西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

西川純です。新潟県上越市の上越教育大学の教育実践高度化専攻(教職大学院)で『学び合い』を研究しています。諸般の事情で、このブログのコメントは『学び合い』グループのメンバー限定です。メンバー登録は、いつでもOKです。ウエルカムです。なお、メールはメンバー以外にもオープンですので、いつでもメールください。メールのやりとりで高まりましょうね。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。西川研究室はいつでも参観OKです。 詳細は http://www.iamjun.com/をご覧下さい。 もし『学び合い』グループに参加される場合は、 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/をご参照ください。
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09/02/11(水)

[]出来る人 16:49 出来る人 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 出来る人 - 西川純のメモ 出来る人 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 かつて私は「教職経験5年未満の人は読まないでください」と本の帯に書きました。その当時から、『学び合い』が出来る出来ないは教職経験で決定できるわけではないと思っていましたが、まあ、経験が無い人は無理かなと思っていました。しかし、愚かでした。そんなの関係ありません。

 『学び合い』は非常に簡単です。でも、その簡単さが理解されず、ひねりすぎたりします。また、多くの教育論では建前論では語られるが、実際の実践では無関係な部分が『学び合い』では大事です。しかし、それが理解されず、建前論だと思って抜けます。これが『学び合い』を失敗する最大の理由です。でも、今後、『学び合い』を実践できる人の数が多くなれば、口伝が出来ます。そうなれば、多くの人に分かってもらえるでしょう。しかし、現状では基本は自分で理解しなければなりません。

 イルカさんのコメントに「中途半端な表面の技術だけマネしてみて「『学び合い』はだめだ」なんて言う人が、これから必ず現れて来ます。」とありました。そうだな~っと思います。とても癪です。だから、今後の講演では、私の今までの経験に基づいて、以下のように語ろうかな~っと思います。

 現状で『学び合い』を会得するにはいくつかの能力が必要です。

 第一は、メリハリのある指導によって人を動かす能力です。『学び合い』が出来る先生と出来ない先生は、その教室にいくと分かります。直ぐに出来る先生のクラスは笑いが絶えません。でも、先生がガツンと言うとピンと緊張が走ります。でも、それが暗く、暗くならず、また笑いが起こります。ところがなかなか分かってもらえない先生のクラスは静かなんです。しわぶき一つしないというような状況です。きつく、きつくコントロールしないと、子どもはコントロールできないという先生の場合は、なかなか出来ません。逆に、いつまでもフワフワしていて、叱るべきところで叱れない人も難しい。きつすぎても駄目、緩すぎても駄目、メリハリのある指導がある人は『学び合い』を直ぐに実行できます。この手の指導の姿は、教職経験が何年たっても固定的です。ちなみに、採用直後の学生さんでも上記が出来る人がいます。例えば、一定以上の学生さん達をコントロールして、何かを達成した経験のある人の場合は、上記に準じます。

 第二は、自分の教室に、自分には合わない子、自分が捨てている子がいることに気づける能力です。『学び合い』をして、子ども達が悪くなったという先生がいます。100%は子どもを見る能力のない先生です。『学び合い』によって子ども達の中にある闇を見えやすくすることは出来ますが、『学び合い』によって、それまで無かった闇が生まれることはありません。子どもを見る能力のある教師の場合、一斉指導においても、それが見えます。つまり、自分の話を聞いている子ども達の中に目が死んでいる子が少なくないことが見えます。自分が特定の子どもを捨てていることに罪悪感を感じます。そんな教師であれば、『学び合い』をすれば、そのような子が徐々に救われていることに気づけます。

 まとめます。現状において『学び合い』は全ての人が出来るわけではありません。二つの能力が必要です。第一は、メリハリのある指導によって人を動かす能力。第二は、自分の教室に、自分には合わない子、自分が捨てている子がいることに気づける能力。この能力が二つあれば、確実に、4週間以内(1週間以内も可能)に『学び合い』は初期段階から充実段階に発展するはずです。その能力の一つだけあれば、時間がかかりますが(時には1年間)『学び合い』を実践できるようになります。その際には、既に実践している人と繋がることが望まれます。

 そして、二つとも欠けている教師の場合は、現状ではかなり困難です。おそらく、教師の2割以上が『学び合い』を実践できるようになったときに、根本的な改善が成されます。

 いずれにせよ、同志各位が身近な人で、最初に誰に伝えるかを判断するときに考慮してください。我々は、みんなを大事にして、「その人」を切り捨てることはありません。しかし、「その人」に拘らず、集団の中で解決します。

追伸 つまり、中途半端な表面の技術だけマネしてみて「『学び合い』はだめだ」なんて言う人がいたら、「『学び合い』にはメリハリのある指導によって人を動かす能力と、自分の教室に、自分には合わない子、自分が捨てている子がいることに気づける能力の二つが必要なんですよ。あなたには無理なんですね~・・・」と嫌みったらしく言うでしょうね。あはははは

追伸2 上記に関わらず、管理職が積極的に否定している場合は、しょうがありません。しかし、その場合は、自分の職場以外に目を向けることが大事です。出来ないこともありますが、現状でも出来ることはいっぱいあります。それを見いだせなければ、いかなる職場においても、「●●だから出来ない」と合理化するだけになってしまいます。無理せず、政治をしてください。

ybhdv7ybhdv72009/02/11 17:00とってもよくわかります。
『学び合い』の手引書等に過度に囚われずに
「できるためにはどうしたらよいか」を常に自分の頭や同僚・仲間と考えることが大切なんですよね。

jun24kawajun24kawa2009/02/11 17:08そうそう!
手引き書は手引きなんだから。資料を読むだけではなく、自分で考え、人と語り合うことが大事です。

bunbunbunbun2009/02/11 18:41昨年の春、地元小学生のスポーツクラブを飛びだして、自分のクラブを始めたものの、近所の中学生の一人が続けて来てくれるぐらいで、多いときに2~3人、時には誰も来ない体育館から一人、暮れていく外の景色を眺めるだけで終わったこともあるような状況が数ヶ月続きました。
結構つらかったです。
でもその間、宴会などあらゆる機会に(PTAの役員をしている関係で、教育関係者などとの宴会が多かったのです)いろんな人に、自分が何をしようとしているのかを話すことだけはし続けていました。
その後、いろいろな縁もあり、今では、毎回10人を超える人数が集まるようになりました。
話し続けたことは、どれも直接的に結果を生み出すということはなかったと思いますが、今でも、大きな意味があったのだと思っています。
「追伸2」に関連して、コメントさせていただきました。

jun24kawajun24kawa2009/02/11 18:50そこまで行きましたか!
正しいことは分かる人は、必ずいますよね。

Kyo_TokyoKyo_Tokyo2009/02/11 21:23なんちゃって「学び合い」を実践していい気になっていた私は、かなり痛い目をみましたが、ようやく目が覚めつつあります

子どもに言われました

「もっと私達の気持ちを解ってください!!」

「先生のやり方は良いけど、先生の言い方は怖いです!」

「先生は、管理教育が嫌いだって言っているけど「学び合い」の押しつけだって本質的には管理教育と同じですよ!!」

全て、子どもたちのおっしゃる通りでした

自分が田舎で受けてきた、スパルタ教育の弊害から、抜けだすことが出来ずに、形だけ「学び合い」を真似していたようです

同僚の先生方からも、どん引きされましたが、これからは、子どもたちや職員室の仲間、全国の同志達と、真剣に『学びあって』生きたいと思います

西川先生との出会いに感謝しています

(でも、手引書に『学び合い』は簡単って書いてあったのをうのみにした私は、アホでした!!!)

jun24kawajun24kawa2009/02/11 22:05あはははは
もう、あなたは大丈夫ですよ。太鼓判

tomkicktomkick2009/02/11 23:04かんたん!って言ってしまうと,「なんだよ。かんたんじゃね~よ!」って,HOW TO系の人にカウンターパンチを食らってしまいますよね。あと,熱心系の先生には,「そんな簡単にできたらたまったもんじゃありません。私の努力を否定するつもり?」って言われます。っていうか,実際言われてしまいました。(^^ゞ
 家元制度の考え方も面白いですが,多少プレミアム感があるほうが,教師集団も燃える気がしますね。
「いやあ。なんかすごい学校があるんですよ。『学び合い』っていうのを使って,子どもたちが自分で積極的に学び合っているんですって。付属じゃなくて,普通の公立で。若い人ばかりの学校みたいです。なんか考え方が少し複雑らしいんですけど,飲み込んでしまえば子どもがガラリと変わってしまうんですって。でも,うちの学校でもできるかなぁ。あっちは若い先生が多くて,熱意があるからできたんでしょうけど・・・。でも,うちの学校も熱意という意味では負けてませんよね。どうです。少し骨があるみたいですけど,僕たちみんながやる気になれば,できないほどではないとおもうんですよね。興味のある人?やってみません?」
ってな誘い方がいいんでしょうかね。

西川先生に来ていただく1月まで,地道に政治活動中です。ようやく,実践してくれる人が3人になり,興味を持って参観してくれた人が,7にんぐらいになってきました。だいぶ進んできました。レジスタンスの気分です(笑)

jun24kawajun24kawa2009/02/12 06:40あなたは粘り腰の人だとは思っていましたが、政治家ですね。期待しています。

daitouirukadaitouiruka2009/02/12 22:24『学び合い』に苦しい修行がいるかどうかは、西川先生がいつもおっしゃっている通り、子どもではなく教師の考え方がもともと近いかどうかの違いだと思います。
つまり、経験年数ではないということです。
7日の「西川純のメモ」で「そのうちのお一人は、もう、向こう側の遙か先の世界に爆走中です」と紹介されていた、採用2年目の私の同僚は、何の苦もなく私の話を聞いた翌日から手引書も読まないまま実践し、小学2年生の受け持ちの子ども達を全面的に信頼して任せることができ、事実子ども達はとてもいい感じで動いていました。
(その同僚は自分から、「授業見に来ます?」と、私に言ったので、見に行かせてもらったのです。)
また、西川先生が、
「『学び合い』がちゃんと実践できだすと、教師は壁のほうに行って全体を見るようになる。」
と言われていましたが、彼はその話を聞く前にすでにそんな位置に行って見ていたようです。

あまりにも当たり前のように『学び合い』を受け入れていることを、周りからも不思議がられて、彼自身もやっと不思議に思い始めて、先日、母親(専業主婦)に話してみたそうです。
すると、母親はあっさり、
「だって、うちの家族がそうだったじゃない。いろんなこと、きょうだいで考えてみてっていう育て方だったでしょ。」
と、見抜いたそうだった。
彼にとっては、ずっと育てられてきたやり方と同じだったから、何の違和感もなかったのです。
また、彼の小学校高学年の時の担任の先生も、そんな感じの先生だったようです。
かくして、彼はやっと自分のことがわかったようです。
それから2時間ほど最近の教育問題(いじめや人とつながる力の不足やADHDの子との関わり方など)について話したそうです。彼の母親は、民生委員もしているので、いろいろな子どものことも耳に入ってくるそうなのです。
そして彼は母親に、そんな問題を解決する道があるということで、
「今度、授業を見に来てや。」
とまで言ったそうです。(実際、来週来ることになりました。私の目の前で校長に頼んでいましたが、快諾でした。)
頼もしい限りです。

話を戻すと、やはり『学び合い』をするのが苦しいかどうかは、子どもを信頼して任せるに至るまでにどれだけ苦しい思いをするかどうかにかかっているということでしょうか?

ちなみに彼は、叱るときはビシッと叱れるタイプの人です。

私はそのメリハリがうまくできない教師でしたが、ある先輩教師の姿から学んで(というより、育てていただいて)やっとできるようになったタイプです。

「『学び合い』は簡単だ」という説明の仕方は、相手を見て言わないと、相手に自信をなくさせたり、つまみ食い的に実践しようとする人に誤った判断をされたりする危険性はあると思います。

かといって敷居を高くしすぎると、「みんな」ができる教育から遠ざかってしまうし…。

やはり今までのように「考え方さえ理解出来れば」という条件をしっかり付け加えることを大切にしていくということでしょうか。

jun24kawajun24kawa2009/02/12 22:43結局、本では、元々ある人に気づかせる力しかないと思います。「不立文字、教外別伝、直指人心、見性成仏」の禅宗と同じで師匠(別の教師、子ども)から直接伝えるしかありません。だから、本やブログでは様々な表現方法(方便)を用いるしかありません。
それにしても、彼の母親は同志ですね。