西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

西川純です。新潟県上越市の上越教育大学の教育実践高度化専攻(教職大学院)で『学び合い』を研究しています。諸般の事情で、このブログのコメントは『学び合い』グループのメンバー限定です。メンバー登録は、いつでもOKです。ウエルカムです。なお、メールはメンバー以外にもオープンですので、いつでもメールください。メールのやりとりで高まりましょうね。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。西川研究室はいつでも参観OKです。 詳細は http://www.iamjun.com/をご覧下さい。 もし『学び合い』グループに参加される場合は、 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/をご参照ください。
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本格的にトライする人も多くいると思います。その際、人とのつながりが大事です。身近にいる人と繋がれるとありがたいですよね。『学び合い』を実践される方は、『学び合い』マップ(https://www.google.com/maps/d/edit?mid=zDInXkSSxyO4.kNDji5uDNm0Y)に、是非、登録下さい。登録は、『学び合い』マップ登録フォーム(http://form1.fc2.com/form/?id=77081b4d4f40dd2f)から出来ます。  「私なんて、人になんか教えられるレベルに行っていない」と思う方へ。だからいいんですよ。一番知っている人が、一番の教え手ではないことは『学び合い』を実践しているならば、子どもを見れば分かるでしょ。それに、教える必要はないのです。共に学び合えばいいのです。いや、愚痴を言ったり、笑ったりする、それでいいのです。  是非、一人でも多くの人がマップに登録下さい。強く、強く、お誘いします。

14/07/20(日)

[]禅問答 21:56 禅問答 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 禅問答 - 西川純のメモ 禅問答 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』で全員達成は大事だ、と本でも書いています。そこで、「全員達成出来ません、どうしたらいいのでしょうか?」と聞かれることがあります。その人が『学び合い』の入門段階の人ならば、『学び合い』ステップアップのレベルの話をします。しかし、その人が『学び合い』ステップアップのレベルを超えている時は、「全員達成なんかしなくてもいいよ。全員達成は年間に5回もあればいい」と言います。そして100%の確率で唖然とします。

 そこで、何のために全員達成を求めるかをかたります。それは、その人がどのレベルの段合いによって説明を変えます。課題レベル、単元レベル、学年レベル、そして一生涯レベル。レベル高次の説明は、そこに至らない人には禅問答としか思えないと思います。

 しかし、いずれにせよ、初心者は定型を学ばなければなりません。そして、その95%は『学び合い』ステップアップに書いてあります。

[]派遣 21:30 派遣 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 派遣 - 西川純のメモ 派遣 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 1週間前から大学院入試の出願が始まります。その数週間前から「派遣が決まりました」とのメールを複数頂きました。上越教育大学への派遣実績の殆ど無い西日本の県からの人と、今までの派遣された人の年齢平均からは考えられないほど若い年齢での派遣の方です。

 県に出す書類、また面接で強調するべきポイントはあります。これは各種予算獲得のためのノウハウと同じです。ご希望でしたら伝授します。先の方には教えました。

 が、一方、私からは「?」という理由で派遣が叶わなかった方もおられます。凄く悔しい。しかし、その方の熱意に応えてオジサンは何とかしたいと色々と考えています。そして、今も、様々な良い悪巧みを仲間と進めているところです。

[]破壊 21:30 破壊 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 破壊 - 西川純のメモ 破壊 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 大学院の面接ではコース長の私は司会役です。そのため、基本的には質問はしません。が聞いていると、「あ~あ、典型的な考え方だな~」という返答が大多数です。ここで突っ込むとオタオタするだろうなと思うのですが、もちろん心優しい私は無言でニコニコしています。

 後期になると、学部学生用の講義があります。私の授業は「さあ、どうぞ」です。

 最初の授業で話すことは、こうです。

 「ねえ、大学の授業で色々な教材や発問のことを勉強するよね。ところで良い教材、良い発問ってどんな教材や発問なのかな?そして、そんな良い教材や発問をどうやって開発したら良い?これって大事だよね。でね、周りのみんなと相談してもかまわないから、自分なりの考えをまとめてね。あ、先生はこれから30分ぐらい散歩してくるからね。じゃあね」

 学生さんはあっけにとられます。私はドアの外で聞き耳を立てます。まあ、1分以内にざわつき、2分以内に盛り上がります。グループなんて決めなくても自然と出来ます。まあ、ありがちなことを話し合います。

 30分後。

 「みんなで色々なこと話したと思うけど。君たちが考えていた「良い」って誰にとって?子ども、って言いたいところだけど、子どもという子どもは一人もいないんだよ。凄く賢い子もいれば、全然分からない子もいるんだよ。誰にとって良い教材、発問なの。そして、それってクラスの何割ぐらい?また、30分ぐらい散歩するね」。まあ、全員では無いことは分かるのですが、過半数ぐらいにとっては意味ある教材・発問だと考える子がかなりいます。

 30分後。

 「文科省の統計によれば、約3割の子どもは塾・予備校・通信教材・家庭教師で学んでいる。そして、保護者の半数以上は大卒だよ。そして、小中高のどの教科であっても、教師は成績中もしくは中の下に合わせた授業をしているよ。君たちも昔を思い出してみて、「そんなの分かっているよ。もう一回やらなければならないの・・・」と思ったことあるでしょ。逆にチンプンカンプンな場合もあるよね。先生の説明の殆どは教科書とほぼ同じだよね。だったら教科書を読めば分かる子はいるよね。

 クラスの中の子どもを「もう分かっている子」、「教科書を見れば分かる子」、「先生の説明で分かり、先生の説明が無ければ分からない子」、「先生の説明でも分からない子」の4種類がいる。実は良い教材や発問が有効なのは「先生の説明で分かり、先生の説明が無ければ分からない子」だけなんだよ。では「先生の説明で分かり、先生の説明が無ければ分からない子」はクラスの中で何割程度。みんなで、昔を思い出してね。君たちは出来る小学生や中学生だったと思うけど、同級生を思い出してね。」で、教室を出ます。こうやれば過半数に意味があるという前提が崩れます。

 20分後。

 「子どもたちは、毎日、毎日、必死だよ。その子どもたちの前に立って、どんな教材、どんな発問をすべきかな?むずかしいよね。もう一度繰り返すよ。子どもたちは、毎日、毎日、必死だよ。じゃあ、さようなら」

 呆然とする学生を尻目に、教室を出ます。

 私が喋るのは上記の通りです。

 大学、大学院では何かを教えるのではなく、学びたいと思わせるのがポイントだと思っています。少なくとも、学ぶべきものがあることに気づかせたい。

 ということを大学院の入試で思い出します。