西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

西川純です。新潟県上越市の上越教育大学の教育実践高度化専攻(教職大学院)で『学び合い』を研究しています。諸般の事情で、このブログのコメントは『学び合い』グループのメンバー限定です。メンバー登録は、いつでもOKです。ウエルカムです。なお、メールはメンバー以外にもオープンですので、いつでもメールください。メールのやりとりで高まりましょうね。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。西川研究室はいつでも参観OKです。 詳細は http://www.iamjun.com/をご覧下さい。 もし『学び合い』グループに参加される場合は、 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/をご参照ください。
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本格的にトライする人も多くいると思います。その際、人とのつながりが大事です。身近にいる人と繋がれるとありがたいですよね。『学び合い』を実践される方は、『学び合い』マップ(https://www.google.com/maps/d/edit?mid=zDInXkSSxyO4.kNDji5uDNm0Y)に、是非、登録下さい。登録は、『学び合い』マップ登録フォーム(http://form1.fc2.com/form/?id=77081b4d4f40dd2f)から出来ます。  「私なんて、人になんか教えられるレベルに行っていない」と思う方へ。だからいいんですよ。一番知っている人が、一番の教え手ではないことは『学び合い』を実践しているならば、子どもを見れば分かるでしょ。それに、教える必要はないのです。共に学び合えばいいのです。いや、愚痴を言ったり、笑ったりする、それでいいのです。  是非、一人でも多くの人がマップに登録下さい。強く、強く、お誘いします。

12/12/31(月)

[]一日、一日 20:25 一日、一日 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 一日、一日 - 西川純のメモ 一日、一日 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 大晦日。でも、今日も普通の一日。毎日、出来ることをしましょう。未来に続く、大きな一歩はいつ起こるか分かりません。というか、大きな一歩は、日々の総合でしかありません。

 今日も、毎日やっていることを、本日もしました。それが大きな一歩になるように念じながら。

 私には日本中にいる、数多くの、仲間がいます。それが誇りであり、自信です。

 明日も、明後日も、来月も、来年も、良い日々が続きますように。

12/12/30(日)

[]同僚や管理職にどう伝えるか 14:55 同僚や管理職にどう伝えるか - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 同僚や管理職にどう伝えるか - 西川純のメモ 同僚や管理職にどう伝えるか - 西川純のメモ のブックマークコメント

 同僚や管理職にどう伝えたら良いか悩んでいる同志が少なくありません。ほぼ1年前にも書いたことですが、再度書きます。

 『ベンチャービジネスにとり、最大の危機は、製品なりサービスが、何であり、何であるべきか、どのように買われるべきかを、顧客以上に知っているということである。必要なことは、予期せざる成功を機会と見なし、自分たちの専門に対する侮辱とは見ない姿勢である。マーケティングのあの基本原則を受け入れることである。つまり、企業というものは、顧客を改心させることによって対価を得ているのではないということである。顧客を満足させることによって対価を得ているのである。』という言葉が、「イノベーションと企業家精神」(ダイヤモンド社、1985、327-328)という本にあります。

この言葉をかみしめて頂きたい。『学び合い』を学びたいという人、また、不特定多数の人に情報発信をしているときは、私はかなり過激な物言いになります。しかし、『学び合い』に疑問を持っていて、そして、身近な人に『学び合い』を語るときは上記を大事にしています。おそらく、同志の方が同僚や管理職に説明する際に重要な点だと思います。

そのような方に『学び合い』のことをいくら言っても無駄です。それを望んでいないのですから。そうすれば、みなさんが路上で宗教の勧誘を受けたのと同じ思いを持たせることになります。そのような方は「改心」したいわけではないのですから。

 だから、「『学び合い』だと●○が出来ます」ではなく、「あなたは何をお求めですか?」です。その次に質問すべきは、「それを実現するために、どのような方法があり、どのようなメリット・デメリットがあるか」を聞き出して下さい。

 その人が有効である方法と対比することが『学び合い』を理解させるには有効です。もちろん『学び合い』の全てを伝えられるわけではありませんが、とりあえず分かってもらえるところから始めたら良いのです。その方法と比べて『学び合い』はどのようなメリットがあるかを明確にするのです。

 『学び合い』はオールマイティです。が、あれもこれもメリットを入れすぎると『学び合い』がなんだか分からなくなってしまいます。だから、相手が何を望んでいるか「A」、相手が知っている有効な方法「B」、Bのメリット「C」、Bのデメリット「D」を聞き出して下さい。

そして以下のように説明するのです。

学び合い』はAを解決する方法です。Bと比べてCに関して有効であり、Dというデメリットも殆どありません。(ムーアとはちょいと違いますが)

お勧めです。

 相手を論破するためには、相手の土俵にたたないことが必勝法です。しかし、相手を納得させるには相手の土俵にたっているふりはしなければなりません。少なくとも

[]ばれる 06:52 ばれる - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ばれる - 西川純のメモ ばれる - 西川純のメモ のブックマークコメント

息子が何か悪さをすると、私には直ぐに分かります。彼がどのように隠しても、どのように誤魔化して私には分かります。何故分かるのかといえば、彼が私そっくりだからです。自分の過去を思い起こせば、何をやっているかが分かります。

高校時代、ボトルキープをする店が銀座と池袋に何軒かありました。家が職人の家で、親戚一同が中卒の職人なのでそういうことに抵抗感が無い家でした。しかし、高校では「良い子」で過ごしていました。しかし、卒業後、恩師には全てお見通しであったことを知りました。きっと恩師も、遊び回った経験があるのでしょう。

[]ばれるよね 07:09 ばれるよね - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ばれるよね - 西川純のメモ ばれるよね - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今、高校時代を思い起こすと、ばれるのも当然と言うことを思い出しました。高校時代に寝酒にワインを飲みました。ところが2本開けて、3本目を開けたところで眠たくなりました。朝起きたら、母親がワインどうするの?と聞きます。ワインは開封すると酸化してしまうので、私は開封したワインは基本的に飲みきっていたからです。しょうがないので、朝、そのワインを一本飲んでから高校に行きました。その日は、非常に気分良く授業を聞けました。しかし、同級生から「西川、おまえ酒臭いぞ」と言われました。

 今、それを思い出し、自分の高校時代の異常さに背筋が寒くなり、それを見逃していた教師の寛大さを畏怖を感じます。

ftogpxtakaftogpxtaka2012/12/31 08:41先日、生徒指導をしていて嘘をつく生徒を追求していました。同じ部屋でそれを聞いていたもうひとりの先生に「先生の追求、すごかった。あの子も逃れられずに白状したね」と言われました。
その時心の中でつぶやきました。「僕もこの子の行動パターンに似ていた子供だったので、どう言われたら逃げられないかよくわかるんだよな・・・」と。それと同時に「同じ穴のムジナに説教される生徒が可愛そうだな・・・」とも思いました。

今年も無事に1年が終わりそうです。ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
では良いお年をお迎えください。

jun24kawajun24kawa2012/12/31 20:21親子は『学び合い』のセオリーが成り立たない数少ない例外です。今、まずったな、と思いましたよね。そう、あなたが言うべき言葉を、別な言葉で言う集団を創りましょう。だいじょうぶ、まずったな、と感じる限りは暴走はあり得ません。
来年ももっともっと

12/12/29(土)

[]来年 15:17 来年 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 来年 - 西川純のメモ 来年 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 毎年、年末年始に多くの方には意味不明なメモを毎年書いています。今年も書きます。

 2011年の夏に、私はムーアのキャズム理論に基づく戦略を展開することを決めました。彼の理論に基づけば、市場を究極までセグメント化し、重点攻略するニッチ市場を定めることが大事です。私は、それを小規模校と定めました。http://goo.gl/qTlTQ

 次に大事なのは、ホールプロダクトです。今、我々が攻略しなければならない市場は、むちゃくちゃな成果は必ずしも望まないが、絶対に確実であることを望む市場です。だから、スタートブックの次に、1週間に1度の『学び合い』を提案したステップアップを書きました。そして、来春には職員集団によって『学び合い』を実践するための本が出版されます。つまり準備は完全に整いました。

 では、小規模校のどこを重点的に攻略するか?幸い、某県の同志が『学び合い』の種をまく機会を与えてくれることになっています。取らぬ狸の皮算用ですが、おそらくその県の数パーセントの学校は直ぐにトライしてくれると期待しています。そこで実践をあげれば数年の内には2割の学校がトライしてくれます。もちろん、それは1週間に1度のレベルだと思いますが、そこから急激に広がるはずです。(と、願っています)

 ここまでは消化試合みたいなもので、粛々とやれば、結果は必ずついてきます。

 では、私は来年何をするか?次のニッチ市場として、特別支援を考えています。これはどれだけうまくいくか分かりません。しかし、来年度中に一石を投じ、その波紋を見極めたいと思っています。

もう一つは、今年中に出来なかった、中学校区レベルの小学校群の形成、小中・幼小連携を定常化させたいと思っています。そして、学校がコアになる地域コミュニティーの再生を実現したい。まずは、教室の後ろのちゃぶ台作戦を実現したいと思っています。

追伸 明らかに『学び合い』が授業方法で無いことは上記で明らかですよね。

12/12/28(金)

[]考え方 06:15 考え方 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 考え方 - 西川純のメモ 考え方 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』以外であっても、授業方法とそれを生み出した考え方は常に一対なのです。ただ、多くの授業方法は、それを生み出した「考え方」を意識していないし、明文化していません。おそらく、明文化出来ないものも少なくないと思います。

 例えば、私が高校教師で多用した面白実験の背景となる考え方は、「子どもはお客だ。目新しいもので引きつけなければ聞くわけない」という考え方が潜んでいます。面白実験を面白くするには、それを徹底して芸人にならねばなりません。しかし、結果として、子どもは「寄席のお客」になります。

[]本体と影 06:02 本体と影 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 本体と影 - 西川純のメモ 本体と影 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 何度も書いたことですが、『学び合い』は考え方であって授業方法ではありません。『学び合い』を一言で言えば「安易に人を見捨てるのは損」といいうことですし、「多様な人と折り合いをつけることは得」ということなのです。

 現状の『学び合い』の授業方法は、それを教室で具現化する一つの現状です。今の姿は、5年前とは違っています。おそらく5年後には今を発展させたものになるはずです。授業方法だったら、他の授業方法と相対化できます。しかし、授業方法と考え方は別の次元なので相対化できません。

 おそらく、学校レベルの『学び合い』が一般化し、複数の学校同士の『学び合い』や、学校が地域コミュニティ再生の核になるということが一般化する頃になると、授業方法ではないことがわかりやすくなるのだと思います。

 だって、現状のどの授業方法でも結構です。それで学校連携を定常的に構築できるものがあるでしょうか?地域再生の核になるものがあるでしょうか?無いと思います。授業方法はクラスにしか使えないものなのです。

[]新年会2 05:41 新年会2 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 新年会2 - 西川純のメモ 新年会2 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 西川ゼミの新年会を下記の通り行います。詳細は申込者にご連絡いたします。ゼミ以外の方も歓迎します。『学び合い』って何?という方もどうぞ。また、日頃、ご苦労されている隠れキリシタンの方は、癒やしてあげますよ。http://goo.gl/YIcUO

[]群馬の会 05:41 群馬の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 群馬の会 - 西川純のメモ 群馬の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今、全国で開かれている『学び合い』の会の中で、フォーラムの次に開かれたのが群馬の会です。今年も開かれます。詳細は以下のリンクをご覧下さい。

 http://goo.gl/hA37B

 群馬の会の特徴は、子どもや保護者が発表することです。私の講演なんて、本当に霞むような素晴らしい発表をされています。そして、以前、この会で発表した子どもが、なんと大学生となり、私の後輩となっているそうです。その子ども(いや、今は、その人)にあえるそうです。楽しみです。

 お誘いします。

追伸 もうそろそろ、『学び合い』で育った子どもが教員として巣立ってくれる時期が近づいているように思います。そのような方が待ち遠しい。同志の方は、是非、教員としての人生の幸せを子どもに教えて下さいね。高校の同志の方、皆さんの高校3年生の教え子は、4年後に教壇に立てます。よろしくお願いします。

12/12/27(木)

[]新年会 20:38 新年会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 新年会 - 西川純のメモ 新年会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 西川ゼミの新年会を1月18日の夜、直江津で開きます。興味がある方ご連絡下さい。

[]逃げられる 19:14 逃げられる - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 逃げられる - 西川純のメモ 逃げられる - 西川純のメモ のブックマークコメント

 十年以上前に書いたメモを再度アップしたいと思います。

 『本日はサルに関する本を集中的に読みました。今更ながら学ぶことが多いなと実感しました。色々と感動しましたが、一番感動したのは社会的地位と繁殖率との関係です。

 人間がサルを一定の檻(またはサル山)に押し込めているときは、社会的地位の高いサルは肥え太り、社会的地位の低いサルは痩せます。結果として、子孫を残せるのは前者です。さらに、社会的地位の高いサルの子どもは肥え太り、低いサルの子どもは痩せます。何か現代社会の縮図を見る思いで、ちょっとイヤになってしまいました。また、社会的地位が生存競争に影響しているんだなと納得しました。しかし、読み進むと驚きました。自然状態では、社会的地位の高さは、その個体およびその子孫にあまり影響を与えないそうです。理由は、社会的地位の低いサルが群れの中でイヤになれば、その群れを出ればいいだけです。また、社会的地位の高いサルは、出て行くサルを追っかけるて連れ戻すことは、労多くして益少ないのでやりません。結局、社会的地位の低いサルは、その地位の低さが不都合のない場所で、不都合なく生活できます。これを読んで、私の学者としての処世術を思い出しました。

 私も42歳になりました。しかし、学者の世界では中堅になった程度です。ましてや、30歳代などははな垂れ扱いでした。ある学会で、あまり目立ったこと(お品のないこと)をやらかしますと、その学会での社会的地位の高い先生から、きつい注意が下ります。たいていの人の場合、数年間は謹慎して静かに過ごし、それ以降はおとなしい学者生活をすることになります。ところが私の場合は、「さっと」別の学会に活動の中心を移します。もちろん、それまでの学会と喧嘩するわけではありません。単に、距離をおきます。そこでも目立ったこと(お品のないこと)をやらかしますと、また、別な学会に移ります。そうこうしているうちに、元々の学会でもほとぼりは冷めています。また、そのころには年齢もあがりますので、ちょっとぐらい目立ったことをしても大目に見てもらえるようになります。そんなこんなで、学者生活15年間、ずーっと自由にやっていけました。もし、一つの学会という狭いコミニュティーにとどまっていたらと考えると、「ぞっ」とします。

 そう考えてみると学校で植え付けている、序列とは何でしょうか?少なくとも親にとっては、良い大学、良い会社です。それに繋がるからこそ、学校での序列に意味が生じます。でも、良い大学、良い会社とは何なのでしょうか?この年になれば、学歴社会のモデルに会わない人をいっぱい知ることになります。超有名校出身なのに、二流大学出身者と机を並べ、同じ給料をもらっている人もいます。なによりも、「家族仲良く、健康で」ということに関して、出身大学も勤務会社も影響を与えません。そう考えれば、子どもが学校の序列がイヤになったら、逃げ出せばいいことです。

 でも、そうなると学校が空っぽになるかもしれません。また、学歴社会のらち外に出れば、それはそれでリスクも生じます。でも、それはサルの社会でも同様です。社会的地位の低いサルが、どんどん出てしまったら、その群れ自体の力がなくなります。結果として、社会的地位の高いサルにとっても不利です。社会的地位の低いサルにとっても、群れから離れれば不利になることは確かです。だから、ちょっとイヤだから直ぐに出ることはしません。したがって、社会的地位の高いサルと、低いサルの、ほどよいバランスの中で群れが成り立っています。結果としては、低いサルにも、それなりにいごごちの良い群れとなります。でも、そのようなバランスが生じるためには、「逃げられる」ことが大事です。逃げられない状態では、社会的地位の高いサルのみが肥え太ることになります。だから、学校も「逃げられる」ようにする必要があると思いました。』

 私は学習臨床コース、そして教職大学院の立ち上げに関わりました。その際、研究室の異動を学生さん達の権利にすることを最重要視していました。それが学生さんにとって大事なことだと思っているからです。

 実は、このシステムは教員にとっても大事なのです。何故だか分かりますか?それはパワハラ・セクハラ対策になるのです。パワハラ・セクハラをしている人はそれを自覚していません。だから、それがエスカレートする前にストップできるのです。さらに、パワハラ・セクハラで訴えられたとき、「じゃ、何故異動しなかったか?」ということが訴えた人が聞かれます。

 小中高でもパワハラ・セクハラ対策が大事な時代が来るはずです。だから、小中高でもクラス担任や教科担任を選べるようになる方が良いと思っています。ただし、前提があります。それは選択された人数が多ければ「偉い」ということではないということはみんなが理解しなければなりまん。ただし、数年にわたって「0」だとしたら、それは厳しい評価を受ける必要があると思っています。

12/12/26(水)

[]最後は人 07:22 最後は人 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 最後は人 - 西川純のメモ 最後は人 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私も最初は話術、面白教材、教師ドラマ路線というごくごく当たり前の意識で教師になり、研究者になりました。しかし二十年以上研究を続けて分かったのは、最後は「人」の勝負であるということです。分かってみれば当たり前のことです。自分の小中高大の恩師を思い起こせばそうだと思います。

 もちろん、話術、面白教材、教師ドラマ路線が無効であるとは言いません。ただ、それを使う「人」が大事なのです。多くのノウハウでは話術、面白教材、教師ドラマ路線の詳細は書いています。しかし、本当は何故それを使おうと思ったかという「人」が大事です。

 リンカーンの言葉の通りに、多くの人を長く騙すことは出来ません。話術、面白教材、教師ドラマ路線のテクニックで子ども「達」を騙せるのは3ヶ月が限界です。

 でも、「人」と言われても困りますよね。滝に打たれれば「人」が出来るのでしょうか?千日の間の行を行えば「人」が出来るのでしょうか?出来るかも知れませんが、多くの人はそれは出来ないでしょう。『学び合い』では「一人も見捨てない」という一点を押さえれば集団を管理できる「人」が出来ると考えています。

 なお、上記は単なる経験論では無く、二十年間以上の学術データ・実践データによって構築されています。

[]広げる 07:22 広げる - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 広げる - 西川純のメモ 広げる - 西川純のメモ のブックマークコメント

私の大好きな言葉に「自らの製品、サービス、プロセスを自ら陳腐化させることが、誰かに陳腐化させられることを防ぐ唯一の方法である。(ドラッカー)」という言葉があります。私は研究者ですので、『学び合い』の可能性の最先端を走り続けなければなりません。日本中の同志が思いもつかない可能性を見いだすのが私の仕事だと思っています。多くの教師には新興宗教と揶揄され、でも、同志の方にはごく普通の授業も二十年以上の研究の積み上げによって徐々に形成されているものです。5年後、10年後に同志の方がごく普通と思う、現在は「そ、それは・・・」と思う『学び合い』の実践を今やっています。

 しかし、私は大学教師ではありますが、小学校、中学校の教師ではありません。高校教師だったのは四半世紀以上前です。当然、そこでの実際は今実践される方の方がご存じです。私はその方々に「可能性の種」をお渡しし、私のところに集まる全国の同志のノウハウを整理して提供しています。

 今、本を作る関係で何人かの同志に原稿をお願いしています。それを読んで涙を流しています。可能性の種がどんどん育ち、私の予想を超えた大木となっていることに驚きます。そして、私が予想していない可能性の種を生み出しています。本当に素晴らしい。その可能性の種をより多くの方に伝えたい、と願っています。

12/12/25(火)

[]プレゼント 07:15 プレゼント - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - プレゼント - 西川純のメモ プレゼント - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日はグーグルの「サンタさんは今」というサイトを見てニュージーランドを出発したあたりで息子は寝ました。

 今日の朝早く、寝ぼけながら靴下(家内特製の巨大靴下)の中にプレゼントがあることを手探りで確認し、それを家内に報告し二度寝に突入した息子でした。

 起きて確認すると、動画を撮れるカメラであることを発見して大喜びです。よかった、よかった。

12/12/24(月) このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

*[親ばか]サンタクロース

 最近のことです。私が仕事をしていると、息子が何かしています。じっと見るとお祈りをしているようです。息子に聞くと、中学校受験でドタドタしていたのでサンタさんへのお祈りをしていなかったので一生懸命にお祈りをしているそうです。

 「何をお願いしているの?」と聞きますが、なかなか言いません。「言わないところをみると、ゲームだろう。でも、中学校になったら勉強が忙しくなるのだからゲームはダメだ。第一に、今でもゲームは山ほどあるだろう。お前のためにならないからゲームはあげないで下さい、とお父さんからサンタさんにお祈りするから、ゲームは持ってこないよ」というと不満そうです。しかし、ゆっくりと中学校の状況を説明するとしぶしぶながら納得してもらいました。なんか別のものをお願いし始めたようです。が、それでもゲームをお祈りしているようにも見えます。いずれにせよ一生懸命にお祈りをしています。

 以前に同志から聞いたエピソードが再度書かれていました(http://goo.gl/ueJ8t)。最後の部分が心に刺さります。このような子を救うには、教室レベルでは無理です。学校が核になった地域コミュニティが再生されなければなりません。急がねば、と、ウルウルしながら書いています。

12/12/23(日)

[]音・言葉 15:21 音・言葉 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 音・言葉 - 西川純のメモ 音・言葉 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 高校時代はオフコースを何度も何度も聞きました。その時感じたのですが、最初に好きになった曲が、聞き込むとそれほどではなくなります。逆に最初にはそれほどとは思わなかった曲が、聞き込むと大好きになります。最初は音で判断し、最後は言葉で判断しているように思うのです。

 高校教師時代以来、落語をずっと聞いています。高校教師時代は一斉指導の基礎技能として話術を学ぶために聞いていました。『学び合い』の場合は話術は必須ではありませんが、何故か落語は大事なように思えるのです。その理由が分かったような気がします。

 新作落語で勝負している人は、その内容で笑わせます。しかし、何度も何度も聞けば賞味期限が切れます。古典は賞味期限が長いですが、それでも何度も何度も聞けば賞味期限が切れます。それは名人上手と言われるような方もです。

 何度も何度も聞いていて最後に残るのは、その人の声のように思うのです。その人の声が心地よく感じる人は、何度聞いても心地良い。きっと声の音ばかりではなく、マクラの内容からその「人」を感じ取っているのだと思います。

 四半世紀以上、ずっと聞いて心地よいと感じるのは、三遊亭圓生、柳家小さん、柳家小三治、柳家さん喬、桂米朝、桂枝雀、桂文珍、立川志の輔です。得に、圓生、さん喬、米朝の声が大好きです。

 きっと『学び合い』でも話術ではなく、人が伝わる声が大事なように思うのです。

12/12/22(土)

[]化学反応 19:29 化学反応 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 化学反応 - 西川純のメモ 化学反応 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日の全体ゼミには学部2年の6人が初参加しました。

 私は人間は関係の生物だと思っています。新たな人との組み合わせをすると、一人一人が全く違った人になります。それは化学反応みたいだと思います。

 私はそれを見取ってニヤニヤしていました。

[]戸北先生の会(OBへ) 05:29 戸北先生の会(OBへ) - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 戸北先生の会(OBへ) - 西川純のメモ 戸北先生の会(OBへ) - 西川純のメモ のブックマークコメント

 業務連絡です。戸北先生が本年度でご退職になります。そのため会をいくつか催しますが、戸北ゼミ・根本ゼミ・西川ゼミのOBOGの方向けの会を2月23日に行います。ご案内の手紙を年末にお送りします。が、住所リストの抜けがあるため、届かない方もおられると思います。もし、参加や記念品のご希望があり、届かない方は、私に連絡下さい。

12/12/21(金)

[]冬至 21:12 冬至 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 冬至 - 西川純のメモ 冬至 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 家内は節を大事にします。本日は冬至です。ということで、本日はゆず湯で冬至カボチャを食べました。

12/12/20(木)

[]語ったこと 07:00 語ったこと - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 語ったこと - 西川純のメモ 語ったこと - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教職大学院には教職デザインコースという学部コースが連動しています。昨日、そのコースの2年生6人が、西川ゼミを希望して卒業研究をすることになりました。教職デザインコース16名のうち6名です。何人かは来るだろうと思っていましたが予想を超えました。学年160名で教員が160名の大学で6名はかなり多いと思います。

 気になったのでゼミ生に勧誘したのかと聞きました。しかし、「やめた方が良いよ」と言ったとのことです。ある学生は、「僕は必死になって止めました」と言っていました。不思議です。

 本日、ゼミ配属が決まったので6人を集めました。そして、西川ゼミは日本を変えるゼミだと語りました。日本には地獄の苦しみをしている子どもや教師がいます。そして、そうで無い子どもも、いつ自分がそうなるかビクビクしています。そして、成績の上位層の子どもも、そのように苦しんでいる子どもの中で学んでいます。我がゼミは何かが分かるとか、何かが出来るとか言うレベルのことをやっているのでは無く、子ども達の人生を変えることをやっています。そして、卒業研究レベルのことであっても、日本のどこかにいる地獄の苦しみをしている子どもや教師を救うことが出来ます。そして、実際に過去のゼミ生が何を成し、それがどのような影響を与えたかを説明しました。

 今の段階では「この人、日本を変えるなんて言っているけど本気かな?きっと表現のあやだよな」と思っていると思います。当然です。しかし、数ヶ月で「この人、本気で信じているのだ」と分かります。そして1年以内に、「自分たちも日本を変えることが出来る」という可能性を理解します。

 あ、今わかりました。そうだ。「自分たちも日本を変えることが出来る」と思っているゼミ生に「西川ゼミはやめた方が良いよ」と言われたんだ。言葉の裏の意味が伝わったのかも知れません。

[]私の役割 05:50 私の役割 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 私の役割 - 西川純のメモ 私の役割 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ゼミ生の中の一人が卒業研究をおおよそまとめられたと、私に言ってきました。あとはゼミ生間でチェックし合い、私は最終チェックです。その学生のテーマは、学校で一人きりで『学び合い』を実践している人の悩みと、その解消法を明らかにすることです。結局、子どもと同じで多様な人と繋がってごちゃごちゃするしかありません。『学び合い』のセオリーです。しかし、本質的な解決先は、日本の2割の教員が『学び合い』を実践するぐらいにならねばならないと思っています。

 個人レベルの実践に関しては、スタートブックとステップアップを書いたので基本的な条件は整ったと思っています。あとは特別支援の手引き書が必要です。そして、学校レベルの『学び合い』の手引き書が完成すれば2割の教員が『学び合い』を実践するための基本的な条件は整ったと思います。

 今の予定では、『学び合い』を全く知らない人向けで、学ぼうという気が無い人をいつの間にか『学び合い』に引き込もうとする本が最終段階に入っています。そして、全校『学び合い』の本も流れに乗っています。この二つは来春までに世に出したいと願っています。そして、来年の秋までに特別支援の本をまとめたい。

 では、その次に何をするのが私の仕事なのか、と考えます。大学の教師である私が出来るのは、『学び合い』の入り口を示すことぐらいです。そこから先は実際に小中高の教壇に立たれている方がプロです。

 一つは、日本中で実践されている先進的で可能性の高い実践をまとめて世に出すと言うことかな、と思います。また、学校レベルの『学び合い』が広まれば、学校をコアとしたコミュニティ再生の本をまとめるのもありですね。でも、全国の実践者が『学び合い』の本を出版し、それが出版社の営業として成り立つレベルにまで『学び合い』が広がったら、私が本を出す役割は終わったように思います。早くその段階に至りたいと願います。

 そんな状態になれば、地獄の苦しみに悩んでいる子どもや保護者や教師がどれほど救われるかと思い、私の知っている具体の人たちを思い浮かべると焦ります。

karakusa01karakusa012012/12/21 00:132割の教員ですね…そう思うとやはり焦ります。本校のような小さな学校でも…

jun24kawajun24kawa2012/12/21 05:14そう、焦って下さい。子どものため、同僚のため、自分のため、自分の家族のため。

12/12/19(水)

[]教育実習 19:51 教育実習 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 教育実習 - 西川純のメモ 教育実習 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教職大学院には4ヶ月程度の教育実習があります。本日は教育実習でお世話になった学校の一つの学校にご挨拶に行きました。色々と馬鹿話と相談をして、帰ろうとすると校長先生からお酒とお米を頂きました。ビックリです。

 教育実習の最後に学生の指導教員が校長先生にお酒とお米を頂くなんて、おそらく上越教育大学の教職大学院しかあり得ないと思います。聞いたら、学生も校長先生からプレゼントを頂いたそうです。

 本学教職大学院の教育実習は学部の教育実習と根本的に違います。学校の先生方と一緒になって学校をよくすることが実習なのです。授業をして終わりではありません。ありとあらゆることをします。最終的には学校の先生方と仲間になり、そして忘年会等の会に呼ばれるような関係を結びます。その学校の準職員になることが実習なのです。

 我がゼミの場合は4ヶ月だけでは無く、ほぼ年間を通して学校と関わり続けるのです。お酒やお米は嬉しいですが、それ以上に、実習校の校長先生からプレゼントをいただけたことが誇らしいと思います。

 もちろん、その校長先生の特徴もあると思います。その先生は豪放磊落な方です。時にはバッサリとした発言もあります。しかし本当はとても神経細やかな方です。その先生が前に校長を務められた学校に我々のゼミが入りました。その学校での忘年会にゼミ生が呼ばれました。ゼミ生曰く、生涯で一番楽しい飲み会だと。その飲み会で、その校長は女性職員にバラの小さな花束を配ったそうです。え?っと驚きましたが、そちらの方が本当の姿なのだろうと思います。

 実習校と良き関係を築けたことを喜びます。実習は終わりましたが、その学校のために我々が出来ることを少しずつでもやり続けたいと思います。

12/12/18(火)

[]合格 19:24 合格 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 合格 - 西川純のメモ 合格 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 息子が中学校に合格しました。ほぼ合格できるだろうとは思っていましたがホッとしています。息子には合格することではなく、その先だと言って尻をたたきました。それに息子は応えました。私の小学校6年の時に比べれば遙かに優秀です。

MizuochiMizuochi2012/12/19 00:01おめでとうございます!*\(^o^)/*

FlipperKFlipperK2012/12/19 01:20 お子さんの合格おめでとうございます。岡山の会で受付をしていたうちの娘も今年高校受験です。どうなることやら…。

jun24kawajun24kawa2012/12/19 18:33ありがとうございます。
みんな合格になります!

12/12/15(土)

[]私 22:14 私 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 私 - 西川純のメモ 私 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は二十年以上、大学教師をしています。学部生や大学院生がゼミ決定をするとき、最終的にどのゼミとどのゼミにするかを悩みます。悩むに足る悩みです。

 私は私を客観的に評価できません。しかし、学生さん達は評価します。だから学生さん達が最終的にどのゼミとどのゼミで悩んだかで、私が学生さん達からどのように見られているかが分かります。

 私が理科コースにいたとき、同じ理科教育の先生のゼミと私のゼミと悩む人は殆どいません。その代わりに、後に学長になった地学の先生と私のゼミを悩む人は比較的多いです。その先生の授業の展開、学生との接し方は私と近いと思います。

 同様に、教職大学院において私のゼミとその先生のゼミを悩む人が多い先生がいます。ありとあらゆるところで、似ているな~っと思います。授業においても、求めてやっていたことも。そして、対人関係の気の使い方も(表現方法は違いますが)。

 しかし、今年の学部2年生のゼミ選択の基準が今までとは変わっているようです。私が変わったのかな~。それとも、周りが変わったのかな~


[]ゼミ生 15:01 ゼミ生 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ゼミ生 - 西川純のメモ ゼミ生 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今、2年生のゼミ配属が決まる時期です。様々な学生さんが面談にきます。ふと、私自身を思い出しました。

 私は卒業研究でも、修士論文でも、お願いした先生から断られました。ま、当然でしょう。当時の私は両手に指輪をつけて、ヒゲを生やし、パイプを吹かし、絹の三つ揃いを着て幌付きジープを乗り回すような人でした。毎週東京に戻り、銀座や池袋で遊び回る人でした。

 今の私も、当時の私のような学生さんがゼミに所属したいと希望されたら断るでしょう。しかし、私は絶対に石坂先生、小林先生に指導してもらいたかった。そのため、食い下がってなんとかゼミに所属することが出来ました。そして、その選択は正しかった。今の私があるのは、お二人のおかげです。

 私みたいな学生も、ゼミに所属すれば変わります。そして、それなりの年齢になれば、それなりのおっさんになります。

 面談に来る学生さんと話しながら、色々なことを想像します。

12/12/14(金)

[]3学年『学び合い06:47 3学年『学び合い』 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 3学年『学び合い』 - 西川純のメモ 3学年『学び合い』 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日、ある学校の三学年『学び合い』の最初に立ち会いました。異学年『学び合い』はとにかく、安全確実です。だから、子ども達が成功することは確信があります。もんだいは、その良さを先生方が感じていただけるか、ということです。

 ところが、非常に優秀な先生方だったので、それは杞憂でした。また、大きな一歩が生まれたと感じ嬉しかったです。

12/12/12(水)

[]私の失敗 19:54 私の失敗 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 私の失敗 - 西川純のメモ 私の失敗 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 若い人、それも本当に教師になろうとする若い人を見ると頼もしく思います。しかし、同時に私と同じ失敗をするだろうな・・・と思います。

 今の教師の理想像は、子どもの親であり、子どもの兄・姉として接する姿です。しかし、それは無理ですし、それによって子どもを見捨ててしまいます。何故なら、親や兄・姉として接することが出来る子どもの数は数人です。つまり、大多数の子どもはそのように接することは出来ないのです。

 私が教師だったとき、独身であることもあって全ての時間を教育に向けることが出来ます。自分を青春ドラマの教師に投影していました。そして、そう思えました。が、結果として多くの子どもを奈落の底に突き落としたことを知っています。おそらく、そう思った人はいないでしょう。おそらく突き落とした子どもさえも、良き教師像に侵されているからです。そして、『学び合い』を知るまでの私もです。

 しかし、今の私はそれを知っています。『学び合い』を知れば、それまで自分がしていたことが恐ろしくなります。どれほどの子どもに被害を与えてたかと・・。そして、私の教え子の場合は、皮一枚で学校とつながっているような子どもです。そして、学校とのつながりを切れば、あとは奈落の底です。私は善意から、その一枚を切っていたのだと思い、恐ろしくなります。

 一般の「良い先生」を目指すとどのようなことが起こるか、そして、そのまま10年、20年たつとどうなるかを詳しく講演で語ることがあります。でも、語れば語るほど、自分の教え子のことが走馬燈のように思い出され、空恐ろしく、また、悲しくなり、聴衆の前で不覚にも辛くて号泣してしまうことがあります。

 私の教え子に対して贖罪のしようがありません。せめて、東京都八王子市近郊の学校に『学び合い』を広げれば、教え子の子どもに対して贖罪が出来ます。でも、それもかないません。私の場合は、私の教え子は既に40才以上です。彼ら、特に女の子は早めに妊娠するので、教え子の子どもたちの中には既に学校教育を終えて人もいるでしょう。そのような場合、私が出来るのは、彼らの孫に対しての贖罪のみです。

 でも、同志の皆さんは、その子たちの子どもに対して贖罪が出来ます。いや、急げば、教え子に対して贖罪が出来ます。うらやましいと思います。私が『学び合い』にたどり着いたのは、高校教師を辞めてから十年以上もたってからで、それを広げるには何が必要なのかを分かり始めたのは最近(つまり二十年以上も後)です。

 本日も、過去のテレビドラマ的な教師像の私を思い出し、研究室の中で号泣してしまいました。皆様、お力をお貸し下さい。

karakusa01karakusa012012/12/12 22:18したたかにがんばります。

jun24kawajun24kawa2012/12/13 21:19期待しています。

12/12/11(火)

[]指導教官 21:22 指導教官 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 指導教官 - 西川純のメモ 指導教官 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今、卒論の研究室選びの面談を受けています。先ほど気づきました。

 私の卒論の指導教官の先生は私とは31歳違いました。今面談している学生さんは20歳です。つまり、その当時の指導教官は51歳です。ところが、私は53歳。ということは私が指導教官に面談した以上の年齢差です。ビックリ。

 学生さんが緊張するのも当然です。

 その当時の指導が学生さんをどう見ていたか、今は分かります。みんなみんな可愛いな。

12/12/10(月)

[]表情 21:13 表情 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 表情 - 西川純のメモ 表情 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、昨年の冬から我がゼミが関わっている学校の全校『学び合い』を参観しました。穏やかに流れる時間中で(おそらく多くの教師には学級崩壊状態ですが)、私は教室の後ろに座りながら泣いていました。

 昨年の冬に全校『学び合い』を始めた当初、教えてと言えず、教えてもらえず、そのなかできょろきょろしていた子どもの不安そうな子どもの穏やかな、そして他の子どもに教えている姿を見ながら、人知れずボロボロと泣いていました。

 『学び合い』は間違っていない。私が生きていることによって、幸せな時間を過ごしている子どもがいる。そう感じて、嬉しくて泣きました。もっと、せねば。苦しんでいる子どもは山ほどいます。苦しんでいる教師もいます。

12/12/09(日)

[]違い 18:44 違い - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 違い - 西川純のメモ 違い - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』で「一人も見捨てない」と主張しても、多くの人は「福祉」を連想すると思います。つまり、苦しんでいる人を救うというイメージです。そして、「結局は無理だよな~」と思います。何故なら、現実社会ではそれが無理ですから。

 確かに今の社会では「一人も見捨てない」は無理です。しかし、『学び合い』では実現できます。では何故でしょうか?

 今の社会で「一人も見捨てない」と言った場合、予算の配分で実現しようと思っています。しかし、有限の予算を誰かに配分することは、誰かから奪うしかないのです。これでは「一人も見捨てない」は絶対に実現できません。

 『学び合い』だって、誰かを教えれば、自分の成績が下がるという状態だったら、続くわけありません。また、「○○さんは○○という障害があるから、点数を○点上乗せします」と言ったら、「何でだよ~」という声が上がるに決まっています。

 『学び合い』では、誰かを教えれば、それによって自分の成績が上がることを実感できます。さらに、成績だけに注目するのではなく、クラスの居心地の良さや将来においてのメリットに着目させます。そして、成績はテストの点数で決めます。決して学び合ったか否かで点数を加えたり、削ったりはしません。何故なら、『学び合い』で実現したいのは点数という「ちんけ」なものではないからです。

 では、どのような社会が『学び合い』なのでしょうか?

 まず、基本的に生活補助はしません。その代わりに、周りの人たちが各人に合った仕事を見つけます。そしていっしょになって仕事をします。色々な人が関わることによって、新たな産業が生まれます。色々な人が関わることによって、お金をかけずに子育てが出来ます。色々な人が関わることによって、お金をかけずに楽しめます。それぞれの人の能力によって収入は天と地ほどの差が出来るかも知れません。しかし、収入が人の幸せを決めるわけではないことを、みんなが知っている社会です。その代わりに、人との関わり、そして、その関わりにおける行動によって得られる「尊敬」こそが人の幸せに繋がることを文化としている社会です。

 そんなことを学校教育で育てたいのです。

 福祉や被災者支援が「予算」で主に議論されている現状に、正直、うんざりしています。有限のパイを奪い合っている限り、絶対に一人も見捨てないなんて無理ですから。

追伸 きっと、そんなことを言ったって「予算」がなければ何も動かない、という人がいるでしょうね。それは「人」を信じていないのです。それは競争させねば子どもは勉強しないと思っている教師と同じです。

[]ご降誕 17:11 ご降誕 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ご降誕 - 西川純のメモ ご降誕 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は家内の誕生日です。家内が生まれてくれたために、今、私は生きられている。そのことを感謝する日です。

12/12/08(土)

[]隠れキリシタン 09:07 隠れキリシタン - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 隠れキリシタン - 西川純のメモ 隠れキリシタン - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私の住んでいる上越にも隠れキリシタンのように『学び合い』を実践している方がおられます。そういう方には、宗門改の追求をかわすのにはどうしたら良いかを伝授します。

 どうせ宗門改は『学び合い』のコアの部分は何かを理解していません。コアの部分は、だれからも文句のつけようのない「一人も見捨てない」というものなのです。ただ、それを実現しようと徹底的に純化した授業の姿は異端に見えるだけのことです。見えるだけなのですから、見え方をちょいと変えれば『学び合い』には見えません。

 その一つが、ステップアップで紹介した週1度の『学び合い』です。その他色々ありますが、それをアドバイスします。

12/12/07(金)

[]私の出来ること 19:26 私の出来ること - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 私の出来ること - 西川純のメモ 私の出来ること - 西川純のメモ のブックマークコメント

 高校理科教師だった私が、今、小中高の先生方に国語、算数・数学、理科、社会、音楽、美術、体育、技術、家庭科、英語等の教科指導をアドバイスするなんて昔の私は想像できないでしょう。でもしています。でもそれが出来るのは、『学び合い』の入門の部分だからです。私としては早く、そのツールをそろえたい。

 とりあえずは、異学年『学び合い』と特別支援『学び合い』の入門をするためのツールです。それが私に出来ること。全国の同志のお力でそれを実現したい。

[]追われる 06:47 追われる - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 追われる - 西川純のメモ 追われる - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は仕事が早く、どんどん終わらせます。結果として、期限に追われることは殆どありません。が、この数日、追われています。とほほ

karakusa01karakusa012012/12/08 23:40『学び合い』の考え方は小中高大・社会人を問わないところが人を引き付けるところの魅力なのだろうと思います。「一人も見捨てない」は無敵だと思います。

jun24kawajun24kawa2012/12/09 05:34無敵の正義の味方!

12/12/06(木)

[]早さ 06:07 早さ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 早さ - 西川純のメモ 早さ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ある本の原稿を実質3日で書き終えた。我ながらビックリです。考えて書いたというより、頭の中にある原稿をカットアンドペーストする感じに近い。私は日本中の人から毎日質問を受け、毎日応えています。その定型的な文章が頭の中にあるからだと思います。

tako-suketako-suke2012/12/06 11:12たくさん質問をしている一人です。先生,仰るようにFBへの反応が増え,ブログが減っている感じがします。自分も日々が辛くて同士の皆さんのブログが読めない日が続きましたが,先生にお会いして,気持ちがだいぶ軽くなったのでできるだけ皆様のブログを読んでいこうと思いますm(_ _)m

jun24kawajun24kawa2012/12/07 06:24つながりがパワーです。

tako-suketako-suke2012/12/07 18:01はい。恢復しますm(_ _)m

12/12/02(日)

[]否定 07:27 否定 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 否定 - 西川純のメモ 否定 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』を否定している方の主張を調べてください。100%、授業方法だと思って否定しています。

[]違い 06:55 違い - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 違い - 西川純のメモ 違い - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』と他の決定的な違いは、『学び合い』は会社経営にも適用されるし、理想社会にも適用されます。私自身、学校をコアとして理想社会が形成させたいと願っているし、事実、それを一歩一歩実現しています。例えば、異学年の『学び合い』を実践し、その中に保護者集団、地域社会をとりこみ地域コミュニティを再生しようとしています。

 しかし、『学び合い』以外を社会に適用すれば、ザミャーチン『われら』、ハクスリー『すばらしい新世界』、オーウェル『1984年』のような社会になる。せいぜい慈愛あふれる啓蒙君主の国になるでしょう。『学び合い』における教師は、専制君主ではなく、明確な明文法に基づいて法を執行する公務員です。子ども達は教師に従うのではなく、教師の上位にある「一人も見捨てない」という法に従います。

 教育基本法第1条には、教育は民主的な国家の形成者を育成しなければならないと書かれています。しかし、それが専制国家のように行われている。何故、その矛盾に気づかないのでしょうか?『われら』における恩人、『すばらしい新世界』における総統、『1984年』におけるビッグ・ブラザー、いずれも自分たちは良いことをしていると信じていると思います。ただ市民を自分で考えられる存在とは考えず、自由に考えさせれば混沌が生じると思っているのです。そして、その考え方が、現在の授業の根底にあります。

 おそらく授業と社会は違う、と言う方もいるでしょう。でも、そこが『学び合い』と他の決定的な違いだと思うのです。つまり、考え方と授業方法の違いです。『学び合い』も授業方法のレベルで理解していると、社会に適用することは出来ません。

12/12/01(土)

[]ノート指導 18:33 ノート指導 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ノート指導 - 西川純のメモ ノート指導 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「東大生」と「ノート」というキーワードで検索すると色々な書籍が出ています。読めば、さすが東大生と思います。ノートでしっかりまとめることが、ある一定以上に伸ばすためには必須なことだと考え、先生方はノート指導をされます。

 しかし、そうでしょうか?万人に合ったノートの書き方というのがあるでしょうか?結論から言えば、そんなものはありません。人は一人一人違います。例えばです、ノーベル物理学賞の受賞者同士が黒板で書いたものは、おそらく凡人にはちんぷんかんぷんでしょう。いや、並の物理学者でも意味不明なのではないでしょうか?東大生のノートは、東大を狙うような子どもには有効でしょうが、一般の子どもには有効とは思えません。

 教師がノート指導をする際、何を根拠によいノートのあり方を決めるのでしょうか?結論から言えば、そんなものを決められる学術的な研究はありません。逆に、人間の認知の多様性を明らかにする研究成果は山ほどあります。そこから言えば、そんなものはないと学術的に言えます。では、何を持って良いノートのあり方を決めているのでしょうか?十中八九は自分の経験を元にしているはずです。しかし、それは教師になるような人にとって良いノートになるかも知れませんが、指導で悩んでいる子どもにとって良いノートにはなりません。

 では、一人一人の「その子」にとって良いノートのあり方は決める際、善し悪しを決められるのは誰でしょうか?それは「その子」なのです。それが『学び合い』の考え方です。以前、『学び合い』におけるノートの変容を調べたことがあります(野口雄一、西川純(2009.5):『学び合い』をリードする学習者に関する研究、臨床教科教育学会誌、臨床教科教育学会、9(1)、35-60)。それによれば、「みんなが課題達成する」ということを求め続ければ、子ども達は互いのノートを比較しながら、自分なりのノートを作り上げているのです。

 本日、息子の社会のノートを見ました。正直、腰を抜かしました。今まで色々な子どものノートを見ましたが、こんなノートは初めてです(http://goo.gl/ptCju)。本当に素晴らしノートです。が、おそらく硬直的なノート指導をしている教師には理解不能だと思いました。(幸い、息子の担任の先生から「たいへんよくできました」」の判子を頂きました)

 ちなみに、私は小中高大大学院という一生涯の学校教育の中で、一度もノートを書いたことがありません。正月になると親がノートを買って、しっかり書くように言うのですが、続きません。理由は私が悪筆で、自分の書いたノートが読めないからです。そのため、三日坊主どころではなく、その日のうちに断念します。そのため、小学校高学年ごろにはノートは書こうとはしません。その代わり、授業中は教師の話を聞いて、教科書にちょこちょこっとメモをする程度です。算数・数学は教科書の欄外に計算をしました。そんな私ですが、算数・数学の中学校、高校での成績は良かったです。理科、社会に関しては小学校高学年以来、5(もしくは10)以外の成績をとったことはありません。そんな子どももいます。

yu10514yu105142012/12/02 00:36西川先生,こんばんは。今の現場でも,子どもたちは自分のノートを作って勉強しています。ノートを書く量は少なくとも,テストの成績は抜群な子もいますし,勉強が苦手な子はまとめるポイントを友達と相談しながら書いています。子どもは,自分のペースでわかったことをまとめられるから勉強しやすいと言っています。算数に苦手意識をもっていた子は,勉強ができるようになってきたと嬉しそうに話してくれました。

jun24kawajun24kawa2012/12/02 06:59『学び合い』におけるノートの変化を毎日みられるようになったね。みていると生き物みたいで楽しいね。