものの、「自分探し」をしたがる人にはもう少し話します。

 それは幸福の話です。

 人は快を求め、不快を避けます。ただし、人は快に直ぐに慣れてしまいますので、「不快で無い」というのが快の実態だと思います。

 さて、快、不快は何故あるのでしょうか?人が感ずる快・不快は概ね一致しています。何故でしょう?それはDNAの中に組み込まれたものです。なぜDNAに組み込まれているかといえば、次世代に子孫を残すためです。逆に言えば、DNAに組み込まれていない個体は子孫を残せませんので、そのようなDNAは淘汰されます。

 従って、我々は生きて、子孫を残すことが快につながるようにプログラミングされています。(正確に言えば、自らの子孫で無くても良いのですが、話を単純にするためそうします)人がトドのようにハーレムを形成し、ごく一部のオスのみが子孫を残すような生物であれば、男はそれを快と感じるようにプログラミングします。ところが、人はそうではありません。基本的に一夫一妻です(少なくとも子育て期間が終了するまでは)。

 つまり、人の幸せとは、伴侶を持ち、子どもを育てることです。それに必要な収入を確保できる職に就くことです。幸い、今の日本はそれを実現する道は多い。だから、あとは、なりたい職では無く、なれる職の中から選ぶのです。

 学生さんには「君が東大の法学部だったら、教員になりたいといったら、やめなさい高級官僚になりなさいというよ。慶應の経済の学生さんだったら、やめなさい会社に勤めなさいというよ。君が医学部の学生さんだったら、やめなさい医者になりなさいというよ。今まで学んだことを、活かせる職に就きなさい。どんな職に就職しても幸せになれるし、どんな職に就職になっても不幸になれる。重要なのは何になるかでは無く、その職業で何をなすかだよ。もし、君が教員養成系の学生さんならば教員になりなさいというよ。教員は素晴らしい職業だよ」といいます。そして、教員ならではの素晴らしさを語ります。

 最後に、「君にとって私はどう見えるか分からないけど、私の日常はごく普通のことをコツコツと毎日積み上げていることであり、決して劇的ではない。そして、私の幸せの9割以上は家族との生活にある。だから、普通の生活の中で幸せを見つけるようにしなさい」と言います。ゼミ生だったら、私の生き方はその言葉通りだということは分かっているはずです。

 この手の話は「自信たっぷり」に話します。何故ならば、迷っている学生さんには必要なことだからです。そして幸いに、以上のことに関して私は迷いはありません。そして、迷っている学生さんを見るたびに、頑張れ、と思います。そして、その迷いの無い自分の現状の幸せを思います。絶対に、二十代、三十代に戻りたくありません。肉体的には色々なことは出来ますが、その時代の人の不安と苦労は味わいたくない。

 若い方へ。大丈夫。あと二十年もがけば、結果はついてきます。

14/10/29(水)

[]保原小学校 16:09 保原小学校 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 保原小学校 - 西川純のメモ 保原小学校 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 11月28日に福島県伊達市の保原小学校で『学び合い』の全校公開があります。2次案内をご覧下さい。http://goo.gl/aC6mve読めば行きたくなります。お誘いします。

[]秘法 07:18 秘法 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 秘法 - 西川純のメモ 秘法 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 たしか星新一のショートショートの中にあったと思うのですが・・・。長生きの秘法が隠されていて、それを苦労の末に探し出しました。ツボの中には紙切れがあり、そこに書いてあるものを訳したら、「早寝、早起き、適度な運動とバランスいい食事」だったのです。大事なことは、当たり前のことです。その当たり前のことをやり続けるのが大変だから、サプリメントに頼ってしまう。

 教育の問題も同じです。私は多くの方から相談される。問題の渦中にある方は、それが辛くて辛くて仕方がない。だから、直ぐに完全な解決を求めます。しかし、そんなことはあり得ない。辛くても問題と正対し、至極まっとうなことをやり続けるしか無いのです。しかし、それが耐えられないと、「これを飲めば痩せます」というようなテクニックに頼ってしまう。しかし、それによって解決は出来ません。その効果の多くは、問題を裏に隠す程度の効果しか無い。

 今、学部学生の授業をしています。パターンは同じです。まず教育問題(イジメ、不登校、学級崩壊・・・)を挙げて、教師になった時それが直面するとどれほど大変かを語ります。そして、解決策を話し合わせます。それらは多くの教師がやっていることです。その後、教育問題の原因は何かを解き明かします。そうすると多くの教師がやっているが原因と関係ないところをいじくっていることが分かります。次に、原因を分かった上で、解決策を話し合わせるのです。もの凄く難しい問題です。私はその原因の原因は、教師の心にあることを解き明かします。少なくとも、教師は自分の心は変えられるのだから、そこから始めるべきであることを語ります。しかし、それは秘宝を求めていた学生さんに「早寝、早起き、適度な運動とバランスいい食事」だよと伝えるようなものです。学生さんが呆然とした顔をしている中で、さっさと講義を切り上げます。

 『学び合い』にも様々なテクニックがあります。しかし、その背景となる考え方が理解できないと効果は薄い。しかし、考え方はテクニックの習得からしか出来ません。つまるところ、教師が「一人も見捨てない」という原理原則を堅持することが大事なのです。それで解決出来るかと問われれば、どれほど時間がかかるかは分からないけど、凡人が教育の問題を解決出来る道は無いと断言できます。「一人も見捨てない」を堅持する時にのみ、多くの子どもが味方になって一緒に解決してくれるからです。

 辛いでしょうが、子ども集団(子どもではありません)の姿は教師の心の鏡です。子ども集団の姿に問題があるならば、自分の心を探るべきです。そして、本質的な解決は教師集団を変えるしかありません。特に中学校、高校の場合は。そんなの無理、と思う方もおられるでしょう。しかし、クラスを変えるセオリーと全く同じなのです。気になる子どもに言葉をかけず、分かる子どもに伝えるように、気になる教師に言葉をかけず、分かる教師に伝えるようにすれば良いのです。

[]言葉がけ入門 06:42 言葉がけ入門 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 言葉がけ入門 - 西川純のメモ 言葉がけ入門 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 会話形式で分かる『学び合い』シリーズの第2弾は言葉がけです。「気になる子への言葉がけ入門」は明日から書店に並びます。(http://goo.gl/YJ1R7s

14/10/28(火)

[]忙しいこと 21:42 忙しいこと - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 忙しいこと - 西川純のメモ 忙しいこと - 西川純のメモ のブックマークコメント

 以下で書くことは多くの方のかんに障ることかもしれません。書かない方がいいな、と思います。しかし書きたいし、書かねばならないと思います。

 財務省が35人学級を40人学級に戻すべきだという考えのようです。私は35人学級を42人学級にしてもよいし、50人学級にしてもかまわないと思います。

 怒らないで、最後まで読んで下さいね。

 35人を40人にして、どれほどの負担が増えるのでしょうか?増えないとは言いません。でも、35人でやっていることのいきおいで40人こなすのはそれほど辛くは無い。私も教員でしたから分かります。

 じゃあ、今の教員は忙しくないか。忙しいに決まっています。私が高校教師の時代に比べれば雲泥です。現場の先生の話を聞くと笑ってしまうほどです。じゃあ、何故、忙しいか?そこをちゃんと分析すべきです。子どもの人数なんて忙しさに影響は殆どありません。でしょ?

 私の時代に比べて忙しい原因は書類書きの多さです。だから、今の学校教育の質を高めたいならば、お上から求められる書類の数を半分にして欲しい。少なくとも、国、県、市の同じような書類は一括にして欲しい。書類の数が減らせないなら、事務職員の数を増やして、その人にお願いして欲しい。教員は定型的な書類書きに不得手です。少なくとも、それに燃えない。定型的な書類は事務職員の方が作成し、判子を押すだけにして欲しい。

 官制研修の数を減らして欲しい。昔に比べて自主的な研究会の力が弱い。自分が学びたいと思わない限り、研修は無意味です。行きたくも無いと思う研修をどれだけ充実しても意味が無い。昔は先輩から、「おい、こいよ」で始まりました。それを復活させたい。だから、自主的な研修会に援助すべきだ。

 上記に関わることですが、夏休みに研修を一杯入れて欲しくない。だからといって、私の時代のように戻せとは言いません。(言いたいですが)。せめて官製研修を減らして、学校に勤務するようにすれば良い。余裕を持った教員がうろうろとすれば、自ずと雑談が生まれます。同じ学校に勤める教員同士の雑談の方が身になる。

 私は40人学級に反対するよりは、上記を教員は主張すべきだ。というよりも、それなりの立場の方は、教員を守って欲しい。教員に余裕は必要です。少なくとも余裕の無い教員に良い教育は絶対に出来ません。

[]一致する 19:53 一致する - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 一致する - 西川純のメモ 一致する - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、教え子にして同僚のMさんが面白いことを話してくれました。

 つい最近、私と戸北先生との関係のエピソードとして、大学事務が戸北先生に判断を急いで頂かなければならないが戸北先生と連絡がつかない場合、私に連絡が来ることを書きました。私は事務の方から相談を受けると、直ぐに判断します。そして、その判断を事務の人は信じてくれます。事務の人には、「あとで戸北先生には連絡するから」とは言いますが、言う時もありますが、忘れることもあります。それで問題があったことはありません。

 Mさんは「私はそこまで先生のお考えを分かるレベルに達せいていません」と言ったのです。五十歳を過ぎても可愛いと思います。笑いながら「そんなことないよ」と言いましたが、詳しくは説明しませんでした。『学び合い』にも通じる大事なことなので補足します。

 チャーチルは10年先、100年先を正確に予測できました。ところが、明日のことを予測することは不得手で、よくポカをしました。戸北先生もそれに近いなと思います。そこで、明日のこと、明後日のことは私が考え、戸北先生に提案します。ほぼ100%採用されます。それが続くと、私が判断し、その後、事後報告するようになります。それが続くと、私が判断し、事後報告もしないようになりました。

 つまり、私が戸北先生の判断を予想するのではなく、戸北先生は私を全面的に信頼してくれたのです。ということ私が知っていたのです。なお、私には全然見当もつかないことですが、戸北先生は正確に予想出来ることもあります。例えば、教授会で決まることや、地元学校との関係づくりです。この手のジャンルになると、私は思考停止し、戸北先生におんぶに抱っこになります。

 全てにおいて出来るようになるのは不可能です。出来る人と付き合えば良い。大事なのは付き合えるに値する人は誰かを判断し、その人の熟達しているのは何かを見極める目だと思います。私と戸北先生は二十年以上付き合っているので、それがハッキリと確立されているのです。

 実はMさんに関して、私が思考停止して全面的に任せている部分は少なくありません。そして、任せられると思っているジャンルは非常に多いです。そして本人も分かっているのです。ただ、それを任せられるととても辛いということを知っているので、分からないふりをしているだけなのです。だから、逃げられると思っている。ふぉふぉふぉ。甘い。

 それをすべきだと分かっていて、それが出来て、外にやる人がいなければ「やる」のです。だから私がやるべきことはフェードアウトするだけのことです。私の予想では、あと2年以内に、学内で私がやっている仕事から手を引いて、とても「いい先生」の役回りになれると思っています。ふぉふぉふぉ。

[]すっきり 18:32 すっきり - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - すっきり - 西川純のメモ すっきり - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は自分がしなければならないことを忘れるのが怖いです。そして、締め切りに追われるのが嫌いです。ですので、自分の仕事でこなさなければならないことをgmailの受信箱においておきます。仕事が終わると、アーカイブします。簡単にいえば、初期画面から消えるようにしているのです。

 本日の3時頃、ついにまっさらになりました。これは1年でも5日もありません。すっきりです。

[]本の書き方 18:27 本の書き方 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 本の書き方 - 西川純のメモ 本の書き方 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私が本を書いたのは1992年です。理科教育学会が出版するシリーズの中の教材作成のための理論を分担です。50ページです。それまで学術論文は山ほど書いていましたが、本ははじめでです。どう書いて良いのか分からないのです。学術論文は一定の書式が決まっています。使う表現も決まっています。従って、データがあれば、自ずと書けます。ところが本の場合は書式自由で、表現は自由です。その自由さをどのように扱って良いのか分かりませんでした。

 悩んだ末に気づきました。「人に語るように書けば良い。」ということです。私が書こうとしていることは、講義で学生相手に語っていることと同じです。だから、講義で私が学生に見せている資料、そして、その説明を書けば良いことに気づきました。

 つまり、まともな授業をしている人ならば、本を書けます。ただ、それを文字に変えればいいのです。ただ、これにはトレーニングが必要です。話していると面白い話をする人なのに、文章を書かせるととたんに堅くなる人がいます。どうすればいいか?とにかく書くことです。私のお勧めは、ブログです。ただ、思いついた時に書くレベルではダメです。とにかく毎日書くことです。毎日書くためには、毎日起こったことを観察し、自分なりに分析し、整理することが必要になります。それを不特定多数の人を意識して書くことによって、口語的な文語を書く練習になります。

 私の最初の単著は1999年の「実証的教育研究の技法」です。この本は今も売れています。我がゼミ生はこの本を「名著」という呼び方をしています。私が書いた数多くの本を差し置いて、この本がゼミ生にとって一番の名著なのです。

 大学教師になってから、学生から毎年、同じ質問をされます。それも一人一人バラバラとです。あまりに繰り返されるので辟易してしまいました。そこで、一人の学生に説明した直後に、自分の説明を書くことを習慣にしました。大学の動きは1年サイクルです。1年間ためるとほぼ全てを網羅できます。それから数年間、説明を改良し、抜けを補充しました。以上によって本の原稿のストックがたまりました。

 次ぎに章立てです。お使いのワープロソフトにもアウトラインプロセッサーという機能があると思います。章や節ごとに操作できる機能です。これで章立てをたてます。具体的には今まで書きためた文章を一つのファイルにまとめ、それを章や節にするのです。順序を変え、似たものをまとめます。全体を俯瞰すると抜けているところがあります。そこをじっくりと書き足すのです。最初から書く必要はありません。

 以上によって本は書けます。

 だから、本を出そうとする人は、毎日、何かを書くことです。コンピュータにためるのもいいですが、ブログやFBで世に問えば継続します。

 そして、良き編集者に出会いましょう。その人が、売れる本に整えてくれます。今、その環境が整いつつあります。

toyohashi-starttoyohashi-start2014/10/29 07:30本の書き方、今の私に言ってくれているような内容でした。
自分のブログは内容に一貫性はないですが、とりあえず書き続けます。肩肘張らず(笑)
教員の主張はまさにその通りだと思ってます。
もっともっと、本業へ時間を使いたいものです。

jun24kawajun24kawa2014/10/29 16:15期待しています。

14/10/27(月)

[]九州ツアー第一報 21:15 九州ツアー第一報 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 九州ツアー第一報 - 西川純のメモ 九州ツアー第一報 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 九州ツアーの第一報です。『学び合い』は公開が基本です。どんどん参加して下さい。

11月27日

 新潟空港から福岡へ

 午後は伊東さん学校で授業参観です。

 夜は合同学校『学び合い』に取り組む三根中学校区の先生方と飲み会。

28日は唐津の鬼塚小学校に移動して、授業参観と先生方と議論です。

 http://goo.gl/rnvDBp

 昼には五町田小学校に移動し講演です。

 夜はと長蛇小学校の先生方と飲み会です。

29日は鏡山小学校の研究会です。どれだけ素晴らしい姿を子どもが見せてくれるかワクワクです。http://goo.gl/aQUG12

 夜は鏡山小学校の先生方と打ち上げ会です。

30日の午前中は福岡で『学び合い』福岡の会です。

 夜は福岡の同志と飲み会です。

1日は三根中学校区の学校合同『学び合い』です。複数の学校が合同で『学び合い』をします。http://goo.gl/2xTmci

 夜は中津で大分の同志と飲み会です。

2日は真坂小学校で参観と議論です。

 終了後ただちに福岡に移動。

3日の朝一で福岡空港を出発します。

14/10/26(日)

[]葬式 21:54 葬式 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 葬式 - 西川純のメモ 葬式 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私の亡くなった父が私が教えてくれたことの中で、ハッキリと覚えていることは多くはありません。仕事一途で、飲み助で家にあまりいなかった父ですから。

 父は、葬式でどれだけ泣いてくれる人がいるかが人の価値だ、と言いました。それを聞いた小学生の私も、それは何となく分かります。

 私は戸北先生の価値をハッキリと表したいと、願っています。戸北先生が亡くなったと知った人の中で、呆然とし、泣いた人がどれだけ多いか。その人たちに戸北先生の写真の前で泣かせたあげたい。そう思っています。そしてそう思っている仲間がいます。

追伸 関係者以外、何故、私がウジウジと引きずっているかが分からないと思います。上司の死を引きずるもの、それも退職した上司です。すみません、既に自己憐憫のレベルになっていることを自覚します。でも、関係者は分かると思います。しかたがありません。

[]今後の本 21:42 今後の本 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 今後の本 - 西川純のメモ 今後の本 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最近になって『学び合い』関係の本が出ています。良いことです。『学び合い』の裾野が広がり、『学び合い』が市場として成り立つレベルに成長した証拠です。

 今後どんな本が出るか、というか、どんな本が出たら良いかという勝手な思いです。テクニック本はおそらく直ぐにタネが尽きます。というのは『学び合い』は極めてシンプルだからです。でも、一人一人の人があり、子どもがあり、シンプルな原理原則であっても、起こるドラマは多様です。出来れば、より多くの方が、教師という職業がどれだけ素晴らしかを語る本が生まれて欲しい。読むことによって心が浄化する本が私は読みたい。そのような本が成り立つぐらい『学び合い』本の市場を成熟させたい。私がやっているのは、その下準備です。

 私の公的な行動における、行動パターンは、常に、自分が何もしなくて良い状態にすることです。

[]『学び合い』フェスタ 21:20 『学び合い』フェスタ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 『学び合い』フェスタ - 西川純のメモ 『学び合い』フェスタ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 大阪での『学び合い』フェスタに参加しました。とても心地よかったです。今回の特徴は、はじめて『学び合い』に接する人が多かった点です。『学び合い』の裾野が広がりつつあることを感じます。同時に、いつも通り、年齢も立場もバラバラな人が参加していました。これも嬉しかった。

14/10/24(金)

[]葬式 21:49 葬式 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 葬式 - 西川純のメモ 葬式 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 自分の葬式を、今、ふと思いました。

 私は長生きするつもりなので、私が死んだとしても、かつての勤務校はそれを気にすることは無いと思います。まあ、もしかしたら「訃報」が流れるかもしれません。でも、大多数の人にとっては「あ、そ」だと思います。私は既に上越教育大学の名誉教授の資格をいただけるだけの勤務をしています。ということで、私が今後どんな経過をとっても、死後、叙勲手続きを上越教育大学の人事はやり始めると思います。でも、それが残された家族にとって負担ならば、不必要です。

 私の教え子は退職している人が半数を占めているでしょう。その他も退職間近な人だと思います。私の教え子の3割ぐらいは、私より年上ですから。私より先に鬼籍に入っている人がいると思います。そうだとしたら不祝儀のために遠方に移動するのは大変ですね。家族だけの密葬が良いでしょうね。

 もしかしたら、しのぶ会、なんて開いてくれる人がいるかもしれません。私がネタになって飲み会が成立するならば、結構なことです。私(その時点で死んでいます)や家族の同意は必要ありません。勝手にやって下さい。(このこと覚えておいて下さいね)

 私はおそらく東京の多磨霊園の墓に入ると思います。暇だったら、おいで下さい。ちょとしらべると分かるかもしれません。

 戸北先生は常にかっこよかった。遺影もハンサムのままです。もっとヨレヨレの爺さんになるまで生きて、上記のような最期を迎えて欲しかった。クソジジイになった私は、相応の年になった仲間と見送りたかった。また、涙が溢れる。

[]戸北先生を送る会 10:10 戸北先生を送る会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 戸北先生を送る会 - 西川純のメモ 戸北先生を送る会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 大学から一次案内が来ました。それによると平服でおいで下さい。

[]大阪の会 06:05 大阪の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 大阪の会 - 西川純のメモ 大阪の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 10月25日~26日に大阪で『学び合い』の会が開かれます。関西では久しぶりの本格的な会です。お誘いします。私も参加します。

 http://kokucheese.com/event/index/198783/

OB1989OB19892014/10/26 07:22お任せください。必ずするように遺しておきます。もし私が存命ならば,戸北先生なんてもんじゃなくすがりついてしがみついて頬すりつけて泣き尽くすでしょう。周りが離そうとしたら,もっとすがりついてしがみついて頬すりつけて泣き終わらない。今から言っておきますが,それだけは許してください。そんなことを思うような年になりましたね。ちなみに西川先生も常にかっこいい。かっこよさは容貌じゃないですよ。

jun24kawajun24kawa2014/10/26 21:30OB1989さんへ
 ば~か、そして、嘘つき。だって、二人とも分かっているじゃない。戸北先生のかっこよさは別格です。ま、二人の年の差は1年ですので、とちらが先か後かは分かりませんが、若い年代が安心できる年長者になりましょう。ようは、何を言われても、それでいいんだよ、と言えば良いのですから。戸北先生は40歳代でそれが出来た方です。

14/10/23(木)

[]徳 21:54 徳 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 徳 - 西川純のメモ 徳 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 戸北先生の葬式の時、奥様に「おそらく、大学の人は戸北先生が短気であることを知らないですよ」と笑っていったら、奥様が目をむいて驚かれた。戸北先生が短気なことは奥様と私以外は殆ど知らないと思う。戸北先生はいつもニコニコ温和な顔しか出されない。同時に、人に対して好悪が強いこと、基本的に人と関わらずマイペースに生活したいこと、これも知られていない。

 私のダメなところが戸北先生はよく似ている。ところが私はワガママだと言われ、戸北先生はそのようなことは周りに感じさせず、人徳者として慕われる。

 何故だろう、と今日思った。おそらく、自分がやるべきことを戸北先生はやるべきことだと思い、ちゃんとやる人なのだと思う。それに対して、私は、嫌だなと思い、なるべく避けようとする。これって大きな違いだと思う。そして、自分にはとうてい出来ないことだと思う。だから、戸北先生は人徳者だと慕われるのだと思う。

追伸 それがために、新潟大学高田分校の際、組合委員長を務めて、その心労で胃の大部分を切除しなければならないご苦労した。しかし、それを長々とした武勇伝として語ることは一度も無かった。ただ、ニコニコとサラリと語ることが二十八年間で数回のみだった。凄いことだと思う。

[]教師の仕事 19:50 教師の仕事 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 教師の仕事 - 西川純のメモ 教師の仕事 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 日本の子どもの3割は、塾・予備校・通信教材・家庭教師で学んでいる。小中高の全ての教科は成績中もしくは中の下に合わせた授業をしている。つまり、子ども2割は授業の内容を教えられる(少なくとも大部分)。

 本日のゼミで語ったこと。「子どもでも語れるようなことばかりを語っている教師は、クラスをリードする子どもから馬鹿にされる。子どもが思いもつかない次元のことを語り、それを現実の問題に結びつけら得る人が尊敬を得られる。では、その次元とは何か?5年後、10年後、30年後の未来を今日すべきことに語れること」

OB1989OB19892014/10/24 08:24失礼します。戸北先生との思い出は尽きませんが,その中から,戸北先生が激情家で短気な一面をお持ちであることは脳裏に焼き付いています。ですから,ニコニコ温和な表情をされておられるときは厳しく指導を受けた者として有りがたく思っていました。マイペースで人生を横臥されておられる一面は,定期的に頂戴する手書きのお葉書や封書の文面にて知ることができました。小生のような,嫌なことは徹底的に避け,永遠に追放して関係を絶つ人間にとって,マイペースでやるべきことを淡々とされていく戸北先生だからこそ,これまでもこれからも慕わせていただける大きな要因だと思っています。妥協したりあきらめたりする小生を叱咤激励してくださったのも戸北先生で,そのご恩は生涯忘れるものではありません。胃の手術のことは話題にするとサラッと受け流されほとんどお聞きすることがなかったことを思い出します。思い出すたび涙が出て,一人になるとぼーっとしてしまいます。まだ心の整理が付かず,11月24日は泣きそうです。

jun24kawajun24kawa2014/10/24 17:47皆、思いは同じです。集って、いっぱい泣きましょう。

14/10/22(水)

[]葬式 18:49 葬式 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 葬式 - 西川純のメモ 葬式 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 日本の葬式はよく出来ていると思います。

 19日の夜、病院に呼ばれ、時々刻々と容態が悪くなり、そして、死を告げられたとき、何が何だか分かりませんでした。睡眠時間は3時間程度。

 20日は混乱のままです。ちゃんと寝たのですが、フワフワしているような状態です。

 21日の通夜で死顔を見て、お亡くなりになったことを実感しました。

 22日に本葬に参列し、焼き場に行き、骨を拾いました。戸北先生の体は「物」になったことを実感しました。先生のお心は場所を定めず広がっています。皆様のところにも。

 私に関して、多くの方からご心配をいただきました。しかし、ご遺族の皆様のご配慮で、最後の、最後まで関わらせていただきました。覚悟が定まりました。戸北先生を慕う日本中の方々のために、チームとして結果を出さねばと思いました。

 11月24日に「戸北先生を送る会」を開きます。多くの方々に集まっていただき、戸北先生の思い出を語り、自分の今を語り合いましょう。そして、戸北先生にあらためて感謝を伝えましょう。

 今日はよく眠れるかもしれません。

[]一人も見捨てない 10:05 一人も見捨てない - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 一人も見捨てない - 西川純のメモ 一人も見捨てない - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私にとって「一人も見捨てない」は本心です。もちろん、それを今も実現しているかといえば、そうではありません。しかし、そうできなかったとき、私は病的に共感能力が高いので、ものすごく苦しみます。だから、私が教育の世界に関わるとき、「一人も見捨てない」は選択肢のない方針になります。

 そこそこの子どもたち相手に、そこそこの教育をやるかぎりは「一人も見捨てない」は必ずしも必要ありません。「みんな仲良く、頑張ろう」程度で十分です。それでも子どもたちは全員達成を求めるでしょう。学力も人間関係も向上します。しかし、「みんな仲良く、頑張ろう」では越えられない壁もあります。

 集団の中に「とてつもなく能力が低く、対人関係能力の低い子ども」がいた場合、「能力は高いが、性格の悪い子、おそらくサイコパスだと思われる子」がいた場合、そこそこの子どもたちで集団が形成されているが、子どもにもの凄い高みを見させて持った場合、このときは全員達成がものすごく大変になります。クラスをリードする2割の子どもがヘトヘトになります。その姿を見ていれば、「すまない」と思います。そして、手を抜くのを許してしまいます。そうなるとリードする子が手を抜き始め、それはクラス全体に波及します。

 リードする子がヘトヘトになったとしても、それでも求められるには、そのヘトヘトの状態がリードする子にとっても、もちろん他の子どもにとっても意味あるものであり、得であると確信しなければなりません。それを確信するためには、とことんまで『学び合い』を理解しなければならない。

 『学び合い』の実践者は多くの子どもの素晴らしい姿を見ていると思います。それは、今まで寝ていた子が勉強する姿、今までひとりぼっちの子どもが周りの子どもと関わり笑顔でいる姿、全員が80点、90点を実現する姿・・・・。しかし、その先があります。

子どもの姿に感激し、涙が止まらなくなってしまうのです。自分の愚かさと、子どもたちのすばらしさに畏怖を感じてしまうのです。そして、この子どもたちの一生の幸せ、彼らが70歳や80歳になったときの幸せに貢献できたと確信を持てるのです。そのようなドラマは、全て、上記のような凄い状態でも「一人も見捨てない」を求め続け、子どもたちがそれを乗り越えたときに経験できるものです。

教師が一人も見捨てるなと求めたとき、一人一人の子どもが120%の力を発揮し、それが数十人がまとまるのです。そこにこそ凄いものがあります。それを見ていない人にとっては宗教じみているかもしれません。しかし直に経験すると、それがテレビドラマのような劇的なものではないことを知ります。ごく普通なのです。ちょっとしたものなのです。ただ、それが有機的に絡まった集団があやなすことが凄いのです。

[]求めること 09:42 求めること - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 求めること - 西川純のメモ 求めること - 西川純のメモ のブックマークコメント

 高校野球の監督は、どんなへぼチームであっても「甲子園に行こう」と語るべきです。

 「まずは1勝しよう、それが出来たら2勝を目指そう」というのは現実的のようですが、それではたかがしれています。まずは「甲子園に行こう」があって、それから逆算して今何が出来るかを語るべきです。

 多くの経営学の本が示すとおり、管理職はドリームメーカーであらねばなりません。

 私はゼミ生に「日本を変えろ」と求めています。そして、『学び合い』では「一人も見捨てるな」と求めています。当然、普通の高校球児が「甲子園に行こう」と言われると同じように、いや、それ以上にキョトンとします。そして、言葉のあやと思うでしょう。そのうちに、言葉のあやではなく、私がそれを本気で求めていることが分かります。そして、様々な話の中で、それが実現可能であることを一部の子どもが理解します。そして、研究室がその方向でばく進します。

 「甲子園に行こう」、「日本を変えよう」、「一人も見捨てるな」はいずれも多くの人にとって荒唐無稽の言葉のようです。たしかにそうなのです。しかし、それを本気で求められる人と求められない人のどちらが管理職に向いているでしょうか?明らかに前者です。後者の人は、会社でいったらば主任や係長レベルの管理職にしかなれません。取締役以上の管理職は多くの人からは荒唐無稽に思われることを求められねばなりません。そのためには、それを本気で願わなければなりません。願えば、絶えずいろいろなことを考え、今できることを探し、それを着実にこなします。

 今の子どもに必要なのは主任や係長レベルの管理職ではありません。そんなレベルのことは子どもたちの方が圧倒的に優れています。彼らには出来ないこと、それは彼らにもっと上の世界があることを示し、それを求め、求める気にさせる管理職なのです。

「まずは1勝しよう、それが出来たら2勝を目指そう」レベルだったら子どもでも言える子はいます。しかし、「甲子園に行こう」と求められるのは教師だけです。

[]野上小学校 09:21 野上小学校 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 野上小学校 - 西川純のメモ 野上小学校 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 10月24日(金)に和歌山県紀美野町立野上小学校で公開授業があります。お誘いします。詳細は以下の通りです。連絡は学校の校長先生にお願いします。

13:30 ~ 14:15

  『学び合い』による公開授業

  1年算数  3年算数  4年算数  

  5年-1 算数  5年-2 社会  6年-2 社会 

[]気になる子への言葉がけ入門 07:15 気になる子への言葉がけ入門 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 気になる子への言葉がけ入門 - 西川純のメモ 気になる子への言葉がけ入門 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日、明治図書から「気になる子への言葉がけ入門」(http://goo.gl/DTf6I6)が届きました。最終ゲラをチェックしたのは8月だったので新鮮に読みました。そこに書いてあることは、多くの人に聞かれる定型の質問であり、それに対する定型の応えです。きっと多くの方々の疑問にフィットすると思います。しかし、「あれ、これって俺が書いたんだよな・・」と思うような部分もあります。極端な表現ですが、本を書いていると時々、神が降りてくることがあるような気がします。

 本書は『学び合い』の中の言葉がけのテクニックを扱ったものです。『学び合い』ではなく従来指導型でも直ぐに使えるものだと思います。簡単に言えば三つのことを伝えています。第一は、子どもを信じることです。何でもかんでも自分一人で抱え込まずに、子どもと一緒に問題を解決出来るようになることが大事です。第二は、気になる子に言葉がけしないことです。多くの教師はそれをしがちですが、おそらく失敗します。それを避けるには、教師の言葉を聞く子に言葉がけをするべきなのです。第三は、学校教育の意味を語ることが大事であること書いています。子どもと同じ次元に立っている限り、子どもを説得できません。子どもが考えない高次な次元に立って問題の意味を説き明かし、それをもとに語るべきなのです。

 とても良い本です。多くの事例を通して、説明しています。きっと今までの考えが変わると思います。

toyohashi-starttoyohashi-start2014/10/22 22:12「一人も見捨てない」
先生のブログで書いてあること。
まさに今の自分ですね。今日のブログにも書きましたが…。

jun24kawajun24kawa2014/10/22 22:14期待しています。

14/10/21(火)

[]戸北先生を送る会 12:05 戸北先生を送る会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 戸北先生を送る会 - 西川純のメモ 戸北先生を送る会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ご存じの通り、戸北先生が19日に事故で急にお亡くなりになりました。戸北先生のような徳のある方の通夜・葬式を行えば、どれほどの方々がおいでになるか分かりません。ご遺族の方のことを考え、通夜・葬式は近親者のみの密葬で行います。

 その代わり、以下のように「戸北先生を送る会」を行います。開かれた会です。

11月24日(月:勤労感謝の日の振替休日)に行います。

10時~12時 上越教育大学講堂です。

14/10/20(月)

[]増刷 17:36 増刷 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 増刷 - 西川純のメモ 増刷 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 明治図書から連絡がありました。10月9日に出た「クラスと学校が幸せになる『学び合い』入門」が増刷になることが決まりました。皆様のご愛顧、感謝いたします。今後ともよろしくお願いします。30日には会話形式の本の第2弾「気になる子への言葉がけ入門」が出ます。こちらもよろしくお願いいたします。急いで読みたい場合は、お近くの書店でご注文下さい。アマゾンだと時間がかかります。

[]上司 15:26 上司 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 上司 - 西川純のメモ 上司 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は直属の上司で苦労したことが、生涯で一度もありません。高校教師時代も、大学教師の時代も。

 昭和62年に上越教育大学に就職し、平成24年の間の26年間、私の直属の上司は戸北先生でした。特に平成16年に副学長として管理職になるまで18年間は、毎日、2時間は色々と相談していました。

 学会でどんなにやんちゃなことをしても安心でした。何故なら、学会で多くの人から慕われている戸北先生が尻を拭いてくれるからです。私は一つのコースと一つの専攻を立ち上げました。かなり強引にやりましたが、戸北先生がちゃんとフォローしてくれました。

 戸北先生が副学長になってから、急いで戸北先生の判断が必要だが、戸北先生と連絡がつかない時、私のところに事務から電話がかかります。私は戸北先生だったらどう判断するかが分かるので、「これこれでいいよ」と伝えます。後に「そう言ったからね」と戸北先生に報告することもありますが、それを忘れることもあります。しかし、それが問題になったことがありません。それが分かっているので、事務も私のところに電話するのです。

 私がお仕えした26年間、公私とも一度たりとも戸北先生を否定的に言ったことはありません。なぜなら思ったことが無いからです。

 2年前に上越教育大学を退職され、他大学に異動されました。私的には寂しいですが、精神的には格段に楽な仕事になったことを喜んでいました。それがお亡くなりになり、今日一日ボーッとしています。

 信じられないほど、いい人です。何しろ私を26年間も飼い慣らした方なのですから。

http://www.joetsutj.com/archives/52104572.html

14/10/19(日)

[]戸北先生 03:02 戸北先生 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 戸北先生 - 西川純のメモ 戸北先生 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今から3時間前の10月19日の深夜、戸北先生がお亡くなりなりました。事故です。取り急ぎ、お知らせします。

 何故、お知らせするか。それは関係者一同、混乱の極致です。従って、ご家族に問い合わせないでください。大学も今は分かりません。もちろん私もです。決まり次第、ブログ等でちゃんとお知らせします。

 お願いです。戸北・西川研究室関係者、理科教育関係者の方は、この事実を受け止めてください。そして、近日中にお知らせする葬儀関係の情報を同期や関係者に知らせてください。

 病院で一杯泣きました。同様な気持ちの方は多いと思います。まずは心からのご冥福をお祈りしてください。

14/10/18(土)

[]一人じゃない 06:05 一人じゃない - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 一人じゃない - 西川純のメモ 一人じゃない - 西川純のメモ のブックマークコメント

 現在、決定していて進行中の本の企画は8つあります。原稿は出来ていて企画を通そうと思っているのが3つあります。

 でも、私以外の方の『学び合い』関係の本が、私の知る限り6つ進行中です。それが嬉しい。

 同じ願いの人が、様々な表現方法で情報発信して頂ける。ありがたいです。昔の歌の歌詞にありました。「一人じゃないって~、素敵なことね~」

[]セミナー 21:53 セミナー - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - セミナー - 西川純のメモ セミナー - 西川純のメモ のブックマークコメント

 インターネットでの情報の中で、「あなたが億万長者になれる」というセミナーの案内があります。中には数十万円の受講料のセミナーもあります。そして、その主催者はそのような受講料なのに受講者がいることを誇ります。

 教育の研修会の中で、「自分の授業実践の向上」を願った企画は山ほどあります。それを願うのは当然です。しかし、自分の周りの人の授業実践を願った人が集まる企画がどれほどあるでしょうか?そういう人も一定人数は必要です。周りが代わることによって、自らにメリットがある。『学び合い』のセオリー通りのことです。

 我々の多くは一生涯、カリスマ教師にはなれません。それで良いと思います。

[]多様性 21:30 多様性 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 多様性 - 西川純のメモ 多様性 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 現在、決定していて進行中の本の企画は8つあります。原稿は出来ていて企画を通そうと思っているのが3つあります。

 でも、私以外の方の『学び合い』関係の本が、私の知る限り6つあります。それが嬉しい。

 同じ願いの人が、様々な表現方法で情報発信して頂ける。ありがたいです。昔の歌の歌詞にありました。「一人じゃないって~、素敵なことね~」

[]人を見て法を説け 07:29 人を見て法を説け - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 人を見て法を説け - 西川純のメモ 人を見て法を説け - 西川純のメモ のブックマークコメント

 販売戦略において、顧客をセグメント化し、それぞれに合った販売戦略をするのは当たり前のことです。『学び合い』もそうです。

 日本は日本国憲法によって成り立っています。しかし、日本人の圧倒的大多数は日本国憲法をよく知りません。ただし、圧倒的大多数は程度の差はあれ、日本国憲法が大事だと知っています。そして、日本国憲法をよく知っている少数者と同じぐらい、日本国憲法はくそ食らえと思っている少数者がいます。

 それで良いと思います。日本中が日本国憲法を法学者と同じレベルで理解しているとしたら、それは日本が危機的状況になっていることを意味していると思います。しかし、小数であっても日本国憲法の法学者は必要です。

 『学び合い』を理論的に学術的に追求したい人には、それなりの情報を提示しなければなりません。イノベーターの人がほぼ対応します。

 『学び合い』を実践の場で広げることを求める人には、それなりの情報を提示しなければなりません。アーリーアダプターの人がほぼ対応します。

 『学び合い』を実践したい人を求める人には、それなりの情報を提示しなければなりません。アーリーマジョリティの人がほぼ対応します。

そして、アーリーマジョリティに広がれば、ほっておいてもレイトマジョリティに広がりますし、ラガートは何をしても無理ですから、それに対する戦略は不必要でしょう。

イノベーター用の伝え方、アーリーアダプター用の伝え方、アーリーマジョリティ用の伝え方は違います。何を言いたいか。それは、ベストな伝え方はないということです。ベストな伝え方は、多様な方法を用意し、それを柔軟に運用し続けることです。

同志各位へ。自分と違う人に寛容になりましょう。そして、出来るならば、イノベーター、アーリーアダプター、アーリーマジョリティ用の三つの伝え方を出来るようになりましょう。どれも必要なのです。

[]戦略 07:29 戦略 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 戦略 - 西川純のメモ 戦略 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教育における研修団体の多くが、非常に偏った顧客を対象としているのが普通です。多くは採用5年以下の若い人です。昔の研修団体には若手も、中堅も、ベテランもいましたが。しかし学校の教育力の低下により、そのような研修団体は絶滅しつつあります。現状の研修団体の多くは、先述べたように採用5年以下の教員・学生が主流です。

 ところが『学び合い』の会には、学生も若手も中堅もベテランも参加しています。職階も教諭も主任も主幹も教頭も校長も行政も参加します。それだけではなく、企業の方、子ども、保護者も参加します。とても良いことだと思います。

 今のところ弱いのは、アーリーマジョリティ用のホールプロダクトです。そして、欠けているのが子ども向け、保護者向け、企業向けの本です。そろそろ、それが成り立つ状況が生まれつつあると思います。

追伸 私の本性は研究者です。しかし、今は封印しています。早く、それを解放したい。

kanjii4dakanjii4da2014/10/18 18:02子どもたち用の本がほしいですね~。直感的にそう思いました。

jun24kawajun24kawa2014/10/18 19:33その一言で、書いてみようかな、と思いました。

kanjii4dakanjii4da2014/10/18 19:41(^_^) 広がりは、無限大ですね。私も期待しています。

14/10/17(金)

[]恵まれています 22:25 恵まれています - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 恵まれています - 西川純のメモ 恵まれています - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は色々な仕事を、驚異的な速度でこなしています。理由はゼミ生集団がいるからです。冷静に考えれば、これほど有能なゼミ生が、これほど多く、私を選んでくれることを不思議に思います。私なりには自分がやっていることに自負があります。ただ、私がやっていることは、かなり抽象度が高い。それを読み解ける人が多いのが不思議です。『学び合い』のセオリー通りなのですが、レベルが高い。

[]広島の会 21:23 広島の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 広島の会 - 西川純のメモ 広島の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 明日、広島で『学び合い』の会があります。お誘いします。http://kokucheese.com/event/index/215539/

[]結果 18:29 結果 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 結果 - 西川純のメモ 結果 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 お客様が、日本全国にお土産を携えて帰りました。同時に、「結果を出す」という宿題とともに。

kanjii4dakanjii4da2014/10/17 20:32毎回のお土産をありがとうございます。(^_^)ゆっくりと消化していきます。(^_^;)
宿題って、普通は期限がありますよねぇ・・宿題もゆっくりでいいでしょうか。明日はささやかな会ですが、『学び合い』広島の会10月の会を行います。

jun24kawajun24kawa2014/10/17 21:21はい。出来ること、出来ないことは常にあります。でも、願えば、いつか打ち破れます。と思っています。

14/10/16(木)

[]足して二で割る『学び合い21:12 足して二で割る『学び合い』 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 足して二で割る『学び合い』 - 西川純のメモ 足して二で割る『学び合い』 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、同志に伝えたことです。

 私は足して二で割る『学び合い』という言葉を言います。その方から、自分の実践が足して二で割る『学び合い』ではないかと聞かれました。私の返答は、「足して二で割る『学び合い』でないか、と思う人のはそうではありませんよ。足して二で割る『学び合い』を『学び合い』だと思う人のが二で割る『学び合い』です。」と応えました。

 ようは「子どもを信じる」のレベルが大事なのです。何をやっているかではありません。

[]言葉がけ 12:15 言葉がけ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 言葉がけ - 西川純のメモ 言葉がけ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 明治図書の会話形式シリーズの第2弾は言葉がけです。http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/interview/?id=20141049

 なお、この本と一対を成し、具体的事例を網羅した本も近日刊行予定です。

[]参観者 07:10 参観者 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 参観者 - 西川純のメモ 参観者 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日から、青森、東京、埼玉、大阪、佐賀から、総勢15名の方が参観に上越にこられました。学校種も小中高がいて、職階も教諭や校長や行政がいます。ゴチャゴチャです。昨日は学生主導の懇親会がありました。本日は地元の全校『学び合い』を参観、明日は中学校の『学び合い』の参観です。

14/10/14(火)

[]足して二で割る『学び合い07:15 足して二で割る『学び合い』 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 足して二で割る『学び合い』 - 西川純のメモ 足して二で割る『学び合い』 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 何度も書いたことですが、定期的に書きたいと思います。

 『学び合い』は最初の数分に超シンプルな課題を与えます。例えば、「教科書○ページから○ページの問題を全部解いて、クラスのみんなが分かる問題4のカッコ2の解き方を200文字以内でまとめる」のような課題です。そして「さあどうぞ」です。授業中の九割り近くを子どもに任せ、最後は教科内容の確認はせず、全員達成出来たかの一点を評価します。

 まあ、普通の教師はまず出来ません。そこで、足して二で割る『学び合い』です。具体的には、最初と最後に課題の説明をしたり、問題を解いたりします。また、授業の真ん中あたりにまとめの時間を入れます。しかし、子どもたちの関わる時間は平常よりは多くなります。しかし、フルの『学び合い』よりは短くなります。

 これによるメリットは不安でしょうがない教師が安心するからです。しかし、この足して二で割る『学び合い』で成功するには教師の力量がもの凄く必要なのです。そんな人は十人に一人もいません。

 何故でしょう?それは子どもの力量を生かしていないからです。教師が時間を占有すればするほど、子どもの力量を生かす時間は短くなります。そして、同じぐらい重大なのは、集団をリードする子どもが教師に依存的になり、手を抜くようになるからです。だから、それを補うぐらいの力量が教師に無ければ成功しません。

 分かりやすい例を挙げましょう。県の指定研究を受けたとします。その時に、丁寧に指示を出す校長と、最初に達成するべきものと意義を語った後は信じて任せる校長、どちらの方が良いですか?後者ですよね。もしかしたら短期では前者が勝るかもしれません、しかし長期では後者が勝ります。なぜなら職員集団の力が生きるからです。

 さて、先に述べた、足して二で割る『学び合い』で教師がやっていることを校長がやっている姿を想像して下さい。嫌でしょ?

 しかし、いきなりフルの『学び合い』は不安ですよね。そして、不安な気持ちで『学び合い』をやれば子どもが不安になってしまいます。どうするか?私は週1の『学び合い』を提案しています。週1で結構です。その時はフルの『学び合い』をやって下さい。週1だったら出来ると思います。また、合同『学び合い』を提案します。学年一クラスの学校が修学旅行に行く時、校長と担任の二人で行くのと、学年さんクラスの学校が修学旅行に行く時、校長と担任三人の四人で行くのと、どちらが安心ですか?人数比率は前者が勝っていますが、安心できるのは後者ですよね。

追伸 力量のある同志の方へ、以上をよく分かって欲しいです。あなたは出来ます。しかし、あなたが伝えている教師は必ずしもそうではない。私の小中高での教員経験は短いものです。しかし、『学び合い』をやろうとしている人へのサポートの経験は桁が二つから三つほど上回っています。

14/10/13(月)

[]しあわせづくりフォーラム 21:30 しあわせづくりフォーラム - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - しあわせづくりフォーラム - 西川純のメモ しあわせづくりフォーラム - 西川純のメモ のブックマークコメント

 土日にしあわせづくりフォーラムに参加しました。赤坂真二さん、岩堀美雪さん、出口光さん、北村年子さん、岩本克之さん、そして私です。まあ、贅沢に集めたもんだと思います。主催者の北見さんをはじめとする人脈の広さを実感します。http://mori85.wix.com/shiawase2014

 この仕事はとにかく疲れました。こんな人使いの荒い仕事はありません。正直、2度は勘弁して欲しい。普通だったら1時間半の講演が終われば、あとはリラックスです。ところが、今回は最初から最後まで仕事があります。講師としての仕事が無い時間は、参加者の一人として参加します。本当に疲れました。

 が、その結果、外の仕事では得られないものを得ました。

 第一に、出口さんのワークショップに参加しました。私は自分が講演することはありますが、人の講演を聴くことは殆どありません。ところが今回は半強制的に聞くような状況になりました。きら星のような講師諸氏なのですが、とにかく私と一番違っている人と感じた出口さんの講演を聴きました。どこが違うかといえば、とにかく気品があるのです。あわてて補足しますが、他の講師の方々に気品が無いと言うことではありません。人生によって獲得した徳や気品は溢れていいます。ただ、出口さんの気品はそれだけではなく、生まれつきの気品なのです。どっかのお公家さんのような気品があるのです。これは努力して獲得できるものではありません。野人の私としては、興味がそそられます。また、キーワードの中に「志」という言葉があり、惹かれました。

 ワークショップは面白いのですが、わたしのような芸人のような笑いの取り方はしません。実に品があります。それを最初は分析していました。結論ですが、まねできないものです。次に人を四つに分類することなのですが、最初はただ笑いながら聞いていました。ただ、具体的に説明を伺うとフィットするのです。その理論的背景は分からないですが、非常に興味深いです。

 ちなみに私は「智」だとそうです。基本的に、マイペースでやるのが好きで、人との交渉ごとはそれほど好きでありません。直前に私の暑苦しい講演を聴いた方は、私を「愛」の人だと思っていたようです。しかし、出口さんの説明を聞けば聞くほど「智」だと思います。ただ、私は病的に「共感能力」が高いのです。そのために高校教師を挫折しました。「智」という私と「共感能力」を折り合いを付ける道として、「愛」や「勇」や「親」の人たちに「解決する」ということで私の代わりにやっていただこう、というのが私のやりかたのように思いました。

 講演の後、妻とのつきあい方にお知恵を頂きに出口さんに質問したところ、東京である定期的なセミナーを紹介されました。う~ん。私の行動規律の第一は、出張はしないということです。求められ、断り切れない時に出張するというのが私の出張のルールです。私個人の利害で出張するのはアウトです。だれかを派遣しようかなと思いました。でも、とにかく面白く啓発されました。

 さて、もう一方は、一般参加者の方々と、一般参加者として参加したことです。何が良かったかと言えば、暖かく迎入れて頂けたことです。ありがたかった。『学び合い』の会以外に参加すると、「化け物」みたいに見られることが多いのです。なにしろネットで検索頂ければ天下の大悪人みたいに書かれている私なのです。ごく普通の神経をしていて、人との関わりが面倒くさいと思っている私なのです。それが心地よかった。おそらく、周りの方がもの凄く気を遣って頂けたのだと思います。感謝です。

[]次元 21:30 次元 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 次元 - 西川純のメモ 次元 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 しあわせづくりフォーラムに参加した方から、「本を書く人は、自分のでなければならない、と言われる方が多いのに、先生は違いますね」と言われました。私は笑いながら、「でも、一人も見捨てない、は拘りますよ」と申しましたら、「それは分かっていますが、これでなければならないというものがあまり感じられません」と言われました。

 そりゃそうでしょうね。私のゼミ生は、私を天下の大悪人と分類している方の研修会に参加しています。そして、私はそれを奨励しています(ま、奨励する必要は無いですけど)。もちろん、敵情視察ではありません。その方や団体から学ぶべきことは多いからです。

 私にとって、私を天下の大悪人と分類している方や団体の拘っていることはどうでもいいことなのです。大抵は、良いことだな~っと思っています。だから、ゼミ生は参加します。では、私の拘っていることは何か?例えば、私の天下の大悪人と分類している方や団体がこれは大事だということがあったとします。『学び合い』では子どもたちは有能であると思います。だから、それを子どもたちに教師が読むような資料を全てオープンにして、「もっと凄いの開発して」と求めたら『学び合い』なのです。そして、それによって獲得できるものは教科の内容のみならず、それを通して一生涯に活かせる能力の獲得です。

 自分の大きさを証明するために自分が食ったものを言い合う大会がありました。ある人は「富士山を俺は食った」と言いました。それに対して「俺は日本を食った」と言えば、後者の人が勝ちです。しかし、その後に、「俺は地球を食った」と言えばその人が勝ちます。さて、優勝者は何を食ったのでしょうか?それは、「相手を食った」と言えば良いのです。例えば「俺は宇宙を食った」と言った人に対して、「そのお前を食った」と言うのです。

 『学び合い』はテクニックではなく、考え方です。次元が違います。そして、その考え方は「一人も見捨てない」なのです。「一人も見捨てない」を食える考え方があるでしょうか?ま、あったら、私は直ぐにそれを食います。あはははは

[]閉鎖の経緯 09:48 閉鎖の経緯 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 閉鎖の経緯 - 西川純のメモ 閉鎖の経緯 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 手引き書を閉鎖した経緯を、補足します。

 そもそも私はノウハウを伝えることを恐れていました。だから、2000年に「学び合う教室」を出版してから7年間は、ノウハウを伝えませんでした。私が一般に公開したのは学術データをもとに子どもの姿だけでした。メールで「具体的にどうやったら実践したら良いかを教えて欲しい」という問い合わせがありませんが公開しませんでした。何故なら、ノウハウを公開するとノウハウが一人歩きしてしまうからです。

 しかし、ノウハウがなくとも「子どもを信じる」という一点と、その時点で公開した子どもの姿だけでも実践できる人がいました。『学び合い』世代としては第一世代でしょう。この世代の人はイノベータの人です。つまり、アンテナが高い人です。そして、イノベータの特徴は失敗を厭わないことです。私の本を読み理論的に正しいと確信したならば、それを実践します。ノウハウを公開しなくても、トライアンドエラーでノウハウを自ら開発しました。というより、初期の『学び合い』は現場の学校で行われていることを整理し、純化したものです。ノウハウ自体は現場にありました。ただ、それを徹底することはなかったし、多くは部活や特別活動では使われていましたが、教科活動で使われることは少なかったものです。だから、「ああ、あれね」と分かる人はいました。しかし、イノベータは小数です。

 『学び合い』フォーラムを通しての活動、また、新聞にものるようになって『学び合い』の認知度が高まりました。その結果、アーリーアダプターの人が『学び合い』の実践者の中核を担うようになりました。イノベータの人は一匹狼の人が多いです。ところが、アーリーアダプターの人は研究主任など、周りの人に説明することを求められ、今までの説明することをしていた人です。

 『学び合い』の手引き書はその様な人のために書いたものです。手引き書を読んでいただけた方はお分かりだと思いますが、その中を占めるノウハウは極めて僅かです。多くを占めているのは3つの観の説明です。そして、対外的に質問されるであろう疑問と、それに対応する返答が占めています。それはその当時、私のところに来る質問は、「最初の声がけはどうしたらいいのか?」ではなく、「『学び合い』をすれば個性化に反するのではないか?」というような質問が多かったのです。明らかにアーリーアダプター的な質問です。

 次の変化は『学び合い』スタートブックです。あれが売れた。多くの教師の心のツボどころにスイッチが入ったのです。嬉しかった。しかし、同時に焦りました。あの本は、『学び合い』はいいよということは伝えられるのですが、具体的なノウハウが殆ど無いのです。

 私は教職大学院担当になりました。教職大学院では地元の学校に入り、年間を通してサポートし続けることが教育実習に位置づけられます。それまでの私は『学び合い』を学びたいと願っている人をサポートしているのですが、学校担任のサポートとなると、そうで無い人をサポートすることになります。その中には『学び合い』に反対する人も含まれています。その様なことを何校もやったのです。結果として、アーリーマジョリティがどのような情報を必要としているか、ラガートに対してどのように対処するべきかを学びました。その経験からいえば、『学び合い』の手引き書レベルの情報では、アーリーマジョリティの人が苦労することが目に見えています。

 そこで『学び合い』ステップアップを世に出しました。私としてはもっと早く出したかったのですが、出版社関係の諸般の事情で2年以上のタイムラグが生じました。胃が痛かったです。私としては「『学び合い』をやったが失敗した」と思う人が量産されるのが怖かったのです。

 ムーアーの理論によれば、アーリーアタプターが最優先するものは安定した成果です。そのために『学び合い』ステップアップを用意したのです。そして、ホールプロダクトとして合同『学び合い』を開発し、それを『学び合い』ジャップアップにまとめました。

 私としては一安心です。

 ところが『学び合い』ステップアップを読んだ人が上越に来て私と議論すると、「あ~、そういう意味だったんですね」といわれることが少なくないことに気づきました。分かってしまえば、『学び合い』ステップアップに書いてあることであると認めるのですが、表現の違いで分からないことが分かったのです。

 そこで、明治図書からの一連のシリーズの意味があります。そこでは同じ質問に対して、様々なバリエーションの説明を書いています。おそらく全部を読めば、その中にフィットする説明があると思います。

 私としては一安心です。

 が、最近、戦慄することがありました。イノベータと思われる人が同じ学校の若手教員に『学び合い』手引き書を渡し『学び合い』を紹介したそうです。その人と話したのですが、『学び合い』にトライしようとしていました。しかし、同時に不安もいっぱいです。結果として、足して二で割るような『学び合い』をしようとしていました。もの凄く授業能力のある人は足して二で割る『学び合い』を成功させることが出来ます。ところが、大多数の人は成功しません。そして、怖いことに、足して二で割る『学び合い』は一見、安全そうに見えるのです。

 そして、私は決意しました。手引き書を公開するメリットとデメリットを比べた時、『学び合い』がこれだけ広がっている今は、公開するデメリットの方が多いと判断したのです。イノベータの人にとってはステップアップはまどろっこしいかもしれません。しかし、その様な人はステップアップの中に忍ばした理論的なものを読み取れるでしょうし、そもそもの学術論文は公開しています。

 手引き書は完全な理論書として整理し直そうと思っています。

 ま、いずれにせよ、理論がしっかりしていれば口伝が一番です。『学び合い』の会が充実することが最大の解決策です。

[]言葉がけ 07:49 言葉がけ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 言葉がけ - 西川純のメモ 言葉がけ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 <会話形式でわかる『学び合い』テクニック> (THE教師力ハンドブック)の第2弾である、「気になる子への言葉がけ入門」が10月30日に発刊です。アマゾンにもアップしました(http://goo.gl/8l0m6t)。

 私が『学び合い』における言葉がけで聞かれることと、それに対する返答を会話形式でそのまま載せています。自信作です。なお、毎度のことですがアマゾンで注文すると手元に届くのは時間がかかると思います。というのは注文が集中して入荷待ちになるからです。ですので、いち早く読みたい方は近くの書店にご注文下さい。

[]閉鎖 07:40 閉鎖 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 閉鎖 - 西川純のメモ 閉鎖 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』の手引き書、及び同短縮版は2014年10月13日をもって閉鎖しました。理由はそれに代わる、もっと良い手引き書が公開されたからです。具体的には「『学び合い』ステップアップ」(学陽書房)があります。

 また、明治図書の<会話形式でわかる『学び合い』テクニック> (THE教師力ハンドブック)シリーズの、「クラスと学校が幸せになる『学び合い』入門」、「気になる子への言葉がけ入門」(2014年10月発刊)、「子ども達のことが奥の奥までわかる見取り入門」(2015年1月発刊)、「子どもが夢中になる課題づくり入門」及び「簡単で確実に伸びる学力向上テクニック入門」(2015年2月発刊)があります。

 『学び合い』の手引き書との違いは、『学び合い』を成立させるためのテクニックが豊富で具体的な点です。また、多くの人にとって『学び合い』をいきなり全部の時間で実践するのは不安です。また、周りの目も気になります。その結果、中途半端な『学び合い』を実践してしまう危険性があります。しかし、中途半端な『学び合い』を成功するにはもの凄い授業力が必要なのです。(また、手はクロールで、足は平泳ぎをしているようなものです)。そこで、以上の本では、『学び合い』の始め方として週に1度でいいからフルの『学び合い』をすることを提案し、その方法を示しています。また、周りの先生方との軋轢を避ける方法も提案しています。

 あなたが研究主任や校長先生で、学校での取り組みとして『学び合い』を取り入れたいと願っているとします。しかし、『学び合い』を研修のテーマにすることは絶対にしないで下さい。そうすればいらざる軋轢を生じます。では、どうするか?その方法のノウハウも整理して書いています。そして、『学び合い』ジャップアップ(学陽書房)に書きました。週1の全校『学び合い』を提案します。これは、多くの学校でも受け入れやすい研修のテーマで、全校の様々な考えを持った教員(その中には『学び合い』が大反対の教員)も受け入れられる研修となります。

 手引き書は2007年3月29日に「奥義書」という仰々しい名前(笑いを取りたかったのです)で公開し始めました。7年半断った今、その役割を終えたので公開を終了します。なお、手引き書にはノウハウ本という面のみならず、理論書の意味もあります。それに関しては、今後、整理し公開することを検討したいと思っております。

 長年のご愛顧感謝します。同時に、上記の本を読んで、その通りに最初はやって下さい。必ず成功します。逆に言うと、最初の段階で我流でやった場合、失敗する危険性が高まります。上記の本は数千人の人たちの実践における成功と失敗を整理してつくられたものです。あなたの悩みは、あなたが最初ではないし、最後でもありません。あなたの悩みは既に先人が経験し、それを乗り越えています。『学び合い』はもの凄くシンプルな原理原則で構築されているので、起こるようなことも非常に法則性が高いのです。安心して下さい!

szeidzsiszeidzsi2014/10/13 18:49『手引書』今までありがとうございました。無料で公開されていることに甘えてしまい「ネットで読めるから」とすっかり安心してしておりました。最新版ダウンロードすべきであったと今になって後悔しております。

jun24kawajun24kawa2014/10/13 21:31私の手引き書ではなく、一人一人が手引き書を書くべきのように思います。

14/10/12(日)

[]しあわせづくりフォーラム 07:45 しあわせづくりフォーラム - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - しあわせづくりフォーラム - 西川純のメモ しあわせづくりフォーラム - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日より、しあわせづくりフォーラムに参加しています。内容豊富で濃い時間を過ごしています。本当に、一分一秒の余裕も無く全力疾走するような会です。講師も一緒に走ることを求められます。55歳の私は最後までつきあえず、ダウンです。でも、私以上の年齢の方が最後まで参加し続けている。脱帽です。本日も16時過ぎまで全力疾走です。

[]書きたい本 07:45 書きたい本 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 書きたい本 - 西川純のメモ 書きたい本 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私が次に書きたいと思っている本、でも、なかなか実現できない本は、感激本なのです。ネタは膨大に手元にあります。同志の人に声をかければ、誰しも持っています。しかし、これは漫画本で出したいと思うので、常に、次に書きたい本になっています。

 さて、『学び合い』の感激本の特徴は、話の中心に教師がいないことです。話の中心には子どもたちがいます。そこが今までの教育の感激のエピソードとの決定的な違いです。そして、今までの感激エピソードは教師の凄さが話の中心です。『学び合い』の感激のエピソードは子どもの凄さが話の中心です。エピソードの中には教師が全く以内場合もありますが、その他の脇役の一人として参加するにとどまります。教師は主役ではありません。しかし、感激しているのです。

 教師では無く、子どもにスポットライトが当たる本、それを書きたいな~っと思っています。

14/10/11(土)

[]芸人 22:39 芸人 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 芸人 - 西川純のメモ 芸人 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 人を引きつけなければならない職業に芸人と教師があります。一見似ていますが、違います。芸人は一発勝負です。教師は最低でも1年の勝負です。

 芸人は芸人の出番を見ても笑いません。その芸人のテクニックを冷静に判断します。「あ、集団の圧力を使ったな」、「あの人をいじくって笑いをとったな」、「あのくすぐりは、○○さんのまねだな」とね。目の肥えた客でも同じです。私は落語の大名人の話を何回も聞きますが、百回聞いて百一回聞きたいと思えるのは、大名人といえども5、6ぐらいです。

 これは子どもといえども同じです。教師の話芸を冷静に見ている子は必ずいます。

 さて毎日の授業で話芸で勝負する教師がいても、1ヶ月で見破る子どもいます。3ヶ月になれば4割程度は見破るのでは無いでしょうか?その時です。「私の話芸で子どもは縦横無尽に動かせる」と思い込む教師と、「子どもを何とか楽しませたい」と思う教師に分かれます。前者は芸人の技の低いレベルで評価され、不可とされます(可となるならば芸人になるべきです)。後者は楽しませたいという願いを持っている教師を評価します。少なくともクラスの2割はそうなります。

 だから、私は一回勝負の講演会しか話芸は使いません。講義でも使わないようにしています。使いすぎれば、鼎の軽重を問われるからです。1ヶ月過ぎた後の子どもの評価は「人」なのです。これが芸人との違いです。

14/10/10(金)

[]君主 22:09 君主 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 君主 - 西川純のメモ 君主 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 これは書かない方が良いかな、と思うのですが書きます。

 多くの教員が参加する研修会の情報は私の耳に入ります。しかし、それらは専制君主が啓蒙的専制君主になる研修のように思うのです。今、本当に学ぶべきは、専制君主が民主国家における君主になるにはどうしたらいいかだと思います。もっといえば、専制君主が民主国家におけるかなりの権限を付託された公務員になるためには何が必要かと言うことを学ぶべきです。

 民主国家である日本において、教師が法的に出来ることは極めて限られています。中学校で多い、教育的な愛の鞭は、冷静に判断されれば暴行であり、パワハラです。法的な闘争に入れば、十中八九負けます。保護者が示談に応じればいいですが、最後まで闘争されれば、懲戒免職か数年間の県庁の反省部屋住まいとなります。

 エンターテーメント性を高める方向性もあります。しかし、全ての子どもに受けることはありえません。ありえる人ならば、芸人になれば良い。しかし、10年生き残る芸人が何人いるでしょうか?結局、本人は大受けのつもりでも、地方の温泉宿で忘れられた芸人が芸をして客が笑う程度のものでしかならない。

 私が定時制高校で学んだこと。教師がどんなことを思っても、子どもが納得しなければ意味が無いということです。そこで聞きます。今まで参加した研修会で、子どもが参加して欲しいと思った研修会がどれほどあるでしょうか?それが、民主国家におけるかなりの権限を付託された公務員になるための研修会なのです。

[]革命 21:47 革命 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 革命 - 西川純のメモ 革命 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 西洋でも東洋でも、反乱の火の手はその社会の最下層の人たちが始めます。しかし、最下層の人たちが反乱しても革命は成功しません。革命が成功するためには、その社会の上位層が指導した時、革命が成功するのです。

 クラスの中での下位層が教師が反発するうちは、農民一揆のように早晩鎮圧されます。しかし、その社会の上位層が不満を持ち、その不満解消の手段として下位層のエネルギーを利用します。そのとき、組織だった反抗が出来るのです。

 今、学校では教師という王侯貴族が自らの利害に基づき、王権神授説のような論理で教室を支配しようとしています。昔から、それに反抗するクラスの下位層はいました。しかし、早晩鎮圧されます。なぜならクラスの中位層が同調しないからです。下位層は中位層を動かす力は無い。しかし、上位層が動けば中位層は動きます。

 本日のゼミで、ゼミ生に問いました。大学入試の忙しい高校3年生の時、教師の授業はありがたかった?と。大学院まで来る学生は一様に首を振ります。そうでしょう、ハッキリ言って邪魔です。そのことは名門高校生は、中学生は皆知っています。それが徐々に広がるのです。

 教育の世界には「出口論争」に代表される様々な論争があります。しかし、それを子どもたちが聞いたら、噴飯物です。それは「パンが食べられないならばケーキを食べなさい」と同じぐらい馬鹿馬鹿しいと思うでしょうね。

[]理想論 19:52 理想論 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 理想論 - 西川純のメモ 理想論 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私が「一人も見捨てない」と言ったり、『学び合い』の根幹は「一人も見捨てない」という願いだと書けば、「理想論だよ」と思われるでしょう。しかし、私にとって理想論ではありません。おそらく、「理想論」と言われる方は、消極的にでも自分が見捨てた子どもがどうなるかを真剣に考えたことが無いのだと思います。

 クラスのポツンとして、誰とも話さない子。

 家庭が荒れていて、そのうっぷんを他の子にぶつけている子。

 知的な能力が低く、勉強が全く分からない子。

 低学年の時、怒鳴られて指導を受け続け、高学年のある時期に教師よりも大きな声で怒鳴り返せば良いことに気づいた子。

 そんな子どもがいませんか?

 その子が中学を卒業した時、どんな風になるかを想像して欲しい。私はそういう子だけを教えました。

 「一人も見捨てない」を理想論で片付けている方は、どのように考えているのだろうかと思います。おのれの趣味の教科論を振りかざし、そういう子がいることを「仕方のないことだ」と合理化してしまっている。悪気が無いことは分かっていますが、そこで見捨てられる子どものことを思えば、怒りの気持ちが沸くこともあります。

 では、どうしたらいいか?一人も見捨てないことが自分のためになることを分かった子ども集団をつくれば良いのです。これは比較的簡単にできます。唯一の障害は、教師がその意義を理解していないことです。教師は勝ち組だからです。

 見捨てられる子どもだけが不幸なわけではありません。私は大学教師ですが、大学生であっても何かがあったとたんに崩れてしまう子どもいます。もし、その子が自分は見捨てられないという確信を持てて、事実、見捨てない仲間がいればどれほど救われるか。

 とりあえずは、週1にでも、自習課題みたいな課題を与え、子どもたちに時間を任せ全員達成を求めるだけでも、変わるところは多いのです。

 もし、大けがをして道に倒れた人がいたら、電話をかけて救急車を呼ぶことは誰にでも出来ます。しかし、電話をかけることを「理想論だよ」と言って、通り過ぎる人がいたらどうおもいますか?私にとっては、「一人も見捨てない」を理想論だよと言う人をそのように思えるのです。

 自分が消極的にでも見捨てていることを自覚し、その先に何があるかを考えて欲しい。私が全ての子どもを見捨てていない、とは言いません。私の能力には限りがある。その限りのある能力のある私でも出来ることをやろうと思います。

scorpion1104scorpion11042014/10/10 21:56教師集団も下位層の反乱は鎮圧されるのですか?
それは、半数を越えるとどうなるのですか?
上位層は、その流れをどのように止めるのでしょうか?

jun24kawajun24kawa2014/10/11 21:31革命の構造はみんな同じです。

14/10/09(木)

[]お勧め 19:45 お勧め - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - お勧め - 西川純のメモ お勧め - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教職大学院の同僚と本を出しました。その中で私も書きました。私の講演会の定番の演題の一つが『学び合い』だと何故成績が上がるのかというものがあります。そこでは現状の学力向上策がトンチンカンなところに力点を入れていることを語ります。その部分は今まで外の本で書かなかったところです。お勧めです。学び続ける教師になるためのガイドブック 学力向上・授業力向上編 ~上越教育大学流 教師力アップの極意~(http://goo.gl/3sCGQM

14/10/08(水)

[]面白いたとえ 10:03 面白いたとえ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 面白いたとえ - 西川純のメモ 面白いたとえ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』の本はだいぶ売れています。だから、意外な人が読んでいる可能性があります。そして、心の中で、やってみたいと思う人、実は実践している人が広がっています。でも、カミングアウトするのは不安という人がいます。そうなると職員室の本棚に置けないね。隠れキリシタンのようだねと話したら、ある人が中高生とエロ本との関係のようだと言っていました。私は大爆笑です。興味があるけど、大ぴらには出来ない。やってみたいけど、妄想だけが広がる。不謹慎なたとえですが、一面をついています。

 こんな状態を脱するまで、あと、もう一歩だと思っています。

[]会話形式 10:03 会話形式 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 会話形式 - 西川純のメモ 会話形式 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 新刊書の「クラスと学校が幸せになる『学び合い』入門」(http://goo.gl/Ek3ABY)は会話形式ですが、それが生まれた経緯は以下の通りです。

 私は『学び合い』を分かりやすくするには漫画本と映画がいいなと思っています。そこで『学び合い』の漫画本の企画を出しました。ところが漫画本はお金がかかります。というこは漫画を書いてもらう漫画家に払う報酬が必要だからです。とうことで諦めました。しかし、諦めきれなかったので、せめて台詞だけでもと書き始めました。書いてみると、意外に「いけそう」と感じたのです。それを企画として出したらOKをいただけた次第です。

 会話形式ですので、ものすごく簡単です。私と会話しているような気になれると思います。というのは私に問われる質問はものすごくシンプルで定型的なのです。『学び合い』自体がシンプルだからだと思います。そして、それに対する私の説明もシンプルです。だから、きっと多くの方は自分の感じる疑問を書いてあると思います。お勧めです。

追伸 どちらかの高校の漫画研究会のサークルが協力していただければ、漫画本も出せるのですが・・・・・

kanjii4dakanjii4da2014/10/08 23:55こんな状態を脱するまで、あと少し。私も地方の末端ですが、そのような感覚を覚えます。きっと、もう少しです。もう少ししたら、もっと違う展開が生じる気配を感じます。

scorpion1104scorpion11042014/10/09 02:34「こんな状態を脱するまで、あと、もう一歩だと思っています。」
だからこそ、末端で揺さぶり続けていかなければと!強く思います。崩すのは、末端の教師が革命を起こし始めたら、それこそ、あっという間だと感じます。

14/10/07(火)

[]怒濤 21:29 怒濤 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 怒濤 - 西川純のメモ 怒濤 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 大学院の時、後輩から言われました。「西川さんは、砂漠に洪水を起こす人だ」と。本日、新しい本の企画が新規に2本通りました。現在、9本が進行中です。

[]これもありか 21:29 これもありか - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - これもありか - 西川純のメモ これもありか - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ずっとコンプレックスに思っていたことがあります。私が普通の価値観でいないことです。ゼミ生にはそれで苦労かけていたのではないかと。でも、考えてみれば、普通の価値観で語れることは個人の教師の問題です。そして、それを受け入れられる人は一定以上の能力のある人。あ、な~んだ。と思いました。だから我が同僚が苦労しているんですね。

 週1の全校『学び合い』だったら、全校の教師が、直ぐに出来ることです。

[]佐賀市立城北中学校 19:41 佐賀市立城北中学校 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 佐賀市立城北中学校 - 西川純のメモ 佐賀市立城北中学校 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 11月14日に佐賀市立城北中学校が全校レベルで『学び合い』の授業公開をいたします。是非、おいで下さい。http://goo.gl/Wdah4I

14/10/06(月)

[]ほほえましい 19:33 ほほえましい - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ほほえましい - 西川純のメモ ほほえましい - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、ゼミ室に行くとゼミ生たちがある雑誌(どの雑誌とは聞かないで下さいね。暗示もしないでね)を回し読みしていました。みんなが暖かい表情をしていました。いたずらを一生懸命にしている幼稚園の子どもを眺めているように、その雑誌を見ながら微笑んでいるのです。その雑誌をきっかけで『学び合い』に興味を持っていただける人がいるだろうと思います。ありがたい限りです。

14/10/05(日)

[]一人も見捨てない 19:27 一人も見捨てない - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 一人も見捨てない - 西川純のメモ 一人も見捨てない - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』は教科学習を中心にしています。だって、一番多い時間ですから。さて、その場面で「一人も見捨てない」と言うと、「全員が分かるようになるわけない」と多くの先生は思います。でも、少なくとも私は「全員を分からせられる」と言ってはいませんです。私が言っているのは、「一人も見捨てず」なのです。この違いが多くの先生には分からないだろうな~っと思います。

 多くの先生は、教科学習での教師の仕事は「分からせる」と考えています。ところが『学び合い』では、教科学習での教師の仕事は子どもの一生涯の幸せを実現すると考えています。つまり、仮に、ある子がその授業時間で分からなくても、その時間で学んだことが一生涯の幸せに繋がるならばOKなのです。

 もちろん、『学び合い』をやった方が分かるのようになるのは当然です。(ただし、本当に『学び合い』をやった場合ですよ)だって、『学び合い』では子どもは寝ません。寝ている子どもが起きて曲がりなりにも学習活動に参加すれば分かるようになります。そして、全然分からない子どもの気持ちや理解を全く分からない教師の説明ではなく、分からない子どもの気持ちや理解を分かる、ちょっと分からない子からのアドバイスを受けることが出来ます。だから、分かるようになります。

 が、知的な障害があるこの場合はそれは無理です。でも、私は絶対に一人も見捨てたくない。見捨てたとたんに、その子の人生がどうなるかを嫌と言うほど見てしまったから。ではどうするか。人の幸不幸は、人との繋がりが決めます。それは成績の上位層の子も同じです。だから、「子どもたちが」一人も見捨てない、ということをどれだけこだわり、諦めないかがポイントとなります。

 が、教師の仕事は教科書に書いていることを教えることと思っている先生には、思いもつかないことなのでしょうね。

[]褒め方 10:01 褒め方 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 褒め方 - 西川純のメモ 褒め方 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日の懇親会で、「私は褒めるのが下手なんです。どうしたら上手く褒めることが出来るんですか?」と相談されました。聞いたとたん、その人の教室における姿がありありと見えました。満面の笑みをたたえて以下のように応えました。

 まず、あなたはダメな子を見ている。でも、そんな子を見ても仕方がない。その子ではなくクラスをリードする子を見て下さい。第一に、ダメな子であっても、あなたの一斉指導の状態よりはマシでしょ?だって、少しはやるから。あはははは

 次に褒め方。あなたは子どもに近づきすぎている。壁に寄っかかって全体をボーッと見ていればいいよ。そうすればあなたをチラ見する子がいるはずだよ。そのチラ見する子どもに合わせて、ムスッとした顔をしたり、ニッコリと笑えば良い。子どもの細かいところは教師は分からない。彼らをよく分かっているのは彼らだよ。そして、分かった子はあなたに評価を求める。ただ、それがいつ、誰がやるかは分からない。だから全体をボーッと見る必要性があるんだよ。

 その方は「ある先生からは、良いことがあれば、直ぐに、どんどん褒めなさいと言われらのですが」と問われたので、私は「じゃあ、あなた出来るの?そして、クラス全員もれなくできるの?」と言いました。笑いながら首を振りました。『学び合い』は絶対に無理なことは求めません。

 全体を見取って、特に良い行動はポント肩を叩いたり、「いいな~」と言えば良いのです。それは気取る必要はありません。気持ちのまま、心のままが良いのです。そして、授業の最後にまとめましょう。

 以上が褒め方のアドバイスです。

[]合う人・合わない人 09:43 合う人・合わない人 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 合う人・合わない人 - 西川純のメモ 合う人・合わない人 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 色々な学校で手ほどきして、「あ、この人、直ぐに分かるな」と分かる人は以下のような人です。

 授業中の教師と子どもの表情が柔和なのです。話術の人は表情を作ります。そのようは表情ではありません。その先生が言い間違えをすると、誰かが直ぐに突っ込んで、クラスが爆笑します。その先生はニコニコと言い訳をして、直ぐに本題です。子どもに任せる場面が多いですし、任せる時の条件(つまり、どこまで任せて、どこまでは守るべきもの)が分かりやすい。とにかく、教室に入って教師と子どもの表情を見れば直ぐに分かります。

 高圧的な人はダメですね。子どもを信じられない。というより、自分が子どもに慕われることを想定できない人ですから。

 話術の人は、それほど喋らなくてもポイントが分かれば子どもが動くことが分かれば会得します。一度会得できれば、表現のバリエーションが多いですから。叱り方、おだて方が上手い。

 教材で頑張った人も難しいですね。それまで積み上げたものを捨てなければならないのですから。理屈も立つので合理化が上手い。だから、なかなか変わりません。しかし、一度会得した時、素晴らしい授業が出来るのはこのタイプの人です。

 クラス経営や授業に難があり、周期的に問題を起こしつつ、「私は悪くない」と合理化する人がもっともやる授業方法は高圧的な授業です。だから一番目の人と同じです。

 クラスにおいてアスペルガータイプの子どもが『学び合い』の集団に入るためには、それ以外の子どもが『学び合い』の文化の中に入っている必要があります。それと同じで、高圧的な授業をする人を説得する術は私にはありません。周りの先生が変わるしかないのです。

[]禁断の言葉 09:13 禁断の言葉 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 禁断の言葉 - 西川純のメモ 禁断の言葉 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 かつて「受け狙い」で本の副題に「教職経験5年以下の人は読まないで下さい」と書きました。あれは本気ではありません。でも、ずっと思っていることがあります。

 『学び合い』の手ほどきをして、直ぐに分かる人と、なかなか分からない人がいます。また、ネット上や本やその他で『学び合い』を否定する人の言葉を読みます。そこで感じることがあるのです。

 現状の一人の教師が数十人の子どもに教える現状の授業では、絶対に取りこぼしがあります。これは絶対です。私は大村はま先生に教えて貰った人に直接会いました。その人曰く、同級生は大村先生を「ババア」と呼んでいたそうです。大村先生であってもそうであれば、私なんかは「クソジジイ」でしょう。職業柄、授業名人と全国的にも知られている方々の授業を見ます。ただし、私は教室の後ろから見るのではなく、教室の前の入り口から子どもたちの目を見ています。そうすると5分頃に目がうつろになり、十五分頃には多くの子どもが宇宙に飛び立っています。それはその方々の授業能力の低さを示すものではありません。現状の授業の必然なのです。であれば私たち凡夫がどうなのか・・・

 授業をやれば、つまらなそうにしている子、宇宙に飛び立った子どもの姿が目に入るはずです。高圧的な授業をやれば見えなくなりますが、ちょっと意識すれば気づくはずです。例えば、指示を与えてから鉛筆の動くまでの微妙な姿で。話術巧みにやれば面白おかしく授業を組み立てることは出来ます。しかし、面白話は面白話に過ぎません。本題に戻れば目が変わります。

 しかし、つまらなそうにしている子や分からない子を意識し続ければ授業が成立しないし、気を病みます。だから、教師になってしばらくたてば、無意識にその様な子を見ないようにするようになります。しかし、その時です。

 「仕方がない」と思うか、「う~・・・」と思うかが違います。

 「仕方がない」を合理化する方法として、5つあります。

 第一は、高圧的な授業をして子どもがつまらなそうにすること、宇宙に飛び立つことを禁止します。こどもはそう見えないようにする術を高めます。

 第二は、話術を巧みにして面白おかしい授業をします。そして、自分を計画通りだと思うのです。高校教師時代の私がそうでした。

 第三は、授業の教材を深めることにエネルギーを費やします。しかし、そこにある子どもは「子ども」という抽象的なものです。そして、子どもの中から思った通りの言葉が出ると大満足です。

 第四はクラス経営や授業に難があり、周期的に問題を起こしつつ、「私は悪くない」と合理化している人です。とにかく、何もやりたくないのです。

 第五は、部活指導に燃えるのです。

 以上、5タイプの中の1から4が『学び合い』の手ほどきを拒否する人です。ネット上や本の文章を読むとどのタイプかよく分かります。『学び合い』が何がダメと書いているかで分かります。その視点で読むと面白いですよ。だから、私がその人たちと議論するとしたら最初の一言はみんな同じです。「それを全員に出来ますか?」です。

 で、だから「一人も見捨てたくないと思わない人は読まないで下さい」と本の副題に書きたいのです。ま、書きませんが。だって、書かなくても買わないでしょうから。

[]『学び合い06:33 『学び合い』 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 『学び合い』 - 西川純のメモ 『学び合い』 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日の越後『学び合い』の会でOBから「私が『学び合い』を実践しているかどうか分かりません」と言われました。フルの『学び合い』の凄さは良く知っているのですが、諸般の事情でフルの『学び合い』を実践できません。隠れキリシタンのようにやっているのでしょう。私は迷い無く以下を言いました。

 まず、授業において全員達成を求めているか?

 次に、それを評価しているか?ただし、ネームプレート等を使って本当に全員達成をしているかを評価していなくても、子どもたちの行動を見取り、全員達成に向かっているか否かを語ってれば良しとする。

 次に、その全員達成のために子どもたちに十分な時間の手段と時間を与えているか?その自由度によって、『学び合い』の程度が現れる。

 なお、可視化と同様に最初の「全員達成を求める」は『学び合い』文化が成立した集団では不必要です。二番目の評価も成り立っている限りは言う必要はありません。しかし、3番目はずっと必要です。

 だから、私は知らない学校に飛び込んで、1時間程度で全学級・全職員の『学び合い』の程度を見取ることが出来ます。私が見ているのは、どれだけ子どもに任せているか、と、任せている子どもを教師がどのように見守っているかです。

takami_swctakami_swc2014/10/05 21:182014年10月05日のメモは完全保存版です。日頃思っていることの全てが書いてあります。

jun24kawajun24kawa2014/10/05 21:39わかったうえで、したたかに。

takami_swctakami_swc2014/10/05 21:57了解です。少しずつですが、流れは変わっているように感じます。したたかに続けていきます。

14/10/04(土)

[]感謝 21:32 感謝 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 感謝 - 西川純のメモ 感謝 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 越後『学び合い』の会が大盛況の中で終わりました。感謝、感謝です。

 まず、北は青森から、南は福岡(緯度からいえば高知が一番南です)からおいでなった方々に感謝です。また、保護者の方もご参集いただけました。おかげで、『学び合い』が次に進みたい地域コミュニティの核となる『学び合い』の最初の姿に至る道が見えました。

 今回の会には教育同人社のご協賛をいただきました。また、地元の豚汁たちばなさんのご芳志を頂きました。

 秋田の大沢先生、地元の木花先生、そして田村校長先生に分科会を担当いただけました。

 そして姫川原小学校の職員の方々、子どもの皆さんの全面的な協力を得ました。この会は子どもの成長には役立つものだと我々は確信しています。しかし、そのことを理解し、実施していただける職員集団、そして校長先生と出会えました。

 多くの方々のおかげで、越後『学び合い』の会は大成功でした。大満足です。感謝の気持ちで一杯です。

[]自慢 21:32 自慢 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 自慢 - 西川純のメモ 自慢 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は自分のゼミ生を大々的に自慢します。この会に関して、私は何もしていません。ゼミ生が全てしています。それが端的に表れたのは開会式だと思います。越後『学び合い』の会の主催者代表挨拶は西川ゼミのゼミ長が行いました。二十代の院生が全国から百人以上の人を集める会の主催者代表を務めるのです。

 私のゼミのゼミ生は凄いんだぞ~っと触れ回りたい。

kanjii4dakanjii4da2014/10/04 23:23この度の純先生からのお誘いと西川研の皆様の活躍に心から感謝をいたします。きっと、このご縁は続いていきます。今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

jun24kawajun24kawa2014/10/05 21:38子どものために。
そして、我々の誇りある老後のために。
結果を。

14/10/03(金)

[]負けないぞ 21:29 負けないぞ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 負けないぞ - 西川純のメモ 負けないぞ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 越後『学び合い』の会に向けてのゼミ生の姿を感じます。負けてはならない、負けてはならない、と思います。彼らを超える人であらねば、私は彼らの教師であれない。彼らが思う以上に、リアルに、強く、一人も見捨てない、と思える自分であらねばならない。

 ゼミ生の姿をみていると、自分の尻に鞭が入る。

[]明日 21:22 明日 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 明日 - 西川純のメモ 明日 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 明日の講演では私は「素」になります。これは年間で1回あるか、無いかです。

[]教師 15:43 教師 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 教師 - 西川純のメモ 教師 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ゼミ生は一生懸命にがんばっています。そして結果を出すでしょう。ならば、ゼミ生が絶対出来ないことをがんばり、結果を出します。それが私の役割です。

[]クラスと学校が幸せになる『学び合い』入門 12:30 クラスと学校が幸せになる『学び合い』入門 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - クラスと学校が幸せになる『学び合い』入門 - 西川純のメモ クラスと学校が幸せになる『学び合い』入門 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、「クラスと学校が幸せになる『学び合い』入門」が手元に届きました。ゲラチェックしてから2ヶ月たちました。新鮮な思いで読み直しました。いい本です。本にしてみると、何故、自分がこんな本を書けるのか不思議になります。http://goo.gl/1996cm

scorpion1104scorpion11042014/10/03 22:14jun24kawa先生の気迫がこちらまで伝わってきます。何かが変わるのですね。

jun24kawajun24kawa2014/10/04 04:58変えるのです。

14/10/02(木)

[]越後『学び合い』前 19:39 越後『学び合い』前 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 越後『学び合い』前 - 西川純のメモ 越後『学び合い』前 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ゼミ生が全国から集まっていただく皆さんのために、色々やっています。その様子は文化祭前のような感じです。私は彼らの邪魔にならないように見ていますが、いること自体が邪魔です。でも、邪魔なんだけど、邪険にされない微妙な感じが心地良い。

 私は学生に楽にさせたいとは思いません。彼らは高い学費と生活費をかけて学んでいます。なにより貴重な今という時間を費やしています。彼らがか賭けたものに見合ったものを学んで欲しい。そのためには、彼らが主体的に成すことが必要です。私としては、今やっていることが自分の成長に繋がっていることを実感して欲しい。そして、今やっていることが、見ず知らずの、遠い日本の子どもの人生を変えていることを実感して欲しい。

 越後『学び合い』の会に、ご参集の皆さんにお願いです。自慢のゼミ生に声をかけてあげて下さい。誠意を込めて全力で皆さんをお待ちしております。

jun24kawajun24kawa2014/10/02 22:05この数日のミッションです。上越を変えて下さい。あなたの一言が、この地の子どもの人生を変えます。まってま~す。

14/10/01(水)

[]困ったな~ 07:37 困ったな~ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 困ったな~ - 西川純のメモ 困ったな~ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 書かない方がいいな、と分かっているのですが、書いてしまいます。

 問題解決学習、課題解決学習、あれは生活体験を対象としている限りは、子ども全員が参加できます。しかし、教科内容を対象としたならば、「絶対」に一部の子どもたちが活躍し、その子と教師との会話がほぼ全てを占める授業になります。大学の附属学校だったらば反乱は起こりません。しかし、一般校では反乱が起こります。附属学校で成り立つ論理を一般校に持ち込む、困ったことです。勝ち組が、かつての自分をモデルに教育を考えてしまうからです。

追伸 附属学校でも早晩、反乱は起こりますが。

[]時代 07:24 時代 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 時代 - 西川純のメモ 時代 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 かつてソ連はアメリカに先駆けてスプートニクという人工衛星を打ち上げました。アメリカ中は、いつ宇宙から攻撃を受けるのではないかと恐れました。スプートニクショックと言います。ソ連に科学技術で負けないようにと科学教育に膨大な予算を与える国防教育法という法律が成立しました。それがため1970年代には革命的なカリキュラム開発が行われました。

 しかし、ソ連がアメリカよりも早く人工衛星を打ち上げられたのは、ソ連の科学技術教育が優れていたわけではありません。当時のソ連の教育はかなり悲惨なものだったと私は理解しています。それでは何故出来たか?それは、ナチスドイツの降伏時に、ミサイルの専門家をドイツから連れてきて研究させたからです。しかし、それは、その道の専門家はよく分かっていました。分かっていたが、ソ連の教育が優れている証拠だと利用し、多額の予算を獲得した人たちがいるのです。

 私が理科教育学で頑張っていた時の話です。その大会に院生と参加しました。その大会では認知研究が中心に位置づけられ、良いポジションで発表が出来ました。院生さんから「西川先生は何故、今後は認知研究が主流になると分かったのですか?」と聞かれました。私は満面の笑みをたたえて「主流になることを予想したのではなく、主流にしたんだよ」と応えました。

 当時、私は三十代半ばでした。その頃の理科教育学は教育学の流れをくむ教育史と比較教育、そして教材開発が主流でした。そして認知研究は異端であり、迫害を受けていました。そこで、同年代の生きの良い研究者とグループを作りました。そして、個々独立でやっていた研究を認知研究という旗印の下で発表しました。生きの良い研究者が5人で発表すればかなり目立ちます。そして、いつの間にか、異端であった認知研究が主流の位置についています。当時の仲間はそれぞれの分野で学会長レベルのポジションについています。

 なお、その前にも戦いがありました。理科教育学の研究の中で、千人レベルのデータに基づき、統計分析をちゃんとした学術論文は、私の修士論文を学会誌に投稿したものが最初です。今では量的分析は常識になっています。

 今、3度目の戦いです。

 今度の戦いは、理科という教科だけではなく教科学習全般であり、それ以外も戦場となります。それも理屈とデータが正しければ通るという学術の世界ばかりではなく、実践の世界も戦場となります。しかし、今回の戦いにおいて一緒に戦ってくれる人が多いのが心のよりどころです。大変な戦いですが、私は負ける気が全くありません。その根拠は、民主化し、豊かになった日本において、一人の教師が数十人の子どもを教えるという現状の教育は成り立つわけありません。早晩、泣きつく以外に道はありません。ようは、そこに至るまでの時間をどれだけ短縮するかです。

 日本中の子どもの2割は地獄の苦しみの中にいる。それ以外の子どもは2割の子どもが苦しんでいることを見捨てて、毎日勉強している。そして全体の2、3割の子どもは学校を馬鹿にしている。この子たちが反乱するのは目に見えています。

 現状の教育議論の多くが、フランス革命における貴族の論理のように思えるのです。「パンが食べられなければ、ケーキを食べれば良い」というような論理です。苦しんでいる子どもが、何を苦しんで切るかが分からず。かつての自分をモデルにして、改善策を考えている。

[]最初の思い出 06:02 最初の思い出 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 最初の思い出 - 西川純のメモ 最初の思い出 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今、ふと私のもの心ついた最初の思いでは何かを考えました。思い出の中に出てくる周囲の状況は私が3、4歳頃まで住んでいた家の前の歩道です。真っすくに延びた歩道を見ながら「今って何だろう」と考えていた自分を思い出します。「今」と思っているそばから過去になる「今」。しばらく考えてみました。おそらく解決出来ない問題だったので記憶に残ったのだと思います。