西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

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13/01/19(土)

[]新年会 07:40 新年会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 新年会 - 西川純のメモ 新年会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日のゼミの新年会・学部2年生歓迎会には地元の『学び合い』実践者の方も参加していただきました。また、ゼミ生(私では無いですよ)との顔つなぎのために教育同人社の方がお二人、東京から来られました。ゼミ生と飲み会をするために二人を400km遠方に出張させる凄い会社もあるんだなと思いました。あまりにもったいないと思ったので、私とのディスカッションの時間を設けようと思ったのですが、その方々とゼミ生との間で話し合いがあって(つまり私は蚊帳の外)、私との話し合いは飲み会の時にちょこちょこっとやれば良いのでは無いか、との結論が私以外の当事者の間で合意されたようです。あはははは。お二人はゼミ生のように輪の中に入っています。『学び合い』の仲間の飲み会はいつでもそうですね。だって、多様な人と折り合いを付けて自らの課題を解決すること、が重要であると思っている人なのですから。

 会は私の乾杯の音頭(30秒程度)で始まり、あとはゴチャゴチャです。私の目の前にいた新ゼミ生の学部2年の子に「ビックリした?」と聞いたら頷いていました。彼曰く、自己紹介をしなければならないかと思って用意していたようなのですが、まったくスルーしたので拍子抜けしたのです。

 かなり以前に我々が明らかにしたことです。子ども達に自由にすると話のジャンルによって集団のサイズが変わります。会話は二人が基本です。当たり前ですよね。でも、多くの授業は一人の子どもが全体の前で話させて、それが会話の練習だと思っているようですが・・・・・。

 何かをつくる、決めるというのは4人ぐらいの集団がつくられます。社会科で『学び合い』を始めた当初は、集まれば良いんだということで8人以上の子どもが机を並べて勉強することがあります。社会科での『学び合い』では、最初は言葉の確認という作業をします。8人以上の集団ではその確認が非効率になります。結果として、ほっておくと4人ぐらいの集団に落ち着きます。

 そして、全体の合意を形成するというときにのみ、全員が集まって集団がつくられます。職員会議でも、細かいことを延々と話す先生っていますよね。そういうときってどう思います?「そんなこと、係で話し合って整理して会議に出せよ」と思うでしょ。あれです。

 一般の懇親会では、様々な仕掛けがなされています。挨拶、乾杯、締めの挨拶。自己紹介、ゲーム、席替えタイム等々があります。それらは、よりよい懇親会をするためにある仕掛けです。しかし、必ずしもうまく機能していない場合があります。

 延々と続く挨拶は、会話の時間を奪います。それは自己紹介やゲームもそうです。ちょうど話が盛り上がってきたときに、席替えタイムがある場合があります。何故でしょう?それは、一人一人のその時のニーズが異なっているのに、一律の良い方法を課すからです。それは『学び合い』的な発想では無い。

 『学び合い』的に考えれば、方法を強いるのでは無く、目的を共有することです。懇親会の目的は多様な人と折り合いを付けて自らの課題を解決することです。その意味を共有したならば、方法は邪魔です。一人一人が判断します。その状態がゴチャゴチャという状態です。

 水の分子はランダムに動いており、無数の水分子の一つ一つの動きを予想し、コントロールすることは不可能です。しかし、それをコントロールしようとして凍らすという方法をとることも出来るでしょう。しかし、一件ランダムな動きに見えたとしても水分子は熱力学の法則に従っています。一定の場を与えれば、自ずとコントロールできます。容器を与えれば、液体も気体もその形になります。重力や電場を与えれば液体も気体もそれにそった動きをします。

 懇親会における、その容器、その場は、「多様な人と折り合いを付けて自らの課題を解決すること」というそもそもの目的です。あとは一人一人が集団力学の法則に従って動きます。