西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

西川純です。新潟県上越市の上越教育大学の教育実践高度化専攻(教職大学院)で『学び合い』を研究しています。諸般の事情で、このブログのコメントは『学び合い』グループのメンバー限定です。メンバー登録は、いつでもOKです。ウエルカムです。なお、メールはメンバー以外にもオープンですので、いつでもメールください。メールのやりとりで高まりましょうね。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。西川研究室はいつでも参観OKです。 詳細は http://www.iamjun.com/をご覧下さい。 もし『学び合い』グループに参加される場合は、 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/をご参照ください。
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本格的にトライする人も多くいると思います。その際、人とのつながりが大事です。身近にいる人と繋がれるとありがたいですよね。『学び合い』を実践される方は、『学び合い』マップ(https://www.google.com/maps/d/edit?mid=zDInXkSSxyO4.kNDji5uDNm0Y)に、是非、登録下さい。登録は、『学び合い』マップ登録フォーム(http://form1.fc2.com/form/?id=77081b4d4f40dd2f)から出来ます。  「私なんて、人になんか教えられるレベルに行っていない」と思う方へ。だからいいんですよ。一番知っている人が、一番の教え手ではないことは『学び合い』を実践しているならば、子どもを見れば分かるでしょ。それに、教える必要はないのです。共に学び合えばいいのです。いや、愚痴を言ったり、笑ったりする、それでいいのです。  是非、一人でも多くの人がマップに登録下さい。強く、強く、お誘いします。

13/03/31(日)

[]無能 21:23 無能 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 無能 - 西川純のメモ 無能 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 1973年(私が14才)に国盗り物語という大河ドラマがあります。その中で、今でも印象的だったのは、斎藤道三が旧主を国外に送り出す際に言った言葉、それは、無能な君主はそれだけで罪である、つまり、無能な君主は悪人だと旧主に言う場面です。原作にはその場面はありませんが、原作のその他の部分に書かれています。

 一般人は、善人であるかどうか、もっと正確に言えば、悪人でなければ評価されます。しかし、管理者はかなりの善人であっても無能であれば悪人なのです。無能であるのにも関わらず、身を引かないのは悪行なのです。でも、無能の人はそれが分からない。管理者は管下の人の人生を預かっているのです。無能ならば、自分のことだけ責任を持って無能な善人であればいい。

 騏驎も老いては駑馬に劣る、と申します。私も十年後、無能な善人であることを恐れます。せめて自分は管理者としては無能であると自覚できるレベルにいればいい。

 だから、自分は無能と自覚して、みんなでやればいい。

追伸 大事なメッセージは、四十年たっても自分の中に組み込まれています。

[]意味不明 18:44 意味不明 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 意味不明 - 西川純のメモ 意味不明 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 意味不明なつぶやきです。おそらく、現状の教員養成系大学の唯一の頼りになる味方は文部科学省だけだと思います。実は、これは小学校、中学校、高等学校も同じ。他のステークホルダーが知恵と力がなさ過ぎます。でも、利害関係が単純化しすぎるのは危ういな~。

13/03/30(土)

[]現状 21:57 現状 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 現状 - 西川純のメモ 現状 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 息子の数学の勉強を教えています。教えれば、教えるほど、現状の数学が馬鹿馬鹿しく思います。ごめんなさい。

 平常の授業で何時間もかけることを、適切な参考書と問題集で乗り越えることが出来ます。もちろん、「数学的・・・・」というレベルではありません。しかし、平常の定期テストでクリアーできるレベルのことは軽々と出来ます。

 息子が分からない部分を教えると、分からないのは当然です。現状の中学校数学は帰納的でもないし、演繹的でも無い。強いて言えば、絶対専制性ですね。理由は分からなくても良いから、プラスとマイナスはマイナスで、マイナスとマイナスはプラスなのです。

 帰納的な説明をすれば分かるのですが、これには対話が必要です。演繹的な説明をすれば、それにフィットしない人にはチンプンカンプンです。だから、それにフィットする私は、大学で位相空間論や集合論から解析学を読んだとき、とても納得したのです。

 結局、いまの授業は帰納的にも、演繹的にも出来ないので、専制君主的にやるのでしょう。でも、民主的な国家で育った子どもはそれにフィットしない。いや、フィットしてはいけないのです。

 上記は、数学ばかりではありません。他の教科でも全く同じです。我が子を、これからも非民主的な授業で学ばせなければならないことに悩みます。でも、しょうがありません。

13/03/29(金)

[]エキスパート 08:33 エキスパート - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - エキスパート - 西川純のメモ エキスパート - 西川純のメモ のブックマークコメント

 認知心理学にはエキスパート・ノービス研究というがあります。熟達者と初心者はどこが違うかという研究です。その研究の成果から分かるのは、熟達者は初心者の気持ちも理解も理解出来ないと言うことです。実は、初心者の気持ちも理解も理解出来ないほどの理解に達しているから熟達者と言われるような成果を上げられるのです。断言しましょう。どうやっても熟達者は初心者の気持ちが分かりません。これはどうしようもない。では、熟達者はどうしたらいいのか、それは、自分が初心者の気持ちが分からないということを理解するのです。

 実は、『学び合い』の学術的背景の一つが、このエキスパート・ノービス研究です。この研究の成果から、熟達者である教師は分からない子どもを理解出来ないという結論が導かれます。だから、熟達者であるから教え方がうまいという素人的な考えを捨てて、子ども達に任せるべきだという授業が導かれるのです。そして、教え手としては、教師より子ども達の方が有能であるという『学び合い』の子ども観が導かれます。

 これは教師の間でも同じです。熟達者である教師は、初心者である教師を理解出来ないのです。また、悩んでいる教師を理解出来ないのです。だから、教師が出来ない、やらない、というのは、単に楽をしているとしか思えないのです。

 先日、武田鉄矢の歌詞を例に挙げたメモをアップしました。そこに「おまえも苦労しろ」と思う人がいると書きました。しかし、正確には、その人達は苦労しろとは思っていない。「当然、やれるし、出来ることを、せめてしろよ」と思っているのです。

 私は子どもを一人も見捨てたくない。同時に、教師も一人も見捨てたくない。だから、私には初心者である教師、また、苦しんでいる教師は理解出来ないと率直に認めます。出来ない、分からない、やらない、ということを認めます。でも、悩んでいる人のそばにいて話を聞くことは私にも出来ます。そして、私の考える解決策を一つの選択肢として提案することは私にも出来ます。そして、自分以外に、その人の悩みを理解出来る人を紹介することも出来ます。

[]点が線に、線が面に 06:17 点が線に、線が面に - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 点が線に、線が面に - 西川純のメモ 点が線に、線が面に - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今年、学部を卒業したゼミ生の卒論のテーマは、学校で一人で『学び合い』を実践している人の悩みと解決方法を研究しました。彼がそのテーマを選んだ理由は、自分がそうなるだろうし、そうなったらどうしたらいいかということを解決したいと願ったからです。

 しかし、彼の初任校には同志がいるのです。指導教員としてはホッとします。

 今年の学部3年(あと数日で4年)には高校生の時から私の本を読み、入学した学生がいます。今私のゼミです。本日、そのように高校時代から私の本を読んでいる人が新年度、本学に入学することが判明しました。

 点が線に、線が面に、とシフトしているのを実感します。

[]教え子 06:17 教え子 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 教え子 - 西川純のメモ 教え子 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は教え子が可愛くて可愛くてしょうがありません。高校教師の時は、腕も腰も強かったので高い高いをしました。ハグもしましたし、頬ずりもしました。とにかく、可愛かったのです。

 大学に赴任してからは、高い高いはしません。というか、今は出来ません。頬ずりも控えています。なお、女のゼミ生にはハグは控えています。でも可愛いのは同じです。周りから色々と脅かされたのにも関わらず、私を信じて選び、ついてきてくれた、それだけで愛するに十分値します。

 私の初任校は定時制高校です。暴走族はウジャウジャいましたが、四十代や三十代後半の人を教えていました。その方々は私を「先生」と呼びます。二十七で大学に異動しました。上越教育大学では全国の中堅教師が派遣されています。その関係で、大学での最初の十年間は教え子の過半数は私より年上です。そして、私より年上の教え子がいなくなったのは十年弱に過ぎません。私にとって年齢は可愛さとは全く別次元なのです。

 四十七のゼミ生をハグしてなでなでしたということに驚いたゼミOBがいたので、書きました。

13/03/28(木)

[]最後の一人 16:29 最後の一人 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 最後の一人 - 西川純のメモ 最後の一人 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、本年度に本学を巣立つ最後のゼミ生を送り出しました。といっても、卒業生や修了生ではありません。現職派遣教員として修士で教え、博士で教え、学位を与え、上越教育大学准教授として採用し、教授に昇任させ、他大学の教授として送り出す人です。

 他のゼミ生と同じく、ハグして、頭をなでなでしました。

[]苦労したから 10:23 苦労したから - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 苦労したから - 西川純のメモ 苦労したから - 西川純のメモ のブックマークコメント

 武田鉄矢の贈る言葉の歌詞に「人は悲しみが 多いほど 人には優しく できるのだから」という一節があります。

 しかし、事実は必ずしもそうではありません。苦労した人には「俺は苦労したから、おまえにはその苦労をさせないよ」と言う人もあれば、「俺は苦労したから、おまえも苦労しろ」という言う人もいます。

 授業能力の高い人は、かなりの苦労をして、悩み、授業能力を高めた人たちです。その人にも「自分が経験した苦労をしなくてもよい道はどうしたらいいのか?」と考える人がいる一方、「自分が経験した苦労を当然して、追体験せよ」と求める人がいます。

 でも、多くの教師は凡人であり、弱いに人間です。そして教師である以前に、子であり、親であり、伴侶であると思っています。だから私は常に「自分が経験した苦労をしなくてもよい道はどうしたらいいのか?」を考えます。そして、自分が普通に出来ることが、本当にみんなが出来るかを吟味しています。

 それでは教師では無いというお叱りを受けることもあります。しかし、教師が絶対に押さえるべき所は「一人も見捨てない」という覚悟だと私は思っています。そのことを諦めず、そして、家族を犠牲にしない範囲内で、それをやり続けるのが教師だと思っています。

[]結果を出しましょう 07:24 結果を出しましょう - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 結果を出しましょう - 西川純のメモ 結果を出しましょう - 西川純のメモ のブックマークコメント

 何事も勝てば官軍です。同志の皆々様へ。自分が『学び合い』をやりやすくなり、かつ、人にも勧めやすくなるには、結果を出さねばなりません。では、結果とは具体的には何でしょうか?そりゃ、テストの点数です。NRTや入試の成績もありますが、それは年に一度(もしくは数年に一度)です。毎回出せる結果は、普通にやっているテストの点数です。どんなに高邁な理想を述べても、家に持って帰るテストの点数が悪ければ保護者は決して認めません。それは同僚も管理職もです。

 『学び合い』はテストの結果を出せます。少なくとも従来より下がることはない。そして、かなり上がります。もしもテストの点数が上がらなければ、その理由は3つしかありません。

 第一に、『学び合い』をやっていない。最も典型的なものは従来型と『学び合い』を足して2で割る「な~んちゃって『学び合い』」です。これは多くの場合、『学び合い』とは全く別物です。この「な~んちゃって『学び合い』」の最も分かりやすい特徴は、子どもに任せる時間が短いのです。『学び合い』は分かる子が分からない子に教えて、その子が分かって一緒に教えて・・・という倍々ゲームです。従って、子どもが関わり合う時間と学習効果は幾何級数的な関係にあります。そのため、5分、子ども達の関わりを減らせば、効果は数十パーセント下がります。

 従来型と『学び合い』を組み合わせた授業で、『学び合い』と思えるような授業をされる方もごく希にいます。が、そのような方は例外なく、授業能力の高い方々です。組み合わせるのは実はものすごく難しいのです。

 成績が上がらない第二の理由は、子どもにテストの点数をあげることを求めないからです。これは、学力の向上と人間関係向上が表裏一体であることが理解されてない場合に起こります。でも、ギリギリまで学力向上を求めない限り、本当の人間関係も出来ません。

 第三の理由は、授業でやらせている『学び合い』の課題とテストの課題が一致していない場合です。そのような方が私の提案する課題を見せると「それは教科の本質をついていない」とおっしゃります。でも、その方がどのようなテストをしているかを見れば、実は私の提案するレベルが大部分を占めています。授業は遊びではありません。何らかの目標があります。そして、その目標が達成したか否かは評価しなければなりません。だから、どんな目標と評価は一致しなければならないのです。どんな屁理屈を言ったとしても、テストのレベルがその授業の目標なのです。

 もちろん『学び合い』でクラスの集団の能力が上がれば、その先の課題はあります。でも、それはクラス全員が最低学力を保証された後のことだと思います。クラスの2割近くの子どもが最低学力を保証されていないのにも関わらず、クラスの上位2割の子どもが分かる教科の本質の授業をするのは本末転倒です。

 この3つのことだけを注意すれば、成績は必ず上がります。

[]課題 07:24 課題 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 課題 - 西川純のメモ 課題 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は学校として『学び合い』を取り組んだときの手ほどきを何校もやりました。その際、必ず最初に聞かれるのは「課題」です。課題はいかようにもなるのですが、最初はどうつくったら良いか分かりません。その作り方に関してはステップアップに詳細は書いてあります。が、本当に出来るのか不安になる人は少なくありません。

 小学校の方はご安心下さい。教育同人社のみなさんが、算数・理科・社会の『学び合い』の課題を全学年全単元分つくってくれました。それをネット上にアップし、無料でダウンロードできるようにしています。

 チラシを見て下さい。(http://goo.gl/aDQcn

 実際のテスト問題で使っている図形の方向を変えただけの問題です。これで解けるようになれば、当然、テストでも解けるようになりますよね。「え!?こんな露骨な」と思われる方もいると思います。でも、我々の研究室では、このような課題の時に子どもはどのように会話しているか、十分に分析しているのです。教科に凝った授業をされる方より、遙かに高度な会話を子どもはしています。だって、知的な障害がある子もこのような問題を解けるにはどれほどの会話が必要なのか考えても見て下さい。

 さらに、心配だったら、課題の答えを教えて、「ということがみんなが分かる説明を200文字以内で作り、3人の人に分かってもらってサインをもらう」という課題にすれば良いだけのことです。

 そして、教科書の問題も一緒にやらせたいならば、そのようにすれば良い。

 ここで示している例は、最も簡単な例です。算数の他の課題や、理科や社会の課題をご覧下さい。ステップアップで紹介したような様々なタイプの課題があります。なるほど、これもありね、と思われるはずです。

 評価するテストと一対一対応する毎日の課題。これだったら確実に成果は出るでしょ!

 もちろん、その先の課題はあります。でも、まずは入り口としてはとても便利です。特に、他の人に『学び合い』を勧める際、年間の課題が用意されていると言うことは勧めやすいですよね。

 だから、学校で『学び合い』を取り組んでみようという方の場合、これはとても強力なツールになるはずです。

 これを使ってみようという方にお願いです。私に連絡して下さい。使ってみての使い勝手や課題のことに関して情報交換をしたいと思っています。

 何度も言っているように、日本中の同志が苦労されている最大の原因は、学校で『学び合い』を理解している人が少ないということです。そして、日本中の2割の子どもは地獄の苦しみを味わっている。私はそれを乗り越えるためにありとあらゆることをしています。ご協力下さい。

追伸 なお、この課題を最後の確認テストに使ったり、宿題に使ったりしても結果を出せます。テスト(つまり目標)と一致した課題(授業)は『学び合い』に限らず、教育のイロハのイです。だから、『学び合い』を実践していない方にもお勧めです。

[]会の開き方 06:02 会の開き方 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 会の開き方 - 西川純のメモ 会の開き方 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 若くて超有能な長瀬さんが書いていたことです。私の経験上、2が特に大事なように思います。あと、ここには書いてないですが、主催者を増やすと言うことが大事だと思います。参加者を主催者に引き込めば、自動的に参加者も増えます。

研修会で多くの人に来てもらうには。

1、有名な人をお願いする。

 ・ただし、参加者数が少ないと赤字になる。リスクをおう。

2、はやめに告知する。

 ・開催日と日数があればあるほどよい。告知の時間が多ければ多くの人に広がる。

3、告知を工夫する。

 ・告知には地上戦と空中戦がある。地上戦は、ちらしをつくり、色々な会場で配る。直接口コミで広げていく。空中戦はネット、FBなどをつかっていく。地上戦は顔と顔が見えてつながるから、キャンセルは少なくなると思う。しかし、空中戦は直接話したわけではないので、多くの人に拡散できるが、キャンセルも増えると思う。

4、校長先生など、管理職や知り合いにお願いする。

 ・学校単位で動いてもらう。人とのつながりは偉大

5、教科書会社や出版社の告知URLに登録する。

13/03/27(水)

[]最強のふたり 14:56 最強のふたり - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 最強のふたり - 西川純のメモ 最強のふたり - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は登場人物全員が善人で、善人が幸せになる映画が大好きです。今年見た映画で、一番良かった。

[]迫害 07:36 迫害 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 迫害 - 西川純のメモ 迫害 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日のゼミで、学校で一人だけで『学び合い』をやったら迫害されるのではないか、と質問されたので、以下のように語りました。

 『本学の教員(160人います)の中で『学び合い』をやっているのは何人いる?でも、私は迫害されていないよ。いや、むしろかなり我が儘放題でやらせてもらっている。私がどんな指導をしているかなんて、他の先生にとってはどうでもいいこと。じゃあ、何で迫害されるか。それは他の先生を攻撃するから。全ての教師はよかれと思っていることをやっている。だから、その人がどのような指導をしているかを批判するのでは無く、認め合うことが大事だ。もう一つは、結果を出していないから。結果を出していなければ、周りに迷惑を与える。だから批判される。私がかなり我が儘放題で出来るのは、西川ゼミが学術研究でも、実践でも、ありとあらゆる方面で抜群の成果を上げているから。つまり、君が普通に周りの人とつきあって、出来ることを手伝って、結果を出せば、『学び合い』をやっても迫害されない。もちろん、親切な先輩が「○○さん、そんなのにかぶれてはいけないよ」とアドバイスされることはあるでしょう。その場合は、その人によって、まじめに議論する場合もあれば、「分かりました」と言って無視するという場合もあります。したたかなればいい。これって「7つのルール」に書いていることだよ。』

 同志の方へ。『学び合い』をやることが迫害の原因になることは殆どありません。ま、他の教育理論に傾倒している管理者で、強圧的な人の場合は例外ですが、殆どの管理職はそうではありません。迫害される原因は他にあります。まずは抜群の結果を出して下さい。最高のクラスを創れば、それは可能です。

13/03/26(火)

[]科学 06:46 科学 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 科学 - 西川純のメモ 科学 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 何度も、何度も書いたことです。

 ある方のメールの中で、『「西川先生は~といっている」という表現を使うのはやめましょう』ということを参観の方々に言ったそうです。私も同感です。私は教祖になりたくはありません。しかし、『学び合い』を科学にしたいと願っています。そのために、私はどうでも良いですが、『学び合い』の3つの観、特に学校観、子ども観に照らして議論することは大事だと思います。

 大学の数学や物理を学んだ者にとって、高校の数学や物理はまやかしの物理だと言うことが分かります。大本の原理・原則をすっとばして、そこから演繹される最終的な結果を切り売りしているからです。『学び合い』は二十年弱の膨大な事実の蓄積から帰納される法則を生み出し、それから演繹される実践を行い、それに基づき帰納し・・・・・というものによって形成されたものです。西川ゼミだけでも、『学び合い』は数百人の教師が、数千人の子どもにICレコーダをブル下げて、数十万時間の記録を、数百万時間をかけて、約百人の学生・院生が分析した結果によって構築された理論です。実証的データの殆ど無い個人的経験によって覆るほど脆弱なものではありません。

 私がありとあらゆる質問にたちどころに答えられるのは何故か、それはありとあらゆる場面において『学び合い』を適応した事例を膨大に知っているからです。しかし、それだけでは足りません。いままでに出会ったことの無い事例を考える際は、必ず「観」に立ち戻って考えます。その度ごとに、この短い表現の深みを感じます。

 古典物理の全ての法則は、F=mαを3次元に拡張し、それを微分・積分すれば導かれます。それ故に凄いのです。たしかに摩擦のある現実では、古典物理学は必ずしも100%成り立つわけではありません。しかし、だからといって古典物理学が誤りではありません。足りない項を考慮し付け加えれば、古典物理学で成立します。

 ニュートン自体は人間的にかなり問題のあった人のようです。しかし、彼の生み出した古典物理学は彼の人間性とは別物です。残念ながら教育、特に実践の世界ではそのあたりが違うようです。○○式国語、○○式社会、○○式メソッドと、個人名を看板に掲げられる場合が少なくありません。しかし○○式物理というのはありえません。もちろん物理においても様々な立場の物理があります。しかし、その違いを記述するとき、それは個人名で記述されることはありません。その違いは、コンパクトに表現される原理・原則によって違いが表現されます。だから、私は西川式学び合いと呼ばれることを嫌います。

 先に挙げたよう摩擦のある現実において古典物理学は100%成り立つわけではありません。しかし、摩擦というものを考慮すれば古典物理学の範囲内で成立するのです。『学び合い』も同じです。一見、『学び合い』が成立していないように見えても、それは項が足りないだけと言うことです。なによりも、自分自身が『学び合い』をやっていなかったということだけのことが多いのです。それに気づくためには、『学び合い』の観に立ち戻る必要がある。

 そのようなコミュニティーが生まれたら良いな、と願っています。私は単純馬鹿の理系人間です。

13/03/25(月)

[]いってらっしゃい 17:40 いってらっしゃい - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - いってらっしゃい - 西川純のメモ いってらっしゃい - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今、最後の卒業生・修了生を送り出しました。今年は学部生2名、院生8名、研究生(昨年修了して、研究生として残った子)1名の計11名を送り出しました。長く話すと泣いてしまうので、そっけなく。いってらっしゃい。幸多きことを祈ります。

[]認定講習 12:11 認定講習 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 認定講習 - 西川純のメモ 認定講習 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨年度の認定講習に他県から私の講座を取りに来て頂いた方が複数ありました。それで、そんなことが出来るんだ、と知った次第です。8月21日(水)に長岡市で認定講習の講師を務めます。http://goo.gl/4wuxyhttp://goo.gl/ruo7V

[]発展途上国 05:59 発展途上国 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 発展途上国 - 西川純のメモ 発展途上国 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 新しい教育再生提言が発表された(http://goo.gl/bnqLi)。教育史を学んだものとして、良い悪いではなく、非常に興味深い。3つの柱の内の「英語教育の充実」、「理数科の充実」は先進国の教育政策では無く、発展途上国に特徴的な教育政策だからです。自国の市場、研究、技術は他国に比べて著しく劣っているということを率直に認める政策です。

 日本はいつから発展途上国になってしまったのだろう。でも、自国の実力を率直に認められなかった発展途上国の末路は歴史の示すところです。

13/03/24(日)

[]ルール 21:28 ルール - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ルール - 西川純のメモ ルール - 西川純のメモ のブックマークコメント

 高校教師だったときから、教師として自分に課していること。それは、ずっと続けられることを、やること。その場の感情で、例外を設けたいとき、その例外を常態に出来るか考えます。それが出来ないならば、どんなに心が揺らいでも、一貫したことをしていました。今日も、そのルールに徹しています。

 教師として絶対にしたくないこと、それは依怙贔屓です。でも、無意識に依怙贔屓はしているはずです。だから、自らにルールを課します。自分が依怙贔屓をしているのだと言うことを自覚し、それを恐れ、唾棄し、それを恥じます。そして、その気持ちで、自らに厳しい、そしてものすごいシンプルなルールを課します。

 今考えると、25才に教師なったときに、それを自らに課したと言うことは、褒めてあげたい。でも、理由は自らが愚かであることは若い頃から自覚していたのだと思います。

[]名古屋 21:28 名古屋 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 名古屋 - 西川純のメモ 名古屋 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日、今日、名古屋で充実した時間を過ごせました。ありがとう。そこに集まった方々が幸せになるために、おじさんは何をすべきか、悩むところです。

[]人事 06:45 人事 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 人事 - 西川純のメモ 人事 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 古くからの同志が、来年から校長になることが分かりました。1年は様子見かな、と思ってメールしたら、初年度からやるそうです。その人は教諭の時に上越に来て、その年のうちに学校を『学び合い』学校にしてしまった人です。しかし、校長ともなると自分で動くのではなく、動く人を育てなければなりません。『学び合い』ジャンプアップで紹介した週1の全校『学び合い』から入ることが安全策だとメールしました。が、非常に感化力のあるカリスマ性のある方です。きっとそれ以上のフルスロットで爆走するお方です。

 また一つ『学び合い』学校が生まれました。

13/03/23(土)

[]群馬の会 06:39 群馬の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 群馬の会 - 西川純のメモ 群馬の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

3月28日に高崎で『学び合い』の会があります。http://manabiai.g.hatena.ne.jp/take1_No12/20130322

[]知恵の実 05:53 知恵の実 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 知恵の実 - 西川純のメモ 知恵の実 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 神はエデンの園に知恵の実を置き、そして、それを食べることを禁止しました。でも、禁止するぐらいだったら、知恵の実をエデンの園に置く必要はありません。置いたのは、食べさせるためだったと思います。

 学校で一人だけで『学び合い』をするのは悩みも多い。私のところには毎日のように相談メールが来ます。また、全国の同志のブログやフェイスブックを読めばそれが分かります。その悩みが深ければ、深いほど、罪の意識に苛まれます。

 しかし、現状で『学び合い』で悩まれている人は、『学び合い』を知らなくても悩まれているでしょう。

 かつての私は、自分が救いきれない子どものことが頭から離れず、毎日一升の酒を飲み続けていました。周りの先生方からは可愛がられていました。その先生方は、そのような私に「長生きできないよ」と注意してくれました。おそらく、あのままで行ったならば病気で死ぬか、教師を辞めるかしたでしょう。事実、私は高校教師を辞して、大学に異動しました。気持ちとしては高校教師に未練たっぷりだったのですが、先輩教師からは祝福されました。

 もちろん別な生き方も出来たかも知れません。例えば、見捨てているということを封印してしまうのです。例えば、我々は小学生のある時期に、自分は必ず死ぬ、という現実を知ります。それで苦しみます。しかし、そのうちそれを封印する術を知ります。しかし、封印しきれずに、過度に宗教に入れ込む人もいます。

 また、見捨てているということを合理化するために、全ての時間を授業に費やすのです。かつての私はそうでした。起きている時間の殆どは教材研究に費やしていました。独身の頃はそれでも成り立つかも知れません。しかし、そのままでは家庭を持てないし、持てば、家族に迷惑をかけるでしょう。

 今、『学び合い』で悩んでいる同志は、『学び合い』を知らなくても悩み、かつ、その出口すらも分からない人だと思うのです。

 私が願うのは、そのような人が悩まなくなるようにしたい。それは一つしか方法はありません。勤務校に3人以上、『学び合い』を理解している人がいる状態しかありません。そのために、私が出来ることをやり続けています。

追伸 これを書いている内に、気づきました。最近、私のところに来るメールの中でテクニック的な質問が相対的に減って、その代わりに学校に広げるにはどうしたら良いかという質問が多くなっています。これはスタートブックやステップアップの効果では無いでしょうか?ジャンプアップが広がれば、後者の質問も少なくなるでしょう。そして、今、西川ゼミが取り組んでいる地域コミュニティーの再生に関する質問が来るかも知れません。

o4dao4da2013/03/23 08:28おととしの上越の会であったような地域コミュニティの再生、非常に魅力的でした。またこのブログで地域コミュニティ関連の記事や最新情報も読みたいなーと楽しみにしています。

jun24kawajun24kawa2013/03/24 06:47おまかせあれ!
夢のコミュニティーを生み出します。

13/03/22(金)

[]中途半端 19:55 中途半端 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 中途半端 - 西川純のメモ 中途半端 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 新年度のことで色々のことをしたいが、学校現場の人事がハッキリと公表するまで動けません。逆に、あと数日すれば、怒濤になるだろう。

 明日から、名古屋でお仕事です。若い学生さんの企画する会と『学び合い』の会です。心を込めて語ります。

13/03/21(木)

[]酒席 21:54 酒席 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 酒席 - 西川純のメモ 酒席 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 年度末です。酒席が多いです。本日もです。

 私は酒が大好きです。また、話したい人(最大三人以内)との話は好きです。しかし、いわゆる宴会というのが大嫌いです。

 理由は簡単に言えば「我が儘」なのです。そして、一般に人に対する興味があまりないのです。だから、相手に合わせて話すのが「損」と思ってしまいます。だから学生時代(正確に言えば生徒時代から)の宴会が好きではありませんでした。

 しかし、そのような生き方は非常に損です。だって周りの人は私を「変なやつ」と思うだろうし「つきあいの悪いやつ」と思うのは当然です。そう思われれば、周りからの情報やサポートが少なくなる。

 でも、なんだかんだと理由を付けて先送りをしていました。そして学部時代は、自分一人で飲むか、気のあった数人だけと酒を飲むという生活をしていました。

 でも、大学院に入って人と人との繋がりが大事になってきました。それまでは講義を聴いてれば良いのではなく、自分が積極的に何かをしなければなりません。そのためには、周りの人の助力が必要です。

 最初は、私は宴会で泳ぐ能力を得たいと思いました。しかし、私のような者は無理です。そこでやったのは、第一に宴会の幹事をやりました。宴会の幹事をやれば、幹事の苦労が分かります。どのようにすれば安く満足するかが分かります。分かりやすいのは、ビールで飲み会をすると非常に高くなるのです。カクテルを飲むのは高くなります。つまみの種類も考えなければなりません。

 我が儘でケチの教員がいます。その人の顔を立てて、気持ちよくするにはテクニックがいります(本学に就職してから、そのテクニックを使った院生・学生は一人もいません)。

 ハッキリ言って、不愉快でした。楽しくなかった。でも、そのおかげで他研究室の教員から「西川は参加しないのか」とのお声がかかるようになりました(これまた、本学に就職してから、そのテクニックを使った院生・学生は一人もいません)。そして、他研究室の幹事役として参加することも生じるようになりました。(この不快さを一度も感じさせなかったのが、私の指導教員の小林先生であり、私の理想の姿です。)

 やがて大学に異動し、助手時代を経ました。そこで学んだのは酒席はどうでもいいということです。飲みにケーションとしつこく言う人に大成した人はいません。酒席はきっかけに過ぎません。最後に勝つのは、その人の仕事です。その人がいなければならないと認知してもらえれば、酒席はどうでもいいのです。

 飲みにケーションが大事だと若い人に言えば、「それは業務命令ですか」という愚かな人がいます。損な生き方です。そんな人が生き残れるほど、生やさしい社会ではありません。飲みにケーションをごたごた言われるのが嫌ならば、幹事をやれば良い。それで他研究室の飲み会の幹事をお願いされるだけになれば良い。そして、飲み会に参加しなくても、認められる実績を上げれば良い。でも、それが出来ないならば、普通のつきあいをすれば良いのです。

 しかし、『学び合い』は個人では無く集団で考えるのが作法です。その子とが分からないならば、それを伝えないのが問題です。伝えないのは、そのような人がいることを自らの損とは考えていないからです。そして、その責任は管理職の問題です。

追伸 ちなみに年齢が進むと金で解決する部分があります。つまり、ゼミ生の酒席に関してはご芳志を数万円渡し、さっさと帰るという小林先生がやっいた作戦をしています。金離れはしないのに、長尻の教員をどう言っていたか。それは院生を経験すれば分かります。ふぉふぉふぉ

[]上越教育大学 06:33 上越教育大学 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 上越教育大学 - 西川純のメモ 上越教育大学 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 もうすぐ新年度ですね。同志の皆様、特に高校教師の皆様へのお願いです。

 私は『学び合い』で学んだことのある子どもを教えたいと願っています。で、上越教育大学の宣伝です。もし、皆様の周りに小中学校の先生になりたいという方がいましたら、本学を推薦下さい。

 推薦する理由

その1)入りやすい。以下で示すような特徴があるのですが、知名度が高くないので入りやすい大学です。お得です。

その2)本学の全教員は150人です。おそらく、ごく一般的な国立大学の教育学部の2倍はいます。小学校免許だけの私立大学の5倍以上います。その一方、学部学生定員は160人です。これは上越教育大学が大学院を中心とした大学という特徴に由来します。この比率は東大を軽く超え、日本のトップクラスです。

その3)本学は修士課程ばかりではなく、博士課程を持っています。私は教え子に博士の学位を与え、色々な大学で教えています。

その4)地元学校と関係が良好です。そのため、教育実習では半数以上は地元の一般校で実習をしています。

その5)本学の大学院には日本全国の現職教員が派遣院生として在学しています。そのため、現職院生と一緒に学べるという特徴があります。

その6)先のスタッフ数の特徴から生まれることですが、教科教育のスタッフが多様で充実しています。

その7)教員が教育熱心です。他大学出身者が大学院生として入学すると、授業のことで驚きます。学部生に「教師になって役立つと思い、面白かった授業をしてくれる先生の割合はどれくらい?」と聞くと、積極的に高い評価を与えている教師の割合は6~7割程度です。これって凄いと思いません?

その8)学生宿舎が充実しています。上越は物価は高くないし、郊外型大型店も多いです。結果として、お安く生活できます。http://goo.gl/Vxjc6

その9)多くの教員養成系大学は地元の学生が殆どを占めています。しかし、国立大学では非常に希だと思うのですが、全国型の大学です。学生には北海道から沖縄からの人もいます。

その10)人口の多い都道府県が採用者数をどんどんあげています。その近くの大学の合格率は上がっています。本学はそのような恩沢をあまり受けていません。採用者数が本当に少ない県出身者が多く学んでいます。その中で高い合格率を誇っています。

 ね、凄いでしょ。自慢の大学なのです。推薦下さい。

 あっ!一つ付け加えるならば、

その11)ハンサムで学生が食べきれないメガ盛ラーメンを食べられる西川教授がいる。ということです。

[]山梨の会 05:34 山梨の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 山梨の会 - 西川純のメモ 山梨の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

1 日時:2013年4月26日(金)18:30~20:30

2 会場:山梨県立図書館交流ルーム201

     甲府駅北口すぐ 駐車場有 新しくできたとっても素敵な施設です!

https://www.lib.pref.yamanashi.jp/access/index.html

3 対象:『学び合い』に興味のある方全て

4 内容:変更するかもしれませんが…

  ・子どもの姿に学ぶ時間(VTR検討)

  ・授業づくり(年度の最初だからこそ!) 

  ・フリートーク

5 会費 有職者 100円、大学生、院生 0円

6 持ち物 お菓子少々

twoyoshitwoyoshi2013/03/21 20:01ご無沙汰しています。今年教え子たちが何名かお世話になります。よろしくお願いします。

jun24kawajun24kawa2013/03/22 07:29了解です。楽しみです。
あと、あなた自身もね。雌伏の時期は終わったよね?

13/03/20(水)

[]旅立ち 06:54 旅立ち - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 旅立ち - 西川純のメモ 旅立ち - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は東京生まれですが、当時は畑もちらほらあるような地域で育ちました。中学生のことです。一人で都心に行ったとき、私と同年代の私立中学校の子どもの大群に出くわしました。「この子達は、区立中学校にいくのではなく私立中学校にいくんだ。きっと色々なことを考え、決意して家から遠い学校に通学しているんだろうな」と思い始め、一人一人の顔を見るごとにその子の人生を思いました。それが苦しくなったことがあります。

 電車に乗って外を見ていると、たまたま立っている人がいます。それを見ると、この人はどんな人生を送ったのだろうと思い始めます。それが、どんどん車窓に現れるのですから、苦しくなってしまいます。

 この年なってきて、さすがに上記のような「うぶ」ではありませんが。多くの人の人生を考えると苦しくなることは変わりません。今でも卒業式、修了式は圧倒されます。一人一人の顔には、これからの人生の展開に対する期待と不安がハッキリと表れています。それが数百人もいるのです。だから、私はできる限り卒業式には出ないようにしています。

 人数は少なくとも教え子となれば思いは強くなります。下手すると泣いちゃうかも。

 ということで、旅立ちに対して「そっけない」のは上記の理由なんです。本当は手元から離したくない

 昨日は、本学の卒業式・修了式でした。あと1週間ぐらいで全員が旅立つでしょう。そして、入れ替わりに、不安と期待でいっぱいの新入生を受け入れます。

13/03/19(火)

[]現状 15:25 現状 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 現状 - 西川純のメモ 現状 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 全国には地獄の苦しみの中にいる子どもが2割程度います。授業のことが分からず、人とのつきあいが分からず、それでも学校に行かねばならない。学校に行けば、チンプンカンプンでもとにかく1時間弱静かに座らねばなりません。それが1日、6時間続きます。それが1週間に5日、それが1年続きます。まさに拷問です。

 人とのつきあい方が分からず、しょっちゅう喧嘩をします。そして、何故か理解できないが「あなたが悪い」と叱られる子どもいます。

 その子たちのある一定の割合の子が、小学校高学年~中学校1年の時に気づくのです。「教師に注意されたら、大声で怒鳴れば、教師は黙る」と。私が高校で教えた子どもの大多数はそのような子どもでした。

 教師だって苦しんでいる。三十人の子どもが分かる授業、三十人が気持ちが分かる教師、そんなの絶対に無理なのに、それを管理職、同僚、保護者から求められます。そして、自らもそうしなければならないと思い込んでいます。でも、職員の年齢構成のゆがみから、職員室の中での教育力が低下し、誰にも相談できません。相談しようとした人が、自分以上に苦しんでいる場合さえあります。

 これは新規採用者ばかりではありません。職員の年齢構成のゆがみから、自分が若手という立場におかれて三十代後半まで過ごします。ところが急に中堅の立場に立たされます。年長者との繋がり方は知っていても、若手との繋がり方がわかりません。やさしく教えているつもりなのに、相手からは煙たがられます。

 自分の年齢は自分では分からぬもの。三十代後半になっても、校庭で子どもと遊び回り、時にアキレス腱を切ってしまいます。若い兄ちゃん、姉ちゃんの時には使えた授業スタイルを、子どもからはおじさん、おばさんと見なされる年になっても使い続けます。当然、使えません。そして「最近の子は昔の子どもとは変わった」と愚痴ります。しかし、子どもが変わったのでは無く、自分が変わったのを気づかないだけのことです。

 そして、現在、分限を受ける教師の多くは四十代後半です。

 私はこれを短期間に何とかしたいと思っています。

[]お願い 15:25 お願い - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - お願い - 西川純のメモ お願い - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は25年度~27年度の3年間の内に現状を変えたいと思っています。つまり、『学び合い』を怪しげな新興宗教という見なされることでは無く、今の「学びの共同体」のように賛否両論はあっても、一つの選択肢として位置づけられるようにすることです。そして、日本中の都道府県に、『学び合い』で学校づくりをしている学校が小学校、中学校とも複数あるような状態にすることです。

 以上は荒唐無稽のように思われる方もおられるかも知れません。しかし、十分に実現可能な位置にいると思います。卑近な例で恐縮ですが、今日現在「佐藤学 学びの共同体」でググると15800で、「西川純 学び合い」でググると22600でした。検索項目によっては結果はいかようにも変わります。でも、あの研究者としては私からはいただきを想像さえ出来ない佐藤学先生、全日本的に多くの実績を上げている学びの共同体、そこに頑張れば近づける位置にあると思うのです。

 ではどうするか。お願いがあります。

 『学び合い』を安全確実に実践するノウハウは、『学び合い』スタートブックと『学び合い』ステップアップにまとめました。各種資料は私のHPにどんどんアップしています。そのおかげで同志の方は飛躍的に増えました。これを一歩進めるために、『学び合い』ジャンプアップと、何故か仕事のうまくいく教師の7つのルールを書きました。

 ジャンプアップを参考に、週1で結構ですから分かったもらえそうな同僚と一緒に合同『学び合い』をやってみて下さい。そして、その立場にある方は週1で結構ですから全校『学び合い』を提案して下さい。もちろん、乗らない人がいても良いんです。やろうと思う人からやってください。その中で、週1では無く、週2、週3にシフトする人が生まれます。人を説得する最高の方法は、「みんながやっている」ということなのです。『学び合い』を実践している人が増えること自体が、『学び合い』に踏み出せる一歩になります。

 もう一つあります。現在の教員の年齢構成をご存じでしょうか、是非資料(http://goo.gl/ekXRG)をお読み下さい。これを読めば、今後急激に大量採用の時代が来ることが分かると思います。みなさんが教育実習で指導した学生、現在、机を並べている臨時採用の教員が数年のうちに皆さんの同僚になります。そのような方に『学び合い』を無理なく紹介して下さい。そのために「7つのルール」を書いたのです。あの本だったら、そのような人たちに変な宗教の勧誘のように押しつける形では無くとも推薦出来ると思います。もちろん、そこから『学び合い』に興味を持つか持たないかは話は別です。しかし、持つような人も絶対にいます。

 私は本当に3年間で激変させたい。そのために、週1で結構ですから同僚と一緒に『学び合い』をやって下さい。また、若い人に、7つのルールを推薦して下さい。決して無理なことでは無いと思います。でも、皆さんがやって頂けるならば、確実に3年間で激変出来ます。是非、一緒にお願いします。

karakusa01karakusa012013/03/25 00:35これから3年間のうちですね…さっそく7つのルールを同僚に配りました。したたかにがんばります。

jun24kawajun24kawa2013/03/25 05:31あらゆる場面でお願いします。期待しています。

13/03/18(月)

[]卒業式 19:40 卒業式 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 卒業式 - 西川純のメモ 卒業式 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、息子が小学校を卒業しました。予想通りに泣きました。

scorpion1104scorpion11042013/03/18 20:09おめでとうございます。小学校6年間の卒業式は、たくさんの思い出が走馬灯のように思い浮かんでおられることでしょう。

jun24kawajun24kawa2013/03/19 19:38ありがとうございます。はい、色々なことを思い出しました。

13/03/16(土)

[]みんな苦しんでいる 21:31 みんな苦しんでいる - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - みんな苦しんでいる - 西川純のメモ みんな苦しんでいる - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教師になれば、苦しんでいる子どもは分かります。目立つ子どもに何とかしたいともいます。でも、教師になれば分かります。実は普通の子どもも、同じように苦しんでいる。

 見た目ではありません。

 考えてみれば当たり前です。新興宗教と言われるような「変」な研究室に入ろうとする人なのですから、「業」を背負っている。

 その人達に、救いと癒しを与えられたであろうか、考えます。

[]ピーターパンでは無い 21:31 ピーターパンでは無い - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ピーターパンでは無い - 西川純のメモ ピーターパンでは無い - 西川純のメモ のブックマークコメント

 毎年、この時期になれば教え子を卒業・修了させます。

 27才で高校教師から大学教師に変わりました。数年間、夜になると泣きました。研究は面白いが、教師としての充実感はありません。何で大学教師なったのか、後悔しました。

 自らの研究室を動かし始めました。そうすれば教師としての充実感を感じます。しかし、どう考えても大学は「変」です。だから、教え子を送り出す際、「あ~、この子達はまともな世界に旅立つのだな」と思いました。そして、「俺は変な大学に取り残されるのだな」と思います。それはネバーランドに住み続けるピーターパンのような考えです。

 しかし、『学び合い』が成長すると、『学び合い』の大学の研究室の方が「まとも」になってきます。そうなると、教え子を送り出す際、「あ~、この子達は「変」な社会に送り出すのだな」と思うようになりました。

 本年はちょっと違います。教え子達が巣立つ先には、あの人も、この人もと思う同志の方々がいます。だから「あ~、この子達はあの人達にお任せするのだな」と思えるのです。教え子が行く同志の方々にお願いします。自慢のゼミ生です。よろしくお導き下さい。

[]千葉の会 13:44 千葉の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 千葉の会 - 西川純のメモ 千葉の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 以下の通りです。

 『来週23(土)13:30-17、第16回『学び合い』千葉の会@習志野市です。 @e_chigoya さんと okiさんの高校国語の実践を中心に『学び合い』を学び合います。参加費200円。詳しくは→ http://kokucheese.com/event/index/77227/ … を。』

[]妄想 11:04 妄想 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 妄想 - 西川純のメモ 妄想 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は明るい未来のある妄想が大好きです。ゼミでは2年間、常に妄想をゼミ生に吹き込みます。でも、5年前の妄想は既に実現しています。今の妄想は5年後には常識にします。

 薫陶よろしく私と同様に妄想好きになったゼミ生のメールです。

『学陽書房の5冊目は桃色を残しておいてください。キャッチコピーは「日本が元気になる~『学び合い』リンクアップ」です。政治家のようなうたい文句です。キーワードは連携、しかも県を越えた地域間連携です。秋田と新潟や、長野と福島などです。

4冊目は、「地域が元気になる!~『学び合い』リンクブック」はいかがでしょうか。

「学校を核とした連携『学び合い』で地域が元気になる」というボディーコピーです。

一つの中学校区で複数の小学校が連携し、その卒業生である中学生が後輩である6年生同士の子どもたちと親を説得し、そして地域の高齢者や幼児も参画する研究会を催すのです。

核となる学校には、幼小中老が入り乱れています。そこに高校生ボランティアが参入し、大学が研究母体になります。

いずれ西川財団が、ノーベル賞と同等レベルの教育部門を世界平和、人類共栄のために国際レベルで実働することを夢見ました。』

補足1 一般の人は私の話を妄想と思っていますが、私も上記の人も、妄想では無くリアルな未来として語っているのです。ただ、一般の人に合わせて「妄想」と表現しました。

補足2 西川財団が生まれるとしたら、私が金持ちになって、それを寄付することが必要です。私は財団を設立するほど金持ちにはなれません。第一、金持ちなったら、寄付することはせずに家族に使います。ふぉふぉふぉ。だから、西川財団はリアルではありません。

補足3 我がゼミの研究の方向性としては、地域コミュニティーの再生があり、それを超えたネットワークの形成があるので、上記の方向性は正しいです。ただし、学陽書房の4冊目は特別支援、5冊目は『学び合い』のコミック版の方向です。ですので、上記は最短でも6冊目、7冊目になります。でも、シルバーもゴールドもありますから。

補足4 上記が誰の妄想かは、ゼミ生だったら想像つくよね。なまはげさんは、確実に布石と実績を積み上げていますよ。このレベルの妄想を常にしていて、ニヤニヤしていると、子どもに凄いことが求められます。何度も言っているように、高次の志を持てば、身近な問題のブレークスルーが出来るのです。ふぉふぉふぉ

akifune3akifune32013/03/16 14:08妄想を聞いてワクワクしました。私も、『学び合い』に出会って色々な妄想をするようになりました。今までは考えることもなかった夢が広がっていく感じがします。

mmssatokommssatoko2013/03/16 23:52色は無限大ですから〜。(o^^o)

jun24kawajun24kawa2013/03/17 09:54akifune3へ:2年間、妄想のトレーニングをしましょう。ちなみに、受験の際、日本を変える研究室に入るんだ、と飲み屋の若いニーちゃんに話したでしょ。あれ、我がゼミ生だったんですよ。あはははは。世間は狭いですね。
mmssatokoさんへ
それに三色旗のように組み合わせれば、もっと凄いことになる。

13/03/14(木)

[]自己防衛 12:53 自己防衛 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 自己防衛 - 西川純のメモ 自己防衛 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 先に書いたように、道義的な体罰は受け取る本人によって決まると思っています。では、道義的な体罰で追求されないように、教師はどのように身を守れば良いでしょうか?私の例です。

 西川ゼミの学生さんは、本当によくやります。我が身を削ってでも、地元の教育や日本の教育のために尽くしています。でも、見方を変えれば、体罰とも受け取られません。

 しかし、私はそのようなことがどういう意味があり、結果として自分の「得」にどのように繋がるかは語り、提案します。しかし、それをやるかやらないかは本人が判断します。それをしなかったから卒業・修了させないということはしません。

 大学の規則で定められたことはきっちりとさせます。しかし、それ以上は本人が判断する権利を担保しています。

 次に、私がゼミ運営をどのようにやるかに関して、明確に文章化し、公開しています。読んで頂ければ分かると思いますが、実に細かいところまで書いています。従って、「そんなこと知るわけ無い」とは言えないようになっています。もちろん、そう言われて嫌だと言われても、大学の規則で定められたこと以外で何らかのペナルティを科すことはしません。http://goo.gl/v5xXc

 そして、何よりも、私のゼミに入るのは完全にゼミ生さんの自由意思です。そして、ゼミを異動する権利を担保しています。

 以上のことから、私の身は十重二十重に防備されているのです。

 しかし、以上が出来るためには、自分が子ども達(私の場合は四十代の人も含まれますが)に求めていることが本当にその人にとって得であることを確信し、説得出来るようにしなければなりません。

 逆に言えば、何らかのペナルティによって自らのクラスを成り立たそうとすれば、それは「体罰」と非難される危険性を受け入れるしかありません。私は、そんな恐ろしいことはしたくない。だから、完全『学び合い』でゼミを運営しています。

[]定義 12:28 定義 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 定義 - 西川純のメモ 定義 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 大学の授業でよく話すことです。

 高校教師の時、遅刻する生徒がいた場合、出席簿で思いっきり一発頭をたたくということをしていました。あるとき、前の晩の酒が残りすぎで気持ち悪く、何もしたくない状態でした。そんなときAという子どもが遅刻してきました。でも、何もしたくないんで、「いいよ、席に座れ」と言ってたたきませんでした。

 しばらくするとAの横に座っているBが「純ちゃん、Aがすねてるよ~」と言い出したのです。みるとAが全身ですねているのです。私が「A、何すねているんだよ~」と聞くと、「うっせな!なんもすねちゃいねーよ」すねながら言います。原因がわかなかったのですが、「もしかしたら、たたかなかったからすねたのではないか」と思いつきました。「おい、A、たたかなかったからすねているのか?じゃ~、たたいてやるよ」と私が言うと、「そんなんじゃねーよー」とすねます。そこで、「すまなかった。是非、たたかしてくれ」と言うと前に出てきました。そこで、思いっきり出席簿でたたきました。そうしたらAはニコニコになりました。

 別な日です。高校生に成り立ては中学生です。しかし、定時制高校の子どもは昼間は働きます。そこで大人とふれあうことによって化粧を覚えます。覚えたてなので、とても下手です。そこで、「君らみたいな高校生は地顔が一番きれいだ。キャバレーで出会う、クレヨン塗りたくったような化粧をするな」と言いました。言い終わった後、全身に冷や汗が出ました。というのは、その化粧した子とは別な子ですが、親がキャバレーに勤めていて、それをとても嫌がっている子どもがいることを思い出したのです。その子がその一言をどのようにとらえているか、それが恐ろしかった。だから、その時間中、その子の方向を向くことが出来ませんでした。(幸い、その子は聞き流していたようです)

 教師になるまでは、何をしたか、何をしなかったで、体罰が定義出来ると思っていました。しかし、教師になって学びました。受ける側が体罰としてとらえたならば、いかなるものも体罰であるのです。逆に、受ける側が体罰としてとらえないならば、それは体罰ではありません。世の中の体罰の議論で私が違和感を持つのは、このあたりです。教師がどういう思いを持ってやっているか、そんなのは関係ない。

 しかし、以上は道義的な体罰の私なりの定義です。では、法的な体罰の定義はなんでしょうか?これは単純です。刑法に「教師」なんて言葉はありません。だから、教師であろうと無かろうと関係なく、犯罪は犯罪です。文部科学省が居残りや清掃は体罰ではないと仮に言ったとしても、刑事訴訟や民事訴訟には関係ないことです。

 そもそも「体罰」という特別な言葉があることが問題です。単純に「パワハラ」や「暴行」とすれば単純です。

13/03/13(水)

jun24kawa20130313

[]ボス 13:53 ボス - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ボス - 西川純のメモ ボス - 西川純のメモ のブックマークコメント

 27年間、お仕えした私のボスの退職祝賀会です。一度にやると人数が多すぎるので、これはOBだけの会です。教諭、教頭、校長、教育次長や准教授、教授などがウジャウジャです。

 27年間、一度たりとも陰口を言わなかった自慢の上司です。私ほど上司運に恵まれている人も少ないと思います。

[]仕事のルール 08:54 仕事のルール - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 仕事のルール - 西川純のメモ 仕事のルール - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私と一緒の仕事をした人だったら、私の仕事の速さはご存じだと思います。一年間の新聞や雑誌の連載は1週間以内に全部書き上げてまとめて送ります。単発だったら2時間以内に送ります。

 1冊の本の自分なりの最初の版は1週間程度で書き上げます(そのあと数ヶ月かけて編集の人と加筆修正はします)。

 私の過去のブログをお読みになれば分かると思いますが、私は信頼を裏切られたことを愚痴ることはありますが、忙しさを愚痴ったことは無いと思います。

 この二十年間で一つのコースと、一つの専攻を立ち上げました。そのために文部科学省に提出しなければならない書類は、打ち出しで腰ぐらいまであります。それを数年間の交渉の間に書きました。

 博士論文を書き学位を得ました。

 29冊の本を書き、そのうち16冊は単著・編集です。

 135編の査読付き学会誌論文(いわゆるA論文)を書きました。

 百数十人のゼミ生の個人指導を行いました。

 3つの会員数千人規模の学会の大会事務局長をつとめました。

 会員数千人規模の学会誌編集委員会の事務局長を4年間務め、編集 委員長を5年間務めました。そして臨床教科教育学会の会長です。

 教職大学院のコース長を5年勤め、学長補佐も3年務めました。

 全国各地での講演の数は数えきれません。

 もちろん大学教師として講義演習を担当しています。

 でも、この二十年間、忙しいことを愚痴ったことはありません。ゼミ生は「先生は特別だから」と言います。違います。私は仕事のやり方を知っているからです。詳しくは「なぜか仕事がうまくいく教師の7つのルール」の第2章をお読み下さい。と、宣伝する。

簡単に言えば、「やりつづけること」、「仕事を見切ること」、「人とのつながり」の3つがポイントです。

[]業 06:33 業 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 業 - 西川純のメモ 業 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私の教え子が、学校現場で一人の子の人生を大きく改善できる可能性を実感しているようです。教員養成系大学の教師としてこれほどの嬉しいことはありません。同時に、「知ってしまったんだな」という悲しみも感じます。

 私が高校教師だったとき、教え子を救いきれない自分が嫌でした。クラス全員を分かったような気にさせることは出来たとしても、本当に分からせられない子がいることを知っていました。エンターテーメント性を高めれば授業中は楽しく出来ます。しかし、子どもが背負っている苦しみを救うことは出来ないことを知っていました。だから、毎日、毎日、一升以上の酒を飲まないと眠れなかった。

 でも、その頃は「しょうがない、私は全力を尽くした」と思っていました。でも、『学び合い』を理解すれば、私がテレビドラマ的な教師であったことの罪が分かります。そして、解決する道が見えれば、焦ります。私がもっと何かをすれば、地獄の苦しみから救われる子どものことを思えば焦ります。だから、それを解決するための良い「悪巧みを考え」、本の原稿を書きます。だから、私は常にコンピュータの前で仕事をしています。常に尻を叩かれているようなものです。

 願わくば、自分が思うほどうまくいかなかったとき、自分を責めないようにして欲しい。自分が願うほどうまくいきはしないけれど、自分が恐れるほどうまくいかないこともありません。やり続ければ、少しずつは進みます。そして、物事は一人で解決するものでは無く、みんなで解決すれば良い。そのために、より多様な人とネットワークを組んで欲しい、と願います。

 どれほどやるべきかを定める基準は、家族に迷惑をかけない程度です。例えば、私は毎日、家族と朝食と夕食を食べます。家でコンピュータで仕事をしても、家族から話しかけられたらどんなときもコンピュータの手を止めて、顔を見て話します。そうすれば健康を保てる。だから、一人暮らしは避けて家族と一緒の生活をすることを勧めています。

 知恵の実を食べたアダムとイブはエデンの園を追放されたと書かれています。しかし、私はそうではないと思うのです。アダムとイブ、そしてその子孫たる我々は、エデンの園に居続けています。ただ知恵の実を食べたことによって、エデンの園は楽園でなくなったのです。神は知恵の実を食べるなと言ったのは、アダムとイブを楽園で生活させたかったからだと思います。でも、いつかは食べて欲しかった。だから、楽園に知恵の実をおいたのだと思います。

[]お詫び 05:38 お詫び - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - お詫び - 西川純のメモ お詫び - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日のメモで誤解を生じてしまいました。

 この手のことを書く場合は、私のメモを読まない人と確信できる場合です。そして、その人が仮に読んでも、自分のことだと分からないように書きます。しかし、私が繋がっている人は多く、多様ですので、関係ない人が自分では無いかと誤解してしまいます。すみません。

 メモを読むような人に問題があれば、直にその旨を連絡するか、関係を考えるかのいずれかです。いずれにせよ、「あなた」に対してではありません。

 でも、仕事をしていると、怒り狂いたい人と出会うものです。ま、おりあい、つまり、距離を置けば良いことですが。

13/03/12(火)

[]誠実 21:52 誠実 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 誠実 - 西川純のメモ 誠実 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 7つのルールに書いたことです。

 面と向かってお辞儀をしたのに、無視する人は殆どいません。でも、面と向かっていないとそれをする人がどれほど多いことか。それがダメであることを大学院生の時に小林先生から教えてもらったこと、本当に感謝します。

 全国の方にハッキリと言えます。私は電子メールで不誠実なことをしたことはただの一度もありません。私が理解不足や鈍感で不誠実になったかも知れません。しかし、お辞儀をして無視したことは絶対にありません。相手が不誠実なことを繰り返してもです。何故なら、それがどれほど恐ろしいか知っているかです。

 分からない人が、どれほどいるか。

 同じ考えでなくても良い。挨拶を無視するのは、損。

 これに対する「私ではないですか」というレスは不要です。というより、しないで下さい。とにかく、私はしたことがない。

[]ゴレンジャー 07:12 ゴレンジャー - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ゴレンジャー - 西川純のメモ ゴレンジャー - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』スタートブックは赤で、ステップアップは緑です。今度出るジャンプアップは黄色。次は桃色か青かな、と思います。

13/03/10(日)

[]『学び合い』ジャンプアップ 08:11 『学び合い』ジャンプアップ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 『学び合い』ジャンプアップ - 西川純のメモ 『学び合い』ジャンプアップ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 自分自身では『学び合い』がある程度分かったという同志の方は色々なことを悩みます。それは様々でしょうが、その根っこは一つです。それは同じ学校に『学び合い』を分かってくれる人がいない、ということです。ではどうしたらいいでしょうか?『学び合い』だけが出来る特効薬があります。合同『学び合い』です。

 同僚が十人以上いれば、必ず『学び合い』を分かる人が、あなたの他に一人以上います。と書けば、あの人と思い浮かぶ人がいると思います。ただ、その人にどのように伝えたら良いのか悩むと思います。あなたがどのような成果を上げても、「私は無理」という人はいます。でも、当然です。あなたが「バンジージャンプは安全で楽しいよ」といくら言っても飛べないのが普通です。

 でも、『学び合い』ならば定常的に一緒にやることが出来ます。これは『学び合い』だけが出来ることです。最初は週1回の合同『学び合い』から始めれば結構です。課題はあなたがその人と話し合いながらつくりましょう。『学び合い』の課題は子どもの2割はハッキリ分かる課題です。従って、中高で教科が違っていたとしてもあなたはつくれます。声がけはあなたがやればいい。というより不必要でしょう。何故ならあなたの子どもが分かっていて伝えてくれます。もし中高であなたが教えたクラスであれば、あなたが立っているだけで子ども達は『学び合い』モードになります。子どもは教科によって振る舞いを変えるのでは無く、教師によって振る舞いを変えるのです。

 誰もが合同『学び合い』に躊躇します。でも、一度やってみて下さい。これほど楽しい『学び合い』は無いですよ。それに合同『学び合い』の場合、失敗する可能性が0と言って過言ではありません。合同『学び合い』によって理解者を増やせば、あなたの悩みは半減します。そして、あなたの他に二人の理解者を生み出せば、校内で非常に生きやすくなりますよ。

 学校の現状を本気に心配している管理職の方に語ります。『学び合い』は教科指導と生徒指導が一体化しています。従って、イベントでは無く定常的に出来ます。『学び合い』は子ども集団、教師集団で考えることが出来ます。従って、教科の壁、学年の壁をとりはらい、学校全体として教師の指導力を高めることが出来ます。しかし、大上段に『学び合い』を掲げれば日本の教育の不易の部分を守っている大多数の教師からは反発を受けます。うまくやらねばなりません。どうするか・・・・

 西川ゼミは、既に数十の学校に入り、その学校の『学び合い』に関わっています。以上のことをどのようにやるかというノウハウは既に蓄積され、整理されています。それを『学び合い』ジャンプアップという本で出しました。お勧めします。

 私の本は、同志の方が切り開くための武器なのです。http://goo.gl/78wv6

13/03/09(土)

[]免許状更新講習 15:53 免許状更新講習 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 免許状更新講習 - 西川純のメモ 免許状更新講習 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 免許状更新講習には当たり外れ(ま、相性)が大きいことは皆様ご存じだと思います。出来るならば、気分良く、そして学びの多い時間にしたいと願うならば、どの講義を選ぶかは大事です。凄い人になると、昨年の私の講義に数百キロ離れた他県から来られた方もいらっしゃいました。

 福島の方、全国の道徳教育を大事にしている方に朗報です。福島大学の松下行則先生が、H25年度の免許状更新講習で6月1日(土)と7月13日(土)の2回、それぞれ50名の予定で道徳の『学び合い』を実施します。

 松下先生は道徳教育がご専門で、先だって『学び合い』で研究発表をした福島県伊達市の保原小学校に定期的に入っておられる先生です。

 お勧めですよ。みなさ~ん。

[]家庭人 06:22 家庭人 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 家庭人 - 西川純のメモ 家庭人 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ある人から実際に聞いたことです。

 その人はソフトタイプの教員です。同僚に熱血教師がいました。その同僚が「我が子と教え子と、どちらも死にそうになっている時、自分は教え子の方へ行く」と言ったそうです。脱力します。

 そんな程度の愛しか分からない人の「教え子」、「我が子」そして、当人を哀れと思います。

 でも、世の中はそれを知らず知らずに賛美している。例えば、土日も無く部活指導に明け暮れ、部活指導用に小型バスを乗用車にしている教師を褒め称えます。勤務時間外に町を見回り、見捨てられている子どもに救いの手を差し伸べている教師を褒め称えます。でも、私はその人の家族のことを思います。もし、その人が家族というものを持たず、持つことを諦めるという出家の道を選択しているならば、それはそれで理解できます。しかし、その人が家族を持っているとしたら、最初に紹介した人と五十歩百歩だと思います。

 教師は勤務時間に関しては、全力を尽くし、結果を出さねばなりません。しかし、勤務時間外は家族の時間だと思います。お互いに遅くまでいることを互いに強いて、不夜城での職員室を誇る管理職は愚かです。長くやれば、良いわけではありません。

 教師は教え子の前で、もっと親ばか、夫バカ、妻バカ、子バカになるべきです。それが子どもに家族の大事さを伝えます。計算の仕方を教えるより、もっと大事なことだと思います。そのためには、語るに足る家族の時間を持つべきです。「我が子と教え子と、どちらも死にそうになっている時、自分は教え子の方へ行く」と言うような教師の教え子は、家族(親、親戚、伴侶、子ども)を持ちたいと思うでしょうか?それを願わない人が社会を形成したとき、日本はどうなるのでしょうか?

 教育基本法で定められているように、学校教育は、人格を形成し民主的な国家の形成者を育てることが目的です。

追伸 私は学習指導要領に、教師は家族のおのろけを言うことを加筆するべきだと思います。

sumi-chansumi-chan2013/06/02 20:33昨日、福島大で松下先生の講座に参加してきました。
ほぼ満席だったと思いますが、参加されたみなさんも興味を持たれた方が多かったと思います。お話がとても分かりやすく、参加者同士が学び合う時間も確保されていて、充実した1日になりました。先生のお人柄もチャーミングで、素敵でした。松下先生のゼミに現職派遣で所属されている先生が、ある小学校の1、2年生で実施した『学び合い』道徳の映像を見せて頂くこともできました。

今年度の募集はすでに終わっていますが、また来年も(さらにパワーアップして)というお話をされていましたので、来年度免許更新が該当の方には是非ともお勧めしたいと思います。

13/03/08(金)

[]名言 12:44 名言 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 名言 - 西川純のメモ 名言 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日の、「いじけた」メモに対して、ゼミ生から言われたこと。「あのゼミは、みんな○先生のようになりたいと思っている人のゼミ。うちは、“誰一人として”西川先生みたいになりたいとは思っていません」(誰一人の部分に力が入っていました)と言われました。『学び合い』として至極納得するのですが、傷口に辛子を塗られた気分です。

 うん、そうだよな~。でも、うらやましいよな~

[]講演 09:11 講演 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 講演 - 西川純のメモ 講演 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私の友人の中でフルトベングラーという指揮者の大ファンがいました。その中でもベートーベンの第三交響曲「英雄」が大好きでした。フルトベングラーはこの交響曲を得意として、何種類の録音があります。その友人は、英雄を聞くと直ぐに、何年のどこでの演奏であるかを判別出来るのです。私でも英雄を聞けば、それがフルトベングラーであるか、ベームであるか、ワルターであるか、カラヤンであるか、バーンスタインであるかは分かります。かなりキャラの濃い指揮者ですから。しかし、同じ指揮者の録音の違いを判別は出来ません。

 最近、フェイスブックを読んでいたら、本学教職大学院のあるゼミの人の書き込みに、その指導教員の講演を聴きに行き、感激したという書き込みがありました。そしてそのフォローの中に、私も行きたかった残念だ、という書き込みがありました。う~ん、と唸ってしまいました。というのは、私のゼミ生は私の講演を聴きに来ません。聞いたとしても、それは『学び合い』の実践校を参観したい、『学び合い』の会に参加したいが主目的で、私の講演は「ついで」に聞くスタンスです。

 そこで、上記をゼミ生達に愚痴りました。ゼミ生は「普段、十分に聞いているから、聞く必要は無いのです」と言うのです。そこで、英雄交響曲のでも違うことを上記のように説明しました。私の講演の多くは、初めて『学び合い』の話を聞く人が大多数の人です。そのため、定番の講演があります。しかし、主催者からのお求めに応じて内容を加筆修正します。また、2時間の講演と1時間半の講演と1時間の講演では取捨選択が異なりますし、馬鹿話の入れ方も異なります。

 私の定番講演を数十回聴いている方がおられます。その方の場合は、講演後に会うと、「今回は、これこれのところに手を入れましたね」と言われます。まるで英雄交響曲の好きな私の友人のようです。

 私が、「大枚のお金をかけて私の講演を求めている、だから、エンターテー面と性を高めているから、落語の定番と同じだよ」と言うと、ゼミ生は「普段の先生の方が面白い」と言われます。

 私が「でも、講演の時にはそれっぽい私が見られるよ」と言うと、ゼミ生は「それっぽいって、教授っぽいということですか?」と言います。ゼミ生は教授っぽい私には興味は無いようです。

 ま、これはこれでいいのかもしれないけど、「講演を聴き、感激した」とゼミ生に言われたい私もいます。どこまでいっても、私の本質は非『学び合い』なのだと思います。ま、杜氏は酒飲みでは出来ないと言いますので、それはそれでいいのですが。

FlipperKFlipperK2013/03/08 21:20 そういうことを正面から言ってもらえるのが私からするとうらやましいですよ。

jun24kawajun24kawa2013/03/08 21:36はい。自慢のゼミ生です。と、分かっているのですが・・・。業です。

13/03/07(木)

[]親教育 05:44 親教育 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 親教育 - 西川純のメモ 親教育 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私が定時制高校の教師だったとき、鬼畜のような保護者(?)がいました。当時はバリバリの従来型教師だった私でも、子どもには何かは出来ます。しかし、保護者には何も出来ません。出口の無い脱力感に襲われました。

 おそらく、『学び合い』でも保護者は何とか出来ません。

 が、それを解決する道が今はハッキリ分かります。それは保護者の『学び合い』です。保護者を学び合う集団にするのです。と、私が書くと、「あの保護者は無理」と思う方も少なくないでしょう。でもそれは『学び合い』を始める際に、「あの子は無理」と思うのと全く同じです。無理な人を思い浮かべるのでは無く、出来る人を思い浮かべて下さい。必ず2割はいるはずです。その人をコアにするのです。

 さらに地域の人を巻き込み、学校を地域コミュニティの再生のコアにするのです。それが西川ゼミの現在の課題です。これが実現できれば、鬼畜のような保護者もなんとかできるかもしれません。喜んで鬼畜になる人はいません。そして、保護者をマシにすれば、その子どもが鬼畜のような保護者になる危険性を絶つことが出来る。

 どうやってやるか、それは「ちゃぶ台作戦」です。

 『学び合い』の授業をどんどん保護者に公開するのです。意識の高い保護者が必ず来ます。おそらく教室の後ろで呆然とするはずです。その時、「どうぞ近づいて○○さんのがんばりを見て下さい」と促します。そうすれば我が子の近くに行き、まじめに学習していることが分かります。しばらくすると、あっちに行ってよ、と子どもは言うでしょう。そうしたら、事前に用意している教室の後ろのテーブルに引き寄せるのです。そして、お茶とお菓子を振る舞いながら、その子の頑張りを話して雑談するのです。そして、「毎週、○曜日の○時間目はこのような授業をしています。是非、お知り合いの保護者を誘って下さい」とすれば、必ずママ友を数人集めてくれます。そうなったら、教師は殆ど話す必要は無いと思います。お茶を給仕し、話の合間合間に雑談をすれば良いのです。そんなこんなで2割のコアを固めます。そして、保護者集団を形成する意義を喋れば、その2割が6割の保護者を引き寄せ、8割が問題の2割の保護者を何とかします。『学び合い』のセオリー通りのことが起こります。さらに保護者だけでは無く、地域のジジババを巻き込むのです。

 ドラッカーは学校のような非営利団体の成功のポイントは、サポーターをどのように引き込むかであると看破しています。来週出版される『学び合い』ジャンプで書いた、異学年、合同『学び合い』の次は、そこが我々のターゲットです。

scorpion1104scorpion11042013/03/07 05:54ありがとうございます。感動しました。

jun24kawajun24kawa2013/03/07 06:20実現して下さい。私より実現可能な位置に、今いることを自覚して下さいね。出来ないことはありますが、出来ることもいっぱいあります。

scorpion1104scorpion11042013/03/09 10:41西川先生のブログを読んで、新年度の学年はじめの懇談会で「開かれた学級」として話せたらと思いました。仕事で忙しい保護者の子どもは寂しい気持ちを親ではない大人から褒められることで親の愛情を感じたり加えて自信につながったり、父母がいない児童にとっては祖父母が体調が良い時や好きな時に参観してもらえたり、授業のサポートとして仕事をされてない保護者をまきこんで『学び合い』の授業を体験してもらったり、アイデア次第でいろいろ出来ることがあると感じました。核家庭が多い現在ですので、いろいろな大人との触れ合いが親の価値観だけで育っている子どもたちの視野も広がっていくかもしれません。
保護者の『学び合い』は、きっとそのような流れの中に自然に生まれてきそうな気がします。要は、私自身がそれを始めるかどうかだとわかりました。新年度が楽しみです。

jun24kawajun24kawa2013/03/09 21:14ふぉふぉふぉ。期待していますよ。

13/03/06(水)

[]『学び合い』の免許皆伝 10:01 『学び合い』の免許皆伝 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 『学び合い』の免許皆伝 - 西川純のメモ 『学び合い』の免許皆伝 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私のところに授業のビデオを送ってアドバイスを求められることがあります。少なくとも『学び合い』を初めて1年ぐらいの段階だったら、私でもアドバイス出来ます。でも、本当に『学び合い』が分かったかということは、誰かに見てもらう必要はありません。

 自分でも簡単に判断出来る方法があります。

 それは、「自分の担当しているクラスで重大な問題が起こったとき、子ども「たち」に率直に状況を語り、その解決を求められるか?」です。これが出来るとしたら、学校観と子ども観が腑に落ちているということです。

追伸 偉そうに書いている私ですら、辛いときがあります。

[]考えが分かる道 07:13 考えが分かる道 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 考えが分かる道 - 西川純のメモ 考えが分かる道 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日、ある人から『学び合い』をアプリみたいに使っている人が多いよね、と言われました。私は、それはしょうがないことで、そのうち分かる、と応えました。

 『学び合い』は考え方、と何が何だか分かりません。使ってみて、分かるしかありません。現在、『学び合い』はステップアップやスタートブック、そして、もうすぐ出るジャンプアップという本によって、従来の一斉指導のOSでも走るアプリ化しました。つまり、本当に学校観や子ども観、その結果としての授業観が腑に落ちる前でも、そこそこの結果は出るようにテクニックを整備しました。

 しかし、人間という生もの相手の仕事です。どうしてもテクニックだけでは乗り越えられないときがいつか来ます。その時、それを乗り越えるための手がかりは、学校観、子ども観にあります。

 例えば、学校観は「多様な人と折り合いをつけて自らの課題を解決すること」というとてつもなく簡単な言葉です。でも、「多様」とはとにかく全員なのです。どんな人でもです。これが腑に落ちていないと、重い知的な障害を持つ子どもや、暴力的な行動をする情緒障害の子どもがいると、『学び合い』は無理と思ってしまいます。確かに大変でしょう。でも、一度、「あの子」は無理、と思ってしまえば際限がありません。「一人を見捨てると、二人目を見捨て、三人目を見捨て・・・」となります。だから、「多様な人」とはとにかく全員なのです。

 次に「折り合い」です。『学び合い』は仲良しになることを求めていません。濃密な関係を持つことを求めてはいません。あくまでも、「0」になることはダメだと言うことです。極論すれば「0.0001」でもOKなのです。さらに言えば、その子と自分が繋がらなくても良いのです。自分と繋がれるだれかとその子が繋がっていれば良いのです。これが分からないと、先に述べた「多様」ということは無理と思ってしまいます。「おりあい」ということを上記のように理解すれば、どんな子どもであっても無理ではありません。

 では、どの程度の折り合いを付けるのでしょうか?それが「自らの課題を解決する」なのです。『学び合い』は徳目ではありません。エゴイズムを実現する最高の戦略なのです。自分が得になる程度に「1000」でもいいですし「0.0001」でもいいのです。ただ、「0」にすれば集団が崩れ、結果として自分の不利益が生じることを理解すべきなのです。

 例えば、「こんなやつ、裁判無しに死刑すべきだ」と思うことはあると思います。でも、例外的にせよ、裁判無しの死刑を一度認めれば、それがどんどん拡大解釈される可能性があります。結果として、それは自分の不利益になります。だから、「こんなやつ、裁判無しに死刑すべきだ」と思う場合も、十分な裁判は必要なのです。それと同じです。

 そして、以上のことを子どもに求めるならば、自分にもそれを課すべきです。何故なら、それが最高の戦略なのですから。我々大人は、様々な人と関わりながら仕事をしています。その時、自分が「多様な人と折り合いをつけて自らの課題を解決する」ことが出来なければならないのです。出来ないとしたならば、本当に学校観が最高の戦略だとは理解していないことを意味し、子どもにしっかり語れないと言うことを意味します。

 従来型では教師の方が子ども「集団」より有能だと考えています。可視化などの様々なテクニックは、その従来型のOSにフィットするアプリなのです。たしかに有効です。でも、それは子ども達(実は自分)の従来型の鎖を早く断ち切るためのテクニックに過ぎません。そんなの使わなくても、速やかに『学び合い』は実現できます。何故なら、従来型よりもあきらかに『学び合い』の方が自然ですから。でも、アプリがあると安心できるから提供しているのです。

 でも、さまざまなテクニックを用意しても、それで乗り切れない問題にぶち当たります。繰り返しますが、人相手の商売なのですから。しかし、従来型のOSに『学び合い』というアプリを乗せている人は、問題の解決を従来型の別なアプリによって解決しようとします。そして、解決できないと、どんどんアプリを付け足してしまうことになります。結果として『学び合い』が崩れます。結果として、『学び合い』に見た目がちょっと似た、従来型になってしまいます。

 では、どうするか。子ども達集団を信じなければ乗り越えられません。すなわち、自分一人が悩み、自分一人で解決策を考えるのではなく、率直に、現状の問題を語り、解決することを求めるという『学び合い』のゴールデンルールに従わなければなりません。子ども達、正確に言えば、集団をリードする2割の子どもが解決しようとするか、しないかを決めているのは、先に述べた学校観を教師がちゃんと理解し、語れるかということによります。

 私は全ての教師が、このレベルの理解をするべきだとは思いません。このレベルのことが分かる教師は2割で結構だと思います。8割の人が悩んだとき、2割の人が考え方に基づいて解決策を考え、8割の人はそれをアプリとして利用すれば良いと思っています。

想像して下さい。日本中の人が日本国憲法を熟読し、日本国憲法を議論し合う状況は望ましいでしょうか?おそらく、日本の民主主義が相当危うい状況で無い限りそのようなことは起こりません。

でも、2割は確実に必要なのです。だから、煙たがられても、何度でも、何度でも、考え方の重要性を様々な表現で語ります。

13/03/05(火)

[]東京の会 21:38 東京の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 東京の会 - 西川純のメモ 東京の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 以下の通り、『学び合い』の東京の会があります。お誘いします。

学び合い』を学びたい方、実践してみたい方、実践してみたけれどよくわからないという方、その他、教育によって日本の社会をよくしたい方、どうぞご参加ください。

今回は、実際に『学び合い』の授業を受けている高校生も参加します。【日時】2013年3月10日(日)13時~17時

【場所】東京都立豊島高等学校

【参加費】お茶代として200円ご用意ください。

【申し込み】不要 直接会場へお越しください。

[]福岡の会 17:45 福岡の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 福岡の会 - 西川純のメモ 福岡の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 3月28日に福岡で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://goo.gl/osx6n

[]送り出す 05:36 送り出す - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 送り出す - 西川純のメモ 送り出す - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日は来年度に他大学に転出する同僚の送別会がありました。お二人とも、上越教育大学で色々なことを吸収し、それを糧として、上越教育大学で出来ることをやりきって転出される方です。さわやかに送り出せます。

 お一方は、私の教え子です。2000年4月3日に最初のメールをもらいました。当時、教職経験10年の教師でした。1999年に出版した「何故、理科は難しいと言われるのか」という本に書いた場独立/場依存に関してのメールです。

 その年の夏に大学院を受験に、2001年に学習臨床コースの第1期生としてゼミに所属しました。修士を終了後、直ちに博士課程に在職のまま入学しました。私が最初に博士の学位を与えた人です。(私も、博士の学位を与える必要上、急いで博士の学位を取りました)

 7年前に本学で採用しました。大学でもお世話になりました。また、私が日本理科教育学会の学会誌編集委員長だったとき、事務局長として一手を仕切って頂きました。40才で大学に採用されたので研究者としては遅咲きとも言えます。しかし、その能力と人柄から、あっという間に学会に確固たる地位を確立されました。私の若い頃は日本理科教育学会の学会誌編集委員というのは、学界の重鎮がなるものです。ところが、教授になりたてのほやほやで委員になりましたが、だれもそれを奇異に感じませんでした。

 他大学に転出することは、私にとって痛手です。しかし、他大学で大活躍されることを確信しています。とにかく、さわやかに送り出せます。

追伸 2000年の最初のメールを読み直してみて、書きました。

13/03/04(月)

[]中信の会 12:31 中信の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 中信の会 - 西川純のメモ 中信の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

3月9日 塩尻市で『学び合い』の会があります。信州大学の三崎先生もおいでになります。お誘いします。http://goo.gl/Y5S8z

[]入門の仕方 07:15 入門の仕方 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 入門の仕方 - 西川純のメモ 入門の仕方 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 テニスを入門する仕方にもいろいろあります。壁打ちや素振りなどの基本練習を繰り返し、繰り返し練習することから入るという入門もあります。なかなか骨の折れるものです。別な方法としては、とにかくテニスコートに行ってテニスをしてみるのです。ほぼバトミントン状態になると思いますが、最近のラケットは性能が良いので、そこそこの形になります。そして何よりも楽しい。

 多くのテニス部では前者を採用し、後者を採用しません。何故なら、結局、前者でなければテニスは上達しないのです。

 『学び合い』の「テクニック」は信じられないほどシンプルです。しかし『学び合い』ステップアップや手引き書に書いたとおり、その背景には膨大な学術研究と実践研究の積み上げによって形成されたものです。結局、あれが『学び合い』の考え方に至る道なのです。『学び合い』が一度分かれば、そのテクニックを捨てても大丈夫です。しかし、『学び合い』の考え方を分かるまでは基本に忠実であるべきだと思うのです。

 『学び合い』の同志の方にご理解下さい。皆さんの今いる立ち位置と、これから『学び合い』を学ぼうという方の立ち位置は違うのです。みなさんが当然と思われていることを、当然とは思っていません。

 『学び合い』の超シンプル「テクニック」で授業をやれば、結果として「一人も見捨てない」、「子どもは有能である」、「学校教育は何のためにあるのか」ということを自問自答しなければならないのです。それによって『学び合い』の考え方が分かります。しかし、複雑なテクニックを提供すれば、そのような自問自答をせずに、従来のテクニックに頼るという方向に進みます。そして、どんどんテクニックの足し算になってしまうのです。

 もちろん、『学び合い』の超シンプル「テクニック」を信じろと言われて信じられないのは当然です。だから、『学び合い』ステップアップで週1の超シンプル「テクニック」から入ることを提案しています。

 現状の『学び合い』の同志の方は、かなり変わっていることを自覚しましょう。常識的には「?????」という『学び合い』にトライしたのです。そして、壁にぶち当たっても「一人も見捨てない」、「子どもは有能である」、「学校教育は何のためにあるのか」ということを自問自答した方々です。でも、多くの人はそうではありません。

 今現在において、日本中の誰よりも『学び合い』の手ほどきをした人数と多様性が高いのは私だと自負しています。その経験から、様々な方々の変容の様子をじっと見守っています。是非、週1の超シンプル「テクニック」をお試し下さい。

追伸 もちろん超シンプル「テクニック」は万能ではないことは十分分かっています。結局、最終的な説得の方法は「みんながやっている」ということなのです。今伝えるべきターゲットは、週1の超シンプル「テクニック」だと思います。そして、週1でも「一人も見捨てない」、「子どもは有能である」、「学校教育は何のためにあるのか」ということを自問自答して欲しいのです。

 そして『学び合い』の考え方が理解したあとは、そのテクニックを捨ててもOKです。何事も守破離です。最初は基本に忠実にです。

kuro106rakuro106ra2013/03/04 10:58最近になって、もう一度原点に返ろうと思い、「基本を徹底」しようとしています。結局求めるものがはっきりしない、ぶれていると上手くいかないことを痛感しています。なかなか苦しいものです。でも、踏ん張ります。

jun24kawajun24kawa2013/03/04 16:34人相手のことなのですから、常にその場その場で考えなければなりません。驕らず腐らず、したたかに。

maya-1maya-12013/03/04 18:463月9日の塩尻市での『学び合い』の会のご紹介ありがとうございます。

jun24kawajun24kawa2013/03/04 21:12ご苦労様です。継続は、力なりです。よね。

13/03/02(土)

[]若い研究者へ 19:41 若い研究者へ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 若い研究者へ - 西川純のメモ 若い研究者へ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最近は臨床教科教育学会以外の学会に参加しません。5年ぐらいからその傾向がありましたが、昨年度である学会の学会誌編集委員長を終わってからその傾向は顕著です。理由はつまらないからです。

 送られてくる学会誌や大会要項を読むと、デジャヴに襲われます。一見最新の研究のように見えて、私が若手だったときに読んだ論文と似たような論文が多いのです。それと同様に、中堅・ベテランから「あいつは生意気だ」と非難される若手があまりいないように思うのです。

 私はもともと理科教育学が専門です。当時の理科教育学は比較教育学と教育史学の全盛でした。私が大学に入った当初はカードリーダーでプログラムを書いた大型コンピュータが現役で動いていた頃です。その脇でプログラムをコンピュータ上で編集できる大型コンピュータが動き始めました。そして、SASSPSS等の統計パッケージが使えるようになった頃です。

 当時の理科教育学にも量的研究が細々とありました。しかし、調査対象は百人程度で、統計分析もなされていませんでした。その状態は、理学部出身の私には噴飯物です。そこで、コンピュータの能力をフル稼働して、論文を書きまくりました。おそらく、理科教育学で厳密な統計分析で議論した論文は私が最初だと思います。

 当然、多くの調査対象のデータに統計分析をするべきであることは、みんな知っていました。しかし、当時、そのような統計分析を出来る大型コンピュータを駆使できる人はごくごくわずかです。私はそれを武器にしました。やがてパソコンの統計パッケージが売り出され、分かりやすい書籍が出版されるようになることによって、徐々に広がっていきました。

 次は、認知心理学に着目しました。当時の日本の心理学は諸外国に比べて20年以上遅れていたと思います。なにしろ既に時代遅れだとハッキリしてたピアジェ心理学が大手を振って闊歩していたのですから。その中で、外国帰りの活きの良い若手・中堅が認知心理学の本を出版し始めた頃です。

 なにげに読んだ認知心理学の本に私は虜になりました。それから読みあさりました。一枚をめくるごとに、新たな研究テーマがあふれてあふれてしょうが無い状態です。やがてそれは論文の大量生産になりました。当時の仲間からは、どの学会の学会誌を見てもお前の論文があるといわれました。

 当時の私は「生意気だ」、「哲学がない」と非難する声はありました。しかし、幸いに避難する中堅・ベテランがいる一方、なんだか分からないが活きが良いと可愛がってくれた中堅・ベテランがいました。そして、私と同様に生意気だと言われた若手が十人弱いました。その人達が一緒になって論文を出しまくりました。結果として、学会の潮流はハッキリと変わっています。今、学会で中心に動いている人たちは、その当時の「生意気」な若手です。

 しかし、私の年代以降に生意気な人が見当たらないのです。

 不遜ながら、我々の年代がパラダイム転換を引き起こしました。しかし、それ以降の人たちが、そのパラダイムの中でいるように思うのです。だから、つまらないのです。

 自分たちのパラダイムをぶちこわすようなことをすれば、当然、それを否定する人はいます。でも、逆に、それを奨励する人もいるのです。

[]若い研究者へ(その2) 19:41 若い研究者へ(その2) - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 若い研究者へ(その2) - 西川純のメモ 若い研究者へ(その2) - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は若い教育研究者が何故、『学び合い』に着目しないのか、理解不能です。『学び合い』のパラダイムに乗れば、ものすごい論文が大量生産できるのに、なんで?と思うのです。

 今までの教育研究では出来ないことが出来るかを説明しましょう。

 第一に、現在の方法論では、実験群と統制群を設けます。これは自然科学でよく使われる方法論です。この方法で自然科学は大発展しました。しかし、この方法ではどのような実験群を設けるかは、実験者の理論や能力に依存します。簡単に言えば、実験者の能力を超えることは出来ないのです。だから、凡庸な実験者の研究は凡庸以下のものしか出来ません。

 ところが、『学び合い』では基本的に実験群を設けません。その代わりに、子ども達に「これこれを解決しなさい」と求めら得ます。その結果、既存の枠組みに囚われない子ども達は凡庸な実験者を超える結果を出すこと出せます。例を挙げましょう。例えば、「いじめ問題」の教材をつくる場合、今までの研究では先行研究を基に、こうやればいじめ問題を解決できるだろうという教材をつくり、実践します。その結果を、今までの教材の結果と比較するのです。では、『学び合い』だったら、今まで開発された様々な教材を用意します。そして、それを子ども達に提示し、「それよりも良いものをつくれ」と求めれば良いのです。そして、子ども達の首にICレコーダーをブル下げれば、その作成過程が明らかになります。

 いじめ問題の本音と建て前をよく分かっているのは研究者ではなく、当事者です。それらが数十人、数百人がわいわいとやればどれほど面白い結果が出るか想像できませんよね。

 第二に、『学び合い』の授業では、先生が何をやったか、何を喋った、何を書いたかではなく、子どもの姿に注意が行きます。結果として、先生方の協力が得やすいのです。そして、統制群を設けなくて良いのですから、倫理的な問題も回避できます。

 我がゼミでは、数十、数百人の子どもと教師にICレコーダーをブル下げてもらって、数ヶ月にわたって記録させてもらっています。これは『学び合い』だから可能なのです。

 今、現在、『学び合い』を研究している研究室はごくごくわずかです。教育の様々な分野は手つかずで残っています。金やダイヤが山ほどあるのです。

 なんで若手研究者がそれをやらないか?

 一つだけ理由があります。『学び合い』は現状のパラダイムの外にあります。だから、そのままでは学会誌に載るのは大変です。でもね、それは私が若いときと同じです。でも、頭を使えば良いのです。ようは、一見、現状のパラダイムの中いるようにすればいいのです。書き方ですよ。

karakusa01karakusa012013/03/02 22:02ん~今回の先生の日記とても難しいです。求められていることは何となくわかるのですが…頭を使えば良いのでしょうが…書き方?もう少し頭を使ってみます。

jun24kawajun24kawa2013/03/03 07:04あははは。今回のは研究者向けのメモですので、専門用語がちらほら入っています。すみません。

13/03/01(金)

[]岡方第一小学校 18:14 岡方第一小学校 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 岡方第一小学校 - 西川純のメモ 岡方第一小学校 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、新潟市立岡方第一小学校の研究集録が届きました。この前の保原小学校もそうですが、手作り感、満載の集録です。『学び合い』にトライして1年目にどのようなことがあったのかが分かります。お勧めです。(大きなファイルですので注意して下さいね)http://goo.gl/F5PjL

[] 07:00 2013-03-01 - 西川純のメモ を含むブックマーク 2013-03-01 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 企業が成長するには新陳代謝をしなければなりません。その際、新たな領域に展開することは比較的簡単です。ところが、既にあるものをやめるのには管理者の指導力が必要です。そのような能力の無い管理者の基では、広がるだけ広がって、全体がダメになるということが起こります。何故なら、限られた資源を集中できないからです。

 例えば、国語です。(これから書くこと国語の先生、怒らないでね。どの教科も同じなのですが、国語が分かりやすいので例示します)

 最近、50代の方から大人のルールを逸脱する書き込みがありました。また、私の知り合いのところに60代の方が大人のルールを逸脱する書き込みをするのを読みました。おそらく面と向かって会えば、常識的な方だと想像します。しかし、何故、そのようなことが起こるのか考えました。

 私の年代はネットの文化にさらされていません。

 携帯電話でiモードを使い、ブログ、ツイッター等を使うようになったのは三十代の後半です。フェイスブックなどはほんの数年前で、ミクシーを使ったことがありません。

 若い人たちは、文字で即時的な会話をすることの経験があります。そのため、ちょっとした表現が誤解を生じることを知っています。そのため、絵文字をうまく使っています。これは我々の年代は経験していません。手紙を書く際は、「拝啓・敬具」の型の中で書くことは知っています。それによって大人の作法で書くことは出来ます。しかし、そのような書き方では、即時的な会話は出来ません。

 また、我々の世代は、会話する相手は基本的によく知った人間同士です。それ故、言葉足らずのことがあっても補完してもらえます。ところが、電車で傍若無人な中年・老年集団に現れるように、見知った集団以外には厚顔無恥になります。若い世代は、そのあたりを良くトレーニングされていると思います。

 このようなコミュニケーションは今後、どんどん重要になると思います。ところが、これを学ぶのは「情報」だと思われているように思うのです。私は今後の社会におけるインターネットの重要性から考えて、これは国語でちゃんと教えるべきだと思うのです。

 今、学校ではインターネットでの問題を回避するために、インターネット利用を制限する方向で進んでいます。でも制限しても子どもは使うでしょう。であれば、むしろ教師の管理下で積極的にインターネットにさらすべきなのです。そして、教師の管理下で失敗させ、学ばせるべきなのです。

 と書けば、おそらく共感をしてもらえると思います。

 しかし、時間は有限なのです。新たなものを取り入れようとするならば、何かを捨てなければなりません。そうしないならば、関係者の声の大きさによって痛み分けになります。

 それぞれの教科の専門の人は「これは必要だ」ということは熱心に語ります。しかし、そのことは教科の専門の人でなくても思いつくレベルです。専門家かしか言えないのは、「これとこれを比べると、こちらの方が大事で、その理由はこれこれだから」ということです。私は理科でそれをぎりぎりまでやってみました。しかし、私の結論は、教科内容でそれは出来ないだろうというものです。しかし、教科の専門の方が、その教科を好きでない大人(つまり、中学校以降は日本人の過半数)を説得できる論理が出来たら素晴らしいなと思っています。

 単純バカの理科人の私は、35才~40才の成人に学校で学んだことをテストして、正答率が30%以下のものは、基本的に日本人が等しく学ぶべきものを学ぶ義務教育の教育内容として不適切であると判断します。何故なら、もし日本国民の大人になってある程度必要とされ、使っている知識・技能だったら30%以下にはなりませんから。もちろん、その内容自体ではなく、それを学ぶことによって形成される能力があると主張される方はおられると思います。その場合は、そのことを証明できたら、復活させるのです。しかし、認知心理学の文脈依存性の知見から言えば、そのような復活をさせたい人が希望するような結果(形式陶冶)はありえませんが・・・・・