西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

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08/10/15(水)

[]信念 06:45 信念 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 信念 - 西川純のメモ 信念 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最近、『小学校5年生の子ども・・。学習障害ですが。その子どもが、なかなか学びあいでうまくいきません。小数のかけ算や割り算では、99を覚えていないため、99表を見ながら行っています。やり方は理解できるものの・・・。うまくいきません。どの子ども、「先生、どうやって教えればいいのかわからない」といわれます。そういう場合は、どうするばいいのか・・・』(http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20081012/1223817501)というお悩みメールを受けました。

 それを読んだ同志から別件のメールと一緒に以下のメールが来ました。

 『この間お話したうちのクラスの子に対しては、他の子どもたちは、「○○(名前)、あそこに電卓あるから」といいます。教室のコンピュータが自由に使えるので。

昨年5年生の時、同じ小数のかけ算、わり算の3.2×3なら、例えば3×2を電卓で計算して、喜んで帰ってきて、次に3×3を電卓で計算して、足し算するために電卓で計算して、9.6と答えを出します。小数点をどういうルールでつけるかは他の子が教えます。おもしろいのは、初めから3.2×3の答えを電卓で出さないところです。どうしてかというと、それでは彼もおもしろくないからだと思います。そこが彼のすばらしいところだと私は思います。

 それでいいのか?と突っ込まれると、うーん、どうなんでしょうね。確かに、その時の単元テストでは電卓が使えず、その子はコテンパンにまちがえました。テスト後、その子の友達は「しまった、○○に電卓使わせればよかったね、先生」といいました。そうだよねえ、と私も思いました。だって、九九ができないだけで、筆算の手順は学び合ってたわけだし。

 そこでの私の仕事は、普段から使えるような古いコンピュータを他の先生からもらって置いといたことぐらいです。で、今も彼はコンピュータの電卓を使ってます。上手ですよ。

 って、ブログに書き込めって感じですね、すみません。引っ込み思案なので。』

 そこで私は、「引っ込み思案の○○さんの代わりにアップするから、その子の背景や周りの子ども関わりなど、もう少し説明してね。」とお願いしました。

 そして以下の返信を受けました。

 『かなり個人的な内容ですし、アップは必要ないかなあなんて思うのですが、もう少しこの間の子のこと。

 一言でいえば、一昨年まで先生たちにいじられてきて、授業では友達からほったらかされてきた子、です。それまでの先生たちは善意でしたことだとは思いますよ。しょうがないもの、この子はこれでいい、って。(これを善意というか?と思いますが)

 医師の診断で知的な障害があります。先日認定を受けて、手帳も取得しました。家庭的には、母と妹とたぶん血のつながりのない父(というか若い男)。父は働かず、家でゲームしてます。母は先日、職を解雇されました。母はネットで店を開きたい…なんていってましたが。先日父がなんだか腹を立てたらしく、パソコンを投げて壊したと彼が言ってました。今もパソコンは壊れたままだそうです。

 そんな感じですから、他の友達とはずいぶん違う生活を生きてきました。でも今彼は、少なくとも今のクラスでは、他の子とともに生きています。友達と同じ課題を私から要求されます。友達は5年生から変わりました。授業でも彼をかまうようになった。それは子どもたちも自覚してます。

 それはもう手を変え品を変えです。初めのころ、できるタイプの男の子がよくかまってましたが、怖くて厳しいのでなかなかうまくいきません。前の担任と同じです。やさしい女の子のところへ彼は行きます。女の子はゆっくり丁寧に教えます。でも分かりません。分からないけど女の子の指示には従います。従ううちに簡単な問題が解けます。ひとけたの足し算とかですが。女の子が言います、すごーい、できるじゃーん。彼がうれしそうに笑います。女の子は自分の友達に彼を託します。自分の学習が遅れるからとりあえず託してその間に自分の分を解きます。その間、女の子の友達が彼のところに来ます。教えます。分かりません。でも、そこで聞いたことを彼は他の子のところへ行って話します。それ違うって。こうだよ、って。分かんないけど言います。(ここ本当におもしろい)すると他の子に突っ込まれます。何で?こうだってば。彼は逃げます。(ここもっとおもしろい)でも逃げられません。初めの女の子につかまります。教えます。すごーい、できるじゃーん。繰り返しです。初めのころはこんな感じでした。今も似たようなものだけど、自然です。ずーっと授業をみんなとしています。

 今年は私がTTの先生に『学び合い』のクラスであることを宣言しているため、TTの先生は私と同じ動きをします。見て、にこにこして、信じて、任せる。別の出張授業の先生は、どんな授業がいいか子どもたちに聞いてくれました。子どもたちはいつもやってる授業がいいといったそうです。どんな授業なの?と聞いてくださったその先生に、子どもたちは、見たい?と言ったそうです。それで、うちのクラスで一番できる女の子が教科書ちょっと見て、課題を出したそうです。で、『学び合い』。

 この1年半、今のクラスで私は、「みんな」を要求して、その意義を自分なりに話してきました。完璧、なんて思ってません。最低点の向上は果たせていないし。(ただし、平均だったら彼を入れて82点はありますよ。彼はだいたい15点くらいはとるから。うれしくないけど)うまくいかないことだってあるし、つい余計なことを言って邪魔したこともある。彼を叱ったことだってある。ただ、幸せは常に彼らに感じさせてもらってる。

 ちょっと脱線しましたが、彼を幸せにできるのは私じゃない、といつも思っています。

「子ども個人のことを考えてしまいます。ここらへんの気持ちの切り替えは難しい」というayuayu0515さんは正しい。ただ、その子の幸せを私ひとりの力では実現できない、という自覚が、私にはある。信念、としか言いようがないですけど。』

 これを読まれて、どういう印象を受けるでしょうか?私は「淡々としている」と感じます。でも、上記を見れば、淡々としていられるような子どもではないことはおわかりいただけると思います。のめり込むのでもなく、また、見捨てるのでもない、もう一つの道があるのです。それは、子どものレベルではなく、集団の管理者としての立場で物事を見続けるのです。

janglejapjanglejap2008/10/15 20:58「彼を幸せにできるのは私じゃない、といつも思っています。・・
その子の幸せを私ひとりの力では実現できない、という自覚が私にはある」・・にドキっときました。
学び合いにであって少~~しわかりかけてきたところです。

jun24kawajun24kawa2008/10/15 22:35わたしも、現実の問題の中では迷います。だから、上記は私自身に言い聞かせている部分があります。

tomkicktomkick2008/10/15 23:30西川先生
今日は本当にありがとうございました。
おかげさまで,うちの学校を変えるのに必要な人数があと2人なりました。
あの後も,これからどうするか少し話ができました。また相談に乗っていただけるとありがたいです。
本当に楽しい会をありがとうございます。

chunsuzumechunsuzume2008/10/16 00:19西川先生、こんばんは。
久しぶりに先生のお元気なお姿と声に心地よさを覚えながらの時間を過ごさせていただきました。あっという間の3時間でした。お集まりのみなさん、いろいろお話を聞かせていただきありがとうございました。
私自身、今は見た目『学び合い』からちょっと離れているのですが、考え方は以前と変わらず毎日の授業に取り組んでいます。
今日集まった方々からいただいた刺激を胸に、明日からまたがんばろうと決意を持って、高速バスで帰宅しました。
西川先生はまだまだ長い道中と聞いています。どうぞお気をつけて。
今夜はありがとうございました。

jun24kawajun24kawa2008/10/16 07:39tomkickさんへ
どう広げるかは、おそらく周りの先生に聞くことが一番だと思いますよ。あなたはニコニコしているだけで良い、そんな状態を目指しましょう。御校には優秀な若手が多い。おそらく、全国的にも恵まれていますよ。期待しています。
chunさんへ
色々とご苦労も多いと思います。chunさんの元気な前向きな姿を拝見し、安心しました。『学び合い』は考え方でテクニックではありません。今置かれている状態の中で、子どもたちの能力を信じ、人格の完成を目指した教科指導をすれば、それが『学び合い』なのですから。あなたから教えてもらったコミュニティーの創造、是非、実現して下さい。ずっと、期待しています。

ayuayu0515ayuayu05152008/10/16 20:24ありがとうございます。勉強になります。

集団としての管理

集団としての管理をすること。このためには、もっと子どもを信じてみることが必要なのだなって思いました。

それが自分にできるのか?

来週から気持ちを整理してみます。

jun24kawajun24kawa2008/10/17 08:10大丈夫!子ども「たち」を信じましょう。
それしか選択肢はないのです。
少なくとも教師はその力はない。
期待していますよ。