西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

西川純です。新潟県上越市の上越教育大学の教育実践高度化専攻(教職大学院)で『学び合い』を研究しています。諸般の事情で、このブログのコメントは『学び合い』グループのメンバー限定です。メンバー登録は、いつでもOKです。ウエルカムです。なお、メールはメンバー以外にもオープンですので、いつでもメールください。メールのやりとりで高まりましょうね。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。西川研究室はいつでも参観OKです。 詳細は http://www.iamjun.com/をご覧下さい。 もし『学び合い』グループに参加される場合は、 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/をご参照ください。
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12/01/08(日)

[]市場理論 22:25 市場理論 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 市場理論 - 西川純のメモ 市場理論 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私はイノベーター、アーリーアダプター、アーリーマジョリティ、レイトマジョリティ、ラガートという表現を使います。これは、ロジャーズとかムーアなどの、物が売れる時にどのような行動をするかという分類です。先だって、学生さんに聞かれたのでメモです。

 イノベーターもアーリーアダプターも、変革したいという意識は高い人で、そのためのアンテナの高い人です。両者の違いは、リスクをどれだけ引き受けるかということです。両者の違いは、その人が新しい物を見出した時の反応です。イノベーターの人は、「○○さんがやっているのね」というのが大多数の反応です。というのはイノベーターはリスクを恐れず、色々なことにトライします。結果として「はずれ」が多いのです。そのため、周りの人は、その人が「いい!」と言っても、「また始まった」といって動きません。

 ところがアーリーアダプターはリスクはそれほど負おうとはしません。どうやって判断するかと言えば、イノベーターの行動です。イノベーターもアーリーアダプターもアンテナは高いです。ですので、新しいものが生まれれば、ほぼ同時にそれを知ります。イノベーターはとりあえず購入し、アーリーアダプターはイノベーターの様子をじっと見て、購入します。

 アーリーアダプターとアーリーマジョリティの違いは、そのものを使うのは主に「自分」が使うとため思うのか、主に「みんな」が使うためと考えるかです。例えば、『学び合い』に関して私に質問する時、自分の実践にどう使えるかを主に聞くか、みんなが実践するにはどうしたらいいかを聞くかに端的に表れます。

 今のところ、『学び合い』はアーリーアダプターからアーリーマジョリティに移行しつつあります。

 ただし、イノベーターが偉いというわけではありません。あくまでも役割です。私は携帯に関してはラガートからレイトマジョリティだと意識ししています。

 そして、私の戦略はイノベーターとアーリーアダプターを固めて、アーリーマジョリティとレイトマジョリティ用のツールを用意したいと思っています。

[]考え方 22:25 考え方 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 考え方 - 西川純のメモ 考え方 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』の反対者も、同志も、いずれもイノベーターとアーリーアダプターだと思っています。だって、アンテナがめちゃくちゃ高いから『学び合い』を知っているのですから。でも、テクニック的なレベルで理解されている方が多く、私が本当に大事にしている「考え方」のレベルではなく、どうでもいいことで議論されている方が少なくないのでメモります。

 『学び合い』は「一人も見捨てず」という願いから発しています。私の場合は、教師としての原体験である高校教師時代のトラウマから発しています。多くの同志はその願いを共有していると思います。が、トラウマの程度が違います。そして、それ故に「教祖」とか「頑固」とも言われます。

 でも、「一人も見捨てず」という願いから、どのように私の考える『学び合い』の全体像があるかを説明し、誤りがあるならば、ご指摘いただきたいのです。

 私の言う「一人も見捨てず」は本当に一人も見捨てずです。もちろん、結果として、見捨ててしまう子どもはいるかも知れません。でも、それを願い続けることはぶれたくないと思います。

では、そうではないとは何か?過去5年間の子どもたちの中で、「あの子はしょうがない」という子どもが2人いたら、私の言う「1人も見捨てず」ではありません。1人の方は、過去十年間でも一人なら、私の言う「一人も見捨てず」です。しかし、過去十年間だったら4人になったら、私の言う「一人も見捨てず」ではありません。もちろん、自分がそれを乗り越えたとは言いません。私は凡夫です。でも、それを乗り越えたいし、乗り越えられない自分を恥じます。

 話が横道にはずれますが、年度末に東大に何人合格するかという高校のランキングが出ます。でも、母数は吟味の対象外です。どれだけドロップアウトしたか、無名の大学に行ったかは書かれません。これだったら、賢い人間をどれだけ集められるかの勝負です。その高校でどれだけの授業がなされるかは余り重要ではありません。これって、予備校の宣伝なんかも同じですね。でも、入学時の偏差値と卒業後の偏差値を分布で表す評価を出せば、高校の受験地図はだいぶ変わるでしょうね。

 本題に戻ります。上記の意味での願いを実現するとします(そうでない方は、その段階で、議論の対象外です)。私は、一人も見捨て素を実現するためには、「何のために学校で学ぶのか」を説得する必要があると思います。そして、「勉強しよう」と思った後には、思った「その子」に必要なサポートが必要だと思います。(これが間違っていたら、教えてくさい)

 私の知る限り、問題の多い子どもも、受験街道ばく進の子どもも、同じ語りが出来るのは、「多様な人と折り合いをつけて自らの課題を解決する」という『学び合い』の学校観以上のものを知りません。(これが間違っていたら、教えて下さい。)

 次に勉強したいという子どもをサポートするには、子ども集団を最大限に活用するしかないと思っています。少なくとも100万人普通の教師にとっては「まし」だと思っています。(これが間違っていたら、教えて下さい)

 つまり、一人も見捨てず、この前提を認められない方は、議論の対象外です。それを認めた上でならば、優れたものがあれば学びたい。

 このレベルの理論無しに、方法論レベルで是非を議論しているのは本質的ではない、と思うのです。このレベルとの整合性なしに、それに反する方法を併用することの是非を議論したいな、と思うのです。個々の事例の問題点はあった場合は、このレベルに戻して議論したいな~っと思います。

[]荒技 15:01 荒技 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 荒技 - 西川純のメモ 荒技 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 上越教育大学の教職大学院のメンバーはみんな授業が「ものすごく」巧い人たちばかりです。そういう人たちで固めた組織ですから。が、その中には天性の人と、努力の人というのがあります。

 前者の人は、巧まずとも面白くてためになる話を出来ます。ところが、後者の人は徹底的に準備して、それを達成します。例えば、ある人の場合、自分の話の順番の直前まで紙に何かを書いています。話の組み立てを書いているのです。

 1時間半の話、45分の話、15分の話、5分の話、それらは全く異なった構造をしています。当初はその話の組み立てをします。ところが、教師というのは話が長くなる傾向がある。そのため、当初15分と言われていた割り当て時間が、7分になり、5分になれば話の組み立てを変えねばなりません。それを周りの状況に応じて変更しなければならないのです。

 私の知る限り、二十人ほどのメンバーのうち、二人だけは後者の人です。その一人が私です。両方とも、飲み会や座談が不得意ですし、あまり好きではありません。というのは、飲み会や座談は、準備が出来ないからです。ですので、大抵は隅っこに座っています。話しかけても、授業のような能弁ではなく、また、話は面白くありません。実はそれが「地」なのです。

 私の講演や授業は、徹底的に原稿を用意し、どんなところで笑いを入れるかも計算します。そうでなければ講演が出来ません。

 先日の臨床教科教育学会では、私の仕事は懇親会の最初の挨拶だけと聞いていたので、非常に楽にしてきました。記念講演会の準備をしている実行委員長と講演会会場で馬鹿話をしました。

 記念講演会開始1時間前に、実行委員長が「○○先生は来ないですね」と一言。「もし、来なかったら先生お願いしますよ」とのこと、私は「あはははは」と大笑いして、私の講演は「高いよ~」と返しました。が、45分前になっても来られません。そこで自宅に電話しました。そうするとご自宅にいらっしゃいました。連絡の行き違いで午後だと勘違いであることが判明です。

 「先生お願いします」と頼まれました。私は私以外が出来る仕事は徹底的に拒否しますが、これは私しかできない仕事です。逃げられそうもありません。

 それから15分で話の基本的構造を決めました。15分でプレゼンを作りました。そして、それをUSBに入れて印刷することをお願いしました。会場に集まり始めた人の中で、話の流れを頭の中でシミュレーションしながら、どこに笑いを入れるかを考えました。そして1時間20分の講演を時間ぴたりに話しました。

 ホッとしています。というこは、私はゼミ生に怒る数少ないことは、発表時間を守らないことです。ですので、私自身がどんな状況でも、それを守らねばならないからです。

 でも、絶対に二度としたくありません。私のようなタイプの人間は基本的に当意即妙は無理ですから。

 天性の授業者に比べて劣等感を感じます。が、一面、良いところがあります。それは天性の人は、その才能を人に伝えることが出来ません。しかし、努力の人は、そのノウハウを人に伝えることが出来ます。

[]臨床教科教育学会 15:01 臨床教科教育学会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 臨床教科教育学会 - 西川純のメモ 臨床教科教育学会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日は臨床教科教育学会がありました。お世話をしていただいた信州大学三崎研究室の皆様のおかげで、気持ちの良く、充実した学会になりました。関係者の皆様に深く御礼申し上げます。

[]学会発表 15:01 学会発表 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 学会発表 - 西川純のメモ 学会発表 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 西川ゼミは『学び合い』で運営されています。今回の学会発表に関して、私は何もしていません。学生達が自主的にプレゼン練習会を行っているときも、当然のように私には連絡ありません。そして、素晴らしい発表をしました。文化だと思います。

 あ、ひとつ学会発表の準備で私のしたことがあります。準備をしている学生の周りで馬鹿話をしたら、「先生、忙しいですからあっちに行ってください」と言われました。つまり、邪魔したことぐらいが私のやったことです。

HirarinHirarin2012/01/09 22:38熱く、そして痺れるお話、ありがとうございました。先生が最後に言われた言葉の具現のためにどうすればいいか。帰りの高速の車の中で考え続けていました。自分なりにがんばってみます。

jun24kawajun24kawa2012/01/10 16:59期待しています。

scorpion1104scorpion11042012/02/02 22:47西川先生は、ゼミ生の方々を心から信頼されていらっしゃるんですね。ハプニングが起きても即対応されてらっしゃる。そのようなことも含んだ上で全てを任せていらっしゃる。そのような管理職に会ったことは一度もないことに気がつきました。提案文書は、どのようにささいなことも管理職を通すことが常識だと思っていました。でも、もしかしたら違うのかもしれないと考えました。現状を変えるには信頼関係の上に立って常識を破ることが必要じゃないかと。