西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

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14/03/08(土)

[]変えてみても変わりが無いぞ 07:17 変えてみても変わりが無いぞ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 変えてみても変わりが無いぞ - 西川純のメモ 変えてみても変わりが無いぞ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 厳しい教員採用試験を通って採用されたのに、数年のうちに教員をやめる方が少なくありません。それは増えています。残念と思います。その方々は職場が自分と合わない、と言います。確かにそうでしょう。私が採用された時代に比べて、圧倒的に職場の教育力は低下しています。でも、職場を変えてみても、大抵は変わりが無いのに、と思います。

 若い方は(この言葉を使うのは私が老化したことの証拠ですが)、世の中に何か正解があると思っているようです。世の中に自分にベストフィットする「伴侶」、「職」があると思っているようです。そして、それを探そうとします。しかし、ベストフィットする「伴侶」、「職」があるのでは無く、自分がベストフィットさせるか否かです。

 豊臣秀吉は草履取りの時には草履取りにベストフィットさせました。納戸役のときは納戸役にベストフィットさせました。城持ち大名の時は城持ち大名にベストフィットさせました。その場にベストフィットさせたから、次のステージに進めます。もし、草履取りの時に、「俺は城持ち大名に合っているから」と思っていたら、草履取りさえクビになるでしょう。

 進路を変えることによって成功する場合もあるでしょう。でも、圧倒的大多数は、失敗します。何故なら、ベストフィットさせる気が無ければ、結局、同じことの繰り返しです。そして、それまでの蓄積を捨てているのですから。

 来年、採用される方は色々とあると思いますが、踏ん張ってください。変えてみても変わりはありません。踏ん張って積み上げましょう。蓄積がありますから、初年より楽になります。どんな職業も、一番大変なのは採用1年目ですから。2年目は1年目ほどの苦労はありません。

kanjii4dakanjii4da2014/03/08 09:5560文字。今日も勉強になりました。ありがとうございました。
学校観、先日から何度も語っています。(^_^)

daitouirukadaitouiruka2014/03/08 09:56アドラー心理学との関係は、まさに九州の分科会でもお話させていただいたことなのですが、その理念を学級「集団」に対して生かし切れていないということが私の長年の悩みであり、その答えを示してくれたのが『学び合い』でした。
アドラー心理学も「クラス会議」というものを提案しており、集団を意識していないわけではなく、『クラスはよみがえる』の中でも、精神医学における「患者同士が相互に治療し合うことで効果も効率も上がる」という「治療共同体」の考え方を応用して、学校内の「教育共同体」というものをつくっていくことを目指すよう提案はされています。

教師を扇の要部分とする「扇型」の経営ではなく、教師も子ども達もさまざまな線でつながっていて、たとえ教師との糸が切れても、別の糸でつながっている子ども同士の糸を通してつながれるという「網型」の経営です。
ずっと理想とし、そして、全く知らないときに比べればはるかによくなってきたとは言え、十分とはとても言えず、やはり「集団」相手よりも「個別の対応」に追われ、まして、一日のうちの大半を占める「授業」においては(別仕立てのエクササイズなどではなく、教科の授業として)全くといっていいほど「道筋」が見えていませんでした。
その具体的な「道筋」を示してくれたのが、私にとっては『学び合い』だったわけです。

daitouirukadaitouiruka2014/03/08 10:06追伸:アドラー心理学の知見については、子ども達にも折に触れ語っています。
「子ども向けの本」、あるといいな、と思います。