西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

西川純です。新潟県上越市の上越教育大学の教育実践高度化専攻(教職大学院)で『学び合い』を研究しています。諸般の事情で、このブログのコメントは『学び合い』グループのメンバー限定です。メンバー登録は、いつでもOKです。ウエルカムです。なお、メールはメンバー以外にもオープンですので、いつでもメールください。メールのやりとりで高まりましょうね。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。西川研究室はいつでも参観OKです。 詳細は http://www.iamjun.com/をご覧下さい。 もし『学び合い』グループに参加される場合は、 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/をご参照ください。
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本格的にトライする人も多くいると思います。その際、人とのつながりが大事です。身近にいる人と繋がれるとありがたいですよね。『学び合い』を実践される方は、『学び合い』マップ(https://www.google.com/maps/d/edit?mid=zDInXkSSxyO4.kNDji5uDNm0Y)に、是非、登録下さい。登録は、『学び合い』マップ登録フォーム(http://form1.fc2.com/form/?id=77081b4d4f40dd2f)から出来ます。  「私なんて、人になんか教えられるレベルに行っていない」と思う方へ。だからいいんですよ。一番知っている人が、一番の教え手ではないことは『学び合い』を実践しているならば、子どもを見れば分かるでしょ。それに、教える必要はないのです。共に学び合えばいいのです。いや、愚痴を言ったり、笑ったりする、それでいいのです。  是非、一人でも多くの人がマップに登録下さい。強く、強く、お誘いします。

13/10/31(木)

[]感涙 21:45 感涙 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 感涙 - 西川純のメモ 感涙 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教師人生の中で、感激で涙を流したことが何回あるでしょうか?そして、それは授業でしたか?

 『学び合い』は毎日の授業の中で感激し、泣くことが何度も出来る。教師の醍醐味です。

[]タクシー 21:24 タクシー - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - タクシー - 西川純のメモ タクシー - 西川純のメモ のブックマークコメント

 明日から兵庫、岡山、東京、秋田、青森の講演ツアーです。ということで、明日の朝一番に家を出ます。

 大学にまで息子が電話してきました。用件は「タクシー会社に電話をして、お父さんのタクシーを予約したい」とのことです。一つ一つ大人になるのだと思います。家に帰ってから、息子の予約を聞いていました。明日は、息子の予約したタクシーで駅に行き、西宮の山口小学校に行きます。

13/10/30(水)

[]老い 21:52 老い - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 老い - 西川純のメモ 老い - 西川純のメモ のブックマークコメント

 54歳になると二十代には分からない老いの気持ちが分かります。まずは、若いときのようなうまくいくかいかないかを度外視して、とにかくやってみるということが出来なくなります。理由は、うまくいくか、いかないかの予想が立つようになるからです。

 次に、大変なことを避けたくなります。大変なことを避けたいのは若い頃から同じですが、年がたつと若い頃より大変なことをしなければならなくなります。あわてて補足すると、若い頃も大変です。ただ、年を得ると、自分以外の大変なことが多くなります。大変な仕事が多様になります。若い頃は「自分」のことが大変なので、大変さが単純です。

 次に、「これから何もしなくても生き残れそう」ということを感じてきます。こうなるともっとしたくなくなります。でも、繋がっている人に申し訳ない。ということで、繋がりを絶ちたくなります。仕事で一人で生きる分にはそれで十分です。そうなると、自分がするのは、自分に仕事が回ってくることを避けることだけ。

 でも、そうなった年長者がどう見えるかも知っています。

 次に、それが分かってもいても、それでもいいかも、と思う段階が来るのかもしれません。無様な老後です。でも、鈍感になりさえすれば、それはそれで幸せなのかもしれません。

 『学び合い』を通じて、日本中に多くの尊敬すべき年長者に出会います。「これから何もしなくても生き残れそう」ということを知りつつ、踏ん張り続ける人がいます。尊敬に値します。

追伸 三十代で「これから何もしなくても生き残れそう」の段階に達している人を少なからず知っています。生き残れそうと思うのが分からないし、生き残れたとしても、これから三十年、誇りのない人生を過ごすのは辛いな、と思います。私はあと十年だから。54歳の私には貯金がある、それとは違います。

13/10/29(火)

[]解析学概論 19:39 解析学概論 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 解析学概論 - 西川純のメモ 解析学概論 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日のゼミで、大学学部で読んだ高木貞治の解析学概論を見せました。研究室に戻って久しぶりに読み直しました。今では、まったくチンプンカンプンになっています。しかし、そのページをめくると色々なことを思い出します。

 生物専攻の学生が独学するには大変でした。最初は撃沈です。その後、ラングの解析学概論、続解析学概論、線形代数学を読み、それから再挑戦です。一行を理解するのに1日を要したこともあります。でも、わかり始めると面白い。高校までの数学とは全く別の世界が広がるのにゾクゾクしました。鉛筆書きの書き込みに私の昔の筆跡が残っています。

 今、数学で学んだことは殆ど残っていません。でも、数学が単純で美しいものであるという感覚は、今も私の中で生きています。教育研究でも、それは私の支えです。

 手垢に汚れた一冊を手に取りながら、そんなことを青春時代の思い出とともに思い出しました。

13/10/28(月)

[お誘い]広島 15:10  [お誘い]広島 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク -  [お誘い]広島 - 西川純のメモ  [お誘い]広島 - 西川純のメモ のブックマークコメント

12月1日に広島で『学び合い』中国の会が開かれます。http://p.tl/qX4M

翌日は広島市で三入小学校で公開授業があります。(http://p.tl/UgNn

お誘いします。

13/10/27(日)

[]広島 21:54 広島 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 広島 - 西川純のメモ 広島 - 西川純のメモ のブックマークコメント

12月1日に広島で『学び合い』中国の会が開かれます。http://p.tl/qX4M

翌日は広島市で三入小学校で公開授業があります。(詳細はは追って)

お誘いします。

13/10/26(土)

[]同志 21:35 同志 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 同志 - 西川純のメモ 同志 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 日本の遠方に出発するのは大変です。疲れます。でも、同志と会えると、自分の心が浄化されるような気持ちになります。

 日本の教育における言説の多くは、個人の実践向上を目指したものです。そして、その日、その授業が成り立つか成り立たないかを求めています。それは当たり前です。でも、他の人の実践向上が自分の実践向上に関わることを語る言説は多くはありません。子どもの一生涯の幸せを、その日の実践とどのように結びつけるかを明確に語れる言説は多くはありません。

 が、『学び合い』の同志とは上記を語れます。

 そのような言説は大多数の人には受け入れられない。でも、その言説を受け入れる人だからこそ、1年の殆ど、いや数年間合っていないのにも関わらず繋がっていると感じることが出来ます。

 もっと分かりやすい表現方法をとった方が良いことは分かっています。でも、「一人も見捨てない」という『学び合い』の本体を譲らずに愚直に掲げることが、我々の強みのように感じています。だから、急激に広がっているのだと思います。

 そんなことを和歌山で感じました。

[]戦略 21:20 戦略 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 戦略 - 西川純のメモ 戦略 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 凡人の出来る最大の戦略、それは誠実、だと思っています。短期的には効率が悪いかもしれないけど、中長期的には一番効率が良い。ただ、注意すべきは、短期的に得をしようとする不誠実な人に搾取されない方法。それは、一定以上の要求を下げないこと。不誠実な人は言葉で誠実を示します。誠実な人は、行動で誠実を示す。多くの失敗によって学んだこと。

 和歌山で嬉しい経験とともに、実感しました。

13/10/25(金)

[]業務連絡 21:40 業務連絡 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 業務連絡 - 西川純のメモ 業務連絡 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 7月の我々の誠意は、ちゃんと実を結んでいます。双葉から本葉になっています。少なからざる子どもの人生に影響を与えています。胸を張りましょう。

[]ほどほど 06:00 ほどほど - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ほどほど - 西川純のメモ ほどほど - 西川純のメモ のブックマークコメント

 かなり以前に、アブラナの花を観察するとき、スケッチとメモのどちらが記憶定着が良いかを調べました。その結果、メモの方が記憶定着が良いのです。理由は、記憶定着には言語化が大事なのです。スケッチは絵を描いたことで満足してしまい、言語化しません。ところがメモは必ず言語化しなければならないので、記憶定着が良いのです。さて、面白いのは次の年にやった研究です。それはメモ単独とメモとスケッチを併用した場合のどちらが記憶定着が良いかという調査をしたのです。常識的に言えば、併用した方が良いように思われます。しかし、メモ単独の方が良いのです。意外でしょ?理由は、メモとスケッチを併用すると、子どもはスケッチをしてしまいメモがおろそかになってしまいます。ところが、そのメモが記憶定着のポイントだからです。合わせ技が良いという常識が覆ったのです。面白いでしょ!

 一昨日、ゼミ生と個人ゼミをしました。内容は小学校英語でのipad利用に関してです。彼に結果は、ipadをあまり台数を与えると駄目だという結果なのです。機器を使った方の子どもの方が、それをあまり使えなかった子より課題達成が悪かったのです。意外でしょ?でも、理由は簡単です。人間にとって最大・最高のツールは他人なのです。機器はそれを阻害してしまうのです。彼の次の研究では、わざと台数を抑え、そしてみんなで共有することを求めたときの課題達成を見ます。

 たしかに人というツールを使えない状況では情報機器は有効です。しかし、人というツールを活用できる『学び合い』状態では、情報機器は阻害要因になります。このあたりは教育工学でもっとも抜け落ちている部分だと思うのです。私が大学院の頃から、そのころの最新機器がもてはやされ、そして衰退するのを何度も見ています。そして研究者は、常に最新機器の活用を研究し、陳腐になる前にそれを捨て、次の最新機器に乗り換えます。それを何度も見ていました。

 本日、関西への移動の電車で、通学の高校生をたくさん見ました。彼らは最初は話しています。ところがしばらくすらくすると、携帯をいじくり始め、互いの会話は途絶えます。その異様さをずっと見ていました。最大のツールは人です。機器はその補完でしか無い。という私にとってはごく当たり前のことが、教育工学の世界で広がるのはいつのことなのか、と思いました。

13/10/24(木)

[]プロポーズ記念日 22:32 プロポーズ記念日 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - プロポーズ記念日 - 西川純のメモ プロポーズ記念日 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 19日に長野セミナーが終わり次第、家に帰りました。その夕食の時、家内が『学び合い』ジャンプアップを本屋で立ち読みしたと言って、「あれって、あなたが書いたの?ゴーストライターが書いたんじゃないの?」と聞いたので、自分が書いたと応えました。そうしたら、読んで泣いてしまった、と言われました。私は言葉を失い、「あ、そ」でいつもの晩酌です。

 本日は家内にプロポーズした記念日です。基本的に記念日には出張をしません。でも、本日はホテルにいます。前日にも、今日の朝にもOKしてくれたことを感謝しました。

 私は基本的に家では仕事の話も、『学び合い』のことも話しません。家では夫であり、父であります。が、なんとなく、これを書きたくなりました。つまり、夫は妻に褒められると、じんわりと長く幸せになり、早く家に帰りたくなるということです。

 明日は、和歌山の先生方の心に火をつけたい。

13/10/23(水)

[]長者中学校 18:07 長者中学校 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 長者中学校 - 西川純のメモ 長者中学校 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 長者中学校は秋田ではなく、青森県です。修正します。

13/10/22(火)

[]私のお仕事の予定 08:52 私のお仕事の予定 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 私のお仕事の予定 - 西川純のメモ 私のお仕事の予定 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 学校に関しては、該当校にお問い合わせ下さい。

10月24日 兵庫県の西宮浜小学校

25日 和歌山県へき地複式教育研究大会海草地方(北ブロック)大会

26日 『学び合い』和歌山の会(http://p.tl/E08D

11月1日 兵庫県の山口小学校

2日 『学び合い』岡山の会(http://p.tl/GnWK

3日 東京(未定)

4日 『学び合い』秋田の会

5日 秋田県の田根森小学校

6日 青森県の長者中学校

22日 新潟市岡方第一小学校(http://p.tl/r8zv

[]和歌山の会 07:17 和歌山の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 和歌山の会 - 西川純のメモ 和歌山の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 10月26日に『学び合い』和歌山の会が開かれます。私も行きます。http://p.tl/E08D

[]秋田の会(修正) 06:38 秋田の会(修正) - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 秋田の会(修正) - 西川純のメモ 秋田の会(修正) - 西川純のメモ のブックマークコメント

 11月4日に秋田で『学び合い』の会が開かれます。リンク先が誤ったコクチーズに飛んでしまいました。修正したものを再度アップします。お詫びします。http://p.tl/9i_X

13/10/21(月)

[]学習会 07:10 学習会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 学習会 - 西川純のメモ 学習会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 10月31日に高崎で『学び合い』の学習会が開かれます。http://manabiai.g.hatena.ne.jp/take1_No12/20131020

maya-1maya-12013/10/21 22:08コクチーズのイベント番号が以前のものになっています。訂正を。

jun24kawajun24kawa2013/10/22 05:45ありがとうございました。

13/10/20(日)

[]ほっとかれる 19:25 ほっとかれる - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ほっとかれる - 西川純のメモ ほっとかれる - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日の長野セミナーでのフリートークの時間、他の所では話し合いが盛り上がっているのに、私の所には殆ど人が集まりません。心優しい三崎先生は「ひとりぼっちの子はいないかな~」と可視化しまくりです。

 しかし、私にとっては心地よい時間です。私が幸せを感じるのは「私がな~んもしていなのに、私が願っていることが実現する方向に進んでいる」ことなんです。私にも旧来の教師根性があります。自分が常に中心にいて、自分を必要とされる状態を快と感じる部分があります。でも、ほっとかれる喜びも知っています。

http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20030321/1172994735

[]ユーレカ 19:25 ユーレカ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ユーレカ - 西川純のメモ ユーレカ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 発見って不思議だと思います。研究者として三十数年過ごしているのですから、色々な発見を経験しました。しかし、社会科学である教育学の発見はアルキメデスの発見とは違うように思います。

 今、思い起こせば不思議です。『学び合い』の3つの観は当初より不変です。なんで当初から思いついたのだろうかと不思議でなりません。でも、思い起こせば、それは理論的に構築したものです。教育学では、学校、子ども、教材の三つの視点で分析するのは古くからの作法ですから。だから、3つの観で構成したのは当然です。ただ、三つの視点の当初に定めた表現が不変であるというのは不思議です。でも、これはその表現がシンプルだからだと思うのです。シンプルだから成長することが出来る。

 しかし我ながら不思議なのは、その表現の意味するものがどれほど深い意味を持つかが分かるには二十年弱の時間がかかりましたし、今後もその深さは深まるでしょう。例えば「子どもは有能である」という言葉だって、言葉としては不変ですが、その意味するものは十年前と現在では天と地ほどの差があります。十年前に「子どもは有能である」と言っていた私を今あったら「ちゃんちゃらおかしい」と思えます。

 十年後の私が今の「子どもは有能である」という言葉を「ちゃんちゃらおかしい」と思っていたら、どれほど深い意味を「子どもは有能である」という表現に込めているのでしょうか?ぞくぞくするほど楽しみです。

 発見は発見の深まりの始まりなのです。

[]哀れ 08:50 哀れ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 哀れ - 西川純のメモ 哀れ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 高等学校の時の思い出です。

 ある先生は授業前に教師のドアの前に立っており、チャイムの合図とともに教室に入ります。そして、チャイムの合図ちょうどに終わります。授業の時間を一分、一秒も無駄にせず全力を尽くしていることが分かります。教材はしっかりと考えられており、説明も分かりやすいのです。力量のある教師です。

 が、私は嫌いでした。そして、わざと内職し、そして学年でトップの成績を取り続けました。何故嫌いかと言えば、「愛」が無いのです。生徒を敵としてみており、力業でねじ伏せるような感じがしたのです。おそらく、事実、そうなのだと思います。

 『学び合い』に反発される方の書いていることを読むと、圧倒的大多数は「愛」を感じます。『学び合い』をテクニックとして捉え、誤解されているのだろうと思います。残念だと思います。でも、嫌いではありません。そして、その人が好きになる人も少なくありません。

 しかし、そうで無い人もいます。いわゆる力量がある教師であることはよく分かるのですが「愛」を感じられません。力業で子どもをねじ伏せようとしています。全ての子どもに有効であると言っているのですが、自らが教える子は選別しています。おそらくその人は、「俺って凄い」と自らの力量に感激することはあるでしょう。しかし、「子どもって凄い」と感激して涙を流すことは一生涯無いでしょう。職場では恐れられ一目を置かれるかもしれません。しかし、中長期に繋がる人はおらず孤立し、集団の中で勤められないと思います。哀れだな~っと思います。

[]そればかりではない 07:53 そればかりではない - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - そればかりではない - 西川純のメモ そればかりではない - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』を実践された方の中に、「そればかりではない」とおっしゃって距離を持つ方がいます。ま、その方は『学び合い』を実践していたと思っているのかもしれませんが、実践したことがないのだと思います。

 『学び合い』の本体は「一人も見捨てない」という願いです。ということは、「そればかりではない」というのは、一部の子どもは見捨てられてもしょうがない、ということです。ということは、意味不明な話を1時間弱聞かねばならない、ということを週30時間ある子がいてもしょうがない、ということです。そして、クラスの中で繋がる人が織らず、それを何年も続いている子どもがいても、しょうがないなのでしょうか?その子たちが社会に出てからのことを想像すると恐ろしくないのでしょうか?

 結局、そんな人は、『学び合い』のテクニックをなぞったに過ぎません。

 では、私が「一人も見捨てない」を実現しているか?そんなことはありません。でも、「一人も見捨てない」ということを諦めていません。そして、自分の健康と家族の幸せに反しない範囲で、今できることを、まわりと折り合いをつけながら、やり続けています。

 「一人も見捨てない」ということが実現できると信じ、諦めない人が自らの授業を振り返りかえり、それを求め続けたならば、今の『学び合い』のテクニックに近いものになります。でも、それは結果としてテクニックが導かれたのであって、本体は「一人も見捨てない」ということが実現できると信じ、諦めないことです。

 『学び合い』が理解された状態は、どんな状態でしょうか?

 「一人も見捨てない」ということが実現できると信じられる人、また、それを諦めない人が2割です。そして、「一人も見捨てない」ということを必ずしも願っているわけではないが、『学び合い』のテクニックをなぞると人間関係が良くなるし、成績が上がるし、楽だからやる人が6割です。最後に、『学び合い』のテクニックを強硬に反対する人が2割です。それが健全な社会です。

 『学び合い』の本体を理解せず、テクニックをなぞっている人がいても良い。そして「そればかりではない」と言われる人もいても良い。もちろん、強行に反対する人がいてもしょうがない。でも、私が今やり続けているのは、「一人も見捨てない」ということが実現できると信じられる人、また、それを諦めない人を生み出すことなのです。

 日本の小中高の教師は80万人います。ロジャーズやムーアの理論によれば、そのうちの16パーセントが『学び合い』に理解を示したならばブレイクします。その16パーセントの中で「2/(2+6)=25%」が「一人も見捨てない」ということが実現できると信じられる人であればいいのです。つまり、「80万人×0.16×0.25=3万2千人」の人が「一人も見捨てない」ということが実現できると信じられる人になれば良いのです。まだ先です。でも、諦めていません。なぜならば、「一人も見捨てないことは可能と信じたいし、諦めたくない」と思っているのだけど、周りとの折り合いで、その心を封印している人はかなりいると思っています。それはしょうがない。教え子を救う前に、我が身と家族を守ることは恥じることではない。当然です。だから、その人たちが封印を溶ける環境を整えたいと願っているのです。そのために、全校『学び合い』・合同『学び合い』を前面に出すようになりました。

FlipperKFlipperK2013/10/20 19:41>。職場では恐れられ一目を置かれるかもしれません。しかし、中長期に繋がる人はおらず孤立し、集団の中で勤められないと思います。哀れだな~っと思います。

 どきっとしました。自分のことではないかしらん。と思ったので。(私が力量のある教師ということではありませんけどね)でも、職場で恐れられていたのは確かかも…。

jun24kawajun24kawa2013/10/20 21:26そういう人は、ニコニコしてれば良いんです。そのうち近づく人がいますから。期待しています。

13/10/19(土)

[] 人間万事塞翁が馬 21:42  人間万事塞翁が馬 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク -  人間万事塞翁が馬 - 西川純のメモ  人間万事塞翁が馬 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は大学院2年の時、ポカで教員採用試験の申し込みを出来ませんでした。本当に馬鹿馬鹿しい理由です。ということで、同級生が教員採用試験の受験勉強の最中に、私は何もすることが出来ません。でも、その期間に学術論文を書きまくりました。その時に書いたものが学会誌論文2編、Science Education1編です。そして、その時にデータを集めたものが、高校教師時代に1編の学会誌論文に掲載されました。この業績は、平均的な准教授の業績を凌駕します。

 次の年は研究生として残り(ま、留年みたいなもんです)、教員採用試験の勉強をして25歳で高校教師に採用されました。そして、多くの経験をしました。その後、大学の教師として採用されたのは、先に述べた業績によるものです。つまり、今、大学の教師として生活できるのは、ポカの結果です。

 今、若い人たちは、望みが叶い、ごく普通の人が考える「幸せのライン」(ま、試験に合格し、採用され、1年でも早く正規の職に就くということです。)に乗っかっている人と、そうでない人がいます。そして、「幸せのライン」を捨てる人もいます。彼らの二十数年の人生の中での1年、2年というのは私の年代の10年、20年にあたるものと感じられるでしょうね。そう思えば、その重さに共感すれば、私の心もふさがるように思います。

 でもね、幸いに私はポカの結果として、多くのことを学びました。それは、長い人生の中で「幸せのライン」から外れても大したことではない、ということです。

 もう一つ、若い人が学ぶべきことがあります。若い人は、「決断」に時間をかけ、悩みます。でも、本当に大事なことは、「決断」ではなく「決断」したあとに、その決断を良い決断だったと思える何をするかなのです。

 「幸せのライン」に乗った人も、それがゴールではありません。出発点に過ぎません。毎年、毎年、就職したのに数ヶ月で職を辞する人は少なくないのです。追い詰められて、自らの命を絶つ人さえいます。これは「幸せのライン」から外れたという人も、それはゴールではなく出発点なのです。その結果を出発点として、何をするかが大事なのです。

 私はゼミ生を愛しています。そして、幸多きことを願います。でも、それを決めるのは本人です。今から六十年、七十年、八十年の人生の中で、何をなすかが大事です。でも、それは三十台、四十台、五十台、六十台、そしてそれ以上の人も同じなのです。常に出発点に立っています。

 そんなことをゼミ生には語っていますし、今後も、語ります。

[]子ども達の『学び合い』手引き書 14:59 子ども達の『学び合い』手引き書 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 子ども達の『学び合い』手引き書 - 西川純のメモ 子ども達の『学び合い』手引き書 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 福岡県の安徳南小学校の子ども達が作った手引き書です。すばらしい!写真にぼかしを一部入れたものを公開しました。是非、多くの子ども達がこれをもとに、さらに素晴らしい手引き書を作成して欲しいです。http://p.tl/xq97

[]飛び込み授業 08:59 飛び込み授業 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 飛び込み授業 - 西川純のメモ 飛び込み授業 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』は基本的にものすごくシンプルです。従って、 『学び合い』ステップアップ通りのことをやれば、子どもはちゃんと動きます。ゼミ生(現職院生)が他県の小学校で飛び込み授業しました。セオリー通りの姿です。連続2時間を与えていただければ、かなり確実に成長させることが出来ます。

1時間目:http://youtu.be/tBUnFqvmVSw

2時間目:http://www.youtube.com/watch?v=DUBm8AOx63o

[]企業教育 06:47 企業教育 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 企業教育 - 西川純のメモ 企業教育 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日は企業の方々の前で講演しました。演習も含めて、自分なりには満足しています。その方々と話したのですが、ビックリするほど『学び合い』と同じ考え方をしていました。今後、いっしょに仕事が出来たら嬉しいな、と思いました。

 これから長野セミナーに出発します。

swprismswprism2013/10/20 02:30>本当に大事なことは、「決断」ではなく「決断」したあとに、その決断を良い決断だったと思える何をするかなのです。

まさに今の私にぴったりの言葉で、とても胸に響きました。決断自体に意味があるのではなくその後の行動が大事なのですね。この言葉を忘れずに、これから頑張っていこうと思います。

jun24kawajun24kawa2013/10/20 05:10是非!

13/10/18(金)

[]課題 08:26 課題 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 課題 - 西川純のメモ 課題 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』をやり始めた人は、最初は「課題が難しい」、「課題がツボだ」とおっしゃります。しかし、「その方の考えている」ツボはツボでは無いのです。

 従来型の授業になれている先生方の考える課題には、「達成させたいこと」と「そのための方法」が含まれています。そして、過半数の方の課題は「そのための方法」のみで「達成したいこと」が欠けています。

 例えば、国語の本読みがあります。「本読みをさせる」という活動は頭の中にありますが、それが何のためにあるのか、また、それが達成したかしないかの判断基準がありません。

 例えば、理科の実験の予想があります。予想をさせる時には、何を予想させたいのかがハッキリしていません。「予想をさせる」という活動だけが頭の中にあるのです。そして、予想をさせてから、「あれ?」と子どもの予想が自分の達成させたいこととの違いに気づきます。そこで、慌てて修正をかけます。それが従来指導型の「指導」の実態です。

 『学び合い』をやり始めた方は、「そのための方法」に手を入れなければならないと思います。例えば、ブロックを使って、とかです。でも、それは不要です。百歩譲っても例示はOKですが、強いるのはアウトなのです。一人一人は多様で、一人一人「そのための方法」は違います。

 一方、『学び合い』では、従来指導型でなおざりにされていた、「達成させたいこと」と「判断基準」を明確にします。ただし、クラス全員に分からせようとはしません。そりゃ無理ですから。その代わりに、クラスの上位2割の子どもに誤り無く分かる説明をすれば良いのです。そして、全員達成を求め、2割の子どもが周りの子どもに説明する時間を確保するために長々した説明はしないようにします。

 「達成させたいこと」と「判断基準」を教師が明確に持つべきなのは、『学び合い』であろうと従来指導型であろうと当たり前のことです。ただ、『学び合い』はそれを意識化しないと授業は出来ません。何故なら、授業の最初に子ども達の前でそれを語らなければならないのです。

 従来指導型は、いくらで後出しじゃんけんの「指導」が可能です。だから「なんとなく」でも授業が出来ます。そして「なんとなく」始めても当意即妙に後出しじゃんけんをすることが教師の職能と思われているのですから・・・・。

 この段階を乗り越えた後に「一人も見捨てない」と求め続けることの奥深さと、自分の心との戦いを理解するようになります。

[]復旧中 05:28 復旧中 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 復旧中 - 西川純のメモ 復旧中 - 西川純のメモ のブックマークコメント

動画のダウンロードが過剰で、一時停止になったようです。

別な方法を考えます。

13/10/17(木)

[]自信作 17:11 自信作 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 自信作 - 西川純のメモ 自信作 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 明日のプレゼンを作り上げました。150分間も私に時間を与えてくれるので、かなりじっくりとしたものが出来ます。演習を中心としたものです。我ながら自信作です。

[]長野セミナー 09:33 長野セミナー - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 長野セミナー - 西川純のメモ 長野セミナー - 西川純のメモ のブックマークコメント

 明後日の土曜日に信州大学で講演します。http://p.tl/GQag

[]企業 07:26 企業 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 企業 - 西川純のメモ 企業 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 明日は企業の人相手に『学び合い』の講演です。

 企業の人が『学び合い』を学びに上越に来ることは少なくなくなりましたが、講演ははじめてです。思い起こせば、大学院の時に大学院の先生のお誘いで、企業の人を相手に質的データの統計分析の手法を講演した以来、つまり、三十数年ぶりです。あ、ということは、私の講演最初は企業相手だったんですね。

 日本の教育が変わらないのは、評価が甘いからです。学力向上だって、行政が強いるのは、学力向上の方法を強います。そして、行政が言っている通りのことをやりさえすればOKなのです。そして、全国学力調査だって、その評価が甘い。何故なら、行政が強いている方法をやっている学校が成果を上げられなかったら、それは行政が強いている方法が悪いということです。そのため、どんな結果が出たとしても、行政は最終結果を強く求められない。だって、自分の首を強いますから。

 では、なぜ行政は方法を強いる一方、結果は強いないのでしょうか?そりゃ、結果が怖いからです。方法はいくらでも「ふり」が出来ますが、最終結果は「ふり」は出来ません。だから、学校の先生方を含めて、結果が出た直後以外は忘れたふりをします。そして、本当に忘れます。

 私はもっと行政が結果に対して厳しい評価をして欲しいと願います。そして、その結果に関して行政が責任を果たして欲しいと思います。何故なら、評価が甘いから、改善がなく、その結果、見捨てられている子どもが増産されているからです。

 企業の評価は甘くない。結果を出せなければ倒産になってしまいます。そのようなところにニーズがあります。『学び合い』で明らかにしていることは、様々な経営学で示された結果と一致しています。ただ、経営学での研究では、経営者と部下の首にICレコーダーをブル下げて数ヶ月の会話を記録・分析することは出来ません。でも、我々は教室でそれをやっています。その結果を企業の人に伝えれば、『学び合い』教室の経営と企業の経営が一対であることが分かるはずです。

 明日の反応が楽しみです。

[]キャリア教育 07:26 キャリア教育 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - キャリア教育 - 西川純のメモ キャリア教育 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 キャリア教育で最も基礎となるのは、それは自分にとっての幸せとは何か、の確立です。キャリアはそれを実現するためのツールに過ぎません。ところが多くのキャリア教育はそれが欠けています。職場体験すれば、キャリア教育だと思われている。本末転倒ですね。

 考えてみれば、学校教育で「自分にとっての幸せ」を考えさせることってどれだけあるでしょうか?私の過去を振り返れば、一度もなかったように思います。それを考えさせる代わりに、偏差値が一つでも高い学校に進学するのが、人気ランキングが一つでも高い企業に就職するのが幸せへの道だと子どもを洗脳します。

 人の幸せは、生物学的に妥当なものであらねばなりません。何故なら、我々を突き動かすものはホモサピエンスの生存戦略を成り立たせるためにあるのですから。ただし、それは種としての生存戦略であって、個体としての生存戦略ではありません。そのため、アリの社会のように生存戦略が成り立たない個体によって、種としての生存戦略を成り立たせている社会もあります。ホモサピエンスも例外ではありません。しかし、私は我が子や教え子に、個体としての生存戦略、個体としての幸せを成り立たせたいと願います。だから、繰り返し、繰り返し、普通の幸せの大事さを、しつこく語ります。が、若いと、その意味が分からないですよね。私もそうでした。

13/10/16(水)

[]世界平和 20:07 世界平和 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 世界平和 - 西川純のメモ 世界平和 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私の好きな言葉にゲーテの「寛大になるには、年を取りさえすればよい。どんなあやまちを見ても、自分の犯しかねなかったものばかりだ。」という言葉があります。

 大学院の同級生や先輩や後輩、そして教師に「私は世界平和を実現する」と言い放っていました。たいていの人はあっけにとられるか、ニヤニヤしていました。でも、大まじめに実現しようとしていました。私の中での青写真は「日本が急速に先進国になったように、教育の力によって発展途上国を先進国にして、世界に貧困を撲滅する。それによって世界平和を実現する」というものでした。ということで大学院の1年の時に毎日13時間、研究に打ち込みました。その半数の時間をかけて、発展途上国の教育史、日本の教育史、工業教育史を読みまくりました。

 そして、大学院1年の冬に、嫌々ながら納得しました。本を読んでも一般論は分かるが、具体論が見えてこないのです。絶望しました。「世界平和」、「世界平和」と自分を鼓舞していたものが崩れてしまいました。それと同時に、青年海外協力隊で東南アジアに行き、理科教育を教えるということも訳が分からなくなりました。

 自分の人生が何の意味も内容になるのが恐ろしくなりました。でも、時間はどんどん過ぎていきます。周りの同級生は進路を見極め、具体的に動き始めているのです。私は13時間も研究に費やしたのに、それが分からないのです。

 何週間かかったか、思い出せませんが、結局、具体的に自分に出来ることをやろう、ということを決めました。当時の理科教育では概念研究が盛んになりつつありました。それに関する研究成果もあります。概念研究では統計分析が必要ですが、理学部出身の私には合っています。そして、統計分析も大型コンピュータも使えました。そこで、自分の持っている武器を使うことにしました。そして、自分の持っている武器が以外に強力であることが分かりました。というのは当時の概念研究での統計分析は稚拙なものであり、対象人数も少ないものでした。しかし、私は高度な統計分析も出来るし、数千人のデータを分析する大型コンピュータも使える。

 そこで「日本が急速に先進国になったように、教育の力によって発展途上国を先進国にして、世界に貧困を撲滅する。それによって世界平和を実現する」を自分の出来ることに対象を限定しました。時代は現代、対象は工業高等学校の生徒、それも電子・電気科の生徒です。それらの子どもの持つ電気概念を、普通科高等学校の生徒と比較することによって、工業教育の特徴を明らかにする研究をすることにしました。

 これを始めると、実に私に合っていました。なによりも理学部出身の感覚に合っています。一つ一つのやったことが、具体的な成果として積み上げられます。結果として、その修士論文は二つの学会の学会誌論文に掲載されました。そして、その研究手法は様々に応用できます。それによって私は学術論文を量産しました。結果として、当時の教科教育学の平均的な准教授の業績を遙かに凌駕する業績を大学院在学中に積み上げることが出来ました。

 同時に、自分の進路に関しても、青年海外協力隊で世界平和というものではなく、高校教師という至極普通の職業を選びました。分かってみると、それまでの大学院での色々な経験はそこに繋がっていたと理解できました。

 本当に願うと言うことはどういうことであるかは、今は分かります。私の好きな言葉に「志は高く、現実には柔軟に」という言葉があります。ある意味で、安易な言葉にとられがちです。でも、現実に柔軟であり、かつ、志を高く維持しつつけることは、本当の意志の力が試されます。(http://p.tl/RD4W

追伸 私は「世界平和」とは言いません。言えば、出張が海外になるで、それでは体が持ちません。それは誰かにお願いしたい。

[]学校を作る 07:15 学校を作る - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 学校を作る - 西川純のメモ 学校を作る - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私の学部4年のゼミ生は「学校をつくる」という志を持っています。私は、それを尊いと思うし、実現可能だと思います。ただ、その方法を知っていれば、そして、それに必要な能力は何かを知っていればです。もちろん全国の同志の方も同じです。学校を作ることは出来ます。

 私は学校を作ったことはありませんが、コースと専攻をつくりました。

 私は大学院で理科教育学を専攻し、大学では理科コースに採用されました。それから十数年、ずっと理科という枠の中にいました。しかし、子どもの全人的な成長を願えば理科という枠内にとどまれません。ゼミ生の研究も、理科と理科以外の教科との関わりを対象とするようになりました。理科コースの先生方には、それに違和感を持たれるのは当然です。ある先生と何度も激論を交わしました。最後にその方が言われたのは、理屈は分かるが、それをやりたいならば理科を出なければならない、ということです。

 おそらく、その方は「だから諦めろ」という意味だったのでしょう。でも、私の心の中に「理科を出る」という具体的な願いが芽生えました。

 時を同じくして、橋本首相の教員養成系大学の定員削減の嵐が吹き荒れました。そこで、「臨床」という概念を当時の副学長(次の学長)に提案しました。それが通り、新コースの立ち上げが具体的に進みました。私ともう一人の若手教科教育学の助教授、そして信頼できる教授3人(そのうち一人が次の次の学長)でチームを作って、平成13年(2001)学習臨床コースを立ち上げました。

 当時の私としては大満足です。私は理科という鎖から解き放たれ、教科教育学の研究をするようになりました。しかし、立ち上げの最後の「詰め」が甘く、「臨床」の概念はシャープになりませんでした。結果的には、ジェントルマンの多様な先生方と一緒に仕事が出来て幸せでした。

 が、徐々に不満が生まれてきました。それは「臨床」をもっとシャープにした教育・研究がしたいという願いです。時は次の次の学長の時代です。

 私が「専門職大学院」という言葉を耳にした日時場所ははっきりと覚えています。それは平成16年8月4日の午前8時で場所は筑波のホテルの朝食会場です。ちょうど学会で筑波に出張し、ホテルで懇意の他大学管理職の方と一緒に朝食を食べました。その時、「西川君、専門職大学院って知ってる?」と切り出された。そこから聞いた話は驚天動地の内容でした。当然、本学が対応しなければならないことであり、それも早急に、かつ、本格的に準備をする必要があると感じました。

 お盆明けの8月19日に学長にお会いしました。当然のことながら、よくご存じでした。直ちに、学長の私的なワーキングを組むことのご指示をいただきました。ただし、私一人だと暴走するので、3人のメンバーを選んで一緒に仕事をすることを条件に出されました。そこで、藤田武志助教授、小林毅夫教授、濁川明男教授で検討を始めました。小林先生は後に上越市教育委員長として大学から転出し、濁川先生は妙高市教育委員長として転出されたが、そのような人たちと立ち上げられたことの巡り合わせを感じざるを得ません。その私的なワーキングが、公的なワーキング、準備委員会、準備講座に形を変える毎にメンバーが充実し、構想が固まりました。そして、平成20年(2008)に教職大学院が立ち上がりました。

つまり42歳でコースを立ち上げ、49歳で満足できる専攻を立ち上げることが出来ました。

私を知る方だったらお分かりのように私は規格外の人間で、バランス感覚にも欠け、徳うすい人間です。そんな私がガチャガチャ言っても話は通らない。むしろ、逆の方向に進みます。では、そんな私が願うコースと専攻が立ち上がったのは何故でしょうか?

それは私と違って徳が高く、その人が語れば耳を傾ける人も多く、そして、実際に行使できる権力のある人と私が繋がれて、その人の願いと私の願いが融合できたからです。私と同じように「臨床」をシャープにやりたいと願う人と繋がれたからです。私には分からない多種多様な手続きを根気よく教えてくれる事務の方々と繋がれたからです。

 「偉くなったら○○をする」という人は、永遠に何もしません。何かを願っているならば、今、そのために何かをする人がそれを実現します。そのためには、偉い人と繋がれなければなりません。しかし、偉い人だけでは物事を動かせません。自分と一緒になって走ってくれる人と繋がらなければなりません。それも自分よりも年上の人も、自分よりも若い人も、自分とは違う職種の人と繋がれなければなりません。

では、そのような多様な人と繋がれる自分になるためには何が必要でしょうか、それはそれらの人と繋がれる願いを持つことが必要です。自分に必要な学校ではなく、多くの人に必要とされる学校とは何かが分かっていなければなりません。そのためには教育に関わる多種多様な法規を通称していなければなりません。法規は一見、無意味に見える条文がありますが、日本の官僚は有能です。ちゃんとした意味を含ませています。その読み取りを出来る人から、それを学ばなければならない。

 また、自分自身が出来る人間であることを証明しなければなりません。「機会を与えてくれれば結果を出します」は学生だけに許された言葉です。社会においては通用しません。不十分な環境でも抜群の結果を出す人間だけが、十分な環境を偉い人から与えられるものです。抜群の結果を出さねばなりません。そのためには、抜群の結果を出している人から、そのノウハウを学ばなければならない。

 これが学校を作る方法です。簡単ですね。ふぉふぉふぉ

[]禁断の味 05:53 禁断の味 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 禁断の味 - 西川純のメモ 禁断の味 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私の授業は基本的に『学び合い』です。つまり、課題を与えて、さあどうぞ、です。が、合間合間に暴走族に物理を教えていたときのテクニックを使います。表情や声をコントロールします。サブリミナル効果のように彼らが気づかないうちに言葉を仕込み、一定の方向に思考を誘導します。それが効果を現し、学生さんの表情に変化が現れたときの、か、い、か、ん。授業後も、その余韻に何度か浸りました。う~ん、禁断の味。

 もちろん、立っているだけで講義が進んだときの快感もありますが、上記はバランスの良い食事のおいしさに対してのお菓子のおいしさみたいなものです。食べ過ぎると、体に悪いおいしさです。

 でも、大学の講義は週1度で、それも半期の短期決戦です。出来るだけ早く、『学び合い』の集団に移行するためには、テクニックも必要です。と、合理化しているのですが、それが合理化であり、本心はケーキを食べたい甘党に過ぎないことを自覚しています。

 でも、学生さんたちは、なんて可愛いんだろう~。彼らの心の中に、「一人も見捨てない」ということの種をまきたい。

[]和歌山 05:33 和歌山 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 和歌山 - 西川純のメモ 和歌山 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 11月7日の午後、和歌山県海南市立大野小学校で自主研究発表会があります。そこで『学び合い』の授業発表があります。お誘いします。

13/10/15(火)

[]当たり前 21:33 当たり前 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 当たり前 - 西川純のメモ 当たり前 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今、晩酌が終わりました。夕食を食べながら、息子と家内の話を聞く。この喜びは、ビルゲイツの富や、日本国首相の権力よりも魅力的です。と、いうことは学生さんは分からないだろうな。と思います。

 どんな神か仏か分かりませんが、この世をお作りになった存在は、万人が幸せになるようにしている、と私は信じています。当たり前の幸せ、これを多くの人に分からせたい。

 学校教育の目的は、末は博士か大臣かではなく、凡夫の幸せを学ばせることだと思います。だったら、学校は東京大学に入学することを第一の幸せにすべきではない。

13/10/14(月)

[]一人も見捨てない 20:20 一人も見捨てない - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 一人も見捨てない - 西川純のメモ 一人も見捨てない - 西川純のメモ のブックマークコメント

 世の実践界をリードする方々は優れた技、優れて知恵を若い世代に伝えようとしている。素晴らしいことです。が、一方、それが全ての教師が獲得するとは思えないのです。

 巧みな話術、多様な教材の引き出し、それらの価値を否定しません。あった方がいい。それがあれば、『学び合い』だって楽です。でも、それらには才能が必要です。どんなに練習しても巧みな話術を獲得できない人もいます。また、現状の教師はものすごく多くの授業外の書類書きがあります。それを終えて多様な教材の引き出しを獲得しようとしたら、家庭の時間を削ることになります。しかし、そうすれば一番大事な家庭を壊してしまう。そして、その家庭の時間を削る余地もない人もいます。

 教室の中の子どもたちの中には、勉強に全く相性の合わない子は2割います。それと同じように、「何であなた教師になったの・・・・・」という人も2割はいます。

 自主的な研修会に参加し、本を読むような教師の職能を上げるだけだったら、巧みな話術、多様な教材の引き出しの伝授は可能でしょう。でも、私は子どもと同様に、教師も一人も見捨てたくない。だから、あえて巧みな話術、多様な教材の引き出し、を書きません。常に、全ての教師が見捨てられない道を探しています。

 だから、教室レベルの『学び合い』を脱し、合同『学び合い』、全校『学び合い』、『学び合い』による地域コミュニティの再生に移行しているのです。教師が子どもに与えられる最高のプレゼントは、安易に人を切り捨てない集団を全員に与えることだと確信しています。同様に、教師が同僚に与えられる最高のプレゼントは、安易に人を切り捨てない集団を全員に与えることだと確信しています。子に与えるにせよ、同僚に与えるにせよ、それによって自らも守られる。

 苦労した人には、「俺も苦労したんだからお前もすべきだ」と言う人もいますが、「俺が経験した苦労をお前にはさせたくない」と言う人もいます。私は後者でありたい。それが私が年をとったとき、私を守ってくれる中堅、若手を獲得する術だと知っているからです。つまり、一人も見捨てないことは得なのです。大学人の中で「俺も苦労したんだからお前もすべきだ」と言った人の末期を若い頃にいっぱい見ました。

[]イジメ対策 17:29 イジメ対策 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - イジメ対策 - 西川純のメモ イジメ対策 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 従来型授業になれている人は、多数より少数、多様より均質の方が、指導が徹底すると思っています。それを端的に表しているのは、少人数習熟度別指導です。たしかに教師の口は一つ、だから喋れるのは一つのこと。教師の利き腕は一つ、だから板書できるのは一つのこと。その単一のことで指導するとしたら、少数で均質の方が徹底できます。

 しかし、これは誤りです。本当に上記が成り立つのは、教師が「相性の良い」「一人の子ども」を「長期間」指導できる場合です。ま、ヘレンケラーとサリバン先生みたいな関係です。これは公教育ではほぼ不可能です。三十人学級を二十人にしたから個に寄り添えると思うなんて噴飯物です。それを十人にしても、五人にしても無理です。

 特別支援学級やへき地小規模校であったとしても、「相性の良い」、「長期間」は無理でしょう。サリバン先生のようにその子の生涯にわたって付き合うつもりがなければなりません。これは無理です。

 残念ながら、従来型授業は子どもの多様性を低く見積もっています。何故なら、子どもの多様性を認めてしまえば、教育が成立しないからです。

 思春期のはじめ、彼女に告白したり、デートを誘ったりとき、本屋で「女の口説き方」という本を立ち読みしたことありませんか。その経験のある方だったらわかるはずです。そんなのは役に立ちません。当たり前です。人は生ものです。一人一人は違うし、その人が、今置かれている状況、それも、過去と未来の状況によって大きく変化するのです。

 イジメ対策の本を読むたびに、「個」に囚われているように思います。何とか有限のパターンに落とし込み、それに対応しようとしています。そして、それを超えた部分は、精神論でカバーしようとしているようです。でも、有限のパターンに落とし込むなんて、どだい無理な話です。

 水分子の一つの動きを予想したりコントロールしたりすることは現代科学でも不可能です。ところが水分子の大集団の動きを予想したり、コントロールしたりすることは3歳の子どもにも可能です。だから、彼らはジュースを飲むことが出来るのです。

 イジメ対策はとてもシンプルです。まず、個々バラバラの子どもたちを、緩くても一つの集団にする必要があります。そして、集団をコントロールし、その集団のリーダー格の2割の子どもにイジメは損だということを理解させれば良いのです。人は最終的には損得で生きています。少なくとも自分の利害に反することを、多くの子どもが長期間継続することは不可能です。だから「損得」で理解させなければならないのです。そして、個々の子どもの対策は、子ども集団が個々で対策するべきなのです。

 でも、これが出来る教師は「イジメは損だ」と本気で信じられなければならない。教師自身がムカムカするような言動を連発するような子どもに対しても、「イジメは損だ」と本気で信じられなければなりません。「あの子がいなければ・・・・」と思うような子に対しても、「イジメは損だ」と本気で信じられなければなりません。そのためには「イジメは悪」ではなく、「イジメは損だ」ということを信じられる理論が必要です。そして、それが徹底しているか否かを評価する手段を持たねばなりません。「クラスの人は仲が良いですか」のような評価は無効です。だって仲良い「ふり」はいくらでも出来ますから。

 様々なイジメ対策本を読んでいると、上記のことが読み取れません。

 不遜と思われ、おしかりを受けるのを承知で申します。もし、『学び合い』ステップアップ、『学び合い』ジャンプアップ通りのことをすれば、4週間以内(最大でも3ヶ月以内)にクラスの人間関係は大幅に改善します。成績を上げるためには、『学び合い』を本格的に取り組む必要があるし、自分の中にある教科に対する思いや拘りを一度棚上げにする決断をしなければならないからです。でも、人間関係の改善だったら、それがなくても出来ます。

 ある方は「大人でも大変なことを子どもに求めて出来るか?」と言われます。そう大人にも大変です。でも、じゃあ大人なら出来るのでしょうか?一人の教師と三十人の子ども、三十人の教師と数百人の子ども、いずれに解決する力があるでしょうか?イジメをなくす方法を学ぶのに教員免許状は不必要です。ようは「やめようよ」と言えるか言えないかなのです。一人の教師と三十人の子ども、三十人の教師と数百人の子ども、いずれの「やめようよ」という言葉に力があるでしょうか?

 では、教師のすべきことは何でしょうか?それは教師にしか出来ないことです。それは最初に、そして、最後まで一貫して、「イジメは損だ」と求め続けることです。それは子どもには出来ないことです。

追伸 私には1+1は2であると同じぐらい自明なことなのですが、世の中では非常識と言われてしまう。

[]秋田の会 08:51 秋田の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 秋田の会 - 西川純のメモ 秋田の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 11月4日に『学び合い』秋田の会が横手で開かれます。http://p.tl/9i_X

ogymogym2013/10/14 23:03シンプルで非常にわかりやすいです^^
すっきりしました。ありがとうございます。

jun24kawajun24kawa2013/10/15 05:21ありがとうございます。正しいことは、至極シンプルなものだと大学の数学と物理学で学びました。それは教育にも当てはまると思っています。

13/10/13(日)

[]根拠 13:15 根拠 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 根拠 - 西川純のメモ 根拠 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 色々なところに出張すると、色々な指導が行われています。それを横目で見ながら「根拠は?」と言いたくなります(大抵は我慢しますが)。

 例えば、ノート指導。果たして万人に有効なノートの書き方ってあるのでしょうか?東大生のノートという本がありますが、東大生のノートは東大に入るような人に有効なノートです。我々がノーベル物理学賞を受賞する人のノートをまねしても有効でないのと同じです。そして、教師が考える良いノートが、その教師が「ノート書けよ」と思う子どもに有効でないのと同じです。私の知る限り、良いノートのまとめ方を明らかにした学術データを知りません。

 問題解決の過程はどのようなものか、それも自信たっぷりに語る人がいます。その人の根拠は何でしょうか?大抵は、自分の個人的経験か、どこかの研究校で実践されていることを根拠にしています。でも、それが一般的だという学術的根拠があるのでしょうか?私は知りません。逆に、私はそれが誤りであることを示す学術的根拠を持っています。簡単に言えば、一人一人の問題解決の過程は多様です。同じ段階を経ている場合であっても、各段階で必要とされる時間は一人一人違います。それを一律に進ませれば、ある子には終わっているのに待たせ、ある子にはもう少しで思いつくのに次に進ませる。そして、その子に時間をいくら与えても解決できないので、早々の学びを放棄してしまう。

 世にある教育書に書かれていること、その中で学術的根拠を示せるのはどれだけあるでしょうか?あまりないですよね。そのため個人的な経験から一般論を語っている。しかし、教師という人種は一般的ではない。そして、どう指導したら良いかわからない子どもは、教師になるであろう人とは違います。教師がその子にそれを強いるのは、ノーベル賞学者が一般人に、自分に有効だった学習方法を強いるのと同じだけ無効なのです。

[]ちょっと読んでよ 12:04 ちょっと読んでよ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ちょっと読んでよ - 西川純のメモ ちょっと読んでよ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 困ったな~っと思うことがあります。残念ながら、日本の一部で感情的な反発が起こっています。ただ、その反発の多くが、『学び合い』と「学びの共同体」をゴチャゴチャにしているのです。『学び合い』と一緒くたにされたら「学びの共同体」の人は憤慨しているだろうと想像します。そして、少しは読めよと思っているでしょう。

 また、問題解決学習で頑張った先生の中に、『学び合い』に感情的に反発される方がおられます。それぞれの地域の、だれかの思いつきが、いつの間にか金科玉条となり、それが問題解決学習だと思われている。だから、地域ごとに作法がバラバラの問題解決学習が生まれるゆえんです。でも、その方に願いたいのは、問題解決学習の原典であるデューイや上田先生の本を読んで欲しいと願います。問題解決学習のそもそもの願いを、現状の系統学習の中で実現するとしたら『学び合い』がベストだと思っています。それ以外で問題解決学習をすれば、子どものごく一部が素晴らしい発言をして、大多数がぽかんとする授業になる危険性が高いと思います。一人一人が教科内容で問題解決するのではなく(それでは教科に関する能力差が大きすぎる)、一人一人が教科内容を全員が理解するという問題を解決するのです。そしてそれは、デューイや上田先生の願った民主主義の教育に繋がります。

追伸 第二段階に進んだ地域が増えたのだと思います。さて、はやく第三段階に進まないかなと思います。その時の議論が見物です。http://p.tl/bzZU

[]目的論 10:29 目的論 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 目的論 - 西川純のメモ 目的論 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昭和24年に教育職員免許法は成立し、そこに教科教育法という科目が盛り込まれた。その科目担当の人が集まって各教科の学会が生まれた(数学教育学会は例外)。日本の教科教育学は六十数年の歴史があります。

 振り返ってみれば、私が教科教育学に足を踏み入れた時期は三十二年前です。その当時は学会設立のメンバーが健在な時期です。でも、内容は幼いものでした。比較教育学の方法論で、その教科を調べたものがありました。しかし「比較」は無く、ほぼ海外教育の紹介レベルです。これは教育学にルーツがある研究一般に言えるもので、単に対象を一つの教科に絞ったに過ぎません。そのため、古くからある教育哲学、教育史学、教育方法学等の研究者からは一段も二段も低く見られていました。

 教員養成系大学で教科教育法の担当者になったのは教育学関係者ばかりではありません。その教科の背景とする学問の担当者もいました。私が大学院生の時にあった話ですが、某大学の教科教育学の講義で、「私は教科教育学は馬鹿馬鹿しいと思っている。そのため生物学の講義をする」と宣言し、生物学の講義をしたそうです。学生から文部省(今の文科省)に通報があり問題になりました。そんな猛者もいましたが、大多数の人はそんなことはせず、もともとの自分の専門を生かした教科教育学を模索しました。しかし、その多くは「○○の教材化」という研究です。

 それから三十年たちました。それぞれの教科教育学で育った研究者で学会が占められるようになり、その教科独自の方法論も生まれてきました。私も理科教育学でその一端を担いました。

 しかし、発足から六十数年間、ずっと進歩していないのは目的論だと私は思っています。学習指導要領に定められた「内容」を前提とするならば、教科教育学はそれなりに整合性があります。ところが、どのような内容を学習指導要領に盛り込むべきかということに関して、明確な論理もないし、それを裏付けるデータも無いのです。

 例えば、理科の時間を10時間少なくなったとします。そのとき、生物の発生と物理の波動のどちらを削減するかということに関して、学術的に述べる論理が無いのです。あるのは背景となる学問団体の政治力によって決まります。

 背景とする学問が同じ人が集まっているかぎり、その学問の体系によって決めることが出来ます。とくに標準的な教科書がある学問の場合はそれが可能です。そのため、同じ理科の人でも、生物と物理ではそれが出来ないのです。

 これを乗り越えるには、学習指導要領にうたわれた精神と具体の内容をつなげる論理を学術的に構築しなければなりません。さらに、それらは学習指導要領の総則、さらには教育基本法とつなげる論理を学術的に構築しなければなりません。それらの論理は、違った学問を背景とする人の中で合意できるもので無ければなりません。

 しかし、研究者の基本的組織が、学校教育と教科教育に分かれ、教科教育が各科で分かれているのが現状です。そのため、上記の目的論が、もっとも遅れています。それが残念に思えるのです。そのため、政治的な判断に教科学習が翻弄され続けています。教科教育で出来るのは「大事なんだ、大事なんだ」とその教科の人しか納得できない論陣を張るしかない。教科学習がいかに大事かを分かっている私にとっては、残念なのです。

ogymogym2013/10/13 22:41>>子どものごく一部が素晴らしい発言をして、大多数がぽかんとする授業になる危険性が高いと思います。

非常に共感しました。

jun24kawajun24kawa2013/10/14 06:34よくある、教師が素晴らしいと絶賛する授業ですね。

13/10/12(土)

[]今の若い奴ら 21:36 今の若い奴ら - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 今の若い奴ら - 西川純のメモ 今の若い奴ら - 西川純のメモ のブックマークコメント

 "今の若い奴ら"は私に比べて、ものすごく優秀です。熱意があります。真面目です。いい加減に教師になった私とは雲泥の違いです。

 "今の若い奴ら"は私に比べて、先輩に恵まれていない。飲み会には参加しないし、十分に先輩に甘えられない。私の頃は、週に何度も先輩に飲みに誘われ、愚痴を聞いて貰えました。それも色々な人に。

 "今の若い奴ら"が悪いのではありません。今の中堅が悪いわけでは無い。年齢構成の問題です。両者を繋ぐ人がいなさすぎるのです。(私の時代はいました)

 でも、その時代の若い人を守りたい。と思います。 

[]到達点 21:01 到達点 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 到達点 - 西川純のメモ 到達点 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最近、我がゼミに他大学の学生さんが参観に来ました。そして、『学び合い』の生を見ました。多くを学んだとのこと、よかった、よかった。その方のFBに「この二日間の『学び合い』の見学は、単に魅了されただけではなく、私にとって本当に大きな意味を持ちました。なんだか壁にぶつかった感じです。私が教育における到達点としていたものが、『学び合い』においては手段であったようです。これについて書き連ねてみたら4時間もかかってしまったので…一言でまとめます。笑  私には、“折り合いをつける力”の重要性が抜け落ちていました。そして恐らく「一人も見捨てない」ことの大切さも本当に理解出来ていないのだと思います。」と書いてありました。実は、午後、ずっとそのことを考えていました。

 その学生さんが上越にいるときに、真剣に私に質問したのです。しかし、私はその場で、その言葉の意味を正確に捉えられておらず、適切に返答できなかったと思います。そこで書くことにしました。

 多くの教師は、楽しく、わかりやすい授業をすることが教師の仕事だと思っています。もちろん、教師が子どもの人生に影響を与えられるし、するべきだと思っているでしょう。しかし、実際にそれを実感できる教師がどれほどいるでしょうか?そして、実感できたとして、どんなとき、そして頻度はどれほどでしょうか?おそらく、運動会や部活などで経験することが出来るでしょう。でも、前者でそれを感じられたとしても、年に1度です。後者で感じられたとしても、目の前にいる子どものごくごく一部です。結局、毎日毎日しているのは授業です。だから、楽しく、わかりやすい授業をすることが教師の仕事だと思うのは当然でしょう。私だって、そうだった。だから、学生さんがそう思うのは当然です。そして、それが単なるツールに過ぎないということに衝撃を受けるのは当然です。

 では、私は何故変わったか。二十年弱の学術と実践の積み上げによって変わりました。そして、臆面も無く私は「全ての子どもや人を一生涯幸せに出来る」と言います。そして、それが教師の出来ることだと言います。

 しかし、では西川ゼミの学生さん、それも実践経験も無い若い学生さんが、「全ての子どもや人を一生涯幸せに出来る」と思えるのでしょうか?百歩譲っても、「全ての子どもや人を一生涯幸せに出来る」ということが実現できると本気に思っている人がいると思えるのでしょうか?

 それは『学び合い』の生を長期にわたって観察することによって、「全ての子どもや人を一生涯幸せに出来る」とわかるからです。毎日、毎日の『学び合い』では、ドラマティックなことは無いのです。そこにあるのは、ちょっとしたアイコンタクトの変化、ちょっとした一言、ちょっとした行動の変化があるだけです。しかし、そんなちょっとしたことをクラスのみんなでやれば、そしてそれを積み上げれば、信じられないことが起こることを見ます。

 そして、私のゼミに所属すれば、全国にいる仲間との繋がりを感じられます。その人たちのちょっとした情報発信が、別な地域に影響を与え、やがては学校を変えることを知ります。つまり、「全ての子どもや人を一生涯幸せに出来る」ということはみんな(その中には子どもや保護者や地域の人を巻き込んで)でちょっとしたことを積み上げていれば、実現するかもしれないというイメージを持つことが出来るようになるのです。

 ただし、実現可能だと思ったとしても、私の管理下から離れ、ゼミの文化から離れた後にそれをやるか否かは、私の力の及ぶところではありません。それは、一人一人の持っている共感能力や、願いに依存します。なによりも、どのような人と繋がっているかに依存します。それによって、その一人一人の到達点にが決まります。

[]蔵書 10:07 蔵書 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 蔵書 - 西川純のメモ 蔵書 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私の研究室にはじめて来た人は、大学教師の部屋にしては何か変であるということに気づきます。ま、目につくのは巨大な液晶テレビに繋がったコンピュータ、2台の液晶ディスプレイに繋がったコンピュータ、2台のプリンター、3台のスキャナーという機械だらけの部屋であることです。次には、壁には家族写真と学会賞の表彰状が並んでいます。

 でも、それだけではありません。本棚には両手招き猫がいっぱい並んでいます(私のコレクションです)。そのあたりで、本が殆ど無いことに気づかれると思います。そうです。私の部屋の最大の特徴は本が殆ど無いと言うことです。大学教師の部屋は本だらけであるのが一般的なのに。では、本は無いのでしょうか?いやあります。ただ、私の場合はそれらをpdfにしてコンピュータのHDD(レイドで保護しています)とクラウドに保存しています。

 今、なにげにその冊数を調べてみたらば一万六千冊ぐらいあることが分かりました。我ながら、ビックリです。これを本棚に並べたならば、私の研究室に私のいる場所は一つも無いと思います。

 こんな風にしたきっかけは、私のボスが大学の副学長になるために研究室を移動するのを手伝ったときです。とにかく、本が膨大で大変なのです。そして、その本が殆ど使われずにいるのです。私が退職したとき、本の場所をどのように確保するべきかを考えました。そして、一念発起しました。

 まず、過去には興味を持っていたが、今後は興味を持たないであろう本をどんどん処分しました。私はもともとコンピュータの専門家として大学に採用されましたので、その手の本が膨大にありました。また、私が理科教育学出身なのでその手の本が膨大にありました。それらは私の弟子にあげました。これでだいぶ処分できました。

 最初は本を手放すのには抵抗がありました。昔からの習慣で、本があると、何か自分が賢くなれそうな気がします。本があれば何かの時に身を守れるような気がします。私が高校で読んだ、渡部昇一さんの「知的生活の方法」の意識が深く刻み込まれていたのです。が、一度処分し始めると、毒を食らわば皿まで、ということで処分することを徹底しました。

 経営学や心理学は今後も使います。サル学などの生物学、歴史、哲学も今後も使います。また、老後にゆっくりと楽しみたい本もあります。これをpdfにしています。それが一万六千冊あるのです。

 ということで、私の手元にある物理的な本は、大学学部・大学院で一行づつ丁寧に読んだ限られた本だけです。それらは段ボールに入れられ倉庫に保管しております。

 ということで、定年退職の準備も、他大学への異動の準備もばっちりです。

追伸 pdfにする際に、ocr機能を使いましたので、膨大な本の全文検索が出来ます。これは非常に便利です。本の多い同僚の部屋を見ると、かつての私を見るようで、無駄だな~っと思います。

szeidzsiszeidzsi2013/10/13 19:13pdf化するときは、1ページずつスキャンにかけるのでしょうか。それとももっと簡単にできるそれ用の機材があるのでしょうか。知識がないのでとっても気になっています。

jun24kawajun24kawa2013/10/13 21:47私はかなり高機能のものを使っていますが、それでなくても可能です。ようは裁断すれば良いのです。

szeidzsiszeidzsi2013/10/14 20:45裁断するんですか。ありがとうございます。

13/10/10(木)

[]ありがとうございます 20:59 ありがとうございます - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ありがとうございます - 西川純のメモ ありがとうございます - 西川純のメモ のブックマークコメント

 5人の指導主事、3人の校長を迎えての飲み会です。『学び合い』ですので、話しながらも動きを見ています。実に良い。ただ、自分が動くだけでは無く、人も誘って動けば、もっと良い。

 でも、指導主事や校長とゴチャゴチャ話せるってゼミ生には成長の糧です。有り難うございました。

concert3concert32013/10/12 21:36大変お世話になりました。自分は根が生え動きませんでしたが,学生さん方が動いてくださったので,たくさんの方とお話ができました。また,日本酒の深い味わいも堪能させていただきました。本当にありがとうございました。

jun24kawajun24kawa2013/10/13 05:53また来て下さい。歓迎します。

13/10/09(水)

[]女子のゼミ生に伝えたいこと 21:53 女子のゼミ生に伝えたいこと - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 女子のゼミ生に伝えたいこと - 西川純のメモ 女子のゼミ生に伝えたいこと - 西川純のメモ のブックマークコメント

本日、素晴らしい文章に出会いました。少なくとも女子のゼミ生に伝えたい。そして、うまく男をコントロールして欲しい。

夫を持つ妻、男の子に恵まれた母へ…。

『受け入れてほしいとは言いません。

あきらめてください。』

~男たちからのメッセージ~

どうか、あきらめてください。

僕たちは望むべくもなく〝男〟という性を授かって誕生しました。

女性の言う「平均的なありかた」ができず偏ってしまいます。

次から次にやるべき事を言われても、切り替えができません。

ひとつのことにハマり込んでしまうのです。

「冷気が逃げるから早う冷蔵庫閉めて!!」

と言われても冷蔵庫内の探し物が見つかりません。

「勉強しいな!」と言われると意地になってしまいます。

「今やろうと思ってたのに、もうやる気なくしたわ!」

と言ってしまいます。

忘れ物をしてよく叱られますが、体操服は一週間連続着用

OKです。お気遣いなく。

夏休み明けにロッカーに置き忘れていた柔道着から

3ミリのキノコが無数に生えているのを発見しました。

そういえば誕生日や記念日も怖いほど覚えられません。

酔っぱらうとお尻を出してしまいます。

そういえば幼稚園のころはシラフでも出していました。

「しょうもないこと」を言った自分が面白くて、

ずっと笑っていたものです。

今でも自分のオヤジギャグがイケてると思い込んでいます。

「セクハラ」はその行為がいけないのだと思っていて、

まさか自分が気持ち悪がられているなんて気づいていません。

〝挑戦〟が大好きです。

給食のコッペパンを一口で食べれるかに挑戦して

死にかけたことがあります。

四角いマーガリンを8個食べて先生に叱られました。

「スゴい!」と言われるためなら、どんなことでもしてしまいます。

いつも「しょーもないこと」を考えて楽しんでいます。

それこそが創造性につながると信じています。

「カンチョー」をしたら友だちが保健室に運ばれました。

部長の頭に脱毛クリームを塗るとどうなるかを想像します。

運転中でも綺麗な女性がいると後ろを振り返ってまで

目で追ってしまいます。

女性は花束より現金が欲しいことを知りませんでした。

女性の「聞いてくれるだけでいいの」が理解できません。

颯爽と解決に乗りだしたくなります。

女性が感情的になると、どうしていいかわからなくなり

フリーズしてしまいます。共感していないわけではありません。

すぐに心のシェルターに入り込んで心を閉ざします。

女性が幸せそうにしていると心を開くことができます。

お母さんのことが大好きです。

「そんな子、嫌いよ!」と言われたら泣きたくなります。

なにもできなくなります。

妻や我が子、恋人のためなら全世界を敵に回せます。

「甲斐性なし」と言われると生きる目的をなくします。

妻に愛され尊敬されることを人生で一番願っています。

褒められ、おだてられ、コロがしていただくと幸せです。

僕たちはこれでも、

女性に愛され、尊敬されるために日々がんばっています。

「受け入れてほしい」とは言いません。

「違いをアキラかに認メル」ことを望んでいるだけです。

お願い。どうかアキラメテくださいね。

もちろん、僕たちもがんばります。

ただ、理解し合いたいだけなのです。

オトコ代表より

(心理カウンセラー 林恭弘)

[]現状認識 21:32 現状認識 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 現状認識 - 西川純のメモ 現状認識 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』に対する批判に、子どもたちでは無理だという批判があります。それは現状認識の違いから生じます。

http://p.tl/kaNG

http://p.tl/1La1

13/10/08(火)

[]年 19:24 年 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 年 - 西川純のメモ 年 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 上越教育大学の名誉教授の規定によれば、教授として15年以上が目安となっています。もちろん、他大学の教授歴、准教授歴も一定の計算式で合算されます。今日、計算してみたら、16年でした。ということで名誉教授の資格があることが判明しました。あ~、年をとったな~と思います。

 私も54歳です。定年まで11年。若いときに学部生として育てて、現職派遣院生としてゼミに所属している人もいます。これからもあるでしょう。でも、今、私の研究室に所属している学部生は現職派遣院生として受け入れることは無いでしょう。そのころには私が退職しているでしょう。

 う~ん、と思いました。

[]本音 07:23 本音 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 本音 - 西川純のメモ 本音 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』が「一人も見捨てない」を掲げても、理想論、建前論だと思われます。残念です。見捨てられている子どもや教師がどれほど苦しんでいるかを分かっていない。そして、いつ、自分がそうなるか分からないことを理解していない。額面とおりに「一人も見捨てない」を自分のために求めています。

[]健全な集団 07:20 健全な集団 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 健全な集団 - 西川純のメモ 健全な集団 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 我々は「駄目」な所に目が行きがちです。『学び合い』を実践していると、「何で~!」と『学び合い』を理解していない子ども、そして同僚に目が行きがちです。でも、そういう人がいることが健全なのです。

 ゼミ生に良く語ることです。

 日本の社会のあり方は、日本国憲法によって定まっています。とても大事です。でも、普段それを意識することはありません。でも、それが守られているのは、それが大事であると常に意識している人がいるからです。

 もし、日本国憲法に反対する人がおらず、日本中の人々が「日本国憲法を守らねば」と常に意識している状態は非常に危険な状態だと思います。どこかのお国のような専制政治が行われているか、日本沈没みたいな危機的な状況下でなければ起こりえない。

 また、賛成者と反対者だけで対立しているとしたら、意識的に対立をあおっている人がいて、感情的になっているのだと思います。

 つまり、積極的な賛成者がいて、積極的な反対者がいて、そして大部分は中間というのが健全です。その中間がどのように考えるかによって次の姿が見えてきます。中間がどちらかに賛成に思えば、積極的な賛成者がより積極的になり、積極的な反対者が妥協することになります。

 『学び合い』の理念である「一人も見捨てない」というものをどう思っているかに対しての代表的な意見が「正直うざいけど、自分がわからないときには助かる。」ということは、健全な集団であることを示します(http://www.kyoushi.jp/entries/1436)。そして、集団は「一人も見捨てない」という方向に進んでいることを意味しています。

13/10/07(月)

[]愚かな敵 21:38 愚かな敵 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 愚かな敵 - 西川純のメモ 愚かな敵 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今度の九州ツアーでの講演では何度も講演しました。色々な人がいます。

 ある意味、滑稽な人もいます。「2時間近く、ずっと目を伏せて私を見ない人」、「ふてくされた態度でじっと私をにらみつけている人」、「講演の最初から最後まで寝ている人」等の人は悉皆参加の会に必ずいるのです。正直、大人げないな、と思います。ま、教師というものは自分に出来ないことを人にやれという職業ですから。でも、そういう人は「ありがたい」のです。あまりにも幼稚な人なので、『学び合い』がそのような人のアンチテーゼという位置づけになるからです。

 九州ツアーで何度も同志に語ったことです。

 愚かな敵は味方なのです。その人の姿は、「そうなっては駄目だな」ということを雄弁に伝えます。注意すべきは、愚かな敵を説得しようとして、自分が「愚か」になってはだめなのです。「愚かな敵」は日本の教育の不易な部分を守っている方々です。それも分かりやすく。だから、その人は忘れましょう。

 でも、忘れられないほど、関わる人もいますよね。だったら、関わらないようにしましょう。その人に関わるより、分かっている人と一緒になって支え合いましょう。

追伸 経営学を学ぶと、気が楽になります。

[]前に進む 21:10 前に進む - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 前に進む - 西川純のメモ 前に進む - 西川純のメモ のブックマークコメント

 何でも無い、1日、でも、数百人の子どもの人生に関わることをしました。でも、凄いことでは無く、メールを1通送ったこと。

 打てば響く人はいます。

13/10/06(日)

[]ネットワーク 21:57 ネットワーク - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ネットワーク - 西川純のメモ ネットワーク - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私が高校教師だった頃、そして大学教師の初期段階は、私を中心としたネットワークを作ろうとしました。ちゃんとやれば、それは出来ます。しかし、その人がいなくなったとたんに、そのネットワークは崩れます。私が高校教師の過去を悔やむ最大のものはそれです。

 ネットワークの三段階、すなわち熟達者のブレイン、初心者のノービス、両者を繋ぐゲートキーパーを『学び合い』の理論構築の初期段階では利用しました。しかし、今では使いません。何故なら、その論文でも明らかにしていますが、ブレイン同士は繋がるのですが、違ったブレインに繋がっているゲートキーパーやノービスは繋がらないのです。

 これは『学び合い』の初期段階、いや、いまでも起こっていることです。

 すなわち、各県で『学び合い』をリードする人たちは繋がりつつありますが、その人たちに繋がっているゲートキーパーやノービスのネットワークが弱いのです。これではブレインが潰れた瞬間にネットワークが崩壊する。だから、私は各県のブレインの人が他県の人に繋がることを促しています。そして、各県のゲートキーパーやノービスの人が繋がれる環境は何かを考えています。

 この感覚を『学び合い』のブレインやゲートキーパーの方に伝えたい。そのためには合同『学び合い』や全校『学び合い』を経験して欲しい。そうすればゲートキーパー、ノービスがごちゃごちゃすることのメリットが分かる。そして、ブレインがゲートキーパーやノービスになるメリットが分かる。

 全国の同志の方に伺います。他県(それは隣の県で結構です)の3人の同志の方と繋がっていますか?繋がってください。自分だけで無く、仲間を誘ってください。同県のネットワークは、より重層的になります。そうすれば、私は不要になります。私はそれを願っています。高校教師の時の過ちを繰り返したくない。今、各地でそれが生まれています。嬉しい。

追伸 ゼミ生ならばよく知っていることですが、私が一番望んでいるのですが、私が何もせず、というより何も知らずに、うまくいくことです。

[]金庫 21:21 金庫 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 金庫 - 西川純のメモ 金庫 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私にとっての宝は家族です。その次は家族の記録です。私には山ほどのビデオ記録があります。これは絶対に無くしたくない。そのためにHDDに貯めており、それをバックアップ設定しています。が、不安です。だからクラウドで保存したいのです。ところが、映像は容量が大きい。それを全て保存しようとしたら料金が高い。

 私はドロップボックスを使っています。『「Packrat」無制限バージョン履歴』というサービスを知っていますか?これを使うと、年間1万2千円ぐらいかかりますが、とにかく貸金庫みたいな人には朗報です。

[]捨てる 09:41 捨てる - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 捨てる - 西川純のメモ 捨てる - 西川純のメモ のブックマークコメント

 子どもたちに時間を意識させるに『学び合い』タイマーを作った方があります。つまり、「あと何分」ということが分かるタイマーです。それをコンピュータ画面で出させるソフトです。

 この前の飲み会で、その人に会ったので「タイマーで35分版、40分版、45分版も作らなきゃ。中学校だったら50分版も作ってね」と言いました。

 次の日に、その人の授業を参観しました。そうしたらタイマーが無くなっていました。曰く、「無くても自分たちで出来ますから」と。

 何かがあるから出来るから、それが無くても出来るにシフトしました。私が書籍で書いたノウハウは、まあ、3ヶ月ぐらいの間は有効です。長くても1年間。それ以上になると邪魔になります。最後は立っているだけで素晴らしい授業が出来るようになれば良い。

決して精神論ではありません。我々はことさらに喋らなくても、表情・仕草で雄弁に語り続けています。だから立っているだけでも、四六時中、情報を発信しています。ただし、そこに現れる表情・仕草は、その人の本当の心を写したものです。だから、最初は必要なテクニックも最終的には捨てなければならない。だって、テクニックを必要とすると思う心は、「子どもたちでは無理だ」という心があるから。その心があれば、それは表情・仕草に現れてしまいます。

[]班 09:04 班 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 班 - 西川純のメモ 班 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 蛇足ながら修学旅行で班は何故必要なのでしょうか?「え?当たり前じゃないか」と思って思考停止せずに考えて欲しいです。

 連絡が徹底する、迷子にならない・・・・、という様々なことが思い浮かぶでしょう。でも、「それらは班が無いと出来ないのか?」と考えて欲しいです。

 ある先生のクラスの「係」が不思議なのです。子どもがやりたい係をやるが基本です。そのため、ある係はいっぱいいるのに、普通のクラスだったらあるべき係がありません。当時は『学び合い』を理解していない私は「係が無くて大丈夫ですか?例えば、保健係が無ければ、気分が悪くなった子を保健室に連れて行くのは誰ですか?」と聞きました。その先生は、こともなげに「近くの誰かが連れて行くでしょう」と答えました。

 やる意義、ルールを守る意義を分かれば、ことさらに「やらせるルールや仕掛け」を仕組む必要は無いのです。逆に、やる意義、ルールを守る意義を分からなければ、ことさらに「やらせるルールや仕掛け」を強いても機能しません。ま、多くの子どもは怒られない程度はやります。でも、その程度に過ぎません。

 いままでやってたから、ではなく、「何故」と考えるべきです。

追伸 教育委員会の出す対策マニュアルは、本当に解決することを目的にしているより、問題があったときに文句を言われないためにあります。これは仕方の無いことです。今の段階で修学旅行の「班」を廃止したら、問題が起こったとき説明に困ります。ですので、本質的では無いですが、対策マニュアル程度の意味で必要です。でも、教師が、その程度のことであることを理解し、本質的な対策を考えて欲しいと願います。

[]イジメ 07:38 イジメ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - イジメ - 西川純のメモ イジメ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 子どもばかりではなく、教師間のイジメが議論されるようになってきました。しかし、『学び合い』の考えから見ると、根本的なところが抜けていることを感じます。

 まず、その対策は「教師が主体的に考えた手立て」です。しかし、どんな手立てであっても、当事者がその気にならねばなりません。その視点に欠けている。その構造は、教材の工夫はするが、子どもが勉強したいと思わせるにはどうしたらいいか?と考えない状況と同じです。子どもに勉強させたいと思わせる工夫があっても、着ぐるみや、おもしろ話や、ゲームレベルです。しかし、そのようなものの効果は、その場限りです。子どもの心に火をつけない。

 さらに決定的に欠けているのは、教師が「自分がイジメを引き起こしている原因だ」という自覚です。そして、イジメの原因を、いじめる側もしくはいじめられる側という子どもにあると考えたり、保護者や社会にあると考えたりします。違います。教師が原因です。こまったことですが、教師の善意から出る行動が原因です。

 考えてみてください。道で出会った人にイジメをしますか?しません。何故でしょう。それは益がなく、危険だからです。生物は基本的に益のない攻撃はしません。ライオンの腹が満ちると、ライオンの周りに草食動物がうろうろし始めます。

 学校だって、大学で授業を受けている者同士でイジメをすることはありません。何故でしょうか?本来は小中高でもイジメは起こる必要はありません。もちろん、腹の中で「嫌だな~」と思う人がいるでしょう。しかし、だからといっていじめることはありません。だって、益無く損だから。でも、イジメが起こるのです。では、だれが子どもたちがいじめるようにしむけているのでしょうか?そんなことが出来る権力者はだれでしょうか?

 教師です。その自覚に欠けている。

 いじめ対策は本当に簡単です。いま多くの教室で教師が行っている、「イジメさせること」をやめれば良いのです。つまり「何かをする、ではなく、何かをしない」ことが大事です。が、『学び合い』の考え方が分からないと、その発想は生まれない・・・・

 ここまでだと分からない人には全く分からないと思うので、いくつかのイジメの原因となる事例を挙げましょう。ただし、何故、それがイジメに繋がるかは、ちゃんと『学び合い』を学ばないと分からないと思います。

○修学旅行の班分けを「好きな者同士」、「くじ引き」等で決める。(じゃあ、どうすればいいんだよ、という声が聞こえる)

○理科の実験の後、班ごとに発表させ、評価する。(え???、という声が聞こえる)

○ひとりぼっちの子がいるので、その子をグループに入れるようリーダー格の子どもにお願いする。(じゃあ、ひとりぼっちで寂しい思いをそのままさせるの?といういう声が聞こえる)

○テストで一番だった子を褒める。(でも、頑張った子を褒めちゃ駄目なの?という声が聞こえる)

○遊び回って授業の邪魔になった子を、「みんなの勉強の邪魔をしているよ」とみんなの前で叱る。(じゃあ、黙って遊び回らせるの?という声が聞こえる)

 以上は全部、イジメを引き起こさせ、重篤化させる原因です。以上のようなことを教師がしなければ、大学と同じで授業を受ける者同士でイジメをすることはなくなります。ポイントは固定化と競争なのです。

takami_swctakami_swc2013/10/07 22:01イジメの原因となる事例について。1日考えてやっとわかりました。自分はまだまだヒヨっこだなと思いました。

jun24kawajun24kawa2013/10/08 14:18以上の全てがわかれば、凄いですよ。

13/10/05(土)

[]感謝 10:36 感謝 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 感謝 - 西川純のメモ 感謝 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 九州ツアーではゼミの学生が大事にされました。大人の世界に関わらせて頂き、大変勉強になったと思います。

 ある学校の研修会では、学部4年生がひな壇に誘われました。普通だったら遠慮するところですが、あえて学生の社会経験だと思って座らせました。

 学生に授業の参観を頂くばかりか、給食を用意して頂き、そして研修会・飲み会で先生方と話させて頂き有り難うございます。指導教員としてありがたく思っています。感謝します。

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scorpion1104scorpion11042013/10/05 16:07次世代を担う若いゼミの方々が、J大精神で現地研修を経験され御自分の糧にされるばかりでなく、「日本の教育」を「一人も見捨てない」という観点で真正面から捉えておられることは素晴らしいことだと思いました。このような若者に育ててくださっておられるJ大と西川先生に、衷心より感謝いたします。我が子が、このような学生だったら安心して仕送りだけできると思いました(笑)

jun24kawajun24kawa2013/10/05 21:18ありがとうございます。
うちのバカども、受け止めて頂き、感謝です。

13/10/04(金)

[]種まき 17:56 種まき - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 種まき - 西川純のメモ 種まき - 西川純のメモ のブックマークコメント

 九州の仕事を終え、福岡空港へ移動中です。

 同志の皆さん、種はまきました。水やりおねがいします。今年度中に実をならしてね。

[]ずれ 08:45 ずれ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ずれ - 西川純のメモ ずれ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日のメモの続きです。

 『学び合い』では、わざと問題の起こりやすい状況を生み出します。そして起こった問題を解決すべきであると教師が求め、その問題が解決できたか否かを教師が評価します。それは数日レベルで解決できる場合もありますし、1年レベル以上かかることがあります。しかし、多くの先生が「その日」というより「その場」で解決しようとします。でも、多くの問題はそんなに簡単に解決できません。その結果、多くのノウハウは、その問題を見えにくくするということに留まります。

 『学び合い』の初期には、様々な問題が見えます。例えば、「遊ぶ子」、「教師に反発する子」、「ひとりぼっちの子」、「丸写しをする子」、「間違ったままの子」、「喧嘩をする子」・・・・。そのたびに、『学び合い』がその原因だと言われます。違います。そのクラスにある問題を非常に分かりやすくしただけです。

 例えば、「丸写し」を例に挙げましょう。

 『学び合い』の初期には、友達から聞いた答えを丸写しします。それを見つけた先生が、そのことを問題にします。そして、 多くの先生は問題があると、その場で解決したがります。例えば、「丸写しは駄目だ」と注意します。でも、それで何とかなるわけないですよね。

 次に、そういうことが起こらないような手立てを考えます。例えば「だから、一人学びの時間を設けて、その後に交流の時間を設けるべきである」とおっしゃいます。でも、一人学びの時間を設けて問題を解決できるでしょうか?

 仮に一人学びの時間を5分設定したとします。一人学びの必要な時間は一人一人違います。もし、その子が1分で十分だったら、4分間は無駄です。その子が10分間必要だったら5分間与えても無駄です。

 いろいろな手立てを考えるのですが、そもそも「何故、丸写しをするのか?」とは問わないのです。問わずに解決策を考えようとする。どだい無理です。

 考えて下さい。丸写しが『学び合い』の場面で教師が見いだせたのは、教師の目の前で丸写しをしているからです。では、丸写しをしている子、丸写しをさせている子は、何故、教師の目の前で丸写しをするのでしょうか?それは、丸写しを悪いことだとは思っていないのです。でも、だれがそう思わせているでしょうか?そんなことを出来るのは教師以外にはあり得ません。

 そんなことはしていない、と思うでしょう。でも、しています。授業の最後に「まとめ」と称して、板書をします。そして、それをノートにきちんと書けば、それでOKです。分からない子は、分からないままに写せば勉強したと思います。それを勉強の得意な子も見ています。つまり、先生の「正解」を丸写しすることが勉強なのです。少なくとも、とりあえずは勉強したと分類しているはずです。

 その根源的な分析が欠けている。理由は従来型の授業では、それを原因だと認めると解決策が無いから考えないようにしているのです。というのは、それを解決するには、最後にまとめを書いて「はい、分かったね」で終わらせるのでは無く、数人にあてて「はい、わかったね」で終わらせるのでは無く、数問の確認テストを解かせて「はい、わかったね」で終わらせるのでは無く、本当に分かったか否かを確認しなければなりません。

 本当に分かったか否かを確認するには、様々表現で聞き、子どもに説明させなければなりません。それには時間がかかり、一人の教師が出来るわけありません。それをするには一人の教師が全てを背負う従来指導型では不可能です。

 『学び合い』では可能ですが、それをその日のうちに解決せよということは無理です。時間がかかります。その解決の方法は、丸写しをしている子では無く、させている子の方にそれはいけないことであることを納得させます。何故なら、丸写しをしている子は「わかった」ということが分からないのですから。だから、その子に「丸写しはいけないよ」という従来の指導は無意味なのです。一方、丸写しをさせている子は「分かった」を分かっています。だから、効果があります。

 丸写しの問題は、ま、最大で4週間程度で解決できます。でも、そのためには「その場」、「その日」のうちに解決しようという考えを捨てるしかありません。さらに「ひとりぼっちの子」やアスペルガータイプのこの場合は、1年のスパンが必要です。そして、家庭的な問題を抱えている子、重度の障害のある子の幸せを願うならば、学校の枠を越え、10年、20年という長期スパンで考えなければなりません。

 が、上記を言うと、「極論だ」、「理想論だ」と言われます。そのたびに、「では、あなたは本当に解決しているのですか?」と言いたくなる。結局、その場、その日に解決していないのは同じなのです。だったら、時間をかけて本質的な解決を目指すべきだと私は思います。そのためには「その場、「その日」を変えるべきだと思うのです。

追伸 幸い、上記の説明をすると納得していただける方も少なくないです。

[]佐賀 06:47 佐賀 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 佐賀 - 西川純のメモ 佐賀 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日は佐賀の同志と飲みました。メンバーは多様です。校長先生、教頭先生、事務所副所長のような管理職から、小中学校の教諭、指導主事の先生方、そしてうちのゼミ生も含めてゴチャゴチャです。その先生方が、ずっとゴチャゴチャして3時間過ごしました。あ~楽しかった。

 私の語りに反発され、それを講演会中、ずっと私にアピールする先生もおられます。当然です。そのような方々が、日本の教育の不易なところを守っている。でも、同時に、ツボどころでうなずく方もいる。そのような方々が、現状を打破します。

 何度も書きますが、『学び合い』ジャンプアップに書いた、全校『学び合い』、合同『学び合い』は、超シンプルな『学び合い』だけが出来る、安全で確実な授業を実現する道です。あとは、「異学年学習は難しい」、「上級生がお世話する」という旧来の枠組みを打破する必要性があります。

 ま、時間の問題だと思っています。私のメッセージを受け止めていただいた校長先生と教諭の先生がいたと確信しました。楽しみです。

追伸 今日は唐津で講演します。

concert3concert32013/10/04 18:15本日までありがとうございました。今日は授業中『学び合い』に対する反論に丁寧に説明してくださっていた方も見受けました。水やりをするメンバーはたくさんいます。どのような実がなるかご期待ください。

jun24kawajun24kawa2013/10/04 22:51頼もしい!

13/10/03(木)

[]前提 07:37 前提 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 前提 - 西川純のメモ 前提 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』のことを説明するとき、なかなか分かってもらえない理由の一つに、前提が全く違うということがあります。

 日本中の教育言説の圧倒的大多数は「その日の授業」をどうするかレベルのことを扱っています。だからそこにはその日の教材、ミニネタ、芸人のような話術、テクニック・・・が話題の中心です。

 でも、1年を見据えたクラスづくり、教科指導が議論されることもあります。そうなると先に挙げたレベルのものでは対応できません。そのレベルで子ども達はだまされません。結局、教師がどのようなスタンスで教育を考えるかがポイントとなります。私も一回勝負の講演会では「その日の教材、ミニネタ、芸人のような話術、テクニック・・・」を使いますが、中長期の教育で使おうとは思いません。

 上記のレベルの言説は、「その日の授業」レベルの言説に比べて圧倒的に少ない。でも、『学び合い』はもっと違ったことを願っています。それは、子ども達の一生の幸せです。それは中高の先生方が、志望校に入れるというレベルの先のことです。社会に出て、家庭を持ち、老いて、死ぬ、そのレベルのことを願っています。そのレベルのことを実現するための1年の授業の組み立て、その日の授業の組み立てを考えます。だからかみ合わないのです。そして「極論だ」と言われます。でも、我々は本当に全員の子どもが幸せになって欲しいと願っているのです。そして、その願いが実は自分の幸せにつながることを信じています。

13/10/02(水)

[]幸せ 22:50 幸せ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 幸せ - 西川純のメモ 幸せ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は『学び合い』で学校づくりをしている小学校に行きました。最初に校長先生にありました。『学び合い』を直感で感じ取れる方です。あ、仲間だと思いました。その後、研究主任の方から研究の説明を聞きました。みごとに足して二で割る『学び合い』です。ま、しょうがありません。でも、それでも結果を出したと聞いて、こりゃ、凄い人だと思いました。

 次に、我がゼミのエースがモデル授業を飛び込みでやりました。「はい、どうぞ」の『学び合い』です。足して二で割る『学び合い』が『学び合い』だと思っている方々には刺激的な授業だと思います。が、分かる先生がおられます。

 ゼミ生の授業は見事なものです。飛び込み授業ですので、演じる部分があります。しかし、根幹は一人も見捨てずにです。その言葉には力強さがあります。子どもは素晴らしい、素晴らしすぎる。もっと問題児ふんだんの方が良いのにと思いました。しかし、ちゃんと問題を起こしてくれて、それを諭す授業を実現できました。嬉しい。課題達成してOKを目指しているわけではありません。様々な問題があっても、それを「一人も見捨てずに」という軸で語ることによって、集団をつくるのが『学び合い』です。超満足です。

 その際に、それを見ていた教務主任の方が廊下で私に話しかけてきました。見るからに、賢く、クルーな人です。ゼミ生は「イケメン」と言っていました。後で聞いたら50歳だそうです。その方が、その授業で開眼したと語ってくれました。その言葉には子どもに対する愛が感じられます。そして、語りながら涙を流し始めたのです。正直、そのようなタイプの人では無いと思っていたのでビックリしました。でも、語る言葉によって、本当に一人も見捨てたくないという願いのある方であることが分かりました。あとで聞いたらその先生は特別支援の専門家だそうです。で、分かりました。私が『学び合い』 に拘っている理由と同じです。見捨てらた子どもをどうなるかを、嫌というほど見続けた方なんでしょうね。だから、『学び合い』をみて、自分が見捨ててしまった子どものことを走馬燈のように思い起こしたのでしょう。私と同じです。

 その後の提案授業です。足して二で割る『学び合い』です。と、こ、ろ、が、それで成り立たせてしますのです。先生方の力量の高さが分かります。この先生方が、『学び合い』を分かっていただければ、どれほどのことが出来るかと思いました。

 その後は先生方からの質問を受けました。質問を受ければ、その人の腹が分かります。質問には二種類あります。それは、自分が変わりたくないことを合理化する質問と、疑いをもちつつ(それが当たり前です)、一歩進めるためにはどうしたら良いかという質問です。質問は後者ばかりでした。

 その中でその学校の教頭先生がストンと、私と過激な話を理解していただけました。

 その後、ホテルに帰って、福岡の同志と飲み会です。

 フェイスブックとしかつながっていない方とも繋がれました。

 その飲み会で幸せになりました。

 教員の世界で、出世につながらない飲み会で、ただ仲間を見つけたいと集まる人は何人でしょうか?確実に言えます。福岡県で、一番の参加人数だとお思います。その会で、古くからの同志をからかいながら、遊びました。四十代、五十代の教師の頭をなぜで、ごつんとたたきました。まるで、ゼミ生のようです。

 私は大学教員に過ぎません。でも、日本中に仲間がいます。同志がいます。だから、教え子でも無くても、なでられるし、たたけるし、「バカ」と言えます。そんな人を日本中にいます。この喜びを感じられる、ありがたいことです。

 今から5年前、福岡で『学び合い』を実勢していると私が認識している人は一人だけです。それが、今日、これだけのネットワークが生まれています。何故だろう、と思います。今日の会に参加した小学校の校長の言葉に鍵がルと思います。その校長は、何故、『学び合い』で学校づくりをしようと思ったのかを、その会で語りました(私も知りませんでした)。その話によれば、その校長がある「学び合い」と銘打った会に参加したそうです。その会に、中学校の同志が参加したそうです。そこで、「1時間中、しゃべらかなった子がいるのに、学び合いと言って良いのですか?」と場の空気を読まず、率直に語ったそうです。校長はその言葉から、『学び合い』につながったそうです。

 私の語る言葉には、本当に情けなくなるほど、力がありません。

 でも、皆さんの実践や、それに裏付けられた言葉には力があります。

 お願いです。私には何の力がありません。皆さんの言葉に力があります。巧まなくていいです。若い方も、中堅の方も、ベテランの方も、自分の言葉で語って下さい。

 でも、こんな幸せを感じられる大学教師は多くは無い。と、『学び合い』のセオリーに反して満足しながら眠ります。お休みなさい。

yukitokazuyukitokazu2013/10/03 06:51昨日は、飲み会への参加ありがとうございました。大変楽しい会になりました。宿題もいただきましたし、ひたすら前を向いて、結果を求めて頑張っていきます。

jun24kawajun24kawa2013/10/03 07:14楽しかったでしょ!つながって学び合いましょう。

concert3concert32013/10/04 05:49ライブで参観したかったです。後日動画見せていただきます。「ビンッ,ビンッ」だけでなく…

jun24kawajun24kawa2013/10/04 22:50まっててね。

13/10/01(火)

[]愚かな敵 22:12 愚かな敵 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 愚かな敵 - 西川純のメモ 愚かな敵 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 愚かな敵は、愚かな味方よりありがたい。愚かな敵が、愚かであればあるほど、こっち側がアンチテーゼで正しいと一般に見られます。

 愚かな味方ですが、これもほっとくしかありません。そのうち気づきます。

[]安徳南小学校 22:12 安徳南小学校 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 安徳南小学校 - 西川純のメモ 安徳南小学校 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、安徳南小学校で参観しました。先生方がみんな素晴らしい。もちろん、悩んでいる方もおられます。『学び合い』に疑問符をお持ちな方がいる。それでいい。

 でも、次の胎動が感じられます。

 中途半端な『学び合い』は、受け入れやすけども、一定以上にはいけないし、すぐに「な~んちゃって」になってします。迂遠なようだけど、ルビコン川を渡らなければならない。すくなくともそれを分かってくれた人がいます。楽しみです。

kazumiyusakazumiyusa2013/10/01 22:48ありがとうございました。前へ進むのみです!!明日またお会いできることを楽しみにしております。

yukitokazuyukitokazu2013/10/02 07:46昨日はありがとうございました。大変勉強になりました。さらに高見をめざして頑張ります!研究発表会が終わってからが、本当の勝負です!

jun24kawajun24kawa2013/10/02 22:49期待しています