西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

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14/01/05(日)

[]合わない子 06:34 合わない子 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 合わない子 - 西川純のメモ 合わない子 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』にはじめて接する特別支援担当の先生の典型的な意見は、「この子は『学び合い』に合わない子だから」というものです。タイプ、理由は様々です。そして自信たっぷりに「無理だ」と断言されます。

 しかし、少なくとも通常学校に通っている子どもで、「無理」だった子を私は一人も知りません。皆無です。もちろん、『学び合い』のセオリー通りにやったということを前提にしていますが。少なくとも、私が直接・長期に関わった学校で、実際に『学び合い』に参加したが、無理だったという子は誰もいません。また、メールのやりとりをしているケースで、無理だったケースもありません。

 理由は簡単です。その子は拘束衣を着ているわけでも無く、檻に入っているのでもありません。特別支援の先生と関わっているのです。特別支援の先生がその子と関わっていることに関して、特別な能力が必要な部分はどれほどあるでしょうか?皆無とはいいませんが、殆ど無いでしょう。重要なのは根気と、受容だと思います。では、それを持つ子どもが数十人の子どもの中に皆無というケースが有りえるでしょうか?有りえません。第一、そんなクラスだったら、それを何とかしなければならない。さらにいえば、一人で担当するより、みんなで関わる方が根気も受容も遙かに維持しやすい。

 専門家の合議で知的な障害があると断言された複数の子がいるクラスで『学び合い』をしたら算数で満点を出すようになりました。その子は知的な障害があるのでは無く、やる気が無かっただけなのです。ちなみに、私も小学校中学年までは知的な障害があると担任の教師からは認定されました。

 もちろん、通常学校のケースしか私は知りません。でも、私は『学び合い』は出来るし、するべきだと確信しています。

 『学び合い』が無理ってどんな子でしょうか?本当に他者と関わることが出来ない子がどれほどいるのでしょうか?拘束衣を着させて、チューブで食事をさせているとでもいうのでしょうか?本当に『学び合い』が無理な子だったら、生きていません。生きていたということは、少なくとも保護者などとは関わることが可能であったことを意味しています。従って、どれほどの程度かは分かりませんが、『学び合い』が無理ということはありません。

 そして、「無理」という方に問いたい。では、その子の二十年後、三十年後、四十年後の将来をどのように描くのでしょうか?特別支援の子どもを抱え、その子を三十代、四十代に育てた保護者は思っています。学校にいるうちは手厚い保護を受けていたのに、卒業したらそれが皆無になってしまい、全て家庭に任せられると。

 きつい書き方ですが、手厚い保護を今、自分がしていることに満足し、その後のことを考えないとしたら、無責任です。その子の将来を考えるならば、筆算や漢字よりも、人と関わる能力を与えるべきです。そして、その子を理解する仲間と社会を与えるべきです。だから、「出来る/出来ない」ではなく、やらねばならないのだと思います。

 同志の皆々様、これを乗り越えられるのは皆様方の「事実」だと思います。是非、以下をお読み下さい。

 ある兄弟がいました。お兄さんは健常児、弟は特別支援の必要な子どもも。弟は腕のある特別支援の教師に教えられています。保護者も満足しています。その弟が母親に「お兄さんには友達が遊びに来るけど、僕には来ない、何故?」と問うたそうです。母親はなんとその子に言ったらいいのでしょうか?

 そして、学校現場で日々子どもと接している同志の方は、遙かに私よりよくご存じなはずです。

 そのような子が成長し、卒業した後は作業所に入るかもしれません。そして、作業所の人としか関わらない一生を送るかもしれません。

 家庭はその子中心でいつまでも回り、疲弊してきます。

 皆さんが、そして、皆さんの子どもの家庭がいつそうなるか分からないのです。

 そして、一人を見捨て、二人目を見捨て、三人目を見捨てるクラスの中で、健常児の子どもは成長するのです。

 この閉塞感を脱するには、クラスのみんなで、学校のみんなで、社会のみんなで、支え合うしかありません。その支え合う人の中に特別支援子「も」含まれます。それを目指しているから、学級の『学び合い』を脱し、学校の『学び合い』へシフトし、地域コミュニティーの再生を学校が核になることを目指しています。

 「お兄さんには友達が遊びに来るけど、僕には来ない、何故?」と問う子どもを一人でも少なくし、1時間でも短くしなければなりません。

 私は「日本でいちばんたいせつにしたい会社」で紹介されている日本理化学工業が、社会全体に広がって欲しいと願っています。その最初の核は学校です。

 善意の「無理」を乗り越えましょう。

追伸 かつての社会の「みんな」は一部貴族でした。そこに裕福な市民が含まれ、男性が含まれ、女性を含むようになりました。マイノリティの人も含まれるようになりました。それは善とか正義でそうなったわけではありません。そのようにより広い範囲の人を「みんな」とした国が戦争で勝ち、経済発展で勝ったから、それが善となり正義になったのです。今の日本にある最大の天然資源は「老人」です。そして「障害者」だと思います。その方々が支えられねばならない人から、支える人にシフトしたらどれほどのことが起こるでしょうか?大学の世界にいるとよくわかります。研究者の中にはアスペルガーやサイコパスは一般社会より遙かに多い。ある意味、研究者はみなサバン症候群です。でも、それを生かせる場はありますし、今後の日本の産業の種はそこにあるのかもしれません。我々の老後の年金は彼らが頼りかもしれません。

scorpion1104scorpion11042014/01/05 07:28現在の支援学級の保護者の方々の言葉です。「私たちが死んだときのために障害者同士が一緒に暮らせるシェアハウスを作ろうと思っているんですよ。○○会の元保護者の方と、もう話し合っているんです。」保護者の方々は、今を生きながら未来を思い悩んでいます。学校を卒業してからの居場所を作ろうと考えておいでなのです。私は、『学び合い』で支援学級の子どもたちに通常学級での居場所をつくろうとしています。でも、卒業してからの居場所までは、今の状態ではできないと思います。やはり、日本中の先生方が『学び合い』を全ての子どもたちに体験させ続けることで実現すると思うのです。そのためには、身近な同僚に事実を伝え続けることしかないと思っています。1人でも多くの子どもたちに『学び合い』を体験させたいと願い、動かねばと思っています。

jun24kawajun24kawa2014/01/05 09:212割を動かせばいい。10割でも無く、5割でも無く、2割。そうすれば焦らなくなる。