西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

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08/08/16(土)

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 普通の教育論では、様々な職能を加え、重ねることを目指しています。ところが、我々の場合は様々なものを極限までそぎ落とします。そして、そぎ落とすことの大事さを分かったならば、百年の修行をした教師も、新任教諭も同じレベルに達すると考えています。まさに、宗教のようです。でも、そうだから、そうとしか言いようがありません。

 結局、教育(正確には人が人を管理すること一般)は人と人との関わりの中で創り上げられるものです。そして、一人一人の人は、他の人の心(腹)を読みながら行動します。それは言ったこと、やったことではなく、それらを一貫するもの、つまり心であり腹によるものです。

 ただ、我々は学術や実践を積み上げることによって、宗教や精神論に思える「考え」が、様々な言動にどのように現れ、それが個々の子どもたちに影響を与えるかを実証的データで語ることが出来ます。それを通して、科学という宗教のレベルに達したいと願っています。

 ニュートンのプリンキピアを読むと、非常に回りくどいものです。古典力学を分かった人間にとってはイライラします。しかし、しょうがありません。当時の様々な諸説に対して、いちいち説明をしなければならなかったのです。しかし、彼の古典力学は結局のところ、力を速度の変化に基礎を置いたところに尽きます。あとは、それを積分したり、微分すれば出るものばかりです。我々の『学び合い』も、煎じ詰めれば、「学校教育は人格の形成を目指しており、具体的には、他者と折り合いをつけて課題を達成できる能力の獲得である」という学校観と、「子ども「たち」は大人と同じだけ有能であり、かつ、限界を持っている」という子ども観に基礎があります。全ては、そのから引き出されるものであり、今後の発展の基礎もそこにあると思います。