西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

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09/05/17(日)

[]最後のまとめ(その2) 17:56 最後のまとめ(その2) - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 最後のまとめ(その2) - 西川純のメモ 最後のまとめ(その2) - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日は家族旅行に行きました。明日からの3泊4日の出張の罪滅ぼしです。と、いうことでレス遅れました。

 さて、昨日のメモに対してdaitouirukaさんから具体の姿を教えて下さいとのお申し出がありました。そこで、もう少し詳しく申し上げます。

 問題は小数点の問題です。1.2×6はいくらかという問題だとします。この答えは、7.2です。さて、ここで小数点の位置はどうすべきかと言うことを考えさせるとします。標準的な問題の解き方としては、1.2を10倍して12として、その12に6かけて72として、その72を十で割って、7.2とします(解法1)。もしくは、1.2を1と0.2にわけて、それぞれに6をかけると6と1.2です。合わせて7.2となります(解法2)。でも、あまり考えずに筆算すると72となります。でも、72では「変だな~・・」と感じて、7.2とします(解法3)。

 さて、授業の最初すらすらと解く子(A)がいます。その子がクラスの子どもに解法1で教えています。そして、そのクラスの中で勉強の不得意な子(B)にその子が説明します。ところが中々分かってくれません。そこで十数分粘って、AはBの席から離れました。Bはしばらくそれを考えていて、終了15分前ぐらいに席を立ち始めて、周りの子に説明し始めました。とても得意そうに説明しています。Aはその後、あまり周りの子どもに説明しませんでした。

 そのクラスに今年度転校した子どもがいます(C)。まだ『学び合い』に慣れていないCは殆ど立ち歩きません。終了20分ぐらい立ってから一人の子どもが近づいて話しています。解法2で問題を解いたCはそれを説明しています。ニコニコ話している姿にホットします。しかし、その子が離れてから、その子は席に座ったまんまです。

 さて、そのクラスの担任の先生は机間巡視をしながら、解法3ままで分かったと思いこんでいる子どもが5、6人いることに気付きました。先生は「クラス全員、本当に分かっているのかな?」と全体に声がけしてるのですが、中々改善されません。

 そこで、終了5分前ぐらいに全員を席に座らせます。そこで解法3で解答した子どもを当てて、発表させます。その子が「なんとなく変だから」ということを言うと、その子も、クラス全体も「いい加減だな・・」という雰囲気です。そこで、Bを当てて答えさせると、すらすらと解法1を説明します。その後、それがAから聞いたことをBが言います。そして、次にCを当てて解法を当てて、解法2を発表させます。そして、A、B、Cのように分かっている子どもは広げる努力をすべきであるということと、もっとみんなが積極的に会話することを求めます。それで終わりです。

 まず最初に言いますが、一般的なまとめの展開と似ているようですが、根本的に違います。というのは、一般的なまとめで上記のような展開をする目的は、解法1と解法2をクラス全員に伝えることが目的です。しかし、ナンセンスです。というのはBが語る解法1の説明で分かる子どもは全員ではありません。また、Cが語る解法2の説明で分かる子は全員ではありません。解法1にせよ、解法2にせよ、それを本当に分かるためには対話が必要なのです。

 しかし、上記の先生がまとめをした理由は解法を伝えることではありません。第一に、対話をしないと分からないことを気付かせることです。第二に、A、B、Cのクラスにおけるポジションを改善することです。つまり、人間関係に主眼があります。それならば5分間を費やす価値があります。

 ただし、万人に勧めません。これが出来る先生もいますが、万人とは思いません。これが出来るためには、子どものノートをちらりと見ただけで、典型的な誤解を気づける看取りの能力が必要です。また、子どもの発言を関係づける力が必要です。これは万人が出来るわけではありません。また、名人教師であっても間違えるのです。

 では、私のお薦めは何か?それは上記のような個の見取りをして、それによって改善するのではありません。テストの点数という厳然とした結果を通して、全員が達成することを求めるのです。教師が上記の手だてを考えるではなく、クラスの中で4、5人が上記の手だてを考えるようなクラスを創るのです。それが『学び合い』です。

daitouirukadaitouiruka2009/05/17 18:55さっそくに、とてもご丁寧な回答、ありがとうございました。
子どもの理解の状態のことを細かく分析してもきりがなく、様々な理由が重なり、間違っていたり、効率の悪い方法を選んでいたり。
結局は結果が出せるかどうか、ということで判断し、その結果を子どもたちに返し、改善策を考えてもらうということでしょうか。
ありがとうございました。