西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

西川純です。新潟県上越市の上越教育大学の教育実践高度化専攻(教職大学院)で『学び合い』を研究しています。諸般の事情で、このブログのコメントは『学び合い』グループのメンバー限定です。メンバー登録は、いつでもOKです。ウエルカムです。なお、メールはメンバー以外にもオープンですので、いつでもメールください。メールのやりとりで高まりましょうね。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。西川研究室はいつでも参観OKです。 詳細は http://www.iamjun.com/をご覧下さい。 もし『学び合い』グループに参加される場合は、 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/をご参照ください。
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本格的にトライする人も多くいると思います。その際、人とのつながりが大事です。身近にいる人と繋がれるとありがたいですよね。『学び合い』を実践される方は、『学び合い』マップ(https://www.google.com/maps/d/edit?mid=zDInXkSSxyO4.kNDji5uDNm0Y)に、是非、登録下さい。登録は、『学び合い』マップ登録フォーム(http://form1.fc2.com/form/?id=77081b4d4f40dd2f)から出来ます。  「私なんて、人になんか教えられるレベルに行っていない」と思う方へ。だからいいんですよ。一番知っている人が、一番の教え手ではないことは『学び合い』を実践しているならば、子どもを見れば分かるでしょ。それに、教える必要はないのです。共に学び合えばいいのです。いや、愚痴を言ったり、笑ったりする、それでいいのです。  是非、一人でも多くの人がマップに登録下さい。強く、強く、お誘いします。

12/07/25(水)

[]読者様 15:42 読者様 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 読者様 - 西川純のメモ 読者様 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私の読者様の最年少記録者だと思います。読者様は神様です。http://goo.gl/wZugE

[]ただ乗り論 12:27 ただ乗り論 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ただ乗り論 - 西川純のメモ ただ乗り論 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』では一人も見捨てないことを子どもに求めます。そして、それが自分の得であることを語ります。しかし、そのような『学び合い』に対して、ただ乗りする人がいるのだから、そんな性善説的なことは成り立たない、という人がいます。でも、ただ乗りする人がいても、得なのです。何故でしょうか?

 ある人工知能のプログラムの大会がありました。プログラム同士が協力したり、裏切ったりすることができるのです。様々な戦略を組み込んだプログラムが出場しました。しかし、勝者は馬鹿馬鹿しいほど単純な戦略でした。その戦略とは、「裏切らない。もし裏切られたら、次に協力を求められたら拒否する。しかし、次の次に協力を求められたら協力する。」という至極当たり前の戦略でした。

 『学び合い』が「徳」で動くものならば、裏切られても、ただ乗りの人も、関係なく協働するでしょう。しかし、『学び合い』は利害計算の上の「得」で動いています。例えば、ただ乗りの人がいても、それを見捨てようとしません。しかし、見捨てないための努力は限られています。ただ乗りが続けば、その努力はどんどん小さくなります。しかし、0にはしません。そして、その情報はその集団全体で共有しますから、ただ乗りの人は集団の総和の援助努力は0にはなりませんがどんどん小さくなります。そのうちにただ乗りする人は自分が損になっていることが分かり、ただ乗りの戦略をやめます。しかし、もし、それが分からないならば、「見捨てられる」のです。

 福祉を悪用する人がいます。何故かと言えば、その人の実態を知らない人がお金を一律に与えているからです。もし、お金を与えるか否か、どの程度与えるかを、総和としての財源を共有するその人の身近なコミュニティーが判断したならば、悪用する人は絶滅するでしょう。

 そんなだったら、ただ乗りを繰り返す人がいたら、早々に「0」にすればいいのではないかという意見もあります。しかし、そうすれば「一人も見捨てない」という大原則自体を集団が信じられなくなってしまうのです。だから「一人も見捨てない」ということはゆるがせにしません。しかし、どの程度見捨てないかは、当事者集団が決めるのです。

 『学び合い』は「徳」で動いているわけではありません。己のエゴイズムを実現する背戦略として人を使っている姿なのです。しかし、その戦略が数百万年人類が使っている戦略なので、それが道徳の原型になってしまっているのだと思います。しかし、その根源はエゴイズムなのです。だから、ただ乗りがあり得るわけありません。

追伸 しかし、上記のことが教師が分かっていないと、ただ乗りを助長してしまいます。なぜなら、どれだけ努力するかの判断を教師が子ども達から奪ってしまうからです。


[]参観の手引き 09:29 参観の手引き - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 参観の手引き - 西川純のメモ 参観の手引き - 西川純のメモ のブックマークコメント

同志の方の依頼により、急遽、『学び合い』を参観する方への文書を作りました。どうぞお使いください。

https://dl.dropbox.com/u/352241/manabiai-data/net-book/sankan.pdf

osugi-symphonicityosugi-symphonicity2012/07/25 13:03「ただ乗り論」に対する説明、自分もこれまで何度かしたことがあったんですが、今日のエントリを読んでよりスッキリしました。福祉に応用して説明出来るのもいいですね!

10年前に滞在した東ティモールの村で、ある1人のホームレスの人に村人たちが代わる代わる食事を与えていた光景を思い出しました。その村は約600人の共同体だったんですが、村社会が「一人も見捨てない」を共有しながら身近な人たちが適切な支援方法を判断していたんだな、と、その時のことがより説明しやすくなりました。
また、村を維持・発展させていく上で「一人も見捨てない」という戦略を取ることがとても有効だということだということを、自然と共存している人間たちは(本能的な集合知・あるいは伝統として残っていった知として)知っているのかもしれないな、と思いました。

jun24kawajun24kawa2012/07/25 15:08そのことを子どもの時から学んだ大人を社会にあふれさせればパラダイスになります。ワクワクしますね。

motoryoumotoryou2012/07/25 18:42けっきょく,「ただ乗り」させているのも,教師,ということなのでしょうか。

tomkicktomkick2012/07/25 21:13西川先生
参観者用の文書ありがとうございます。1月の公開授業に向けて着々と準備が進んでます。がんばります!

jun24kawajun24kawa2012/07/25 22:13motoryouさんへ
 はい。特に、自分が楽をしたいから学び合わせたいという人はそうなりますね。自分は当然ですが、子どもを説得するには、当人に徳だと言うことを自信を持たねば説得できません。
tomikckさんへ
 大いに期待していますよ。

karakusa01karakusa012012/07/25 22:54今回はどの日記も共感できました。僕も10月に研究授業です。参観の手引き使わせていただこうと思います。tomkickさんの1月の公開授業が気になります。

jun24kawajun24kawa2012/07/26 05:30期待しています。そして、新刊書は同志にとって武器になると思っています。活用して下さい。

tokucyotokucyo2012/07/26 08:14「自分が楽をしたいから学び合わせたい」そんなつもりはありませんが…生徒には、そんなふうに見えてるのかなぁ…と、思ってしまいました。

jun24kawajun24kawa2012/07/26 16:03そう思っていないならば、そのように見えませんよ。大丈夫。

aki1021aki10212012/07/26 20:33最後の「しかし、上記のことが教師が分かっていないと、ただ乗りを助長してしまいます。なぜなら、どれだけ努力するかの判断を教師が子ども達から奪ってしまうからです。」の部分を、もう少し具体的に教えていただけますか?

jun24kawajun24kawa2012/07/26 22:02ステップアップの第5章をお読み下さい。結局、その子を何とかしたいという自分の気持ちを何とかするためにリーダー格の子どもに求めるとき、それが起こります。その子ではなく、自分の気持ちではなく、集団全てに得であることを理解しなければならないのです。