西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

西川純です。新潟県上越市の上越教育大学の教育実践高度化専攻(教職大学院)で『学び合い』を研究しています。諸般の事情で、このブログのコメントは『学び合い』グループのメンバー限定です。メンバー登録は、いつでもOKです。ウエルカムです。なお、メールはメンバー以外にもオープンですので、いつでもメールください。メールのやりとりで高まりましょうね。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。西川研究室はいつでも参観OKです。 詳細は http://www.iamjun.com/をご覧下さい。 もし『学び合い』グループに参加される場合は、 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/をご参照ください。
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08/08/13(水)

[]質問に応えて 22:17 質問に応えて - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 質問に応えて - 西川純のメモ 質問に応えて - 西川純のメモ のブックマークコメント

 フォーラムではいつのまにか質問コーナーが設けられました。司会の人からは、「我々が応えられない部分は先生が応えてください」との求めがありました。そのころは黒板に書かれた質問は5こぐらいでしたが、あれよあれよというまに二十弱になってしまいました。私は、「で、何分間与えてくれるの?」と聞いたところ、「20分で」とのお求め。かなり高度な二十弱の質問に20分で応えよとは、無茶なお求めです。しかし、教師の端くれですので、求められた時間に話をまとめるのは芸のうちです。早口でまくしたて、19分20秒で応えました。(エッヘン!)基本的には、HPhttp://www.iamjun.com/)に公開している「手引き書」に書いてあることです。しかし、多くの人が疑問に持つ内容を含んでいます。そこで、何回かに分けて再録したいと思います。

 さて、我々の授業では、一校時あたりの教師の発言時間は多くても5分間、まあ、最終的には数秒にまで短縮できます。それにも関わらず(本当はそうだからこそ)、成績が驚異的に上昇し、人間関係が向上し、特別支援や不登校が解決できると豪語します。しかし、多くの先生方には信じられないでしょうね。だから、「そんなこと出来るの?」という質問が多いです。しかし、そのような質問に対しての私の返答は、「じゃあ、あなたや出来ているの?」です。私は『学び合い』の凄さ以上に、一斉指導の馬鹿馬鹿しさをよく知っています。一人の教師が数十人の子どものことを背負うなんて無理な話です。少なくとも、『学び合い』を直ぐに分かってくれる子どもたち(まあ、4~十数人)と一緒に背負う方が効果が高いのは当たり前です。そして、その子たちと一緒にクラス作りをすることによって、ものすごいことが出来ると考えるのが『学び合い』です。

 まず、そのあたりの質問をピックアップして、その返答を載せたいと思います。

Q:時間がかかる子に子どもが教えることが出来るのか?

A:では、一人の教師が時間がかかる子を教えてられますか?一斉指導の中で個別対応できる時間は1校時の中で何分ぐらいですか?クラスの中には、かかる時間の長短はあっても、教師の支援を必要な子どもがいるのではないでしょうか?実は、勉強の出来る子にとっては、もう分かっていることを延々と聞かされていてイライラしているのです。その子に対しても支援は必要です。つまり、クラス全員が支援を必要としています。であれば、個別対応出来る時間をクラスの人数で割ってください。せいぜい数十秒でしょうね。それで出来ますか?根本的な解決策は、クラス全員がクラス全員を支援しなければならないのです。

Q:先生が「教えない」ということに納得がいかない。教えずに生徒だけでは理解できない内容もある(学年が上がればなおさら)。

A:教室で教師が教えずに「自分」だけでは理解できない子どもがいることは当然です。しかし、塾・予備校・通信教材等で既に理解している子どもは4、5人(都市部では7、8人)はいるはずです。さらに、教師が教えなくても教科書を読めば「自分」だけで理解できる子どもがいるはずです。教師一人が「一通り」の説明を演説したり、板書する方が、そのような十人以上の子どもが周りの子どもに教えるより有効ですか?

Q:ペーパーテストでは計れない部分については(説明する力、ノートの書き方、言語力)。

A:では、それを現状の一斉指導で評価していますか?おそらく、殆ど評価していないでしょう。つまり、現状ではなんもしていないのです。『学び合い』では、能力的にかなり障害がある子を含めて全員が高い達成度を実現します。そんなことを実現するために、「説明する力、ノートの書き方、言語力」無しで実現できるでしょうか?不可能です。『学び合い』をしている子どもたちの会話に耳を澄ませば、教師が分かったように使っているが、実は具体的には何も言えない「説明する力、ノートの書き方、言語力」とは何かを子どもたちが教えてくれます。

Q:クラスの中に上下関係、力関係が出来てしまうと、弱い子がよい意見を出しても消えてしまう。教師がそういうときに、その意見をすくい上げる必要はないか?

A:では、「何人」の弱い子の意見をすくい上げることが出来ますか?また、そのようなすくい上げることが年間の授業の何%で出来るでしょうか?それで十分ですか?一人一人に着目すれば、殆どすくい上げていないのではないでしょうか?教師一人では無理なのです。本質的な解決策は、クラスみんなが一人一人の意見をひろうクラス作りではないでしょうか?

katokyonkatokyon2008/08/13 22:29西川先生、お世話になりました。ようやく北海道に戻ってきました。お会いしてお話しできてよかったです。本当に勢いのあるフォーラムでしたね。若手が果敢にがんばっている姿も印象的でしたし、さまざまな年代、立場の参加者が集っていることもすごいなあと感じました。また、お会いできる日を楽しみにしております。

jun24kawajun24kawa2008/08/13 22:34私こそ、生katokyonさんにお会いできて嬉しかったです。どんどん、進みましょうね。