西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

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11/12/20(火)

[]エゴイズム 22:13 エゴイズム - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - エゴイズム - 西川純のメモ エゴイズム - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』の学校教育観に書いた「多様な人間と折り合いを付けて自らの課題を解決すること」の言葉の意味と深みを分かるのは難しいですね。でも、短い言葉ですが、なかなかその言葉の意味が分かってもらえない。

 キーワードは「多様」、「おりあい」、「自ら」なんです。

 人間はエゴイズムの固まりです。夫婦・親子の関係であっても、絶えず損得勘定をしています。ましてや他人同士であれば。その中で、実り多い関係を結べるには多様であることが大事です。人間関係が続くためには、10の労力に対して、10の報酬がなければなりません。ところが、こすっからい人間は相手の10の労力に対して9の報酬でなんとかしようとします。が、それを受け取る側は損得勘定しているのですから、そんなこと成り立ちません。どうすればいいか、そりゃ、異質な人と繋がることです。

 自分にとっては5のこのことを、相手は20の意味を持ち、10の報酬で関係が結ばれれば、両方とも得な関係です。貿易はそもそもそんな関係です。海の地域の人が海の産物を、山の地域の人が山の人の産物を交換するから両方とも得なのです。私が色々な予算を獲得するのは、大学の偉い人という異質な人と関わりを持つから貿易が成り立つのです。

 人であれば拘りもあります。これは、理屈で言っても前提が違うのですから、どうしょうもありません。そこで、違うところを言い立てて、物別れになるのは「損」です。違うからこそ、よりよい貿易が出来る可能性があるのです。基本的な貿易のルールが成り立てば、違うのは望ましいものです。違うところを言い立てるのではなく、違うところを「さておいて」無理ない範囲で取引することは有効です。

 たしか島耕作シリーズであったと思いますが、中国人と日本人が取引する時、「尖閣諸島」に拘れば何も出来ません。感情的にもなります。でも、それはさておいて、取引できることは多いのです。でも、互いに得になる関係を結びたいという前提が成り立たなければ、いかなる関係も成り立ちません。

 『学び合い』に関しても色々な考えがあることは望ましいことです。自分と違う意見の人がいると気になるのは当然です。が、多様性は強みです。基本前提である、「一人も見捨てたくない」や学校教育の存在意味や、学習者の有能性の前提の「方向性」が一致するならば、折り合いを付ける方が良いに決まっています。夫婦関係や友達関係と同じで、意見の相違はあっても、それは、ま、突き詰めず、基本的な「愛」を信じる、ということだと思います。ま、それでいいじゃないですか。

 次に、「自ら」です。繰り返しますが、人間はエゴイズムの固まりです。そのエゴイズムの固まりの人間が集団となって200万年間洗練したのが『学び合い』だと思っています。ホモサピエンスは集団の中で知恵を共有することによって生存競争を乗り越えました。そして、個体ごとの生産性が高まるに従って、狭い肉親だけの協力関係から、関係を広げました。それによって奴隷制を廃し、市民社会を形成し、男女同権、バリヤフリーの社会をつくりました。それは徳目ではありません。それをした社会が戦争で勝ち、経済活動で勝ったからです。

 『学び合い』はエゴイズムの最も洗練された最高の手段です。

 これがなかなか分からない人が多い。短期的には「一人も見捨てない」ということを目標に掲げることは徳目としか思えない人が多い。しかし、それを掲げることが、自分のエゴイズムのためになることが分からない。たしかし、「おりあい」を忘れ自己犠牲の自己憐憫に陥ればそうなるでしょう。しかし、自分のエゴイズムを冷静に見極め、折り合いを付けた貿易の「得」を理解すべきなのです。

 しかし、これはなかなか分からない。

karakusa01karakusa012011/12/21 01:56どの日記もなるほど面白納得です。
僕は、もともと男性も女性から産まれてくるので、尻に敷かれるというか…上には立てないというか…手のひらで転がされるというか…勝てないんだよ…そんな感じに思っています(笑)
>キーワードは「多様」、「おりあい」、「自ら」なんです。
最近よく思います。だから、面白いというか悩むというか…
おかげでまた元気もらいました。ありがとうございます。

jun24kawajun24kawa2011/12/21 06:26それは良かった。

moripimoripi2011/12/21 20:55私は主人を尻に敷いている自覚はまったくありませんが、私がいないとうちの家族は幸せにはなれないと自負しております(笑)。だって私がうちの家族といることが幸せなんですよね。主人のほうが「敷かれながら生き伸びる」感覚でいますね。男も女も違った部分でしたたかですね。しかしこのしたたかさが生きてくには必要なんかもしれないですね。紐をほどけばこういうことなんだと、日々平凡に暮らすことのありがたみというか、偶然というか、これが普通~に暮らすことなんでしょうね。言葉は難しいけど普段のことなんですけどね。まだまだ勉強ですね。

jun24kawajun24kawa2011/12/22 08:24あははは。家内も私を尻に敷いている自覚は無いと思います。それでいいんです。