西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

西川純です。新潟県上越市の上越教育大学の教育実践高度化専攻(教職大学院)で『学び合い』を研究しています。諸般の事情で、このブログのコメントは『学び合い』グループのメンバー限定です。メンバー登録は、いつでもOKです。ウエルカムです。なお、メールはメンバー以外にもオープンですので、いつでもメールください。メールのやりとりで高まりましょうね。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。西川研究室はいつでも参観OKです。 詳細は http://www.iamjun.com/をご覧下さい。 もし『学び合い』グループに参加される場合は、 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/をご参照ください。
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本格的にトライする人も多くいると思います。その際、人とのつながりが大事です。身近にいる人と繋がれるとありがたいですよね。『学び合い』を実践される方は、『学び合い』マップ(https://www.google.com/maps/d/edit?mid=zDInXkSSxyO4.kNDji5uDNm0Y)に、是非、登録下さい。登録は、『学び合い』マップ登録フォーム(http://form1.fc2.com/form/?id=77081b4d4f40dd2f)から出来ます。  「私なんて、人になんか教えられるレベルに行っていない」と思う方へ。だからいいんですよ。一番知っている人が、一番の教え手ではないことは『学び合い』を実践しているならば、子どもを見れば分かるでしょ。それに、教える必要はないのです。共に学び合えばいいのです。いや、愚痴を言ったり、笑ったりする、それでいいのです。  是非、一人でも多くの人がマップに登録下さい。強く、強く、お誘いします。

08/02/29(金)

[]春の香り 14:34 春の香り - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 春の香り - 西川純のメモ 春の香り - 西川純のメモ のブックマークコメント

 大学で仕事をしてると家内からメールです。内容は、宿舎に開いたフキがあるが、大学はどうか?という内容です。直ちに、いつもの場所に行くと、山ほどありました。あっという間に一袋です。今日の夕食はフキノトウの天ぷらと、フキ味噌が加わります。

[]キリストは悩んだか? 08:04 キリストは悩んだか? - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - キリストは悩んだか? - 西川純のメモ キリストは悩んだか? - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昔見たテレビ番組です。その番組の戦国時代の忍者の番組だったと思います。ある回の放送では、主人公たちが現代とおぼしき時代にいきなりとばされてしまうのです。主人公たちは最初は呆然としますが、やがて、その生活にも慣れます。通勤電車に揺られ、働き、そして税金を取られます。最後になって、その社会は実は地獄だった、ということが分かるという「落ち」です。つまり我々は今、地獄にいるんだという落ちなんです。

 地獄があるかどうか分かりませんが、各宗教ではそれなりの地獄像があります。釈迦牟尼は死後の世界を考えるな、とおっしゃているにもかかわらず仏教にさえも詳細な地獄像があります(変だな~)。きっと、釈迦牟尼のお考えとは別に、人は死後の世界を知りたいと思う欲求に後世の人が応えたのでしょう。

 さて、上記で語りたいのは、地獄さえも、それを地獄とも思わず、それを日常の世界と考えることもあり得ると言うことです。例えば、隣人が飢え死に、その死肉を食べる地域があるということを薄々知っているのにも関わらず、それに耳をふさぎ、地上の楽園と思いこんでいる国もあるかもしれません。

 さて、話変わって、最近ライブ参観をした学生さんより以下のメールをいただきました。

『西川先生

 夜分遅くに失礼します。先日はありがとうございました。2月○日のS小学校見学に参加させていただいた、○大学4回生の○です。

 この前の橘大学での先生の講演の際、お話を聞き、だいぶ『学びあい』について腑に落ちたつもりではいたのですが、正直、あまりピンときていませんでした。しかし、本物を25日に拝見して、完全に『学びあい』が腑に落ちました。授業見学中に、先生に「ほら、言ったとおりでしょう?」と言われ、涙がこぼれそうになりました。全ての人に優しい形ってこれなんだ、これしかない、って。もう一斉授業ができません。笑

 子供たちのことを思ったら、一斉授業は『学びあい』にはるかに劣ると思います。私は大学院で学んで教師になろうと思っていたため、あと2年間は大学に通います。しかし、早く『学びあい』をやってみたくてしょうがありません。私個人としては、一斉授業に憧れて教師になろうと思ったので、一斉授業が子供のためにならないと悟った今、自分が子供たちと深く関われない今、少し寂しいです。しかし、きっとその気持ちは私のエゴなのですよね。そして、西川先生の言われたように、『学びあい』をはじめて一ヶ月もすれば寂しいという気持ちは消えているはずですよね。自分が教えられなくて寂しいと思ってしまう自分が少し嫌です。笑

 ○君や○君と一緒に帰る車の中でも、『学びあい』についてたくさん話しました。とにかく今は、早く『学びあい』をやってみたいです。西川先生、本当にありがとうございます。また是非お会いしたいです!!』

 私の返信は「ありがとう同志。どんどん、みんなに広めましょう。子どものため、友のため、自分のためにね。期待しています。」です。

 この学生さんのメールを読みながら嬉しく思いました。しかし、「もう一斉授業ができません。」の部分を読みながら、ふと変なことを思い始めました。それはキリストは悩まなかっただろうか、ということです。キリストはペテロに教えを伝えたとき、ペテロがその後どのような苦労をするかを知っていたはずです。教えを知らなかったら漁師として幸せに生涯を終えたでしょう。そして、教えを受けなかったために堕ちる地獄には、圧倒的大多数の人類がいます。その中にはペテロの両親や親戚がいます。はたして、彼はそれを地獄と認識できたでしょうか?

 この学生さんは、『学び合い』をしることによって、現場で苦労することも多いかもしれません。今、多くの同志が感じていることです。でも、『学び合い』を知ることによって得ることは大きいと私は信じています。つまり、「子どもが大人になる」ということを志を全うできます。

08/02/28(木)

[]S小学校 17:39 S小学校 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - S小学校 - 西川純のメモ S小学校 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、S小学校に参観しに行きました。久しぶりにゼミ生だけの参観です。3時間目は社会科の『学び合い』です。ちゃんとやっているのですが、だれていることが分かります。私の見立ても、担任のK先生の見立ても同じです。既にクラス全員90点以上達成することを、クラスのみんなは簡単だと見切っているのです(信じられます?)。そうなると、だれます。でも、だれていても質の高い会話が成立しています。本日は、「国際紛争」の部分です。

 紛争という言葉が分からずに、国語の辞書を調べ始めました。そして、調べるうちに「もつれる」とか「いざこざ」という言葉が分からず、それを議論していました。まさに社会科学習のネックが普通の言葉であることをライブでも確認しました。しかし、だんだん国語の授業のようになっていきました。20分近くたって、K先生が「紛争という言葉を分かろうとするのは良いけど、教科書にあるユーゴスラビア紛争とかの意味が分からなきゃしょうがないじゃない!」と厳しく語りました。それから1分後になると、クラスの動きが全く違います。「ぴ~ん」と張りつめた『学び合い』になっていました。具体的には、班同志の相互交流が活発になり、語られる会話が社会科の内容になっていました。まるで魔法の言葉のようです。最後に、もう一度、K先生から厳しい評価が与えられました。きっと次回は高い『学び合い』を実現するでしょう。

 次の4時間目は、お楽しみの、お楽しみの4、5、6年の合同の『学び合い』の算数です。Ymさんのセオリーによれば、今までの5,6年の異学年以上のことが起こるはずです。でも、4年生は一度も『学び合い』を経験していません。そして、4年生の担任の先生は不在です。

 いつもの通り2、3分の課題説明があり、始まりました。始まった後は、私は笑い出しました。本当に涙を流しながら、笑いました。だって、セオリー通りなんですもん。物理法則は厳密に再現されます。でも、生物学では再現性は下がります。教育学においては、大学の先生様のおっしゃる理論の再現性は、笑っちゃうほど低い。だから、大抵の研究者は「理論上はなるはずです」と逃げを打っているはずです。でも、目の前に現れている姿は、本当にセオリー通りです。あはははははははは~。4年生が、直ぐに学び合っています。5,6年だけの異学年より、格段に質が高い。4年生の場合は、普通だったら3時間かかる内容を1時間もかからずに達成した子どもが続出です。ただ、まだ「みんな」が不徹底なので全員でないのがネックです。しかし、初期段階から充実段階の移行は、5、6年生といっしょであれば速やかに進むはずです。

 授業を見ながら、校長先生が「学校の伝統を、部活や運動ではなく、学ぼうとする姿、それ自体を学校の伝統として実現することを目指したい」とおっしゃっていました。ワクワクです。

 日本全国の同志に語ります。異学年は本当に、簡単で、いいですよ~

08/02/27(水)

[]自慢 23:24 自慢 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 自慢 - 西川純のメモ 自慢 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 改めて気づきました。普通の教師は、自分がやったことを自慢します。同志の場合は、自分が何もしないことを自慢します。そして、それでも、凄いことをやらかす子どもを自慢します。

[]ライブ実況 23:07 ライブ実況 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ライブ実況 - 西川純のメモ ライブ実況 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、愛知で関西の学生さんのライブ参観がありました。その同志はブログをたてていません。そこで私がその同志のメールを公開します。(Iさん、早くネットに繋いで、ブログをたててね)読んでいて、「同志だな~」と暖かく感じます。

『いやあ,若いってすごい。いや,若さじゃないですね,熱意ってすごい。熱意?というか知りたい欲か。感心しきりでした(私が)。聞けば多くの方は西川先生の教えを受けているそうで,分かりたいと思って来てくださる方に伝えるのは簡単です。

 朝1限前から始まって,5限終わりまで過ごしてもらいました。なじんで,感じていただけたのではないかと思います。5限後都合で中座されましたが,授業後また学校にわざわざ戻っていらして,それから2時間たっぷりお話されていきました。一番楽しんだのは多分私です。ありがたい。口下手な私ゆえ,すっきりさせてあげられたという気はまったくないですけど,同じ子どもたちを同じ目で見て同じ思いを深めてくれたみなさんに感謝です。

さて授業についてはみなさまからの連絡があることでしょう。そちらで情報収集を。

 子どもたちはいつもどおりに精一杯に学んでいました。ただ,心に『学び合い』を,私たちの授業を,学生さんに伝えようという思いをもちながら。私が学生さんと教室に行ったときには朝の会がもう進んでて,そこの「今日のめあて」だったらしいです。帰りの会で子どもに聞きました。ですので学生さんたちはそこだけ知らない。くすくす。

 6限に子どもたちに書いてもらった学生さんたちへの手紙に,「教師になったら,みんなが楽しく仲よく分かるようになるから,このみんなが分かる授業をぜひしてください」って書いてました。私の言いたいことは全部子どもたちが言ってくれます。底抜けの信頼を子どもたちは裏切りませんね。でも,同じだけの信頼を私は今日学生さんたちにもちました。いい1日でした。』

追伸 蛇足ながら・・・。この同志が我々の子ども観を共有していることを読めば分かりますよね。そして、朝の会の運営を読めば、学校観が共有されていることも分かりますよね。

[]「考え」とその影 22:36 「考え」とその影 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 「考え」とその影 - 西川純のメモ 「考え」とその影 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私はいろいろな形で『学び合い』を語ります。そして、ブログで書きます。しかし、その圧倒的なものは「考え」そのものではありません。しかし、多くの方には、どれが「考え」で、どれがそうではないか分かりづらいと感じました。改めて書きます。

 我々の「考え」の根本は「学校観」と「子ども観」です。それ以外は全てそれから派生したものです。そして、その前提となっているのは、我々ホモサピエンスは言語という高度なコミュニケーション手段を使って集団を形成し、それによって数百万年の生存競争に勝ち残ったという歴史にあります。私は悩んだとき、このことを思い浮かべ「学校観」と「子ども観」に立ち戻って考えます。ゼミ生やOBの各位から、「ぶれない」、「判断が速い」と評価されているのは、この「学校観」と「子ども観」を純粋無垢に信じ切っていることに由来しています。「学校観」、「子ども観」がシンプルであるからこそ、ぶれませんし、判断が速いのです。

 しかし、いろいろな先生方に相談されたとき「学校観」や「子ども観」を語ったとしたら、抽象論だと思われるでしょう。だから、具体的に例示します。でも、それは考え方を、その問題に投影した影であって実態ではありません。

 同じ「学校観」や「子ども観」を共有していれば同志です。そして、それはどんな形になっても『学び合い』です。過去の西川研究室の本を読んでいただければおわかりいただけますが、同じ『学び合い』であったとしても、その姿は天と地ほどの違いがあります。でも、いずれの時代においても同じ「学校観」、「子ども観」を共有しています。

例えば、ギリシャ時代も民主主義はありました。近代の民主主義もありました。戦前のアメリカやオーストラリアにも民主主義がありました。でも、ギリシャ時代には歴然とした奴隷制度がありました。アメリカには人種差別があり、オーストラリアにはアボリジニへの弾圧がありました。では、ギリシャ時代の民主主義は民主主義ではないのでしょうか?それを言ったら、現代の民主主義だって1000年後の社会からは笑われるでしょう。ようは方向性が大事なのです。ギリシャ時代の人であっても、真の民主主義者であれば、現代を見れば、混乱はあるもののそれが正しい民主主義の姿だと理解できるはずです。

同じように、同じ『学び合い』の同志であれば、様々な実践を見たら同じ方向性を感じるはずです。それは必ずしも同じ姿ではないかもしれません。でも、方向性を感じるはずです。

じゃあ『学び合い』ではない“学び合い”との違い、また『学び合い』擬きとの違いはどこに現れるのでしょうか?それは「学校観」と「子ども観」に現れます。つまり、何をやっているかでは違いは分かりません。それを何のためにやっているかを議論したときに分かります。そして、その議論をしたときに、どれだけ旧来のしっぽをもっているかではなく、そのしっぽを後生大事にするか、捨てたいものだと考えるかです。

例えばです。例えば、私は「業者テストで100点をとる」ということを目標設定の例でよく語ります。でも、私にとってどうでもいいことです。というより本当は直ぐにでも捨てたいしっぽです。だって、学期ごとの目標を与えるレベルになってくると、指導要領のレベルが低すぎてしょうがありません(このあたりは難解でしょうが。すみません)。本当であれば、本来の学びのごとく、実際に意味のある課題を課題として学んだ方が良い。例えば、ヒルベルトの未解決問題を高校生に与えるべきだと私は本気で信じています。また、ガンの特効薬の開発を高校生に与えるべきだと本気で信じています。レトリックではありません。私の「学校観」と「子ども観」はそれを本気で信じているほどなんです。ところが、現実にはそれを殆どの方は信じられない。そして、現状の指導要領の縛りがそれを許さない。そして、結局、業者テストの圧力に負けている人がいる。また課題設定に悩み、いつのまにか旧来の「よい教材研究」の砂地獄に陥りそうな方が多い。だから、分かりやすい方便とした「業者テスト100点をとる」を説明しているに過ぎません。私は一般公立校でクロネッカーの青春の夢を課題を出す教師がいたら、私は「同志!」と呼びたい。

私は同志の方々に「学校観」、「子ども観」に立脚したいろいろな夢を語ります。例えば、「子どもが完全に企画運営する学校公開」、「教師用図書を子どもが改良する」・・・・です。同志であれば、「また西川先生が夢みたいなこと脳天気にやれやれっていっている」と思うかもしれません。でも、「出来たらいいな~」、「それをちょっとでも実現できないだろうか?」と思うのが同志です。逆に同志といえない学び合いもあります。例えば、子どもが課題解決をしている姿を見ても、「教師が教えるべきだ」と言い張る方です。同志ならば、子どもが課題解決している姿を見れば、自分もそうしたいと思い、その人の考え方を吸収しようとするでしょう。だって、そういう子どもを育てたいと思っているのですから。

[]広がる、広がる 22:36 広がる、広がる - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 広がる、広がる - 西川純のメモ 広がる、広がる - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今日、私は新潟の高校に講演に行きました。あつく、暑苦しく、語りました。そして、その同じ日に、愛知と埼玉と宮城で同志が伝える活動をしていることを知っています。そして、私がそのことを知らなくても、多くの同志が、それぞれの場において広げる活動をしていることを知っています。「一人でない」という確信が、自分を強くしてくれます。同志に感謝です。

池田修池田修2008/02/28 00:13「クロネッカーの青春の夢」は、高木貞治先生ですね。先生の『解析概論』を中学校のとき『ムツゴロウの青春期』を読んでいて知り、
(を、この本を読めば数学が出来るようになるらしい)
と本を手にして、開いた瞬間に閉じた懐かしい本ですf(^^;。
すみません、ジャンクでした。

jun24kawajun24kawa2008/02/28 06:59解析概論は名著だと思います。私は、それに大学学部1年生で出会いました。生物学の学生なのに、数学の本ばかりを読んでいた変な学生でした。それを読みながら、小学校、中学校、高等学校での数学がいかに馬鹿馬鹿しいものであるかを実感しました。数学と物理学に関しては、本来の面白さを損なうために一生懸命やっているとしか思えない。微積分なんかは解析概論でやればいいのに、と思いました。さらに、ベクトルなんかは斎藤正彦の本を使えばいい。物理学はファイマン物理を使えばいいと思います。少なくとも、そうおもう生徒はいるはずです。残念ながら、現行の指導要領はそれを許していません。

池田修池田修2008/02/28 08:36学部の一年ですか。ふうf(^^;。私は、
(ああ、この本を読んで感動する人が世の中にはいるんだなあ)
と不思議な感覚になったのを覚えています。

愛知では私の学生たちがお世話になりました。今度会う時が楽しみです。I先生によろしくお伝えください。

jun24kawajun24kawa2008/02/28 08:38了解!

08/02/26(火)

[]ライブ 18:00 ライブ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ライブ - 西川純のメモ ライブ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日からTさんがきました。楽しく、楽しく飲み会をしました。本日は、Tさんの他に二人の先生がS小学校でライブです。の予定でしたが、その後、一つの中学校の校長先生と教務主任、そして関西の学生さん5人、そして上越教育大学の学生さんの参加希望があり、あっという間に大人数のライブ参観となりました。しかし、人数が多ければ多いほど、多様であればあるほど、楽に質の高い学びが成立するというのが『学び合い』のセオリーです。お忙しい中、お二人のS小学校の先生が議論に加わって頂きました。感謝です。

 そのセオリー通りに、とてもよいライブ参観になりました。子どもの姿と教師の姿が何よりも雄弁に語ってくれます。このタネが、どんな実になるか、楽しみ、楽しみ!

[]アイディア 18:00 アイディア - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - アイディア - 西川純のメモ アイディア - 西川純のメモ のブックマークコメント

 来年から教師になるR君からアイディアを頂きました。彼のような若い教師が『学び合い』の良さを、周りの先生方に伝える方法です。それは、新採研で出張の際、『学び合い』の課題を与えておくのです。そうすれば、留守番の先生が何もしなくても、子どもが勉強する姿を見せることが出来ます。とのことです。なるほどな~っと思いました。

翻車魚翻車魚2008/02/26 20:11早速blogに参加させてもらいます。
初めて学び合いを目の当たりにして「目から鱗」という気持ちでした。
一人の教師としてはすぐにでも挑戦したい気持ち
立場を考えると、それなりの教育信念と取り組みの意図を明確に説明できる自分になることが先決
というのが正直なところです。
これまでの自分をいかに変えることができるかが勝負所と感じました。
フランクに失敗談を語っていただいたことで
一層信頼感が生まれたことも事実です。
まずは、自分が学び合いの考え方について
しっかりと消化していこうと思います。

本日は、本当に有意義な機会をいただき、ありがとうございました。

jun24kawajun24kawa2008/02/26 21:45ご苦労様でした。
お互いに日本の教育を変えよう!という志を持ちながら、明日の我が身を正しましょう!
期待しています。

ikutosuikutosu2008/02/27 18:25二日間ありがとうございました。
皆さんに温かく迎えていただき、大いに刺激をいただき、本当に行って良かったと感じています。
今日のK先生の授業には本当に圧倒されました。
こんな授業が普通の公立小学校で成立していることに戦慄さえ感じました。すごい。子どもたちの持っている力は、こんなに素晴らしいものなんですね!
のこりあと2時間の授業と、来年度に向けてすごいエネルギーをたいだきました。
ありがとうございました。

jun24kawajun24kawa2008/02/27 19:29あなたならKさんとは違った、
ikutosuさんならではの授業を生み出せます。
どんどん、自慢して下さい。
同志の自慢は我がこととして喜べます。

08/02/25(月)

[]みんな 15:10 みんな - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - みんな - 西川純のメモ みんな - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』の初期段階は、馬鹿馬鹿しいほど簡単です。おそらく、教師が邪魔をしなければ、時間のかかるかからないの違いはあっても、早晩、初期段階には達することが出来ます。その初期段階と次の充実段階(中期段階)との違いは「みんな」の徹底の1点です。しかし、その1点を実現するには教師の働きかけが絶対に必要です。

 我々は、好きな者同士、話し合いたい者同士でコミュニケーションするには、何の苦労もいりません。邪魔されなければ、やります。でも、集団メンバー全てが「好きな者」である可能性はまずない。同様に、「話したいな~」、「聞きたいな~」という人ばかりである可能性もありません。従って、ほっておかれれば、その中に「抜け」が生じます。しかし、その「抜け」をほっておいておけば、「好きな者同士」、「話したい者同士」のコミュニケーションも腐ります。だって、一人を捨てる集団は、次々に捨て始めますから。そして、本当に関わることによって得ることが出来るのは、異質な人との関わりなんです。従って、「抜け」があれば、その人と関わることによって得られるものを失ってしまいます。だから、必ずしも初期段階で関われない人がいたら、その人と関わろうという行動は、「可愛そう」ではだめです。そんな「可愛そう」という意識では、人ごとであり、持続しません。自分のためとして関わることが必要です。ということを強く求めるのが教師の仕事です。

 あべたかさんのブログ(http://blog.abetaka.jp/?eid=739243)や、その他の同志のブログを読みながら、それを再確認しました。私は同志各位の管理者ではありません。でも、皆さんに、そして自分自身に、強く提案します。

 『学び合い』は子どもだけではなく、自分にも適用される普遍的な考え方です。子どもを見ることは、自分を見ることです。セミナー・フォーラムを初期段階から充実段階(中期段階)に進ませましょう!自分のためにね。

 rion_fuji rion_fuji2008/02/27 07:08 関わらせるために重要なのは,評価だと昨日の自分の授業で痛感させられました。しかも,そのタイミング(目標とのズレが生じたとき?)がとっても大事だということを認識しました。ちょっと評価について考えを整理してみたいと思います。

jun24kawajun24kawa2008/02/27 08:00悩んだときは学校観・子ども観に戻って考えると答えが出ます。

08/02/24(日)

[]産地 21:46 産地 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 産地 - 西川純のメモ 産地 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 我が家ではかなりまえから中国産は使いませんし、食べません。また、アメリカ産の肉は使いません。本日の夕食の際も、それを家内と話していると、息子は「僕の家では中国産は無いの?」と言ったので、「絶対にない!」と言いました。そのあと、遊び食いをしている息子に対して、「そんなまじめでない○○ちゃんは、中国産?」とからかいました。息子の返答は「違うよ、僕はおかあさん、だよ」と言いました。この絶妙なだじゃれに夫婦で絶賛です。そのあと、「おとうさん」の部分もあるんだよ、と付け加えました。

追伸 私は雪印、赤福、白い恋人を永遠に食べるつもりはありません。人からもらっても、おそらくニコニコしながら受け取って、影で捨てます。が、それを一国までに広げるつもりはありません。だから、上記の雑談が終わってから息子に真顔で語りました。「中国は、いま練習しているんだ。だれでも最初は下手だけど、まじめにやれば上手くなれる。おまえも、そうだろ。きっと、おまえが大人になる頃には、中国産の食べ物を安心して一杯食べるようになれるよ。今は、ちょっとの間、食べないだけだよ」と説明しました。

[]再度のお願い 17:28 再度のお願い - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 再度のお願い - 西川純のメモ 再度のお願い - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本グループの説明として「主に学校での『学び合い』に関して情報交換、実践紹介、検討するグループです。どなたでも参加できます。申請時に所属名、本名を入力欄に書いて下さい。」としております。グルーメンバーの中には諸般の事情でグループ内のみ公開という方もおられます。その関係で、ソーシャルネットワークに準じた運営をしております。メンバーの紹介は不要ですが、所属と本名を記入して申請してください。もちろん、それらが公開されることはありません。管理者の中で管理しております。

 以上の理由から、ご記入がない場合は、グループ参加は出来ません。ご理解下さい。

[]普通の一日 15:13 普通の一日 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 普通の一日 - 西川純のメモ 普通の一日 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 朝早く家に帰れました。ただちに息子と遊びました。普通の一日は、いいな~。

 追伸 ふと考えてしまいました。現在、順調に日本各地に会が立ち上がっています。もし48都道府県で会が立ち上がって、全てに参加するとなると年間に休日は無しと言うことになります。う~ん、どうしよう・・・

08/02/23(土)

[]群馬の会から帰ってきました 00:07 群馬の会から帰ってきました - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 群馬の会から帰ってきました - 西川純のメモ 群馬の会から帰ってきました - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今、群馬の会、および懇親会から帰ってきました。今回の会も面白かった!わがゼミのIやFさんの発表がありましたが実に良かった。Fさんの発表はFさんの明るさが表れて良かった。Iの発表は、緊張していました。汗をかいていたのが印象的でした。おそらく、いままでの発表で一番緊張していた。でも、良かった。元Y小学校のTさんの発表も良かった。聞きながら、この人は一斉指導でもうまいだろうな~、と思いました。『学び合い』は幼児でも、老人でも同じであることを明らかにしています。発表の最後はSさんがしめられました。落ち着いた発表です。その発表の前に個人的に私に自慢しました。しかし、何故か発表には、その自慢がありません。ここで可視化します。Sさんは小学校社会科で『学び合い』を実践しています。そのクラスには、能力的には高い子もいますが、多くのクラスと同様にそうでない子がいます。この前、ついに業者テストの平均値が150点満点の150点を実現しました。これは凄いことです。150点満点で平均値が140点だとか、最低点が135点ぐらいだったら、『学び合い』ではびっくりすることでもありません。でも、クラス全員が150点であるということを実現したのは、おそらくS先生が最初だと思います。しかし、それを聞いてもびっくりしませんでした。だってS先生のクラスだったら、それを実現することは想定の範囲ですから。直ちに、もっと高い課題を提案しました。実はS先生も150点で手放しに子どもたちをほめなかったそうです。『学び合い』をやっている人は、とてもとてもどん欲ですから。

 さて、今回の発表で一番印象的だったのは、学校で『学び合い』で取り組んでいるY小学校の新規採用者二人の発表です。なんと新規採用者が、それも二人も、『学び合い』を実践している事実を突きつけられたら、経験がないと『学び合い』が出来ないという考えは誤解であることは明白です。初々しいお二人の姿を見ていると、かわいい・愛しいと思うと同時に頼もしく思いました。同時に、学校での取り組みの強さを感じます。この方が次の学校に移動する際に苦労しないよう、2年以内に群馬に『学び合い』を広めたいと思いました。

 本当に面白かった!この会に参加できなかった方へ。本当に、損したよ~。あははははは

 この会は、もともと昨年の10月14日にあった長野の会の懇親会で、群馬の同志に話したのがきっかけです(http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20071014)。それが、こんなにすばらしい会になりました。さて、歴史は繰り返します。今回の懇親会では、宮城の同志が今年の11月に会を開くことを表明しました。私が話を持ちかけてから、15分以内に、どんどん会の具体案が議論されるようになりました。これは楽しみです。

 そして、二次会において群馬の会の次回の目標が決まりました。開催日は2月です。会場は未定です。ポイントは、「子どもと一緒にやる研修会」です。そして、群馬に広がる同志を結集すること、参加人数は140人以上であることが、当面の目標です。

 加速度的に広がりを感じます。

[]群馬の会 09:25 群馬の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 群馬の会 - 西川純のメモ 群馬の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今から群馬の同志の会に参加します。楽しみです。

F-KatagiriF-Katagiri2008/02/24 00:52本当にいい会でした。いろんな人(実物)に会えました。
夏のフォーラムに関して、営業活動をして、いろんな期待が膨らみました。初任のSさんの『学び合い』の素朴な疑問やら、あべたかさんも、公開ゼミ担当を引き受けてくれました!また、Yさんが高志小学校形式のレポート検討会を提案してくれました。
そして、特に、N先生とU先生の対談(2日目)は、請うご期待です!期待していますよ~!

OB1989OB19892008/02/24 04:42ありがとうございました。お会いできたことが何より嬉しかったです。80名からの参会者には圧倒されました。先生の魅力ですね。

jun24kawajun24kawa2008/02/24 05:21本当に、どんどんどん欲になりそうだ。
わくわく

あべたかあべたか2008/02/24 07:22公開ゼミ担当を表明したあべたかです。よろしくお願いします。
ところで、西川先生。
「宮城県」で「学び合いフォーラム」ですか。
仙台市を拠点に、「東北青年塾」を展開しているわたしとしては見逃せない情報です。あいにく「東北青年塾」は「学び合い」を追求する組織ではありませんが、わたし個人としてはぜひぜひ(その宮城の方々が拒否しない限り)お近づきになりたいです。
とにかく、11月。
楽しみにしております。

ikutosuikutosu2008/02/24 13:20ただただ圧倒されました。初任者の二人、スゴすぎます。
25日からお伺いしてライブを見ることが本当に楽しみです。
よろしくお願いします。

iku-nakaiku-naka2008/02/24 13:27確かにもったいないことをしかたも・・・。あはは・・・(涙)。私も、次回こそは・・・。あと、今週の火曜日から始める「異学年学習」の方も頑張ります!!。

jun24kawajun24kawa2008/02/24 14:56あべたかさんへ
 帰りも大変でしたね。ご苦労様でした。『学び合い』の同志は関わりたがっていますので、ウエルカムカムです。ご希望でしたらメールアドレスをお教えしますよ。是非、運営側で参加いただければと思います。
ikutosuさんへ
 明日を楽しみにしています。飛び入り参加者が6人ぐらいになりそうです。異質な関わりは常に実り多い!
iku-nakaさんは
 期待していますよ~

yu-rikiya-ta-35yu-rikiya-ta-352008/02/24 22:52業者テストの平均値が150点満点の150点を実現超凄いですね。そこそこで満足している自分が恥ずかしいです。どん欲になりたいと思います。子供達のために。

jun24kawajun24kawa2008/02/25 06:38はい、どん欲になりましょう。
あ、O県でもフォーラムを開けるように、同志を増やして下さいね!

08/02/22(金)

[]本日 23:53 本日 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 本日 - 西川純のメモ 本日 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は宮城県で講演しました。異学年を課題としている学校です。いつものとおり暑く、暑苦しく、語りまくりました。少なからざる先生の心に届いたと信じています。講演会では「嘘だと思ったら、ライブにきてください」と大見得を切ってきました。同志各位(特にMさん、Nさん)よろしくお願いします。

08/02/21(木)

[]自立解決 22:27 自立解決 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 自立解決 - 西川純のメモ 自立解決 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 同志Kのhttp://manabiai.g.hatena.ne.jp/makine45/20080221を読んで書きたくなりました。

 自立解決のことを言われると、私は「それでは自立解決では、教科書を読んではいけないのですか?」とその人に聞きます。全員は、「いや、読んで良いです」と応えられます。そこで、「じゃあ、教科書を頼って良くて、友達に頼ってはいけない理由は何ですか?」と聞くと、言葉に詰まります。まあ、へ理屈を言う方はいますが、直ぐに、小学生でも分かる単純な論理で論破できます。

 要は自分で解きたい、理解したいと思うか、思わないかが重要で、情報を遮断するか遮断しないかが重要なのではありません。自分で解きたいと思えば、どんなに情報にあふれていても、自分で不必要な情報は遮断します。思い出して下さい、教員採用試験の問題集には答えがついています。受験生が、答えを丸写しすることはあり得ません。だって、そんなことしても理解できないからです。逆に、自分で解きたいと思わなければ、情報を遮断してもボーッとしているだけのことです。さらに言えば、解きたいと思っても、情報を遮断されてしまえば解けません。そしてやがてやる気をなくします。

 なんで、こんな単純な理屈が分からないのだろう・・・

[]富山 21:51 富山 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 富山 - 西川純のメモ 富山 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、電話がありました。電話口から「先生分かりますか?」との声を聞いたとたん、誰だか分かりました。一つ一つの言葉をゆっくりと丁寧に語る方です。その特徴から、21年前に上越教育大学に採用されて、最初に関わった現職院生さんのHさんであることが直ぐに分かりました。聞くと、昨年までは県庁でつとめられ、今年から校長先生になったそうです。Hさんと会った21年前は私は理科コースに所属していました。従って、Hさんにとっては私は理科教育の先生です。

 昨年、3ヶ月の内地留学に来られたOさんが新任でつとめたときの学年主任を務めたのがHさんでした。Oさんが現場に帰って『学び合い』を発表したのを聞いて、『学び合い』を知り、今の私を知ったそうです。Hさんの学校では道徳教育の指定を受けています。そのサポートを頼む電話でした。もちろん、即、OKです。同時に、来週にS小学校のライブにくるよう誘いました。

 広がる、広がる、嬉しいな~

とんたんとんたん2008/02/21 22:42おそらく。

自力解決の根底に流れる理屈は
「受験は一人で行うもの」なのでしょうね。
中学受験、高校受験、大学受験が「学び合い」を妨げます。
教師も受験をくぐり抜けてきたので切り替えが難しいのでしょうね。
先生方は言います。「将来困るから」と。

sumimonsumimon2008/02/21 23:20(掲示板のようにコメントします。お許し下さい)
「将来困る」って、つい口に出てきてしまいますね。
ただ私は逆の発想で、「将来困らないように、今のうちから友だちに『教えてぇ。』って言えるようになってほしいな。」と子どもたちに語っています。

jun24kawajun24kawa2008/02/22 06:40コメントありがとうございます
ご両人はご存じなんですが、私も掲示板的に書き込みします(掲示板的利用はウエルカムカムです)
まず、本当に将来必要なのは何かは人との関係ですよね。
それが分かっていない人がいます。
次に受験に関してですが・・・
それじゃあ、参考書も教科書も、受験の時には見てはいけないのですから、自力解決の際には使っていけないことになります。
おそらく、本は見ていいが、人はダメだという人は、安易に聞いてしまうことを恐れているのでしょうね。でも、大事なのは「安易に聞いてはダメだ」と本人に思わせることで、「安易に聞ける状態」は本質的ではないと思います。

 rion_fuji rion_fuji2008/02/22 08:58 先日,市の教育研究大会でも「自力解決は必要だ。人の全部まねしては意味がない」といわれました。集まっていたのは各校の研究主任です。やっぱり方法と目的がごちゃまぜになっていますね。方法が子どものためといいながら実は教師のためになっている気がしています。一方的にやらせるだけの授業に合うようにしている気が・・・。スミマセン愚痴になっちゃいました。でも,心ある教師もたくさんいます。ゲリラ的?に広げていきます。ある日,爆発的に広がるかも・・。

船です船です2008/02/22 10:38人の日常は、すべてかかわりあうことが前提なのに、テストだけはかかわりあうことが悪とされますね。かかわりあうことが善であるようなテストのあり方を考える必要があるのかな…

とんたんとんたん2008/02/22 13:00最近「学び合い」を広げていくのに最も重要なのが保護者と子どもだと気がつきました。
最初は疑問ばかりですが、そのうちに子どもの変化に気がついてくるようです。そうなれば、保護者自身が授業を観る力がついてきます。子どもが学び合わない授業について厳しくなります。
そして、「子どもの声」これは先生方の心に直接響きます。
「今年になって勉強がとても楽しく分かりやすくなった。」
こう言われたら前担任はさぞかし不愉快でしょうが、ここからが始まりですよね。
八幡小さんを見習って25日には、子どもによるパネルディスカッションを開催します。ちなみに子どもの希望者続出でした(笑)

にいやんにいやん2008/02/22 22:0720日の学び合いツアー本当にありがとうございます!やはり生で観るのは違いますね!今後とも宜しくお願いします!

さて、この「自立解決」なのですが、私は以前まで民間企業に勤めていたのですが「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」の重要性をかなり認識させられました。
そのようなときに「学び合い」と出会い
これだ!と思いましたね!

jun24kawajun24kawa2008/02/22 23:50Rionさんへ
 ある日が、来月にあるか、来年にあるかは、少なくともK県では、あなたが決めると思っていますよ。
船さんへ
 実は、今から4年前に「学び合うテスト」という『学び合い』以外では考えられないことを実現しているんです。あはははは
とんたんさんへ
 楽しみですね。でも、あなたはもっと楽しみでしょ!
にいやんさんへ
 私はゼミ生に「ほうれん」はいらない、相談があったらきなさい。でも、私に相談する前に相談する人がいるよね。と、言っています。私はゼミ生集団の力を信じているので、ほうれんを拒否しています。下手にほうれんを聞くと、自分が背負うべき責任を私が背負っていると誤解してしまいますので。
これからも関東地方でブレイクさせてね。
期待しています。
なお、「ほうれん」は不要です。
あはははは

08/02/20(水)

[]学生さん 22:20 学生さん - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 学生さん - 西川純のメモ 学生さん - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は関東、関西の十数人の学生さんがわざわざ上越に来てS小学校のライブを見に来ました。本当に、ライブは説得力があります。私の伝えきれないことを、子どもたちは伝えてくれます。さらに、本日は若い熱意ある学生さんたちのために、普通に、かつ、熱くS小学校の先生方が語っていただきました。そして我がゼミメンバーも別な面から語ってもらいました。

 『学び合い』は革命的に、今までの教育とは違います。しかし、子どもの姿と教師の語りが、「どちらがおかしいか」を証明してくれました。

追伸 『学び合い』では、能力が劣る子、行動的な問題がある子が集団の中に埋没して、なかなか見えにくいものです。しかし、だれがそうであるかを見いだせる学生さんが多かったので、ビックリしました。脱帽です。

[]個人面談 22:20 個人面談 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 個人面談 - 西川純のメモ 個人面談 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は息子の担任の先生との個人面談があり、家内が行きました。暖かく息子を見守っていただけていることを感じ、大感激でした。私の息子のは、私と同じ規格外の子どもです。私の母が「純は変わった子だったけど、面白い子と思う先生と、困った子と思う先生がいた」と言っていました。本当に、よく分かります。

[]異学年 09:11 異学年 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 異学年 - 西川純のメモ 異学年 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 上越のS小学校で以下の日時で、3学年の異学年の算数の実践をするそうです。なんかニヤニヤが止まらない。だって、絶対に、100%、良いことが起こるに決まっている!5年生、6年生の異学年では化けきれなかった5年生がおお化けするに決まっています。いままで中心的になっていた6年生が、一歩引いて、高い位置に立った行動をするはずです。それが『学び合い』のセオリーです。それのライブに立ち会えるなんて、あ~~~楽しい!こんな楽しみを、私と我がゼミ生だけで満喫してしまうなんて、なんか悪いな~。あ、希望者があればメールして下さいね。

2月28日(木)4時間目

2月29日(金)3時間目

3月4日(火)3時間目

3月7日(金)3時間目

iku-nakaiku-naka2008/02/20 16:46お~!!、すべて私が「異学年学習」をする日とかぶっている~。
何てことでしょう。3学年での「異学年学習」見に行きたかったなぁ(涙)。その様子は、N先生のブログで拝見したいと思います。行ける人はいいなあ~。

jun24kawajun24kawa2008/02/20 22:24自分自身の実践の場でライブを楽しんでね!

こに~こに~2008/02/22 14:35新潟『学び合い』ツアーは大成功でした。
関西から7名・関東から7名・新潟から1名の計15名を受け入れていただき、ありがとうございました。

種をまいてさえいれば、花は勝手にどんどん咲いていきます。
これからが本当に楽しみです!!

これからもたっぷり先生のお力をお借りします。

jun24kawajun24kawa2008/02/22 23:42きっと、おいしい実がなると思うので、楽しみにしています!
でも、本当にライブはいいでしょ!

森本森本2008/03/01 21:53学び合いの授業見学をさせていただき、本当にありがとうございました。

関西から参加した森本といいます。

学び合いの授業はとても衝撃的でした。

まだまだ不思議に思う部分もあるのですが、先生に直接お話を聞けて本当に良かったです。 ありがとうございました。

jun24kawajun24kawa2008/03/01 22:51わからない点があれば、どんどんメールして下さい。ちゃんと返信しますよ。あと、仲間にあなたが見たことを語って下さいね。

森本森本2008/03/01 23:24新潟に行った時のレポートを春休み明けのゼミの時間を頂いて発表することになりました。

あの日以来、西川先生に言われた「一斉授業の良い点」を考えているのですが思いつきません。発表の日にみんなにも聞いてみようと思っています。

まとめていて、?と思うところがあるので整理してまたメールしますね。

返信ありがとうございました。

jun24kawajun24kawa2008/03/02 07:54首を長~~~くしてまっています。
ゼミでの様子も教えて下さいね。

08/02/19(火)

[]朋遠方より来たる 21:31 朋遠方より来たる - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 朋遠方より来たる - 西川純のメモ 朋遠方より来たる - 西川純のメモ のブックマークコメント

 関東地方の学生さんが6人、関西地方の学生さんが6人が現在、上越に来ています。いずれも『学び合い』を学ぶためにお金と時間をかけてきた学生さんです。いまごろは合宿所で酒を飲みながら語り合っているはずです。明日は当日参加の4人の学生さんが合流して、S小学校のライブ参観です。楽しみです。

[]卒論発表会 19:41 卒論発表会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 卒論発表会 - 西川純のメモ 卒論発表会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は卒論発表会がありました。我がゼミの5人の発表を聞きました。何も言うことはありません。安心して聞けます。そして、論理も整理されているので、すっと腹に落ちます。とてもいい!

08/02/18(月)

[]異学年 22:51 異学年 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 異学年 - 西川純のメモ 異学年 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 上越には11月頃から定常的に5年、6年の異学年で算数をやっているS小学校があります。子どもたちの姿がすばらしと思います。「「忙しい!」と誰も言わない学校」に紹介したYamさんの研究によれば、学年構成が複雑であるほど集団は良くなるはずです。そこで、S小学校に行くたびに、「もっと多くの学年を巻き込んだら」と焚きつけていました。本日、連絡がありました、4,5,6年の異学年をやり始めるそうです。ワクワクです。

 年度末のこの時期に、新たな一歩を踏み出す、S小学校の先生方に深い敬意を表します。でも、それが当然なのだと思います。だって、年度は教師にとっては意味がありますが、子どもにとっては毎日、毎日が、かけがえのないものですから。上記を、日本全国にちらばる○○さん、○○さん、○○さん・・に向けて語ります。あと1ヶ月しかないかもしれませんが、あと1ヶ月もあるのです。

[]大阪の同志 21:43 大阪の同志 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 大阪の同志 - 西川純のメモ 大阪の同志 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は大阪の同志の授業を参観しました。参観しながら、どういうところが『学び合い』の伝わりにくいのかを考えました。一応、いくつかのポイントを語りました。でも、自転車の運転と同じで、ふらふらしながらでも運転できるようになれば、すぐに体に染みつきます。そして、その段階を既に越えています。

 大阪で『学び合い』のライブを見せることが出来るならば、近畿に『学び合い』を伝えることが出来ます。ワクワクしました。

[]政治は出来ない・・・ 06:49 政治は出来ない・・・ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 政治は出来ない・・・ - 西川純のメモ 政治は出来ない・・・ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最近、ある学生さんと話し合いました。その学生さんは、話を聞きながら「はい、そういうことが有効である場合もありますね」と限定的に相づちをします。また年長の先生だったら、「この馬鹿、何言っているんだ」と腹で思っていても、「全くその通りです」と応えるでしょう(私はこの種のことに敏感なのですが、それを気づかせないように話し続けることは出来るようになりました。えっへん)。そうできないところが学生さんです(あの年齢では美徳の一つともいえます)。でも、私はこの年になっても学生さんレベルです(決して美徳ではないですが)。「あ、この学生さんテクニックのレベルで理解している」と判断し、またまた熱く語ってしまいます。人には「伝わらない人にこだわるよりも、伝わる人を増やしましょう」と言っても、旧来の教師根性が残っています。とほほ。それに比べると、政治が出来る学生さんがちゃんとフォローしていました。偉いな~

 [虎の穴]カテゴリーに補足すべきと思いました。あれは、現場経験のない学生さんや、現場経験1年ぐらいの先生をイメージして書いています。決して「名人教師・スーパー教師養成講座」ではありません。教師を5年もやれば、教科書と教師用指導書をちょこちょこ見れば、1時間の話の組み立てを出来るようになるでしょう。校長から「教案を出せ」と言われない限り、教案を作らなくなるでしょう。そんなレベルになれば、怒鳴るように語る必要はありません。視線の動かし方に気を遣う必要はありません。十年一日の授業をするよりは、自ら教材を開発し、それを実践するのはよいことです。だって、教師が生き生きしていれば、子どもは生き生きしますから。

追伸 ここでメモを終わればいいのですが、上記のことを理解しつつも、「私は一斉指導、および、それを前提としたすべての営みは、意味がない」と心の中で思っている。と、心の外に表明してしまうのが私の性分です。同志各位は、政治をしてください。私は出来ませんから。とほほ

[]ライブ参観 08:43 ライブ参観 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ライブ参観 - 西川純のメモ ライブ参観 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日までは博士課程の仕事で大阪、兵庫におりました。その仕事が終わったのは5時で、大阪に着いたのは7時半でした。そういう予定ですので上越に帰るとしたら、夜行で夜中の2時に到着するか、富山で一泊して朝一番で帰るという流れです。しかし、かなり体に無理がきそうです。以前、それをやった直後に、「不整脈」になってしまいました。

 最近、大阪の同志から「ライブ参観に行きたいが、行けない。自分の実践が正しいか不安だ」とのメールをいただきました。私は「ビデオを送ってください。コメントします。」と返信しました。そのことを思い出しました。そこで、急遽、その先生にお願いして、1、2時間目の授業を参観させていただくことになりました。急なことでしたが、校長先生もご快諾いただきました。ということで本日はライブ参観に行ってきます!

こがけんこがけん2008/02/21 22:42西川先生、先日はありがとうございました!
私のこれからの課題は、言行一致です。
『学び合い』がさらに自分の腑に落ちました。
よい報告ができるよう、がんばります。

jun24kawajun24kawa2008/02/22 06:46期待していますよ。
今、関西が弱い。
だから、ライブ参観に上越や名古屋まで行かなければなりません。
一昨日、上越にライブ参観した学生さんにライブの様子をこがけんさんに話して、うらやましがらせるようお願いしました。
是非、大阪でライブOKの地を作り出して下さいね。
広げることによって高まる。これが『学び合い』の基本です。

08/02/17(日)

[]教材 08:12 教材 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 教材 - 西川純のメモ 教材 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 テレビや雑誌には「カリスマ主婦」というのがいらっしゃいます。その人の作った料理を見ると、びっくりします。一流レストラン並みの料理を、手早くちゃっちゃと作ります。しかし、ただの一瞬たりとも、家内がそのような主婦になってほしいと思ったことはありません。なぜなら、人の能力にはそれほどの差がないということを知っているからです。そして、万人あまねく1日24時間であるからです。

 ごく少数の天才以外が、ある領域に秀でる方法はただ一つです。それは与えられた24時間を、一定の領域に集中させることです。そのためには、それ以外の部分を捨てるしかありません。カリスマ主婦の一日を、一ヶ月ぐらい継続的に観察すれば、テレビや雑誌で出ている以外の部分を捨てているか、手を抜いているかがよく分かると思います。一方、我が家の家内は、ごくごく普通の主婦です。バランスよく家事をこなしています。そして、家内の料理は普通の料理ですが、本当においしいと思っています。家内はパッチワークが趣味で、作品が家の中で普段使いされています。しかし、家内は家事の一環でパッチワークをしているとは思っていないはずです。あくまでも家内の趣味であり、家事にゆがみを生じさせない範囲で続けています。

 教材に関して、私のアドバイスの第一は、教材開発をするな、ということです。私もいくつもの教材を開発しており、それで論文も書いております。しかし、それは私が独身時代のことであり、また、研究者となってからのことです。一般の小中高の教員、特に家庭持ちが、教材開発はするべきではありません。

 教材開発はきわめて時間がかかります。ところが、その教材が使えるのは、せいぜい何年間に1ぺん、数時間程度使えるだけです。ところが、教師の授業は1年間、毎日、毎時間、続くのです。教材開発をすれば、そのゆがみは日々の授業に影響を与えます。教材開発は子どものためにやっているのではなく、自分の趣味であり、子どもに迷惑をかけない範囲内でやるべきだと思います。子どものために教材開発をするというのは、大いなる誤解です。あり得ないことですが、家内がパッチワークをやり過ぎて、夕食がカップラーメンを出したら、「そりゃちがうだろ」と私は言うでしょう。

 実は、教材に関してはわざわざ開発しなくても、山のようにあります。しかし、失礼ながら、多くの先生方は勉強しなさ過ぎです。他の教科はいざしらず、私の元々の専門だった理科に関しては現場の発表会で紹介される理科の新教材・教具は、失礼ながら私には陳腐です。1970年代に欧米でカリキュラム改革が行われ、素晴らしい教科書編纂がさまざまなされました。そこには現在知られている教材・教具の殆どは出尽くしています(今の教師でPSSCやCBAと書いて分かる人がどれくらいいるだろうか・・・・)。例外は太陽電池や薄層クロマトグラフィのような新素材を利用した教材ぐらいと言って過言ではないと思います。さらに言えば、江戸末期から明治初年の教科書は非常に参考になります(今の教師で舎密、窮理と書いて、何のことか分かるだろうか・・・・)。当時の血液の実験などは素晴らしい。その当時の技術力で実現できたのですから、現在では本当に簡単に出来て、かつ、本質的な教材・教具の宝庫です。このような引き出しがいっぱいあると授業の展開に幅が出来ます。教材を開発する時間があったら、過去の成果を学ぶ方が良いと思います。これは理科以外の教科においても、五十歩・百歩だと思います。

 古い学校であれば、その手の本が必ずあるはずです。私は大学院時代は、週に1度は神田・神保町の古本屋街にいきました。高校教師時代も月に1度はいきました。大学院時代の同級生からは、「西川があさった後の古本屋はぺんぺん草も生えない」と言われるぐらいでした。県教育センターの図書館に行けば、他の地域で開発された教材を見いだすことが出来ます。

 ただし、そのようにして見いだした教材をそのまま使うことは出来ません。そのような教材のほぼ全ては、その教科が大好きで、得意な人が、こりにこって作成したものです。その教科の大好きな教師にとっては、すばらしい教材のように思えるかも知れませんが、その教科がそれほど好きでない、いや嫌いな子どもたちにフィットしません。たいてい専門家は特殊化をします、教材も同じです。機械も複雑になればなるほど、それが適用できる範囲は狭まり、故障も多くなります。かつて発展途上国に最新の農業機器を援助しました。ところが、そのような国ではそれらの機器を使いこなせませんでした。さらに故障しても修理できないので、やがて粗大ゴミになります。笑えません、日本の学校に、どれだけ粗大ゴミ化したコンピュータ機器があるでしょうか?見いだした教材を、ばかばかしいと思えるぐらい単純化してから使いましょう。

 そんなことをしていると、結局、本当に使えるのは、そこらの本屋にあふれている、また、学校出入りの業者に言えばすぐに持ってきてくれる、ごくごく普通のプリント類であることに気づくはずです。

 以上の結果として、私の教材に対するアドバイスは、普段馬鹿にされるかもしれない業者物を活用しましょう。それらは本当に普段使い出来るもです。そうじゃないと売れませんから。さらに、それをもとにして、自分のクラスに合わせて「ほんのちょっと」アレンジすればいいのです。もっといいのは、そういうことをしている同じ学校の先生を見いだして、その先生の教材を流用させてもらうことです。これが一番良いやりかたです。

[]発声 05:37 発声 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 発声 - 西川純のメモ 発声 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 子どもたちに「嫌いな授業」のアンケートをすると、第一位は「声が聞こえない」、第二位は「言葉がはっきりしない」、第三位は「話の意味が分からない」です。つまり、「音として伝わらない」、「日本語として伝わらない」、「教科内容として伝わらない」です。その他、表情、ボディーアクション、板書の字の大きさ・・・、一斉指導においては教師は役者です。そして演奏者です。指導要領作成者、教科書編成者の台本・楽譜を、いかに表現するかです。それには、いろはの「い」の基礎技術が必要です。どんなテクニックも、お客に聞こえなかったり、見えなかったりしたら、まったく無意味です。

 学生さんに教室の対角線に届くぐらいの声を出しなさい、と指示しますが、出来ません。学生さんが一生懸命に声を出しても、それは日常会話のレベルの延長上です。世の中には、日常会話の大きさでも「ビーン」と響き渡る声をお持ちな方がいます。うらやましい限りです。しかし、多くの人は意図的に大きな声を作らねばなりません。

<やること>

 のどで語らずに、へその下に力を込めて腹で語るようにしましょう。感覚的には、「しゃべる」というより「どなる」という方が近いかも知れません。

 実際の教室は常に「シーン」としているわけではありません。出来れば、教室の対角線(約12m)の1.5倍~2倍ぐらい二人が離れ、そこで20分ぐらい会話をすれば、授業における教師の声は日常会話の延長上にはないことが実感できるはずです。

[]視線 05:37 視線 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 視線 - 西川純のメモ 視線 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教育実習生とベテランの先生の決定的に違う、分かりやすい点は視線です。授業中、ベテランの先生は子どもの方を見ています。ところが教育実習生は机の上の教案を見ています。ひどいのになると、教案に「○○と発問する」と書いているので発問し、それに答えている子どもを見ずに教案の次の行を読んでいるということもあります。これでは子どもに失礼です。

 若い教師に教案無しでやれというのは、ちょいと酷です。しかし、あまり詳細な教案を作れば、それを見てしまいます。大まかな流れを書いておき、それをもとにふくらますというのが良いと思います。ちなみに私のパワーポイントの原稿と、院生さん(現職院生さんも含む)・学生さんのパワーポイントの原稿を比較すると、私の文字数は十分の1程度です。理由は上記の通りです。そして別なところで述べる時間調節にも有効だからです。

 子どもを見ればいい、と言っても若い先生の場合、特定の子どもを見つめてしまいがちです。そうなると、多くの子どもは自分は見られていないように強く感じます。ボーっと全体を見回すような程度で良いと思います。そのためには、教師の最後列の子どもの首一つ分上を見るぐらいが適当と思います。

 それが出来たら、意図的に多くの子を流れるように「見つめる」ことをやりましょう。

<やること>

 作成した教案をもとに、授業の流れを短い箇条書きしましょう。数年もたてば、短い箇条書きをちょいと読めば授業できるようになります(ただし私の悪い癖で、その箇条書きは練りに練っていますが・・・)。私は以前は「初等理科教育法」という1時間半の全学必修科目を担当していましたが、その教案は最終的には4~6行程度の箇条書きになりました。

[]話術 05:37 話術 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 話術 - 西川純のメモ 話術 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今では教える立場ですが、言うまでもなくかつては教えられる立場でした。その中で、多くの先生方に教えてもらいました。すばらしい先生にも数多く出会いました。その中に宮澤先生という高校の先生がいらっしゃいます。この先生のことは学部学生の授業の最初に話すことがあります。

 この先生はスーパーマンです。まず、教え方がすごい。面白く、ためになる授業です。この先生の授業に関して、時間が長いと感じたことは一度もありません。いつも、「もお終わったの ?」というのが感想です。商売柄、実に多くの名人教師の話を聞きました。中には、テレビにも紹介される方のレベルもあまたいます。しかし、私の生涯に出会った、最高の話術を持った方は、文句なくその先生です。

 その先生は生徒指導主任でした。私の高校はお世辞にも名門とは言えません。制服はブレザーですが、その下にアロハシャツ、ぼんたんで登校する生徒がぞろぞろです。また、全校生徒は学年450人のマンモス校ですが、ストレートに大学に進学したのは、片手だったと記憶しています。したがって、生徒指導上の問題が続出する学校です。そのような学校では生徒指導主任は「つっぱり」の目の敵になるのが通例だと思います。ところが、「つっぱり」は、他の先生に関しては呼び捨てでも、その先生に関しては常に「先生」と呼んでいました。

 その先生の専門は日本史でした。教師になってからも田沼意次の研究を続け、その世界では知られた先生と伺っています。私自身は世界史で受験しようと思いましたが、受験に関係なく聞きたいと思いました。ところが、その先生は東京都に指導主事に迎えられました。そのため、残念ながら聞けませんでした。私が大学院を終わる頃に、校長として現場に戻られました。おそらく、東京都の校長としては記録的な若さだったと思います。その後、筑波大学に迎えられました。教育者としても、管理者としても、研究者としても一流の先生です。

 私があと数ヶ月後には高校教師になろうとするとき、その先生に会いに行きました。先生に、高校教師になる前の数ヶ月のうちに何を勉強したらいいのか相談したいと思いました。私の予想としては、理科の基礎的勉強をしなさいと言われると想像しました。ところが、先生が教えてくれたのは、「落語を聞きなさい」でした。宮澤先生も、かつては上野の鈴本 演芸場に通い、勉強したそうです。話術の重要性に気づかせてくれたエピソードです。

 昭和落語の3名人といえば志ん生、文楽、円生があげられます。志ん生はとにかく面白く、破天荒な落語です。おそらく、3名人の第一はだれかと聞かれた場合、一般的には志ん生を選ぶ人が多いと思います。でも、私は好きではありません。興が乗ると話が早口になり、結果として聞き取りづらくなる点が好きになれない理由です。文楽はきちっとした話をします。話の内容を推敲に推敲を重ねた人です。そのため、何度話しても、全く同じ話を、同じ時間でしゃべる人です。そのため、何故か人間味を感じられません。私が大好きなのは円生です。特に、芝居話・人情話は大好きです。きちっとした話をしながら、生きているという話をします。抑制されながら、うちにはすごい情熱があるんだなと感じる話をします。

 私としては円生のような話がしたいと願いますが、とても駄目です。興が乗ると早口になり、言葉を噛んでしまいます(つまり、私が志ん生を好きになれないところ)。また、雑談というのが出来ず、話を事前に組み立てておかないと話せません (つまり、私が文楽を好きになれないところ)。前者は意識的な改善によって何とか出来ますが、後者はとても直せません。私は萩本欽一さんやさんまさんの話術が嫌いです。一度、客が食らいつくと、シャブリ尽くすまでいじくる傾向があります。私に似ていると自己嫌悪しますが、これまた直せません。

 しかし、直せなくとも、意図的に分析することによって、自分の欠点が分かります。それによって、その欠点が暴走しないように「ちょっと」は押さえられます。

<やること>

 落語・漫才のCDDVDを意図的に聞くことです。また、名人といわれる人の芸談・伝記は本になっている場合は少なくありません。それを読みます。いずれも楽しく聞けたり、読めたり出来ます。ただし「あははは」と笑うだけではなく、技を盗む気概でなければなりません。もちろん名人上手の技を盗めることなぞ出来ません。しかし、声の出し方、表情の作り方など、学べるものも多いと思います。少なくとも、一斉指導においては教師は役者で、子どもはお客様であることを思い出します。お客様は神様なんです。

08/02/16(土)

[]博士 19:23 博士 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 博士 - 西川純のメモ 博士 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は大阪でMさんの博士課程の最終試験とKiriさんの博士候補認定試験がありました。つつがなく終わりました。

 博士という学位は目的ではなく、手段です。博士の学位が無いというだけで志を達することの障害になることを避ける手段です。でも、日本には教育の博士の学位を持っている人はものすごく少ないので、博士の学位はものすごい手段です。

[]『学び合い』グループへの申請について 08:38 『学び合い』グループへの申請について - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 『学び合い』グループへの申請について - 西川純のメモ 『学び合い』グループへの申請について - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本グループの説明として「主に学校での『学び合い』に関して情報交換、実践紹介、検討するグループです。どなたでも参加できます。申請時に所属名、本名を入力欄に書いて下さい。」としております。グルーメンバーの中には諸般の事情でグループ内のみ公開という方もおられます。その関係で、ソーシャルネットワークに準じた運営をしております。メンバーの紹介は不要ですが、所属と本名を記入して申請してください。もちろん、それらが公開されることはありません。管理者の中で管理しております。

[]志 06:12 志 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 志 - 西川純のメモ 志 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は「今の若いやつは~」という論理は絶対にしません。それと同じことは五千年以上昔のピラミッドの中に落書きでありました。どうも人間は変わらないようです。私は生物学を学部で専攻しましたが、生物学を学べば、ある種族の本質が変わるとしたら100万年のオーダーが必要であることを知っています。1世代、つまり30年ぐらいで変わるわけありません。どうも年長者は自分の昔を都合よく忘れているようです。

 昨日は、若い同志の方と飲みました。志の高さと、ネットワークの量と質の多さには腰を抜かします。私のあの年には、あの志の高さはなかった・・・。学部の時は「いやらしい」ことで頭がいっぱいでした。大学院、そして教師の時は、熱意はありましたが、空回りしていました。もちろん若い方の中にも私の若いときと同じような方はいらっしゃるだろうし、私の年代にも志の高い方はおられた。私の若いときに、そういう方々ともっと出会いたかったな、と昨日は思いました。

 若い方々へのアドバイス。今年、我がゼミのSakさんは『学び合い』を伝えることと、伝わった人がそれを維持することの研究をしました。その結果わかったのは、『学び合い』を伝えることは比較的楽です。とにもかくにも実践して、わかった人が多少のアドバイスを与えれば、直ぐに伝えることが出来ます。だって、『学び合い』は非常に簡単ですから。一番難しのは「やる」と決意することです。そして、必要があればアドバイスを求めることです。

 しかし、伝わった人が、『学び合い』を継続するか否かは、集団に属しているか否かが強く影響することを明らかにしました。もちろん一人でも志を維持する人もいます。しかし、人間、そんなに強くない。「まあ、そこそこでいいや~」という悪魔のささやきは、捕縛直前のキリストの耳にもささやかれたのですから、凡夫の我々にささやかれないわけはありません。伝えることによって、自分が高まり、自分を腐らせない。『学び合い』は教室だけの考えではなく、ホモサピエンスの基本戦略です。これがアドバイスです。期待しています。

08/02/15(金)

[]ライブ報告 17:18 ライブ報告 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ライブ報告 - 西川純のメモ ライブ報告 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 この前、S小学校にライブに来られた学生さんからメールが来ました。可視化します。

『12日は本当に勉強になりました。学び合いでイキイキした子供たちを見ることが出来て、勉強になったと共に嬉しい気持ちになりました。ボランティアで中高と行っているのですが子供の目の輝きが薄れていて、残念に思う事がよくあるので。このまますくすくと成長してほしいです。本当にありがとうございました。』

 私の返信は

『広めてくださいね。広めることによって高まるのは子どもも我々も一緒です。期待しています。』

[]ウルウル 17:18 ウルウル - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ウルウル - 西川純のメモ ウルウル - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は21年間、大学で教えています。ゼミ生として指導した学生は約百人です。その中には、手のかかった学生も当然います。そのビックファイブに入る学生が、現在、教員をやっています。その学生は本当に手がかかりました。そして、当時は『学び合い』ではありません。いつの間にか、高校教師の時代に戻ってしまいました。墜落寸前(いや、墜落しました)が現在は教員です。昨年の後半に、しばらくぶりにメールが来ました。本当に十年以上ぶりです。メールの内容は現場の実践の中で『学び合い』に出会い、それを学びたいという内容です。メールのやりとりをしながらサポートしています。

 本日、久しぶりのメールがありました。内容は「2年間の休職制度で上越教育大学で学びたい」ということです。2年間、求職するとなれば遺失利益は一千万円を超えます。その一千万円を捨てて、さらに、入学金・授業料・上越での生活費を払ってでも『学び合い』を学びたいということです。そのOBの学生時代を思い起こし、現在の志の高さに驚き、思わず嬉しくて泣いてしまいました。教師冥利です。が、即刻、やめるように返信しました。家族のある身です。その一千数百万円は奥様、お子さんのために使うべきと私は考えます。それ故に、やめるように返信しました。

 が、とにもかくにも嬉しかった。現場で多くの方に出会ったのでしょう。私にはできなかったことを現場では出来た。その県の教師集団に深く敬意を表しました。

[]大阪・兵庫 14:48 大阪・兵庫 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 大阪・兵庫 - 西川純のメモ 大阪・兵庫 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 現在、大阪に出張中です。私の関係してる兵庫教育大学連合の博士関係の仕事での出張です。これから3泊4日の出張です。本日は、同志と飲めます。わ~い!

[]事務の人 14:47 事務の人 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 事務の人 - 西川純のメモ 事務の人 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 もう時効だと思うので、以下のエピソードを書きます。現在の大学関係のエピソードは時効ではないので、ひ、み、つ。

 私が高校教師だったとき、高校へは河川敷(正確には河原といったほうが良いかも知れませんが)を自転車で通勤していました。ある時、事務の人が「西川先生、通勤経路を確認したいのですが、先生は河川敷ではなく、この道路を通って通勤しているのですよね」と聞かれました。私は「いえ、河川敷を通って通勤しています」と言いました。事務の方は「河川敷を通っているとなると、通勤距離が短いので通勤手当は出ません。ところが、この道路を通っているとなると、通勤手当が出ますが・・・・。先生、この河川敷は危険ではないですか?」と言いました。私は、しばらく何のことかわかりませでしたが、ニコニコを見つめている事務の方の目を見ているうちに、はっと察し「あ、そうです。この河川敷はとても危険です」と答えました。事務の人は「分かりました」と言って会話は終わりました。

 また、こんなことがありました。私の前の理科の先生は、口とチョークで授業をするタイプの先生だったようです。その結果、定時制の理科準備室には私が生まれる前の実験器具がほこりをかぶっているものばかりでした。幸い、全日制の先生方が理解があったので苦労は少なかったですが、それでも買いたい実験器具はあります。しかし、理科の予算は数万程度です。とてもとても、器具を買える予算はありません。そんなことを事務室で全日制担当の事務の方とだべっていたら、「先生、年末にそんなこと言って、もしかしたら買えるかも」と言われました。しばらくたって、年末になって「ダメもとで言うけど、これと、これと、これと・・・がほしいんだけど」と言いました。数週間後に事務室にそれが置いてありました。

 定時制高校から帰宅するのは、たいてい夜の11時ぐらいです。9時頃になると、定時制担当の事務の方から「西川先生、帰りに事務室によってきてね」と言われます。帰り際に事務室によっていくと、タッパーの中に今日の給食の残りがきれいに並べられて詰まっています。これは揚げ物が出たときに多いです。私はそれをつまみに下宿で酒を飲んでいました。そんなことを知っている教頭は「あなたは給食費を倍払いなさい」とからかわれたことがあります。定時制には私より若い独身の男の先生は3人いましたが、タッパーが用意されているのは私一人です(エッヘン!)。

 そんなこんなで、高校に勤めて半年もたたないうちに、事務(給食・用務・警備の方々も)の方と仲良くなるのはとても有利だということを知りました。『学び合い』のテーゼとも重なりますが、異質であれば異質であるほど、利害はぶつからず、補完関係になります。逆に言えば、敵に回すと、大変です。校長は数年で替わりますが、事務の方は居着きの方が多いです。また、事務の方々のコミュニティーは狭いので、悪い噂は広がります。

<やること>

 私がやっていたことは、上記をねらったわけではありません。自然とやっていたことです。定時制の先生方は4時頃からこられますが、私は教材研究が追いつかなかったので10時頃には学校にいました。がらんとした職員室で仕事をしていると人寂しいので、時々、事務室に行ってだべっていました。当時はクーラーがあったのは校長室と事務室だけだったので、夏休み近辺は事務室で教材研究をしていました。そこでお茶を飲んで、お菓子を食べていたので、自分が旅行に行ったときは、事務室と給食室にはお菓子を置いていました。つまり雑談を多くし、挨拶をちゃんとして、節目節目に感謝を形にする、というとてつもなく当たり前のことです。

 楽しくて、楽で、有利です。あ、『学び合い』と同じだ。

ikutosuikutosu2008/02/15 14:57うちの学校の現業の方も、授業時間に廊下などを掃除しながら、学校中のことをよく観察していて、「先生、こんなことがありますよ」と話しかけてくれます。
こういう関係って大切だなあと思います。

jun24kawajun24kawa2008/02/15 15:05本当です!違った目で鋭く見ていますよね。
何度か過去のメモに書いたのですが、私は「校長が変わると、職員室がどう変わるかを、事務の人のインタビューで明らかにする研究」です。校長にとってはびくびくもんでしょうね。あはははは

あべたかあべたか2008/02/16 08:26卒業生の方の志。すばらしいですね。
ま、お金を出さず、直接、西川先生に教えてもらえばいいのですよね。
西川先生の教え子という特権を使って(笑)。
わたしなんか、西川先生の教え子でなくても、こうして無料で西川先生に日々教えてもらっていますから。

あべたかあべたか2008/02/16 08:30わかるなぁ……。
別に学び合いという感覚ではなかったのですが、3年間隔で異動をするわたしは、校長教頭ともうまくいくようにしますが、それ以上に、事務、用務員、そして、養護教諭と仲良くするようにします。だって、いずれもわたしができないことをしてくださる方ですし、いろいろとお世話になることが多い方だからです。
それを直感的に感じ、新採用のころから心がけています。

jun24kawajun24kawa2008/02/16 08:47あべたかさんへ
 私はまじめな教師の方へは家族に迷惑をかけない範囲で、誠意を持って対応しております。それは教え子であろうと、なかろうと。だって、その方の後ろには、その方の生涯に教えるだろう千人の子どもが見えるからです。そして、その方が伝えるであろう、何人もの教師が見えるからです。
 それと、互いによい学校に「当たり」だったんですね。認知心理学によれば、我々は成功経験からしか学ぶことが出来ないんです。もちろん、失敗から学ぶ人もいますが、それは少数の超優秀な人ぐらいです。いい出会いがあり、成功して、それをもとに行動し、もっと成功して・・・。このサイクルがあって、今の自分に成長したのだと思います。昔は学校現場に教育力があった。ところが、今から20年ぐらい前から無計画な教員採用計画の結果、教師集団が崩れつぶれる若手と、つぶれるベテランが増加した。あべたかさんの「教師塾」のそんな人たちへの救命浮き輪だと思います。でも、サークルではなく現任校に頼れるように、現場の教育力を高めたいですね。それには我々の世代(ごめんなさい、おおくくりしました)の踏ん張りが大事です。でしょ。

08/02/14(木)

[]内容・時間調節 08:55 内容・時間調節 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 内容・時間調節 - 西川純のメモ 内容・時間調節 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は基本的に学生さん、院生さんを「叱り」ません。まあ例外なのは二つです。第一に、西川研究室を信頼してくれた人を裏切る行為があったときです。例えば、実践研究をするために現任校との仲立ちをしてくれたのに、基本的な約束を守らなかったために、仲立ちをしてくれた人に迷惑をかけたときです。これは凄く叱ります。(私自身はものすごい学生だったので、自分に対する迷惑に関しては、嫌みは言うかもしれませんが、叱りません)

 もう一つは発表で時間を守らないことです。これに関しては、感情的にもイライラします。時間を守れば、良い講演とは限りませんが、時間を守らない講演は必ず悪い講演です。何故かと言えば、相手方を考えて話を組み立てていないことを意味します。まあハッキリ言えば、マスターベーションを人前でやっているような無様なものです。

 教育実習生や若い先生は、どちらかといえば語る内容が多すぎる傾向があります。自分自身では簡単と思えるレベルに押さえると良いと思います。作業量は、自分自身がやったとしたら10分程度で終わるぐらいが適当です。それ以上となると、終わらない子どもが続出します。

 教育実習生や若い先生が内容が多すぎる原因は、「沈黙」が怖いのだと思います。つまり、話すネタが無くなった後に、呆然と子どもたちの前で立ちつくす自分が恐ろしいのです。そのため、多めに用意して、それを一気呵成に語り尽くす傾向があります(私がそうでした)。しかし、指導要領に準拠している授業だったら、1校時で学ぶべきこと自体はそれほど多くはありません。その限られた内容を、飽きさせせず、多様な方面から考えさせるのがテクニックです。これが出来るためには、自由自在に雑談が出来るようになると楽です。それがあれば、いくらでも時間調節が出来ますし、子どもを飽きさせずにいられます。

 私の場合は、本屋に売っている「話のネタ本」を買って使ったことがあります。それなりに使えましたが、あまり役に立ちませんでした。理由は、自分やクラスにフィットするネタがそれほど多くないことと、第一、1年で数百も語るべきネタがあるわけありません。結局、自分で毎日、ネタを作らなければなりません。

「種切れ」(http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20011124)というメモを書いたことがあります。喜劇王チャップリンの自伝にあったことです。チャップリンの母親は精神的に病んでおり、家庭は暗かったそうです。彼は自分の母親を毎日、笑わそうと思ったそうです。そのために、毎日の出来事を真剣に観察し、それをもとにお話をしたそうです。真剣に観察するならば、日々の普通の出来事の中にも、いろいろな驚きはあるもんです。そのトレーニングが、後の喜劇王の基礎を築いたそうです。一斉指導ではこれが必要です。

<やること>

 一番小さい手帳を買って下さい。それをいつも携帯すること。人との話や、通勤の途中にあったことなど、ちょっとでも面白いことがあればメモします。詳細にメモする必要はありません。2、3時間後の自分が分かる程度の殴り書きで結構です。そして、その日に子どもたちに語りたいこと、そのことをどのようになめらかに繋いだらいいかを考えます。子どもたちの前で語り、改良すべきところを考えます。そして、それをワープロの中に書き留めます。これによって自分専用のネタ本が出来ます。自分自身の経験に基づくネタなので暗記しなくても、覚えられます。

 これを組織的に合理的にやる方法がブログです。必要になれば、キーワードを入力して検索することが出来ます。それ故に、我がゼミの方には「ブログで一番大事なのは、毎日書くこと」と言っています。ブログは教師修行の一つです。

08/02/13(水)

[]表情・笑い 13:52 表情・笑い - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 表情・笑い - 西川純のメモ 表情・笑い - 西川純のメモ のブックマークコメント

 これから「西川ゼミの一斉指導虎の穴」というメモを貯めようと思いました。理由は『学び合い』の前に、まずは「一斉指導」を、と思っている若い学生さんは少なくないからです。

 ハッキリ言います。私は、そんなことチョロいことだし、底が浅いと思っているので、今では馬鹿馬鹿しいと思っています。が、学生さんがそれを求めているならば、それをトレーニングしなければなりません。そうすれば安心して『学び合い』に進めるのですから。もちろん、名人と言われるレベルに達するには血のにじむ努力が必要ですし、なによりも才能が必要です。それは凡夫には無理です。しかし、「クラス全員を分かった気にさせる(分からせるではありません)」だったら、比較的簡単です。順不同に書きためたいと思います。同志の方も手伝ってね。まずは「表情・笑い」編です。

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 かなり以前のことです。自分の研究室でゼミをしているとき電話がかかってきました。電話に出ると、私の研究室の2階下の先生から「西川さん、今、笑ったでしょ?」でした。ゼミの最中、学生が面白いことを言ったので私が大爆笑をしました。夏でしたので研究室を開けていたのですが、その私の笑い声が廊下に伝わり階段を通り、その先生の研究室に伝わったと言うことです。馬鹿げたことですが、実話です。どうも、私の笑い声は大きすぎるようです。

 現在はそうですので誰からも信じて貰えませんが、教師になるまでは私の声は小さく、笑うことは殆どしません。ニヤリとはたまにしますが、声を上げて笑うと言うことは殆どありませんでした。しかし、私の勤めた高校は最底辺校で、そんな人間ではとてもやっていけない職場です。自分を改造しようとしました。

 大脳皮質のどの部分が、体のどの部分をコントロールするかの図を見た方も多いのではないでしょうか?あれを見ると、手、そしてなによりも顔の表情をコントロールする部分が異常に多いことが分かります。生存競争の中で、人間の最大の武器である大脳を無駄に使う余地はありません。顔の表情にそれだけ割り当てていると言うことは、それだけの意味があるということを意味しています。

<やること>

 鏡を用意して、自分の顔をじっくり見て下さい。そして、笑っている顔、怒っている顔、喜んでいる顔を作って下さい。それが真に迫ると自分でも思えるほど、顔を作って下さい。笑うときは声も出して笑って下さい。最終的には、不愉快なことを思い浮かべながら、笑える練習をします。嫌いな相手を思い浮かべて、好きだな~という表情を作ります。

 おそらく、数週間のうちに、意図的に表情を操れる様になると思います。少なくとも、面白いときに、ちゃんと笑えるようになります。しかし、嫌いな相手を思い浮かべて、好きだな~という表情を作るのは大変です。

 一番良い方法は、その相手を好きだな~と思いこみます。子どもの中には好きになれない相手はいるものです。しょうがありません。しかし、かなり無理な屁理屈、小理屈を頭の中で組み立てて合理化し、その子を好きになるのです。しょうがありません。子どもと違って、我々教師は給料をもらっているのですから。こちらから、まず、始める義務があります。こちらが好きだな~っと思っていると、相手も自分を好きになってくれる場合は少なくありません。そうすれば、最初は100%演技だとしても、そのうち演技の割合は低下するものです。

ながたくながたく2008/02/14 01:55「今日は授業参観だ。いいか、一斉授業でいくぞ!」
「お~。」
とジョークのような本当の話があります。
学び合いのほうが絶対効果的です。が、いきなり、現実を受け止められないのが大人です。大学生はその意味で本当に大人です・・。
イメージをなかなか破壊できない。なぜなのでしょうか・・。
ブログを更新いたしました。http://smile58.exblog.jp/
です。もしよろしければ、同士の末端に入れていただけたらうれしいです。学び合いの実践をアップしました。

jun24kawajun24kawa2008/02/14 06:29もちろん、ウエルカムです。
できれば、この『学び合い』グループでブログ(支店で結構です)を立ち上げていただければ、実践を互いに見えやすくなりますよ。

とんたんとんたん2008/02/14 06:59学び合いをしていると子どもの「よさ」が多面的に見えてきます。
多くの先生は、自分の思い通りに動いてくれる子ども、授業では自分の求める意見を話してくれる子どもが大好きです。
職員室にいると子どもへの悪口が絶え間なく続きます。「親が駄目だから…」も定番です。
だったら、子どもを変えてあげるのが先生の仕事ですよね。
「学び合い」は子どものよさが見えてきます。どんな子でも。

jun24kawajun24kawa2008/02/14 08:07はい、まったくです。
第一、子どもの悪口を言うより、子どもの凄さを語る方が、
教師の精神衛生上もいいですよね。あははは

08/02/12(火)

[]群馬の会 22:10 群馬の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 群馬の会 - 西川純のメモ 群馬の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

Yzさんのブログを読んで群馬の会の申し込みメールアドレスが抜けていることが判明しました。メールアドレスはmanabiaigunmaとyahoo.co.jpを@でつないでください(スパムメール対策です)。詳細は、http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20080207にあるとおりです。事務局の方のメールによれば、事前申し込みが60名を超えたそうです。人数が多いほど、多様であるほど、学ぶものは多いというのが『学び合い』のセオリーです。いろいろな同志の方と、ゴチャゴチャと語り合って高まりましょう!

[]S小学校ライブ 22:01 S小学校ライブ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - S小学校ライブ - 西川純のメモ S小学校ライブ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は島根から来た学生さんと一緒に上越のS小学校にライブに行きました。島根と上越は遠く離れています。昨日のうちに上越入りされ、朝、S小学校に行きました。定番で異学年学習と社会科の『学び合い』を見せていただきました。

 何度か書きましたが、普通、異学年学習というと内容を調整したり大変です。ところが、『学び合い』ではごく簡単です。同じ場所で、『学び合い』をすればいいのですから。それぞれの学年はそれぞれの学年の学習課題をこなすだけです。この異学年のすばらしさはいろいろなところで宣伝しているのですが、定常的にやっているのは日本で(いや世界で、いや大宇宙で)S小学校だけです。『学び合い』を実践している同志の方も、参観して、その自然さに驚かれます。異学年学習は11月頃からやり始めましたが、実にしっとりしたものです。いいな~・・・と思います。次の社会科の『学び合い』は、もう何も言うことありません。実践されているK先生は自家薬籠中のものにされています。

 実践の後、お二人のK先生とお話しさせていただく時間をいただきました。学生さんからの質問に応えていただきました。気負い無く、かつ、どん欲に『学び合い』を実践されていることが分かります。私からの願いは、もっと多くの教科で、もっと多くの先生方を巻き込んで、です。来年度はひと化けもふた化けもすると思います。ワクワクです。

[]ビデオ鑑賞会 22:01 ビデオ鑑賞会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ビデオ鑑賞会 - 西川純のメモ ビデオ鑑賞会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 S小学校から帰ってから、ビデオ鑑賞会をしました。一つは同志からの郵送で送られてきたビデオをみんなで見ました。ゴチャゴチャと見ていると楽しいし、勉強になります。実にしっかりとした『学び合い』でした。面白かった。

 それを見ているときに、修士2年のSさんが、「修士1年の時のビデオを見ると勉強になるよ。『学び合い』のセオリーで頭がパンパかパンになっているときの実践している授業を見ると勉強になる」と言い出しました。ということで、突然、修士1年のFさんのビデオ鑑賞会になりました。抱腹絶倒のビデオ鑑賞会でした。私がFさんの『学び合い』のセオリーに反する、ありがちな教師の行動を見つけ出してはからかいまくり、Fさんが盛んに言いわけをするという繰り返しです。本当に笑いが絶えなかった。でも、あれだけセオリーに反することをしているのにも関わらず、『学び合い』が成立すると言うことは、第一に『学び合い』は人間の本能に由来するものであるということを感じました。そして、第二に可視化等の『学び合い』のテクニックを駆使しなくても、また、個別対応をしていても、『学び合い』のハートが教師にあれば『学び合い』は成立すると言うことを感じました。

さてFさんのビデオ鑑賞会が一段落したら、島根からの学生さんから是非、中学校の実践も、という希望が出ました。さんざん抵抗しましたが、Nさんが下宿まで戻ってビデオを持ってきて、鑑賞会です。Nさんは「だめだ~、だめだ~」と連発していたので、「どうせ、セオリーに反することを連発しているだろう」と予想していました。そして、いつからかってやろう、大笑いしてやろう、と身構えて鑑賞しましたが、それがありません。セオリー通りの手堅い『学び合い』でした。また、子どもたちもちゃんと動いていました。私の見立てでは、課題は二つです。教師が与えている課題と、テストで求めていることに乖離があるということです。『学び合い』で成績が上がらない理由は二つありますが、その一つがこれです。あと、「『学び合い』をちゃんとしなければ!」という気負いがあるため、本来のNさんの明るさが押さえられているようです。そのため、子どもたちの明るさが少ない。私と同じように、からかいまくればいいんです。明るく、ニコニコしながら、どんどん厳しい課題をやらざるを得ない状態に追い込めば良いんです。とにもかくにも、安心しました。(あ、Nさん、言い訳してもだめですよ)

iku-nakaiku-naka2008/02/12 22:36群馬のセミナーにも行きたい。S小学校の異学年の授業も見てみたい。しかし、体は1つしかない。自分のクラスの進路の仕事もあるし、それを蔑ろにはできない・・・。困った(大汗)。群馬のセミナーの方は雲行きが怪しくなってきました。とほほ・・・。

jun24kawajun24kawa2008/02/12 22:38これが最後じゃないですよ。でも、参加したいですよね。

rx178gmk2rx178gmk22008/02/12 23:23アドレスありがとうございました。
群馬に行きます。よろしくお願いします。

jun24kawajun24kawa2008/02/13 06:35是非来てね。
いっぱい、期待しているよ攻撃するからね。

F-KatagiriF-Katagiri2008/02/13 11:04そのビデオ検討会、夏のフォーラムの1つのブースでやったらおもしろそうです。その院生さんにお願いできませんでしょうか?

jun24kawajun24kawa2008/02/13 12:23あはははは
それはKさんからお願いしてよ。

08/02/11(月)

[]近畿 22:31 近畿 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 近畿 - 西川純のメモ 近畿 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』は残念ながら近畿では弱いです。しかし、古いメモ(http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20011130)に書いたように、広がる可能性は大きいと思います。歴史の古い地域です。ひとくくりでまとめられるとは思えません。例えば、大阪、京都、神戸は全く文化が違います。しかし、言葉のあや、遊びを知る人は多いと思います。そんな文化の子どもたちがオーバーラップ(我々は話の骨を折るということを肯定的にそうよびます)しまくりの議論をしたら、とてつもなく面白いと思っています。

[]腰痛 21:43 腰痛 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 腰痛 - 西川純のメモ 腰痛 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 この3連休は何をするというのではありませんが、親子で過ごしました。温暖化のせいか、上越は小雪で宿舎の前の芝生の積雪は5cmぐらいです。が、そり滑りをしたいという息子のご要望に応えて、高さ1m50cmぐらいの雪山を作りました。息子は大受けでした。明日は激痛になるでしょう・・・

08/02/10(日)

[]若い同志へ 19:33 若い同志へ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 若い同志へ - 西川純のメモ 若い同志へ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今年は若い人に『学び合い』を伝えたいと思っています。(http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20080102

 そこで、我がゼミ出身の二人の新採者に聞いてみました。いろいろ聞きましたが、その中で特に二つのことを書きたいと思います。

 若い人に伝えるために重要な点は何かと聞いたところ二人とも、「「学び合い」のとらえ方が人によって違う。『学び合い』の考えではないものが多い。もっと『学び合い』の本当の意味を伝える必要がある。」と答えてくれました。

もう一つは、一斉指導との関係です。一人は「自分が一斉指導もできないうちに自分よりベテランの人を巻き込むことはできない。」と応えてくれました。他方は、「一斉指導もできないうちに、『学び合い』でこんなことができます。と言っても、納得してもらえないと思う。」と応えてくれました。

以上に関して、「判別法」と「吉本の社長」という二つのメモを書きます。おそらくこのメモを読んでいる、若い人に『学び合い』を伝えたいと思っている同志に読んでいただきたい。君たちだよ~

[]判別法 19:33 判別法 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 判別法 - 西川純のメモ 判別法 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 “学び合い”と言えば、学力試験をボイコットした犬山市の実践が有名です。またT大学のS先生の共同体が有名です。おそらく方向性は『学び合い』と近いとは思いますが、基本的な考え方が全く異なっていますので、全てにおいて異なっています。その他、今までのグループ学習、共同学習、協働学習、協調学習、バス学習・・・の全てとも全く違います。一方、世の実践者の中には、我々の『学び合い』ときわめて近い考え方の方がおられます。そのような方の実践は「学び合い」の「ま」の字も言っていなくても、『学び合い』と近いものです。では、どうやって判別するか。本当は、いろいろと語り合うことによって、その方が学校教育の目的をどのように捉えているか、学習者の能力をどのように評価しているかを聞けばはっきり分かります。

具体的には、教科の学習を「基礎的な知識・技能」を目的としていると捉えているか、教科の学習は人格の完成を目的としていると捉えているかで分かります。もちろん、後者が『学び合い』の方です。ただし注意がいります。その方に「基礎的な知識・技能の獲得は重要ですか?」と聞いて、「それらは重要なことではない」と応える方と、「人格の完成を教科学習において実現するためには、基礎的な知識・技能を課題とすることは重要だ」と応える方がいると思います。後者の方が『学び合い』の方です。

また、子どもたちの能力がどれほどかを聞いたとき、個々の子ども(特に能力の低い子、学習意欲の低い子)をイメージして応える方と、学習者集団の能力をイメージして応える人がいます。具体的には、能力の多様性や学習意欲の多様性は理解しつつも、学習者集団の中で補い、高めあうと応える方がいます。後者の方が『学び合い』の方です。

 ただし、長く語り合えるとは限りません。極めて短時間で判別する方法もあります。第一に、教師の仕切る時間です。つまり、クラス全員が教師の話を聞くこと、また、見ることを期待される時間です。具体的には、演説や板書の時間です。これが1校時中に15分以上もあるならば、『学び合い』ではありません。ただし、「その15分の意味は?」と聞いてください。もし、「学校の方針が・・」とか「自分の能力がまだまだなので・・」ならば『学び合い』の方です。もし、「教材の構造が・・」、「子どもの能力が・・・」、「そこにこそ教師の能力が・・・」と応えられたら、『学び合い』とは無関係です。

 また、子どもたちが関わるときに、どのような限定をつけるかによって判断できます。『学び合い』では、「どのようなことを、いつまでに、全員が達成する」という縛りのみです。ところが「いつ関わって、いつ関わらない」、「どのように座る」、「だれとだれが関わる」と限定したとしたら『学び合い』ではありません。

 そして、分かりやすい数値データは、業者テストの最低点です。平均値ではありません。平均値を上げるならば、一斉学習でもある程度出来ます。しかし、最低点を上昇させる(当然、平均値は驚異的に上がりますが)ことが出来るのは『学び合い』のみです。

 でも、もっとも簡単で、確実な方法は『学び合い』の授業を一度でも見ることです。一度でも見れば、見間違うことはまず無いと思います。少なくとも、『学び合い』でない“学び合い”を『学び合い』に見間違うことはあり得ません。だから、是非、ライブにおいでください。

[]吉本興業 19:33 吉本興業 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 吉本興業 - 西川純のメモ 吉本興業 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 吉本興業株式会社を知らない人はいないでしょう。社員数は300人弱、抱えるタレントは約800人、資本金50億円弱、売上高は500億円弱の東証一部上場、大証一部上場の一流企業です。しかし、歴代の社長にタレントはいなかったと思います。そして、「漫才で飯を食べられないのに社長をやるなんて・・」と言う非難の声はなかったと思います。では何故でしょう。それは、タレントとしての職能と、社長の職能は全く別だと理解されているからです。実は、一斉指導で求められる職能と、『学び合い』で求められる職能は上記に比されると思います。結局、一斉指導では教師が一人で数十人の子どもの興味関心を維持し、話を理解させる能力が求められており、それは吉本興業のタレントが求められる能力と同じです。まあ、教材研究は漫才のネタ作りにあたります。一方、『学び合い』における教師が求めら得るのは社長なんです。従って、「一斉指導」の職能を伸ばした先に『学び合い』の職能があるわけではありません。しかし、学校にはタレントばかりで社長がいないとしたら、タレントとしての能力を求められてもしょうがありません。

 私はうまい授業をするには、それほど難しいとは思いません。詳しくは、「うまい授業」(http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20071223)というメモに書きました。しかし、考えてみればゼミ生に対して、私がテクニックとして捨てた部分をトレーニングしていなかったと反省しました。ゼミ生に対して、これは今後やろうと思い始めました。あと加えるとしたら、「自分一人で教材研究しようとするな」も伝えようと思います。そんなことよりも教材研究の種本が世の中にいっぱいあるということを伝えたいと思います。ただし、それを読む必要がないことも伝えたいと思います。そんなの読み出したらきりがありません。まあ、百科事典を「あ」から読み出すのと同じで、馬鹿馬鹿しい。必要があったときに読めばいい。それに、何よりもいいのは、人から聞くと言うことです。先輩の作ったプリントを丸ごとコピーして使えばいいのです。若い教師には、余裕がありません。一ひねりしようとしたら、そのひずみは、別の時間に出ます。続けられないことは、やらない方が良い。まあ、それ以上のことがありますが、それは時間と手間と金がかかりすぎる。そして、タレントとしての能力は生まれつきの才能に依存する部分があり、それは努力で補うことは出来ません。でも、上記レベルことで、かなり、うまい授業はできます。

 そんなテクニックレベルのことより大事なことがあります。それは、先のメモに書きました。それは、

1)子どもや親のせいにしない。確かに、それが原因なのかもしれないが、それを言ってはおしまい。

2)尊敬すべき、先輩、後輩を捜し、その人といっぱい雑談をする。見いだす方法は、子ども「たち」に聞けばいい。

3)まねられるところはまねる。まねられないところは、まねる必要はない。今の自分のままで、出来る授業はある。

 です。実は、上記は上越教育大学の教職大学で私のやりたいことです。上越教育大学の教職大学院では臨床を大事にします。ただし、授業を見るだけの臨床であれば、それは現場に出れば数ヶ月で大学院時代分ぐらいは軽く超えることが出来ます。しかし、全ての子どもの声を丹念に聞き分析したり、自らの実践を時間をかけて分析し、改良すると言うことは現場では出来ません。それをやりたいと思います。『学び合い』における子どもの会話を丹念に聞けば、全ての子どもが一生懸命学びたがっていることが嫌でも分かるはずです。であれば、「1)」が成立することが出来ます。

 上越教育大学では現職院生さんと学卒院生さん、さらには学部学生さんが一緒に協働します。これを通して、年の離れた人と協働する経験を持つことが出来ます。現場では、管理職によっては職員同士の協働が成り立ちません。また、しがらみもあります。上越教職大学院では理想的な協働を実現します。そして、多様な教師の姿を見ることも出来ます。これによって2)と3)を成り立たせます。

 以上を通して『学び合い』の考え方を理解させたいと私は思っています。

 考えてみると、私の研究室では、後者の部分は十二分にやっています。ところが、学校現場で「とりあえず」もとめられることは、私が馬鹿にしているため殆どやっていませんでした。反省です。今後はやろうと思います。だって、そのレベルだったら、教材と指導法の底なし沼に落ち込まなければ本当に簡単ですから。

追伸 高校教師の時、私の落ちたのは、熱血と情熱という底なし沼です。親と家庭という流砂に絡め取られました。あ~。それに比べれは教材と指導法の底なし沼は罪が浅い。

ながたくながたく2008/02/11 00:25おかしいたとえになるかもしれませんが、
今は、映画「マトリックス」と同じだと思います。
一斉授業という世界は、一見してみると、現実の世界、
つまり、「学習しているような世界」です。しかし、
現実ではない、学習していない世界なのです・・。

「学び合い」は、その世界ではない、本当に学びがある現実の世界です。でも、それは、今まで一斉授業・学習だった人から見れば、恐ろしく、びっくりしてしまうような世界です。
すいません、へんてこりんな例えです。

地元の教えていただいたK先生と同じ職場の先生はとても知りあいでした。学び合いという言葉は本校は、使っていませんが、なるほどなどと思ってしまいました。最近、自分たちがしてきたことは手抜きではないことに少しずつ自信をもててきてうれしかったです。

まさに、明日の教室・・・でした。

jun24kawajun24kawa2008/02/11 07:43なるほど、いい例えですね。
それと縁は面白いものですね。あと、「学び合う国語」を分担している若い国語の先生は、K先生が前の学校で伝えた方です。ネットワークを形成して下さいね。『学び合い』を伝えるのは簡単なのですが、定着するには集団が必要なんです。

osugiosugi2008/02/11 14:26google,amazon,wikipedia,の持つビジネスのルール、あとlinaxの開発環境の背景にあったものは『学び合い』と似ていると感じています。

jun24kawajun24kawa2008/02/11 15:23はい、私もそう思います。
私は教育経営学をあまり参照しません。一方、経営学はよく参照します。
ようは、教育は「甘い」のです。
厳しい世界で生き残るとしたら、『学び合い』となるはずです。
『学び合い』は単に教育にとどまりません。
ホモサピエンスが200万年以上の生存競争で洗練したものだと考えていますよ。
なお、なお蛇足ながら、本メモは特に君たちを意識していますよ。
分かっているよね。あはははは
君ら以外にも、君らと同じように「若い人」に広げようとする仲間はいます。私としては、それつなげるにはどうしたらいいのかを考え中です。

08/02/09(土)

[]宿題 10:11 宿題 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 宿題 - 西川純のメモ 宿題 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日の朝、学部生の卒業論文の巻頭言を書きました。最後に5人に共通の宿題を与えました。ここに可視化します。

『最後に本年度卒業の学部生に同じ宿題を与えます。芥川龍之介の小説に「蜘蛛の糸」というものがあります。よくご存じでしょう。その小説では、一生涯に一回だけ蜘蛛を踏みつぶさなかったということでお釈迦様は地獄に蜘蛛の糸を垂らしました。さて、実際教師になれば、教師の出来ることは限られていることに気づくでしょう。でも、自分の授業の時間だけは、自分で出来るのです。ある人の一生において、周りの人を信頼でき、自分の有能観を感じられる時間を日に6時間与えられるとしたならば、それはとてつもなく凄いことです。一人の教師が毎年30人の子どもを担当し、退職までの30年間教えたとしたならば、1000人にそれが出来ます。しかし、それは君らへの宿題ではありません。もし、君らが同じ学校の先生、同じ地域の先生、10人に『学び合い』を伝えることが出来たならば、10000人の子どもに素晴らしい時間を与えることが出来ます。人に伝えることによって高まるのは子どもばかりではなく、我々教師もです。人に伝える、それを宿題とします。』

[]凄い研究室 08:44 凄い研究室 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 凄い研究室 - 西川純のメモ 凄い研究室 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日は、信州大学のM研究室の方が我がゼミに来られました。合同ゼミです。こんなことする研究室は全国でも希です。すごい研究室です。我がゼミもいっしょに高まりましょう!

[]若い心 08:44 若い心 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 若い心 - 西川純のメモ 若い心 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 現在、東京の校長先生とメールのやりとりをしています。校長先生が授業実践をして、それに関してのメールを頂き、私がコメントしています。そのやりとりは、中堅若手の先生とのメールのやりとりと全く同じです。外面は変わり、立場は変わり、それによって振る舞いも変わっていますが、教師の心は変わらないものだと感じました。

 きっと、その校長は「せめて、あと20年若かったら・・っ」と思っているに違いありません。でも、校長だから出来る凄いことがあります。中堅若手とは違って、もの凄いことが出来ます。以前のメモに書いたとおり、私には才能が無いので出来ませんが、私の本当にやりたいことが出来るのは校長なんです。

08/02/08(金)

[]告白 22:55 告白 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 告白 - 西川純のメモ 告白 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、卒業する学部4年の5人の送る言葉をビデオ収録しました。本来でしたら、指導教員である私が、一人一人の名前を呼びかけながら切々と語るべきものです。しかし、そうとはせずにゼミメンバーの全員で5人まとめて贈る言葉となりました。ゼミ長のOさんの大熱演により収録が終わりました。

 私、一人が切々と語らずに、ゼミメンバー全員でやったのには理由があります。第一の理由は、『学び合い』のゼミだからです。が、それは本当の理由ではありません。4年生に向かって告白します。

 私には変な美意識があります。それは、嬉しく泣くのは恥ずかしくないが、悲しくて泣くのは恥ずかしいというものです。そして人前で悲しくて泣くことが出来るのは肉親の死亡だけだと思います。事実、私は記憶に残る過去の範囲内で、人前で悲しくて泣いたのは父親の死亡時のみです。嬉し泣きは、人前でドンドンしている私ですが、どうしても人前で悲しくて泣くのは出来ません。

 私が高校教師だったとき、教え子をベロベロとなめるように可愛がりました。実際になめることはしませんでしたが、ダッコをしたり、高いたかいをしました。突っ張りでものすごい外見をしている子たちが多かったですが、一皮むけば、かわいいかわいい子どもたちばかりです。さすがに女の子に対してはやりませんでしたが、男の生徒に関しては頬ずりして可愛がりました。今の私は、一人一人の子どもとの間には間合いをとるべきだと主張していますが、当時の私は間合い0mmでした。しかし、『学び合い』を学ぶにつれて、それを封印しました。しかし、本性は可愛くて可愛くてしょうがない。周りの同級生からは「厳しい研究室」と脅かされてであろう私のゼミを、敢えて選んでくれた子どもたちなんです。そして、すばらしい成果を上げ続けて、感動を与えてくれた子どもなんです。そんな彼らの名前をよびながら、送る言葉を語り始めたら悲しくて泣くに決まっています。事実、今、既にウルウルしてしまっている。ということで、絶対にだめです。

 直接会っては絶対に言いませんが、「私は君たちを送り出すことを悲しく思います。もっと手元で君たちの成長をみたいと願っています。でも、送ります。期待しています。」。

追伸 Tはあと2年間、可愛がれる、それが救いです。

[]異学年 21:53 異学年 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 異学年 - 西川純のメモ 異学年 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 K小学校の6年生の先生と2年生の先生がご出張でご不在です。そこで、K小学校の校長先生は『学び合い』の異学年学習にトライされました。いろいろと心配されていましたが、私の方は一貫して「大丈夫です。簡単です」と連呼しました。でも、結果は私の予想通りでした。とてもすばらしい姿をいっぱい見ることが出来ました。

 同学年では他の子どもと関わり方でぎこちない子どもがいました。ところが、自分の課題はさておいて、2年生の課題の解決を手伝っていました。それを見て、この子の心の中には、こんな優しさがあったんだと感激しました。また、能力的に低い6年生のそばに、能力的に高い2年生がそっといるのを発見です。ICレコーダーで記録していないので、何が話されているのか分かりませんが、興味津々です。また、普段は同級生に聞くことの多い6年生が、2年生の前では背伸びした発言をしているのがほほえましく思いました。

 決して6年生と2年生が関わっているとは言えませんが、互いに、他学年がいるということだけで良い影響を得ているようです。セオリー通りだと思いました。そして、わずかな機会を見逃さず、どん欲に『学び合い』を吸収しようとしている校長がとても頼もしく感じました。本当に、お茶目な校長先生です。

[]なんのため 21:53 なんのため - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - なんのため - 西川純のメモ なんのため - 西川純のメモ のブックマークコメント

 上記の異学年において校長先生とTTを組んだのは学部4年生のIです。授業の最初に校長先生より「I先生」として紹介していただきました。彼の仕事は、「可視化」です。つまり、子どもたちの良いところを見つけて、大きな声で褒めることによって広げることです。

 本日、移動中の車中で「先生、可視化はどうやったらいいのでしょうか?」と聞かれました。言下に「どうやったらいいかではなく、何のために可視化をしているかを考えたらいいよ」とアドバイスをしました。

nsoderlandnsoderland2008/02/13 00:29はじめまして。すばらしいグループで参加したいです。
教師人生もそろそろ終わりかなと思っているがまだまだやりたいです。

jun24kawajun24kawa2008/02/13 06:38是非、ご参加下さい。
http://manabiai.g.hatena.ne.jp/D902i/20080105
にあるように、岩崎君にメールしていただければ、彼が代行してくれますよ。

08/02/07(木)

[]群馬の会 21:58 群馬の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 群馬の会 - 西川純のメモ 群馬の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

第1回 『学び合い』を共に学び合うセミナー in 群馬

このセミナーは、西川純氏(上越教育大学教授)らの研究成果をもとにして『学び合い』を実践したり、研究をしたりしている方々の発表を中心に、情報交換をしながら参加者が共に学ぼうとする会です。『学び合い』に興味をお持ちの方、始めようとなさっている方、実践して課題をお持ちの方、ぜひ、お誘い合わせの上、お気軽にご参加ください。

1 主催 子どもに学ぶ教師の会群馬会

2 講師 西川純氏(上越教育大学教授)

3 日時 2008年2月23日(土) 13時~17時

4 会場 ウェルサンピア高崎(群馬厚生年金福祉センターサンピア高崎)

        群馬県高崎市島名町1358

        TEL 027-353-1107

5 日程

   13:00~ 13:15 受付

   13:15~ 13:20 開会

   13:20~ 14:35 西川純氏による講演

   14:35~ 14:45 質疑

   14:45~ 15:00 休憩

   15:00~ 16:15 『学び合い』の授業実践・研究の報告, 質疑

       ○佐藤準一(本庄市立仁手小学校)

○上越教育大学4年 西川研究室生5名

       ○藤井麻里(前橋市立桂萱小学校) 

16:15~ 16:45 講演者, 発表者と語るフリートーク

   16:50        閉会

   17:00~ 19:00 軽い懇親会

6 参加費 2,000円(懇親会費3,000円は別途)

    当日受付で集金いたします。おつりのいらないようにご準備ください。

7 お申し込みの方法

 ・Eメール, または, 郵送にてお申し込みください。  

    Eメールアドレス

    住所     〒370-0884 高崎市八幡町179-1 八幡小学校 青木幹昌宛 

 ・参加お申し込みに当たっては, 次のものをご記入ください。

   ①お名前 ②お勤め先 ③ご住所 ④お電話番号 ⑤懇親会ご参加の有無

 ・当日の会場での参加お申し込みも可ですが, 準備の都合上,できるだけ2月13日(水)までに, お申し込みください。

[]八幡小学校の先生方へのエール 19:25 八幡小学校の先生方へのエール - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 八幡小学校の先生方へのエール - 西川純のメモ 八幡小学校の先生方へのエール - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私のところにくるメールの中で可能化すべきと思われるメールは、個人特定できないように加除して、私の判断でどんどん公開しております。本日、八幡小学校の保護者の方からメールを頂きました。私が嬉しかったことはもちろんですが、このメールは八幡小学校の先生方へのエールであり、近隣の学校への可視可すべきものと判断しました。このメールは個人特定できないように加除できません。そのため、その方に公開をお願いしました。即、OKでした。以下のメールです。

 『2月初日からははるばる八幡小学校までご足労頂きありがとうございました。一週間も昔でご記憶からは抹消されているかと思いますが私はそこの保護者代表(偉そうですが子だくさんなだけです)で話した者です。先生のブログをH先生から伺い、先日の話をお褒め頂いていることを知りました。ありがとうございます。西川先生の感動は私の話の中にあった保護者指摘の短所をもろともせず「学び合い」に自信を持っている八幡小学校の先生方に向けられていると思っております。私もあの場で「学び合い」の短所をきっぱり言えたのは八幡の先生方の自信が見えているからです。

私の子どもは「学び合い」が始まってものすごい勉強をしました。小学生なのに習っていることに深く興味を示して納得がいくまで知り尽くすそんな勉強でした。とにかく後にも先にも「もうやめなさい」と勉強をやめさせたのはあの頃だけです。学校から帰ってすぐに始めているのですが寝る時間が無くなってしまうのです。翌日の授業を楽しみにして勉強がやまない、毎日わくわくして眠れないそんな子供の姿を私は見てしまいました。自分だけでなく一緒に学び合った友達がテストで点を上げた時涙を流して喜んでいたあの子の姿が忘れられません。担任の先生はきっともっともっと子供たちのそんな姿を目の当たりにしたことと思います。言いたくて伝えたくてウズウズしていると思います。西川先生はまた23日には群馬にお見えになるのですね、是非八幡の先生方のウズウズを解消してあげてください。ご活躍楽しみにしております。』

 ありがとう、同志!

[]新戦略 10:55 新戦略 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 新戦略 - 西川純のメモ 新戦略 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 数日前の「大事なこと」中学校に繋げるには、をお読み頂いたある同志からメールを頂きました。さっそく、保護者の参加の多い掲示板に書き込みをしたそうです。多くの方よりレスを頂いたそうです。具体的な文面を以下に付けます。

 おそらく掲示板によっては、多くのストレスを感じることが生じることが危惧されます。しかし、それを見極めれば、心ある方に、我々の考えを伝えることが出来ると思いました。実に素晴らしい戦略だと思い、可視化します。おためしあれ。同時に、分かっている方々の言葉に心が温かくなります。

*********************************

1.m(_ _)m

深謝します。ご丁寧に説明頂き、痛み入ります。学校の本来持つ役目を誠実に履行しようとする姿勢に感銘します。 知・徳・体」とはよく言ったもので、学校の役割を単純に考えては、その成果を期待することは出来ません。単純に「いじめ」があるから・・・とか、「不登校児にとっては学校は建物に過ぎない」など、一元的な見方と比較しても、人として学びのプロセスの本質を突く、崇高な理論であると思います。ぜひ、「学び合い」の理論が確立し、「学校」とは、「教育」とは何かを提案し、学校の地位回復のため、世に問うていただきたいと思います。頑張ってください。応援しています。

2.崇高な理論に

俗っぽい内容の書き込みになりそうですが、許してください。西川氏の『学び合い』の授業ということは初めて聞きますが・・・○○さんの書き込み読んでいていいなぁ~と思いました。そして娘が以前言っていたことを思い出しました。「数学の担当の先生は、数学センスがあるから、問題を解くのにあまり苦労していないと思う。だから、苦労して解いた人に教えてもらう方がわかりやすかったりするんだよね~」と。数学の出来る人が数学を【教える】良い教師になるとは限らないということです。でも、数学の出来る先生は数学を学びあう生徒同士の良きサポーターにはなりえると思います。勉強に限らず、親も先生も完全無欠の親や先生をめざすより、子供同士の関わりをサポートし、学びあう体制を築いていくことの必要性を感じさせていただきました。きっと、「しずかにしなさい」「すわりなさい」を言う必要性のない授業なのでしょうね。是非、本を読んでみたいです。

一親の拙い書き込みで、ごめんなさい。m(__)m

 それから、○○さんの書かれた

>「私たちの学校の誇りは、先生たちが私たちのために学びあっていることです」

に感動しました。そう言える生徒の素晴らしいことと、そう言わせるだけの努力をされている教師。そして、その互いの出会い・・・に感動です。

3.子どもが子どもに教えること

教える側の子にとってこれは決して無償の好意ではないんですよね。解ける→説明できる→教えることができる→他者を支援することができると、学習を拡張するという意味があります。言葉にするというのは、一般化・普遍化するということですから、わかるように教えるのは、とても高度な精神機能ですし、また市民性の教育でもあります。こういう学習活動は、不登校やいじめの抑止にも効果があることは実証されています。荒れている学校こそこの学習活動を取り入れてほしいし、保護者も理解をしてほしいと思います。

近代以降は能率的に教授することが教育となりましたが、CHATはもともと人間が長い歴史のなか営み続けてきた文化的活動から学習のモデルを取り出したもので、人間性に根付いた互恵的な学習の理論です。私たちはそのような学習能力を潜在的に持っています。

>そのような子に対してその先生が具体的にされていたことが分かりましたら、教えていただけると嬉しいです。

 お役に立てなくて残念ですが、わかりません。でもやはり重要なのは教授ではなく対話でしょうね。

4.対話の重要性

 ちょっとずれるかもしれませんが…。荒れている学級、いじめのある学級は、やはり、対話が成立しないんですね。「言葉」が無力化しているんです。協働して学ぶ作業は、学習能率という点では、良くないかも知れませんが、「言葉」を尽くし、「対話」を重ねて共に育っていくことは、何よりも重要なことだと思います。今、いじめのスレでいろいろと考えていましたが、対話を通して結ぶ人間関係は、理不尽な「世間のオキテ」を乗り越える力をも持っているのではないか、と思いつき、思わず書き込みしました。

08/02/06(水)

[]宮城ライブ 22:44 宮城ライブ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 宮城ライブ - 西川純のメモ 宮城ライブ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『お願いです。是非、うん、と言ってください。 今月22日に登米市立豊里小中学校で講演します。 おもに異学年学習を中心に話そうと思います。 その際、『学び合い』のライブ参観を誘おうと思います。 是非、○○さんの授業を公開してください。もちろん、平常通りで良いんです。ライブによって得るのは、参観者より、参観される子どもの方です。見られると美しくなるのは、若い女性ばかりではありません。私としては、講演で「我々の授業はイベントではありません、平常の授業です。いつでも参観OKです。ただし、年度末ともなれば、イレギュラーな時間割になるのは当然ですので、それは含んでください。また、来年にということも可能です。一見、授業崩壊のように見える子どもたちの会話を聞いてください。そして、幸せそうな子どもたちと教師を見て下さい。お誘いします。」と大見得を切りたいと思います。 宮城にタネをまき、それを芽を出したいと願います。よろしくご承諾下さい。』

 と、ある同志にお願いしました。その結果、即、OKです。

 その同志のメールに「『学び合い』と出会ってから授業公開なんてぜんぜん平気になっちゃいましたね。これはたいへんな財産です。逆にいえば今まで何と「自分のため」に授業をしていたかと思うと恐ろしい…。」とありました。そりゃそうです。だって、普通通りにやっていれば、子どもが凄いことを普通にやってくれるのですから。あははは

[]志 22:00 志 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 志 - 西川純のメモ 志 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、ある学生さんよりメールを頂きました。まず、紹介します。

 『同志社の○○です。先日は、二日間に渡って本当にお世話になりました!西川先生と飲むお酒は大変おいしくて、たくさん飲んでしまいました、笑。しかしながら、やっと、『学び合い』が完全に腑に落ちて、考え方に落ち着きました。(中略)

あと、少し嬉しいことがあったのでご報告します。私は個別指導塾で講師をしていますが、授業前に、この間明日の教室で購入した『学びあう国語』を読んでました。生徒が来ましたので、本をそばに置き、授業を始めました。「じゃあ、このプリント、やってね。プリント終わったら…」。そこで、置いておいた本が目に入ったので、特に何も考えず、「…その本、読んでていいよ」と伝えて、もう一人の子を教えるために隣のブースに移りました。それで、しばらく経って戻ってみると、その子が本を読んでいます。まさか読んでるとは思わなかったのですが、授業を進めようと思い、「あ、プリント終わった?じゃあ、答え合わせしようか…」と言ったところ、「私、こっちのほうがいい!」と、本を指差します。「この本読むほうがいい!」。おや?と思いました。その子は普段、勉強はとてもできますが、いわゆる無気力と言いますか、授業に対しての積極性があまりない子だったので、すごく珍しかったのです。「あ、じゃあ、『学び合い』についてちょっと話しよっか」と言って、『学び合い』について説明しました。

 そうして思ったことは、実は児童・生徒の方が『学び合い』を理解するのが早いのではないかということです。今リアルに、一斉授業を受けているからこそ、『学び合い』のよさがわかるのではないか。ガチガチに教えたい欲求に固められている、教員志望の学生だからこそ、『学び合い』を受け入れることが苦痛なのではないか。

 事実、次の授業で高1の男子生徒に『学び合い』を同じように伝えたところ、「そんな授業ができるなら、先生に広げて、自分が通っている高校を変えたい!!」と彼は言い、しかしながら、「君一人がいくら騒いでも、ただ生意気な生徒としか思われないかもよ」と、伝えると、「じゃあ、保護者から変える!保護者を変えるために、母親からわかってもらう!!」と意気込んでいました。さらに、手引書を読むと言っていました。僕はすごく嬉しかったです。もしかしたら、『学び合い』を広げて行くためには、教師を変えて行くのももちろんですが、「生徒」たち、そして「保護者」を変えて行くことの重要性もあるのだなと感じました。

 もう一ついい出会いがありました。そうやって、塾で『学び合い』について色々話しているのを聞いた、塾のある女の先生(京都大学4回生)が、「私、そのような形式の授業、小学校の時受けてました!」と言ってくれたので、非常にびっくりしました。なんと、学校全体でやっていたとのことです。そして、逆に、その『学び合い』形式の授業のよさを語ってくれました。その小学校での授業が、現在の自分の学びのスタイルを形づくったと断言していました。そして聞くところによると、今でも小学校の頃の友だちが一番仲がよく、頻繁に小学校の時のクラス会が行われるそうです。学力ばかりで判断するわけには行きませんが、その先生が強くおっしゃるには、全校生徒60人中、京都大学に5人進学しているそうです。そしてそれは、小学校での『学び合い』が土台としてあるそうです。確かに、それだけでもすごい割合だなと思います。まだまだ、話が聞けそうなのですごく楽しみです。』

 読みながら、子どもの反応にニコニコしました。でも、これは予想の範囲内です。また、『学び合い』と同じ方向性の授業をやっている学校が、今から十年以上前からあったといことも、予想の範囲内です。だって、正しいことは、先人が気づくことですから。しかし、私がこのメールを読んで一番考えてしまったのは別なことです。

 この学生さんと会った日数は6日ぐらいです。そして、ちゃんと話したのは2回ぐらいです。そして、その学生さんと私が話した時間を抽出してみて、その積算をしたら、おそらく2、3時間を超えないと思います。では、その時間で私が彼に語ったことは何かを思い起こせば、具体的な方法のレベルのことではないように思います。そのレベルのことは、彼は「『学び合い』の手引き書」で自習していました。私の話の中で、おそらく、最も反応してくれたのは、私の志や願いの部分です。

 思い起こせば、私と話すために、彼と一緒に関西から上越に来た二人の学生さんもそうでした。そして、この前、京都で一緒に飲んだ、もう一人の同志社の学生さんもそうでした。若い人の心の中には志があり、そこに伝えられれば、短い時間でも『学び合い』は伝えられるのだと感じました。考えてみれば当然です。だって、『学び合い』は、とてつもなく当たり前な学校観と学習者観につきるのですから。それさえ不動となれば、後の方法は必然ですから。

 涙もろい私なので、本来だったら感激で涙がボロボロ流れるところです。ところが、涙が出ません。感激しているのですが、涙が出ません。何故かな~っと、不思議になり、自己分析しました。十数分、自分の心を探ってみました。その結果、今の私の心は戦闘モードになっているようです。「やらねば!」という気持ちがワクワクしています。日本には志の高い、若い人がいる!と感じています。でも、このドキドキしてワクワクする気持ちって、なんかいいな~

[]講演 14:09 講演 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 講演 - 西川純のメモ 講演 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 2月22日には宮城県の登米市の豊里小中学校で講演をします。直ちに、群馬に移動し、23日は群馬の『学び合い』の会の発会です。よろしければどうぞ。世界に一匹しかいない(トキより珍しい?)西川純というホモサピエンスの亜種に合えます。

[]海外からの子ども(続報) 08:27 海外からの子ども(続報) - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 海外からの子ども(続報) - 西川純のメモ 海外からの子ども(続報) - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「海外からの子ども」というタイトルでQ&Aを出しました。

http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20080129

http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20080130

 その続報です。その方から、以下のメールを頂きました。

『先日はアドバイスありがとうございました。

振り返ってみると,子どもたちには「みんな」を要求し続けてはきたのですが,私の心の中では「(○○君以外の)みんな」となっていたのだと思います。それを言葉に出して子どもたちにいった覚えはない(たぶん…)のですが,そういう雰囲気は子どもたちには伝わっていたのかもしれません。だから,途中までは関わろうとする姿はみられたものの,困るとあきらめていた姿が(そういえば)思いだされます。

その後,○○君個人を,いい意味で意識しないように心がけてみました。そして。「みんな」を要求するときも「当然○○君もね」というニュアンスを含めるようにしてみました。あえて名前は言わずに。そうやってよく見ていると,何人も○○君と何らかの関わりをもちながら学習しようとする姿がみられました。もちろん学習の道筋からはずれたものもあるのですが,それでも多くの子が○○君と関わりをもっているのだなあと思いました。あるいみ,他の子どもと同じ学習の課題を達成できないとしても,そんな関わりこそ彼にとっての貴重な学習じゃないかと考えることもできますよね。

先日は社会科の業者テストを実施しました。すると,なんと○○君の両隣の子どもが「○○君といっしょにやってもいい?」と尋ねるので私は「もちろん!」と答えました。その結果,○○君は100点です。初めてです。今までは,テストは「ワカラナ~イ」と言って私が説明しても「ワカラナ~イ」だったのに。(教えていた子は95点。なぜか…)○○君がテストで尋ねられていたことが100%分かってはいなく,教えられたままに答えて○になったところも当然あるでしょうが,それが今の彼にとってはたいした問題ではありませんよね。今の彼にとっては,友達と学習できる喜びと,自分でもやれる感覚が大事なのでしょう。○○君が100点をとって,拍手をして喜びこそすれ「ずるい」とか声に出して言わなかった子どもたちもまたえらいなあと思います。

今日,何人かの時間のある先生に声をかけ,算数の『学び合い』の授業を見てもらいました。本公開のまえに少しずつ慣れてもらおうと思って。本校でも微力ながら布教活動?をしています。少しずつ浸透してきた感じがします。学級通信でも頻繁に写真を入れながら保護者にその様子を知らせています。これは結構前から。子どもと保護者が味方をしてくれることが一番重要ですからね。戦略としては。

私は,今までずっと○○のサークルに所属し,一人一人の内面に寄り添った実践を心がけてきました。それは,これからも大事にしていきたいと思います。先日のブログを拝見すると一見『学び合い』の考えと相反する印象をもつ人もいるかもしれませんが,私は帰って共通点を感じます。一人一人の生活から生まれる思いや考えを大切にする,という根本が同じだと私は感じたからです。一人一人を大事にしたい,という基本的な考えが同じです。今回『学び合い』の出あえて,今までの見方とはまた別な視点が持てたことは私にとってたいへんな財産になりました。目指すところは○○サークルも『学び合い』も共通ですよね。当たり前ですよね。「人格の完成」ですから。手段はその時々に使い分ければいいことですよね。』

私の返信は以下の通りです。

『有り難うございます。同志。私は今、ボロボロ泣いています。感謝しています。よかった、よかった。

もうお分かりなので、蛇足ですが、どんどん○○君を忘れて下さい。意識すると、みんなに関わりを強いることになります。そうなると、1ヶ月ぐらいから歪みが表面化し始めるはずです。原因は一人一人、その時その時の間合いを子どもたちが選択できないからです。我々はクラスの担任です。クラスをよくすることによって、全てを解決しようとします。

それと、『学び合い』で大事にしているのは、「我々は人格の完成を目指して教育しているということを、全ての時間(もちろん教科学習の時間も)一貫している」ということです。もし、それに反しないなら、どんな方法をとるか、どんなサークルに所属するかはどうでもいいことです。『学び合い』は考え方です。方法やサークルの次元を超えたところにあります。考え方に反しないと判断したならば、その判断は正しいですよ。ただし、人間は旧来の習慣に囚われがちです。方法と利用していたものが、いつのまにか目的になってしまうことがありがちです。そこは注意すべきです。判断する指標は、子どもの姿です。子どもを見ていれば、自分の心が写ります。』

koushinsenjinkoushinsenjin2008/02/06 23:41 私も、きっと、目の前のこの子達が『学び合い』を選んでくれるに違いない、と思っております♪

jun24kawajun24kawa2008/02/07 07:55はい!その子どもたちのために結果を出しましょう!ね

08/02/05(火)

[]よくある質問 22:16 よくある質問 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - よくある質問 - 西川純のメモ よくある質問 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ある人が、「ダイエットをするには、毎日、適度の運動と、ご飯を食べ過ぎないことが大事だ」と言っているとします。しかし、サプリメントやキャベツダイエットが大流行の時代です。「運動しなくても、これを飲めば運動と同じ効果だと書いてあるサプリンメントを飲めば良いんだ」と言って、運動しない人が少なくありません。「私はキャベツをいっぱい食べているから、ステーキを食べても大丈夫だ」と言っている人が少なくありません。当然のことながら、全然やせません。「ダイエットをするには、毎日、適度の運動と、ご飯を食べ過ぎないことが大事だ」ということは、当たり前のことですが、それを実行し続けることは大変なのかもしれません。だから、多くの人はサプリメントやキャベツダイエットに走るのだと思います。その場合は、「ダイエットをするには、毎日、適度の運動と、ご飯を食べ過ぎないことが大事だ」ということはダイエットには効果がないのでしょうか?

 講演に行くと、「『学び合い』をやって失敗した事例は無いのでしょうか?」と聞かれます。私としては、「ありません」と即答します。でも、複雑です。現状の教育のと比べると、『学び合い』はとてつもなく異常に感じますが、実はごくごく当たり前にことを主張しているに過ぎません。そして、それをやれば確実に成功します。が、旧来の枠組みで合理化し、『学び合い』をしない場合があり、それによって成功しない場合が起こります。さて、その場合は、『学び合い』が失敗したと言うべきなのでしょうか?う~ん・・・・

[]幸せ 22:16 幸せ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 幸せ - 西川純のメモ 幸せ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今日も晩酌しながら夕食をしました。息子が「僕は電車を運転して、作る人になりたいんだ。学校で言うときは、電車関係の仕事に就きたい、って言えばいいの?」と言いました。我々は「そうだよ」と応えました。「お父さん、お母さんは、僕の夢を応援してくれるの?」と言うので、我々は「もちろん」とにこっと笑いました。ふと思いました。今後全ての望みが叶わなくても、『学び合い』が広がらなくても、それでいい。ただ、明日も、明後日も、そしてずっと、ず~っと、今日のようなことが続きますようにと思いました。そうしていると、息子が食事中に急にお祈りをし始めました。「神様、仏様、ご先祖様。お父さんと、お母さんが、いつまでも長生きしてくれますように」と小さな声で言っていました。

 これがあるからこそ、より多くの人に『学び合い』を語れる勇気が出ます。

[]保護者よりコメント 12:52 保護者よりコメント - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 保護者よりコメント - 西川純のメモ 保護者よりコメント - 西川純のメモ のブックマークコメント

 保護者にコメントを公開して欲しい、と書いたとたんに、保護者の方よりコメントを頂きました。感謝です。そのかたより紹介して頂いた、HPに大村はま先生の「教育の効果というのは、何十年と先に花開くものですから、すぐに見えなくても焦らないことです。すぐ見えても有頂天にならないことです。自分だけで育てているのではありませんし、何かの加減でそういうふうになるのですから、よくても有頂天になってはだめですし、効果が見えないからといって、それが失敗とは決まっていません。ですから、よく考えて、自信を持ったことは、まっすぐに祈るような気持ちでやっていくのです。」 という言葉がありました。心に響きます。

 ただし、この言葉は「直ぐにも見える効果をあげた」大村先生の言葉だから説得力があるのです。もし、この言葉を学級崩壊を連続する教師が言ったとしたら、全く無視されます。

 クラスを、そして学校を本当によくするためには、保護者集団の協力が必要です。保護者の方々は、「毎日、ニコニコ学校に子どもが登校し、ニコニコ下校して欲しい」と願っています。それは『学び合い』で実現できます。同時に、学力を付けて欲しいと願っています。当然です。しかし、現在、最も普遍的に社会で認められている学力は業者テストの点数であり、進学率です。もちろん、それが全てではないこと、それは相対的に低レベルであることは人から講釈されなくとも分かっています。でも、そんな低レベルのことぐらいクリアーしなければ、その先のことを保護者の方々に語れません。

 もし、低レベルな学力だけを求めたとしたら、それは歪みを生じ、「毎日、ニコニコ学校に子どもが登校し、ニコニコ下校して欲しい」という保護者の方の希望に応えることは出来ません。そして、低レベルの学力の先にある学力の定着もおぼつかないでしょう。しかし、『学び合い』では、低レベルの学力の定着と、「毎日、ニコニコ学校に子どもが登校し、ニコニコ下校して欲しい」は矛盾せず、相乗効果を発揮します。そして、子どもはドンドン深い学力を獲得します。

 だから、まず、胸をはって低レベルの学力の向上をやりましょう!その上で、多くのことを保護者の方に語り、納得してもらいましょう。

 余裕が無くなれば、自分のことだけになるのは、神ならぬ我々はいずれもそうです。もちろん私もです。そうなれば、自分の子だけに目を向け、エゴが暴走します。しかし、まともなクラスが成立すれば、余裕が出来ます。そこで、教師一人が全ての子どもの保護者になれないことを語るべきです。もし、全員の保護者がそれを求めれば、結局、自分の子どもに歪みが生じることは、少なくない保護者は理解します。その保護者の方を通じて、健全な保護者集団を作ることが、子どもを守る術であることは理解して貰えるはずです。そのような保護者集団が、自分の手の届かないところに行った後の教え子を守ってくれます。

 これを読んでくれる保護者の方々にお願いです。『学び合い』の考え方に関しては、HP(http://wwww.iamjun.com/)に公開しております。また、多くの書籍を出しております。もし、可能ならばお読み下さい。私は『学び合い』の考え方は、絶対に正しいと信じています。しかし、その考えを実行する我々教師は、皆さんと同様に完全ではありません。迷いますし、揺らぎます。その結果として、もしかしたら、満足な成果を皆さんに与えられないかもしれません(すみません)。しかし、『学び合い』に向かっている教師は、今のままの横並びでOKなのにも関わらず、子どものために一歩も二歩も歩こうとする教師です。育てて下さい。我々は同志を求めています。

OB1989OB19892008/02/07 00:22信州大学で『学び合い』を研究している三崎です。『学び合い』の考え方は,子どもたちのために絶対に正しいものです。ぜひ,お時間の許す限り,示されている書籍やホーム・ページをご一読くださることをお奨めします。

jun24kawajun24kawa2008/02/07 07:56サポート、いつも有り難うございます。

08/02/04(月)

[]良い先生 21:58 良い先生 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 良い先生 - 西川純のメモ 良い先生 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』における教師の姿は、今までの良い先生の姿とは対極です。教材研究はしなくてもいいよ。一人一人の子どもの学習面、生活面の問題を知らなくて良いよ。そして、一人一人の学習面、生活面の問題を解決しなくて良いよ。そして、子どものことを考えるのは、勤務時間内で良いよ。と主張します。となると、なんか、いい加減な先生のように感じですよね。

 でも、教材研究をいっぱいする。一人一人の子どもの学習面、生活面の問題を知り、解決する。一日中、子どものために尽くす。というのが本当に良い先生なのでしょうか?私は違うと思います。そんなことをしたら体をこわします。家庭を壊します。そして、教師を辞めます。それが理想の教師の姿ではないはずです。教師以外の人が、最終的には教師を辞めた熱血教師をカリスマとして称えるのは理解できますが、教師までそうなるのは理解できません。冷静になって欲しい。その人が教師時代にやっていたことを肯定していたとしたら、その人の言っていることの先には、教師を辞める道が待っています。

 私は高校教師を辞めました。おそらく、あの状態を続けたら、体をこわしたはずです。毎日、毎日、1升の酒を飲み続けバカ野郎、バカ野郎と叫んでいました。そして、それでも子どもたちの問題を解決できなかった。だから、今は、その当時の私と逆なことを主張しています。

 『学び合い』に関して、色々な質問を受けます。でも、私は問いたい。それじゃあ、今までの教育で、それを達成したのでしょうか?一斉指導で、どれだけ子どもの学習面、生活面を解決したのでしょうか?どれだけ教材研究をしたのでしょうか?子どものことを一日中考えていましたか?そんなことしているわけはない。それは責められるべき事ではありません。だって、それだからこそ、体と家庭を保ち、楽しみ、教師を続けることが出来るのだと思います。しかし、教師は勤務時間内に関しては、最善を尽くして子どもの学習面、生活面の問題を解決すべきだと思います。子どもの学習面、生活面の問題を解決し、体と家庭を保ち、楽しみ、教師を一生続けるのが理想の教師です。そのためには、教師一人で背負ってはダメなんです。

 私は、一人の子どもも見捨てたくない、と願っています。同時に、一人の教師も見捨てたくない。そして、それによって私も見捨てられたくない。でも、少なからざる教師が、「とりあえず、みんながやっている今のままのことをすれば、人から文句を言われない」という呪縛にとらえられている。どうしたらいいのだろう・・・・

 ま、愚痴です。

井上井上2008/02/04 23:28 まったくです。
 文句言われるところからが、相手とのやりとりで面白いのになあ。

jun24kawajun24kawa2008/02/05 07:50井上さんはタフだな~
私と逆で、体は細いが、肝は太い

小5父親小5父親2008/02/05 09:24こんにちは。
はじめて書き込みをさせて頂きます。東京在住の小学生保護者です。
下のコメントで「業者テストでも点を取らせて欲しい」という内容がありましたが、「学び合い」を通じて学力がつく(つける)という点、素晴らしいと思います。最近、首都圏の先生方のサイトにこんな文章を見つけました。「学校をだめにする国民病」という一文ですが、「学校は勉強だけをするところではない」という主張に疑問を呈しています。
参考までに。
http://happytown.orahoo.com/mirainokensetsu/

F-KatagiriF-Katagiri2008/02/05 11:27広めるためには、西川先生に犠牲になってもらって、テレビに出てもらうしかありません。と、前々から考えていたのですが、いい番組を発見しました。火曜夜11:00からやっている「爆笑問題のニッポンの教養」というものです。
http://www.nhk.or.jp/bakumon/
爆笑問題の2人が研究者と対談するために、大学の研究室を訪れていくというものです。爆笑問題の思いも寄らぬところからのツッコミで、議論が深まっていきます。西川先生は上越を離れなくてもいいし、『学び合い』が広まるという一石二鳥です。
でもどうやれば番組に出られるのかな?

jun24kawajun24kawa2008/02/05 12:28小5父親さんへ
ウエルカムです。本日のメモで、ちゃんと応えたいと存じます。保護者の方の書き込みは大歓迎です。
Kさんへ
上越を離れないというのは魅力的だね。あははは
でも、私にはその才能がありませんよ~ん、だ。

とんたんとんたん2008/02/05 12:29上記のHPおもしろかったです。
ある中学校の取り組みについては全く同じことを感じて、
学級通信に書きました。

あっ、学級通信に西川先生のHP紹介しておきました。
事後報告すみません。

jun24kawajun24kawa2008/02/05 12:58どんどん、紹介して下さいね。

08/02/03(日)

[]中学校に繋げるには 15:00 中学校に繋げるには - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 中学校に繋げるには - 西川純のメモ 中学校に繋げるには - 西川純のメモ のブックマークコメント

 小学校で『学び合い』を経験した子どもに、どうやったら中学校で『学び合い』を保証する方策を提案します。

 まず、我々が地道に『学び合い』を広げる努力をしましょう。その活動の中には、地域の学校に広めることが必要です。ただし、これには時間がかかります。そして、一人一人の子は、来年、それを求めています。では、どうするか?です。

 ポイントは「保護者」です。小学校の教師は自分の教え子の中学校についていくことは出来ません。ところが保護者はついて行きます。そして、学校は保護者の正当な要求には弱いものです。だから、保護者に『学び合い』の良さを分かってもらう必要があります。そのためには、保護者が求めていることに関して、十分に応えているという目に見える実績を積み上げましょう!

[]京都 14:43 京都 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 京都 - 西川純のメモ 京都 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今度の京都は充実していました。前のメモの書いたとおり、金曜日はI先生と二人の同志社大学の学生さんと飲みました。8時から1時半まで飲み続けたのです。これだけの時間、私と同じペースで飲めば、たいていの学生さんは「ゲロ」吐いて倒れてしまいます。ところが、最後まで飲み続けた。上越教育大学においては7、8年前に絶滅したと思われる、私の大好きな学生さんです。あはははは

 昨日は1時半より会が始まりました。昨日の学生さんもさわやかに参加です(脱帽)。そこから1時間10分程度、私が講演しました。その子、『学び合い』をしてもらいました。私の指示したのは「講演した『学び合い』に疑問や意見もあると思います。是非、それを話し合ってほしい。そして分からないことがあれば、手を挙げてほしい。私は応えます。なお、質問者が質問している間、私がしゃべっている間、静かにする必要はありません。途中でトイレに行くことも自由です。話し合いでは4~6人ぐらいが適当だと思いますが、それはお任せします。『学び合い』のセオリーから言えば、異質な出会いは多くのものを得られます。同じ大学、同じ職場の人は別々なグループに入った方が良いと思います。が、それもお任せします。20分後から質問を受け付けます。どうぞ」です。それから2時間、ずっと学び合っていました。『学び合い』のセオリー通りです。学ぶ価値のあるテーマを与えれば、ゴチャゴチャした手続きをする必要はなく(いや無いからこそ)学習者は学び合います。私の全体に指示したことはとは、盛り上がりすぎて時間に終わりそうもないので「やめてください」と言ったことぐらいです。

 関西を中心とした先生方、学生さんばかりではなく、岐阜、愛知、徳島・・・から参加していただいた方々に感謝します。皆さんの心に届いたと信じています。

追伸 同志各位へ。会では「ライブを見に来てください」を連呼しました。よろしくお願いしますね。

iku-nakaiku-naka2008/02/03 21:17・・・そうか!!!。保護者か!!!。その手があった!!!。確かにそうですね。私は、小中連携など「義務教育」から始めようかなあ~と思っていましたが、確かに、高校だって授業をするんですもんね。そうか、保護者かあ・・・。

jun24kawajun24kawa2008/02/03 21:38そうですよ~
ちなみに、教師が校長を超える権力者になれるポイントも保護者なんです。

とんたんとんたん2008/02/04 07:01西川先生のおっしゃる通りですね。
自分の学級については、これまで何度も学級通信で「教えない」ことの話をしてきました。ただ、もっと保護者にも広げて、保護者にも授業を観る力を身につけて(まあ、身につけなくても子どもの姿みれば分かるでしょうが、場合によっては誤解されるかもしれませんね)もらう必要があるでしょうね。
うちでは来年度から、保護者向けに研究だより(よい授業とは)を定期に配布する予定です。
ちなみに中学校対策として我がクラスのメンバーには、相手(先生)を観て、「自分たちでやらせて!と相談してごらん」と相談してごらん。これが精一杯のアドバイスです……。

jun24kawajun24kawa2008/02/04 08:04期待しています。
子どもたちのために、どんどん、やりましょう!

koushinsenjinkoushinsenjin2008/02/04 23:35 このスレを読んで、ずっとどきどきしています。
 先生、このサイトは、もちろん誰でも閲覧OKなんですよね?
 保護者も、生徒も児童も、それ以外の方々でも。

jun24kawajun24kawa2008/02/05 07:52はい。
だって、手の内をさらすというのが、我々の基本でしょ。
ここで書いたことは、保護者にとっても利益であることを書いているんですから。
是非、保護者に紹介して欲しい、と言いたいぐらいです。
あはははは

ながたくながたく2008/02/05 19:59岐阜の長瀬です。ありがとうございました。
「学びあい」が本学級でも始まりました。まさに、「かくれ学びあん」といったところですが、非常にスムーズにいきました。楽しくなってきました。

jun24kawajun24kawa2008/02/05 21:45ながたくさんへ
楽しんで下さい。そして分からないことがあれば、みんなでサポートしますよ。

08/02/02(土)

[]う~ん 23:12 う~ん - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - う~ん - 西川純のメモ う~ん - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は内容豊富で、いろいろなことがありました。それは明日に書こうと思います。

 本日、以下を読んで、頭が白くなりました。

 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/iku-naka/20080201

 我々は強くならねばならない!そして、この子どもたちに応えなければなりません。もちろん、長期展望では明るい希望があります。しかし、彼らにとっての人生は、一度きりなのです。同志へ、最善を尽くしてください。

[]参観記録 10:14 参観記録 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 参観記録 - 西川純のメモ 参観記録 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 数日前に校長先生がライブに来られました。その校長先生が作成した報告書を個人特定できないように加工し、アップします。

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学び合い』の授業参観に行かせていただきました

この時期に1日空けるのは申し訳ないという気持ちもありましたが、実際の『学び合い』の授業を見ることの大きさに対する思いの方が優り、行かせていただきました。ありがとうございました。(中略)

 授業について

3時間目 合同算数

   5年生の課題 「 チャレンジ ~運動場にコースをかこう~ 全員が、どのようにすれば100m走のコースがかけるか理解し、来年の体育大会に生かす。」

   6年生の課題 「P.56 どの問題も自分の力でとけるようにしよう。」

 授業の流れ 

本校の多目的室のような机のない一室に5,6年生が全員集まり、先生から課題についての話を聞きます。5,6年生の担任の先生がそれぞれの課題について5分程度話した後、それぞれのグループに別れて問題を解き始めます。グループ数は10程度だったと思います。5,6年が混ざっているグループもあれば単学年のみのグループもありました。それぞれ任意のグループなので、人数も同じではありません。15分ほど各自が問題と取り組ん でいましたが、その間に解き方について同じグループの児童と話している様子が何カ所か見られました。そのうち、立って他のグループ、児童の解き方を見に動き始める児童が増えてきました。

私が見ていた児童は、5年生3人で、なかなか解き方が分からずしばらく机の所にいたのですが、内一人が「動かないと分からないよ。」と言い、他のグループの所に聞きに行きました。5年生は発展問題だったこともあり、ちょっと難しかったのですが、自分達の問題が終わり答え合わせも終わった6年児童が5年生に教えている場面が出てきました。

終了5分前くらいになると、児童は自然に最初の教室に戻り始めました(学習上の約束として習慣となっている)。

全員がそろったところで、担任が、今日の学習課題の解決についてできたかどうかの確かめを、児童の中の数人に言わせることで行う予定でしたが、5年生のこの日の課題はなかなか難しかったようで自分から手を挙げて説明しようとする児童はいませんでした。確かめは、次時への持ち越しとなりました。

この授業で見られた児童の姿について。

自然な、ほんとに教室で雑談でもしているような雰囲気の中で、問題の解き方について話しているのが素晴らしいと思いました。グループが隣り合っていても、それぞれに分からないところや、こうすればこうなるというようなことを普通に話しています。そして、それぞれのところで話されている内容は実に多様であり、同時的に進行しており、話される量は一斉授業と比べれば、数十倍の量があります。当然、発言しない(話さない)児童はいません。何より、算数の解法を楽しんでいることが見てとれました。6年生は、自分達で答え合わせをし、その中で学び合っていましたし、5年生に説明していた児童もいました。

異学年の学び合いということで、私は6年生が5年生を教えるいわゆるミニティーチャー的なものを想像していたのでしたが、全く違いました。要するに、同じ部屋でそれぞれに課題に取り組んでいるのですが、その中で自然に聞いたり教えてもらったりという関係ができているのでした。2学期からずっと続けているそうです。

 4時間目 6年生 社会「わたしたちの生活と政治」単元まとめのテスト

  授業の流れ 

1、今日の課題「今日のテストで、みんなが90点以上を取る」について担任から話を聞く。

2、小テストを行い、自分で答え合わせをする。

3、グループ(これもこの日の任意のグループ)になって今日のテスト勉強をする。

4、本テスト(業者テスト表裏)を行う。

5、担任が答えを読み上げ、自分で○付けをする。終了。

 参観者向けの授業ではありません。何しろテストです。しかし、私には大いに参考になりました。

 授業が進行していく中で、私の最大の関心事は、テストの○付けを児童がするのか、先生がするのかでした。7:3の割合で予想していました。当たりました。先生が答えを読み上げるたびに、児童が○をつける“シャア”っという赤ペンの音は聞いていて爽快でした。○付けは児童、採点は先生です。

参観から確信したこと

学び合い』は、決して難しいことではない。

学び合い』は、児童にとってとても楽しい学習方法である。

学び合い』は、確実に児童の学力を向上させる。

学び合い』では、何をしているのか分からない児童の姿がない。

学び合い』は、教師にとって省エネ、楽、楽しい授業である。

学び合い』は、主体的に学習する態度を養う。すなわち「自ら考え、自ら学ぶ子ども」を育てる。

学び合い』は、豊かな人間関係を児童にもたらす。

学び合い』には、児童の自然な姿がある。

今日から始められる『学び合い』の例

・算数の練習問題の答え合わせと確かめを自分達でする。

・算数の単元まとめのテスト前に、同じような問題で本テストをする旨を告げ、グループ(学習班でも可)のみんなが80点以上取ることを目標に類似問題を解かせ、グループで答え合わせをし、全員が解けるようになっているか確かめさせ、本テストに挑戦させる。(実施したテストを直させるのとどちらが効果的か明らかです。)

・国語の漢字テスト(問題数は段階で考慮)前に、グループみんなが90点以上取ることを目標に、互いに字形、はね、はらいなどを見合いながら練習し、挑戦させる。

 先日、1年生のあるクラスに補教に入りました。算数プリントが3枚用意されていました。問題数も結構ありました。児童は、まじめに、しっかり取り組んでいました。おそらく、私の入った4時間目は、余計なことをしなければ静かに、立ち歩きもせず終わったことでしょう。私は、問題を見ながら、「担任は、出てきたらこれを○付けするのだろうな。大変だな。体調が悪くて休んだのに、出てくればまたその分根詰めなくてはならないな。ちょっといたずらしてみよう。」と考え、3枚目を持ってきた児童が3人集まったところで、そのグループで答え合わせをさせました。床にプリントを置いて、答え合わせが始まりました。通常このような場合に教師が心配するのは、ほんとに正解で答え合わせをしているのだろうか、というところでしょう。一応見ましたが心配ありません。答えが違ったところはそれぞれもう一度やり直して正解にたどり着いています。自分達で答え合わせをしているのを横目で見ながら3枚目をやっている児童は早く自分もやりたくてしかたないようです。面白そうだなと思っているのが手に取るように分かります。結局、全員がそこまではいかなかったのですが、私なりに手応えがありました。『学び合い』は、簡単なことから始められる、ということです。この間、『学び合い』についての本を読んでいなければ絶対にこんないたずらは思いつかなかったでしょうし、一枚でも楽なように私が○でもつけていたでしょう。担任が○付けし、間違えたところを直させ、またそれを確認し、分からない子を残して教えるのでは、大変な手間です。そんなこと、児童でできるのです。『学び合い』は、簡単なところから、楽しくできるのです。ひと味違う『学び合い』をちょっと、クラスで始めてみませんか。どうやったらいいか分からなかったら、参考意見を話します。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 私には同志のため息が聞こえます。「あ~、この校長だったら、楽なのに・・・」と

[]課題 09:47 課題 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 課題 - 西川純のメモ 課題 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 Aさんたちのおかげで本メモが掲示板状態になっています。わくわくします。私なりにメモります。

私にとって課題の設定は、とてつもなく簡単です。しかし、それが難しかったり、抽象的に感じられる方も多いと思います。たしかに、いままで教師が良しとした課題設定で解釈すると難しくなります。でも、本当に簡単です。

課題設定で相談されると、以下のように私は応えます。

『どこの単元でもいいですから指定してください。

(相手が指定する。たいていは、今教えている単元を指定します。)

その単元で、達成しなければならないことは何ですか?

(国語・社会の場合はたいていは、相当、悩みます。その場合は、「子どもが達成することを教師がすぐに答えられないとしたら、子どもが出来るわけないですよね。あははは」と笑います。)』

 それを以下の視点で、議論します。

 第一に、ひねった課題は不必要だということです。今までは、ものすごいエネルギーを費やして、教材を開発することが良しとされています。でも、そんな続けれられないことはしないに越したことはありません。人が開発した教材を利用することは、ありですが、これも問題がある。第一に、教材を開発する人は、たいてい、その教科が大好きな人です。その教科が大好きな人は、その教科が嫌いな人の気持ちを分かれないのです。そして、ひねった教材は、その教材を開発した人の想定した狭い・レールから離れられないようになっています。結果として、ひねればひねるほど、汎用性が低くなります。そして、ひねればひねるほど、指導要領の定めるところから離れてしまいます。結果として、そんなひねった課題を出来るのは、イベント的な場合しかできないということになります。ひねった課題は不必要です。指導要領に定めてある通りでいいんです。そして、それに準拠した教科書・教師用指導書の課題、また、それに準拠したドリルの課題でいいんです。これだったら、新規採用の1年目の人でも分かります。

 第二に「みんな」です。子どもたちの能力差は多様です。はっきりいって、それらに対応できような内容はありません。いままでは、それを乗り越えるために、出来る子のための追加のプリントを用意したり、出来ない子どものための個別指導に汗を流します。精神論でやろうとしようとするのですが、まあ、これも続けることが出来ません。結局、先に終わった子どもは静かに遊ばせたり、自分が対応できる、特別気になる子2、3人のところにべったりとつくと言うことをします。そして、クラスのほとんどの子どもを捨てているんです。でも、その中でも能力のある教師は、「みんなを分かった気にさせる授業」をします。それがうまい授業だと思ってしまいます。たしかに、みんなを分かった気にさせる授業」は、ある程度修行すれば可能です。しかし、本当は「みんなを分からせる」のが教師の仕事です。両者の間は天と地ほども差があります。我々は「みんな」を求めます。多くの教師は、この「みんな」を求めると言うことを、『学び合い』では理想論として掲げていると解釈してしまいます。ということは従来の授業では、それは不可能でしたから。しかし、我々が「みんな」といったら、文字通り「みんな」なんです。クラスにどんな子どもがいても「みんな」なんです。この縛りによって、出来る子にとっても歯ごたえのある課題になります。だって、この難しさは教師だったらおわかりの通りです。そして、異質な人との交わりによって、もっとも多くのものを得られるのは、能力の高い子なんです。

 次にレベルです。「みんな」という縛りが成立する中期段階に進めば、とてつもないことをごくごく普通に達成することが出来ます。だって、たった一人の教師がヒーヒーやっているよりは数十人の子どもが「我がこととして」やったほうが良いに決まっています。そうなると、教師が与えた課題を教師が定めた時間内に終わらせることが出来ます。そうなると、子どもは遊び出します。そして、もとの仲良しグループを形成し始めます。これは子どもの能力を見くびった教師のミスです。もっと高い課題を与えるべきです。そうすると、多くの教師は、またまた「ひねり」はじめます。でも、その問題点は先に述べたとおりです。レベルを高くするのは簡単です。もっとも代表的なのは、いままで「クラス全員が80点以上」という課題を「クラス全員が90点以上」にすればいいのです。また、いままで5時間を与えていた課題を「4時間で完了すること」と言えばいいのです。さらに、学び合う集団構成を、クラスではなく、異学年にしたり、保護者を巻き込んでしまえばいいのです。ね、簡単でしょ。

 さらに、『学び合い』においては、子どもに分かる、ということをものすごく大事にします。そうでなければ、子どもが自分たちが達成したか否かが判断できません。その結果として、自分たちの頭で考えることをやめます。たとえば、「美しい音」とか「美しい日本語」というような抽象的な課題を与える人がいます。そのような人に、「それはどういうことですか?」と同僚の他教科教師が聞いても、それを説明できないのが通例です。結局、「分かる人には分かる」というような禅問答になってしまいます。しかし、学校教育で学ぶことは指導要領で定められています。そして、指導要領は国民すべてが学ぶべきことを定めています。従って、同僚の他教科の教師に説明できないような「美しい音」とか「美しい日本語」は、明らかに指導要領の範囲を逸脱しています。ではどうするか?「クラス全員が美しいと感じる音」とか「クラス全員に分かる日本語」だったらいいんです。そして、たいていの教科の場合は、100mを何秒、とか、業者テストで何点という表現で良いんです。私自身も、そんな課題が下らんと言うことは、人様から言われるまでもなく知っています。しかし、同時に、『学び合い』では、その下らん課題が子どもたちによって深められることを知っています。

 以上の通り、『学び合い』における課題設定は、汎用性があり、とてつもなく簡単です。結果として、毎日の普通の授業で1年間やれるんです。ただ一つ難しいことがあります。従来の呪縛から逃れるのが難しいのです。

[]昨日 09:48 昨日 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 昨日 - 西川純のメモ 昨日 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日は充実していました。

 朝一番に息子と家内にチュをしてから、タクシーで直江津駅に出発です。直ちに高崎の八幡小学校に行きました。到着後、2時間ほど、校長と四方山話をしました。しばらくして、佐賀の同志や、大阪の同志や、長野の同志や、埼玉の同志が合流してきました。おいしい自校給食を食べて、授業公開です。すべての学年で様々な授業において『学び合い』の授業を公開していただきました。壮観です。あれを観れば、『学び合い』が課題・学年に依存しないことが明らかです。ただし、一人一人の教師の腹の中に、どれだけ『学び合い』が胃の腑に落ちているかは、様々です。剣道に守破離という言葉があります。先生方の中には、「手引き書」にかかれていることをきちんとやろうとしている方がおられます。また、それから離れて、自分なりの『学び合い』を模索している方がおられます。そして、『学び合い』ということを意識しなくても、自然と『学び合い』が出来る方もおられます。そして、腹の中で『学び合い』に「?」が渦巻いている方もおられます。様々です。しかし、もっとも大事なのは、『学び合い』をテーマとしている職員手段がいると言うことです。これはすばらしいことです。そして、そのような集団においては、「?」を持っている先生も、はっきり「×」をつけている方も貴重な存在なんです。多様性があることが集団を健全にします。

 授業公開の後はパネルディスカッションです。児童代表が発表しているときは、にこにこが止まりません。もっと多くの子どもの声を多くの人に届かせたいと思いました。私が特に心響いたのは保護者代表のお話です。八幡小学校における『学び合い』のよい点と課題を的確に指摘されていました。何よりも、我が子を預けている八幡小学校で子どもがよりよく育ってほしいという切実な願いを感じました。聞いているうちに、涙が出てしまいました。このような方々の願いに応えなければならない、謙虚であらねばならない、と思いました。本当に感激しました。

 私の方から八幡小学校にお願いしたのは二つです。第一に、業者テストの点数を上げてほしいと言うことです。私の感じでは、八幡小学校の『学び合い』は人間関係作りに比重があるようです。もちろん、『学び合い』を理解している先生のクラスでは、明らかに学力はついていますし、当然、それは業者テスト程度のことは軽くクリアーしています。しかし、そうでないクラスもあると聞いています。私は業者テストなんて、下らんと思います。しかし、それを求めている子どもや保護者の方がおられる。なれば、それをクリアーしてから、その先があることを語りましょう。業者テストレベルなんていう下らんレベルさえクリアーしていないのに、高邁な理想を縷々話しても「笑止」と言われるのが落ちです。

 『学び合い』はクラス作りです。しかし、それを子どもたちに的確に示す必要があります。それがあってフィードバックがかかり『学び合い』が高まります。その意味で業者テストが良い指標です。もちろん、業者テストのための学習に陥らないようにしなければなりません。それは簡単です。業者テストのテストで注目するのは、それは平均点ではありません。最低点です。もし、最低点が驚異的に高い成果を出し続けてたとしたら、それは『学び合い』が成立し、トータルなクラス作りが成立している何よりの指標です。

 八幡小学校に求めたもう一つは、広げることです。広げることによって自らが高まるということは、子どもたちの学習だけではないのです。

 以上のことを語って、途中で退席し、新幹線に乗り、京都に行きました。到着するとI先生と同志社の学生さん二人がいました。そして、スペシャルゲストとしてI先生の奥様と赤ちゃんが来られていました。赤ちゃんを私がだっこさせていただき、記念撮影です。昔から相撲取りにだっこされると健康になるといいます。相撲取りほど太ってはいませんが、その子の健康と幸福を祈りながらだっこしました。その後、4人で飲み屋に行き、1時半ぐらいまで飲み明かしました。熱き方々にほだされて、飲み過ぎました。9時頃になって、やっと体調が戻りました。

 今日は、京都で講演です。ふ~

enablerenabler2008/02/02 10:03お疲れさまです。

上記の2点をまさに昨日Aさんとお話ししました。
すごいシンクロニシティ?ですね。

jun24kawajun24kawa2008/02/02 10:27ゼミ生からは、先生がどんなことを言うかは、まず予想できるし、誤らない、と言われます。
これは管理者としては最大限の賛辞だと理解しています。
つまり、私の言動がシンプルな原理原則に基づいており、一貫してぶれない証拠です。そのシンプルな原理原則を共有している方が、同じ言動をするのも、これまた当然ですね。あははは

akibo13akibo132008/02/02 10:49課題をどう提示すべきか、まさしく今そこで思い悩んでいました。そして今、「従来の呪縛」にとらわれている自分を確認できました。「子どもが自分たちが達成したか否かが判断できる」そうでした。それも「みんなが自分で判断できる」ことですね。自分で判断できない子どもが一人でもいたら意味ないわけですね。
私の授業で社会科の課題が難しくて学び合いが難航していた理由が分かった気がします。

sumi-chansumi-chan2008/02/02 12:45校長先生のレポートアップして下さってありがとうございました。
思わず印刷しました。
『学び合い』を近くの方に伝えたいと思った時、私の説明だけでは拙いですが、強力なアイテムを入手できたようで、とても心強いです。

jun24kawajun24kawa2008/02/02 22:50akibo13さんへ
補足です。「みんなが自分で判断できる」ではありません、「みんなで判断できる」です。子供の能力は多様です。しかし、子供集団は常に有能です。
sumi-chanさんへ
あなたのコメントによって、校長が元気づけられましたよ。

とんたんとんたん2008/02/03 11:19私も6年生担任なので、中学校で子どもがどうなっちゃうのか大変心配です。2つの大規模中学校に分散されるので、クラスあたりの人数は1~2名になってしまいます。これでは、子どもは厳しいでしょう。今日のニュースでも習熟度別を推進を掲げている知事もいます。西川先生には、ぜひ声を高らかに「学び合い」を広げていっていただきたいと思います。私も本校の先生方と悪戦苦闘してみます。そして、A小学校ではこんな学びをしてきているんだと中学校の先生方に示していきたいと考えています^^

jun24kawajun24kawa2008/02/03 14:10もっと良い方法がありますよ。

iku-nakaiku-naka2008/02/03 22:40[大事なこと]課題 を読んで、管理職の先生に理解して頂いていることの有り難さが分かりました。校長先生が『学び合い』を支持して下さり『学び合い』の授業ができる私は、やっぱり恵まれているんですね~。

jun24kawajun24kawa2008/02/04 06:29はい
だから、それを結果に結びつけましょう。

tarou1980tarou19802008/02/20 00:21たいへん遅くなりましたが、2月1日(金)の夜はありがとうございました。西川先生とI先生と直にお話することができて、さらに「学びあい」に対する想いが強くなりました。26日にはリキト君とともに上越に伺わせていただきます。よろしくお願いします!

jun24kawajun24kawa2008/02/20 06:47あと数時間でお会いできますね。

08/02/01(金)

[]寝ます 01:14 寝ます - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 寝ます - 西川純のメモ 寝ます - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は、高崎の八幡小学校に行き、京都でI先生と学生さんと飲みました。真剣に語り合いました。ということで、ホテルに着いた今は、限界です。すべては明日対応します。ぐ・・・・

iku-nakaiku-naka2008/02/02 01:23長い1日でしたね(笑)。お疲れ様でした。明日(今日?)の「布教活動(?)」も頑張って下さい!!。

enablerenabler2008/02/02 09:42昨日はお疲れさまでした。
あの後、Aさんと2時間ぐらい話させていただきました。
本日もよろしくお願いいたします。

で、やっぱり布教活動だったんですね(^_-)

jun24kawajun24kawa2008/02/02 09:47はい、本日も、布教活動にいそしみます。あははは