西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

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13/12/28(土)

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 学習指導要領が我が国にあります。これに異論を唱える人がいますが、私は必要なことだと思います。その学習指導要領が主たる教材である教科書を決めている。これが無くなったらどうなるか?

 アメリカには天地創造説に基づく教科書があるのです。というより、そっちの方が多いともいえるほどです。何か国際問題が起こると、週刊誌ごとに様々に書きます。中には眉唾物も少なくありません。あのレベルの教科書がOKになったらどんなことが起こるでしょう。

 もっとありえることは、教科書どんどん受験に対応するはずです。参考書・問題集との差が無くなります。私立中学校の入試問題集を読んだことがありますか?その中には珍問ありますよね。あれが満載の教科書になったらどうなるでしょうか?圧倒的大多数の子どもはちんぷんかんぷんですよね。

 もしデジタル教科書が一般的になったら、教科書の外にあるコンテンツの方が重要になり、それは検定外です。極論すれば、教科書は学習指導要領の原文をコピーした10ページぐらいの冊子にすることも可能です。そして本体は検定外のネット上のコンテンツにすることも可能です。そうなったらどうなるのか?と思うのです。

 そうなったとき、国の学習指導要領の守り手は教師しかありません。

 が、日本の教師の99%以上は学習指導要領を馬鹿にしているし、読んでいません。これは困ったことです。

 たとえば、昭和52年の小学校学習指導要領理科では、「観察,実験などを通して,自然を調べる能力と態度を育てるとともに自然の事物・現象についての理解を図り,自然を愛する豊かな心情を培う。」とあります。現行は「自然に親しみ,見通しをもって観察,実験などを行い,問題解決の能力と自然を愛する心情を育てるとともに,自然の事物・現象についての実感を伴った理解を図り,科学的な見方や考え方を養う。」とあります。

 注目すべきは「観察、実験などを通して」が「観察、実験などを行い」に変わっている点です。実験観察をしなければならなくなったのです。この表現を変えるために、文科省は膨大な予算を確保し、確実に実験を行えるようにしたのです。

 また、アブラナの花を観察するというのは定番です。もし、ある子どもが5枚の花びらのアブラナを見せたら、教師はびっくりしますよね。そして、「4枚が正解」と言いたいところですよね。でも、学習指導要領を読めば、アブラナの花びらを4枚だと教える必要は無いのです。重視すべきは雄しべと雌しべの役割を学ばせ、それとの関連で花びらと萼の存在を認識させればいいのです。また、十歩譲ったとしても、生物の学習では「共通性・一様性」は「多様性」と常に一対です。つまり、5枚の花びらが出てきたら、困ったことでは無く、喜ぶべきものです。そして、「花びらが4枚のが多い」というのが正解です。むしろ多様性が大きいバラ科植物のイチゴの花を利用する方が望ましいといえるぐらいです。

 が残念ながら、大学ではあまりそれらが教えられていないように思うのです。

 例えば、「教科の背景となる学問の学習」が多いのでは無いでしょうか?実践的な授業と言われるものは、すぐに使えるテクニック、また指導案の書き方(地域ごとでばらばらなのに)のように思うのです。偉そうにいえません、私も理科教育法を担当していたとき、そうでした。でも、教師が学習指導要領の守り手となる時代では、それは許されないように思うのです。

 もし教師が学習指導要領の守り手になれば、子どもはデジタル教科書や外部コンテンツをツールと使えます。大事なのは、教師が子どもにどのような課題を与えるかだと思います。が、日本の多くの教師は教科書や教師用指導書が無ければ、自らが課題をたてられないのでは無いかと恐れます