西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

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13/10/14(月)

[]イジメ対策 17:29 イジメ対策 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - イジメ対策 - 西川純のメモ イジメ対策 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 従来型授業になれている人は、多数より少数、多様より均質の方が、指導が徹底すると思っています。それを端的に表しているのは、少人数習熟度別指導です。たしかに教師の口は一つ、だから喋れるのは一つのこと。教師の利き腕は一つ、だから板書できるのは一つのこと。その単一のことで指導するとしたら、少数で均質の方が徹底できます。

 しかし、これは誤りです。本当に上記が成り立つのは、教師が「相性の良い」「一人の子ども」を「長期間」指導できる場合です。ま、ヘレンケラーとサリバン先生みたいな関係です。これは公教育ではほぼ不可能です。三十人学級を二十人にしたから個に寄り添えると思うなんて噴飯物です。それを十人にしても、五人にしても無理です。

 特別支援学級やへき地小規模校であったとしても、「相性の良い」、「長期間」は無理でしょう。サリバン先生のようにその子の生涯にわたって付き合うつもりがなければなりません。これは無理です。

 残念ながら、従来型授業は子どもの多様性を低く見積もっています。何故なら、子どもの多様性を認めてしまえば、教育が成立しないからです。

 思春期のはじめ、彼女に告白したり、デートを誘ったりとき、本屋で「女の口説き方」という本を立ち読みしたことありませんか。その経験のある方だったらわかるはずです。そんなのは役に立ちません。当たり前です。人は生ものです。一人一人は違うし、その人が、今置かれている状況、それも、過去と未来の状況によって大きく変化するのです。

 イジメ対策の本を読むたびに、「個」に囚われているように思います。何とか有限のパターンに落とし込み、それに対応しようとしています。そして、それを超えた部分は、精神論でカバーしようとしているようです。でも、有限のパターンに落とし込むなんて、どだい無理な話です。

 水分子の一つの動きを予想したりコントロールしたりすることは現代科学でも不可能です。ところが水分子の大集団の動きを予想したり、コントロールしたりすることは3歳の子どもにも可能です。だから、彼らはジュースを飲むことが出来るのです。

 イジメ対策はとてもシンプルです。まず、個々バラバラの子どもたちを、緩くても一つの集団にする必要があります。そして、集団をコントロールし、その集団のリーダー格の2割の子どもにイジメは損だということを理解させれば良いのです。人は最終的には損得で生きています。少なくとも自分の利害に反することを、多くの子どもが長期間継続することは不可能です。だから「損得」で理解させなければならないのです。そして、個々の子どもの対策は、子ども集団が個々で対策するべきなのです。

 でも、これが出来る教師は「イジメは損だ」と本気で信じられなければならない。教師自身がムカムカするような言動を連発するような子どもに対しても、「イジメは損だ」と本気で信じられなければなりません。「あの子がいなければ・・・・」と思うような子に対しても、「イジメは損だ」と本気で信じられなければなりません。そのためには「イジメは悪」ではなく、「イジメは損だ」ということを信じられる理論が必要です。そして、それが徹底しているか否かを評価する手段を持たねばなりません。「クラスの人は仲が良いですか」のような評価は無効です。だって仲良い「ふり」はいくらでも出来ますから。

 様々なイジメ対策本を読んでいると、上記のことが読み取れません。

 不遜と思われ、おしかりを受けるのを承知で申します。もし、『学び合い』ステップアップ、『学び合い』ジャンプアップ通りのことをすれば、4週間以内(最大でも3ヶ月以内)にクラスの人間関係は大幅に改善します。成績を上げるためには、『学び合い』を本格的に取り組む必要があるし、自分の中にある教科に対する思いや拘りを一度棚上げにする決断をしなければならないからです。でも、人間関係の改善だったら、それがなくても出来ます。

 ある方は「大人でも大変なことを子どもに求めて出来るか?」と言われます。そう大人にも大変です。でも、じゃあ大人なら出来るのでしょうか?一人の教師と三十人の子ども、三十人の教師と数百人の子ども、いずれに解決する力があるでしょうか?イジメをなくす方法を学ぶのに教員免許状は不必要です。ようは「やめようよ」と言えるか言えないかなのです。一人の教師と三十人の子ども、三十人の教師と数百人の子ども、いずれの「やめようよ」という言葉に力があるでしょうか?

 では、教師のすべきことは何でしょうか?それは教師にしか出来ないことです。それは最初に、そして、最後まで一貫して、「イジメは損だ」と求め続けることです。それは子どもには出来ないことです。

追伸 私には1+1は2であると同じぐらい自明なことなのですが、世の中では非常識と言われてしまう。

ogymogym2013/10/14 23:03シンプルで非常にわかりやすいです^^
すっきりしました。ありがとうございます。

jun24kawajun24kawa2013/10/15 05:21ありがとうございます。正しいことは、至極シンプルなものだと大学の数学と物理学で学びました。それは教育にも当てはまると思っています。